JP2024016301A - 光コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図ることができる光コネクタを提供する。
【解決手段】光コネクタ1は、光ファイバ11を挿通可能なファイバ孔を有する複数のフェルール21と、複数のフェルール21のそれぞれの後方に配された複数のスプリング25と、複数のフェルールとの間に複数のスプリングを挟むように配されるスプリングプッシュ3と、複数のフェルール21、複数のスプリング25及びスプリングプッシュ3を収容し、かつ、複数のフェルール21及びスプリングプッシュ3を軸方向Xに移動可能に保持する筒状のハウジング4と、複数のフェルール21の後端側にそれぞれ設けられて、複数のスプリング21の前端部を個別に保持する複数の第一保持部242と、スプリングプッシュ3の前端側に設けられて、複数のスプリング25の後端部を個別に保持する複数の第二保持部33と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】光コネクタ1は、光ファイバ11を挿通可能なファイバ孔を有する複数のフェルール21と、複数のフェルール21のそれぞれの後方に配された複数のスプリング25と、複数のフェルールとの間に複数のスプリングを挟むように配されるスプリングプッシュ3と、複数のフェルール21、複数のスプリング25及びスプリングプッシュ3を収容し、かつ、複数のフェルール21及びスプリングプッシュ3を軸方向Xに移動可能に保持する筒状のハウジング4と、複数のフェルール21の後端側にそれぞれ設けられて、複数のスプリング21の前端部を個別に保持する複数の第一保持部242と、スプリングプッシュ3の前端側に設けられて、複数のスプリング25の後端部を個別に保持する複数の第二保持部33と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、光コネクタに関する。
特許文献1には、複数本の光ファイバを一括接続するために、光ファイバの端部に取り付けられたフェルールを複数備える光コネクタが開示されている。特許文献1の光コネクタは、複数のフェルールを軸線方向に移動可能に保持するホルダと、各フェルールの後方に配され、フェルールをホルダに対して前方に付勢する複数のスプリング(個別押しバネ)と、を備えている。複数のスプリングは、ホルダに形成された複数の孔に個別に収容されている。これにより、各スプリングの位置決めがなされている。
しかしながら、特許文献1の光コネクタのように、複数のスプリングをホルダの複数の孔に個別に収容すると、隣り合うスプリングの間にはホルダの壁部が介在してしまう。このため、隣り合うスプリング同士の間隔を小さくすることに限界が生じてしまう。すなわち、複数のフェルール及びこれらを個別に付勢する複数のスプリングを備える光コネクタの小型化が難しい、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、小型化を図ることができる光コネクタを提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る光コネクタは、接続端面と、当該接続端面まで光ファイバを挿通可能なファイバ孔とを有する複数のフェルールと、前記ファイバ孔の長手方向における前記接続端面側を前方とし、その反対側を後方とするとき、複数の前記フェルールのそれぞれの後方に配された複数のスプリングと、前記長手方向において複数の前記フェルールとの間に複数の前記スプリングを挟むように配されるスプリングプッシュと、複数の前記フェルール、複数の前記スプリング及び前記スプリングプッシュを収容し、かつ、複数の前記フェルール及び前記スプリングプッシュを前記長手方向に移動可能に保持する筒状のハウジングと、複数の前記フェルールの後端側にそれぞれ設けられて、複数の前記スプリングの前端部を個別に保持する複数の第一保持部と、前記スプリングプッシュの前端側に設けられて、複数の前記スプリングの後端部を個別に保持する複数の第二保持部と、を備える。
上記の光コネクタでは、各スプリングの両端部が、フェルール側に設けられた第一保持部と、スプリングプッシュ側に設けられた第二保持部とによって保持されることで、各スプリングを位置決めすることができる。すなわち、隣り合うスプリングの間に従来のような壁部を介在させることなく、各スプリングを位置決めすることができる。これにより、隣り合うスプリング同士の間隔を小さくして、光コネクタの小型化を図ることができる。
上記光コネクタにおいて、前記ハウジングは、複数の前記フェルールを個別に後方側から前方側に挿通させる複数の挿通孔と、前記挿通孔の内面から前記長手方向に直交する第一直交方向に突出する位置決め突起と、を有し、前記フェルールは、前記フェルールの外面から前記第一直交方向に窪んで形成され、前記フェルールを前記挿通孔に挿通させた状態で前記位置決め突起が挿入される位置決め凹部を有し、前記位置決め突起の外面は、前記位置決め凹部の内面に面接触してもよい。
上記光コネクタにおいて、前記位置決め突起の外面は、前記長手方向において前記挿通孔の後方側から前方側に向かうにしたがって、前記第一直交方向において前記挿通孔の内面から離れるように傾斜する第一傾斜外面を含み、前記位置決め凹部の内面は、前記長手方向において前記フェルールの後方側から前方側に向かうにしたがって、前記第一直交方向において前記位置決め凹部の底部に向かうように傾斜し、前記フェルールを前記挿通孔に挿通させた状態で前記第一傾斜外面に面接触する第一傾斜内面を含んでもよい。
上記光コネクタにおいて、前記位置決め突起の外面は、前記長手方向及び前記第一直交方向に直交する第二直交方向において前記第一傾斜外面の両側に形成され、前記第二直交方向において前記第一傾斜外面から離れるにしたがって、前記第一直交方向において前記挿通孔の内面に近づくように傾斜する一対の第二傾斜外面を含み、前記位置決め凹部の内面は、前記第二直交方向において前記第一傾斜内面の両側に形成され、前記第二直交方向において前記第一傾斜内面から離れるにしたがって、前記第一直交方向において前記フェルールの外面に近づくように傾斜し、前記フェルールを前記挿入させた状態で前記一対の第二傾斜外面にそれぞれ面接触する一対の第二傾斜内面を含んでもよい。
上記光コネクタにおいて、前記フェルールは、前記長手方向に直交する第三直交方向における前記ファイバ孔の両側に、前記長手方向においてガイドピンを挿入する2つのガイド孔を有し、前記長手方向及び前記第三直交方向に直交する方向を第四直交方向とするとき、前記ガイド孔の形成領域における前記フェルールの第四直交方向の寸法が、前記ファイバ孔の形成領域における前記フェルールの第四直交方向の寸法よりも小さくてもよい。
上記光コネクタは、前記スプリングプッシュの後方に配され、前記ハウジングの後端部に係止される筒状の支持部材と、前記支持部材が前記ハウジングに係止された状態で前記スプリングプッシュと前記支持部材との間に挟まれる筒状の中間部材と、を備え、筒状の前記中間部材には、前記スプリングプッシュの後端に接触する前記中間部材の前端から前記長手方向に窪む溝が形成されてもよい。
