JP2024004900A - システム、取引管理装置、およびプログラム - Google Patents

システム、取引管理装置、およびプログラム Download PDF

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Nozomu Higuchi
佑一 渡部
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Abstract

【課題】ロッカー装置が備える開閉部の開閉に関し、店員の操作を簡素化すること。【解決手段】システムは、表示制御手段と、受付手段と、出力手段とを備える。表示制御手段は、開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる。受付手段は、前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能である。出力手段は、前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する。【選択図】図9

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 〔1〕 開催日(公開日) 令和4年2月16日~令和4年2月18日 展示会名、開催場所 第56回スーパーマーケット・トレードショー2022 一般社団法人 全国スーパーマーケット協会 主催 幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1) <資 料> 第56回スーパーマーケット・トレードショー2022 開催概要 <資 料> 第56回スーパーマーケット・トレードショー2022 会場MAP・出展者一覧
本発明は、システム、取引管理装置、およびプログラムに関する。
近年、店舗では、ロッカー装置に商品を収納して、顧客に商品を受け渡すシステムが普及しつつある。関連する技術として、顧客がスマートフォンを利用して商品を注文し、注文に応じた商品を、受け渡しボックスを介して顧客に受け渡すようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。ロッカー装置は、取引対象の商品を所定の収納部に収納すると、当該収納部が備える開閉部を閉状態として施錠する。そして、顧客が当該商品を引き取る際に、ロッカー装置は、開閉部を開状態にする。
特許第6243076号公報
しかしながら、従来技術では、商品を収納する収納場所の登録や、開閉部の開閉など、ロッカー装置の取り扱いに関し、店員の操作が煩雑になってしまうことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロッカー装置の取り扱いに関し、店員の操作を簡素化することができる技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるシステムは、開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段と、前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段と、前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段と、を備えることを特徴とするシステムである。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である取引管理装置は、開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段と、前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段と、前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段と、を備えることを特徴とする取引管理装置である。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、コンピュータをシステムとして機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段、前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段、前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
実施形態に係る商品受け渡しシステム1の構成例を示す説明図である。 取引管理装置10のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 ロッカー装置20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 ロッカー装置20の外観の一例を示す図である。 取引管理装置10が記憶する各種情報の一例を示す説明図である。 商品受け渡しシステム1が行う、商品をロッカー装置20へ収納して受け渡しが行われるまでの流れを示すシーケンス図である。 商品受け渡しシステム1の機能的構成の一例を示すブロック図である。 取引管理装置10のディスプレイ104に表示される画面の一例を示す説明図である。 取引管理装置10のディスプレイ104に表示される画面の一例を示す説明図である。 取引管理装置10のディスプレイ104に表示される画面の一例を示す説明図である。 取引管理装置10が行う、ロッカー装置20の商品の収納に係る処理の一例を示すフローチャートである。 ロッカー装置20が行う商品の収納に係る処理の一例を示すフローチャートである。 変形例2に係るロッカー装置の外観の一例を示す図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態について説明する。実施形態では、店員がロッカー装置に取引対象の商品を収納させ、顧客が当該商品を引き取りに来る例について説明する。
(商品受け渡しシステムの構成例)
図1は、実施形態に係る商品受け渡しシステム1の構成例を示す説明図である。図1に示す商品受け渡しシステム1は、システムの一例である。商品受け渡しシステム1は、店舗に導入される。店舗は、テイクアウト商品を扱うファーストフード店などの飲食店である。ただし、店舗は、飲食店に限らず、ロッカー装置20を用いて受け渡しを行う商品を扱う店舗であればよく、例えば、調剤薬局、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店など、特に限定されるものではない。
商品受け渡しシステム1において、商品の受け渡しは、ロッカー装置20を用いた受け渡しを含む。なお、商品の受け渡しは、全てロッカー装置20を用いた受け渡しとしてもよいし、ロッカー装置20を用いた受け渡しのほかにも、ロッカー装置20を用いない受け渡し(店員からの手渡し)を含んでもよい。
図1において、商品受け渡しシステム1は、取引管理サーバSvと、ストアコントローラStと、取引管理装置10と、ロッカー装置20と、顧客端末装置30と、POS端末装置40と、を備える。取引管理サーバSvを含む各装置は、それぞれネットワーク50を介して、通信可能に接続されている。ネットワーク50は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。各装置は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信部などを備えたコンピュータ装置である。
商品受け渡しシステム1における商品の注文形態は、顧客端末装置30を用いて注文する形態と、店舗においてPOS端末装置40を用いて注文する形態とがある。以下において、顧客端末装置30を用いて注文する形態を「オンライン注文」といい、店舗においてPOS端末装置40を用いて注文する形態を「オフライン注文」という。
取引管理サーバSvは、店舗外部に設けられるサーバ装置である。なお、取引管理サーバSvは、店舗内に配置されてもよい。取引管理サーバSvは、オンライン注文を受け付けるサーバ装置である。取引管理サーバSvは、オンライン注文を受け付けると、オンライン注文の注文内容を示す注文情報をストアコントローラStへ送信する。
ストアコントローラStは、店舗内に配置されるパソコンなどのコンピュータ装置である。ストアコントローラStは、取引管理サーバSvや、POS端末装置40が受け付けた注文内容を示す注文情報を管理する。
また、ストアコントローラStは、店舗内の各装置(取引管理装置10、ロッカー装置20、POS端末装置40)を管理する。具体的には、ストアコントローラStは、店舗内の各装置に、所定の情報を表示させるための指示を行う。また、ストアコントローラStは、商品マスタなど、取引に必要な各種情報を記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJAN(Japanese Article Number)コード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。商品マスタは、計量が必要な商品(計量対象商品)の商品識別情報、商品名、計量対象商品の単価などを含む。また、ストアコントローラStは、商品マスタのほかにも、在庫状況、販売履歴、入出金記録などの各種の情報を記憶する。また、ストアコントローラStは、顧客の会員情報を記憶してもよい。
取引管理装置10は、店舗内に配置され、店員が操作するタブレット端末である。ただし、取引管理装置10は、パソコンやスマートフォンとしてもよい。取引管理装置10は、注文を受け付けた商品の調理状況やロッカー装置20への収納状況を表示する。店員は、取引管理装置10に表示される注文内容を確認して、注文内容に応じた商品を準備するとともに、調理済みの商品をロッカー装置20の所定の位置に収納する。
ロッカー装置20は、複数の収納部を備える。各収納部は、開閉自在な正面扉と、正面扉をロックする扉錠部を備える。ロッカー装置20は、注文された商品を収納し、商品の受け渡しを行う。ロッカー装置20は、収納部へ商品が収納されると、正面扉を閉状態にして、扉錠部を施錠する。
ロッカー装置20は、コードリーダを備える。コードリーダは、受け渡しを行うための受渡証明コードを読み取る。受渡証明コードは、商品を受け渡すための受渡情報をコード化したものである。受渡情報は、例えば、収納部番号、注文番号、および解錠要求を含む。ロッカー装置20は、受渡証明コードの読み取りにより、扉錠部を解錠し、正面扉を開状態にする。
顧客端末装置30は、顧客が所持する端末装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末である。本実施形態において、顧客は、一般の顧客のほかにも、デリバリーサービスを行うデリバリー業者を含む。顧客端末装置30は、オンライン注文を行う際に用いられる。なお、注文を行う際に用いられる顧客端末装置30は、デスクトップパソコンなど、据え置き型の端末装置であってもよい。顧客端末装置30には、所定のアプリケーションプログラム(以下「注文アプリ」という。)がインストールされている。顧客端末装置30は、注文アプリが起動すると、取引管理サーバSvとネットワーク50を経由して通信を行い、オンライン注文を行うことが可能になる。
