JP2024016653A - アラームコメントデータ収集システム - Google Patents

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正 小川
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Abstract

【課題】異常に関する情報が設定されたアラームコメントデータについて、モジュールと、表示装置とのそれぞれが参照する情報の整合性を維持できるアラームコメントデータ収集システムを提供すること。【解決手段】本開示のアラームコメントデータ収集システムは、ワークに対する作業を実行し、異常に関する情報が設定されたアラームコメントデータを有するモジュールと、モジュールに接続され、モジュールからアラームコメントデータを取得し、取得したアラームコメントデータに係わるアラーム情報をデータベースに登録する収集装置と、データベースに登録されたアラーム情報を取得して表示する表示装置と、を備える。【選択図】図6

Description

本開示は、異常に関するアラームコメントデータを、モジュールから収集するアラーム
コメントデータ収集システムに関するものである。
下記特許文献1には、異常(アラーム)の発生に応じて測定データを工作機械から収集
する監視システムについて記載されている。監視システムの監視装置は、ネットワークを
介して複数の工作機械と接続されており、データベースを有している。このデータベース
には、工作機械において発生し得る異常の種類毎に、原因調査等のために必要な測定対象
データの組が記憶されている。監視装置は、工作機械で異常が発生すると、当該異常に対
応する測定対象データの組をデータベースから取得し、取得した種類の測定対象データを
工作機械から収集する。
特開2018-128715号公報
ところで、工作機械などのモジュールで異常が発生した場合、異常に対処する作業者と
しては、その異常に関する原因や対策の情報を参照できることが好ましい。また、特許文
献1のように、監視装置と、モジュールをネットワークで接続したシステムでは、監視装
置とモジュールのそれぞれで、異常に関する情報を参照できれば、発生した異常に対し、
より迅速に対応できる。
しかしながら、異常が発生した際に、監視装置と、モジュールとで参照する異常に関す
る情報の整合性が担保されていない場合、監視装置側の作業者と、モジュール側の作業者
の認識に誤差が生じ、互いに連携して異常に適切に対応できない虞がある。一方で、異常
が発生するごとに、監視装置及びモジュールの一方から他方へ、異常に関する情報を送信
すると、ネットワークで使用されるデータ通信量が増加する虞がある。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、異常に関する情報が設定されたア
ラームコメントデータについて、モジュールと、表示装置とのそれぞれが参照する情報の
整合性を維持できるアラームコメントデータ収集システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、ワークに対する作業を実行し、異常に関する
情報が設定されたアラームコメントデータを有するモジュールと、前記モジュールに接続
され、前記モジュールから前記アラームコメントデータを取得し、取得した前記アラーム
コメントデータに係わるアラーム情報をデータベースに登録する収集装置と、前記データ
ベースに登録された前記アラーム情報を取得して表示する表示装置と、を備えるアラーム
コメントデータ収集システム、を開示する。
本開示のアラームコメントデータ収集システムによれば、収集装置が、モジュールから
アラームコメントデータを収集しデータベースへ登録する。これによれば、表示装置を用
いてデータベースを参照することで、より最新のモジュールのアラーム情報(アラームコ
メントデータ)を見ることができる。従って、表示装置と、モジュールとで参照できる異
常に関する情報の整合性を担保できる。また、異常が発生するごとに、データベース及び
モジュールの一方から他方へ、アラームコメントデータを送信する必要がなくなり、ネッ
トワークで使用されるデータ通信量を低減できる。
本実施例に係わる生産システムのブロック図。 工作機械の外観正面図。 異常履歴情報の表示画面を示す図。 アラームコメントデータを表示した画面を示す図。 アラームコメントデータを表示した画面を示す図。 アラームコメントデータ取得処理を説明するためのフロー図。 工作機械からアラームコメントデータを取得する順番と、取得の有無を示す説明図。 別実施例の生産システムのブロック図。
以下、本開示のアラームコメントデータ収集システムを具体化した一実施例である生産
システム10について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例の生産システム1
0のブロック図を示している。図1に示すように、生産システム10は、上位監視装置1
1と、管理装置12と、データベースサーバ(以下、DBサーバという)13、工作機械
14を備えている。生産システム10は、例えば、管理装置12によって工作機械14の
ログデータDT1やアラームコメントデータDT2(後述するアラーム情報DT3)をD
Bサーバ13に収集し、上位監視装置11からログデータDT1やアラームコメントデー
タDT2を参照可能とするシステムである。生産システム10は、ログデータDT1を保
存・参照可能にすることで、生産システム10のワークの製造におけるトレーサビリティ
を確保することができる。ユーザは、ログデータDT1を参照することで、ワークの品質
管理を適切に行うことができる。また、アラームコメントデータDT2の詳細については
後述するが、上位監視装置11と、工作機械14のそれぞれでアラームコメントデータD
T2(アラーム情報DT3)を参照可能にすることで、発生した異常の種類、原因、対策
方法の情報を共有できる。これにより、生産システム10は、迅速且つ的確な異常への対
応を可能にしている。
上位監視装置11は、例えば、パーソナルコンピュータであり、CPU21、記憶装置
22、ユーザIF(インタフェースの略)23、ネットワークIF24等を備え、CPU
21等が通信バス25を介して互いに接続され通信可能となっている。記憶装置22は、
例えば、RAM、ROM、ハードディスク等を組み合わせて構成されている。記憶装置2
2には、管理プログラム26が記憶されている。管理プログラム26は、例えば、工作機
械14のベンダーから提供されるプログラムであり、DBサーバ13のデータの表示等を
