JP2024010848A - スクリーン装置 - Google Patents

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陽介 釣井
Yosuke Tsurii
節 木子
Setsu Kiko
慶朗 堀
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Abstract

【課題】開口部から容易に出入りでき、スクリーンの配置の自由度も高めることができるスクリーン装置を提供すること。【解決手段】スクリーン装置10は、上部巻取軸21および下部巻取軸31と、上部巻取軸21に繰出し可能に巻き取られた上部スクリーン50と、下部巻取軸31に繰出し可能に巻き取られた下部スクリーン60と、上部スクリーン50および下部スクリーン60を上下方向に案内するガイド装置40とを備える。上部スクリーン50の下端部と下部スクリーン60の上端部とは、互いに連結および分離可能に構成され、上部スクリーン50および下部スクリーン60は、互いに連結された状態で、同時に昇降可能であり、かつ、停止状態を保持可能であり、上部スクリーン50および下部スクリーン60は、互いに分離された状態で、それぞれ独立して昇降可能であり、かつ、それぞれ停止状態を保持可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、開閉式の窓などの室内側や室外側に設置されるスクリーン装置に関する。
特許文献1には、建物の開口部に、複数種類の遮蔽機能領域を往復動方向に並設したシート状部材と、シート状部材の上端が取り付けられる上部巻取軸と、シート状部材の下端が取り付けられる下部巻取軸と、上部巻取軸を駆動する上側モータと、下部巻取軸を駆動する下側モータとを備える開口部装置が開示されている。
シート状部材は、遮蔽対象の開口部の面積および形状に応じた複数の遮蔽機能領域として、遮光シートと、障子紙と、網と、完全透光との4つの遮蔽機能領域が並設されて構成されている。そして、各モータによって各巻取軸を回転させることでシート状部材を上下動させ、選択した遮光機能領域を開口部の位置に移動して使用することができる。
特開2001-349160号公報
しかしながら、前記開口部装置では、複数の遮蔽機能領域が並設されたシート状部材が上部巻取軸および下部巻取軸間に掛け渡されており、各遮蔽機能領域が上下に連続して設けられているので、例えば、遮光シートと網との間に障子紙が配置されていると、開口部の上半分に網を配置し、下半分に遮光シートを配置することはできず、スクリーンの配置の自由度が低いという課題がある。
本発明は、スクリーンの配置の自由度を高めることができるスクリーン装置を提供することにある。
本発明のスクリーン装置は、上部巻取軸および下部巻取軸と、前記上部巻取軸に繰出し可能に巻き取られた上部スクリーンと、前記下部巻取軸に繰出し可能に巻き取られた下部スクリーンと、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンを上下方向に案内するガイド装置と、を備え、前記上部スクリーンの下端部と前記下部スクリーンの上端部とは、互いに連結および分離可能に構成され、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、互いに連結された状態で、同時に昇降可能であり、かつ、停止状態を保持可能であり、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、互いに分離された状態で、それぞれ独立して昇降可能であり、かつ、それぞれ停止状態を保持可能であることを特徴とする。
本発明によれば、スクリーンの配置の自由度を高めることができるスクリーン装置を提供することができる。
本実施形態のスクリーン装置を用いた建物開口を示す縦断面図である。 本実施形態のスクリーン装置を示す斜視図である。 本実施形態のスクリーン装置の上部巻取装置を示す見上げ図である。 本実施形態の上部巻取装置のプーリーボックスを示す図である。 本実施形態のスクリーン装置の下部巻取装置を示す横断面図である。 本実施形態のガイド装置および上部スクリーンを示す横断面図である。 本実施形態のガイド装置および下部スクリーンを示す横断面図である。 本実施形態の上部スクリーンを示す図であり、(A)は横断面図、(B)は正面図である。 本実施形態の下部スクリーンを示す図であり、(A)は横断面図、(B)は正面図である。 本実施形態の上部連結装置および下部連結装置を示す正面図である。 本実施形態の上部連結装置および下部連結装置の要部を示す斜視図である。 本実施形態の上部連結装置を示す三面図である。 本実施形態の下部連結装置を示す側面図である。 本実施形態の下部連結装置の磁石ボックスを示す三面図である。 本実施形態の磁石ボックスのボックス本体を示す三面図である。 本実施形態の磁石ボックスの磁石ホルダーを示す三面図である。 本実施形態の上部連結装置および下部連結装置による分離操作を説明する図である。 本実施形態の係合部品による下部スクリーンの保持操作および解除操作を説明する図である。 本実施形態のブレーキ装置の動作を説明する図である。 本実施形態のブレーキ装置の構成を説明する図である。 本実施形態のスクリーン装置の使用パターンを説明する模式図である。 変形例のスクリーン装置の使用パターンを説明する模式図である。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の本実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るスクリーン装置10は、建物の外壁開口部に固定される窓1の室内側に配置されるものである。本実施形態の窓1は、外動タイプの両袖片引き窓であり、窓枠2と、窓枠2に開閉自在に案内される外障子3と、窓枠2に固定される図示略の固定障子とを備え、窓枠2の左右方向の中心位置に固定障子が配置され、その左右両側に外障子3が配置されている。
以下の説明において、窓1やスクリーン装置10の左右方向をX軸方向とし、スクリーン装置10の見込み方向(屋内外方向)をY軸方向とし、スクリーン装置10の上下方向をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
スクリーン装置10は、開閉される可動障子である外障子3の室内側の位置に配置され、図2にも示すように、矩形枠状に組まれた支持枠100に固定されている。支持枠100は、上枠101と、下枠102と、左右の縦枠103とを備え、矩形状に構成されている。上枠101および下枠102には、上支持板105、下支持板106がそれぞれ取り付けられている。
スクリーン装置10は、上部巻取装置20と、下部巻取装置30と、左右のガイド装置40と、上部スクリーン50と、下部スクリーン60とを備えている。なお、図1に示すように、上部巻取装置20は天井パネル5よりも上方に配置され、下部巻取装置30は床パネル6よりも下方に配置されて室内側に露出しないように配置されている。
[上部巻取装置]
上部巻取装置20は、図1~図3にも示すように、上部巻取軸21と、端部プレート22と、プーリーボックス23とを備える。なお、図3は、上部巻取装置20を下から見上げた図である。
上部巻取軸21は、略円筒状に形成され、上部スクリーン50の上端縁が固定されている。上部巻取軸21には、上部巻取軸21に対して、上部スクリーン50の巻き取り方向に回転力を加える図示略のバネが内蔵されている。端部プレート22は、上部巻取軸21の一方の端部を回動自在に軸支している。
プーリーボックス23は、図4にも示すように、第1ケース231と、第2ケース232と、プーリー233と、操作用の第1ボールチェーン234および第2ボールチェーン235とを備えている。なお、図4においては、構造を分かりやすくするため、各ボールチェーン234、235は実線で記載し、さらにボールチェーン234、235の一部は省略している。
ここで、第1ボールチェーン234は室内側に配置され、室内側からプーリー233を回転駆動する室内操作用のボールチェーンであり、第2ボールチェーン235は室外側に配置され、室外側からプーリー233を回転駆動する室外操作用のボールチェーンである。なお、第1ボールチェーン234を室外操作用、第2ボールチェーン235を室内操作用としてもよい。
