JP2024020748A - 粉末固形化粧料およびその使用方法 - Google Patents

粉末固形化粧料およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ナイアシンアミドを含む粉末固形化粧料の提供。【解決手段】 (A)~(D)成分を含有する粉末固形化粧料であって、(A)アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体とジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとを含むシリコーン混合物であり、前記混合物中のアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が5質量%以上で、前記粉末固形化粧料中における前記アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が0.5質量%以上であるもの、(B)セルロース(結晶性セルロースを除く)、シリカ、サンゴ末、珪藻土、パーライトおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末、(C)結晶性セルロース、ポリアミド、デンプン、変性デンプンおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末、(D)ナイアシンアミド、を含有するものであり、前記(A)~(D)成分および残部成分との合計が100質量%中、(D)成分の含有割合が1.5~10質量%である、粉末固形化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、ナイアシンアミドを含む粉末固形化粧料に関する。
ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)は、水溶性ビタミンB群の一種で、医薬部外品しわ改善有効成分として知られている。ナイアシンアミドは、乳化系化粧料、水分散系化粧料および油性系化粧料には多量に配合することができるが、ナイアシンアミドが高い水溶性を示すことから、化粧料中の水分、または化粧料外からの水分(例えば、空気中の水分による露滴、化粧プレス表面上に残留した化粧水や乳液、化粧料の使用環境における意図しない水の付着など)、がナイアシンアミドを引き寄せ、水分が蒸散した後にナイアシンアミドの結晶が析出するという課題があった。
特許文献1には、ナイアシンアミド、金属酸化物微粒子、および球状シリカ、球状セルロース、球状ホウケイ酸塩粒子から選択される1種または2種以上を含む化粧料が記載されている。
特許文献2には、(A)特定のシリコーン混合物、(B)セルロース(結晶性セルロースを除く)、シリカ、サンゴ末、珪藻土、パーライトおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末、(C)結晶性セルロース、ポリアミド、デンプン、変性デンプンおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末、を含有している固形粉末化粧料と、その使用方法が記載されている。
特開2021-63115号公報 特開2022-80463号公報
本発明は、有効成分としてナイアシンアミドを含む化粧料において、水分と接触したナイアシンアミドが安定して配合されている粉末固形化粧料を提供する。
本発明は、(A)~(D)成分を含有する粉末固形化粧料であって、
(A)アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体とジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとを含むシリコーン混合物であり、前記混合物中のアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が5質量%以上で、
前記粉末固形化粧料中における前記アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が0.5質量%以上であるもの、
(B)セルロース(結晶性セルロースを除く)、シリカ、サンゴ末、珪藻土、パーライトおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末、
(C)結晶性セルロース、ポリアミド、デンプン、変性デンプンおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末、
(D)ナイアシンアミド、を含有するものであり、
前記(A)~(D)成分および残部成分との合計が100質量%中、前記(D)成分の含有割合が1.5~10質量%である、粉末固形化粧料である。
本発明によれば、水分と接触したときの安定性に優れた、ナイアシンアミドを有効成分として含む粉末固形化粧料を得ることができる。
実施例の粉末固形化粧料に対して、水滴滴下試験後の表面状態を示す図。 比較例の粉末固形化粧料に対して実施例と同じ試験後の表面状態を示す図。
<粉末固形化粧料>
(A)成分は、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体とジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとを含むシリコーン混合物であり、前記(A)混合物中のアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が5質量%以上で、粉末固形化粧料中における前記アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が0.5質量%以上であるもの、である。
アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体は、KF-8002,KF-8004、KF-880、KF-867(いずれも信越化学工業株式会社製)、BELSIL ADM 1370、BELSIL ADM 1650(いずれも旭化成ワッカーシリコーン株式会社製)、DOWSILSF 8452 C、DOWSIL SS-3551(いずれもダウ・ケミカル日本株式会社製)、などの市販品を使用することができる。
