JP2023004436A - プログラム、収納装置、商品管理システム、および情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制限商品を含む取引に好適な技術を提供すること。【解決手段】コンピュータを、取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段、として機能させるためのプログラムである。【選択図】図28

Description

本発明は、プログラム、収納装置、商品管理システム、および情報処理装置に関する。
従来より、注文に応じて調理した商品を、ロッカー装置(受け取りロッカー、受け取りボックスなどともいう)を介して顧客や配達業者に受け渡す技術が知られている。
特開2002-032836号公報
ロッカー装置は、店員と客とが非対面で行えるというメリットがあるが、アルコール類など年齢確認が必要な商品や、客への情報提供が必要な薬品などの制限商品の場合には注意が必要であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、制限商品を含む取引に好適な技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるプログラムは、コンピュータを、取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段、として機能させるためのプログラムである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である収納装置は、上記プログラムを実行する端末により、前記取引情報と関連付けられた前記位置情報が示す前記収納位置ごとに、商品を格納する扉と、扉ごとに対応して扉錠部が設けられた収納手段と、前記扉錠部を解錠する解錠手段と、を備えることを特徴とする収納装置である。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品管理システムは、プログラムを実行する端末と、前記取引情報が示す取引の伝票を印刷する印刷手段と、備え、前記印刷手段は、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合には、当該取引の伝票が複数枚の伝票で構成されるように印刷する商品管理システムである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である情報処理装置は、取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段と、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段と、を備える情報処理装置である。
実施形態に係る注文管理システム1の構成例を示す説明図である。 注文先の店舗STにおける接客エリアの一例を示す説明図である。 店舗注文管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 POS端末装置20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 ロッカー装置30のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 ロッカー装置30の外観の一例を示す説明図である。 顧客端末装置50のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例を示す説明図である。 注文管理システム1における取引完了までの収納管理情報911aの遷移を示す説明図である。 注文管理システム1が行う、商品の登録からロッカー装置30への収納までの処理の流れを示すシーケンス図である。 顧客CSが顧客端末装置50を用いてオンライン注文を行う際の顧客端末装置50の画面例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。 ロッカーシステム3320において商品の収納先を指定する際の画面例を示す説明図である。 注文管理システム1が行う商品を受け取る際の処理の流れを示すシーケンス図である。 商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。 取引がアルコール類を含む取引であることの表示例を示す図である。 扉362が施錠された後にタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面1500の一例を示す説明図である。 伝票例を示す図である。 商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される来客報知画面1502を示す図である。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される解錠ボタン付き来客報知画面1503を示す図である。 商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例を示す説明図である。 店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示されるロッカーシステム入力画面3710を示す図である。 収納先が指定された後のロッカーシステム入力画面3710を示す図である。 アルコール関連付け処理(その1)の手順を示すフローチャートである。 形態Aにおける解錠処理の手順を示すフローチャートである。 形態B1における解錠処理の手順を示すフローチャートである。 アルコール関連付け処理(その2)の手順を示すフローチャートである。 実施形態4に係る注文管理システム3300の構成例を示す説明図である。 呼出端末1910のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 呼出制御装置3311が記憶する端末管理テーブル3400の一例を示す説明図である。 ロッカー管理サーバ3321が記憶する収納口管理テーブル3500の一例を示す説明図である。 オーダーシステム3310において呼出端末1910を指定する際の画面例を示す説明図である。 両方を表示した画面態様を示す図である。 商品受け渡しシステム2500の構成例を示す説明図である。 商品受渡し用ロッカーの六面図である。 商品受渡し用ロッカーの六面図である。 商品受渡し用ロッカーの六面図である。 前面斜視図と背面斜視図である。 部分拡大前面斜視図と、部分拡大背面斜視図である。
(実施形態1)
(注文管理システム1の構成例)
図1は、実施形態に係る注文管理システム1の構成例を示す説明図である。注文管理システム1は、例えば、フードコートや飲食店に導入される。また、注文管理システム1において取り扱われる商品は、店舗ST内において飲食されるイートイン商品や、持ち帰り可能なテイクアウト商品を含む。ここでのテイクアウト商品には、最終消費者としての顧客の他に、最終消費者に配達する配達業者の配達対象となる商品も含まれる。
なお、注文管理システム1が導入される店舗STは、飲食店に限らず、予約した商品の受け渡しを行う店舗であればよく、例えば、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店などであってもよい。なお、本明細書において、「客」および「顧客」は、特に区別して説明しない限り、同義とする。
図1において、注文管理システム1は、取引管理サーバSvと、顧客CSが所持する顧客端末装置50と、店舗STに設置される各種装置とを備える。店舗STに設置される各種装置は、店舗注文管理サーバ10と、店員注文管理装置11と、POS(Point Of Sales)端末装置20と、キッチンプリンタ24と、ロッカー装置30と、キッチンモニタ40と、呼出ディスプレイ45と、業者注文端末60、業者プリンタ124とを含む。
注文管理システム1が備える各サーバおよび各装置は、それぞれ、ネットワーク70、71を介して、通信可能に接続されている。具体的には、店舗STに設置される各種装置は、それぞれ、LAN(Local Area Network)などのネットワーク70を介して、通信可能に接続されている。また、取引管理サーバSvと、店舗注文管理サーバ10と、顧客端末装置50とは、それぞれ、インターネットやWAN(Wide Area Network)などのネットワーク71を介して、通信可能に接続されている。業者注文端末60は、1つ以上の配達業者(デリバリーサービスの運営者)の注文を受け付ける端末である。業者注文端末60は、インターネットなどのネットワークを介して、各配達業者の発注装置などに通信可能に接続されている。業者注文端末60は、例えばタブレット端末である。業者注文端末60は、配達業者で付与された注文識別情報と、注文内容とを受信する。以下の説明では、注文識別情報を便宜的に「注文番号」ともいう。「注文番号」は「番号」と表記されているが、数字に限らず、アルファベットなどで構成される。注文番号の構成は、配達業者ごとに異なるとともに、後述する受渡証明コードCdや精算用証明コードPcdとも異なる構成である。また、業者注文端末60は、図1に示されるように、店舗注文管理サーバ10など、店舗に備わる各装置とは接続されていない。なお、業者注文端末60は、複数の装置で構成されていてもよい。例えば、PC(Personal Computer)とタブレット端末で構成されていてもよい。この場合、各配達業者の発注装置とのやり取りはPCが行う。タブレット端末はPCと通信し、注文番号と、注文内容を表示するように構成してもよい。各サーバおよび各装置は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信部などを備えたコンピュータ装置である。業者プリンタ124は、業者注文端末60に接続する。業者プリンタ124は、業者注文端末60は、配達業者による注文(業者注文端末60が受信した注文識別情報、注文内容など)を示す取引の伝票を印刷する。業者注文端末60および業者プリンタ124は、一般的に、配達業者ごとに設けられる。そのため、業者注文端末60および業者プリンタ124は、それぞれ1つは限らない。
注文管理システム1における商品の注文形態は、顧客端末装置50を用いて注文する形態と、店舗STにおいてPOS端末装置20を用いて注文する形態と、配達業者による注文形態とがある。以下において、顧客端末装置50を用いて注文する形態を「オンライン注文」といい、店舗STにおいてPOS端末装置20を用いて注文する形態を「オフライン注文」といい、配達業者による注文を「業者注文」という。
取引管理サーバSvは、オンライン注文を受け付けるサーバ装置である。また、取引管理サーバSvは、顧客端末装置50やPOS端末装置20等からのクレジットカードの決済要求に応じて、不図示のクレジットカード決済サーバに対して、クレジットカードに対応する決済処理を実行させることが可能である。取引管理サーバSvは、オンライン注文を受け付けると、オンライン注文情報を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
店舗注文管理サーバ10は、顧客CSに関する情報や、店舗STに関する情報や、店舗STごとの商品に関する情報(商品マスタ)などの各種情報を管理するサーバ装置である。店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvが受け付けた注文内容を管理する。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、オンライン注文で受け付けた商品やオフライン注文で受け付けた商品を示す商品に関する情報を記憶(登録)する。また、店舗注文管理サーバ10は、オフライン注文で受け付けた商品(POS端末装置20が受け付けた注文内容)についても管理する。
また、店舗注文管理サーバ10は、店舗内の各装置(店員注文管理装置11、POS端末装置20、キッチンプリンタ24、ロッカー装置30、キッチンモニタ40、呼出ディスプレイ45)を管理する。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、店舗内の各装置に、所定の情報を表示させるための指示を行う。また、店舗注文管理サーバ10は、商品マスタなどの取引に必要な各種情報を記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJAN(Japanese Article Number)コード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。また、商品マスタは、計量が必要な商品(計量対象商品)の商品識別情報、商品名、計量対象商品の単価などを含む。また、店舗注文管理サーバ10は、商品マスタのほかにも、在庫状況、販売履歴、入出金記録などの各種の情報を記憶する。また、店舗注文管理サーバ10は、顧客CSの会員情報を記憶してもよい。
店員注文管理装置11は、オンライン注文された商品やオフライン注文された商品を管理するために店員が用いる端末装置である。例えば、店員注文管理装置11は、オンライン注文情報が示す注文内容や、オフライン注文情報が示す注文内容を表示する。店員は、店員注文管理装置11に表示される注文内容を確認して、注文内容に応じた商品を準備する。店員注文管理装置11は、例えば、可搬型の端末装置であり、具体的には、タブレット端末である。なお、店員注文管理装置11は、ノートパソコンであってもよいし、デスクトップパソコンなど、据え置き型の端末装置であってもよい。
POS端末装置20は、店舗STにおいて店員が顧客CSから注文を受け付けて、店員の操作に応じて、商品の登録処理と、登録処理によって登録された商品の精算処理とを実行する。なお、POS端末装置20は、顧客CSの操作に応じて、商品の登録処理や、精算処理が実行されてもよい。また、注文管理システム1において、POS端末装置20に代えて又は加えて、券売装置が用いられてもよい。券売装置は、顧客CSの操作に応じて、商品の登録処理や精算処理を行って、食券を発行する装置である。
POS端末装置20は、精算が完了すると、レシートRcを発行する。レシートRcには、受渡証明コードCdが印刷される。受渡証明コードCdは、商品を受け渡すための受渡情報(例えば、注文番号や解錠要求)がコード化されたものである。
キッチンプリンタ24は、店舗注文管理サーバ10に接続する各装置(例えば、POS端末装置20、および店員注文管理装置11など)と通信可能なプリンタである。キッチンプリンタ24は、取引情報(オンライン注文情報、オフライン注文情報など)が示す取引の伝票を印刷する。また、キッチンモニタ40は、キッチンプリンタ24から印刷される取引情報など各種情報を示す内容を表示することができる。
顧客端末装置50は、オンライン注文を行う際に用いられる端末装置である。顧客端末装置50は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの可搬型の端末装置である。
なお、注文を行う顧客端末装置50は、デスクトップパソコンなど、据え置き型の端末装置であってもよい。顧客端末装置50には、所定のアプリケーションプログラム(以下「注文アプリケーション」という。)がインストールされている。顧客端末装置50は、注文アプリケーションが起動すると、店舗注文管理サーバ10とネットワーク71を経由して通信を行い、オフライン注文を行うことが可能になる。
顧客端末装置50は、オンライン決済が完了すると、受渡証明コードCdを表示することが可能である。また、店舗STにおいて精算を行う場合、顧客端末装置50は、POS端末装置20において精算を行う精算用証明コードPcdを表示する。この場合、顧客は、POS端末装置20に精算用証明コードPcdを読み取らせることによって精算を行うことが可能である。精算が完了すると、顧客端末装置50は、受渡証明コードCdを表示することが可能である。
ロッカー装置30は、複数の収納口と、収納口ごとの扉錠部とを備え、顧客CSによって注文された商品を収納し、商品の受け渡しを行う装置である。ロッカー装置30は、収納口へ商品が収納されると、収納口を施錠する。そして、ロッカー装置30は、注文番号が入力されるか、または顧客端末装置50またはレシートRcに表示される受渡証明コードCdを読み取ることによって、収納口を解錠可能にし、商品の受け渡しを可能にする。
キッチンモニタ40は、例えば、厨房に配置され、店舗注文管理サーバ10からの調理指示に応じて情報を出力する。また、キッチンモニタ40は、タッチ操作などを受け付けることができる。具体的に、キッチンモニタ40は、例えば調理完了ボタン等の操作部を備え、調理が完了した際に店員から操作部の押下を受け付ける。操作部が押下されると、キッチンモニタ40は、調理が完了した旨を示す情報を、店舗注文管理サーバ10を介して店員注文管理装置11へ送信する。さらに、キッチンモニタ40は、店員が調理した商品に対してタッチ操作を行うことで当該商品のステータスを「未調理」から「調理済み」に変更するたことができる。
呼出ディスプレイ45は、店舗ST内の顧客が視認できる位置に配置されている。呼出ディスプレイ45は、調理が完了した商品に対応する注文番号を表示する。顧客は、注文した商品の番号が、呼出ディスプレイ45に表示されると、ロッカー装置30に赴き、ロッカー装置30に受渡証明コードCdを読み取らせることによって、商品を受け取る。なお、呼出ディスプレイ45は、商品ごとに調理状況(調理中であることや、調理完了したこと)を表示するようにしてもよい。具体的には、呼出ディスプレイ45は、調理中であることを示す領域と、調理が完了済みであることを示す領域とを設けるようにし、各商品の注文番号を、各商品の調理状況に応じた領域に表示するようにしてもよい。
(店舗STにおける接客エリアの一例)
次に、図2を用いて、店舗STにおける接客エリアの一例を説明する。
図2は、注文先の店舗STにおける接客エリアの一例を示す説明図である。
図2に示すように、店舗STには、カウンタCTが配置されている。カウンタCTには、POS端末装置20と、ロッカー装置30とが載置されている。また、店舗STにおいて、カウンタCTに上方には、呼出ディスプレイ45が配置されている。さらに、店舗STには、カウンタCTを挟んで、店員エリアと、顧客エリアとが形成されている。顧客エリアは、対面接客エリアFL1と、商品受渡エリアFL2とを含む。
対面接客エリアFL1では、店員が顧客CSから直接注文を受け、店員の操作に応じてPOS端末装置20による商品の登録が行われ、登録した商品の精算が行われる。そして、調理が完了すると、当該商品は、ロッカー装置30に収納されて、受け渡しが行われる。
商品受渡エリアFL2は、商品の受け渡しを行う場所である。ロッカー装置30に収納される商品は、オンライン注文による商品と、オフライン注文による商品と、業者注文による商品のいずれも含む。具体的には、商品受渡エリアFL2は、オンライン注文を行った顧客CS、オフライン注文を行った顧客CS、および業者注文を行った配達業者の配達人が、ロッカー装置30の収納口から自ら商品を取り出す場所である。注文した商品の調理が完了して、当該商品の収納口が確定すると、呼出ディスプレイ45には、注文内容に対応する注文番号と、収納口番号とが表示される。
業者注文を行った配達業者の配達人は、ロッカー装置30に赴き、注文番号を入力する。オンライン注文を行った際にオンライン決済により精算を済ませている場合、顧客CSは、POS端末装置20での精算を行うことなく、ロッカー装置30に赴き、顧客端末装置50に受渡証明コードCdを表示させ、ロッカー装置30に読み取らせる。一方、オンライン注文を行った際に支配方法として店舗での精算を選択していた場合、顧客CSは、対面接客エリアFL1に赴き、POS端末装置20で精算を行う。また、オフライン注文を行った際にも、顧客CSは、対面接客エリアFL1において、POS端末装置20での精算を行う。精算を終えると、顧客CSは、ロッカー装置30に赴き、レシートRcに印刷された受渡証明コードCdをロッカー装置30に読み取らせる。
ロッカー装置30は、注文番号が入力されるか、コードリーダが受渡証明コードCdを読み取ると、商品が収納されている収納口の扉が開く。配達人や顧客CSは、当該収納口から商品を取り出して、商品を受け取る。これにより、取引が完了する。
(店舗注文管理サーバのハードウェア構成)
図3は、店舗注文管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図3において、店舗注文管理サーバ10は、CPU101と、記憶部102と、RAM103と、外部ネットワーク対応通信部104と、店舗ネットワーク対応通信部105とを備える。
CPU101は、中央演算処理装置であり、記憶部102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、店舗注文管理サーバ10の動作を制御する。
記憶部102は、CPU101の補助記憶装置であって、本実施形態に係る商品受け渡しプログラムをはじめとしてCPU101が利用する各種の情報を記憶する。各種の情報は、例えば、注文情報テーブル900(図9(A)参照)、収納管理情報テーブル910(図9(B)参照)、収納口情報テーブル920(図9(C)参照)である。
RAM103は、CPU101の主記憶装置である。RAM103は、処理において生成した情報を記憶する。
外部ネットワーク対応通信部104は、取引管理サーバSv等の店舗外の装置とネットワーク71を経由して通信を行う。
店舗ネットワーク対応通信部105は、店員注文管理装置11、POS端末装置20、ロッカー装置30等の店舗ST内の装置とネットワーク70を経由して通信を行う。
(店員注文管理装置11、および業者注文端末60のハードウェア構成例)
