JP2024009063A - 後処理装置および記録装置 - Google Patents

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Hidetoshi Kodama
裕太朗 原田
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Abstract

【課題】記録された記録媒体の変形をより適切に抑制して処理することができる記録後処理装置を提供する。【解決手段】記録後処理装置200(反転装置210、ステープル装置220)は、記録された記録媒体12の後処理を行う後処理部と、前記記録媒体12が搬送される搬送経路、または、記録媒体12が載置される載置部における記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段を備え、変形抑制手段が、記録媒体12に対する記録処理に係る所定のパラメーターに基づき制御される。【選択図】図1

Description

本発明は、後処理装置および記録装置に関する。
従来、画像が形成された用紙に対してステープル処理やシフト処理などの後処理を施す載置シート処理部を備えた後処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。当該後処理装置では、画像が形成された複数枚の用紙を処理トレーに載置した状態で後処理が施される。
なお、用紙に画像を形成する装置としては、例えば、液体としてのインクを液滴として吐出する記録ヘッドを備えたインクジェットプリンターなどが知られている。
特開2015-107840号公報
ところで、インクジェットプリンターを用いて画像を形成した場合、画像が形成された用紙は、インク(水分)の吸収やインクの乾燥などに伴ってカールする(用紙の一部が湾曲変形などする)場合がある。
このため、インクジェットプリンターで画像が形成された用紙を後処理装置の処理トレーに順次載置していった場合、先に載置された用紙のカールの程度が大きくなると、後から搬送される用紙が先に載置された用紙のカールした部分に引っ掛かって、用紙が不揃いとなってしまったり、搬送不具合が発生してしまったりする、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る記録後処理装置は、記録された記録媒体の後処理を行う後処理部と、前記記録媒体が搬送される搬送経路、または、前記記録媒体が載置される載置部における前記記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段を備え、前記変形抑制手段が、前記記録媒体に対する記録処理に係る所定のパラメーターに基づき制御されることを特徴とする。
記録された記録媒体は、記録材料(例えばインク)の影響により、搬送される搬送経路や載置される載置部において変形(例えばカール)する場合がある。この変形の度合い(変形量や変形による応力)は一定ではなく、記録媒体に対する記録処理に係る様々なパラメーター(例えば記録媒体の材料や記録材料、記録画像、記録環境など)によって異なる。本適用例によれば、変形抑制手段が、記録媒体に対する記録処理に係る所定のパラメーターに基づき制御されるため、より適切に記録媒体の変形を抑制することが可能となる。
[適用例2]
上記適用例に係る記録後処理装置において、記録された前記記録媒体が、水系インクによって記録された記録媒体であることを特徴とする。
水系インクを用いた記録は、記録媒体と親和性が高い水系インクが記録媒体に浸透するため、油系インクを用いた記録に比較して、記録後や乾燥後に記録媒体が変形する度合いが大きい。本適用例によれば、水系インクによって記録された記録媒体に対して、記録媒体の変形がより効果的に抑制された状態で記録後処理を行うことができる。
[適用例3]
上記適用例に係る記録後処理装置において、前記水系インクは、水を50質量%以上含有し、水溶性有機溶剤、界面活性剤、顔料を含むことを特徴とする。
本適用例の記録後処理装置のように、用いる水系インクは、水を50質量%以上含有し、水溶性有機溶剤、界面活性剤、顔料を含むことが好ましい。
[適用例4]
上記適用例に係る記録後処理装置において、前記所定のパラメーターには、前記記録媒体の物性情報が含まれることを特徴とする。
記録後や乾燥後の記録媒体の変形の度合い(変形量や変形による応力)は、記録媒体の物性によって異なる場合がある。本適用例によれば、記録媒体の物性情報が含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体の変形を抑制することが可能となる。
[適用例5]
上記適用例に係る記録後処理装置において、前記所定のパラメーターには、前記記録媒体に記録を行う環境の記録環境情報が含まれることを特徴とする。
記録後や乾燥後の記録媒体の変形の度合い(変形量や変形による応力)は、記録媒体に記録を行う環境(例えば温度や湿度)によって異なる場合がある。本適用例によれば、記録媒体に記録を行う環境の記録環境情報が含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体の変形を抑制することが可能となる。
[適用例6]
上記適用例に係る記録後処理装置において、前記所定のパラメーターには、前記記録媒体に記録を行うための記録データが含まれることを特徴とする。
記録後や乾燥後の記録媒体の変形の度合い(変形量や変形による応力)は、記録媒体に記録を行うための記録データ(例えば記録領域や記録濃度)によって異なる場合がある。
本適用例によれば、記録媒体に記録を行うための記録データが含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体の変形を抑制することが可能となる。
[適用例7]
上記適用例に係る記録後処理装置において、前記所定のパラメーターには、前記記録媒体に記録を行ってからの経過時間が含まれることを特徴とする。
記録後や乾燥後の記録媒体の変形の度合い(変形量や変形による応力)は、記録媒体に記録を行ってからの経過時間によって異なる場合がある。本適用例によれば、記録媒体に記録を行ってからの経過時間が含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体の変形を抑制することが可能となる。
[適用例8]
上記適用例に係る記録後処理装置において、前記所定のパラメーターには、前記搬送経路または前記載置部が含まれる環境の装置環境情報が含まれることを特徴とする。
記録後や乾燥後の記録媒体の変形の度合い(変形量や変形による応力)は、搬送経路または載置部が含まれる環境の装置環境情報によって異なる場合がある。本適用例によれば、搬送経路または載置部が含まれる環境の装置環境情報が含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体の変形を抑制することが可能となる。
[適用例9]
上記適用例に係る記録後処理装置において、前記後処理部として、中間処理を行う中間処理部と、仕上げ処理を行う仕上げ部と、を備え、前記中間処理部が、中間処理として、前記記録媒体の反転処理、または、乾燥処理を行い、前記仕上げ部が、前記中間処理が完了した複数の前記記録媒体に対し、前記仕上げ処理として、ステープル処理、または、パンチ処理、または、ソート処理を行うことを特徴とする。
本適用例によれば、後処理部として、中間処理を行う中間処理部と、仕上げ処理を行う仕上げ部と、を備え、中間処理部が、中間処理として、記録媒体の反転処理、または、乾燥処理を行い、仕上げ部が、中間処理が完了した複数の記録媒体に対し、仕上げ処理として、ステープル処理、または、パンチ処理、または、ソート処理を行う。つまり、記録された記録媒体に対し、複数の処理を行うことができる。また、より適切に記録媒体の変形が抑制されるため、複数の処理を行う記録後処理装置においても、ジャムなどの不具合の発生が抑制される。
