JP2024015721A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024015721A
JP2024015721A JP2022117982A JP2022117982A JP2024015721A JP 2024015721 A JP2024015721 A JP 2024015721A JP 2022117982 A JP2022117982 A JP 2022117982A JP 2022117982 A JP2022117982 A JP 2022117982A JP 2024015721 A JP2024015721 A JP 2024015721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
resistance value
image forming
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022117982A
Other languages
English (en)
Inventor
尚哉 平山
Naoya Hirayama
邦敬 駒井
Kunitaka Komai
潤也 櫻庭
Junya Sakuraba
大輔 平野
Daisuke Hirano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2022117982A priority Critical patent/JP2024015721A/ja
Publication of JP2024015721A publication Critical patent/JP2024015721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】画像の画質の向上に寄与できる画像形成装置を提供する。【解決手段】感光体と、前記感光体に接するとともに、電流抵抗特性の傾きが大きい領域と、小さい領域とを有する中間転写体と、電圧が印加されるとともに、前記電圧によって前記感光体に形成された画像を前記中間転写体へ転写させる一次転写部材と、前記一次転写部材に電圧を印加する電圧印加部と、前記一次転写部材に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電圧印加部が印加する電圧値および前記電流検出部で検出された電流値に基づいて、前記中間転写体の抵抗値を計算する抵抗値計算部と、前記抵抗値計算部によって計算された前記抵抗値に基づいて、前記電圧印加部が前記一次転写部材に印加する電圧を、予め定めた電流値になるように補正する転写電圧補正部とを、備え、前記転写電圧補正部は、前記電流抵抗特性の傾きが小さい領域で電圧の補正を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、複数の感光体ドラムを備え、複数の感光体ドラムは転写ベルトに沿って並んで配置されており、また、複数の感光体ドラムのそれぞれに対して複数の一次転写部を備えたものが知られている。そして、各感光体ドラムの表面を帯電装置によって帯電させて、画像データに応じて露光装置によって露光することにより静電潜像を形成する。更に、その形成した静電潜像を、現像装置によってトナーを付着させて現像することで各色のトナー像を形成する。また、各感光体ドラムに形成された各色のトナー像は、トナーとは逆極性の電圧が印加された各一次転写部によって転写ベルト(中間転写体)に一次転写されることで、カラーのトナー像が形成される。
ここで、各一次転写部を構成する一次転写ローラや中間転写ベルト等の転写部材は、温度変化や経時変化によって抵抗値が変化することがある。そのため、各一次転写部の抵抗値の変化に合わせて転写電圧を補正する必要がある。的確に転写電圧を補正することで、適正にトナー像を転写でき、画像の画質の向上に寄与することになる。そして、一次転写部を構成する中間転写ベルトの抵抗値の検知精度を向上させることは、的確に転写電圧を補正することができ、適正にトナー像を転写できるため、画像の画質の向上に寄与することになる。
例えば、特許文献1には、複数の感光体ドラム上の画像を中間転写ベルトに転写する複数の一次転写部と、各一次転写部に電圧を印加する電圧印加部と、各一次転写部に流れる電流の合計電流値を検出する電流検出部と、各一次転写部の対象抵抗値を測定する抵抗値測定部と、各画像の印字率と印字率閾値とを比較する印字率比較部と、合計電流値と目標電流値との電流値差分と電流閾値とを比較する電流値比較部とを備えるカラープリンタが開示されている。そして、印字率が印字率閾値以下の場合に、電圧印加部が測定対象の一次転写部に転写電圧を印加すると共に電流検出部が合計電流値を検出し、この合計電流値の電流値差分が電流閾値以上の場合に、抵抗値測定部が、この合計電流値に基づいて測定対象の一次転写部の対象抵抗値を測定している。
また、特許文献2には、中間転写方式の画像形成装置において、一次転写部にトナー像がない期間において一次転写電源から一次転写ローラに印加した電圧と電流との関係に基づいて放電開始電圧に関連する値を求める抵抗検知モードを実行し、求められた値に基づいて、中間転写ベルトの寿命に関する情報を報知する制御部を備える構成が開示されている。
