JP2024013758A - クレーン、および、クレーンの組立分解方法 - Google Patents

クレーン、および、クレーンの組立分解方法 Download PDF

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Abstract

【課題】倒伏状態のストラットを起立させる際の作業性を向上させることが可能なクレーン、および、クレーンの組立分解方法を提供する。【解決手段】クレーン本体に起伏可能に取り付けられたブーム24と、ブーム24の先端部に起伏可能に取り付けられたジブ25と、ブーム24の先端部またはジブ25の基端部に起伏可能に取り付けられたストラット27と、クレーン本体またはブームに設けられたウインチと、ウインチに巻回されてストラット27に着脱可能に接続された巻上ロープ32と、ジブ25のストラット27側の面、または、ストラット27のジブ25側の面に取り付けられた支持脚2と、を有する。ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態で、支持脚2を介してストラット27がジブ25上に倒伏された状態において、ストラット27における巻上ロープ32が接続された部分の高さが、ストラット27の基端部よりも高い。【選択図】図6

Description

本発明は、クレーン、および、クレーンの組立分解方法に関する。
特許文献1には、クレーンの組立時に、主巻ロープ(巻上ロープ)をジブマスト(ストラット)の吊りラグに接続し、ウインチで巻上ロープを巻き取ることで、倒伏状態のストラットを起立させる組立方法が開示されている。特許文献1では、巻上ロープの牽引力がストラットを回動させるモーメントとして有効に作用するように、巻上ロープで吊りラグを牽引する方向を、ブームの先端に設けられたガイドシーブで変更している。特許文献1の組立方法によれば、ストラットを起立させるために、クレーンとは別の補助クレーンを用意する必要がない。
特開2011-190084号公報
ところで、巻上ロープはウインチのドラム幅に合わせて列になって巻き取られていくため、ブームの先端に対して角度がつく。そのため、特許文献1では、ガイドシーブの溝と巻上ロープとの幅方向の位置合わせを行う必要がある。しかし、ブーム上の高所で、足場が悪い中、このような作業を行うのは手間がかかる。
本発明の目的は、倒伏状態のストラットを起立させる際の作業性、および、起立状態のストラットを倒伏させる際の作業性を向上させることが可能なクレーン、および、クレーンの組立分解方法を提供することである。
本発明は、クレーン本体と、前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられたブームと、前記ブームの先端部に起伏可能に取り付けられたジブと、前記ブームの先端部または前記ジブの基端部に起伏可能に取り付けられたストラットと、前記クレーン本体または前記ブームに設けられたウインチと、前記ウインチに巻回されて前記ストラットに着脱可能に接続されたロープと、前記ジブの前記ストラット側の面、または、前記ストラットの前記ジブ側の面に取り付けられた支持脚と、を有し、前記ブームおよび前記ジブが地面上に倒伏された状態で、前記支持脚を介して前記ストラットが前記ジブ上に倒伏された状態において、前記ストラットにおける前記ロープが接続された部分の高さが、前記ストラットの基端部よりも高いことを特徴とする。
本発明によると、ブームおよびジブが地面上に倒伏された状態で、支持脚を介してストラットがジブ上に倒伏された状態において、ストラットにおけるロープが接続された部分の高さが、ストラットの基端部よりも高い。よって、ストラットがジブ上に倒伏された状態において、ロープを引っ張ることで、ストラットを起こす向きに回転させるモーメントを得ることができる。これにより、倒伏状態のストラットを好適に起立させることができる。また、ロープを繰り出すことで、起立状態のストラットをジブ上に倒伏させる際に、ロープに常に張力を掛けながら、ストラットを倒伏させていくことができる。これにより、起立状態のストラットを好適に倒伏させることができる。そして、特許文献1とは異なり、ブームの先端に設けられたガイドシーブの溝と、ロープとの幅方向の位置合わせを行う必要がないので、倒伏状態のストラットを起立させる際の作業性、および、起立状態のストラットを倒伏させる際の作業性を向上させることができる。
