JP2021180035A - 決済情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、ストアコントローラは、POS端末から送信されたリクエストメッセージとクレジットカードのデータとをCAT端末に送信する。CAT端末は、ストアコントローラから送信されたリクエストメッセージとクレジットカードのデータを受信したことに応じて、受信されたクレジットカードのデータを利用して決済処理を実行する。CAT端末は、認証を確認するレスポンスメッセージをストアコントローラに送信する。ストアコントローラは、受信されたレスポンスメッセージを、対応のリクエストメッセージの送信元であるPOS端末に送信する(例えば、特許文献1参照)。
このため、特許文献1の販売支援管理システムでは、例えばPOS端末からリクエストメッセージとクレジットカードのデータとが送信された順に従って決済処理を行っていくことしかできない。即ち、特許文献1に記載のストアコントローラのCAT機能では、複数のPOS端末に対応して柔軟に決済処理を行うことが難しい。
図1は、本実施形態の商品販売データ処理システムが使用される店舗STの概要を示している。本実施形態における商品販売データ処理システムが使用される店舗STは、例えば、商業施設(例えば、百貨店、ショッピングセンター、駅構内等)で運営されている。本実施形態の店舗STとしては食品を販売している場合を例に挙げる。本実施形態の店舗STでは、「量り売り」と呼ばれる、買上商品としての食品の重量に応じて商品の価格を設定して販売を行う態様に対応する。
同図に示される陳列ケース内には、商品としての種々の食品が陳列されている。
陳列ケース上には、3つの計量会計装置10−1、10−2、10−3(会計装置の一例)が設置されている。なお、以降の説明にあたり、計量会計装置10−1、10−2、10−3について特に区別しない場合には、計量会計装置10と記載する。計量会計装置10は、重量を計る商品を載せる秤台とを備え、会計に対応する処理を実行する装置である。なお、計量会計装置10は、質量を計測可能に構成されてよい。
本実施形態において、会計とは、一取引における客の買上商品の登録と登録された商品についての精算とを含む。また、本実施形態における会計は、商品登録に際して計量会計装置10が連携して一取引に対応する商品登録を統合する「商品登録引継ぎ」を含む。本実施形態において、会計処理は、商品の登録に対応する商品登録処理と、精算に対応する精算処理と、上記の商品登録引継ぎに対応する処理とを含む。
なお、店舗STにおける計量会計装置10の設置数については、特に限定されるものではない。
計量会計装置10は、計量された重量と、商品について設定されている単位重量(例えば、100g)あたりの重量単価とにより商品の金額を算出し、商品の金額とともに登録対象として指定された商品の登録を行う。客Cは、自分が購入したい商品ごとに上記のように重量を店員Sに指示し、店員Sは、指示された商品の重量を計測し、商品登録を行っていく。
電子商品札30は、それぞれ、電子商品札番号を記憶している。電子商品札番号は、電子商品札30ごとに付与された番号であり、1の商品と対応付けられている。電子商品札30は、電子商品札番号が対応付けられた商品が陳列された場所に対応する位置に設置される。
電子商品札30は、振動を検出する振動センサを備える。
例えば、客Cによって商品が指示されると、店員Sは、指示された商品に対応する電子商品札30に対してタッチする操作を行う。電子商品札30はタッチの操作に応じた振動を検出し、自己が記憶する電子商品札番号を計量会計装置10に送信する。計量会計装置10は、電子商品札番号の受信に応じて、受信された電子商品札番号に対応付けられた商品を、登録対象の商品として設定する。
なお、同図においては、電子商品札30−1〜30−nのn個の電子商品札30が配置された例が示されているが、これは、電子商品札30の数は、陳列される商品の数に応じて適宜変更されることを示している。電子商品札30は、例えばRFID(Radio Frequency IDentifier)タグなどにより構成することができる。
店員識別タグ40は、対応の店員Sについての店員識別情報を記憶している。店員識別タグ40は、数メートル程度の通信距離により、計量会計装置10のそれぞれと非接触(無線)による通信を行い、通信相手の計量会計装置10に対して、自己が記憶する店員識別情報を送信する。店員識別タグ40は、例えばRFIDタグなどにより構成することができる。
本実施形態の決済端末50は決済中間処理装置60と接続される、決済中間処理装置60は、計量会計装置10のそれぞれと接続されている。つまり、本実施形態の決済端末50は、決済中間処理装置60を介して計量会計装置10のそれぞれと接続されている。
計量会計装置10は、特定決済が指定された場合に、決済端末50が決済処理に利用する決済情報を、決済中間処理装置60に対して(送信)出力する。決済中間処理装置60は、計量会計装置10のそれぞれから受信される決済情報を記憶したうえで、記憶された決済情報の決済端末50への転送に関する制御を実行する。