本発明は、画像の画質の向上に寄与することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、感光体と、前記感光体に接するとともに、電流抵抗特性の傾きが大きい領域と、小さい領域とを有する中間転写体と、電圧が印加されるとともに、前記電圧によって前記感光体に形成された画像を前記中間転写体へ転写させる一次転写部材と、前記一次転写部材に電圧を印加する電圧印加部と、前記一次転写部材に流れる電流を検出する電流検出部と、前記電圧印加部が印加する電圧値および前記電流検出部で検出された電流値に基づいて、前記中間転写体の抵抗値を計算する抵抗値計算部と、前記抵抗値計算部によって計算された前記抵抗値に基づいて、前記電圧印加部が前記一次転写部材に印加する電圧を、予め定めた電流値になるように補正する転写電圧補正部とを、備え、前記転写電圧補正部は、前記電流抵抗特性の傾きが小さい領域で電圧の補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、画像の画質の向上に寄与することができる。
本発明に係る実施形態における画像形成装置の構成図。 本発明に係る実施形態における電気的構成を示す概要図。 本発明に係る実施形態における負荷電流検知回路の構成図。 中間転写ベルトの抵抗値と出力電流の特性を示した図。 本発明に係る実施例1における一次転写部の抵抗値測定および転写電圧補正の動作フローを示した図。 本発明に係る実施例2における一次転写部の抵抗値測定および転写電圧補正の動作フローを示した図。 使用電圧の変化による中間転写ベルトの抵抗値と出力電流の特性を示した図。 本発明に係る実施例3における一次転写部の抵抗値測定および転写電圧補正の動作フローを示した図。
本発明に係る実施形態を、図面を用いて、以下に説明をする。
<本実施形態における画像形成装置について>
図1に、本発明に係る実施形態における画像形成装置の作像部を示す。
図1に示すように、本実施形態における画像形成装置100の作像部は、中間転写ベルト5に沿って各色の画像形成装置が並べられた構成のものであり、タンデムタイプと呼ばれるものである。すなわち、中間転写ベルト5に沿って、この中間転写ベルト5の進行方向の上流側から順に、複数の画像形成部6K、6M、6C、6Yが配列されている。ここで、画像形成部6Kはブラック(黒)の画像を、画像形成部6Mはマゼンタの画像を、画像形成部6Cはシアンの画像を、画像形成部6Yはイエローの画像を、それぞれ形成する。これら複数の画像形成部6K、6M、6C、6Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけであり、画像形成部の内部構成自体は共通している。よって、以下の説明では、画像形成部6Kを例にとって具体的に説明する。なお、他の画像形成部6M、6C、6Yは、画像形成部6Kと同様である。そのため、その他の画像形成部6M、6C、6Yの各構成については、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、具体的な説明を省略することにする。
中間転写ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ15とに巻回されたベルトである。この駆動ローラ7は、図示していない駆動モータにより回転駆動させられる。そして、この駆動モータと、駆動ローラ7と、従動ローラ15とが、中間転写ベルト5を移動させる駆動手段として機能する。
次に、画像形成部6Kは、感光体としての感光体ドラム8K、この感光体ドラム8Kの周囲に配置された帯電手段である帯電器9K、露光手段であるLEDヘッド10K、現像器11BK、感光体クリーナ(図示せず)、除電器12K等から構成されている。LEDヘッド10Kは、各画像形成部6K、6M、6C、6Yが形成する画像色に対応する光を照射するように構成されている。
画像形成の際、感光体ドラム8Kの外周面は暗中にて帯電器9Kにより一様に帯電された後、LEDヘッド10Kからブラックの画像に対応した光により露光され、静電潜像が形成される。現像器11Kは、この静電潜像にブラックトナーを付着させることで静電潜像を可視像化させ、感光体ドラム8K上にブラックのトナー画像が形成するようにする。このトナー画像は、感光体ドラム8Kと中間転写ベルト5が接する位置で、一次転写ローラ13Kに印加される転写バイアスにより、中間転写ベルト5に転写される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム8Kは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより除去された後、除電器12Kにより除電され、次の画像形成のために待機する。
中間転写ベルト5は、さらに次の画像を中間転写ベルト5上に形成するために、次の画像形成部6Mに移動する。画像形成部6Mでは、画像形成部6Kでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより、感光体ドラム8M上にマゼンタのトナー画像が形成される。そして、そのマゼンタのトナー画像が、中間転写ベルト5上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。
中間転写ベルト5は、さらに次の画像形成部6C、6Yに移動する。そして、上記と同様の動作により、感光体ドラム8C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム8Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、中間転写ベルト5上に重畳されて転写される。こうして、中間転写ベルト5上にフルカラーの画像が形成される。
また、用紙4は、給紙トレイ1から給紙ローラ2と分離ローラ3とにより分離給紙される。この用紙4と中間転写ベルト5とが接する部分で、二次転写ローラ16に印加された転写バイアスにより、中間転写ベルト5上のフルカラーのトナー画像が用紙4に転写される。これによって、用紙4上にフルカラートナー画像が形成されるようになる。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、定着器14にて熱と圧力を付与されることで画像を定着された後、画像形成装置100の外部に排紙される。定着器14は、熱源を有するが、この熱源としてはハロゲンヒータ、励磁コイル等が挙げられる。また、帯電器9、現像器11、一次転写ローラ13、二次転写ローラ16へは、後ほど説明する高圧電源よりバイアスを供給するようになっている。
