JP2024010294A - 深礎掘削機 - Google Patents

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有正 大南
Arimasa Ominami
昭 稲元
Akira Inamoto
誠治 関
Seiji Seki
真也 江東
Shinya Eto
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Abstract

Figure 2024010294000001
【課題】タグラインウインチを運転席から目視しつつ、種々の作業を行う。
【解決手段】作業装置11は、第1ブーム12と、第1ブーム12の先端に取付けられた第2ブーム13と、第2ブーム13の先端に取付けられたアーム16と、アーム16から繰り出される昇降ロープ39に支持されたクラムシェルバケット43と、クラムシェルバケット43に接続された振止めロープ51の巻取り、巻出しを行うタグラインウインチ47とを備えている。第1ブーム12の背面12Cには、タグラインウインチ47が設けられ、タグラインウインチ47は、運転席5Aと側方で対向する位置または運転席5Aよりも前側に配置されている。
【選択図】図1

Description

本開示は、立坑等を掘削するのに好適に用いられる深礎掘削機に関する。
地中に立抗を掘削し、掘削した土砂を荷揚げする建設機械として、油圧ショベルの車体をベースとした深礎掘削機が知られている。この深礎掘削機は、油圧ショベルのブーム先端に、バケット昇降・開閉装置を備えたアームが取付けられ、アームから繰り出される昇降ロープによって掘削バケットが昇降可能に支持されている。深礎掘削機は、バケット昇降・開閉装置によって掘削バケットを昇降、開閉させることにより、地中に立抗を掘削する。
ここで、掘削バケットを備えた油圧クレーンには、掘削バケットの揺れを抑えるため、掘削バケットに接続された振止めロープの巻取り、巻出しを行うタグラインウインチを設けることが知られている。タグラインウインチは、掘削バケットが昇降するときに振止めロープの巻取り、巻出しを行うことにより、掘削バケットの振止め、廻止めを行う(特許文献1)。
実開昭62-26387号公報
しかし、特許文献1によるタグラインウインチは、油圧クレーンの旋回フレームの前端側でブームの下側に配置されている。このため、オペレータは、タグラインウインチに巻回されるロープと掘削バケットとを同時に目視することが難しく、掘削バケットの揺れ具合に応じてタグラインウインチを操作するのが困難であるという問題がある。
本発明の目的は、タグラインウインチを運転席から目視しつつ、種々の作業を行うことができるようにした深礎掘削機を提供することにある。
本発明は、運転席を有するキャブが設けられた自走可能な車体と、前記車体に設けられた作業装置とからなり、前記作業装置は、基端が前記車体に回動可能に取付けられた第1ブームと、前記第1ブームの先端に回動可能に取付けられた第2ブームと、前記第2ブームの先端に回動可能に取付けられたアームと、前記アームから繰り出される昇降ロープに支持された掘削バケットと、前記掘削バケットに接続された振止めロープの巻取り、巻出しを行うタグラインウインチとを備えてなる深礎掘削機において、前記第1ブームの背面には、前記タグラインウインチが設けられ、前記タグラインウインチは、前記運転席と側方で対向する位置または前記運転席よりも前側に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、掘削作業時には、運転席の前側に配置されたタグラインウインチと掘削バケットとを同時に目視しつつタグラインウインチを操作することができる。
本発明の実施形態による深礎掘削機を作業姿勢の状態で示す左側面図である。 深礎掘削機を輸送姿勢として輸送車両に積載した状態を示す左側面図である。 深礎掘削機のアームを上方から見た平面図である。 深礎掘削機の第1ブームに取付けたアーム受け部材およびタグラインウインチを上方から見た一部破断の平面図である。 アーム、クラムシェルバケット、振止めロープ、振止めシーブ、第2振止めシーブ、タグラインウインチ等を上方から見た一部破断の平面図である。 第1ブーム、アーム受け部材、タグラインウインチ等を示す要部拡大の左側面図である。 第1ブーム、アーム受け部材、タグラインウインチ等をポジショニングシリンダを取外した状態で図6中の矢示VII-VII方向から見た断面図である。 図7中の共通ベースフレームを、タグラインウインチを取外した状態で示す断面図である。 アーム受け部材を図8中の矢示IX-IX方向から見た平面図である。 アーム受け部材の位置調整機構を図9中の矢示X-X方向から見た断面図である。 振止めロープ、振止めシーブ、第2振止めシーブ等を示す左側面図である。 振止めシーブを図11中の矢示XII-XII方向から見た断面図である。 第2振止めシーブを図11中の矢示XIII-XIII方向から見た断面図である。 アーム、振止めロープ、振止めシーブ、油圧管路等を示す左側面図である。 振止めロープ、振止めシーブ、油圧管路等を図14中の矢示XV-XV方向から見た断面図である。
以下、本発明に係る深礎掘削機の実施形態について、図1ないし図15を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施形態では、深礎掘削機の走行方向を前後方向とし、走行方向と直交する方向を左右方向として説明する。
図1において、深礎掘削機1は、例えばクローラ式の油圧ショベルをベースにして製造されている。深礎掘削機1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3に設けられた作業装置11とにより構成されている。下部走行体2と上部旋回体3とは、深礎掘削機1の車体を構成している。作業装置11は、地中深く立抗100を掘削する作業に用いられる。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取付けられた旋回フレーム4を有している。旋回フレーム4は上部旋回体3のベースを構成し、左右方向で対面しつつ前後方向に延びる左右の縦板が設けられている。これら左右の縦板の前端側には、後述する第1ブーム12およびブームシリンダ14が回動可能に取付けられている。
旋回フレーム4の前部左側には、運転室を画成するキャブ5が搭載されている。キャブ5内には、オペレータが座る運転席5Aが設けられ、運転席5Aの周囲には、下部走行体2の走行動作を制御する走行用レバー・ペダル装置、上部旋回体3の旋回動作、作業装置11の動作を制御する操作レバー装置(いずれも図示せず)が配置されている。旋回フレーム4の後端側には、作業装置11との重量バランスをとるカウンタウエイト6が設けられている。カウンタウエイト6の前側には、原動機、油圧ポンプ等(いずれも図示せず)を収容する外装カバー7が設けられている。
作業装置11は、基端が上部旋回体3の旋回フレーム4に回動可能に取付けられた第1ブーム12と、第1ブーム12の先端に回動可能に取付けられた第2ブーム13と、第2ブーム13の先端に回動可能に取付けられた後述するアーム16と、アーム16の先端に昇降ロープ39および開閉ロープ41を介して支持された後述するクラムシェルバケット43とを含んで構成されている。
第1ブーム12は、旋回フレーム4に回動可能に取付けられている。第1ブーム12は、左右方向で一定の間隔をもって対向する左側面12Aおよび右側面12Bと、左側面12Aおよび右側面12Bを挟んで上下方向で対面する背面12Cおよび腹面12Dとにより、断面四角形状をなす角筒体として形成されている。第1ブーム12の背面12Cは、第1ブーム12を前後方向に伸長させた状態(図1の状態)で上面となり、第1ブーム12の腹面12Dは、第1ブーム12を前後方向に伸長させた状態で下面となる。
