JP2024017551A - 振動デバイス - Google Patents

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拓也 衣川
幸夫 山内
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Abstract

【課題】可動電極指および固定電極指の破損を抑制することができる振動デバイスおよび振動デバイスの製造方法を提供すること。【解決手段】振動デバイスは、支持部と、前記支持部に対して第1方向に変位する可動部と、前記可動部に接続され、前記第1方向に延在する可動電極指と、前記支持部に接続され、前記可動電極指と前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置され、前記第1方向に延在する固定電極指と、を有し、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向からの平面視で、前記可動電極指および前記固定電極指の少なくとも一方の端部は、前記第2方向の幅が先端に向かって漸減するテーパー状であり、他方と対向し前記第1方向に対して傾斜する第1傾斜面を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、振動デバイスに関する。
例えば、特許文献1には、可変容量型の振動発電素子が記載されている。この振動発電素子は、櫛歯状の固定電極を備えている固定電極部と、固定電極に噛み合う櫛歯状の可動電極を備えている可動部と、可動部に配置されている錘と、を有している。
特開2020-065322号公報
しかしながら、可動電極および固定電極がそれぞれ矩形であり、自由端部に直角の角部を有している。Y軸方向の加速度が加わって可動電極および固定電極がY軸方向に撓んだ際に、可動電極の自由端部の角部が固定電極に衝突したり、固定電極の自由端部の角部が可動電極に衝突したりし、可動電極および固定電極が破損するおそれがある。
本発明の振動デバイスは、支持部と、
前記支持部に対して第1方向に変位する可動部と、
前記可動部に接続され、前記第1方向に延在する可動電極指と、
前記支持部に接続され、前記可動電極指と前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置され、前記第1方向に延在する固定電極指と、を有し、
前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向からの平面視で、
前記可動電極指および前記固定電極指の少なくとも一方の端部は、前記第2方向の幅が先端に向かって漸減するテーパー状であり、他方と対向し前記第1方向に対して傾斜する第1傾斜面を備えている。
好適な実施形態に係る振動発電素子の平面図である。 図1の振動発電素子から第2シリコン層を除去した状態の平面図である。 図1中のA-A線断面図である。 可動電極指および第1、第2固定電極指の拡大平面図である。 可動電極指および第1、第2固定電極指の拡大断面図である。 第1、第2固定電極指がY軸方向に弾性変形した状態を示す平面図である。 可動部がX軸方向に最大変位した状態を示す平面図である。 可動部がX軸方向に最大変位した状態を示す平面図である。 第1、第2固定電極指がY軸方向に弾性変形した状態を示す平面図である。 第1、第2固定電極指がY軸方向に弾性変形した状態を示す平面図である。 第1、第2固定電極指がZ軸方向に弾性変形した状態を示す断面図である。 可動電極指の変形例を示す平面図である。 第1、第2固定電極指の変形例を示す平面図である。 振動発電素子の製造工程を示すフローチャートである。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動発電素子の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の振動デバイスを添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、好適な実施形態に係る振動発電素子の平面図である。図2は、図1の振動発電素子から第2シリコン層を除去した状態の平面図である。図3は、図1中のA-A線断面図である。図4は、可動電極指および第1、第2固定電極指の拡大平面図である。図5は、可動電極指および第1、第2固定電極指の拡大断面図である。図6は、第1、第2固定電極指がY軸方向に弾性変形した状態を示す平面図である。図7および図8は、それぞれ、可動部がX軸方向に最大変位した状態を示す平面図である。図9および図10は、それぞれ、第1、第2固定電極指がY軸方向に弾性変形した状態を示す平面図である。図11は、第1、第2固定電極指がZ軸方向に弾性変形した状態を示す断面図である。図12は、可動電極指の変形例を示す平面図である。図13は、第1、第2固定電極指の変形例を示す平面図である。図14は、振動発電素子の製造工程を示すフローチャートである。図15ないし図24は、それぞれ、振動発電素子の製造方法を説明するための断面図である。図25は、振動発電素子の変形例を示す断面図である。