第1ケース231は、上部巻取軸21側に配置されるケースであり、中心に開口2311が形成され、第2ケース232に対向する面にはプーリー233を収納可能な凹部2312と、第1ボールチェーン234を案内する第1の案内溝2313とが形成されている。
第2ケース232は、第1ケース231のX軸方向外側つまり縦枠103側に配置されるケースであり、第1ケース231に対向する面にはプーリー233を収納可能な凹部2322と、第2ボールチェーン235を案内する第2の案内溝2323とが形成されている。これらの第1ケース231および第2ケース232は、内部にプーリー233、第1ボールチェーン234、第2ボールチェーン235を収納した状態で四隅に形成された通し穴236を介して図示略のネジおよびナットを螺合することで接合されている。
各凹部2312、2322には、前記開口2311の中心軸を中心とするリング状のリブ237が形成され、プーリー233が回転する際にリブ237のみがプーリー233に接触することで摺動抵抗を低減している。
また、案内溝2313、2323において、ボールチェーン234、235が当接される湾曲部2313A、2323Aは、常に2つ以上のボールがガイドされるように曲率半径Rが設定され、ボールチェーン234、235をスムーズに操作することができる。
プーリー233は、第1ボールチェーン234が配置される溝2331と、第2ボールチェーン235が配置される溝2332と、第1ケース231の開口2311に配置されて上部巻取軸21の他方の端部に嵌合固定される嵌合軸2333とを備えている。すなわち、プーリー233は2重の溝2331、2332を備え、各溝2331、2332に各ボールチェーン234、235をそれぞれ取り付け、第1ボールチェーン234を室内側に配置し、第2ボールチェーン235を外壁などに設けた孔から室外側に配置することで、プーリー233を室内外の両方から操作が可能な構造とされている。
また、本実施形態のプーリー233は、一般的なロール網戸などで用いられるプーリーの約3倍の直径に形成され、ボールチェーン234、235によってプーリー233を回転するための操作力を軽減している。
端部プレート22およびプーリーボックス23は、図1~図3に示すように、上支持板105の下面にブラケット25を介してそれぞれ固定されている。ブラケット25は、図3に示すように、上支持板105に固定される固定片251と、固定片251に対して直交する支持片252とを備えたL字状の金属プレートである。
固定片251は、長孔を介して上支持板105にネジ止めされており、これにより各ブラケット25の位置をX軸方向に調整できる。
支持片252は、端部プレート22およびプーリーボックス23がそれぞれ固定されている。
[下部巻取装置]
下部巻取装置30は、図1、図2および図5に示すように、下部巻取軸31と、左右の端部プレート32とを備える。下部巻取軸31は、略円筒状に形成され、下部スクリーン60の下端縁が固定されている。下部巻取軸31には、下部巻取軸31に対して、下部スクリーン60の巻き取り方向に回転力を加える図示略のバネが内蔵されている。
一対の端部プレート32は、下部巻取軸31の各端部を回動自在に軸支している。
各端部プレート32は、図5に示すように、下支持板106の上面にブラケット25を介してそれぞれ固定されている。ブラケット25は、上支持板105に固定されるブラケット25と同じ構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。ブラケット25の支持片252には、各端部プレート32がそれぞれ固定されている。
[ガイド装置]
次に、ガイド装置40について、図3および図5に加えて、図6および図7を参照して説明する。なお、ガイド装置40は、スクリーン装置10の上部側では図6に示すように上部スクリーン50を案内しており、スクリーン装置10の下部側では図7に示すように下部スクリーン60を案内している。すなわち、上部スクリーン50および下部スクリーン60は、同じガイド装置40で案内されている。
ガイド装置40は、各縦枠103に沿ってそれぞれ設けられており、ガイドレール41と、ガイドレール41を保持する保持部材42、43と、保持部材42、43を縦枠103に固定する固定部材44とを備えている。
ガイドレール41は、アルミ製の押出形材などで構成され、図6および図7に示すように、見込み方向であるY軸方向に沿って設けられた外壁部410と、外壁部410の室内外の両端部から見付け方向であるX軸方向にそれぞれ延長された側壁部411、412と、側壁部411および側壁部412間に配置されたガイド片413、414と、ガイド片413、414間を連結する連結片415と、側壁部411、412およびガイド片413、414間を連結する連結片416、417とを備えている。
室外側の側壁部411とガイド片413との間には室外側の案内溝418が形成され、室内側の側壁部412とガイド片414との間には室内側の案内溝419が形成されている。
また、ガイド片413、414の内側つまり他のガイド装置40に対向する側の端部はL字状に折曲され、その先端間にスリット4111が形成されている。また、ガイド片413、414および連結片415によってスリット4111部分のみが開口された略中空状のガイド溝4110が形成されている。
保持部材42は、断面略L字状でありガイドレール41に沿って延長された金属製の長尺板材で形成されている。保持部材42の室内面には、図2に示すように、係合ピン45が上下方向の複数箇所に固定されている。本実施形態では、保持部材42のZ軸方向の高さ寸法の約1/2の位置と、保持部材42の下端から前記高さ寸法の約1/5の位置との上下2箇所に係合ピン45が固定されている。なお、係合ピン45は、後述するように、下部スクリーン60を引き上げて固定するために用いられるため、下部スクリーン60を固定したい位置に設ければよい。
保持部材43は、断面矩形状でありガイドレール41に沿って延長された金属製の中空筒部材で形成されている。保持部材42および保持部材43は図示略のボルト、ナットなどで連結固定されている。この保持部材42および保持部材43間の溝部分にガイドレール41が配置されてボルト、ナットなどで固定されている。また、保持部材43の互いに対向する面、つまりガイドレール41の室外側においてY軸方向に沿った面は、後述するブレーキ装置110のブレーキパッド160が当接されるブレーキパッド当接面431である。
また、固定部材44は、断面略L字状でありガイドレール41に沿って延長された金属製の長尺板材で形成されている。固定部材44は、保持部材43にボルト、ナットなどで固定され、さらに縦枠103にネジで固定されている。
なお、ガイド装置40としては、ガイドレール41、保持部材42、保持部材43を一体に形成してもよいし、ガイドレール41を保持部材43に固定することで、保持部材42を不要にしてもよい。さらに、ガイドレール41を壁や柱に直接取り付け、壁や柱にブレーキパッド当接面を形成することで、保持部材42、43および固定部材44を不要にしてもよい。
[上部スクリーン]
本実施形態の上部スクリーン50はロール網戸であり、図8に示すように、ネット51と、ネット51の繰り出し方向に沿った側縁部である左右両端に取り付けられる縦ガイドファスナー52と、ネット51の繰り出し方向の先端縁である下端に取り付けられる横ガイドファスナー53とを備えて構成されている。上部スクリーン50の幅寸法は、外障子3を開いた際の窓1の開口幅寸法に応じて設定すればよく、高さ寸法は窓1の開口高さ寸法に応じて設定すればよい。
ネット51は、経糸と緯糸とが格子状に交差され、これらの交差部が融着されて構成された一般的な防虫ネットで構成されている。
縦ガイドファスナー52は、洋服などに用いられるファスナーと同様の構成であり、ファスナーテープ521と、ファスナーテープ521の端縁に沿って固定されたファスナーエレメント522とを備えている。
ファスナーテープ521は、テープ状に織ったポリエステルテープなどによって構成されており、ネット51の側縁部に溶着や縫製等によって取り付けられている。
