JP2024013093A - 開孔シートの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Keisuke Kuroda
颯太 山崎
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Abstract

【課題】シートの切断によって貫通孔を形成する際に発生するシートの切れ端による装置の汚染を防止し、貫通孔を有する開孔シートを安定的に製造し得る技術を提供すること。【解決手段】本発明の開孔シートの製造方法は、開孔シート製造工程で製造された開孔シート1を後処理装置20に導入して、開孔シート1における貫通孔5の近傍に連接するシートの切れ端を除去する後処理工程を有する。前記後処理工程では、開孔シート1に後処理部20の走行路21を走行させ、走行方向変更ロール23による走行方向の変更によって開孔シート1から前記シートの切れ端を脱落させることでこれを除去するとともに、その脱落したシートの切れ端の後処理装置20の外部への飛散を仕切り部材24によって防止する。【選択図】図3

Description

本発明は、貫通孔を有する開孔シートの製造技術に関する。
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品では、着用者の肌と接触する表面シートとして開孔シートが使用されており、複数のシートが積層された複合シートからなる開孔シートが使用される場合もある。特許文献1には、斯かる複合シートからなる開孔シートの製造方法として、熱接着性フィルムと不織布との積層物を、周面に突起を備えた加熱ロールと周面が平滑なロールとの間に供給し、該突起で該フィルムを穿孔して穿孔部を形成するのと同時に、該穿孔部から押し出された該フィルムの細片を該不織布に接着させる工程を有するものが記載されている。
特許文献2には、吸収性物品の吸収体として使用可能な吸水性物品として、2枚のシート片の間に吸水性ポリマー粒子を介在させた構成のものが記載されている。また、特許文献2には、斯かる吸水性物品の製造方法として、第1ウエブと第2ウエブとの間に吸水性ポリマー粒子が介在配置された複合ウエブを、第1案内ロール、第2案内ロールに順次接触させることで機械方向に走行させる工程を有し、且つ該第1案内ロールに向かって走行させる該複合ウエブと、該第1案内ロールから該第2案内ロールに向かって走行させる該複合ウエブとの間の角度を30~180度に設定することを特徴としたものが記載されている。斯かる吸水性物品の製造方法によれば、前記の特徴により、複合ウエブを第1案内ロールに密着させることが可能となり、その結果として、吸水性ポリマー粒子を複合ウエブの所定の区域に一様に分布させることが可能になるとされている。
また従来、シートの加工工程において、前記の案内ロールの如き、シートの走行路を構成するロールを複数配置して、シートを蛇行させることが行われている。例えば特許文献3には、先行する原反フィルムの後端部と後行する原反フィルムの先端部とを重ね合わせて接合し、接合された原反フィルムを連続して搬送しながら斜め延伸してポリマーフィルムを得た後、複数のロールが配置された熱処理部内にて該ポリマーフィルムを蛇行させることで、該ポリマーフィルムに熱処理を施すことが記載されている。
特開平3-130478号公報 特開2013-99429号公報 国際公開第2012/053218号
貫通孔が形成された開孔シートを製造する場合に、該貫通孔の形成方法としては、「シートの溶融」、「シートの切断」が知られている。前者は、その適用範囲が加熱溶融するシートに制限されるのに対し、後者は、そのような制限が無く、より広い範囲に適用できるという利点がある。しかし後者には、切断によって生じたシートの切れ端が切断現場の周辺に飛散したり、あるいは、貫通孔の形成直後は開孔シートから切れ端が除去されずに貫通孔の近傍などに残存し、その後の工程(例えば開孔シートの巻き取り工程)でそれまで開孔シートに残存していた切れ端が開孔シートから脱落して周囲に飛散したりするという問題がある。このようなシートの切れ端の飛散は、開孔シートの製造装置の汚染、故障を招き、開孔シートの安定的な製造を妨げるおそれがある。
本発明の課題は、シートの切断によって貫通孔を形成する際に発生するシートの切れ端による装置の汚染を防止し、貫通孔を有する開孔シートを安定的に製造し得る技術を提供することに関する。
本発明の開孔シートの製造方法は、帯状の連続シートの一部を切断して貫通孔を形成して開孔シートを得る開孔工程と、前記開孔シートを後処理装置に導入して、該開孔シートにおける前記貫通孔の近傍に連接するシートの切れ端を除去する後処理工程とを有する。
本発明の開孔シートの製造方法の好ましい一実施形態では、前記後処理装置は、前記開孔シートの走行路を備え、該走行路は、走行中の該開孔シートと接触する複数のガイドロールを含んで構成され、前記複数のガイドロールは、前記開孔シートの走行方向を変更する走行方向変更ロールを含む。
本発明の開孔シートの製造方法の好ましい一実施形態では、前記走行方向変更ロールの近傍に、該走行方向変更ロールに向かって走行する該開孔シートの走行方向の延長線と交差するように仕切り部材が配置されている。
本発明の開孔シートの製造方法の好ましい一実施形態では、前記後処理工程では、前記開孔シートに前記走行路を走行させ、前記走行方向変更ロールによる走行方向の変更によって該開孔シートから前記シートの切れ端を脱落させることで該シートの切れ端を除去するとともに、その脱落したシートの切れ端の前記後処理装置の外部への飛散を前記仕切り部材によって防止する。
また本発明は、帯状の連続シートの一部を切断して貫通孔を形成する切断装置を含む、開孔シート製造部と、前記開孔シート製造部で製造された開孔シートにおける、前記貫通孔の近傍に連接するシートの切れ端を除去する後処理部とを備える。
本発明の開孔シートの製造装置の好ましい一実施形態では、前記後処理部は、前記開孔シートの走行路を備え、該走行路は、走行中の該開孔シートと接触する複数のガイドロールを含んで構成され、前記複数のガイドロールは、前記開孔シートの走行方向を変更する走行方向変更ロールを含む。
本発明の開孔シートの製造装置の好ましい一実施形態では、前記走行方向変更ロールの近傍に、該走行方向変更ロールに向かって走行する該開孔シートの走行方向の延長線と交差するように仕切り部材が配置されている。
本発明の開孔シートの製造装置の好ましい一実施形態では、前記後処理部では、前記開孔シートに前記走行路を走行させ、前記走行方向変更ロールによる走行方向の変更によって該開孔シートから前記シートの切れ端を脱落させることで該シートの切れ端を除去するとともに、その脱落したシートの切れ端の前記後処理部の外部への飛散を前記仕切り部材によって防止する。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明によれば、シートの切断によって貫通孔を形成する際に発生するシート切れ端の飛散による装置の汚染を防止し、貫通孔を有する開孔シートを安定的に製造し得る、開孔シートの製造方法及び製造装置が提供される。