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、KF-56A(信越化学工業株式会社製)などの市販品を使用することができる。
(A)成分は、他のシリコーン化合物として、ジメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルジメチコン、トリメチルシロキシフェニルジメチコン、フェニルトリメチコンなどを含んでもよい。
(A)成分であるシリコーン混合物中のアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合は5質量%以上であり、5.0~20.0質量%が好ましく、6.0~15.0質量%がより好ましい。
(B)成分は、セルロース(結晶性セルロースを除く)、シリカ、サンゴ末、珪藻土、パーライトおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末である。
結晶性セルロースを除くセルロースとしては、再生セルロースを使用することができる。
複合粉末は、2種以上の粉末が一体化された粉末、1種の粉末の表面が他種の粉末で被覆された粉末などである。
(B)成分は、市販品として、セルロース(球状)(GE-800;東色ピグメント株式会社製)、シリカ(球状)(シリカマイクロビード P-1500;日揮触媒化成株式会社製)、サンゴ末(マリーンバイオC-08;マリーンバイオ株式会社製、パーライト(ImerCare 270P-Scrub;株式会社壽商会)などを使用することができる。
(C)成分は、結晶性セルロース(天然セルロース)、ポリアミド(ナイロン-12)、デンプン、変性デンプンおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末である。
複合粉末は、2種以上の粉末が一体化された粉末、1種の粉末の表面が他種の粉末で被覆された粉末などである。
さらに、複合粉末は平均粒子径が0.01~0.20μmの金属酸化物粉末と予め混合された混合物であっても良く、その場合は、複合粉末100質量%中、結晶性セルロース(天然セルロース)、ポリアミド(ナイロン-12)、デンプン、変性デンプンから選ばれる1種以上の粉末の含有割合が40質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましい。
(C)成分は、市販品として、変性デンプン(オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンAl:DRY-FLO PURE;ヌーリオン ジャパン株式会社製)、結晶セルロース(セオラス PH-F20JP;旭化成株式会社製)、などを使用することができる。
(D)成分は、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)である。
本発明の粉末固形化粧料は、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分、および粉体成分を含む残部成分との合計が100質量%である。
「粉体成分を含む残部成分」とは、発明の効果の発現には関与しないが、粉末固形化粧料を成形したり、化粧料としての機能(例えば、着色剤による着色効果)を発現したりするための成分である。
本発明の粉末固形化粧料100質量%中、(B)成分の含有割合は2.0~15.0質量%が好ましく、3.0~12.0質量%がより好ましく、5.0~10.0質量%がさらに好ましい。
本発明の粉末固形化粧料100質量%中、(C)成分の含有割合は0.5~21質量%が好ましく、2.0~15.0質量%がより好ましく、4.0~10.0質量%がさらに好ましい。
本発明の粉末固形化粧料100質量%中、(D)成分の含有割合は、1.5~10質量%であり、良好な抗しわ作用、なおかつ使用感を損なわないといった観点から、1.5~10.0質量%が好ましく、2.0~8.0質量%がより好ましく、4.5~5.5質量%がさらに好ましい。
但し、本発明の粉末固形化粧料100質量%中、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合は0.5質量%以上であり、0.8質量%以上が好ましい。
本発明の粉末固形化粧料は、さらに(E)成分として、平均粒子径が0.01~0.20μmの金属酸化物粉末と前記金属酸化物粉末よりも平均粒径の大きな粉末との混合物を含有することができる。前記混合物中の前記金属酸化物粉末の含有割合は20~70質量%が好ましく、20~50質量%がより好ましい。(E)成分を含有することで固形化粧料のSPF値を向上させることができる。
前記金属酸化物粉末としては、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化鉄、微粒子酸化鉄、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化セリウムなどを挙げることができ、これらの金属酸化物粉末がシリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムなど、との複合物でもよい。
前記金属酸化物粉末よりも平均粒径の大きな粉末としては、層状ケイ酸塩鉱物、及び合成の層状ケイ酸塩化合物から選ばれる1種以上が好ましい。
これらの例としては、合成の層状タルク、マイカ、セリサイト、合成フルオロフロゴパイト、(フッ化/水酸化/酸化)/(Mg/K/ケイ素)などを挙げることができる。
(E)成分は、例えば、タルク、シリカ被覆微粒子酸化チタンの混合物と微粒子酸化チタンとの混合物(酸化チタン含有割合64.05質量%)(タルクJA-46R;浅田製粉株式会社製、微粒子酸化チタンMT-500SA;テイカ株式会社製)との混合物、などを使用することができる。