本発明によれば、光コネクタの小型化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について図1~16を参照して説明する。
図1~4に示すように、光コネクタ1は、複数のフェルールユニット2と、スプリングプッシュ3と、ハウジング4と、支持部材5と、中間部材6と、を備える。各フェルールユニット2は、図9~12に示すように、フェルール21と、ブーツ22と、2本のガイドピン23と、ピンクランプ24と、スプリング25と、を有する。
図1~4に示すように、光コネクタ1は、複数のフェルールユニット2と、スプリングプッシュ3と、ハウジング4と、支持部材5と、中間部材6と、を備える。各フェルールユニット2は、図9~12に示すように、フェルール21と、ブーツ22と、2本のガイドピン23と、ピンクランプ24と、スプリング25と、を有する。
図9~14に示すように、フェルール21は、接続端面211と、複数のファイバ孔212と、2つのガイド孔213と、を有する。ファイバ孔212及びガイド孔213は接続端面211に開口している。各ガイド孔213にはガイドピン23が挿通可能であり、各ファイバ孔212には、光ファイバ11の端部が挿通可能である。すなわち、フェルール21には、複数の光ファイバ11の端部を取り付けることができる。
以下の説明においては、同一のフェルール21に取り付けられる複数の光ファイバ11を「ファイバ束10」と呼ぶことがある。一部の図面においては、フェルール21から後方に延びる複数の光ファイバ11を、1つのファイバ束10として記載している。
以下の説明においては、同一のフェルール21に取り付けられる複数の光ファイバ11を「ファイバ束10」と呼ぶことがある。一部の図面においては、フェルール21から後方に延びる複数の光ファイバ11を、1つのファイバ束10として記載している。
(方向定義)
本実施形態では、光ファイバ11やファイバ孔212、ガイド孔213の長手方向を軸方向Xと呼ぶ。2つのガイド孔213あるいは2本のガイドピン23が並べられた方向を左右方向Y(第三直交方向)と呼ぶ。左右方向Yは軸方向Xに直交している。軸方向X及び左右方向Yの双方に直交する方向を上下方向Z(第四直交方向)と呼ぶ。また、軸方向Xにおける接続端面211側を前方(+X側)又は先端側と呼び、その反対側を後方(-X側)又は基端側と呼ぶ。また、上下方向Zにおける上方を+Zで示し、その反対側である下方を-Zで示す。
本実施形態では、光ファイバ11やファイバ孔212、ガイド孔213の長手方向を軸方向Xと呼ぶ。2つのガイド孔213あるいは2本のガイドピン23が並べられた方向を左右方向Y(第三直交方向)と呼ぶ。左右方向Yは軸方向Xに直交している。軸方向X及び左右方向Yの双方に直交する方向を上下方向Z(第四直交方向)と呼ぶ。また、軸方向Xにおける接続端面211側を前方(+X側)又は先端側と呼び、その反対側を後方(-X側)又は基端側と呼ぶ。また、上下方向Zにおける上方を+Zで示し、その反対側である下方を-Zで示す。
図11,13,14に示すように、フェルール21のファイバ孔212及びガイド孔213は、それぞれフェルール21を軸方向Xに貫通している。複数のファイバ孔212は、左右方向Y及び上下方向Zに並べられている。図示例では、接続端面211において複数のファイバ孔212を形成した領域(複数のファイバ孔212の形成領域212A)が、接続端面211の中央に位置し、左右方向Y及び上下方向Zに延びる辺を有する矩形状に形成されている。フェルール21の接続端面211には、各ファイバ孔212に挿入された光ファイバ11の端面が露出する。
2つのガイド孔213は、左右方向Yにおける複数のファイバ孔212の形成領域212Aの両側に位置する。ガイド孔213の上下方向Zの寸法は、ファイバ孔212の形成領域212Aの上下方向Zの寸法よりも小さい。
2つのガイド孔213は、左右方向Yにおける複数のファイバ孔212の形成領域212Aの両側に位置する。ガイド孔213の上下方向Zの寸法は、ファイバ孔212の形成領域212Aの上下方向Zの寸法よりも小さい。
本実施形態のフェルール21は、図14に示すように前方から見て、ガイド孔213の形成領域におけるフェルール21の上下方向Zの寸法W1が、ファイバ孔212の形成領域212Aにおけるフェルール21の上下方向Zの寸法W2よりも小さい形状に形成されている。言い換えれば、左右方向Yの両端部におけるフェルール21の上下方向Zの寸法W1は、左右方向Yの中間部におけるフェルール21の上下方向Zの寸法W2よりも小さい。
なお、ガイド孔213の形成領域におけるフェルール21の上下方向Zの寸法W1は、例えばガイド孔213の中心213Cを通る位置における上下方向Zの寸法W1であってよい。また、ファイバ孔212の形成領域212Aにおけるフェルール21の上下方向Zの寸法W2は、例えば左右方向Yにおけるファイバ孔212の形成領域212Aの中間位置でのフェルール21の上下方向Zの寸法W2であってよい。具体的に、前方から見たフェルール21(例えば接続端面211)は、ガイド孔213の形成領域(左右方向Yの両端部)におけるフェルール21の上下方向Zの寸法W1が、ファイバ孔212の形成領域212A(左右方向Yの中間部)から左右方向Yに離れるにしたがって小さくなる六角形に形成されている。
また、本実施形態のフェルール21は、前方から見て、上下方向Zの寸法が左右方向Yの寸法よりも小さい形状に形成されている。
また、本実施形態のフェルール21は、前方から見て、上下方向Zの寸法が左右方向Yの寸法よりも小さい形状に形成されている。
図13,14に示すように、本実施形態のフェルール21では、フェルール21の前側部21Fにおける上下方向Zの寸法がフェルール21の後側部21Rにおける上下方向Zの寸法よりも小さい。また、フェルール21の前側部21Fにおけるフェルール21の上面(前側上面21FU)は、フェルール21の後側部21Rにおけるフェルール21の上面(後側上面21RU)に対して段差があり、後側上面21RUに対して下方に低く位置する。さらに、フェルール21の前側部21Fにおけるフェルール21の下面(前側下面21FB)は、フェルール21の後側部21Rにおけるフェルール21の下面(後側下面21RB)に対して段差があり、後側下面21RBに対して上方に低く位置する。
本実施形態のフェルール21は、位置決め凹部214を有する。位置決め凹部214は、上下方向Z(第一直交方向)を法線とするフェルール21の外面から上下方向Zに窪んで形成されている。
具体的に、フェルール21は位置決め凹部214を2つ有する。第一の位置決め凹部214Aは、上側に向くフェルール21の後側上面21RU(外面)から下方に窪んで形成されている。第二の位置決め凹部214Bは、下側に向くフェルール21の後側下面21RB(外面)から上方に窪んで位置する。これら2つの位置決め凹部214は、いずれも前方に開口する。
具体的に、フェルール21は位置決め凹部214を2つ有する。第一の位置決め凹部214Aは、上側に向くフェルール21の後側上面21RU(外面)から下方に窪んで形成されている。第二の位置決め凹部214Bは、下側に向くフェルール21の後側下面21RB(外面)から上方に窪んで位置する。これら2つの位置決め凹部214は、いずれも前方に開口する。