ファスナーエレメント522は、コイルファスナーなどの樹脂製のエレメント(務歯)であり、ファスナーテープ521やネット51よりも厚さ寸法が大きい抜け止め部として用いられている。
横ガイドファスナー53は、縦ガイドファスナー52と同一の構成であり、ファスナーテープ531と、ファスナーエレメント532とで構成されている。横ガイドファスナー53は、縦ガイドファスナー52には重ならないように、縦ガイドファスナー52間に取り付けられている。
上部スクリーン50の下端には、図6に示すように、保持ガイド55、ボトムバー56、左右のキャップ57が取り付けられている。
保持ガイド55は、横ガイドファスナー53のファスナーエレメント532が挿入されるガイド溝を備えており、横ガイドファスナー53の端部からスライドさせてファスナーエレメント532にガイド溝を係合させることで横ガイドファスナー53に取り付けられている。
ボトムバー56は、保持ガイド55が挿入される溝を備えており、この溝に保持ガイド55を挿入することで保持ガイド55に取り付けられている。
キャップ57は、ボトムバー56の中空部に挿入され、ボトムバー56の左右の小口を塞いでいる。キャップ57は、ガイドレール41の案内溝418、419に配置されるガイド片571、572を備えており、ボトムバー56はガイドレール41に案内されて上下動可能に構成されている。
上部スクリーン50の縦ガイドファスナー52は、ガイドレール41の端面開口からガイド溝4110にスライド配置されている。このため、縦ガイドファスナー52のファスナーエレメント522は、ガイド溝4110内に配置され、ファスナーテープ521はスリット4111に配置されている。
ここで、図6および図8に示すように、ファスナーテープ521の幅寸法W1は、ファスナーエレメント522が連結片415に当接する位置にある場合でも、ファスナーテープ521およびネット51の接着部分の少なくとも一部はスリット4111を介してガイド溝4110の外側に位置するように設定されている。
また、スリット4111の開口幅寸法は、ネット51とファスナーテープ521との接着部分の厚さ寸法よりも大きく、かつ、ファスナーエレメント522の幅寸法よりも小さい寸法に設定されている。
このため、縦ガイドファスナー52がガイド溝4110内で左右方向にずれた場合でも、ファスナーエレメント522がスリット4111から抜けることがないため、上部スクリーン50の両端は各ガイドレール41によって上下方向のみに移動可能にガイドされている。また、ネット51とファスナーテープ521との接着部分の厚さ寸法が、スリット4111の開口幅寸法よりも小さいため、ネット51とファスナーテープ521との接着部分がスリット4111に配置されていても、上部スクリーン50の上下方向の移動を阻害することはない。
上部スクリーン50の上端縁は、上部巻取軸21に両面テープなどで接着されて固定されている。なお、上部スクリーン50を上部巻取軸21に固定する方法は、両面テープに限定されず、接着剤、溶着、リベットやネジなどでもよい。
この上部スクリーン50は、操作用の第1ボールチェーン234、第2ボールチェーン235を操作してプーリー233および上部巻取軸21を回転させることでガイドレール41に沿って昇降する。この際、上部巻取軸21内にバネを内蔵しており、上部スクリーン50が繰り出された際に、上部スクリーン50を巻き取る方向に前記バネで上部巻取軸21が回転するように構成し、このバネ力は上部スクリーン50の繰り出し量が多くなるにしたがってバネ力も向上するように構成している。
このため、繰り出した上部スクリーン50の荷重によって上部巻取軸21に加わる力と、前記バネ力とがほぼ釣り合うようにでき、ボールチェーン234、235でプーリー233を回転する操作力を軽減できる。また、上部スクリーン50を巻き取る方向に常にテンションが加わるため、上部スクリーン50の撓みを改善できる。さらに、上部巻取軸21の回転によって上部スクリーン50を昇降させているので、ユーザーがボトムバー56を掴んで上部スクリーン50を昇降させる場合に比べて、上部スクリーン50の昇降時の左右のずれを小さくできる。
[下部スクリーン]
下部スクリーン60はクライマー式のロールシェードであり、図9に示すように、ソリッドスクリーン61と、ソリッドスクリーン61の繰り出し方向に沿った側縁部である左右両端に取り付けられる縦ガイドファスナー62と、ソリッドスクリーン61の繰り出し方向の先端縁である上端に取り付けられる横ガイドファスナー63とを備えて構成されている。
ソリッドスクリーン61は、遮光機能を備え、かつ、空気の流れも抑制できるシート材で構成されている。また、下部スクリーン60の幅寸法は、上部スクリーン50と同様に、外障子3を開いた際の窓1の開口幅寸法に応じて設定すればよく、高さ寸法は窓1の開口高さ寸法に応じて設定すればよい。
縦ガイドファスナー62は、縦ガイドファスナー52と同様の構成であり、ファスナーテープ621と、ファスナーエレメント622とを備えている。なお、ファスナーテープ621の幅寸法W2は、ファスナーテープ521の幅寸法W1よりも大きく設定され、図7に示すように、下部スクリーン60がガイドレール41のガイド溝4110内で左右方向にずれた場合でも、縦ガイドファスナー62のみがガイド溝4110内に配置され、ファスナーテープ621およびソリッドスクリーン61の取り付け部分がスリット4111やガイド溝4110内に配置されることが無いように設定されている。
横ガイドファスナー63は、縦ガイドファスナー52と同一の構成であり、ファスナーテープ631と、ファスナーエレメント632とで構成されている。横ガイドファスナー63は、図9に示すように、縦ガイドファスナー62には重ならないように、縦ガイドファスナー62間に取り付けられている。
下部スクリーン60の上端には、図7に示すように、保持ガイド65、トップバー66、左右のキャップ67が取り付けられている。
保持ガイド65は、保持ガイド55と同様の構成であり、横ガイドファスナー63に取り付けられている。
トップバー66は、ボトムバー56と同様の構成であり、保持ガイド65に取り付けられている。
キャップ67は、キャップ57と同様の構成であり、トップバー66の左右の小口を塞いでいる。キャップ67も、ガイドレール41の案内溝418、419に配置されるガイド片671、672を備えており、トップバー66はガイドレール41に案内されて上下動可能に構成されている。
[連結装置]
上部スクリーン50および下部スクリーン60を分離可能に連結するため、図2、図10および図11に示すように、ボトムバー56には上部連結装置70が取り付けられ、トップバー66には下部連結装置80が取り付けられている。図10は、ボトムバー56およびトップバー66を室内側から見た図であり、図11はボトムバー56およびトップバー66の一方の端部を室内側から見た斜視図である。
上部連結装置70は、図10に示すように、ボトムバー56の左右両端にそれぞれ取り付けられ、下部連結装置80は、トップバー66の左右両端にそれぞれ取り付けられている。
[上部連結装置]
上部連結装置70は、図12に示すように、保持ケース71と、上部磁石72とを備えて構成されている。保持ケース71は、ベース711と、ベース711から立設された一対の側壁712とを備えている。側壁712には、それぞれ2つの段付きの固定穴713が形成されている。そして、ベース711および側壁712で区画される溝にボトムバー56を配置し、一方の側壁712の固定穴713からボトムバー56を貫通して図示略のボルトを挿入し、他方の側壁712側に設けたナットに螺合することで、保持ケース71はボトムバー56の下面に固定されている。
ベース711の下面には凹部が形成され、この凹部に円板状の上部磁石72がネジ73で固定されている。上部磁石72はネオジム磁石等で構成される。また、ベース711には下面に開口する凹部状のガイド部716が形成されている。ここで、ボトムバー56の左右の端部に取り付けられる上部連結装置70において、上部磁石72はX軸方向においてガイド部716よりも外側に配置されている。すなわち、各上部連結装置70は、左右反転した向きでボトムバー56に取り付けられている。
