JP2024020844A - ウレタン(メタ)アクリレート化合物、組成物、硬化物及びウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法 - Google Patents

ウレタン(メタ)アクリレート化合物、組成物、硬化物及びウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法 Download PDF

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章宏 武田
Akihiro Takeda
佳弘 久永
Yoshihiro Hisanaga
優香 横山
Yuka YOKOYAMA
達哉 安井
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Abstract

【課題】柔軟性に優れた硬化物を得ることができる新規のウレタン(メタ)アクリレート化合物を提供する。【解決手段】カルダノールに由来する構造と、下記式(2)で表される構造とを含むウレタン(メタ)アクリレート化合物。TIFF2024020844000024.tif49156(式(2)中、R1は、炭素数が10~18の炭化水素基であり、mは、1~10の整数であり、Xは、ウレタン(メタ)アクリレート残基である。)【選択図】なし

Description

本発明は、ウレタン(メタ)アクリレート化合物、組成物、硬化物及びウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法に関する。
ウレタン(メタ)アクリレート化合物は、インキ、塗料、フィルム、接着剤等を構成する材料として幅広く使用されている有用な化合物である。
近年では、バイオマス由来(例えばカルダノール等)のビスフェノール化合物を原料として、様々な化合物を合成する研究が行われている。
例えば、特許文献1では、特定の構造を有するビスフェノール化合物に係る発明が記載されており、上記特定の構造を有するビスフェノール化合物の原料として、カルダノールから誘導される化合物を用いることが開示されている。
また、上記ビスフェノール化合物を、ポリカーボネート、ポリアクリレート、エポキシ樹脂等の原料として用いることが開示されている。
しかしながら、特許文献1では、カルダノールから誘導される化合物を原料として用いたビスフェノール化合物を用いて、ウレタン(メタ)アクリレート化合物を合成することや、その特性については十分に検討がされていなかった。
特開2014-189526号公報
本発明は、柔軟性に優れた硬化物を得ることができる新規のウレタン(メタ)アクリレート化合物を提供することを目的とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、後述する式(1)で表される構造と、式(2)で表される構造とを含む新規のウレタン(メタ)アクリレート化合物を作製した。本発明者らは、この新規のウレタン(メタ)アクリレート化合物が、柔軟性に優れ、上述した用途として有用であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、下記式(1)で表される構造と、下記式(2)で表される構造とを含むウレタン(メタ)アクリレート化合物である。
Figure 2024020844000001
(式(1)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、lは、1~10の整数である。)
Figure 2024020844000002
(式(2)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、mは、1~10の整数であり、Xは、式(3)で表される置換基である。)
Figure 2024020844000003
(式(3)中、*は、Oとの連結部を表し、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基であり、Rは、水素原子又はメチル基である。)
本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物において、上記式(1)及び(2)中、Rは、炭素数が12~16の炭化水素基であることが好ましい。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物において、上記式(1)は、カルダノールに由来することが好ましい。
本発明は、上記ウレタン(メタ)アクリレート化合物を含む組成物でもある。
本発明は、上記ウレタン(メタ)アクリレート化合物を硬化してなる硬化物でもある。
また、本発明は、上記組成物を硬化してなる硬化物でもある。
本発明は、上記ウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法であって、下記式(4)で表される化合物と、下記式(5)で表される化合物とを反応させる工程を有するウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法でもある。
Figure 2024020844000004
(式(4)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、nは、2~20の整数である。)
Figure 2024020844000005
(式(5)中、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基であり、Rは、水素原子又はメチル基である。)
本発明は、柔軟性に優れた硬化物を得ることができる新規のウレタン(メタ)アクリレート化合物を提供することができる。
<ウレタン(メタ)アクリレート化合物>