各位置決め凹部214の内面は、第一傾斜内面215を含む。第一傾斜内面215は、フェルール21の後方側から前方側に向かうにしたがって、上下方向Zにおいて位置決め凹部214の底部に向かうように傾斜する。
具体的に、第一の位置決め凹部214Aにおける第一傾斜内面215は、フェルール21の後方側から前方側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜する。第一の位置決め凹部214Aの第一傾斜内面215の前端は、前側上面21FUの後端に連なっている。また、第一の位置決め凹部214Aの第一傾斜内面215の後端は、後側上面21RUに連なっている。
一方、第二の位置決め凹部214Bにおける第一傾斜内面215は、フェルール21の後方側から前方側に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜する。図示しないが、第二の位置決め凹部214Bの第一傾斜内面215の前端は、前側下面21FBの後端に連なっている。また、第二の位置決め凹部214Bの第一傾斜内面215の後端は、後側下面21RBに連なっている。
具体的に、第一の位置決め凹部214Aにおける第一傾斜内面215は、フェルール21の後方側から前方側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜する。第一の位置決め凹部214Aの第一傾斜内面215の前端は、前側上面21FUの後端に連なっている。また、第一の位置決め凹部214Aの第一傾斜内面215の後端は、後側上面21RUに連なっている。
一方、第二の位置決め凹部214Bにおける第一傾斜内面215は、フェルール21の後方側から前方側に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜する。図示しないが、第二の位置決め凹部214Bの第一傾斜内面215の前端は、前側下面21FBの後端に連なっている。また、第二の位置決め凹部214Bの第一傾斜内面215の後端は、後側下面21RBに連なっている。
各位置決め凹部214の内面は、一対の第二傾斜内面216をさらに含む。一対の第二傾斜内面216は、左右方向Y(第二直交方向)において第一傾斜内面215の両側に形成されている。一対の第二傾斜内面216は、左右方向Yにおいて第一傾斜内面215から離れるにしたがって、上下方向Z(第一直交方向)においてフェルール21の外面に近づくように傾斜する。
具体的に、第一の位置決め凹部214Aにおける一対の第二傾斜内面216は、左右方向Yにおいて第一傾斜内面215から離れるにしたがって、フェルール21の後側上面21RUに近づくように上方に傾斜する。一方、第二の位置決め凹部214Bにおける一対の第二傾斜内面216は、左右方向Yにおいて第一傾斜内面215から離れるにしたがって、フェルール21の後側下面21RBに近づくように下方に傾斜する。
具体的に、第一の位置決め凹部214Aにおける一対の第二傾斜内面216は、左右方向Yにおいて第一傾斜内面215から離れるにしたがって、フェルール21の後側上面21RUに近づくように上方に傾斜する。一方、第二の位置決め凹部214Bにおける一対の第二傾斜内面216は、左右方向Yにおいて第一傾斜内面215から離れるにしたがって、フェルール21の後側下面21RBに近づくように下方に傾斜する。
本実施形態では、前述したように、一対の位置決め凹部214A,214Bが互いに逆方向に向くフェルール21の一対の外面にそれぞれ配置されるが、これに限ることはない。フェルール21は、例えば一対の位置決め凹部214A,214Bのいずれか一方のみを有してもよい。
図12に示すように、ブーツ22は筒状に形成されている。ブーツ22には、フェルール21の後方に延出する複数の光ファイバ11(ファイバ束10)が挿通される。ブーツ22は、フェルール21の後端からフェルール21の内側に挿入されることでフェルール21に取り付けられる。フェルール21に取り付けられたブーツ22の一部は、フェルール21から後方に突出する。ブーツ22は、フェルール21の後方に延出する複数の光ファイバ11を整列させたり、フェルール21の後側部21Rにおいて光ファイバ11に応力(特に曲げ応力)が作用すること抑制したりする。
図11,12に示すように、ピンクランプ24は、筒状に形成され、フェルール21の後方に配される。ピンクランプ24の内側には、フェルール21の後方に延出する複数の光ファイバ11(ファイバ束10)が挿通される。また、ピンクランプ24は、フェルール21の後方に突出するブーツ22の部分を収容する。また、ピンクランプ24は、フェルール21から後方に突出するガイドピン23の後端部を保持する。ピンクランプ24は、クランプ本体241と、第一保持部242と、を有する。
クランプ本体241は、2本のガイドピン23の後端部をそれぞれ保持する2つのピン保持部243を含む。ピン保持部243に保持された各ガイドピン23は、クランプ本体241の前方に延びる。各ガイドピン23は、例えば、クランプ本体241に保持された状態でフェルール21の後方からガイド孔213に挿入されることで、フェルール21の接続端面211から前方に突出する。クランプ本体241は、2本のガイドピン23を保持するクランプ本体241が後方からフェルール21に接触することで、2本のガイドピン23がフェルール21の前方に抜け出すことを防ぐ。
第一保持部242は、軸方向Xにおいてスプリング25に対向するクランプ本体241の後端に設けられている。第一保持部242は、ピンクランプ24の後方に配されるスプリング25の前端部251を保持する。
具体的に、第一保持部242は、クランプ本体241に一体に形成され、クランプ本体241から後方に突出している。第一保持部242は、筒状とされたスプリング25の前端部251の内側に嵌め入れられる。これにより、スプリング25の前端部251が第一保持部242に保持される。
具体的に、第一保持部242は、クランプ本体241に一体に形成され、クランプ本体241から後方に突出している。第一保持部242は、筒状とされたスプリング25の前端部251の内側に嵌め入れられる。これにより、スプリング25の前端部251が第一保持部242に保持される。
本実施形態のピンクランプ24は、図10に示すように前方から見て、上下方向Zの寸法が左右方向Yの寸法よりも小さい楕円形状に形成されている。すなわち、前方から見たピンクランプ24の形状は、上下方向Zの寸法が左右方向Yの寸法よりも小さいフェルール21の形状に対応している。これにより、上下方向Zにおいてフェルール21の外側にはみ出すピンクランプ24の長さ、及び、左右方向Yにおいてフェルール21の外側にはみ出すピンクランプ24の長さをそれぞれ小さく抑えることができる。
図9,11,12に示すように、スプリング25は、フェルール21やピンクランプ24の後方に配され、軸方向Xに弾性変形可能となっている。具体的に、スプリング25は、軸方向Xに弾性的に伸縮する筒状のコイルスプリングである。スプリング25の内側には、ピンクランプ24の後方において複数の光ファイバ11(ファイバ束10)が挿通される。
本実施形態のスプリング25は、図10に示したピンクランプ24と同様に、前方から見て、上下方向Zの寸法が左右方向Yの寸法よりも小さい楕円形状に形成されている。