ガイド部716は、鉛直面7161と、上面7162と、テーパ面7163とを備えた凹部である。鉛直面7161は、ガイド部716において上部磁石72側に形成された鉛直方向(Z軸方向)の面である。上面7162は、鉛直面7161の上端に連続し、上部磁石72から離れる方向に延長された水平面である。
テーパ面7163は、上面7162から斜め下方に延長されている。すなわち、テーパ面7163は、上面7162側が最も上方の位置にあり、上面7162つまり上部磁石72から離れる方向に向かうにしたがって徐々に下方となるように下向きに傾斜されている。
[下部連結装置]
下部連結装置80は、図10、図11、図13に示すように、磁石ボックス81と、室内側操作レバー86と、室外側操作レバー87とを備えている。
磁石ボックス81は、図14に示すように、連結装置本体であるボックス本体82と、磁石ホルダー83と、駆動ピン84と、付勢部材である圧縮コイルばね85とを備えている。
ボックス本体82は、図15に示すように、ベース821と、ベース821から垂下された一対の側壁825とを備えている。
ベース821には、磁石ホルダー83がスライド移動可能な凹溝822がトップバー66の長手方向(X軸方向)に沿って形成されている。また、ベース821の上面には、凹溝822に貫通する開口823が形成され、両側面には凹溝822を介して対向する長孔824がそれぞれ形成されている。開口823および長孔824もX軸方向に沿った長孔とされている。開口823のX軸方向外側の端面は円弧状に形成されている。また、ベース821のX軸方向内側の端部には、凹溝822の端部を塞ぐ壁部が設けられ、この壁部には圧縮コイルばね85が装着される端部ピン8211が形成されている。
側壁825には、それぞれ2つの段付きの固定穴826が形成されている。そして、ベース821および側壁825で区画される溝にトップバー66を配置し、一方の側壁825の固定穴826からトップバー66を貫通して図示略のボルトを挿入し、他方の側壁825側に設けたナットに螺合することで、ボックス本体82はトップバー66の上面に固定されている。
各側壁825の互いに対向する内面には、ナット827を保持可能な凹部が形成され、側壁825にはナット827に螺合される段付きネジ88(図13参照)が挿通される貫通孔829が形成されている。
磁石ホルダー83は、図16に示すように、円板状の下部磁石831がネジ832で固定される凹部833と、上部連結装置70のテーパ面7163に当接可能な当接片834と、駆動ピン84を圧入固定可能な貫通孔835と、圧縮コイルばね85の端部が配置可能な凹部836と、凹部836に形成されて圧縮コイルばね85が装着される端部ピン837とを備えている。下部磁石831はネオジム磁石等で構成される。
磁石ホルダー83のY軸方向の幅寸法は、図14に示すように、ボックス本体82の側壁825間の隙間寸法よりも大きく、凹溝822の幅寸法よりも小さくされ、磁石ホルダー83は凹溝822をX軸方向にスライド移動可能に保持される。また、当接片834および下部磁石831のY軸方向の幅寸法は、ボックス本体82の開口823の幅寸法よりも小さくされている。このため、下部磁石831の上面は開口823から僅かに突出し、当接片834の上部も開口823から上方に突出している。
磁石ボックス81は、図14に示すように、ボックス本体82の凹溝822に磁石ホルダー83を挿入し、磁石ホルダー83およびボックス本体82間に圧縮コイルばね85を配置し、長孔824から貫通孔835に駆動ピン84を圧入することで構成される。
磁石ボックス81には、図10、図11および図13に示すように、室内側操作レバー86、室外側操作レバー87が取り付けられている。室内側操作レバー86、室外側操作レバー87は、下端側の端部に形成した段付き穴861、871に挿入した段付きネジ88を、磁石ボックス81に設けたナット827にネジ込むことで、磁石ボックス81に回動自在に取り付けられている。
室内側操作レバー86、室外側操作レバー87を操作しない初期状態では、図10や図11に示すように、圧縮コイルばね85によって磁石ホルダー83はX軸方向の外側つまりガイドレール41に近づく方向に移動されている。また、室内側操作レバー86、室外側操作レバー87は、磁石ホルダー83に装着された駆動ピン84によって外側に押され、初期位置に配置される。
この初期状態では、図17(A)に示すように、磁石ホルダー83の下部磁石831は、上部連結装置70の上部磁石72に対向する位置に配置され、磁石ホルダー83の当接片834は、ガイド部716の上面7162に対向する位置に配置される。このため、ボトムバー56およびトップバー66を近づけると、上部磁石72、下部磁石831が互いに磁力によって引き合い自動的に吸着する。この際、当接片834はガイド部716の上面7162に対向する位置に配置されており、上部磁石72および下部磁石831が吸着した状態でも当接片834は上面7162に当接しないように設定され、上部磁石72および下部磁石831の吸着を阻害しない位置つまり連結位置に配置されている。このため、上部連結装置70および下部連結装置80を互いに近接させることで、図17の(A)にも示すように、上部連結装置70および下部連結装置80つまり上部スクリーン50および下部スクリーン60は自動的に連結状態となる。したがって、図17(A)に示すように、磁石ホルダー83が圧縮コイルばね85によってX軸方向の外側に移動された位置が、下部連結装置80の磁石ホルダー83を上部磁石72および下部磁石831の磁力によって上部連結装置70と連結する連結位置である。
そして、上部スクリーン50および下部スクリーン60の連結を解除して分離する場合は、ユーザーは室内側操作レバー86や室外側操作レバー87を図17(B)の矢印方向つまりX軸方向の内側に操作する。このレバー操作により、駆動ピン84を介して磁石ホルダー83がX軸方向内側に移動する。このため、磁石ホルダー83の下部磁石831は、上部磁石72に対向する位置から外れて磁石同士の吸着力が低下する。同時に、磁石ホルダー83の当接片834がガイド部716のテーパ面7163に当接し、上部連結装置70および下部連結装置80を互いに離れる方向に付勢する。すなわち、磁石ホルダー83のX軸方向内側への移動に伴い、当接片834がテーパ面7163に当接しながら移動することで、上部連結装置70および下部連結装置80は機械的に分離される。
したがって、室内側操作レバー86や室外側操作レバー87で磁石ホルダー83がX軸方向の内側に移動された位置が、磁石ホルダー83を上部連結装置70と分離可能とする分離位置である。
上部連結装置70および下部連結装置80が切り離されると、図17(C)に示すように、上部スクリーン50および下部スクリーン60を分離することができる。また、ユーザーが室内側操作レバー86や室外側操作レバー87から手を離すと、圧縮コイルばね85によって磁石ホルダー83がスライド移動し、駆動ピン84によって室内側操作レバー86および室外側操作レバー87も連動して初期位置に自動的に戻る。
したがって、圧縮コイルばね85、室内側操作レバー86、室外側操作レバー87、駆動ピン84によって、磁石ホルダー83を連結位置および分離位置に移動する移動操作部材が構成される。
なお、本実施形態では、室内側操作レバー86および室外側操作レバー87の回転操作の角度は、±45°以内となるように設定されている。また、てこの原理を用いることで、上部連結装置70および下部連結装置80を切り離す際の室内側操作レバー86や室外側操作レバー87の操作力は10N以下に抑制できる。
[係合部品]
室内側操作レバー86には、図11および図13に示すように、係合部品90が回動自在に取り付けられている。すなわち、室内側操作レバー86には、幅方向(Y軸方向)の中央部分に貫通孔862が形成され、この貫通孔862を挟んで段付き穴863と、雌ねじ864とが形成されている。
そして、貫通孔862には、係合部品90が配置され、段付き穴863から係合部品90に形成された貫通孔91を介して雌ねじ864にネジ込まれる段付きネジ865により、係合部品90は室内側操作レバー86に対して回動可能に取り付けられている。係合部品90は、操作部92と、係合突起93とを備えている。