第1ブーム12の基端は、旋回フレーム4を構成する左右の縦板の前端側にピンを用いて回動可能に連結されている。第1ブーム12の先端には、第2ブーム13の基端が回動可能に連結されている。第1ブーム12の背面12Cには、2組のシリンダブラケット12Eが突設されている。図7に示すように、2組のシリンダブラケット12Eは、それぞれ左右方向で対向する一対の板体により構成され、後述するポジショニングシリンダ15のボトム側、および共通ベースフレーム44が取付けられている。
第2ブーム13は、第1ブーム12の先端に回動可能に取付けられている。第2ブーム13は、左右方向で一定の間隔をもって対面する左側面13Aおよび右側面13Bと、左側面13Aおよび右側面13Bを挟んで上下方向で対面する背面13Cおよび腹面13Dとにより、断面四角形状をなす角筒体として形成されている。第2ブーム13の背面13Cは、第2ブーム13を前後方向に伸長させた状態で上面となり、第2ブーム13の腹面13Dは、第2ブーム13を前後方向に伸長させた状態で下面となる。
第2ブーム13の基端は、第1ブーム12の先端に連結ピン13Eを用いて回動可能に連結されている。第2ブーム13の先端には、二又状のアームブラケット13Fが設けられ、アームブラケット13Fには、アーム16が回動可能に連結されている。第2ブーム13の背面13Cには、シリンダブラケット13Gが突設され、シリンダブラケット13Gには、ポジショニングシリンダ15のロッド側が取付けられている。また、第2ブーム13の腹面13Dには、シリンダブラケット13Hが突設され、シリンダブラケット13Hには、後述するアームシリンダ18のボトム側が取付けられている。
ブームシリンダ14は、旋回フレーム4を構成する左右の縦板と第1ブーム12との間に設けられている。ブームシリンダ14は、第1ブーム12を挟んで左右両側に1本ずつ配置され、ブームシリンダ14のボトム側は、旋回フレーム4の左右の縦板に回動可能にピン結合されている。ブームシリンダ14のロッド側は、第1ブーム12の左側面12Aおよび右側面12Bに、それぞれ回動可能にピン結合されている。従って、第1ブーム12は、ブームシリンダ14を伸縮させることにより、旋回フレーム4との連結部を中心として上下方向に回動(俯仰動)する。
ポジショニングシリンダ15は、第1ブーム12と第2ブーム13との間に2本設けられ、第1ブーム12に対して第2ブーム13を回動させる。ポジショニングシリンダ15のボトム側は、第1ブーム12の背面12Cに突設されたシリンダブラケット12Eに回動可能にピン結合されている。ポジショニングシリンダ15のロッド側は、第2ブーム13の背面13Cに突設されたシリンダブラケット13Gに回動可能にピン結合されている。従って、第2ブーム13は、ポジショニングシリンダ15を伸縮させることにより、第1ブーム12との連結部(連結ピン13E)を中心として上下方向に回動する。
アーム16は、第2ブーム13の先端に回動可能に取付けられている。図1および図3等に示すように、アーム16は、中空な筒体により形成され前後方向に延びるアーム本体17と、アーム本体17の後側に設けられたガイドアーム19と、ガイドアーム19に移動可能に取付けられたシーブ取付部材20とを含んで構成されている。
アーム本体17は、アーム16のベースとなるもので、長方形の断面形状を有する角筒体として形成されている。アーム本体17は、左右方向に一定の間隔をもって対向する左側面板17Aおよび右側面板17Bと、左側面板17Aおよび右側面板17Bの上端間を連結する上面板17Cと、左側面板17Aおよび右側面板17Bの下端間を連結する下面板17Dとによって囲まれている。アーム本体17の前端17Eは閉塞され、アーム本体17の後端17Fは開口端となっている。アーム本体17の下面板17Dの長さ方向(前後方向)の中央部には、ブーム取付ブラケット17Gとシリンダ取付ブラケット17Hとが突設されている。ブーム取付ブラケット17Gは、連結ピン17Jを介して第2ブーム13の先端に回動可能に連結されている。
アームシリンダ18は、第2ブーム13の腹面13D側に位置して第2ブーム13とアーム16との間に設けられている。アームシリンダ18のボトム側は、第2ブーム13のシリンダブラケット13Hにピン結合され、アームシリンダ18のロッド側は、アーム本体17のシリンダ取付ブラケット17Hにピン結合されている。従って、アーム本体17は、アームシリンダ18の伸縮動作に応じて、第2ブーム13との連結部(連結ピン17J)を中心として上下方向に回動する。これにより、アーム16の先端(前端)の高さを、作業現場に応じて適宜に変更することができる。
作業装置11を、図1に示す作業姿勢としたときには、アーム16の先端を高い位置に保持することができ、この作業姿勢の状態で、クラムシェルバケット43を用いて立抗100を掘削する。一方、作業装置11を、図2に示す輸送姿勢としたときには、ポジショニングシリンダ15が最縮小すると共にアームシリンダ18が伸長することにより、第2ブーム13の先端を第1ブーム12に最接近させることができる。これにより、第2ブーム13に連結されたアーム16を、第1ブーム12の背面12C側に引き寄せたコンパクトな輸送姿勢に移行させることができる。この輸送姿勢に移行することにより、深礎掘削機1をトレーラ101の荷台101Aに積載したときに、輸送時長さ(輸送時全長)を道路交通法等による長さ制限内に収めることができ、輸送作業の作業性を高めることができる構成となっている。
2本のガイドアーム19は、上下方向で対をなした状態でアーム本体17の後側に着脱可能に取付けられている。2本のガイドアーム19は、それぞれ長方形の断面形状を有する角筒体として形成され、前後方向に延びている。これら2本のガイドアーム19の前端は、アーム本体17に着脱可能に取付けられ、2本のガイドアーム19の後端は連結部材19Aを介して連結されている。これにより、2本のガイドアーム19は、上下方向に一定の間隔を保った状態でアーム本体17の後端17Fから後方に延在している。
シーブ取付部材20は、ガイドアーム19に移動可能に取付けられ、アーム16の一部を構成している。シーブ取付部材20は、後述する第1昇降用シーブ23と第1開閉用シーブ24とが取付けられた状態で、ガイドアーム19に沿って前後方向に移動する。シーブ取付部材20は、左側面板20A、右側面板20Bを有する短尺な筒体として形成され、2本のガイドアーム19を外側から取り囲んでいる。シーブ取付部材20を構成する左側面板20Aには、第1昇降用シーブ23が回転可能に取付けられ、右側面板20Bには、第1開閉用シーブ24が回転可能に取付けられている。
アーム16には、バケット昇降・開閉装置21が設けられている。バケット昇降・開閉装置21は、クラムシェルバケット43の昇降動作と開閉動作を含む各種動作を行う。バケット昇降・開閉装置21は、昇降シリンダ22、第1昇降用シーブ23、第1開閉用シーブ24、第2昇降用シーブ25、開閉シリンダ28、第2開閉用シーブ29、緩み調整シリンダ35、緩み調整用シーブ37、中間ガイドシーブ38、昇降ロープ39、開閉ロープ41を含んで構成されている。
昇降シリンダ22は、アーム16のアーム本体17内に設けられ、アーム本体17の長さ方向に沿って延びている。昇降シリンダ22は、キャブ5内に設けられた操作装置の操作に応じて伸長または縮小することにより、クラムシェルバケット43を昇降させる。昇降シリンダ22は、チューブ22Aとロッド22Bとを有している。昇降シリンダ22のチューブ22Aはアーム本体17に取付けられ、ロッド22Bは、シーブ取付部材20に取付けられている。従って、昇降シリンダ22を伸縮させることにより、シーブ取付部材20は、ガイドアーム19に沿って前後方向に移動する。
