JP2024008017A - バケットコンベヤ - Google Patents

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JP2024008017A JP2022109498A JP2022109498A JP2024008017A JP 2024008017 A JP2024008017 A JP 2024008017A JP 2022109498 A JP2022109498 A JP 2022109498A JP 2022109498 A JP2022109498 A JP 2022109498A JP 2024008017 A JP2024008017 A JP 2024008017A
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Hisashi Koyama
敏之 喜多村
Toshiyuki Kitamura
敬士 藤巻
Takashi Fujimaki
典男 有城
Norio Arishiro
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【課題】従来のバケットコンベヤをし渣の搬送物用に改良されたバケットコンベアを提供する。【解決手段】第一のスプロケット21と第二のスプロケットの間にわたって架け渡されたエンドレスチェーン20と、このエンドレスチェーンの両端に支持されたバケット30とを含み、投入口14から投入された搬送物をバケットにて受けて順次搬送する往路側領域Xと、他端側の所定領域に備えた排出口15から搬送物を順次排出し、再度第一のスプロケット21方向へとバケットを搬送する復路側領域Yとの循環経路を構成するバケットコンベヤにおいて、エンドレスチェーンを循環駆動させる駆動モーター40と、エンドレスチェーンのテンション付加を調整するテークアップユニットを備え、バケットは搬送物を収容する可撓性シートからなる収容部30aを有し、その表面には搬送物との間に空気が通過可能な隙間を形成する凹凸部を有している。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 試験日:令和4年4月25日~令和4年6月30日まで 試験場所:神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目6番地の8 北部第二水再生センター内 試験を行った者:三菱化工機株式会社 試験内容:三菱化工機株式会社は、上記試験場所である北部第二水再生センター内にて、三菱化工機株式会社と株式会社アルゴテックが共同で発明したバケットコンベヤについて、その実証試験を行った(公共下水道占用許可書写し参照。)。
本発明は、連続するバケットを用いて、し渣を搬送するバケットコンベヤに関する。
従来から、粉粒体等の搬送物をエンドレスチェーンに支持されたバケットに収容して搬送するバケット式搬送装置として、例えば特許文献1に記載のバケットコンベヤが知られている。
このバケットコンベヤは、左右一対のエンドレスチェーンに両端支持された多数のバケットで粉粒体状の搬送物を収容搬送してエンドレスチェーンを上側水平移動域から下側移動域へ折り返しながら周回させてバケットの上下姿勢を反転させる排出口側スプロケットの下方位置に設けた排出口から反転されたバケット内の搬送物を落下搬出され、当該バケットが粉粒体状の搬送物を収容する可撓性シートからなる収容底部を有していることが開示されている。
さらに、バケットの収容底部を開口部側へ押し上げ搬送物を突き落として排出する突き落し手段が、排出口側スプロケットを軸支するスプロケット回転軸に設けられていることが開示されている。
特開2012-240832号公報
しかしながら、特許文献1における搬送物は粉粒体状であって、搬送物が水分を含んだし渣の場合には、可撓性シートからなる収容底部を開口部側へ押し上げ搬送物を突き落として排出する突き落し手段が備えてあっても、搬送物の全てを排出口に落下させることができず、いわゆる持ち帰り現象が生じる課題があった。
そこで、本発明は、特許文献1にあげられるような従来のバケットコンベヤをし渣の搬送物用に改良されたバケットコンベヤを提供することを目的とする。