図1は、本発明によって製造される開孔シートの一実施形態の模式的な斜視図である。 図2は、図1に示す開孔シートの第1シート側の面(凹凸面側)の模式的な平面図である。 図3は、本発明の開孔シートの製造装置の一実施形態の全体の概略図である。 図4は、図3に示す製造装置が備える第1賦形ロールの一部を拡大して模式的に示す斜視図である。 図5(a)は、図3に示す製造装置が備える接合・切断装置の先端部(超音波ホーンの先端部)の被加工物の搬送方向に沿う断面を模式的に示す断面図、図5(b)は、該先端部の先端面(超音波ホーンの振動印加面)の模式的な平面図である。 図6は、本発明によって製造される開孔シートの一実施形態の製造時における貫通孔及びその周辺の写真であり、該貫通孔の近傍にシートの切れ端が連接された状態を示す。 図7(a)~図7(e)は、それぞれ、走行方向変更角度の説明図である。 図8は、本発明の開孔シートの製造装置の他の実施形態の要部(後処理部)の概略図である。 図9は、図8に示す凹凸ロールの周面の模式的な平面図である。 図10は、図8に示す凹凸ロールを用いた開孔シートの後処理の様子を模式的に示す図であり、該凹凸ロールの半径方向に沿う模式的な断面図である。 図11は、本発明の開孔シートの製造装置の更に他の実施形態の要部(後処理部)の概略図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
先ず、本発明の開孔シートの製造方法又は製造装置により製造される開孔シートについて説明する。図1及び図2には、前記開孔シートの一実施形態である開孔シート1が示されている。開孔シート1は、第1シート2と第2シート3とが重ね合わされた状態で複数の接合部4を介して接合され、接合部4に貫通孔5が形成されたものであり、複数のシート2,3が積層された複合シートである。
なお本発明は、開孔シート1の如き複合シートからなる開孔シートのみならず、単層の開孔シートにも適用可能である。
本実施形態では、接合部4は、互いに直交する二方向であるX方向及びY方向の双方において、複数間欠配置されている。また本実施形態では、第1シート2における接合部4以外の部分が、第2シート3側とは反対側に突出した凸部7を形成しており、開孔シート1の第1シート2側の面は、接合部4に対応する凹部6と接合部4以外の部分に対応する凸部7とからなる凹凸形状を有している。凹部6(接合部4)及び凸部7は、それぞれ、千鳥状に配置されている。一方、第2シート3側の面は、凸部7が形成されておらず、実質的に平坦である。また本実施形態では、複数の接合部4それぞれに貫通孔5が1個形成されている。複数の貫通孔5は、それぞれ、接合部4に包囲されている。
前記「Y方向」は、開孔シートの製造時の機械方向(MD;Machine Direction)、すなわち開孔シート又はその原材料(例えば、第1シート、第2シート)若しくは中間品(例えば、第1シートと第2シートとの積層シート)の走行方向に一致し、前記「X方向」は、MDに直交する垂直方向(CD;Cross machine Direction)に一致する。
本明細書においては特に断らない限り、「MD」は、開孔シート又はその原材料若しくは中間品の走行方向を指し、「CD」は、該走行方向に直交する方向を指す。
本実施形態では、接合部4は、両シート2,3の融着により形成された融着部である。融着部である接合部4においては、両シート2,3の少なくとも一方を構成する熱可塑性樹脂が溶融固化していることによって両シート2,3が接合している。
なお本発明では、接合部4の形態は融着部に制限されず、例えば、接着剤による両シート2,3の接合部であり得る。すなわち接合部4は、両シート2,3の間に接着剤を塗布することにより形成されたものでもよい。
両シート2,3としては、例えば、不織布、織布、樹脂製フィルム等を用いることができ、開孔シート1の用途等に応じて適宜選択し得る。両シート2,3として使用可能な不織布の具体例として、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布が挙げられる。また、両シート2,3の素材は特に制限されないが、接合部4を両シート2,3の融着により形成する場合、すなわち接合部4を融着部とする場合は、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。例えば、両シート2,3が不織布である場合、その不織布の構成繊維は熱可塑性樹脂からなるものが好ましい。熱可塑性樹脂としては、この種のシートの素材として従来使用されているものを特に制限なく用いることができる。
両シート2,3は、単層構造でもよく、1種又は2種以上の素材を積層した積層構造でもよい。また、両シート2,3は、互いに同種でもよく、異種でもよい。ここでいう「同種」とは、対比するシートどうしで、素材(構成繊維の種類、繊維径及び長さ)、製造工程、シートの厚み及び坪量がすべて同じである場合を意味する。これらのうちの1つでも異なる場合、その対比するシートどうしは互いに「異種」である。
本発明によって製造される開孔シートは、貫通孔を有しているため、通気性、液の引き込み性に優れており、斯かる特長を活かして種々の用途に用いることができる。前記開孔シートの用途として、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品の構成部材、清掃シート、対人用の化粧シート等が挙げられる。
本実施形態の開孔シート1は、貫通孔5に加えて、第1シート2側の面が凹部6と凸部7とからなる凹凸形状を有しているため、該面の肌触りが良好で、且つ厚み方向と直交する面方向での液の拡散を適度に抑制し得る。そのため、肌触りの良さ、面方向での液拡散防止性が重視される吸収性物品の構成部材として特に有用であり、とりわけ、吸収性物品において着用者の肌と接触し得る部材である表面シートとして有用である。開孔シート1が吸収性物品の表面シートとして用いられる場合、典型的には、凹凸形状を有する第1シート2側の面が、着用者の肌側に向けられる。
次に、本発明の開孔シートの製造方法及び製造装置について説明する。図3には、本発明の開孔シートの製造装置の一実施形態である製造装置10が示されている。製造装置10を用いた開孔シートの製造方法では、前述の開孔シート1を製造する。
製造装置10は、開孔シート製造部11と、開孔シート製造部11で製造された開孔シート1に後処理を施す後処理部20とを備える。開孔シート製造部11は、少なくとも、帯状の連続シートの一部を切断して貫通孔5を形成する切断装置を含む。
製造目的物である開孔シート1は、前記後処理が施されたものであり、開孔シート製造部11で製造されただけのものではない。したがって、開孔シート製造部11で製造されただけで後処理部20による後処理が施されていない開孔シート1は、厳密には「開孔シート前駆体」とも言える。
図3に示す形態では、製造目的物である開孔シート1が、図1及び図2に示すように、第1シート2と第2シート3とが重ね合わされた状態で複数の接合部4を介して接合され、接合部4に貫通孔5が形成された構成を有する複合シートであることから、前記切断装置によって部分的に切断されて貫通孔5が形成される前記連続シートは、「第1シート2と第2シート3とが重ね合わされた状態で複数の接合部4を介して接合された複合シート」である。そこで、図3に示す形態の開孔シート製造部11は、前記切断装置に加えて更に、第1シート2と第2シート3とを重ね合わせてなる積層シートに接合部4を形成する接合装置を含み、該接合装置で形成された接合部4を該切断装置で切断して貫通孔5を形成する。前記積層シートでは、両シート2,3どうしは単に重ね合わされているだけで、互いに接合されておらず一体となっていない。