<電気的構成について>
次に、図2に、画像形成装置100の電気的な構成を示す。画像形成装置100は、制御部20と、記憶部21と、電圧印加部22と、電流検出部23と、抵抗値計算部24と、転写電圧補正部25と、温度検知部26と、測定条件判定部27とを有する。
そして、電圧印加部22は、ブラックの画像を形成する画像形成部6Kが有する一次転写ローラ13Kに接続している。なお、本実施形態では、電圧印加部22は、一次転写ローラ13Kに接続しているが、他の画像形成部である6M、6C、6Yが有する一次転写ローラ13M、13C、13Yに接続していてもよい。また、電圧印加部22は、4つの一次転写ローラ13K、13M、13C、13Yのうちのいずれか一つに接続していればよい。
まず、制御部20は、CPU等からなり、記憶部21、電圧印加部22、電流検出部23、抵抗値計算部24、転写電圧補正部25、温度検知部26、測定条件判定部27およびその他の画像形成装置100の各部位に接続している。これによって各部位を制御可能にしている。
また、記憶部21は、画像形成装置100の画像形成処理やその他の各種機能を実現するデータ等を記憶するものである。また、後述する電流値の検出によって抵抗値を計算する時の抵抗値と印刷時の抵抗値とを関連付けたテーブルも記憶している。また、電圧印加部22は、一次転写部の一次転写ローラ13に接続されている。そして、電圧印加部22は、一次転写ローラ13に電圧を印加し、一次転写部で一次転写を行うために、一次転写ローラ13に所定の目標転写電流が流れるような転写電圧を一次転写ローラ13に印加する。
電流検出部23は、電圧印加部22に接続されていて、一次転写ローラ13を流れる電流の電流値を検出する。電流検出部23は、測定対象の一次転写部について電流値の検出を実行する場合には、一次転写ローラ13に転写電圧が印加される。
そして、抵抗値計算部24は、電圧印加部22が印加する電圧値と電流検出部23で検出された電流値等に基づいて、中間転写ベルト5の抵抗値を計算する。なお、ここで、中間転写ベルト5の抵抗値を計算する理由について説明する。感光体、一次転写部、中間転写ベルトの3つの抵抗値を計算することが、より正確に抵抗値を計算することができる。一方で、中間転写ベルトが3つの抵抗値の中では最も支配的であり、且つ中間転写ベルトの特性が特殊なものとなっている。そこで、本実施形態では、抵抗値は、ほぼ中間転写ベルトの抵抗値とみなして、これを計算することにしている。
転写電圧補正部25は、所定の補正条件に従って、電圧印加部22が一次転写ローラ13(一次転写部)に印加する転写電圧を、所定の目標転写電流が流れるような電圧値に補正する。
そして、温度検知部26は、画像形成装置100内の温度を検知する。温度検知部26には、温度センサが含まれる。また、測定条件判定部27は、所定の測定条件に従って、電圧印加部22および電流検出部23による電流値の検出を実行すべきことを判定するものである。なお、測定条件判定部は、判定部の一例である。本発明では、この測定条件判定部27の測定条件として温度を条件にしているが、これについての詳細は後述する。
<負荷電流検知回路の構成>
図3に本発明に係る実施形態における負荷電流検知回路の構成図を示す。なお、ここでは、単に「回路」という場合は、当該負荷電流検知回路を指すことにする。各構成の機能は、以下のようになっている。まず、高圧電源28は、一次転写ローラ13と中間転写ベルト5に高い電圧を印加するための電圧を生成する手段である。そして、高圧電源28は、電圧印加部22と、電流検出部23と、内部抵抗R2(ブリーダ抵抗、電圧検出抵抗)とを有している。また、高圧電源28は、制御部20から送られる制御信号であるPWM(Pulse Width Modulation)信号により、電圧の出力の大きさやタイミングを決定している。
電流検出部23は、一次転写ローラ13および中間転写ベルト5に流れる電流値を検出し、それを帰還信号(FB電圧)に変換して制御部20へ送る役割を担う。そして、内部抵抗R2に流れる内部電流I2と、一次転写ローラ13および中間転写ベルト5に流れる負荷電流(一次転写電流)I3とが、抵抗R1に流れ込み検出電流I1となり、電流検出部23は、このI1を検出する。
制御部20は、高圧電源28を制御する手段であり、制御信号であるPWM信号を高圧電源28に出力する。そして、電流検出部23からの帰還信号をデジタル信号に変換するA/Dポート29(A/D変換部の一例)を有している。また、制御部20は、抵抗値計算部24を有しており、この抵抗値計算部24がA/D変換した電流検出部23からの帰還信号を演算し、中間転写ベルト5の抵抗値を求める処理を行う構成となっている。ここで、本実施形態では、当該A/D変換におけるサンプリング時間は、92.59μsとしている。なお、この時間は一例であり、本発明はこれに限られないものとする。
次に、図3を用いて、画像形成装置100の高圧電源28から一次転写ローラ13に電圧を印加し、一次転写ローラ13から中間転写ベルト5に流れる電流(負荷電流)の検出方法について説明する。
図3において、制御部20からのPWM信号を受けた高圧電源28は、電圧印加部22が高電圧を生成して一次転写ローラ13に印加する。このとき、一次転写ローラ13から中間転写ベルト5に流れる負荷電流I3と内部抵抗R2に流れる内部電流I2とが発生し、それらの合計が検出電流I1となる。
