JP2020042464A - 販売処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末を利用して店舗での買い物を容易にさせる環境を提供すること。【解決手段】少なくとも商品の種別と共に当該商品を登録する商品登録手段と、商品の種別に応じて、前記商品登録手段により登録された商品の数量の変更に係る顧客からの指示に対する処理を異ならせるよう制御する制御手段と、を備える携帯端末が提供される。【選択図】図44

Description

本発明は、商品の情報を特定して管理する販売データ処理システム及びプログラムに関する。
従来、顧客自らが購入する商品の登録処理を行うセルフ式のPOSシステムが普及しているが、さらに、商品を買い物かご等に入れるときに同時に商品登録ができる携帯式の登録装置がある。そして、近年、顧客が所有するスマートフォンなどの携帯端末にショッピング用アプリケーションをダウンロードして、店舗において顧客が自らの商品登録を行う登録装置として利用する販売データ処理システムが知られている。
特許第6242444号公報
スマートフォンなどの携帯端末を用いた販売データ処理システムは、顧客が使い慣れたスマートフォン等の携帯端末によって商品の登録ができるので、レジにおいて登録処理にかかる時間を省くことができる。
しかし、マーケットなで販売されている商品には、数量を数えることができる商品、重量を計量して販売される商品、魚の切り身のようにパックになって販売される商品など、様々な商品が売られている。
顧客は、買い物をしているときに、買う予定であった商品を返却する必要があったり、買う量を変更したり返却することが必要になることがあったが、商品の種別によっては、その変更を、携帯端末を用いて顧客だけで処理することが煩雑であった。
本発明は、上記事情を鑑みなされたものであり、携帯端末を利用して店舗で商品の種別の異なる商品を買う際に、買い物を容易にさせる環境を提供することを目的とする。
一実施形態によれば、少なくとも商品の種別と共に当該商品を登録する商品登録手段と、商品の種別に応じて、前記商品登録手段により登録された商品の数量の変更に係る顧客からの指示に対する処理を異ならせるよう制御する制御手段と、を備える携帯端末が提供される。
本実施形態の販売データ処理装置によれば、携帯端末を利用して店舗で商品の種別の異なる商品を買う際に、買い物を容易にさせる環境を提供することができる。
一実施形態の販売データ処理システムの全体構成を示す模式図の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の一例の図である。 一実施形態の販売データ処理システムのデータを示す図である。 一実施形態の販売データ処理システムを採用する店舗の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの導入例の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの導入例の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの導入例の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの導入例の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末における処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの機能ブロック図の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのPOS端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのブロック図の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における画像表示の処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末の画面の一例である。 一実施形態の販売データ処理システムのデータの一例を示す図である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における画像表示の処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの機能ブロック図の一例である。 一実施例の店舗特定を示す図である。 精算の方法を会員に選択させる例を示す図である。 一実施形態の販売データ処理システムの顧客の監視に関する例を示す図である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における店舗の特定の処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における精算の処理フローの一例である。 一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における顧客の監視に関する処理フローの一例である。 携帯端末を用いて、会員が購入したい量り売り商品の種別を携帯端末によって取得する例を示す図である。 計量装置の例を示す図である。 、携帯端末と計量装置との相互接続の態様を示した図である。 量り売り商品の計量値を取得する図である。 計量の様子を示す図である。 計量値取得後の計量装置の表示情報とその操作を示した図である。 計量を中止した場合或いは計量を終了した場合の計量装置と携帯端末の表示情報を示した図である。 重量を計量する商品の登録取り消し等に関する処理を示した図である。 計量値が取得できていない商品が存在するときに精算処理を指示された場合の図である。 携帯端末と計量装置との連係動作を示すフローチャートである。 計量値が取得されていない登録商品が存在する場合の動作を示すフローチャートである。 携帯端末の登録情報の表示の動作及び登録情報の変更の動作を示すフローチャートである。 計量装置のマニュアル動作を示すフローチャートである。 POS端末の動作のフローチャートである。
実施形態の販売データ処理システムについて、図面を参考に説明する。
−販売データ処理システムの全体構成−
一実施形態の販売データ処理システム1は、図1に示すように、商品マスタ110、店舗マスタ120、会員マスタ130、買い物ファイル140等を記憶する記憶手段を備えた上位装置10と、上位装置10に対してインターネット等を介して接続される携帯端末20を備えている。
上位装置10は、例えばクラウドサーバーが用いられ、インターネット等を介して店舗の商品販売システム6を構築するストアコントローラ(管理装置)60と連携しており、上位装置10に記憶された商品マスタ110等は、ストアコントローラ60の各情報に基づいて適宜、例えば所定時刻毎に更新される。
携帯端末20は、例えば顧客が個人的に所有するスマートフォンが用いられる。携帯端末20は、撮像するためのカメラ(入力部)260と、タッチパネル等の表示部(表示入力部)250等を備えている。なお、携帯端末20は、店舗貸出用の専用の携帯端末でも良い。
携帯端末(スマートフォン)20は、専用のアプリを導入することによって、店舗において買い物をする際に購入する商品の登録処理を実行する登録装置の機能を有する。
携帯端末20は、上位装置10に記憶された商品マスタ110、店舗マスタ120、買い物ファイル140等との間で適宜情報のやりとりを行うことができる。また、POS端末70等の精算装置に対して、登録情報を出力する。
店舗の商品販売システム6は、ストアコントローラ60及び複数のPOS端末(登録精算装置)70を備え、POS端末70によって顧客が購入した商品の登録・精算処理を行うことができる。
ストアコントローラ60は、店舗の商品販売システム6全体を管理する情報処理装置であり、POS端末70などを管理し、また、商品マスタ、会員マスタなどの種々の情報を管理する装置である。
ストアコントローラ60は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバー、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得して記憶する。
商品マスタとは、各商品に割り当てられた商品識別情報(例えば、JANコード)に対して、商品名(品名、アイテム名)、販売価格、値引情報などの商品情報が紐づけられて格納されたファイルである。
POS端末70は、顧客が購入する商品の登録処理や精算処理を行う装置であり、顧客が購入する商品の情報等を読み取るためのバーコードリーダー、プリセットキー、CCDカメラ等の入力部760と、読み取った商品の情報等を表示するタッチパネル等の表示部750、レシート等を印刷する印刷部770を有する。
そして、POS端末70は、携帯端末20から買い物識別情報を入力した場合など、必要に応じて上位装置10の買い物ファイル等を参照することができる。
POS端末70の一例としては、精算専用のPOS端末があげられる。本実施形態においては、顧客は、店舗において自己の所有するスマートフォン(携帯端末)20によって商品を登録できる。そして、顧客は、精算専用のPOS端末によって精算処理を行うことによって、店員が介入することなく商品の取引を行うことができる。
なお、POS端末70は、精算専用のPOS端末に限られるものではなく、店員が顧客の購入する商品の登録処理を行い、顧客が自ら精算処理を行う方式(セミセルフ式)のPOSであってもよい。セミセルフ式のPOSの場合、登録処理を行う登録装置と精算装置が分離しており登録装置によって登録処理がなされた登録情報を精算装置に出力して精算装置において顧客自らが精算処理を行うPOSであってもよいし、店員に向けられた登録処理を行う画面と顧客に向けられた精算処理を行う画面及び現金処理部を有する対面式のPOSであってもよい。
また、POS端末70は、顧客が自ら購入する商品の登録処理と精算処理を行う、すなわち店員が介在しない方式(フルセルフ式)のPOSであってもよい。
また、POS端末70は、混雑状況や店員状況等に応じて切替えることで、上記顧客が自ら精算処理を行うセミセルフ式のPOSと、上記対面式のセミセルフPOSと、上記フルセルフ式のPOSのいずれかに切り替えることができる切換え型POSであってもよい。
切換え式のPOS端末70の一例を図2に示す。図2に示すPOS端末70の例では、テーブル70aを備えている。
さらには、店員が顧客の購入する商品の登録処理及び精算処理を行う通常のPOSレジであってもよく、精算処理ができる装置であれば、何ら限定されない。
そして、本実施形態の販売データ処理システム1は、例えば、ストアコントローラ60及び複数のPOS端末70を備える店舗の商品販売システム6に後付け(アドオン)することで、該店舗において顧客の所有するスマートフォンによる商品登録ができる販売データ処理システムを構築することができる。
以上、本実施形態の販売データ処理システムの全体構成の概略について説明したが、さらに、いくつかの例を挙げて説明する。
一般に、店舗において、顧客が商品を購入する際には、顧客が購入する商品をレジに持って行き、店員が、レジによって各商品の代金を入力することで、全ての商品の価格が合計されて一取引における販売価格が決定される。
そして、店舗において、販売価格の決定に際しては、様々な割引き等を適用して販売価格を引き下げるなどして、顧客の獲得を試みている。
図4に、複数の店舗を展開するスーパーマーケット等で採用されているシステムを示す。
通常、スーパーマーケット等のシステムにおいては、全店舗を統括して管理する本部システム(サーバー)50が設置され、該本部システム50において、共通の商品マスタ、店舗マスタ、店舗ごとの商品マスタ、共通の特売企画マスタ、店舗ごとの特売企画マスタ及び会員マスタなどを管理している。
各店舗には、POS端末70及びPOS端末70を管理するストアコントローラ60が配置され、POSシステムが構築されている。
各店舗のストアコントローラ60は、本部システム50から、共通の商品マスタ、店舗マスタ、店舗ごとの商品マスタ、共通の特売企画マスタ、店舗ごとの特売企画マスタを受信しており、また、店舗において入力(登録)したりする。なお、会員マスタについては、他のマスタと同様に本部システム50から受信してもよいが、ストアコントローラでは持つことなく、会員情報の照会時等にその都度本部システムに問い合わせてもよい。
各店舗のPOSシステムは、それぞれ売価決定ロジックを持っている。
売価決定ロジックは、買い物客が購入する商品の販売価格を算出するためのいくつかのロジックを有しており、また、商品の販売価格を算出する際に、どのロジックを適用して販売価格を決定するかを判断する機能を含んでいる。
例えば、ある商品が、単品値引き対象商品であるが、同時にセットマッチ値引対象商品である場合に、より安値となるセットマッチ割引を適用したりする。なお、どちらの割引ロジックを選択するかは、設定によって決められる。
ここで、商品の販売価格を決定するためのいくつかの売価決定ロジックを例示して説明する。
まず、標準的な売価決定ロジックを売価決定ロジック(基本)とする。また、各企業や店舗独自の売価決定ロジックを売価決定ロジック(企業・店舗)とする。
売価決定ロジック(基本)は、例えば、小計(合計金額の算出)、小計値引・割引、単品値引・割引き、バンドル・ミックスマッチ値引、セットマッチ値引などの機能を備える。
売価決定ロジック(企業・店舗)は、例えば上記小計(合計金額の算出)、小計値引・割引、単品値引・割引き、バンドル・ミックスマッチ値引、セットマッチ値引に加えて、会員向けの特別なサービスによる値引・割引や、決済に使用する決済種別ごとの値引・割引を備える。また、売価決定ロジック(企業・店舗)は、同時に複数の値引・割引条件が競合した際に、いずれの条件を優先するかなど独自の機能を備えている。なお、売価決定ロジック(企業・店舗)は、小計(合計金額の算出)、小計値引・割引、単品値引・割引き、バンドル・ミックスマッチ値引、セットマッチ値引についても、独自のロジックを備えてもよい。
図3(a)を参考に、上記売価決定ロジックが備えるロジックを説明する
小計(ロジックA)は、購入する商品の販売価格を決定するためのロジックであり、各商品の最新の商品情報の価格を合計して合計金額を算出する。
小計値引き(ロジックB)は、小計額(合計金額)から所定額の値引きもしくは所定割合の割引きを行う処理である。
単品値引き(ロジックC)は、特定の商品単品に対して、特別な値引きもしくは割引きを行う処理である。
バンドル・ミックスマッチ値引(ロジックD)は、特定の商品群等の中からいくつかの商品をまとめて購入することで値引きもしくは割引きを行う処理である。
セットマッチ値引(ロジックE)は、特定の商品を組合せて購入することで値引きもしくは割引きを行う処理である。
決済種別値引(ロジックF)は、会員が決済時に使用する決済種別に応じて値引もしくは割引を行う処理である。
会員種別値引(ロジックG)は、会員であることによって、特定の商品もしくは小計金額から値引もしくは割引を行う処理である。
最安値算出ロジック(ロジックH)は、商品が、複数の割引条件に適合した(複数のロジックが適用可能である)際に、どちらの割引を適用する方が最安値を算出することができるかの判断を行う処理である。
そして、各店舗においては、企業等の店舗運営者が求める施策に応じて、上記ロジックAないしHのいくつかのロジックを組み合わせてその店舗における売価決定ロジックを設定し、販売価格を決定している。
なお、売価決定ロジックを決定するためのロジックは、上記のロジック以外にも店舗運営者によって適宜設定でき(例えば、複数の値引が重なった時にどちらを選択するか等の設定など)上記ロジックAないしロジックH以外のロジックを備えてもよいことは、言うまでもない。
次に、本実施形態の販売データ処理システムの導入モデルを説明する。
−新規で、価格決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを導入する例−
新店舗の新規開店時などに、既設の売価決定ロジックとは関係なく、独立して売価決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを導入する際のモデルの概略を、図5に示す。
図5に示す例では、販売データ処理システムの上位装置10を、店舗のストアコントローラによって構成し、携帯端末20が上位装置10であるストアコントローラと直接通信することによって構築することができる。なお、上位装置10に記憶された商品マスタ110や店舗マスタ120等は、Webブラウザなどによって直接商品情報や店舗情報を入力することで構築すればよい。
本例においては、新規店舗において採用する販売決定ロジックが、ストアコントローラに設定されるので、スムーズに販売データ処理システムの構築ができる。
以下、本例における処理の流れの一例を簡単に説明する。なお、説明中カッコ書きの数字は、図5における処理を示している。
本例の販売データ処理システムにおいて、(1)携帯端末20を携帯した会員が、携帯端末20のアプリを起動することによって、アプリは、携帯端末20のGPS情報などを取得して、取得した位置情報を上位装置10に送信する。なお、位置情報が取得できない場合には、アプリは、店舗の入り口等に備え付けられたQRコード(登録商標)を携帯端末20で読み取るように表示部250に表示して、QRコード(登録商標)が読み取られることで、QRコード(登録商標)化された店舗を識別するための情報を上位装置10に送信してもよい。なお、位置情報を取得する手段は、GPSに限定されない。
(2)携帯端末20からの位置情報(もしくは店舗を識別するための情報)を受信した上位装置10は、受信した位置情報等及び店舗マスタ120に記憶された情報に基づいて、携帯端末20の位置から最も近い一店舗もしくは複数店舗の店舗情報を携帯端末20に送信する。
なお、上位装置10は、店舗情報を携帯端末20に送信する際に、あわせて顧客情報(獲得ポイント数や会員ランクなど)を送信してもよい。
さらに、上位装置10は、会員が利用する店舗情報の特売情報(店名や当該店舗で展開されている安売り特売の情報、当該店舗情報が掲載されたチラシ情報など)等を、あわせて携帯端末20に送信してもよい。
店舗情報を受信した携帯端末20は、表示部250に、受信した店舗情報を表示する。もしくは受信した複数の店舗情報を選択可能に表示する。
会員が、携帯端末20の表示部に表示された店舗を確認、複数の表示がなされている場合には選択することによって、買い物を行う店舗を特定する。
店舗が特定されることによって、上位装置10は、携帯端末20に対して、特定された店舗の商品マスタを紐づけると共に、買い物ファイル(バスケットデータ)を生成する
(3)特定された店舗において、会員が、購入する商品のシンボルコード情報を携帯端末20で読み取ると、携帯端末20は、読み取ったシンボルコード情報(商品識別情報)を上位装置10に送信する。商品識別情報は、バーコード、画像の特徴量による物体認識、文字認識など商品を識別でき画像として取得できるものはすべて含まれる。
(4)商品識別情報を受信した上位装置10は、受信した商品識別情報に基づいて、商品マスタ110から商品情報を抽出して携帯端末20に送信する。携帯端末20は、受信した商品情報を、会員が購入する商品として登録する。
(5)携帯端末20が登録した商品情報は、登録商品情報として上位装置10に送信され、上位装置10は、受信した登録商品情報を買い物ファイル(バスケットデータ)に記憶する。
(6)上位装置10は、買い物ファイルに記憶された登録商品情報について、売価決定ロジックによって小計計算を行い、(7)算出した合計金額を携帯端末20に送信する。
これによって、会員は、買い物中において、現在の合計金額(場合によっては、概算金額)を見ながら買い物を進めることができる。
(8)会員が、買い物を終了して、表示部250に、買い物識別情報を記憶したQRコード(登録商標)等のシンボルコード情報を表示してPOS端末70の入力部760に読み込ませることにより、携帯端末20は、買い物識別情報をPOS端末70に出力する。
(9)買い物識別情報を入力したPOS端末70は、上位装置10に対して、該買い物識別情報に紐づけされた買い物情報(登録商品情報等)を要求する。
(10)POS端末70から買い物識別情報を受信した上位装置10は、買い物識別情報に紐づけされた計算済みの買い物情報をバスケットデータから抽出し、POS端末70に送信する。
(11)計算済みの買い物情報を受信したPOS端末70は、受信した買い物情報に基づいて精算画面を表示する。会員が、精算画面にしたがって支払いを行うことで、携帯端末20を利用した一取引を完了する。
以上、本例における処理の流れを説明した。
なお、売価決定ロジックによる小計計算は、POS端末70によって行えるようにしてもよい。その際には、上位装置10は、(9)POS端末70の買い物情報の要求に対して、(10)買い物識別情報に関連する未計算の買い物情報をPOS端末70に送信してもよい。さらに、売価決定ロジックによる小計計算は、携帯端末20によって行えるようにしてもよい。
−既設の店舗に、販売データ処理システムを導入する例(その1)−
本例は、図4に示す既設の店舗に対して、店舗の売価決定ロジックを使わずに、販売データ処理システムが提供する売価決定ロジックによって会計を行うことのできる例である。
本例は、例えば、設定されている売価決定ロジックが売価決定ロジック(基本)である既存の店舗に対して、売価決定ロジック(基本)を備える販売データ処理システムを追加することができる。
図6に示す例は、図4に示す既設の店舗に対して、クラウドサービスによって販売データ処理システムが提供され、携帯端末20は、クラウドサービスに配置される上位装置10と通信することによって構築することができる。