実行するプログラムである。ユーザIF23は、例えば、LCDなどの表示装置、キーボ
ードやマウスなどの入力装置を備えている。上位監視装置11は、ユーザIF23に対す
る操作入力に応じてCPU21で管理プログラム26を実行する。ユーザは、ユーザIF
23を操作し、管理プログラム26を実行させることでDBサーバ13のデータを参照し
、工作機械14(後述する作業機モジュール43A~43I)のログデータDT1、及び
アラームコメントデータDT2に係わるアラーム情報DT3の閲覧等を行なうことができ
る。尚、管理プログラム26は、DBサーバ13の情報の閲覧以外に、工作機械14の設
定変更(設定日時の変更)等を実行する機能を有しても良い。ネットワークIF24は、
例えば、LANインタフェースであり、ルータ(図示略)等を介してネットワーク15に
接続されている。ネットワーク15は、例えば、インターネットなどのWANである。
管理装置12は、例えば、パーソナルコンピュータであり、CPU31、記憶装置32
、ユーザIF33、ネットワークIF34等を備え、CPU31等が通信バス35を介し
て互いに接続され通信可能となっている。尚、以下の説明では、上記した上位監視装置1
1と同様の内容については、適宜省略する。また、管理装置12及び上位監視装置11は
、パーソナルコンピュータに限らず、ノートPC、タブレット端末、スマートフォンなど
の他の情報処理装置でも良い。
記憶装置32は、例えば、RAM、ROM、ハードディスク等を組み合わせて構成され
ている。尚、記憶装置32及び上記した記憶装置22は、上記した種類の記憶装置に限ら
ず、フラッシュメモリやSSDなどの他の記憶装置でも良い。記憶装置32には、管理プ
ログラム36が記憶されている。管理プログラム36は、例えば、管理プログラム26と
同様に、工作機械14のベンダーから提供されるプログラムであり、DBサーバ13のデ
ータの表示等を実行するプログラムである。また、管理プログラム36には、後述する図
6に示すアラームコメントデータ取得処理を実行するプログラムとして、データ処理プロ
グラム37、機械処理プログラム38が含まれている。ユーザIF33は、例えば、表示
装置、入力装置を備えている。
機械処理プログラム38は、工作機械14と通信し、工作機械14からログデータDT
1やアラームコメントデータDT2などの情報を収集するプログラムである。データ処理
プログラム37は、機械処理プログラム38との間でデータの送受信を実行し、機械処理
プログラム38への指示や、収集したデータを機械処理プログラム38から受け取り、D
Bサーバ13へ登録するプログラムである。データ処理プログラム37、機械処理プログ
ラム38の詳細については、後述する。
ネットワークIF34は、例えば、LANインタフェースであり、ルータ(図示略)等
を介してネットワーク17に接続されている。ネットワーク17は、例えば、工作機械1
4を設置した工場のローカルネットワークである。ネットワーク17は、ネットワーク1
5と接続されている。尚、ネットワーク17は、LANに限らず、インターネットなどの
WANでも良く、LANとWANを組み合わせた構成でも良い。また、ネットワークIF
24,34は、有線のインタフェースに限らず、無線LANなどの無線インタフェースで
も良い。
また、記憶装置32には、ローカルデータベース(以下、ローカルDB、という)39
が記憶(構築)されている。ローカルDB39には、工作機械14のログデータDT1及
びアラーム情報DT3が記憶されている。管理装置12は、例えば、同じネットワーク1
7に接続された工作機械14を管理するため、同じネットワーク17内の工作機械14か
らログデータDT1を収集しローカルDB39に登録する。また、管理装置12は、工作
機械14からアラームコメントデータDT2を取得し、取得したアラームコメントデータ
DT2から抽出したアラーム情報DT3をローカルDB39に登録する。管理装置12は
、DBサーバ13とローカルDB39の同期を行なうことで、収集したログデータDT1
及びアラーム情報DT3をDBサーバ13に登録する。また、図1では図示を省略してい
るが、ネットワーク15には、複数のネットワーク17、例えば、複数の生産工場の各々
の管理装置12や工作機械14が接続されている。DBサーバ13には、各生産工場から
収集されたログデータDT1及びアラーム情報DT3が登録される。また、ユーザは、管
理装置12を操作することで、ローカルDB39に登録されたログデータDT1等の閲覧
を行なうことができる。
DBサーバ13は、例えば、複数の生産工場(ネットワーク17)にそれぞれ設置され
た管理装置12との間で同期処理を実行し、ログデータDT1やアラーム情報DT3を自
装置のデータベースに登録する。同期処理は、管理装置12からDBサーバ13に通知し
て実行しても良く、DBサーバ13から管理装置12に通知して実行しても良い。DBサ
ーバ13は、例えば、AWS(Amazon Web Services(登録商標))
などのクラウドコンピューティングサービスを利用して実装したデータベースである。尚
、DBサーバ13としては、上記したクラウドコンピューティングサービスを利用したも
のに限らず、例えば、工作機械14のベンダーが準備しネットワーク15で公開したサー
バにデータベースを構築したものでも良い。また、DBサーバ13やローカルDB39は
、例えば、関係データベース管理システムであり、PostgreSQL、Oracle
、SQL Serverなどを採用できる。
次に、工作機械14について説明する。図2は、工作機械14の外観正面図を示してい
る。図2に示すように、工作機械14は、ベース41と、ベース41の上に配置された複
数(図2では9台)の作業機モジュール43A~43Iを備えている。尚、図1は、複数
の作業機モジュール43A~43Iのうち、作業機モジュール43A,43Iのみを図示
し、他の作業機モジュール43B~43Hの図示を省略している。ベース41は、複数(
図2では5台)のベースモジュール41A~41Eを備えている。複数のベースモジュー
ル41A~41Eは、図2における左右方向に並んで配置され、互いに連結して固定され
ている。作業機モジュール43A~43Iは、ベースモジュール41A~41Eの上に配
置されている。作業機モジュール43A~43Iは、図2における左右方向に並んで配置
されて互いに連結され、1つの生産ラインを構成している。
尚、工作機械14は、ワーク搬送装置(図示略)を備えている。ワーク搬送装置は、例
えば、ベース41の前面を左右方向にスライド移動するスライダ装置と、作業機モジュー