抵抗R1とコンデンサC1とを有する電流検出部23で当該検出電流I1が検出され、電流の帰還信号として制御部20へ戻される。制御部20は、負荷電流I3を算出するために、検出電流I1から内部電流I2を減算する(すなわち、負荷電流I3=検出電流I1-内部電流I2とする)。ここで、一次転写の負荷電流I3は、10μA以下と非常に小さいため検知精度が低下する。そこで本発明に係る実施形態では、温度検知部26を用いて負荷電流検知の実行条件に温度条件を追加している。そして、温度検知部26から得られた画像形成装置100内の温度情報に基づいて、測定条件判定部27が負荷電流I3を検出するか否かを判定する。
<中間転写ベルトの抵抗値と出力電流との関係について>
次に、本発明に係る実施形態において、上述したように画像形成装置100内の温度を検知する理由の詳細について図4を用いて説明する。図4は、中間転写ベルトの抵抗値と出力電流の特性を示した図である。また、ここでは、画像形成装置100内の温度を、単に「温度」とよぶことにする。そして、温度は、負荷電流の検出の精度に影響する。ここで、抵抗値が小さいほど電流値は大きくなる。そして、抵抗値を示すグラフにおいて、ある抵抗値を下回るとグラフの傾きが緩やかに(傾斜が小さく)なるという特性をもつ。そのグラフの傾きが緩やかとなる抵抗値では、各抵抗値どうしの電流値の差が大きくなる。なお、図4で示したグラフの傾きは一例であり、画像形成装置の使用状況や環境状況等によって変化する。
また、出力電流の値は、使用する環境、回路内の抵抗乗数や抵抗誤差等で、中間転写ベルトの抵抗値が同じ場合も誤差が生じる。そのため各抵抗の電流値の差が小さい場合は、出力電流の値の誤差に埋もれてしまい、抵抗値を明確に見分けられず、検知精度が低下する。いいかえれば、各抵抗同士の電流値の差が大きい方が見分けやすくなり精度の高い検知を可能とする。
ここで、具体例を挙げて説明する。図4のグラフにあるQ点(抵抗a)、R点(抵抗b)、S点(抵抗c)およびT点(抵抗d)に注目する。ここで、グラフの傾きは、変曲点であるP点を境にして、傾斜が急な領域(傾きが大きい領域)である領域(I)と、傾斜が緩い領域(傾きが小さい領域)である領域(II)に大きく分けるとする。そして、両方の領域に等しい電流値のばらつきであるばらつきAをグラフに付与する。ここで、電流値のばらつきとは、負荷電流検知回路内の抵抗値の誤差によって基板によって変化するばらつきやリップルなどによる検出した電流値自体のばらつきをいうものとする。また、両方の領域で同じばらつきAを付与している理由としては、検出した電流値の誤差に抵抗値の大きさは関係なく一定であるからである。また、具体的な数値の例を挙げると、抵抗aの抵抗値は10.5logΩ(電流値:15μA)、抵抗bの抵抗値は10.25logΩ(電流値:20μA)である。また、抵抗cの抵抗値は9.5logΩ(電流値:55μA)であり、抵抗dの抵抗値は9.0logΩ(電流値:90μA)である。なお、この数値は、あくまで一例であり、本発明はこれらに限定されないものとする。
そして、図4のグラフにおいて、まず、領域(I)では、電流値のばらつきによる抵抗値の誤差が大きくなる。そのため、ばらつきAの中にQ点、R点の2つが入り、抵抗a、bが区別できないことがわかる。一方、領域(II)では、電流値のばらつきによる抵抗値の誤差が小さくなる。そのため、ばらつきAの中にS点、T点の2つが入ることなく、このことから抵抗c,dを見分けることが容易である。したがって、電流値の誤差が同じであった場合、グラフの傾きが緩やかなところで、電流値の検出を実施することで精度の高い検出を可能とする。また、抵抗値は、一般的にいえば温度が高くなると小さくなる性質を持つ。なお、本実施形態では、一例として、P点の温度は40°C、S点(抵抗c)の温度は42°C、そしてT点(抵抗d)の温度は50°Cとしている。
したがって、温度を高くすることで抵抗値を小さくし、グラフの傾きの緩い領域での電流値の検出を実施することで、電流値の検出精度を向上させている。このことから、本発明では、電流値の検出の精度を高めるために、温度の検知を測定条件の判定対象としている。
<実施例1>
本実施形態の一次転写部の抵抗値測定および転写電圧補正の動作フローについて図5を用いて説明する。
まず、温度検知部26は、画像形成装置100内の温度を検知する(ステップS1)。そして、測定条件判定部27は、画像形成装置100内の温度が、所定の温度であるn度以上か否かを判定する(ステップS2)。この所定の温度は、画像形成装置によって異なるものであるとする。なお、一例として、本実施形態では、n度は、40°C程度としている。
画像形成装置100内の温度がn度より小さい場合、測定条件判定部27は、中間転写ベルト5の抵抗値の計算をしないと判定する(ステップS2:NO)。このとき、前回記憶された電流値を使用して(ステップS3)、中間転写ベルト5の抵抗値を計算を実施する(ステップS9)。ここでいう前回記憶された電流値とは、一番最後に電流値を検出したときの検出した電流値のことをいう。ここで、前回記憶された電流値を使用する理由としては、画像形成装置100内の温度が所定の温度より小さい場合は電流値を検出しないため、そのとき出力電圧を決めるのに必要となるからである。
画像形成装置100内の温度がn度以上である場合は、測定条件判定部27にて中間転写ベルト5の抵抗値の計算をする判定をする(ステップS2:YES)。そして、当該判定後に電圧印加部22は一次転写ローラ13に検知用電圧を印加する(ステップS4)。