本例では、販売データ処理システムの上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)が、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック(基本)と同様なので、携帯端末20によって登録処理された登録商品情報に基づく売価決定に際して、既存店舗の売価決定ロジックを利用する必要がない。
なお、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック及び販売データ処理システムによって提供される売価決定ロジックは、売価決定ロジック(基本)に限るものではない。
本例において、販売データ処理システムを利用するためには、クラウドサービスによって提供される上位装置10に対して、既存の本部システム50もしくは店舗に配置されたストアコントローラなどから、定期的に商品情報(商品マスタや特売企画マスタ等)及び店舗情報がインターネット等を介して送信される。なお、商品マスタや特売企画マスタは、当日に有効な情報のみを送信することが好ましい。
クラウドサービスによって提供される上位装置10が、商品情報(商品マスタや特売企画マスタ等)及び店舗情報を取得して記憶していることによって、携帯端末20によって商品登録した登録情報による精算処理を行うPOS端末70を追加するだけで販売データ処理システムを構築することができる。
そして、クラウトサービスに配置された買い物ファイル140の買い物情報は定期的にインターネットを介して本部システム50や店舗のストアコントローラ60に送信するか、店内のネットワークを介してストアコントローラ60に送信することができるようにしてもよく、携帯端末20によって行われた取引の実績を記憶することができるようにしてもよい。
本例における処理の流れは、上位装置10がストアコントローラではなく、クラウドサ−ビスに配置されて本部システム50もしくはストアコントローラ60から情報等を取得していること以外は、図5に示した新規に設置した販売データ処理システムと同様であるので、その処理の流れの説明は省略する。
なお、図6に示す例においても、売価決定ロジックによる小計計算を、POS端末70や携帯端末20のアプリによっても実行可能にしてもよいことは同様である。
また、新たにPOS端末70を追加することなく、既存のPOS端末(精算装置)70のアプリケーションを改修するなどして対応することもできる。
−既設の店舗に、販売データ処理システムを導入する例(その2)−
図7に示す本例は、例えば、図4に示す既設の店舗に対して、販売データ処理システムが提供する売価決定ロジックを利用しながら、店舗のPOS端末70の売価決定ロジックによって売価を決定して会計を行う例である。
本例は、例えば、既存の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)にて、精算金額を確定する。対して、販売データ処理システムの売価決定ロジック(基本)は、携帯端末に買い物中の概算金額を提供することができる。
本例は、図4に示す既設の店舗に対して、クラウドサービスによって販売データ処理システムが提供され、携帯端末20は、クラウドサービスに配置される上位装置10と通信させる。
また、既存の精算装置(POS端末)70を、販売データ処理システムの上位装置10と通信可能に改造し、また、携帯端末20のQRコード(登録商標)読み取り等に対応したアプリケーションを導入することによって、携帯端末20による商品登録処理に対応した販売データ処理システムを構築することができる。
図7に示す例では、販売データ処理システムの上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)が、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)に対応していないため、携帯端末20において、正確な合計金額を表示することはできないが、上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)によって算出した概算金額を携帯端末20の表示部250に表示することができ、買い物の目安とすることができる。
なお、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック及び販売データ処理システムによって提供される売価決定ロジックは、売価決定ロジック(企業・店舗)及び売価決定ロジック(基本)に限るものではない。
本例における処理の流れは、(6)において、小計計算を行う売価決定ロジックが、店舗の売価決定ロジックとは異なるものであることから、(7)において送信される合計金額が概算金額であること、及び、(8)(9)(10)(11)におけるPOS端末70が、既存の店舗に配置されるPOS端末であること以外は、上記図4に示した新規に設置した販売データ処理システムと同様であるので、その処理の流れの説明は省略する。
−既設の店舗に、販売データ処理システムを導入する例(その3)−
図8に示す本例は、例えば、図4に示す既設の店舗に対して、本部システム(サーバー)やストアコントローラなどに店舗の売価決定ロジック(企業・店舗)によって売価を決定させる小計サービスを行わせながら、既存のPOS端末ではなく、新規に配置したPOS端末70によって会計を行う例である。
本例によれば、例えば、既存の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)にて精算確定するPOS端末70とは、別のPOS端末を納入したときにも、当該POS端末のプログラムの回収が不要となる。
本例は、図3に示す既設の店舗に対して、クラウドサービスによって販売データ処理システムが提供され、携帯端末20は、クラウドサービスに配置される上位装置10と通信する。
そして、上位装置(クラウドサービス)10に対して、買い物ファイルに記憶された買い物情報を本部システム(サーバー)やストアコントローラなどの小計サービスに受け渡すバスケット連携機能とともに、小計サービスで算出された結果によって、買い物ファイルの情報を更新する機能を付与することによって、携帯端末20による商品登録処理に対応した販売データ処理システムを構築することができる。なお、必要に応じて、情報の受け渡し時等にデータ変換を行う機能を付与する。
図8に示す本例では、小計計算が、既存の店舗の本部システム等の小計サービスによって行うことによって、既存のPOS端末70の売価決定ロジックによって売価決定を行う必要がなく、既存のPOS端末70とのネットワーク接続等がなくても、新規のPOS端末70による会計が可能となる。
なお、売上実績などのデータは、本部システム(サーバー)50やストアコントローラ60及び上位装置(クラウドサービス)10のそれぞれに送信することで、管理することができる。
本例においても、販売データ処理システムの上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)が、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック(企業・店舗)に対応していないため、携帯端末20において、正確な合計金額を表示することはできないが、上位装置10に設定された価格決定ロジック(基本)によって算出した概算金額を携帯端末20の表示部250に表示することができ、買い物の目安とすることができる。
なお、既設の店舗に設定されている売価決定ロジック及び販売データ処理システムによって提供される売価決定ロジックは、売価決定ロジック(企業・店舗)及び売価決定ロジック(基本)に限るものではない。
以下、本例における処理の流れの一例を簡単に説明する。なお、説明中カッコ書きの数字は、図8における処理を示している。
本例の販売データ処理システムにおいて、(1)から(5)までの工程については、図4に示す(1)から(5)と同じであるので、省略する。
(6)上位装置10は、買い物ファイルに記憶された登録商品情報について、売価決定ロジック(基本)によって概算計算を行い、(7)算出した概算金額を携帯端末20に送信する。
これによって、会員は、買い物中において、現在の概算金額を見ながら買い物を進めることができる。
(8)会員が、買い物を終了して、表示部250に、買い物識別情報を記憶したQRコード(登録商標)等のシンボルコード情報を表示してPOS端末70の入力部760に読み込ませることにより、携帯端末20は、買い物情報をPOS端末70に出力する。
(9)買い物識別情報を入力したPOS端末70は、買い物識別情報を上位装置10に送信して、該買い物識別情報に紐づけされた買い物情報(登録商品情報等)を要求する。
(10)POS端末70から買い物識別情報を受信した上位装置10は、買い物識別情報に紐づけされた買い物情報を本部システム50などの小計サービスに受け渡す。
(11)買い物情報を受け取った本部システム50は、小計サービスによって、合計金額を算出し、計算済みの買い物情報(小計情報)として、上位装置10に送信する。
計算済みの買い物情報(小計情報)を受信した上位装置10は、計算済みの買い物情報によって買い物ファイルに記憶された買い物情報を更新するとともに、当該計算済みの買い物情報をPOS端末70に送信する。
(13)計算済みの買い物情報を受信したPOS端末70は、受信した買い物情報に基づいて精算画面を表示する。会員が、精算画面にしたがって支払いを行うことで、携帯端末20を利用した一取引を完了する。
以上、本例における処理の流れを説明した。
上記のように、本発明における販売データ処理システムは、その形態は何ら限定されるものではない。すなわち、店舗の商品販売システムに後から連携することのできる上位装置10と携帯端末20とからなるシステム、店舗の商品販売システムに上位装置10及び携帯端末20を連携してなる全体のシステム、上位装置10を店舗の商品販売システムのストアコントローラ60によって構成し携帯端末20を直接ストアコントローラ60や店内のPOS端末70に連携させるシステム等、携帯端末20によって登録処理を行った商品情報に基づいて商品の取引を行うシステムは、本発明における販売データ処理システムとなり得る。
また、以下の説明では、携帯端末20によって商品の登録処理等を行う実施形態について説明している。これは一例であって、携帯端末20は単なる商品の登録処理のインターフェイスとして機能し、その他の処理は上位装置10等の上位システムによって実施されるようにしてもよい。すなわち、販売データ処理システムを構成するいずれの装置が、どのような処理を行うかは適宜設定できるものである。
−上位装置10−
本実施形態の販売データ処理システム1の上位装置10は、商品マスタ110、店舗マスタ120、会員マスタ130、買い物ファイル140等を記憶する記憶手段を備えている。そして、上位装置10の商品マスタ110、店舗マスタ120等は、店舗のストアコントローラ60に記憶された各マスタの情報に基づいて更新される。
商品マスタ110は、各商品に固有の商品識別情報に対して商品情報や店舗識別情報等が紐づけられて記憶されている。例えば商品マスタに記憶された情報によって、商品識別情報から商品情報を特定したり、店舗識別情報から該店舗で取り扱う商品情報を特定したりすることができる。なお、商品マスタ110に記憶する情報は、上記商品情報や店舗識別情報に限定されない。
また、本実施形態の販売データ処理システムにおいては、商品マスタ110に、例えば、図28(a)に示すような、商品識別情報に対して販売条件(規格番号)紐づけられて記憶されている。
また、商品マスタ110に、図28(b)に示すように、販売条件(規格番号)に対して、値引き種別情報と対象となる商品の識別番号と、値引きの成立条件と、成立条件が成立したときの値引きの値とを紐づけた特売テーブルが記憶されている。
なお、販売条件とは、各商品に対して設定されている販売条件であって、例えば野菜等のばら売り商品を複数個まとめて購入することで割引価格が適用される等のまとめ値引情報や、顧客一人当たりの購入個数が設定されている個数限定情報や、グラム単価が設定されている肉等のパック詰め商品など個々のパックで内容量、値段が異なる不定貫商品であることを示す情報等がある。なお、上記まとめ値引情報は、野菜等のばら売り商品に限定されるものではなく、例えば缶詰やインスタントラーメン等の商品にも設定することができる。
なお、商品マスタ110に記憶する情報は、上記商品情報、店舗識別情報、販売条件に限定されない。
店舗マスタ120は、図3(b)に示すように、店舗識別情報と、店舗名、店舗のGPS情報等の位置情報、店舗を示すQRコード(登録商標)情報が紐づけられて記憶されており、店舗マスタ120に記憶された情報によって、例えば位置情報から近くの店舗を特定することができる。
会員マスタ130は、図3(c)に示すように、会員識別情報と会員名等の会員情報(氏名、住所、クレジットカード番号等)が紐づけられて記憶されており、会員マスタ130に記憶された情報によって、例えば会員識別情報から会員が利用する店舗情報やクレジットカード情報を特定することができる。
さらに、会員マスタ130には、会員識別情報に紐づけて、会員が過去に携帯端末20を利用して商品登録を行った利用回数や商品登録時における登録商品の削除(キャンセル)回数等の誤操作回数等の情報を記憶してもよく、該利用頻度(回数)や誤操作頻度(回数)によって決定される会員のレベル等を記憶してもよい。
例えば、上位装置10は、会員のレベルとして初心者レベル(L1)から優良会員(L5)等のレベルを設定し、携帯端末20による商品登録の利用頻度(回数)や誤操作頻度(回数)等によって会員レベルを決定して会員マスタ130に記憶してもよい。
買い物ファイル140は、図3(d)に示すように、会員が買い物の際に、携帯端末20によって登録した登録情報を記憶するファイルであり、会員の買い物を識別する買い物識別情報と、該買い物において商品登録した登録商品情報(バーコード情報、商品名、価格等)が紐づけられて買い物情報として記憶されている。なお、買い物識別情報としては、例えば店舗識別情報と日付とシリアル番号等の組合せで構成してもよい。
また、買い物ファイル140は、買い物識別情報と、該買い物の際に携帯端末20による商品の登録ができなかった保留商品情報を紐づけて記憶してもよく、さらに、商品の登録作業時に会員が行った商品登録の取消(キャンセル)操作に関するキャンセル操作情報などを紐づけて記憶してもよい。
買い物ファイル140に記憶された買い物情報は、携帯端末20における商品の登録情報と同期しており、買い物中会員が、携帯端末20によって登録した登録情報の数量を変更したり削除したりすることで、買い物ファイル140の買い物情報についても変更、削除される。
また、精算時には、会員が携帯端末20から買い物識別情報をPOS端末70に出力することで、POS端末70は、上位装置10の買い物ファイル140に対して該買い物識別情報に紐づけられた登録情報等を要求する。
登録情報を要求された上位装置10は、買い物識別情報に紐づけられた商品情報をPOS端末70に出力する。
上位装置10は、一取引の精算処理が完了すると、当該一取引の買い物情報を精算済みの買い物情報として、買い物ファイル140に蓄積する。会員は、携帯端末20を用いて、買い物ファイル140にアクセスして、過去の買い物履歴を参照することができる。
なお、買い物ファイル140は、店舗のストアコントローラ60に記憶された買い物ファイルと同期しており、会員が携帯端末20を利用することなく行った買い物情報についても記憶してもよい。そうすることで、会員は、店舗における過去の全ての買い物履歴を参照することができる。
また、買い物ファイル140は、過去の履歴と現在登録中のファイルを別途の記憶領域に記憶しても良い。現在の買い物が確定したときに、過去の履歴ファイルへ追加する様にしても良い。
また、上位装置10は、携帯端末20で動作するアプリケーションプログラム(買い物アプリ)を供給する。なお、買い物アプリは、携帯端末20のアプリケーションを提供するインターネット上のサイトから提供されてもよい。
−携帯端末20−
本実施形態の販売データ処理システム1の携帯端末20について、図10に示すフローチャート、及び、図12ないし図15に示す画面表示例を参考にしながら、説明する。
なお、携帯端末20については、顧客が個人的に所有するスマートフォンに上位装置10等から供給される専用のアプリがインストールされたものを例示して説明する。
(事前準備)
顧客が所有するスマートフォンを店舗の登録処理ができる携帯端末20として利用するためには、顧客は、スマートフォンによって登録処理を行うことができる者(以下、「会員」という。)になるための会員登録を行う。
会員の新規登録に際しては、会員の氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の本人確認ができる情報などを登録するとともに、クレジットカードの情報を登録することが好ましい。登録手続きは、オンライン、オフラインのいずれの手続きでも構わない。例えば、店頭で登録用紙やタブレット等に必要事項を入力して、登録されたメールアドレスにダウンロードURLなどを通知して専用のアプリをダウンロードしても良いし、上位装置10から専用のアプリをダウンロードして導入したのちに会員登録画面を立ち上げて登録手続を行ってもよい。携帯端末20のアプリケーションを提供するインターネット上のサイトから提供されてもよい。
また、顧客が、既に店舗のカード会員等である場合には、会員の登録処理では、例えばクレジットカードの情報のみを追加登録することで、会員としての登録を完了してもよい。
なお、登録する情報は、上記情報に限定されない。例えば、店舗がチェーン店である場合などには、常時利用する店舗等の情報を登録することで、該店舗独自の情報が配信されるようにしてもよい。
上位装置10は、登録された会員の情報を会員マスタ130に記憶する。
なお、会員マスタ130のうち操作履歴に関しては、当該店舗以外で利用しても良い。つまり、操作履歴による会員の操作レベルに応じて精算装置での店員により確認画面の表示する条件、閾値などは、当該店舗以外でも利用できる。
なお、上位装置10のしくみを複数の企業が利用することも考えると、操作履歴に関してのセキュリティ面での利用に限定すれば、当該企業グループ内の利用を越えて、複数の企業で活用することが好ましい。なお、セキュリティレベルに関しては、各企業グループ、各店舗でも設定でき、会員レベルや操作レベルのランク設定、店員の確認イベントの発生条件などは自由に設定できてよい。また、その条件は精算装置側で記憶し、買い物ファイル(バスケットデータ)を取得するときに受取り、精算装置側で店員の確認イベント発生を制御しても良い。
(店舗特定処理)
会員が携帯端末20の専用アプリを起動することにより、携帯端末20は、店舗における登録装置として機能するために、店舗を特定する処理を実行する(S201)。
例えば、携帯端末20は、会員が携帯端末20の専用アプリを起動したときに、携帯端末20のGPS等から得られる位置情報に基づいて店舗を特定してもよい。具体的には、携帯端末20は、位置情報を上位装置10に送信し、位置情報を受信した上位装置10が、店舗マスタ120に基づいて、位置情報が最も近い店舗の情報を携帯端末20に送信することなどで、買い物を行う店舗に特定することができる。
該当する店舗が複数存在する場合には、該複数の店舗のなかから会員が選択できるように選択画面を表示部250に表示するなどしてもよい。
また、店舗の入り口に店舗マスタ120に記憶されたQRコード(登録商標)情報が記憶されたQRコード(登録商標)を添付しておき、会員が、該QRコード(登録商標)を携帯端末20の入力部260で読み取ることによって、携帯端末20は、店舗を特定してもよい。この方法は、位置情報が取得できない場合などに有効であり、位置情報が取得できない時に、携帯端末20の表示画面に、「店のQRコード(登録商標)を読んでください。」等の表示をするようにしてもよい。また、会員が入店することにより、店内のWi−FiやBluetooth(登録商標)、ビーコン等の近距離無線通信を利用して店舗を特定してもよい。すなわち位置情報を特定する手段は、何ら限定されない。
店舗が特定されることによって、上位装置10は、携帯端末20に対して当該店舗の商品マスタへのアクセス許可を与えると共に、携帯端末20に紐づけてバスケットデータ(買い物ファイル)を生成する。
また、携帯端末20は、表示部250に店舗を選択する選択画面を表示して、会員が選択画面から店舗を選択することによって、該選択された店舗を、買い物を行う店舗に特定してもよい。
なお、携帯端末20は、会員の入店時に該店舗における「特売情報」「関連・代替商品」「新商品」「欠品情報」などの情報を報知してもよく、また、特定した店舗が定休日等の休みである場合には、その旨を表示部250に表示するようにしてもよい。また、当該店舗が閉店時間である場合は、登録画面への遷移を禁止してもよい。閉店前の所定の時間でアプリによる登録を禁止し、登録中のお客には閉店時間を報知するなどしてもよい。但し、登録中の顧客については、継続して買い物をすることができ、閉店時間になっても登録を禁止しなくてもよい。当該店舗の位置特定の範囲内であれば継続可能とする。段階的に精算を促す報知をするなどしてもよい。
携帯端末20は、店舗を特定すると、表示部250に買い物を開始するためのスタート画面800(図12(a))を表示する。
スタート画面800には、会員のポイント情報800aと、特定された店舗の店舗情報800b、特売情報等のお知らせ800c、クーポン情報800d等にリンクされたキーが配置されているとともに、店舗における商品登録を開始することを宣言する「開始」キー800eが配置されている。
そして、携帯端末20は、会員によってスタート画面800の「開始」キー800eが操作されることで、図12(b)に示す、登録画面810を表示する。
なお、携帯端末20は、店舗を特定することによって、スタート画面800を表示することなく、直ちに登録画面810を表示してもよい。
