JP2013087522A - 日射遮蔽装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作装置7を枠体1の左右両端のいずれにも取着可能とし、枠体1には駆動軸4を遮蔽材6の下降方向若しくは引き上げ方向のいずれかに自動回転させて、駆動軸4に対し操作装置7側からの自動下降あるいは自動引き上げに抗する方向の回転のみを伝達することにより、遮蔽材6の自動下降あるいは自動引き上げを許容あるいは規制する選択昇降装置15を設け、操作装置7と駆動軸4との間には、操作装置から入力される双方向の回転トルクを駆動軸4に伝達し、駆動軸から自動回転のトルクに基づいて入力される双方向の回転トルクを操作装置7に伝達しないクラッチを介在させた。
【選択図】図1
Description
上記のようなたくし上げカーテンの操作装置では、昇降コードを巻き取る巻取軸とプーリーとは駆動軸を介して直結されているので、カーテン生地を自重降下させるとき、巻取軸が昇降コードの巻き戻し方向に回転され、その巻取軸の回転に基づいてプーリーが同方向に回転される。従って、プーリーに掛装されている操作コードが自動的に周回する状態となって、騒音を発生させるとともに、美観上好ましくない。
この発明の目的は、遮蔽材の自重降下操作時に操作装置の動作を停止させながら、右操作用の操作装置と左操作用の操作装置との共通化を図り得る日射遮蔽装置を提供することにある。
請求項4では、前記枠体の内周面を前後方向に線対称状に形成するとともに、前記駆動軸を前記内周面の中心線上に位置させ、前記クラッチを備えた前記操作装置を前記枠体の端部に嵌合可能とした。
請求項8では、前記クラッチは、前記プーリーの回転に基づいて回転される入力軸と、前記入力軸の回転に基づいて前記入力軸と駆動軸との間で移動する係合子と、前記入力軸に設けられ、該入力軸の回転に基づいて前記係合子を移動させる係合子駆動部と、前記入力軸が回転されたとき、前記係合子を前記入力軸の回転が前記駆動軸に伝達される位置に移動させ、前記入力軸が回転されないとき、前記係合子を前記駆動軸の回転が入力軸に伝達されない位置に移動させるとともに、前記係合子とともに回転可能とした案内手段と、前記係合子が前記入力軸の回転を前記駆動軸に伝達する位置に移動するまで前記案内手段の回転を阻止し、前記係合子が前記入力軸の回転を前記駆動軸に伝達する位置に移動した後は、前記案内手段を前記係合子とともに回転可能とする保持手段とを備えた。
請求項10では、前記クラッチは、前記駆動軸に嵌着されるとともに、円筒部を備えた出力軸と、前記円筒部内に挿通される前記入力軸とを備え、前記係合子として、前記入力軸の回転に基づいて該入力軸と前記円筒部の内周面に係合して、前記入力軸の回転トルクを前記出力軸に伝達する一対の拡開部材を備え、前記案内手段として、前記拡開部材を前記円筒部の内周面に係合する位置と、係合しない位置との間で移動させる案内回転部材を備え、前記案内回転部材には、前記拡開部材が前記円筒部の内周面に係合するまで前記入力軸の回転にともなう該拡開部材の回転を阻止する保持手段を備えた。
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示すように、たくし上げカーテンのヘッドボックス1の左右両側部には支持部材2a,2bが配設され、その支持部材2a,2bに巻取軸3a,3bがそれぞれ回転可能に支持されている。
前記巻取軸3a,3bには昇降コード5a,5bの上端部が取着され、その昇降コード5a,5bの下端部は前記ヘッドボックス1から吊下支持されるカーテン生地6の下端部に取着されている。カーテン生地6は、その上縁部がヘッドボックス1の前面に面ファスナーを介して接着されている。
前記スプリング保持部材26と前記出力軸14との間には案内回転部材(案内手段、保持手段)30が配設され、その案内回転部材30の中心部には前記入力軸13が挿通されている。図6に示すように、案内回転部材30はその基端部にフランジ部(保持手段)31が形成されている。
図1は、操作装置7をヘッドボックス1の右端に取着して右操作用としたたくし上げカーテンを示す。