このような係合部品90を用いて下部スクリーン60を保持する場合は、図18(A)に示すように、トップバー66を係合ピン45の高さ位置まで持ち上げる。
次に、図18(B)に示すように、係合部品90を外側に回動する。例えば、係合部品90の操作部92を指で室内側操作レバー86側に押すことで、係合突起93を外側に回動することができる。
そして、図18(C)に示すように、トップバー66を僅かに下げると、係合突起93が係合ピン45に係止される。この際、係合部品90は、室内側操作レバー86の貫通孔862の上面に当接し、係合部品90がほぼ水平となる位置で回転止めされるため、トップバー66つまり下部スクリーン60は落下すること無く、図18(C)の位置で停止状態に保持される。
下部スクリーン60の保持状態を解除するには、トップバー66を持ち上げる。すると、係合突起93が係合ピン45から外れる。そして、係合部品90の回転軸である段付きネジ865から操作部92先端までの距離に比べて、段付きネジ865から係合突起93までの距離が長いため、図18(D)に示すように、係合部品90は自動的に係合突起93が下方に位置する初期位置に戻り、係合部品90を係合ピン45に引っ掛けて下部スクリーン60を停止状態に保持するモードが解除される。
したがって、図18(B)に示す係合突起93を外側に回動した位置が、係合部品90を係合ピン45に係合可能な係合位置であり、図18(A)や図18(D)のように、係合突起93を下方に戻した初期位置が、係合部品90が係合ピン45に係合されない非係合位置であり、係合部品90はこの係合位置と非係合位置とに回動可能つまり移動可能に構成されている。
[ブレーキ装置]
下部スクリーン60は、下部巻取装置30から上方に引き上げるクライマー式のスクリーンであり、ユーザーが持ち上げたトップバー66を離すと、トップバー66は重力によって自由落下する。この自由落下を抑制するため、図19(A)に示すように、トップバー66の両端において、下部連結装置80よりも外側にブレーキ装置110が取り付けられている。
ブレーキ装置110は、図20に示すように、ベース120と、保持ケース130と、圧縮コイルばね140と、ゴム台座150と、ブレーキパッド160とを備える。
ベース120は、上面部121と、上面部121の一方の端縁から垂下された第1側面部122と、上面部121の他方の端縁から垂下された第2側面部123とを備える。ここで、第1側面部122のZ軸方向の高さ寸法に比べて、第2側面部123の高さ寸法は小さくされている。
第1側面部122および第2側面部123には、Y軸方向に貫通する固定穴124がそれぞれ形成されている。そして、上面部121、第1側面部122、第2側面部123で区画される溝にトップバー66を配置し、一方の固定穴124からトップバー66を貫通して図示略のボルトを挿入し、他方の固定穴124を介してナットに螺合することで、ベース120はトップバー66に跨がって固定されている。また、第2側面部123の第1側面部122に対向する内面にはナット125が配置される凹部が形成されている。
保持ケース130は、連結部131および保持部132を備えて構成されている。連結部131はナット125に螺合される段付きネジ133でベース120に回動自在に固定されている。保持部132は、連結部131に連続する内側面部1321と、内側面部1321に対向する外側面部1322と、内側面部1321および外側面部1322の上端間および下端間をそれぞれ連続する上面部1323および下面部1324とを備えて角筒状に形成されている。
外側面部1322には矩形状の開口134が形成されている。また、上面部1323および下面部1324の互いに対向する内面には、ガイド用の突条部135がX軸方向に沿って形成されている。
保持ケース130内には、突条部135でX軸方向にスライド移動可能に案内されるゴム台座150が配置されている。ゴム台座150と内側面部1321との間には圧縮コイルばね140が配置され、ゴム台座150を外側面部1322側に付勢している。ゴム台座150のY軸方向の幅寸法は、開口134の幅寸法よりも大きいため、ゴム台座150は圧縮コイルばね140で外側面部1322に当接される。
ゴム台座150の外面の上下には保持片151が形成され、この保持片151間に軟質ゴム製のブレーキパッド160が取り付けられている。
ブレーキ装置110において、トップバー66に固定されるベース120の固定穴124の中心軸の高さ位置に対して、段付きネジ133の中心軸つまり保持ケース130の回動軸の高さ位置は、僅かに下側に設定されている。本実施形態では、固定穴124の中心軸に対して、保持ケース130の回動軸の高さ位置は0.5mm下側に設定されている。これにより、下部スクリーン60の自由落下時にベース120が回転することを防止している。
また、連結部131は保持ケース130の上部側に形成されているため、保持ケース130の回動軸の高さ位置は、保持ケース130の上下方向の中間位置よりも上側に設定されている。
ブレーキ装置110のブレーキパッド160は、トップバー66の室外側に配置されてガイド装置40のブレーキパッド当接面431に当接している。トップバー66が上下方向に移動していない状態では、図19(A)に示すように、ゴム台座150はブレーキパッド160の表面が鉛直方向に沿った姿勢となり、ブレーキパッド160の表面全体が保持部材43のブレーキパッド当接面431に密着する。
一方、トップバー66が上昇する場合、例えば、上部連結装置70および下部連結装置80が磁力で連結された状態でボールチェーン234、235を操作して上部スクリーン50および下部スクリーン60を巻き上げて上昇させたり、ユーザーがトップバー66を持ち上げて上昇させる場合は、図19(B)に示すように、保持ケース130は下方に傾く。この際、保持ケース130の回転軸が保持ケース130の上下方向の中間位置よりも上側であるため、保持ケース130は下側に傾きやすく、傾斜角度も約10°と大きくなる。このため、保持ケース130の外側面部1322の上端に比べて下端はブレーキパッド当接面431から大きく離れ、ゴム台座150の下端側もブレーキパッド当接面431から離れる。このため、ブレーキパッド160は上端縁がブレーキパッド当接面431に線接触することになり、ブレーキパッド当接面431との間で摺動抵抗は殆ど発生しない。すなわち、トップバー66の上昇時は、ブレーキパッド160による抵抗が小さいため、ボールチェーン234、235による操作に負荷がかからない。
また、例えば、上部連結装置70および下部連結装置80を切り離すことなどで、トップバー66が自由落下状態となった場合は、図19(C)に示すように、保持ケース130は上方に傾く。この際、保持ケース130の回転軸が保持ケース130の上下方向の中間位置よりも上側であるため、保持ケース130は上側には傾きにくく、傾斜角度も約5°と上昇時の約半分と小さくなる。このため、図19(C)では、保持ケース130の外側面部1322の上端がブレーキパッド当接面431から離れるが、その離間距離は、図19(B)の外側面部1322の下端とブレーキパッド当接面431との離間距離に比べて約半分程度と小さくなる。このため、図19(B)に比べて、ゴム台座150はブレーキパッド当接面431に近づくため、ブレーキパッド160はブレーキパッド当接面431に面接触することになり、ブレーキパッド当接面431との間で摺動抵抗を大きくできる。このため、トップバー66つまり下部スクリーン60の自由落下時に、ブレーキパッド160による摺動抵抗が発生して下降スピードを抑制できる。
以上のスクリーン装置10による使用モードについて、図21の模式図を参照して説明する。
図21(A)は出入りモードである。出入りモードは、スクリーン装置10を室内外方向に出入り可能となるモードであり、上部スクリーン50はボールチェーン234、235を操作することで上部巻取装置20の上部巻取軸21に巻き取られ、下部スクリーン60は下部巻取装置30に内蔵されるバネによって下部巻取軸31に巻き取られた状態である。このため、テラス窓のように室内外の出入りが可能な窓1であれば、外障子3を開くことで、スクリーン装置10および窓1を介して自由に出入りすることができる。