図12(b)に示す登録画面810は、上下2つの領域に分かれており、登録画面810の上方領域は、携帯端末20のカメラ(入力部)260が撮像している撮像データを表示する第1の表示領域811として設定されている。携帯端末20は、登録画面810の第1の表示領域811に、「商品バーコードを読み取ってください」の表示811aを行うとともにバーコード(商品識別情報)を認識する読取範囲を示す目印811bを視認可能に表示して、商品登録のための準備を完了する。
(読取操作検出処理及び商品情報取得処理)
会員によって、商品に添付されたコード情報を読み取る操作がなされることによって(S202)、携帯端末20は、読み取ったコード情報等から商品の商品識別情報を取得する(S203)。
携帯端末20は、ステップS202において、顧客等によってコード情報を読み取る読取操作が行われたことを検出している。
会員は、購入する商品を陳列棚から取り出して買い物かご(バスケット)に入れるときに、携帯端末20の入力部260によって商品を撮像し、図13(a)に示すように、商品に添付されたバーコード(コード情報)を登録画面810の第1の表示領域811に表示された目印811b内に収めることによって、携帯端末20は、自動的にバーコード(商品識別情報)であることを認識してコード情報に記憶された商品識別情報を取得する。
この場合、携帯端末20は、距離センサ等を備えていれば、携帯端末20の入力部260が一定時間物品に近づけられていたことを検出することで、会員によるコード情報の読取操作を検出することができる。また、携帯端末20が常にバーコードの認識を自動的に繰り返している場合であって、距離センサ等を備えていない場合などには、例えば同一の画像が所定時間にわたって撮像されていることを検出することで、会員によってコード情報の読取操作が行われていることを検出するようにしてもよい。同様にこれら検出を一定時間検出した場合に、タイムアウト処理を実行し、「商品登録が上手くできませんでした。購入しますか。(はい/いいえ)」などの報知をし、保留商品として促しても良い。購入の確認をおこなうこともできる。
また、携帯端末20は、自動的にバーコード等のコード情報を認識するのではなく、アプリ起動中のシャッター操作等によって撮影されたコード情報等から商品識別情報を読み取るようにしてもよい。この場合、アプリ画面においてシャッター操作が行われたことを検出することで、コード情報の取得操作を検出することができる。
また、ジャイロセンサなどを利用して携帯端末の傾きなどの状態を監視するなどして、読み取り操作の動作を行っていると判断しても良い。具体的には、商品に対して所定の距離、傾きなどを組み合わせて検知すればよい。
なお、最初の撮像によって商品のバーコード(商品識別情報)が認識できなかった場合には、会員が、当該商品を保留商品として別に分けて置き、次の商品の登録処理を進めてもよい。その時には、会員は、保留商品とした商品を撮像して画像を残しておけばよい。会員が、保留商品の画像を残すことで、後の精算処理時に商品の特定が容易となり、店員による商品登録情報の修正が容易となる。
具体的には、上記タイムアウト処理のように保留商品として促す処理が実行されない場合も考えられる。このような場合には客は商品登録を挑み続ける必要があるため、不便となる。このような場合には、利用客の判断で通常の商品登録ではなく保留商品として登録できるようにしてもよい。その際には、例えば登録画面や設定画面等に「保留商品登録」ボタンが表示されるようにして、当該ボタンを押下すると手動でシャッターを切る撮像モードに切り替わるようにして、当該撮像モードにおいて登録が出来なかった商品の表のパッケージや、その商品バーコード、棚の値札などを自らのタイミングでシャッターを切り撮像を行い、保留商品としてカウントアップさせてもよい。すなわち、会員の意思によって、手動撮像モードに切り替えることができるようにしてもよい。
なお、商品識別情報の読取操作の検出の方法については、特に限定されるものではない。
携帯端末20は、ステップS202において、会員による読取操作が検出されたにもかかわらず、ステップS203において、商品識別情報が取得できない場合には、商品情報の登録に失敗したと判断する(S204でno)。
例えば、商品に添付されているバーコードが破損している場合や商品の包装の具合等によってバーコードがゆがみ、バーコードに記録された情報の一部又は全部を読み取ることができない商品(読取不可商品)がある。また、会員が、商品のバーコードのついていない部位を撮像している場合がある。そのような場合には、コード情報等の読み取りによって商品識別情報を取得することができない。結果的には、商品の登録をすることができない。
ステップS204においては、上記コード情報の読み取り不可によって商品の登録ができない場合を検出している。
また、携帯端末20は、ステップS202において、顧客による読取操作が検出され、ステップS203において、商品識別情報が取得できた場合には、該商品識別情報が商品マスタ110に存在するか否かを確認し、読み取った商品識別情報が商品マスタに存在しない場合には、商品情報の登録に失敗したと判断する(S205でno)。
例えば、コード情報に記録された商品識別情報は取得して、上位装置10に送信したが、取得した商品識別情報が商品マスタ110に記憶されていない商品(Nonファイル商品)や上位装置10との接続に問題が生じている場合については、上位装置10から商品情報を取得することができない。結果的には、商品を登録することができない。
ステップS205においては、上記Nonファイル商品等であることによって商品の登録ができない場合を検出している。
なお、携帯端末20が常にバーコードの認識を自動的に繰り返している場合で、距離センサ等の読み取り操作を検出するための機能を備えていない場合などには、会員の読取操作の検出のステップS202及び判断ステップS204、すなわちはコード情報の読み取り不可によって商品の登録ができない場合の検出処理を省略してもよい。
(商品登録処理、登録商品取消処理)
携帯端末20は、ステップS205において、取得した商品識別情報が商品マスタに存在し、商品識別情報に紐づけられた商品情報が取得できた場合には、顧客が購入する商品の登録商品情報として登録する。なお、携帯端末20において登録された登録商品情報は、買い物ファイル140にも記憶される(S206)。
また、商品情報の取得には、上位装置10に記憶される商品マスタ110を参照すればよいが、携帯端末20が店舗を特定したのちに商品マスタをダウンロードしておけば、携帯端末20だけで商品情報を取得して商品の登録商品情報を登録することもできる。また、参照する商品マスタは、ストアコントローラ60やPOS端末70に記憶された商品マスタでもよい。
(表示処理)
携帯端末20は、商品を登録すると、図13(a)に示すように、登録画面810の下方領域に、登録した商品情報を表示する第2の表示領域812及び現時点での登録状況を表示する第3の表示領域813を表示する(S209)。
携帯端末20は、第2の表示領域812に、商品名等の商品情報812a、購入数量(操作子)812b及び商品の価格812cを表示しており、第3の表示領域813に、現時点での登録点数813a、概算合計813b及び該登録情報に基づく会計処理に進むための「会計」キー813cを表示している。
また、携帯端末20は、第3の表示領域813を、第2の表示領域812の上方位置、すなわち第1の表示領域811と第2の表示領域812との間に配置している。これによって、会員は、商品登録時の概算合計の変化をスムーズに見て取ることができる。
なお、携帯端末20は、図12(b)に示すように、商品登録が行われるのに先立って、登録点数を0点、概算合計0円として第3の表示領域813を表示してもよい。
第3の表示領域813は、第1の表示領域811及び第2の表示領域812と独立して配置されてもよいが、第2の表示領域812の範囲内に配置されていてもよい。
また、第3の表示領域813に表示される概算合計は、商品の販売価格は現時点での正確な合計金額を表示することが好ましいが、例えば複雑な価格決定ロジックが設定されている既設の店舗に、販売データ処理システムを導入した場合などには、登録商品情報を既設のPOS端末等精算装置70に出力しなければ店舗の価格決定ロジックによる正確な小計計算ができないので、そのような場合には、携帯端末20の第3の表示領域813に、各商品の定価等を合計するなどして算出した概算合計を表示してもよい。
携帯端末20の登録画面810に第3の表示領域813が表示されることで、会員は、商品の登録を行いながら現在の商品の購入点数及び概算合計を把握することができる。
本実施形態に係る携帯端末20は、第2の表示領域812の上方位置、すなわち第1の表示領域811と第2の表示領域812との間に第3の表示領域813を表示している。これによって、会員は、商品登録時の概算合計の変化をスムーズに見て取ることができる。
なお、会員は、第2の表示領域812に表示された商品の購入数量812bを変更したり、商品の登録商品情報を削除したりすることができる。
例えば、会員が、第2の表示領域812に表示された購入数量812b部分にタッチすることによって、携帯端末20は、図14(a)に示すように、当該商品の数量を変更する数量変更画面(ポップアップ)820を表示する。
数量変更画面820には、現時点での購入個数と価格が表示されるとともに、商品の個数を変更する「+」キー820a及び「−」キー820bが配置され、また、登録した商品登録情報を削除する「商品取消」キー820cが配置されている。
なお、携帯端末20は、登録した商品が見切り品など個数限定商品や不定貫商品である場合には、図14(b)に示すように、商品の個数を変更する「+」キー820a、「−」キー820bを配置していないポップアップ821を表示してもよい。
そして、会員が、上記「+」キー820a、「−」キー820bを操作することにより、登録画面810に表示された登録商品情報の数量等を変更した場合には、携帯端末20は、登録画面810に表示された当該商品の購入数量812bを変更する。そして、携帯端末20は、変更した登録商品情報を上位装置10に出力し、上位装置10は、入力した登録商品情報で買い物ファイル140に記憶された登録情報を更新する。
また、会員が、「商品取消」キー820cを操作することにより、登録画面810に表示された登録商品情報を削除した場合には、携帯端末20は、登録画面810に表示された登録商品情報の登録を取りやめる(キャンセルする)。そして、携帯端末20は、登録を取りやめた(削除した)登録商品情報について上位装置10に出力し、上位装置10は、買い物ファイル140に記憶された登録情報を更新する。
なお、会員が、登録商品情報の取消を行った場合には、当該商品について、陳列棚等に戻す報知をしてもよい。
なお、このとき、店舗内における会員の位置を特定できる場合には、登録商品情報の取消を行った商品が戻すべき棚から一定距離以上離れているか否かを検出し、棚に戻す処理と保留カゴに移す処理のいずれかを選択させる画面を表示させてもよい。
そして、会員によって登録商品情報の登録が取り消された場合には、携帯端末20は、削除された商品の商品情報をキャンセル操作が行われたことを示す情報と紐づけて取消商品情報として記憶しておいてもよい。特に、登録商品情報の取消を行った商品を保留カゴに移す処理を行った場合には、取消商品情報として記憶することが好ましい。
また、携帯端末20は、登録が取り消された登録商品情報について、登録画面810に表示しないように消去してもよいが、登録画面810上で取消線を引いたり、取消商品であることを併記したりするなどして、取り消されたことが分かるように表示してもよい。
また、携帯端末20は、会員による取消操作が行われたことを示す情報を上位装置10に出力してもよく、上位装置10は、買い物ファイル140に、キャンセル操作情報として蓄積してもよい。
さらに、上位装置10は、当該買い物の精算処理が完了した後に、当該買い物において会員が行った登録商品情報の取消(キャンセル)操作の回数等を、会員マスタ130に記憶してもよい。
(報知処理)
ステップS204において、商品が読取不可商品であることによって商品の登録ができないと判断された場合、もしくは、ステップS205において、商品がNonファイル商品等であることによって商品の登録ができないと判断された場合は、携帯端末20は、会員に対して、商品の登録ができないことを報知する(S207)。
例えば、携帯端末20は、表示部250に、図13(b)に示すように、登録ができない商品について保留商品とする旨の報知(ポップアップ)830を行う。このとき、正常に登録できた商品と登録ができない商品を別のバスケット(又は、バスケット内の特定の領域)に入れるように促す表示830aなど、両商品について異なる取り扱いをする旨の報知をしてもよい。
上記の商品の登録ができないことの報知は、メッセージ等のポップアップ表示に限定されるものではない。
なお、保留商品が、読取不可商品であって、該商品の陳列棚に該商品のコード情報が表示されている場合には、携帯端末20は、陳列棚に添付のコード情報を読み取るように報知してもよい。
(保留商品情報生成処理)
携帯端末20は、登録ができない商品について保留商品情報を生成する(S208)。保留商品情報は、例えば会員識別情報、買い物識別情報、読取時刻等が記録されており、保留商品が、Nonファイル商品であるのか、読取不可商品であるのかの情報もあわせて記憶することが好ましく、さらにコード情報を撮像したときの撮像データを記憶してもよい。
(表示処理)
保留商品情報を生成した携帯端末20は、生成した保留商品情報を記憶するとともに、図15(a)に示すように、登録画面810の第2の表示領域812に、登録商品情報812dにあわせて保留商品があることを示す保留商品情報812eを表示する(S209)。
なお、第2の表示領域812に表示された保留商品情報812eは、登録商品情報812dとは異なる表示形態で表示することが好ましい。
図15(a)に示す例では、携帯端末20は、2点の登録商品情報812dに保留商品情報812eをあわせて表示しており、保留商品情報812eの背景色を他の登録商品情報812dの背景と異ならせている。
また、携帯端末20は、第2の表示領域812に、保留商品の数を表示欄812gに表示するとともに、保留商品情報812eに、「専用のバスケットへお入れください」等の通常の登録商品とは異なる処理を行うことを促す表示812fを行って、会員に対して保留商品が存在することとともに、保留商品について異なる取り扱いをする旨の報知を行うようにしてもよい。
なお、表示に際しては、該保留商品が、「Nonファイル商品」であるのか「読取不可商品」であるのかもあわせて表示することが好ましい。この表示によって、店員がより迅速な対応を顧客に提供することができる。
また、第2の表示領域812に表示された保留商品情報812eについても、数量の変更や削除の操作は、通常の商品と同様にできることが好ましい。
例えば、会員によって登録のできない商品のコード情報に対して何度も読み取り操作を行った場合には、複数の保留商品情報812eが生成される可能性があるが、そのような場合には、会員の操作に応じて、携帯端末20は、保留商品情報812eを削除するようにしてもよい。
なお、携帯端末20は、保留商品情報及び保留商品情報の取消操作に関する情報については、登録商品情報と同様に上位装置10に出力してもよい。
そして、上位装置10は、入力した保留商品情報等を、買い物ファイル140に記憶してもよい。
(登録情報の出力)
登録情報を表示した携帯端末20は、ステップS210に進んで、会員によって会計に進む指示がなされたか否かを検出し、会員によって会計に進む指示がなされた場合(S210でYes)には、会計に進む指示或いは会計に進む指示と共に登録情報を出力して(S211)、処理を完了する。
ここで、携帯端末20が出力する登録情報とは、買い物識別情報でもよい。
なお、登録情報は、商品登録のできた登録商品情報と、商品登録のできなかった保留商品情報とを含んでいてもよく、さらに、商品登録を取り消した取消商品情報を含んでもよい。
具体的には、携帯端末20は、会員によって、表示部250の登録画面810に表示された「会計」キー813cが操作されたことを検出しており、「会計」キー813cが操作されたことが検出された場合には、図15(b)に示すように、携帯端末20は、出力画面840に、例えば、買い物識別情報に基づいて生成されたQRコード(登録商標)840aを表示(出力)する(S211)。なお、携帯端末20は、出力画面840に、買い物ファイルに記憶した登録情報に基づいて生成されたQRコード(登録商標)840aを表示(出力)してもよい。
会員は、携帯端末20の表示部250に表示されたQRコード(登録商標)840aをPOS端末70の入力部760に読み取らせることで、POS端末70は、上位装置10に買い物識別情報に紐づけられた登録情報を取得することができる。
なお、QRコード(登録商標)等のシンボルコード情報には、登録商品情報と保有商品情報を含む登録情報を記憶してもよいが、該登録商品情報と保有商品情報を含む登録情報に紐づけた買い物識別情報を記憶してもよい。例えば、買い物識別情報とは、買い物ファイル記憶されているURLなどのパスの情報でよいし、買い物情報の検索先が共通であれば、店舗識別子、会員識別子、日付時間などの情報のいずれからを組み合わせる、また、シーケンスNo.などで識別可能であればよい。検索先は精算装置側で把握していれば問題はない。
また、携帯端末20は、登録情報を記憶したシンボルコード情報を出力するのではなく、POS端末70を選択することによって、選択されたPOS端末70が、携帯端末20以外の場所に記憶された登録情報を取得するようにしてもよい。
例えば、POS端末70の画面に生成された所定のPOS端末70を特定するQRコード(登録商標)を、会員が携帯端末20に読み取らせることで、携帯端末20が、所定のPOS端末70に買い物識別情報とともに会計の指示を伝送するようにする。そして、会計の指示を受けたPOS端末70は、買い物識別情報に紐づけられた登録情報を取得するようにしてもよい。
なお、事前に携帯端末のFelicaやNFCの識別子を設定しておくことで、ICリーダーによる登録情報を取得しても良い。
一方、顧客によって会計に進む指示がなされず(S210でNo)、他の商品のコード情報の読取操作等がなされた場合には、会計に進む指示がなされるまでステップS202からステップS208の商品の登録を繰り返す。
以上、携帯端末20における処理の流れを説明した。
−POS端末70−
次に、本実施形態の販売データ処理システム1のPOS端末(精算装置)70について、図8に示すフローチャート、及び、図18ないし図24に示す表示例を参考にしながら説明する。
(入力処理)
POS端末(精算装置)70は、携帯端末20等が出力した登録情報(買い物識別情報等)を入力する(S701)。
例えば、会員が、携帯端末20の表示部250に表示(出力)したQRコード(登録商標)840aを、POS端末70の入力部760に読み取らせることによって、POS端末70は、QRコード(登録商標)840aに記憶された登録情報(買い物識別情報等)を入力する。
(報知処理)
登録情報(買い物識別情報等)を入力したPOS端末70は、上位装置10に買い物識別情報に紐づけられた買い物情報を要求し、上位装置10から送られてくる買い物情報(登録情報)に保留商品情報もしくは取消商品情報が含まれているか否かを判断する(S702)。そして、POS端末70は、該登録情報に保留商品情報が含まれていると判断した場合には、店員を呼び出す報知を行う(S703)。
例えば、POS端末70は、POS端末からの視覚的な報知を行うライト(パトライト(登録商標))等を点滅させるなどして店員を呼び出す報知を行う。なお、店員の呼び出す報知の方法は、パトライト(登録商標)に限らず、店内放送や、店員が常駐しているPOSレジスタや全POSの状態を監視する監視装置、バックヤード等に配置された管理装置等への報知、店員が保持する携帯装置への報知等如何なる方法でもよい。
そして、POS端末70は、図18に示すように、表示部750に、登録した商品の中に保留商品があること、及び、店員の呼び出し中であることを示すポップアップ910を表示する。
また、POS端末70は、該登録情報に取消商品情報が含まれていると判断した場合にも、店員を呼び出す報知を行ってもよい(S703)。
すなわち、POS端末70は、上記のステップS702において、該登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報が記憶されている場合には、店員を呼び出す報知を行ってもよい。
なお、上記のいずれかの検出によって、店員の呼び出し報知を制御するようにしてもよいことは、いうまでもない。
(精算処理)
一方、POS端末70は、ステップS702において登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報が含まれていないと判断した場合には、精算処理に移行する。
具体的には、POS端末70は、表示部750に、図19に示すように、登録確認画面900を表示する(S709)。
図19に示す登録確認画面900には、登録商品情報の一覧900aが表示され、登録確認画面900の所定位置に矢印900cが表示されており、会員は、矢印900cを操作することで登録商品情報の一覧900aの表示をスクロールすることができる。
そして、登録確認画面900の上方位置には、当該買い物において購入された商品の購入点数と合計金額が表示される合計表示欄が配置され、さらに「お会計」キー900bが表示されている。
また、登録確認画面900の下方位置には、商品の価格帯別の登録数量を示す価格帯登録数表示900dが配置されている。図19に示す例では、「1,000円以上」、「500円〜999円」、「300円〜499円」、「300円以下」の価格帯について、それぞれの商品個数である「3」,「4」,「9」,「12」の数字が表示されている。