本実施形態のスプリング25は、図10に示したピンクランプ24と同様に、前方から見て、上下方向Zの寸法が左右方向Yの寸法よりも小さい楕円形状に形成されている。
図1,3,8,11に示すように、スプリングプッシュ3は、複数のフェルールユニット2の後方に配される。具体的に、スプリングプッシュ3は、軸方向Xにおいて複数のフェルール21との間に複数のスプリング25を挟むように配される。
スプリングプッシュ3には、軸方向Xに貫通する複数の貫通孔31が形成されている。複数の貫通孔31には、複数のフェルールユニット2から後方に延びる複数のファイバ束10が個別に挿通される。貫通孔31の数は、フェルールユニット2の数に対応している。
スプリングプッシュ3には、軸方向Xに貫通する複数の貫通孔31が形成されている。複数の貫通孔31には、複数のフェルールユニット2から後方に延びる複数のファイバ束10が個別に挿通される。貫通孔31の数は、フェルールユニット2の数に対応している。
図4,8に示すように、本実施形態のスプリングプッシュ3は、円板状あるいは円柱状の外観を有する。また、スプリングプッシュ3の外周面には、キー32が突出して形成されている。キー32は、軸方向Xに延びている。キー32は、例えば1つだけ形成されてもよいが、本実施形態では複数(図示例では2つ)形成されている。複数のキー32は、スプリングプッシュ3の周方向に間隔をあけて並んでいる。
図8,11に示すように、軸方向Xにおいて複数のスプリング25に対向するスプリングプッシュ3の前端3F側には、複数の第二保持部33が設けられている。複数の第二保持部33は、複数のスプリング25の後端部252を個別に保持する。複数の第二保持部33は、それぞれ複数の貫通孔31に対応する位置に配されている。
具体的に、複数の第二保持部33は、スプリングプッシュ3に一体に形成され、それぞれスプリングプッシュ3の前端3Fから前方に突出している。各第二保持部33は、筒状とされたスプリング25の後端部252の内側に嵌め入れられる。これにより、スプリング25の後端部252が第二保持部33に保持される。図8に例示する第二保持部33は、左右方向Yにおいて貫通孔31の両側に分けて配置されているが、これに限ることはない。
具体的に、複数の第二保持部33は、スプリングプッシュ3に一体に形成され、それぞれスプリングプッシュ3の前端3Fから前方に突出している。各第二保持部33は、筒状とされたスプリング25の後端部252の内側に嵌め入れられる。これにより、スプリング25の後端部252が第二保持部33に保持される。図8に例示する第二保持部33は、左右方向Yにおいて貫通孔31の両側に分けて配置されているが、これに限ることはない。
図1,3に示すように、ハウジング4は、軸方向Xに延びる筒状に形成されている。ハウジング4は、複数のフェルールユニット2及びスプリングプッシュ3を収容する。ハウジング4は、これに収容された複数のフェルールユニット2のフェルール21及びスプリングプッシュ3を軸方向Xに移動可能に保持する。
以下、本実施形態のハウジング4について具体的に説明する。
以下、本実施形態のハウジング4について具体的に説明する。
図1,3~5に示すように、本実施形態のハウジング4は、筒状のハウジング本体41と、ハウジング本体41の前端側の開口を塞ぐフロントプレート42と、を有する。
ハウジング本体41は、円筒状に形成されている。ハウジング本体41の内径寸法は、前述したスプリングプッシュ3の外径寸法に対応している。ハウジング本体41の内周面には、軸方向Xに延びるキー溝43が形成されている。キー溝43は、軸方向Xにおけるハウジング本体41の両端に開口している。キー溝43は、例えば1つだけ形成されてもよいが、本実施形態では複数(図示例では2つ)形成されている。複数のキー溝43は、ハウジング本体41の周方向に間隔をあけて並んでいる。キー溝43の数及び位置は、前述したスプリングプッシュ3に形成されたキー32の数及び位置、並びに、フロントプレート42のキー47の数及び位置に対応している。
ハウジング本体41は、円筒状に形成されている。ハウジング本体41の内径寸法は、前述したスプリングプッシュ3の外径寸法に対応している。ハウジング本体41の内周面には、軸方向Xに延びるキー溝43が形成されている。キー溝43は、軸方向Xにおけるハウジング本体41の両端に開口している。キー溝43は、例えば1つだけ形成されてもよいが、本実施形態では複数(図示例では2つ)形成されている。複数のキー溝43は、ハウジング本体41の周方向に間隔をあけて並んでいる。キー溝43の数及び位置は、前述したスプリングプッシュ3に形成されたキー32の数及び位置、並びに、フロントプレート42のキー47の数及び位置に対応している。
スプリングプッシュ3をハウジング本体41に収容した状態においては、スプリングプッシュ3の複数のキー32がハウジング本体41の複数のキー溝43に個別に挿入される。これにより、スプリングプッシュ3は、ハウジング本体41に対して軸方向Xに移動可能に保持される。また、スプリングプッシュ3がハウジング本体41に対してハウジング4の軸線周りに回転することを防止することができる。すなわち、スプリングプッシュ3は、周方向においてハウジング本体41に対して位置決めされる。
図2~5に示すように、ハウジング本体41の前端には、ハウジング本体41の内周面から径方向内側に突出する規制用突起44が形成されている。規制用突起44は、例えば1つだけ形成されてもよいが、本実施形態では複数(図示例では3つ)形成されている。複数の規制用突起44は、ハウジング本体41の周方向に間隔をあけて並んでいる。規制用突起44は、キー溝43に対してハウジング本体41の周方向にずれて位置する。
図2~6に示すように、フロントプレート42は、円板状に形成され、軸方向Xに貫通する複数の挿通孔45を有する。複数の挿通孔45は、複数のフェルールユニット2のフェルール21を個別に後方側から前方側に挿通させる。各挿通孔45は、軸方向Xから見て、フェルール21の形状に対応する形状、すなわち上下方向Zの寸法が左右方向Yの寸法よりも小さい六角形に形成されている。これにより、挿通孔45に挿通されたフェルール21は、フロントプレート42(ハウジング4)に対して軸方向Xに移動可能に保持される。
本実施形態では、図7に示すように、挿通孔45の前端部451における上下方向Zの寸法は、挿通孔45の後端部452における上下方向Zの寸法よりも小さい。上下方向Zを法線とする挿通孔45の前端部451の内面と後端部452の内面との間には段差がある。図7,13に示すように、挿通孔45の前端部451は、上下方向Zの寸法が小さいフェルール21の前側部21Fに対応している。また、挿通孔45の後端部452は、上下方向Zの寸法が大きいフェルール21の後側部21Rに対応している。これにより、フェルール21を挿通孔45の後方から前方側に挿通させると、フェルール21の前側部21Fが挿通孔45の前端部451に挿入され、フェルール21の後側部21Rが挿通孔45の後端部452に挿入される。ただし、フェルール21の後側部21Rが挿通孔45の前端部451に挿入されることはない。すなわち、挿通孔45の前端部451と後端部452との段差によって、フェルール21が挿通孔45に対して所定位置よりも前方に移動することが規制される。