第1の発明は、所定のコンベヤケース内において、少なくとも、一端側に配した第一のスプロケットと、他端側に配した第二のスプロケットと、前記第一のスプロケットと前記第二のスプロケットとの間にわたって、所定間隔をあけて並設状に架け渡された左右一対のエンドレスチェーンと、前記左右のエンドレスチェーンにわたって両端が支持されて多数配された一端を開口してなるバケットと、を含み、前記コンベヤケースにおける前記一端側の所定領域に備えた搬送物投入口から投入された搬送物を前記バケットにて受けて順次搬送する往路側領域と、前記他端側の第二のスプロケットにて折り返し、前記開口側を鉛直方向で下方に向けて前記コンベヤケースにおける前記他端側の所定領域に備えた搬送物排出口から搬送物を順次排出し、前記開口側を鉛直方向で下方に向けた状態で再度前記第一のスプロケット方向へとバケットを搬送する復路側領域との循環経路を構成してなるバケットコンベヤにおいて、
前記第二のスプロケットと連結して前記エンドレスチェーンを循環駆動させる駆動モーターと、
前記他端側に配されて前記エンドレスチェーンのテンション付加を調整するテークアップユニットと、を備え、
前記バケットは、搬送物を収容する可撓性シートからなる脱着可能な収容部を有し、
前記収容部における前記搬送物受け入れ側の表面と、前記受け入れた搬送物との間には、空気が通過可能な隙間を形成する凹凸部を有していることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記可撓性シートは、可撓性素材と炭素繊維とを強接合した複合素材からなるシートであることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、前記バケットには、収容部の先端から所定の角度をもって突出され、前記排出口で落下せず前記往路側領域に持ち帰られて落下した搬送物を掻き寄せ拾い上げて前記収容部に収容するスクレーパーを備えていることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、前記スクレーパーは、所定間隔毎のバケットに設けられていることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、第一のスプロケットから所定距離水平方向に延設した往路側の第一の水平領域と、前記往路側の第一の水平領域の端部から鉛直方向で上方に向けて延設した往路側の垂直領域と、前記往路側の垂直領域の上端にて水平方向に屈曲し、前記第二のスプロケットに向けて延設した往路側の第二の水平領域と、前記第二のスプロケットで折り返し、前記垂直領域に向けて延設した復路側の第三の水平領域と、前記第三の水平領域の端部から鉛直方向で下方に向けて延設した復路側の垂直領域と、前記復路側の垂直領域の下端にて水平方向に屈曲し、前記第一のスプロケットに向けて延設し前記第一のスプロケットにて折り返して前記往路側の第一の水平領域へとエンドレス状に連続する復路側の第四の水平領域とを含み、
前記往路側の第一の水平領域と前記往路側の垂直領域との屈曲領域、及び、前記復路側の垂直領域と前記復路側の第四の水平領域との屈曲領域には、それぞれ前記エンドレスチェーンをガイドするガイドレールを備えたことを特徴とする。
本発明は、従来のバケットコンベヤをし渣の搬送物用に改良されたバケットコンベアを提供することができる。
本発明に係るバケットコンベヤの正面からみた概略図である。 本発明に係るバケットコンベヤの平面からみた概略図である。 本発明に係るバケットコンベヤの下段水平搬送部の側面からみた概略図である。 本発明に係るバケットコンベヤの下段水平搬送部の投入口近傍の概略図である。 搬送方向が垂直な場合の本発明のバケットと従来のバケットとを対比した説明図である。 本発明に係るバケットコンベヤの上段水平搬送部の側面からみた概略図である。 本発明に係るバケットコンベヤの上段水平搬送部の排出口近傍の概略図である。 バケットに可撓性シートが取り付けられた説明図である。 図8において、可撓性シートが取付方法の説明図である。 (a)は、バケットコンベヤのスクレーパーを側面からみた概略図で、(b)は、スクレーパーを正面からみた概略図ある。 (a)は、本発明に係るバケットコンベヤの可撓性シートの一例についての斜視図で、(b)は(a)の可撓性シートの略断面図である。 本発明に係る可撓性シートと従来の可撓性シートとの剥離性評価結果の説明図である。
以下に本発明のバケットコンベヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この発明は本実施形態に限定されず、この発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更することができる。