また、図3に示す形態の開孔シート製造部11は、前記の接合装置及び切断装置の双方を兼ねる接合・切断装置15を備える。接合・切断装置15は、第1シート2と第2シート3とを重ね合わせてなる積層シートに超音波振動を印加して接合部4を形成するとともに、形成した接合部4を物理的に切断して貫通孔5を形成する装置であり、シートどうしの接合及び開孔を実質的に同時に行うことができる。すなわち、図3に示す形態の開孔シート製造部11では、接合・切断装置15によって前記積層シートに接合部4を形成することで、第1シート2と第2シート3とを一体化して前記連続シートを製造すると同時に、接合・切断装置15によって該連続シートの接合部4を切断して貫通孔5を形成することで、開孔シート1を製造する。
また、図3に示す形態では、製造目的物である開孔シート1が、図1及び図2に示すように、第1シート2側の面に凹凸形状を有していることに対応して、開孔シート製造部11は、第1シート2を凹凸形状に変形させる賦形装置12を含む。賦形装置12は、接合・切断装置15よりもMDの上流側に配置されている。すなわち、図3に示す形態の開孔シート製造部11では、賦形装置12を用いて第1シート2を凹凸形状に変形させた後、その変形した第1シート2に第2シート3を重ね合わせて前記積層シートを製造し、該積層シートを接合・切断装置15に導入して接合部4及び貫通孔5を実質的に同時に形成することで、開孔シート1を製造する。
賦形装置12は、図3に示すように、第1賦形ロール13及び第2賦形ロール14を備える。図示の形態では、第1賦形ロール13は、第2賦形ロール14に比べて径が大きい。両賦形ロール13,14は、周面に凹凸を有する凹凸ロールであり、一方の周面の凸部と他方の周面の凹部とが噛み合うように対向配置されている。
図4には、第1賦形ロール13の周面の一部が示されている。第1賦形ロール13は、複数の扁平な歯車130がそれらの回転軸を一致させて重ね合わされたもので、歯車130の積層体である。なお、図4に示す形態では、2枚の歯車130が重ね合わされているが、第1賦形ロール13を構成する歯車130の数は特に制限されない。
隣り合う歯車130,130の間には隙間Gが設けられている。これにより、被加工物(第1シート2)に無理な伸長力が加わる、両賦形ロール13,14の噛み合い部で被加工物が破断する等の不都合が一層効果的に防止され得る。
第1賦形ロール13の周面を構成する複数の歯車130それぞれの周面には、凸部131と凹部132とが周方向に交互に配置されている。
凹部132の底部には吸引孔133が形成されている。吸引孔133は、ブロワ、真空ポンプなどの吸引源(図示せず)に通じており、該吸引源を作動させることで吸引孔133に吸引力が生じ、該吸引力によって被加工物を第1賦形ロール13の周面に固定することができる。賦形装置12では、両賦形ロール13,14の噛み合い部から両シート2,3の合流部までの間において、被加工物が第1賦形ロール13の周面側に固定されるように、吸引孔133による吸引が制御される。
第2賦形ロール14は、吸引孔133を有していない点以外は、第1賦形ロール13と基本的に同様に構成されている。第1賦形ロール13に関する説明は、吸引孔133に関する説明を除き、第2賦形ロール14にも適宜適用される。
賦形装置12では、図3に示すように、回転軸周りに回転する両賦形ロール13,14の噛み合い部に、実質的に凹凸形状を有しない扁平な第1シート2を導入することで、第1シート2を凹凸形状に変形させる。両賦形ロール13,14の噛み合い部に導入された第1シート2において、第1賦形ロール13の凹部132と第2賦形ロール14の凸部(図示せず)とで押圧された部分が、開孔シート1の凸部7となる。第1賦形ロール13の周面における凹部132の配置パターン(位置及び平面視形状)は、製造目的物である開孔シート1における凸部7の配置パターンに対応する。
接合・切断装置15は、被加工物(第1シート2と第2シート3とを重ね合わせてなる積層シート)に接合部4を形成する接合装置として、超音波ホーン16を含む超音波処理機構を備える。超音波ホーン16は、図5に示すように、その先端に被加工物と接触する振動印加面160を有する。前記超音波処理機構は、基本的に、公知の超音波融着機と同様に構成されており、超音波ホーン16以外に、例えば、超音波発振器、コンバーター、ブースター等を含んで構成されている。超音波ホーン16は、第1賦形ロール13の半径方向に移動可能に配置されており、超音波ホーン16を同方向に移動させることで、超音波ホーン16の先端の振動印加面160と、これに対向する第1賦形ロール13の凸部131の先端面との間のクリアランスを調整することができる。前記クリアランスは、被加工物に対する加圧力と密接に関係し、一般に、該クリアランスが小さいほど、被加工物に対する加圧力が大きくなる。
また、接合・切断装置15は、被加工物(前記積層シート)に形成した接合部4を切断して貫通孔5を形成する切断装置として、図5に示すように、超音波ホーン16の振動印加面160に設けられたCDに延びる溝17を備える。
開孔シート製造部11では、被加工物が超音波ホーン16の振動印加面160と第1賦形ロール13の周面との間をMDに搬送されるところ、振動印加面160にCDに延びる溝17が形成されていると、溝17を挟んでMDの前後に存在する角部171を介して被加工物にせん断力が作用し、これにより被加工物の接合部4が切断されて貫通孔5が形成される。
本実施形態では、振動印加面160のMDの中央部に、CDに対して平行な1本の溝17が、振動印加面160のCDの全長にわたって連続している。溝17の平面視形状、振動印加面160における位置及び配置数は、前述の被加工物に対するせん断力が生じることを条件として特に制限されない。例えば、溝17は、CDに対して直交せずに交差する部分を有していてもよい。
溝17の深さD(図5(a)参照)は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは5mm以下、より好ましくは2mm以下である。
溝17の幅(MDの長さ)W(図5(b)参照)は、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下である。
後処理部20は、前述の開孔シート製造部11(接合・切断装置15)よりもMDの下流側に配置されており、開孔シート製造部11で製造された帯状の開孔シート1を、その長手方向をMDとして搬送しつつ、開孔シート1に後処理を施す。前記「後処理」は、貫通孔5の近傍に連接するシートの切れ端を除去する処理である。
図6には、本発明によって製造される開孔シートの一実施形態の製造時における一方の面の写真が示されている。図6に示す開孔シートは、前述の開孔シート1と同様に、第1シート側の面が凹凸形状を有し、第2シート側の面が実質的に平坦であるところ、図6に示されているのは、この第2シート側の平坦面である。図6中、平面視略四角形形状の黒色部分が「貫通孔」であり、該貫通孔のMDの上流側の端からMDの上流側に符号L1で示す範囲にわたって延在する白色部分が「シートの切れ端」である。このシートの切れ端は、貫通孔の形成に伴って発生したものであり、貫通孔の形成位置に存在していた第1シート及び/又は第2シートの一部が、開孔シートから除去されずに残ったものである。後処理部20は、このシートの切れ端を開孔シート1から除去する処理を実施する。