本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物は、下記式(1)で表される構造と、下記式(2)で表される構造とを含む。
Figure 2024020844000006
(式(1)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、lは、1~10の整数である。)
Figure 2024020844000007
(式(2)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、mは、1~10の整数であり、Xは、式(3)で表される置換基である。)
Figure 2024020844000008
(式(3)中、*は、Oとの連結部を表し、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基であり、Rは、水素原子又はメチル基である。)
本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート及び/又はメタクリレート」を意味し、「(メタ)アクリル酸」とは「アクリル酸及び/又はメタクリル酸」を意味する。
上記式(1)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基である。
上記炭素数が10~18の炭化水素基としては、直鎖であっても、分岐鎖であってもよい。また、上記炭素数が10~18の炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。なかでも、上記炭素数が11~17の炭化水素基であることが好ましく、本発明の硬化物の柔軟性を好適に付与する観点から、炭素数が12~16の炭化水素基であることがより好ましい。
上記式(1)は、形成した硬化物に柔軟性を好適に付与する観点及び対応する原材料の入手容易性の観点から、カルダノールに由来することが好ましい。
上記カルダノールに由来する構造としては、例えば、Rの炭素数が15であり、水素数が25~31の炭化水素基であるカルダノール構造を有するもの等が挙げられる。
また、近年、循環型社会の構築が強く求められており、石油由来材料からの脱却が望まれている。
上記式(1)がカルダノールに由来することにより、バイオマス由来の成分を含むウレタン(メタ)アクリレート化合物を得ることができるため、上述した循環型社会の構築に好適に寄与することができる。
上記式(1)中、lはウレタン(メタ)アクリレート化合物中の上記式(1)の括弧内で表される構成単位の数を意味する。
上記式(1)中、lは、1~10の整数である。上記式(1)の括弧内で表される構成単位は、ウレタン(メタ)アクリレート化合物中に連続して(ブロックで)存在してもよいし、ランダムに存在してもよい。
上記式(2)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基である。
上記炭素数が10~18の炭化水素基としては、直鎖であっても、分岐鎖であってもよい。また、上記炭素数が10~18の炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。なかでも、上記炭素数が11~17の炭化水素基であることが好ましく、本発明の硬化物の柔軟性を好適に付与する観点から、炭素数が12~16の炭化水素基であることがより好ましい。
上記式(2)中、Rは、柔軟性を好適に付与する観点から、Rの炭素数が15であり、水素数が25~31の炭化水素基であるカルダノール構造を有するものが更に好ましい。
上記式(2)がカルダノールに由来することにより、バイオマス由来の成分を含むウレタン(メタ)アクリレート化合物を得ることができるため、上述した循環型社会の構築に好適に寄与することができる。
上記式(2)中、mはウレタン(メタ)アクリレート化合物中の上記式(2)の括弧内で表される構成単位の数を意味する。
上記式(2)中、mは1~10の整数である。上記式(2)の括弧内で表される構成単位は、ウレタン(メタ)アクリレート化合物中に連続して(ブロックで)存在してもよいし、ランダムに存在してもよい。
上記式(2)中、Xは、式(3)で表される置換基である。
上記式(3)中、*は、Oとの連結部を表す。
上記式(3)中、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基である。
Yは、直鎖構造、鎖状構造、及び/又は、環状構造を有していてもよい。
Yとしては、後述する硬化物に柔軟性を好適に付与する観点から、炭素数が2~20であることが好ましい。
Yの具体例としては、例えば、エチレン基、下記式(6)で表される構造等が挙げられる。
Figure 2024020844000009
(式(6)中、*は、Oとの連結部を表し、**は、Nとの連結部を表す。)
上記式(3)中、Rは、水素原子又はメチル基である。
反応性の観点から、Rは、水素原子であることが好ましい。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物は、バイオマス成分比率が40%以上であることが好ましく、45%以上であることがより好ましく、50%以上であることが更に好ましく、60%以上であることが特に好ましい。
上記バイオマス成分比率が50%以上であることにより、循環型社会の構築に好適に寄与することができる。
なお、上記バイオマス成分比率とは、得られたウレタン(メタ)アクリレート化合物中に含まれるバイオマス由来成分の割合をいい、次の式で表される。
バイオマス成分比率(%)=(バイオマス由来成分の質量/ウレタン(メタ)アクリレート化合物全体の質量)×100
<ウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法>
本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法は、下記式(4)で表される化合物と、下記式(5)で表される化合物とを反応させる工程を有する。