(E)成分を含有するときの粉末固形化粧料中における含有割合は、本発明の粉末固形化粧料100質量%中、5~40.0質量%が好ましく、10~25.0質量%がより好ましい。
固形粉体化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲で、下記のその他公知の化粧料成分を含んでいてもよい。
なお、フィラーや着色剤などの粉末成分は、発明の効果の発現には関与しないが、粉末固形化粧料を成形したり、化粧料としての機能(例えば、着色剤による着色効果)を発現したりするための成分である。
タルク、微粒子酸化チタン被覆タルク、マイカ、酸化チタン被覆マイカ、窒化ホウ素、カオリン、合成フルオロフロゴパイト、(フッ化/水酸化/酸化)/(Mg/K/ケイ素)、含水ケイ酸、硫酸バリウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化セリウム、グンジョウ、紺青などの無機粉体、ラウロイルリシン、ナイロン-6、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、(HDI/PPG/ポリカプロラクトン)クロスポリマー、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸アルキル、メタクリル酸メチルクロスポリマー、(アクリル酸ブチル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー、(メタクリル酸メチル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリシリコーン-1 クロスポリマー、ポリシリコーン-22、金属石鹸類、などの有機粉体、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、マンニトール、POEメチルグリコシド、生体高分子、蔗糖などの保湿剤、ミネラルオイル、ワセリン、パラフィンワックス、セレシン、ポリエチレン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、合成ワックス、スクワラン、高級脂肪酸と高級アルコールとのエステル類、油脂類などのエモリエント成分、メチルパラベン、エチルパラベン、フェノキシエタノール、デヒドロ酢酸ナトリウム、イソプロピルメチルフェノール、などの防腐・殺菌剤、脂肪酸とグリセリンまたはグリセリン重合物とのエステル類、脂肪酸とショ糖とのエステル類、などの界面活性剤、アスコルビン酸ジパルミテート、
トコフェロール、酢酸トコフェロール、パルミチン酸レチノールなどの油溶性ビタミン及びその誘導体類、
アミノ酸およびその誘導体類、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、硫酸マグネシウム、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、などのpH調整剤、(パラ)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、オクトクリレン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、などの紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤。
本発明の粉末固形化粧料は、本発明の(A)~(D)成分および(A)~(E)成分を含む粉体相からなるものであってもよいが、前記化粧料100質量%中、前記粉体相の含有割合70~95質量%が好ましく、80~93質量%がより好ましく、前記油相は合計で100質量%となる残部割合である。
本発明の(A)~(D)成分および(A)~(E)成分を含む粉末固形化粧料は、パウダーファンデーション、プレストパウダー、固形おしろい、ほほ紅、パウダーアイシャドウ、パウダーアイブロウ、パウダーアイライナーを含む粉末メイクアップ化粧料として使用することができる。
また(A)~(E)成分を含む粉末固形化粧料は、(E)成分の作用によりSPF値を向上させることができるため、日焼け防止用の化粧料としても使用することができる。
本発明の粉末固形化粧料は、一般的な使用方法として、乾いたスポンジ(化粧用パフ)や、水で濡らしたスポンジに前記粉末固形化粧料を付着させた後に肌に塗布して使用することができる。
<粉末固形化粧料の製造方法>
本発明の粉末固形化粧料の製造方法は、(A)成分を含む油相を、常温下、必要であれば40~100℃に加温して溶融混合した。次いで、(B)成分、(C)成分、(D)成分、必要であれば(E)成分を含む粉体相を、均一混合し、前記油相を添加して、ヘンシェルミキサーを用いて常温下で混合して混合物を調製した。その後、得られた前記混合物を、容器に充填し、プレス成型した。
前記油相は、(A)成分以外に、任意の化粧料成分のうち液体、ゲル状、固体状のものを含んでいてもよい。
(A)成分
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン:KF-56A(信越化学工業株式会社製)
ジメチコン:KF-96A-10CS(信越化学工業株式会社)
アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体:KF-8004(信越化学工業株式会社)
(B)成分
セルロース(球状):GE-800(東色ピグメント株式会社)
(C)成分
ポリアミド(ナイロン-12):Orgasol 2002D NAT COS(アルケマ株式会社製)
(E)成分
タルク、微粒子酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、水酸化アルミの混合物(酸化チタン含有割合28質量%):TTC-30N(三好化成株式会社製)
(着色剤成分)
シリカ被覆酸化チタン(顔料級):JR-800(テイカ株式会社製)
酸化鉄(顔料級):TAROX合成酸化鉄(チタン工業株式会社製)
(フィラー成分)
タルク:タルクJA-46R(浅田製粉株式会社製)