価格帯別の登録数量が表示されることで、店員は、会員が購入した商品の概略を把握することができる。
また、高額商品が購入されているときは、ライト(パトライト(登録商標))やその他装置(監視装置)、サービス管理責任者等に通知しても良く、高額商品の梱包などを店員によりお手伝いすることができる。
そして、会員が登録確認画面900に表示される「お会計」キー900bを操作することにより、POS端末70は、登録確認画面900に表示された登録情報によって精算処理を実行して(S709)、取引を完了する。
(登録商品情報及び保留商品情報の表示処理)
一方、ステップS703において報知処理を行ったPOS端末70は、会員によってポップアップ910の「OK」キー910aが操作されることによって、入力した登録情報(登録商品情報及び保留商品情報)の一覧を表示した登録確認画面920を、表示部750に表示する(S704)。
図20に示す登録確認画面920の例では、登録商品情報の一覧920aが表示されるとともに、登録ができなかった2点の保留商品情報920b,920c及び登録が取り消された1点の取消商品情報920dがあわせて表示されている。
この時、POS端末70は、図20に示す登録商品情報920aと保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dを含む登録確認画面920の表示形態を、図19に示す登録商品情報のみによって表示される登録確認画面900の表示形態とは異なる表示形態で表示する。例えば、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dを含む登録確認画面920の背景色等画面の色を異ならせて表示したり、文字色やフォントを異ならせて表示したりすればよい。
また、POS端末70は、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dを登録情報の一覧920aの先頭位置に配置するすることが好ましい。
なお、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dの表示は、図20に示す例に限られるものではない。例えば、POS端末70は、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dを登録確認画面920の左領域に配置して、登録商品情報920aを右領域に表示するようにしてもよい。
これらの表示によって、会員もしくは店員は、一覧表示に表示された商品の中から、保留商品や取消商品が存在すること、及び保留商品や取消商品を簡単に把握することができる。
また、POS端末70は、画面の下方位置には、商品の価格帯別の登録数量を示す価格帯登録数表示900dに加えて、保留商品(取消商品を含む)の個数を表示する欄920eを表示する。図20に示す例では、保留商品の数として「3」が表示されている。
尚、店員介在が必要な年齢認証の必要なアルコール類や第二2類医薬品など登録販売員や薬剤師による説明が必要な商品を保留商品含めて数量を表示しても良いし、別途、表示領域を設けて表示してもよい。このとき、対象商品については背景色や文字フォント・サイズなど表示態様を変えたりマークなどを付与して表示しても良い。
(禁止処理)
POS端末70は、入力した登録情報に保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dが含まれていた場合には、ステップS704に続いて、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dを含んだ登録情報による精算処理を禁止する(S705)。
例えば、POS端末70は、図20に示すように、保留商品情報920b,920cもしくは取消商品情報920dを含む登録確認画面920には、通常の登録確認画面900に表示される「お会計」キー900bの表示を行わないことで、精算処理の実行を禁止している。
(編集処理)
精算処理の実行を禁止したPOS端末70は、店員の修正操作に応じて、保留商品情報の修正を行う(S706)。
例えば、POS端末70は、表示部750に表示された登録確認画面920において、店員が保留商品情報920bにタッチすることで、図21に示すように、表示部750に該保留商品情報920bを編集するための編集画面930を表示する。
なお、編集画面930は、図21に示された例に限定されるものではない。また、編集画面930をポップアップ表示し、登録確認画面920の一部領域(例えば、左領域)に編集画面930を表示するようにしてもよい。
編集画面930には、所定位置にスキャンボタン930aが配置されており、店員がスキャンボタン930aを操作することで、POS端末70は、商品のコード情報を読み取った際の画像データを表示する。
店員は、表示された画像データを見ることで保留商品を確認することができ、陳列棚に商品の価格を確認に行くなどして、正しい商品情報を知ることができる。なお、編集画面930における編集は、適宜の方法で行えば良い。
なお、当該編集画面930上で全ての保留商品が一覧表示されていれば、登録確認画面920と編集画面930との画面の往復を減らすことが出来る。または、登録確認画面920の領域の半分(例えば左側だけ)に保留商品が表示されているので、もう半分(右側)に編集画面930を登録商品情報に重ねて、または代えて表示させることで、画面遷移を行う手間を削減することも出来る。
POS端末70は、店員が編集画面930において修正した保留商品情報を商品マスタ等に反映しても良い。
例えば、新規で取扱う新商品や新規取引先の商品、また、バーコードの更新忘れなどの場合、当該特売商品に添付されたバーコードを読み込んでも商品マスタに存在せず、Nonファイル商品となることがある。
そのような場合には、POS端末70において行った保留商品情報の修正を商品マスタに反映させることによって、それ以降、当該商品が保留商品となることを防止することができる。ここでの商品情報の編集処理は、商品登録と精算処理に必要な項目のみで良い。例えば、商品名、単価、バーコード(商品識別情報)、税区分(軽減税率、内税、外税、非課税など)である。
また、商品の価格等が明らかでないものについては、POS端末70は、部門と金額とを編集することで仮の修正を行うことができるようにしてもよい。
そして、店員が編集画面930において保留商品情報920bを積算可能な登録商品情報に編集して更新することによって、POS端末70は、図22に示すように、登録確認画面920の保留商品情報920bを修正して表示する。POS端末70は、修正した保留商品情報920bの表示位置を移動することなく、登録商品情報の一覧表示の先頭位置に表示していてもよいが、修正することによって他の登録商品情報920aの表示順にならって移動させて表示してもよい。
また、保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dを登録確認画面920の左領域に配置した場合には、修正された保留商品情報920bを右領域に移動させて表示するようにしてもよい。
そして、POS端末70は、登録確認画面920の下方位置に表示される保留商品の個数920eを、「2」に変更する。
保留商品情報920bを修正したPOS端末70は、登録情報に保留商品情報(取消商品情報を含む)が存在するか否か、すなわち全ての保留商品情報が修正されたか否かを判断し(S707)、全ての保留商品情報が修正されたと判断した場合には、精算処理の禁止を解除して(S708)、図23に示すように、すべての保留商品情報が修正された登録確認画面920を表示する(S709)。
図23に示す登録確認画面920では、商品登録ができなかった2点の保留商品情報920b,920cについて、正しい商品情報が入力されて登録されるとともに、登録時に取消処理がされた1点の取消商品情報920dについて、登録の取消の確認がなされている。
保留商品情報920b,920c及び取消商品情報920dが全て修正もしくは確認されることによって、POS端末70は、登録確認画面920の下方位置に表示される保留商品の個数920eに「0」を表示する。
また、POS端末70は、登録確認画面920の背景色等を通常の背景色に変更し、登録確認画面920の上方位置に「決定」キー920fを表示する。
会員又は店員が「決定」キー920fを操作することにより、POS端末70は、商品の登録修正処理を完了して図24に示す精算画面に移行する。
一方、全ての保留商品情報が修正されていないと判断した場合には、POS端末70は、ステップS706に戻って全ての保留商品情報が修正されるまで修正処理を繰り返す。
すなわち、図22に示す例では、POS端末70は、保留商品情報920c及び取消商品情報920dの修正がなされるまで、精算処理の実行を禁止する。
図24に示す精算画面950には、支払金額と会計方法を選択する「現金」キー950aと「クレジットカード」キー950bが表示され、会員が何れかのキーを操作することにより精算処理を実行して(S710)、取引を完了する。
以上、POS端末70における処理の流れを説明した。
−機能ブロック図―
本実施形態の販売データ処理システムの機能ブロック図の一例を、図9に示す。
本実施形態の販売データ処理システムの携帯端末20は、制御部200、タッチパネル等の表示部250、カメラ等の入力部260を有している。
前記制御部200は、携帯端末20全体を総括して制御する制御手段201と、買い物を行う店舗を特定する店舗特定手段202と、購入する商品の商品識別情報を取得する取得手段203と、商品識別情報を取得するための操作を検出する検出手段204と、取得した商品識別情報に基づいて商品情報を特定・登録する商品登録手段205と、商品情報が登録できない商品に関する情報を生成、記憶する保留商品登録手段206と、商品登録手段205が登録した登録商品情報及び保留商品登録手段206が生成した保留商品情報を表示部250に表示する表示手段207と、商品情報が登録できないことを報知する報知手段208と、登録情報及び保留商品情報を出力する出力手段209と、会員の登録商品情報の取消を行う登録商品取消手段210等を備えている。
前記制御手段201は、携帯端末20を総括して制御し、例えば入力(取得)もしくは検出した各情報を適宜メモリなどの記憶装置に記憶したり、各情報を記憶装置から読み出して表示部250に表示したり、他の装置との間で情報の交換をしたりする。
また、前記制御手段201は、種々の判断処理等を実行する。
前記店舗特定手段202は、店舗特定処理を実行する。
例えば、前記店舗特定手段202は、携帯端末20の位置情報等を上位装置10に出力し、上位装置10の店舗マスタから買い物を行う店舗の情報を入力するなどして、買い物を行う店舗を特定する。
前記取得手段203は、商品情報取得処理を実行する。
例えば、前記取得手段203は、携帯端末20の入力部260を用いて撮像した商品に添付されたコード情報に基づいて該商品の商品識別情報を取得する。なお、上記実施形態の販売データ処理システムにおいては、商品に添付されたバーコードを読み取ることによって商品識別情報を取得する例を用いているが、取得手段による商品識別情報の取得方法はバーコードの読み取りに限定されるものではない。
例えば、携帯端末20による商品識別情報の取得には、RFIDタグによる非接触検出やQRを撮像して取得するようにしてもよく、さらに、画像認識技術を利用することで、商品の外観(形状、色、材質などなど)等の特徴から商品を特定するようにしてもよい。
また、顧客が商品登録時に撮像した画像をサーバー上で蓄積し、AI学習を行うことで、当該画像認識の認識率を向上させるようにしてもよい。
前記検出手段204は、読取操作検出処理を実行する。
例えば、前記検出手段204は、携帯端末20の入力部260によって商品に添付されたコード情報を撮像する操作を行ったことを検出する。
前記商品登録手段205は、商品登録処理を実行する。
例えば、前記商品登録手段205は、取得処理によって取得した商品識別情報及び商品マスタに記憶された情報に基づいて商品を特定し、商品情報を取得するとともに登録商品情報として登録する。
前記保留商品登録手段206は、保留商品情報生成処理を実行する。
例えば、前記保留商品登録手段206は、取得処理によって商品識別情報が取得できない場合もしくは取得処理によって取得した商品識別情報が商品マスタに記憶されていない場合に、商品に関する情報を保留商品情報として生成し、記憶する。
前記表示手段207は、表示処理を実行する。
例えば、前記表示手段207は、商品登録手段205によって登録された登録商品情報及び保留商品登録手段206によって生成された保留商品情報等を、表示部250に表示する。
前記報知手段208は、報知処理を実行する。
例えば、前記報知手段208は、会員の商品登録操作によって登録できない商品が存在する場合などに、表示部250等によって報知する。
前記出力手段209は、商品登録手段205によって登録された登録商品情報及び保留商品登録手段206によって生成された保留商品情報等を出力する。
前記登録商品取消手段210は、登録商品取消処理を実行する。
例えば、前記登録商品取消手段210は、会員による商品登録の取消操作が行われたことを検出して、登録削除情報を作成したり、登録商品情報が取り消されたこと上位装置10に出力する。
本実施形態の販売データ処理システムのPOS端末70は、制御部700、タッチパネル等の表示部750、カメラ等の入力部760、プリンタ等の印刷部770等を有している。
前記制御部700は、POS端末70全体を総括して制御する制御手段701と、商品の登録情報を入力する入力手段702と、入力した登録情報を表示部750に表示する表示手段703と、登録情報に基づいて商品の精算を行う精算手段704と、保留商品情報を入力した場合に店員等に報知する報知手段705と、保留商品情報を修正する編集手段706と、商品情報に保留商品情報が含まれていた場合に精算手段704による精算処理を禁止する禁止手段707等を備えている。
前記制御手段701は、POS端末70を総括して制御し、例えば入力(取得)もしくは検出した各情報を適宜メモリなどの記憶装置に記憶したり、各情報を記憶装置から読み出して表示部750に表示したり、他の装置との間で情報の交換をしたりする。
また、前記制御手段701は、種々の判断処理を実行する。
例えば、図8に示すフローのステップS702において、登録情報に保留商品情報があるか否かを判断したり、同ステップS707において、修正されていない保留商品情報が存在するか否かを判断したりする。
前記入力手段702は、入力処理を実行する。
例えば、前記入力手段702は、携帯端末20の出力手段209が出力した登録情報を入力する。
前記表示手段703は、登録情報の表示処理を実行する。
例えば、前記表示手段703は、入力した登録情報(登録情報や保留商品)を表示部750に表示する。また、表示した登録情報(登録情報や保留商品)の表示形態を必要に応じて異ならせて表示する。
前記精算手段704は、精算処理を実行する。
例えば、前記精算手段704は、登録情報に基づいて商品の精算処理を行う。また、精算処理に先だって顧客が精算を行う会計方法を取得する。
前記報知手段705は、報知処理を実行する。
例えば、前記報知手段705は、入力した登録情報に保留商品情報もしくは取消商品情報が含まれていた場合に、表示部750に保留商品(取消商品)が存在する旨を表示するとともに、店員をPOS端末70に呼び出す呼び出し処理を実行する。また、会員の状況等必要に応じて、店員を呼び出す呼び出し処理を実行する。
前記編集手段706は、編集処理を実行する。
例えば、前記編集手段706は、入力手段702によって入力された保留商品情報を修正するための編集画面を表示する。店員等が、編集画面において保留商品情報を編集することで、保留商品情報を登録商品情報に修正する。なお、編集画面は店員コード等の入力により表示してもよい。
前記禁止手段707は、禁止処理を実行する。
例えば、前記禁止手段707は、登録情報に保留商品情報や保留商品情報が含まれていた場合に、該保留商品情報が編集手段706により修正されて登録商品情報として登録されるまで精算処理を禁止する。
以下に、本実施形態の携帯端末20が備える各機能について、さらに説明を加える。
―登録明細一覧の表示方法―
次に、商品登録時の携帯端末20の画面表示等について、さらに説明する。
(通常の登録操作)
買い物中、携帯端末20の表示部250には、図16(a)に示す登録画面810が表示される。
会員が携帯端末20によって商品に添付されたバーコード等の情報を読み取ることで、携帯端末20は、図16(a)に示す登録画面810の下方領域に配置される第2の表示領域812に、直近に登録した商品が第2の表示領域812の上方位置に配置されるように順番に並べて表示する。
会員による商品の登録が進むと、やがて第2の表示領域812は登録商品情報で満たされて、先にバーコードの読み取りを行った登録商品情報は、第2の表示領域812に表示がされなくなる。
会員は、第2の表示領域812を見ることで登録した商品を確認することができるが、多くの商品を購入した際には、先に登録した商品の情報を確認するためには、第2の表示領域812に表示される一覧表示をたくさんスクロールする必要があり、確認が煩雑であった。
本実施形態の携帯端末20は、表示部250の第2の表示領域812を必要に応じて拡張することで、登録した商品の確認をより簡単に行えるようになっている。
具体的には、会員による複数の商品の登録によって第2の表示領域812に登録した商品情報の全てが表示できなくなった場合には、携帯端末20は、第3の表示領域813に「拡張」キー(操作子)813dを表示する。
そして、会員が「拡張」キー813dを操作することによって、携帯端末20は、図16(b)に示すように、第2の表示領域812を拡張し、表示部250の全域を利用して第2の表示領域812及び第3の表示領域813を表示する。
また、第2の表示領域812が拡張されることによって、第3の表示領域813には、第2の表示領域812を元の拡張前の範囲に縮小する「縮小」キー(操作子)813eが表示されてもよい。
なお、表示部250の全域を利用して第2の表示領域812及び第3の表示領域813を表示しても全ての商品を表示できない場合は、スクロールによって表示できることは言うまでもない。
また、第2の表示領域812を拡張するための操作は、第3の表示領域813に配置される「拡張」キー813dによるものに限定されない。
そして、携帯端末20は、表示部250の全域を利用して第2の表示領域812及び第3の表示領域813を表示することによって、第1の表示領域811を隠し、それに連動して携帯端末20の入力部260による画像データの取得を無効とすることが好ましい。
なお、「拡張」キー813dの操作によって、第2の表示領域812及び第3の表示領域813は、必ずしも表示部250の全域に拡張されなくてもよく、会員の操作によって拡張範囲が変更できるようにしてもよいし、商品の数に応じて全ての商品が確認できる状態に拡張されるものでもよい。
その際には、第2の表示領域812が第1の表示領域811を含む範囲に変更されたら直ちに携帯端末20の入力部260による画像データの取得を無効としてもよいが、第2の表示領域812によって第1の表示領域811に視認可能に表示した読取範囲にまで拡張したときに携帯端末20の入力部260による画像データの取得を無効としてもよい。
以上のように、第1の表示領域811を使用して撮像データを確認できなくなった時点で、入力部260による撮像手段を無効とすることで無駄な電気の消費を抑えることができる。
さらには、会員が商品の登録処理を行うに伴って、第2の表示領域812が順次拡張されるものであってもよい。その場合には、第2の表示領域812の最大拡張状態を設定しておくことで、第1の表示領域811を確保しながら、第2の表示領域812を自動的に拡張してもよい。
なお、携帯端末20は、第2の表示領域812の読取範囲にバーコード(商品識別情報)が所定時間の間認識されない場合に、節電のために入力部260による撮像手段を無効としてもよい。
第1の表示領域811を画面の上部に位置するのは、操作者が携帯端末を操作するときに、携帯端末のカメラ位置に準じ、実際に撮像する対象も目線は携帯端末の上端を越えてニ視認するようになるので非常に操作性がよい。また、第2の表示領域812が画面下部にあるのは、購入商品を確認するときに、画面を視認できればよく、所定の表示行数を超える商品が登録されたときには、画面中央部に位置する第3の表示領域813の拡張キーにより全面表示でき、前面表示で不足するときは、スクロール操作などですべての商品を確認できる。
さらに、撮像処理中では、現在買上点数や買上金額を確認しながらの操作になるので、撮像画面を表示している第1の表示領域811と第2の表示領域812の挟まれた位置に第3の表示領域813が配置されるのでは、操作者の目線移動にも負担をかけない点で非常に優れている。また、前述の拡張キーの操作も容易である。
なお、画面上の操作子の表示位置を会員情報や任意のタイミングにより切り替えても良い。具体的には、右利きの操作性を考慮した操作子の配置になっているため、左利き、または左手の操作では使い勝手が悪くなる。この場合は、図27(a)に示すように、「会計」キー813cを画面中心線から略同距離の位置へ配置し、図27(b)に示すように、購入数量812b等も同様に移動しても良い、品名表示の先頭部に配置しても良い。
つまり、右手操作と左手操作で適した操作子の配置を記憶し、切替え指示や会員情報などから自動的に切り替えるなどすれば良い。さらに、「会計」キー813cは、あえて操作しにくい場所、例えば反対側の位置に配置しても良い。
以上の登録明細一覧の表示方法に関する処理のフローを図26に示す。なお、本フローは、図7に示すフローのステップS209のサブルーチンに相当する。
