JP2024013419A - ハードコートフィルム及びそれを用いた樹脂成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高表面硬度で耐擦傷性に優れ、レベリング性(平滑性)及びリコート性(再塗布性)に優れたハードコートフィルムを提供すること。【解決手段】 上記課題は、熱可塑性樹脂を含む基材層と、該基材層の少なくとも一方の面に、硬化塗膜層であるハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、前記ハードコート層がフッ素含有レベリング剤を含有し、前記ハードコート層の表面の面粗さが10nm以下であり、角度分解XPSによって測定された角度80°におけるフッ素の原子濃度F(80°)が10atomic%以下であり、角度30°におけるフッ素の原子濃度F(30°)が10atomic%以下である、前記ハードコートフィルムによって解決することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、基材層とハードコート層とを含むハードコートフィルム、及び、該ハードコートフィルムを用いた樹脂成形品に関する。特に、本発明は、高表面硬度で耐擦傷性に優れ、レベリング性(平滑性)及びリコート性(再塗布性)に優れたハードコートフィルムに関する。
近年、基材フィルム、特に二軸配向ポリエステルフィルムはその機械的特性、寸法安定性、耐熱性、透明性、及び電気絶縁性などに優れた性質をもつことから、磁気記録材料、包装材料、電気絶縁材料、光学表示材料(例えば、反射防止フィルム、タッチパネル用フィルム)など様々な分野への応用が行われている。
上記の様な基材フィルムが、軽量化、加工性などの観点においてガラス製品の代替として用いられるようになってきているが、これら基材フィルムの表面は傷つきやすいという欠点があるため、これまで一般的に耐擦傷性を付与する目的でハードコート層を設けたり、ハードコート層を設けたフィルムを貼合わせて用いられている。また、従来のガラス製品においても、ガラス破損時などのための飛散防止のためにプラスチックフィルムを貼合わせて用いられる場合が多く、その表面にハードコート層を形成することが広く一般的に行われている。
しかしながら、前記従来のハードコート層は硬化後の塗膜の平滑性を向上させるためにシリコーンオイル、フッ素化ポリオレフィン(特許文献1参照)などの表面張力を著しく低下させるレベリング剤が添加されていたために、レベリング性(平滑性)は十分であるものの、リコート性(再塗布性)が不十分であった。即ち、この様な表面張力を低下させるレベリング剤がハードコート層に含まれていると、ハードコート層の表面エネルギーを低下させるため、ハードコート層の上に用途に応じた他の組成物層、例えば帯電防止層、高屈折率層、低屈折率層などを塗布する場合に、塗布はじき、塗布ムラ、塗布スジなどの塗布欠点を生じる場合が多く、リコート性において十分に満足できるものではなかった。
特開2002-267804号公報
本発明は、前記従来における問題の少なくとも一つを解決することを課題とする。特に、本発明は、高表面硬度で耐擦傷性に優れ、レベリング性(平滑性)及びリコート性(再塗布性)に優れたハードコートフィルムを提供することを課題とする。
本発明者らは、上述の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ハードコート層に特定のフッ素含有レベリング剤を含有することにより、レベリング性(平滑性)及びリコート性(再塗布性)に優れたハードコートフィルムを提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
<1> 熱可塑性樹脂を含む基材層と、該基材層の少なくとも一方の面に、硬化塗膜層であるハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、
前記ハードコート層がフッ素含有レベリング剤を含有し、前記ハードコート層の表面の面粗さが10nm以下であり、角度分解XPSによって測定された角度80°におけるフッ素の原子濃度F(80°)が10atomic%以下であり、角度30°におけるフッ素の原子濃度F(30°)が10atomic%以下である、前記ハードコートフィルムである。
<2> 前記ハードコート層の表面における、プロピレングリコールモノメチルエーテルの接触角が10°以下である、上記<1>に記載のハードコートフィルムである。
<3> 前記ハードコート層が、更に、光重合開始剤、ウレタン(メタ)アクリレート、及び中実無機粒子を含む、上記<1>または<2>に記載のハードコートフィルムである。
<4> 前記ハードコート層の表面における鉛筆硬度がH以上である、上記<1>から<3>のいずれかに記載のハードコートフィルムである。
<5> 前記ハードコート層の表面の上に、前記ハードコート層の屈折率より0.05以上低い屈折率を有する低屈折率層を有する、上記<1>から<4>のいずれかに記載のハードコートフィルムである。
<6> 前記低屈折率層が、フッ素含有レベリング剤及びケイ素含有スリップ剤を含有する、上記<5>に記載のハードコートフィルムである。
<7> インサート成形用途に使用される、上記<1>から<6>のいずれかに記載のハードコートフィルムである。
<8> 上記<1>から<7>のいずれかに記載のハードコートフィルムを表面に備える、樹脂成型品である。
本発明によれば、高表面硬度で耐擦傷性に優れ、レベリング性(平滑性)及びリコート性(再塗布性)に優れたハードコートフィルムを提供することができる。本発明によれば、ハードコート層の上に設ける機能性材料の塗布性が向上するため、ディスプレイ用反射防止フィルムのようなハードコート機能を有し、かつ多層を積層する用途に好適に用いることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、発明の効果を有する範囲において任意に変更して実施することができる。
[ハードコートフィルム]
本発明の一実施形態は、熱可塑性樹脂を含む基材層と、該基材層の少なくとも一方の面に、硬化塗膜層であるハードコート層とを有するハードコートフィルムである。ハードコート層を設けることにより、ハードコートフィルムの表面硬度、及び、耐擦傷性が向上する。
以下、このような積層体であるハードコートフィルムに含まれる各層状部材について、説明する。
[ハードコート層]
本発明におけるハードコート層は、フッ素含有レベリング剤を含有し、ハードコート層の表面の面粗さが10nm以下であり、好ましくは9.6nm以下であり、より好ましくは8.0nm以下である。本発明において、表面粗さは、後述する実施例に記載の方法で測定した値である。