図14を除く各図には、互いに直交する3つの軸としてX軸、Y軸およびZ軸が図示されている。また、X軸に沿う方向すなわちX軸に平行な方向を第1方向としての「X軸方向」、Y軸に沿う方向を第2方向としての「Y軸方向」、Z軸に沿う方向を第3方向としての「Z軸方向」とも言う。また、各軸の矢印先端側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。また、Z軸方向プラス側を「上」とも言い、Z軸方向マイナス側を「下」とも言う。
図1ないし図3に示す振動デバイスとしての振動発電素子1は、静電誘導型の振動発電素子であり、外力によって駆動して発電する。このような振動発電素子1は、SOI(Silicon on Insulator)基板2とシリコン基板9との積層体である基板100を半導体プロセスによってパターニングすることにより製造されている。SOI基板2は、下側に位置する第1シリコン層2Aと上側に位置する第2シリコン層2Cとの間に酸化シリコン層2Bを挿入してなる基板であり、第2シリコン層2Cの上面にシリコン基板9が接合されている。
振動発電素子1は、支持部3と、支持部3に接続されているバネ部4と、バネ部4を介して支持部3に接続され、バネ部4を弾性変形させつつ支持部3に対して第1方向であるX軸方向に変位する可動部5と、可動部5に接続されている可動電極6と、支持部3に接続されている固定電極としての第1、第2固定電極7、8と、を有する。このような構成の振動発電素子1では、X軸方向の外力を受けると可動部5がバネ部4を弾性変形させつつX軸方向に振動し、この振動によって可動電極6と第1、第2固定電極7、8との間の容量が変化することにより発電が行われる。
≪支持部3≫
支持部3は、SOI基板2とシリコン基板9との積層体から形成されており、Z軸方向からの平面視で枠状をなしている。そして、この支持部3の内側にその他の各部が配置されている。支持部3の積層体10は、第1固定電極7が接続された第1固定電極接続領域31と、第2固定電極8が接続された第2固定電極接続領域32とに分割されており、互いに絶縁されている。また、第1固定電極接続領域31には、第1固定電極7と電気的に接続された端子T1が配置されており、第2固定電極接続領域32には、第2固定電極8と電気的に接続された端子T2が配置されている。
≪可動部5≫
可動部5は、第1シリコン層2Aから形成されており、Z軸方向からの平面視で、振動発電素子1の中央部に位置している。
≪バネ部4≫
バネ部4は、第1シリコン層2Aから形成されている。このように、バネ部4を可動部5と同じ第1シリコン層2Aから形成することにより、可動部5の重心近くにバネ部4を配置することができ、可動部5の不要な変位を抑制することができる。また、バネ部4は、それぞれX軸方向に弾性変形する第1バネ部41および第2バネ部42を有する。第1バネ部41は、可動部5のX軸方向プラス側に位置しており、可動部5のX軸方向プラス側の端部と支持部3とを接続している。一方、第2バネ部42は、可動部5のX軸方向マイナス側に位置しており、可動部5のX軸方向マイナス側の端部と支持部3とを接続している。このように、第1、第2バネ部41、42で可動部5をX軸方向の両側から支持することにより、可動部5をX軸方向に安定して振動させることができる。
≪可動電極6≫
可動電極6は、第2シリコン層2Cとシリコン基板9との積層体10から形成されている。また、可動電極6は、Z軸方向からの平面視で、可動部5と重なっている。可動電極6を可動部5に重ねて配置することにより、振動発電素子1の平面寸法を大きくすることなく、可動部5を大きくし、その質量を高めることができる。そのため、振動発電素子1の感度が向上し、低い周波数帯でも効率的に可動部5を振動させることができる。さらには、可動部5の大きさに関係なく可動電極6および第1、第2固定電極7、8を広範囲にわたって形成することができ、可動電極6と第1、第2固定電極7、8との間の容量を大きくすることができる。そのため、振動発電素子1の発電量を高めることができる。
また、可動電極6は、酸化シリコン層2Bを介して可動部5に接合された層状の基部60と、基部60から上側へ突出する複数の可動電極指61と、を有する。このような構成によれば、基部60を介して全ての可動電極指61を電気的に接続することができる。複数の可動電極指61は、行列状に配置され、それぞれ、X軸方向に延在している。図示の構成では、複数の可動電極指61がY軸方向に沿って櫛歯状に整列してなる列が、X軸方向に3つ並んでいる。以下では、説明の便宜上、これら3つの列のうちX軸方向プラス側の列を可動電極指群61Aとも言い、中央の列を可動電極指群61Bとも言い、X軸方向マイナス側の列を可動電極指群61Cとも言う。ただし、可動電極指61の数や配置は、特に限定されない。
また、各可動電極指61は、その下面全域において基部60に接合されているため、両端が基部60に固定されている。これにより、各可動電極指61の強度が向上する。また、各可動電極指61のY軸方向やZ軸方向への弾性変形を抑制することもできる。