第1昇降用シーブ23は、シーブ取付部材20の左側面板20Aに回転可能に設けられている。第1昇降用シーブ23は、左側面板20Aに突設されたシーブ軸の軸方向に並んで複数枚(例えば5枚)設けられ、シーブ取付部材20に対し、シーブ軸を中心として回転可能に支持されている。第1昇降用シーブ23は、シーブカバー23Aによって外側から覆われている。
第1開閉用シーブ24は、シーブ取付部材20の右側面板20Bに回転可能に設けられている。第1開閉用シーブ24は、右側面板20Bに突設されたシーブ軸の軸方向に並んで複数枚(例えば5枚)設けられ、シーブ取付部材20に対し、シーブ軸を中心として回転可能に支持されている。第1開閉用シーブ24は、シーブカバー24Aによって外側から覆われている。
第2昇降用シーブ25は、第1昇降用シーブ23から離間してアーム本体17に設けられている。第2昇降用シーブ25は、アーム本体17の左側面板17Aに回転可能に設けられている。第2昇降用シーブ25は、左側面板17Aに突設されたシーブ軸の軸方向に並んで複数枚(例えば4枚)設けられ、アーム本体17に対し、シーブ軸を中心として回転可能に支持されている。従って、昇降シリンダ22の伸縮動作に応じてシーブ取付部材20が移動することにより、シーブ取付部材20に取付けられた第1昇降用シーブ23は、第2昇降用シーブ25に対して接近、離間する。第1昇降用シーブ23と第2昇降用シーブ25には、昇降ロープ39が巻回されている。また、第2昇降用シーブ25は、シーブカバー25Aによって外側から覆われている。
アーム本体17を構成する右側面板17Bの長さ方向の中間部には、アーム本体17の長さ方向に延びるガイドレール26が設けられている。ガイドレール26には、シーブ支持部材27が長さ方向に移動可能に係合し、シーブ支持部材27は、第2開閉用シーブ29を回転可能に支持している。アーム本体17とシーブ支持部材27との間には、開閉シリンダ28が設けられている。開閉シリンダ28のボトム側は、ブラケット28Aを介してアーム本体17の右側面板17Bに取付けられ、開閉シリンダ28のロッド側は、シーブ支持部材27に取付けられている。
第2開閉用シーブ29は、シーブ支持部材27に回転可能に設けられている。第2開閉用シーブ29は、シーブ支持部材27に突設されたシーブ軸の軸方向に並んで複数枚(例えば4枚)設けられ、シーブ支持部材27に対し、シーブ軸を中心として回転可能に支持されている。従って、シーブ支持部材27が、開閉シリンダ28の伸縮動作に応じてガイドレール26に沿って移動することにより、第2開閉用シーブ29は、第1開閉用シーブ24に対して接近、離間する。第1開閉用シーブ24と第2開閉用シーブ29には、開閉ロープ41が巻回されている。
ガイドシーブ支持軸30は、アーム本体17のうちキャブ5側となる左側面板17Aに設けられている。ガイドシーブ支持軸30の基端は、左側面板17Aの前端側に固定され、ガイドシーブ支持軸30の先端は、左側面板17Aから左側方に突出している。ガイドシーブ支持軸30は、昇降ガイドシーブ31および開閉ガイドシーブ32を回転可能に支持している。
昇降ガイドシーブ31と開閉ガイドシーブ32とは、ガイドシーブ支持軸30を介してアーム本体17のキャブ5側となる左側面板17Aに回転可能に設けられている。昇降ガイドシーブ31は、第1昇降用シーブ23と第2昇降用シーブ25とに巻回された昇降ロープ39をクラムシェルバケット43へと導く。開閉ガイドシーブ32は、第1開閉用シーブ24、第2開閉用シーブ29、緩み調整用シーブ37、中間ガイドシーブ38に巻回された開閉ロープ41をクラムシェルバケット43へと導く。昇降ガイドシーブ31と開閉ガイドシーブ32とは、アーム本体17のうちキャブ5側となる左側面板17Aの前端側に配置されている。これにより、キャブ5内の運転席5Aに座ったオペレータは、クラムシェルバケット43に取付けられた昇降ロープ39および開閉ロープ41の状態を目視によって確認しつつ、バケット昇降・開閉装置21を操作することができる。
アーム本体17を構成する右側面板17Bの前端側には、アーム本体17の長さ方向に延びるガイドレール33が設けられている。ガイドレール33には、シーブ支持部材34が長さ方向に移動可能に係合し、シーブ支持部材34は、緩み調整用シーブ37を回転可能に支持している。アーム本体17とシーブ支持部材34との間には、緩み調整シリンダ35が設けられている。緩み調整シリンダ35のボトム側は、ブラケット36を介してアーム本体17の右側面板17Bに取付けられ、緩み調整シリンダ35のロッド側は、シーブ支持部材34に取付けられている。
緩み調整用シーブ37は、シーブ支持部材34に回転可能に取付けられている。即ち、緩み調整用シーブ37は、アーム本体17の右側面板17Bに、ガイドレール33およびシーブ支持部材34を介して前後方向に移動可能に設けられている。緩み調整用シーブ37は1枚のシーブによって構成され、開閉ロープ41の緩みを調整する。
中間ガイドシーブ38は、アーム本体17の上面板17Cに回転可能に設けられている。中間ガイドシーブ38は、アーム本体17の左側面板17Aに設けられた開閉ガイドシーブ32と、アーム本体17の右側面板17Bに設けられた緩み調整用シーブ37との間に介在し、緩み調整用シーブ37から延びる開閉ロープ41が巻回されることにより、開閉ロープ41を開閉ガイドシーブ32へと案内する。
昇降ロープ39は、アーム16とクラムシェルバケット43との間に設けられ、クラムシェルバケット43を昇降可能に支持している。昇降ロープ39はワイヤロープからなり、昇降ロープ39の一端39Aは、アーム本体17の左側面板17Aに突設された左ステー40に取付けられている。昇降ロープ39の他端39Bは、昇降ガイドシーブ31の前端縁から下方へと延び、クラムシェルバケット43のバケット支持部43Aに取付けられている(図1参照)。昇降ロープ39の中間部は、複数枚の第1昇降用シーブ23と複数枚の第2昇降用シーブ25に交互に巻回されている。ここで、図5に示すように、クラムシェルバケット43の開閉方向(前後方向)の長さ寸法をAとし、開閉方向と直交する方向(左右方向)の幅寸法をBとすると、昇降ロープ39の他端39Bは、クラムシェルバケット43の前後方向(長さ寸法A)の中心、かつ左右方向(幅寸法B)の中心となる位置で、バケット支持部43Aに取付けられている。
開閉ロープ41は、アーム16とクラムシェルバケット43との間に設けられ、クラムシェルバケット43の一対のバケット43Bを開閉させる。開閉ロープ41はワイヤロープからなり、開閉ロープ41の一端41Aは、アーム本体17の右側面板17Bに突設された右ステー42に取付けられている。開閉ロープ41の他端41Bは、クラムシェルバケット43のバケット支持部43Aに取付けられている(図1参照)。開閉ロープ41の中間部は、複数枚の第1開閉用シーブ24と複数枚の第2開閉用シーブ29に交互に巻回されると共に、緩み調整用シーブ37および中間ガイドシーブ38に巻回されている。また、開閉ロープ41の他端41B側は、クラムシェルバケット43を構成する複数枚の上側シーブ43Eと複数枚の下側シーブ43Fとに交互に巻回されている。
掘削バケットとしてのクラムシェルバケット43は、アーム16の前端から昇降ロープ39を用いて昇降可能に吊り下げられている。クラムシェルバケット43は、バケット支持部43Aと、バケット支持部43Aの下側に開閉可能に設けられた一対のバケット43Bと、一対のバケット43Bが回動可能に連結された連結ブラケット43Cと、バケット支持部43Aと一対のバケット43Bとの間を連結する一対の開閉アーム43Dとを有している。バケット支持部43Aには、複数枚の上側シーブ43Eが設けられ、連結ブラケット43Cには、上側シーブ43Eと上下方向で対向する複数枚の下側シーブ43Fが設けられている。