顧客端末装置30は、例えば、オンライン注文において決済(例えば、カード決済)が完了すると、受渡証明コードを表示することが可能である。また、店舗において精算を行う場合、顧客端末装置30は、精算用コードを表示することが可能である。精算用コードは、例えば、注文番号や、注文した商品情報(精算情報)を含む。精算用コードがPOS端末装置40によって読み取られることによって、POS端末装置40は、読み取った情報に基づいて、当該取引の精算を行う。精算が完了すると、顧客端末装置30は、受渡証明コードを表示することが可能になる。
POS端末装置40は、店舗内に配置され、店舗スタッフの操作によって、商品の登録処理と、当該商品の精算処理とを実行する。なお、POS端末装置40は、顧客の操作に応じて、商品の登録処理や、精算処理が実行されるセルフレジとすることも可能である。POS端末装置40は、精算が完了すると、レシートを発行する。レシートには、受渡証明コードが印刷される。
なお、商品受け渡しシステム1は、POS端末装置40に代えて又は加えて、券売装置を備えていてもよい。券売装置は、食券を発行する装置であり、顧客の操作に応じて、商品の登録処理や精算処理を行う。食券には、受渡証明コードが印刷されるようにすればよい。
なお、商品受け渡しシステム1は、呼出ディスプレイを備えてもよい。呼出ディスプレイは、店舗内の顧客が視認できる位置に配置され、調理が完了した商品に対応する注文番号を表示する。顧客は、注文した商品の番号が、呼出ディスプレイに表示されると、ロッカー装置20に赴き、ロッカー装置20に受渡証明コードを読み取らせることによって、商品を受け取る。呼出ディスプレイは、商品ごとに調理状況(調理中であることや、調理完了したこと)を表示するようにしてもよい。具体的には、呼出ディスプレイは、調理中であることを示す領域と、調理が完了済みであることを示す領域とを設けるようにしてもよい。そして、呼出ディスプレイは、各商品の注文番号を、各商品の調理状況に応じた領域に表示するようにしてもよい。
(取引管理装置10のハードウェア構成例)
図2は、取引管理装置10のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図2において、取引管理装置10は、CPU101と、メモリ102と、通信I/F(インターフェース)103と、ディスプレイ104と、入力デバイス105とを備える。
CPU101は、中央演算処理装置であり、メモリ102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、取引管理装置10の動作を制御する。
メモリ102は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。例えば、フラッシュROMやROMは、本実施形態に係る受付制御プログラムなど各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU101のワークエリアとして使用される。メモリ102に記憶されるプログラムは、CPU101にロードされることで、コーディングされている処理をCPU101に実行させる。
また、メモリ102は、各種テーブルを記憶する。各種テーブルは、例えば、注文情報テーブル510(図5(A)参照)、収納管理テーブル520(図5(B)参照)、収納部情報テーブル530(図5(C)参照)、業者メニューテーブル540(図5(D)参照)を含む。
通信I/F103は、通信回線を通じて、インターネットなどのネットワーク50に接続され、ネットワーク50を介して他の装置(例えば、取引管理サーバSv、ロッカー装置20など)に接続される。また、通信I/F103は、ネットワーク50と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置からのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ104は、例えば、タッチパネル式の表示部であり、画像を表示する。なお、取引管理装置10は、ディスプレイ104の他にも、出力デバイスとしてスピーカを備えてもよい。スピーカは、音を出力する。
入力デバイス105は、各種情報を入力するデバイスであり、タッチパネル、操作キー、マイクなどを含む。
(ロッカー装置20の構成例)
次に、図3および図4を用いて、ロッカー装置20の構成例について説明する。
図3は、ロッカー装置20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
図4は、ロッカー装置20の外観の一例を示す図である。
図4に示すように、ロッカー装置20は、複数(12個)の収納部400を備え、各収納部400に取引対象の商品を収納する。商品は、店舗スタッフによって、収納部400に収納される。それぞれの収納部400の正面側(顧客側)には施錠可能な正面扉410が設けられる。正面扉410は、施錠された状態では開くことができず、解錠されると(自動で)開くようになっている。
正面扉410は、開放する側に応力を発生させるヒンジを備えており、閉鎖していない状態ではヒンジの応力によって開放する構造になっている。このため、正面扉410は、人手によって閉じられる構成になっている。ただし、正面扉410は、駆動モータ等の駆動部を備えるようにし、当該駆動部の駆動力によって開閉自在な構成としてもよい。
また、それぞれの収納部400は、背面側に開口部420を備え、背面側(店舗スタッフ側)から商品を自由に出し入れすることが可能になっている。各収納部400には、識別情報(収納部番号)が割り当てられており、物品の収納の有無等が管理される。
店舗において、ロッカー装置20は、店舗ごとに様々な配置態様で配置される。例えば、ロッカー装置20は、カウンタと並列して配置されるなど、店員が開口部420からの商品の出し入れを自由に行える配置態様となることがある。一方で、ロッカー装置20は、店舗の壁面を背にして配置されるなど、開口部420からの商品の出し入れを自由に行えない配置態様となることもある。この場合、商品の出し入れは、正面側からのみ行われることとなる。
図3において、ロッカー装置20は、CPU301と、メモリ302と、通信I/F303と、ディスプレイは304と、コードリーダ305と、扉錠部307、扉開閉センサ308と、計量センサ309と、インジケータ310と、照明部311とを備える。
CPU301は、中央演算処理装置であり、メモリ302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ロッカー装置20の動作を制御する。
メモリ302は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。例えば、フラッシュROMやROMは、本実施形態に係る収納制御プログラムなど各種プログラムを記憶する。RAMは、CPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
通信I/F303は、通信回線を通じて、インターネットなどのネットワーク50に接続され、ネットワーク50を介して他の装置(例えば、取引管理サーバSv、取引管理装置10など)に接続される。また、通信I/F303は、ネットワーク50と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置からのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ304は、画像を表示するとともに、顧客や店員から各種操作を受け付けるタッチパネル式の表示部である。なお、ロッカー装置20は、ディスプレイ304の他にも、出力デバイスとしてスピーカを備えてもよい。スピーカは、音を出力する。
コードリーダ305は、2次元コード(QRコード:登録商標)やバーコード等の各種コードを読み取る。各種コードは、受渡証明コードを含む。
扉錠部307は、正面扉410ごとに設けられた錠である。扉錠部307は、CPU301の制御に従って、施錠または解錠される。なお、背面扉1120についても、扉錠部307を備えるようにし、CPU301の制御に従って、施錠または解錠するようにしてもよい。
扉開閉センサ308は、正面扉410ごとに設けられ、正面扉410の開状態と閉状態とのいずれの状態であるかを検出する。
計量センサ309は、各収納部400の底面部にそれぞれ設けられ、収納部400の内部に収納される商品の重量を検出する。ロッカー装置20は、計量センサ309の検出結果を用いて、商品が収納されていることや、商品が収納されていないことを検出する。
インジケータ310は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。インジケータ310は、収納部400ごとに、ロッカー装置20の正面側(客側)に設けられる。インジケータ310は、CPU301の制御に従って、所定の点灯態様で点灯、または消灯する。所定の点灯態様は、例えば、以下の点灯態様を含む。
・収納部400に取引対象の商品が収納されていることを示す点灯態様。
・正面扉410が開状態であることを示す点灯態様。
・正面扉410が閉状態であることを示す点灯態様。
・正面扉410が一定時間以上、開状態となっていることを示す点灯態様。
・扉錠部307が解錠状態であることを示す点灯態様。
・扉錠部307が施錠状態であることを示す点灯態様。
照明部311は、例えば、各収納部400の天井部分にそれぞれ設けられるLED照明である。照明部311は、収納部400に収納されている商品を照らす。照明部311は、CPU301の制御に従って、所定の点灯態様で点灯、または消灯する。所定の点灯態様は、顧客への報知を示す点滅を含む。例えば、CPU301は、顧客が商品を受け取る際に、当該商品が収納されている収納部400の照明部311を所定時間点滅させることにより、顧客に当該商品が収納されている収納部400を報知する。
各収納部400には、正面扉410が設けられ、扉錠部307によって施錠されるため、取引対象の商品を他の顧客が勝手に取り出すことができないようになっている。また、ロッカー装置20は、顧客が提示した受渡証明コードをコードリーダ305が読み取ることによって、扉錠部307を解錠させるとともに正面扉410を開状態にする。これにより、収納部400から当該商品の取り出しを可能にする。
なお、ロッカー装置20は、音を出力するスピーカを備えてもよく、この場合、ロッカー装置20は、各種情報をスピーカから出力してもよい。また、ロッカー装置20は、音を入力するマイクと、音声を認識する音声認識機能を備えてもよい。この場合、ロッカー装置20は、各種情報を音声により入力してもよい。
(取引管理装置10が記憶する各種テーブルの一例)
次に、図5を用いて、取引管理装置10が記憶する各種テーブルの一例について説明する。図5に示す各種テーブルは、取引管理サーバSvまたはストアコントローラStによって生成され、生成した装置から取引管理装置10へ送信されることによって、取引管理装置10に記憶される。なお、各種テーブルは、取引管理サーバSvやストアコントローラStにも記憶される。また、各種テーブルは、取引管理サーバSv等によって生成されることに限らず、取引管理装置10によって生成されてもよい。
(取引管理装置10が記憶する各種情報の一例)
図5は、取引管理装置10が記憶する各種情報の一例を示す説明図である。図5(A)は、注文情報テーブル510の一例を示す。注文情報テーブル510は、「注文番号」と、「顧客識別情報」と、「顧客アドレス」と、「商品情報」と、「受渡時刻」と、「精算関連情報」との各項目を含む。各項目に情報が入力されることにより、注文情報511が記憶される。各項目は、顧客端末装置30やPOS端末装置40が受け付けた注文内容に基づいて入力される。