図4は、店員注文管理装置11、および業者注文端末60のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図4において、店員注文管理装置11、および業者注文端末60は、CPU111と、記憶部112と、RAM113と、通信部114と、タッチパネル表示部115と、スピーカ116と、コード読み取り部117とを備える。
CPU111は、中央演算処理装置であり、記憶部112に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、店員注文管理装置11の動作を制御する。
記憶部112は、CPU111の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU111が利用する各種の情報を記憶する。
RAM113は、CPU111の主記憶装置である。
店員注文管理装置11の通信部114は、店舗内のネットワーク70を経由して、店舗注文管理サーバ10と通信を行うことにより、店舗ST内の各装置(POS端末装置20や、ロッカー装置30等)と通信を行う。なお、店員注文管理装置11の通信部114は、店舗注文管理サーバ10を介することなく、店舗ST内の各装置(POS端末装置20や、ロッカー装置30等)と通信可能であってもよい。業者注文端末60の通信部114は、上述したように各配達業者の発注装置などに通信する。
タッチパネル表示部115は、画像を表示するとともに、店員から各種操作を受け付ける。なお、店員注文管理装置11において、タッチパネル表示部115以外の操作部が備えられてよい。
スピーカ116は、音を出力する。例えば、スピーカ116は、注文を受け付けた際の報知音や、その旨を示す音声などを出力する。
コード読み取り部117は、1次元コード、および2次元コード等の各種コードを読み取る。CPU111は、読み取られたコードをデコードする。コード読み取り部117は、例えばカメラである。
(POS端末装置20のハードウェア構成例)
図5は、POS端末装置20のハードウェア構成の一例を示す説明図である。POS端末装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、POS端末装置20の動作を制御する。各種プログラムは、本実施形態に係る商品受け渡しプログラムを含む。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。
例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、店舗注文管理サーバ10から取得した商品マスタ等)や、各種処理において生成した情報を記憶する。各種処理において生成した情報は、例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報や、登録商品を精算する精算処理において生成した精算情報を含む。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、ハードディスク204は、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、顧客用のタッチディスプレイである。客側表示部205は、顧客CSに種々の情報を表示するとともに、顧客CSから種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、顧客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、オンライン注文の精算を店舗STにおいて行う際に、顧客端末装置50に表示される精算用証明コードPcdを光学的に読み取る。なお、本実施形態において、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)読み取ってもよい。
カード決済部208は、各種カードによる決済機構である。各種カードは、クレジットカード、電子マネー等のプリペイドカード、ポイントカードなどである。プリペイドカードには、金額(残額)が記憶(チャージ)されている。カード決済部208は、カード認識部や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的または電気的に読み取る。読み取られた情報は、登録商品の精算に用いられる。なお、カード認識部は、例えば、ポイントカードの保有ポイントを使用する場合など、今回の登録商品の精算において使用する情報を認識することも可能である。また、カード認識部は、例えば、ポイントカードにポイントを付与する場合など、今回の登録商品の精算に使用しない情報を認識することも可能である。なお、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)や、非接触型のカード(ICカード)に対応するものである。表示部は、支払い金額を表示する。操作部は、支払種別(クレジットカードや電子マネー)の選択を受け付ける。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口と排出口とを有する。釣銭機209は、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。釣銭機209は、例えば、客側に向けられており、顧客CSから各種操作や現金の投入を受け付ける。なお、釣銭機209は、投入口に投入された紙幣や硬貨を検出するセンサを有する。当該センサは、投入口に紙幣や硬貨が投入されたことの検出や、金種別の枚数の検出などを行う。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイである。店員側表示部210は、商品に対応するプリセットキーなどの種々の情報を表示するとともに、商品の登録に関する入力など、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)を備える。キー操作部211は、商品の登録に関する入力など、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。
印刷部213は、各種媒体(レシートRc、領収書、食券等)を印刷して出力する。レシートRcには、受渡証明コードCdが印刷される。
音声出力部214は、音声ガイダンスや警告音などの音を出力する。
通信部215は、店舗内のネットワーク70を経由して、店舗注文管理サーバ10と通信を行うことにより、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やロッカー装置30等)と通信を行う。なお、通信部215は、店舗注文管理サーバ10を介することなく、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やロッカー装置30等)と通信可能であってもよい。
(ロッカー装置30のハードウェア構成例)
図6は、ロッカー装置30のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図6において、ロッカー装置30は、CPU301と、記憶部302と、RAM303と、通信部304と、タッチパネル表示部305と、コードリーダ306と、扉錠部307(307-1~307-6と)、扉開閉センサ308(308-1~308-6)と、計量センサ309(309-1~309-6)とを備える。なお、ロッカー装置30にインジケータを備えてもよい。
CPU301は、中央演算処理装置であり、記憶部302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ロッカー装置30の動作を制御する。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、本実施形態に係る商品受け渡しプログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
RAM303は、CPU301の主記憶装置である。
通信部304は、店舗内のネットワーク70を経由して、店舗注文管理サーバ10と通信を行うことにより、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やPOS端末装置20等)と通信を行う。なお、通信部304は、店舗注文管理サーバ10を介することなく、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やPOS端末装置20等)と通信可能であってもよい。
タッチパネル表示部305は、画像を表示するとともに、配達人や顧客CSや店員から各種操作を受け付ける。タッチパネル表示部305は、テンキーなどを表示し、配達人による注文番号の入力を受け付ける。
コードリーダ306は、受渡証明コードCd(2次元コードあるいはバーコード等)のコードの読み取りを行う。
扉錠部307は、扉362(図7参照)ごとに対応して設けられた錠である。扉錠部307は、例えばCPU301の制御に応じて、施錠され、または解錠される。
扉開閉センサ308は、扉362ごとに対応して設けられ、扉362の開状態と閉状態とのいずれの状態であるかを検出する。
計量センサ309は、各収納口361(図7参照)の底面部にそれぞれ設けられ、収納口361に収納されている商品の重量を検出する。ロッカー装置30は、計量センサ309の検出結果を用いて、商品が収納されていることや、商品が取り出されたことを検出する。
インジケータを備える場合には、収納口361ごとに対応してロッカー装置30の正面側(客側)に設ける。インジケータは、例えば所定の単色または複数色で点灯が可能なLED(Light Emitting Diode)により構成されてよい。
インジケータは、所定の点灯パターンにより、対応する収納口361に受渡対象の商品が収納されていることを配達人や顧客CSに報知する。なお、インジケータは、この他にも、点灯パターンによって、扉錠部307が解錠状態および施錠状態のいずれの状態にあることや、扉362が開状態および閉状態のいずれの状態にあることや、扉362が一定時間以上開状態となっていることなどを報知することも可能である。
なお、ロッカー装置30は、音を出力するスピーカを備えていてもよい。また、ロッカー装置30は、音を入力するマイクと、音声を認識する音声認識機能を備えていてもよい。
(ロッカー装置30の外観例)
図7は、ロッカー装置30の外観の一例を示す説明図である。図7(A)は、ロッカー装置30を背面側(店員側)から見た斜視図である。図7(B)は、ロッカー装置30を正面側(客側)からみた斜視図である。
図7(A)、(B)に示すように、ロッカー装置30は、複数の収納口361(361-1~361-6)と、タッチパネル表示部305と、コードリーダ306とを備える。
また、ロッカー装置30は、複数の収納口361(361-1~361-6)に対応して、扉362(362-1~362-6)と、インジケータ363(363-1~363-6)と、把手部364(364-1~364-6)とを備える。
図7(A)に示すように、ロッカー装置30の背面側は、扉362が設けられておらず、開放している。複数の収納口361は、上段と下段とにそれぞれ3つ並列して配置されている。収納口361-1~361-6には、それぞれ、1番~6番の収納口番号が割り当てられている。ロッカー装置30を背面から見た場合には、図7(A)に示すように、上段の収納口361については、右から左にかけて「1」~「3」の数が割り当てられ、下段の収納口361については、右から左にかけて「4」~「6」の数が割り当てられている。ロッカー装置30を正面から見た場合には、図7(B)に示すように、上段の収納口361については、左から右にかけて「1」~「3」の数が割り当てられ、下段の収納口361については、左から右にかけて「4」~「6」の数が割り当てられている。
なお、ロッカー装置30における収納口361の数や、収納口361の配列については、図7に示した態様に限らず、他の態様であってもよい。
また、扉362(362-1~362-6)は、図7(B)に示すように、収納口361(361-1~361-6)の正面側に設けられている。扉362には、それぞれ錠が設けられている。このため、扉362は、施錠された状態では開くことができず、解錠されると(自動で)開くようになっている。
なお、図7(B)に示すように、扉362は、閉状態では、ロッカー装置30の正面パネルPnの表面に対して奥まった状態となるように構成されている。このため、把手部364が扉362から突出して設けられる場合でも、正面パネルPnの表面に対して手前側(客側)に突出する量を抑えることができる。
把手部364(364-1~364-6)は、顧客CSや店員が手を掛けることが可能である。顧客CSや店員が把手部364に手を掛けることにより、扉362を開けたり、閉じたりすることが可能である。なお、本実施形態において、扉362は解錠されると(自動で)開くようになっているため、把手部364が設けられていなくてもよい。
インジケータ363は、各収納口361に対応して設けられている。具体的には、インジケータ363は、各収納口361の上方にそれぞれ設けられている。インジケータ363は、扉362の開閉状態や扉錠部307の状態に応じて、所定のパターンで点灯する。
また、各収納口361の天面等に収納口361の内部を照らす庫内灯を設け、庫内灯をインジケータとして用いてもよい。庫内灯は、正面側(客側)と背面側(店員側)とのいずれの方向からも、視認可能であってもよい。例えば、庫内灯の点灯態様により、顧客CSが商品を取り出す収納口361を報知したり、店員が商品を収納する収納口361を報知したりすることが可能にある。
なお、インジケータ363と庫内灯とを併用してもよいし、インジケータ363を設けずに、庫内灯のみを設けるようにしてもよい。
タッチパネル表示部305は、上述したように配達人や顧客CSに対して商品の受け取りに関する案内表示を行うとともに、配達人や顧客CSによる商品の受け取りに関する操作を受け付ける。
コードリーダ306は、顧客端末装置50に表示される受渡証明コードRcdを読み取る。
なお、図7(B)に示すように、コードリーダ306は、ロッカー装置30の正面パネルPnの表面に対して奥まった位置に配置されている。具体的には、コードリーダ306は、正面パネルPnの表面に対して手前側に突出させない位置に配置されている。
本実施形態では、コードリーダ306や、扉362の閉状態における把手部364を、正面パネルPnの表面に対して手前側に突出させないようにしているため、顧客CSがロッカー装置30の前を通る際に、衣類や持ち物等が引っかかってしまうようなことを抑えることができる。
また、図7(B)において、収納口361-1には、商品FDが収納されている。これは、店員が商品FDを収納口361-1の背面側から収納したことを示している。なお、図示では、商品FDは、テイクアウト商品であり、紙袋に入れられている。
(顧客端末装置50のハードウェア構成例)
図8は、顧客端末装置50のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図8において、顧客端末装置50は、CPU501と、記憶部502と、RAM503と、タッチパネル表示部504と、操作部505と、撮像部506と、ネットワーク対応通信部507と、GPS(Global Positioning System)ユニット508とを備える。
CPU501は、中央演算処理装置であり、記憶部502に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、顧客端末装置50の動作を制御する。
記憶部502は、CPU501の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU501が利用する各種の情報を記憶する。
RAM503は、CPU501の主記憶装置である。
タッチパネル表示部504は、CPU501の表示制御に応じて画像を表示する。
操作部505は、顧客端末装置50に備えられる各種操作子(ハードキー等)のほか、顧客端末装置50に接続される各種の入力デバイスなどを一括して示す。
撮像部506は、CPU501の制御に応じて撮像を行う。また、本実施形態の撮像部506は、各種コード(2次元コードやバーコード)を読み取ることが可能である。
ネットワーク対応通信部507は、無線によりネットワーク71経由で通信を行う部位である。ネットワーク対応通信部507により、顧客端末装置50は、取引管理サーバSvと通信可能となる。
GPSユニット508は、GPS衛星から発信された電波を用いて、顧客端末装置50の位置情報を取得する。
(店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例)
図9は、店舗注文管理サーバ10が記憶する各種情報の一例を示す説明図である。図9(A)は、注文情報901を記憶する注文情報テーブル900の一例を示す。注文情報901は、オンライン注文において受け付けた内容に基づいて取引管理サーバSvによって生成される。また、注文情報901は、オフライン注文において受け付けた内容に基づいてPOS端末装置20によって生成される。店舗注文管理サーバ10は、取引管理サーバSvまたはPOS端末装置20から注文情報901を受信すると、受信した注文情報901を注文情報テーブル900に記憶させる。
図9(A)に示すように、注文情報テーブル900は、注文番号と、顧客識別情報と、顧客アドレスと、商品情報と、受渡時刻と、精算関連情報との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、注文情報901がレコードとして記憶される。
注文番号は、例えば、図9(A)では3桁の数字によって表されている。顧客識別情報は、顧客CSを一意に特定することが可能な情報である。顧客識別情報は、例えば、会員情報(会員番号)と対応付けられているが、これに限らず、会員情報そのものであってもよい。また、顧客識別情報は、顧客氏名や、住所や、連絡先などと対応付けられていてもよい。顧客識別情報は、顧客端末装置50(顧客アドレス)と対応付けられており、顧客アドレスを受信することによって特定される。また、顧客識別情報は、会員情報と対応付けられていることから、POS端末装置20が会員カードを読み取ることによって特定される。
顧客アドレスは、注文を受け付けた顧客端末装置50のアドレスを示す。なお、POS端末装置20においてオフライン注文を受け付けた際には、顧客アドレスの「-」(不図示)が設定される。
商品情報は、顧客CSが注文した注文内容(商品名、サイズ、価格等)を示す。商品情報は、価格や税率などの精算に用いられる精算情報を含む。
受渡時刻は、商品の受け渡しが行われる予定時刻を示す。POS端末装置20が注文を受け付けた場合には、受渡時刻には、例えば、商品の調理時間や厨房の混雑状況に応じた、調理完了の見込み時刻が設定される。顧客端末装置50が注文を受け付けた場合には、受渡時刻には、例えば、顧客が指定した時刻が設定される。
精算関連情報は、オンライン決済により精算を済ませている「済」と、店舗での精算を示す未精算の「未」とのいずれかを示す。
一例を挙げると、注文情報901aは、受渡時刻を20時とした未精算のシーフードカレーセットのオンライン注文を示している。具体的には、注文情報901aは、注文番号が「255」であり、顧客識別情報が「001A」であり、顧客アドレスが「○○○○」であり、商品情報が「シーフードカレーセット」であり、受渡時刻が「20:00」であり、精算関連情報が「未」を示している。
(収納管理情報テーブルの一例)
図9(B)は、収納管理情報テーブル910の一例を示す。収納管理情報テーブル910は、収納管理情報911を記憶するテーブルである。収納管理情報911は、商品が収納されている収納口や、取引における経過等を示す情報であり、適宜更新される。図9(B)に示すように、収納管理情報テーブル910は、注文番号と、収納口番号と、商品ステータスと、保管期限との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、収納管理情報911がレコードとして記憶される。
注文番号は、注文情報テーブル900に示した注文番号である。
収納口番号は、商品が収納されている場合には収納口番号「1~6」のうち、店員によって指定されたいずれかの番号を示す。また、収納口番号は、商品が収納されていない場合には「0」を示す。また、収納口番号は、いずれかの番号を示す場合でも、顧客CSによって商品が取り出されると、再び「0」となる。
商品ステータスは、取引における商品の経過を示す。商品ステータスは、例えば、「未調理」、「調理中」、「収納準備」、「収納中」、「他所保管」、「超過」、「収納/他所」、「廃棄」、「受取中」、「受渡済」を含む。
「未調理」のステータスは、未だ調理を開始していない状態を示す。このため、「未調理」のステータスは、商品が収納口361に収納していない状態を示す。例えば、注文を受け付けたときには、調理が開始されていないことから、ステータスは「未調理」となる。
「調理中」のステータスは、調理を開始した後であり、且つ、調理が完了する前の状態を示す。このため、「調理中」のステータスは、商品が収納口361に収納していない状態を示す。店舗注文管理サーバ10は、キッチンモニタ40から調理が開始された旨を示す調理開始通知を受信すると、商品ステータスを「未調理」から「調理中」に変更する。
「調理済」のステータスは、調理が完了した状態を示す。店舗注文管理サーバ10は、キッチンモニタ40から調理が完了した旨を示す調理完了通知を受信すると、商品ステータスを「調理中」から「調理済」に変更する。「調理済」のステータスにおいて、店員注文管理装置11は、店員から収納口番号の指定を受け付けることが可能になっている。