Figure 2024020844000010
(式(4)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、nは、2~20の整数である。)
Figure 2024020844000011
(式(5)中、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基であり、Rは、水素原子又はメチル基である。)
上記式(4)で表される化合物は、市販のものを購入してもよいし、下記の方法により合成してもよい。
上記式(4)で表される化合物を合成する方法としては、例えば、下記式(7)で表される化合物を、酸触媒の存在下で反応させることにより作製することができる。
Figure 2024020844000012
(式(7)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基である。)
上記式(7)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基である。
上記炭素数が10~18の炭化水素基としては、直鎖であっても、分岐鎖であってもよい。また、上記炭素数が10~18の炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。なかでも、上記炭素数が11~17の炭化水素基であることが好ましく、本発明の硬化物の柔軟性と反りの抑制の観点から、炭素数が12~16の炭化水素基であることがより好ましい。
上記式(7)中、Rは、本発明の硬化物に柔軟性を好適に付与し、本発明の硬化物の反りを好適に抑制する観点から、Rの炭素数が15であり、水素数が25~31の炭化水素基であるカルダノール構造を有するもの等が挙げられる。
上記酸触媒としては、公知のものを使用することができ、例えば、硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸、酢酸、クエン酸、プロピオン酸、シュウ酸、p-トルエンスルホン酸等の有機酸等を使用することができる。
なかでも、触媒活性および溶液への溶解性の観点から、p-トルエンスルホン酸を使用することが好ましい。
上記酸触媒の使用量としては、上記式(7)で表される化合物100質量部に対して、0.1~10質量部程度である。
上記式(7)で表される化合物を、酸触媒の存在下で反応させる際の反応温度としては、例えば、120~200℃程度である。また、反応時間としては、例えば、1~10時間程度である。
なお、目的とする上記式(4)で表される化合物が得られたことは、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、上記式(7)に由来するピークの低下と、新たな成分の留出とを確認すればよい。
また、上記反応の際に用いる装置(撹拌装置、還流装置等)は、公知のものを適宜選択すればよい。
上記反応を行った後、公知の方法により精製してもよく、精製しなくてもよい。公知の方法により精製することがより好ましい。
上記式(5)で表される化合物としては、市販のものを購入してもよいし、合成により得たものであってもよい。
上記式(5)中、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基である。
Yは、直鎖構造、鎖状構造、及び/又は、環状構造を有していてもよい。
Yとしては、後述する硬化物に柔軟性を好適に付与する観点や、上記式(4)で表される化合物との反応性の観点から、炭素数が2~20であることが好ましい。
Yの具体例としては、例えば、エチレン基、上記式(6)で表される構造等が挙げられる。
上記式(5)中、Rは、水素原子又はメチル基である。
反応性の観点から、Rは、水素原子であることが好ましい。
上記式(5)で表される化合物の具体例としては、2-イソシアナトエチルアクリラート、(2-Propenoic acid,2-hydroxyethyl ester,polymer with 5-isocyanato-1-(isocyanatomethyl)-1,3,3-trimethylcyclohexane)等が挙げられる。
本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法は、上記式(4)で表される化合物と、上記式(5)で表される化合物とを反応させる工程を有する。
上記反応において、上記式(4)で表される化合物と、上記式(5)で表される化合物との質量比(上記式(4)で表される化合物:上記式(5)で表される化合物)は、上記式(5)で表される化合物の分子量にもよるが、反応生成物の保存安定性の観点から、1:0.6~1.5であることが好ましい。
上記式(4)で表される化合物と、上記式(5)で表される化合物とを反応させる工程では、触媒を用いることが好ましい。
上記触媒としては、例えば、ジラウリン酸ジブチルスズ、2-エチルヘキサン酸スズ(II)、ジブチルスズジアセテート、ジブチルジメトキシスズ等のスズ触媒、トリフェニルホスフィン、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロリド等のリン触媒、テトラn-ブトキシチタン、オルトチタン酸テトラキス(2-エチルヘキシル)等のチタン系触媒、N,N,N’,N’’,N’’-ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N-ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N-ジエチルエタノールアミン、3,3’-イミノビス(N,N-ジメチルプロピルアミン)、N,N-ジメチルベンジルアミン等のアミン系触媒等が挙げられる。
なかでも、反応性と入手容易性の観点から、スズ触媒が好ましい。