その後、電流検出部23は、出力電流を検出する(ステップS5)。ここで、高い検知精度を確保するため、目安として、30μA以上の電流値が検出されることが望ましい。そして、制御部20は、当該検出した電流値を、A/Dポート29にてデジタル信号に変換し(ステップS6)、変換したデジタル信号を記憶部21に記憶させる(ステップS7)。そして、記憶が完了したら、制御部20は、電圧印加部22によって一次転写ローラ13に印加されている検知用電圧を停止させる(ステップS8)。ここで、必要以上の電圧を出力することは、回路に負担をかけたり、また、電力を無駄に消費してしまうため、これを防止する観点から検知用検圧を停止させている。
抵抗値計算部24は、電圧印加部22が印加する電圧値と電流検出部23で検出された電流値等に基づいて、中間転写ベルト5の抵抗値を計算する(ステップS9)。そして、転写電圧補正部25は、抵抗値計算部24にて求められた中間転写ベルト5の抵抗値に基づいて、所定の目標転写電流が流れるように転写用電圧値に補正する(ステップS10)。ここで、具体的な補正方法としては、次のように行う。まず、電流値の検出によって抵抗値を計算する時(高温時)の抵抗値と印刷時の抵抗値とを関連付けたテーブルを制御部20の記憶部21等に予め記憶させておく。検出によって抵抗値の測定の実施後に得られた電流値から中間転写ベルト5の抵抗値を抵抗値計算部24が計算する。これによって、算出された抵抗値に基づいて記憶させておいたテーブルから印刷時にどれくらいの抵抗値になるかを判断する。そして、中間転写ベルト5の抵抗値により、適切な転写用電圧値が決まっていることから、転写電圧補正部25は判断した印刷時の抵抗値に合うような転写用電圧値を出力するように決定する。
<実施例2>
本実施形態の一次転写部の抵抗値測定および転写電圧補正の動作フローについて図6を用いて説明する。具体的には、主に、定着リロード温度を用いる点が、上記した実施例1における動作フローと異なっている。まず、ここで、定着リロード温度について説明する。定着器14は、その機能を満たすため、画像形成装置100の電源がONになった後に、定着器14が備えるハロゲンヒータや励磁コイル等の熱源を用いて、定着可能な温度になるまで加熱を行う。このときの定着可能な温度を、ここでは、定着リロード温度とよぶ。また、本実施形態では、定着リロード温度を180°C程度としている。
そして、本実施形態では、実施例1の温度検知条件に、上述した定着リロード温度(定着可能な温度)を用いることにする。具体的には、画像形成装置100の定着器14の温度が、定着リロード温度になったときに、電流検出部23は、出力電流の検出を開始する。画像形成装置100の電源がONになった後は、定着器14も加熱を開始し、時間経過とともに画像形成装置100内の温度は高くなっていく。これに伴い中間転写ベルト5も所定の温度になっていくため、図4のグラフの傾斜の緩いところで中間転写ベルト5の抵抗値の測定が可能となるからである。
詳細について、図6を用いて定着リロード温度を用いた温度検知動作について説明する。まず、制御部20は、画像形成装置100の電源ONでスタートしたら、定着器14の温度が定着リロード温度になるまで待機するように制御する(ステップS11)。そして、温度検知部26は、定着器14の温度が定着リロード温度に到達したら、画像形成装置100内の温度を検知する(ステップS12)。
このとき、測定条件判定部27は、画像形成装置100内の温度が、所定の温度であるn度以上か否かを判定する(ステップS13)。この所定の温度は、画像形成装置によって異なるものであるとする。なお、一例として、本実施形態では、n度は、40°C程度としている。そして、このとき、画像形成装置100内の温度がn度より小さい場合は、制御部20は、画像形成装置100内の温度がn度以上になるまで待機するように制御する(ステップS13:NO)。本実施形態においては、実施例1と異なり、前回記憶された電流値を使用しない。この理由としては、定着リロード温度になるまで待機することで装置内の温度が自動的に上昇するため、必ず抵抗値の測定が可能となるからである。
画像形成装置100内の温度がn度以上である場合は、測定条件判定部27にて中間転写ベルト5の抵抗値の計算をする判定をする(ステップS13:YES)。そして、当該判定後に電圧印加部22は一次転写ローラ13に検知用電圧を印加する(ステップS14)。
その後、電流検出部23は、出力電流を検出する(ステップS15)。そして、制御部20は、当該検出した電流値を、A/Dポート29にてデジタル信号に変換し(ステップS16)、変換したデジタル信号を記憶部21に記憶させる(ステップS17)。ここで、記憶が完了したら、制御部20は、電圧印加部22によって一次転写ローラ13に印加されている検知用電圧を停止させる(ステップS18)。必要以上の電圧を出力することは、回路に負担をかけたり、また、電力を無駄に消費してしまうため、これを防止する観点からである。
抵抗値計算部24は、電圧印加部22が印加する電圧値と電流検出部23で検出された電流値等に基づいて、中間転写ベルト5の抵抗値を計算する(ステップS19)。そして、転写電圧補正部25は、抵抗値計算部24にて求められた中間転写ベルト5の抵抗値に基づいて、所定の目標転写電流が流れるように転写用電圧値に補正する(ステップS20)。そして、具体的な補正方法としては、実施例1のときと同様に、次のように行う。まず、電流値の検出によって抵抗値を計算する時(高温時)の抵抗値と印刷時の抵抗値とを関連付けたテーブルを制御部20の記憶部21等に予め記憶させておく。検出によって抵抗値の測定の実施後に得られた電流値から中間転写ベルト5の抵抗値を抵抗値計算部24が計算する。これによって、算出された抵抗値に基づいて記憶させておいたテーブルから印刷時にどれくらいの抵抗値になるかを判断する。そして、中間転写ベルト5の抵抗値により、適切な転写用電圧値が決まっていることから、転写電圧補正部25は判断した印刷時の抵抗値に合うような転写用電圧値を出力するように決定する。
<実施例3>