図6,7に示すように、フロントプレート42は、位置決め突起454を有する。位置決め突起454は、各挿通孔45の内面から上下方向Z(第一直交方向)に突出する。位置決め突起454は、前述したフェルール21を挿通孔45に挿通させた状態でフェルール21の位置決め凹部214(図13,14参照)に挿入される。位置決め突起454の外面は、フェルール21の位置決め凹部214の内面に面接触する。
具体的に、位置決め突起454は、図7に示すように、各挿通孔45に2つ形成されている。第一の位置決め突起454Aは、挿通孔45の後端部452に位置して下側に向く挿通孔45の下向き内面45DI(内面)から下方に突出している。第一の位置決め突起454Aは、フェルール21の第一の位置決め凹部214A(図13,14参照)に挿入される。第二の位置決め突起454Bは、挿通孔45の後端部452に位置して上側に向く挿通孔45の上向き内面45UI(内面)から上方に突出している。第二の位置決め突起454Bは、フェルール21の第二の位置決め凹部214B(図14参照)に挿入される。
各位置決め突起454の外面は、第一傾斜外面455を含む。第一傾斜外面455は、挿通孔45の後方側から前方側に向かうにしたがって、上下方向Zにおいて挿通孔45の内面から離れるように(すなわち位置決め突起454の突出方向に向かうように)傾斜する。フェルール21を挿通孔45に挿通させた状態では、フェルール21の第一傾斜内面215(図13,14参照)が、挿通孔45の第一傾斜外面455に面接触する。
具体的に、第二の位置決め突起454Bにおける第一傾斜外面455は、フェルール21の第二の位置決め凹部214Bの第一傾斜内面215(図14参照)と同様に、挿通孔45の後方側から前方側に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜する。また、軸方向Xに対する第二の位置決め突起454Bの第一傾斜外面455の傾斜角度は、第二の位置決め凹部214Bの第一傾斜内面215の傾斜角度に対応する。これにより、フェルール21を挿通孔45に挿通させて第二の位置決め突起454Bをフェルール21の第二の位置決め凹部214Bに挿入した状態では、第二の位置決め凹部214Bの第一傾斜内面215が、第二の位置決め突起454Bの第一傾斜外面455に面接触する。
図示しないが、第一の位置決め突起454Aにおける第一傾斜外面455は、フェルール21の第一の位置決め凹部214Aの第一傾斜内面215(図13,14参照)と同様に、挿通孔45の後方側から前方側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜する。これにより、フェルール21を挿通孔45に挿通させて第一の位置決め突起454Aをフェルール21の第一の位置決め凹部214Aに挿入した状態では、第二の位置決め突起454Bの場合と同様に、第一の位置決め凹部214Aの第一傾斜内面215が、第一の位置決め突起454Aの第一傾斜外面455に面接触する。
各位置決め突起454の外面は、一対の第二傾斜外面456をさらに含む。一対の第二傾斜外面456は、左右方向Y(第二直交方向)において第一傾斜外面455の両側に形成されている。一対の第二傾斜外面456は、左右方向Yにおいて第一傾斜外面455から離れるにしたがって、上下方向Z(第一直交方向)において挿通孔45の内面に近づくように傾斜する。フェルール21を挿通孔45に挿通させた状態では、フェルール21の一対の第二傾斜内面216が、挿通孔45の一対の第二傾斜外面456にそれぞれ面接触する。
具体的に、第二の位置決め突起454Bにおける一対の第二傾斜外面456は、フェルール21の第二の位置決め凹部214Bの一対の第二傾斜内面216(図14参照)と同様に、左右方向Yにおいて第一傾斜外面455から離れるにしたがって、挿通孔45の上向き内面45UI(内面)に近づくように下方に傾斜する。また、左右方向Yに対する第二の位置決め突起454Bの各第二傾斜外面456の傾斜角度は、第二の位置決め凹部214Bの各第二傾斜内面216の傾斜角度に対応する。これにより、フェルール21を挿通孔45に挿通させて第二の位置決め突起454Bをフェルール21の第二の位置決め凹部214Bに挿入した状態では、第二の位置決め凹部214Bの一対の第二傾斜内面216が、第二の位置決め突起454Bの一対の第二傾斜外面456にそれぞれ面接触する。
図示しないが、第一の位置決め突起454Aにおける一対の第二傾斜外面456は、フェルール21の第一の位置決め凹部214Aの一対の第二傾斜内面216(図13,14参照)と同様に、左右方向Yにおいて第一傾斜外面455から離れるにしたがって、挿通孔45の下向き内面45DI(内面)に近づくように上方に傾斜する。これにより、フェルール21を挿通孔45に挿通させて第一の位置決め突起454Aをフェルール21の第一の位置決め凹部214Aに挿入した状態では、第二の位置決め突起454Bの場合と同様に、第一の位置決め凹部214Aの一対の第二傾斜内面216が、第一の位置決め突起454Aの一対の第二傾斜外面456にそれぞれ面接触する。
本実施形態では、前述したように、一対の位置決め突起454A,454Bが互いに対向する挿通孔45の一対の対向面にそれぞれ配置されるが、これに限ることはない。例えば、フェルール21が位置決め凹部214を一つだけ有する場合には、位置決め突起454が挿通孔45の内面に一つだけ形成されてもよい。
図1~6に示すように、本実施形態のフロントプレート42には、その前端面421から前方に突出する複数(図示例では3つ)の第二ガイドピン46が設けられている。第二ガイドピン46は、複数の挿通孔45に干渉しない位置に形成されている。複数の第二ガイドピン46は、フロントプレート42の前端面421の外周縁の領域において、フロントプレート42の周方向に間隔をあけて並んでいる。
本実施形態のフロントプレート42は、ハウジング本体41と別個に形成された上で、ハウジング本体41の前端部に取り付けられる。このため、円板状に形成されたフロントプレート42の外形寸法は、ハウジング本体41の内径寸法に対応している。また、フロントプレート42の外周には、ハウジング本体41のキー溝43に対応するキー47が形成されている。
フロントプレート42は、後方からハウジング本体41の内側に収容される。つまり、フロントプレート42の外周形状は、ハウジング本体41の内周形状に対応している。フロントプレート42をハウジング本体41の内側に収容した状態では、フロントプレート42のキー47がハウジング本体41のキー溝43に挿入される。これにより、フロントプレート42が周方向においてハウジング本体41に対して位置決めされる。また、ハウジング本体41の内側に収容されたフロントプレート42をハウジング本体41の前端部に到達させた状態では、フロントプレート42がハウジング本体41の規制用突起44に突き当たる。すなわち、規制用突起44は、フロントプレート42がハウジング本体41の前端から外部に抜け出ることを規制する。
フロントプレート42には、その前端面421の外周縁の領域から後方に窪む収容溝49が形成されている。収容溝49は、フロントプレート42の外周面にも開口する。収容溝49には、ハウジング本体41の規制用突起44が収容される。収容溝49の数及び位置は、規制用突起44の数及び位置に対応している。