後処理部20は、図3に示すように、開孔シート1の走行路21を備えている。走行路21は、走行中の開孔シート1の片面と接触する複数のガイドロール22を含んで構成されている。図3に示す形態では、複数のガイドロール22は、開孔シートの走行方向すなわちMDに沿って間欠配置されている。
複数のガイドロール22は、それぞれ、回転軸周りに回転するようになされている。図3に示す形態では、複数のガイドロール22は何れも駆動源と接続されておらず、開孔シート1の走行に応じて回転するフリーロールである。なお、本発明では、ガイドロール22はフリーロールに制限されず、走行路21を構成する複数のガイドロールの一部又は全部が、駆動源と接続され、開孔シート1の走行とは無関係に回転軸周りに回転可能な駆動ロールでもよい。
走行路21を構成する複数のガイドロール22は、開孔シート1の走行方向を変更する走行方向変更ロール23A,23Bを含む。なお、以下では、走行方向変更ロール23A,23Bを総合して「走行方向変更ロール23」とも言う。
走行方向変更ロール23における開孔シート1と接触する周面は、典型的には、凹凸を有しない滑らかな曲面である。
図3に示す形態では、走行方向変更ロール23は、開孔シート1の一方の面(第1シート2側の面)に接触する第1変更ロール23Aと、開孔シート1の他方の面(第2シート3側の面)に接触する第2変更ロール23Bとを含み、両ロール23A,23Bが開孔シート1の走行方向(MD)に交互に配置されている。
図3に示す形態では、開孔シート1が走行路21を上方から下方に向かって走行するように、第1変更ロール23A及び第2変更ロール23Bがそれぞれ複数配置されている。
より具体的には、図3に示す形態では、走行路21において、複数の第1変更ロール23Aが垂直方向(図3の上下方向)に間欠配置されて第1のロール列を形成しているとともに、複数の第2変更ロール23Bが垂直方向に間欠配置されて第2のロール列を形成し、且つ両ロール列どうしでロール23A,23Bの回転中心(回転軸)の垂直方向における位置がずれている。
また、図3に示す形態では、第1変更ロール23Aと、該ロール23AとMDにおいて隣接する第2変更ロール23Bとの、水平方向(図3の左右方向)における離間距離L(MDに隣り合うロール23A,23Bそれぞれの回転中心間の水平方向における距離)が、上方から下方に向かうに従って漸次減少している。そのため図3に示す形態では、前記第1のロール列及び前記第2のロール列それぞれにおいて、当該ロール列を構成する複数のロール23A,23Bの回転中心(回転軸)の水平方向における位置がずれている。
以上のように構成された走行路21では、複数の走行方向変更ロール23(23A,23B)は、各ロール23の軸方向が互いに平行で且つ図3に示す如くに該軸方向から観察した場合に千鳥状に配置されている。そして開孔シート1は、走行路21を上方から下方に向かって水平方向の移動距離を漸次縮めながら蛇行し、開孔シート1の両面はそれぞれ1回以上、走行方向変更ロール23の周面と接触する。
図3に示すように、走行方向変更ロール23の近傍には、該ロール23に向かって走行する開孔シート1の走行方向の延長線と交差するように仕切り部材24が配置されている。仕切り部材24は、開孔シート1から脱落した前記シートの切れ端(図6参照)が、後処理部20の外部に飛散する不都合を防止するためのものである。仕切り部材24の素材としては、このような目的を達成し得るものであればよく、例えば、木材等の通気性素材でもよく、あるいは樹脂、金属等の非通気性素材でもよい。後処理部20が後述する吸引装置を備える場合は、該吸引装置による吸引力を一層確実に作用させる観点から、仕切り部材24は非通気性であることが好ましい。
図3に示す形態では、走行路21の全体が仕切り部材24によって覆われている。すなわち、走行路21を構成する複数の走行方向変更ロール23(23A,23B)の全部が、仕切り部材24によって画成された単一の空間内に配置されている。図3では、走行路21の上下左右に配置された4枚の仕切り部材24のみを記載しているが、実際にはこれら4枚に加えて更に、各ロール23の軸方向の両側に配置された2枚の仕切り部材24が配置され、相対向する2枚の仕切り部材24どうしは互いに平行に配置されている。
以上のように構成された後処理部20では、開孔シート製造部11で製造された連続帯状の開孔シート1に走行路21を走行させ、走行方向変更ロール23(23A,23B)による走行方向の変更によって開孔シート1からシートの切れ端(図6参照)を脱落させることで該シートの切れ端を除去するとともに、その脱落したシートの切れ端の後処理部20の外部への飛散を仕切り部材24によって防止する。これにより、開孔シート1から脱落したシートの切れ端による装置の汚染を防止し、貫通孔を有する開孔シートを安定的に製造することが可能となる。
走行方向変更ロール23による開孔シート1の走行方向の変更は、開孔シート1が該ロール23の周面と接触しつつこれを通過することによってなされる。このとき、開孔シート1における走行方向変更ロール23の周面と重なる部分には、該ロール23の回転中心から半径方向の外方に向かう遠心力が作用するところ、この遠心力によって前記シートの切れ端が開孔シート1から脱落する、あるいは振り落とされると推察される。つまり、後処理部20(走行路21)は、前記シートの切れ端の遠心脱落装置とも言える。
特に図3に示す形態は、前述したとおり、走行路21を構成する複数の走行方向変更ロール23(23A,23B)が千鳥状に配置され、開孔シート1の両面(第1シート2側の面、第2シート3側の面)はそれぞれ1回以上、走行方向変更ロール23の周面と接触するので、開孔シート1に遠心力が作用する時間が比較的長く、そのため、前記シートの切れ端の除去効果に優れる。また図3に示す形態は、複数の走行方向変更ロール23が千鳥状に配置されているため、後処理部20の装置構成が比較的コンパクトなものになりやすいという効果が期待できる。
また、図3に示す形態のように、走行方向変更ロール23がMDに複数間欠配置されている場合、典型的には、MDの最上流に位置する走行方向変更ロール23(図3に示す形態では第1変更ロール23A)を開孔シート1が通過したときに最も前記シートの切れ端の脱落が多く、MDの下流に向かうに従って前記シートの切れ端の脱落量は減少する。したがって、図3に示す形態のように、開孔シート1が上方から下方に向かって蛇行する場合、上方で脱落した前記シートの切れ端が、下方を走行中の開孔シート1に付着することが懸念される。しかしながら、図3に示す形態では、第1変更ロール23Aと第2変更ロール23Bとの水平方向における離間距離L(図3参照)が上方から下方に向かうに従って漸次減少し、これにより、開孔シート1は走行路21を上方から下方に向かって水平方向の移動距離を漸次縮めながら蛇行するので、前記懸念が払拭されている。