また、本発明におけるハードコート層において、角度分解XPSによって測定された角度80°におけるフッ素の原子濃度F(80°)は10atomic%以下であり、好ましくは8atomic%以下であり、より好ましくは5atomic%以下である。一方、角度分解XPSによって測定された角度30°におけるフッ素の原子濃度F(30°)は10atomic%以下であり、好ましくは9atomic%以下であり、より好ましくは7atomic%以下である。本発明において、フッ素の原子濃度Fは、後述する実施例に記載の方法で測定した値である。
本発明では、ハードコート層に、塗布ムラを減少させるために塗布膜の表面張力を低下させる目的で、フッ素含有レベリング剤を用いることを特徴とする。
「レベリング」とは、塗料を塗った後、塗料が流動して、平らで滑らかな塗膜ができる性質を言う。塗膜の表面に、はけ目・ゆず肌(オレンジの表面肌の感じ)・うねりのような微視的な高低が多くないことを見て、レベリングがよいと判断される。
一般的なフッ素含有レベリング剤を用いたハードコートフィルムでは、高い平滑性を有するためにハードコート層の表面にフッ素原子が偏析してしまうため、高外観とリコート性の両立が難しい。そこで、本発明者らは、ハードコート層の表面に偏析しにくいフッ素含有レベリング剤を用いることによって、該表面へのフッ素原子の偏析をなくし、高外観及び(塗布ハジキが少なく)リコート性に優れたハードコートフィルムを提供することを実現した。
本発明におけるハードコード層に用いられるフッ素含有レベリング剤としては、上述したようなレベリング性(平滑性)及びリコート性(再塗布性)を達成できるものであれば特に制限されるものではないが、フタージェント602A(ネオス株式会社製:パーフルオロアルケニル基、UV反応性基、及び親油性基(有機成分)を有する界面活性剤)、フタージェント218(ネオス株式会社製)、フタージェント683(ネオス株式会社製)、メガファックR-40(DIC株式会社製)などを好ましく使用することができる。
本発明において、フッ素含有レベリング剤の含有量としては、ハードコート層を形成するための塗料として好ましく用いられるウレタン(メタ)アクリレートの含有量を100質量%とした場合に、0.01質量%以上1質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.05質量%以上0.5質量%以下である。
本発明の一実施形態では、ハードコート層上に後述する低屈折率層及び/又は高屈折率層を有する態様が好ましいが、低屈折率層、高屈折率層、及び、ハードコート層を含む積層体構造のハードコートフィルムにおいては、ハードコート層が、基材層と高屈折率層との間に積層されることが好ましい。すなわち、基材層、ハードコート層、高屈折率層、及び、低屈折率層の順にこれらの層が積層されることが好ましい。
このような積層体構造を有するハードコートフィルムにおいては、高い反射防止効果が実現されるとともに、表面硬度、すなわち、基材層とは反対側の表面における硬度が向上する。
ハードコート層は、基材層等の表面に施すハードコート処理により形成されることが好ましい。すなわち、熱硬化、あるいは活性エネルギー線による硬化が可能なハードコート材料を塗布後、硬化させることにより、ハードコート層を積層することが好ましい。
活性エネルギー線を用いて硬化させる塗料の一例としては、1官能あるいは多官能のアクリレートモノマーあるいはオリゴマーなどの単独あるいは複数からなる樹脂組成物、より好ましくは、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含む樹脂組成物等が挙げられる。なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートとメタクリレートを意味する。
これらの樹脂組成物には、必須成分として上述したフッ素含有レベリング剤が含まれ、更に、硬化触媒としての光重合開始剤と、中実無機粒子とを含むことが好ましい。
また、熱硬化型樹脂塗料としてはポリオルガノシロキサン系、架橋型アクリル系などのものが挙げられる。フッ素含有レベリング剤を除いたこの様な樹脂組成物は、アクリル樹脂またはポリカーボネート樹脂用ハードコート剤として市販されているものもあり、塗装ラインとの適正を加味し、適宜選択すればよい。
これらの塗料には、必要に応じて、有機溶剤の他、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤などの各種安定剤や、消泡剤、増粘剤、帯電防止剤、防曇剤、界面活性剤等を適宜添加してもよい。
活性エネルギー線を用いて硬化させるハードコート塗料の一例としては、6官能性ウレタンアクリレートオリゴマー40~95質量%と、例えば、(メタ)アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)エチル[アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)エチル:VEEA]等の(メタ)アクリレートを5~60質量%程度の割合で混合させた光重合性樹脂組成物100質量部に対し、光重合開始剤を1~10質量部添加したものが挙げられる。
また、上述の光重合開始剤としては、一般に知られているものが使用できる。具体的には、ベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシド等が挙げられる。
また、上述の中実無機粒子としては、ハードコート層の耐擦傷性を向上することができるものであれば特に制限されるものではないが、ナノシリカ粒子、ナノアルミナ粒子、ナノジルコニア粒子、ガラス粒子などを好ましく使用することができ、ナノシリカ粒子をより好ましく使用することができる。
本発明において、中実無機粒子の含有量としては、ハードコート層を形成するための塗料として好ましく用いられるウレタン(メタ)アクリレートの含有量を100質量%とした場合に、0.5質量%以上3質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1.0質量%以上2.0質量%以下である。
ハードコート層の屈折率の値は、基材層の屈折率と同程度であることが好ましい。具体的には、ハードコート層は、1.43~1.65の範囲の屈折率を有することが好ましい。ハードコート層の屈折率は、より好ましくは1.47~1.60、さらに好ましくは1.49~1.57である。