上記触媒を用いる量としては、例えば、上記式(4)で表される化合物100質量部に対して、0.1~3.0質量部程度である。
上記式(4)で表される化合物と、上記式(5)で表される化合物とを反応させる工程では、重合禁止剤を用いることが好ましい。
上記重合禁止剤としては、例えば、ヒドロキノン、ジブチルヒドロキシトルエン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、フェノチアジン等が挙げられる。
上記重合禁止剤を用いる量としては、例えば、上記式(4)で表される化合物100質量部に対して、0.1~2.0質量部程度である。
上記式(4)で表される化合物と、上記式(5)で表される化合物とを反応させる工程は、副生成物の生成抑制の観点から、窒素雰囲気下で行うことが好ましい。
上記式(4)で表される化合物と、上記式(5)で表される化合物とを反応させる工程では、溶媒を用いてもよい。
上記溶媒としては、例えば、ジメチルスルホン、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、アセトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、クロロホルム、四塩化炭素等が好ましく挙げられるが、これらに限定されない。
上記溶媒は単独で使用してもよく、複数の種類を併用してもよい。
上記溶媒を用いる量としては、例えば、上記式(4)で表される化合物100質量部に対して、30質量部以下程度である。
上記式(4)で表される化合物と、上記式(5)で表される化合物とを反応させる工程の反応温度としては、例えば、60~120℃程度である。また、反応時間としては、例えば、1~24時間程度である。
なお、目的とするウレタン(メタ)アクリレート化合物が得られたことは、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、原料(例えば、上記式(4)で表される化合物)に由来するピークの低下と、新たな成分の留出とを確認すればよい。
また、上記反応の際に用いる装置(撹拌装置、還流装置等)は、公知のものを適宜選択すればよい。
上記反応を行った後、公知の方法により精製してもよく、精製しなくてもよい。公知の方法により精製することがより好ましい。
<組成物>
本発明の組成物は、本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物を含む。
本発明の組成物は、上記ウレタン(メタ)アクリレート化合物を含むので、形成した硬化物が柔軟性に優れる。
本発明の組成物は、例えば粘度等の物性調整のため、必要に応じてエチレン性不飽和結合を備えた化合物を含んでも良い。
エチレン性不飽和結合を備えた化合物は、後述する重合開始剤より生じたラジカルによって重合して高分子量化する成分であり、モノマー、オリゴマー、ポリマー等と呼ばれる成分である。
これらのエチレン性不飽和結合を備えた化合物は、単独で使用してもよく、必要に応じて各種のものを組み合わせて用いても良い。
上記モノマーとしては、分子内にエチレン性不飽和結合を1つ備える単官能モノマーや、分子内にエチレン性不飽和結合を2つ以上備える2官能以上のモノマーが挙げられる。
上記単官能モノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート等のアルキルアクリレート、(メタ)アクリル酸、エチレンオキシド付加物の(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド付加物の(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
上記2官能以上のモノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等の2官能モノマー;グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールオクタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の3官能モノマー;トリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールブタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールオクタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の4官能以上のモノマー;等を挙げることができる。
これらの中でも、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート(2官能)を好ましく挙げることができる。
上記エチレン性不飽和結合を備えた化合物の含有量としては、上記ウレタン(メタ)アクリレート化合物100質量部に対して、例えば、1~100質量部程度である。
本発明の組成物は、反応性の観点から、重合開始剤を更に含むことが好ましい。