ル43A~43Iとの間でワークの受け渡しを実行する多関節ロボットを備えている。工
作機械14は、ワーク搬送装置を左右方向へ移動させ、作業機モジュール43A~43I
の間のワークの受け渡しを実行する。
図1及び図2に示すように、作業機モジュール43A~43Iは、CPU45、記憶装
置46、作業部47、ユーザIF48、ネットワークIF49を備えている。記憶装置4
6は、例えば、RAM、ROM、ハードディスク等を組み合わせて構成されている。記憶
装置46には、制御プログラム51、ログデータDT1、複数のアラームコメントデータ
DT2が記憶されている。
複数の作業機モジュール43A~43Iの各々は、例えば、ワークに対する旋削加工、
穴開け加工、フライス加工、歯切り加工、研磨、計測などの各種の作業を実行可能となっ
ている。作業部47は、この各種作業を実行するための装置、旋盤や主軸などである。作
業機モジュール43A~43Iは、記憶装置46に記憶された制御プログラム51をCP
U45で実行することで、上記した各種の作業(旋削加工など)を実行する。制御プログ
ラム51には、例えば、ワークに対する加工動作を制御するNCプログラム、各種の信号
を処理するラダー回路用のプログラム等が含まれている。
また、図2に示すように、作業機モジュール43A~43Iの正面側の側壁には、ユー
ザIF48が取り付けられている。ユーザIF48は、例えば、タッチパネルや操作スイ
ッチであり、そのユーザIF48を備える作業機モジュールに関する操作を受け付ける。
また、ユーザIF48は、各作業機モジュール43A~43Iの現在の動作状況や設定状
況等をタッチパネルに表示する。また、作業機モジュール43A~43Iは、作業機モジ
ュール43A~43Iに記憶されるアラームコメントデータDT2の変更・追加を、ユー
ザIF48を用いて受け付ける。
また、図示は省略するが、ベースモジュール41A~41Eの各々にも、ベースモジュ
ール41A~41Eの異常に係わるアラームコメントデータが記憶されている。例えば、
ベースモジュール41A~41Eのそれぞれの上に搭載された作業機モジュール43A~
43Iは、自装置の下のベースモジュール41A~41Eからアラームコメントデータを
取得し、表示、変更を行なうことができる。尚、ベースモジュール41A~41Eのアラ
ームコメントデータを、作業機モジュール43A~43Iの記憶装置46に記憶させ管理
しても良い。
また、ネットワークIF49は、例えば、LANインタフェースであり、ネットワーク
17を介して管理装置12や他の作業機モジュール43A~43Iと接続されている。作
業機モジュール43A~43Iは、ネットワーク17を介して管理装置12から指令を取
得し、ログデータDT1やアラームコメントデータDT2(ベースモジュール41A~4
1Eのアラームコメントデータを含む)を管理装置12へ送信する処理等を実行する。
(アラームコメントデータDT2について)
次に、アラームコメントデータDT2の表示方法、及び内容について説明する。アラー
ムコメントデータDT2は、作業機モジュール43A~43I及びベースモジュール41
A~41Eで発生した異常に関する情報が設定されたデータである。例えば、作業機モジ
ュール43B~43Iの各々は、作業機モジュール43Aと同様に、異常の検出や異常の
表示を実行する。このため、以下の説明では、作業機モジュール43Aが、異常の検出、
アラームコメントデータDT2の表示等をする方法について説明し、他の作業機モジュー
ル43B~43Iについての説明を省略する。尚、上位監視装置11、管理装置12につ
いても、作業機モジュール43Aと同様に、DBサーバ13やローカルDB39のアラー
ム情報DT3の表示を実行することができる。
図3は、異常履歴情報52を表示したユーザIF48の表示画面53の一例を示してい
る。異常履歴情報52は、作業機モジュール43Aで発生した異常の履歴情報である。図
3に示すように、異常履歴情報52には、NO.、異常の種類、その異常が発生した日時
、を互いに関連付けたデータが複数表示されている。NO.の情報は、発生した異常を識
別するための識別情報(以下、異常識別情報という)52Aであり、例えば、「ALM」
の文字に、異常の種類に応じた番号が設定されている(ALM10004など)。作業機
モジュール43Aは、この異常識別情報52Aで、過去に発生した異常を管理する。次に
、異常の種類の情報は、異常に設定された名称であり、その異常の特徴や内容を示す情報
(以下、異常種類情報という)52Bである。また、異常が発生した日時の情報は、作業
機モジュール43Aが異常を検出した日時の情報(以下、発生日時情報という)52Cで
ある。
作業機モジュール43Aは、制御プログラム51を実行し、加工動作中等に自装置で発
生する異常を監視する。作業機モジュール43Aは、異常の発生を検出すると、検出した
異常に応じた異常識別情報52A、異常種類情報52B、発生日時情報52Cを関連付け
て、ログデータDT1に記憶する。例えば、作業機モジュール43Aは、新たな異常が発
生した場合、あるいは、ユーザIF48に対して所定の操作入力が行われた場合、異常履
歴情報52をユーザIF48に表示する。図3に示すように、作業機モジュール43Aは
、例えば、発生日時情報52Cが示す発生日時が遅いもの(新しいもの)から順番に、表
示画面53の上から下に向かって並べて表示する。作業機モジュール43Aは、表示画面
53の下に表示したアイコン54を操作されることで、表示画面53に表示しきれなかっ
た古い異常履歴情報52を表示する。
また、作業機モジュール43Aは、アラームコメントデータDT2をファイル形式で管
理し、異常の種類ごとに別々のファイルのアラームコメントデータDT2(ファイル)と
して記憶装置46に記憶している。図1に示すように、作業機モジュール43Aの記憶装
置46には、例えば、異常識別情報52Aの各々に、即ち、異常の種類に応じたアラーム
コメントデータDT2が、それぞれ別々のデータ(ファイルとも言い得る)として記憶さ
れている。複数のアラームコメントデータDT2の各々には、例えば、アラーム名称、ア
ラーム発生原因、アラーム対策方法の情報が記憶されている。このアラームコメントデー
タDT2の各情報は、例えば、工作機械14の出荷段階や、工場に設置する段階でベンダ
ーによって設定され、その後、必要に応じて変更される。作業機モジュール43Aは、ユ
ーザIF48に対する操作入力に応じて、アラームコメントデータDT2のファイルの追
加、内容の編集を実行する。これにより、ユーザが、アラームコメントデータDT2の追