[適用例10]
本適用例に係る記録装置は、上記適用例に係る記録後処理装置と、前記記録媒体に水系インクを付与することにより記録を行うラインヘッドと、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、記録媒体の記録後の変形がより適切に抑制された状態で記録後処理がされた記録を行うことができる。
実施形態1に係る記録装置の構成を示す模式図 プリンターの構成を示す模式図 反転装置(記録後処理装置)の構成を示す模式図 ステープル装置(記録後処理装置)の構成を示す模式図 記録媒体のカールの状態の例を示す模式図 記録媒体のカールの状態の例を示す模式図 記録媒体のカールの状態の例を示す模式図 記録媒体のカールの状態の例を示す模式図 風圧で記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 風圧で記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 押圧で記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 押圧で記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 自重(重力)で記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 図13に示す変形抑制手段を側面から説明する模式図 自重(重力)で記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 加湿(水の付与)により記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 矯正変形させることにより記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 乾燥により記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段の例を示す模式図 記録媒体の一部の領域に集中してカールが発生している様子を示す模式図 部分的に変形した記録媒体の変形が抑制できる変形抑制手段の模式図
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。
(実施形態1)
<記録装置>
図1は、実施形態1に係る記録装置1の構成を示す模式図である。
記録装置1は、印刷用紙などの枚葉の記録媒体12に記録(印刷)を行うインクジェット式プリンター100(以下プリンター100と言う)と記録後処理装置200などから構成されている。
記録後処理装置200は、記録された記録媒体12の後処理を行う後処理部を備えている。また、記録後処理装置200は、後処理部として、中間処理を行う中間処理部と、仕上げ処理を行う仕上げ部とを備えている。具体的には、記録後処理装置200は、記録された記録媒体12に対する後処理の内、中間処理としてプリンター100によって記録された記録媒体12の反転(裏返す)処理を行う中間処理部としての反転搬送経路18を具備する反転装置210と、中間処理後の仕上げ処理として反転処理された記録媒体12を順に積層し、所定の単位ごとにステープル処理を行う仕上げ部としてのステープル処理部36を具備するステープル装置220などから構成されている。
本願発明における「記録後処理装置」は、記録された記録媒体12に対する後処理を行う装置を示し、本実施形態の例では、反転装置210およびステープル装置220がこれに相当するが、記録後処理装置としては、これらに限定されるものではなく、例えば、所定のページ毎に間紙を挿入して積層する処理や、パンチ穴を開けるパンチ処理、所定の単位毎に分冊する処理(ソート処理)、所定の位置を折り曲げて積層する処理などを行う装置であっても良い。
図2は、プリンター100の構成を示す模式図、図3は、反転装置210の構成を示す模式図、図4は、ステープル装置220の構成を示す模式図である。
プリンター100には、プリンター搬送経路17が設けられ、反転装置210には、反転搬送経路18が設けられている。さらに、ステープル装置220には、ステープラー搬送経路19が設けられている。プリンター搬送経路17、反転搬送経路18、およびステープラー搬送経路19により、搬送方向Yの上流側となるプリンター100から反転装置210を経由してステープル装置220まで続く二点鎖線で示す搬送経路が構成されている。
<プリンター>
図2に示すように、プリンター100は、カセット21、給送部22、プリンター搬送部23、記録部24、プリンター制御部70などを備えている。
カセット21は、記録媒体12を積層状態で収容可能な収容部であり、プリンター100には、少なくとも1つ(図2では3つ)が着脱可能に設けられている。
給送部22は、カセット21に収容された記録媒体12をプリンター搬送部23に給送する。給送部22は、カセット21に積層状態で配置された記録媒体12のうち、最上位の記録媒体12を送り出すピックアップローラー26と、ピックアップローラー26により送り出された記録媒体12を1枚ずつ分離する分離ローラー対27とを備えている。さらに、給送部22は、ピックアップローラー26を回転駆動するための給送モーター(図示省略)を備えている。
プリンター搬送部23は、給送された記録媒体12を記録部24に搬送し、記録が完了した記録媒体12を反転装置210に送出する。
プリンター搬送部23は、搬送モーター(図示省略)の駆動に伴って回転することにより、プリンター搬送経路17に沿って記録媒体12を搬送する少なくとも1つ(図2では3つ)の搬送ローラー対30を備えている。さらに、プリンター搬送経路17沿いの位置には、無端状の搬送ベルト31が掛け渡された駆動プーリー32と従動プーリー33とが設けられている。記録媒体12は、搬送ベルト31の支持面(外周面)に静電吸着された状態で搬送ベルト31の回転に伴って搬送される。
記録部24は、記録媒体12に記録を行うための記録材料としての液体(以下インクと言う)を収容するタンク(図示省略)やインクを記録媒体12の吐出するインク吐出ヘッド(図示省略)を備えている。インク吐出ヘッドは、プリンター搬送経路17を挟んで搬送ベルト31と対向する位置に設けられている。記録部24は、搬送ベルト31に支持されて搬送される記録媒体12に、記録データに基づいてインクを吐出することにより付着させて記録(記録データに基づく画像の形成)を行う。なお、本実施形態の記録部24(インク吐出ヘッド)は、記録媒体12の搬送方向Yと交差(例えば直交)する幅方向に亘ってインクを同時に噴射可能な所謂ラインヘッドである。
なお、記録データとは、記録媒体12に記録する画像データ(テキストデータやイメージデータ)に基づき生成された、プリンター100に記録を実行させるためのデータである。
プリンター制御部70は、入力部、表示部、記憶部(図示省略)などを備える例えばパーソナルコンピューターであり、後述する反転制御部71、ステープラー制御部72との間で通信機能を有し、連係して、給送部22、プリンター搬送部23、記録部24などの駆動制御を行う。
<記録後処理装置(反転装置)>
図3に示すように、反転装置210は、第1反転部41、第2反転部42、反転搬送部52、反転制御部71などを備え、記録媒体12を反転(裏返して搬送)する後処理部(中間処理部)としての反転搬送経路18を構成している。
反転搬送部52は、搬送ローラー対56、センサー58、案内フラップ59などを有している。