ステップS401において、携帯端末20は、表示部212に第1の表示領域811及び第2の表示領域812を表示する。そして、携帯端末20は、会員によって、第2の表示領域812の拡張操作がなされたことを検出し(S402)、拡張操作がなされたことを検出したら、第2の表示領域812の拡張処理を実行する(S403)。
そして、拡張した第2の表示領域812が所定の範囲に達したか否かを判断する(S404)。
ステップS404における所定の範囲とは、例えば第1の表示領域811の範囲を少しでも含む範囲であってもよいし、バーコードを認識できる読取範囲を含む範囲であってもよい。また、第1の表示領域811の全てを含む範囲であってもよい。
携帯端末20は、ステップS404で、第2の表示領域812が所定の範囲に達したと判断すると、ステップS406に進んで、取得手段203を無効とする。具体的には、カメラの撮像機能をオフにする。(入力部260による撮像手段)
一方、ステップS402で、会員による拡張操作がなされたことが検出されない場合には、ステップS405に進んで、所定時間の間、第2の表示領域812の読取範囲でバーコードが認識されないことを検出し、所定時間の間、バーコードが認識されないと判断した場合には、携帯端末20は、ステップS406に進んで取得手段を無効化する。
ステップS405で、バーコードが認識された場合には、ステップS402に戻って、登録情報の表示を続ける。
以上、商品登録画面の表示方法に関する処理について説明した。
−同一商品の複数購入−
本実施形態の携帯端末20を用いて商品登録を行うに際して、同一の商品を複数購入する場合は、登録画面810の登録商品情報812dに表示される数量を変更することで行ってもよいが、同じ商品のコード情報を複数回撮像しても良い。
ただし、連続して、もしくは時間をおいて同じ商品のコード情報を複数回撮像した場合は、携帯端末20は、同じ商品を複数購入してよいか否かを確認する表示を行ったり、商品識別情報を取得するときの確認音や振動パターンを変更したりする。例えば、「同じ商品が二度読まれました、登録は正しいですか?」等を表示し、正しい操作なのか誤操作なのかを客に報知する。
これによって、会員は、操作中の商品の登録処理が、複数回目のコード情報の取得であることを認識できる。
具体的には、同一商品を撮像して商品確定された場合、「同じ商品を登録しました。購入しますか」と、はい/いいえの選択ボタンを表示して、確認を行うなどしても良い。また、その確認のときには、数量加減操作可能な画面表示になっても良い。同一商品を連続で登録するときは、さらに、加算する可能性があるため、この方法は効率的である。
同一商品を登録したのちに他の商品登録を挟んで、もう一度同一商品を登録した時も同様に確認をおこなう。
尚、不正防止のために複数商品の購入時は、購入数量と同じ回数の読取りを行うようにしても良い。同様に削除のばあいも削除する数量と同じ回数を読取ることにしても良い。
同一商品を複数購入する操作は、どちらでも良いし両方採用しても良い。また、会員の操作レベル(熟練度)に応じて操作方法を変えてもよい。
そして、会員が複数回の撮像によって同一の商品を登録した場合には、携帯端末20は、当該商品の登録商品情報の購入数量に前記複数回を設定して、一覧表示の最新行に表示する。なお、複数回の撮像による同一商品の登録を、複数行で表示しても良いことはいうまでもない。
−ばら売りの商品の登録操作−
キュウリなどの青果や魚などのばら売り商品等のバーコードの貼付に適さない商品の登録は、例えば、商品が陳列されている棚もしくは容器に添付されているバーコードを撮像することで、商品の登録処理を行うようにすればよい。
商品に直接バーコードが添付されていれば該バーコードを撮像してもよいことは言うまでもない。
また、携帯端末20は、バーコードの貼付に適さない商品を撮像して物体認識することによって、商品の特定をしてもよい。また、音声等による登録処理を行ってもよく、表示部にプリセットキーを表示して会員に選択させることで登録処理を行っても良い。
また、ばら売り商品等の販売に際して、まとめ(複数販売)買いによる値引きを適用することがあるが、会員が、まとめ買いによる値引きが適用される商品のバーコード情報が読み取ることにより、携帯端末20は、図17(a)に示すように、まとめ買いによって安くなる個数が購入個数の初期値として設定されたポップアップ850を表示する。
ポップアップ850には、ばら売り商品について、商品名850aと1つ当たりの価格850b、購入個数850c、販売価格850dが表示されているとともに、購入個数の変更を指示する「+」キー850e及び「−」キー850f、「商品取消」キー850g、「決定」キー850hが配置されている。
図17(a)に示す例では、商品名「北海道産とうもろこし」の商品が登録されたポップアップ850が表示されており、1本120円の商品をまとめて3本買うことで60円のお得であることが表示されている。そして、購入個数850cには、初期値としてまとめ本数である「3」が設定されている。会員は、ポップアップ850によって、まとめ買いによる割引商品であることを知ることができ、「決定」キー850hを操作することで、まとめ買いによる商品登録を簡単に設定することができる。
なお、会員は、「+」キー850e及び「−」キー850fを操作して購入個数を変更することもできるし、「商品取消」キー850gを操作することによって、商品の登録を取り消すこともできることは、通常の商品登録の操作と同様である。
会員が、「−」キー850fを操作して購入本数を変更することによって、携帯端末20は、図17(b)に示すように、ポップアップ850の表示を変更する。
図17(b)に示すポップアップ850は、購入個数850cの表示が「1」に変更され、値引きが適用されない販売価格(120円)が表示されており、3本のまとめ買いによって60円のお得であることが表示されている。なお、まとめ買いを促す表示の内容やタイミングは、特に限定されるものではなく、会員が購入する個数を変更したタイミングで、携帯端末20は、まとめ買い値引きが適用されなくなることを表示してもよい。
そして、会員が、「決定」キー850hを操作(確認操作)することによって、携帯端末20は、購入個数850cに設定されている個数によって登録情報を登録する。
このように、会員は、ポップアップ850によって、まとめ買いによる割引商品であることを知ることができ、「決定」キー850hを操作することで、まとめ買いによる購入を簡単に設定することができる。
なお、まとめ買い割引が適用される商品であっても、初期値を「1」としておいてもよい。
また、この登録操作は、通常の単品販売商品においても適用される。つまり、バンドル販売やまとめ買いなどの販売条件を設定することで、同じように登録操作を実行できる。尚、販売条件は、商品マスタや特売マスタなどにより設定され、携帯端末が商品特定可能な情報として生成されている。さらに、一般客に適用されない会員向けの特売適用でも良い。
また、販売数量に制限があるもの、例えば一人あたり〇〇個までというような販売条件のある商品は、上限数量で「+」を無効または非表示にしても良い。
また、「+」に限り、販売条件で設定された数量単位でカウントアップされてもよいし、さらに、「販売条件数量」単位での加算減算キーの態様を変えて表示、機能させても良い。
さらに、「販売条件数量」より減算したときは、販売条件の不成立を報知するとともに、販売条件の説明文の態様を変えて表示しても良い。また、「販売条件数量」より「1」加算された場合は、次の販売条件達成数量と総値引額などに表示を切り替えても良い。
こうすることで、会員へ販売条件の数量で購入することを促すことができる。
以上のばら売り商品の登録操作に関する処理のフローの一例を図29に示す。
携帯端末20は、会員が購入する商品の商品情報を入力する(S501)。
具体的には、携帯端末20の入力部260において、商品に添付されているバーコード(商品識別情報)を読み取ることによって商品識別情報を取得して、該商品識別情報に基づいて商品マスタ110から商品の商品情報を取得(入力)する。
次に、携帯端末20は、入力した商品情報の販売条件に特別な販売条件が設定されているか否かを検出する(S502)。例えば、図28(a)に示す表において、入力した商品識別番号の商品に、販売条件(規格番号)が存在するかを検出する。
ここでいう特別な販売条件は、例えばまとめ売り対象商品や一人当たりの購入数の上限が設定されているなど、販売個数について何らかの条件が設定されている販売条件である。
さらに、事前に買い物リストなどで購入数を記憶している場合など、当該個数についても販売条件に含むようにしても良い。また、顧客がよく購入する商品(購入履歴のある商品)であることを示すものでもよい。
ステップS502で、商品情報に特別な販売条件が設定されていることを検出したら、例えば、図28(b)に示す商品マスタ特売データを参照するなどして、販売条件に設定されている成立個数の情報を取得する。
そして、携帯端末20は、取得した成立個数の情報、すなわち検出した販売条件に基づいて、会員が当該商品を購入する際の購入個数を決定する(S503)。
例えば、取得した商品識別情報が0001(とうもろこし)から、企画番号1のまとめ値引きが設定されている対象商品であることを検出し、企画番号1の販売条件成立個数が3個であることを取得して、値引の対象となるまとめ個数「3」を個数として決定する。他には、例えば、お一人様2個まで等の販売条件が設定されている数量限定商品などであれば、限定数量を個数として決定する。また、顧客がよく購入する商品(購入履歴のある商品)であれば、前回購入した個数などでもよい。
個数を決定した携帯端末20は、表示部250に、購入個数に予め個数を設定した状態で、当該商品の登録を決定するための確認画面を表示する(S504)。
通常、会員が商品のバーコード(商品識別情報)を読み取ると、携帯端末20は、購入個数として「1」が設定して商品登録を行うが、バーコード(商品識別情報)を読み取って取得された商品に特別な販売条件が設定されている場合、例えばまとめ値引対象商品である場合には、例えば図17(a)に示すように、購入個数としてまとめ個数が設定された状態の確認画面を表示する。
ステップS504で、確認画面を表示した携帯端末20は、確認画面に配置されている「決定」キー850hが操作されるのを待つ。
なお、確認画面において、購入個数を変更する操作が行われた場合には、該操作に応じて購入個数を変更する。
ステップS506において、会員によって「決定」キー850hが操作されたことを検出したら、携帯端末20は、「決定」キー850hが操作された時点での購入個数によって、商品の登録を行って、処理を完了する。
一方、ステップS502において、商品情報に特別な販売条件が設定されていないことを検出したら、ステップS505に進んで、購入個数を「1」に設定して確認画面を表示することなく、ステップS507に進み、商品の登録を行って、処理を完了する。
以上、ばら売り商品の登録操作に関する処理について説明した。
−不定貫商品の登録操作−
肉や総菜等の量り売りの商品の登録に際しては、該量り売り商品を計量する計量器によって商品情報が記録された値付けラベルを印刷し、携帯端末20は、該値付けラベルに印刷されたバーコードを読み取ることで商品の登録処理を行う。
そして、前記計量器をストアコントローラに接続することで、発行した値付けラベルに記録した商品情報を商品マスタに追加することができる。
なお、不定貫商品については、登録画面810の一覧表示を操作することによる購入個数の変更はできないようにしてもよい。
また、計量器がネットワーク接続されてる場合には、計量器と携帯端末20とを近距離無線通信等によって接続した上で、携帯端末20によって計量する商品のバーコードを読み取り、商品を指定するキーを操作するなどして計量する商品を特定し、商品を計量器で計量することで、計量した商品の情報を携帯端末20に登録するようにしても良い。そのときは、計量器により発行されるラベルは、消費期限などの情報のみを表記したラベル発行して商品に貼付してもよい。
さらに、会員情報やアプリ利用者IDなどを、ICなどで認識させることができれば、バルク専用計量器からでも買い物データを生成して、客の買い物データとしてアップできるし、2つのデータを照合することで不正などの防止も可能となる。
なお、商品指定のみで質量の確定、つまりは購入金額の確定していない場合は、保留商品として取扱ってもよい。
−クーポン情報の登録−
携帯端末20は、紙媒体によるクーポン券のクーポン情報を登録することができる。例えば、クーポン券に印刷されているバーコードを読み取ることによって、記録されている割引情報を取得して、登録商品情報に反映することができる。
なお、記録されているクーポン情報がユニークなクーポン情報であれば、該クーポン情報の読み取りによって当該クーポン情報を無効にすればよい。
また、クーポン券の回収が必要であれば、買い物中に店員を呼び出して入力してもらうか、精算処理を行うPOS端末70を有人POS等に特定して決済を行うようにしてもよい。
なお、携帯端末20は、読み取ったクーポン情報を自動的に最大の値引条件になるように計算し、商品の価格に反映して登録情報を出力してもよい。
また、携帯端末20は、読み取ったクーポン情報を商品の登録情報にあわせてQRコード(登録商標)等のコード情報に記録して出力し、POS端末70等において値引き処理等を行っても良い。この際についても、携帯端末20が出力するQRコード(登録商標)等のコード情報には買い物識別情報及びクーポン識別情報を記録しておき、該識別情報を取得したPOS端末70が各識別情報に基づいて上位装置10から登録情報及びクーポン情報を取得するようにしてもよい。
−買い物リストの利用−
会員は、携帯端末20によって店舗を特定して該店舗の商品マスタの全部または一部を指定してダウンロードすることで、携帯端末20によって、購入を予定している商品のリスト(以下、「買い物リスト」)を作成することができる。
例えば、会員が、携帯端末20の表示部250に表示した商品情報の一覧から、購入する予定の商品を選択して登録することによって、携帯端末20は、買い物リストを作成する。また、携帯端末20は、日常的に購入する商品について、買い物リストを作成する際に購入予定商品として自動的に登録してもよい。
会員は、店舗における商品登録の際に、携帯端末20の表示部250に買い物リストを表示して買い物リストを利用することができる。
表示される買い物リストにおける購入予定商品の並びは、店舗の通路順や部門順でも良く、その他自由に設定、変更できる。
また、例えば「やさい」「せいか」等の音声入力によって、携帯端末20は、当該部門のみ表示しても良いし、表示領域の上方位置に表示しても良い。
そして、会員が商品の登録を行うことによって、携帯端末20は、買い物リストの商品情報の表示の変更や、買い物リストの消込みを行う。これによって、会員は、購入予定の商品が登録されたことを知ることができる。
なお、携帯端末20は、複数購入予定の商品について、予定購入数量を報知して予定数量の登録が行われることで消し込み等を行うようにしてもよい。
また、携帯端末20は、会員が買い物リストから登録する商品を指定した後でないと、商品の登録処理が実行できないようにしてもよい。それによって購入予定商品を確実に購入することができ、また、予定以外の商品を購入するなど過度の衝動買いを抑制することができる。
なお、会員が、商品を指定してから当該商品以外を撮像した場合には、携帯端末20は、エラー表示等の報知をしてもよい。また、携帯端末20は、買い物リストに登録されている他の商品を撮像した場合にもエラー表示等の報知をしてもよい。
なお、携帯端末20は、買い物リストに存在しない商品についても商品の登録処理を許容するが、その場合には、当該商品が買い物リストに存在しない商品であり、購入を確認する画面を表示するなど報知することが好ましい。
さらに、携帯端末20は、登録情報の一覧表示において、買い物リストに存在する商品と存在しない商品を判別可能に表示しても良い。
さらに、携帯端末20は、会員が買い物リストに表示された商品名をクリック等することで、商品の登録を完了させてもよい。会員は、商品のバーコードを読み取る必要がなく、よりスムーズな商品登録を行うことができる。また、買い物リストを利用して商品の登録を行うことで、バーコードが貼付されていない商品についての登録処理を簡単に行うことができる。また、バーコードが貼付されていない商品についてのプリセットキーとして機能することに限定しても良い。売価プレートなどのバーコードをわざわざ読み取らなくても良い。尚、産地(メーカー)や規格、容量など代替品を表示するための操作ボタンを設けても良い。
なお、携帯端末20は、過去の買い物履歴情報から定期的に購入する商品を買い物リストに自動的に加えたり、自宅にある空容器などのバーコードをスキャンすることにより「買い物リスト」を作成することもできるようにしてもよい。
なお、買い物リストに登録されているが登録情報のない商品が存在する場合には、携帯端末20は、買い忘れがある旨を登録画面等に表示して会員に報知してもよく、さらには、買い忘れの商品について購入するか購入しないかを問い合わせてもよい。
−登録情報の出力処理−
精算時の登録情報の出力処理について、さらに説明する。
登録情報の出力は、基本的には、買い物識別情報をQRコード(登録商標)化して携帯端末20に表示させ、POS端末70で読み込ませることによって行われる。
QRコード(登録商標)を読み込んだPOS端末70は、取得した買い物識別情報によって上位装置10に買い物情報を要求し、POS端末70からの要求を受けた上位装置10において、買い物情報に紐づけられた買い物情報によって小計計算を行って、計算済みの買い物情報をPOS端末70に送信する。
なお、携帯端末20の画面に買い物情報をコード化したQRコード(登録商標)を表示して、POS端末70に出力してもよい。その場合、携帯端末20の出力画面830に表示されたコード情報(QRコード(登録商標)840a)をPOS端末70の入力部760で読み込むことによって登録情報の出力を行って精算処理を行ったが、登録情報が多く、一つのコード情報では情報量が足りない場合には、複数のコード情報を連続して表示して、POS端末70の入力部760で連続して読み取ることによって全ての登録情報を出力すればよく、その際には、出力画面830にコード情報の総数及び現在表示しているコード情報の番号を表示することが好ましい。
なお、登録商品の情報をQRコード(登録商標)で読み取るのではなく、買い物ファイルの記憶領域の情報を表示し、当該記録領域の情報にて「買い物ファイル」を取得することで、登録商品の情報を取得、受信しても良い。また、QRコード(登録商標)に限らず一次元コードでも携帯端末のNFC識別コードなど、会員情報識別可能なものであり、買い物ファイルに当該識別子を設定すれば容易に買い物ファイルを特定できる。
上記のように、携帯端末20の出力画面830にコード情報(QRコード(登録商標)840a)を表示することによって登録情報の出力処理を行う場合には、POS端末70が登録情報の入力処理完了するまで、携帯端末20は、コード情報の表示を停止しない。
例えば、POS端末70は、コード情報(QRコード(登録商標)840a)の読み取りを完了することで携帯端末20にその旨を伝達し、POS端末70におけるコード情報の入力が完了することによって、携帯端末20の表示部250に「商品登録を終了します、以後の操作は精算装置で行われます」等の表示を行って、コード情報の表示を終了してもよい。
これによって、会員は、携帯端末20による商品の登録処理が完了したことを把握することができ、POS端末70による精算処理に集中することができる。
商品の登録処理が完了したスマートフォン等の携帯端末20は、表示部250に表示された出力画面830を終了し、スタート画面800に戻る。
また、携帯端末20によるPOS端末70への登録情報の出力は、コード情報の表示に限定されない。
例えば、顧客は、携帯端末20による登録処理を完了させるとともに、精算処理を行うPOS端末70を選択することで、携帯端末20はPOS端末70を特定して該POS端末70にネットワークを介して登録情報を出力してもよい。
また、携帯端末20の入力部260によってPOS端末70に添付(又は表示)されたPOS端末70の識別情報を読み取ることによって、該読み取った識別情報のPOS端末70に対して登録情報を、ネットワークを介して出力するようにしても良い。その際、登録情報の出力は、携帯端末20によって選択されたPOS端末70に対して直接出力されるのではなく、上位装置10やストアコントローラ60等の上位システムを介して行ってもよい。
すなわち、携帯端末20は、選択したPOS端末70に買い物識別情報を出力し、買い物識別情報を入力したPOS端末70が、該買い物識別情報に基づいて上位システムに対応する登録情報を要求して取得してもよい。
また、携帯端末20は、POS端末70のステータス情報を受信して表示部250にPOS端末70のステータスボタン等を表示して、会員がPOS端末70を選択することで、選択されたPOS端末70に登録情報を出力するようにしてもよい。
また、POS端末70から携帯端末20に送信されるステータス情報に基づいて、携帯端末20は、登録情報もしくは買い物識別情報を出力するPOS端末70を自動的に選択して出力してもよい。
携帯端末20のPOS端末70に対する登録情報の出力は、特に限定されるものではなく、適宜の方法で行えば良い。
なお、買い物中、精算処理時に買い忘れ商品があることを思い出すことがあるが、そのような場合には、会員が、精算処理中にPOS端末70の表示部に表示されたキャンセルボタン等を操作することにより、POS端末70は、表示部730に「精算を中止します、以後の操作はスマートフォンで行われます」等の報知画面を表示すると共に、携帯端末20の表示部250に、登録画面810の表示を再び行って、商品登録の継続を行えるようにしてもよい。
−精算処理−