「注文番号」は、各注文を一意に特定することが可能な注文識別情報である。「注文番号」は、例えば、文字と数字によって表される。
「顧客識別情報」は、顧客を一意に特定することが可能な情報である。「顧客識別情報」は、例えば、会員情報(会員番号)である。「顧客識別情報」は、顧客氏名、住所、連絡先などと対応付けられている。「顧客識別情報」は、顧客端末装置30(顧客アドレス)と対応付けられており、顧客アドレスから特定される。また、顧客識別情報は、会員番号であることから、POS端末装置40が会員カードを読み取ることによって特定される。「顧客識別情報」は、アルファベットにより、一般顧客であるか、デリバリー業者であるかを示す。具体的には、アルファベットの「c」は一般顧客であることを示し、アルファベットの「d」はデリバリー業者であることを示す。
「顧客アドレス」は、注文を受け付けた顧客端末装置30のアドレスを示す。「顧客アドレス」に示す「-」は、例えば、POS端末装置40において注文を受けた際に設定される。
「商品情報」は、顧客が注文した注文内容(商品名、サイズ、価格等)を示す。「商品情報」は、価格や税率などの精算に用いられる精算情報を含む。
「受渡時刻」は、商品の受け渡しが行われる予定時刻を示す。POS端末装置40が注文を受け付けた場合には、受渡時刻には、例えば、商品の調理時間や厨房の混雑状況に応じた、調理完了の見込み時刻が設定される。顧客端末装置30が注文を受け付けた場合には、受渡時刻には、例えば、顧客が指定した時刻が設定される。
「精算関連情報」は、精算済みであるか否かを示す。「精算関連情報」は、例えば、オンライン決済により精算を済ませている「済」と、店舗での精算を示す未精算の「未」とのうちのいずれかを示す。
一例を挙げると、注文情報511aは、デリバリー業者によるオンライン注文を示している。具体的には、注文情報511aは、「注文番号」が「A255」であり、「顧客識別情報」が「d12445」であり、「顧客アドレス」が「○○○○」であり、「商品情報」が「○△サラダセット」であり、「受渡時刻」が「20:00」であり、「精算関連情報」が「済」を示している。
(収納管理テーブルの一例)
図5(B)は、収納管理テーブル520の一例を示す。収納管理テーブル520は、「注文番号」と、「収納部番号」と、「商品ステータス」と、「保管期限」との各項目を含む。各項目に情報が入力されることにより、収納管理情報521が記憶される。収納管理情報521は、取引の経過に応じて適宜更新される情報である。
「注文番号」は、注文情報テーブル510に示した「注文番号」と同様である。
「収納部番号」は、商品が収納されている番号(1~12のうちいずれか)を示す。「収納部番号」は、店舗スタッフによって指定された番号である。「収納部番号」に示す「0」は、商品が収納されていないことを示す。「収納部番号」は、1~12のうちいずれかの番号を示す場合でも、収納部400から商品が取り出されると、「0」になる。
「商品ステータス」は、商品の取引における経過の状態を示す。
「保管期限」は、収納部400に収納される商品の保管期限を示す。保管期限になると、例えば、店員によって商品は撤去される。
「商品ステータス」について詳述する。「商品ステータス」は、例えば、「未調理」、「調理中」、「収納準備」、「収納中」、「他所保管」、「超過」、「収納/他所」、「廃棄」、「受取中」、「受渡済」のうち、いずれかを示す。以下に、各ステータスについて説明する。
・「未調理」:未だ調理を開始していない状態を示す。
・「調理中」:調理を開始した後であり、且つ、調理が完了する前の状態を示す。なお、厨房に配置されるキッチン端末から調理が開始された旨を示す調理開始通知が送信されると、商品ステータスは「未調理」から「調理中」に変更される。
・「調理済」:調理が完了した状態を示す。キッチン端末から調理が完了した旨が送信されると、商品ステータスは「調理中」から「調理済」に変更される。「調理済」のステータスになると、取引管理装置10は、収納部番号の指定を受付可能にし、店舗スタッフから収納部番号の指定を受け付ける。
・「収納準備」:収納部番号が指定された後、商品が収納される前の状態を示す。「調理済」のステータスにおいて、取引管理装置10が収納部番号の指定を受け付けると、商品ステータスは「調理済」から「収納準備」に変更される。「収納準備」では、正面扉410の扉錠部307が解錠し、正面扉410が開状態となる。
・「収納中」:商品が収納部400に収納されている状態を示す。収納部400に商品が収納されて正面扉410が閉められると、商品ステータスは「収納準備」から「収納中」に変更される。
「他所保管」:ロッカー装置20の収納部400とは異なる場所で商品を保管している状態を示す。例えば、商品の保管期限が過ぎた商品や収納部400に収まらないサイズの商品は、収納部400とは異なる場所で保管される。「他所保管」のステータスは、店舗スタッフの操作に応じて設定される。
・「超過」:受渡時刻から一定時間が経過した状態を示す。受渡時刻から一定時間が経過すると、商品ステータスは、他のステータスから「超過」に変更される。
・「収納/他所」:商品のうちの一部を収納部400に収納し、残りの商品を当該収納部400以外の他の場所で保管している状態を示す。
・「廃棄」:廃棄済みの状態を示す。「廃棄」のステータスは、店員の操作に応じて設定される。
・「受取中」:顧客が受渡証明コードをロッカー装置20(コードリーダ305)に読み取らせると、商品ステータスは、「収納中」から「受取中」に変更される。「受取中」は、商品が収納されている収納部400の扉錠部307が解錠し、正面扉410が開放した状態を示す。
・「受渡済」:収納部400から商品が取り出された状態を示す。計量センサ309によって商品分の重量が検出されなくなると、商品ステータスは、「受取中」から「受渡済」に変更される。
一例を挙げると、収納管理情報521aは、注文番号「A255」の商品の調理が完了して、商品が3番の収納部400に収納される際の状態を示している。具体的には、収納管理情報521aは、注文番号が「255」であり、店舗スタッフから受け付けた収納部番号が「3」であり、商品ステータスが「収納準備」であり、保管期限が「20:30」を示している。なお、商品が収納部番号「3」の収納部400に収納されると、商品ステータスは「収納中」に変更される。
(収納部情報テーブルの一例)
図5(C)は、収納部情報テーブル530の一例を示す。収納部情報テーブル530は、「収納部番号」と、「注文番号」との各項目を含む。各項目に情報が入力されることにより、収納部情報531が記憶される。収納部情報531は、各収納部400への商品の収納や各収納部400からの取り出しに応じて、適宜更新される情報である。
収納部番号は、「1」~「12」のいずれかを示す。「注文番号」は、注文情報テーブル510に示した「注文番号」と同様である。注文番号に示す「999」は、未収納であることを示す。
一例を挙げると、収納部情報531aは、収納部番号が「3」であり、注文番号が「A255」を示している。すなわち、収納部情報531aは、注文番号「A255」の商品が収納部番号「3」の収納部400に収納されていることを示している。
(業者メニューテーブルの一例)
図5(D)は、業者メニューテーブル540の一例を示す。業者メニューテーブル540は、「デリバリー業者名」と、「メニュー」の各項目を含む。各項目に情報が入力されることにより、業者メニュー情報541が記憶される。業者メニュー情報541は、予め登録される内容であり、メニューの変更等があった場合に更新される情報である。
「デリバリー業者名」は、デリバリー業者の名称を示す。
「専用メニュー」は、デリバリー業者ごとに登録される専用のメニュー(セットメニュー)を示す。「専用メニュー」は、デリバリー業者を介した注文であれば受け付けられるメニューであり、すなわち、一般顧客が直接注文することのできないメニューである。
なお、本実施形態において、デリバリー業者は、専用メニューのみを注文可能とするが、これに限らず、専用メニュー以外の通常のメニューについても注文可能としてもよい。
図5に示した各テーブルが記憶する各種情報は、取引管理装置10のディスプレイ104に表示することが可能である。
(商品をロッカー装置20へ収納して受け渡しが行われるまでの流れについて)
次に、図6を用いて、商品受け渡しシステム1が行う処理の概要を説明する。
図6は、商品受け渡しシステム1が行う、商品をロッカー装置20へ収納して受け渡しが行われるまでの流れを示すシーケンス図である。なお、図6では、調理が完了した商品を店舗スタッフがロッカー装置20に収納し、顧客が当該商品を受け取るまでの流れについて説明する。
調理が完了すると、取引管理装置10は、表示した収納画面810(図8(A)参照)において、店舗スタッフから注文番号の入力を受け付ける(ステップS601)。そして、取引管理装置10は、店舗スタッフから収納部番号の入力を受け付ける(ステップS602)。次に、取引管理装置10は、実行ボタン841(図8(D)参照)の押下を受け付けることにより、ロッカー装置20へ開放指示を送信する(ステップS603)。開放指示は、収納部番号を示す情報を含む。
ロッカー装置20は、開放指示を受信すると、当該収納部番号が示す収納部400の扉錠部307を解錠し、正面扉410を開状態にする(ステップS604)。そして、ロッカー装置20は、当該収納部番号が示す収納部400に商品が収納されて、店舗スタッフの操作によって正面扉410が閉められると、正面扉410を閉状態にする(ステップS605)。ロッカー装置20は、扉錠部307を施錠すると、施錠が完了した旨を示す施錠完了通知を取引管理装置10へ送信する。
取引管理装置10は、取引管理装置10から送信された施錠完了通知を受信すると、収納を確定させる(ステップS606)。これにより、商品受け渡しシステム1は、商品の収納に係る処理を完了する。
次に、商品の受け渡しに係る処理について説明する。顧客端末装置30は、顧客の操作に応じて、ディスプレイに受渡証明コード(QRコード)を表示させる(ステップS607)。なお、POS端末装置40において精算を行った場合、顧客は、レシートに印刷された受渡証明コードを用意する。
ロッカー装置20のコードリーダ305は、顧客から提示された受渡証明コードをスキャンする(ステップS608)。そして、ロッカー装置20は、受渡証明コードから得られる収納部番号の収納部400の扉錠部307を解錠するとともに、当該収納部を報知する(ステップS609)。当該報知において、ロッカー装置20は、照明部311を所定の点灯態様で点灯させる。ステップS609の処理において、ロッカー装置20は、受け渡しが完了した旨を示す受渡完了通知を取引管理装置10へ送信する。
そして、取引管理装置10は、受渡完了通知を受信すると、収納部情報テーブル530(図5(C)参照)における当該収納部番号が示す収納部400を未収納状態にし(ステップS610)、一連の処理を終了する。これにより、商品受け渡しシステム1は、商品の受け渡しに係る処理を完了する。
(店舗における運営効率について)
ここで、収納部400へ商品を収納させる場合や、収納部400へ商品を収納させた後に商品の補充や収納部400を変更する場合には、正面扉410を開状態にさせることを要する。特に、一旦施錠した扉錠部307を解錠させるための操作が煩雑であると、店舗の運営効率が低下してしまう。そこで、本実施形態では、収納部400の取り扱いに関し、店舗の運営効率が低下することを抑えるようにしている。以下、図7を用いて、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1の機能的構成について説明する。