「収納準備」のステータスは、収納口番号が指定された後、商品が収納される前の状態を示す。「調理済」のステータスにおいて、店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11が店員から収納口番号の指定を受け付けると、商品ステータスを「調理済」から「収納準備」に変更する。具体的には、店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11から収納口番号を受信すると、収納口番号を記憶するとともに、商品ステータスを「調理済」から「収納準備」に変更する。
「収納中」のステータスは、商品が収納口361に収納されている状態を示す。店舗注文管理サーバ10は、商品が収納口361に収納されると、商品ステータスを「収納準備」から「収納中」に変更する。
「他所保管」のステータスは、ロッカー装置30の収納口361とは異なる場所で商品を保管している状態を示す。例えば、「他所保管」のステータスは、商品の保管期限が過ぎたことによって収納口361から商品を取り出した状態や、収納口361に収まらないサイズの商品を収納口361とは異なる場所で保管している状態を示す。
「超過」のステータスは、受渡時刻から一定時間が経過した状態を示す。ここで、「収納中」や「他所保管」などのステータスは、店員の操作に応じて適宜変更される。一方、「超過」のステータスは、受渡時刻から一定時間が経過することによって、他のステータスから変更される。なお、店員の操作に応じて、「超過」のステータスに変更可能としてもよい。
「収納/他所」のステータスは、商品のうちの一部を収納口361に割り当て、残りの商品を当該収納口361以外の他の場所にて保管している状態を示す。
「廃棄」のステータスは、廃棄済みの状態を示す。例えば、収納口361に収納されている商品を廃棄のために取り出した場合、店員の操作に応じて「廃棄」のステータスに変更される。なお、収納口361に収納されている商品を、一旦、収納口361から取り出して他の場所にて保管し、店員の操作に応じて「他所保管」のステータスとした後に、「廃棄」のステータスに変更できるようにしてもよい。この場合、「他所保管」のステータスを経ずに、「廃棄」のステータスに設定する操作が行われた場合には、当該操作が無効として、店員に向けてエラーが報知されるようにしてよい。
「受取中」のステータスは、配達人が注文番号を入力したことに応じて、または顧客CSが受渡証明コードCdをロッカー装置30(コードリーダ306)に読み取らせることに応じて、商品が収納されている収納口361の扉362が解錠された状態を示す。
「受渡済」のステータスは、扉362が解錠されて、収納口361から商品が取り出された状態を示す。
また、収納管理情報テーブル910に示す保管期限は、収納口361に収納される商品の保管期限を示す。保管期限になると、例えば、店員によって商品は撤去される。
一例を挙げると、収納管理情報911aは、注文番号「255」の商品の調理が完了して、商品が6番の収納口361に収納される前の状態を示している。具体的には、収納管理情報911aは、注文番号が「255」であり、収納口番号が「6」であり、商品ステータスが「収納準備」であり、保管期限が「20:30」を示している。なお、商品が収納口番号「6」の収納口361に収納されると、商品ステータスは「収納中」に変更される。
また、収納管理情報911bは、注文番号「1234ABC」の商品の調理が完了して、商品が2番の収納口361に収納されている状態を示している。注文番号「1234ABC」の商品は、業者注文された商品である。したがって、「オンライン注文」と「オフライン注文」による注文が記憶される注文情報テーブルには注文番号「1234ABC」は存在しない。
さらに、注文番号「1234ABC」は、業者注文以外の注文番号とは異なる注文番号体系であることが分かる。具体的に、業者注文以外の注文番号は、3桁の数字であるが、注文番号「1234ABC」は4桁の数字と3つのアルファベットの組み合わせである。
(収納口情報テーブルの一例)
図9(C)は、収納口情報テーブル920の一例を示す。収納口情報テーブル920は、各収納口361に収納されている商品(注文番号)を示す収納口情報921を記憶するテーブルである。収納口情報921は、各収納口361への商品の収納や取り出しに応じて、適宜更新される。図9(C)に示すように、収納口情報テーブル920は、収納口番号と、注文番号との各項目を含む。各項目に情報が記憶されることにより、収納口情報921がレコードとして記憶される。
収納口番号は、「1」~「6」のいずれかを示す。注文番号は、各注文を一意に特定することが可能な情報である。注文番号の「999」は、収納口361が未収納状態であることを示す。
一例を挙げると、収納口情報921aは、収納口番号が「6」であり、注文番号が「255」を示している。すなわち、収納口情報921aは、注文番号「255」の商品が収納口番号「6」の収納口361に収納されていることを示している。
また、収納口情報921bは、収納口番号が「2」であり、注文番号が「1234ABC」を示している。すなわち、収納口情報921bは、注文番号「1234ABC」の商品が収納口番号「6」の収納口361に収納されていることを示している。
(注文管理システム1における取引完了までの収納管理情報911の遷移)
図10は、注文管理システム1における取引完了までの収納管理情報911aの遷移を示す説明図である。図10(A)は、注文が完了した際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(A)の収納管理情報911aは、注文番号が「255」であり、収納口番号が「0」であり、商品ステータスが「未調理」であり、保管期限が「20:30」を示している。
図10(B)は、調理を開始した後の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(B)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「調理中」となっている点で、図10(A)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、商品ごとに顧客CSの受渡時刻や、受渡時刻に応じた調理開始時刻を管理する。店舗注文管理サーバ10は、調理開始時刻になることに応じて、または、店舗STにおいて注文を受け付けることに応じて、調理開始通知をキッチンモニタ40から受信すると、商品ステータスを「未調理」から「調理中」に変更する。
図10(C)は、調理が完了した際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(C)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「調理済」となっている点で、図10(B)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、キッチンモニタ40から、調理が完了した旨を示す調理完了通知を受信すると、商品ステータスを「調理中」から「調理済」に変更する。
図10(D)は、店員注文管理装置11が店員から収納口番号の指定を受け付けた際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(D)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「収納準備」となっている点と、収納口番号が「6」となっている点で、図10(C)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11から収納口番号を受信すると、収納口番号を記憶するとともに、商品ステータスを「調理済」から「収納準備」に変更する。
図10(E)は、商品の収納口361への収納および施錠が完了した際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(E)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「収納中」となっている点で、図10(D)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から、商品が収納されて、施錠が完了した旨を示す施錠完了通知を受信すると、商品ステータスを「収納準備」から「収納中」に変更する。
図10(F)は、商品の受け取りが完了した際の収納管理情報911aを示す。具体的には、図10(F)の収納管理情報911aは、商品ステータスが「受渡済」となっている点で、図10(E)と異なる。店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から、受け渡しが完了した旨を示す受け渡し完了通知を受信すると、商品ステータスを、「収納準備」の後に変更された「受取中」から「受渡済」に変更する。
このように、収納管理情報911aを記憶(更新)することにより、店舗注文管理サーバ10は、注文から受け渡しまでの各商品の状況をそれぞれ管理することができる。
(ロッカー装置30への収納までの処理)
図11は、注文管理システム1が行う、ロッカー装置30への収納までの処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図11では、ある配達業者から商品が注文され、店舗STにおいて配達人が商品を受け取ることが可能となるまでの流れについて説明する。
ステップS1113:店員は、配達業者から注文された商品が用意できると、店員注文管理装置11において、収納するための操作を行う。この操作により、店員注文管理装置11は、店舗注文管理サーバ10に対して収納口情報921(図9(C)参照)の照会を行う。
ステップS1114:店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11から収納口情報921の照会を受けると、収納口情報921を店員注文管理装置11へ送信する。
ステップS1115:店員注文管理装置11は、収納口情報921を表示するとともに、店員から、商品を収納する収納口361を示す収納口番号の指定を受け付ける。店員注文管理装置11は、収納口番号の指定を受け付けると、受け付けた収納口番号を注文番号とともに店舗注文管理サーバ10へ送信する。
ステップS1116:店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11から、収納口番号と注文番号とを受信すると、受信した注文番号と収納口番号とを対応付けて記憶する。そして、店舗注文管理サーバ10は、収納された商品の注文番号を呼出ディスプレイ45に送信する。
ステップS1117:呼出ディスプレイ45は、店舗注文管理サーバ10から受信した注文番号を表示部に表示する(図2参照)。これにより、呼出ディスプレイ45は、配達人に商品が出来上がったことや、受け取りを促す旨を示す受渡報知を行う。
ステップS1118:店員が、扉362が設けられていない店員側から商品を収納口361に収納すると、ロッカー装置30は、計量センサ309によって当該商品の収納を検出する。
ステップS1119:ロッカー装置30は、店舗注文管理サーバ10に対して、収納許可判定の要求を行う。収納許可判定は、指定された収納口番号が示す収納口361に商品が収納されたか否かの判定である。なお、収納許可判定の要求では、収納された収納口361の収納口番号が店舗注文管理サーバ10へ送信される。
ステップS1120:店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から収納許可判定の要求を受けると、当該要求に含まれる収納口番号が、指定された収納口番号であるか否かを判定する収納許可判定を行う。収納許可判定において、当該要求に含まれる収納口番号が、指定された収納口番号である場合に、店舗注文管理サーバ10は、収納口361への収納を許容する判定結果を導出する。一方で、当該要求に含まれる収納口番号が、指定された収納口番号ではない場合、店舗注文管理サーバ10は、収納口361への収納を許容しない判定結果を導出する。
ステップS1121:店舗注文管理サーバ10は、収納許可判定において導出した判定結果に応じた指示情報をロッカー装置30へ送信する。収納を許可する判定結果を導出した場合の指示情報は、施錠させることを示す指示を含む。収納を許可しない判定結果を導出した場合の指示情報は、収納位置が誤っている旨を表示させる指示を含む。
ステップS1122:ロッカー装置30は、タッチパネル表示部115を用いて、指示情報に応じた処理を行う。例えば、収納を許可する判定結果を導出した場合の指示情報であれば、ロッカー装置30は、扉錠部307を施錠するとともに、タッチパネル表示部115に「○番の収納口に商品を収納しました。施錠を完了しました。」という通知を行う。一方、収納を許可しない判定結果を導出した場合の指示情報であれば、ロッカー装置30は、扉錠部307を施錠せずに、タッチパネル表示部115に「収納口が違います。施錠されません。」という通知を行う。なお、タッチパネル表示部115に表示される内容は、店員注文管理装置11に表示されてもよい。
以下の処理では、収納を許可する判定結果を導出したものとして説明する。
ステップS1123:ロッカー装置30は、扉錠部307の施錠が完了すると、施錠が完了したことを示す施錠完了通知を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
上述した処理により、配達業者が注文した商品をロッカー装置30に収納させ、施錠して当該商品を保管することが可能になる。
次に、顧客端末装置50における顧客CS注文時の画面について説明する。顧客CSは、不図示の決済方法選択画面において、オンライン決済または店舗決済を選択できる。図12(A)は、オンライン決済が選択されたときに表示される画面(第1注文確認画面)である。図12(B)は、店頭決済が選択されたときに表示される画面(第2注文確認画面)である。
図12(A)は第1注文確認画面1310の一例を示している。第1注文確認画面1310は、注文内容確認エリアAR41と、追加注文ボタンBT41と、注文キャンセルボタンBT42と、受取案内エリアAR42とを含む。
注文内容確認エリアAR41は、今回の注文を一意に示す注文番号、注文された商品名、精算済であるか否か、注文先の店舗、受渡時刻等を示している。
追加注文ボタンBT41は、注文を確定したものの、さらに追加して注文を受け付けるボタンである。追加注文ボタンBT41が押下されると、顧客端末装置50のタッチパネル表示部504は、不図示の商品選択画面に戻り、追加の商品の選択が可能となる。
注文キャンセルボタンBT42は、注文を確定したものの、顧客CSが思い直したりすることによって注文を取り消したいと思った場合に、注文のキャンセルを受け付けるボタンである。
受取案内エリアAR42は、受渡証明コードCdと、注文先の店舗STのロッカー装置30のコードリーダ306に受渡証明コードCdを読み取らせることを顧客CSに案内するメッセージとを含む。また、受取案内エリアAR42は、受渡設定ボタンBT43を含む。受渡設定ボタンBT43が押下されると、不図示の受渡設定画面参照)が表示され、移動種別の選択を受け付けたり、受け付けた移動種別に応じた所要時間が表示されたりする。
図12(B)は第2注文確認画面1320の一例を示している。第2注文確認画面1320は、図12(A)の第1注文確認画面1310と比較して、注文内容確認エリアAR41において精算の項目が未精算を示している点と、受取案内エリアAR43が表示されている点とが異なる。
受取案内エリアAR43は、精算用証明コードPcdと、注文先の店舗STにおいて精算を行う旨を案内するメッセージとを含む。精算用証明コードPcdは、注文番号と、未精算であることを示す情報とを含む情報がコード化されたものである。
このようにして、顧客CSは、オンライン注文を確定させて、店舗STで商品を受け取ることが可能になる。
(店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される画面例)
本実施形態では、タッチパネル表示部115は、注文番号を店員の操作により選択可能なように一覧表示する第1表示と、注文番号を店員の操作により受け付ける受付画面を表示する第2表示とを表示する。最初に第1表示について説明し、次に第2表示について説明する。また、収納手段の状態を表示する第3表示についても説明する。
図13および図14は、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。図13、図14において、注文対応画面1400は、注文対応操作エリアAR20と、ロッカーステータスエリアAR30と、ボタンエリアBT30とを含む。注文対応操作エリアAR20は、第1表示の一例である。ロッカーステータスエリアAR30は、第3表示の一例である。
(注文対応操作エリアAR20について)
注文対応操作エリアAR20は、全リストタブTb1と、未収納タブTb2と、収納中タブTb3と、他所保管タブTb4と、超過タブTb5とを含む。
全リストタブTb1は、全ての注文内容を一覧表示させるタブである。
未収納タブTb2は、ステータスが「収納準備」の注文に対応するリスト項目の一覧を表示させるタブである。
収納中タブTb3は、ステータスが「収納中」の注文に対応するリスト項目の一覧を表示させるタブである。
他所保管タブTb4は、ステータスが「他所保管」の注文に対応するリスト項目の一覧を表示させるタブである。
超過タブTb5は、ステータスが「超過」の注文に対応するリスト項目の一覧を表示させるタブである。
これらのタブに加え、注文対応操作エリアAR20から、後述する図15に示される注文番号入力エリア120に切り替えるためのタブ(例えば、「テンキー」タブ)を設けてもよい。店員が「テンキー」タブを操作すると、図15に示される注文番号入力エリア120に切り替わるので、操作性が向上する。
図13においては、全リストタブTb1が選択されている画面を示している。図13に示すように、注文対応操作エリアAR20には、全てのステータスに対応する注文のリスト項目1401(1401a~1401o)が表示されている。リスト項目1401a~1401oは、それぞれ一の注文に対応する。
リスト項目1401は、注文番号、ステータス、受渡時刻、保管期限、精算、注文数、の項目を含む。
注文番号の項目は、各注文の注文番号を示す。
ステータスの項目は、注文番号が示す注文の現在の状況(商品ステータス)を示す。ステータスの項目は、文字で表される。なお、ステータスの項目は、文字で表すことに限らず、記号や色で表すようにしてもよい。
受渡時刻の項目は、各注文の受渡時刻を示す。
保管期限の項目は、受渡時刻に対する超過時刻を示している。超過時刻は、受渡時刻に対して予め設定された所定時間(例えば30分)を加えた時刻である。ある商品が収納口361に収納されたまま、超過時刻を経過した場合、当該商品は、店員によって収納口361から取り出され、顧客CSが受け取りにくるまで別の場所で保管されるか、または廃棄される。
精算の項目は、精算関連情報を示しており、具体的には、オンライン決済により支払いを済ませている「済」と、店舗決済を行うことにより支払いを済ませていない「未」とのいずれかを示す。
注文数の項目は、注文された商品の数(登録数)を示す。
なお、リスト項目1401は、イートイン/テイクアウト区分の項目を含んでもよい。
店員は、イートイン/テイクアウト区分の項目を確認することによって、イートインの準備またはテイクアウトの準備を行うことができる。イートインの準備とは、例えば、商品をトレーに載せることである。また、テイクアウトの準備とは、例えば、商品を袋詰めすることである。
各リスト項目1401は、上から下に、受渡時刻の早い順に表示されている。飲食店では、顧客CSの受渡時刻に合わせて、商品を準備することが求められる。例えば、温かさや、冷たさなどの温度の保持が求められる商品は、受渡時刻に対して準備する時刻が早すぎると、冷めてしまったり、温くなってしまったりする。このため、受渡時刻に対して、所定時間を逆算した時刻から準備を始めることが求められる場合がある。このような観点から、各リスト項目1401を受渡時刻の順で表示している。これにより、店員は、どのような順番で、いつ頃から商品を準備していけばよいのかを判断しやすくなる。すなわち、店員は、受渡時刻を見て、自らの判断によって、各注文における商品の準備を始めることができる。したがって、商品の準備を店員が円滑に行えるようにすることができる。
また、本実施形態において、店舗注文管理サーバ10は、キッチンモニタ40に、商品を準備(調理を開始)する時刻を報知させるようにしている。具体的に説明すると、店舗注文管理サーバ10は、商品ごとに、あるいは、各商品の注文数量ごとに、受渡時刻に対して逆算する所定時間を予め設定している。例えば、所定時間は、調理時間の短い商品であれば10分であり、調理時間の長い商品であれば20分である。すなわち、店舗注文管理サーバ10は、調理時間の短い商品であれば、受渡時刻の10~15分前に店員に準備を開始するよう報知し、調理時間の長い商品であれば、受渡時刻の20~25分前に店員に準備を開始するよう報知する。なお、調理時間や逆算する所定時間は、店員によって任意の時間に設定することが可能である。また、POS端末装置20が受け付けた注文については、キッチンモニタ40に、すぐに準備を開始するよう報知すればよい。
(ロッカーステータスエリアAR30について)
ロッカーステータスエリアAR30は、ロッカー装置30の各収納口361の収納状況を示す収納口ステータスエリアAR31を含む。収納口ステータスエリアAR31(AR31-1~AR31-6)は、ロッカー装置30に6つの収納口361-1~361-6(図7参照)に対応している。収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6は、店員側から見た収納口361-1~361-6の配列(図7(A))に対応している。すなわち、上段の右から左にかけて収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-3が順に表示され、下段の右から左にかけて収納口ステータスエリアAR31-4~AR31-6が順に表示されている。また、収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6に、収納口番号に対応する「1」から「6」のいずれかの数字が表示されている。このような順で収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6を表示することにより、店員は、収納口ステータスエリアAR31-1~AR31-6と収納口361-1~361-6との対応関係を容易に把握することができる。