クレーンの側面図であり、ブームが起立した状態を示す図である。 クレーンの側面図であり、ブームおよびジブが地面上に倒伏された状態を示す図である。 ストラットの先端部を上方から見た図である。 ブームの側面図である。 クレーンの側面図であり、ストラットが倒伏された状態を示す図である。 図5の要部Aの拡大図である。 ジブおよびストラットの斜視図である。 支持脚の側面図であり、使用姿勢の支持脚を示す図である。 支持脚の側面図であり、格納姿勢の支持脚を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(クレーンの構成)
本実施形態のクレーン1は、クレーン1の側面図である図1に示すように、クローラ式の下部走行体21に上部旋回体22が旋回可能に搭載された構成となっている。下部走行体21および上部旋回体22は、クレーン本体である。なお、クレーン1は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、本発明は、タワークレーンやラッフィングクレーンに適用することも可能である。
上部旋回体22は、運転室23と、ブーム24と、ジブ25と、ガントリ26と、ストラット27と、下部スプレッダ28と、フック用ウインチ43と、ブーム起伏用ウインチ45と、カウンタウエイト29と、ジブバックストップ装置47と、ストラットバックストップ装置48と、を有している。
運転室23は、上部旋回体22の前部に設けられている。ブーム24は、上部旋回体22の前部に、上部旋回体22に対して起伏可能に連結されている(取り付けられている)。ブーム24は、下部ブーム24aと、一又は複数の中間ブーム24bと、上部ブーム24cとで構成されている。ブーム24の先端には、ブームガイライン39の一端が接続されている。図1では、ブーム24が起立した状態を図示している。
ジブ25は、ブーム24の先端部に、ブーム24に対して起伏可能に連結されている(取り付けられている)。ジブ25は、下部ジブ25aと、一又は複数の中間ジブ25bと、上部ジブ25cとで構成されている。ジブ25の先端には、ジブポイントシーブ31が設けられている。このジブポイントシーブ31からは巻上ロープ32を介してフック装置(図示せず)が吊り下げられている。
ガントリ26は、上部旋回体22の後部に取り付けられている。なお、ガントリ26の代わりにマストを備えた構成であってもよい。ストラット27は、ジブ25の基端部(下部ジブ25a)に、ジブ25に対して起伏可能に連結されている(取り付けられている)。なお、ストラット27は、ブーム24の先端部(上部ブーム24c)に取り付けられていてもよい。ストラット27の先端とジブ25の先端とは、ジブガイライン34により連結されている。また、ストラット27の先端と、ブーム24に設けられた接続部51とは、ストラットガイライン46により連結されている。ストラットガイライン46は、接続部51に対して着脱可能である。
ストラット27の中央部には、シーブ52が設けられている。このシーブ52には、巻上ロープ32が掛けられる。
下部スプレッダ28は、ガントリ26の上端に取り付けられている。下部スプレッダ28と、ブームガイライン39の他端に連結した上部スプレッダ40との間には、ブーム起伏ロープ41が掛け渡されている。
フック用ウインチ43、および、ブーム起伏用ウインチ45は、上部旋回体22の中央部にそれぞれ配置されている。フック用ウインチ(ウインチ)43には、巻上ロープ(ロープ)32が巻回されている。ブーム起伏用ウインチ45には、ブーム起伏ロープ41が巻回されている。なお、フック用ウインチ43は、ブーム24の基部(下部ブーム24a)に配置されていてもよい。また、ブーム起伏用ウインチ45は、ガントリ26の下部に配置されていてもよい。
フック用ウインチ43は、巻上ロープ32を巻き取り又は繰り出してフック装置の巻き上げ又は巻き下げを行う。ブーム起伏用ウインチ45は、ブーム起伏ロープ41を巻き取り又は繰り出すことで、ブーム24を、その支点であるブームフットピン42回りに起伏させる。
カウンタウエイト29は、上部旋回体22の後部に搭載されている。
ジブバックストップ装置47は、ジブ25の下部背面側に設けられている。ジブバックストップ装置47は、ストラット27に設けられたバックストップ受け(図示せず)に受けられることで、ジブ25の後側(ストラット27側)への回動を規制する。
ストラットバックストップ装置48は、ストラット27の下部背面側に設けられている。ストラットバックストップ装置48は、ブーム24に設けられたバックストップ受け(図示せず)に受けられることで、ストラット27の後側(ブーム24側)への回動を規制する。