本発明のバケットコンベヤ1は、図1に示すように、所定のコンベヤケース10内において、少なくとも、一端側に配した第一のスプロケット(投入口側スプロケットともいう。)と、他端側に配した第二のスプロケット(駆動側スプロケットともいう。後述する図6参照)41と、第一のスプロケット21と第二のスプロケット41との間にわたって、所定間隔をあけて並設状に架け渡された左右一対のエンドレスチェーン20と、その左右のエンドレスチェーン20にわたって両端が支持されて多数配された一端を開口してなるバケット30と、を含み、コンベヤケース10における当該一端側の所定領域(下段水平搬送部ともいう。)11に備えた投入口14から投入された搬送物Mをバケット30にて受けて順次搬送する往路側領域Xと、他端側の第二のスプロケット41にて折り返し、開口側を鉛直方向Vで下方に向けてバケットコンベヤ10における他端側の所定領域に備えた搬送物の排出口15から搬送物Mを順次排出し、開口側を鉛直方向Vで下方に向けた状態で再度第一のスプロケット41方向へとバケット30を搬送する復路側領域Yとする循環経路を構成している。
さらに詳細に説明すると、当該循環経路におけるエンドレスチェーン20は、第一のスプロケット41から所定距離水平方向Hに延設した往路側の第一の水平領域X1と、往路側の第一の水平領域X1の端部から鉛直方向Vで上方に向けて屈曲して延設した往路側の第一の垂直領域X2と、往路側の第一の垂直領域X2の上端にて水平方向Hに屈曲し、第二のスプロケット41に向けて延設した往路側の第二の水平領域X3と、第二のスプロケット41で折り返し、第二の垂直領域Y2に向けて延設した復路側の第三の水平領域Y1と、第三の水平領域Y3の端部から鉛直方向で下方に向けて屈曲して延設した復路側の第二の垂直領域Y2と、復路側の第二の垂直領域Y2の下端にて水平方向Hに折り返し、第一のスプロケット21に向けて延設し第一のスプロケット21にて折り返して往路側の第一の水平領域X1へとエンドレス状に連続する復路側の第三の水平領域Y3とを含み、往路側の第一の水平領域X1と往路側の第一の垂直領域X2との屈曲領域へと周回している。
次に、本発明のバケットコンベヤ1の構成面から説明する。第一の水平領域X1と第三の水平領域Y3は下段で前後方向に沿う四角筒状の下段水平搬送部11が、第二の水平領域X3には下段水平搬送部11よりも上段位置で前後方向に沿う四角筒状の上段水平搬送部12が、第一の垂直領域X2と第二の垂直領域Y2は下段水平搬送部11と上段水平搬送部12との間で上下方向に沿う四角筒状の垂直搬送部13とに分けられている。
また、図1に示すとおり、全体的にクランク形状に形成されている。そして、コンベヤケース10の壁面には、搬送物Mの搬送状況が見て分かるように複数の点検口16が必要箇所に設けられている。
また、第一の水平領域X1である下段水平搬送部11の上壁部11aには、搬送物Mの投入口14が形成され、上段水平搬送部12における第二のスプロケット41の下側となる位置には、搬送物Mの排出口15が形成されている。
第一のスプロケット21は、下段水平搬送部11の投入口14側に設置された投入口側スプロケットである。第一のスプロケット21は、図3に示すように、下段水平搬送部11の両壁面11b、11bに、回転軸21aを回転可能に保持され、エンドレスチェーン20が掛装される一対の歯車21b、21bが回転軸に備えられている。この歯車21b、は、12個の歯が形成されている。
また、他端側に配した第二のスプロケット41は、上段水平搬送部12に設置された駆動側スプロケット41が配置されている。図6に示すように、エンドレスチェーン20が掛装される一対の歯車41a、41bが回転軸41aに備えられている。この歯車41a、41bは、12個の歯が形成されている。
さらに、第一の垂直領域X2と第三の水平領域X3(垂直搬送部13と上段水平搬送部12と)とが連結される上段側の屈曲部のケース18内に第三のスプロケット(中継スプロケット)42が回動自在に配されている。この第三のスプロケット42は、図3と同じように、上段水平搬送部12の両壁面に、回転軸を回転可能に保持され、エンドレスチェーン20が掛装される一対の歯車が回転軸に備えられている。この歯車は、12個の歯が形成されている。
また、図4に示すように、本実施形態のエンドレスチェーン20は、対向する左右一対のリンクプレート22で構成され、リンクプレート22が、直列方向(前後方向)で隣り合う他のリンクプレート22と端部同士を連結ピン23により回動自在に連結されている。この連結ピン23は、リンクプレート22間の距離を保つように、ローラ(図示せず。)が回動自在に装着されている。そして、前後方向で隣り合うローラとローラとの間に、例えば歯車21bが噛合される(例えば図3参照)。