なお、開孔シート1が走行方向変更ロール23を通過したときに開孔シート1から脱落する前記シートの切れ端は、典型的には、開孔シート1の両面のうち、該ロール23の周面との接触面とは反対側の面、すなわち該ロール23の周面と重ならずに露出する面に存在するものである。例えば、図6に示す開孔シートでは、第2シート3側の面(平坦面)にシートの切れ端が存在するので、該開孔シートに走行路21を走行させた場合、典型的には、該開孔シートが第2シート3側の面を露出させながら走行方向変更ロール23を通過するときに、換言すれば、該開孔シートが第1シート2側の面を走行方向変更ロール23の周面に接触させながら該ロール23を通過するときに、第2シート3側の面に存在するシートの切れ端が遠心力によって脱落する。ここで、前記の「開孔シートが第2シート3側の面を露出させながら走行方向変更ロール23を通過するとき」は、図3に示す形態では、開孔シート1が第1変更ロール23Aを通過するときである。したがって、図6に示す開孔シートに、図3に示す形態の走行路21を走行させた場合には、主として、該開孔シートが第1変更ロール23Aを通過するときに前記シートの切れ端が該開孔シートから脱落する。
開孔シート1から前記シートの切れ端を効率良く除去するためには、走行路21を走行中の開孔シート1に遠心力を長い時間作用させることが有効である。その観点から、走行方向変更ロール23としては、開孔シート1の走行方向を90度以上変更するものが好ましい。ここで言う「走行方向を90度以上変更する」とは、図7を参照して、走行方向変更ロール23を通過前の開孔シート1の走行方向をMD1、該ロール23を通過後の開孔シート1の走行方向をMD2とした場合、「MD2のMD1に対する角度」(以下、「走行方向変更角度」とも言う。)θを90度以上にすることを指す。
走行方向変更角度θは、図7(a)に示すように、MD1とMD2とが互いに平行である場合は180度であり、それ以外の場合は、図7(b)~図7(e)に示すように、MD1に走行するシート1及びMD2に走行するシート1をそれぞれ仮想的に延長した場合に、一方のシート1又はその仮想延長線と他方のそれとの交点Pを起点として、双方における交点Pよりも当該方向の下流側に位置する部分どうしのなす角度として定義される。斯かる定義によれば、走行方向変更角度θは、図7(b)では90度、図7(c)及び図7(d)では180度超、図7(e)では90度未満である。本発明者の知見によれば、走行方向変更角度θが90度以上である図7(a)~図7(d)に示す形態の方が、走行方向変更角度θが90度未満である図7(e)に示す形態に比べて、前記シートの切れ端の脱落性に優れる。
走行方向変更角度θは、前記シートの切れ端の脱落性の向上の観点から、好ましくは90度以上、より好ましくは135度以上である。また、作業性、加工性を考慮すると、走行方向変更角度θは、好ましくは270度以下、より好ましくは225度以下である。
図3に示す形態では、第1変更ロール23A及び第2変更ロール23Bそれぞれによる走行方向変更角度θが180度超であり、両ロール23A,23Bで構成される走行路21は、前記シートの切れ端の脱落性に優れる。一方、図3に示す走行路21においてMDの最上流に位置する走行方向変更ロール23Zによる走行方向変更角度θは、図7(e)に示す形態と同様に90度未満であり、両ロール23A,23Bに比べて前記シートの切れ端の脱落性に大幅に劣る。このため、図3に示す走行路21を構成する複数のガイドロール22のうち、貫通孔5の近傍に連接するシートの切れ端を除去する処理(後処理)に実質的に寄与するのは、両ロール23A,23Bである。このことから、走行方向変更角度θを90度以上にする走行方向変更ロールは「後処理ロール」と言うこともできる。
また一般に、走行方向変更ロール23の如き、回転軸周りに回転するロールの周面に巻きかけられつつ走行するシートにおける、該周面と重なる部分に作用する遠心力は、該シートの走行速度に比例し、該ロールの半径に反比例するので、前者を大きくし、後者を小さくすることで、前記シートの切れ端の除去が一層促進され得る。
このような観点から、走行路21を走行する開孔シート1の走行速度は、好ましくは50m/分以上、より好ましくは100m/分以上、そして、好ましくは400m/分以下、より好ましくは300m/分以下である。
また、走行方向変更ロール23の直径は、好ましくは150mm以下、より好ましくは50mm以下である。一方、走行方向変更ロール23の耐久性等を考慮すると、走行方向変更ロール23の直径は、好ましくは5mm以上、より好ましくは20mm以上である。
図3に示す形態では、後処理部20は、走行路21よりも開孔シート1の走行方向(MD)の上流側に配置され、開孔シート1と接触してこれを走行路21に導入するように回転駆動する導入ロール25を備えるとともに、走行路21よりもMDの下流側に配置され、開孔シート1と接触してこれを走行路21から導出するように回転駆動する導出ロール26を備えている。両ロール25,26は何れも、駆動源と接続され、開孔シート1の走行とは無関係に回転軸周りに回転可能な駆動ロールである。また、両ロール25,26の回転方向及び回転速度は任意に設定可能であるところ、図3に示す形態では、両ロール25,26は互いに同方向に同速度で回転する。両ロール25,26の回転方向は、開孔シート1の走行方向と同方向である。これにより、走行路21を走行後の開孔シート1のCDの長さ(幅)が、走行路21を走行前の開孔シート1のそれに比べて短くなる現象、いわゆる「幅縮み」が効果的に防止され得る。特に図3に示す形態は、開孔シート1が走行路21を蛇行し、開孔シート1の両面が走行方向変更ロール23の周面に接触する回数が複数回となるため、前記幅縮みが生じやすいところ、両ロール25,26が配置されることで、斯かる不都合が効果的に防止され得る。
図3に示す形態では、後処理部20は、開孔シート1から脱落した前記シートの切れ端を吸引する吸引装置を備える。前記吸引装置は、吸引源(図示せず)と吸引管27とを含み、該吸引源を作動させることで、開孔シート1から除去された前記シートの切れ端を吸引管27で吸引除去する。これにより、開孔シート1から除去された前記シートの切れ端が、開孔シート1あるいは後処理部20をはじめとする装置各部に付着する不都合が効果的に防止され得る。前記吸引装置としては、空間に飛散するシート片を吸引可能な公知の手段を適宜用いることができる。
特に図3に示す形態では、走行路21の全体が非通気性の仕切り部材24によって覆われており、該仕切り部材24によって画成された走行路21の収容空間内の空気を前記吸引装置で吸引可能になされている。そのため、図3に示す形態によれば、開孔シート1から除去された前記シートの切れ端を前記収容空間内から効率良く除去することができる。
次に、本発明の開孔シートの製造方法について、前述した製造装置10を用いて、開孔シート1を製造する場合を例にとって説明する。本発明の開孔シートの製造方法について説明しない構成については、前述した製造装置10についての説明が適宜適用される。
本発明の開孔シートの製造方法は、図3に示すように、帯状の連続シートの一部を切断して貫通孔5を形成して開孔シート1を得る工程(開孔工程)と、開孔シート1を後処理装置に導入して、開孔シート1における貫通孔5の近傍に連接するシートの切れ端(図6参照)を除去する工程(後処理工程)とを有する。前記後処理装置は、製造装置10では後処理部20がこれに相当する。