そして、基材層の屈折率とハードコート層の屈折率との差は、0.04以下であることが好ましく、より好ましくは0.03以下であり、さらに好ましくは0.02以下である。
ハードコート層の屈折率を基材層の屈折率を近づけるために、ハードコート塗料中に後述の高屈折率部材を適宜添加してもよい。
ハードコート層の厚さは、特に制限されないが、好ましくは1~10μmであり、より好ましくは2~8μm、さらに好ましくは2~6μmである。
面状改良のために上述したフッ素含有レベリング剤を含有する第1の硬化層上に、さらに第2の硬化層を形成する場合、第1の硬化層表面に存在するレベリング剤は、第1の硬化層と第2の硬化層の界面をブロックし、第1の硬化層と第2の硬化層を繋ぐ結合が形成されず、密着不良の問題を引き起こす場合がある。また、第1の硬化層の濡れ性が低い場合、第2の硬化層を塗布した際のハジキが発生し、第2の硬化層を形成出来ない場合もある。そのため、これらを解決する適切なレベリング剤を選択する必要がある。
また、第1の硬化層が完全に硬化していない場合、第2の硬化層形成時、レベリング剤が第2の硬化層形成液で抽出され、第2の硬化層上にブリードアウトし、第2の硬化層表面の性能に影響を及ぼす可能性がある。
[基材層]
ハードコートフィルムに含まれる基材層は、熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂の種類について特に限定されないが、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、含ノルボルネン樹脂、ポリエーテルスルホン、セロファン、芳香族ポリアミド等の各種樹脂が用いられる。基材層の熱可塑性樹脂は、これらの選択肢のうち、少なくともポリカーボネート樹脂を含むことが好ましい。
基材層に含まれるポリカーボネート樹脂の種類としては、分子主鎖中に炭酸エステル結合を含む-[O-R-OCO]-単位(Rが脂肪族基、芳香族基、又は脂肪族基と芳香族基の双方を含むもの、さらに直鎖構造あるいは分岐構造を持つもの)を含むものであれば、特に限定されないが、ビスフェノール骨格を有するポリカーボネート等が好ましく、ビスフェノールA骨格、又はビスフェノールC骨格を有するポリカーボネートが特に好ましい。ポリカーボネート樹脂としては、ビスフェノールAとビスフェノールCの混合物、又は、共重合体を用いてもよい。ビスフェノールC系のポリカーボネート樹脂、例えば、ビスフェノールCのみのポリカーボネート樹脂、ビスフェノールCとビスフェノールAの混合物あるいは共重合体のポリカーボネート樹脂を用いることにより、基材層の硬度を向上できる。
また、ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、15,000~40,000であることが好ましく、より好ましくは20,000~35,000であり、さらに好ましくは22,500~25,000である。
また、基材層に含まれるアクリル樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、メチルメタクリレート(MMA)に代表される各種(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体、またはPMMAやMMAと他の1種以上の単量体との共重合体であり、さらにそれらの樹脂の複数種が混合されたものが挙げられる。単量体の例としては、環状酸無水物単位、N置換マレイミド単位、芳香族ビニル化合物単位、脂肪族ビニル化合物単位等が挙げられる。これらのなかでも、低複屈折性、低吸湿性、耐熱性に優れた環状アルキル構造を含む(メタ)アクリレートが好ましい。以上のような(メタ)アクリル樹脂の例として、アクリペット(三菱レイヨン製)、デルペット(旭化成ケミカルズ製)、パラペット(クラレ製)があるが、これらに限定されない。
なお、ポリカーボネート樹脂と上述のアクリル樹脂を含む混合物を用いると、基材層、特に、積層体たる基材層の表層(ハードコート層側の層)の硬度を向上させることができる点で好ましい。
また、基材層は、熱可塑性樹脂以外の成分として添加剤を含んでいてもよい。例えば、熱安定剤、酸化防止剤、難燃剤、難燃助剤、紫外線吸収剤、離型剤及び着色剤から成る群から選択された少なくとも1種類の添加剤などである。また、帯電防止剤、蛍光増白剤、防曇剤、流動性改良剤、可塑剤、分散剤、抗菌剤等を基材層に添加してもよい。
基材層においては、熱可塑性樹脂が80質量%以上含まれていることが好ましく、より好ましくは90質量%以上、特に好ましくは95質量%以上の熱可塑性樹脂が含まれる。また、基材層の熱可塑性樹脂のうち、ポリカーボネート樹脂が50質量%以上含まれていることが好ましく、より好ましくは70質量%以上、特に好ましくは75質量%以上のポリカーボネート樹脂が含まれる。
基材層は、1.49~1.65の範囲の屈折率を有することが好ましい。基材層の屈折率は、より好ましくは1.49~1.60程度である。
基材層の厚さは、特に制限されないが、好ましくは30~1000μm(1mm)であり、より好ましくは50~700μm、特に好ましくは100~500μmである。また、ハードコートフィルムにおいて、2層以上の基材層が設けられていてもよく、複数の基材層が設けられている場合、基材層の合計厚さは、例えば100~1000μm、好ましくは200~500μm程度である。
上述の複数の層を含む基材層、すなわち、多層の積層体たる基材層として、例えば、以下のものが挙げられる。上述のポリカーボネート樹脂(PC)、例えばビスフェノールA等の層に、表層(ハードコート層側の層)として上述のアクリル樹脂、例えば、ポリ(メタ)クリル酸メチル樹脂(PMMA:ポリアクリル酸メチル及び/又はポリメタククリル酸メチル)等のアクリル系樹脂層を積層させたもの、前述のPMMAと他の1種類以上の単量体との共重合体からなる樹脂層を積層させたもの、ビスフェノールA等のポリカーボネート樹脂(PC)の層にビスフェノールC等のポリカーボネート樹脂(PC)を積層させたもの等である。ビスフェノールAを含むポリカーボネート樹脂(PC)の層とビスフェノールCを含むポリカーボネート樹脂(PC)の層とを積層させた積層体においては、例えば、ビスフェノールCを含むポリカーボネート樹脂の層を表層として用いる。
また、表層としては、硬度の高いもの、特に、他の基材層よりも硬度の高いものの使用が好ましい。