このようなエンドレスチェーン20は、チェーンピッチ2個分に対しバケット1個を備えており、図5に示すように、バケット30の取り付けを従来のチェーンピッチSを連結ピン23aの2個分から連結ピン23の1個分のダブルピッチTとすることで搬送(収容部30a)容量を大きく確保している。すなわち、チェーンピッチの対比において、ダブルピッチTにおけるバケット30内の搬送物Mの搬送量のハッチング面積(以下、「搬送量ハッチング面積」という)を100cmとすると、従来のチェーンピッチSにおける搬送量ハッチング面積(28cm)の2つ分である56cmに比べ、略約1.8倍となり搬送量が増える(100cm÷(28cm+28cm)≒1.8倍)。
この結果、垂直搬送部13では最大搬送量を確保することができ、バケット30を大きくするだけですみスプロケットを大型化する必要もなくなる。
また、バケット30は、左右のエンドレスチェーン20にわたって両端が支持されて多数配された一端を開口されるように配置されている。このバケット30のサイドプレート31と後述の中仕切板となる連結部材32(後述する図8参照)にて区画された部分に搬送物Mが貯留され搬送される。
そして、上述のとおり、投入口14から投入される搬送物Mを左右一対のエンドレスチェーン20に両端が固定された連続する多数のバケット30に順次収容された後、これらのバケット30に収容された搬送物Mが排出口15に向けた往路側領域Xを搬送される。さらに、他端側の第二のスプロケット41にて折り返し、垂直搬送部13の垂直方向から水平方向に方向転換した後、開口側を鉛直方向Vで下方に向けてバケットコンベヤ10における他端側の所定領域に備えた搬送物の排出口15から搬送物Mが順次、排出口15へと落下排出させる。
すなわち、各バケット30は、エンドレスチェーン20の周回移動に伴い投入口14の下方を通過するときの姿勢が排出口15に差し掛かるときに反転することで、バケット30に収容していた搬送物Mを排出口15に排出される。
また、往路側Xの第一の水平領域Xと第一の垂直領域X2との屈曲領域には、それぞれエンドレスチェーン20をガイドするガイドレール25を備えている。また、復路側の第二の垂直領域と復路側の第三の水平領域Y3との屈曲領域には、それぞれエンドレスチェーン20をガイドするガイドレール26を備えている。これらのガイドレール25,26は、循環経路に沿ってエンドレスチェーン20の進行方向変えるようにガイドするように屈曲状に形成されている。
具体的には、屈曲領域である屈曲部のケース17内には、図1に示すように、中継スプロケットが配されておらず、ガイドレール25,26がエンドレスチェーン20に対向して2列(上降レール25a、25bと下降レール26a、26b)が配置され、エンドレスチェーン20は、このガイドレール25に沿って移動する。これらの屈曲状のガイドレール25,26(上降レール25a、25bと下降レール26a、26b)は、下段側の屈曲部のケース17の内側壁面に固着されている。
なお、図1において、この屈曲部のケース17の点検口16の箇所には下降レール26a、26bが配置されていないように図示されているが、本実施形態では配置されている。
また、一般的なバケットコンベヤにおいては、チェーン張力が大きい場合、搬送量、機長などに依存するものの、大型バケットコンベヤとなると屈曲部のケース内にてガイドレールとチェーンローラーの摩耗が発生するため、中継スプロケットを採用しエンドレスチェーンの円滑な移動を促している。
これに対して、本発明の実施形態のガイドレール25の場合、屈曲部のケース17内においてエンドレスチェーン20はガイドレール25に沿って移動するが、小型バケットコンベヤなどのチェーン張力が小さい場合、ガイドレール25による摩耗は少ないとされることからガイドレール25で十分とされる。これにより、中継スプロケットの個数が減り維持メンテが合理化される。
本実施形態のバケットコンベヤ1は、第二のスプロケット41と連結してエンドレスチェーン20を循環駆動させる駆動モーター40と、他端側に配されてエンドレスチェーン20のテンション付加を調整するテークアップユニット60が備えられている。
図1及び図6に示すように、排出口15の近傍に配されてエンドレスチェーン20を循環駆動させる駆動モーター40と、駆動モーター40の近傍に配されてエンドレスチェーン20のテンション付加を調整するテークアップユニット60により駆動モーター40をバケット30の進行方向前後に移動に伴い、駆動モーター40の回転軸40aと同軸に取り付けられ一体して移動可能な可変軸の第二のスプロケット41が備えられている。これにより、駆動モーター40自体が上部水平搬送部12において進行方向前後に領域Zの範囲で移動することでテンションの付与調整ができる(図7参照。)。