加・編集を適宜実行できる。尚、アラームコメントデータDT2は、ファイル形式のよう
な別々のデータとして記憶されるデータに限らず、例えば、データベースのような1つの
データ群として記憶される形式のデータでも良い。
作業機モジュール43Aは、図3に示す表示画面53をユーザIF48に表示する状態
において、任意の異常を選択する操作をユーザIF48で受け付けると、その選択された
異常のアラームコメントデータDT2の情報を含むポップアップ画面55(図4参照)を
、異常履歴情報52に重ねて表示する。図4は、図3の表示画面53における上から3番
目の異常(ALM10002のサーキットブレーカ遮断異常)が選択された場合に、表示
されるポップアップ画面55を示している。図4に示すように、作業機モジュール43A
は、タイトル56、アラーム名称57、アラーム発生原因58を、ポップアップ画面55
に表示する。アラーム名称57と、アラーム発生原因58と、後述する図5に示すアラー
ム対策方法59は、表示画面53で選択された異常(今回の場合は、サーキットブレーカ
遮断異常)の異常識別情報52A(図3参照)に対応するアラームコメントデータDT2
の情報である。
作業機モジュール43Aは、異常識別情報52Aと、「異常詳細」の文字をタイトル5
6に表示する。また、アラーム名称57は、例えば、図3に示す異常種類情報52Bと同
一の情報である。アラーム発生原因58は、異常の発生原因を説明する情報である。図4
に示す例では、サーキットブレーカが動作した原因が、アラーム発生原因58として表示
されている。アラーム発生原因58は、例えば、発生原因として最も可能性が高い原因だ
けを示す情報でも良く、可能性がある複数の原因を示す情報でも良い。
また、作業機モジュール43Aは、情報欄61をポップアップ画面55の下部に表示す
る。作業機モジュール43Aは、アラーム名称57、アラーム発生原因58、後述する図
5のアラーム対策方法59以外の異常に関する参考情報を、情報欄61に表示する。図4
に示す例では、情報欄61には、左上から右下に向かって、異常を検出したPLC回路の
番号、異常時に実行していたNCプログラムの番号、異常時に生産していたワークの識別
番号、異常が発生した生産ラインの番号、異常を検出したラダー回路のコイルの情報、発
生日時が表示されている。発生日時は、例えば、発生日時情報52Cと同一情報である。
また、作業機モジュール43Aは、対策表示ボタン63、終了ボタン64を、ポップア
ップ画面55の右側に表示する。作業機モジュール43Aは、ポップアップ画面55を表
示する状態で対策表示ボタン63を選択する操作を受け付けると、図5に示すポップアッ
プ画面65を、異常履歴情報52に重ねて表示する。また、作業機モジュール43Aは、
終了ボタン64を選択する操作を受け付けると、ポップアップ画面55を閉じ、図3の表
示画面53をユーザIF48に表示する。
図5に示すように、作業機モジュール43Aは、タイトル56、アラーム対策方法59
、リターンボタン67、終了ボタン68を、ポップアップ画面65に表示する。タイトル
56は、図4のタイトル56と同じ情報である。作業機モジュール43Aは、選択された
異常識別情報52Aが示す異常の対策方法を、アラーム対策方法59に表示する。図5に
示す例では、トリップしたサーキットブレーカを見つけてほしい旨や、サーキットブレー
カを復帰させる前後でやるべき作業が、アラーム対策方法59に表示されている。従って
、アラーム対策方法59は、異常が発生した場合に、異常を復旧させるために、ユーザが
点検すべき箇所、操作すべき機器、手順などを示した情報である。
また、作業機モジュール43Aは、ポップアップ画面65を表示する状態でリターンボ
タン67を選択する操作を受け付けると、図4のポップアップ画面55を表示させる。ま
た、作業機モジュール43Aは、終了ボタン68を選択する操作を受け付けると、ポップ
アップ画面65を閉じ、図3の表示画面53をユーザIF48に表示する。
作業機モジュール43Aは、上記したアラームコメントデータDT2(アラーム名称5
7など)について、異常識別情報52Aと、その異常識別情報52Aが示す異常に対応す
るアラームコメントデータDT2を、関連付けて管理する。関連付ける方法は、特に限定
されないが、例えば、アラームコメントデータDT2のファイル名として、異常識別情報
52Aの文字列を設定して管理しても良い。あるいは、作業機モジュール43Aは、異常
識別情報52Aと、アラームコメントデータDT2の関連性を示すデータを記憶装置46
に別途記憶させて管理しても良い。
(アラームコメントデータ取得処理)
次に、生産システム10がアラームコメントデータDT2を取得するアラームコメント
データ取得処理について図6を参照しつつ説明する。図6は、アラームコメントデータ取
得処理のフローを示している。尚、図6は、図面が煩雑となるのを避けるため、ネットワ
ーク15に1つのネットワーク17及び工作機械14が接続された状態を図示している。
ここで、本実施例の生産システム10では、作業機モジュール43A~43I及びベー
スモジュール41A~41E(以下、作業機モジュール43A等という場合がある)が、
アラームコメントデータDT2をそれぞれ備えている。また、上位監視装置11は、DB
サーバ13からアラーム情報DT3を参照でき、管理装置12は、記憶装置32からアラ
ーム情報DT3を参照できる。アラーム情報DT3は、後述するように、例えば、上記し
たアラーム名称57、アラーム発生原因58、アラーム対策方法59の情報を含んでいる
。尚、アラーム情報DT3は、上記した3つの情報の少なくとも1つを含んでも良く、情
報欄61の情報など、他の情報を含んでも良い。
上位監視装置11及び管理装置12は、例えば、図3~図5に示す作業機モジュール4
3A~43Iと同様に、表示画面53やアラームコメントデータDT2(アラーム名称5
7など)を表示することができる。例えば、作業機モジュール43Aで何らかの異状が発
生した場合、生産現場にいる作業者は、作業機モジュール43Aによってアラームコメン
トデータDT2を確認する。また、例えば、工場長は、上位監視装置11によってアラー
ム情報DT3を確認する。この場合、互いの情報、即ち、アラームコメントデータDT2
とアラーム情報DT3の整合性が担保されていれば、より迅速且つ的確に、異常に対処す
ることが可能となる。
一方で、何らかの原因で、上位監視装置11、管理装置12、あるいは作業機モジュー
ル43A~43Iで、アラームコメントデータDT2やアラーム情報DT3を変更、追加
する場合がある。例えば、工作機械14を導入してからより適切なアラーム対策方法59