(商品受け渡しシステム1の機能的構成の一例)
図7は、商品受け渡しシステム1の機能的構成の一例を示すブロック図である。図7において、取引管理装置10は、表示制御部701と、受付部702と、出力部703と、取得部704と、検出部705と、確定部706と、モード設定部707とを備える。各部は、取引管理装置10のCPU101によって実現される。すなわち、CPU101がメモリ102に記憶される受付制御プログラムを実行することによって各部の機能を実現する。
ロッカー装置20は、入力部711と、収納制御部712とを備える。各部は、ロッカー装置20のCPU301によって実現される。すなわち、CPU301がメモリ302に記憶される収納制御プログラムを実行することによって各部の機能を実現する。
以下、図8~図10を参照しつつ、図7に示す商品受け渡しシステム1の機能的構成について説明する。
図8~図10は、取引管理装置10のディスプレイ104に表示される画面の一例を示す説明図である。
(背面側から商品を収納する場合について)
まず、背面側(開口部420)から商品を収納する場合について説明する。表示制御部701は、収納画面810(図8(A)参照)をディスプレイ104(表示部)に表示させる。収納画面810は、ロッカー装置20の収納状況を示す画面である。ロッカー装置20は、複数の開閉部を有する複数の収納部400を備える。開閉部は、正面扉410と、扉錠部307とを含む。本実施形態では、正面扉410が開状態のときには扉錠部307が解錠状態にあるものとし、正面扉410が閉状態のときには扉錠部307が施錠状態にあるものとする。なお、正面扉410が閉状態のときに、扉錠部307が解錠状態を取り得るようにしてもよい。以下において、開閉部を正面扉410として説明する。
受付部702は、収納画面810において、複数の収納部400のうち一の収納部400に取引情報を割り付けるための指定(以下「収納部指定」という。)を受付可能である。一の収納部400は、例えば、取引対象の物品を収納する収納部400である。以下において、一の収納部400を「対象収納部400」という。取引情報は、取引内容を示す情報であり、例えば、注文番号を含む。
収納部指定とは、具体的には、注文番号と収納部番号とを関連付ける(紐付ける)ことである。詳細については後述するが、このような関連付けをすることにより、顧客による正面扉410の開操作(受渡情報の入力)を受け付けた際に、該当の収納部400のみを自動的に解錠することができる。
受付部702は、対象収納部400を第1の操作態様で受付可能である。第1の操作態様は、例えば、短押し操作(タップ操作)である。短押し操作とは、一定時間未満、指先で画面を触れる操作である。
確定部706は、短押し操作によって収納部指定が行われると、商品の対象収納部400への収納を確定させる。
出力部703は、対象収納部400への収納が確定した旨を示す確定通知をロッカー装置20へ出力する。なお、店員は、対象収納部400の背面側(開口部420)から、商品を当該対象収納部400へ収納させる。ロッカー装置20は、確定通知が示す内容を登録する。
ここで、図8を用いて、収納部指定について具体的に説明する。
図8(A)は、収納画面810を示す。収納画面810は、注文番号領域811と、収納状況領域812と、選択ボタン群813とを含む。
注文番号領域811は、収納対象の商品の注文番号の入力を受け付ける領域である。具体的には、注文番号領域811は、テンキー811aと、番号表示領域811bとを含む。テンキー811aは、店舗スタッフから、当該商品の注文番号の操作入力を受け付ける。番号表示領域811bは、テンキー811aが受け付けた番号を表示する。図示において、番号表示領域811bは、テンキー811aに「A255」の注文番号が入力されたことを示している。
収納状況領域812は、1~12のうちのいずれかの収納部番号が割り当てられた収納部400のそれぞれの収納状況(空きまたは収納中)を示す。収納状況領域812は、指定ボタン812aを含む。指定ボタン812aは、店舗スタッフから、当該商品を収納する対象収納部400の指定(収納部指定)を受け付けるボタンである。店舗スタッフは、空きとなっている収納部400を指定する。例えば、3番の収納部番号を示す指定ボタン812aは、「空き」を示している。指定ボタン812aのうち、3番の収納部番号を示す指定ボタン812aが店舗スタッフによって押下されたとする。また、収納画面810では、指定ボタン812aが短押し操作されたものとする。
選択ボタン群813は、各種ボタンを含み、指定ボタン812aにおいて指定された収納部番号の収納部400についての各種処理を受け付ける。図示では、収納対象の商品を収納するための収納ボタン813aが押下されたことを示している。収納ボタン813aが押下されると、図8(B)に示す収納確認画面820がポップアップ表示される。
図8(B)は、収納確認画面820を示す。収納確認画面820は、店舗スタッフが指定した収納部番号(3番)の収納部400に商品を収納するか否かの確認を受け付ける画面である。収納確認画面820は、「はい」ボタン821aと、「いいえ」ボタン821bとを含む。「いいえ」ボタン821bが押下されると、収納確認画面820が消去され、図8(A)の収納画面810に戻る。一方で、「はい」ボタン821aが押下されると、収納確認画面820が消去され、図8(C)に示す確定画面830に遷移する。
図8(C)は、確定画面830を示す。確定画面830に示すように、3番の収納部番号を示す指定ボタン812aが「収納中」に変更されており、対象収納部400への収納が確定されたことを示している。店員は、3番の収納部400へ収納対象の商品を収納させる。このようにして、ロッカー装置20背面側から商品を収納することが可能になっている。
(正面側から商品を収納する場合について)
次に、正面側(正面扉410)から商品を収納させる場合について説明する。受付部702は、収納画面810(図9(A)参照)において、正面扉410の開閉に係る指定を受付可能である。本実施形態において、正面扉410の開閉に係る指定は、正面扉410の開放に係る指定である。以下において、正面扉410の開放に係る指定を「開放指定」という。受付部702は、開放指定を第1の操作態様とは異なる第2の操作態様で受付可能である。第2の操作態様は、例えば、長押し操作(ロングタップ操作)である。長押し操作とは、一定時間以上、指先で画面を触れる操作である。
ここで、図9を用いて、開放指定について具体的に説明する。
図9(A)は、収納画面810を示す。図8(A)と同様に、収納画面810において、テンキー811aは、店舗スタッフから「A255」の注文番号の入力を受け付けたとする。さらに、指定ボタン812aのうち、3番の収納部番号を示す指定ボタン812aが店舗スタッフによって長押し操作されたとする。指定ボタン812aの長押し操作は、当該操作における時間のうち、一定時間未満の範囲で収納部指定を受け付けるとともに、一定時間以上の範囲で開放指定を受け付ける操作である。
ここで、第2の操作態様について補足する。第2の操作態様は、第1の操作態様と異なる操作態様であればよい。本実施形態において、第2の操作態様は、指定ボタン812aの長押し操作であり、指定ボタン812aの短押し操作(第1の操作態様)の後に、指定ボタン812aの押下がその後も継続される操作態様である。すなわち、第2の操作態様による受付は、注文番号と収納部番号とを関連付ける処理と、当該収納部400の解錠処理との、2つの処理を1つの操作で受け付ける。
なお、本実施形態において、第2の操作態様は、第1の操作態様を含んでいる。ただし、第2の操作態様は、第1の操作態様を含まなくてもよい。例えば、第1の操作態様を指定ボタン812aの長押し操作とし、第2の操作態様を指定ボタン812aの短押し操作に加えて、所定の領域(開状態を受け付ける所定のボタン)の押下としてもよい。また、この他にも、例えば、第1の操作態様を指定ボタン812aのダブルタップ(2回の短押し操作)とし、第2の操作態様を指定ボタン812aのタップ(1回の短押し操作)としてもよい。
また、開放指定は、指定ボタン812aを第2の操作態様で受け付けることに限らない。例えば、開放指定は、開放指定を受け付ける専用のボタンをディスプレイ104上にそれぞれ表示し、当該ボタンの押下によって、所望の収納部400の開放を受け付けるようにしてもよい。この場合、注文番号と、収納部番号との関連付けにかかわらず、すなわち、注文番号が番号表示領域811bに入力されているか否かにかかわらず、所望の収納部400を開放させるようにしてもよい。これにより、注文番号と収納部番号との関連付けに係る一連の流れとは関係なく、店員は自由なタイミングで当該ボタンを押下することができ、当該収納部400の開放を実行することが可能になる。
図9(A)において、収納ボタン813aが押下されると、図8(B)と同様に、図9(B)に示す収納確認画面820がポップアップ表示される。収納確認画面820において、「いいえ」ボタン821bが押下されると、収納確認画面820が消去され、図9(A)の収納画面810に戻る。ただし、図8(B)の場合と異なり、収納部3番が解錠状態となっているため、「収納部3番の扉が解錠されました。」等を表示することもできる。一方で、「はい」ボタン821aが押下されると、図9(C)に示す追加確認画面930がポップアップ表示される。
(開放指定をまとめて受け付けることについて)
本実施形態では、複数の取引に係る複数の商品を収納させる場合、まとめて開放指定を受け付けるようにしている。具体的には、受付部702は、先の開放指定を受け付けた後に、先の対象収納部400とは異なる他の対象収納部400に係る他の開放指定を受け付ける。
以下に、開放指定をまとめて行う場合の画面について説明する。
図9(C)は、追加確認画面930を示す。追加確認画面930は、さらに、収納部400へ収納する商品があるか否かの確認を受け付ける画面である。追加確認画面930は、「はい」ボタン931aと、「いいえ」ボタン931bとを含む。「はい」ボタン931aが押下されると、追加確認画面930が消去され、図9(A)の収納画面810に戻り、収納する商品の追加を受け付ける。一方で、「いいえ」ボタン931bが押下されると、追加確認画面930が消去され、図9(D)に示す収納画面940に遷移する。
(開放指示の出力について)
次に、開放指示の出力について説明する。出力部703は、開放指定に基づく指示(開放指示)をロッカー装置20へ出力する。開放指示は、収納部番号を含む。ロッカー装置20は、出力部703から出力された開放指示を取得すると、収納部番号が示す収納部400の扉錠部307を解錠して、正面扉410を開状態にする。また、受付部702が複数の開放指定をまとめて受け付けた場合、出力部703は、先の開放指示と、他の開放指定に基づく他の開放指示とをロッカー装置20へ一括して出力する。
(開放指示の出力タイミングについて)
次に、開放指示の出力タイミングについて説明する。開放指示の出力タイミングは、受付部702が開放指定を受け付けたタイミングとしてもよく、具体的には、指定ボタン812aが長押し操作を受け付けたタイミングとしてもよい。ただし、正面扉410の前に顧客がいると、開状態となった正面扉410が顧客に当たってしまうおそれがある。このため、店舗スタッフにとって正面扉410を開状態にさせたくないタイミングも生じ得る。そこで、本実施形態では、店舗スタッフが所望するタイミングで正面扉410を開状態にさせることを可能にしている。