反転搬送経路18は、反転前経路18a、反転経路18b、反転後経路18cから構成されている。
反転前経路18aの上流端は、プリンター搬送経路17と接続され、記録媒体12が導入される。反転前経路18aの下流端は、分岐点A(反転経路18bの上流端)が接続される。
反転経路18bは、第1分岐経路44、第2分岐経路45、第1合流経路46、第2合流経路47、第1反転経路48、第2反転経路49から構成されている。第1分岐経路44は、分岐点Aから第1接続点Bまでの経路である。第2分岐経路45は、分岐点Aから第2接続点Cまでの経路である。第1合流経路46は、第1接続点Bから合流点Dまでの経路である。第2合流経路47は、第2接続点Cから合流点Dまでの経路である。第1反転経路48は、第1接続点Bに続く経路である。第2反転経路49は、第2接続点Cに続く経路である。
反転後経路18cの上流端は、合流点D(反転経路18bの下流端)に接続され、反転経路18bで反転した記録媒体12が導入される。反転後経路18cの下流端は、ステープル装置220のステープラー搬送経路19に接続されている。
搬送ローラー対56は、反転搬送経路18の各所に設けられ、搬送モーター(図示省略)によって駆動される。
センサー58は、反転前経路18a、第1反転経路48、第2反転経路49に設けられ、各経路に搬送される記録媒体12を検出する。
案内フラップ59は、分岐点A、第1接続点B、第2接続点Cに設けられ、各点に搬送される記録媒体12の搬送方向を案内する。案内フラップ59は、ソレノイド(図示省略)によって回動し、搬送経路の分岐点において記録媒体12の搬送方向を案内する。
反転搬送部52(搬送ローラー対56、センサー58、案内フラップ59など)は、反転制御部71によって駆動制御され、反転搬送経路18に沿って記録媒体12を搬送する。
第1反転部41は、第1分岐経路44、第1反転経路48、第1合流経路46、およびこれらの経路に含まれる搬送ローラー対56、案内フラップ59、センサー58などによって構成される。
また、第2反転部42は、第2分岐経路45、第2反転経路49、第2合流経路47、およびこれらの経路に含まれる搬送ローラー対56、案内フラップ59、センサー58などによって構成される。
反転制御部71は、プリンター制御部70、後述するステープラー制御部72との間で通信機能を有し、連係して、搬送ローラー対56、センサー58、案内フラップ59を駆動制御し、記録媒体12の反転処理を行う。
具体的には、反転前経路18aに導入される記録媒体12を、第1反転部41による反転処理動作(第1分岐経路44から第1反転経路48を経て第1合流経路46から反転後経路18cに搬送する動作)と、第2反転部42による反転処理動作(反転前経路18aに導入される記録媒体12を、第2分岐経路45から第2反転経路49を経て第2合流経路47から反転後経路18cに搬送する動作)とを繰り返すことにより、記録媒体12の反転処理を連続して行う。
<記録後処理装置(ステープル装置)>
ステープル装置220は、反転装置210によって反転処理された記録媒体12を順に積層し、所定の単位ごとにステープル処理をして排出する装置であり、図4に示すように、ステープラー搬送部35、後処理部(仕上げ処理部)としてのステープル処理部36、スタッカー37、ステープラー制御部72などを備えている。
ステープラー搬送部35は、反転装置210から導入された記録媒体12をステープル処理部36に搬送し、ステープル処理部36でステープル処理が完了した記録媒体12をスタッカー37に送出する。ステープラー搬送部35は、搬送ローラー対81,82、案内フラップ83、センサー84などを備えている。
搬送ローラー対81,82は、搬送モーター(図示省略)の駆動に伴って回転することにより、ステープラー搬送経路19に沿って記録媒体12をステープル装置220の内部に搬送する。センサー84が搬送される記録媒体12の終端を検出すると、案内フラップ83が回動して記録媒体12の終端側をステープル処理部36の方向に案内し、次いで搬送ローラー対82のニップを開放する。記録媒体12は、下方に設けられたステープル処理部36に自重で移動(滑落)する。なお、記録媒体12が自重で移動(滑落)する際に、搬送ローラー対82を反転させて、記録媒体12をステープル処理部36に移動しやすくアシストする構成であっても良い。
ステープル処理部36は、トレー85、ステープラー86などを備えている。トレー85は、搬送ローラー対82のニップが開放されることで移動する記録媒体12を収容するように、搬送ローラー対82からステープラー86に向かうに従って下がるように傾斜して設けられている。トレー85は、移動する記録媒体12の終端部が当接する当接壁により記録媒体12の終端部位置を揃える。ステープラー86は、所定の単位ごとにトレー85に揃えられた記録媒体12をステープル(針)で綴じるステープル処理を行う。
ステープル処理が完了すると、搬送ローラー対82は、記録媒体12をニップして回転駆動し、ステープル処理が完了した記録媒体12をスタッカー37に排出し積層する。
ステープラー制御部72は、プリンター制御部70、反転制御部71との間で通信機能を有し、連係して、ステープラー搬送部35(搬送ローラー対81,82、案内フラップ83、センサー84など)およびステープル処理部36(ステープラー86)の駆動制御を行う。
<インク>
次に、記録媒体12に記録を行うための記録材料としてのインク(インク組成物)について説明する。
インクは、安全性、取り扱い性、各種性能(発色性、裏抜け適性、インク信頼性など)の観点から、インクの主溶媒が水である水性インク組成物であることが好ましい。なお、裏抜け適性とは、インクが記録媒体12に過剰に浸透して裏抜けするのを抑制するのに適した性質を言う。
水はイオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水などの純水または超純水を用いることが好ましい。特に紫外線照射または過酸化水素添加などにより滅菌処理した水を用いることが、カビやバクテリアの発生を防止してインクの長期保存を可能にする点で好ましい。
また、インクの適正な物性値(粘度など)の確保、インクの安定性及び信頼性の確保という観点で、水はインク組成物中に10質量%~75質量%含まれることが好ましい。
インクには、フルカラーの記録(画像形成や印字)に対応するインク(例えばシアン、マゼンタ、イエローなどのインク)や、ブラックインク、白色インクなどがあり、それぞれに色材を含んでいる。
色材としては、各色のインクにおいて、顔料、染料、金属酸化物などから選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。
顔料としては、特に制限されないが、ブラック用の無機顔料や有機顔料、イエロー、マゼンタ、シアンなど各色の有機顔料がある。
染料としては、イエロー、マゼンタ、シアンなど各色の染料として直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料などの各種染料などを使用することができる。
また、インクは、所定のインク特性を得るために、色材の他に、水溶性有機溶剤、多価アルコール類、ベタイン類、糖類、尿素類、界面活性剤などを含んでも良い。所定のインク特性とは、インクの記録媒体12への濡れ性や浸透性、記録媒体12に対するカール、コックリング適性、裏抜け適性、インク吐出における目詰まり適性、インクの温度による粘度特性の適性などである。
具体的には、例えば、水溶性有機溶剤として、1,2-アルカンジオールやグリコールエーテル、ピロリドン誘導体などを、多価アルコール類として、グリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどを使用することができる。界面活性剤としては、公知のフッ素系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤およびシリコン系界面活性剤などを使用することができる。