また、図4に示すように、Z軸方向からの平面視で、各可動電極指61の両端部は、それぞれ、先端に向けて幅(Y軸方向の長さ)が漸減する両テーパー状となっている。そのため、各可動電極指61の両端部は、それぞれ、X軸方向に対して傾斜する第1傾斜面としての一対の傾斜面611a、611bを有する。一対の傾斜面611a、611bは、Z軸方向からの平面視で、X軸に対して対称に形成されている。そして、傾斜面611aがY軸方向プラス側に隣り合う第1、第2固定電極指71、81と対向し、傾斜面611bがY軸方向マイナス側に隣り合う第1、第2固定電極指71、81と対向している。
なお、傾斜面611a、611bのX軸に対する傾斜角θ1としては、特に限定されないが、例えば、45°未満であるのが好ましい。本実施形態では、傾斜角θ1は、30°程度に設定されている。これにより、各可動電極指61の両端部が鋭角の突起状となり、後述する効果がより顕著となる。本実施形態では、各可動電極指61の両端部の鋭角を60°とした。
また、図5に示すように、各可動電極指61は、X軸方向からの平面視で、その下端部が、下端に幅(Y軸方向の長さ)が漸増する両テーパー状となっている。そのため、各可動電極指61の下端部は、それぞれ、X軸に対して傾斜する第2傾斜面としての一対の傾斜面612a、612bを有する。一対の傾斜面612a、612bは、X軸方向からの平面視で、Z軸に対して対称に形成されている。そして、Z軸方向の平面視で、傾斜面612aがY軸方向プラス側に隣り合う第1、第2固定電極指71、81と重なり、傾斜面612bがY軸方向マイナス側に隣り合う第1、第2固定電極指71、81と重なっている。
なお、傾斜面612a、612bのY軸に対する傾斜角θ2としては、特に限定されないが、例えば、60°未満であるのが好ましい。本実施形態では、傾斜角θ2は、45°程度に設定されている。これにより、傾斜面612a、612bの傾斜が十分に緩やかとなり、傾斜面612a、612bを第1、第2固定電極指71、81に重ね易くなる。
以上のような可動電極6には、エレクトレット膜ELが形成されている。
≪第1、第2固定電極7、8≫
図1ないし図3に示すように、第1固定電極7および第2固定電極8は、それぞれ、シリコン基板9から形成されている。また、第1固定電極7および第2固定電極8は、それぞれ、Z軸方向からの平面視で、可動部5と重なっている。また、第1、第2固定電極7、8と可動電極6との間には隙間が形成されており、これらが絶縁されている。
第1固定電極7は、X軸方向に延在し、可動電極指61とY軸方向に並んで配置された複数の第1固定電極指71を有する。具体的には、第1固定電極7は、可動電極指群61Aに対してX軸方向プラス側から噛み合う複数の第1固定電極指71を備えた櫛歯状の第1固定電極指群71Aと、可動電極指群61Bに対してX軸方向プラス側から噛み合う複数の第1固定電極指71を備えた櫛歯状の第1固定電極指群71Bと、可動電極指群61Cに対してX軸方向プラス側から噛み合う複数の第1固定電極指71を備えた櫛歯状の第1固定電極指群71Cと、を有する。可動電極指61と第1固定電極指71とは、静止状態(中立状態)においてX軸方向に所定の噛合長をもって、かつ、Y軸方向に隙間Gを介して配置されている。
また、図4に示すように、各第1固定電極指71は、X軸方向プラス側の端部において支持部3に連結され、X軸方向マイナス側の端部が自由端部となっている。また、Z軸方向からの平面視で、各第1固定電極指71の自由端部は、幅(Y軸方向の長さ)が漸減する両テーパー状となっている。そのため、各第1固定電極指71の自由端部は、X軸方向に対して傾斜する第1傾斜面としての一対の傾斜面711a、711bを有する。一対の傾斜面711a、711bは、Z軸方向からの平面視で、X軸に対して対称に形成されている。そして、傾斜面711aがY軸方向プラス側に隣り合う可動電極指61と対向し、傾斜面711bがY軸方向マイナス側に隣り合う可動電極指61と対向している。
なお、傾斜面711a、711bのX軸に対する傾斜角θ3としては、特に限定されないが、例えば、45°未満であるのが好ましい。本実施形態では、傾斜角θ3は、30°程度に設定されている。これにより、各第1固定電極指71の自由端部が鋭角の突起状となり、後述する効果がより顕著となる。本実施形態では、各第1固定電極指71の自由端部の鋭角を60°とした。
図1ないし図3に示すように、第2固定電極8は、X軸方向に延在し、可動電極指61とY軸方向に並んで配置された複数の第2固定電極指81を有する。具体的には、第2固定電極8は、可動電極指群61Aに対してX軸方向マイナス側から噛み合う複数の第2固定電極指81を備えた櫛歯状の第2固定電極指群81Aと、可動電極指群61Bに対してX軸方向マイナス側から噛み合う複数の第2固定電極指81を備えた櫛歯状の第2固定電極指群81Bと、可動電極指群61Cに対してX軸方向マイナス側から噛み合う複数の第2固定電極指81を備えた櫛歯状の第2固定電極指群81Cと、を有する。可動電極指61と第2固定電極指81とは、静止状態(中立状態)においてX軸方向に所定の噛合長をもって、かつ、Y軸方向に隙間Gを介して配置されている。