このとき、カーテン生地6の自重降下とともに駆動軸4が昇降コード5a,5bの巻き戻し方向に回転されるが、クラッチ12の作用により駆動軸4の回転はプーリー10には伝達されない。従って、カーテン生地6の自重降下操作時にボールチェーン11が周回することはない。
この状態では、プーリー10から室内側に垂下されるボールチェーン11を下方へ引くと、プーリー10が回転されて、クラッチ12及び駆動軸4を介して巻取軸3a,3bが昇降コード巻取り方向に回転される。すると、昇降コード5a,5bが巻取軸3a,3bに巻き取られて、カーテン生地6がたくし上げられる。
このとき、カーテン生地6の自重降下とともに駆動軸4が昇降コード5a,5bの巻き戻し方向に回転されるが、クラッチ12の作用により駆動軸4の回転はプーリー10には伝達されない。従って、カーテン生地6の自重降下操作時にボールチェーン11が周回することはない。
上記のように構成されたたくし上げカーテンでは、次に示す効果を得ることができる。
(1)ボールチェーン11の操作により、駆動軸4を回転駆動してカーテン生地6の引き上げ操作と、カーテン生地6の自重降下による下降操作を行うことができる。
(2)クラッチ12の作用により、カーテン生地6を自重降下させるとき、ボールチェーン11を周回させないようにすることができる。
(3)共通の操作装置7をヘッドボックス1の両端のいずれにも取着して、右操作用あるいは左操作用のたくし上げカーテンを構成することができる。
(4)障害物検知停止装置16により、カーテン生地6を下限まで下降させた状態での昇降コード5a,5bの逆巻きを防止することができる。
(5)クラッチ12は、入力軸13の回転に基づいて拡開部材34a,34bを入力軸13と出力軸14及び駆動軸4との間で移動させて、入力軸13の回転を出力軸14及び駆動軸4に伝達することができる。また、入力軸13が回転されないとき、駆動軸4から出力軸14に伝達される回転トルクを入力軸13に伝達しない状態とすることができる。
(6)クラッチ12は、入力軸13の回転に基づいて拡開部材34a,34bの第二の摩擦生成面36を出力軸14の第一の摩擦生成面25に係合させて、入力軸13の回転を出力軸14及び駆動軸4に伝達することができる。また、入力軸13に回転トルクが作用していない状態では、拡開部材34a,34bの吸着力により、第一の摩擦生成面25と第二の摩擦生成面36との係合を解除して、駆動軸4から出力軸14に伝達される回転トルクを入力軸13に伝達しない状態に自動的に復帰させることができる。
(第二の実施形態)
図9及び図10は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、図9に示すように、第一の実施形態と同様な構成のクラッチ12と駆動軸4との間にワンウェイクラッチ17を介在させ、第一の実施形態では支持部材2a,2bに設けられた障害物検知停止装置を省略した構成である。その他の構成は、第一の実施形態と同様であり、第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
(第三の実施形態)
図11〜図13は第三の実施形態を示す。この実施形態は、第一及び第二の実施形態のクラッチ12の別例を示すものである。第一及び第二の実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明する。
次に、上記のように構成された操作装置41の作用を説明する。ボールチェーン11の操作によりプーリー43が回転されると、出力歯車44から第一及び第二の伝達歯車45a,45bを介してクラッチ46のチャックケース47が回転される。すると、図13(a)〜(d)に示すように、リブ58との摩擦により回転が阻止されているガイドプレート52によりチャック49a〜49cの回転が阻止された状態でチャックケース47が回動され、チャック49a〜49cがチャックケース47の中心に向かって移動する。
カーテン生地6を自重降下させるとき、駆動軸4は図13(a)に示す状態に位置するので、駆動軸4の回転はチャックケース47に伝達されない。