具体的に説明すると、受付部702は、開放指定を受け付けた後に、開放指示の出力を行う旨を受け付ける。出力部703は、開放指示の出力を行う旨を受け付けた場合に、開放指示をロッカー装置20へ出力する。
以下に、開放指定を受け付ける場合の画面について説明する。
図9(D)は、収納画面940を示す。収納画面940は、実行ボタン941を含む。実行ボタン941は、開放指示の出力を行う旨を受け付けるボタンである。実行ボタン941が押下されると、出力部703は、開放指示をロッカー装置20へ出力する。
ロッカー装置20は、開放指示を受信すると、開放指示に基づいて対象収納部400の正面扉410を開状態にさせる。そして、店員は、対象収納部400の正面側から、商品を当該対象収納部400へ収納させる。ロッカー装置20は、当該収納部400に商品が収納されて、正面扉410が閉状態になると(施錠されると)、収納完了通知を取引管理装置10へ送信する。特に、本実施形態では、正面扉410が閉状態になり、且つ計量センサ309によって重量が検出されることにより、収納完了通知を取引管理装置10へ送信する。なお、閉状態では、扉錠部307が施錠される。
(収納部400への収納の確定について)
次に、収納部400への収納の確定について説明する。収納部400への収納の確定タイミングは、受付部702が開放指定を受け付けたタイミングとしてもよいし、開放指示の出力タイミングとしてもよい。ただし、確定タイミングは、実際に商品が収納されたと推定できるタイミングであることが望ましい。そこで、本実施形態では、実際に商品が収納されたと推定できるタイミングで、収納部400への収納を確定させるようにしている。
具体的に説明すると、取引管理装置10は、ロッカー装置20から収納完了通知を受信する。検出部705は、収納完了通知が受信されることにより、正面扉410の閉状態を検出する。確定部706は、検出部705によって閉状態が検出された場合、商品が対象収納部400へ収納されたことを確定させる。表示制御部701は、確定部706によって確定された内容をディスプレイ104に表示させる。これにより、収納画面940において、3番の収納部番号を示す指定ボタン812aが「収納中」に変更される。
出力部703は、確定部706による確定が行われると、対象収納部400への収納が確定した旨を示す確定通知をロッカー装置20へ出力する。ロッカー装置20は、確定通知が示す内容を登録する。
(受渡時においてロッカー装置20が行う収納制御について)
ロッカー装置20が備える入力部711は、コードリーダ305が受渡証明コードを読み取ることにより、受渡情報(収納部番号、注文番号、および解錠要求を含む)を入力する。なお、受渡情報は、コードリーダ305による受渡証明コードの読み取りに限らず、例えば、注文番号の入力など操作入力部(ディスプレイ304)による操作入力としてもよい。
収納制御部712は、商品の受け渡しが行われる際に、正面扉410を開状態にする。収納制御部712は、入力部711によって受渡情報が受け付けられると、当該受渡情報に基づく認証結果に応じて、正面扉410を開状態にする。認証結果は、精算済みであるか否かという結果や、登録されている注文番号であるか否かという結果を含む。当該認証は、ロッカー装置20が行ってもよいし、他の装置(例えば取引管理サーバSv)が行ってもよい。他の装置が認証を行う場合、ロッカー装置20は、他の装置に問合せを行うことにより、認証結果を取得すればよい。
収納制御部712は、商品の受け渡しが行われる際に、対象収納部400が備える報知部に報知を行わせる制御を行う。報知部は、照明部311およびインジケータ310を含む。収納制御部712は、照明部311を所定の点灯態様で点灯させる。また、収納制御部712は、照明部311による報知に代えて又は加えて、インジケータ310を所定の点灯態様で点灯させてもよい。また、ロッカー装置20は、スピーカを備えてもよく、この場合、商品の受け渡しが行われる際に、収納制御部712の制御により、スピーカによる報知を行ってもよい。スピーカによる報知は、収納部番号を案内する音声としてもよいし、音声を含まないアラート音としてもよい。
(モードの設定について)
上述したように、店舗によっては、ロッカー装置20が店舗の壁面を背にして配置される配置態様となることもあり、すなわち、開口部420から商品の自由な出し入れを行えない配置態様となることもある。この場合、商品の出し入れは、正面側からのみ行われる運用形態となり、すなわち、指定ボタン812aの短押し操作による商品の収納登録が不要となる運用形態となる。そこで、本実施形態では、指定ボタン812aの押下について、特定のモード(第2のモード)では、短押し操作と長押し操作とを区別せずに、いずれの操作態様でも、収納部400を解錠させることを可能にしている。
具体的に説明すると、モード設定部707は、第1のモードと第2のモードとを含む複数のモードのうち、いずれかのモードを設定する。第1のモードは、図9に示したように、受付部702が、指定ボタン812aの長押し操作により、収納部指定と開放指定とを同時に受け付けるモードである。一方で、第2のモードは、受付部702が、指定ボタン812aの短押し操作と長押し操作とのいずれを受け付けた場合でも、収納部指定と開放指定とを同時に受け付けるモードである。
店舗スタッフは、店舗におけるロッカー装置20の配置態様に応じて、予め、第1のモードおよび第2のモードのうちいずれかをモード設定部707に設定させる。具体的には、背面側(開口部420)から商品の自由な出し入れを行える配置態様であれば、第1のモードに設定させる。一方で、背面側(開口部420)から商品の自由な出し入れを行えない配置態様であれば、店舗スタッフは、第2のモードに設定させる。
(デリバリー業者の表示について)
図5(D)に示したように、本実施形態では、デリバリー業者ごとに登録される専用のメニューがある。仮に、デリバリー業者が購入した商品と、一般顧客が購入した商品とを別々に管理したとすると、店舗スタッフにとって手間となるばかりか、それぞれ用いるロッカー装置20が必要となることもあり、店舗の運営上、効率的ではない。そこで、本実施形態では、デリバリー業者が購入した商品と、一般顧客が購入した商品とを一元管理できるようにしている。
具体的に説明すると、取得部704は、物品の取引内容を示す取引情報と、取引を行うデリバリー業者(注文業者の一例)を示すデリバリー業者情報(注文業者情報の一例)とを取得する。取引情報は、例えば、注文番号や、注文番号に対応付けられる商品情報を含む。デリバリー業者情報は、デリバリー業者名や顧客識別情報を含む。
表示制御部701は、取引情報と、デリバリー業者情報と、対象収納部400を識別する収納部番号(収納識別情報)と、を対応付けた収納画面1000(図10参照)をディスプレイ104に表示させる。表示制御部701は、収納画面1000への切り替えを受け付ける所定のボタン(例えば、図8(A)の更新ボタン813b)の押下を受け付けることにより、収納画面1000を表示させる。
収納画面1000について、図10を用いて具体的に説明する。収納画面1000は、注文者情報1010と、収納状況領域812と、選択ボタン群813とを含む。注文者情報1010は、「顧客名」、「注文番号」、「商品ステータス」と、「受渡時刻」と、「保管期限」と、「注文数」とを含む。「顧客名」の欄には、注文者がデリバリー業者であれば、デリバリー業者情報として、デリバリー業者のロゴマークが表示される。一方で、注文者がデリバリー業者以外であれば、「一般顧客」が表示される。
また、注文者情報1010に示すように、「顧客名」は、取引情報としての「注文番号」に対応付けられている。また、収納状況領域812に示すように、「収納部番号」と「注文番号」とは対応付けられて表示されている。このように、収納画面1000では、取引情報としての注文番号と、デリバリー業者情報としてのロゴマークと、収納部番号とが対応付けられて表示されている。
収納画面1000において、デリバリー業者については、ロゴマークで表示されるため、店舗スタッフは、「顧客名」を簡単に把握することができる。また、収納画面1000においても、第1の操作態様による収納部指定の受付と、第2の操作態様による開放指定の受付とが可能である。
なお、注文情報テーブル510(図5(A)参照)に示したように、注文番号と顧客識別情報とが対応付けられているため、注文番号から顧客識別情報を得ることが可能である。このため、図8および図9に示した収納画面810において、注文番号の入力を受け付けた場合、当該注文番号から顧客識別情報を特定するようにしてもよい。さらに、特定した顧客識別情報がデリバリー業者である場合には、収納画面810において、デリバリー業者である旨や、当該デリバリー業者のロゴマークを表示するようにしてもよい。
これにより、店舗スタッフは、収納させる商品がデリバリー業者用の商品であることを容易に把握することができるとともに、収納部400に商品を収納する際に、当該商品がデリバリー業者の専用メニューの商品であることを確認することができる。なお、デリバリー業者の専用メニューを覚えていない新人の店舗スタッフ等のために、収納画面810に、ロゴマークを表示させるだけでなく、当該デリバリー業者の専用メニューを示す情報を表示するようにしてもよい。
(取引管理装置10が行う、ロッカー装置20の商品の収納に係る処理)
図11は、取引管理装置10が行う、ロッカー装置20の商品の収納に係る処理の一例を示すフローチャートである。図11において、取引管理装置10は、収納画面810(図8(A)、図9(A)参照)において、注文番号の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1101)。取引管理装置10は、注文番号の入力を受け付けるまで待機する(ステップS1101:NO)。取引管理装置10は、注文番号の入力を受け付けると(ステップS1101:YES)、指定ボタン812aの押下により、収納部番号を受け付ける(ステップS1102)。
そして、取引管理装置10は、設定されているモードが第1のモードであるか否かを判断する(ステップS1103)。設定されているモードが第1のモードである場合(ステップS1103:YES)、取引管理装置10は、指定ボタン812aの押下が長押し操作であるか否かを判断する(ステップS1104)。
指定ボタン812aの押下が長押し操作である場合(ステップS1104:YES)、取引管理装置10は、図9(C)の追加確認画面930を表示し、「はい」ボタン931aが押下されたか否か、すなわち、「他に収納する商品あり」が選択されたか否かを判断する(ステップS1105)。
「他に収納する商品あり」が選択された場合(ステップS1105:YES)、取引管理装置10は、ステップS1102の処理に戻る。「他に収納する商品あり」が選択されない場合(ステップS1105:NO)、すなわち、「いいえ」ボタン931bが押下された場合、取引管理装置10は、図9(D)に示した実行ボタン941を表示する(ステップS1106)。
そして、取引管理装置10は、実行ボタン941が押下されるまで待機し(ステップS1107:NO)、実行ボタン941が押下されると(ステップS1107:YES)、ロッカー装置20へ開放指示を送信する(ステップS1108)。そして、取引管理装置10は、ロッカー装置20から収納完了通知を受信するまで待機し(ステップS1109:NO)、収納完了通知を受信すると(ステップS1109:YES)、収納を確定する(ステップS1110)。