上記重合開始剤としては、光の作用によりラジカルを発生するものであれば特に限定されず、例えば、4-フェノキシジクロロアセトフェノン、4-t-ブチル-ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、1-(4-イソプロピレンフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、1-(4-ドデシルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-メチル-1-〔4-(メチルチオ)フェニル〕-2-モルホリノプロパン-1、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4’-メチルジフェニルサルファイド、3、3’-ジメチル-4-メトキシベンゾフェノン、チオキサントン、2-クロルチオキサントン、2-メチルチオキサントン、2、4-ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、カンファーキノン、ジベンゾスベロン、2-エチルアンスラキノン、4’、4”-ジエチルイソフタロフェノン、3、3’、4、4’-テトラ(t-ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、α-アシロキシムエステル、アシルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9、10-フェナンスレンキノン、4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル-(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、2-(3-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-3、4-ジメチル-9H-チオキサントン-9-オンメトクロライド(オクテルケミカルズ社製、「Quantacure QTX」)のリン系、チオキサントン等のイオウ系、ベンジル、9,10-フェナントレンキノン等のベンジル系の重合開始剤等が挙げられる。
上記重合開始剤は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
上記重合開始剤の含有量としては、上記ウレタン(メタ)アクリレート化合物100質量部対して、1~40質量部であることが好ましい。
本発明の組成物は、溶剤を更に含んでもよい。
上記溶剤としては、例えば、ジメチルスルホン、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、アセトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、クロロホルム、四塩化炭素等が好ましく挙げられるが、これらに限定されない。
上記溶剤は単独で使用してもよく、複数の種類を併用してもよい。
本発明の組成物は、添加剤を更に含んでもよい。
上記添加剤としては、重合禁止剤、リン含有化合物、バインダー樹脂、無機充填材等が挙げられる。
これらは公知のものを適宜選択すればよい。
<硬化物>
本発明の硬化物は、上記ウレタン(メタ)アクリレート化合物を硬化してなる。
また、本発明の硬化物は、上記組成物を硬化してなるものであってもよい。
本発明の硬化物は、本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物を含むので、柔軟性に優れる。
本発明の硬化物は、従来公知の方法を用いて本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物、及び/又は、本発明の組成物を硬化することにより得ることができる。
例えば、本発明のウレタン(メタ)アクリレート化合物、エチレン性不飽和結合を備えた化合物、及び、重合開始剤を必要に応じて押出機、ニーダ、ロール等を用いて均一になるまで充分に混合して組成物を作製し、その組成物を公知の方法により基材上に塗布し、さらに活性エネルギー線を照射する方法等により本発明の硬化物を得ることができる。
必要に応じて、上記組成物は添加剤を含んでもよい
上記活性エネルギー線としては特に限定されず、電子線、紫外線、或いはγ線等の公知の電離放射線等を照射して硬化させることができる。紫外線で硬化させる場合、水銀ランプ、エキシマランプ、メタルハライドランプ等を備えた公知の紫外線照射装置を使用することもできる。
上記活性エネルギー線の強度や照射時間については、硬化物の組成や厚み等に応じて適宜変更すればよい。
(硬化物の物性)
本発明の硬化物は、柔軟性に優れる。
上記柔軟性は、引張試験、及び、後述する鉛筆硬度の測定により評価することができる。
後述する引張試験において切断時伸びが10%以上であり、かつ、鉛筆硬度の測定がB以下であれば目的とする柔軟性を備えているものと判断することができる。
本発明の硬化物は、切断時間が1.5sec以上であることが好ましく、2sec以上がより好ましく、3sec以上であることが更に好ましく、5sec以上であることが特に好ましい。
本発明の硬化物は、切断時の力が15N以下であることが好ましく、10N以下がより好ましく、7N以下であることが更に好ましく、4N以下であることが特に好ましい。
本発明の硬化物は、切断時引張強さが40MPa以下であることが好ましく、30MPa以下がより好ましく、20MPa以下であることが更に好ましく、15MPa以下であることが特に好ましい。
本発明の硬化物は、切断時伸びが7%以上であることが好ましく、10%以上がより好ましく、15%以上であることが更に好ましく、20%以上であることが特に好ましい。
本発明の硬化物の切断時間、切断時の力、切断時引張強さ、及び、切断時伸びは、以下に記載する引張試験により測定することができる。
なお、引張測定は、試験片の作製と引張試験の片方又は両方において、JIS K-6251:2017に準じて行うことができる。試験片の作製としては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート化合物61質量部、ジプロピレングリコールジアクリレート(MIWON社製「MIRAMER M222」)を30質量部、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(重合開始剤、Runtec社製「ランテキュア1104」)を9質量部混合し、真空脱気後、ポリプロピレンフィルム(積水成型工業社製「ポリセームPC-8162」、縦125mm×横135mm)上に膜厚150μmで塗布する。
その後、水銀ランプ(ウシオ電機社製「ユニキュアシステムUVX-05016S1MC01」)を用い、ランプ強度120W、照射時間10秒の条件で硬化物を作製する。