これにより、フロントプレート42がハウジング本体41の規制用突起44に突き当たる状態では、規制用突起44がフロントプレート42の収容溝49に収容される。図3等に例示する本実施形態の構成では、規制用突起44がフロントプレート42の収容溝49に収容されることで、フロントプレート42の前端面421がハウジング本体41の前端面と面一になる。このため、フロントプレート42の前端面421を相手側コネクタとの接続端面として確実に機能させることができる。なお、規制用突起44がフロントプレート42の収容溝49に収容された状態では、例えば、フロントプレート42の前端面421がハウジング本体41の前端面(規制用突起44)よりも前方に位置してもよい。
これにより、フロントプレート42がハウジング本体41の規制用突起44に突き当たる状態では、規制用突起44がフロントプレート42の収容溝49に収容される。図3等に例示する本実施形態の構成では、規制用突起44がフロントプレート42の収容溝49に収容されることで、フロントプレート42の前端面421がハウジング本体41の前端面と面一になる。このため、フロントプレート42の前端面421を相手側コネクタとの接続端面として確実に機能させることができる。なお、規制用突起44がフロントプレート42の収容溝49に収容された状態では、例えば、フロントプレート42の前端面421がハウジング本体41の前端面(規制用突起44)よりも前方に位置してもよい。
図1,3,4,15に示すように、支持部材5は、筒状に形成され、スプリングプッシュ3の後方に配される。筒状とされた支持部材5の内側には、スプリングプッシュ3の後方に延びる複数の光ファイバ11(ファイバ束10)が挿通される。本実施形態の支持部材5は、ハウジング本体41と同様の円筒状に形成されている。
図3,4に示すように、支持部材5は、ハウジング4の後端部に係止される。ハウジング4に対して支持部材5を係止する構造は任意であってよい。本実施形態における支持部材5の係止構造は、ハウジング本体41の内周面の後端部分に形成された雌ねじ48と、支持部材5の外周面の前端部分に形成されてハウジング本体41の雌ねじ48に噛み合う雄ねじ51と、を有する。支持部材5の雄ねじ51をハウジング本体41の雌ねじ48に噛み合わせた状態では、支持部材5の前端部分が、ハウジング本体41の後端部分の内側に挿入された状態に保持される。また、支持部材5をハウジング本体41に対してその軸線周りに回転させることで、支持部材5がハウジング本体41に対して軸方向Xに進退する。すなわち、ハウジング本体41に対する支持部材5の前端の位置を調整することができる。
図1,3,4,15に示すように、中間部材6は、筒状に形成され、軸方向Xにおいてスプリングプッシュ3と支持部材5との間に配される。筒状とされた中間部材6の内側には、スプリングプッシュ3の後方に延びる複数の光ファイバ11(ファイバ束10)が挿通される。中間部材6は、支持部材5がハウジング4(ハウジング本体41)に係止された状態でスプリングプッシュ3と支持部材5との間に挟まれる。この状態では、中間部材6の前端6Fがスプリングプッシュ3の後端3Bに接触する、あるいは、押し当てられる。また、この状態では、複数のフェルール21とスプリングプッシュ3との間に配された複数のスプリング25が弾性変形し、複数のスプリング25の弾性力によって複数のフェルール21がそれぞれ前方に付勢される。
図4,15に示すように、本実施形態の中間部材6は、円筒状の外観を有する。中間部材6の外径寸法は、スプリングプッシュ3の外径寸法と同等であり、ハウジング本体41の内径寸法に対応している。中間部材6の外周面には、キー62が突出して形成されている。キー62は、軸方向Xに延びている。キー62は、例えば1つだけ形成されてもよいが、本実施形態では複数(図示例では2つ)形成されている。複数のキー62は、スプリングプッシュ3の周方向に間隔をあけて並んでいる。キー62の数及び位置は、前述したハウジング本体41に形成されたキー溝43の数及び位置に対応している。
図3,4に示すように、中間部材6は、スプリングプッシュ3の後方に位置するようにハウジング本体41に収容される。中間部材6をハウジング本体41に収容した状態では、前述したスプリングプッシュ3やフロントプレート42の場合と同様に、中間部材6の複数のキー62がそれぞれハウジング本体41のキー溝43に挿入される。これにより、中間部材6は、ハウジング本体41に対して軸方向Xに移動可能に保持される。また、中間部材6は、周方向においてハウジング本体41及びスプリングプッシュ3に対して位置決めされる。
図4,15に示すように、中間部材6には、中間部材6の前端6Fから軸方向Xに窪む溝61が形成されている。本実施形態において、溝61は中間部材6の周方向に間隔をあけて複数並んでいる。図16に示すように、中間部材6の溝61は、中間部材6がスプリングプッシュ3の貫通孔31をスプリングプッシュ3の後端3B側から覆わないように形成されている。
中間部材6の周方向における中間部材6の溝61とスプリングプッシュ3の貫通孔31との相対的な位置は、スプリングプッシュ3及び中間部材6がハウジング4に収容され、スプリングプッシュ3及び中間部材6のキー32,62がハウジング4のキー溝43に挿入されることで、保持することができる。
中間部材6の周方向における中間部材6の溝61とスプリングプッシュ3の貫通孔31との相対的な位置は、スプリングプッシュ3及び中間部材6がハウジング4に収容され、スプリングプッシュ3及び中間部材6のキー32,62がハウジング4のキー溝43に挿入されることで、保持することができる。
以上のように構成される光コネクタ1では、フロントプレート42、複数のフェルールユニット2、スプリングプッシュ3及び中間部材6が前方から後方に向けて順番に並ぶようにハウジング本体41の内側に収容される。この収容状態において、フロントプレート42がハウジング本体41の前方に抜け出ることは、規制用突起44によって規制される。また、複数のフェルールユニット2のフェルール21がフロントプレート42の複数の挿通孔45に個別に挿入されると、フロントプレート42の各挿通孔45に形成された位置決め突起454が各フェルール21の位置決め凹部214に作用するなどして、各フェルール21がフロントプレート42の前方に抜け出ないように各挿通孔45に対して位置決め(支持)される。また、各フェルールユニット2のスプリング25が、軸方向Xにおいて、各フェルール21とスプリングプッシュ3との間に挟まれる。さらに、中間部材6がスプリングプッシュ3を後方から支持する。
そして、支持部材5をハウジング本体41の後端部に係止することで、支持部材5が中間部材6を後方から支持する。このため、複数のスプリング25が弾性変形し、複数のスプリング25の弾性力によって複数のフェルール21及びフロントプレート42が前方に付勢される。すなわち、複数のフェルール21及びフロントプレート42が複数のスプリング25によって後方から支持される。これにより、複数のフェルール21及びフロントプレート42は、ハウジング本体41の前端部分(規制用突起44)とスプリングプッシュ3との間において軸方向Xに移動可能に保持される。すなわち、複数のフェルール21及びフロントプレート42が、ハウジング本体41に対して後方に移動可能となるようにフローティング状態に保持される。