会員は、精算画面950において、商品の精算処理を行う決済手段を選択するが、会員の登録の際に事前に決済手段を登録している場合には、POS端末70は、決済手段を選択する画面を表示しなくてもよい。なお、決済手段を登録している場合であっても、決済手段の変更ができることが好ましい。
なお、アルコール類などの年齢認証が必要な商品は保留商品と同様に店員呼出しが必要である。また、医薬品であれば、第二類医薬品は薬剤師または登録販売者からの説明が義務化されているので、保留商品等とは別途の態様で店員の呼出しをしても良い。
なお、これらの商品は、保留商品と同様の扱い行い、保留商品情報として記憶しておき、精算時には報知手段によって、店員が呼び出されるとともに、POS端末70の画面において、保留商品情報と同様に、編集(確認処理)が行われないと、禁止手段によって、会計が禁止されることがこのましい。
さらに、薬剤師や登録販売者不在の報知をして購入を禁止しても良い。
精算処理には、商品券による支払やポイント会員のポイントによる支払いも可能である。また、クーポン券等の割引券等の使用も可能であり、釣銭の払い出し、レシートの発行等、通常の決済処理と同様に決済を行うことができる。
なお、商品券の回収などで店員の介在が必要なときは、店員呼出しが自動で行われる。もしくは、表示部に、サービスカウンタや有人POSなどへ誘導する表示をしても良い。
また、会員が特定した店舗とは異なる店舗において登録された登録商品情報に基づいては、精算処理が行われないように制御されることが好ましい。
すなわち、店舗の特定によって生成されるバスケットデータ(買い物ファイル)は、店舗識別情報を有しており、他の店舗が特定された携帯端末20によって登録処理を行った登録情報を出力して、POS端末70によって精算処理を行おうとすると、POS端末70の表示部750に「本店舗の買い物ではありません。」等のエラー表示を行うとともに、店員を呼び出すようにしてもよい。
また、他の店舗が特定された携帯端末20によって商品の登録処理行うと、携帯端末20の表示画面に「他の店舗の精算が終了していません。当店のバスケットデータを作成しますか」「他の店舗にログインしています。ログインできません」等の表示をおこなうことによって他の店舗での買い物を行うことができないようにしてもよい。
また、精算処理時には、必要に応じて店員によるチェックを行わせることが好ましい。
なお、店員によるチェックとは、図11におけるフローのステップS703の店員呼出処理において行ってもよいが、他のタイミングで行ってもよい。
また、店員による精算処理のチェックは、ランダムで抜き打ち検査的に行ってもよいが、会員の携帯端末20の利用状況に応じて行うことが好ましい。
例えば、顧客ファイルに記憶されている会員のレベルが最低レベルL1の会員を対象に店員によるチェックを行ってもよい。これにより、初めて利用する会員については、必ず店員によるチェック及びサポートが行われることになる。
一方、携帯端末20による登録処理を複数回経験し、携帯端末20による誤操作等の少ない高いレベルL5の会員に対しては、店員によるチェック及びサポートは省略されることとなり、店舗の負担を軽減することができる。
また、図11におけるステップS703の店員呼出処理において行っているように、会員による登録操作中に、コード情報が読み込めない保留商品が存在する場合や登録商品情報の取消操作を行った場合などに、店員によるチェック及びサポートが行われることは好ましい。
例えば、携帯端末20もしくはPOS端末70は、会員ファイルを参照して、過去のキャンセル回数を取得して、過去のキャンセル回数が所定数以上の会員について店員によるチェックを行ったり、買い物ファイルを参照して、当該買い物において、所定数以上の登録削除(キャンセル)操作を行っている会員について店員によるチェックを行ったりするようにしてもよい。
具体的には、POS端末70は、当該取引中に商品の登録取消操作を複数回(例えば3回)以上行った取引について、店員を呼び出すように設定してもよい。
また、登録取消操作に基づいて店員の呼び出しを行う場合には、過去の複数回の買い物履歴を考慮してもよい。例えば、今回、前回、前々回の登録取消操作の合計が5回以上の場合には、店員を呼び出すように設定してもよい。
これによって、例えば、商品のバーコードがついていない場所をスキャンして、商品登録処理を行っているふりをしている顧客に対して、また、商品を返品することなく登録情報を削除するような顧客に対して、店員によるチェックを行うことができる。
また、会員の登録処理時の携帯端末20の操作履歴に基づいて精算処理時の店員のチェックの有無を設定することで、登録取消操作や誤操作が多い会員や携帯端末20による登録操作に慣れていない可能性が高い会員に絞って、店員の介在を積極的に行うことでサービス性を高め、効率よくかつセキュリティ性を高めることができる。さらにアプリの使用を禁止する報知をしても良い。
なお、会員の登録処理時の携帯端末20の操作履歴に基づく店員の介在については、精算処理時に限定されるものではなく、入店時や商品登録時であってもよく、初めて利用する会員に対しては、精算時に店員を介在させるよりも入店時に介在させることで、スムーズな商品登録処理を進めることができる。
−精算忘れ防止−
携帯端末20は、会員が、購入した商品の精算処理を完了せずに店舗外の移動した場合には、商品の精算処理が未完了であることを報知する。
具体的には、GPSの位置情報により携帯端末20の位置を特定し、精算処理を行わずに店舗の敷地外に移動した場合に、携帯端末20は、登録されている顧客のメールアドレスやアプリ画面に報知する。
また、アプリを利用して商品の登録処理が行われた場合には、精算処理が完了するまでアプリを強制的に終了しないことや他のアプリの立ち上げを禁止することで、客に報知してもよい。
また、事前に登録されたクレジットカード等の決済手段で自動決済をして、メールで通知しても良い。
さらに、クレジットや電子マネー、金融機関の引落し口座の登録などを行うことで精算装置での精算処理を行わない運用でもよい。但し、買い物内容についての確認をした方が、会員も安心して買い物が出来るので、精算装置あるいは同様機能を有する装置にて、内容確認を行なうのは会員が任意に決定する方法でも良い。また、保留商品がない場合や、会員の操作レベルなどの条件によっては、現金支払いや商品券、クーポン使用などの取扱いの必要がない場合、つまりオンライン決済や口座引落しなど精算装置を利用する必要がない場合は、精算装置の操作をスキップしてもよい旨を、登録終了操作での登録情報または買い物識別情報を、QRコード(登録商標)などを表示する際にあわせて報知してもよいし、または当該画面に代えて「精算装置での操作は必要ありません」などの報知、案内をしてもよい。
次に、販売データ処理システムの携帯端末20のブロック図の一例を、図25(a)を用いて説明する。
本実施形態の販売データ処理システムは、制御部として、CPU21と、ROM22と、RAM23と、メモリ24と、ネットワークI/F25と、入力部I/F26と、表示部I/F27などを有している。
CPU21は、コンピューターを構成し、ソフトウエアプログラムの命令を実行する。ROM22は、CPU21で動作するためのプログラム等を予め記憶している。なお、プログラム等は、CD−ROMなどの可搬型記憶媒体に記憶させ、CD−ROMドライブなどの外部装置により読み取るように構成してもよい。
RAM23は、プログラムの記憶及びソフトウエアが動作するために必要なワーク記憶エリアとして使用される。
メモリ24は、ハードディスク装置等から構成され商品マスタ等の情報を記憶している。
ネットワークI/F25は、ネットワーク上に接続された手段とデータのやり取りを行うための回路である。
入力部I/F26は、入力部260との入出力を行うための回路である。
表示部I/F27は、タッチパネル等の表示部250との入出力を行うための回路である。
次に、販売データ処理システムのPOS端末70ブロック図の一例を、図25(b)を用いて説明する。
本実施形態の販売データ処理システムは、制御部として、CPU71と、ROM72と、RAM73と、メモリ74と、ネットワークI/F75と、入力部I/F76と、表示部I/F77と、印刷部I/F78などを有している。
CPU71は、コンピューターを構成し、ソフトウエアプログラムの命令を実行する。ROM72は、CPU71で動作するためのプログラム等を予め記憶している。なお、プログラム等は、CD−ROMなどの可搬型記憶媒体に記憶させ、CD−ROMドライブなどの外部装置により読み取るように構成してもよい。
RAM73は、プログラムの記憶及びソフトウエアが動作するために必要なワーク記憶エリアとして使用される。
メモリ74は、ハードディスク装置等から構成され商品マスタ等の情報を記憶している。
ネットワークI/F75は、ネットワーク上に接続された手段とデータのやり取りを行うための回路である。
入力部I/F76は、入力部760との入出力を行うための回路である。
表示部I/F77は、タッチパネル等の表示部750との入出力を行うための回路である。
印刷部I/F78は、プリンタ等の印刷部770との入出力を行うための回路である。
以上のように、本実施形態の販売データ処理システムにおいては、顧客が所有するスマートフォンを用いて商品の登録処理を行うに際して、商品登録の際には携帯端末の表示部における登録した商品の表示範囲を最小限の領域に抑えることで、画像データの確認を容易にする。
また、登録した商品の一覧画面を必要に応じて拡張することができるので、登録商品の確認を広い画面で容易に行うことができ、スクロール作業等を減らすことができる。
また、登録商品を広い画面で確認することで撮像にされた商品の画像データが確認できなくなった場合には、カメラ等の入力部を無効とすることで、節電できるとともに端末装置の温度上昇を防止することができる。
なお、以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、登録情報に保留商品情報が含まれている場合に、POS端末70は、登録情報と保留商品情報とをまとめて一覧表示しているが、保留商品情報のみを一覧表示してもよい。店員が全ての保留商品情報修正することによって、POS端末70は、商品情報の一覧表示を行うようにしてもよい。
また、携帯端末20に、種々の付加機能を設けることもできる。
例えば、会員が専用のアプリを立ち上げることにより、スマホの電池残量や電波状態などを検知して報知してもよい。
電池残量が不足している場合には、「・・時・・分に電池がなくなる可能性があります」、「・・点の読取処理によって電池が無くなる可能性があります」等の表示をして会員に報知をしてもよい。
また、電波状態が悪い時などオフラインに切り替わった場合には、「バーコード情報のみ表示されます。価格は表示されません。」等の表示をして報知してもよい。
オフラインでバーコード情報と数量のみ取得(入力)しておくことで、オンライン復帰時に商品マスタを参照してデータが更新されるようにすればよいし、精算時に有線LAN等の通信媒体によって商品マスタに接続することで、商品情報を取得して登録することも可能となる。
上位装置10での買い物ファイルは、会員の売上実績として商品販売システム6(本部システムやストコントローラ)へ送信されることで、商品販売システム6で会員の上位装置10以外の売上実績をあわせて一元管理できる。換言すると、店舗で買い物をした売上実績も携帯端末で買い物をした売上実績もあわせて管理できる。
上位装置10は、図示しない電子レシートサーバーとも連携できる。会員が電子レシートを所望する場合は、上位装置10の売上実績のみでも会員へ電子レシートを提供してもよい。また、商品販売システム側と電子レシートサーバーとが連携してもよい。この場合は、すべての買上実績が電子レシートとして閲覧、ダウンロードが可能となる。
上位装置10から商品販売システム6への売上実績は所定のタイミングで送信される。また、上位装置10のクラウドサービスを利用する会員が他の企業・店舗の買上実績も電子レシートとして閲覧・ダウンロードできるようにしてもよい。その結果、会員は、同一企業の他店舗で同じ販売データ処理システムが採用された場合にも、便利であり、他企業・他店舗での利用経験があれば、会員が販売データ処理システムを受入れることも容易となる。
また、販売データ処理システムを導入する例(その1)や(その3)など、POS端末から商品販売システム6へ売上実績を行わずに、上位装置10からの売上実績の受信のみの場合にも、当該店舗の売上実績・売上速報・在庫状況なども把握することも可能である。
また、携帯端末20に導入されるアプリに購入履歴が表示されるようにしてもよい。税処理用に電子レシート化したい場合は、購入履歴から商品を指定して電子レシート生成の指示を行っても良い。医療控除やセルフメディケーション対象フラグが管理されていれば、当該の一覧表を出力(CSVでも一覧表PDF)できれば医療控除などにも利用できる。
その他の税控除も集計可能であり集計情報を会員へ提供できる。同一種類の税控除で対象商品が異なる場合、税控除条件が異なれば、双方を比較して出力・表示・印字・電子レシート化が可能である。会員に有利な税控除の選択もできる。
また、携帯端末20に導入されるアプリに購入履歴が表示されるようにしてもよい。税処理用に電子レシート化したい購入履歴を、購入商品を指定して電子レシート生成を行っても良い。セルフメディケーション対象フラグが管理されていれば、当該の一覧表を出力(CSVでも一覧表PDF)できるようにすれば医療控除にも利用できる。
さらに、上記実施形態においては、携帯端末20は、上位装置10等の商品マスタを参照して商品情報を取得も良いが、携帯端末20に商品マスタをダウンロードして携帯端末20において商品情報を取得できるようにしてもよい。
また、携帯端末20において、撮像したデータから商品識別情報を取得してるが、携帯端末20は、撮像データを取得するだけにして、得られた撮像データから商品識別情報を取得する工程以降を上位システムにおいて行うようにしてもよい。
すなわち、本実施形態において実施されている各工程は、上位装置10、携帯端末20、ストアコントローラ60、POS端末70等の何れにおいて実施されてもよく、矛盾の生じない限り、どの装置で実行されるかは限定されない。
なお、商品に添付されているバーコード等を撮像するカメラは、スマートフォンが備えるカメラを利用してもよいが、ブルートゥース(登録商標)等で接続された別体のカメラを利用しても良い。
−店舗特定に関する実施形態−
会員が特定の店舗において商品の購入をする際に、買い物を行う店舗を特定する。以下に、店舗の特定に関して、図を参照しながら詳細に説明する。
図30において、携帯端末20には、当該携帯端末20の位置を取得する位置取得手段213が備えられている。例えば、携帯端末20は、会員が携帯端末20の専用アプリを起動したときに、携帯端末20のGPS、携帯電話網の複数の基地局からの電波強度等から位置取得手段213が位置を取得する。あるいは、位置取得手段213は近距離無線通信を利用して、位置情報を取得してもよい。例えば店舗の提供するWi−Fi、店舗の入り口に設置されたNFCとの相互接続により位置取得手段213が店舗情報を直接に取得することもできる。
近距離無線通信の電波強度又は、電波強度に基づく三角測量を利用して、携帯端末の位置を推定することができる。Wi−Fi以外の近距離無線通信の規格としては、BLE(Bluetooth Low Energy)、EnOcean(登録商標)、Wi-SUN、Zigbee(登録商標)、などがある。BLEは、近距離無線通信技術Bluetoothの拡張仕様の一つである。Apple社(Appleは登録商標)が開発したBLEを利用した通信システムにiBeacon(登録商標)がある。iBeaconでは固定的に設置された発信機(ビーコン)から近隣のBLE対応スマートフォンなどに向けてビーコン端末からは固有のID情報を発信し続ける。受信側ではBLEの電波を監視し、ID情報、ビーコンの伝播強度を認識することができる。iBeaconは、IDを発信する範囲を「Immediate」(近接)、「Near」(近い)、「Far」(遠い)の3種類から設定できる。
携帯端末の位置を推定する近距離無線通信として何を利用するかは、当業者が適宜に選択すればよいことは言うまでもない。また、位置取得手段213は、店舗内のどの位置に携帯端末20が存在するかの位置情報を取得する場合にも用いることができる。
図30における店舗特定手段202は、位置取得手段213から得られた携帯端末20の位置情報を基にして、所定の範囲内に存在する店舗を特定する。なお、複数の店舗が所定の範囲内に存在する場合には、当該複数の店舗を携帯端末20に表示して、会員に対して、当該複数の店舗のうち1つの店舗を特定するように促してもよい。
位置情報を用いることによって、入店して商品を購入する店舗の特定を容易に行うことができる。
なお、位置情報に基づいて入店する所定の店舗を特定することができない場合には、会員に対して、店舗情報を入力するよう促してもよい。
POS端末70は、携帯端末20により特定された所定の店舗(入店した店舗)と、POS端末の設置された店舗とを比較し、比較が一致しない場合に、精算処理を禁止する制御を行う制御手段701を有する。
計量装置30は、携帯端末により特定された所定の店舗(入店した店舗)と、計量装置の設置された店舗とを比較し、比較が一致しない場合に、携帯端末20との相互接続を禁止する制御を行う制御手段335を有する。
図31(A)は、携帯端末20が、位置情報から近隣の二つの店舗A及び店舗Bを検出し表示している例を示している。近隣の店舗が複数存在するため、顧客にいずれの店舗に入店するのかを選択することを促す画面が表示されている。顧客は、入店する店舗がA店舗(pqr店舗)であれば、そのボタンをタッチすることで、入店する店舗を選択することができる。
図31(B)は店舗情報を入力する一例を示している。店舗の入り口などに設置されたディスプレイ画面1310に、店舗を特定するシンボルコード1312を表示させた例が示されている。会員の所持している携帯端末20のカメラで、シンボルコード1312を撮影することで、携帯端末20のアプリがシンボルコード1312を認識する。携帯端末20の表示画面には、撮像されたシンボルコード1322が表示されている。アプリは、シンボルコード1312を認識することで、入店する店舗情報を取得することができる。なお、シンボルコードは、ディスプレイ20に表示させるのではなく、ポスターなどに印刷したシンボルコードを店舗の入り口に掲示してもよい。会員は、キー入力などの煩わしい操作を行わずに、入店する店舗の情報を入力することができる。なお、ディスプレイ20に表示されるシンボルコード1312を時間の経過とともに適宜変更することによって、会員が自宅などの店舗から離れた場所で、シンボルコードのコピーを撮像させて、入店する店舗を入力するなどの不正操作を防止することができる。
図31(C)は、携帯端末20に表示されたシンボルコード1324を、店舗の入り口などに設置された撮像装置1330のカメラ1332に読み込ませている例を示している。携帯端末20に表示されたシンボルコード1324を、撮像装置1330に読み込ませることによって、携帯端末20のアプリは、他のネットワーク網などを通じて、店舗の情報を入手することができる。なお、携帯端末20に表示されるシンボルコード1324を時間の経過とともに適宜変更することによって、携帯端末20の表示するシンボルコードのコピーを撮像装置1330に読み込ませるなどの、不正操作を防止することができる。
以上のような、シンボルコードの表示を読み込ませることによって、入店する店舗の情報を特定することが容易に行える。
また、会員が頻繁に買い物をする店舗を携帯端末20に表示させ、会員に店舗を選ばせることで、店舗の特定を行ってもよい。
図30において、商品登録手段205は、店舗特定手段202によって店舗が特定されるまで、商品の登録を可能とする処理に移行するのを抑止するようにしてもよい。この理由は、商品を購入する店舗が定まらなければ、例えば、登録した商品を精算する際の店舗が定まらないこととなるからである。このようにすることによって、誤った店舗に対して精算処理を行ってしまうことを防止することができる。例えば、同一のビルに複数のテナント(店舗)が共存しているような場合には、商品の登録の処理を開始する前に店舗を特定することは重要である。
なお、精算処理においても、どの店舗において登録された商品かを確認する処理を行うことが望ましい。これによって、例えば他の店舗で登録する際に割引サービスの適用を受け、他の店舗で、割引サービス価格で精算するなどの不正を防止できる。
図32は、表示手段207が精算の方法を会員に選択させる画面1400を携帯端末20に表示させた例を示している。
画面1400には、現金ボタン1402、クレジットカードボタン1404、電子マネーボタン1406等が表示される。会員が現金ボタン1402を選択した場合には、会員は携帯端末20を、現金を取り扱うことができる精算処理装置(POS端末70等)を利用して現金を支払えばよい。なお、現金を取り扱うことができる精算処理装置と携帯端末20とを紐づけるための方式としては、携帯端末20に表示されたシンボルコードを精算処理装置に読み取らせるか、精算処理装置に表示されたシンボルコードを携帯端末20に読み取らせるか、NFC(近距離無線通信)を用いて、携帯端末20を精算処理装置に近づけるなどの方式が挙げられる。このような方式を用いることで、携帯端末20と精算処理装置を紐づけることができるので、会員は、精算処理装置を用いて、登録した商品の購入金額を支払うようにすればよい。
会員がクレジットカードボタン1404、電子マネーボタン1406などを押下して、電子的な決済を選択した場合には、例えば以下のような処理が行われる。
図30における精算手段211は、携帯端末20での電子的な決済を行える場所を所定の場所に限定するように動作してもよい。