このような構成において、クレーン1が分解・組立される際には、クレーン1の側面図である図2に示すように、ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態にされる。
ストラット27の先端部を上方から見た図である図3に示すように、ストラット27の先端部には、幅変えリンク55が取り付けられている。ブーム24の幅方向(図中上下方向)において、幅変えリンク55の両端部には、ストラットガイライン46がそれぞれ接続されている。
ブーム24の幅方向における幅変えリンク55の中央部には、接続ブラケット56が設けられている。本実施形態では、ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態で、ストラット27が起伏される際に、接続ブラケット56に巻上ロープ32が接続される。なお、本実施形態では、後述するひも状部材4を介して巻上ロープ32と接続ブラケット56とが接続される。
なお、巻上ロープ32(ひも状部材4)がストラット27に接続される部分は、接続ブラケット56に限定されず、例えば、ストラット27の長手方向の中央部などであってもよい。
ブーム24の側面図である図4に示すように、クレーン1は、ひも状部材4を有している。ひも状部材4は、ストラット27と巻上ロープ32との間に介在し、両者を繋ぐ。具体的には、ひも状部材4の一端は、ストラット27(接続ブラケット56)に接続されており、ひも状部材4の他端は、巻上ロープ32に着脱可能に接続されている。本実施形態において、ひも状部材4はスリングであるが、ロープやワイヤであってもよい。ひも状部材4を介して巻上ロープ32とストラット27とを接続しないときには、ひも状部材4の他端は、ストラット27に設けられた繋止部(図示せず)に連結される。
ストラット27にひも状部材4の一端を接続しておけば、ストラット27に巻上ロープ32を直接接続する場合の両者の接続位置よりも低い位置で、ひも状部材4の他端と巻上ロープ32とを接続することができる。これにより、ストラット27と巻上ロープ32との接続作業の作業性を向上させることができる。
図2に示す状態において、クレーン1が分解される際には、起立状態のストラット27が倒伏される。ストラット27を倒伏させる際には、ひも状部材4を介して接続ブラケット56に巻上ロープ32が接続されるとともに、ストラットガイライン46と接続部51との接続が解除される。そして、フック用ウインチ43から巻上ロープ32が繰り出されることで、ストラット27がジブ25上に倒伏されていく。
クレーン1の側面図であり、ストラット27が倒伏された状態を図5に示す。ここで、図5の要部Aの拡大図である図6、および、ジブ25およびストラット27の斜視図である図7に示すように、クレーン1は、支持脚2を有している。本実施形態において、支持脚2は、ジブ25のストラット27側の面に取り付けられているが、ストラット27のジブ25側の面に取り付けられていてもよい。
図6に示すように、支持脚2を介してストラット27がジブ25上に倒伏される。このとき、ストラット27におけるひも状部材4が接続された部分(接続ブラケット56)の高さが、ストラット27の基端部(回動中心)よりも高くなる。
ここで、図6、図7に示すように、ストラット27に設けられたシーブ52がジブ25に干渉しないように、ジブ25とストラット27との対向方向における支持脚2の長さが設定されている。これにより、ストラット27が倒伏された状態において、シーブ52がジブ25に干渉しないので、シーブ52およびジブ25の少なくとも一方の損傷を防止することができる。
ストラット27が倒伏されると、巻上ロープ32と接続ブラケット56との接続が解除される。具体的には、巻上ロープ32とひも状部材4との接続が解除される。そして、上部ジブ25cと中間ジブ25bとがこの順番でジブ25から取り外されるとともに、下部ジブ25aとストラット27とが一体でブーム24から取り外される。
一方、クレーン1が組立される際には、下部ジブ25aとストラット27とが一体でブーム24に取り付けられる。そして、中間ジブ25bと上部ジブ25cとがこの順番で下部ジブ25aに取り付けられることで、ジブ25が組み立てられる。そして、ひも状部材4を介して巻上ロープ32と接続ブラケット56とが接続され、フック用ウインチ43で巻上ロープ32が巻き取られることで、倒伏状態のストラット27が起立される。