図13において、収納口ステータスエリアAR31-1、AR31-2、AR31-3は、商品が収納されている収納中のステータスを示している。収納口ステータスエリアAR31-4、AR31-6は、商品が収納されていない未収納(空き)のステータスを示している。また、収納口ステータスエリアAR31-5は、商品を収納してから超過時間を経過している超過のステータスを示している。すなわち、収納口番号が1番、2番、3番の収納口361が商品を収納しており、収納口番号が4番、6番の収納口361が商品を収納していない状態であり、収納口番号が5番の収納口361が、商品が収納されてから超過時間を経過した状態であることを示している。
収納口ステータスエリアAR31は、それぞれ商品ステータスに応じた背景色で表示さる。このため、店員は、背景色によって、商品ステータスを把握することができる。また、収納口ステータスエリアAR31は、オフライン注文の場合には、注文番号と、商品名と、受渡時刻と、保管期限との各表示を含む。一方、業者注文の場合には、収納口ステータスエリアAR31は、注文番号の表示を含む。なお、業者注文の場合であっても、注文番号と、商品名と、受渡時刻と、保管期限との各表示を含んでもよいし、さらに注文番号から配達業者を特定し、配達業者名など、配達業者を特定できる情報の表示を含んでもよい。
保管期限(超過時刻)を経過した場合、その旨を報知するようにしてもよい。具体的には、収納口ステータスエリアAR31-5全体を点滅させたり、商品ステータスを示す「超過」の表示領域を点滅させたりしてよい。また、収納口361の背面側にインジケータを設けた構成としたとすると、保管期限を経過した場合に、当該インジケータを所定の態様で点灯させてもよい。当該報知は、例えば、店舗注文管理サーバ10の指示に基づいて行われる。
また、未収納状態を示す収納口ステータスエリアAR31-4、AR31-6には、未収納状態を示す「空き」の文字が表示されているだけで、注文番号と、商品名と、受渡時刻と、保管期限とについては表示されていない。
(ボタンエリアBT30について)
また、注文対応画面1400において、ボタンエリアBT30は、収納登録ボタンBT31と、収納登録解除ボタンBT32と、移動登録ボタンBT33と、他所保管登録ボタンBT34と、選択クリアボタンBT35と、更新ボタンBT36と、表示切替ボタンBT37とを含む。
収納登録ボタンBT31は、商品を収納口361に収納する登録操作を受け付けるボタンである。
収納登録解除ボタンBT32は、商品を収納口361に収納したことの解除を受け付けるボタンである。
移動登録ボタンBT33は、収納口361に収納された商品の収納口361の移動を受け付けるボタンである。
他所保管登録ボタンBT34は、商品を他所で保管することの登録(他所保管登録)を受け付けるボタンである。
選択クリアボタンBT35は、商品が選択されていることを示す選択枠SFの解除を受け付けるボタンである。
更新ボタンBT36は、表示中の各種情報を最新の情報に更新することを受け付けるボタンである。
表示切替ボタンBT37は、後述するロッカーシステム入力画面3700への切り替えを受け付けるボタンである。
(収納口361へ商品を収納する際の登録操作について)
次に、収納口361へ商品を収納する際の登録操作について説明する。注文対応画面1400には、商品準備完了通知1410aが表示されている。商品準備完了通知1410aは、例えば、注文番号「255番」の商品の調理が完了したこと、および、収納先の収納口361を選択して商品の収納を促す旨の通知を示している。店員は、注文番号「255番」を示すリスト項目1401fを選択する操作(押下)を行う。この操作を受け付けると、リスト項目1401fには、リスト項目1401fが選択されたことを示す選択枠SFが表示される。
そして、店員は、収納登録ボタンBT31を押下して、収納口ステータスエリアAR31を確認し、空いている収納口361を指定する。例えば、店員は、空きを示す収納口番号が4番、6番の2つの収納口361の中から、6番の収納口361-6に対応する収納口ステータスエリアAR31-6を指定する操作(押下)を行ったとする。
そして、店員が、指定の収納口番号(6番)が示す収納口361に商品を収納すると、6番の収納口361-6の扉362-6が施錠される。すると、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115には、図14に示す画面が表示される。
図14は、扉362が施錠された後にタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面1500の一例を示す説明図である。図14の注文対応画面1500に示すように、収納口ステータスエリアAR31-6には、注文番号「255番」と、商品名と、受渡時刻と、保管期限とが入力されている。また、リスト項目1401fのステータスは、収納中を示している。
また、収納口受付通知1410bは、6番の収納口361-6に商品を収納した旨を示している。これにより、店員は、タッチパネル表示部115に表示されている収納口番号が示す収納口361に、商品を収納したことを確認することができる。
図15は、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示されるロッカーシステム入力画面3700を示す図である。
図15に示すように、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115には、ロッカーシステム入力画面3700が表示されている。ロッカーシステム入力画面3700は、注文対応操作エリアAR20に代えて、注文番号入力エリアAR120を含む。注文番号入力エリアAR120は、第2表示の一例である。
注文番号入力エリアAR120は、指定の収納口361に商品を収納するために、当該商品の注文番号の入力を受け付けるエリアである。注文番号入力エリアAR120は、注文番号表示エリアAR121と、入力キーエリアAR122と、確定ボタンBT120とを含む。
注文番号表示エリアAR121は、店員の操作によって入力キーエリアAR122に入力された注文番号が表示されるエリアである。
入力キーエリアAR122は、注文番号が置数によって入力されるエリアである。具体的には、入力キーエリアAR122は、数字キー、文字キー、バックスペースキー、クリアキー等を含み、各キーの操作を受け付けるエリアである。注文番号は、オーダーシステム3310応じたユニークな番号となるため、ボタンを選択する方式ではなく、数字や文字を用いた置数による入力方式としている。
確定ボタンBT120は、注文番号表示エリアAR121に表示された注文番号の確定を受け付けるボタンである。
注文番号入力エリアAR120に、注文番号入力エリアAR120から注文対応操作エリアAR20に切り替えるためのタブ(例えば、図13、図14に示される「すべて」タブ」を設けてもよい。店員が「すべて」タブを操作すると、図13、図14に示される注文対応操作エリアAR20に切り替わるので、操作性が向上する。
店員は、置数による入力方式の他に、コード読み取り部117による入力も可能である。この場合、業者注文端末60は、注文番号を示す1次元コード、または2次元コード等の注文番号コードを表示する。店員は、注文番号コードをコード読み取り部117により読み取る。これにより店員注文管理装置11は注文番号を得る。店員注文管理装置11は、得られた注文番号を注文番号表示エリアAR121に表示する。店員は、注文番号表示後に、上記確定ボタンBT120を押下し、その後の操作は置数による入力方式と同じ操作を行う。
コード読取部117は、キッチンプリンタ24、またや業者プリンタ124から印刷される各種調理指示伝票に付されたバーコードを読み取ることも可能である。プリンタから印刷される調理指示伝票に印刷された、例えば配達業者からの注文の注文番号を示すバーコードを読取ることで、当該伝票の注文番号を得ることができる。コード読み取り部117により読み取ることで、店員は置数する手間や間違いを防止することができ、効率的に割り付け作業を行うことができる。
なお、店員注文管理装置11にOCR(Optical Character Recognition)機能を持たせてもよい。このようにすることで、注文番号は、必ずしも1次元コード、または2次元コード等で表示されなくてもよく、例えば英数字などの文字列であっても、業者注文端末60は注文番号を得ることができる。
また、種々の番号体系にも対応できる。例えば、収納口ステータスエリアAR31-1の注文番号は、「9-F256」である。このように「-」を含むものや、「N」を含むものは入力ボタンエリアAR122を用いても入力できない。さらに、注文番号表示エリアAR121に表示された注文番号のように比較的長めの番号は、仮に入力ボタンエリアAR122で入力できたとしても、時間を要し、また誤入力が発生する可能性がある。そこで、コード読み取り部117を設けることで、種々の番号体系にも対応でき、時間を短縮でき、さらに誤入力が発生する可能性を排除できるので、店員の使い勝手を向上させることができる。
ロッカーシステム入力画面3700において、店員は、入力キーエリアAR122の各種キーを操作して、注文伝票等に記載された注文番号を入力する操作を行うか、コード読み取り部117による入力を行う。そして、店員は、注文番号表示エリアAR121に表示される注文番号に間違いが無いことを確認して、確定ボタンBT120を押下する。確定ボタンBT120が押下されると、注文番号が確定する。なお、確定ボタンBT120は、押下されると、例えば「確定解除」の表示になり、すなわち、確定解除ボタンに切り替わる。確定解除ボタンは、注文番号の確定の解除を受け付ける。確定解除ボタンが押下れると、注文番号表示エリアAR121に表示されている注文番号が消去される。
注文番号が確定すると、店員注文管理装置11は、収納先の指定を受け付ける。具体的には、店員注文管理装置11は、ロッカーステータスエリアAR30に表示される収納口ステータスエリアAR31の中から、126番の注文番号の商品を収納する収納口361の収納口ステータスエリアAR31の操作を受け付ける。
ロッカーシステム入力画面3700では、収納口361-2、361-4、361-6が空き状態を示している。例えば、店員が収納口361-4に商品を収納する場合には、収納口ステータスエリアAR31-4を押下する。収納口ステータスエリアAR31-4が押下されると、例えば外枠が強調表示されるなどして、選択されたことを示す表示態様となる。
収納口ステータスエリアAR31-4が強調表示されると、収納登録ボタンBT31が操作可能なアクティブ状態となる。収納登録ボタンBT31が押下されると、126番の商品番号の商品が収納口361-4に収納されたことを示す録が完了する。そして、収納口ステータスエリアAR31-4は、「空き」から「収納中」のステータスに変化し、126番の注文番号が表示される。
なお、上述した、商品の収納先(収納口ステータスエリアAR31)を指定する操作は、商品を収納口361へ商品を収納した後に行うようにしてもよいし、商品を収納口361へ商品を収納する前に行うようにしてもよい。また、商品の収納先を指定する操作は、注文番号の入力操作の後に行うようにしてもよいし、注文番号の入力操作の前に行うようにしてもよい。
また、収納口365が「収納中」を示していたとしても、収納中の商品を移動させることとにより、当該収納口361へ収納させることが可能になっている。例えば、注文番号の入力が確定する前では、「収納中」のステータスを示す収納口ステータスエリアAR31が選択可能になっている。「収納中」のステータスを示す収納口ステータスエリアAR31が押下されると、押下された収納口ステータスエリアAR31が強調表示されるとともに、収納登録解除ボタンBT32と移動登録ボタンBT33とがアクティブ状態となる。店員は、強調表示されている収納口ステータスエリアAR31が示す収納口361から、商品を移動させる。そして、収納登録解除ボタンBT32または移動登録ボタンBT33が押下されることで、商品の移動が完了する。
また、商品が収納されると、商品が収納された収納口361の収納口番号と、当該商品の注文番号とは、対応付けられてロッカー管理サーバ3321に記憶される。なお、ロッカー管理サーバ3321は省略してよい。この場合、ロッカー管理サーバ3321が行う機能を、店員注文管理装置11および店舗注文管理サーバ10のうち一方が行うようにしてもよいし、各装置が分担して行うようにしてもよい。
また、ロッカーシステム入力画面3700は、収納受取履歴ボタン3701を含む。収納受取履歴は、例えば、各注文番号(各呼出端末識別情報)に対応付けられる商品を収納した時間と、受け渡しが行われた時刻とを含む履歴である。収納受取履歴ボタン3701は、収納受取履歴の閲覧画面に切り替えることを受け付けるボタンである。当該閲覧画面は、収納口361に収納された商品の受け渡しが完了したか否かを容易に把握できる画面である。また、当該閲覧画面は、店員注文管理装置11のみならず、POS端末装置20や他の装置からも閲覧することが可能である。表示切替ボタンBT37は、上述した注文対応画面1400への切り替えを受け付けるボタンである。
このように、図13、図14に示される注文対応画面と図15に示されるロッカーシステム入力画面3700は、表示切替ボタンBT37により、互いに他方の画面に切り替え可能である。注文対応画面1400、1500では、注文番号を店員により選択可能なように一覧表示する。一方、ロッカーシステム入力画面3700では、注文番号の入力を受け付ける受付画面を表示する。このように注文対応画面1400、1500とロッカーシステム入力画面3700とを切り替え可能とすることで、種々の入力方法に対応できる。特に、ロッカーシステム入力画面3700では、コード読み取り部117による入力も可能であるので、英数字だけに限らず、ハイフンなどの記号や、漢字にも対応可能である。注文番号は、一般的に英数字や記号で構成されることから、種々の入力方法に対応できる。
なお、図15に示されるロッカーシステム入力画面3700から図13、図14に示される注文対応画面に自動的に切り替えてもよい。これは、注文対応画面における注文対応操作エリアAR20は、注文が入るたびなど、新規情報により随時更新されるためである。そのため、新規情報を取得するには、図13、14に示される注文対応画面で待機した方がよい。そこで、表示切替ボタンBT37が操作されない場合であっても、所定条件が成立した場合には、ロッカーシステム入力画面3700から注文対応画面に自動的に切り替えてもよい。所定条件として、(A)ロッカーシステム入力画面3700において店員により操作されなくなってから一定時間経過したという条件や、(B)注文対応操作エリアAR20が更新されたという条件、および条件(A)、(B)を同時に満たすという条件であってもよい。このようにすることで、店員は新規情報をいち早く取得できるので、好適な店舗運営を行うことができる。
(配達人、顧客CSが商品を受け取る際の処理)
図16は、注文管理システム1が行う商品を受け取る際の処理の流れを示すシーケンス図である。
ステップS1608:ロッカー装置30は、コードを読み取るか、値数入力されると、注文番号を得る。ロッカー装置30は、この注文番号に基づいて、店舗注文管理サーバ10に対して解錠要求を送信する。解錠要求には、注文番号が含まれ、注文番号が示す商品の収納先である収納口361を解錠することの要求が行われる。
ステップS1609:店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30からの解錠要求を受けて、注文番号が示す商品の受け渡しが可能であるか否かを判定する受渡判定を行う。なお、受渡判定では、注文番号が示す商品の精算が完了しているか否かの精算判定などが行われる。
ステップS1610:店舗注文管理サーバ10は、受渡判定の判定結果に応じた指示情報をロッカー装置30へ送信する。例えば、店舗注文管理サーバ10は、指示情報に、解錠の指示と、当該注文番号に対応付けられている収納口番号を示す情報とを含む指示情報をロッカー装置30へ送信する。なお、注文番号が示す商品が未精算である場合、店舗注文管理サーバ10は、該当する商品がないことを示す指示情報をロッカー装置30へ送信する。
ステップS1611:ロッカー装置30は、店舗注文管理サーバ10からの指示情報を受信すると、受信した指示情報に応じて、扉錠部307を解錠する。具体的には、店舗注文管理サーバ10から解錠の指示を含む指示情報を受信した場合、ロッカー装置30は、指示情報が指示する収納口番号の収納口361の扉錠部307を解錠させる。なお、扉錠部307が解錠すると、扉362は、(自動で)開放する。また、ロッカー装置30は、扉錠部307を解錠させる際に、収納口361に対応して設けられているインジケータ363を所定の態様で点灯させ、顧客CSに、受渡対象の商品が収納された収納口361を報知する。また、ロッカー装置30は、タッチパネル表示部305に、収納口番号や、収納口番号が示す収納口361から商品を取り出す旨を表示する。
一方で、店舗注文管理サーバ10から該当する商品がないことを示す指示情報を受信した場合、ロッカー装置30は、タッチパネル表示部305に、商品が収納されていない旨を報知する。なお、この場合、店員注文管理装置11に店員を呼び出す旨のアラートを報知してもよい。そして、店員は、当該注文番号が示す商品の商品ステータスを確認する。そして、商品ステータスが「他所保管」である場合には、別の場所に保管している当該商品を店員が取りに行けばよい。
以下の説明では、ロッカー装置30が解錠の指示を含む指示情報を受信したものとして説明する。
ステップS1612:店舗注文管理サーバ10は、解錠の指示を含む指示情報をロッカー装置30へ送信すると、顧客CSから注文された商品が収納されている場合は、収納管理情報911(図9(B)参照)の当該注文番号に対応する商品ステータスを「収納中」から「受取中」に変更する。
ステップS1613:ロッカー装置30は、収納口361を解錠した後、商品が取り出されるまで待機する。顧客CSは、解錠によって開放した収納口361から商品を取り出して、扉362を閉める。商品の取り出しは、例えば、扉362が開状態となった後に閉状態となることによって検出され、扉開閉センサ308によって検出される。なお、商品の取り出しは、計量センサ309によって計量される重量の変化に基づいて検出されてもよい。
ステップS1614:顧客CSによって収納口361から商品が取り出されると、ロッカー装置30は、注文番号とともに、受け渡しが完了したことを示す受け渡し完了通知を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
ステップS1615:店舗注文管理サーバ10は、ロッカー装置30から受け渡し完了通知を受信すると、顧客CSから注文された商品が収納されていた場合は、収納管理情報911(図9(B)参照)の当該注文番号に対応する商品ステータスを「受取中」から「受渡済」に変更するとともに、当該注文番号に対応する収納口番号を「0」に変更する。そして、店舗注文管理サーバ10は、呼出ディスプレイ45へ、当該注文番号に対応する商品ステータスが「受渡済」となったことを示す情報を送信する。
ステップS1616:呼出ディスプレイ45は、商品ステータスが「受渡済」となったことを示す情報を受信すると、当該情報に含まれる注文番号を画面上から消去し、受渡報知を終了する。
上述した処理により、顧客CSは、ロッカー装置30に収納された商品を受け取ることができる。
(商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例)
図17は、商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例を示す説明図である。図17(A)は、ロッカー装置30のタッチパネル表示部305に表示される待機画面1800を示す。待機画面1800は、商品の受け取りを開始するためのタッチ操作を配達人や顧客CSに促す画面である。配達人や顧客CSがタッチ操作を行うと、図17(B)に示す画面に遷移する。
図17(B)は、案内画面1810を示す。案内画面1810は、コードをコードリーダ306にかざすか、値数入力を促す画面を示す。配達人は、自らが所持する端末に表示されたコードを読み取らせるか、値数入力を行う。顧客CSは、コードリーダ306に受渡証明コードCdを読み取らせる。また、案内画面1810は、パスワード入力ボタンBT51を含む。パスワード入力ボタンBT51は、受渡証明コードCdの読み取りに代わって、受け取り用のパスワードの入力を受け付けるボタンである。受け取り用のパスワードは、受渡証明コードCdに代わる情報である。
図17(B)では、テンキーが既に表示されているが、BT51が操作された場合にテンキーを表示してもよい。または、BT51が操作された場合に、最初にテンキーの種別を選択させるためのボタンを表示し、その選択されたボタンに応じたテンキーを表示してもよい。これは、配達業者や一般客によって番号体系が異なる場合に、その番号体系が入力可能なテンキーを表示するためである。例えば、配達業者甲は0~9とA~Fを用いる番号体系であり、配達業者乙は0~9とA~Mを用いる番号体系であり、一般客は、0~9を用いる番号体系であるとする。これらを1つの画面で対応させると、0~9とA~Mが入力可能なテンキーとなるが、不要なキーがあれば、入力者が誤入力したり、または迷ったりすることとなる。よって、それぞれの番号体系に応じたテンキーを表示することで、配達業者や一般客は容易に番号の入力が可能となり、また誤入力も抑制することができる。