(1)クラッチ46の作用により、カーテン生地を自重降下させるとき、ボールチェーン11を周回させないようにすることができる。
(2)共通の操作装置41をヘッドボックス1の両端のいずれにも取着して、右操作用あるいは左操作用のたくし上げカーテンを構成することができる。
(3)プーリー43の回転操作により、クラッチ46ではチャック49a〜49cで駆動軸4を挟着してチャックケース47の回転を駆動軸4に伝達することができる。また、プーリー43の回転操作を停止すると、コイルスプリング54の付勢力によりチャック49a〜49cを移動させて、駆動軸4の回転をチャックケース47に伝達しない状態に自動的に復帰させることができる。
・上記操作装置7は、たくし上げカーテン以外に、プリーツスクリーン、横型ブラインド等の操作装置として使用することもできる。また、ボールチェーンの操作によりスクリーンの引き上げ操作と、スクリーンの自重降下による下降操作とを行うロールブラインド、あるいはボールチェーンの操作による下降操作と、巻取軸内のスプリングモーターの付勢力による引き上げ操作とを行うロールブラインドに使用することもできる。ロールブラインドに使用する場合には、スクリーンの巻取軸と支持ブラケットとの間に上記のような操作装置を配設し、操作装置を巻取軸の右端側及び左端側のいずれに取着しても、クラッチの出力軸が巻取軸に連結されるようにすればよい。
・ボールチェーンの操作で回転されるプーリーに代えて、操作時にクランクハンドルを入力軸に装着して、その入力軸を回転操作するようにした操作装置としてもよい。
・第一の実施形態では、入力軸13の回転に基づいて拡開部材(係合子)34a,34bを出力軸14の円筒部24の内周面に向かって径方向に移動させたが、例えば入力軸13の回転に基づいて入力軸13の軸方向に移動して駆動軸4に係合する係合子としてもよい。
・第三の実施形態では、駆動軸4にチャック49a〜49cを直接に係合させたが、チャック49a〜49c間に断面多角形状の出力軸を挿通し、その出力軸に駆動軸4を連結するようにしてもよい。
Claims (11)
- 枠体に回転可能に支持された駆動軸の回転に基づいて遮蔽材を昇降可能とし、前記枠体の端部に取着される操作装置の操作に基づいて前記駆動軸を回転させて前記遮蔽材を昇降操作する日射遮蔽装置において、
前記操作装置を前記枠体の左右両端のいずれにも取着可能とし、前記枠体には前記駆動軸を前記遮蔽材の下降方向若しくは引き上げ方向のいずれかに自動回転させて、前記駆動軸に対し前記操作装置側からの自動下降あるいは自動引き上げに抗する方向の回転のみを伝達することにより、前記遮蔽材の自動下降あるいは自動引き上げを許容あるいは規制する選択昇降装置を設け、前記操作装置と前記駆動軸との間には、前記操作装置から入力される双方向の回転トルクを前記駆動軸に伝達し、前記駆動軸から前記自動回転のトルクに基づいて入力される双方向の回転トルクを前記操作装置に伝達しないクラッチを介在させたことを特徴とする日射遮蔽装置。 - 前記操作装置は、
ケースに回転可能に支持されるプーリーと、
前記プーリーに掛装される無端状の操作コードと、
前記プーリーに接続される前記クラッチと
を備えたことを特徴とする請求項1記載の日射遮蔽装置。 - 前記選択昇降装置は、前記遮蔽材の自重降下を阻止する状態と、自重降下を許容する状態とを選択可能としたストッパー装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の日射遮蔽装置。
- 前記枠体の内周面を前後方向に線対称状に形成するとともに、前記駆動軸を前記内周面の中心線上に位置させ、前記クラッチを備えた前記操作装置を前記枠体の端部に嵌合可能としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の日射遮蔽装置。