インクに顔料を含有させる際には、その他の成分として、顔料を分散させるための分散剤を添加してもよい。また、インクは、更にインクの特性を向上させるために、pH調整剤、錯化剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐・防カビ剤などを添加しても良い。
<記録媒体の変形>
記録媒体12に、セルロースなどの水分を吸収する繊維を含む場合、インクに含まれる水により記録媒体12が変形する場合がある。特に、水を50質量%以上含有する水系インクを用いた記録の場合には、これが顕著に現れる場合がある。
以下、記録媒体12の変形の内、記録媒体12が凸状あるいは凹状にカールする変形について説明する。
図5~図8は、記録媒体12のカールの状態の例を示す模式図である。
図5に示すように、記録媒体12の主面12pにインクを付与すると、インクに含まれる水が主面12pに浸透し、主面12p側が膨潤(記録媒体12を構成する繊維が伸長)することにより、主面12p側に凸形状となるように記録媒体12がカールする場合がある。記録媒体12の搬送方向Yに対して凸形状にカールする方向(弧の方向)は、記録媒体12(印刷用紙)の構成仕様や記録媒体12をプリンター100にセットする方向によって異なり、例えば、図6に示すようにカールする場合もある。
このようなカールは、主面12pが乾燥するにつれて伸長した繊維が収縮し、その度合いが小さくなる場合がある。また、図7、図8に示すように、乾燥によって繊維が更に収縮し、逆にカール(2次カール)する場合もある。
また、このようなカールの度合い(変形量)は、様々な要因によって異なる。様々な要因とは、例えば、記録媒体12の材質や厚み、記録媒体12が複数の層で形成される場合には、その層の構成仕様、プリンター100の使用環境(温湿度)、記録時間や記録からの経過時間(乾燥時間)、記録開始時点や乾燥開始時点の記録媒体12の含水量、インク仕様(水の含有率、濃度、温度)、インク付与量、インク付与領域の形状や大きさ、などである。これらの仕様や程度によって、カール量、2次カール量が異なってくる。
また、このような記録媒体12の変形(カール)によって、記録装置1が正常に動作しなくなってしまう場合がある。具体的には、例えば、記録後の搬送経路において記録媒体12のジャムが発生してしまったり、トレー85やスタッカー37など記録媒体12を積層する場所において、揃えて積層することができなくなってしまったり、その結果、記録媒体12が折り重なってしまったり、所定の単位でステープル処理ができなくなってしまったりすることがある。
これに対し、例えば、上述した特許文献1に記載される後処理装置のように、記録媒体12の変形(カール)を抑制する手段を備えた装置がある。しかしながら、記録媒体12の変形(カール)の度合いが異なった場合に、その抑制手段が充分に機能しない場合がある。例えば、特許文献1の後処理装置の場合には、用紙載置面の上方から用紙載置面に向かう方向に吹き付ける第2空気流による押圧力が、カールした用紙の応力に対して不充分な場合には、充分なカールの抑制を行うことができない。
これに対し、本実施形態の記録後処理装置(反転装置210、ステープル装置220)は、記録された記録媒体12の後処理を行う後処理部(反転搬送経路18、ステープル処理部36)と、記録媒体12が搬送される搬送経路(反転搬送経路18、ステープラー搬送経路19)、または、記録媒体12が載置される載置部(トレー85、スタッカー37)における記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段を備え、変形抑制手段が、記録媒体12に対する記録処理に係る所定のパラメーターに基づき制御されることを特徴としている。つまり、記録媒体12に対する記録処理に係る所定のパラメーターに基づき、記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度が制御される。
以下に具体的に説明する。
<変形抑制手段>
カールを抑制する変形抑制手段は、搬送経路(反転搬送経路18、ステープラー搬送経路19)や載置部(トレー85、スタッカー37)において、様々な形態で構成することができる。
図9~図18は、変形抑制手段の例を示す模式図である。
<風圧による変形抑制手段>
図9は、風圧でトレー85(図4参照)に載置される記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段300の例を示している。すなわち、変形抑制手段300は、記録媒体12の変形による応力に対抗する押圧手段として風圧を利用した変形抑制手段である。
変形抑制手段300は、複数(図9に示す例では3つ)の送風部90を備えている。それぞれの送風部90は、記録媒体12が載置されるトレー85の載置面85aに対向する位置から載置面85aに向かう方向に送風するように設けられている。
送風部90を設置する横方向の位置(載置面85aに平行する面内位置)は、記録媒体12を押圧しカールを抑制する適切な位置に設けられている。つまり、記録媒体12のサイズやカールする向きや方向が一定の場合には、記録媒体12がカールして載置面85aから離間する位置(領域)が予め判るため、その位置に対向する適切な位置(載置面85aから離間した記録媒体12を風圧によって効果的に載置面85aに押圧できる位置)に設けられている。なお、記録装置1が扱う記録媒体12のサイズやカールする向きや方向が一定ではない場合には、送風部90を設置する横方向(面内方向)の位置を可変に構成することが好ましい。
送風部90には、例えば、回転駆動される回転羽根により風を送る、所謂、送風ファンを用いることができる。
例えば、インクが付与された主面12pが膨潤することによりカールした記録媒体12は、反転装置210によって反転処理され、図9に示すように、インクが付与された主面12pを下(載置面85aに向かう方向)にしてトレー85の載置面85aに凹状態で載置される。送風部90が、カールすることにより載置面85aから離れた記録媒体12の両側の領域を風圧により押圧することで、記録媒体12のカールを抑制することができる。
また、例えば、図10に示すように、記録媒体12のカール方向が上記と逆の場合には、送風部90が、カールすることにより載置面85aから離れた記録媒体12の中央の領域を風圧により押圧することで、記録媒体12のカールを抑制することができる。
この例における変形抑制手段の抑制強度は、送風部90により送風する風圧であり、例えば、回転羽根の回転速度である。送風部90により送風する風圧は、プリンター制御部70と連係するステープラー制御部72によって制御される。抑制強度の制御については後述する。
なお、変形抑制手段300は、スタッカー37(図4参照)に設けても良い。つまり、送風部90を、記録媒体12が載置されるスタッカー37の載置面37aに対向する位置から載置面37aに向かう方向に送風するように設けても良い。この場合には、ステープル処理が完了し束ねられた記録媒体12がカールして積層される場合のカールを抑制する変形抑制手段として構成される。
<押圧による変形抑制手段>
図11、図12は、記録媒体12に当接させて押圧することでトレー85に載置される記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段301の例を示している。すなわち、変形抑制手段301は、記録媒体12の変形による応力に対抗する押圧手段を利用した変形抑制手段である。