クラムシェルバケット43のバケット支持部43Aには、昇降ロープ39の他端38Bが取付けられている。また、クラムシェルバケット43の上側シーブ43Eと下側シーブ43Fには、開閉ロープ41が交互に巻回され、開閉ロープ41の他端41Bは、クラムシェルバケット43のバケット支持部43Aに取付けられている。従って、アーム16の先端に設けられた昇降ガイドシーブ31からクラムシェルバケット43へと延びる昇降ロープ39の長さを変化させることにより、クラムシェルバケット43を昇降させることができる。また、アーム16の先端に設けられた開閉ガイドシーブ32からクラムシェルバケット43へと延びる開閉ロープ41の長さを変化させることにより、クラムシェルバケット43を開閉させることができる。
次に、本実施形態に用いられる共通ベースフレーム44、アーム受け部材45、タグラインウインチ47について説明する。
共通ベースフレーム44は、第1ブーム12の背面12Cに着脱可能に設けられている。図6および図7に示すように、共通ベースフレーム44には、アーム受け部材45とタグラインウインチ47とが一体的に取付けられている。
共通ベースフレーム44は、左側板44A、右側板44B、前板44C、後板44Dおよび上板44Eによって囲まれた枠体によって形成されている。共通ベースフレーム44の下側には、第1ブーム12のシリンダブラケット12Eを挟んで左側板44Aと対向する左張出し板44Fと、第1ブーム12のシリンダブラケット12Eを挟んで右側板44Bと対向する右張出し板44Gとが設けられている。左側板44Aと左張出し板44Fは、2本の支持ピン44Hを用いて第1ブーム12のシリンダブラケット12Eに着脱可能に取付けられている。右側板44Bと右張出し板44Gは、2本の支持ピン44Jを用いて、第1ブーム12のシリンダブラケット12Eに着脱可能に取付けられている。
左側板44Aおよび前板44Cの前側には、ウインチ支持台44Kが溶接等の手段を用いて固着されている。ウインチ支持台44Kは、左側板44Aおよび前板44Cから前方に張出し、タグラインウインチ47を支持する。共通ベースフレーム44の上板44Eは、左右方向に延びる長方形の平板からなり、アーム受け部材45が取付けられる。上板44Eの左右方向の両端側には、上下方向に貫通するボルト孔(雌ねじ孔)が形成された4個のねじ座44Lが設けられている。
アーム受け部材45は、共通ベースフレーム44を介して第1ブーム12の背面12C上に設けられている。アーム受け部材45は、共通ベースフレーム44の上板44Eに取付けられ、作業装置11を図2に示す輸送姿勢としたときに、アーム16を下側から保持する。アーム受け部材45は、共通ベースフレーム44の上板44Eと等しい形状を有する平板状の底板45Aと、左右方向で対向しつつ底板45A上に立設され、前後方向に延びる左立板45Bおよび右立板45Cとを含んで構成されている。底板45Aには、共通ベースフレーム44に設けられたねじ座44Lに対応する位置に、後述する4個の長溝孔46Aが形成され、長溝孔46Aに挿通したボルト45Dをねじ座44Lに螺着することにより、共通ベースフレーム44にアーム受け部材45が取付けられている。
アーム受け部材45の左立板45Bと右立板45Cとは、アーム本体17の左右方向の幅寸法よりも僅かに大きな間隔をもって平行に対向している。これにより、左立板45Bと右立板45Cとの間には、作業装置11を輸送姿勢としたときにアーム本体17を収容するアーム収容空間45Eが形成されている。左立板45Bおよび右立板45Cの上端側は、左右方向の間隔が徐々に大きくなるように傾斜した屈曲部45Fとなり、これら左右の屈曲部45Fによって、アーム本体17がアーム収容空間45Eへと案内される。図8および図9に示すように、底板45Aのうち左立板45Bに寄った位置には、前後方向に離間して2個ずつ合計4個のボルト孔(雌ねじ孔)45Gが形成され、底板45Aのうち右立板45Cに寄った位置にも、合計4個のボルト孔(図示せず)が形成されている。
アーム受け部材45の底板45Aには、アーム受け部材45を共通ベースフレーム44に対して水平方向および上下方向に位置調整するための位置調整機構46が設けられている。位置調整機構46は、4個の長溝孔46Aと、4個の高さ調整部材46Bとにより構成されている。
4個の長溝孔46Aは、底板45Aのうち共通ベースフレーム44のねじ座44Lに対応する部位に設けられている。長溝孔46Aは、左右方向に延びる長円形状を有し、ボルト45Dが相対移動可能に挿通される。これにより、アーム受け部材45を、ボルト45Dを用いて共通ベースフレーム44に締結するときに、共通ベースフレーム44に対し、アーム受け部材45を長溝孔46Aの範囲で左右方向(水平方向)に位置調整することができる構成となっている。
4個の高さ調整部材46Bは、アーム受け部材45の底板45Aのうち、アーム収容空間45E側に設けられている。図9および図10に示すように、高さ調整部材46Bは、左立板45Bに隣接してボルト孔45Gに対応する2箇所と、右立板45Cに隣接してボルト孔45Gに対応する2箇所との合計4箇所に配置されている。高さ調整部材46Bは、アーム本体17の下面板17Dに当接する当接板46Cと、当接板46Cに挿通されボルト孔45Gに螺着される2本のボルト46Dと、当接板46Cと底板45Aとの間に配置された複数のシム46Eとにより構成されている。シム46Eは、板厚が異なる複数種類のシム板を組合わせることにより、底板45Aからの当接板46Cの突出量(高さ)を調整する。複数のシム46Eには、それぞれボルト孔45Gに対応する2個のボルト挿通孔46Fが形成されている。当接板46Cには、ボルト孔45Gに対応する2個のボルト挿通孔46Gと、ボルト46Dの頭部を収容する座ぐり穴46Hが形成されている。
従って、高さ調整部材46Bのシム46Eを適宜に組合わせ、底板45Aからの当接板46Cの突出量を調整することにより、4個の当接板46Cをアーム本体17の下面板17Dに確実に当接させることができる。これにより、作業装置11を輸送姿勢としたときに、アーム受け部材45によってアーム16のアーム本体17を安定して保持することができる構成となっている。なお、図10に示すように、共通ベースフレーム44の上板44Eのうち高さ調整部材46Bに対応する4箇所には、ボルト45Dの先端が挿通される長溝孔44Mが形成され、この長溝孔44Mは、位置調整機構46の長溝孔46Aと同等の長さ寸法を有している。
ここで、図2に示すように、アーム受け部材45は、作業装置11を輸送姿勢とした状態で、キャブ5内の運転席5Aよりも前側に配置されている。これにより、アーム16を第1ブーム12の背面12C側に引き寄せて、アーム本体17をアーム受け部材45によって保持するときに、運転席5Aに座ったオペレータは、前方を向いた楽な姿勢のままアーム本体17とアーム受け部材45とを同時に目視することができる。なお、アーム受け部材45は、作業装置11を輸送姿勢とした状態で運転席5Aと右側方で対向する位置(運転席5Aの真横)に配置する構成としてもよい。
タグラインウインチ47は、共通ベースフレーム44を介してアーム受け部材45と共に第1ブーム12の背面12C上に設けられている。図4に示すように、タグラインウインチ47は、アーム受け部材45よりもキャブ5側に片寄った位置、即ち、アーム受け部材45の左前側に位置して共通ベースフレーム44のウインチ支持台44Kに取付けられている。図6および図7に示すように、タグラインウインチ47は、支持フレーム48と、支持フレーム48に回転可能に支持されたドラム49と、ドラム49を回転駆動する油圧モータ50とにより構成され、クラムシェルバケット43に接続された後述する振止めロープ51の巻取り、巻出しを行う。