本実施形態の製造方法の製造目的物である開孔シート1は、図1及び図2に示すように、第1シート2と第2シート3とが重ね合わされた状態で複数の接合部4を介して接合され、接合部4に貫通孔5が形成された構成を有する複合シートであることから、前記開孔工程で部分的に切断されて貫通孔5が形成される前記連続シートは、「第1シート2と第2シート3とが重ね合わされた状態で複数の接合部4を介して接合された複合シート」である。そこで、本実施形態の製造方法は、前記開孔工程に加えて更に、第1シート2と第2シート3とを重ね合わせてなる積層シートに接合部4を形成する接合工程を有し、該開孔工程では、該接合工程で形成された接合部4を切断して貫通孔5を形成する。
また、本実施形態の製造方法の製造目的物である開孔シート1は、図1及び図2に示すように、第1シート2側の面に凹凸形状を有していることに対応して、本実施形態の製造方法は、前記の接合工程及び開孔工程の前に、第1シート2を凹凸形状に変形させる賦形工程を有する。前記賦形工程では、図3に示すように、周面に凹凸を有する第1賦形ロール13及び第2賦形ロール14をそれぞれ回転軸周りに回転させ、両賦形ロール13,14の噛み合い部に、扁平な帯状の第1シート2をその長手方向を導入方向として導入することで、第1シート2に凹部6と凸部7とからなる凹凸形状を付与する。
前記賦形工程で凹凸形状に変形された第1シート2は、第1賦形ロール13の周面に吸引保持された状態で、該ロール13の回転によって、第2シート3との合流位置まで搬送される。そして、前記合流位置において、第1賦形ロール13の周面に吸引保持された状態で搬送中の第1シート2の上に扁平な帯状の第2シート3を重ね合わせて積層シートを得、該積層シートを該ロール13の回転によって搬送しつつ、接合・切断装置15が備える超音波ホーン16の先端の振動印加面160(図5参照)と該ロール13の周面との間に挟んで、振動印加面160により該積層シートに対して超音波振動を印加する。これにより、前記積層シートにおける、振動印加面160と前記ロール13の周面の凸部131(図4参照)の先端面とで挟まれた部分が発熱して溶融し、再度固化することで、融着部である接合部4が形成される。また、こうして形成された接合部4が、振動印加面160に設けられたCDに延びる溝17と接触しつつMDに搬送されることで、接合部4にせん断力が作用して接合部4が物理的に切断され、貫通孔5が形成される。こうして、接合部4の形成工程(前記接合工程)と貫通孔5の形成工程(前記開孔工程)とが実質的に同時に実施される。このような接合・切断装置15による接合・開孔工程を経て製造された帯状の開孔シート1は、第2シート3側の面における貫通孔5の近傍に、不要部分であるシートの切れ端(図6参照)を有している。
前記開孔工程に続いて実施される後処理工程では、図3に示すように、開孔シート1に後処理部20(後処理装置)の走行路21を走行させ、走行方向変更ロール23(23A,23B)による走行方向の変更によって開孔シート1から前記シートの切れ端を脱落させることで該シートの切れ端を除去するとともに、その脱落したシートの切れ端の後処理部20の外部への飛散を仕切り部材24によって防止する。
図3に示す形態では、走行路21の全体が仕切り部材24によって覆われ、更に、開孔シート1から脱落した前記シートの切れ端を、吸引管27を含む前記吸引装置を用いて、後処理部20の内部(仕切り部材24によって画成された走行路21の収容空間内)で吸引により回収するので、該シートの切れ端が後処理部20の外部へ飛散する可能性が一層低減されている。その他、図3に示す形態に特有の効果については、前述したとおりである。
なお、走行路21を走行中の開孔シート1が仕切り部材24に接触すると、開孔シート1が破断するなどしてダメージを受けるおそれがあるため、これを防止するべく、前記後処理工程では、仕切り部材24と接触しないように開孔シート1を走行させることが好ましい。これは例えば、走行路21を構成する複数のガイドロール22の配置を工夫することで実現できる。
図8~図11には、本発明の開孔シートの製造装置の他の実施形態の要部である後処理部が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態(製造装置10及びそれを用いた開孔シート1の製造方法)と異なる構成を主に説明し、同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。後述する実施形態において特に説明しない構成は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。
図8に示す後処理部20Aでは、複数のガイドロール22は、走行方向変更ロール23(23A,23B)に加えて更に、開孔シート1と接触する周面に凹凸を有する凹凸ロール28を含む。凹凸ロール28は、駆動源と接続され、開孔シート1の走行とは無関係に回転軸周りに回転可能な駆動ロールである。一方、走行方向変更ロール23はフリーロールである。
凹凸ロール28の周面の凹凸は、図9に示すように、該ロール28の回転軸に沿って延びる溝200が該ロール28の周方向に複数間欠配置されることで形成されている。溝200はCDに対して平行である。凹凸ロール28の周面には、溝200に対応する凹部と溝200の非配置部に対応する凸部とが周方向に交互に形成されている。
後処理部20Aでは、図8に示すように、開孔シート1における前記シートの切れ端が存在する面(図示の形態では第2シート3側の面)が凹凸ロール28の周面に接触するように、開孔シート1に走行路21を走行させ、凹凸ロール28の周面の凹凸で該シートの切れ端を切除する。
図10には、凹凸ロール28による開孔シート1の後処理の様子が示されている。開孔シート1の被処理面(図示の形態では第2シート3側の面)を凹凸ロール28の周面に接触させつつ、開孔シート1を搬送させることで、図中符号8で示す前記シートの切れ端(図6参照)が、該周面の溝200に引っ掛かり切除される。
駆動ロールである凹凸ロール28の回転方向R1は特に制限されず、開孔シート1の走行方向と同方向でもよいが、開孔シート1から前記シートの切れ端を効率よく切除する観点から、図10に示すように、開孔シート1の走行方向(MD)とは逆方向が好ましい。
凹凸ロール28も、走行方向変更ロール23(23A,23B)と同様に、開孔シート1における貫通孔5の近傍に連接するシートの切れ端を除去する処理(後処理)に実質的に寄与する「後処理ロール」である。ただし、両ロール23,28は前記シートの切れ端の除去手段が異なり、走行方向変更ロール23が前述したとおり遠心力を利用するのに対し、凹凸ロール28は物理的な切断を利用する。
後処理部20Aでは、図8に示すように、凹凸ロール28とMDの下流側において隣接する位置に走行方向変更ロール23が配置されている。
図8に示す形態では、凹凸ロール28よりもMDの下流側に複数の走行方向変更ロール23が配置され、その複数の走行方向変更ロール23は、開孔シート1の一方の面(第2シート3側の面)に接触する第1変更ロール23Aと、開孔シート1の他方の面(第1シート2側の面)に接触する第2変更ロール23Bとを含み、両ロール23A,23BがMDに交互に配置されている。
後処理部20Aにおける走行方向変更ロール23(23A,23B)は、前述した後処理部20(図3参照)における走行方向変更ロール23と同様に、開孔シート1と接触する周面に凹凸を有しておらず、走行方向変更ロール23の周面は滑らかな曲面である。