積層体において用いられる熱可塑性樹脂であるポリカーボネート樹脂としても、単層の基材層を形成するポリカーボネート樹脂と同様に、上述のものが好適に用いられる。例えば、ビスフェノールAとビスフェノールCの混合物、又は、共重合体を用いてもよい。ビスフェノールC系のポリカーボネート樹脂、例えば、ビスフェノールCのみのポリカーボネート樹脂、ビスフェノールCとビスフェノールAの混合物あるいは共重合体のポリカーボネート樹脂を用いることにより、特に、積層体たる基材層の表層(ハードコート層側の層)の硬度を向上できるという効果が認められる。そして、さらに硬度を向上させるためには、ポリカーボネート樹脂、例えば、ビスフェノールC系のポリカーボネート樹脂に、上述のアクリル系の樹脂を加えた混合物を用いてもよい。
[低屈折率層(反射防止層)]
上述した通り、本発明においては、ハードコート層上に低屈折率層を有することが好ましい。低屈折率層としては、ハードコート層の屈折率より0.05以上低い屈折率を有することが好ましく、より好ましくは0.07以上低い屈折率を有し、特に好ましくは0.08~0.12低い屈折率を有する。ハードコート層の屈折率より0.05以上低い屈折率を有すると、十分な反射防止性能が得られるため好ましい。
低屈折率層の屈折率は、1.35~1.44の範囲であることが好ましく、1.38~1.42の範囲であることがより好ましく、1.39~1.41の範囲であることが特に好ましい。該屈折率が1.35未満の場合には、十分な硬度を得ることが困難となることがあり、一方、該屈折率が1.44を超える場合には、十分な反射防止性能を得ることが困難となることがある。
低屈折率層の膜厚は70~130nmであることが好ましく、80~120nmであることがより好ましく、90~110nmであることが特に好ましい。低屈折率層の膜厚が70nm未満の場合には、反射防止可能な光の波長領域が低波長側に大きく変化し視感反射率が悪化してしまい、該膜厚が130nmを超える場合には、反射防止可能な光の波長領域が高波長側に大きく変化し視感反射率が悪化してしまうことがある。
低屈折率層は、ハードコートフィルムの反射を抑制するために、ハードコートフィルムの最も外側に配置されることが好ましい。
低屈折率層は、低屈折率層形成用組成物からなる塗布液をハードコート層上に塗布した後、紫外線照射により硬化することで形成される。その塗布方法や硬化条件、及び粘度調整用の希釈溶媒は、特に制限されることはなく適宜選択することができる。低屈折率層形成用組成物は、例えば、紫外線硬化型樹脂、フッ素含有レベリング剤、ケイ素含有スリップ剤、中空シリカ微粒子、及び光重合開始剤を含有することができる。
<紫外線硬化型樹脂>
低屈折率層を形成する紫外線硬化型樹脂としては、多官能(メタ)アクリレートであれば、その種類は特に制限されない。この種のフィルムにおいて低屈折率層を形成する樹脂としては、一般的には多官能(メタ)アクリレートのほかにγ-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の反応性珪素化合物等を出発原料とするものも用いられるが、生産性及び硬度を両立させる観点より、紫外線硬化性の多官能(メタ)アクリレートを主成分として含む組成物が好ましい。
多官能(メタ)アクリレートとしては特に制限されず、例えばジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ビス(3-(メタ)アクリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロピルオキシ)ヘキサン等の多官能アルコールの(メタ)アクリル誘導体や、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びポリウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。本発明においては、ポリウレタン(メタ)アクリレートが特に好ましく使用される。
また、多官能(メタ)アクリレートは、含フッ素モノマーであってもよい。フッ素原子がフッ化メチレン基又はフッ化メチン基として分子中に導入された構造を有する含フッ素モノマーは、フッ素原子のほぼ全量がフッ化メチレン基又はフッ化メチン基として分子中に導入されたモノマーであり、多官能モノマーである限り、公知の全てのモノマーが使用可能である。すなわち、2個以上(多官能)のモノマーのいずれであってもよく、それらの混合物であってもよい。これらの含フッ素化合物は、硬化皮膜の強度及び硬度を高めることができ、硬化皮膜表面の耐擦傷性及び耐摩耗性を向上させることができる。含フッ素化合物の中では、架橋構造を形成でき、硬化皮膜の強度や硬度が高い点から、含フッ素多官能(メタ)アクリレートが好ましい。
<フッ素含有レベリング剤>
低屈折率層に含有されるフッ素含有レベリング剤は、層の平滑化と指紋拭き取り性を付与することができ、低屈折率層の表面を触った際に付着する脂質である指紋の付着性を弱め、指紋の拭き取り性を高めることができる。
低屈折率層に含有されるフッ素含有レベリング剤としては、C~Cのパーフルオロアルキル鎖を含有する(メタ)アクリレートが好ましく挙げられ、具体的には、ダイキン工業(株)製のオプツールDAC-HPや、DIC(株)製のメガファックRS-75及びRS-78等が好ましく挙げられる。
フッ素含有レベリング剤は、低屈折率層形成用組成物中に1~20質量%含まれることが好ましく、2.5~10質量%含まれることがより好ましい。この含有量が1質量%未満では、低屈折率層の表面を触った際に付着する指紋の付着性を弱めることができないことがある。一方、20質量%を超えると、十分な硬度や反射防止性能を得ることが困難になることがある。
<ケイ素含有スリップ剤>
低屈折率層に含有されるケイ素含有スリップ剤は、耐布擦傷性を付与することができる。スリップ剤とは、熱可塑性樹脂を加熱成型加工する際に、金属面との粘着防止、材料同士の粘着防止、材料の流動性の改良、材料内部あるいは金属面との摩擦減少など、材料の物理的な安定性を保つための添加剤である。
本発明で使用されるケイ素含有スリップ剤としては、ポリジメチルシロキサンが好ましく挙げられ、より好ましくは、アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はアクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサンが挙げられる。具体的には、ビックケミー・ジャパン(株)製のBYK-UV3500,BYK-UV3530,BYK-UV3570等が好ましく挙げられる。
ケイ素含有スリップ剤は、低屈折率層形成用組成物中に5~20質量%含まれることが好ましく、10~17.5質量%含まれることがより好ましい。この含有量が5質量%未満では、耐布擦傷性が不十分なことがあり、一方、20質量%を超えると、十分な硬度や反射防止性能を得ることが困難になることがある。