なお、受け取り用のパスワードは、顧客端末装置50を用いて商品の注文が行われる際に発行される。受け取り用のパスワードは、任意の数字や文字であり、注文番号としてもよいし、顧客CSによって選択されてもよいし、取引管理サーバSvによって生成されてもよい。また、受け取り用のパスワードは、レシートRcに印刷されていてもよい。受け取り用のパスワードの入力を許容することによって、例えば、顧客CSが顧客端末装置50を持参せずに来店した場合や、顧客端末装置50に受渡証明コードCdを表示することができない場合や、コードリーダ306の不調等によって受渡証明コードCdを読み取れない場合でも、収納口361を解錠させることが可能になる。
配達人は、値数入力を行うことによって収納口361が解錠する。なお、配達人は、自らが所持する端末に表示されたコードを読み取らせてもよい。顧客CSが受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせることによって、または、正しいパスワードを入力することによって、収納口361が解錠する。収納口361が解錠すると、図17(C)に示す画面に遷移する。図17(C)は、タッチパネル表示部305に表示される受け取り案内画面1820を示す。受け取り案内画面1820は、注文番号と、収納先の収納口番号とを含む。これにより、配達人または顧客CSは、表示されている収納口番号の収納口361から商品を受け取ることができる。なお、図17(C)に示される画面は、配達人ではなく顧客CSが受け取る場合の画面である。
配達人または顧客CSによって収納口361から商品が取り出されると、タッチパネル表示部305には、取引の完了を示す旨(例えば、「ありがとうございました。」などの文字表示)が表示される。
なお、図示を省略するが、配達員や顧客CSが指定の収納口番号が示す収納口361から商品を取り出すと、店員注文管理装置11の注文対応画面1400(図13参照)またはロッカーシステム入力画面3700(図15参照)も更新される。具体的には、注文対応画面1400またはロッカーシステム入力画面3700において、収納口ステータスエリアAR31-6は、未収納状態を示す表示に更新される。また、注文対応操作エリアAR20において、注文番号が255番に対応するリスト項目1401fは消去される。
また、顧客CSが精算用証明コードPcdをコードリーダ306に読み取らせたとすると、ロッカー装置30は、収納口361が解錠せずに、精算を促す旨の通知をタッチパネル表示部305に表示すればよい。これにより、顧客CSは、商品を受け取れないことや精算が完了していないことを把握でき、POS端末装置20で精算を行うことができる。
また、配達人または顧客CSが指定の収納口番号が示す収納口361から商品を取り出すと、店員注文管理装置11の注文対応画面1400(図13参照)またはロッカーシステム入力画面3700(図15参照)も更新される。具体的には、注文対応画面1400またはロッカーシステム入力画面3700において、商品が取り出された収納口ステータスエリアは、未収納状態を示す表示に更新される。
なお、顧客CSが、受渡証明コードCdが示す注文番号の商品の商品ステータスが「収納中」ではない場合や、誤ったパスワードが入力された場合には、収納口361が解錠せずに、その旨を示すエラー報知が行われる。エラー報知は、具体的には、収納口361に商品が収納されていないことを示す報知や、パスワードが誤っていることを示す報知である。
以上説明した実施形態1において、ロッカー装置30(収納部)は、店舗STに配置されて注文ごとに商品を収納可能である。店舗STに配置されるとは、例えば、店舗STの建物内に設置されることであるが、これに限らず、店頭など店舗STの建物の外部に配置されることも含む。ロッカー装置30は、収納口361を備え、注文ごとに商品を収納する。商品は、例えば、調理品である。注文とは、例えば、登録した商品の数や種類にかかわらず、登録から精算までを一の単位とされる。一の注文で受け付けた商品は、原則、一の収納口361に収納される。ただし、注文した商品の数が多い場合や、商品が大きい場合や、温かい商品と冷たい商品とが混在する場合などでは、一の注文で受け付けた商品でも、複数の収納口361に収納されることがあってもよい。
記憶部は、商品の注文に関する情報と、商品が収納されている収納口361の位置情報とを対応付けて記憶する。注文に関する情報は、注文を識別する注文番号を含む。また、注文に関する情報は、精算が完了したか否かを示す精算関連情報を含む。収納口361の位置情報は、例えば、収納口361を識別する情報であり、本実施形態では「1」~「6」の数字のいずれかを示す。位置情報は、空き状態となっている収納口361の中からいずれかが店員によって指定される。ただし、位置情報は、店員によって指定されることに限らず、店舗注文管理サーバ10によって自動で指定されてもよい。
報知部は、位置情報が示す収納口361に収納した商品の受け渡しが可能な旨の報知(以下「受渡報知」という。)を行う。受渡報知は、例えば、調理が完了し、収納口361からの商品の受け渡しの準備ができたこと示す報知である。受渡報知は、表示または音声による報知を含む。
本実施形態において、受渡報知は、注文番号の報知を含む。このため、受渡報知を行う前に、顧客CSに注文番号を通知しておく必要がある。本実施形態では、顧客端末装置50に注文番号を表示させたり、レシートRcに注文番号を印刷させたりすることにより、顧客CSに注文番号を報知するようにしている。
また、本実施形態において、受渡報知は、表示による報知を含む。具体的には、受渡報知は、表示部(呼出ディスプレイ45)に、注文番号を表示させることを含む。また、受渡報知は、商品情報(例えば、商品名や個数)を表示させることを含んでもよい。
報知部による受渡報知が行われると、顧客は、ロッカー装置30に赴き、収納口361に収納されている商品を受け取る。これにより、注文管理システム1における取引が完了する。
(受渡報知のタイミングについて)
また、本実施形態において、受渡報知を行うタイミングは、店員によって収納口361が指定されたタイミングとしている。具体的には、報知部は、注文に関する情報と位置情報とが記憶部に対応付けて記憶されたタイミングで、受渡報知を行うようにしている。なお、受渡報知を行うタイミングは、調理が完了したタイミングとしてもよい。具体的には、報知部は、キッチンモニタ40から、調理完了通知を受信したタイミングで受渡報知を行うようにしてもよい。また、受渡報知は、商品が収納口361に収納されたタイミングとしてもよい。
(受渡証明コードCdの入力について)
次に、受渡証明コードCdの入力について具体的に説明する。入力部には、受渡情報が入力される。受渡情報は、位置情報が示す収納口361に収納された商品を受け取るための情報であり、顧客CSによって入力される。本実施形態において、受渡情報は、例えば、受渡証明コードCdが示す情報である。顧客CSが受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせることによって、受渡情報が入力部に入力される。
また、受渡情報は、扉錠部307の解錠の可否が得られる情報であればよく、例えば、注文番号を含んでもよい。また、受渡情報は、解錠の可否を示す指示情報やパスワードを含んでもよいし、精算関連情報を含んでもよい。また、顧客CSが受渡情報を操作入力することにより、入力部に受渡情報が入力されてもよい。
(収納口番号の報知について)
次に、収納口番号を報知する点について具体的に説明する。本実施形態において、受渡報知は、収納口361の位置情報(収納口番号)の報知を含む。具体的には、受渡報知は、商品が収納されている収納口361を示唆する報知を含む。より具体的には、受渡報知は、呼出ディスプレイ45やタッチパネル表示部305に収納口番号を表示させたり、インジケータ363を点灯させたりして、商品が収納されている収納口361を示唆する報知を含む。
また、収納部は、扉362を備え、開閉可能である。報知部は、入力部に入力された受渡情報に基づいて、位置情報が示す扉362を開放可能にして受渡報知を行う。開放可能とは、扉錠部307を解錠することである。なお、本実施形態において、扉錠部307が解錠すると、扉362は、自動で開放する構成になっている。報知部は、扉錠部307が解錠される場合に、例えば、タッチパネル表示部305に収納口番号を表示させて報知を行う。一方で、報知部は、扉錠部307が解錠されない場合に、当該報知を行わない。この場合、報知部は、受け渡しができない旨を報知する。
なお、本実施形態において、収納部は、扉362を備えているが、扉362(および扉錠部307)を備えていなくてもよい。この場合でも、報知部は、位置情報が示す収納口361に商品が収納されていることを示す受渡報知を行うことは可能である。
また、ロッカー装置30は、入力部に受渡情報が入力されると、当該受渡情報に基づく商品の注文に関する情報と、位置情報との対応付けを解消する。
(実施形態1の効果)
以上説明したように、実施形態1の注文管理システム1では、注文番号と収納口番号とを対応付けて記憶するようにし、収納口番号が示す収納口361に収納した商品の受け渡しが可能な旨を示す受渡報知を行うようにした。これにより、ロッカー装置30に商品が収納されたことを顧客CSに把握させることができる。このため、ロッカー装置30に商品が収納されていないにもかかわらず、顧客CSが商品を受け取りに行ってしまうことを抑えることができる。したがって、ロッカー装置30を用いた取引において、効率よく商品の受け渡しを行うことができる。
また、注文管理システム1では、受渡報知は、呼出ディスプレイ45に注文番号を表示させることを含むようにした。これにより、呼出ディスプレイ45に注文番号が表示された後に、顧客CSは、商品を受け取ることができる。また、呼出ディスプレイ45に注文番号の表示を継続させておくことにより、受渡報知が行われたタイミングでは顧客CSがその場にいなくても、その後に顧客CSは呼出ディスプレイ45に表示されている注文番号を確認して、商品を受け取ることができる。
また、注文管理システム1では、店員から収納口番号の指定を受け付けたタイミングで、受渡報知を行うようにした。具体的には、注文番号と収納口番号とが対応付けて記憶されたタイミングで、受渡報知を行うようにした。これにより、調理が完了し、受け渡しが可能となったタイミングで受渡報知を行うことができる。したがって、迅速に受渡報知を行うことができるため、商品を迅速に受け渡すことができる。
また、注文管理システム1は、ロッカー装置30に入力された受渡情報(受渡証明コードCd)に基づいて、位置情報が示す収納口361に商品が収納されていることを報知するようにした。これにより、受渡情報に対応する商品の受け渡しを行うことができるため、より効率よく商品の受け渡しを行うことができる。また、商品が収納されている収納口361の収納口番号を顧客CSに示唆することができるため、顧客CSが収納口361を容易に把握することができる。
また、注文管理システム1は、ロッカー装置30に入力された受渡情報に基づいて、収納口361の扉362を開放可能にした。これにより、商品が収納されている収納口361の扉362を開放させることができるため、他の顧客CSが商品を持ち出してしまうようなことを抑え、顧客CSが適切に商品を受け取ることができる。
(制限商品を含む取引)
次に、制限商品を含む取引の場合の実施形態について説明する。ここで、制限商品とは、アルコール類やたばこなどの年齢制限がある商品、および第1類医薬品、第2類医薬品など、店員による情報提供(用法などの説明)が義務化、または努力義務化されている商品を示す。以下の説明では、制限商品としてアルコール類を用いた実施形態について説明する。
アルコール類を含む取引(以下、「アルコール取引」とも表現する)においては、ロッカー装置30にアルコール類を収納せずに、アルコール類以外の商品を収納して、店員によりアルコール類を手渡しする形態Aと、ロッカー装置30にアルコール類以外の商品とともにアルコール類を収納する形態Bがある。まず、前者の形態Aから説明する。
図18は、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面の一例を示す説明図である。図18において、注文番号255の注文は、アルコール取引を示す注文である。この場合、店員注文管理装置11は、注文に該当するリスト項目にアルコールアイコンALを表示する。これにより、店員は、注文番号255の取引がアルコール取引を示す注文であることを認識できる。
注文番号255で注文された商品の調理が完了したため、店員はまず注文番号255に該当するリスト項目を選択する。店員注文管理装置11は、選択されたリスト項目が、アルコール取引に該当する場合には、当該取引がアルコール類を含む取引であることを表示する。図19は、取引がアルコール類を含む取引であることの表示例を示す図である。図19には、アルコール報知画面1501が示されている。このアルコール報知画面1501には、アルコール取引であることや、アルコール類を収納しないようにすることなどが表示される。アルコール報知画面1501は、所定時間(例えば2秒)表示されると消去される。なお、閉じるボタンなどを表示して、閉じるボタン選択後にアルコール報知画面1501を消去するようにしてもよい。
アルコール報知画面1501消去後、店員は収納登録ボタンBT31を押下して、収納口ステータスエリアAR31を確認し、空いている収納口361を指定する。例えば、店員は、空きを示す収納口番号が4番、6番の2つの収納口361の中から、6番の収納口361-6に対応する収納口ステータスエリアAR31-6を指定する操作(押下)を行ったとする。
そして、店員が、指定の収納口番号(6番)が示す収納口361にアルコール類以外の商品を収納すると、6番の収納口361-6の扉362-6が施錠される。すると、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115には、図20に示す画面が表示される。
図20は、扉362が施錠された後にタッチパネル表示部115に表示される注文対応画面1500の一例を示す説明図である。図20の注文対応画面1500に示すように、収納口ステータスエリアAR31-6には、注文番号「255番」と、商品名と、受渡時刻と、保管期限とが入力されている。また、リスト項目1401fのステータスは、収納中を示している。さらに、収納口ステータスエリアAR31-6の下部には、アルコール表示バーALBが表示される。これにより、店員は、6番が示す収納口361の収納された商品の注文は、アルコール取引を示す注文であることを認識できる。
また、収納口受付通知1410bは、6番の収納口361-6に商品を収納した旨を示している。これにより、店員は、タッチパネル表示部115に表示されている収納口番号が示す収納口361に、商品を収納したことを確認することができる。また、店員は、アルコール類を収納せずに、冷蔵庫や所定のテーブルや棚等にアルコール類を用意する。このとき、店員は用意したアルコール類に伝票を付しておく。この伝票について説明する。
図21は、伝票例を示す図である。伝票はキッチンプリンタ24または業者プリンタ124が印刷する。キッチンプリンタ24および業者プリンタ124は、取引情報が示す取引が、アルコール類を含む取引である場合には、図21に示されるように、当該取引の伝票が複数枚(図21では2枚)の伝票で構成されるように印刷する。
図21には、伝票1と伝票2の2つの伝票が示されている。取引がアルコール類を含まない場合には、伝票1のみが印刷される。取引がアルコール類を含む場合には、伝票1および伝票2が印刷される。伝票1および伝票2のいずれにも、注文番号と収納口番号が印刷される。これにより、注文と収納口を特定できる。また、伝票2には、アルコール類の商品名および容量(○○ビール350ml)と数量が印刷される。これにより、店員はアルコール類と数量を特定できるので、誤ったアルコール類や数量でアルコール類を顧客に手渡すことを防止できる。店員は、アルコール類をまとめて伝票2をテープなど付して用意しておくことにより、店員は要領よくアルコール類を手渡すことができる。
次に、アルコール取引における顧客の引き取りについて説明する。図22は、商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例を示す説明図である。図22(A)に示される待機画面1800、および図22(B)に示される案内画面1810はアルコール取引ではないときと同じである。
顧客CSが受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせることによって、または、正しいパスワードを入力することによって、収納口361が解錠する。収納口361が解錠すると、図22(C)に示す画面に遷移する。図22(C)は、タッチパネル表示部305に表示される受け取り案内画面1830を示す。受け取り案内画面1830は、注文番号と、収納先の収納口番号とを含む。さらに、受け取り案内画面1830には、アルコール類が店員から手渡されることが表示される。これにより、顧客は店員からアルコール類を手渡されることを認識できる。
アルコール取引に対応する収納口361が解錠すると、店員にその旨が通知される。図23は、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される来客報知画面1502を示す図である。来客報知画面1502には、注文番号と、年齢を確認することと、伝票に記載されたアルコール類を手渡すことが表示される。これにより、店員は、アルコール取引の顧客が来店したことを認識でき、また用意してたアルコール類のうち、伝票番号が一致するアルコール類を顧客に手渡すことができる。なお、来客報知画面1502は、店員注文管理装置11だけではなく、または店員注文管理装置11に代えて、POS端末装置20に表示してもよい。これは、店員は店員注文管理装置11よりも、POS端末装置20の方を見ている可能性が高いためである。また、店員注文管理装置11またはPOS端末装置20に来客報知画面1502を表示する場合には、表示とともに音を発してもよい。これにより、店員はより気づきやすくなるため、円滑にアルコール類を手渡すことができる。
次に、ロッカー装置30にアルコール類以外の商品とともにアルコール類を収納する形態Bについて説明する。形態Bでは、アルコール類を収納することから、形態Aのように受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせることなどのみによって解錠してしまうと、年齢確認を行うことができない。そこで、形態Bでは、年齢確認の一例として店員による確認後に解錠する形態B1と、顧客自身により年齢確認を行わせる形態B2とがある。まず形態B1について説明する。
図24は、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示される解錠ボタン付き来客報知画面1503を示す図である。解除ボタン付き来客報知画面1503には、注文番号と、年齢を確認することと、解錠ボタンが表示される。これにより、店員は、アルコール取引の顧客が来店したことを認識できる。店員は、年齢確認を行った後に、解錠ボタンを押下することで、収納口361が解錠される。これにより、顧客はアルコール類を含む注文した商品を引き取ることができる。
なお、解除ボタン付き来客報知画面1503は、店員注文管理装置11だけではなく、または店員注文管理装置11に代えて、POS端末装置20に表示してもよい。これは、店員は店員注文管理装置11よりも、POS端末装置20の方を見ている可能性が高いためである。また、店員注文管理装置11またはPOS端末装置20に解錠ボタン付き来客報知画面1503を表示する場合には、表示とともに音を発してもよい。これにより、店員はより気づきやすくなるため、円滑に年齢確認を行うことができる。
次に、顧客自身により年齢確認を行わせる形態B2について説明する。図25は、商品の受け取りに関する操作を行った際のロッカー装置30の画面例を示す説明図である。図25(A)に示される待機画面1800、および図25(B)に示される案内画面1810はアルコール取引ではないときと同じである。
顧客CSが受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせることによって、または、正しいパスワードを入力することによって、図25(C)に示す画面に遷移する。図25(C)は、タッチパネル表示部305に表示される年齢確認画面1840を示す。年齢確認画面1840は、注文番号と、年齢確認ボタンとを含む。顧客が年齢確認ボタンを選択すると、収納口361が解錠され、図25(D)に示す画面に遷移する。図25(D)は、タッチパネル表示部305に表示される受け取り案内画面1850を示す。受け取り案内画面1850は、注文番号と、収納先の収納口番号とを含む。
このように、顧客自身により年齢確認を行わせる形態によれば、引き取り時に店員が対応しなくてもよいため、店員の仕事量を低減することができる。
次に、注文番号を置数による入力、またはコード読み取り部117による入力する場合に、注文番号に対応する取引がアルコール類を含む取引であることを宣言する構成について説明する。図26は、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に表示されるロッカーシステム入力画面3710を示す図である。ロッカーシステム入力画面3710は、図15で説明したロッカーシステム入力画面3700に、アルコール宣言ボタン1900を設けた画面である。