図6に示すように、支持脚2を介してストラット27がジブ25上に倒伏された状態において、ストラット27におけるひも状部材4が接続された部分(接続ブラケット56)の高さが、ストラット27の基端部よりも高くなっている。よって、ストラット27をジブ25上に倒伏させた状態において、巻上ロープ32を引っ張ることで、ストラット27を起こす向きに回転させるモーメントを得ることができる。これにより、倒伏状態のストラット27を好適に起立させることができる。また、巻上ロープ32を繰り出すことで、起立状態のストラット27をジブ25上に倒伏させる際に、巻上ロープ32に常に張力を掛けながら、ストラット27を倒伏させていくことができる。これにより、起立状態のストラット27を好適に倒伏させることができる。
また、図6に示すように、下部ジブ25aとストラット27とを一体でブーム24に取り付けたときに、ストラット27におけるひも状部材4が接続される部分(接続ブラケット56)の高さは、ストラット27の基端部よりも高くなる。そのため、ひも状部材4を介してストラット27に接続した巻上ロープ32を引っ張ることで、ストラット27を起こす向きに回転させるモーメントを容易に得ることができるので、ストラットを好適に起立させることができる。
図7に示すように、クレーン1は、締結部材3を有している。締結部材3は、支持脚2をジブ25に取り付けるためのものであり、具体的には、Uボルトとナットである。締結部材3を用いることで、溶接工事が不要になるため、支持脚2を有していないクレーン1に支持脚2を容易に取り付けることができる。また、支持脚2を取り外せるため、クレーン1の分解輸送時にジブ25から支持脚2を取り外した場合には、輸送される部材(下部ジブ25aおよびストラット27)が輸送制限高さを超えないようにすることができる。
支持脚2の側面図である図8、図9に示すように、支持脚2は、使用姿勢と格納姿勢との間で姿勢変更可能である。図8に示すように、使用姿勢は、ジブ25のストラット27側の面(背面)に対して起立した姿勢である。図9に示すように、格納姿勢は、ジブ25のストラット27側の面(背面)に沿って倒伏した姿勢である。
支持脚2は、脚本体2aと、支持部2bと、を有している。脚本体2aの基端部、および、支持部2bの基端部の各々は、ジブ25に設けられたブラケット58にピンで連結されている。図8に示すように、支持脚2が使用姿勢にされる際には、起立された脚本体2aの側部に支持部2bの先端部がピンで連結される。これにより、脚本体2aが起立した状態が維持される。一方、図9に示すように、支持脚2が格納姿勢にされる際には、脚本体2aおよび支持部2bがジブ25の背面に沿って倒伏され、脚本体2aの側部、および、支持部2bの先端部の各々が、ジブ25に設けられたブラケット59にピンで連結される。これにより、脚本体2aが倒伏した状態が維持される。
支持脚2を使用姿勢にすることで、支持脚2を介してストラット27がジブ25上に倒伏された状態にされた際に、ストラット27におけるひも状部材4が接続される部分(接続ブラケット56)の高さを、ストラット27の基端部よりも高くすることができる。一方、支持脚2を格納姿勢にすることで、クレーン1の分解輸送時に、輸送される部材(下部ジブ25aおよびストラット27)が輸送制限高さを超えないようにすることができる。
(変形例)
なお、タワークレーンやラッフィングクレーンのように、ストラットを2本備えたクレーン1に本実施形態を適用してもよい。フロントストラットとジブ25との間や、フロントストラットとリアストラットとの間に支持脚2を設けることで、フロントストラットやリアストラットにおけるひも状部材4(巻上ロープ32)が接続される部分の高さを、フロントストラットやリアストラットの基端部(回動中心)よりも高くすることができる。これにより、フロントストラットやリアストラットを好適に起立させることができる。
(クレーンの動作)
次に、クレーン1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
(クレーンの分解)
まず、クレーン1を分解する作業について説明する。なお、ここでは、起立していたブーム24およびジブ25を倒伏させて、ジブ25を分解するまでを述べる。