- 前記枠体に回転可能に支持された巻取軸から昇降コードを吊下支持し、前記昇降コードで前記遮蔽材の下端部を吊下支持し、前記駆動軸で前記巻取軸を回転させて前記昇降コードを巻取軸に巻き取りあるいは巻戻して前記遮蔽材を昇降可能とし、前記巻取軸を回転可能に支持する支持部材には、前記昇降コードの弛みを検出して前記巻取軸の昇降コード巻き戻し方向の回転を阻止する障害物検知停止装置を備えたことを特徴とする請求項3又は4記載の日射遮蔽装置。
- 前記枠体に回転可能に支持された巻取軸から昇降コードを吊下支持し、前記昇降コードで前記遮蔽材の下端部を吊下支持し、前記駆動軸で前記巻取軸を回転させて前記昇降コードを巻取軸に巻き取りあるいは巻戻して前記遮蔽材を昇降可能とし、前記クラッチと前記駆動軸との間には前記操作コードの操作による前記遮蔽材の引き上げ方向の回転トルクのみを前記駆動軸に伝達するワンウェイクラッチを介在させたことを特徴とする請求項3又は4記載の日射遮蔽装置。
- 前記ワンウェイクラッチのケース内に収容される機構部を、前記ケースに対し前記駆動軸の軸方向に入れ替え可能としたことを特徴とする請求項6記載の日射遮蔽装置。
- 前記クラッチは、
前記プーリーの回転に基づいて回転される入力軸と、
前記入力軸の回転に基づいて前記入力軸と駆動軸との間で移動する係合子と、
前記入力軸に設けられ、該入力軸の回転に基づいて前記係合子を移動させる係合子駆動部と、
前記入力軸が回転されたとき、前記係合子を前記入力軸の回転が前記駆動軸に伝達される位置に移動させ、前記入力軸が回転されないとき、前記係合子を前記駆動軸の回転が入力軸に伝達されない位置に移動させるとともに、前記係合子とともに回転可能とした案内手段と、
前記係合子が前記入力軸の回転を前記駆動軸に伝達する位置に移動するまで前記案内手段の回転を阻止し、前記係合子が前記入力軸の回転を前記駆動軸に伝達する位置に移動した後は、前記案内手段を前記係合子とともに回転可能とする保持手段と
を備えたことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の日射遮蔽装置。 - 前記係合子には、前記入力軸が回転されないとき、前記係合子を前記駆動軸の回転が入力軸に伝達されない位置に自動的に復帰させる自動復帰手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の日射遮蔽装置。
- 前記クラッチは、
前記駆動軸に嵌着されるとともに、円筒部を備えた出力軸と、
前記円筒部内に挿通される前記入力軸と
を備え、
前記係合子として、前記入力軸の回転に基づいて該入力軸と前記円筒部の内周面に係合して、前記入力軸の回転トルクを前記出力軸に伝達する一対の拡開部材を備え、
前記案内手段として、前記拡開部材を前記円筒部の内周面に係合する位置と、係合しない位置との間で移動させる案内回転部材を備え、
前記案内回転部材には、前記拡開部材が前記円筒部の内周面に係合するまで前記入力軸の回転にともなう該拡開部材の回転を阻止する保持手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の日射遮蔽装置。 - 前記クラッチは、
前記プーリーの回転に基づいて回転する筒状のチャックケースと、
前記チャックケースの中心部に挿通され、前記駆動軸に連結される出力軸と
を備え、
前記係合子として、前記チャックケースの内周面と前記出力軸との間に配設される複数のチャックを備え、
前記案内手段として、前記チャックケースの回転に基づいて前記チャックを該チャックケースの中心方向に向かって案内して前記チャックで前記出力軸を挟着する該チャックケースの内周面と、前記チャック間に配設されて、前記チャックケースが回転されないとき、前記チャックを前記出力軸から離間させる位置に付勢する付勢手段を備え、
前記チャックケースを支持するハウジングには、前記チャックが前記出力軸を挟着するまで前記チャックケースの回転にともなうチャックの回転を阻止する保持手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の日射遮蔽装置。
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