支持フレーム48は、共通ベースフレーム44のウインチ支持台44Kに取付けられている。支持フレーム48は、底板48Aと、左右方向で一定の間隔をもって対向しつつ底板48A上に立設された左側板48Bおよび右側板48Cと、左側板48Bと右側板48Cとの間を連結する連結板48Dとにより構成されている。支持フレーム48の底板48Aは、複数のボルト48Eを用いてウインチ支持台44K上に固定されている。
ドラム49は、円筒状のドラム本体49Aと、ドラム本体49Aの中心に設けられた回転軸49Bとを有している。回転軸49Bは、支持フレーム48の左側板48Bおよび右側板48Cに回転可能に支持され、ドラム本体49Aには、振止めロープ51が巻回されている。油圧モータ50は、支持フレーム48の右側板48Cに取付けられている。油圧モータ50は、減速機等を介してドラム49の回転軸49Bに接続され、ドラム本体49Aを回転駆動する。
振止めロープ51は、ワイヤロープからなり、クラムシェルバケット43とタグラインウインチ47のドラム49との間に設けられている。図5に示すように、振止めロープ51の一端側は二又状に分岐し、クラムシェルバケット43の開閉方向と直交する方向(左右方向)において、それぞれクラムシェルバケット43の開閉アーム43D等に接続されている。これにより、振止めロープ51は、図5中に示すクラムシェルバケット43の左右方向および前後方向の中心部でクラムシェルバケット43に接続され、後述する振止めシーブ52および第2の振止めシーブ54を介してタグラインウインチ47へと案内され、ドラム49のドラム本体49Aに巻回されている。
タグラインウインチ47は、クラムシェルバケット43を用いて立抗100の掘削作業を行うときに、ドラム49によって適宜に振止めロープ51の巻取り、巻出しを行う。これにより、振止めロープ51の張りが調整され、クラムシェルバケット43が水平方向(前後方向および左右方向)に揺動するのを抑える(振止め)と共に、昇降ロープ39を中心として回転するのを抑える(廻止め)ことができる。
ここで、図1に示すように、タグラインウインチ47は、作業装置11を作業姿勢とした状態で、キャブ5内の運転席5Aよりも前側に配置されている。これにより、立抗100の掘削作業時に、タグラインウインチ47によって振止めロープ51の巻取り、巻出しを行うときに、運転席5Aに座ったオペレータは、前方を向いた楽な姿勢のまま、タグラインウインチ47に巻回される振止めロープ51とクラムシェルバケット43とを確実に目視することができる。なお、タグラインウインチ47は、作業装置11を作業姿勢とした状態で運転席5Aと右側方で対向する位置(運転席5Aの真横)に配置する構成としてもよい。
ここで、アーム本体17の左側面板17Aの前端側には、昇降ガイドシーブ31と開閉ガイドシーブ32が回転可能に設けられ、クラムシェルバケット43を支持する昇降ロープ39は、昇降ガイドシーブ31に巻回されている。このため、クラムシェルバケット43の左右方向の中心部は、アーム本体17のうちキャブ5側に位置する左側面板17Aに片寄っており、クラムシェルバケット43に接続された振止めロープ51は、キャブ5寄りに配置されている。これに対し、タグラインウインチ47は、アーム受け部材45よりもキャブ5側に片寄った位置に設けられているので、振止めロープ51を、第1ブーム12および第2ブーム13等に干渉することなく、ドラム49によって円滑に巻取り、巻出すことができる。
また、タグラインウインチ47は、アーム受け部材45と一緒に共通ベースフレーム44に設けられ、共通ベースフレーム44は、第1ブーム12のシリンダブラケット12Eに着脱可能に取付けられている。これにより、アーム受け部材45とタグラインウインチ47とを、共通ベースフレーム44によって一箇所に纏めることができる。この結果、例えばタグラインウインチとアーム受け部材とを別々に設ける場合に比較して、アーム受け部材45とタグラインウインチ47の周囲に形成される占有スペースを小さくすることができる。この結果、例えば作業装置11に後述する油圧管路53等を配策するときの自由度を大きくすることができる。
振止めシーブ52は、アーム16との連結部(連結ピン17J)に隣接して第2ブーム13の先端側(アームブラケット13F)に回転可能に設けられている。図11および図12に示すように、振止めシーブ52は、アームブラケット13Fのうちキャブ5側に位置する左側面に突設された支持軸52Aと、支持軸52Aに対し軸受52Bを介して回転可能に支持されたシーブ本体52Cとを有している。また、支持軸52Aには、シーブ本体52Cよりも大径な2枚の円形フランジ52Dがシーブ本体52Cを挟んで固定され、これら2枚の円形フランジ52Dには、シーブ本体52Cよりも外径側に位置して1本の外れ止めピン52Eが固定されている。
振止めシーブ52のシーブ本体52Cには、振止めロープ51の途中部位が係合し、クラムシェルバケット43から延びる振止めロープ51を、タグラインウインチ47のドラム49に向けて案内する。また、振止めシーブ52の外れ止めピン52Eは、例えば作業装置11を輸送姿勢とした場合等において、シーブ本体52Cから離脱した振止めロープ51が係合することにより、振止めロープ51が振止めシーブ52から外れるのを防止する。
このように、振止めシーブ52を、第2ブーム13のアームブラケット13Fに設けることにより、振止めシーブ52とタグラインウインチ47との間の距離を大きく確保することができる。これにより、振止めシーブ52を経由してタグラインウインチ47のドラム49に巻回される振止めロープ51のフリートアングルを、適切な範囲内に設定することができ、ドラム49に対する振止めロープ51の乱巻き等を抑えることができる。
一方、図14および図15に示すように、第2ブーム13のうちキャブ5側となる左側面13Aには、油圧ホースを含む複数の油圧管路53が取付けられている。これら油圧管路53は、アーム16に設けられた昇降シリンダ22、開閉シリンダ28等の油圧アクチュエータに圧油を供給するもので、第2ブーム13に設けられたアームブラケット13Fの左側方からアーム本体17へと延びている。これに対し、振止めシーブ52は、アームブラケット13Fの左側方に配置された複数の油圧管路53よりも、第2ブーム13の左側面13A寄りに配置されている。これにより、振止めロープ51が、複数の油圧管路53と干渉するのを抑えることができ、油圧管路53を保護することができる。
第2の振止めシーブ54は、クラムシェルバケット43と振止めシーブ52との間に位置してアーム本体17に回転可能に設けられている。図11および図13に示すように、アーム本体17の左側面板17Aと下面板17Dとが交わる角部付近には、左側面板17Aから左側方に突出するブラケット55が設けられ、ブラケット55にはU字型のシャックル56が取付けられている。第2の振止めシーブ54は、シャックル56に取付けられることにより、アーム本体17の腹面となる下面板17Dよりも下側に配置され、前後方向および左右方向を含む水平方向に揺動可能となっている。第2の振止めシーブ54は、シャックル56に係合するフック54Aと、フック54Aを挟んで左右方向で対向する2枚の側面カバー54Bと、これら2枚の側面カバー54B間に支持軸54Cを介して回転可能に支持されたシーブ本体54Dとにより構成されている。