まず、図1に示すように、ブーム起伏ロープ41を繰り出すことで、ブーム24を倒伏させていく。ジブ25の先端が地面に接地する前後で、ジブバックストップ装置47を、ストラット27に設けられたバックストップ受けから外してジブ25に沿わせる。その後、さらにブーム24を倒伏させていくと、ジブ25がストラット27の方に回動し、ジブガイライン34のテンションが緩む。
さらにブーム24を倒伏させていくと、図2に示すように、ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態になる。この状態で、ストラットバックストップ装置48を、ブーム24に設けられたバックストップ受けから外してストラット27に沿わせる。また、図3に示すように、幅変えリンク55の中央部に設けられた接続ブラケット56に、ひも状部材4を介して巻上ロープ32を接続する。また、格納姿勢にされた支持脚2を使用姿勢にする。
次に、ブーム24に設けられた接続部51とストラットガイライン46との接続を解除し、フック用ウインチ43から巻上ロープ32を繰り出して、ストラット27を倒伏させていく。そして、図5に示すように、支持脚2を介してジブ25上にストラット27を倒伏させる。
ストラット27を倒伏させていくとき、図6に示すように、ストラット27におけるひも状部材4が接続された部分(接続ブラケット56)の高さが、ストラット27の基端部よりも常に高いので、支持脚2を介してジブ25上にストラット27が倒伏されるまでの間、巻上ロープ32に常に張力を掛けながら、ストラット27を倒伏させていくことができる。これにより、ストラット27が勢いよく倒れるのを抑制することができるので、ストラット27が損傷するのを抑制することができる。
支持脚2を介してジブ25上にストラット27を倒伏させた後には、ひも状部材4と巻上ロープ32との接続を解除し、ひも状部材4の他端をストラット27に設けられた繋止部に連結する。そして、ジブ25から、上部ジブ25c、中間ジブ25bをこの順番で取り外す。そして、下部ジブ25aとストラット27とを一体でブーム24から取り外す。
(クレーンの組立)
次に、クレーン1を組み立てる作業について説明する。なお、ここでは、倒伏させたブーム24にジブ25を取り付け、ブーム24およびジブ25を起立させるまでを述べる。
まず、図6に示すように、ブーム24が地面上に倒伏された状態で、下部ジブ25aとストラット27とを一体でブーム24に取り付ける。このとき、支持脚2を介してストラット27が下部ジブ25a上に倒伏された状態になっている。次に、下部ジブ25aに対して、中間ジブ25b、上部ジブ25cをこの順番で取り付ける。
次に、ストラット27に設けられた繋止部とひも状部材4の他端との連結を解除し、ひも状部材4の他端に巻上ロープ32を接続する。そして、フック用ウインチ43で巻上ロープ32を巻き取って、ストラット27を起立させていく。
このとき、図6に示すように、ストラット27におけるひも状部材4が接続された部分(接続ブラケット56)の高さが、ストラット27の基端部よりも高い。よって、ストラット27をジブ25上に倒伏させた状態において、巻上ロープ32を引っ張ることで、ストラット27を起こす向きに回転させるモーメントを得ることができる。これにより、倒伏状態のストラット27を好適に起立させることができる。
図2に示すように、ストラット27を起立させた後には、ブーム24に設けられた接続部51とストラットガイライン46とを接続する。そして、ジブバックストップ装置47を、ストラット27に設けられたバックストップ受けで受けるとともに、ストラットバックストップ装置48を、ブーム24に設けられたバックストップ受けで受ける。また、使用姿勢にされた支持脚2を格納姿勢にする。
次に、ひも状部材4と巻上ロープ32との接続を解除し、ひも状部材4の他端を、ストラット27に設けられた繋止部に連結する。そして、ブーム起伏ロープ41を巻き取ることで、図1に示すように、ブーム24を起立させる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るクレーン1によると、ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態で、支持脚2を介してストラット27がジブ25上に倒伏された状態において、ストラット27におけるひも状部材4が接続された部分(接続ブラケット56)の高さが、ストラット27の基端部よりも高い。よって、ストラット27がジブ25上に倒伏された状態において、巻上ロープ32を引っ張ることで、ストラット27を起こす向きに回転させるモーメントを得ることができる。これにより、倒伏状態のストラット27を好適に起立させることができる。また、巻上ロープ32を繰り出すことで、起立状態のストラット27をジブ25上に倒伏させる際に、巻上ロープ32に常に張力を掛けながら、ストラット27を倒伏させていくことができる。これにより、起立状態のストラット27を好適に倒伏させることができる。そして、特許文献1とは異なり、ブーム24の先端に設けられたガイドシーブの溝と、巻上ロープ32との幅方向の位置合わせを行う必要がないので、倒伏状態のストラット27を起立させる際の作業性、および、起立状態のストラット27を倒伏させる際の作業性を向上させることができる。