本発明の硬化物は、鉛筆硬度がB以下であることが好ましく、2B以下であることがより好ましい。
鉛筆硬度については、上記引張試験で作製した硬化物に対して、JIS K 5600-5-4:1999に基づいて鉛筆硬度を測定すればよい。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味するものである。
(実施例1)
撹拌機、還流冷却管、撹拌装置を備えたフラスコに窒素パージを施しながら精製カルダノール100質量部を量りとり、p-トルエンスルホン酸一水和物0.4質量部を加えて反応溶液を作製した。次いで、上記反応溶液を150℃に加熱し、3時間撹拌を行った。
反応温度を室温に戻し、水酸化ナトリウム水溶液で中和した。
水層を酢酸エチルで3回抽出した後、有機層を硫酸ナトリウムにより脱水した。
その後、硫酸ナトリウムをろ過にて取り除いた後、溶媒をエバポレーターで留去した。
得られた粗生成物を300℃に加熱し、減圧下で3時間撹拌することによって留出成分を除去して、上記式(4)で表される化合物(式(4)中、Rは、炭素数が15の炭化水素基である。)を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、カルダノールに由来するピークの低下と、新たな高分子量成分の留出とを確認し、上記式(4)で表される化合物が得られたことを確認した。
撹拌機、還流冷却管、撹拌装置を備えたフラスコに、窒素パージを施しながら作製した上記式(4)で表される化合物100質量部を量り取り、イソシアネート化合物(2-Propenoic acid,2-hydroxyethyl ester,polymer with 5-isocyanato-1-(isocyanatomethyl)-1,3,3-trimethylcyclohexane)76質量部、ジラウリン酸ジブチルスズ触媒1質量部、ヒドロキノン0.55質量部を加えて反応溶液を作製した。次いで、反応溶液を80℃にまで昇温し、還流しながら2時間撹拌を行った。
反応温度を室温に戻し、上記式(1)で表される構造(式(1)中、Rは、炭素数が15の炭化水素基である。)と、上記式(2)で表される構造(式(2)中、Rは、炭素数が15の炭化水素基であり、Yは、上記式(6)で表される構造であり、Rは、水素原子である。)とを含むウレタンアクリレート化合物を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、新たな高分子量成分の留出を確認し、ウレタンアクリレート化合物が得られたことを確認した。このウレタンアクリレート化合物のバイオマス成分比率は56.3%であった。
(実施例2)
p-トルエンスルホン酸一水和物の使用量を0.9質量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、上記式(1)で表される構造(式(1)中、Rは、炭素数が15の炭化水素基である。)と、上記式(2)で表される構造(式(2)中、Rは、炭素数が15の炭化水素基であり、Yは、上記式(7)で表される構造であり、Rは、水素原子である。)とを含むウレタンアクリレート化合物を合成した。このウレタンアクリレート化合物のバイオマス成分比率は56.3%であった。
(実施例3)
イソシアネート化合物を2-イソシアナトエチルアクリラート(昭和電工社製「カレンズAOI-VM」)32質量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、上記式(1)で表される構造(式(1)中、Rは、炭素数が15の炭化水素基である。)と、上記式(2)で表される構造(式(2)中、Rは、炭素数が15の炭化水素基であり、Yは、エチル基であり、Rは、水素原子である。)とを含むウレタンアクリレート化合物を合成した。このウレタンアクリレート化合物のバイオマス成分比率は75.1%であった。
(比較例1)
比較用の試料として、ビスフェノールA型のアクリレート(Qualipoly Chemical社製「Qualicure GM62R4E」、ビスフェノールAのEO4モル付加体のジアクリレート)を準備した。
(比較例2)
比較用の試料として、ビスフェノールF型のアクリレート(ケーエスエム社製「BFEA-100」、ビスフェノールFのジアクリレート)を準備した。
<バイオマス成分比率>
得られたウレタンアクリレート化合物に対し、バイオマス成分比率を算出した。ここでバイオマス成分比率とは、ウレタンアクリレート化合物成分中に含まれるバイオマス由来成分の割合をいい、次の式で表される。
バイオマス成分比率(%)=(バイオマス由来成分/ウレタンアクリレート化合物成分)×100
[試験用硬化物の作製]
作製したウレタンアクリレート化合物を61質量部、ジプロピレングリコールジアクリレート(MIWON社製「MIRAMER M222」)を30質量部、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(重合開始剤、Runtec社製「ランテキュア1104」)を9質量部混合し、真空脱気後、ポリプロピレンフィルム(積水成型工業社製「ポリセームPC-8162」、縦125mm×横135mm)上に膜厚150μmで塗布した。
その後、水銀ランプ(ウシオ電機社製「ユニキュアシステムUVX-05016S1MC01」)を用い、ランプ強度120W、照射時間10秒の条件で硬化物を作製した。
<引張試験>
試験用硬化物からJIS K-6251:2017に準じてダンベル試験片7号形を作製した。
その後、レスカ社製「Bonding Tester PTR1102」を用い、標準温度下(27±2℃)、引張速度1mm/secの条件で引張試験を実施した。
<鉛筆硬度>
試験用硬化物に対して、JIS K 5600-5-4:1999に基づいて鉛筆硬度を測定した。