また、図4に示すように、各第2固定電極指81は、X軸方向マイナス側の端部において支持部3に連結され、X軸方向プラス側の端部が自由端部となっている。また、Z軸方向からの平面視で、各第2固定電極指81の自由端部は、幅(Y軸方向の長さ)が先端に向かって漸減する両テーパー状となっている。そのため、各第2固定電極指81の自由端部は、X軸方向に対して傾斜する第1傾斜面としての一対の傾斜面811a、811bを有する。一対の傾斜面811a、811bは、Z軸方向からの平面視で、X軸に対して対称に形成されている。そして、傾斜面811aがY軸方向プラス側に隣り合う可動電極指61と対向し、傾斜面811bがY軸方向マイナス側に隣り合う可動電極指61と対向している。
なお、傾斜面811a、811bのX軸に対する傾斜角θ4としては、特に限定されないが、例えば、45°未満であるのが好ましい。本実施形態では、傾斜角θ4は、30°程度に設定されている。これにより、各第2固定電極指81の自由端部が鋭角の突起状となり、後述する効果がより顕著となる。本実施形態では、各第2固定電極指81の自由端部の鋭角を60°とした。
以上、振動発電素子1の構成について簡単に説明した。このような構成の振動発電素子1では、X軸方向の力が加わると、第1、第2バネ部41、42を弾性変形させつつ可動部5がX軸方向に振動する。そして、可動部5の振動によって可動電極指61と第1、第2固定電極指71、81との噛合長が逆相で変化して発電が行われる。なお、本実施形態では、可動電極6にエレクトレット膜ELが形成されているが、これに限定されず、第1、第2固定電極7、8に形成してもよいし、可動電極6と第1、第2固定電極7、8の両方に形成してもよい。
このような振動発電素子1では、第1シリコン層2Aから可動部5が形成され、積層体10から可動電極6および第1、第2固定電極7、8が形成されている。そのため、可動部5とこれら各電極6、7、8とをZ軸方向に重ねて配置することができる。したがって、振動発電素子1の平面寸法を大きくすることなく、可動部5と各電極6、7、8とを共に大きく形成することができる。可動部5を大きくすることにより、振動発電素子1の感度が向上し、低い周波数帯でも効率的に可動部5を振動させることができる。さらに、各電極6、7、8を大きくすることにより、可動電極6と第1、第2固定電極7、8との間の容量を大きくすることができる。そのため、小型で優れた発電特性を有する振動発電素子1となる。
次に、第1、第2固定電極指71、81の端部をテーパー状にする効果について説明する。例えば、図6に示すように、振動発電素子1にY軸方向の力が加わると、第1、第2固定電極指71、81がY軸方向に弾性変形する。これにより、第1、第2固定電極指71、81の自由端部が隣り合う可動電極指61に接触するおそれがある。ここで、従来のように第1、第2固定電極指71、81の自由端部が矩形であると、第1、第2固定電極指71、81の自由端部にある角が可動電極指61の側面に接触するため、当該部分に応力が集中し易く、第1、第2固定電極指71、81や可動電極指61の破損を招くおそれが高い。
これに対して、本実施形態のように、第1、第2固定電極指71、81の自由端部がテーパー状であると、傾斜面711bが可動電極指61の側面に面接触するため、従来と比較して衝突時の応力が分散され、第1、第2固定電極指71、81や可動電極指61の破損を効果的に抑制することができる。特に、前述したように、傾斜面711b、811bの傾斜角θ3、θ4が45°未満であるため、傾斜面711b、811bの傾斜が十分に緩やかとなり、衝突時に可動電極指61と面接触し易くなる。そのため、第1、第2固定電極指71、81や可動電極指61の破損をより効果的に抑制することができる。
なお、図6では第1、第2固定電極指71、81がY軸方向マイナス側に弾性変形した様子を示しているが、第1、第2固定電極指71、81がY軸方向プラス側に弾性変形した場合は、第1、第2固定電極指71、81の傾斜面711a、811aが可動電極指61の側面に面接触し、同様の効果を発揮する。
次に、可動電極指61の端部をテーパー状にする効果について説明する。振動発電素子1では、可動電極6と第1、第2固定電極7、8との間の容量変化を利用して発電を行う。そして、この容量変化が大きい程、発電量が高くなる。したがって、振動発電素子1では、図7に示すように、可動部5がX軸方向プラス側に最大変位したときに可動電極指61が第2固定電極指81と重ならず、図8に示すように、可動部5がX軸方向マイナス側に最大変位したときに可動電極指61が第1固定電極指71と重ならないことが好ましい。
しかしながら、可動部5が最大変位した状態で第1、第2固定電極指71、81がY軸方向に弾性変形してしまうと、従来では、可動電極指61の先端面と第1、第2固定電極指71、81の自由端面とが衝突して、これらが突っ張り合ってしまい、可動部5の振動が阻害されたり、可動電極指61や第1、第2固定電極指71、81が過度な応力を受けて破損したりするおそれが高い。
これに対して、本実施形態のように、可動電極指61の端部がテーパー状であると、図9および図10に示すように、傾斜面611aによって第1、第2固定電極指71、81をいなすことができる。したがって、可動部5の振動が阻害されず、かつ、可動電極指61や第1、第2固定電極指71、81の破損を効果的に抑制することができる。このように、接触による可動電極指61や第1、第2固定電極指71、81の破損を抑制することにより、可動電極指61と第1、第2固定電極指71、81との隙間Gを小さくして、発電量をより高めることもできる。特に、前述したように、傾斜面611aの傾斜角θ1が45°未満であるため、傾斜面611aの傾斜が十分に緩やかとなり、傾斜面611aで第1、第2固定電極指71、81をよりいなし易くなる。そのため、上述した効果がより顕著となる。