が発見された場合、アラーム対策方法59の更新が実施される。この場合、工作機械14
側で更新しDBサーバ13のアラーム情報DT3を更新しなかった場合、互いの情報の不
一致が発生する。
また、ファイル形式のアラームコメントデータDT2を、DBサーバ13に登録するた
めには、例えば、上位監視装置11や管理装置12をユーザが操作して、手作業でアラー
ム情報DT3を入力する必要が生じる。その結果、アラームコメントデータDT2を管理
する負担の増加や、入力漏れの発生を招く虞がある。一方で、異常が発生するごとに、異
常が発生した作業機モジュール43Aから上位監視装置11に向けて、異常に応じたアラ
ームコメントデータDT2を送信すれば、アラームコメントデータDT2をDBサーバ1
3に登録する必要がなくなる。しかしながら、異常が発生するごとにアラームコメントデ
ータDT2を送信するため、通信経路(ネットワーク17,15)のデータ通信量が増加
する。
そこで、本実施例の生産システム10では、上位監視装置11から管理装置12に向け
て指示を出し、現状のアラームコメントデータDT2をDBサーバ13に登録させアラー
ム情報DT3を最新、即ち、アラームコメントデータDT2と一致させるアラームコメン
トデータ取得処理が実行可能なっている。詳述すると、上位監視装置11は、ユーザIF
23を介して、アラームコメントデータ取得処理の実行指示を受け付け可能となっている
。また、例えば、DBサーバ13には、取得要求フラグ71が記憶されている。取得要求
フラグ71は、DBサーバ13の所定の記憶領域に記憶されるフラグ値であり、実行指示
を通知するための情報として使用される。取得要求フラグ71は、実行を指示する値(例
えば、1)、又は、実行が完了した値(例えば、0)が設定される。
図6のステップ(以下、単にSと記載する)11において、上位監視装置11は、ユー
ザIF23を介してアラームコメントデータ取得処理の実行指示を受け付けると、DBサ
ーバ13に接続し、実行を指示する値を取得要求フラグ71に設定する。尚、アラームコ
メントデータ取得処理の実行指示を受け付ける端末は、上位監視装置11に限らず、管理
装置12や作業機モジュール43A~43Iなどの他の装置でも良い。
また、上位監視装置11は、実行指示を受け付ける際に、アラームコメントデータDT
2を取得する取得先の情報を受け付ける。上位監視装置11は、例えば、取得先の生産ラ
インを示す生産ラインの番号、取得先の機種を示す機種情報や、生産ライン上の設置位置
の情報(後述する図7の設置位置の情報)を受け付け、取得要求フラグ71に付加情報と
して設定する。尚、上位監視装置11は、取得先の情報を受け付けなくとも良い。管理装
置12は、上位監視装置11によって実行を指示する値が取得要求フラグ71に設定され
た場合、自装置に接続された全ての作業機モジュール43A等からアラームコメントデー
タDT2を取得しても良い。この場合にも、後述する同一機種を除く処理を実行しても良
い。
管理装置12は、例えば、管理プログラム36(図1参照)を起動すると、データ処理
プログラム37及び機械処理プログラム38を実行する状態となる。データ処理プログラ
ム37は、実行状態では、DBサーバ13の取得要求フラグ71を定期的に確認する。デ
ータ処理プログラム37は、実行指示の値が取得要求フラグ71に設定されていることを
検出すると(S12)、機械処理プログラム38にアラームコメントデータDT2の取得
を指示する(S13)。この際、データ処理プログラム37は、上記した取得先の情報を
機械処理プログラム38に通知しても良い。
機械処理プログラム38は、データ処理プログラム37からS13の指示を取得すると
、上位監視装置11で受け付けた取得先からアラームコメントデータDT2を取得する(
S15)。機械処理プログラム38は、例えば、1つの生産ライン(工作機械14)の全
ての作業機モジュール43A等からアラームコメントデータDT2を取得することを指示
された場合、作業機モジュール43A等の各々から順番にアラームコメントデータDT2
を取得する。本実施例の生産システム10では、例えば、同一の生産ラインにおいて、同
一機種についてはアラームコメントデータDT2が同一となっている。例えば、任意の作
業機モジュール43A等のアラームコメントデータDT2を変更した場合、同一生産ライ
ンにおける同一機種の作業機モジュール43A等についても同様にアラームコメントデー
タDT2を変更する。このため、機械処理プログラム38は、同一の生産ラインに同一機
種の作業機モジュール43A等が複数設置されている場合、同一機種の複数の作業機モジ
ュール43A等のうち、1つの作業機モジュール43A等からのみアラームコメントデー
タDT2を取得する。尚、機械処理プログラム38は、機種に係わらず全ての機種(作業
機モジュール43A~43I及びベースモジュール41A~41E)の各々からアラーム
コメントデータDT2を取得しても良い。
図7は、工作機械14(作業機モジュール43A等)からアラームコメントデータDT
2を取得する順番と、取得の有無の一例を示している。例えば、図2に示す工作機械14
は、9台の作業機モジュール43A~43Iと、5台のベースモジュール41A~41E
を備えている。機械処理プログラム38は、例えば、生産ラインの上流から下流に向かっ
て(図2の左から右に向かって)順番に各モジュールからアラームコメントデータDT2
を取得する。この際に、機械処理プログラム38は、同一の生産ラインにおいて既に取得
した機種については、アラームコメントデータDT2を再度取得しない。
詳述すると、図7には、左から順番に、装置ID、ライン番号、設置位置、符号、機種
が記載されている。装置IDは、各機種の識別番号を示している。ライン番号は、生産ラ
イン(工作機械14)の識別番号を、設置位置は、その生産ラインにおいて設置される位
置(上流からの順番)をそれぞれ示している。符号は、図2に示すモジュールの符号との
対応関係を示している。機種は、作業機モジュール43A~43Iの種類や、ベースモジ
ュール41A~41Eであるか否かの情報を示している。また、図7中の検索順の矢印は
、アラームコメントデータDT2を取得する順番を示している。また、図7の右側の欄外
の情報は、そのモジュールからアラームコメントデータDT2を取得するか否かを示して
いる。
図2及び図7に示すように、機械処理プログラム38は、ライン番号が1の生産ライン
からアラームコメントデータDT2を取得する場合、上流側のモジュールから順番に取得
する。また、機械処理プログラム38は、任意のベースモジュール41A~41Eの上に