図12は、図11に示す変形抑制手段301を側面から説明する模式図である。なお、図11には、1枚の記録媒体12を、図12には、積層するように載置された複数の記録媒体12を付記している。
変形抑制手段301は、複数(図11に示す例では2つ)の押圧部材91と、押圧部材91を支持するガイド軸92とを備えている。
押圧部材91は、可撓性を有する薄板状の樹脂部材であり、その一方の端部領域91aがガイド軸92に支持され、他方の端部領域91bが自由端として記録媒体12に当接するように構成されている。
ガイド軸92は、記録媒体12が載置されるトレー85の載置面85aと平行に延在するようにステープル装置220に取り付けられている。図12に示す矢印Kのように、ガイド軸92を軸回りに回動させることにより、押圧部材91が記録媒体12を押圧する圧力Fを調整することができる。
押圧部材91を設置する横方向の位置(ガイド軸92を設ける位置およびガイド軸92に沿う方向の位置)は、記録媒体12を押圧しカールを抑制する適切な位置に設けられている。つまり、記録媒体12のサイズやカールする向きや方向が一定の場合には、記録媒体12がカールして載置面85aから離間する位置(領域)が予め判るため、その位置に対向する適切な位置(載置面85aから離間した記録媒体12を効果的に載置面85aに押圧できる位置)に設けられている。記録装置1が扱う記録媒体12のサイズやカールする向きや方向が一定ではない場合には、押圧部材91を設置する横方向(面内方向)の位置を可変に構成することが好ましい。
例えば、インクが付与された主面12pが膨潤することによりカールした記録媒体12は、反転装置210によって反転処理され、図11に示すように、インクが付与された主面12pを下(載置面85aに向かう方向)にしてトレー85の載置面85aに凹状態で載置される。押圧部材91が、カールすることにより載置面85aから離れた記録媒体12の両側の領域を押圧することで、記録媒体12のカールを抑制することができる。
この例における変形抑制手段の抑制強度は、押圧部材91により押圧する圧力Fであり、例えば、ガイド軸92の回動角度である。押圧部材91により押圧する圧力Fは、プリンター制御部70と連係するステープラー制御部72によって制御される。抑制強度の制御については後述する。
なお、変形抑制手段301は、スタッカー37に設けても良い。つまり、ガイド軸92を、記録媒体12が載置されるスタッカー37の載置面37aと平行に延在するようにスタッカー37に取り付け、押圧部材91を、載置面37aに向かう方向に押圧するように設けても良い。この場合には、ステープル処理が完了し束ねられた記録媒体12がカールして積層される場合のカールを抑制する変形抑制手段として構成される。
<重力による変形抑制手段>
図13~図15は、カールした記録媒体12が自重(重力)によりカールした方向と逆の方向に変形し矯正されるように当接する突出リブを備えた変形抑制手段302の例を示している。すなわち、変形抑制手段302は、記録媒体12の変形による応力に対抗する押圧手段として重力を利用した変形抑制手段である。
なお、図14は、図13に示す変形抑制手段302を側面から説明する模式図である。
変形抑制手段302は、スタッカー37に設けられ、スタッカー37の載置面37aから突出する1つあるいは複数(図15に示す例では2つ)の突出リブ93を備えている。
突出リブ93は、記録媒体12のカールの弧の方向と交差する方向に延在するブロック体であり、変形抑制手段302が備える突出機構(図示省略)により記録媒体12と当接する上面を載置面37aからその法線方向に突出させることができる。
突出リブ93を設置する横方向の位置は、記録媒体12が自重(重力G)により、そのカールが抑制される適切な位置に設けられている。つまり、記録媒体12のサイズやカールする向きや方向が一定の場合には、記録媒体12がカールして載置面37aから離間する位置(領域)が予め判るため、その位置(領域)が重力Gによって押される支点となる適切な位置に設けられている。記録媒体12のサイズやカールする向きや方向が一定ではない場合には、突出リブ93を設置する横方向(面内方向)の位置を可変に構成することが好ましい。
例えば、インクが付与された主面12pが膨潤することによりカールした記録媒体12は、反転装置210によって反転処理され、図13に破線で示すように、インクが付与された主面12pを下(載置面37aに向かう方向)にしてスタッカー37の載置面37aから突出した突出リブ93に凹状態で載置される。突出リブ93を支点として、カールすることにより載置面37aから離れた記録媒体12の両側の領域が重力Gを受けることで、記録媒体12のカールが矯正される。あるいはカールが矯正される方向に重力Gが作用する。
また、例えば、図15に示すように、記録媒体12のカール方向が上記と逆の場合には、カールすることにより載置面37aから離れた記録媒体12の中央の領域が重力Gを受けるように載置面37aに近い記録媒体12の両側領域を突出リブ93が支点として支えることで、記録媒体12のカールを矯正することができる。あるいはカールが矯正される方向に重力Gが作用する。
この例における変形抑制手段の抑制強度は、突出リブ93の上面(記録媒体12の当接する面)が載置面37aからその法線方向に突出する量であり、突出機構の制御量である。突出機構は、プリンター制御部70と連係するステープラー制御部72によって制御される。抑制強度の制御については後述する。
<加湿(水の付与)による変形抑制手段>
図16は、加湿(水の付与)により記録媒体12のカールを抑制する変形抑制手段303の例を示している。変形抑制手段303は、記録媒体12の変形を発生させる応力の緩和手段として加湿(水の付与)手段を利用した変形抑制手段である。
記録媒体12は、前述したように、主面12pに付与されるインクに含まれる水の作用によりカールする。従って、主面12pの裏面に、主面12pに浸透している水と同等量の水を付与することにより、記録媒体12のカールを抑制することができる。すなわち、主面12pの膨潤と同等量の膨潤が引き起こされる水を裏面に付与することにより、表裏がバランスされてカールが抑制される。
変形抑制手段303は、記録媒体12の裏面に水を付与することができる加湿部94を備えている。
加湿部94は、具体的には、例えば、インクに代わり水を吐出するラインヘッドで構成することができる。従って、変形抑制手段303を設ける位置は、記録媒体12が通過し、記録媒体12の裏面に水を吐出する加湿部94が設置できる位置であれば、記録された記録媒体12が搬送される搬送経路(反転搬送経路18、ステープラー搬送経路19)、記録媒体12が載置される載置部(トレー85、スタッカー37)のいずれかの位置に設置することができる。
この例における変形抑制手段の抑制強度は、加湿部94が記録媒体12の裏面に付与する水の量である。加湿部94により付与される水の量は、加湿部94を設置する位置により、プリンター制御部70と連係する反転制御部71あるいはステープラー制御部72のいずれかによって制御される。抑制強度の制御については後述する。
<矯正変形による変形抑制手段>
図17は、記録媒体12を矯正変形させることにより記録媒体12のカールを抑制する変形抑制手段304の例を示している。すなわち、変形抑制手段304は、記録媒体12の変形を矯正する矯正手段を備えた変形抑制手段である。
例えば、図6に示すようなカールが発生した場合、つまり、カールが形成する弧が搬送方向Yの方向を向く場合に、記録媒体12に対して搬送方向Yに延在するような変形を加えることにより、カールを抑制できる場合がある。極端な例で説明すると、図6に示すようなカールに対して、搬送方向Y(つまりはカールが形成する弧の方向)に折り目ができるように記録媒体12を折り曲げると、カールが抑制されることで理解される。