また、第1、第2固定電極指71、81の自由端部がテーパー状となっていることにより、傾斜面611aと傾斜面711b、811bとの摺動性が高まり、傾斜面611aで第1、第2固定電極指71、81をよりいなし易くなる。
なお、図9および図10では、第1、第2固定電極指71、81がY軸方向マイナス側に弾性変形した様子を示しているが、第1、第2固定電極指71、81がY軸方向プラス側に弾性変形した場合は、可動電極指61の傾斜面611bが第1、第2固定電極指71、81と接触し、同様の効果を発揮する。
次に、可動電極指61の下端部をテーパー状にする効果について説明する。例えば、振動発電素子1にZ軸方向の力が加わると、図11に示すように、第1、第2固定電極指71、81がZ軸方向に弾性変形する。この際、第1、第2固定電極指71、81が過度に変形してしまうと、第1、第2固定電極指71、81が破損するおそれがある。本実施形態のように可動電極指61の下端部をテーパー状とすると、変形量が少ない段階で第1、第2固定電極指71、81を可動電極指61に接触させることができ、第1、第2固定電極指71、81の破損を効果的に抑制することができる。
以上、可動電極指61および第1、第2固定電極指71、81の端部をテーパー状とすることによる効果について説明した。なお、可動電極指61および第1、第2固定電極指71、81の少なくとも1つの端部がテーパー状になっていればよい。例えば、図12に示すように、第1、第2固定電極指71、81の端部だけがテーパー状となっている構成では、図6で説明した効果を発揮することができる。また、例えば、図13に示すように、可動電極指61の端部だけがテーパー状となっている構成では、図9および図10で説明した効果を発揮することができる。
以上、振動発電素子1の構成について説明した。このような振動デバイスとしての振動発電素子1は、前述したように、支持部3と、支持部3に対して第1方向であるX軸方向に変位する可動部5と、可動部5に接続され、X軸方向に延在する可動電極指61と、支持部3に接続され、可動電極指61とX軸方向に直交する第2方向であるY軸方向に並んで配置され、X軸方向に延在する固定電極指としての第1固定電極指71および第2固定電極指81と、を有する。そして、X軸方向およびY軸方向に直交する第3方向であるZ軸方向からの平面視で、可動電極指61および第1、第2固定電極指71、81の少なくとも一方の端部は、Y軸方向の幅が先端に向かって漸減するテーパー状であり、他方と対向しX軸方向に対して傾斜する第1傾斜面を備えている。本実施形態では、可動電極指61が第1傾斜面としての傾斜面611a、611bを備え、第1固定電極指71が第1傾斜面としての傾斜面711a、711bを備え、第2固定電極指が第1傾斜面としての傾斜面811a、811bを備えている。これにより、可動電極指61と第1、第2固定電極指71、81との接触によるこれらの破損を効果的に抑制することができる。
また、前述したように、端部は、両テーパー状であり、一対の第1傾斜面を備えている。本実施形態では、可動電極指61は、両端部に一対の傾斜面611a、611bを備え、第1固定電極指71は、自由端部に一対の傾斜面711a、711bを備え、第2固定電極指81は、自由端部に一対の傾斜面811a、811bを備えている。これにより、第1、第2固定電極指71、81がY軸方向のどちら側に弾性変形しても、同じ効果が得られる。そのため、可動電極指61と第1、第2固定電極指71、81との接触によるこれらの破損を効果的に抑制することができる。
また、前述したように、傾斜面611a、611bのX軸方向に対する傾斜角は、45°未満である。これにより、傾斜面611aの傾斜が十分に緩やかとなり、傾斜面611aで第1、第2固定電極指71、81をよりいなし易くなる。そのため、可動電極指61と第1、第2固定電極指71、81との接触によるこれらの破損を効果的に抑制することができる。また、傾斜面711a、711bのX軸方向に対する傾斜角は、45°未満である。これにより、傾斜面711a、711bの傾斜が十分に緩やかとなり、可動電極指61との衝突時に可動電極指61と面接触し易くなる。そのため、第1、第2固定電極指71、81や可動電極指61の破損をより効果的に抑制することができる。第2固定電極指81の傾斜面811a、811bについても同様である。
また、前述したように、可動電極指61および第1、第2固定電極指71、81は、それぞれ、第1傾斜面を備えている。そのため、図6で示した効果および図9および図10で示した効果を共に発揮することができ、第1、第2固定電極指71、81や可動電極指61の破損をより効果的に抑制することができる。