、作業機モジュール43A~43Iが搭載されている場合、即ち、生産ラインの方向にお
いて同じ位置に配置されている場合、ベースモジュール41A~41Eよりも作業機モジ
ュール43A~43Iを優先する。従って、機械処理プログラム38は、最も上流側のベ
ースモジュール41Aの上の作業機モジュール43A、ベースモジュール41A、次のベ
ースモジュール41Bの上の作業機モジュール43B,43C、ベースモジュール41B
、次のベースモジュール41Cの上の作業機モジュール43D,43E、・・・・の順に
、アラームコメントデータDT2を取得する順番を決定するが、同一機種からは取得しな
い。
まず、機械処理プログラム38は、最も上流(設置位置が1)の作業機モジュール43
AからアラームコメントデータDT2を取得する。作業機モジュール43Aは、例えば、
生産対象のワークを供給する入口装置(ワークストッカ)である(図7の機種参照)。最
も上流のベースモジュール41Aの上には、作業機モジュール43Aのみが搭載されてい
る。このため、機械処理プログラム38は、次に、設置位置が2のベースモジュール41
AからアラームコメントデータDT2を取得する。尚、ベースモジュール41Aのアラー
ムコメントデータDT2は、例えば、上記したワークの受け渡しを実行する多関節ロボッ
トに係わる異常の原因や対策方法のデータである。
次に、機械処理プログラム38は、次のベースモジュール41Bの上の作業機モジュー
ル43B,43Cのうち、上流側(設置位置が3)の作業機モジュール43B(旋盤モジ
ュール)からアラームコメントデータDT2を取得する。次の作業機モジュール43Cの
機種は、旋盤(図7参照)であり、既にアラームコメントデータDT2を取得した機種(
作業機モジュール43B)と同一機種である。このため、機械処理プログラム38は、作
業機モジュール43CからアラームコメントデータDT2を取得しない(図7の取得の有
無参照)。同様に、機械処理プログラム38は、次のベースモジュール41Bからもアラ
ームコメントデータDT2を取得しない。機械処理プログラム38は、図7に示すように
、上流から順番に、且つ、同一機種を除きながら、作業機モジュール43G(ドリルモジ
ュール)、作業機モジュール43I(出口装置)からアラームコメントデータDT2を取
得する。
尚、機械処理プログラム38は、別の生産ライン(例えば、図7のライン番号の2)に
ついてもアラームコメントデータDT2を取得する場合、ライン番号の1の生産ラインと
同様に、上流から順番に取得しつつ、同一の生産ライン(ライン番号の2)において同一
機種からアラームコメントデータDT2を取得しない。これは、上記したように、生産ラ
イン且つ機種ごとにアラームコメントデータDT2が統一されているためである。また、
上記した取得の順番や取得先の決定方法は、一例である。例えば、機械処理プログラム3
8は、同一生産ラインの同一機種を除かずに、同一機種についてもアラームコメントデー
タDT2を取得しても良い。また、機械処理プログラム38は、下流側の機種から順番に
アラームコメントデータDT2を取得しても良い。また、機械処理プログラム38は、1
回の取得処理において、別の生産ラインで取得した機種については、他の生産ラインにお
いてもアラームコメントデータDT2を取得しなくとも良い。具体的には、図7の場合で
あれば、ライン番号の1で取得した機種については、ライン番号の2で取得しなくとも良
い。
上記したように、本実施例の上位監視装置11は、ネットワーク15,17を介してア
ラームコメントデータDT2の取得を管理装置12に指示する(S11,S12)。管理
装置12の機械処理プログラム38は、指示を取得すると、複数の作業機モジュール43
A等について順番にアラームコメントデータDT2を取得する(S15)。これによれば
、アラームコメントデータDT2を表示する上位監視装置11から、最新のアラームコメ
ントデータDT2を取得する指示を出すことができる。管理装置12によって、生産ライ
ンの各モジュールからアラームコメントデータDT2を順番に取得することができる。
また、管理装置12の機械処理プログラム38は、同一の生産ラインにおいて、同一機
種の複数の作業機モジュール43A等のうち、最も上流側のモジュールからのみアラーム
コメントデータDT2を取得する。同一の生産ラインにおいて同一機種については、アラ
ームコメントデータDT2を統一することで、異常に対処する作業時間を短縮することが
可能となる。このような統一した管理を行なう工作機械14については、同一機種につて
は1つの機種からアラームコメントデータDT2を取得することで、取得の作業時間を短
縮できる。
図6に戻り、機械処理プログラム38は、工作機械14からアラームコメントデータD
T2を取得すると、取得したアラームコメントデータDT2を記憶装置32に記憶する(
S17)。機械処理プログラム38は、指示された取得先のモジュール(生産ラインや機
種)の全てからアラームコメントデータDT2の取得を完了すると、取得の完了をデータ
処理プログラム37に通知する(S19)。
データ処理プログラム37は、機械処理プログラム38からS19の通知を取得すると
、機械処理プログラム38が記憶装置32に記憶したアラームコメントデータDT2を読
み出し(S21)、読み出したアラームコメントデータDT2からアラーム情報DT3を
抽出する(S23)。データ処理プログラム37は、抽出したアラーム情報DT3を、ロ
ーカルDB39に登録する(S25)。具体的には、データ処理プログラム37は、各ア
ラームコメントデータDT2からアラーム名称57、アラーム発生原因58、アラーム対
策方法59の文字データを抽出し、アラーム情報DT3として登録する。データ処理プロ
グラム37は、取得先の生産ライン(ライン番号)や機種(作業機モジュール43A~4
3Iやベースモジュール41A~41E)に対応するアラーム情報DT3に、抽出した文
字データを設定する。尚、データ処理プログラム37は、現状のアラーム情報DT3と、
取得したアラームコメントデータDT2の差分を判断し、差分だけ更新しても良い。
上記したように、本実施例の管理装置12は、取得したアラームコメントデータDT2
に含まれる文字データ(アラーム名称57など)からアラーム情報DT3を抽出してロー
カルDB39に登録する(S25)。これによれば、作業機モジュール43A等で文字デ
ータとして管理されているアラームコメントデータDT2を、データベースの形式に変換
し登録することができる。ユーザによるデータベースへの登録作業の負担を軽減できる。
また、作業機モジュール43A~43I、上位監視装置11、管理装置12の各々は、