以上のことから、光コネクタ1を相手方コネクタに接続した状態において、相手方コネクタとの接続状態を良好に保つことが可能となる。
以上のことから、光コネクタ1を相手方コネクタに接続した状態において、相手方コネクタとの接続状態を良好に保つことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の光コネクタ1では、各スプリング25の両端部が、フェルール21側に位置するピンクランプ24の後端側に設けられた第一保持部242と、スプリングプッシュ3の前端3F側に設けられた第二保持部33とによって保持されることで、各スプリング25を位置決めすることができる。すなわち、隣り合うスプリング25の間に従来のような壁部を介在させることなく、各スプリング25を位置決めすることができる。これにより、隣り合うスプリング25同士の間隔を小さくして、光コネクタ1の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の光コネクタ1では、各フェルール21がハウジング4(フロントプレート42)の各挿通孔45に挿通された状態において、挿通孔45の内面に形成された位置決め突起454がフェルール21の位置決め凹部214に挿入される。さらに、位置決め突起454の外面が位置決め凹部214の内面に面接触する。これにより、各フェルール21をハウジング4(フロントプレート42)に対して位置決めすることができる。
また、本実施形態の光コネクタ1では、各挿通孔45に形成された位置決め突起454の外面が、挿通孔45の後方側から前方側に向かうにしたがって、上下方向Zにおいて挿通孔45の内面から離れるように傾斜する第一傾斜外面455を含む。さらに、各フェルール21に形成された位置決め凹部214の内面が、フェルール21の後方側から前方側に向かうにしたがって、上下方向Zにおいて位置決め凹部214の底部に向かうように傾斜する第一傾斜内面215を含む。そして、フェルール21を挿通孔45に対して後方側から前方側に挿通させた状態では、位置決め突起454の第一傾斜外面455が位置決め凹部214の第一傾斜内面215に面接触する。これにより、上下方向Zにおいて各フェルール21をハウジング4に対して容易に位置決めすることができる。
また、本実施形態の光コネクタ1では、各挿通孔45に形成された位置決め突起454の外面が、左右方向Yにおいて第一傾斜外面455の両側に形成された一対の第二傾斜外面456を含む。一対の第二傾斜外面456は、左右方向Yにおいて第一傾斜外面455から離れるにしたがって、上下方向Zにおいて挿通孔45の内面に近づくように傾斜する。さらに、各フェルール21に形成された位置決め凹部214の内面が、左右方向Yにおいて第一傾斜内面215の両側に形成された一対の第二傾斜内面216を含む。一対の第二傾斜内面216は、左右方向Yにおいて第一傾斜内面215から離れるにしたがって、上下方向Zにおいてフェルール21の外面に近づくように傾斜する。そして、フェルール21を挿通孔45に対して後方側から前方側に挿通させた状態では、位置決め突起454の一対の第二傾斜外面456が位置決め凹部214の一対の第二傾斜内面216にそれぞれ面接触する。これにより、左右方向Yにおいて各フェルール21をハウジング4に対して容易に位置決めすることができる。
また、本実施形態の光コネクタ1では、左右方向Yの両端部(ガイド孔213の形成領域)におけるフェルール21の上下方向Zの寸法W1が、左右方向Yの中間部(ファイバ孔212の形成領域212A)におけるフェルール21の上下方向Zの寸法W2よりも小さい。これにより、ファイバ孔212の形成領域212Aの上下方向Zの寸法がガイド孔213の上下方向Zの寸法が大きい複数のフェルール21を、図2に示すように軸方向X(接続端面211側)から見て、高密度に配置することが可能となる。
また、本実施形態の光コネクタ1において、筒状の中間部材6には、スプリングプッシュ3の後端3Bに接触、あるいは、押し当てられる中間部材6の前端6Fから軸方向Xに窪む溝61が形成されている。このため、中間部材6の前端6Fが溝61によって周方向に分断される。これにより、中間部材6によって支持されるスプリングプッシュ3の後端3Bの領域が小さくなる。したがって、スプリングプッシュ3に挿通される光ファイバ11の数が多くても、当該光ファイバ11が中間部材6と干渉することを抑制することができる。すなわち、フェルール21をより高密度に配置してスプリングプッシュ3に挿通させる光ファイバ11の数を増やすことが可能となる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
本発明の光コネクタにおいて、位置決め凹部214は、フェルール21の後側部21Rに設けられることに限らず、例えばフェルール21の前側部21Fに設けられてもよい。この場合、位置決め突起454は、挿通孔45の前端部451に設けられてもよい。また、位置決め突起454が挿通孔45の前端部451に設けられる場合、挿通孔45は、その前端部451のみによって構成されてもよい。
本発明の光コネクタにおいて、スプリングプッシュ3の前端3F側に設けられる複数の第二保持部33は、例えば図17に示すように、スプリングプッシュ3の前端3Fから軸方向Xに窪む環状溝33Cであってもよい。環状溝33Cは、光ファイバ11(ファイバ束10)が挿通されるスプリングプッシュ3の貫通孔31を囲む環状に形成されている。第二保持部33が環状溝33Cである場合には、スプリング25の後端部252がスプリングプッシュ3の環状溝33Cに挿入されることで第二保持部33に保持される。
本発明の光コネクタにおいて、前方から見たフェルール21の形状は、六角形に限らず、例えば図18に示すように八角形に形成されてよい。図18に例示する八角形のフェルール21においては、上記実施形態のフェルール21と同様に、フェルール21の両端部(ガイド孔213の形成領域)における上下方向Zの寸法W1が、フェルール21の中間部(ファイバ孔212の形成領域212A)における上下方向Zの寸法W2よりも小さい。
また、前方から見たフェルール21の形状は、例えば図19に示すように形成されてもよい。図19に例示するフェルール21では、左右方向Yにおけるフェルール21の中間部(ファイバ孔212の形成領域212A)、及び、フェルール21の両端部(ガイド孔213の形成領域)が、それぞれ左右方向Y及び上下方向Zを縦横方向とする矩形状に形成されている。そして、フェルール21の両端部における上下方向Zの寸法W1が、フェルール21の中間部における上下方向Zの寸法W2よりも小さい。
図18,19に例示した形状のフェルール21であっても、上記実施形態のフェルール21と同様に、複数のフェルール21をより高密度に配置することが可能である。
図18,19に例示した形状のフェルール21であっても、上記実施形態のフェルール21と同様に、複数のフェルール21をより高密度に配置することが可能である。