また、前述したように、可動部5がX軸方向プラス側に変位した状態では、可動電極指61と第2固定電極指81とがY軸方向に並ばず、可動電極指61の第2固定電極指81側の端部が傾斜面611a、611bを備え、第2固定電極指81の可動電極指61側の端部が傾斜面811a、811bを備えている。これにより、傾斜面611aと傾斜面811bとの摺動性が高まり、傾斜面611aで第2固定電極指81をいなし易くなる。同様に、可動部5がX軸方向マイナス側に変位した状態では、可動電極指61と第1固定電極指71とがY軸方向に並ばず、可動電極指61の第1固定電極指71側の端部が傾斜面611a、611bを備え、第1固定電極指71の可動電極指61側の端部が傾斜面711a、711bを備えている。これにより、傾斜面611aと傾斜面711bとの摺動性が高まり、傾斜面611aで第1固定電極指71をいなし易くなる。
また、前述したように、X軸方向からの平面視で、可動電極指61のZ軸方向の端部は、Y軸方向に対して傾斜する第2傾斜面としての傾斜面612a、612bを備え、Z軸方向からの平面視で、傾斜面612a、612bは、第1、第2固定電極指71、81と重なっている。これにより、変形量が少ない段階で第1、第2固定電極指71、81を可動電極指61に接触させることができ、第1、第2固定電極指71、81の破損を効果的に抑制することができる。
また、前述したように、Z軸方向からの平面視で、可動電極指61および第1、第2固定電極指71、81は、それぞれ、可動部5と重なって配置されている。これにより、振動発電素子1の平面寸法を大きくすることなく、可動部5と各電極指61、71、81とを共に大きく形成することができる。可動部5を大きくすることにより、振動発電素子1の感度が向上し、低い周波数帯でも効率的に可動部5を振動させることができる。さらに、各電極指61、71、81を大きくすることにより、可動電極指61と第1、第2固定電極指71、81との間の容量を大きくすることができる。そのため、小型で優れた発電特性を有する振動発電素子1となる。
また、前述したように、振動発電素子1は、第1シリコン層2Aと第2シリコン層2Cとの間に酸化シリコン層2Bが介在するSOI基板2と第2シリコン層2Cに接合されたシリコン基板9とを有する基板100からなり、SOI基板2とシリコン基板9との積層体から支持部3が形成され、第1シリコン層2Aから可動部5が形成され、第2シリコン層2Cとシリコン基板9との積層体から可動電極指61が形成され、シリコン基板9から第1、第2固定電極指71、81が形成されている。これにより、後述する製造方法によって、振動発電素子1を容易に形成することができる。
次に、振動発電素子1の製造方法について説明する。振動発電素子1の製造方法は、図14に示すように、SOI基板2を準備するSOI基板準備工程S1と、第2シリコン層2Cの上面に凹部21を形成する凹部形成工程S2と、凹部にエッチング耐性膜ESを形成するエッチング耐性膜形成工程S3と、第2シリコン層2Cの上面にシリコン基板9を接合するシリコン基板接合工程S4と、第2シリコン層2Cおよびシリコン基板9の積層体をエッチングによりパターニングする積層体パターニング工程S5と、第1シリコン層2Aをエッチングによりパターニングする第1シリコン層パターニング工程S6と、エッチング耐性膜ESを除去するエッチング耐性膜除去工程S7と、酸化シリコン層2Bの一部を除去する酸化シリコン層除去工程S8と、エレクトレット膜ELを形成するエレクトレット膜形成工程S9と、を含む。
≪SOI基板準備工程S1≫
まず、図15に示すように、SOI基板2を準備する。前述したように、SOI基板2は、第1シリコン層2Aと第2シリコン層2Cとの間に酸化シリコン層2Bを挿入してなる基板である。なお、各層2A、2B、2Cの厚さとしては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、第1シリコン層2Aが300μm程度であり、酸化シリコン層2Bが10μm程度であり、第2シリコン層2Cが20μm程度である。
≪凹部形成工程S2≫
次に、図16に示すように、第2シリコン層2Cの上面に凹部21を形成する。凹部21は、第1、第2固定電極7、8が形成される固定電極形成領域Q7、Q8と重なるように形成される。また、凹部21は、第2シリコン層2Cを貫通しない有底の凹部である。凹部21の厚さは、例えば、10μm程度である。なお、凹部21の形成方法は、特に限定されないが、例えば、KOH、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)等のアルカリ系のエチング液を用いた異方性エッチングを用いることができる。これにより、第2シリコン層2Cの結晶面が表れて、傾斜面612a、612bを容易に形成することができる。
≪エッチング耐性膜形成工程S3≫
本工程S3は、第2シリコン層2Cの上面にエッチング耐性膜ESを成膜する成膜工程S31と、凹部21に充填されている部分を残してエッチング耐性膜ESを除去し、第2シリコン層2Cの上面を露出させる除去工程S32と、を含む。
-成膜工程S31-
まず、図17に示すように、第2シリコン層2Cの上面にエッチング耐性膜ESを形成する。エッチング耐性膜ESとしては、後述する積層体パターニング工程S5でのエッチングに対して十分な耐性を有していれば特に限定されず、本実施形態では、酸化シリコン膜を用いている。エッチング耐性膜ES(酸化シリコン膜)の成膜方法としては、特に限定されず、例えば、熱酸化、CVD等を用いることができる。