図21(B)は第1通気モードである。第1通気モードは、冷房および暖房が不要な春や秋などの中間期等で用いられる換気を主体としたモードである。このため、第1通気モードでは、上部スクリーン50全体を繰り出し、上部スクリーン50のボトムバー56を床レベルまで移動している。したがって、外障子3を開いた場合に、窓1の開口全体にロール網戸である上部スクリーン50が配置されるため、開口全体で通気できる。なお、上部連結装置70は下部連結装置80に近接するため磁力により自動的に連結する。
図21(C)は第2通気モードである。第2通気モードは、例えば、初春や晩秋のように、換気量を抑制する場合に用いられるモードである。この第2通気モードでは、上部スクリーン50および下部スクリーン60をそれぞれ繰り出して上部連結装置70および下部連結装置80を連結している。このため、窓1の外障子3を開いた状態では、上部スクリーン50部分で通気を行え、下部スクリーン60部分では外気の流入や日光の入射を遮断している。なお、上部スクリーン50および下部スクリーン60の面積比、つまり上部連結装置70および下部連結装置80が連結された部分の高さ位置は、ボールチェーン234、235によって上部スクリーン50を巻き上げたり、繰り出したりすることで調整できる。
図21(D)はドラフト防止モードである。ドラフト防止モードは、気温が低下する冬においてコールドドラフトを防止するモードであり、下部スクリーン60を床から引き上げて係合ピン45および係合部品90を用いて所定の高さ位置に保持することで、外障子3を介して冷やされる室内の空気を、外障子3および下部スクリーン60間に留めておき、冷気が下部スクリーン60よりも室内側に流れ込むことを抑制するものである。
[本実施形態の効果]
本実施形態によれば、上部スクリーン50および下部スクリーン60を、上部連結装置70および下部連結装置80によって分離および連結可能とし、上部スクリーン50および下部スクリーン60をそれぞれ連結した状態でも独立した状態でも昇降可能および停止状態を保持可能としている。このため、上部スクリーン50および下部スクリーン60の配置の自由度を高めることができ、例えば、図21に示す4つの使用モードを使い分けることができる。
本実施形態では、上部連結装置70および下部連結装置80にそれぞれ上部磁石72、下部磁石831を設けたので、磁石ホルダー83が連結位置に移動された初期状態で各スクリーン50、60を互いに近づけると、上部磁石72および下部磁石831の磁力によって各連結装置70、80同士つまり各スクリーン50、60を自動的に連結でき、連結時の操作性を向上できる。
また、室内側操作レバー86や室外側操作レバー87を操作して、磁石ホルダー83を分離位置に移動することで各スクリーン50、60を切り離すことができるので、分離時の操作性も向上できる。
さらに、各操作レバー86、87の操作を解除すると、磁石ホルダー83は圧縮コイルばね85で連結位置に自動的に戻るため、再度、各スクリーン50、60を近づけた際には自動的に連結することができ、この点でも操作性を向上できる。
磁石ホルダー83の移動時に、磁石ホルダー83の当接片834を、上部連結装置70のテーパ面7163に当接させることで、上部連結装置70および下部連結装置80を上下方向に機械的に分離できるので、各スクリーン50、60を確実にかつ簡単に切り離すことができる。
下部スクリーン60にブレーキ装置110を設けたので、下部スクリーン60を上部スクリーン50から分離することなどで下部スクリーン60が自由落下する際に、ブレーキパッド160がブレーキパッド当接面431に接触して摺動抵抗を発生させることができ、下部スクリーン60の下降スピードを抑制できる。このため、下部スクリーン60は、内蔵バネの作用で回転する下部巻取軸31に巻き取られるため、下部巻取装置30にスムーズに収納できる。
さらに、ブレーキ装置110の保持ケース130の回動軸の高さ位置を中間位置よりも上側に設けることで、下部スクリーン60の上昇時には下降時に比べて保持ケース130の傾斜角度を大きくでき、ブレーキパッド160がブレーキパッド当接面431に接触する面積を小さくできて摺動抵抗の発生を抑制でき、下部スクリーン60をスムーズに上昇させることができる。
プーリー233に第1ボールチェーン234および第2ボールチェーン235をそれぞれ掛け渡し、各ボールチェーン234、235を室内外に配置しているので、窓1の室内側からだけでなく室外側からもプーリー233を操作することができ、操作性を向上できる。
また、下部スクリーン60のトップバー66には、室内側操作レバー86および室外側操作レバー87を設けたので、スクリーン50、60の分離操作を室内外のいずれからも実行でき、操作性を向上できる。
下部スクリーン60に係合部品90を設け、この係合部品90をガイド装置40に設けた係合ピン45に係合させることで下部スクリーン60の落下を防止して停止状態を保持できるので、簡単な構造で確実に下部スクリーン60を保持できる。
また、係合部品90は、室内側操作レバー86に回動自在に取り付けられ、操作部92を室内側操作レバー86の位置まで押し込むことで係合位置に容易に移動できるので、係合時の操作性も向上できる。さらに、係合部品90は、自重により係合突起93が下方に位置する非係合位置に自動的に戻る構造としたので、係合状態を解除する場合には、トップバー66を上方に持ち上げるだけでよく、係合解除時の操作性も向上できる。
各スクリーン50、60を、同じガイドレール41で案内しているので、ガイドレール41を有するガイド装置40を各スクリーン50、60の左右にそれぞれ1本ずつ配置すればよく、ガイド装置40の本数を削減できる。
[変形例]
スクリーン装置としては、図22に示すスクリーン装置10Bのように、上部巻取装置20Bおよび下部巻取装置30Bが室内外方向にずれて配置されてもよい。スクリーン装置10Bでは、上部巻取装置20Bが室外側に配置され、下部巻取装置30Bが室内側に配置され、上部連結装置70Bの室内面と、下部連結装置80Bの室外面とが磁石等の吸引力で密着するように構成されている。この場合、図示略のガイド装置は、室内外に並ぶ2本のガイドレールを備え、室外側のガイドレールで上部スクリーン50を案内し、室内側のガイドレールで下部スクリーン60を案内すればよい。このようなスクリーン装置10Bにおいても、図21(A)~(D)に示すように、第1実施形態のスクリーン装置10と同じ使用モードを実現することができる。
前記実施形態では、下部連結装置80に室内側操作レバー86、室外側操作レバー87で移動される磁石ホルダー83を設けていたが、上部連結装置70に操作レバーおよび磁石ホルダーを設けてもよいし、上部連結装置70および下部連結装置80の両方に操作レバーおよび磁石ホルダーを設けてもよい。すなわち、磁石ホルダーおよび磁石ホルダーを移動するレバーは、上部連結装置70および下部連結装置80の少なくとも一方に設ければよい。また、磁石ホルダーとしては、X軸方向にスライド移動されるものに限定されず、例えば、上部磁石72に対して下部磁石831がZ軸方向に離れるように磁石ホルダーが移動するものでもよい。また、前記実施形態では、上部連結装置70および下部連結装置80にそれぞれ上部磁石72、下部磁石831を設けていたが、一方の磁石に代えて磁性体を配置し、磁性体と磁石との吸着によって連結させてもよい。
前記実施形態では、上部連結装置70にテーパ面7163を形成し、下部連結装置80の磁石ホルダー83に前記テーパ面7163に当接する当接片834を形成して、磁石ホルダー83の移動に伴い磁力の吸着力を弱めると共に、上部連結装置70および下部連結装置80を機械的に上下方向に分離できるように構成していたが、このような機械的に分離させる構成を設けなくてもよい。
上部スクリーン50および下部スクリーン60を連結および分離可能とする構成は前記実施形態の構成に限定されない。例えば、上部スクリーン50および下部スクリーン60の一方に係合フックを設け、他方に係合フックが係合される係合ピンを設けて係合させてもよい。この際、係合フックは、ばねで付勢されて係合位置に移動し、操作レバーで係合位置から非係合位置に移動可能とし、上部スクリーン50および下部スクリーン60を近づけた際に、係合フックに形成したテーパ面が係合ピンなどに当接して係合フックが非係合位置に移動した後、ばねで係合位置に移動することで係合ピンに自動的に係合するように構成してもよい。