変形抑制手段304は、記録された記録媒体12が搬送される搬送経路(反転搬送経路18、ステープラー搬送経路19)のいずれかの位置において、搬送に伴い、記録媒体12に、カールが形成する弧の方向に延在する変形を形成する複数(図17に示す例では7個)のローラー95を備えている。ローラー95は、搬送モーター(図示省略)によって駆動される。
ローラー95は、図17に示すように、搬送方向Yと交差する方向に略等間隔で配置され、隣り合うローラー95は、その間に記録媒体12が挟まれるように上下方向(記録媒体12の厚み方向)にシフトして交互に配置されている。上方向にシフトさせたローラー95aと下方向にシフトさせたローラー95bとの間に記録媒体12が当接するように挟み込み、上方向にシフトさせたローラー95aが記録媒体12に当接する高さに対して、下方向にシフトさせたローラー95bが記録媒体12に当接する高さが高くなるように構成することで、記録媒体12が波面を有するように矯正変形させることができる。この矯正変形により、図6に示すようなカールを抑制することができる。
この例における変形抑制手段の抑制強度は、ローラー95を上下方向(記録媒体12の厚み方向)にシフトさせる量であり、上方向にシフトさせたローラー95aの下端と下方向にシフトさせたローラー95bの上端とのギャップ量である。このギャップ量が大きいほど、矯正変形によって形成される波面が大きくなり、よりカールの抑制効果が高まる。
<乾燥による変形抑制手段>
図18は、乾燥により記録媒体12のカールを抑制する変形抑制手段305の例を示している。すなわち、変形抑制手段305は、記録媒体12の変形を発生させる応力の緩和手段として、乾燥手段を備えた変形抑制手段である。
変形抑制手段305は、記録媒体12に付与されたインク(水)を乾燥することができるヒーター96を備えている。
ヒーター96は、第1反転経路48および第2反転経路49に設けられ、第1反転経路48および第2反転経路49に搬送された記録媒体12を加熱することにより乾燥し、記録媒体12の主面12pに付与されたインク(水)によって膨潤した主面12pを収縮させることによりカールを抑制する。ヒーター96は、赤外線ランプや発熱線などで構成することができる。
ヒーター96を設けた搬送経路は、例えば、図18に示す第1反転経路48のように直線状に平坦に構成しても良いし、図18に示す第2反転経路49のように、湾曲させても良い。なお、この湾曲の方向は、記録媒体12がカールする湾曲方向と逆になる方向に構成するのが望ましい。
また、更に、ヒーター96を伴う搬送経路に、様々な記録媒体12のカール方向に対応して、そのカールを逆に抑制する方向となるような湾曲を持たせた搬送経路を複数構成しておき、対応する搬送経路に記録媒体12を搬送する制御を行う構成であっても良い。
この例における変形抑制手段の抑制強度は、ヒーター96の出力やヒーター96を伴う搬送経路における乾燥時間である。ヒーター96の出力や乾燥時間は、プリンター制御部70と連係する反転制御部71によって制御される。抑制強度の制御については後述する。
なお、ヒーター96は、変形抑制手段305に備えられると説明したが、記録された記録媒体12の中間処理としての乾燥処理を行う中間処理部としての機能を合わせ持っている。
以上の説明では、記録媒体12の変形を単純なカールの例を用いて説明したが、より複雑な変形を来す場合もある。例えば、記録媒体12に記録する画像の仕様によっては、複雑な変形をする場合がある。これは記録媒体12の主面12pに付与するインクの量(すなわち浸透する水の量)が画像の仕様によって面内で異なってくるためである。
そこで、変形抑制手段としては、変形に面内ばらつきがある場合の変形を抑制することができる構成であることが好ましい。例えば、図19に示すように、記録媒体12の一部の領域に集中して画像を形成(インクを付与)し、その領域にのみカールが発生するような場合には、この領域を対象とした変形の抑制ができる構成であることが好ましい。これは、変形していない領域に対しても同様に変形を抑制するような作用をさせた場合に、変形抑制手段によっては、逆に変形させてしまう場合があり、これを防ぐためである。
図20は、記録媒体12の部分的に変形した領域を対象として変形の抑制ができる構成の変形抑制手段306の例である。
図20に示す変形抑制手段306は、図13~図15を参照して説明した突出リブを備えた変形抑制手段302の変形例であり、スタッカー37に設けられた突出リブ93aの配列の様子を平面視した様子を示している。
図20に示すように、変形抑制手段306は、スタッカー37の載置面37aにマトリクス状の配置された複数(図20に示す例では56個)の突出リブ93aを備えている。
変形抑制手段302が備える突出リブ93が記録媒体12のカールの弧の方向と交差する方向に長く延在するブロック体であったのに対し、突出リブ93aは、マトリクス状に配置されているため、記録媒体12の特定の領域に形成された変形に対応した位置(変形を矯正できる位置)の突出リブ93aを突出させることにより、その領域の変形を抑制するように作用させることができる。
このように、突出リブ93aに限らず、記録媒体12の変形を抑制する作用部をマトリクス状に配置して記録媒体12と対峙させることで、同様に記録媒体12の特定の領域に形成された変形を抑制することのできる変形抑制手段を構成することができる。例えば、マトリクス状に配置する作用部として、図9を参照して説明した変形抑制手段300の送風部90をマトリクス状に配置する構成であっても良い。
なお、図16で説明した変形抑制手段303は、加湿部94を、水を吐出するラインヘッドで構成した場合に、記録媒体12に画像を形成するのと同様に、水を付与する位置が制御できるため、例えば、記録媒体12に記録する画像に合わせて、その裏面に鏡像となるように水を付与することで、表裏がバランスされた状態となり、カールなどの変形を抑制することができる。つまり、変形抑制手段303は、記録媒体12の特定の領域に形成された変形を抑制することのできる変形抑制手段として構成されている。
<変形抑制手段の制御>
次に、本実施形態を特徴付ける変形抑制手段の制御について説明する。
前述したように、記録媒体12の変形の抑制は、変形の度合いと変形抑制手段の作用効果(抑制強度)とをバランスさせることが好ましい。例えば、カールした記録媒体12の応力に対して変形抑制手段の作用が不充分な場合には、充分なカールの抑制を行うことができずに、当初の課題を解決することができないからであり、逆に、想定される変形のすべてに対応できる充分な抑制強度で一律に変形抑制手段を駆動することは、エネルギーの浪費となる場合があったり、逆に記録媒体12を変形させてしまったりするからである。
本実施形態では、変形抑制手段の抑制強度や抑制仕様を、記録媒体12の変形の度合いや変形状態に対応するように制御している。具体的には、変形抑制手段の抑制強度や抑制仕様を、記録媒体12の変形の度合いを決定するパラメーター(記録媒体12に対する記録処理に係る所定のパラメーター)に基づき制御している。なお、抑制仕様とは、抑制強度を適用する部位(記録媒体12の面内の位置)を含めた抑制強度の仕様であり、局所的には抑制強度を意味している。
<記録処理に係る所定のパラメーター>
記録媒体12の変形の度合いを決定する記録処理に係る所定のパラメーターには、記録媒体12の物性情報、インクの組成データ、記録媒体12に記録を行う環境の記録環境情報、記録媒体12に記録を行うための記録データ、記録媒体12に記録を行ってからの経過時間、搬送経路(プリンター搬送経路17、反転搬送経路18、ステープラー搬送経路19)または載置部(トレー85、スタッカー37)が含まれる環境の装置環境情報が含まれる。