-除去工程S32-
次に、図18に示すように、凹部21に充填されている部分を残してエッチング耐性膜ESを除去し、第2シリコン層2Cの上面を露出させる。酸化シリコン層2Bの除去方法としては、特に限定されず、例えば、CMP(化学機械研磨)を用いることができる。なお、図示の構成では、凹部21内のエッチング耐性膜ESがわずかに除去されて凹没した形状となっている。これにより、次のシリコン基板接合工程S4において、第2シリコン層2Cとシリコン基板9とを凹部21内のエッチング耐性膜ESに阻害されることなく、強固に接合することができる。ただし、凹部21内のエッチング耐性膜ESの形状は、特に限定されず、例えば、第2シリコン層2Cの上面と面一であってもよい。
以上のような工程によれば、エッチング耐性膜ESを凹部21内に容易に形成することができる。ただし、エッチング耐性膜ESの形成方法としては、特に限定されない。
≪シリコン基板接合工程S4≫
次に、図19に示すように、第2シリコン層2Cの上面にシリコン基板9を接合する。これにより、基板100が得られる。接合方法としては、特に限定されず、例えば、表面活性化接合を用いることができる。なおい、シリコン基板9の厚さとしては、特に限定されないが、例えば、300μm程度である。
≪積層体パターニング工程S5≫
次に、図20に示すように、第2シリコン層2Cとシリコン基板9との積層体10を上面側からエッチングし、積層体10を貫通する貫通孔を形成することにより、積層体10に、支持部3と、可動電極6と、第1、第2固定電極7、8とを形成する。この際、酸化シリコン層2Bおよびエッチング耐性膜ESがエッチングストップ層として機能する。エッチングには、例えば、ドライエッチング、特にRIE(反応性イオンエッチング)を用いることができる。ドライエッチングを用いることにより、高アスペクト比の貫通孔を精度よく形成することができるため、隙間Gをより小さく設計することができる。そのため、優れた発電特性を有する振動発電素子1を製造することができる。ただし、エッチング方法は、特に限定されず、例えば、ウェットエッチングであってもよい。
≪第1シリコン層パターニング工程S6≫
次に、図21に示すように、第1シリコン層2Aを下面側からエッチングし、第1シリコン層2Aを貫通する貫通孔を形成することにより、第1シリコン層2Aに、支持部3と、バネ部4と、可動部5とを形成する(ただし、バネ部4は、図21に不図示。)。なお、この際、酸化シリコン層2Bがエッチングストップ層として機能する。エッチングには、例えば、ドライエッチング、特にRIE(反応性イオンエッチング)を用いることができる。ドライエッチングを用いることにより、高アスペクト比の貫通孔を精度よく形成することができる。ただし、エッチング方法は、特に限定されず、例えば、ウェットエッチングであってもよい。
≪エッチング耐性膜除去工程S7≫
次に、図22に示すように、凹部21内のエッチング耐性膜ESを除去する。これにより、第1、第2固定電極7、8の下方に隙間が形成され、第1、第2固定電極7、8と可動電極6との接触が抑制される。なお、エッチング耐性膜ESの除去方法としては、特に限定さないが、例えば、フッ酸系のエッチング液を用いることができる。
≪酸化シリコン層除去工程S8≫
次に、図23に示すように、酸化シリコン層2Bの一部を除去して、可動部5およびバネ部4を支持部3に対して可動可能な状態とする。可動部5およびバネ部4を支持部3に対して可動可能な状態とすることができれば、酸化シリコン層2Bの除去部分は、特に限定されない。
≪エレクトレット膜形成工程S9≫
次に、図24に示すように、可動電極6にエレクトレット膜ELを形成すると共に端子T1、T2を形成する(ただし、端子T1、T2は、図24に不図示。)。なお、エレクトレット膜ELの形成方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、熱酸化により積層体10の表面に酸化シリコン膜を成膜し、次に、この酸化シリコン膜にカリウムイオン等のアルカリ金属イオンをドープし、その後、電界印加して帯電させる方法がある。
以上により、振動発電素子1が得られる。ただし、振動発電素子1の製造方法としては、特に限定されず、例えば、積層体パターニング工程S5と第1シリコン層パターニング工程S6の順序を入れ替えてもよい。つまり、第1シリコン層パターニング工程S6の後に積層体パターニング工程S5を行ってもよい。また、上面側からのエッチングと下面側からのエッチングとが同時にできる場合には、これらの工程を同時に行ってもよい。同様に、エッチング耐性膜除去工程S7と酸化シリコン層除去工程S8の順序を入れ替えてもよい。つまり、酸化シリコン層除去工程S8の後にエッチング耐性膜除去工程S7を行ってもよい。また、本実施形態のように材料が同じ等、酸化シリコン層2Bとエッチング耐性膜ESとを同時に除去可能な場合は、これらの工程を同時に行ってもよい。