店員は、注文番号を置数による入力、またはコード読み取り部117により、注文番号を入力する。図26では、注文番号が「9-N256」が入力された態様を示している。注文番号に対応する取引がアルコール取引の場合、店員は、注文番号入力後にアルコール宣言ボタン1900を選択し、その後に収納先を指定する。
図27は、収納先が指定された後のロッカーシステム入力画面3710を示す図である。図27に示されるように、アルコール宣言ボタン1900が選択されたことにより、収納口ステータスエリアAR31-1の下部には、アルコール表示バーALBが表示される。このように、業者注文であっても同様にアルコール取引に対応することができる。
以上説明したアルコール取引に関する処理について、フローチャートを用いて説明する。図28は、アルコール関連付け処理(その1)の手順を示すフローチャートである。このアルコール関連付け処理(その1)は、図18~図20で説明した画面の遷移に対応する。
店員注文管理装置11は、リスト項目が選択されると(ステップS201)、選択されたリスト項目に対応する取引がアルコール取引か否かを判定する(ステップS202)。店員注文管理装置11は、取引がアルコール取引ではない場合には(ステップS202:NO)、ステップS204に進む。
店員注文管理装置11は、取引がアルコール取引である場合には(ステップS202:YES)、図19に示したように、アルコール報知画面を表示する(ステップS203)。店員注文管理装置11は、商品を収納する収納口番号に対応する収納口ステータスエリアAR31が選択されると、取引情報と、取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報(収納口番号)とを関連付ける(ステップS205)。これにより、選択された収納口ステータスエリアAR31に、関連付けられた例えば注文番号が表示される。また、店員注文管理装置11は、ステップS205の後に、図11で説明したステップS1115を行う。
店員注文管理装置11は、関連付けられた取引情報がアルコール取引を示すか否かを判定する(ステップS206)。店員注文管理装置11は、取引情報がアルコール取引を示さない場合には(ステップS206:NO)、処理を終了する。店員注文管理装置11は、取引情報がアルコール取引を示す場合には(ステップS206:YES)、図20に示されるように、アルコール表示バーALBを表示して(ステップS207)、処理を終了する。
図29は、形態Aにおける解錠処理の手順を示すフローチャートである。店員注文管理装置11は、図16のステップS1609の店舗注文管理サーバ10の処理において送信される解錠要求を受信する(ステップS301)。店員注文管理装置11は、解錠要求された収納口番号に対応する取引がアルコール取引か否かを判定する(ステップS302)。店員注文管理装置11は、取引がアルコール取引ではない場合には(ステップS302:NO)、ステップS303に進む。
店員注文管理装置11は、取引がアルコール取引である場合には(ステップS302:YES)、図23に示したように、来客報知画面1502を表示し(ステップS303)、解錠容認を店舗注文管理サーバ10に送信して(ステップS304)、処理を終了する。このようにすることで、店員注文管理装置11は、商品が引き取られる場合に、収納位置を示す位置情報と関連付けられた取引情報が示す取引が、アルコール類を含む取引であるときは、年齢確認を行うための報知(来客報知画面1502の表示)を行う。
図30は、形態B1における解錠処理の手順を示すフローチャートである。店員注文管理装置11は、図16のステップS1609の店舗注文管理サーバ10の処理において送信される解錠要求を受信する(ステップS401)。店員注文管理装置11は、解錠要求された収納口番号に対応する取引がアルコール取引か否かを判定する(ステップS402)。店員注文管理装置11は、取引がアルコール取引ではない場合には(ステップS402:NO)、ステップS405に進む。
店員注文管理装置11は、取引がアルコール取引である場合には(ステップS402:YES)、図24に示したように、解錠付き来客報知画面1503を表示する(ステップS403)。店員が年齢を確認し、解錠ボタンを押下すると(ステップS404:YES)、店員注文管理装置11は、解錠容認を店舗注文管理サーバ10に送信して(ステップS405)、処理を終了する。このようにすることで、店員注文管理装置11のプログラムは、店員注文管理装置11を扉錠部307を解錠する解錠手段として機能させる。
図31は、アルコール関連付け処理(その2)の手順を示すフローチャートである。このアルコール関連付け処理(その2)は、図26、図27で説明した画面の遷移に対応する。
店員注文管理装置11は、注文番号が入力されると(ステップS501)、アルコール宣言ボタン1900が選択されたか否かを判定する(ステップS502)。店員注文管理装置11は、アルコール宣言ボタン1900が選択されていない場合には(ステップS502:NO)、収納口ステータスエリアが選択されたか否かを判定する(ステップS506)。店員注文管理装置11は、収納口ステータスエリアが選択されていない場合には(ステップS506:NO)、ステップS502に戻る。店員注文管理装置11は、収納口ステータスエリアが選択された場合には(ステップS506:YES)、取引情報と、取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報(収納口番号)とを関連付けて(ステップS507)、処理を終了する。
店員注文管理装置11は、アルコール宣言ボタン1900が選択され(ステップS502:YES)、収納口ステータスエリアが選択されると(ステップS503)、取引情報と、取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報(収納口番号)とを関連付ける(ステップS504)。これにより、選択された収納口ステータスエリアAR31に、関連付けられた例えば注文番号が表示される。また、店員注文管理装置11は、ステップS505の後に、図11で説明したステップS1115を行う。店員注文管理装置11は、図27に示されるように、アルコール表示バーALBを表示して(ステップS505)、処理を終了する。
上述した実施形態によれば、アルコール類を含む取引に好適な技術を提供できる。具体的には、従来通り非接触運用を実現しつつ、アルコール類については年齢確認の後引き渡すことができる。
以上説明した実施形態における図18で示したアルコールアイコンALと、図19に示したアルコール報知画面1501と、図20で示したアルコール表示バーALBと、図23で示した来客報知画面1502とは、全てを表示しなくてもよく、いずれか1つのみを表示してもよい。この場合であっても、店員は取引にアルコール類が含まれることを認識できる。
例えば、商品の収納時のみにアルコール類が含まれることを表示したり、商品の引き取り時のみにアルコール類が含まれることを表示してもよい。さらに、アルコール類が含まれることの表示は、注文番号に該当するリスト項目を選択時、収納口ステータスエリアの指定時など、アルコール取引が発生してからアルコール取引が終了するまでの間のいずれのタイミングで行ってもよい。
以上説明した実施形態は、飲食店を例にした実施形態であったが、飲食店以外では、例えばスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどでも本実施形態を適用できる。スーパー、コンビニ、ドラッグストアにおいても上述した実施形態と同様に、顧客端末装置を使って注文された商品を収納することが可能である。
客は、顧客端末装置において、まず注文する店舗を指定し、当該店舗で販売している野菜や総菜などを指定し、注文および決済を済ませておく。注文を受けた店舗の従業員はその注文内容に基づいて店内商品をピッキングし、ロッカー装置へ収納しておく。
そして、制限商品の場合には、従業員による年齢確認などが必要となるため、上述した実施形態を適用することで、例えば制限商品をロッカー装置には収納しないことを通知したり(図19参照)、客が来店したことを報知すること(図23参照)など可能となる。なお、制限商品が薬品のような、店員による情報提供が必要な場合には、顧客自身により年齢確認を行わせる形態ではなく、客が来店したことを報知する形態を適用する。このように、本実施形態は、飲食店以外の店舗や、アルコール類以外の制限商品であっても適用することができる。
また、上述した実施形態では、制限商品をロッカー装置に収納しない形態について記載した。制限商品に限らず、ロッカー装置に収納できないほどの量の注文を受けた場合、商品の一部は、ロッカー装置に収納することはできない。または、ロッカー装置に1つも収納できない大型の商品の場合もロッカー装置に収納できない。このような場合も、店員注文管理装置11は、図23で説明した来客報知画面1502と同様に、ロッカー装置に収納できなかった商品が存在することや、存在場所を通知してもよい。
さらに、店員注文管理装置11は、一取引あたりの注文点数が一定数量を超えた場合や、各商品にサイズ情報を紐づけておき、注文内容とサイズ情報との合計と、収納口の収納容量とから収納可否を判断し、ロッカー装置に収納できないことを報知することができる。ロッカー装置の容量はさほど大きくはないため、全ての商品をロッカー装置に収納することができないことも十分にあり得るため、ロッカー装置に収納できないことを報知することで、店員の作業を円滑に進めることができ、またロッカー装置に収納できなかった商品が存在することや、存在場所を報知することで、商品の渡し漏れを防ぐことができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。以下に説明する他の実施形態では、上述した実施形態1で説明した内容については、適宜説明を省略する。上述した実施形態1では、顧客端末装置50またはレシートRcに表示されている受渡証明コードCdをロッカー装置30に読み取らせることによって、商品を受け渡すことが可能な構成について説明した。実施形態2では、このような構成に代えて又は加えて、顧客CSに貸し出す呼出端末(呼出ベル)に貼付される識別コードIdをロッカー装置30に読み取らせることによって、商品を受け渡すことが可能な構成について説明する。
さらに、実施形態2では、呼出端末1910を用いて顧客を呼び出す既存のオーダーシステム3310を用いた店舗STにおいて、ロッカー装置30を用いて商品の受け渡しを行うロッカーシステム3320を追加(導入)する場合について説明する。
(実施形態2に係る注文管理システム3300の構成例)
図32は、実施形態2に係る注文管理システム3300の構成例を示す説明図である。図32において、注文管理システム3300は、既存のオーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とを含む。既存のオーダーシステム3310は、店舗注文管理サーバ10と、POS端末装置20と、キッチンモニタ40と、呼出ディスプレイ45と、呼出端末1910と、呼出制御装置3311と、業者注文端末60とを備える。オーダーシステム3310において、業者以外の顧客CSによる商品の注文は、顧客端末装置50から行われてもよいし、POS端末装置20から行われてもよい。
まず呼出端末1910について最初に説明する。呼出端末1910は、ページャ端末(いわゆる「呼出ベル」)であり、振動したり、報知音を出力したり、発光したりする。注文を完了すると、顧客CSには、店員から呼出端末1910が渡される。
顧客CSは、呼出端末1910による呼び出しが行われるまで待機する。調理が完了すると、商品がロッカー装置30に収納され、呼出端末1910による呼び出しが行われる。そして、顧客CSは、ロッカー装置30に赴いて、呼出端末1910と引き替えに、商品を受け取る。
呼出端末1910には、自装置を識別する呼出端末識別情報(端末番号)が割り当てられている。呼出端末1910には、識別コードIdが表示されている。識別コードIdは、呼出端末識別情報をコード化したものである。識別コードIdは、シールに印刷されている。当該シールは、呼出端末1910に貼付されている。
ここで、呼出端末識別情報と注文番号とは、店舗注文管理サーバ10において対応付けられる。以下において、呼出端末識別情報と注文番号とを対応付けた情報を「注文関連情報」という。この注文関連情報は、店舗注文管理サーバ10において、商品情報に関連付けられる。
具体的に説明すると、例えば、POS端末装置20において注文を受け付けるようにしたとすると、POS端末装置20は、注文を受け付けると、さらに、呼出端末識別情報の選択を受け付け、受け付けた内容(注文番号および呼出端末識別情報)を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
また、顧客端末装置50において注文を受け付けるようにしたとすると、顧客端末装置50は、注文番号を表示するとともに、呼出端末1910の受け取りを促す旨の案内を行う。なお、顧客端末装置50に表示される注文番号は、コード化されていてもよい。顧客CSは、カウンタCTに赴いて、店員に注文番号を提示する。POS端末装置20は、顧客端末装置50に表示された注文番号を入力するとともに、精算済であることを条件に、呼出端末識別情報の選択を受け付け、注文番号および呼出端末識別情報を店舗注文管理サーバ10へ送信する。
店舗注文管理サーバ10は、POS端末装置20から受信した情報を用いて、呼出端末識別情報と注文番号とを対応付けて記憶するとともに、対応付けた情報(注文関連情報)と商品情報とを関連付けて記憶する。なお、呼出端末1910は、店員から顧客CSに渡される。
また、注文関連情報は、収納口番号に対応付けられる。注文管理システム3300において、調理が完了すると、店員注文管理装置11は、店員から、当該商品を収納する収納口361の収納口番号を受け付け、受け付けた内容を店舗注文管理サーバ10へ送信する。店舗注文管理サーバ10は、店員注文管理装置11が受け付けた収納口番号と注文関連情報とを対応付けて記憶する。そして、店員が収納口361に商品を収納すると、当該収納口361の扉錠部307が施錠する。
また、注文管理システム3300において、店員注文管理装置11が店員から収納口361の指定を受け付けると、呼出端末1910による呼び出しの報知が行われる。具体的に説明すると、店舗注文管理サーバ10は、収納口番号と注文関連情報とを対応付けて記憶すると、呼出端末1910に呼出指示を送信する。呼出端末1910は、呼出指示を受信すると、振動したり、呼出音を出力したり、発光したりすることによって、商品を受け取る旨を顧客CSに報知する。
顧客CSは、ロッカー装置30へ赴き、コードリーダ306に識別コードIdを読み取らせる。そして、識別コードIdに含まれる呼出端末識別情報を用いた受渡判定の結果に応じて、扉錠部307が解錠し、顧客CSは、商品を受け取る。さらに、顧客CSは、商品と引き替えに、収納口361に呼出端末1910を収納する。ロッカー装置30に呼出端末1910が収納されると、店舗注文管理サーバ10は、注文関連情報と商品情報との関連付けや、注文関連情報と収納口番号との対応付けを解除し、取引が完了する。
なお、注文管理システム3300では、顧客CSに呼出端末1910を貸し出した後に調理が開始される。仮に、店舗ST外において、顧客端末装置50を用いて注文を行った場合でも、顧客CSが来店して、呼出端末1910を貸し出した後に、調理が開始される。このため、実施形態1と比べると、店舗ST外において商品を注文するメリットは大きくない。このことから、注文管理システム3300では、顧客端末装置50における注文の受け付けは、原則、店舗ST内において行われるものとする。
(呼出端末1910のハードウェア構成例)
図33は、呼出端末1910のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図33において、呼出端末1910は、CPU2001と、記憶部2002と、RAM2003と、通信部2004と、振動部2005と、スピーカ2006と、ランプ2007を備える。
CPU2001は、中央演算処理装置であり、記憶部2002に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、呼出端末1910の動作を制御する。
記憶部2002は、CPU2001の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU2001が利用する各種の情報を記憶する。
RAM2003は、CPU2001の主記憶装置である。
通信部2004は、店舗内のネットワーク70を経由して、店舗注文管理サーバ10と通信を行うことにより、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やロッカー装置30等)と通信を行う。なお、通信部215は、店舗注文管理サーバ10を介することなく、店舗ST内の各装置(店員注文管理装置11やロッカー装置30等)と通信可能であってもよい。
振動部2005は、モータを回転させることにより振動を発生させ、呼出端末1910を振動させる。振動部2005は、顧客CSの呼び出し時に、振動する。
スピーカ2006は、音を出力する。スピーカ2006は、顧客CSの呼び出し時に、報知音を出力する。
ランプ2007は、LED(Light Emitting Diode)等の発光体である。ランプ2007は、顧客CSの呼び出し時に、所定の点灯態様で点灯する。
以上が呼出端末1910について説明である。再び図32に戻り、注文管理システム3300の構成について説明する。
呼出制御装置3311は、呼出ディスプレイ45や、呼出端末1910を制御する。呼出制御装置3311は、上述した店舗注文管理サーバ10が行う、呼出ディスプレイ45や呼出端末1910を制御する機能を有する。例えば、呼出制御装置3311は、呼出端末1910に受渡報知を行わせたり、呼出ディスプレイ45に注文番号を表示させたりする。
既存のオーダーシステム3310に追加するロッカーシステム3320は、店員注文管理装置11と、ロッカー装置30と、ロッカー管理サーバ3321とを備える。ロッカー管理サーバ3321は、上述した店舗注文管理サーバ10が行うロッカー装置30を制御する機能を有する。すなわち、ロッカー管理サーバ3321は、収納管理情報テーブル910(図9(B)参照)や、収納口情報テーブル920(図9(C)参照)に相当する収納口管理テーブルを記憶し、ロッカー装置30の収納されている商品を管理したり、解錠を制御したりする。具体的には、例えば、ロッカー管理サーバ3321は、ロッカー装置30が呼出端末1910に貼付される識別コードIdを読み取ると、ロッカー装置30から解錠要求を受信して、商品の受け渡し可能が否かを判定し、判定結果に応じた指示情報をロッカー装置30へ送信したりする。
ここで、注文管理システム3300において、理想的には、オーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とが相互に通信可能であって、連携できることが望ましい。しかしながら、すでに運用されているオーダーシステム3310に対して、後からロッカーシステム3320を追加する場合、相互に連携させるには、店舗STにとっての負担が大きく、容易ではないことがある。例えば、上述したように、注文番号(予約番号)の採番ルールがそれぞれにシステム間で異なることから、相互に連携させることが容易ではないことがある。
一方で、近年では、ロッカーシステム3320の導入の需要が高まっている。ところが、各システムが相互に連携することができないというだけで、ロッカーシステム3320の導入の障壁になってしまうことは望ましくない。そこで、店舗STにおいて、ロッカーシステム3320を導入する際の店舗STの負担を軽減すべく、各システムを相互に連携させずに、それぞれを独立して動作させる場合もある。
実施形態2では、オーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とが、相互に連携せずに、独立しているものとする。具体的には、ロッカー装置30に収納する商品の情報と、呼出端末1910に対応付けられる商品情報とが各システム間で共有されていないものとする。例えば、ロッカー装置30に収納される商品の情報は、店員の操作によって入力される。また、例えば、店員は、商品Aをロッカー装置30に収納する場合、収納先(収納口番号)を指定して、当該商品を収納させる。ロッカー管理サーバ3321は、各商品の収納先を管理する。
(呼出制御装置3311が記憶する端末管理テーブル3400の一例)
図34は、呼出制御装置3311が記憶する端末管理テーブル3400の一例を示す説明図である。図34に示すように、端末管理テーブル3400は、商品情報と、注文番号と、呼出端末識別情報と、調理開始時刻と、調理完了時刻と、呼出時刻との各項目を含む。調理開始時刻は、調理を開始する時刻である。調理完了時刻は、調理が完了する時刻である。呼出時刻は、来店時刻(受渡時刻)である。なお、端末管理テーブル3400は、収納口番号の項目を含まない。このように、呼出制御装置3311は、商品が収納される収納口361については管理しない。
(ロッカー管理サーバ3321が記憶する収納口管理テーブル3500の一例)
図35は、ロッカー管理サーバ3321が記憶する収納口管理テーブル3500の一例を示す説明図である。図35に示すように、収納口管理テーブル3500は、注文番号(または呼出端末識別情報)と、収納時刻と、収納口番号と、受取時刻との各項目を含む。
注文番号は、店員によって操作入力される。なお、収納口管理テーブル3500において、注文番号と、呼出端末識別情報とは、少なくともいずれか一方の項目が含まれていればよい。収納時刻は、商品を収納口361に収納した時刻である。収納口番号は、商品が収納された収納口361の収納口番号である。受取時刻は、商品の受け渡しが行われた時刻である。商品の受け渡し前であれば、受取時刻の項目はブランクを示すことになる。