本発明において、低屈折率層に含まれるケイ素含有スリップ剤とフッ素含有レベリング剤との質量比率は、9:1~5:5であることが好ましく、7:1~5:5であることがより好ましい。ケイ素含有スリップ剤の質量比率が9:1よりも多いと、十分な指紋拭取り性を得ることが困難となることがあり、一方、フッ素含有レベリング剤の質量比率が5:5よりも多いと、十分な耐布擦傷性を得ることが困難になるとなることがある。
<中空シリカ>
本発明における低屈折率層には、低屈折率層の屈折率を低下させるために中空シリカ微粒子が含有されることが好ましい。中空シリカ微粒子は、シリカ(二酸化珪素、SiO)がほぼ球状に形成され、その外殻内に中空部を有する微粒子である。その平均粒子径は10~100nm、外殻の厚みは1~60nm程度、中空部の空隙率は40~45%であり、屈折率は1.20~1.29という低い屈折率である。中空部に屈折率が1.0の空気を含んでいることから、多官能(メタ)アクリレートの硬化により形成される硬化皮膜について低屈折率化及び低反射率化を図ることができると共に、シリカ微粒子という無機微粒子により硬化皮膜の耐擦傷性及び耐摩耗性を向上させることもできる。
中空部の空隙率が40%未満の場合には、中空部の空気量が少なくなり、硬化皮膜の低屈折率化及び低反射率化を図ることができなくなることがある。その一方、中空部の空隙率が45%を超える場合には、空隙率を大きくするために外殻を薄くする必要があり、その製造が困難になる。
また、中空シリカ微粒子は、必要に応じてシランカップリング剤によって変性することが好ましい。これにより、従来の一般的な(非変性の)シリカ微粒子又は中空シリカ微粒子にはない優れた効果、すなわち多官能(メタ)アクリレートとの相溶性に優れるという効果を発現することができる。このため、変性中空シリカ微粒子を多官能(メタ)アクリレートと混合した場合、変性中空シリカ微粒子の凝集を抑制することができ、白化がなく、透明性に優れた硬化皮膜を得ることができる。さらに硬化皮膜中では、シランカップリング剤の重合性二重結合と多官能(メタ)アクリレートの重合性二重結合とが共重合(化学結合)して強固な硬化皮膜となるため、硬化皮膜の耐擦傷性及び耐摩耗性を飛躍的に向上させることができる。
低屈折率層に含まれる中空シリカと樹脂材料(後述の実施例5における低屈折率塗料)との質量比率は、20:80~60:40であることが好ましく、30:70~50:50であることがより好ましい。中空シリカ微粒子の添加量を増やすと表面凹凸形状が増え、指紋の拭き取り性と耐布擦傷性の両立が難しくなることがある。これは、指紋が埋まりやすく、粒子が脱落し易くなるためである。
<その他の成分>
低屈折率層は、低屈折率層の屈折率を低下させるために、金属フッ化物微粒子等を含んでもよい。金属フッ化物微粒子を用いる場合、粒子に含まれる金属フッ化物としては、フッ化マグネシウム、フッ化アルミニウム、フッ化カルシウム、フッ化リチウム等が挙げられる。金属フッ化物微粒子は、粒子状であることが好ましく、その粒径(直径)は特に制限されないが、例えば10~200nmであり、好ましくは30~100nmであり、より好ましくは35~80nmであり、特に好ましくは45~65nmである。
また、耐擦傷性を向上させるために、金属酸化物微粒子(シリカなど)を含んでもよい。
低屈折率層を形成する低屈折率層形成用組成物には、光開始剤(光重合開始剤)が含まれることが好ましい。他にも、低屈折率層形成用組成物には溶剤が含まれてもよい。
[高屈折率層(反射防止層)]
本発明のハードコートフィルムにおいては、さらに反射率を下げるために、低屈折率層とハードコート層との間に高屈折率層をさらに有することが好ましい。高屈折率層は、基材層の屈折率よりも高い屈折率を有するものであり、低屈折率層と同様に反射防止の機能を有する。
高屈折率層は、フルオレン系ジオール、イソシアネート、及び、(メタ)アクリレート由来のウレタン(メタ)アクリレートと、(メタ)アクリレートとを含む樹脂材料の重合体を含むことが好ましい。すなわち、高屈折率層は、少なくとも、フルオレン系ジオール、イソシアネート、及び、(メタ)アクリレートの三成分を脱水縮合反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレートと、(メタ)アクリレートとの混合物であることが好ましい。
上記の樹脂材料において、ウレタン(メタ)アクリレートと(メタ)アクリレートとの比率は、99:1~50:50(重量比)であることが好ましく、より好ましくは95:5~70:30、さらに好ましくは93:7~80:20、特に好ましくは、90:10~85:15である。
高屈折率層の屈折率の値は、基材層の屈折率の値よりも高く、高屈折率層の屈折率は、好ましくは1.68~1.75であり、より好ましくは1.69~1.74であり、さらに好ましくは1.70~1.73程度である。
また、高屈折率層の屈折率と基材層の屈折率との差は、少なくとも0.09であることが好ましく、より好ましくは少なくとも0.12であり、さらに好ましくは少なくとも0.15であり、特に好ましくは少なくとも0.17である。また、高屈折率層の屈折率と基材層の屈折率との差の範囲は、例えば、0.03~0.70であり、好ましくは0.10~0.50、さらに好ましくは、0.15~0.26である。このように、高屈折率層の屈折率の値と、基材層の屈折率の値との差を大きくすることにより、ハードコートフィルムの高屈折率層側の表面の反射率を高くすることができる。
<高屈折率部材>
高屈折率層は、高屈折率部材を含むことが好ましい。高屈折率部材は、高屈折率層の屈折率を高くさせるために添加される。すなわち、高屈折率部材を用いて高屈折率層を形成することにより、高屈折率層と基材層との屈折率の差を大きくし、ハードコートフィルムの反射率をより降下させることができる。
高屈折率部材として、例えば、酸化チタン、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化亜鉛、アルミナ、コロイダルアルミナ、チタン酸鉛、鉛丹、黄鉛、亜鉛黄、酸化クロム、酸化第二鉄、鉄黒、酸化銅、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル(Ta)、酸化バリウム、酸化インジウム、酸化ユーロピウム、酸化ランタン、ジルコン、酸化スズ、及び、酸化鉛、並びに、これらの複酸化物であるニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、タンタル酸リチウム、及び、アルミニウム・マグネシウム酸化物(MgAl)等が挙げられる。