このような製造方法では、SOI基板2とシリコン基板9とを接合してなる1枚の基板100をパターニングすることにより振動発電素子1を形成する。そのため、寸法精度に優れ、可動電極指61と第1、第2固定電極指71、81との隙間Gをより小さくすることができる。そのため、可動電極6と第1、第2固定電極7、8との間の容量をより大きくすることができる。したがって、より優れた発電特性を有する振動発電素子1を製造することができる。
以上、本発明の振動デバイスを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、前述した実施形態では、振動デバイスを振動発電素子に応用した例を説明したが、振動デバイスとしては、これに限定されない。例えば、可動電極6と第1、第2固定電極7、8との容量変化に基づいて加速度や角速度を検出する慣性センサーに適用してもよい。
また、例えば、図25に示すように、可動部5の下面に錘Mを配置してもよい。これにより、可動部5の質量がさらに増大し、振動発電素子1の感度がより向上する。特に、振動発電素子1によれば、可動部5の面積を大きく確保することができるため、その分、より大きな錘Mを配置することができる。そのため、上述の効果がより向上する。
1…振動発電素子、10…積層体、100…基板、2…SOI基板、2A…第1シリコン層、2B…酸化シリコン層、2C…第2シリコン層、21…凹部、3…支持部、31…第1固定電極接続領域、32…第2固定電極接続領域、4…バネ部、41…第1バネ部、42…第2バネ部、5…可動部、6…可動電極、60…基部、61…可動電極指、61A…可動電極指群、61B…可動電極指群、61C…可動電極指群、611a…傾斜面、611b…傾斜面、612a…傾斜面、612b…傾斜面、7…第1固定電極、71…第1固定電極指、71A…第1固定電極指群、71B…第1固定電極指群、71C…第1固定電極指群、711a…傾斜面、711b…傾斜面、8…第2固定電極、81…第2固定電極指、81A…第2固定電極指群、81B…第2固定電極指群、81C…第2固定電極指群、811a…傾斜面、811b…傾斜面、9…シリコン基板、EL…エレクトレット膜、ES…エッチング耐性膜、G…隙間、M…錘、Q7…固定電極形成領域、Q8…固定電極形成領域、S1…SOI基板準備工程、S2…凹部形成工程、S3…エッチング耐性膜形成工程、S31…成膜工程、S32…除去工程、S4…シリコン基板接合工程、S5…積層体パターニング工程、S6…第1シリコン層パターニング工程、S7…エッチング耐性膜除去工程、S8…酸化シリコン層除去工程、S9…エレクトレット膜形成工程、T1…端子、T2…端子、θ1…傾斜角、θ2…傾斜角、θ3…傾斜角、θ4…傾斜角

Claims (8)

  1. 支持部と、
    前記支持部に対して第1方向に変位する可動部と、
    前記可動部に接続され、前記第1方向に延在する可動電極指と、
    前記支持部に接続され、前記可動電極指と前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置され、前記第1方向に延在する固定電極指と、を有し、
    前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向からの平面視で、
    前記可動電極指および前記固定電極指の少なくとも一方の端部は、前記第2方向の幅が先端に向かって漸減するテーパー状であり、他方と対向し前記第1方向に対して傾斜する第1傾斜面を備えていることを特徴とする振動デバイス。
  2. 前記端部は、両テーパー状であり、一対の前記第1傾斜面を備えている請求項1に記載の振動デバイス。
  3. 前記第1傾斜面の前記第1方向に対する傾斜角は、45°未満である請求項2に記載の振動デバイス。
  4. 前記可動電極指および前記固定電極指は、それぞれ、前記第1傾斜面を備えている請求項1に記載の振動デバイス。
  5. 前記可動部が前記第1方向に変位した状態では、前記可動電極指と前記固定電極指とが前記第2方向に並ばず、
    前記可動電極指の前記固定電極指側の端部が前記第1傾斜面を備え、
    前記固定電極指の前記可動電極指側の端部が前記第1傾斜面を備えている請求項1に記載の振動デバイス。
  6. 前記第1方向からの平面視で、
    前記可動電極の前記第3方向の端部は、前記第2方向に対して傾斜する第2傾斜面を備え、
    前記第3方向からの平面視で、
    前記第2傾斜面は、前記固定電極指と重なっている請求項1に記載の振動デバイス。
  7. 前記第3方向からの平面視で、
    前記可動電極指および前記固定電極指は、それぞれ、前記可動部と重なって配置されている請求項1に記載の振動デバイス。
  8. 第1シリコン層と第2シリコン層との間に酸化シリコン層が介在するSOI基板と前記第2シリコン層に接合されたシリコン基板とを有する基板からなり、
    前記SOI基板と前記シリコン基板との積層体から前記支持部が形成され、
    前記第1シリコン層から前記可動部が形成され、
    前記第2シリコン層と前記シリコン基板との積層体から前記可動電極指が形成され、
    前記シリコン基板から前記固定電極指が形成されている請求項7に記載の振動デバイス。
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