また、支持脚2が、締結部材3でジブ25またはストラット27に取り付けられている。締結部材3を用いることで、溶接工事が不要になるため、支持脚2を有していないクレーン1に支持脚2を容易に取り付けることができる。また、支持脚2を取り外せるため、クレーン1の分解輸送時にジブ25またはストラット27から支持脚2を取り外した場合には、輸送される部材(下部ジブ25aおよびストラット27)が輸送制限高さを超えないようにすることができる。
また、支持脚2が、ジブ25のストラット27側の面、または、ストラット27のジブ25側の面に対して起立した使用姿勢と、ジブ25のストラット27側の面、または、ストラット27のジブ25側の面に沿って倒伏した格納姿勢との間で姿勢変更可能である。支持脚2を使用姿勢にすることで、支持脚2を介してストラット27がジブ25上に倒伏された状態にされた際に、ストラット27におけるひも状部材4が接続される部分(接続ブラケット56)の高さを、ストラット27の基端部よりも高くすることができる。一方、支持脚2を格納姿勢にすることで、クレーン1の分解輸送時に、輸送される部材(下部ジブ25aおよびストラット27)が輸送制限高さを超えないようにすることができる。
また、ひも状部材4を介して、巻上ロープ32とストラット27とが接続される。ストラット27にひも状部材4の一端を接続しておけば、ストラット27に巻上ロープ32を直接接続する場合の両者の接続位置よりも低い位置で、ひも状部材4の他端と巻上ロープ32とを接続することができる。これにより、ストラット27と巻上ロープ32との接続作業の作業性を向上させることができる。
また、ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態で、支持脚2を介してストラット27がジブ25上に倒伏された状態において、シーブ52がジブ25に干渉しないように、ジブ25とストラット27との対向方向における支持脚2の長さが設定されている。よって、ストラット27が倒伏された状態において、シーブ52がジブ25に干渉しないので、シーブ52およびジブ25の少なくとも一方の損傷を防止することができる。
また、ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態で、支持脚2を介してストラット27がジブ25上に倒伏された状態において、ジブ25の基端部(下部ジブ25a)とストラット27とが一体でブーム24に対して着脱される。よって、ジブ25の基端部とストラット27とを一体でブーム24に取り付けたときに、ストラット27におけるひも状部材4が接続される部分(接続ブラケット56)の高さは、ストラット27の基端部よりも高くなる。そのため、ひも状部材4を介してストラット27に接続した巻上ロープ32を引っ張ることで、ストラット27を起こす向きに回転させるモーメントを容易に得ることができるので、ストラット27を好適に起立させることができる。
また、ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態で、巻上ロープ32が繰り出されることで、起立状態のストラット27が支持脚2を介してジブ25上に倒伏される。このとき、ストラット27におけるひも状部材4が接続された部分(接続ブラケット56)の高さが、ストラット27の基端部よりも常に高いので、支持脚2を介してジブ25上にストラット27が倒伏されるまでの間、巻上ロープ32に常に張力を掛けながら、ストラット27を倒伏させていくことができる。これにより、ストラット27が勢いよく倒れるのを抑制することができるので、ストラット27が損傷するのを抑制することができる。また、ブーム24およびジブ25が地面上に倒伏された状態で、巻上ロープ32が巻き取られることで、支持脚2を介してジブ25上で倒伏状態のストラット27が起立される。このとき、ストラット27におけるひも状部材4が接続された部分(接続ブラケット56)の高さが、ストラット27の基端部よりも常に高いので、ストラット27が起立されるまでの間、ストラット27を起こす向きに回転させるモーメントを得ることができる。これにより、倒伏状態のストラット27を好適に起立させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 クレーン