精算手段211は、位置取得手段213から現在位置の情報を取得し、携帯端末20の場所が、店員の監視下にある所定の場所でのみ、クレジットカード、電子マネーなどの電子的な決済の処理に移行できるようにすることが望ましい。表示手段207は、クレジットカードボタン1404、電子マネーボタン1406を、所定の場所においてのみ押下できるように制御してもよい。クレジットカード、電子マネーなどの電子的な決済の処理が携帯端末20でなされる場合には、精算が行われたか否かを店員又は店舗の監視システム(不図示)が確認することが望ましい。監視システムとしては、例えば図2に示すPOS端末の画面、図18及び図19に示した確認画面等で確認するようにしてもよい。なお、図18及び図19の画面は、精算機能のない、単なる表示端末に表示させるものであってもよい。店員により精算が確実に行われたことが確認されて、ボタンが押されるなどの確認完了の店員の行為を検出することで、初めて決済が可能となるようにしてもよい。その際、表示装置はタッチパネルが設置されていることが好ましいが、主に店員が操作する(物理)キーボードが接続されていてもよい。表示手段207は、図32(C)のポップアップ1402に示すような画面を表示させ、電子的な決済の終了を店員が目視で確認することができるようにしてもよい。このようにすることにより、会員が購入商品と共に店外に出る前に、精算がなされたことが店員により確実に確認できる。
会員がクレジットカードボタン1404、電子マネーボタン1406などを押下して、電子的な決済を選択した場合には、精算手段211は、位置取得手段213から位置情報を取得して、携帯端末20が所定の領域に存在することを確認する。携帯端末20が、所定の領域に存在しない場合には、所定の領域に入るように、会員が移動するよう促す表示を行う。
図32(B)におけるポップアップ1410は、会員を所定の領域(例えば、クレジット決済カウンタ付近)に移動するように促す画面の例を示している。クレジット決済カウンタには、例えば店員が待機しており、クレジット決済などの電子的な決済による精算が確実に行われたかを監視することができる。また、店員は、会員の所持している購入商品と精算された商品とを突合するなどのチェックを行ってもよい。チェックはサンプル的にチェックするようにすれば、店員の負担も軽減され、また、会員も迅速に精算処理を済ませて店外に出ることができる。
図33は、一実施形態の販売データ処理システムの顧客の監視に関する例を示す図である。
制御手段201は、位置取得手段213からの位置情報を監視制御し、登録された商品の精算が完了していないにもかかわらず、携帯端末20が、例えば店舗の外に出てしまったか否かを監視制御する。そして、制御手段201は、表示手段207を介して、図33(A)に示すように「精算が完了していない」ため店舗に戻るよう会員に促す旨のポップアップ1512を表示させる。あるいは、表示手段207は、会員が店舗に出てしまっているために、クレジットカード、電子マネーなどの決済手段により精算を行う旨を携帯端末20に表示させてもよい。
また、図33(B)に示されるように、携帯端末20は、店員の操作するPOS端末70と通信し、POS端末70の表示手段703を介してPOS端末70の表示部750に、精算を終了せずに店外に出た会員の情報(1522)をPOS端末70の画面1520に表示させるようにしてもよい。或いは、携帯端末20は、店舗の他の管理画面(不図示)に画面1520を表示させるようにしてもよい。或いは、上位装置10が、携帯端末20を監視し、上位装置10の表示画面(不図示)に、画面1520を表示してもよい。
会員の情報(1522)には、例えば、精算が未了であること、会員が店を離れた時刻の情報、会員名(顧客名)、会員番号、精算が未了である登録商品のリスト、会員の電話番号、及び会員の携帯端末20の現在位置のうち少なくとも1つを含む情報が表示されるようにすることが望ましい。
−店舗特定に関する実施形態の処理フロー−
図34は、一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における店舗の特定の処理フローの一例である。
以下に、携帯端末20における各手順(ステップ)について説明する。
図34(A)は、携帯端末を使った店舗への入店に関する処理フローを示している。
[S1002]現在位置が特定される。そして、ステップS1004に移る。位置情報の取得については、GPSなどが用いられる。GPS以外にも、携帯端末20の現在位置を特定する手法には様々なものがあることはすでに説明したとおりである。
既に述べたように、携帯端末に表示させたシンボルコードを、店舗の入り口に設置された読取装置から認識させることで、携帯端末と読取装置を紐づけ、その紐づけにより、携帯端末が、店舗情報を取得してもよい。店舗の特定には、他の近距離無線通信、NFCなどの近距離無線通信が利用されてもよい。
[S1004]店舗の位置情報と特定された現在位置とに基づき、店舗を特定する処理が行われる。処理はステップS1006に移る。
[S1006]現在の位置情報に基づいて、店舗が特定できたかがチェックされる。このチェックが肯定的(yes)である場合には、処理はステップS1014に移る。このチェックが否定的(no)である場合には、処理はステップS1008に移る。
[S1008]現在の位置情報から、複数の店舗が候補として存在しているかがチェックされる。このチェックが肯定的(yes)である場合には、処理はステップS1010に移る。このチェックが否定的(no)である場合には、処理はステップS1012に移る。
[S1010]店舗の候補が複数存在するため、ユーザである会員に対して、店舗を選択するよう促し、ユーザからの選択を受け入れる。処理は、ステップS1014に移る。
[S1012]携帯端末20により、例えば店舗の入口に存在するシンボルコードが読み取られる。シンボルコードには、店舗情報を含む情報が含まれている。この店舗情報に基づいて、店舗の特定をすることができる。なお、店舗を携帯端末20に認識させる処理は、この処理に限られない。既に述べたように、種々の手法により、会員の指示のもとに店舗が特定される。処理は、ステップS1014に移る。
[S1014]抑止されていた商品登録処理への移行が解除される。以後、会員は、店舗内で、購入商品を、携帯端末20を用いて登録することができる。会員が入店したことを契機に、会員用の買い物バスケットが、店舗のシステムにおいて生成されることが望ましい。会員が商品登録をした商品は、買い物バスケットに追加されるようにする。
図34(B)は、携帯端末が精算を行う場合、又は量り売り商品を購入する場合の処理フローを示している。
[S1022]この処理は、精算処理に移行した時、又は、計量装置との相互接続が指示されたときに割り込みにより実行される。
なお、携帯端末と計量装置との相互接続の詳細は、後述する。
処理はステップS1024に進む。
[S1024]この場合、精算装置又は計量装置の持つ店舗情報と携帯端末の入店情報は一致しているか否かの判断を行う。
この判断が肯定的(yes)である場合、店舗は一致しているので、処理は終了する。
この判断が否定的(no)である場合には、処理は、ステップS1026に移る。
[S1026]通常、携帯端末を持った会員は、入店した店舗で精算を行うはずである。また、入店した店舗の計量装置を利用するはずである。
しかしながら、例えば、会員が店舗を出て、他の店舗に入店して、精算を行おうとした場合又は他の店舗の計量装置を利用しようとする場合も想定される。この場合、他の店舗での精算、他の店舗での量り売り商品の購入は、精算における店舗間での売り上げ計算の調整及び在庫管理の調整等が発生するため、店舗における複雑な処理が要求されることになる。
したがって、簡便な解決策としては、入店した店舗と異なる他店舗で精算を行うこと或いは他店舗の計量装置を用いることを、一律に禁止することが望ましい。上述のように、他の店舗での精算を許容しないようにすること、計量装置と携帯端末の相互接続を許容しないようにすることが望ましい。この処理によって、会員は、他の店舗での精算が禁止される。或いは、会員は計量装置が使えない。この処置によって、上述のような不都合を回避することができる。
「例外処理」の例としては、位置情報にかかわらず、現在の精算装置が設置されている店舗が扱う商品として精算することとしてもよい。また、携帯端末と計量装置とを相互接続させ、計量装置に紐づけられた店舗の商品として、携帯端末に登録するようにしてもよい。そして、精算装置においては、計量装置に紐づけられた店舗の商品として、精算を行うようにしてもよい。
以上の例外処理の場合、店舗ごとに、在庫数と売上高が理論と実在高で一致しなくなることを調整する処理を行うことが望ましい。
図35は、一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における精算の処理フローの一例である。以下に、処理フローを説明する。
[S1102]携帯端末20を用いた電子的な決済により、精算が行われるための宣言が会員によってなされる。電子的な決済の例としては、クレジットカードによる決済、電子マネーによる決済などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。処理は、ステップS1104に移る。
[S1104]現在の位置が特定される。この現在位置は、携帯端末20の位置であり、会員の現在位置である。処理はステップS1106に移る。
[S1106]現在位置が、第1の領域内か否かがチェックされる。第1の領域の例としては、店員が存在するカウンタ付近、店員が存在するクレジットカード決済デスクの付近などが挙げあれる。これらの位置であれば、携帯端末20を利用した会員の電子決済を店員が監視することが可能となる。また、店員は、購入した商品を確認することも容易に行える。このチェックが肯定的(yes)である場合には、処理はステップS1110に移る。このチェックが否定的(no)である場合には、処理はステップS1108に移る。
[S1108]携帯端末20を所持した会員は、第1の領域の外に存在することとなるため、例えば、携帯端末20の表示画面に、第1の領域に入るように促される。表示には、第1の領域までの店内の経路が表示されるようにして、会員を誘導するようにしてもよい(不図示)。処理は、ステップS1104に戻る。
[S1110]会員は、第1の領域内に存在するため、携帯端末20による電子的な決済の処理がなされる。
図36は、一実施形態の販売データ処理システムの携帯端末における顧客の監視に関する処理フローの一例である。以下に、処理フローの詳細を説明する。
以下の処理は、割り込み処理などで開始されるようにすることが望ましい。
[S1200]この処理は、割り込みにより、定期的に、又は「携帯端末での特定の処理」がなされたときに開始される。ここで、「携帯端末での特定の処理」とは、例えば以下の処理を指す。
(1)POS端末に読み込ませて精算を行うために携帯端末の精算用QRコードを表示させる処理
(2)小計画面が表示できる機能を有する場合に、小計画面に進むための指示が行われた時の処理
(3)クレジットカード、電子マネー等での決済に進む指
示が行われた時の処理
(4)全登録商品を取り消す指示が行われた時の処理
(5)計量装置と相互通信を確立する指示が行われた時の処理等
上記のような処理が行われたときは、買い物をする際の重要な局面であるため、以下の処理を行うことが望ましい。
[S1202]携帯端末20の現在位置が特定される。処理は、ステップS1204に移る。
[S1204]携帯端末20の現在位置が第2の領域外(例えば店舗外)か否かがチェックされる。このチェックが肯定的(yes)である場合には、処理はステップS1206に移る。このチェックが否定的(no)である場合には、処理は終了する。
[S1206]携帯端末20で登録された商品の精算が終了しているか否かがチェックされる。このチェックが肯定的(yes)である場合には、処理は終了する。このチェックが否定的(no)である場合には、処理はステップS1208に移る。
[S1208]精算が終了していないにもかかわらず、携帯端末20を所持した会員が店外に出たことが判明する。このため、店員に、会員に関する情報が表示される。表示される例については、既に説明したとおりである。また、会員に対して、携帯端末20の画面に、例えば、店に戻るように報知(表示)する。この報知(表示)の例については、既に説明したとおりである。或いは、取得された位置情報に基づいて、店舗の特定を再度行い、異なる店舗内に携帯端末が存在することが判明すれば、会員の現在の店舗を登録し直すこともできる。なお、この場合には、登録し直された店舗の商品バスケットを新たに作成し、既に作成された商品バスケットは、保留状態とするなどの処理を行えばよい。或いは、店外に会員が存在するため、店舗の特定をするための初期画面に戻るようにしてもよい。
この処理によって、精算が終了していない会員に対する適切な対処がより容易に行えることとなる。処理は終了する。
−計量装置と携帯端末の連携に関する実施形態−
図30に戻る。図30における商品種別取得手段203aは、携帯端末等を介して例えば会員が購入しようとしている量り売り商品の種別を取得する。計量値取得手段203bは、取得された量り売り商品の計量値を、計量装置30から取得する。
計量する必要がある商品は、商品種別毎に単価(kg単価、1個当たりの単価等)があらかじめ設定されている。会員が購入する量り売り商品の商品種別と計量値がわかれば、その商品種別の単価を用いることによって、その商品の価格が計算できる。商品を登録し価格が計算できるように、商品種別とその計量値を取得する。
商品登録手段205は、量り売り商品の商品種別とその計量値を用いて量り売り商品を登録することができる。
表示手段207は、計量値取得手段203bが商品種別に対応した計量値を取得するまで、計量値が取得されていないことを示す態様で商品種別を表示することが望ましい。或いは、商品種別の商品を計量するよう報知してもよい。
また、携帯端末20の精算手段211は、量り売り商品の種別が取得されると、精算処理に移行することを禁止し、対応する計量値が取得されると、精算処理に移行することの禁止を解除することが望ましい。計量値が取得されるまでは、量り売り商品の価格が定まらないため、精算処理に移行しないことが望ましいからである。
図37は、携帯端末20を用いて、会員が購入したい量り売り商品の種別を携帯端末によって取得する例を示している。図37には、レモン3002、リンゴ3004、オレンジ3006が陳列されており、それぞれの量り売り商品の背後に、ディスプレイを有する標識3012、標識3014、標識3016が置かれている。
例えば、標識3012には、レモンの文字、単価はkgあたりであること、単価は、nn円であることが表示されている。また、携帯端末20がこれらの情報を光学的に読み取れるように、バーコード3013aが表示されている。これらの表示は、紙などに印刷した状態で、表示されてもよい。なお、ディスプレイを用いて表示することで、タイムサービスなどのときの値引きを加味した表示を迅速に行える。また、バーコードを所定の時間で変更して表示することによって、予めカメラで撮影しておいたバーコードなどを携帯端末20に読み取らせることで、異なる単価にて、量り売り商品を登録するなどの不正を防止することができる。
図37における携帯端末20には、カメラが具備されており、検出手段204により、レモン3002のバーコード3013bが読み取られていることがわかる。第2の表示領域には、160円のヨーグルト1個が既に登録されている3050。また、リンゴが読み取られており3040、要計量の表示3041及び、価格??円3042が表示されている。
同様に、レモンが読み取られており3030、要計量の表示3031及び、価格??円3042が表示されている。小計欄3020には、正式に登録されている商品が1点であること、その概算合計が160円であること、お会計へ進むのボタンが表示されている。レモンとリンゴの計量値が得られていないため、要計量3041及び要計量3031が報知されており、会員に対して計量を行うよう促している。また、計量がなされていないため、??円の表示がなされている。また、計量がなされていない量り売り商品の欄3030及び欄3040は、網掛け表示となっており、計量値がなされていないことが会員に対して認識できる態様で表示されている。
図30に戻る。計量装置30には、表示機能を兼ねた指示受取手段331及び通信手段333が、制御手段335により制御されている。
通信手段333は、携帯端末20の通信手段215と相互通信を行う。指示受取手段331は、例えば、タッチパネルを有する表示装置であってもよい。指示受取手段331は、シンボルコードの表示、メッセージの表示、ボタンの表示などを行うと共に、画面タッチによって、種々の指示を受け取ることができる。なお、図30の計量値には図示されていないが、プリンタ、近距離無線装置(Bluetooth、NFC等)、計量を行う機能、計量するものを載せる載台、シンボルコードを読み取るリーダーなどが備えられていることが望ましい。
計量装置30に表示されたシンボルコードは、携帯端末20に読み取られることによって、携帯端末と紐づけられる。或いは、携帯端末20に表示されたシンボルコードを計量装置30のリーダーが読み込むことで、計量装置30と携帯端末20とが紐づけられてもよい。そして、紐づけられたことを契機として、Bluetoothなどの近距離無線通信による相互通信を携帯端末20と計量装置30が占有し、相互に情報を通信することができる。
なお、携帯端末20の通信手段215は、Bluetoothなどの確立された相互通信を用いて、通信手段333を介して計量装置30を制御できるようにしてもよい。
また、計量装置30の指示受取手段331は、携帯端末20を用いない顧客が、計量装置30に対して利用を宣言したことを検知した場合、または、載台に商品が載せられた場合には、携帯端末20との相互通信の確立を禁止して、計量が滞りなく行われ、例えばラベルの印刷が終わると、この禁止を解除するように動作してもよい。
図38は、計量装置30を示している。表示部分には、計量装置の初期画面4053aが表示されている。初期画面4053bは、これを拡大した表示である。式画面4053bには、携帯端末と相互通信の確立に用いられるシンボルコードが表示された表示領域4055と、携帯端末を用いないで計量装置を用いる場合の説明画面とタッチ領域を兼ねた領域4057が表示されている。
顧客は、携帯端末を用いないで計量装置を使いたい場合は、表示領域4057をタッチするか、載台4062に商品を載せればよい。
計量装置30は、印刷ラベル排出口4060、シンボルコード読取部4061を備えている。
読取部4061は、例えば、携帯端末に表示されたシンボルコードなどを読み取ることができる。
図39は、携帯端末20と計量装置30との相互接続の態様を示した図である。
図39(A)は、携帯端末20のカメラが、計量装置30に表示されたシンボルコード4056aを読み取る様子を示した図である。携帯端末20には、撮像されたシンボルコード4056bが、画面に表示されている。
携帯端末20の検出手段204は、シンボルコードを解析し、相互通信に必要な情報を取得する。この情報を用いて、携帯端末20の通信手段215と、計量装置30の通信手段333は、Bluetoothなどの近距離無線通信を利用して、相互通信を確立することができる。なお、携帯端末20に表示されたシンボルコードを計量装置30の読取部4061が読み込むことで、相互通信を確立したり、NFCを用いて、相互通信に必要な情報を取得したりしてもよい。なお、相互通信が確立した後は、Bluetoothなどの近距離無線通信だけでなく、他のWi−Fiなどの無線通信、光通信、携帯電話の広域通信網等が併用されてもよい。
図39(B)は、相互通信が確立され、携帯端末20によって登録された量り売り商品の情報が計量装置に転送されたときの状況を示している。なお、携帯端末20によって登録された量り売り商品の情報は、相互通信により携帯端末20から計量装置30に直接伝達されてもよいが、通信接続されているPOS端末70、上位装置10などの他の機器、サーバー装置(不図示)を経由して、計量装置30に伝達されてもよいことは言うまでもない。
図39(C)では、計量装置30の表示情報4060aが、表示情報4060bに大きく示されている。図39(B)に示されるように、携帯端末20の画面にも、同じ表示情報4060cが表示されるようにしてもよい。このように携帯端末20にも計量装置30の表示情報4060cを表示させることによって、会員は、携帯端末20から計量装置30に指示を行うことができる。なお、携帯端末20には、このような画面を表示させずに、商品登録画面を表示させておいてもよいことは言うまでもない。
図39(C)の表示情報4060bに示されるように、未だ計量値が取得されていない量り売り商品であるリンゴのボタン4063とレモンのボタン4065が表示されている。この2つの量り売り商品が表示された理由は、図37において、リンゴとレモンのバーコードを読み込むことで、これらの商品種別を携帯端末20のカメラにより取得したためである。商品を選択することと、会員が持っているリンゴとレモンのそれぞれを計量することを促すために「商品を選択してその商品を台に載せてください」との報知がなされている。
また、計量を中止するボタン4066及び、表示されていない商品も計量したい場合に用いるための、量り売り商品をサーチするボタン4067が表示されている。
図40は、量り売り商品の計量値を取得する図である。図40(A)において、まず会員は、表示情報4060dのリンゴのボタン4063をタッチする。会員の指3100で計量装置の画面のリンゴのボタン4063がタッチされたことにより、リンゴのボタン4063がハイライト表示されたことが示されている。この操作によって、計量装置30の指示受取手段331は、リンゴが計量されることを検知する。そして、表示情報にリンゴの単価が360.00円/Kgであることが表示される。この単価は、計量装置が、例えば店舗の商品マスタから、あらかじめ取得しておくか、量り売り商品のリンゴが会員に選択されたことに応答して、商品マスタから、リンゴの単価を取得して、表示すればよい。