また、第二の水平領域X3である方向(図では右端側)には駆動モーター40が配置され、その駆動モーター回転軸40aに第二のスプロケット41が回転軸20aと同軸上に固定され、駆動モーター40の駆動回転に伴い第二のスプロケット41も同期して回転するように構成されている。
本実施形態では、テークアップユニット60が上部水平搬送部12に配されているが、従来のバケットコンベアにおいては、下部水平搬送部11の投入口14近傍の第一のスプロケット21にテークアップユニット60が配されているのが通常である。テークアップユニット60を従来のように下部水平搬送部11に配されていないことにより、投入口側の第一のスプロケット21を固定軸とすることで、搬送物Mを下部水平搬送部11に残すことなく掻き寄せて、バケット30の収容部30a内に再度収容することができるからである(図4参照。)なお、テークアップユニット60自体の構成は公知であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
バケット30は、搬送物Mを収容する可撓性シート33からなる脱着可能な収容部30aを有している。図8に示すように、バケット30は、左右一対のサイドプレート31と、そのサイドプレート31間を連結する連結部材32と、該連結部材32の進行方向の前後端部に搬送物Mを収容可能な弾性のゴム部材などの可撓性シート33がボルト34aとナット34bの締結手段34により固定されている。
サイドプレート31は、内側面同士が対向し左右一対となるようにエンドレスチェーン20の支持片部(図示せず。)に連結部材32を介して固定される。
また、バケット30間に隙間が生じて搬送物Mがこぼれないにように、バケット30の前後方向において連結部材32に前側の可撓性シート33に後方側の可撓性シート33の双方が重なり合う部分W(図10(a)参照。)を有して組み付けられる。このため、連結部材32には、略矩形状の可撓性シート33を取り付ける貫通孔32a~32dが形成されている。そして、図8及び図9に示すように、略矩形状をなす可撓性シート33の単一板材がその長さ方向となる前後方向の略中央箇所で曲折されることにより、断面形状が略U字状をなすように、可撓性シート33に形成された貫通孔33a~33dと連結部材32の貫通孔32a~32dとを位置合わせ後にボルトやナット等の締結手段にて挿入後締め増しすることにより連結部材32に可撓性シート33が固定される。
また、可撓性シート33は、消耗品であるため、可撓性シート33のみ交換するだけであるため、交換時に手間がかからず保守管理が簡単であるなどの利点がある。すなわち、簡単な締結手段による可撓性シート33のみの交換作業だけで済み、維持管理従業者側での保守対応が可能となる。実際に可撓性シート33の一枚分について交換作業の時間を図ったら5分以内で交換完了できた。
なお、可撓性シート33の寸法は、特に制限されず、バケット30の大きさに合わせて様々な寸法とすることができる。連結部材32に可撓性シート33が組付けされる際には、進行方向の可撓性シート33とサイドプレート31との両サイドのクリアランスQを例えば1mm~3mmで調整し、し渣の搬送時のバケット30内の水切り状態を良くなることを確認している。このように、可撓性シート33の両サイドに所定間隔のクリアランスQを有するのが好ましい(図8参照。)。
また、バケット30には、排出口15で落下せず往路側領域Yに持ち帰られて落下した搬送物Mを掻き寄せ拾い上げて収容部30aに収容するスクレーパー35を備えている。
スクレーパー35は、収容部30aの先端から所定の角度をもって矩形状に突出され、排出口15に落下せず循環経路に持ち帰られた搬送物Mを掻き寄せて収容部30aに再度収容する掻き寄せ部材である。これにより、いわゆる持ち帰り現象が発生したとしても、循環経路内に搬送物Mが堆積することが避けることができる。
また、図8に示すように連結部材32の先端をサイドプレート31の先端よりも長く突出させ、図10に示すように所定の角度θの傾斜を設けてスクレーパー35が所定間隔毎のバケット30に設けられている。例えばバケット10個に対して1個の割合である。これにより、図4に示すように、第4の水平領域Y3のケース底面に堆積した搬送物Mを掻き出し、搬送物をすくってバケット30の収容部30a内に収容させることができる。
具体的には、図10(a)に示すように、可撓性シート33で挟まれた位置から所定の取付角度45°位に進行方向に掻き出すように矩形の板状に突出され、かつ、下段水平搬送部11のケース底面に接触しないように調整された掻出部材である。この突出部分(高さ又は長さ)Pは、略3cmほどサイドプレート31から突出している。