2 支持脚
3 締結部材
4 ひも状部材
21 下部走行体
22 上部旋回体
23 運転室
24 ブーム
25 ジブ
25a 下部ジブ
26 ガントリ
27 ストラット
28 下部スプレッダ
29 カウンタウエイト
31 ジブポイントシーブ
32 巻上ロープ(ロープ)
34 ジブガイライン
39 ブームガイライン
40 上部スプレッダ
41 ブーム起伏ロープ
42 ブームフットピン
43 フック用ウインチ(ウインチ)
45 ブーム起伏用ウインチ
46 ストラットガイライン
47 ジブバックストップ装置
48 ストラットバックストップ装置
51 接続部
52 シーブ
55 幅変えリンク
56 接続ブラケット
58,59 ブラケット

Claims (7)

  1. クレーン本体と、
    前記クレーン本体に起伏可能に取り付けられたブームと、
    前記ブームの先端部に起伏可能に取り付けられたジブと、
    前記ブームの先端部または前記ジブの基端部に起伏可能に取り付けられたストラットと、
    前記クレーン本体または前記ブームに設けられたウインチと、
    前記ウインチに巻回されて前記ストラットに着脱可能に接続されたロープと、
    前記ジブの前記ストラット側の面、または、前記ストラットの前記ジブ側の面に取り付けられた支持脚と、
    を有し、
    前記ブームおよび前記ジブが地面上に倒伏された状態で、前記支持脚を介して前記ストラットが前記ジブ上に倒伏された状態において、前記ストラットにおける前記ロープが接続された部分の高さが、前記ストラットの基端部よりも高いことを特徴とするクレーン。
  2. 前記支持脚を前記ジブまたは前記ストラットに取り付ける締結部材を有することを特徴とする請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記支持脚が、前記ジブの前記ストラット側の面、または、前記ストラットの前記ジブ側の面に対して起立した使用姿勢と、前記ジブの前記ストラット側の面、または、前記ストラットの前記ジブ側の面に沿って倒伏した格納姿勢との間で姿勢変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーン。
  4. 前記ストラットと前記ロープとの間に介在し、両者を繋ぐひも状部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーン。
  5. 前記ストラットに設けられたシーブを有し、
    前記ブームおよび前記ジブが地面上に倒伏された状態で、前記支持脚を介して前記ストラットが前記ジブ上に倒伏された状態において、前記シーブが前記ジブに干渉しないように、前記ジブと前記ストラットとの対向方向における前記支持脚の長さが設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーン。
  6. 前記ストラットは、前記ジブの基端部に取り付けられており、
    前記ブームおよび前記ジブが地面上に倒伏された状態で、前記支持脚を介して前記ストラットが前記ジブ上に倒伏された状態において、前記ジブの前記基端部と前記ストラットとが一体で前記ブームに対して着脱されることを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーン。
  7. 請求項1又は2に記載のクレーンの組立分解を行う、クレーンの組立分解方法であって、
    前記ブームおよび前記ジブを地面上に倒伏させた状態で、前記ロープを繰り出すことで、起立状態の前記ストラットを前記支持脚を介して前記ジブ上に倒伏させる倒伏ステップと、
    前記ブームおよび前記ジブを地面上に倒伏させた状態で、前記ロープを巻き取ることで、前記支持脚を介して前記ジブ上で倒伏状態の前記ストラットを起立させる起立ステップと、
    を有することを特徴とするクレーンの組立分解方法。
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