ユーザIF23,33,48に対する操作入力に応じて、アラーム名称57、アラーム発
生原因58、アラーム対策方法59を、異常識別情報52Aに対応付けて表示する(図3
~図5参照)。これによれば、各装置において、同一の情報を表示し共有でき、発生した
異常に対して迅速に対応することができる。
機械処理プログラム38は、図6のS25において、取得した全てのアラームコメント
データDT2の抽出及び登録を完了させると、DBサーバ13の取得要求フラグ71の値
を、実行が完了したことを示す値に変更する(S27)。これにより、取得要求フラグ7
1がリセットされ、上位監視装置11は、再度、ユーザから指示があった場合など、取得
要求フラグ71を変更することで、アラームコメントデータDT2の取得を管理装置12
に指示できる。
ここで、管理装置12は、例えば、上記したアラームコメントデータ取得処理とは別に
、DBサーバ13とローカルDB39の同期処理を所定の周期ごとに実行する(S29)
。このため、ローカルDB39に新たに登録されたアラーム情報DT3は、同期処理が実
行されることで、DBサーバ13に反映される。上記したように、DBサーバ13には、
ネットワーク15に接続される各生産ラインのアラーム情報DT3が記憶される(図1参
照)。このため、取得要求フラグ71を用いて各生産拠点へアラームコメントデータDT
2の取得を指示することで、最新のアラームコメントデータDT2を、アラーム情報DT
3としてDBサーバ13に集約できる。尚、管理装置12は、上位監視装置11から取得
要求フラグ71により指示されたアラームコメントデータ収集処理の一連の流れの中で、
DBサーバ13とローカルDB39の同期処理を実行しても良い。例えば、データ処理プ
ログラム37は、S27を実行した後、S29を直ぐに実行しても良い。
上記したように、管理装置12は、アラーム情報DT3をローカルDB39に登録した
後、ローカルDB39とDBサーバ13の各々に登録されたアラーム情報DT3を同期さ
せる。そして、上位監視装置11は、異常の発生時など、ユーザの操作に基づいてDBサ
ーバ13からアラーム情報DT3を取得して表示する。これによれば、ユーザは、異常が
発生した作業機モジュール43A~43Iに記憶・表示されるアラームコメントデータD
T2と同一の情報を、上位監視装置11で確認できる。製造現場のユーザへ、遠隔地から
適切な指示を出すことができる。
また、作業機モジュール43A等は、アラーム情報DT3(文字データ)が設定された
アラームコメントデータDT2を、異常の種類ごとに別々のファイルのアラームコメント
データDT2として記憶している。また、作業機モジュール43A~43Iは、個々のア
ラームコメントデータDT2の内容の変更を受け付ける。これによれば、ユーザは、作業
機モジュール43A~43IのユーザIF48を操作することで、作業機モジュール43
A等のアラームコメントデータDT2を、生産環境等に応じた適切なものに変更できる。
また、アラームコメントデータDT2をファイル形式で管理することで、アラームコメン
トデータDT2の特定、追加、削除を容易に処理できる。そして、このようなアラームコ
メントデータDT2を作業機モジュール43A~43Iで編集可能なシステムにおいて、
ファイル形式のアラームコメントデータDT2を自動で変換してDBサーバ13に登録す
ることは、登録漏れ等の観点から極めて有効である。
因みに、生産システム10は、アラームコメントデータ収集システムの一例である。上
位監視装置11は、表示装置の一例である。管理装置12は、収集装置の一例である。D
Bサーバ13は、データベース、データベースサーバの一例である。ローカルDB39は
、データベースの一例である。作業機モジュール43A~43I、ベースモジュール41
A~41Eは、モジュールの一例である。
以上、上記した本実施例では、以下の効果を奏する。
本開示の一態様である管理装置12は、作業機モジュール43A~43Iやベースモジ
ュール41A~41EからアラームコメントデータDT2を取得し(S15)、取得した
アラームコメントデータDT2のアラーム情報DT3をローカルDB39、DBサーバ1
3に登録する(S25,S29)。上位監視装置11は、DBサーバ13に登録されたア
ラーム情報DT3を取得して表示する。これによれば、上位監視装置11を用いてDBサ
ーバ13を参照することで、より最新の作業機モジュール43A~43Iやベースモジュ
ール41A~41EのアラームコメントデータDT2を見ることができる。従って、上位
監視装置11と、作業機モジュール43A~43Iとで参照できる異常に関する情報の整
合性を担保できる。また、異常が発生するごとのネットワーク15,17で使用されるデ
ータ通信量を低減できる。
また、本開示の内容は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づい
て種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記実施例の生産システム10の構成は、一例である。例えば、ネットワーク
15に複数のネットワーク17(生産工場)が接続されたが、1つのネットワーク17の
みが接続される構成でも良い。
また、1つのネットワーク17に、複数の管理装置12や複数の工作機械14(生産ラ
イン)を接続しても良い。また、1つの管理装置12で1又は複数の工作機械14(生産
ライン)を管理しても良く、複数の管理装置12で1又は複数の工作機械14を管理して
も良い。
また、上記実施例では、本開示の表示装置として上位監視装置11を採用し、収集装置
として管理装置12を採用した。即ち、表示装置と収集装置を、別々の装置としたが、表
示装置と収集装置を1つの装置としても良い。図8は、別実施例の生産システム10Aを
示している。図8に示すように、生産システム10Aは、上位監視装置11やDBサーバ
13を備えない構成でも良い。また、管理装置12は、ユーザからの取得指示をユーザI
F33で受け付け、作業機モジュール43A~43IからアラームコメントデータDT2
を取得し、アラーム情報DT3をローカルDB39に登録しても良い。そして、管理装置
12は、ユーザIF33に対する操作に応じてアラーム情報DT3を表示しても良い。こ
れにより、管理装置12を操作するユーザと、作業機モジュール43A~43Iを操作す
るユーザとの間で共有するアラームコメントデータDT2の整合性を担保できる。また、
図8に示す構成では生産システム10Aは、本開示のアラームコメントデータ収集システ