ステップS1103において、設定されているモードが第1のモードではない場合(ステップS1103:NO)、すなわち、設定されているモードが第2のモードである場合、取引管理装置10は、ステップS1104における指定ボタン812aの押下が長押し操作であるか否かの判断を行わず、ステップS1118の処理に進む。すなわち、第2のモードでは、指定ボタン812aの押下が長押し操作または短押し操作にかかわらず、収納を確定する。また、第2のモードでは、ロッカー装置20から収納完了通知を受信しなくても、収納を確定する。
また、ステップS1104において、指定ボタン812aの押下が長押し操作ではない場合(ステップS1104:NO)、すなわち、当該押下が短押し操作である場合、取引管理装置10は、ステップS1110に進み、収納を確定する。
ステップS1110の処理の後、取引管理装置10は、ロッカー装置20から受渡完了通知を受信したか否かを判断する(ステップS1111)。取引管理装置10は、ロッカー装置20から受渡完了通知を受信するまで待機し(ステップS1111:NO)、受渡完了通知を受信すると(ステップS1111:YES)、収納部情報テーブル530(図5(C)参照)における当該収納部番号が示す収納部400を未収納状態にし(ステップS1112)、一連の処理を終了する。
(ロッカー装置20が行う商品の収納に係る処理)
図12は、ロッカー装置20が行う商品の収納に係る処理の一例を示すフローチャートである。図12において、ロッカー装置20は、取引管理装置10から出力された開放指示を受信したか否かを判断する(ステップS1201)。ロッカー装置20は、開放指示を受信するまで待機し(ステップS1201:NO)、開放指示を受信すると(ステップS1201:YES)、扉錠部307を解錠して、正面扉410を開状態にする(ステップS1202)。そして、ロッカー装置20は、収納部400に商品が収納され、正面扉410が閉状態となったか否かを判断する(ステップS1203)。なお、正面扉410の閉状態では、扉錠部307が施錠される。
ロッカー装置20は、正面扉410が閉状態となるまで待機する(ステップS1203:NO)。正面扉410が閉状態となると(ステップS1203:YES)、ロッカー装置20は、計量センサ309による検出結果に基づいて、商品が収納されているか否かを判断する(ステップS1204)。商品が収納されていない場合(ステップS1204:NO)、ロッカー装置20は、商品が収納されていない旨を示すエラーを報知し(ステップS1205)、一連の処理を終了する。
一方、商品が収納されている場合(ステップS1204:YES)、ロッカー装置20は、取引管理装置10へ収納完了通知を送信する(ステップS1206)。そして、ロッカー装置20は、コードリーダ305が受渡証明コードをスキャンするまで待機する(ステップS1207:NO)。コードリーダ305が受渡証明コードをスキャンすると(ステップS1207:YES)、ロッカー装置20は、受渡証明コードから得られる受渡情報に基づく認証結果を取得する(ステップS1208)。
そして、ロッカー装置20は、認証結果に基づいて、正面扉410を開状態とするか否かを判断する(ステップS1209)。正面扉410を開状態とすると判断した場合(ステップS1209:YES)、ロッカー装置20は、顧客への報知を示す所定の点灯態様で照明部311を点灯させるとともに、正面扉410を開状態にする(ステップS1210)。そして、ロッカー装置20は、取引管理装置10へ受渡完了通知を送信し(ステップS1211)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS1209において、ロッカー装置20は、正面扉410を開状態にしないと判断した場合(ステップS1209:NO)、受け渡しを行えない旨を示すエラーを報知し(ステップS1205)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1は、複数の収納部400のうち一の収納部400に取引情報(注文番号)を割り付けるための収納部指定と、正面扉410を開放させる開放指定とを受付可能にし、開放指定に基づく開放指示をロッカー装置20へ出力する。
これにより、収納部指定によって注文番号に対応する商品と収納部番号とを対応付けて登録することができるとともに、開放指定によって対象収納部400の正面扉410を開状態にさせることができる。したがって、商品を収納する収納部400の登録や、正面扉410の開閉など、ロッカー装置20の取り扱いに関し、店員の操作を簡素化することができる。
また、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1は、収納ボタン813aの短押し操作(図8参照)により収納部指定を受け付け、収納ボタン813aの長押し操作(図9参照)により開放指定を受け付けて、当該開放指定に基づく開放指示をロッカー装置20へ出力する。
これにより、収納ボタン813aの長押し操作による簡単な操作で、対象収納部400の正面扉410を開状態にさせることができるとともに、当該商品と収納部番号とを対応付けて登録することができる。また、背面側から商品を収納する場合にも、収納ボタン813aの短押し操作による簡単な操作で、当該商品と収納部番号とを対応付けて登録することができる。さらに、店員は、正面扉410が開状態となった収納部400へ商品を収納することができるため、言い換えれば、正面扉410が開状態となっていない収納部400へ商品を収納することができないため、誤った収納を抑えることができる。したがって、正面扉410の開放に係る操作を簡素化しつつ、商品と収納部番号とを対応付けた登録を行うことができるため、ロッカー装置20を用いた取引における店員の作業負荷を軽減させることができる。
また、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1は、開放指定を受け付けた後に、実行ボタン941を表示し、実行ボタン941の押下を受け付けた場合に開放指示をロッカー装置20へ出力する。
これにより、収納ボタン813aの長押し操作の後に即座に正面扉410を開状態にさせないようにすることができる。このため、例えば、ロッカー装置20の正面に顧客がいるタイミングでは、正面扉410を開状態にさせないようにすることできる。一方で、実行ボタン941の押下による所望のタイミングで、正面扉410を開状態にさせることができる。したがって、好適なタイミングで正面扉410を開状態にすることができる。
また、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1は、複数の開放指定をまとめて受け付けて、これらの開放指定に基づく開放指示を一括して出力する。具体的には、先の開放指定を受け付けた後に、先の対象収納部400とは異なる他の対象収納部400の開閉に係る他の開放指定を受け付け、先の開放指示と、他の開放指定に基づく他の開放指示とをロッカー装置20へ出力する。
これにより、店舗スタッフは、収納する商品が複数ある場合に、収納に係る登録をまとめて行い、当該登録が完了した後に、ロッカー装置20まで各商品をまとめて運び、それぞれ収納部へ収納させることができる。したがって、店舗スタッフの作業効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1は、図10に示したように、取引内容を示す取引情報(収納部番号)と、デリバリー業者情報(ロゴマーク)と、収納識別情報(収納部番号)とを対応付けた収納画面1000をディスプレイ104に表示させる。
これにより、店員は、収納部400に収納中の商品やこれから収納する商品がデリバリー業者用の商品であることを容易に確認することができる。したがって、対象収納部400への誤った商品の収納を抑えることができる。
また、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1は、開放指示の出力後に、正面扉410の閉状態が検出された場合、商品の対象収納部400への収納を確定し、確定した内容をディスプレイ104に表示させる。
これにより、実際に商品が収納されたと推定できるタイミングで、対象収納部400への商品の収納を確定することができる。
また、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1は、第1のモードと第2のモードとを含む複数のモードのうち、いずれかのモードを設定する。
これにより、店舗スタッフは、ロッカー装置20の配置態様が背面側(開口部420)から商品の自由な出し入れを行える配置態様であるか否かに応じて、モードを設定することができる。したがって、ロッカー装置20の配置態様に応じた最適なモードを設定することができるため、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る商品受け渡しシステム1は、商品の受け渡しが行われる際に照明部311に報知を行わせる制御を行うとともに、正面扉410を開状態にさせる制御を行う。これにより、顧客は、商品の受渡時に、受け取る商品が収納されている収納部400を容易に把握することができる。したがって、顧客は、迅速且つ的確に、商品を受け取ることができる。
(実施形態の変形例)
以下に、本実施形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、上述した実施形態、および変形例に示す各構成をそれぞれ組み合わせた構成とすることも可能である。具体的には、上述した実施形態と各変形例とのうち、全てを含む構成としてもよいし、いずれかを組合せた構成としてもよい。
(変形例1)
まず、変形例1について説明する。上述した実施形態では、正面扉410を開状態にする例について説明した。変形例1では、このような構成に加えて又は代えて、正面扉410を閉状態にする例について説明する。
変形例1の背景として、正面扉410を閉状態とする作業が生じることがある。例えば、商品が収納されていないにもかかわらず、正面扉410が開放した状態の収納部400があると、店舗スタッフが正面側に回って、当該正面扉410を閉めに行く作業が生じることがある。特に、店舗スタッフからロッカー装置20までの移動距離が長い場合には、正面扉410を閉めるための作業負荷が生じてしまい、店舗の運営効率が低下してしまう。そこで、変形例1では、正面扉410を閉状態とする作業によって、店舗の運営効率が低下することを抑えるようにしている。以下、変形例1について、具体的に説明する。
変形例1において、正面扉410は、駆動モータ等の駆動部を備え、当該駆動部の駆動力によって開閉自在な構成である。変形例1において、表示制御部701は、収納画面810(図8(A)参照)に、例えば、正面扉410が開状態となっている収納部400を示す画像を表示させる。具体的には、表示制御部701は、収納状況領域812に、収納部400が開状態であることを示す指定ボタン812aを表示させる。
受付部702は、収納画面810(図9(A)参照)において、正面扉410の開閉に係る指定を受付可能である。正面扉410の開閉に係る指定は、閉鎖に係る指定である。以下において、閉鎖に係る指定を「閉鎖指定」という。受付部702は、例えば、指定ボタン812aにより、閉鎖指定を受け付ける。
受付部702は、閉鎖指定を第1の操作態様とは異なる第3の操作態様で受付可能である。第3の操作態様は、例えば、二度押し操作(ダブルタップ操作)である。二度押し操作とは、指先で画面をトントンと軽く叩く操作であり、2回の短押し操作である。なお、第3の操作態様は、第2の操作態様と同じ操作態様としてもよい。