前記実施形態では、下部スクリーン60の自由落下時の速度を抑制するブレーキ装置110を備えていたが、ブレーキ装置110を備えずに、ユーザーがトップバー66を持ちながら下部スクリーン60を下げるように構成してもよい。また、ブレーキ装置110としては前記実施形態の構成に限定されず、例えば、バネでブレーキパッド当接面431側に付勢されるブレーキパッド160を、ブレーキパッド当接面431から離れる方向に移動できるレバーを設け、下部スクリーン60を上昇させる際にはブレーキパッド160をブレーキパッド当接面431から離して摺動抵抗が発生しないようにし、下部スクリーン60を下降させる場合や停止状態に保持する場合に、ブレーキパッド160をブレーキパッド当接面431に当接させるように構成してもよい。
さらに、ブレーキ装置110では、ゴム台座150にブレーキパッド160を取り付けていたが、ブレーキパッド160自体を保持ケース130に対してスライド移動可能に構成してゴム台座150を省略してもよい。
前記実施形態では、プーリー233に2本のボールチェーン234、235を取り付けて、室内外の両方から操作できるように構成していたが、1本のボールチェーンのみ設けて室内側または室外側の一方からのみ操作できるように構成してもよい。
また、前記実施形態では、手動操作で上部スクリーン50および下部スクリーン60を昇降していたが、一方あるいは両方のスクリーンを電動モータで昇降させてもよい。例えば、上部スクリーン50は、上部巻取軸21を電動モータで回転することで昇降すればよい。また、下部スクリーン60は、天井側に設けた滑車に掛け渡されたリフティング用ケーブルと、下部巻取軸31とを電動モータで回転することなどで昇降させてもよい。
下部スクリーン60を所定の位置で保持する機構は、係合部品90および係合ピン45を用いたものに限定されない。例えば、ガイドレール41側に所定間隔で穴を形成し、トップバー66の左右両端から前記穴に係合するピンを出没させてもよい。
上部スクリーン50および下部スクリーン60の種類は前記実施形態に限定されない。例えば、上部スクリーン50、下部スクリーン60は、編目の開口サイズが異なる2種類のネットでそれぞれ構成してもよいし、厚さが薄いスクリーンと厚いスクリーンとで構成してもよく、さらには同じ種類のスクリーンで構成してもよい。すなわち、上部スクリーン50および下部スクリーン60の種類は、スクリーン装置を設置する窓の種類や、スクリーン装置を屋内外のいずれに設置するのか等、スクリーン装置を設置する際に求められる機能などを考慮して設定すればよい。
さらに、上部連結装置70、下部連結装置80は、上部スクリーン50、下部スクリーン60の左右2箇所に配置されるものに限定されず、例えば、下部スクリーン60が軽量であれば中央の1箇所で連結してもよい。
前記実施形態では、スクリーン装置10、10Bは、窓1の室内側に配置されていたが、窓1の室外側に配置してもよい。
また、スクリーン装置10、10Bが設置される窓としては、外動タイプの両袖片引き窓に限定されず、内動タイプの両袖片引き窓でもよいし、引違い窓、片引き窓、上げ下げ窓、すべり出し窓、開き窓等の各種の窓が利用できる。また、窓は、天井から床面まで設けられるテラス戸タイプに限定されず、腰窓などでもよい。
[発明のまとめ]
本発明のスクリーン装置は、上部巻取軸および下部巻取軸と、前記上部巻取軸に繰出し可能に巻き取られた上部スクリーンと、前記下部巻取軸に繰出し可能に巻き取られた下部スクリーンと、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンを上下方向に案内するガイド装置と、を備え、前記上部スクリーンの下端部と前記下部スクリーンの上端部とは、互いに連結および分離可能に構成され、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、互いに連結された状態で、同時に昇降可能であり、かつ、停止状態を保持可能であり、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、互いに分離された状態で、それぞれ独立して昇降可能であり、かつ、それぞれ停止状態を保持可能であることを特徴とする。
本発明によれば、上部スクリーンの下端部と下部スクリーンの上端部とを互いに連結および分離可能に構成し、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、互いに連結された状態で、同時に昇降可能であり、かつ、停止状態を保持可能であり、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、互いに分離された状態で、それぞれ独立して昇降可能であり、かつ、それぞれ停止状態を保持可能であるため、上部スクリーンおよび下部スクリーンを連動および単独で昇降して任意の位置で停止させることができるので、スクリーンの配置の自由度を高めることができる。
本発明のスクリーン装置において、前記上部スクリーンの下端部には、上部磁石を内蔵する上部連結装置が設けられ、前記下部スクリーンの上端部には、下部磁石を内蔵する下部連結装置が設けられ、前記上部連結装置および前記下部連結装置の少なくとも一方の連結装置は、連結装置本体と、前記連結装置本体に対して移動可能に設けられて前記上部磁石または前記下部磁石が装着された磁石ホルダーと、前記磁石ホルダーを前記上部磁石および前記下部磁石の磁力によって他方の連結装置と連結する連結位置と、前記他方の連結装置と分離可能な分離位置とに移動する移動操作部材とを備えることが好ましい。
本発明によれば、磁石ホルダーを連結位置に移動した状態で各スクリーンを互いに近づけると、上部磁石および下部磁石の磁力によって各連結装置同士つまり各スクリーンを自動的に連結できる。また、一方の磁石が装着された磁石ホルダーを移動操作部材で分離位置に移動することで各スクリーンを切り離すことができ、切り離し時の操作性も向上できる。
本発明のスクリーン装置において、前記上部連結装置は、前記上部磁石と、傾斜されたテーパ面とを備え、前記下部連結装置は、前記連結装置本体と、前記磁石ホルダーと、前記移動操作部材とを備え、前記磁石ホルダーは、前記テーパ面に当接可能な当接片を備え、前記連結位置では、前記磁石ホルダーに装着された前記下部磁石が前記上部磁石に対向配置され、前記当接片は前記上部連結装置および前記下部連結装置が前記各磁石の磁力で密着状態となることを阻害しない位置に配置され、前記分離位置では、前記磁石ホルダーに装着された前記下部磁石は前記上部磁石に対向する位置から離れた位置に配置され、前記当接片は前記テーパ面に当接して前記上部連結装置および前記下部連結装置を機械的に分離する位置に配置されることが好ましい。
本発明によれば、磁石ホルダーの移動に伴い、当接片をテーパ面に当接させることで、上部連結装置および下部連結装置を機械的に分離することができ、各スクリーンを確実にかつ簡単に切り離すことができる。
本発明のスクリーン装置において、前記下部スクリーンの上端部に取り付けられたベースと、前記ベースに回動自在に取り付けられた保持ケースと、前記保持ケース内にスライド移動可能に保持されて付勢部材で付勢され、前記ガイド装置に沿って設けられるブレーキパッド当接面に当接可能なブレーキパッドと、を備えるブレーキ装置を有し、前記保持ケースの回動軸の高さ位置は、前記保持ケースの高さ方向の中間位置よりも上側に設けられていることが好ましい。
下部スクリーンにブレーキ装置を設けたので、下部スクリーンが自由落下する際にブレーキパッドがブレーキパッド当接面に接触することで摺動抵抗を発生させることができ、下部スクリーンの下降スピードを抑制できる。
また、保持ケースの回動軸の高さ位置を、保持ケースの高さ方向の中間位置よりも上側に設けたので、下部スクリーンの上昇時には下降時に比べて保持ケースの傾斜角度が大きくなり、ブレーキパッドがブレーキパッド当接面に接触する面積を小さくできるので、摺動抵抗の発生を抑制でき、下部スクリーンをスムーズに上昇させることができる。