ムの一例である。管理装置12は、本開示の表示装置、及び収集装置の一例である。
また、アラームコメントデータDT2は、文字データに限らず、数字や画像(対応マニ
ュアルなど)のデータでも良い。
データ処理プログラム37、機械処理プログラム38は、1つのプログラムでも良い。
同一生産ラインに、同一機種のモジュールが複数存在する場合に、機械処理プログラム
38がアラームコメントデータDT2を取得するモジュールは、一番上流側のモジュール
に限らない。例えば、機械処理プログラム38は、一番下流側のモジュールからアラーム
コメントデータDT2を取得しても良い。
上記実施例では、本開示のモジュールとして、図2に示す複数の作業機モジュール43
A~43Iを連結した構成を採用したが、これに限らない。本開示のモジュールは、1又
は2以上の連結されていない(スタンドアローンの)工作機械でも良い。
また、本開示のアラームコメントデータ収集システムは、ワークを切削等する工作機械
の生産システムに限らない。例えば、アラームコメントデータ収集システムは、ワークと
して基板を採用し、半田印刷装置、電子部品実装装置、リフロー炉、検査装置を備える基
板生産システムでも良い。この場合、例えば、基板生産システムを管理する管理装置が、
半田印刷装置や電子部品実装装置等からアラームコメントデータDT2を収集しても良い
尚、本開示の範囲は、特許請求の範囲に記載された従属関係に限定されない。例えば、
本明細書では、請求項4において「請求項1又は請求項2に記載のアラームコメントデー
タ収集システム」を「請求項1~3の何れか1項に記載のアラームコメントデータ収集シ
ステム」に変更した技術思想も開示されている。また、本明細書では、請求項7において
「請求項1又は請求項2に記載のアラームコメントデータ収集システム」を「請求項1~
6の何れか1項に記載のアラームコメントデータ収集システム」に変更した技術思想も開
示されている。
10、10A 生産システム(アラームコメントデータ収集システム)、11 上位監
視装置(表示装置)、12 管理装置(表示装置、収集装置)、13 DBサーバ(デー
タベース、データベースサーバ)、15,17 ネットワーク、23 ユーザIF、39
ローカルDB(データベース)、41A~41E ベースモジュール(モジュール)、
43A~43I 作業機モジュール(モジュール)、48 ユーザIF、57 アラーム
名称、58 アラーム発生原因、59 アラーム対策方法、52A 異常識別情報、DT
2 アラームコメントデータ、DT3 アラーム情報。

Claims (7)

  1. ワークに対する作業を実行し、異常に関する情報が設定されたアラームコメントデータ
    を有するモジュールと、
    前記モジュールに接続され、前記モジュールから前記アラームコメントデータを取得し
    、取得した前記アラームコメントデータに係わるアラーム情報をデータベースに登録する
    収集装置と、
    前記データベースに登録された前記アラーム情報を取得して表示する表示装置と、
    を備えるアラームコメントデータ収集システム。
  2. 前記アラームコメントデータは、
    異常の種類を識別する異常識別情報と関連付けられており、前記異常識別情報が示す種
    類の異常に関する情報を示す文字データを含み、
    前記モジュールは、
    内容の異なる複数の前記アラームコメントデータを有し、
    前記収集装置は、
    前記モジュールから取得した前記アラームコメントデータに含まれる文字データから前
    記アラーム情報を抽出して前記データベースに登録する、請求項1に記載のアラームコメ
    ントデータ収集システム。
  3. 前記アラームコメントデータは、
    前記異常識別情報が示す種類の異常に関する情報として、異常の名称を示すアラーム名
    称、異常の発生原因を示すアラーム発生原因、異常の対策方法を示すアラーム対策方法の
    情報を有し、
    前記収集装置は、
    前記アラームコメントデータから前記アラーム名称、前記発生原因、前記アラーム対策
    方法の情報を、前記アラーム情報として抽出し、
    前記モジュール及び前記表示装置の各々は、
    ユーザインタフェースを有し、前記ユーザインタフェースに対する操作入力に応じて、
    前記アラーム名称、前記アラーム発生原因、前記アラーム対策方法を、前記異常識別情報
    に対応付けて表示する、請求項2に記載のアラームコメントデータ収集システム。
  4. 前記収集装置と前記表示装置は、
    ネットワークを介して接続されており、
    前記ネットワークには、
    データベースサーバが接続されており、
    前記収集装置は、
    前記アラーム情報を前記データベースに登録した後、前記データベースと前記データベ
    ースサーバの各々に登録された前記アラーム情報を同期させ、
    前記表示装置は、
    前記データベースサーバから前記アラーム情報を取得して表示する、請求項1又は請求
    項2に記載のアラームコメントデータ収集システム。
  5. 前記表示装置は、
    前記ネットワークを介して前記収集装置へ前記アラームコメントデータの取得を指示し

    前記収集装置は、
    複数の前記モジュールに接続され、
    複数の前記モジュールは、
    互いに連結されて生産ラインを構成し、前記ワークに対する作業を実行し、
    前記収集装置は、
    前記表示装置から指示を取得することに基づいて、複数の前記モジュールについて順番
    に前記アラームコメントデータを取得する、請求項4に記載のアラームコメントデータ収
    集システム。
  6. 前記収集装置は、
    同一の前記生産ラインに同一機種の前記モジュールが複数設置されている場合、同一機
    種の複数の前記モジュールのうち、1つの前記モジュールからのみ前記アラームコメント
    データを取得する、請求項5に記載のアラームコメントデータ収集システム。
  7. 前記モジュールは、
    前記アラームコメントデータを、ファイル形式で管理し、前記データベースに登録する
    前記アラーム情報が設定された前記アラームコメントデータを、異常の種類ごとに別々の
    ファイルの前記アラームコメントデータとして記憶し、個々の前記アラームコメントデー
    タの前記アラーム情報の変更を受け付ける、請求項1又は請求項2に記載のアラームコメ
    ントデータ収集システム。
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