本実施形態では、実施例1で説明した電流値を検出するときに電圧印加部22が印加する電圧(本実施形態では、使用電圧とよぶ)について電流が流れやすい電圧値に変化させて使用する点で実施例1と異なっている。図7に使用電圧の変化による中間転写ベルトの抵抗値と出力電流の特性を示す。
図7において、中間転写ベルトの抵抗値と出力電流の特性は、使用電圧が大きいほどグラフの傾きが緩やかになる傾向があることを示している。ここで、図7では、一例として、使用電圧の上限50%、上限30%、そして上限100%を示しているものとする。なお、実施例1では、上限50%を使用している。本実施形態では、この上限50%を変化させて使用するが、上限30%と上限100%とのどちらを使用するかについて、図7における使用電圧の上限30%と上限100%とを比較して説明する。なお、本実施形態では、高圧電源28の出力最大値が2500Vとしたときに、上限50%ならば1250V、上限30%ならば750V、上限100%ならば2500Vとしている。
使用する電圧値以外すべて同じ条件の時、等しい2つの抵抗値の差に対して上限30%のときの電流値の差はB(U1点とU2点との間)であり、上限100%のときの電流値の差はD(U3点とU4点との間)である。このとき、B<Dであるため、上限100%の電圧を使用する方が抵抗値の見分けが容易となることから高い精度の検知が可能となる。したがって、電流値を検出するときは、より上限が高い方の電圧を使用する。なお、ここでは、上限30%と上限100%との比較を説明したが、例えば、上限20%や、上限70%と、上限100%とを比較しても、上限100%が最もグラフの傾斜が緩やかになる。すなわち、上限が高いほど電流値の検知の精度が高くなる。
ここで、本実施形態の一次転写部の抵抗値測定および転写電圧補正の動作フローについて図8を用いて説明する。
まず、温度検知部26は、画像形成装置100内の温度を検知する(ステップS21)。そして、測定条件判定部27は、画像形成装置100内の温度が、所定の温度であるn度以上か否かを判定する(ステップS22)。この所定の温度は、画像形成装置によって異なるものであるとする。なお、一例として、本実施形態では、n度は、40°C程度としている。
ここで、画像形成装置100内の温度がn度より小さい場合、測定条件判定部27は、中間転写ベルト5の抵抗値の計算をしないと判定する(ステップS22:NO)。このとき、前回記憶された電流値を使用して(ステップS23)、中間転写ベルト5の抵抗値を計算を実施する(ステップS29)。ここでいう前回記憶された電流値とは、一番最後に電流値を検出したときの検出した電流値のことをいう。前回記憶された電流値を使用する理由としては、画像形成装置100内の温度が所定の温度より小さい場合は電流値を検出しないため、そのとき出力電圧を決めるのに必要となるからである。
画像形成装置100内の温度がn度以上である場合は、測定条件判定部27にて中間転写ベルト5の抵抗値の計算をする判定をする(ステップS22:YES)。そして、当該判定後に電圧印加部22は一次転写ローラ13に検知用電圧を印加する(ステップS24)。このとき、印加する検知用電圧は、上記で説明した使用電圧の上限100%を使用するようにする。
その後、電流検出部23は、出力電流を検出する(ステップS25)。そして、制御部20は、当該検出した電流値を、A/Dポート29にてデジタル信号に変換し(ステップS26)、変換したデジタル信号を記憶部21に記憶させる(ステップS27)。ここで、記憶が完了したら、制御部20は、電圧印加部22によって一次転写ローラ13に印加されている検知用電圧を停止させる(ステップS28)。必要以上の電圧を出力することは、回路に負担をかけたり、また、電力を無駄に消費してしまうため、これを防止する観点からである。
抵抗値計算部24は、電圧印加部22が印加する電圧値と電流検出部23で検出された電流値等に基づいて、中間転写ベルト5の抵抗値を計算する(ステップS29)。そして、転写電圧補正部25は、抵抗値計算部24にて求められた中間転写ベルト5の抵抗値に基づいて、所定の目標転写電流が流れるように転写用電圧値に補正する(ステップS30)。そして、具体的な補正方法としては、実施例1のときと同様に、次のように行う。まず、電流値の検出によって抵抗値を計算する時(高温時)の抵抗値と印刷時の抵抗値とを関連付けたテーブルを制御部20の記憶部21等に予め記憶させておく。検出によって抵抗値の測定の実施後に得られた電流値から中間転写ベルト5の抵抗値を抵抗値計算部24が計算する。これによって、算出された抵抗値に基づいて記憶させておいたテーブルから印刷時にどれくらいの抵抗値になるかを判断する。そして、中間転写ベルト5の抵抗値により、適切な転写用電圧値が決まっていることから、転写電圧補正部25は判断した印刷時の抵抗値に合うような転写用電圧値を出力するように決定する。
すなわち、本実施形態は、ステップS24において、実施例1の図のステップS4の1次転写ローラに検知用電圧を印加する際、使用電圧の上限100%を使用する点で異なっている。このようにすることで、より高い精度の検知が可能となる。
以上説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、感光体(例えば、感光体ドラム8)と、前記感光体に接するとともに、電流抵抗特性の傾きが大きい領域(例えば、領域(I))と、小さい領域(例えば、領域(II))とを有する中間転写体(例えば、中間転写ベルト5)と、電圧が印加されるとともに、前記電圧によって前記感光体に形成された画像を前記中間転写体へ転写させる一次転写部材(例えば、一次転写ローラ13)と、前記一次転写部材に電圧を印加する電圧印加部(例えば、電圧印加部22)と、前記一次転写部材に流れる電流を検出する電流検出部(例えば、電流検出部23)と、前記電圧印加部が印加する電圧値および前記電流検出部で検出された電流値に基づいて、前記中間転写体の抵抗値を計算する抵抗値計算部(例えば、抵抗値計算部24)と、前記抵抗値計算部によって計算された前記抵抗値に基づいて、前記電圧印加部が前記一次転写部材に印加する電圧を、予め定めた電流値になるように補正する転写電圧補正部(例えば、転写電圧補正部25)とを、備え、前記転写電圧補正部は、前記電流抵抗特性の傾きが小さい領域で電圧の補正を行うことを特徴とするものである。