ここで、第3の操作態様について補足する。第3の操作態様は、第1の操作態様と異なる操作態様であればよい。本実施形態において、第3の操作態様は、指定ボタン812aの二度押し操作であり、指定ボタン812aの短押し操作(第1の操作態様)の後に、再度、指定ボタン812aが短押し操作される操作態様である。すなわち、第3の操作態様は、第1の操作態様を含んでいる。ただし、第3の操作態様は、第1の操作態様を含まなくてもよい。例えば、第1の操作態様を指定ボタン812aの長押し操作とし、第3の操作態様を指定ボタン812aの1回の短押し操作に加えて、所定の領域(閉状態を受け付ける所定のボタン)の押下としてもよい。また、この他にも、例えば、第1の操作態様を指定ボタン812aのダブルタップ(2回の短押し操作)とし、第3の操作態様を指定ボタン812aのタップ(1回の短押し操作)としてもよい。
(閉鎖指定をまとめて受け付けることについて)
変形例1では、複数の収納部400の正面扉を閉状態とする、まとめて閉鎖を受け付けることも可能である。具体的には、受付部702は、先の閉鎖指定を受け付けた後に、先の対象収納部400とは異なる他の対象収納部400に係る他の閉鎖指定を受け付けることも可能である。
(閉鎖指示の出力について)
次に、閉鎖指示の出力について説明する。出力部703は、閉鎖指定に基づく指示(閉鎖指示)をロッカー装置20へ出力する。閉鎖指示は、収納部番号を含む。ロッカー装置20は、出力部703から出力された閉鎖指示を取得すると、収納部番号が示す収納部400の駆動部を制御して、正面扉410を閉状態にする。複数の閉鎖指定をまとめて受け付けた場合、出力部703は、先の閉鎖指示と、他の閉鎖指定に基づく他の閉鎖指示とをロッカー装置20へ一括して出力する。この場合、複数の正面扉410が同時に閉状態となる。
(閉鎖指示の出力タイミングについて)
閉鎖指示の出力タイミングは、受付部702が閉鎖指定を受け付けたタイミングとしてもよく、具体的には、指定ボタン812aが二度押し操作を受け付けたタイミングとしてもよい。ただし、正面扉410の前に顧客がいると、閉状態になる正面扉410に、顧客の身体や顧客の荷物が挟まってしまうおそれがある。このため、店舗スタッフにとって正面扉410を閉状態にさせたくないタイミングが生じ得る。このため、店舗スタッフが所望するタイミングで正面扉410を閉状態にさせることを可能にしている。
具体的に説明すると、受付部702は、閉鎖指定を受け付けた後に、閉鎖指示の出力を行う旨を受け付ける。出力部703は、閉鎖指示の出力を行う旨を受け付けた場合に、閉鎖指示をロッカー装置20へ出力する。開放指定を受け付けるに際して、受付部702は、図9(D)に示した実行ボタン941と同様のボタンを表示させるようにすればよい。当該ボタンが押下されると、出力部703は、閉鎖指示をロッカー装置20へ出力すればよい。
以上説明したように、変形例1に係る商品受け渡しシステム1は、収納ボタン813aの短押し操作(図8参照)により収納部指定を受け付け、収納ボタン813aの二度押し操作により閉鎖指定を受け付けて、閉鎖指定に基づく閉鎖指示をロッカー装置20へ出力する。これにより、収納ボタン813aの二度押し操作による簡単な操作で、開状態となっている正面扉410を閉状態にすることができる。したがって、変形例1によれば、正面扉410の閉鎖に係る操作を簡素化することができるため、ロッカー装置20を用いた取引における店員の作業負荷を軽減させることができる。
(変形例2)
次に、変形例2について説明する。上述した実施形態では、ロッカー装置20が開口部420を備える例について説明した。変形例2では、このような構成に加えて又は代えて、ロッカー装置20が背面扉を備える例について説明する。
図13は、変形例2に係るロッカー装置の外観の一例を示す図である。図13に示すように、ロッカー装置1300は、各収納部400背面側に、背面扉1310を備える。背面扉1310には、鍵穴1311が設けられる。鍵穴1311に鍵(キー)が差し込まれて、鍵が所定方向に回転されることにより、背面扉1310は、施錠または解錠する。
ロッカー装置1300は、例えば、調剤薬局に用いられる。薬剤師等の権限のある店舗スタッフが鍵を所持しており、当該店舗スタッフが鍵穴1311に鍵を差し込むことによって背面扉1310を開状態にし、調剤医薬を収納部400に収納する。また、調剤薬局では、薬剤以外にも、歯ブラシなどの日用品も取り扱うこともある。日用品など一般商品の取引に関しては、薬剤師を介さずに、一般の店舗スタッフを介して取引を行うことが可能である。このため、鍵を所持していない一般の店舗スタッフが、取引対象である一般商品を収納部400に収納させることもある。そこで、変形例2においても、一般の店舗スタッフが収納画面810(図9参照)の指定ボタン812aを長押しすることにより、正面扉410を開状態にすることを可能にしている。
なお、変形例2において、背面扉1310が施錠されている場合には、一般の店舗スタッフの操作によって正面扉410が開状態となることを禁止してもよい。例えば、表示制御部701は、収納画面810(図8(A)参照)に、背面扉1310が施錠されている収納部400を示す画像を表示させる。具体的には、表示制御部701は、収納状況領域812に、背面扉1310が施錠中であることを示す指定ボタン812aを表示させる。一般の店舗スタッフによるこの指定ボタン812aの押下は、無効とすればよい。これにより、背面扉1310が施錠されている収納部400については、一般の店舗スタッフの操作によって正面扉410を開状態とすることを禁止することができる。
また、変形例2においても、変形例1に示したように、取引管理装置10が正面扉410の閉状態を受け付けるようにし、正面扉410を閉状態にすることも可能である。
以上説明したように、変形例2によれば、背面扉1310を備えるロッカー装置1300を備えた商品受け渡しシステム1についても、簡単な操作で、正面扉410を開状態にすることができる。したがって、変形例2によれば、正面扉410の開閉に係る操作を簡素化することができるため、ロッカー装置1300を用いた取引における店員の作業負荷を軽減させることができる。
特に、日中など店舗客が多い時間帯やロッカー装置1300の収納数(収納部400の利用数など)が一定値以上である場合は、顧客がロッカー装置1300を使って収納商品を引き取る可能性が高い。このような状況では、店舗スタッフが開放指定に係る開放操作による正面から商品の収納を行うことは好ましくない。よって、第1の操作態様による関連付けを行った後、背面扉1310を解錠することで、収納商品の収納作業が主に行われる。
一方で、朝方や夕方など店舗客が少ない時間帯やロッカー装置1300の収納数(収納部400の利用数など)が一定値未満の場合は、顧客がロッカー装置1300を使って収納商品を引き取る可能性が低い。このような状況では、店舗スタッフが開放指定に係る開放操作による正面から商品の収納を行ったとしても、利用客に不便をかける恐れが無い。よって、第2の操作態様による関連付けおよび開放を実行することで、収納作業が主に行われる。
このように店舗スタッフは、時間帯やロッカー装置1300の利用状況に基づいて、2つの収納方法を使い分けなければならないが、第1の操作態様と第2の操作態様とはボタンの押下順に違いは無く、短押しまたは長押しの違いだけである。このため、店舗スタッフは、2つの収納方法をそれぞれ別のものとして記憶することが無く、すなわち、2つの収納方法を類似の収納方法として簡単に覚えることができる。したがって、店舗スタッフの作業負担を大幅に軽減することができる。
以下、実施形態総括を記載する。
[発明の名称]システム、取引管理装置、およびプログラム
[技術分野]
本発明は、システム、取引管理装置、およびプログラムに関する。
[背景技術]
近年、店舗では、ロッカー装置に商品を収納して、顧客に商品を受け渡すシステムが普及しつつある。関連する技術として、顧客がスマートフォンを利用して商品を注文し、注文に応じた商品を、受け渡しボックスを介して顧客に受け渡すようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。ロッカー装置は、取引対象の商品を所定の収納部に収納すると、当該収納部が備える開閉部を閉状態として施錠する。そして、顧客が当該商品を引き取る際に、ロッカー装置は、開閉部を開状態にする。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許第6243076号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来技術では、ロッカー装置が備える開閉部の開閉に関し、店員の操作が煩雑になってしまうことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロッカー装置が備える開閉部の開閉に関し、店員の操作を簡素化することができる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるシステムは、開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段と、前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段と、前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段と、を備えることを特徴とするシステムである。
上記構成によれば、収納部指定によって注文番号に対応する商品と収納部番号とを対応付けて登録することができるとともに、開放指定によって対象収納部400の正面扉410を開状態にさせることができる。したがって、商品を収納する収納部400の登録や、正面扉410の開閉など、ロッカー装置20の取り扱いに関し、店員の操作を簡素化することができる。
(2)上記(1)の構成において、前記受付手段は、前記開閉に係る指定を受け付けた後に、前記指示の出力を行う旨を受け付け、前記出力手段は、前記出力を行う旨を受け付けた場合に、前記指示を前記ロッカー装置へ出力するようにしてもよい。
上記構成によれば、収納ボタン813aの長押し操作の後に即座に正面扉410を開状態にさせないようにすることができる。このため、例えば、ロッカー装置20の正面に顧客がいるタイミングでは、正面扉410を開状態にさせないようにすることできる。一方で、実行ボタン941の押下による所望のタイミングで、正面扉410を開状態にさせることができる。したがって、好適なタイミングで正面扉410を開状態にすることができる。
(3)上記(1)または(2)の構成において、前記受付手段は、前記開閉に係る指定を受け付けた後に、前記開閉部とは異なる他の開閉部の開閉に係る他の指定を受け付け、 前記出力手段は、前記指示と、前記他の指定に基づく他の指示とを前記ロッカー装置へ出力するようにしてもよい。
上記構成によれば、店舗スタッフは、収納する商品が複数ある場合に、収納に係る登録をまとめて行い、当該登録が完了した後に、ロッカー装置20まで各商品をまとめて運び、それぞれ収納部へ収納させることができる。したがって、店舗スタッフの作業効率の向上を図ることができる。
(4)上記(1)~(3)のいずれかの構成において、取引内容を示す取引情報と、当該取引を行う注文業者を示す注文業者情報を取得する取得手段を備え、前記表示制御手段は、前記取引情報と、前記注文業者情報と、前記一の収納部を識別する収納識別情報と、を対応付けた前記収納画面を前記表示部に表示させるようにしてもよい。