また、スクレーパー35は、図10(b)に示すように、突出した先端側の両脇に矩形状の切欠き35a、35bが形成されている。この切欠き35a,35bを設けることにより、ケーシング底板内面の凹形状に沿って、こぼれ落ちた搬送物を再度掻き取って再搬送される効果がある。
スクレーパー35は、所定間隔毎のバケット30に設けられている。このような割合で設けているのは、本発明のバケットコンベヤにおいては持ち帰り現象が少なくなる効果が認められているため、このような間隔で支障がないことによる。また、バケット30にスクレーパー35を取り付けた際の取り付け交換等の作業負荷を下げることができる。
可撓性シート33は、バケット30に脱着可能な弾性の矩形状の一枚のゴムシートである。連結部材32に取り付けられ略U字状となる部分が、バケット30の開口面を上向きにした姿勢で水平方向に搬送される水平搬送時に搬送物Mの収容部30aとなる。そのため、バケット30の開口面よりも略U字状となる領域だけ長めで大きく形成されている。
この可撓性シート33の厚さは、表面2mmと内部4mmの計6mmが好ましく、これよりも厚くなると略U字形状に折り曲げて連結部材32に取り付けるのが容易ではなくなる。一方、6mmに満たさないと耐久性が不充分となる。
また、可撓性シート33は、収容部における搬送物の受け入れ側の表面と、受け入れた搬送物との間には、空気が通過可能な隙間を形成する凹凸部を有している。具体的には、図11(a)及び(b)に示すように、表面33aと内部33bの構造からなり、表面33aには複数の細い溝や切込みからなるパターン33a1、33a2(凹凸部)が形成されている。これにより、搬送物Mとの間に空気が入ることができ剥離効果がさらに向上して、排出口15に搬送物Mが落下し易くなる。凹凸パターンを形成する場合のパターン形状は特に限定されず、例えば、図11(a)のような凸部がV字模様の他に平行なストライプ状、格子状、ひし形格子状の配置となるパターンにしても良い。
なお、異なる断面形状を有する可撓性シートについて、出願人に評価試験を行ったので、図12を用いて後述する。
可撓性シート33の製造方法としては、特に限定されず、例えば、射出成形、押し出し成形、ロール成形、プレス成形、及びハイブリッド成形等種々の方法が挙げられる。シート表面に形成される凹凸部が複雑な構造を有する場合や大きなサイズの場合は、金型を用いたプレス成形により製造することが好ましい。
また、可撓性シート33は、強度を補充するために、可撓性素材(例えば、ゴム素材)と炭素(カーボン)繊維とを強接合した複合素材からなるシートでも良い。これによって、可撓性シート33は、強度が増すとともに、耐久性が向上する。
この場合において、可撓性素材からなるシートは、同質部材であっても良いし異質部材であっても良い。
また、図11(c)に示すように、炭素(カーボン)繊維に限定されるものではなく、炭素(カーボン)繊維板36を複層させても良い。
また、炭素(カーボン)繊維をゴム素材からなるシートに練りこむようにしても良い。
[剥離性効果の測定]
異なる形状による可撓性シートについて、模擬し渣の剥離比較試験を行った。実験方法は、バケット30に3種類のバケットゴム形状を固着して、その収容部30aに同一種類で同一分量の模擬し渣を入れて、排出口15に落下する状況、すなわち剥離性効果を評価したものである。以下、その結果について、図12を用いて説明する。
1.バケットゴム形状がプレーン板ゴムである場合、模擬し渣剥離状態評価は「×」で、し渣等用のバケットコンベヤに用いるのは好ましくない結果となった。これは、図12のゴム断面イメージに示すように、模擬し渣とゴム板(ゴムシート)の隙間が全く無いため空気が入らない。その結果、模擬し渣が剥離しないことになるからである。
2.バケットゴム形状が半円凹凸ゴム板(ゴムシート)である場合、模擬し渣剥離状態評価は、「×」で、し渣等用のバケットコンベヤに用いるのは好ましくない結果となった。これは、図12のゴム断面イメージに示すように、凹凸によって隙間が出来るが、凹凸の間隔が広いため模擬し渣が張り付く箇所が発生する。その結果、模擬し渣が剥離しないことになるからである。
3.本実施形態で用いているバケットゴム形状が連続溝ゴム板(ゴムシート)である場合、模擬し渣剥離状態評価は「〇」で、し渣等用のバケットコンベヤに用いるのに好ましい結果となった。これは、連続的に溝があるため、模擬し渣とゴム板の間に必ず隙間が生じる。その結果、模擬し渣は容易に剥離することになるからである。