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記感光体と、前記一次転写部材と、前記中間転写体とを備える装置の内部の温度を検知する温度検知部(例えば、温度検知部26)を備えることを特徴とするものである。
[第3態様]
第3態様は、第2態様において、前記温度検知部によって検知された前記装置内の温度に基づいて、抵抗値の計算をするか否かを判定する判定部(例えば、測定条件判定部27)を備えることを特徴とするものである。
[第4態様]
第4態様は、第2態様または第3態様において、前記温度検知部は、温度センサを含むことを特徴とするものである。
[第5態様]
第5態様は、第1態様乃至第4態様のいずれかにおいて、前記電流検出部によって前記一次転写部材に流れる電流を帰還信号としたとき、前記帰還信号をデジタル信号に変換するA/D変換部(例えば、A/Dポート29)を有する制御部(例えば、制御部20)とを備えることを特徴とするものである。
[第6態様]
第6態様は、第5態様において、前記制御部は、前記A/D変換部によって変換された前記帰還信号を記憶するための記憶部(例えば、記憶部21)を有することを特徴とするものである。
[第7態様]
第7態様は、第1態様乃至第6態様のいずれかにおいて、前記画像形成装置(例えば、画像形成装置100)は、記録媒体(例えば、用紙4)に熱と圧力を付与する定着部(例えば、定着器14)を備え、前記電流検出部は、前記定着部での温度が予め定めた温度(例えば、定着リロード温度)になったときに、前記一次転写部材に流れる電流を検出することを特徴とするものである。
[第8態様]
第8態様は、第1態様乃至第6態様のいずれかにおいて、前記電流検出部が、前記一次転写部材に流れる電流を検出するときに、前記電圧印加部が印加する電圧値は、出力可能電圧の上限100%であることを特徴とするものである
[第9態様]
第9態様は、感光体と、前記感光体に接するとともに、電流抵抗特性の傾きが大きい領域と、小さい領域とを有する中間転写体と、電圧が印加されるとともに、前記電圧によって前記感光体に形成された画像を前記中間転写体へ転写させる一次転写部材と、を備える画像形成装置が実行する画像形成方法であって、前記一次転写部材に電圧を印加する電圧印加ステップと、前記一次転写部材に流れる電流を検出する電流検出ステップと、前記電圧印加ステップによって印加する電圧値および前記電流検出ステップによって検出された電流値に基づいて、前記中間転写体の抵抗値を計算する抵抗値計算ステップと、前記抵抗値計算ステップによって計算された前記抵抗値に基づいて、前記一次転写部材に印加する電圧を、予め定めた電流値になるように補正する転写電圧補正ステップとを、実行し、前記転写電圧補正ステップは、前記電流抵抗特性の傾きが小さい領域で電圧の補正を行うものであることを特徴とするものである。
1 給紙トレイ
2 給紙ローラ
3 分離ローラ
4 用紙
5 中間転写ベルト
6,6K,6M,6C,6Y 画像形成部
7 駆動ローラ
8,8K,8M,8C,8Y 感光体ドラム
9,9K,9M,9C,9Y 帯電器
10,10K,10M,10C,10Y LEDヘッド
11,11K,11M,11C,11Y 現像器
12,12K,12M,12C,12Y 除電器
13,13K,13M,13C,13Y 一次転写ローラ
14 定着器
15 従動ローラ
16 二次転写ローラ
20 制御部
21 記憶部
22 電圧印加部
23 電流検出部
24 抵抗値計算部
25 転写電圧補正部
26 温度検知部
27 測定条件判定部
28 高圧電源
29 A/Dポート
特開2017-227823号公報 特開2018-146893号公報

Claims (9)

  1. 感光体と、
    前記感光体に接するとともに、電流抵抗特性の傾きが大きい領域と、小さい領域とを有する中間転写体と、
    電圧が印加されるとともに、前記電圧によって前記感光体に形成された画像を前記中間転写体へ転写させる一次転写部材と、
    前記一次転写部材に電圧を印加する電圧印加部と、
    前記一次転写部材に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電圧印加部が印加する電圧値および前記電流検出部で検出された電流値に基づいて、前記中間転写体の抵抗値を計算する抵抗値計算部と、
    前記抵抗値計算部によって計算された前記抵抗値に基づいて、前記電圧印加部が前記一次転写部材に印加する電圧を、予め定めた電流値になるように補正する転写電圧補正部とを、
    備え、
    前記転写電圧補正部は、前記電流抵抗特性の傾きが小さい領域で電圧の補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体と、前記一次転写部材と、前記中間転写体とを備える装置の内部の温度を検知する温度検知部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度検知部によって検知された前記装置内の温度に基づいて、抵抗値の計算をするか否かを判定する判定部を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記温度検知部は、温度センサを含むことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記電流検出部によって前記一次転写部材に流れる電流を帰還信号としたとき、前記帰還信号をデジタル信号に変換するA/D変換部を有する制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記A/D変換部によって変換された前記帰還信号を記憶するための記憶部を有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置は、記録媒体に熱と圧力を付与する定着部を備え、