また、図8に示す形態では、凹凸ロール28及び走行方向変更ロール23(23A,23B)は、図3に示す形態における走行方向変更ロール23と同様に配置されている。すなわち図8に示す形態では、凹凸ロール28及び走行方向変更ロール23は、各ロールの軸方向が互いに平行で且つ図8に示す如くに該軸方向から観察した場合に千鳥状に配置されている。そして開孔シート1は、走行路21を上方から下方に向かって水平方向の移動距離を漸次縮めながら蛇行し、開孔シート1の両面がそれぞれ1回以上、走行方向変更ロール23の周面と接触する。
後処理部20Aを用いた開孔シート1の後処理工程では、開孔シート1に走行路21を走行させることで、先ず、凹凸ロール28によって前記シートの切れ端を切除し、次いで、走行方向変更ロール23(23A,23B)による走行方向の変更によって開孔シート1に残存する前記シートの切れ端を脱落させる。このように、前記シートの切れ端の除去手段が異なる2種類の後処理ロール28,23を併用することで、開孔シート1の後処理を一層確実に行うことが可能となり、本発明の所定の効果が一層確実に奏され得る。また、図8に示す形態では、走行路21の全体が非通気性の仕切り部材24によって覆われているとともに、開孔シート1から除去された前記シートの切れ端を吸引管27によって吸引回収可能になされているので、両ロール28,23によって開孔シート1から除去された前記シートの切れ端が後処理部20Aの外部に飛散する不都合が効果的に防止される。
図11に示す後処理部20Bは、走行方向変更ロール23(23A,23B)及び凹凸ロール28の配置数の点で後処理部20A(図8参照)と異なり、後処理部20Bの方が斯かる配置数が多い。後処理部20Bでは、凹凸ロール28と走行方向変更ロール23(図示の形態では第2変更ロール23B)とがMDに交互に配置され、走行路21におけるMDの最上流位置に、一の凹凸ロール28とMDの下流側においてこれに隣接する一の走行方向変更ロール23とのセットが複数(図示の形態では2つ)配置されている。
後処理部20Bは、以上の点以外は基本的に後処理部20と同様に構成されている。
後処理部20Bにおいて、複数の凹凸ロール28の回転方向は特に制限されず、互いに同じでも異なっていてもよく、また、開孔シート1の走行方向と同方向でも逆方向でもよいが、前記シートの切れ端を効率よく切除する観点から、図11に示すように、MDの上流側に配置された凹凸ロール28は、開孔シート1の走行方向とは逆方向に回転し、MDの下流側に配置された凹凸ロール28は、開孔シート1の走行方向と同方向に回転することが好ましい。MDに間欠配置された2つの凹凸ロール28、28の回転方向をこのように制御することで、開孔シート1における、MDの下流側に配置された凹凸ロール28よりもMDの上流側を搬送中の部分の搬送テンションが増加し、それによって開孔シート1とMDの上流側に配置された凹凸ロール28との接触機会及び接触圧力が増加するので、前記シートの切れ端の切除効率の一層の向上が期待できる。
本発明では、凹凸ロール28の周面の凹凸のパターン、具体的には例えば、凸部の高さ(凹部の深さ)、凸部又は凹部の平面視形状、凸部又は凹部の位置等は、凹凸を設ける目的(開孔シートからの切れ端の切除)を達成し得るものであればよく、特に制限されない。例えば、図9に示すような、凹部(溝200)と凸部(溝200の非配置部)とが規則的に形成された凹凸パターンに代えて、不規則な凹凸パターンでもよい。また、凹凸ロール28の周面の凹凸は、該周面の目視観察ではその存在を確認し難いような微小なものでも、該周面を手指で触れたときにざらざらとした触感を知覚でき、それによって凹凸の存在を確認できる程度であれば、前記後処理に使用し得る。したがって、凹凸ロール28として、このような微小凹凸を周面に有するロールを使用することもできる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、前述の一の実施形態が具備する構成は、他の実施形態に適用することが可能である。
例えば、本発明が適用可能な開孔シートは、開孔シート1の如き複合シートに制限されず、単層シートからなる開孔シートも包含される。本発明を適用して単層シートからなる開孔シートを製造する場合、前記開孔工程に供される前記連続シートは単層シートであるから、前述した複合シートを製造する工程(第1シートと第2シートとを重ね合わせて積層シートを得、該積層シートに接合部を形成して両シートを一体化する工程)は不要である。
また、開孔シート1の製造方法は、前記開孔工程の前に、第1シートを凹凸形状に変形させる賦形工程を有していたが、該賦形工程は無くてもよく、本発明は、凹凸形状を有しない開孔シートにも適用できる。
また、開孔シート1の製造方法の賦形工程では、対向配置された2個の賦形ロール13,14を用いて第1シート2を凹凸形状に変形させたが、第1賦形ロール13のみを用いて賦形工程を行うこともできる。その場合、第1賦形ロール13の周面に第1シート2を導入するだけで、該周面に配された吸引孔133(図4参照)による吸引力によって、第1シート2が該周面の凹凸の形状に追従するように変形し得る。このような、第1賦形ロール13の周面での吸引による第1シート2の追従・変形は、吸引力や吸引孔133の配置などを適宜調整することで実現可能である。
また、開孔シート1の製造方法では、接合部4の形成手段として、超音波処理による熱融着を用いたが、接合部4の形成手段はこれに制限されず、例えば、加熱による熱融着を用いることもできる。
また、開孔シート1の製造方法では、貫通孔5の形成手段として、超音波ホーン16の振動印加面160に設けたCDに延びる溝17を用いたが、貫通孔5の形成手段はこれに制限されず、例えば、カッター等の切断手段を用いることもできる。
また、開孔シート1の製造方法では、被加工物(前記積層シート)に接合部4を形成する接合装置と該被加工物に貫通孔5を形成する切断装置とを兼ね備えた接合・切断装置を用い、接合部4の形成と貫通孔5の形成を実質的に同時に実施したが、これに代えて、該接合装置と該切断装置とがMDに所定距離を置いて配置された開孔シートの製造装置を用い、該接合装置による接合部4の形成を実施した後、被加工物を該切断装置に搬送して貫通孔5の形成を実施してもよい。
1 開孔シート
2 第1シート
3 第2シート
4 接合部
5 貫通孔
6 凹部
7 凸部
8 シートの切れ端
10 開孔シートの製造装置
11 開孔シート製造部
15 接合・切断装置
20,20A,20B 後処理部
21 走行路
22 ガイドロール
23,23Z 走行方向変更ロール
23A 第1変更ロール
23B 第2変更ロール
24 仕切り部材
25 導入ロール
26 導出ロール
27 吸引管
28 凹凸ロール

Claims (22)

  1. 帯状の連続シートの一部を切断して貫通孔を形成して開孔シートを得る開孔工程と、
    前記開孔シートを後処理装置に導入して、該開孔シートにおける前記貫通孔の近傍に連接するシートの切れ端を除去する後処理工程とを有し、
    前記後処理装置は、前記開孔シートの走行路を備え、該走行路は、走行中の該開孔シートと接触する複数のガイドロールを含んで構成され、
    前記複数のガイドロールは、前記開孔シートの走行方向を変更する走行方向変更ロールを含み、
    前記走行方向変更ロールの近傍に、該走行方向変更ロールに向かって走行する該開孔シートの走行方向の延長線と交差するように仕切り部材が配置されており、