また、高屈折率部材として希土類酸化物を用いることができ、例えば、酸化スカンジウム、酸化イットリウム、酸化ランタン、酸化セリウム、酸化プラセオジム、酸化ネオジム、酸化サマリウム、酸化ユウロピウム、酸化ガドリニウム、酸化テルビウム、酸化ジスプロシウム、酸化ホルミウム、酸化エルビウム、酸化ツリウム、酸化イッテルビウム、酸化ルテチウム等を用いることができる。
上述の多くの選択肢のうち、高屈折率部材としてはジルコニア(酸化ジルコニウム)が好ましい。
高屈折率部材は、粒子状の部材であることが好ましい。粒子状の高屈折率部材の粒径(直径)は、特に制限されないが例えば1~100nmであり、好ましくは5~50nmであり、より好ましくは7.5~30nmであり、特に好ましくは10~25nmである。
また、例えば粒子状である高屈折率部材は、金属酸化物等の外側表面を覆う表面処理層としての有機層のコーティングを含むことが好ましい。有機層のコーティングにより、高屈折率層を形成する樹脂材料に対する高屈折率部材の相溶性が向上し、高屈折率部材を樹脂材料に強固に結合させることができる。
表面処理層としては、紫外線反応(硬化)型の官能基が表面に導入された有機層のコーティング等が好ましい。
高屈折率層は、上記の樹脂材料と高屈折率部材とを10:90~40:60の重量比で含むことが好ましく、上記の樹脂材料と高屈折率部材との比率は、より好ましくは15:85~35:65であり、さらに好ましくは20:80~30:70である。
高屈折率層の厚さは、特に制限されないが、好ましくは10~300nmであり、より好ましくは30~250nm、さらに好ましくは80~200nm、特に好ましくは130~170nmである。
<その他の成分>
高屈折率層、又は、高屈折率層を形成する上記の樹脂材料には、光開始剤及びレベリング剤の少なくとも1つが含まれることが好ましく、特に、光開始剤が含まれることが好ましい。他にも、上記の樹脂材料には溶剤が含まれていてもよい。また、レベリング剤の例としては、フッ素系レベリング剤、アクリル系レベリング剤、及び、シリコーン系レベリング剤が挙げられる。
[その他の層]
本発明においては、ハードコート層上にウェットコーティングによって低屈折率層や高屈折率層を設ける他に、以下のような機能層を設けてもよい。例としては、蒸着やスパッタリングによる金属層や金属酸化物層、接着層や粘着層、撥水撥油層、帯電防止層、AG柄などの視認性向上層、加飾層が挙げられる。
[ハードコートフィルムのその他の性状]
<反射率(視感反射率)>
本発明の好ましい一実施形態であるハードコートフィルムの低屈折率層側の表面における視感反射率は、JIS Z 8701に沿って測定した値が3.0%以下であることが好ましく、1.6~2.8%であることがより好ましく、1.6~2.5%であることが特に好ましい。本発明において、視感反射率の測定方法としては、後述の実施例に記載された方法を採用することができる。
<耐布擦傷性>
本発明の好ましい一実施形態であるハードコートフィルムの低屈折率層側の表面は、耐布擦傷性に優れていることが好ましい。具体的には、医療用ガーゼメディガーゼ4折(オオサキメディカル株式会社製)に対して100g/cmの荷重を掛けつつ、本発明の好ましい一実施形態であるハードコートフィルムの低屈折率層側の表面上に100回往復させたとき、視認され得る傷が生じないことが好ましい。
<指紋拭き取り性>
本発明の好ましい一実施形態であるハードコートフィルムの低屈折率層側の表面は、指紋拭き取り性に優れていることが好ましい。具体的には、後述の実施例に記載された試験を行ったとき、5回までに完全に拭き取れることが好ましい。
[ハードコートフィルムの製造方法]
ハードコートフィルムの製造においては、まず、基材層が形成されることが好ましい。基材層の製造においては、樹脂組成物等の材料を従来の手法で層状(シート状)に加工する。例えば、押出成形、キャスト成形による方法である。押出成形の例としては、樹脂組成物のペレット、フレークあるいは粉末を押出機で溶融、混練後、Tダイ等から押出し、得られる半溶融状のシートをロールで挟圧しながら、冷却、固化してシートを形成する方法が挙げられる。
そして単一、もしくは複数の基材層の外側表面に樹脂材料を塗布し、硬化させることによりハードコート層や低屈折率層が形成される。樹脂材料を硬化させる手法としては、光硬化、及び熱硬化などの手法が採用され得る。
[樹脂成形品]
本発明の別の一実施形態は、上述のハードコートフィルムを表面に備える樹脂成形品である。本発明の樹脂成形品は、例えば、インサート成型融着法にて、樹脂を成型すると同時に、その樹脂成形品の表面にハードコートフィルムを一体化して得られる。例えば、ハードコートフィルムを射出成型金型内のキャビティに保持し、溶融した樹脂を金型内に注入することで、表面にハードコートフィルムが一体化された樹脂成形品を得ることができる。
樹脂成形品として、例えば、コンピューター画面、テレビ画面、プラズマディスプレーのパネル等の表面に貼付されるフィルム、及び、液晶表示装置に使用される偏光板、サングラスレンズ、度付き眼鏡レンズ、カメラ用ファインダーレンズ、様々な計器のカバー、自動車のガラス、電車のガラス、車載用表示パネルや電子機器筐体等の表面に用いられるフィルムが挙げられる。
以下、実施例を示して本発明について更に具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施することができる。
[実施例1]
基材として、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から成るポリカーボネート樹脂層に、メタクリル樹脂層を積層させた透明基材層(MGCフィルシート株式会社製のDF02U;合計厚さは254μm)を用いた。この透明基材層について、後述する方法で屈折率を測定した結果、屈折率は1.498であった。
ウレタンアクリレートUN-954(根上工業株式会社製)100質量%に対し、光重合開始剤として1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン(IGM Resin社製Omnirad-184)を5質量%、ナノシリカ粒子NanoBYK-3650(ビックケミー・ジャパン株式会社製)を2質量%、フッ素含有レベリング剤としてフタージェント602A(ネオス株式会社製:パーフルオロアルケニル基、UV反応性基、及び親油性基(有機成分)を有する界面活性剤)を0.1質量%添加した後、溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテル)を混合して、固形分が25質量%となるように濃度を調整し、ハードコート塗料A-1を調製した。