なお、記録処理に係る所定のパラメーターには、必ずしも上記全てのパラメーターを含める必要はない。例えば、使用する記録媒体12やインクが予め1種類に限定されている場合や、記録媒体12に記録を行う環境が特定の環境に限定されている場合など、記録媒体12の変形の度合いに影響を与えることがないと想定されるパラメーターについては、変形抑制手段の抑制強度や抑制仕様を制御するためのパラメーターとして含める必要が無い。
記録媒体12の物性情報は、記録媒体12の変形に係る物性情報であり、予め評価したデータとして準備しておく。
予め評価し準備するデータ(記録媒体12の変形に係る物性情報)は、例えば、所定の環境下(所定の温湿度下)で、所定の試験片(記録媒体12)に対し、所定の密度で水を付与し、所定の経過時刻における試験片の変形量や変形部を押圧した時に得られる変形応力として準備しておくことができる。
なお、物性情報としては、予め評価し得られた物性情報に紐付けられる記録媒体12の品番情報や、予め評価し得られた物性情報に紐付けられる記録媒体12を構成する材料名であっても良い。
インクの組成データは、インクに含まれる水や揮発性成分の含有量情報である。特に、水を50質量%以上含有する水系インクの場合は、水の含有量によって、記録媒体12の変形の度合いが大きく異なってくる。また、水を70質量%以上含有するインクが付与された場合には、記録媒体12が乾燥した場合に2次カールが発生する頻度が高くなる。
記録媒体12に記録を行う環境の記録環境情報とは、例えば、プリンター100が設置される場所の温湿度である。
異なる温湿度環境においては、記録媒体12に付与されるインク(水)の浸透速度や乾燥速度が変わる場合があり、その結果、記録媒体12の変形特性(変形の度合いや状態およびその変化)が変わってくる。また、異なる温湿度環境に置かれる記録媒体12の含水率(乾燥の度合い)が変わってくるため、同様に、記録媒体12に付与されるインク(水)の浸透速度や乾燥速度が変わる場合がある。
記録媒体12に記録を行うための記録データとは、前述したように、記録媒体12に記録する画像データ(テキストデータやイメージデータ)に基づき生成された、プリンター100に記録を実行させるためのデータである。すなわち、記録データにより、記録媒体12に付与されるインク(水)の量や付与される密度(duty)、付与される領域が変わってくるため、記録媒体12が変形する度合いや変形の状態が記録データによって異なってくる。例えば、記録媒体12がセルロースを主として構成された一般的な記録用紙の場合には、記録媒体12の表裏におけるdutyの差が30%以上の場合に、カールが顕著となって現れる。また、記録データには、記録媒体12に対する記録が、両面記録か片面記録かの制御情報も含まれる。片面記録は、記録媒体12の表裏におけるdutyの差が顕著であるため、カールも顕著に現れる。
なお、ここで、「duty」とは、下式で算出される値である。
duty[%]=実記録ドット数/(縦解像度×横解像度)×100
式中、「実記録ドット数」は、インク滴によって形成される単位面積当たりの実記録ドット数であり、「縦解像度」及び「横解像度」はそれぞれ単位長さ当たりの解像度である
記録媒体12に記録を行ってからの経過時間は、換言すると記録された記録媒体12の自然乾燥時間である。
記録された記録媒体12が搬送経路に沿って移動しながら乾燥が進むことにより、変形の度合いや状態が異なってくる。また、例えば、記録装置1の搬送経路において、記録媒体12のジャムが発生するなどエラーにより記録装置1が停止した場合に、記録媒体12の自然乾燥が進むと、変形の度合いや状態が変化してくる。
搬送経路(プリンター搬送経路17、反転搬送経路18、ステープラー搬送経路19)または載置部(トレー85、スタッカー37)が含まれる環境の装置環境情報とは、例えば、記録後処理装置200(反転装置210、ステープル装置220)が設置される場所の温湿度である。
記録媒体12の搬送経路や載置部において、異なる温湿度環境では、記録媒体12に付与されたインク(水)の浸透速度や乾燥速度が変わる場合があり、その結果、記録媒体12の変形特性が変わってくる。
<抑制強度の制御>
上述したそれぞれの変形抑制手段の抑制強度は、上述した所定のパラメーターに基づき制御される。具体的には、例えば、上述した所定のパラメーターの具体的な値に対応してそれぞれの変形抑制手段の抑制強度が導出される条件テーブル(あるいは関数)を用いて制御される。
条件テーブル(あるいは関数)は、予め充分な評価を行った上で、例えば、記録媒体12の種類および変形抑制手段の種類毎に、例えば、付与される水の密度(duty)や温湿度によって抑制強度が導出される条件テーブル(あるいは関数)として準備しておく。
準備された条件テーブル(あるいは関数)は、プリンター制御部70が備える記憶部に記憶しておく。
条件テーブル(あるいは関数)を用いた抑制強度の導出は、プリンター制御部70において行う。条件テーブル(あるいは関数)は、例えば、記録媒体12として標準的な既知の記録用紙を使用する場合には、その記録用紙名(例えば品番)をプリンター制御部70に指定することで、記録装置1が備える変形抑制手段に対応する条件テーブル(あるいは関数)が、プリンター制御部70が備える記憶部に記憶された複数の条件テーブルの中から抽出される。プリンター制御部70は、その条件テーブル(あるいは関数)を使用し、記録を行う記録データやその時点の温湿度によって抑制強度を導出する。温湿度は、記録装置1の各部に備えられた温湿度計から得ても良いし、記録装置1のオペレーターがプリンター制御部70に入力しても良い。
プリンター制御部70は、導出された抑制強度に基づき、変形抑制手段を備える制御部(反転制御部71、ステープラー制御部72)と連係して該当する変形抑制手段を制御する。
以上述べたように、本実施形態による記録後処理装置および記録装置によれば、以下の効果を得ることができる。
記録された記録媒体12の変形の度合い(変形量や変形による応力)は一定ではなく、記録媒体12に対する記録処理に係る様々なパラメーターによって異なる。本実施形態によれば、変形抑制手段が、記録媒体12に対する記録処理に係る所定のパラメーターに基づき制御されるため、より適切に記録媒体12の変形を抑制することが可能となる。
また、水系インクを用いた記録は、記録媒体12と親和性が高い水系インクが記録媒体12に浸透するため、油系インクを用いた記録に比較して、記録後や乾燥後に記録媒体12が変形する度合いが大きい。本実施形態によれば、水系インクによって記録された記録媒体12に対して、記録媒体12の変形がより効果的に抑制された状態で記録後処理を行うことができる。
また、水を50質量%以上含有する水系インクを用いて、セルロースなどの水分を吸収する繊維を含む記録媒体12に記録を行う場合に、より適切に記録媒体12の変形を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、記録媒体12の物性情報が含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体12の変形を抑制することが可能となる。例えば、より強い応力でカールする記録媒体12に対しては、より強い必要充分な抑制強度により変形を抑制する。
また、本実施形態によれば、記録媒体12に記録を行う環境の記録環境情報が含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体12の変形を抑制することが可能となる。例えば、より湿度が高い環境に設置されたプリンター100で記録を行う場合など、記録媒体12の含水率が高くなっている場合には、より乾燥した記録媒体12に記録を行う場合に比較して、変形の度合いが低いため、必要充分なより弱い抑制強度で変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、記録媒体12に記録を行うための記録データが含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体12の変形を抑制することが可能となる。例えば、片面記録など、記録媒体12の表裏におけるdutyの差が顕著な場合には、カールの度合いが高いため、より強い必要充分な抑制強度で変形を抑制する。