第2の振止めシーブ54のシーブ本体54Dは、クラムシェルバケット43から振止めシーブ52へと延びる振止めロープ51の途中部位が係合することにより、クラムシェルバケット43の揺動によって振止めロープ51に作用する力を緩和した状態で、振止めロープ51を振止めシーブ52へと案内する。第2の振止めシーブ54は、シャックル56に対し水平方向に揺動可能に係合し、アーム本体17の下面板17Dよりも下側に配置されている。従って、掘削作業時にクラムシェルバケット43が水平方向に揺動したとしても、第2の振止めシーブ54は、クラムシェルバケット43の揺動動作に追従してシャックル56に対して揺動しつつ、シーブ本体54Dによって振止めロープ51を振止めシーブ52へと案内する。
ここで、図5に示すように、アーム本体17の左側面板17Aの前端に設けられた昇降ガイドシーブ31と、振止めシーブ52のシーブ本体52Cと、第2の振止めシーブ54のシーブ本体54Dとは、直線状に並んで配置されている。そして、昇降ロープ39の他端39Bは、クラムシェルバケット43の左右方向および前後方向の中心部でバケット支持部43Aに接続され、振止めロープ51は、クラムシェルバケット43の左右方向の中心部でクラムシェルバケット43に接続されている。このため、振止めロープ51は、直線状に並んだ振止めシーブ52のシーブ本体52Cと、第2の振止めシーブ54のシーブ本体54Dとを経由して、タグラインウインチ47のドラム49に案内される。この結果、振止めロープ51が、振止めシーブ52(シーブ本体52C)および第2の振止めシーブ54(シーブ本体54D)から離脱するのを抑えることができ、タグラインウインチ47による振止めロープ51の巻取り、巻出しを円滑に行うことができる。
また、アーム本体17に対する第2の振止めシーブ54の取付位置、即ちシャックル56の取付位置は、以下のように設定されている。即ち、図1に示すように、アーム本体17の前端(昇降ガイドシーブ31)から下方に延びる昇降ロープ39とシャックル56との間の水平方向の距離をCとし、立抗100の直径をDとする。この状態で、シャックル56の取付位置は、距離Cが立抗100の半径D/2よりも小さくなる(C<D/2)位置に設定されている。これにより、立抗100の掘削作業時に、振止めロープ51が立抗100の開口端縁100Aに接触するのを防止することができ、振止めロープ51を保護することができる。
本実施形態による深礎掘削機1は、上述の如き構成を有するもので、深礎掘削機1を用いて立抗100を掘削するときには、オペレータはキャブ5に搭乗し、走行用レバー・ペダル装置(図示せず)を操作して深礎掘削機1を作業場所まで走行させる。次に、オペレータは、操作レバー装置(図示せず)を操作し、ブームシリンダ14、ポジショニングシリンダ15、アームシリンダ18を伸縮させる。これにより、図1に示すように、作業装置11は、第1ブーム12の先端を上限位置まで延ばした状態で、アーム16を第2ブーム13よりも上側に配置した作業姿勢となる。この状態で、ポジショニングシリンダ15、アームシリンダ18等の伸縮量を調整することにより、地面に対するアーム16の角度を適宜に設定することができる。従って、例えば作業高さが制限された建物内で掘削作業を行う場合には、アーム16が地面と水平となるように作業姿勢を変化させ、深礎掘削機1の作業高さを低く抑えることができる。
作業現場に応じて作業装置11の作業姿勢を決定した後には、オペレータは操作レバー装置を用いて上部旋回体3を旋回させ、クラムシェルバケット43を掘削すべき立抗100の上方に移動させる。次に、オペレータは、バケット昇降・開閉装置21によって立抗100内にクラムシェルバケット43を降下させ、バケット43Bを開いた状態でクラムシェルバケット43を穴底に着地させた後、バケット43Bを閉じる。このようにして、穴底の土砂が掘削されてクラムシェルバケット43に保持された後、バケット昇降・開閉装置21によって、クラムシェルバケット43を立抗100の上方へと引上げる。そして、上部旋回体3を旋回させてクラムシェルバケット43を所定の排土位置に移動させ、バケット43Bを開いて土砂を放土する。
このように、クラムシェルバケット43を用いて立抗100を掘削するときには、共通ベースフレーム44を介して第1ブーム12の背面12Cに設けられたタグラインウインチ47を操作することにより、ドラム49によって適宜に振止めロープ51の巻取り、巻出しを行う。これにより、振止めロープ51の張りが調整され、クラムシェルバケット43が水平方向(前後方向および左右方向)に揺動するのを抑えると共に、昇降ロープ39を中心として回転するのを抑えることができる。この場合、タグラインウインチ47は、キャブ5内の運転席5Aよりも前側に位置して第1ブーム12の背面12Cに設けられている。これにより、運転席5Aに座ったオペレータは、タグラインウインチ47によって振止めロープ51の巻取り、巻出しを行うときに、前方を向いた楽な姿勢のまま、タグラインウインチ47に巻回される振止めロープ51とクラムシェルバケット43とを同時に目視することができる。この結果、オペレータは、クラムシェルバケット43の挙動に応じてタグラインウインチ47を的確に操作することができ、立抗100を掘削するときの作業性を高めることができる。
また、第2ブーム13の先端側(アームブラケット13F)には、アーム16との連結ピン17Jに隣接して振止めシーブ52が設けられ、振止めロープ51は、振止めシーブ52を経由してタグラインウインチ47へと案内される。従って、掘削作業時に第2ブーム13に対してアーム16が回動したとしても、タグラインウインチ47は、振止めロープ51を円滑に巻取り、巻出すことができる。この結果、作業装置11の作業姿勢を自由に選択することができ、掘削作業の作業性を高めることができる。
しかも、振止めシーブ52を、第2ブーム13のアームブラケット13Fに設けることにより、振止めシーブ52とタグラインウインチ47との間の距離を大きく確保することができる。これにより、振止めシーブ52を経由してタグラインウインチ47のドラム49に巻回される振止めロープ51のフリートアングルを、適切な範囲内に設定することができ、ドラム49に対する振止めロープ51の乱巻き等を抑えることができる。この結果、タグラインウインチ47によって振止めロープ51を巻取り、巻出すときの作業性を高めると共に、振止めロープ51の寿命を延ばすことができる。
また、図15に示すように、振止めシーブ52は、アームブラケット13Fの左側方に配置された複数の油圧管路53よりも、第2ブーム13の左側面13A寄りに配置されている。これにより、振止めロープ51が、複数の油圧管路53と干渉するのを抑えることができ、油圧管路53を保護することができる。この場合、振止めシーブ52を、第2ブーム13の左側面13A寄りに配置することにより、シーブ本体52Cを支持する支持軸52Aの長さを可及的に小さくすることができ、シーブ本体52Cを片持ち支持することができる。従って、振止めシーブ52全体をコンパクトに構成することができ、振止めロープ51を第2ブーム13の左側面13Aに近づけることができる分、油圧管路53を第2ブーム13の左側面13Aから大きく左側方に離して配置する必要がない。この結果、運転席5Aからクラムシェルバケット43等を目視するオペレータの視線が、油圧管路53によって妨げられることがなく、オペレータの視界を大きく確保することができる。
また、アーム本体17には、クラムシェルバケット43と振止めシーブ52との間で振止めロープ51が係合する第2の振止めシーブ54が設けられている。第2の振止めシーブ54は、クラムシェルバケット43の揺動によって振止めロープ51に作用する力を緩和した状態で、振止めロープ51を振止めシーブ52へと案内する。この場合、第2の振止めシーブ54は、シャックル56を介してアーム本体17に取付けられることにより、アーム本体17の下面板17Dよりも下側に配置されている。これにより、第2の振止めシーブ54は、前後方向および左右方向を含む水平方向に揺動可能となっている。この結果、掘削作業時にクラムシェルバケット43が水平方向に揺動したとしても、第2の振止めシーブ54は、クラムシェルバケット43の揺動動作に追従してシャックル56に対して揺動しつつ、振止めロープ51を的確に振止めシーブ52へと案内することができる。