本発明の光コネクタにおいて、各フェルールユニット2は例えばピンクランプ24やブーツ22を備えなくてもよい。この場合、ガイドピン23は例えばフェルール21に固定されてもよい。また、スプリング25の前端部251を保持する第一保持部242は、例えばフェルール21の後端に設けられてもよい。
本発明の光コネクタにおいて、複数のフェルール21は、複数のスプリング25によって個別に前方に付勢されることに限らず、例えば同一のスプリング25によって一括して前方に付勢されてもよい。すなわち、光コネクタが備えるスプリング25の数は、フェルール21の数よりも少なくてもよい。
本発明のコネクタにおいては、例えば、ハウジング本体41の内周面にキーが突出して形成され、フロントプレート42、スプリングプッシュ3、中間部材6の各外周面に、軸方向Xに延びるキー溝が形成されてもよい。この場合、フロントプレート42、スプリングプッシュ3及び中間部材6をハウジング本体41の内側に収容する際に、ハウジング本体41のキーが、フロントプレート42、スプリングプッシュ3、中間部材6のキー溝に挿入されてよい。これにより、上記実施形態の場合と同様に、ハウジング本体41の内側においてフロントプレート42、スプリングプッシュ3及び中間部材6の相対的な位置を保持することができる。
本発明の光コネクタにおいて、ハウジング本体41及びフロントプレート42は、例えば一体に形成されてもよい。
本発明の光コネクタは、例えば中間部材6を備えなくてもよい。この場合には、ハウジング4に係止された支持部材5がスプリングプッシュ3の後端3Bに接触されたり、押し当てられたりしてよい。
本発明の光コネクタにおいて、位置決め突起454が突出したり位置決め凹部214が窪んだりする方向である第一直交方向と、2つのガイド孔213あるいは2本のガイドピン23が並ぶ方向である第三直交方向とは、上記実施形態のように直交することに限らない。これら第一直交方向と第三直交方向とは、例えば互いに一致してもよい。
本発明は、フェルール21の接続端面211からガイドピン23が突出し、ハウジング4(フロントプレート42)の前端面421から第二ガイドピン46が突出する雄型の光コネクタに適用されることに限らない。本発明は、各フェルール21の接続端面211にガイド孔213が開口し、ハウジング4(フロントプレート42)の前端面に第二ガイド孔が開口する雌型の光コネクタに適用されてもよい。雌型の光コネクタは、雄型の光コネクタのガイドピン23を雌型の光コネクタのガイド孔213に挿入し、雄型の光コネクタの第二ガイドピン46を雌型の光コネクタの第二ガイド孔に挿入することで、雄型の光コネクタに接続することができる。
1…光コネクタ、11…光ファイバ、21…フェルール、21RU…後側上面(外面)、21RB…後側下面(外面)、211…接続端面、212…ファイバ孔、213…ガイド孔、214,214A,214B…位置決め凹部、215…第一傾斜内面、216…第二傾斜内面、23…ガイドピン、242…第一保持部、25…スプリング、251…前端部、252…後端部、3…スプリングプッシュ、3F…前端、3B…後端、33…第二保持部、4…ハウジング、41…ハウジング本体、42…フロントプレート、45…挿通孔、45DI…下向き内面(内面)、45UI…上向き内面(内面)、454,454A,454B…位置決め突起、455…第一傾斜外面、456…第二傾斜外面、5…支持部材、6…中間部材、6F…前端、61…溝、X…軸方向(長手方向)、Y…左右方向(第二直交方向、第三直交方向)、Z…上下方向(第一直交方向、第四直交方向)
Claims (6)
- 接続端面と、当該接続端面まで光ファイバを挿通可能なファイバ孔とを有する複数のフェルールと、
前記ファイバ孔の長手方向における前記接続端面側を前方とし、その反対側を後方とするとき、複数の前記フェルールのそれぞれの後方に配された複数のスプリングと、
前記長手方向において複数の前記フェルールとの間に複数の前記スプリングを挟むように配されるスプリングプッシュと、
複数の前記フェルール、複数の前記スプリング及び前記スプリングプッシュを収容し、かつ、複数の前記フェルール及び前記スプリングプッシュを前記長手方向に移動可能に保持する筒状のハウジングと、
複数の前記フェルールの後端側にそれぞれ設けられて、複数の前記スプリングの前端部を個別に保持する複数の第一保持部と、
前記スプリングプッシュの前端側に設けられて、複数の前記スプリングの後端部を個別に保持する複数の第二保持部と、を備える光コネクタ。 - 前記ハウジングは、複数の前記フェルールを個別に後方側から前方側に挿通させる複数の挿通孔と、前記挿通孔の内面から前記長手方向に直交する第一直交方向に突出する位置決め突起と、を有し、
前記フェルールは、前記フェルールの外面から前記第一直交方向に窪んで形成され、前記フェルールを前記挿通孔に挿通させた状態で前記位置決め突起が挿入される位置決め凹部を有し、
前記位置決め突起の外面は、前記位置決め凹部の内面に面接触する請求項1に記載の光コネクタ。 - 前記位置決め突起の外面は、前記長手方向において前記挿通孔の後方側から前方側に向かうにしたがって、前記第一直交方向において前記挿通孔の内面から離れるように傾斜する第一傾斜外面を含み、
前記位置決め凹部の内面は、前記長手方向において前記フェルールの後方側から前方側に向かうにしたがって、前記第一直交方向において前記位置決め凹部の底部に向かうように傾斜し、前記フェルールを前記挿通孔に挿通させた状態で前記第一傾斜外面に面接触する第一傾斜内面を含む請求項2に記載の光コネクタ。 - 前記位置決め突起の外面は、前記長手方向及び前記第一直交方向に直交する第二直交方向において前記第一傾斜外面の両側に形成され、前記第二直交方向において前記第一傾斜外面から離れるにしたがって、前記第一直交方向において前記挿通孔の内面に近づくように傾斜する一対の第二傾斜外面を含み、
前記位置決め凹部の内面は、前記第二直交方向において前記第一傾斜内面の両側に形成され、前記第二直交方向において前記第一傾斜内面から離れるにしたがって、前記第一直交方向において前記フェルールの外面に近づくように傾斜し、前記フェルールを前記挿入させた状態で前記一対の第二傾斜外面にそれぞれ面接触する一対の第二傾斜内面を含む請求項3に記載の光コネクタ。 - 前記フェルールは、前記長手方向に直交する第三直交方向における前記ファイバ孔の両側に、前記長手方向においてガイドピンを挿入する2つのガイド孔を有し、
前記長手方向及び前記第三直交方向に直交する方向を第四直交方向とするとき、前記ガイド孔の形成領域における前記フェルールの第四直交方向の寸法が、前記ファイバ孔の形成領域における前記フェルールの第四直交方向の寸法よりも小さい請求項1から4のいずれか一項に記載の光コネクタ。 - 前記スプリングプッシュの後方に配され、前記ハウジングの後端部に係止される筒状の支持部材と、
前記支持部材が前記ハウジングに係止された状態で前記スプリングプッシュと前記支持部材との間に挟まれる筒状の中間部材と、を備え、
筒状の前記中間部材には、前記スプリングプッシュの後端に接触する前記中間部材の前端から前記長手方向に窪む溝が形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の光コネクタ。
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