また、本実施形態によれば、記録媒体12に記録を行ってからの経過時間が含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体12の変形を抑制することが可能となる。例えば、経過時間が超過した場合に、2次カールが顕著に現れることが想定される場合には、経過時間に合わせ、2次カールを抑制する方向において必要充分な抑制強度で変形を抑制する。
また、本実施形態によれば、搬送経路または載置部が含まれる環境の装置環境情報が含まれる所定のパラメーターに基づき、記録媒体12の変形を抑制する変形抑制手段の抑制強度を制御するため、より適切に記録媒体12の変形を抑制することが可能となる。例えば、搬送経路が含まれる環境の温度が高く、湿度が低い場合においては、搬送中に記録媒体12の乾燥が進行する度合いが高く、カールの度合いが高いと想定される場合には、より強い必要充分な抑制強度で変形を抑制する。
また、記録後処理装置200は、後処理部として、中間処理としての反転処理を行う中間処理部としての反転搬送経路18と、仕上げ処理としてのステープル処理を行うステープル処理部36とを備えている。そのため、反転処理とステープル処理とを同一の装置内で行うことができる。また、本実施形態によれば、より適切に記録媒体12の変形が抑制されるため、これらの処理を行う装置内において、ジャムなどの不具合の発生が抑制される。
また、変形による応力に対抗する押圧手段、変形を矯正する矯正手段、変形を発生させる応力の緩和手段のいずれかの変形抑制手段によって記録媒体12の変形が抑制され、それぞれの抑制強度が、記録媒体12に対する記録処理に係る所定のパラメーターに基づき制御されるため、より適切に記録媒体12の変形を抑制することが可能となる。
また、記録装置1によれば、記録媒体12の記録後の変形がより適切に抑制された状態で記録後処理がされた記録を行うことができる。
1…記録装置、12…記録媒体、17…プリンター搬送経路、18…反転搬送経路、18a…反転前経路、18b…反転経路、18c…反転後経路、19…ステープラー搬送経路、21…カセット、22…給送部、23…プリンター搬送部、24…記録部、26…ピックアップローラー、27…分離ローラー対、30…搬送ローラー対、31…搬送ベルト、32…駆動プーリー、33…従動プーリー、35…ステープラー搬送部、36…ステープル処理部、37…スタッカー、37a…載置面、41…第1反転部、42…第2反転部、44…第1分岐経路、45…第2分岐経路、46…第1合流経路、47…第2合流経路、48…第1反転経路、49…第2反転経路、52…反転搬送部、56…搬送ローラー対、58…センサー、59…案内フラップ、70…プリンター制御部、71…反転制御部、72…ステープラー制御部、81,82…搬送ローラー対、83…案内フラップ、84…センサー、85…トレー、85a…載置面、86…ステープラー、90…送風部、91…押圧部材、92…ガイド軸、93…突出リブ、94…加湿部、95…ローラー、96…ヒーター、100…プリンター、200…記録後処理装置、210…反転装置、220…ステープル装置、300~306…変形抑制手段。

Claims (9)

  1. 水系インクによって記録された記録媒体の後処理を行う後処理部と、
    前記後処理部で後処理される前記記録媒体が載置される載置部と、
    前記記録媒体に対する記録処理に係る所定のパラメーターに起因した前記載置部における前記記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段と、
    前記所定のパラメーターに基づいて前記変形抑制手段を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、記録を制御するプリンター制御部から前記所定のパラメーターを受信し、当該所定のパラメーターに基づいて前記記録媒体に対する前記変形抑制手段の抑制強度を変更し、
    前記所定のパラメーターには前記記録媒体に記録が行われた際の条件に基づく情報が含まれることを特徴とする後処理装置。
  2. 前記水系インクは、水を50質量%以上含有し、水溶性有機溶剤、界面活性剤、顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記所定のパラメーターには、前記記録媒体の物性情報に基づく情報が含まれることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の後処理装置。
  4. 前記所定のパラメーターには、前記記録媒体に記録を行う環境の記録環境情報に基づく情報が含まれることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の後処理装置。
  5. 前記所定のパラメーターには、前記記録媒体に記録を行うための記録データに基づく情報が含まれることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の後処理装置。
  6. 前記所定のパラメーターには、前記記録媒体に記録を行ってからの経過時間に基づく情報が含まれることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の後処理装置。
  7. 前記所定のパラメーターには、前記記録媒体が搬送される搬送経路または前記載置部が含まれる環境の装置環境情報が含まれることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の後処理装置。
  8. 前記後処理部として、中間処理を行う中間処理部と、仕上げ処理を行う仕上げ部と、を備え、
    前記中間処理部が、前記中間処理として、前記記録媒体の反転処理、または、乾燥処理を行い、
    前記仕上げ部が、前記中間処理が完了した複数の前記記録媒体に対し、前記仕上げ処理として、ステープル処理、または、パンチ処理、または、ソート処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の後処理装置。
  9. 記録媒体に水系インクを付与することにより記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドによる前記記録媒体への記録を制御するプリンター制御部と、
    記録された前記記録媒体の後処理を行う後処理部と、
    前記後処理部で後処理される前記記録媒体が載置される載置部と、
    前記記録媒体に対する記録処理に係る所定のパラメーターに起因した前記載置部における前記記録媒体の変形を抑制する変形抑制手段と、
    前記所定のパラメーターに基づいて前記変形抑制手段を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記プリンター制御部から前記所定のパラメーターを受信し、当該所定のパラメーターに基づいて前記記録媒体に対する前記変形抑制手段の抑制強度を変更し、 前記所定のパラメーターには前記記録媒体に記録が行われた際の条件に基づく情報が含まれることを特徴とする記録装置。
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