ハードコート層を形成するために、上述のハードコート塗料A-1を乾燥膜厚3μmになる様にバーコーターを用いて透明基材層上に塗装し、80℃の乾燥炉にて2分間乾燥させた。さらに、紫外線照射装置にて積算光量が200mJ/cmとなるように紫外線を照射して、ハードコートフィルムB-1を得た。得られたハードコートフィルムB-1について、後述する方法でハードコート層の屈折率を測定した結果、屈折率は1.501であった。
[実施例2]
ハードコート塗料A-1におけるフッ素含有レベリング剤をフタージェント218(ネオス株式会社製)に変更したハードコート塗料A-2を用いた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムB-2を得た。
[実施例3]
ハードコート塗料A-1におけるウレタンアクリレートをKRM8296(ダイセル・オルネクス株式会社製)に変更し、ナノシリカ粒子NanoBYK-3650を加えないハードコート塗料A-3を用いた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムB-3を得た。
[実施例4]
ハードコート塗料A-1におけるウレタンアクリレートをEBECRYL8402(ダイセル・オルネクス株式会社製)に変更し、ナノシリカ粒子NanoBYK-3650を加えないハードコート塗料A-4を用いた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムB-4を得た。
[比較例1]
ハードコート塗料A-1におけるフッ素含有レベリング剤をフタージェント681(ネオス株式会社製)に変更したハードコート塗料A-5を用いた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムB-5を得た。
[比較例2]
ハードコート塗料A-1におけるフッ素含有レベリング剤をメガファックRS-75(DIC株式会社製:パーフルオロアルキル基、UV反応性基、及び親油性基(有機成分)を有する)に変更したハードコート塗料A-6を用いた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムB-6を得た。
[比較例3]
ハードコート塗料A-1におけるフッ素含有レベリング剤をメガファックRS-56(DIC株式会社製)に変更したハードコート塗料A-7を用いた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムB-7を得た。
[比較例4]
ハードコート塗料A-1におけるウレタンアクリレートをKRM8296(ダイセル・オルネクス株式会社製)に変更し、ナノシリカ粒子NanoBYK-3650を加えず、フッ素含有レベリング剤をメガファックRS-75(DIC株式会社製)に変更したハードコート塗料A-8を用いた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムB-8を得た。
[比較例5]
ハードコート塗料A-1におけるウレタンアクリレートをEBECRYL8402(ダイセル・オルネクス株式会社製)に変更し、ナノシリカ粒子NanoBYK-3650を加えず、フッ素含有レベリング剤をメガファックRS-75(DIC株式会社製)に変更したハードコート塗料A-9を用いた以外は、実施例1と同様にしてハードコートフィルムB-9を得た。
こうして製造した実施例1~4及び比較例1~5のハードコートフィルムを以下のように測定した。
<屈折率>
株式会社アタゴ製のアッベ屈折計(型式:NAR-3T)を用いて、20℃で波長589nmのD線により屈折率の値(nD)を測定した。なお、溶剤を含んだ溶液においては、溶剤を含んだ状態のままで屈折率を測定し、測定された値と溶剤の希釈率から、溶剤を除いた溶液の屈折率の値を算出した。
<表面粗さ>
株式会社日立ハイテク製走査型白色干渉顕微鏡VS1330の複数視野モードを用いて、下記条件にてハードコートフィルムの表面粗さを測定した。
[光学条件]
・カメラ:Sony XCL-C30 1/3型
・レンズ:二光束干渉対物レンズ(5倍)
[測定条件]
・モード:Wave
・測定範囲(1視野):935μm×701μm
・視野数:5×5
・Overlap率:20%
・測定範囲(全視野):3928μm×2946μm
<角度分解XPS(X線光電子分光法)>
アルバック・ファイ株式会社製走査型X線光電子分光装置PHI5000を用いて、下記条件にて測定した。
・X線源 Al Kα、モノクロ 1486.6eV、50W
・分析領域 1.0×0.2mm
・測定角度 30°、80°
・パスエネルギー 23eV(C1s、O1s、F1s)
187eV(N1s、Si2p)
・光電子取り込み角 Narrowモード(±5°)
表面原子濃度は得られたピーク面積からファイ社提供の相対感度因子を用いて算出した。なお、N1s、Si2pについては濃度が低いため、パスエネルギーを下げて高感度測定を行った。
<接触角(プロピレングリコールモノメチルエーテル)>
自動接触角計DMo-601(協和界面科学株式会社製)を用いて、下記条件にてプロピレングリコールモノメチルエーテルの試験液を用いて接触角の測定を実施した。
・液量:2.0μL
・解析法:Θ/2法
<リコート性(上塗り適性)>
各ハードコートフィルムのハードコート層上に、ウレタンアクリレートUN-954(根上工業株式会社製)をプロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)で固形分濃度25質量%に希釈した塗料を、乾燥膜厚1μmになる様にバーコーターを用いて塗装し、80℃の乾燥炉にて2分間乾燥させた。その際、発生したハジキの数によって、リコート性を3段階評価した。評価基準は下記の通りであり、〇評価品をリコート性は合格と判定した。
〇:0、1個
△:2~5個
×:6個以上
<平滑性>
裏面反射の影響をなくすために、ハードコートフィルムの基材層側の面(両面ハードコート層の場合はいずれか一方の面)を黒色マジックインキにて着色した。このハードコートフィルムを、着色していない面を上にして、上から三波長蛍光灯の下で目視することにより、平滑性を評価した。
〇(平滑性が良好):表面にゆがみや凹凸がほとんど見られない。
△(平滑性がやや良好):表面に歪みや凹凸が少し見られる。
×(平滑性が不良):表面に歪みや凹凸が見られる。
<鉛筆硬度>
ハードコートフィルムのハードコート層表面の鉛筆硬度をJIS K5600-5-4に準じて評価した。なお、荷重は500gで行った。