Figure 2024020844000013
実施例の結果から、上記式(1)で表される構造と、上記式(2)で表される構造とを含むウレタンアクリレート化合物が、柔軟性に優れる硬化物を得ることができることが確認された。
本明細書には、以下の事項が開示されている。
本開示(1)は、下記式(1)で表される構造と、下記式(2)で表される構造とを含むウレタン(メタ)アクリレート化合物である。
Figure 2024020844000014
(式(1)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、lは、1~10の整数である。)
Figure 2024020844000015
(式(2)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、mは、1~10の整数であり、Xは、式(3)で表される置換基である。)
Figure 2024020844000016
(式(3)中、*は、Oとの連結部を表し、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基であり、Rは、水素原子又はメチル基である。)
本開示(2)は、上記式(1)及び(2)中、Rは、炭素数が12~16の炭化水素基である本開示(1)に記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物である。
本開示(3)は、上記式(1)は、カルダノールに由来する本開示(1)又は(2)に記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物である。
本開示(4)は、本開示(1)~(3)の何れかに記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物を含む組成物である。
本開示(5)は、本開示(1)~(3)の何れかに記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物を硬化してなる硬化物である。
本開示(6)は、本開示(4)に記載の組成物を硬化してなる硬化物である。
本開示(7)は、本開示(1)~(3)の何れかに記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法であって、下記式(4)で表される化合物と、下記式(5)で表される化合物とを反応させる工程を有するウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法である。
Figure 2024020844000017
(式(4)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、nは、2~20の整数である。)
Figure 2024020844000018
(式(5)中、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基であり、Rは、水素原子又はメチル基である。)
本発明は、柔軟性に優れた硬化物を得ることができるウレタン(メタ)アクリレート化合物を提供することができる。

Claims (7)

  1. 下記式(1)で表される構造と、下記式(2)で表される構造とを含むウレタン(メタ)アクリレート化合物。
    Figure 2024020844000019
    (式(1)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、lは、1~10の整数である。)
    Figure 2024020844000020
    (式(2)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、mは、1~10の整数であり、Xは、式(3)で表される置換基である。)
    Figure 2024020844000021
    (式(3)中、*は、Oとの連結部を表し、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基であり、Rは、水素原子又はメチル基である。)
  2. 前記式(1)及び(2)中、Rは、炭素数が12~16の炭化水素基である請求項1に記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物。
  3. 前記式(1)は、カルダノールに由来する請求項1又は2に記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物。
  4. 請求項1又は2に記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物を含む組成物。
  5. 請求項1又は2に記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物を硬化してなる硬化物。
  6. 請求項4に記載の組成物を硬化してなる硬化物。
  7. 請求項1又は2に記載のウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法であって、
    下記式(4)で表される化合物と、下記式(5)で表される化合物とを反応させる工程を有する
    ウレタン(メタ)アクリレート化合物の製造方法。
    Figure 2024020844000022
    (式(4)中、Rは、炭素数が10~18の炭化水素基であり、nは、2~20の整数である。)
    Figure 2024020844000023
    (式(5)中、Yは、炭素数が1~30であり、酸素原子及び/又は窒素原子を含んでもよい二価の炭化水素基であり、Rは、水素原子又はメチル基である。)


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