本発明のスクリーン装置において、前記上部巻取軸を回動するプーリーを備え、前記プーリーの外周には2つの溝が形成され、一方の溝には室内側に配置される第1ボールチェーンが掛け渡され、他方の溝には室外側に配置される第2ボールチェーンが掛け渡され、前記プーリーおよび前記上部巻取軸は、前記各ボールチェーンを操作することで回動されることが好ましい。
プーリーに2重の溝を形成し、各溝に室内側に配置される第1ボールチェーンと、室外側に配置される第2ボールチェーンとをそれぞれ掛け渡しているので、窓の室内外からプーリーを操作して上部スクリーンを単独で昇降させたり、連結された各スクリーンを昇降させることができ、操作性を向上できる。
本発明のスクリーン装置において、前記下部スクリーンの上端部にはトップバーが設けられ、前記ガイド装置には、上下方向に沿って少なくとも1つ以上の係合ピンが設けられ、前記トップバーの両端には、前記係合ピンに係合可能な係合位置と、前記係合ピンに係合されない非係合位置とに移動可能な係合部品が設けられ、前記下部スクリーンは、前記係合位置に移動された前記係合部品を前記係合ピンに係合することで停止状態に保持されることが好ましい。
本発明によれば、下部スクリーンのトップバーに設けた係合部品を、ガイド装置に設けた係合ピンに係合させることで下部スクリーンの落下を防止して停止状態を保持できるので、簡単な構造で確実に下部スクリーンを保持できる。
本発明のスクリーン装置において、前記上部スクリーンはロール網戸であり、前記下部スクリーンはロールシェードであることが好ましい。
本発明によれば、各スクリーンを各巻取軸に巻き取って開口を形成する出入りモード、ロール網戸のみを設置した第1通気モード、上側をロール網戸、下側をロールシェードとした第2通気モード、下部スクリーンを引き上げて所定の高さ位置に保持するドラフト防止モードの4つのモードを実現できる。
本発明のスクリーン装置において、前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、前記ガイド装置の同一のガイド溝で昇降可能に案内されていることが好ましい。
本発明によれば、ガイド装置を各スクリーンの左右にそれぞれ1本ずつ配置すればよく、ガイド装置の本数を削減できる。
1…窓、3…外障子、10…スクリーン装置、10B…スクリーン装置、20…上部巻取装置、20B…上部巻取装置、21…上部巻取軸、30…下部巻取装置、30B…下部巻取装置、31…下部巻取軸、40…ガイド装置、41…ガイドレール、45…係合ピン、50…上部スクリーン、51…ネット、52…縦ガイドファスナー、60…下部スクリーン、61…ソリッドスクリーン、62…縦ガイドファスナー、66…トップバー、70…上部連結装置、71…保持ケース、72…上部磁石、80…下部連結装置、80B…下部連結装置、81…磁石ボックス、82…ボックス本体、83…磁石ホルダー、84…駆動ピン、85…圧縮コイルばね、86…室内側操作レバー、87…室外側操作レバー、90…係合部品、110…ブレーキ装置、130…保持ケース、140…圧縮コイルばね、150…ゴム台座、160…ブレーキパッド、233…プーリー、234…第1ボールチェーン、235…第2ボールチェーン、431…ブレーキパッド当接面、831…下部磁石、834…当接片、2331…溝、2332…溝、4110…ガイド溝、7163…テーパ面。

Claims (8)

  1. 上部巻取軸および下部巻取軸と、
    前記上部巻取軸に繰出し可能に巻き取られた上部スクリーンと、
    前記下部巻取軸に繰出し可能に巻き取られた下部スクリーンと、
    前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンを上下方向に案内するガイド装置と、を備え、
    前記上部スクリーンの下端部と前記下部スクリーンの上端部とは、互いに連結および分離可能に構成され、
    前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、互いに連結された状態で、同時に昇降可能であり、かつ、停止状態を保持可能であり、
    前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、互いに分離された状態で、それぞれ独立して昇降可能であり、かつ、それぞれ停止状態を保持可能である
    ことを特徴とするスクリーン装置。
  2. 請求項1に記載のスクリーン装置において、
    前記上部スクリーンの下端部には、上部磁石を内蔵する上部連結装置が設けられ、
    前記下部スクリーンの上端部には、下部磁石を内蔵する下部連結装置が設けられ、
    前記上部連結装置および前記下部連結装置の少なくとも一方の連結装置は、
    連結装置本体と、
    前記連結装置本体に対して移動可能に設けられて前記上部磁石または前記下部磁石が装着された磁石ホルダーと、
    前記磁石ホルダーを前記上部磁石および前記下部磁石の磁力によって他方の連結装置と連結する連結位置と、前記他方の連結装置と分離可能な分離位置とに移動する移動操作部材とを備える
    ことを特徴とするスクリーン装置。
  3. 請求項2に記載のスクリーン装置において、
    前記上部連結装置は、前記上部磁石と、傾斜されたテーパ面とを備え、
    前記下部連結装置は、前記連結装置本体と、前記磁石ホルダーと、前記移動操作部材とを備え、
    前記磁石ホルダーは、前記テーパ面に当接可能な当接片を備え、
    前記連結位置では、前記磁石ホルダーに装着された前記下部磁石が前記上部磁石に対向配置され、前記当接片は前記上部連結装置および前記下部連結装置が前記各磁石の磁力で密着状態となることを阻害しない位置に配置され、
    前記分離位置では、前記磁石ホルダーに装着された前記下部磁石は前記上部磁石に対向する位置から離れた位置に配置され、前記当接片は前記テーパ面に当接して前記上部連結装置および前記下部連結装置を機械的に分離する位置に配置される
    ことを特徴とするスクリーン装置。
  4. 請求項1に記載のスクリーン装置において、
    前記下部スクリーンの上端部に取り付けられたベースと、
    前記ベースに回動自在に取り付けられた保持ケースと、
    前記保持ケース内にスライド移動可能に保持されて付勢部材で付勢され、前記ガイド装置に沿って設けられるブレーキパッド当接面に当接可能なブレーキパッドと、を備えるブレーキ装置を有し、
    前記保持ケースの回動軸の高さ位置は、前記保持ケースの高さ方向の中間位置よりも上側に設けられている
    ことを特徴とするスクリーン装置。
  5. 請求項1に記載のスクリーン装置において、
    前記上部巻取軸を回動するプーリーを備え、
    前記プーリーの外周には2つの溝が形成され、
    一方の溝には室内側に配置される第1ボールチェーンが掛け渡され、
    他方の溝には室外側に配置される第2ボールチェーンが掛け渡され、
    前記プーリーおよび前記上部巻取軸は、前記各ボールチェーンを操作することで回動される
    ことを特徴とするスクリーン装置。
  6. 請求項1に記載のスクリーン装置において、
    前記下部スクリーンの上端部にはトップバーが設けられ、
    前記ガイド装置には、上下方向に沿って少なくとも1つ以上の係合ピンが設けられ、
    前記トップバーの両端には、前記係合ピンに係合可能な係合位置と、前記係合ピンに係合されない非係合位置とに移動可能な係合部品が設けられ、
    前記下部スクリーンは、前記係合位置に移動された前記係合部品を前記係合ピンに係合することで停止状態に保持される
    ことを特徴とするスクリーン装置。
  7. 請求項1に記載のスクリーン装置において、
    前記上部スクリーンはロール網戸であり、
    前記下部スクリーンはロールシェードである
    ことを特徴とするスクリーン装置。
  8. 請求項1に記載のスクリーン装置において、
    前記上部スクリーンおよび前記下部スクリーンは、前記ガイド装置の同一のガイド溝で昇降可能に案内されている
    ことを特徴とするスクリーン装置。
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