Figure 2024013419000001
[実施例5]
硬化性の低屈折率塗料を以下のように調製した。まず、攪拌機、温度計、冷却器、モノマー滴下ロート及び乾燥空気導入管を備えた5つ口フラスコに、予め乾燥空気を流入させて系内を乾燥させた。そして5つ口フラスコに、2,2,3,3-テトラフルオロ-1,4ブタンジオール(Exfluor Research Corporation 製のC4DIOL)58.9質量部、ペンタエリスリトールトリアクリレート279.8質量部、重合触媒としてのジブチル錫ラウリレート0.5質量部、及び溶剤としてのメチルエチルケトン500質量部を投入し、60℃に加温した。その後、イソホロンジイソシアネート161.3質量部を投入後、60~70℃にて反応させた。反応物中のイソシアネート残基が消費されたことを赤外線吸収スペクトルで確認し、反応を終了させ6官能ウレタンアクリレートオリゴマーを得た。
さらに、アクリル酸2-(2-ビニロキシエトキシ)エチル(VEEA)を、ウレタンアクリレートオリゴマー(ウレタンアクリレート液)に対して、ウレタンアクリレート液/VEEA=90/10(質量%)の割合で混合した。
こうして得られた低屈折率塗料(樹脂材料の液体成分)に対し、中空シリカ(日揮触媒化成 スルーリア4320)を添加し、中空シリカ/樹脂材料=50/50(質量%)の割合で混合した。さらに、光開始剤として1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン(IGM Resin社製Omnirad-184)を4質量%、ケイ素含有スリップ剤としてBYK-UV3500(ビックケミー製)を10質量%、フッ素含有レベリング剤としてRS-78(DIC製)を10質量%添加して溶解させ、溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテル)を加えて、固形分濃度が3質量%となるように濃度を調整した。得られた低屈折率塗料を低屈折率塗料C-1とした。
低屈折率塗料C-1を、実施例1に記載のハードコートフィルムB-1のハードコート層上に、乾燥塗膜が100nmとなる様に塗装し、80℃にて2分間乾燥させた。さらに、紫外線硬化装置にて紫外線の積算光量が400mJ/cmとなるように照射し、低屈折率塗料を硬化させた。こうして、ハードコートフィルムB-1の外側表面に100nmの厚みを有する低屈折率層を形成させ、反射防止フィルムD-1を製造した。
[実施例6]
実施例2に記載のハードコートフィルムB-2を用いたこと以外は、実施例5と同様にして反射防止フィルムD-2を製造した。
こうして製造した実施例5及び6の反射防止フィルムを以下のように測定した。
<屈折率>
株式会社アタゴ製のアッベ屈折計(型式:NAR-3T)を用いて、20℃で波長589nmのD線により屈折率の値(nD)を測定した。なお、溶剤を含んだ溶液においては、溶剤を含んだ状態のままで屈折率を測定し、測定された値と溶剤の希釈率から、溶剤を除いた溶液の屈折率の値を算出した。その結果、反射防止フィルムD-1及びD-2における低屈折率層の屈折率は、それぞれ1.390及び1.390であった。
<反射率(視感反射率)>
日本電色工業株式会社製のSD7000により、JIS Z 8701に沿って反射防止フィルムを測定した。測定は、各実施例のフィルムの裏面(基材層側)からの反射を防ぐため、低屈折率層とは反対の面に黒色のスプレーで塗布して乾燥させてから測定した。その結果、反射防止フィルムD-1及びD-2はいずれも1.7%であり、十分な反射防止性能を発現していることを確認した。
<耐布擦傷性>
医療用ガーゼメディガーゼ4折(オオサキメディカル株式会社製)に対して100g/cmの荷重を掛けて、各実施例のフィルムの低屈折率層側の表面上に100回往復させ、傷の有無を目視で判定し、以下の基準で評価した。
〇:傷なし
×:傷が1本以上あり
その結果、反射防止フィルムD-1及びD-2はいずれも傷がないことを確認した。
<指紋拭き取り性>
試料表面に人工指紋液(オレイン酸)を滴下した後、シリコンパッドで人工指紋液を直径約11mmに薄く延ばした。人工指紋液を3Mジャパン Scotch-Brite No.5000のクロスで500gの荷重をかけながら、サンプルの上を通過させた。拭き取れるまで繰り返し上記試験を実施し、5回までで完全に拭き取れたらサンプルを指紋拭き取り性良好とし、6回以上かかった場合には指紋拭き取り性不良とした。
その結果、反射防止フィルムD-1及びD-2はいずれも3回で拭き取ることができ、指紋拭き取り性良好であることを確認した。

Claims (8)

  1. 熱可塑性樹脂を含む基材層と、該基材層の少なくとも一方の面に、硬化塗膜層であるハードコート層とを有するハードコートフィルムであって、
    前記ハードコート層がフッ素含有レベリング剤を含有し、前記ハードコート層の表面の面粗さが10nm以下であり、角度分解XPSによって測定された角度80°におけるフッ素の原子濃度F(80°)が10atomic%以下であり、角度30°におけるフッ素の原子濃度F(30°)が10atomic%以下である、前記ハードコートフィルム。
  2. 前記ハードコート層の表面における、プロピレングリコールモノメチルエーテルの接触角が10°以下である、請求項1に記載のハードコートフィルム。
  3. 前記ハードコート層が、更に、光重合開始剤、ウレタン(メタ)アクリレート、及び中実無機粒子を含む、請求項1または2に記載のハードコートフィルム。
  4. 前記ハードコート層の表面における鉛筆硬度がH以上である、請求項1から3のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  5. 前記ハードコート層の表面の上に、前記ハードコート層の屈折率より0.05以上低い屈折率を有する低屈折率層を有する、請求項1から4のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  6. 前記低屈折率層が、フッ素含有レベリング剤及びケイ素含有スリップ剤を含有する、請求項5に記載のハードコートフィルム。
  7. インサート成形用途に使用される、請求項1から6のいずれかに記載のハードコートフィルム。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のハードコートフィルムを表面に備える、樹脂成型品。

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