上記構成によれば、店員は、収納部400に収納中の商品やこれから収納する商品がデリバリー業者用の商品であることを容易に確認することができる。したがって、対象収納部400への誤った商品の収納を抑えることができる。
(5)上記(1)~(4)のいずれかの構成において、前記指示は、前記開閉部を開状態とする開放指示であり、前記出力手段によって前記開放指示が出力された後に、前記開閉部の閉状態を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記閉状態が検出された場合、前記一の収納部への物品の収納を確定させる確定手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記確定手段によって確定された内容を前記表示部に表示させるようにしてもよい。
上記構成によれば、実際に商品が収納されたと推定できるタイミングで、対象収納部400への商品の収納を確定することができる。したがって、商品の収納に係る登録において、誤った登録を抑えることができる。
(6)上記(1)~(5)のいずれかの構成において、第1のモードと第2のモードとを含む複数のモードのうち、いずれかのモードを設定するモード設定手段を備え、前記受付手段は、前記第1のモードにおいて、前記一の収納部の指定を前記第1の操作態様で受け付けるとともに、前記開閉に係る指定を前記第2の操作態様で受け付け、前記第2のモードにおいて、前記一の収納部の指定と前記開閉に係る指定とを前記第1の操作態様で受け付けるとともに、前記一の収納部の指定と前記開閉に係る指定とを前記第2の操作態様でも受け付けるようにしてもよい。
上記構成によれば、店舗スタッフは、ロッカー装置20の配置態様が背面側(開口部420)から商品の自由な出し入れを行える配置態様であるか否かに応じて、モードを設定することができる。したがって、ロッカー装置20の配置態様に応じた最適なモードを設定することができるため、利便性を向上させることができる。
(7)上記(1)~(6)のいずれかの構成において、前記複数の収納部がそれぞれ有する報知部と前記開閉部とを制御する収納制御手段を備え、前記収納制御手段は、物品の受け渡しが行われる際に、前記一の収納部が有する報知部に報知を行わせる制御を行うとともに、前記一の収納部が有する開閉部を開状態にさせる制御を行うようにしてもよい。
上記構成によれば、顧客は、商品の受渡時に、受け取る商品が収納されている収納部400を容易に把握することができる。したがって、顧客は、迅速且つ的確に、商品を受け取ることができる。
(8)また、上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である取引管理装置は、開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段と、前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段と、前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段と、を備えることを特徴とする取引管理装置である。
上記構成によれば、収納部指定によって注文番号に対応する商品と収納部番号とを対応付けて登録することができるとともに、開放指定によって対象収納部400の正面扉410を開状態にさせることができる。したがって、商品を収納する収納部400の登録や、正面扉410の開閉など、ロッカー装置20の取り扱いに関し、店員の操作を簡素化することができる。
(9)また、上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、コンピュータをシステムとして機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段、前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段、前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、収納部指定によって注文番号に対応する商品と収納部番号とを対応付けて登録することができるとともに、開放指定によって対象収納部400の正面扉410を開状態にさせることができる。したがって、商品を収納する収納部400の登録や、正面扉410の開閉など、ロッカー装置20の取り扱いに関し、店員の操作を簡素化することができる。
なお、上記において説明した取引管理装置10およびロッカー装置20における各機能(入出力、記憶、処理(判断を含む))の全部または一部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。
具体的には、上述した説明では、取引管理装置10が、表示制御部701と、受付部702と、出力部703と、取得部704と、検出部705と、確定部706と、モード設定部707とを備え、ロッカー装置20が、入力部711と、収納制御部712とを備える構成について説明した。各機能部の全部または一部が、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。例えば、各機能部のうち全部または一部が、取引管理サーバSvに具備されていてもよいし、ストアコントローラStに具備されていてもよいし、これら以外のコンピュータ装置に具備されていてもよい。また、各機能部を具備するコンピュータ装置は、複数台であってもよいし、1台であってもよい。
上記に関連し、顧客端末装置30は、収納部指定と開放指定を受け付けて、ロッカー装置20へ開放指示を出力することに関して、入出力のインターフェース部分に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。つまり、取引管理装置10は、各種の入力(操作者の操作、スキャナ等のデバイスによる検出)を受け付け、入力情報(操作情報等)を取引管理サーバSvに送信し、当該入力情報に基づく取引管理サーバSvの処理結果(更新画面情報、デバイスの制御情報等)を受信し、各種の出力(表示部への表示、デバイスの制御)を行ってもよい。
なお、以上に説明した商品受け渡しシステム1、取引管理装置10、およびロッカー装置20を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」とは、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Sv…取引管理サーバ、St…ストアコントローラ、10…取引管理装置、20…ロッカー装置、30…顧客端末装置、40…POS端末装置、701…表示制御部、702…受付部、703…出力部、704…取得部、705…検出部、706…確定部、707…モード設定部、711…入力部、712収納制御部

Claims (9)

  1. 開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段と、
    前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段と、
    前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするシステム。
  2. 前記受付手段は、前記開閉に係る指定を受け付けた後に、前記指示の出力を行う旨を受け付け、
    前記出力手段は、前記出力を行う旨を受け付けた場合に、前記指示を前記ロッカー装置へ出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記受付手段は、前記開閉に係る指定を受け付けた後に、前記開閉部とは異なる他の開閉部の開閉に係る他の指定を受け付け、
    前記出力手段は、前記指示と、前記他の指定に基づく他の指示とを前記ロッカー装置へ出力する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記取引情報と、当該取引を行う注文業者を示す注文業者情報を取得する取得手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記取引情報と、前記注文業者情報と、前記一の収納部を識別する収納識別情報と、を対応付けた前記収納画面を前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  5. 前記指示は、前記開閉部を開状態とする開放指示であり、
    前記出力手段によって前記開放指示が出力された後に、前記開閉部の閉状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記閉状態が検出された場合、前記一の収納部への物品の収納を確定させる確定手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記確定手段によって確定された内容を前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  6. 第1のモードと第2のモードとを含む複数のモードのうち、いずれかのモードを設定するモード設定手段を備え、
    前記受付手段は、
    前記第1のモードにおいて、前記一の収納部の指定を第1の操作態様で受け付けるとともに、前記開閉に係る指定を第2の操作態様で受け付け、
    前記第2のモードにおいて、前記一の収納部の指定と前記開閉に係る指定とを前記第1の操作態様で受け付けるとともに、前記一の収納部の指定と前記開閉に係る指定とを前記第2の操作態様でも受け付ける、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  7. 前記複数の収納部がそれぞれ有する報知部と前記開閉部とを制御する収納制御手段を備え、
    前記収納制御手段は、物品の受け渡しが行われる際に、前記一の収納部が有する報知部に報知を行わせる制御を行うとともに、前記一の収納部が有する開閉部を開状態にさせる制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  8. 開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段と、
    前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段と、
    前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする取引管理装置。
  9. コンピュータをシステムとして機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    開閉部を有する複数の収納部を備えるロッカー装置の収納状況を示す収納画面を表示部に表示させる表示制御手段、
    前記収納画面において、前記複数の収納部のうち一の収納部に取引情報を割り付けるための指定を受付可能であるとともに、前記開閉部の開閉に係る指定を受付可能な受付手段、
    前記開閉に係る指定に基づく指示を前記ロッカー装置へ出力する出力手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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