この場合、図1に示すように、アーム本体17の前端(昇降ガイドシーブ31)から下方に延びる昇降ロープ39とシャックル56との間の水平方向の距離Cは、直径Dを有する立抗100の半径D/2よりも小さくなるように設定されている。これにより、立抗100の掘削作業時に、振止めロープ51が立抗100の開口端縁100Aに接触するのを防止することができ、振止めロープ51を保護することができる。
さらに、アーム本体17の前端に設けられた昇降ガイドシーブ31と、振止めシーブ52(シーブ本体52C)と、第2の振止めシーブ54(シーブ本体54D)とは、直線状に並んで配置されている。これにより、振止めロープ51を、直線状に並んだ振止めシーブ52のシーブ本体52Cと、第2の振止めシーブ54のシーブ本体54Dとを経由して、タグラインウインチ47のドラム49に案内することができる。この結果、振止めロープ51が、振止めシーブ52(シーブ本体52C)および第2の振止めシーブ54(シーブ本体54D)から離脱するのを抑えることができ、タグラインウインチ47による振止めロープ51の巻取り、巻出しを円滑に行うことができる。
次に、深礎掘削機1を他の作業現場に輸送する場合には、図2に示すように、作業装置11を輸送姿勢に移行させた状態で、深礎掘削機1をトレーラ101の荷台101Aに積載する。即ち、アーム本体17の前端17E側にクラムシェルバケット43を引上げた状態で、ブームシリンダ14とポジショニングシリンダ15を縮小させると共にアームシリンダ18を伸長させる。これにより、作業装置11は、アーム16を第1ブーム12および第2ブーム13の上側に配置したコンパクトな輸送姿勢となり、アーム本体17は、アーム受け部材45のアーム収容空間45E内に収容され、アーム受け部材45によって保持される。この結果、深礎掘削機1の輸送高さ(輸送時全高)を道路交通法等による制限内に収めることができ、輸送作業の作業性を高めることができる。
ここで、アーム受け部材45は、作業装置11を輸送姿勢とした状態で、キャブ5内の運転席5Aよりも前側に配置されている。従って、アーム16を第1ブーム12の背面12C側に引き寄せて、アーム本体17をアーム受け部材45によって保持するときに、運転席5Aに座ったオペレータは、前方を向いた楽な姿勢のまま、アーム本体17とアーム受け部材45とを同時に目視することができる。この結果、オペレータは、アーム本体17をアーム受け部材45(アーム収容空間45E)内に収容する操作を迅速かつ的確に行うことができ、作業装置11を輸送姿勢に移行させるときの作業性を高めることができる。
しかも、アーム本体17を保持するアーム受け部材45には、長溝孔46Aと高さ調整部材46Bとからなる位置調整機構46が設けられている。長溝孔46Aは、アーム受け部材45の底板45Aに形成され、アーム受け部材45を共通ベースフレーム44に締結するボルト45Dが相通される。従って、共通ベースフレーム44に対し、アーム受け部材45を長溝孔46Aの範囲で左右方向(水平方向)に位置調整することにより、アーム受け部材45のアーム収容空間45E内に、アーム本体17を確実に収容することができる。しかも、アーム受け部材45の左立板45Bおよび右立板45Cの上端側は、左右方向の間隔が徐々に大きくなるように傾斜した屈曲部45Fとなっている。従って、左右の屈曲部45Fによって、アーム本体17をアーム収容空間45Eへと円滑に案内することができる。
一方、アーム受け部材45の底板45Aには、前後、左右に離間した4個の高さ調整部材46Bが設けられている。アーム受け部材45の底板45Aと当接板46Cとの間には、板厚が異なるシム板からなる複数のシム46Eが設けられている。従って、複数のシム46Eを適宜に組合わせ、底板45Aからの当接板46Cの突出量を調整することにより、4個の当接板46Cをアーム本体17の下面板17Dに確実に当接させることができる。この結果、例えばアーム本体17の組立公差、あるいはアーム本体17と第2ブーム13(アームブラケット13F)との連結部(連結ピン17J)の寸法公差等がある場合でも、アーム本体17の下面板17Dを、4個の当接板46Cに確実に当接させることができる。この結果、作業装置11を輸送姿勢としたときに、アーム受け部材45によってアーム16のアーム本体17を安定して保持することができる。
しかも、アーム受け部材45とタグラインウインチ47とは、それぞれ共通ベースフレーム44に取付けられた状態で、一体的に第1ブーム12の背面12C上に設けられている。従って、アーム受け部材45とタグラインウインチ47の周囲に形成される占有スペースを可及的に小さくすることができ、例えば深礎掘削機1に油圧管路53等を配策するときの自由度を大きくすることができる。
かくして、本実施形態による深礎掘削機1は、運転席5Aを有するキャブ5が設けられた自走可能な下部走行体2および上部旋回体3と、上部旋回体3に設けられた作業装置11とからなり、作業装置11は、基端が上部旋回体3に回動可能に取付けられた第1ブーム12と、第1ブーム12の先端に回動可能に取付けられた第2ブーム13と、第2ブーム13の先端に回動可能に取付けられたアーム16と、アーム16から繰り出される昇降ロープ39に支持されたクラムシェルバケット43と、クラムシェルバケット43に接続された振止めロープ51の巻取り、巻出しを行うタグラインウインチ47とを備えている。そして、第1ブーム12の背面12Cには、タグラインウインチ47が設けられ、タグラインウインチ47は、運転席5Aと側方で対向する位置または運転席5Aよりも前側に配置されている。
この構成によれば、運転席5Aに座ったオペレータは、立抗100の掘削作業時にタグラインウインチ47によって振止めロープ51の巻取り、巻出しを行うときに、前方を向いた楽な姿勢のまま、タグラインウインチ47に巻回される振止めロープ51とクラムシェルバケット43とを同時に目視することができる。この結果、オペレータは、クラムシェルバケット43の挙動に応じてタグラインウインチ47を的確に操作することができ、掘削作業の作業性を高めることができる。
実施形態では、第1ブーム12の背面12Cには、作業装置11を輸送姿勢としたときにアーム16を保持するアーム受け部材45が設けられ、アーム受け部材45は、作業装置11を輸送姿勢とした状態で運転席5Aと側方で対向する位置または運転席5Aよりも前側に配置されている。この構成によれば、作業装置11を輸送姿勢に移行させるため、アーム本体17をアーム受け部材45によって保持するときには、運転席5Aに座ったオペレータは、前方を向いた楽な姿勢のまま、アーム本体17とアーム受け部材45とを同時に目視することができる。この結果、オペレータは、アーム本体17をアーム受け部材45内に収容する操作を迅速かつ的確に行うことができ、その作業性を高めることができる。
実施形態では、タグラインウインチ47は、アーム受け部材45よりもキャブ5側に片寄った位置に配置されている。この構成によれば、振止めロープ51を、第1ブーム12および第2ブーム13等に干渉することなく、ドラム49によって円滑に巻取り、巻出すことができる。