なお、散点状等のドットパターンは、剥離性の評価試験を行っていないが、搬送物Mが水分を含んだし渣が覆ってしまった場合、その部分には隙間が無くなり空気が入ることができず剥離効果が弱まる場合がある。
本発明のバケットコンベヤの搬送物は、し渣の他、沈砂及び脱水ケーキ等にも適用可能である。
1 バケットコンベヤ
10 コンベヤケース
11 下段水平搬送部
12 上段水平搬送部
13 垂直搬送部
14 投入口
15 排出口
16 点検口
17 屈曲部のケース(下段側)
18 屈曲部のケース(上段側)
20 エンドレスチェーン
21 第一のスプロケット(投入口側スプロケット)
22 リンクプレート
23 連結ピン
30 バケット
30a 収容部
31 サイドプレート
32 連結部材
33 可撓性シート
34 締結手段(バケット)
35 スクレーパー
36 カーボン繊維板
40 駆動モーター
41 第二のスプロケット(駆動側スプロケット)
42 第三のスプロケット(中継スプロケット)
60 テークアップユニット
M 搬送物
X 往路領域
X1 第一の水平領域
X2 第一の垂直領域
X3 第二の水平領域
Y 復路領域
Y1 第三の水平領域
Y2 第二の垂直領域
Y3 第四の水平領域

Claims (5)

  1. 所定のコンベヤケース内において、少なくとも、一端側に配した第一のスプロケットと、他端側に配した第二のスプロケットと、前記第一のスプロケットと前記第二のスプロケットとの間にわたって、所定間隔をあけて並設状に架け渡された左右一対のエンドレスチェーンと、前記左右のエンドレスチェーンにわたって両端が支持されて多数配された一端を開口してなるバケットと、を含み、前記コンベヤケースにおける前記一端側の所定領域に備えた搬送物投入口から投入された搬送物を前記バケットにて受けて順次搬送する往路側領域と、前記他端側の第二のスプロケットにて折り返し、前記開口側を鉛直方向で下方に向けて前記コンベヤケースにおける前記他端側の所定領域に備えた搬送物排出口から搬送物を順次排出し、前記開口側を鉛直方向で下方に向けた状態で再度前記第一のスプロケット方向へとバケットを搬送する復路側領域との循環経路を構成してなるバケットコンベヤにおいて、
    前記第二のスプロケットと連結して前記エンドレスチェーンを循環駆動させる駆動モーターと、
    前記他端側に配されて前記エンドレスチェーンのテンション付加を調整するテークアップユニットと、を備え、
    前記バケットは、搬送物を収容する可撓性シートからなる脱着可能な収容部を有し、
    前記収容部における前記搬送物受け入れ側の表面と、前記受け入れた搬送物との間には、空気が通過可能な隙間を形成する凹凸部を有していることを特徴とするバケットコンベヤ。
  2. 前記可撓性シートは、可撓性素材と炭素繊維とを強接合した複合素材からなるシートであることを特徴とする請求項1に記載のバケットコンベヤ。
  3. 前記バケットには、収容部の先端から所定の角度をもって突出され、前記排出口で落下せず前記往路側領域に持ち帰られて落下した搬送物を掻き寄せ拾い上げて前記収容部に収容するスクレーパーを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバケットコンベヤ。
  4. 前記スクレーパーは、所定間隔毎のバケットに設けられていることを特徴とする請求項3に記載のバケットコンベヤ。
  5. 前記エンドレスチェーンは、
    第一のスプロケットから所定距離水平方向に延設した往路側の第一の水平領域と、前記往路側の第一の水平領域の端部から鉛直方向で上方に向けて延設した往路側の垂直領域と、前記往路側の垂直領域の上端にて水平方向に屈曲し、前記第二のスプロケットに向けて延設した往路側の第二の水平領域と、前記第二のスプロケットで折り返し、前記垂直領域に向けて延設した復路側の第三の水平領域と、前記第三の水平領域の端部から鉛直方向で下方に向けて延設した復路側の垂直領域と、前記復路側の垂直領域の下端にて水平方向に屈曲し、前記第一のスプロケットに向けて延設し前記第一のスプロケットにて折り返して前記往路側の第一の水平領域へとエンドレス状に連続する復路側の第四の水平領域とを含み、
    前記往路側の第一の水平領域と前記往路側の垂直領域との屈曲領域、及び、前記復路側の垂直領域と前記復路側の第四の水平領域との屈曲領域には、それぞれ前記エンドレスチェーンをガイドするガイドレールを備えたことを特徴とする請求項4に記載のバケットコンベヤ。

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