図40(B)は、計量装置30の表示情報4070aが示されている。その拡大された表示情報4070bには、「商品を載せてください」4073の報知がなされ、会員に対して、リンゴを載台4062に載せるよう促されている。また、会員にわかりやすいようにリンゴの表示4075が表示されている。戻るボタン4077は、前の画面に戻って、前の表示情報を表示させるコマンドボタンである。
会員は、この表示に応答して、会員の指3100によって、リンゴ3080を載台4062に載せようとしている。
図41は計量の様子を示す図である。図41aにおいて、リンゴ3080aが載台4062に載せられたため、表示情報4090a(4090b)には、その計量値が1.2006Kgであること、単価が360.00円であること、計量値と単価に基づいて、リンゴの合計金額が432円であることが示されている。なお、合計金額は、小数点以下を切り捨てるなどして、計算により求めればよい。
表示情報4090bには、ラベルの印字コマンドボタン4093が表示されている。なお、印字コマンドボタン4093は商品を載せて計量値が安定したときに初めて表示されるようにすることが望ましい。或いは、計量値が安定するまでは印字コマンドボタン4093は暗転していて押しても印字が行われないようにしておき、計量値が安定すると明るく表示され、押すと印字が行われるようになっていてもよい。また、「プリントボタンを押してください」との報知がなされている。会員は、自己の操作が正しいことを確認した後、印字コマンドボタン4093を会員の指3100でタッチする。
図41(B)は、印字コマンドボタン4093がタッチされた後の表示情報4095を示している。表示情報4095には、計量装置30aからラベル4097が印字されたら、商品の袋4081にラベル4097を貼付するように促す報知がなされている。なお、ラベルをプリントアウトさせないこととしてもよい。また、ラベルには、計量値の情報を含むシンボルコードを印字させないようにしてもよい。商品種別と計量値とは、計量装置30の通信手段333から、携帯端末30の通信手段215を介して、相互通信を用いて、携帯端末に転送されることが望ましい。また、計量装置30は、商品種別と計量値を、通信回線を介して、店舗の他の上位装置に備えられた会員のバスケットに保存されるように送信してもよい。
図42は、計量値取得後の計量装置30の表示情報4060eとその操作を示した図である。図42(A)にしめされるように、領域4063aには、リンゴの表示が消えている。すでに、リンゴの計量値を取得し、ラベルをプリントアウトしたため、リンゴの表示を行う必要がないためである。
図42(B)は、会員の指3100で、計量を中止するボタン4066がタッチされた例を示している。表示情報4060fには、レモンの表示4065aが残っているため、会員は、レモンの計量を行うことが求められているが、このような状況であっても、会員の意思に基づいて、計量を中止することができる。
図43は、計量を中止した場合或いは計量を終了した場合の計量装置30と携帯端末20の表示情報を示した図である。
図43(A)に示されるように、計量装置30の画面は、初期の表示情報4053cを表示している。このため、他の会員が携帯端末20と相互接続することが可能となる。また、携帯を持たない顧客が計量装置30を利用することも可能である。
図43(B)は、携帯端末20の表示を示している。リンゴの計量が完了しており、携帯端末20がリンゴの計量値を取得しているため、リンゴの表示欄3040aは網掛け表示から通常の表示に変化している。また、通常は個数が表示される位置3041aの表示が、「要計量」から「計量」に変化している。この表示によって、リンゴは、重量を計量する商品であることがわかる。この表示の変化により、会員は、購入しようとしているリンゴが正常に登録されていることが確認できる。これに対して、レモンの表示欄3030は、計量が行われなかったために変化していない。網掛け表示が依然としてなされているので、すでに述べた保留商品と同じ扱いとなっていることがわかる。本実施形態では、このように計量値が取得されていない商品については、保留商品と同じ扱いをすることができる。概算合計の欄3020には、160円にリンゴの価格432円が足されて、金額3021aが592円に変化している。
図30にもどる。携帯端末20の登録手段205は、商品の重量を計量する商品の個数を変更する指示がなされた場合には、個数の変更は、個数をゼロにすること(すなわち、登録を取り消すことに相当すること)のみを受け付けるようにしてもよい。なぜなら、受領を計量する商品は、同じ重量の商品が複数存在することは想定していないからである。
なお、例えばリンゴを個数売りの商品として販売し、計量装置では、リンゴの総重量から個数を算出して販売するなどの個数売りの商品も存在する。リンゴ1個150円、3個450円として計量装置で登録し、ラベルを発行するような場合がある。このときは数量を2以上に変更できるようにしてもよい。(このような商品の場合は、そもそも計量装置30を使わないで、携帯端末で例えば図37に示したようにリンゴの商品種別のコードを読み取ったのち、個数を会員が入力することでリンゴを登録できるようにしてもよい(計量装置30を使わないようにしてもよい)。なお、この場合にも計量装置30が、リンゴの個数を算出し、ラベルを出力し、計量値に基づいた個数を携帯端末20や上位装置に送信するようにしてもよい。
なお、カウンティングスケール的な要素がある場合、例えば飴玉1粒5円という個数売りで、20個、30個買うのが当たり前の場合、会員が実際に数えるのは大変である。このため、飴玉の単位重量と、計量値から個数を算出する。このような商品の場合は計量装置30を使うことを必須とするようにしてもよい。この場合、この個数は変更ができず取消ししかできないようにすることが望ましい。或いは、上限値・下限値(たとえば20個につき±1個の誤差)の範囲でしか数量の変更はできず、登録商品された商品の取消ししかできないようにするようにしてもよい。
図44は、重量を計量する商品の登録取り消し等に関する処理を示している。図44(A)は、会員の指3100が、リンゴの数量を変更するために、計量と表示されたボタン3041bをタッチしている様子を示している。
図44(B)は、その後のポップアップ表示3043及び報知の表示3110を示している。ポップアップ表示3043は、商品取消ボタン3044を表示する。なお、個数を変更できる商品であれば、図11(a)に示したように、数量の増減を指示するボタン820a及びボタン820bが表示される。図44(B)は、図11(b)のポップアップ表示821と同様の表示である。図44(B)では、商品取消が会員の指3100でタッチされている。この操作を行うと、報知の表示3110が表示される。この表示では、リンゴを保留バスケットに入れることを会員に促している。また、戻るボタン3114を押せば、取消操作を解除することができる。また、OKボタン3112は、会員がこの処置を受け入れたことを携帯端末20に伝えるボタンである。会員は、リンゴを保留バスケットに入れる。なお、保留バスケットは一例であって、他の登録された商品と区別できるようにすればよい。或いは、商品の陳列棚に商品を戻すような報知を行ってもよい。
図44(C)は、会員がOKボタン3112をタッチした後の携帯端末20の表示を示した図である。リンゴは登録を取り消されたため、取り消し線3045が表示され、リンゴの価格は、0円3042aの表示に変化している。また、概算合計の金額3021aも、160円となっており、リンゴの取消を反映している。なお、取り消し線3042aは取消が行われたことが明瞭にわかるようにするための一例であって、リンゴの表示欄自体を消去してもよい。あるいは、携帯端末20は、取消を実行せず、取り消す指示がなされたことを示すようにしてもよい。この場合にも、保留商品としての扱いを継続するとともに、保留商品に関する表示3110を表示させ、商品を保留バスケットに入れるよう会員に促してもよい。
図45は、計量値が取得できていない商品が存在するときに精算(会計に進む)処理を指示された場合の図である。
図45(A)は、計量値が取得できていない商品が存在するときにお会計へ進むボタン3108が会員によって押されたときの図である。携帯端末20は、この指示に応答して、保留商品に関する表示3110を表示させる。そして、計量値が取得されていないレモンを保留バスケットに入れるように会員に促す。会員は、その後OKボタン3110aをタッチする。なお、すべての計量すべき商品種別の計量値が取得されていれば、保留商品に関する表示3110aは、表示されない。この場合には、精算処理への禁止が解除されており、精算処理に進むことができる。
図45(B)は、OKボタン3110aがタッチされた後の携帯端末20の表示画面を示した図である。計量値が取得されていないレモンの表示に対して、取り消し線3035が表示されている。
このような、取り消し線が引かれた商品は、すでに説明した保留商品と同じ扱いを行うことができる。なお、保留商品に関する表示3110を行ったときに、店員を呼ぶ報知を行ってもよい。或いは、店員を呼ぶ報知を行って、保留商品に関する表示3110を行わなくてもよい。
図46は、携帯端末20と計量装置30との連係動作を示すフローチャートである。以下、このフローの詳細を説明する。
[S2002]携帯端末30が、量り売り商品のシンボルコードを読み取る。この操作によって、携帯端末は、量り売り商品の種別を取得する。取得された商品の種別が、携帯端末に登録され、画面に表示される。この段階では、計量商品の計量値が取得されていないため、精算処理への移行は禁止される。なお、携帯端末を操作する会員は、会計へ進むボタンを押すことは、許容されるようにしてもよい。この場合には、すでに説明したように計量値が取得されていない商品を保留バスケットに入れるよう促せばよい。また、図39などに示したように、計量値を取得するよう「要計量」の報知を行って、計量値を取得するよう報知することが望ましい。処理は、ステップS2004に移る。
[S2004]種別を取得する作業は完了したかがチェックされる。このチェックで肯定的判断(yes)になるのは、例えば、会計へ進むボタンが押された場合などである。この場合には、ステップS2006に移る。それ以外の場合には、否定的判断(no)が自動的になされ、ステップS2002に戻る。
[S2006]計量装置との相互通信の情報の取得がなされる。すなわち、携帯端末20によって、計量装置のシンボルコードが読み取られる。なお、NFCによる接続、携帯端末に表示されたシンボルコードを計量装置が読み取る等により接続情報を携帯端末が取得してもよい。処理はステップS2008に移る。
[S2008]計量装置との間で相互通信が確立される。Bluetoothなどの近距離無線通信を携帯端末20と計量器30とが占有する。処理はステップS2010に移る。
[S2010]計量装置への顧客による操作が行われて、計量値が取得される。或いは、相互通信の確立した携帯端末を用いて、携帯端末20を用いた顧客による操作に応答して計量装置が、計量値を取得してもよい。計量装置30から携帯端末20が計量値を取得し、登録する。携帯端末20は、計量値が取得された商品の欄の表示態様を変更して、計量値が取得された旨がわかるようにしてもよい。また、計量値と単価から、価格を計算して、価格を表示してもよい。処理はステップS2012に移る。
[S2012]取得した全ての計量すべき商品種別の計量値を取得したかがチェックされる。このチェックが否定的(no)であれば、処理は、ステップS2010に戻る。このチェックが、肯定的(yes)であれば、処理は、ステップS2014に移る。
[S2014]精算処理への移行の禁止を解除する。そして、相互通信が切断される。
以上で、計量装置30と携帯端末30との連係動作が終了する。
図47は、計量値が取得されていない登録商品が存在する場合の動作を示すフローチャートである。図47(A)は、会計へ進む指示を受けた場合、又は計量されるべき商品を取り消す旨の指示があった場合、割り込みにより開始される処理である。
[S2102]精算が要求され(会計へ進むボタンの押下)、携帯端末20によって、取得された商品の種別に対応する計量値が全て取得されたかが判断される。この判断が肯定的(yes)であれば処理はステップS2106に進む。この判断が否定的(no)であれば処理はステップS2104に進む。
[S2104]携帯端末は、計量値が取得されていない商品を保留バスケットに入れるよう促す旨を報知する。会計へ進むボタンが押された場合であるため、計量値が取得されていない商品のすべてを保留バスケットに入れるよう促す旨を報知する。処理はステップS2106に進む。
[S2106]計量されるべき商品を取り消す旨の指示があったかが判断される。この判断が肯定的(yes)であれば処理はステップS2108に進む。この判断が否定的(no)であれば処理は終了する。
[S2108]取り消す旨の指示があった商品を保留バスケットに入れるよう促す旨の報知(A)がなされる。報知(A)の処理については、図47(B)の処理を行う。
図47(B)は、上記報知(A)がなされた場合、割り込みにより開始される。
[S2112]携帯端末20は、OKボタンが押されたか否かを判断する。OKボタンは、例えば図44(B)のOKボタン3110であり、計量値を取得していない商品を保留バスケットに入れることを会員が容認するときに押されるボタンである。この判断が肯定的(yes)であれば処理はステップS2114に移る。この判断が否定的(no)であれば処理はステップS2116に移る。
[S2114]携帯端末20は、報知を解除して、表示に取り消し線を入れるなどして変更する。そして、取り消された商品の価格を0にして、合計金額の再計算を実行し、表示を更新する。
[S2116]たとえば、一定時間経過後、操作がない場合には、店員に報知することが望ましい。この報知は、携帯端末から上位装置、POS端末などに転送され、店員を呼び出す。その後呼び出された店員が確認を行なう。
以上が、計量値の取得が未完了の場合の携帯端末20の動作フローである。
図48は、携帯端末20の登録情報の表示の動作及び登録情報の変更の動作を示すフローチャートである。
図48(A)は、携帯端末20の登録情報の表示の動作を示すフローチャートである。
[S2202]携帯端末は、商品の登録情報が重量により価格が異なる商品、又は量り売りの商品かを判断する。この判断が肯定的(yes)であれば処理はステップS2206に移る。この判断が否定的(no)であれば処理はステップS2204に移る。
[S2204]携帯端末20は、会員の指示に基づいて、数量の表示欄に数量の表示を行う。処理は終了する。
[S2206]商品の登録情報が重量により価格が異なる商品、又は量り売りの商品であるため、携帯端末は、数量の表示欄に数量以外の表示を行う。
図48(B)は、携帯端末20の登録情報の変更の動作を示すフローチャートである。
[S2210]携帯端末は、商品の登録情報が重量により価格が異なる商品、又は量り売りの商品かを判断する。この判断が肯定的(yes)であれば処理はステップS2214に移る。この判断が否定的(no)であれば処理はステップS2212に移る。
[S2212]携帯端末20は、数量の変更指示に従った変更の表示及び変更の反映処理を行なう。
[S2214]商品の登録情報が重量により価格が異なる商品、又は量り売りの商品であるため、携帯端末20は、数量の変更について、数量をゼロにする指示、すなわち削除指示のみを受け付ける。処理はステップS2216に移る。
[S2216]削除指示の場合は、携帯端末は、削除された旨を表示しておき、削除された商品を特定の場所に置くよう促し、必要があれば、店員を呼ぶように報知する。処理は終了する。
図49は、計量装置のマニュアル動作、すなわち、顧客が携帯端末20を用いないで、計量装置を用いる際の、計量装置の動作を示すフローチャートである。
[S2302]計量装置は、計量装置の載台に商品が載せられたか、又は顧客が携帯端末なしで計量装置を使う旨の宣言を検知したかを判断する。この宣言の例としては、図38の表示領域4057を顧客がタッチしたことを検知した場合が挙げられる。この判断が肯定的(yes)であれば処理はステップS2304に移る。この判断が否定的(no)であれば処理は終了する。
[S2304]計量装置は、携帯端末が計量装置と相互通信を確立することを禁止する。顧客が計量装置を操作している際に、携帯端末20が計量装置30との接続を試みることは、顧客の操作を妨害することになることがあるからである。なお、この相互通信を確立することを禁止する態様の例としては、図38のシンボルコード4056の表示を行わないようにすることが挙げられる。処理はステップS2306に移る。
[S2306]計量装置は、顧客による計量装置の利用が終了したかが判断される。この判断が肯定的(yes)であれば処理はステップS2308に移る。この判断が否定的(no)であればこのステップS2306を繰り返す。
[S2308]顧客による計量装置の使用が終了したため、計量装置は、相互通信の確立の禁止を解除する。
図50は、POS端末の動作のフローチャートである。POS端末は、会員自らが操作するセルフPOS端末、店員が介在するPOS端末など、POS端末の種類はどのようなものであってもよい。POS端末は、ステップS2400に記述したように、以下の動作を行うことができる。
すなわち、POS端末(精算装置)は、
・登録されているが計量がなされていない量り売り商品
・量り売り商品の登録が取り消された商品
・重量により価格が異なる商品の登録が取り消された商品
については、保留商品と同じ取り扱いを行う。
保留商品の取り扱いについては、すでに詳細に述べたとおりである。
登録されているが計量がなされていない量り売り商品については、POS端末に接続されている計量装置にて計量することで、計量値を取得するようにすればよい。
本実施形態の各処理フローのステップは、矛盾の無い限り順番を入れ替えてもよく、矛盾の無い限り、同時に実行されてもよい。また、本明細書の各実施形態は、相互に排他的なものではなく、ある実施形態の一部又は全部を他の実施形態に適宜に組み合わせることができる。
10 :上位装置
20 :携帯端末
201 :制御手段
202 :店舗特定手段
203 :取得手段
204 :検出手段
205 :商品登録手段
206 :保留商品登録手段
207 :表示手段
208 :報知手段
209 :出力手段
210 :登録商品取消手段
211 :精算手段
213 :位置取得手段
215 :通信手段
331 :指示受取手段
333 :通信手段
335 :制御手段
60 :ストアコントローラ
70 :POS端末
700 :制御部
701 :制御手段
702 :入力手段
703 :表示手段
704 :精算手段
705 :報知手段
706 :編集手段
707 :禁止手段
750 :表示部
760 :入力部
770 :印刷部

Claims (9)

  1. 少なくとも商品の種別と共に当該商品を登録する商品登録手段と、
    商品の種別に応じて、前記商品登録手段により登録された商品の数量の変更に係る顧客からの指示に対する処理を異ならせるよう制御する制御手段と、
    を備える携帯端末。
  2. 前記制御手段は、前記登録された商品が商品の重量により価格が異なる商品について、前記指示に応じた処理を実行しないよう制御する請求項1に携帯端末。
  3. 登録された商品に関する識別情報の欄と数量の欄とを含む一覧表を表示する表示手段を更に備え、
    前記表示手段は、前記登録された商品が商品の重量により価格が異なる商品の場合、数量の欄に、前記重量により価格が異なる商品である旨の表示を行う請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 前記商品登録手段は、商品の種別に応じて、前記登録された商品の登録を取消す旨の顧客からの指示に対する処理を異ならせるよう制御する請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の携帯端末。
  5. 前記携帯端末と、
    商品の重量を計量する計量手段を備える精算システムであって、
    前記携帯端末は、報知手段を更に備え、
    前記商品登録手段は、前記計量手段により計量された商品の場合、前記登録された商品の登録を取消す旨の顧客からの指示に応じた処理を実行しない、
    請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の精算システム。
  6. 前記携帯端末は、前記計量手段により計量した商品について、前記登録された商品の登録を取消す旨の顧客からの指示があった場合に、他の登録した商品と区別可能なように前記計量した商品を置くように顧客に促すか又は店員を呼ぶ報知手段をさらに備える、
    請求項5に記載の精算システム。
  7. 前記携帯端末により登録した商品の精算を行うPOS端末を更に備え、
    前記POS端末は、前記登録された商品の登録を取消す旨の顧客からの指示があった商品に係る情報を、その他の商品と区別することが可能なように表示する、
    請求項5又は6に記載の精算システム。
  8. 少なくとも商品の種別と共に当該商品を登録するステップと、
    商品の種別に応じて、前記登録するステップにより登録された商品の数量の変更に係る顧客からの指示に対する処理を異ならせるよう制御するステップと、
    を携帯端末に実行させるプログラム。
  9. 少なくとも商品の種別と共に当該商品を登録するステップと、
    商品の種別に応じて、前記登録するステップにより登録された商品の数量の変更に係る顧客からの指示に対する処理を異ならせるよう制御するステップと、
    を有する精算方法。

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