マイカ:セリサイト FSE(三信鉱工株式会社製)
酸化チタン被覆マイカ:シルクMT-505(日本光研工業株式会社製)
窒化ホウ素:BN-06H(伊那貿易株式会社製)
(油相成分)
ヘキサンジオール:HYDROLITE 6 O(シムライズ株式会社製)
実施例1~2、比較例1~3
表1に示す各成分を使用し、次の方法で粉末固形化粧料を得た。
(調製方法)
表1の(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、着色剤およびフィラーをヘンシェル型ミキサーにて均一に混合して粉体相を調製した。次いで、予め均一混合した(A)成分および液体成分からなる油相に、25℃下で添加、混合した。得られた混合物をアトマイザーなどの粉砕機にて粉砕を行った。その後、ふるいを通した後、化粧用容器である金皿(55.0mm×46.8mm×5.0mm)に、9,890mm量の前記化粧料を充填し、プレスした。
得られた各粉末固形化粧料について、下記項目について評価を行った。結果を表1に示す。
<安定性評価(結晶析出)>
化粧用容器(55.0mm×46.8mm×5.0mm、12,870mm容量)に充填した、実施例および比較例の粉末固形化粧料9,890mmを、25℃下で12時間静置して、十分に風乾させた。前記容器内の前記粉末固形化粧料の表面に、それぞれ距離を空けて1cmの高さから、スポイトで水(水道水)を滴下した(約0.2mL/滴)。滴下した水滴が完全に消失するまで室温で静置した後、下記の基準で前記化粧料の表面を目視観察した。
<化粧料安定性>
4:水滴の形に添って、不連続な環状の盛り上がりがわずかに認められる。
3:水滴の形に添って、環状の盛り上がりが認められる。
2:水滴の形より径の大きい環状の盛り上がりが認められる。
1:水滴の形より径の大きい環状の盛り上がりが認められ、2よりも盛り上がりが大きい。
<白色析出物の有無>
5:環状の盛り上がりに、白色析出物が見られない。
4:環状の盛り上がりの一部に、微かに白色析出物が見られる。
3:環状の盛り上がりに沿って、微かに白色析出物が見られる。
2:環状の盛り上がりに沿って、白色析出物が見られる。
1:環状の盛り上がりの全周に、はっきりと白色析出物が見られる。
表1から明らかなとおり、実施例1、2と比較例1~3の対比から、(A)成分のアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の有無と(D)成分のナイアシンアミドの含有量によって、白色析出物の析出量が異なっていた。
この試験結果から、本願発明は、意図しない水の接触があったとしても、ナイアシンアミドの結晶析出が抑えられ、水分と接触したときの安定性に優れた、ナイアシンアミドを有効成分として含む粉末固形化粧料を提供することができる。
処方例1~3
本発明の(A)~(D)成分を含む粉末固形化粧料として、パウダーファンデーション(処方例1)、高SPFプレストパウダー(処方例2)、ハイライトパウダー(処方例3)を調製した。表2に処方例1~3を示す。

本発明の粉末固形化粧料は、パウダーファンデーション、プレストパウダー、ハイライトパウダー、固形おしろい、ほほ紅、パウダーアイシャドウ、パウダーアイブロウ、パウダーアイライナーから選ばれる粉末メイクアップ化粧料として利用することができるほか、日焼け防止用途にも利用することができる。

Claims (5)

  1. (A)~(D)成分を含有する粉末固形化粧料であって、
    (A)アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体とジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとを含むシリコーン混合物であり、前記混合物中のアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が5質量%以上で、
    前記粉末固形化粧料中における前記アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が0.5質量%以上であるもの、
    (B)セルロース(結晶性セルロースを除く)、シリカ、サンゴ末、珪藻土、パーライトおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末、
    (C)結晶性セルロース、ポリアミド、デンプン、変性デンプンおよびこれらの複合粉末から選ばれる1種または2種以上の粉末、
    (D)ナイアシンアミド、を含有するものであり、
    前記(A)~(D)成分および残部成分との合計が100質量%中、前記(D)成分の含有割合が1.5~10質量%である、粉末固形化粧料。
  2. 前記(A)~(D)成分および残部成分との合計が100質量%中、前記(B)成分の含有割合が2.0~15.0質量%、前記(C)成分の含有割合が0.5~21質量%である、請求項1記載の粉末固形化粧料。
  3. 前記粉末固形化粧料中の(A)成分のシリコーン混合物中のアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の含有割合が20.0質量%以下である、請求項1記載の粉末固形化粧料。
  4. さらに前記粉末固形化粧料中に、
    (E)平均粒子径が0.01~0.20μmの金属酸化物粉末と前記金属酸化物粉末よりも平均粒径の大きな粉末との混合物を含有しており、
    前記金属酸化物粉末よりも平均粒径の大きな粉末が層状ケイ酸塩鉱物又は合成層状ケイ酸塩化合物であり、
    前記混合物中の前記金属酸化物粉末の含有割合が20~70質量%である、請求項1記載の粉末固形化粧料。
  5. パウダーファンデーション、プレストパウダー、ハイライトパウダー、固形おしろい、ほほ紅、パウダーアイシャドウ、パウダーアイブロウ、パウダーアイライナーから選ばれる粉末メイクアップ化粧料である、請求項1記載の粉末固形化粧料。
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