(ロッカーシステム3320において商品の収納先を指定する際の画面例)
ロッカーシステム3320において商品の収納先を指定する際の画面例は、図15で説明したロッカーシステム入力画面3700と、図4で説明した注文対応画面1500との両方としてもよい。
この場合、注文対応画面1500とロッカーシステム入力画面3700は、切り替えボタンにより、互いに他方の画面に切り替え可能である。注文対応画面1500では、注文番号を店員により選択可能なように一覧表示する。一方、ロッカーシステム入力画面3700では、注文番号の入力を受け付ける受付画面を表示する。このように注文対応画面1500とロッカーシステム入力画面3700とを切り替え可能とすることで、種々の入力方法に対応できる。特に、ロッカーシステム入力画面3700では、コード読み取り部117による入力も可能であるので、英数字だけに限らず、ハイフンなどの記号や、漢字にも対応可能である。注文番号は、一般的に英数字や記号で構成されることから、種々の入力方法に対応できる。
(オーダーシステム3310において呼出端末1910を指定する際の画面例)
図36は、オーダーシステム3310において呼出端末1910を指定する際の画面例を示す説明図である。図36に示すように、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115には、オーダーシステム入力画面3800が表示されている。オーダーシステム入力画面3800は、実施形態1等の注文対応操作エリアAR20に代えて、呼出端末識別情報入力エリアAR130を含む。
呼出端末識別情報入力エリアAR130は、商品に割り当てる呼出端末1910の識別情報(端末番号)の入力を受け付けるエリアである。呼出端末識別情報入力エリアAR130は、呼出端末識別情報表示エリアAR131と、入力ボタンエリアAR132とを含む。
呼出端末識別情報表示エリアAR131は、店員の操作による入力ボタンエリアAR132への入力に応じた呼出端末識別情報が表示されるエリアである。
入力ボタンエリアAR132は、呼出端末識別情報が選択ボタンによって入力されるエリアである。具体的には、入力ボタンエリアAR132は、呼出端末1910ごとの使用状態を示している。より具体的には、入力ボタンエリアAR132は、各呼出端末1910の、呼出端末識別情報と、収納時間と、収納口番号とを示している。収納時刻は、呼出端末1910に対応付けられる商品が収納口361に収納された時刻を示す。収納時刻は、例えば、受渡時刻よりも前の時刻である。収納口番号は、呼出端末1910に対応付けられる商品が収納された収納口361の番号を示す。
一例を挙げると、呼出端末識別情報が「01B」の呼出端末1910に対応付けられる商品が19時05分に収納口番号「3」に収納されたことを示している。また、呼出端末識別情報が「02B」、「03B」、「06B」等の呼出端末1910が未使用状態であることを示している。
オーダーシステム入力画面3800において、店員は、入力ボタンエリアAR132のうち、未使用状態に呼出端末1910(例えば、「03B」)を選択する。そして、店員は、呼出端末識別情報表示エリアAR131に表示される呼出端末識別情報に間違いが無いことを確認して、確定ボタンBT130を押下する。確定ボタンBT130が押下されると、呼出端末識別情報が「03B」の呼出端末1910が確定する。なお、確定ボタンBT130は、押下されると、例えば「確定解除」の表示になり、すなわち、確定解除ボタンに切り替わる。確定解除ボタンは、注文番号の確定の解除を受け付ける。確定解除ボタンが押下れると、呼出端末識別情報表示エリアAR131に表示されている注文番号が消去される。
呼出端末1910が確定すると、店員注文管理装置11は、収納先の指定を受け付ける。具体的には、店員注文管理装置11は、ロッカーステータスエリアAR30に表示される収納口ステータスエリアAR31の中から、「03B」の呼出端末1910に対応付けられる注文番号の商品を収納する収納口361の収納口ステータスエリアAR31の操作を受け付ける。
オーダーシステム入力画面3800では、収納口361-2、361-4、361-6が空き状態を示している。例えば、店員が収納口361-4に商品を収納する場合には、収納口ステータスエリアAR31-4を押下する。収納口ステータスエリアAR31-4が押下されると、例えば外枠が強調表示されるなどして、選択されたことを示す表示態様となる。
収納口ステータスエリアAR31-4が強調表示されると、収納登録ボタンBT31が操作可能なアクティブ状態となる。収納登録ボタンBT31が押下されると、「03B」の呼出端末1910に対応する商品が収納口361-4に収納されたことを示す登録が完了する。そして、収納口ステータスエリアAR31-4は、「空き」から「収納中」のステータスに変化し、「03B」の呼出端末識別情報が表示される。また、「03B」を示す入力ボタンエリアAR132についても、「03B」の呼出端末1910に対応付けられる商品が19時05分に収納口番号「4」に収納されたことを示している。
なお、上述した、商品の収納先(収納口ステータスエリアAR31)を指定する操作は、商品を収納口361へ商品を収納した後に行うようにしてもよいし、商品を収納口361へ商品を収納する前に行うようにしてもよい。また、商品の収納先を指定する操作は、呼出端末識別情報を選択する操作の後に行うようにしてもよいし、呼出端末識別情報を選択する操作の前に行うようにしてもよい。
また、オーダーシステム入力画面3800においても、ロッカーシステム入力画面3700と同様に、収納口365が「収納中」を示していたとしても、収納中の商品を移動させることとにより、当該収納口361へ収納させることが可能になっている。
また、オーダーシステム入力画面3800は、収納受取履歴ボタン3801を含む。収納受取履歴は、例えば、各呼出端末識別情報(各注文番号)に対応付けられる商品を収納した時間と、受け渡しが行われた時刻とを含む履歴である。収納受取履歴ボタン3801は、収納受取履歴の閲覧画面に切り替えることを受け付けるボタンである。当該閲覧画面は、収納口361に収納された商品の受け渡しが完了したか否かを容易に把握できる画面である。また、当該閲覧画面は、店員注文管理装置11のみならず、POS端末装置20や他の装置からも閲覧することが可能である。
(実施形態1、2の変形例)
以下に、本実施形態1、2の変形例1~12について説明する。なお、以下の各変形例では、上述した実施形態1、2で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、上述した実施形態1、2、および変形例1~12に示す各構成をそれぞれ組み合わせた構成とすることも可能である。具体的には、上述した実施形態1、2と、変形例1~12とのうち、全てを含む構成としてもよいし、上述した実施形態1、2と、変形例1~12とのうち、一の組合せとした構成としてもよい。
(変形例1)
まず、変形例1について説明する。上述した実施形態では、店員が商品を収納口361に収納する際に、収納先の収納口361を報知しない構成について説明した。変形例1では、このような構成に加えて又は代えて、店員が商品を収納口361に収納する際に、収納先の収納口361を報知する構成について説明する。
変形例1では、インジケータ363が客側にのみならず、店員側にも各収納口361に対応して設けられているものとする。ロッカー装置30は、例えば、店員側に設けられたインジケータ(以下「店員側インジケータ」という。)や、タッチパネル表示部305を用いて各種報知が可能である。
変形例1において、商品を収納する収納口361を店員が指定すると、ロッカー装置30は、指定された収納口361に対応する店員側インジケータを所定の態様で点灯させる。また、ロッカー装置30は、タッチパネル表示部305に、指示情報(収納口番号)が示す収納口361を表示してもよい。そして、当該店員側インジケータが示す収納口361に商品が収納されると、扉362が施錠される。
なお、店員側インジケータは、点灯パターンによって、商品ステータスを報知するようにしてもよい。また、店員側インジケータは、この他にも、点灯パターンによって、扉錠部307が解錠状態および施錠状態のいずれの状態にあることや、扉362が開状態および閉状態のいずれの状態にあることや、扉362が一定時間以上開状態となっていることなどを報知することも可能である。
変形例1によれば、商品の収納先の収納口361を店員に報知するようにしたので、商品の収納先を店員に案内することができる。したがって、商品の収納に係る店員の作業負荷を軽減させることができる。
(変形例2)
次に、変形例2について説明する。上述した実施形態では、扉362が収納口361の正面側(客側)にのみ設けられる構成について説明した。変形例2では、このような構成に加えて又は代えて、扉362が背面側(店員側)にも設けられる構成について説明する。
変形例2において、扉(以下「店員側扉」という。)は、収納口361(図7参照)ごとに対応して、ロッカー装置30の背面側に設けられる。店員側扉には、それぞれ錠が設けられている。このため、店員側扉は、施錠された状態では開くことができず、解錠された状態において開くことができるようになっている。また、店員側扉は、解錠されると、自動で開くようになっている。変形例2では、収納口361の未収納状態において、店員側扉は施錠されているものとする。
変形例2において、店員が店員注文管理装置11を用いて、商品を収納する収納口361を指定すると、店舗注文管理サーバ10の指示に基づいて、収納口361の店員側扉を解錠する。解錠によって、店員側扉は、自動(または手動)で開く。そして、店員が、開いた店員側扉から商品を収納口361に収納して、店員側扉を閉める。店員側扉が閉状態になると、店員側扉と、扉362(客側の扉)とは、施錠される。
なお、店員が指定した収納口361が、他の商品の収納中である場合には、ロッカー装置30は、当該収納口361の指定を受け付けないようにしたり、店員側扉を解錠させないようにしたりすればよい。なお、店員側扉および扉362は、店員が所定の操作(予め定められたパスワードの入力等)を行うことにより解錠することが可能である。
変形例2によれば、店員側扉を設け、店員が指定した、商品の収納先の収納口361を開放させることができるため、店員に商品の収納先を案内することができる。したがって、商品の収納に係る店員の負荷を軽減させることができる。また、変形例2では、顧客CSに引き渡すまで、店員側扉および扉362を施錠した状態で商品を保管することができる。したがって、商品を衛生的に管理することができる。
なお、変形例2において、店員側扉は、未収納状態においては予め解錠されていてもよい。この場合、店員に商品の収納先を案内するためには、例えば、インジケータ363を用いて、または、店員側インジケータを設けた場合には店員側インジケータを用いて、収納先の収納口361を報知するようにすればよい。
また、変形例2において、店員側扉には、錠が設けられなくてもよい。すなわち、店員側扉は、店員側の開口を埋める扉であってもよい。このようにしたとしても、商品を衛生的に管理することができる。
(変形例3)
次に、変形例3について説明する。上述した実施形態では、店員側および客側の両側から商品を取り出すことが可能なロッカー装置30を用いた構成について説明した。変形例3では、このような構成に加えて又は代えて、例えば、ロッカー装置30が壁面を背にして配置される場合など、一方の側のみから商品を取り出すことが可能なロッカー装置30を用いた構成について説明する。
変形例3において、ロッカー装置30は、例えば、壁面を背にして設けられているものとする。このため、店員が商品を収納する場合も、顧客CSが商品を取り出す場合も、扉362が開放されることになる。なお、変形例3に係るロッカー装置30の背面側における収納口361の開口は、塞がれていてもよい。
変形例3において、商品を収納する収納口361を店員が指定すると、指定した収納口361の扉362を解錠する。解錠すると、扉362は、自動で開くとともに、当該収納口361に対応するインジケータ363が点灯する。なお、扉362は、未収納状態においては予め解錠されていてもよい。そして、店員が当該収納口361に商品を収納して、扉362を閉める。扉362が閉状態になると、施錠される。
なお、店員が指定した、商品を収納する収納口361が収納中などである場合には、ロッカー装置30は、当該収納口361の指定を受け付けないようにしたり、扉362を解錠させないようにしたりすればよい。なお、扉362は、店員が所定の操作(予め定められたパスワードの入力等)を行うことにより解錠することが可能である。
変形例3によれば、ロッカー装置30が壁面沿い等に設置されている場合でも、すなわち、一方の側のみから商品を取り出すことが可能に配置されている場合でも、商品の収納先の収納口361を店員に案内し、商品を収納させることができる。したがって、商品の収納に係る店員の作業負荷を軽減させることができる。また、変形例3では、顧客CSに引き渡すまで、密閉した状態で商品を保管することができる。したがって、商品を衛生的に管理することができる。
(変形例4)
次に、変形例4について説明する。上述した実施形態では、店員が収納口361に商品を収納すると施錠する構成について説明した。変形例4では、このような構成に加えて又は代えて、店員が収納口361に商品を収納しても施錠しない構成について説明する。
変形例4では、ロッカー装置30は、扉錠部307を備えていなくてもよい。変形例4において、商品を収納する収納口361を店員が指定し、当該収納口361に商品を収納することにより、商品の収納が完了する。その後、顧客CSが来店して、受渡証明コードCdをコードリーダ306に読み取らせると、当該受渡証明コードCdが示す注文番号に対応する収納口361のインジケータ363が点灯する。そして、当該収納口361に収納されている商品が顧客CSによって引き取られる。
変形例4によれば、扉錠部307が備えていなくても、未精算の商品の精算を店舗STで行って、商品の受け渡しを行うことができる。なお、変形例4において、ロッカー装置30は、扉362を備えなくてもよい。すなわち、収納口361は、店員側のみならず、客側についても開口したものであってもよい。このようにしたとしても、商品の受け渡しをおこなうことができる。
(変形例5)
次に、変形例5について説明する。上述した実施形態では、店員から収納口番号の指定を受け付ける構成について説明した。変形例5では、このような構成に加えて又は代えて、店員による指定を要さずに、収納口番号を自動で指定する構成について説明する。例えば、変形例5において、調理が完了すると、店員による収納口番号の指定を受け付けずに、空いている収納口361の収納口番号を自動で割り当てるようにしてもよい。
(顧客CSの身長による収納口361の指定)
変形例5では、例えば、顧客CSの性別を示す情報が注文番号に対応付けられていてもよい。顧客CSの性別を示す情報は、身長の高低を示す情報であり、例えば、女性であれば低身長であるとみなし、男性であれば高身長であるとみなす情報である。なお、身長の高低を示す情報は、顧客CSの性別を示す情報に限らず、身長そのものを示す情報であってもよい。身長の高低を示す情報は、例えば、会員情報から得てもよいし、オンライン注文を行う際に顧客CSから受け付けてもよい。
変形例5において、店員注文管理装置11は、店舗注文管理サーバ10から収納口情報921(図9(C)参照)を受信すると(図11のステップS1114)、対象の商品の注文番号に対応付けられている顧客CSの性別を参照する。店員注文管理装置11は、収納口361の位置と、顧客CSの性別とに基づいて、商品を収納する収納口361を選択する。具体的には、例えば、性別が男性の場合、上段の収納口361(収納口361-1、361-2、361-3)が未収納状態であるときには、店員注文管理装置11は、上段の収納口を優先して選択する。一方で、性別が女性の場合、下段の収納口361(収納口361-4、361-5、361-6)が未収納状態であるときには、店員注文管理装置11は、下段の収納口を優先して選択する。
これにより、顧客CSの身長に応じた収納口361に商品を収納することができる。具体的には、女性の顧客CSであれば、低い場所の収納口361に商品を収納し、男性の顧客CSであれば、高い場所の収納口361に商品を収納することができる。したがって、注文管理システム1の利便性を向上させることができる。
(同一の顧客CSによる複数の注文があった場合の収納口361の指定)
変形例5において、店員注文管理装置11は、同一の顧客CSから複数の注文があった場合、隣接する収納口361が未収納状態であれば、隣接する収納口361を優先して指定してもよい。また、顧客CSを特定できない場合には、店員注文管理装置11は、所定時間内に連続して注文した顧客CSを同一の顧客CSと見なして、隣接する収納口361を優先して指定してもよい。
これにより、同一の顧客CSであれば、隣接する収納口361に商品を収納することができるため、商品の受け取りに係る顧客CSの手間を軽減することができる。
(商品の種別に応じた収納口361の指定)
変形例5において、店員注文管理装置11は、商品の種別に応じた収納口361を指定してもよい。例えば、温かいものや、冷たいものに応じた収納口361が用意されている場合には、店員注文管理装置11は、注文内容が示す商品の種別に対応する収納口361を指定すればよい。また、例えば、商品のサイズに応じた収納口361が用意されている場合には、店員注文管理装置11は、注文内容が示す商品のサイズに対応する収納口361を指定すればよい。また、例えば、匂いのあるニンニク料理や魚料理など匂いに応じた収納口が用意されている場合には、店員注文管理装置11は、注文内容が示す商品の匂いに対応する収納口361を指定すればよい。
これにより、収納口361に収納することによって商品に生じる品質の劣化を抑えることができる。
(変形例6)
次に、変形例6について説明する。変形例6では、受け渡しの証明に注文番号等を用いる構成について説明する。収納管理情報911(図9(B)参照)に示したように、収納口番号と、注文番号とを対応付けることは、収納口番号が示す収納口361を解錠するためのパスコード(例えば、注文番号「255」)を設定することと同視することが可能である。このため、解錠用のパスコードを注文番号とすることが可能である。解錠するには、ロッカー装置30に当該パスコードが操作入力されることとしてもよい。また、当該パスコードは受渡証明コードCdとしてコード化されていてもよく、この場合、解錠するには、ロッカー装置30に受渡証明コードCdを読み取らせることとしてもよい。
また、注文番号の他にも、呼出端末識別情報を解錠用のパスコードとして用いることも可能である。具体的に説明すると、収納口番号と、呼出端末識別情報(端末番号)とを対応付けることは、収納口番号が示す収納口361を解錠するためのパスコード(例えば、呼出端末識別情報「03B」)を設定することと同視することが可能である。このため、解錠用のパスコードを呼出端末識別情報とすることが可能である。解錠するには、ロッカー装置30に当該パスコードが操作入力されることとしてもよい。また、当該パスコードは、呼出端末1910に貼付される識別コードIdとしてコード化されていてもよく、この場合、解錠するには、ロッカー装置30に受渡証明コードCdを読み取らせることとしてもよい。
また、注文番号をパスコードとして用いる場合、当該パスコードは、例えば、POS端末装置20で採番した注文番号が予め定められたルールに基づいて暗号化されたものでもよい。同様に、呼出端末識別情報をパスコードとして用いる場合、当該パスコードは、例えば、指定の呼出端末識別情報(端末番号)が予め定められたルールに基づいて暗号化されたものでもよい。また、暗号化されたパスコードは、コード化されていてもよい。この場合、コード化されたパスコードをロッカー装置30に読み取らせることにより、収納口361を解錠させるようにしてもよい。
なお、パスコードは、上述したように、暗号化されなくてもよい。この場合、パスコードとして用いられる注文番号や呼出端末識別情報がそのままロッカー装置30に入力されるようにしてもよい。特に、実施形態2に示したように、オーダーシステム3310と、ロッカーシステム3320とが連携できない場合でも、店員注文管理装置11に置数入力された注文番号や、指定された呼出端末識別情報をそのままパスコードとすることができる。このため、ロッカーシステム3320における解錠用のパスコードを容易に設定することが可能になる。このように、パターンBのような運用では、オーダーシステム3310とロッカーシステム3320との連携を考慮しなくてもよい分、注文番号等に基づくパスコードを用いることによって、運用性が増すこととなる。ただし、受渡証明コードCdや、解錠用のパスコードは、注文番号等に全く基づかないランダム性の高いものとすることも可能である。
変形例6によれば、店員注文管理装置11に表示される注文番号等を、単に取引を特定するための情報というだけでなく、収納口361を解錠するためのパスコードとして適用することが可能になる。したがって、注文番号や呼出端末識別情報を有効活用することができる。
(変形例7)
次に、変形例7について説明する。変形例7では、収納口361に商品が収納されてからの経過時間(収納経過時間)を表示するようにしてもよい。収納経過時間は、例えば、店員注文管理装置11のタッチパネル表示部115に注文番号ごとにリアルタイムに表示される。なお、収納経過時間は、POS端末装置20や、ロッカー装置30など、店員注文管理装置11以外の装置に表示されてもよい。
また、収納経過時間が超過時間(例えば、20分)以上となった場合に、アラートを報知するようにしてもよい。例えば、店員注文管理装置11は、タッチパネル表示部115に、20分を超過した注文番号や収納口番号を、ポップアップ表示等により強調表示してもよい。また、当該アラートの報知は、表示画面による報知に加えて又は代えて、音や音声を用いるようにしてもよい。なお、超過時間は、20分に限らず、店員の操作によって、任意の時間に設定変更することが可能である。