    前記後処理工程では、前記開孔シートに前記走行路を走行させ、前記走行方向変更ロールによる走行方向の変更によって該開孔シートから前記シートの切れ端を脱落させることで該シートの切れ端を除去するとともに、その脱落したシートの切れ端の前記後処理装置の外部への飛散を前記仕切り部材によって防止する、開孔シートの製造方法。
  2. 前記走行方向変更ロールは、前記開孔シートの走行方向を90度以上変更するものである、請求項1に記載の開孔シートの製造方法。
  3. 前記走行方向変更ロールは、前記開孔シートの一方の面と接触する第1変更ロールと、該開孔シートの他方の面と接触する第2変更ロールとを含み、両ロールが該開孔シートの走行方向に交互に配置されている、請求項1又は2に記載の開孔シートの製造方法。
  4. 前記走行路では、前記開孔シートが前記走行路を上方から下方に向かって走行するように、前記第1変更ロール及び前記第2変更ロールがそれぞれ複数配置され、且つ
    前記第1変更ロールと、該第1変更ロールと前記開孔シートの走行方向において隣接する前記第2変更ロールとの、水平方向における離間距離が、上方から下方に向かうに従って漸次減少している、請求項3に記載の開孔シートの製造方法。
  5. 前記走行路よりも前記開孔シートの走行方向の上流側に、該開孔シートと接触してこれを該走行路に導入するように回転駆動する導入ロールが配置されているとともに、該走行路よりも該走行方向の下流側に、該開孔シートと接触してこれを該走行路から導出するように回転駆動する導出ロールが配置され、
    前記導入ロールと前記導出ロールとを、互いに同方向に同速度で回転させる、請求項1~4の何れか1項に記載の開孔シートの製造方法。
  6. 前記走行路の全体が前記仕切り部材によって覆われている、請求項1~5の何れか1項に記載の開孔シートの製造方法。
  7. 前記仕切り部材と接触しないように前記開孔シートを走行させる、請求項6に記載の開孔シートの製造方法。
  8. 前記開孔シートから脱落した前記シートの切れ端を、前記後処理装置の内部で吸引により回収する、請求項1~7の何れか1項に記載の開孔シートの製造方法。
  9. 前記複数のガイドロールは、前記開孔シートと接触する周面に凹凸を有する凹凸ロールを含み、
    前記後処理工程では、前記開孔シートにおける前記シートの切れ端が存在する面が前記凹凸ロールの周面に接触するように、該開孔シートに前記走行路を走行させ、前記凹凸で該シートの切れ端を切除する、請求項1~8の何れか1項に記載の開孔シートの製造方法。
  10. 前記凹凸ロールと前記開孔シートの走行方向の下流側において隣接する位置に前記走行方向変更ロールが配置され、該走行方向変更ロールは、該開孔シートと接触する周面に凹凸を有しない、請求項9に記載の開孔シートの製造方法。
  11. 前記連続シートは、第1シートと第2シートとが重ね合わされた状態で複数の接合部を介して接合された構成を有し、
    前記第1シートと前記第2シートとを重ね合わせてなる積層シートに前記接合部を形成する接合工程を有し、
    前記開孔工程では、前記接合工程で形成された前記接合部を切断して前記貫通孔を形成する、請求項1~10の何れか1項に記載の開孔シートの製造方法。
  12. 帯状の連続シートの一部を切断して貫通孔を形成する切断装置を含む、開孔シート製造部と、
    前記開孔シート製造部で製造された開孔シートにおける、前記貫通孔の近傍に連接するシートの切れ端を除去する後処理部とを備え、
    前記後処理部は、前記開孔シートの走行路を備え、該走行路は、走行中の該開孔シートと接触する複数のガイドロールを含んで構成され、
    前記複数のガイドロールは、前記開孔シートの走行方向を変更する走行方向変更ロールを含み、
    前記走行方向変更ロールの近傍に、該走行方向変更ロールに向かって走行する該開孔シートの走行方向の延長線と交差するように仕切り部材が配置されており、
    前記後処理部では、前記開孔シートに前記走行路を走行させ、前記走行方向変更ロールによる走行方向の変更によって該開孔シートから前記シートの切れ端を脱落させることで該シートの切れ端を除去するとともに、その脱落したシートの切れ端の前記後処理部の外部への飛散を前記仕切り部材によって防止する、開孔シートの製造装置。
  13. 前記走行方向変更ロールは、前記開孔シートの走行方向を90度以上変更するものである、請求項12に記載の開孔シートの製造装置。
  14. 前記走行方向変更ロールは、前記開孔シートの一方の面と接触する第1変更ロールと、該開孔シートの他方の面と接触する第2変更ロールとを含み、両ロールが該開孔シートの走行方向に交互に配置されている、請求項12又は13に記載の開孔シートの製造装置。
  15. 前記走行路において、複数の前記第1変更ロールが垂直方向に間欠配置されて第1のロール列を形成しているとともに、複数の前記第2変更ロールが垂直方向に間欠配置されて第2のロール列を形成し、且つ両ロール列どうしでロールの回転中心の垂直方向における位置がずれている、請求項14に記載の開孔シートの製造装置。
  16. 前記第1変更ロールと、該第1変更ロールと前記開孔シートの走行方向において隣接する前記第2変更ロールとの、水平方向における離間距離が、上方から下方に向かうに従って漸次減少している、請求項15に記載の開孔シートの製造装置。
  17. 前記後処理部は、前記走行路よりも前記開孔シートの走行方向の上流側に配置され、該開孔シートと接触してこれを該走行路に導入するように回転駆動する導入ロールを備えるとともに、該走行路よりも該走行方向の下流側に配置され、該開孔シートと接触してこれを該走行路から導出するように回転駆動する導出ロールを備え、
    前記導入ロールと前記導出ロールとが、互いに同方向に同速度で回転する、請求項12~16の何れか1項に記載の開孔シートの製造装置。
  18. 前記走行路の全体が前記仕切り部材によって覆われている、請求項12~17の何れか1項に記載の開孔シートの製造装置。
  19. 前記後処理部は、前記開孔シートから脱落した前記シートの切れ端を吸引する吸引装置を備える、請求項12~18の何れか1項に記載の開孔シートの製造装置。
  20. 前記複数のガイドロールは、前記開孔シートと接触する周面に凹凸を有する凹凸ロールを含み、
    前記後処理部では、前記開孔シートにおける前記シートの切れ端が存在する面が前記凹凸ロールの周面に接触するように、該開孔シートに前記走行路を走行させ、前記凹凸で該シートの切れ端を切除する、請求項12~19の何れか1項に記載の開孔シートの製造装置。
  21. 前記凹凸ロールと前記開孔シートの走行方向の下流側において隣接する位置に前記走行方向変更ロールが配置され、該走行方向変更ロールは、該開孔シートと接触する周面に凹凸を有しない、請求項20に記載の開孔シートの製造装置。
  22. 前記連続シートは、第1シートと第2シートとが重ね合わされた状態で複数の接合部を介して接合された構成を有し、
    前記開孔シート製造部は、前記第1シートと前記第2シートとを重ね合わせてなる積層シートに前記接合部を形成する接合装置を含み、
    前記接合装置で形成された前記接合部を前記切断装置で切断して前記貫通孔を形成する、請求項12~21の何れか1項に記載の開孔シートの製造装置。
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