    前記電流検出部は、前記定着部での温度が予め定めた温度になったときに、前記一次転写部材に流れる電流を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記電流検出部が、前記一次転写部材に流れる電流を検出するときに、前記電圧印加部が印加する電圧値は、出力可能電圧の上限100%であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 感光体と、前記感光体に接するとともに、電流抵抗特性の傾きが大きい領域と、小さい領域とを有する中間転写体と、電圧が印加されるとともに、前記電圧によって前記感光体に形成された画像を前記中間転写体へ転写させる一次転写部材と、を備える画像形成装置が実行する画像形成方法であって、
    前記一次転写部材に電圧を印加する電圧印加ステップと、
    前記一次転写部材に流れる電流を検出する電流検出ステップと、
    前記電圧印加ステップによって印加する電圧値および前記電流検出ステップによって検出された電流値に基づいて、前記中間転写体の抵抗値を計算する抵抗値計算ステップと、
    前記抵抗値計算ステップによって計算された前記抵抗値に基づいて、前記一次転写部材に印加する電圧を、予め定めた電流値になるように補正する転写電圧補正ステップとを、実行し、
    前記転写電圧補正ステップは、前記電流抵抗特性の傾きが小さい領域で電圧の補正を行うものであることを特徴とする画像形成方法。
JP2022117982A 2022-07-25 2022-07-25 画像形成装置 Pending JP2024015721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022117982A JP2024015721A (ja) 2022-07-25 2022-07-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022117982A JP2024015721A (ja) 2022-07-25 2022-07-25 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024015721A true JP2024015721A (ja) 2024-02-06

Family

ID=89772736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022117982A Pending JP2024015721A (ja) 2022-07-25 2022-07-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024015721A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5402976B2 (ja) 画像形成装置及び階調補正方法
JP5278196B2 (ja) 画像形成装置および画像形成プログラム
JP2016177278A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6291173B2 (ja) 画像形成装置
JP5164738B2 (ja) 画像形成装置
JP5870645B2 (ja) 画像形成装置及び階調補正用トナー像形成方法
JP2007086439A (ja) カラー画像形成装置
JP2014238457A (ja) 画像形成装置
JP2010072074A (ja) 画像形成装置
JP2008180948A (ja) 画像形成方法並びに画像形成装置
JP6445871B2 (ja) 画像形成装置
JP5328524B2 (ja) 画像形成装置
US9880497B2 (en) Image forming device, position shift correction method, and recording medium
JP2024015721A (ja) 画像形成装置
JP5625724B2 (ja) 画像形成装置、制御方法及びプログラム
JP2016157061A (ja) 画像形成装置
JP2010049201A (ja) トナー付着量算出装置、画像形成装置およびトナー粒径推定方法
KR20140120965A (ko) 화상 형성 장치 및 그 제어 방법
JP6614850B2 (ja) 画像形成装置
JP2004045605A (ja) 画像形成装置
JP5400513B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP5853604B2 (ja) 画像形成装置
JP2016061898A (ja) 画像形成装置
US9740146B2 (en) Image forming apparatus with updates for speed-based setting of transfer voltage
JP2002351234A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20231011