変形例7によれば、収納口361に収納してからの経過時間を、店員は収納位置ごとに容易に把握することができる。
(変形例8)
次に、変形例8について説明する。変形例8では、調理場で発行される調理指示レシートを、顧客CSと、配達業者の取引に対応させる。この場合、調理場で発行される調理指示レシートは、顧客CSと、配達業者とで異なる態様で発行される。これにより、調理指示レシートの態様により、店員(収納作業者)は注文元を特定することができる。調理済みの商品は、調理指示レシートがテープ止めされて、収納を待つ。
(変形例9)
実施形態1、2では、切替ボタンBT37を設けることにより、注文対応画面1400とロッカーシステム入力画面3700を切り替えていたが、1つの画面に両方を表示してもよい。図37は、両方を表示した画面態様を示す図である。図37(A)は、注文対応操作エリアAR20と注文番号入力エリアAR120を縦方向に短くした例である。注文対応操作エリアAR20では表示する行数を減らし(例えば7行程度)、注文番号入力エリアでは、小さめのテンキーを表示する。
図37(B)は、タッチパネル表示部115が縦長の場合の画面態様を示す図である。図37(B)では、注文対応操作エリアAR20が上側に表示され、注文番号入力エリアAR120が中央に表示され、ロッカーステータスエリアAR30が下側に表示される。なお、注文対応操作エリアAR20、注文番号入力エリアAR120、ロッカーステータスエリアAR30のそれぞれの表示位置は問わない。例えば、注文対応操作エリアAR20が下側に表示され、ロッカーステータスエリアAR30が中央に表示され、注文番号入力エリアAR120が上側に表示されてもよい。
図37(C)は、タッチパネル表示部115が横長の場合の画面態様を示す図である。図37(C)では、注文対応操作エリアAR20が左側に表示され、注文番号入力エリアAR120が中央に表示され、ロッカーステータスエリアAR30が右側に表示される。なお、注文対応操作エリアAR20、注文番号入力エリアAR120、ロッカーステータスエリアAR30のそれぞれの表示位置は問わない。例えば、注文対応操作エリアAR20が右側に表示され、ロッカーステータスエリアAR30が中央に表示され、注文番号入力エリアAR120が左側に表示されてもよい。
(変形例10)
次に、変形例10について説明する。変形例10では、配達業者のことを「デリバリーサービス業者」と表現する。図38は、変形例10に係る商品受け渡しシステム2500の構成例を示す説明図である。図38において、変形例10の商品受け渡しシステム2500は、上記実施形態で説明した店員注文管理装置11を含む。変形例10の商品受け渡しシステム2500は、上述した図1の構成と比較して、大きく異なる点は、デリバリーサービス業者システムDSを備える点であり、店員注文管理装置11の表示画面は上述した実施形態と同じであるので、店員注文管理装置11の表示に関する制御は、上述した実施形態を適用できる。
デリバリーサービス業者システムDSは、デリバリーサービス業者管理サーバ2510と、デリバリーサービス業者用タブレット2511と、デリバリーサービス業者用キッチンプリンタ2512とを含む。
デリバリーサービス業者システムDSと、店舗システムTSとは非連動である。デリバリーサービス業者管理サーバ2510は、デリバリーサービス業者用の注文を管理する。具体的には、デリバリーサービス業者管理サーバ2510は、顧客端末装置50が受け付けた注文情報を管理する。デリバリーサービス業者管理サーバ2510は、注文情報をデリバリーサービス業者用タブレット2511およびデリバリーサービス業者用キッチンプリンタ2512へ送信する。
デリバリーサービス業者用タブレット2511は、タッチパネル表示部を備えたタブレット端末である。デリバリーサービス業者用タブレット2511は、デリバリーサービス業者管理サーバ2510から受信した注文情報を表示する。
デリバリーサービス業者用キッチンプリンタ2512は、デリバリーサービス業者用の商品の指示伝票を発行するキッチンプリンタである。具体的には、デリバリーサービス業者用キッチンプリンタ2512は、厨房に配置され、デリバリーサービス業者管理サーバ2510から受信した注文情報に基づいて、調理指示を示す指示伝票を発行する。指示伝票には、例えば、注文番号を示すバーコード、商品、数量、席番号などが印刷される。
コード読取部117は、指示伝票に付されたバーコードを読み取る。これにより、当該伝票の注文番号を得ることができる。コード読み取り部117により読み取ることで、店員は置数する手間や間違いを防止することができ、効率的に割り付け作業を行うことができる。
キッチン係の店員は、指示伝票が発行されると、指示伝票が示す注文内容の調理を開始する。そして、調理が完了すると、当該指示伝票は、調理品とともに、ホール係の店員に引き渡される。ホール係の店員は、調理品(デリバリーサービス用の商品)をロッカー装置30に収納する。
デリバリーサービス用の商品(調理品)は、紙袋等で梱包される。さらに、この紙袋には、デリバリーサービス業者用キッチンプリンタ2512によって発行された指示伝票が見える態様で貼付される。ロッカー装置30へ予約商品を収納する収納作業者(店員)は、デリバリーサービス業者用タブレット2511に表示された注文番号や商品情報に基づいて、指示伝票が貼付された対象の商品を探す。そして、収納作業者は、指示伝票に基づいて注文商品をピッキングし、注文商品をテイクアウト用の紙袋等に梱包し、ロッカー装置30に収納する。
ロッカー装置30への収納に際し、店員注文管理装置11は、タッチパネル表示部115から収納部361の指定を受け付ける。具体的には、店員注文管理装置11は、デリバリーサービス業者用キッチンプリンタ2512によって発行された指示伝票の伝票番号と、当該商品を収納する一または複数の収納部361の位置とを受け付け、当該位置を示す位置情報と、収納部361に収納されたデリバリーサービス用の商品の伝票番号とを関連付けた情報を出力する。
なお、デリバリーサービス業者用タブレット2511は、デリバリーサービス用の商品を収納する収納部361の指定を受け付けない。デリバリーサービス業者用タブレット2511は、当該サービスを経由して受け付けられた注文情報や履歴を表示したり、集計したりするためのものでしかない。そのため、上述したように、配達人は、自らが所持する端末に表示されたコードを読み取らせるか、値数入力を行う。
なお、デリバリーサービス業者用タブレット2511と、ロッカー管理サーバ2421とが接続されていてもよい。この場合、デリバリーサービス業者用タブレット2511は、店員から収納部361の指定を受け付けるようにしてもよい。デリバリーサービス業者用タブレット2511は、店員から収納部361の指定を受け付けると、受け付けた指定結果をロッカー管理サーバ2421へ送信すればよい。ロッカー管理サーバ2421は、デリバリーサービス業者用タブレット2511から受信した収納部361の指定結果を用いて、収納部管理テーブル2100を更新すればよい。
変形例10に係る商品受け渡しシステム2500は、デリバリーサービス業者用の指示伝票が貼付される商品を収納する一または複数の収納部361の位置を受け付け、当該位置を示す位置情報と、収納部361に収納された商品の伝票番号とを関連付けた情報を出力するようにした。したがって、デリバリーサービス業者用の指示伝票が貼付された商品がどの位置に収納されているのかを店員に容易に把握させることができる。このため、商品の数、商品の大きさ、収納部361の容積、混雑状況など、ロッカー装置30の運用に応じた最適な収納先に、デリバリーサービス業者用の指示伝票が付された商品を収納させることができる。よって、デリバリーサービス業者用の指示伝票が貼付された商品の受け渡しに係る利便性を向上させることができる。
また、デリバリーサービス業者システムDSと、店舗システムTSとは、それぞれが独立しているため、接続に要するシステム改修の費用や時間を削減することができる。
なお、デリバリーサービス業者システムDSは、デリバリーサービス業者ごとに設けられる。このため、デリバリーサービス業者が増えると、その分、デリバリーサービス業者システムDSも増える。したがって、商品受け渡しシステム2500において、デリバリーサービスに参入する業者が増えると、それにつれて、デリバリーサービス業者システムDSも増設されることになる。
上記実施形態において、アルコール宣言ボタン1900は、注文番号を置数による入力、またはコード読み取り部117により、注文番号を入力する場合の画面に表示されたが、図20の注文対応画面1500に設けてもよい。この場合、店員は収納する商品の注文に対応するリスト項目を選択し、アルコール宣言ボタンを選択し、収納口361を指定する。このようにすることで、柔軟にアルコール取引に対応することができる。
(変形例11)
図18~20のように、アルコールを含む取引情報を受信した場合にその旨が報知されるのは、当該予約注文のアプリケーションの画面遷移において、年齢確認を受け付ける機能を有していない場合である。例えば、アプリケーションにおいて予約注文開始から決済終了までの間に利用者の年齢を宣言・入力させる画面や選択肢を表示できる注文アプリケーションにより注文を受け付けた場合には、図18のように、アルコールを分けて収納する旨を報知しないこともできる。
このアプリケーションの場合、注文時に年齢確認を済ませていることから収納口にはアルコールを含むすべての商品を収納することができる。このように、複数のアプリケーションからの予約注文を受け付ける場合、受け付けたアプリケーションの種類に応じて、アルコール商品を未収納とする報知をする制御と、アルコール商品が取引に含まれていることすら報知せず他の商品と同様に取り扱いできるようにする制御と、が混在する制御についても店員注文管理装置11にて可能とする。
(変形例12)
図7で説明したロッカー装置30の変形例について説明する。図39、40、41は、商品受渡し用ロッカー3000の六面図である。図42は、商品受渡し用ロッカー3000の前面斜視図と背面斜視図である。
商品受渡し用ロッカー3000は、商品を保管するための商品受渡し用ロッカーであって、店員が背面側から商品を差し入れ、顧客が正面側から扉を開いて商品を取り出して使用する。当該商品受渡し用ロッカー3000は、図7のロッカー装置30に比べ一収納口あたりの容量を小さくし、装置全体として扉数を多くしている。これにより、小型商品を主流に扱う店舗にとって効率的にロッカーサービスを提供することができる。
小型商品とは、例えば書籍であったり調剤薬品が好ましい。ロッカー装置30と同様に背面から店員が商品を投入し、正面から顧客が商品を取り出す。ただし、扱い商品が調剤薬品のように、厳重に管理したい商品の場合、背面側にも扉を設け、施錠も可能とする。これにより、調剤薬局において薬剤師が不在の時間帯であっても、背面側扉を施錠することにより、第三者による取り出しを制限し、無人かつ安全に調剤薬品を提供することができる。正面側の制御もロッカー装置30と同様で、顧客に割り当てられた2次元コードを後述するコードリーダ3006で読み取ることにより解錠を可能としている。
図39は、商品受渡し用ロッカー3000の正面図と背面図である。図40は、商品受渡し用ロッカー3000の左側面図と右側面図である。図41は、商品受渡し用ロッカー3000の平面図と底面図である。
商品受渡し用ロッカー3000は、図39に示されるように、12個の収納口3001-1、3001-2、3001-3、3001-4、3001-5、3001-6、3001-7、3001-8、3001-9、3001-10、3001-11、3001-12を備える。商品受渡し用ロッカー3000は、タッチパネル表示部3005、コードリーダ3006を備える。
以下、各収納口3001-1、3001-2、3001-3、3001-4、3001-5、3001-6、3001-7、3001-8、3001-9、3001-10、3001-11、3001-12のうち、収納口3001-1を例に挙げて説明する。なお、収納口3001-2、3001-3、3001-4、3001-5、3001-6、3001-7、3001-8、3001-9、3001-10、3001-11、3001-12については、収納口3001-1と同様の構成を備えるため、詳細な説明を省略する。
収納口3001-1は、正面に扉3002-1、背面に扉3008-1を備える。また、収納口3001-1は、LED3003を備える。LED3003は、所定の点灯パターンにより、対応する収納口3001-1に受渡対象の商品が収納されていることを配達人や顧客CSに報知する。なお、LED3003-1は、この他にも、点灯パターンによって、扉3002-1が解錠状態および施錠状態のいずれの状態にあることや、扉3002-1が開状態および閉状態のいずれの状態にあることや、扉3002-1が一定時間以上開状態となっていることなどを報知することも可能である。扉3008-1は、施錠部3007を備える。施錠部3007は店員により施錠される。
図43は、部分拡大前面斜視図と、部分拡大背面斜視図である。図43に示されるように、前面および背面ともに左開きとなっている。
以下、実施形態総括を記載する。
[発明の名称]プログラム、収納装置、商品管理システム、および情報処理装置
[技術分野]
本発明は、プログラム、収納装置、商品管理システム、および情報処理装置に関する。
[背景技術]
従来より、注文に応じて調理した商品を、ロッカー装置(受け取りロッカー、受け取りボックスなどともいう)を介して顧客や配達業者に受け渡す技術が知られている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2002-032836号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
ロッカー装置は、店員と客とが非対面で行えるというメリットがあるが、アルコール類など年齢確認が必要な商品や、客への情報提供が必要な薬品などの制限商品の場合には注意が必要であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、制限商品を含む取引に好適な技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるプログラムは、コンピュータを、取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段(例えば、図28、ステップS205など)、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段(例えば、図18で示したアルコールアイコンALと、図19に示したアルコール報知画面1501と、図20で示したアルコール表示バーALBと、図23で示した来客報知画面1502など)、として機能させるためのプログラムである。
上記構成によれば、ロッカー装置のような収納情報と取引情報とを関連付けて受け渡すような取引において、制限商品を含む取引に好適な技術を提供する技術を提供できる。
(2)上記(1)の構成において、前記コンピュータを、前記収納位置から商品が引き取られる場合に、前記収納位置を示す位置情報と関連付けられた前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引であるときは、年齢確認を行うための報知(例えば、図23で示した来客報知画面1502、図24で示した解錠ボタン付き来客報知画面1503など)を行う報知手段として機能させるためのプログラムである。
上記構成によれば、年齢確認が必要であることを店員に認識させることができる。
(3)上記(1)または(2)の構成において、前記コンピュータを、前記取引が制限商品を含む取引であることを宣言する宣言手段、として機能させるためのプログラムである。
上記構成によれば、例えば注文番号のみを入力する場合であっても、制限商品を含む取引であることを宣言することができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載のプログラムを実行する端末により、前記取引情報と関連付けられた前記位置情報が示す前記収納位置ごとに、商品を格納する扉と、扉ごとに対応して扉錠部が設けられた収納手段と、前記扉錠部を解錠する解錠手段と、を備えることを特徴とする収納装置である。
上記構成によれば、扉の施錠および解錠が可能となる。
(5)上記(1)から(3)のいずれかに記載のプログラムを実行する端末と、前記端末と通信可能であり、前記取引情報が示す取引の伝票を印刷する印刷手段と、備え、前記印刷手段は、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合には、当該取引の伝票が複数枚の伝票で構成されるように印刷する商品管理システムである。
上記構成によれば、複数枚のうちのいずれかの伝票を制限商品に付しておくことにより、店員は要領よく制限商品を手渡すことができる。
(6)また、上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である商品管理システムは、取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段と、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段と、を備えた商品管理システムである。
上記構成によれば、ロッカー装置のような収納情報と取引情報とを関連付けて受け渡すような取引において、制限商品を含む取引に好適な技術を提供する技術を提供できる。
(7)また、上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である情報処理装置は、取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段と、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段と、を備える。
上記構成によれば、ロッカー装置のような収納情報と取引情報とを関連付けて受け渡すような取引において、制限商品を含む取引に好適な技術を提供する技術を提供できる。
なお、以上に説明した注文管理システム1、店舗注文管理サーバ10、店員注文管理装置11、およびロッカー装置30を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Cd…受渡証明コード
Id…識別コード
Pcd…精算用証明コード
Sv…注文管理サーバ
AR20…注文対応操作エリア
AR30…ロッカーステータスエリア
AR120…注文番号入力エリア
1…注文管理システム
10…店舗注文管理サーバ
11…店員注文管理装置
20…POS端末装置
24…キッチンプリンタ
30…ロッカー装置
40…キッチンモニタ
45…呼出ディスプレイ
50…顧客端末装置
124…業者プリンタ
1910…呼出端末
2500…商品受け渡しシステム
2510…デリバリーサービス業者管理サーバ
2511…デリバリーサービス業者用タブレット
2512…デリバリーサービス業者用キッチンプリンタ

Claims (7)

  1. コンピュータを、
    取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段、
    前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段、
    として機能させるためのプログラム。
  2. 前記コンピュータを、
    前記収納位置から商品が引き取られる場合に、前記収納位置を示す位置情報と関連付けられた前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引であるときは、年齢確認を行うための報知を行う報知手段、
    として機能させるための請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記コンピュータを、
    前記取引が制限商品を含む取引であることを宣言する宣言手段、
    として機能させるための請求項1または請求項2に記載のプログラム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプログラムを実行する端末により、前記取引情報と関連付けられた前記位置情報が示す前記収納位置ごとに、商品を格納する扉と、扉ごとに対応して扉錠部が設けられた収納手段と、
    前記扉錠部を解錠する解錠手段と、
    を備えることを特徴とする収納装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプログラムを実行する端末と、
    前記取引情報が示す取引の伝票を印刷する印刷手段と、
    備え、
    前記印刷手段は、前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合には、当該取引の伝票が複数枚の伝票で構成されるように印刷する商品管理システム。
  6. 取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段と、
    前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段と、
    を備えた商品管理システム。
  7. 取引を示す取引情報と、前記取引の対象となった商品の収納位置を示す位置情報とを関連付ける関連付け手段と、
    前記取引情報が示す取引が、制限商品を含む取引である場合に、当該取引が制限商品を含む取引であることを表示する表示手段と、
    を備える情報処理装置。
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