実施形態では、第2ブーム13のうちキャブ5側となる左側面13Aには、アーム16に設けられた油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧管路53が設けられ、第2ブーム13の先端側には、振止めロープ51が係合する振止めシーブ52が回転可能に設けられ、振止めシーブ52は、油圧管路53よりも第2ブーム13の左側面13A寄りに配置されている。この構成によれば、振止めロープ51が油圧管路53と干渉するのを抑えることができ、油圧管路53を保護することができる。
実施形態では、アーム本体17には、振止めシーブ52とクラムシェルバケット43との間で振止めロープ51が係合する第2の振止めシーブ54が回転可能に設けられている。この構成によれば、クラムシェルバケット43の揺動によって振止めロープ51に作用する力を、第2の振止めシーブ54によって緩和した状態で、振止めロープ51を振止めシーブ52へと案内することができる。この結果、タグラインウインチ47に対する振止めロープ51の巻取り、巻出しを円滑に行うことができる。
実施形態では、第2の振止めシーブ54は、アーム本体17の下面板17Dよりも下側に配置され、アーム本体17に対して水平方向に回動可能に支持されている。この構成によれば、クラムシェルバケット43が、掘削作業時に前後方向および左右方向を含む水平方向に揺動したとしても、第2の振止めシーブ54は、クラムシェルバケット43の揺動動作に追従して揺動しつつ、振止めロープ51を的確に振止めシーブ52へと案内することができる。
実施形態では、アーム本体17のうちキャブ5側となる左側面板17Aには、昇降ロープ39が係合する昇降ガイドシーブ31が回転可能に設けられ、昇降ガイドシーブ31と、振止めシーブ52(シーブ本体52C)と、第2の振止めシーブ54(シーブ本体54D)とは、直線状に並んで配置されている。この構成によれば、振止めロープ51が、振止めシーブ52(シーブ本体52C)および第2の振止めシーブ54(シーブ本体54D)から離脱するのを抑えることができ、タグラインウインチ47による振止めロープ51の巻取り、巻出しを円滑に行うことができる。
実施形態では、アーム受け部材45とタグラインウインチ47とは、それぞれ共通ベースフレーム44に取付けられ、共通ベースフレーム44は、第1ブーム12に対して着脱可能に取付けられている。この構成によれば、アーム受け部材45とタグラインウインチ47の周囲に形成される占有スペースを可及的に小さくすることができ、例えば深礎掘削機1に油圧管路53等を配策するときの自由度を大きくすることができる。しかも、汎用本体である上部旋回体3の第1ブーム12に共通ベースフレーム44を取付けるだけで、上部旋回体3に大きな改造を行うことなく、アーム受け部材45とタグラインウインチ47とを搭載することができる。
実施形態では、アーム受け部材45には、アーム受け部材45を共通ベースフレーム44に対して水平方向および上下方向に位置調整するための位置調整機構46が設けられている。この構成によれば、例えばアーム本体17の組立公差、あるいはアーム本体17と第2ブーム13との連結部の寸法公差等がある場合でも、アーム本体17をアーム受け部材45によって確実に保持することができる。
なお、実施形態では、昇降シリンダ22を除いたバケット昇降・開閉装置21の構成部材が、アーム16(アーム本体17)の外部に配置された深礎掘削機1を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばアームの内部にバケット昇降・開閉装置が設けられた深礎掘削機にも適用することができる。
1 深礎掘削機
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
5 キャブ
5A 運転席
11 作業装置
12 第1ブーム
12C 背面
13 第2ブーム
13A 左側面(一側面)
16 アーム
17 アーム本体
17D 下面板(腹面)
39 昇降ロープ
43 クラムシェルバケット(掘削バケット)
44 共通ベースフレーム
45 アーム受け部材
46 位置調整機構
47 タグラインウインチ
51 振止めロープ
52 振止めシーブ
53 油圧管路
54 第2の振止めシーブ

Claims (9)

  1. 運転席を有するキャブが設けられた自走可能な車体と、前記車体に設けられた作業装置とからなり、
    前記作業装置は、基端が前記車体に回動可能に取付けられた第1ブームと、前記第1ブームの先端に回動可能に取付けられた第2ブームと、前記第2ブームの先端に回動可能に取付けられたアームと、前記アームから繰り出される昇降ロープに支持された掘削バケットと、前記掘削バケットに接続された振止めロープの巻取り、巻出しを行うタグラインウインチとを備えてなる深礎掘削機において、
    前記第1ブームの背面には、前記タグラインウインチが設けられ、
    前記タグラインウインチは、前記運転席と側方で対向する位置または前記運転席よりも前側に配置されていることを特徴とする深礎掘削機。
  2. 前記第1ブームの背面には、前記作業装置を輸送姿勢としたときに前記アームを保持するアーム受け部材が設けられ、
    前記アーム受け部材は、前記作業装置を輸送姿勢とした状態で前記運転席と側方で対向する位置または前記運転席よりも前側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の深礎掘削機。
  3. 前記タグラインウインチは、前記アーム受け部材よりも前記キャブ側に片寄った位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の深礎掘削機。
  4. 前記第2ブームのうち前記キャブ側となる一側面には、前記アームに設けられた油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧管路が設けられ、
    前記第2ブームの先端側には、前記振止めロープが係合する振止めシーブが回転可能に設けられ、
    前記振止めシーブは、前記油圧管路よりも前記第2ブームの前記一側面寄りに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の深礎掘削機。
  5. 前記アームには、前記振止めシーブと前記掘削バケットとの間で前記振止めロープが係合する第2の振止めシーブが回転可能に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の深礎掘削機。
  6. 前記第2の振止めシーブは、前記アームの腹面よりも下側に配置され、前記アームに対して水平方向に回動可能に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の深礎掘削機。
  7. 前記アームのうち前記キャブ側となる一側面には、前記昇降ロープが係合する昇降ガイドシーブが回転可能に設けられ、
    前記昇降ガイドシーブと、前記振止めシーブと、前記第2の振止めシーブとは、直線状に並んで配置されていることを特徴とする請求項5に記載の深礎掘削機。
  8. 前記アーム受け部材と前記タグラインウインチとは、それぞれ共通ベースフレームに取付けられ、
    前記共通ベースフレームは、前記第1ブームに対して着脱可能に取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の深礎掘削機。
  9. 前記アーム受け部材には、前記アーム受け部材を前記共通ベースフレームに対して水平方向および上下方向に位置調整するための位置調整機構が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の深礎掘削機。
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