ROM102は、種々の情報を記憶する。例えば、CPU101が実行するプログラムを記憶する。また、ROM102は、店員用表示部105や客用表示部106による表示に関する情報(画面情報、メッセージ情報等)を記憶する。また、ROM102は、自装置を識別させるための装置番号(装置識別子)を記憶する。また、ROM102は、印字部110による印字に関する情報(印字内容、印字フォーマット情報等)を記憶してもよい。
RAM103は、CPU101が処理、演算を実行するにあたっての作業領域として利用される。
なお、ハードディスク107に代えて、SSD(Solid State Drive)等の他の記憶デバイスが備えられてもよい。
また、図4(B)に示すように、客C側には、電子商品札30とは異なる商品札32が商品ごとに設置されている。商品札32には、商品名や価格などをはじめとする客C向けの情報が示されている。
なお、商品札32も表示部を有する電子商品札30と同様の構成であってもよい。
図4(A)、図4(B)では、ドロア113は、秤台109a、店員用表示部105、客用表示部106、印字部110等を備える本体部の下に配置されるように設けられた例が示されている。ドロア113は、同図のように本体部と連結された状態で設けられてもよいし、本体部と分離された状態で設けられてもよい。
ただし、以降においては、説明を簡単にするため、自動釣銭機ではなくドロア113が設けられた場合を例に説明する。
記憶部602は、CPU601の補助記憶装置であり、CPU601が利用する各種の情報を記憶する。例えば、記憶部602は、CPU601が実行するプログラムを記憶する。
RAM603は、CPU601の主記憶装置であり、CPU601の作業領域として利用する。
タッチパネル表示部604は、タッチパネル(タッチパッド)と表示部とが組み合わされたことで、表示面に対する操作が可能なようにされた部位である。
インジケータ部605は、例えば決済中間処理装置60の筐体に表出して配置される所定数のLED(Light Emitting Diode)を備え、LEDを点灯させて所定の状態を表す部位である。
決済端末対応通信部606は、決済端末50と通信を行う部位である。一具体例として、決済端末対応通信部606はUSB(Universal Serial Bus)に対応する。つまり、決済中間処理装置60と決済端末50とはUSBにより接続される。しかしながら、USBは一例であって、決済中間処理装置60と決済端末50との接続に適用される通信方式、データインターフェースの方式は特に限定されない。また、決済中間処理装置60と決済端末50との接続は無線であってもよい。
装置間対応通信部607は、計量会計装置10のそれぞれと通信を行う部位である。
近距離通信部608は、店員識別タグ40と通信を行う部位である。
スキャナ部609は、コード化された情報を光学的に読み取る。
なお、決済中間処理装置60は、例えばボタンなどの物理的な操作子も設けられてよいが、同図では、図示を省略している。
ここで、客Cは、今回の取引における1つ目の商品として、「サーモンのマリネ」について200gを購入する旨を店員S−1に告げた。ここで、「サーモンのマリネ」の商品が陳列されている場所に最も近い計量会計装置10は、計量会計装置10−2であった。そこで、店員S−1は、計量会計装置10−2を使用して「サーモンのマリネ」の商品の登録を行うこととした。
店員S−1は、計量会計装置10−2の使用を開始するにあたり、自分が計量会計装置10−2の使用者となるように使用者登録を行う。
使用者登録は、例えば以下のように行われる。店員S−1が計量会計装置10−2に近づくことに応じて、店員S−1の店員識別タグ40と計量会計装置10−2とが通信可能になる。店員識別タグ40との通信が可能となったことに応じて、計量会計装置10−2は、例えば店員S−1を示す店員ボタンを表示する。店員S−1は、表示された店員ボタンに対して例えばタップ操作を行う。これにより、計量会計装置10−2にて店員S−1を使用者として登録する使用者登録が行われる。
このように使用者登録が行われた後、店員S−1は、店員用表示部105において表示されている商品登録画面に対する操作により「サーモンのマリネ」を登録対象の商品として指定する。
同図の商品登録画面においては、商品名エリアAR1、風袋重量エリアAR11、商品重量エリアAR12、内容量エリアAR13、重量単価エリアAR14、商品価格エリアAR15が配置されている。
商品名エリアAR1は、登録対象として指定された商品の商品名が表示されるエリアである。
風袋重量エリアAR11は、予め設定された風袋の重量を呼び出した場合に、風袋の重量が表示されるエリアである。
商品重量エリアAR12は、計量部109により計量された登録対象の商品の重量が示されるエリアである。
内容量エリアAR13は、登録対象の商品の内容量が表示されるエリアである。
重量単価エリアAR14は、登録対象の商品が量り売りである場合において、登録対象の商品の単位重量(100g)あたりの単価(重量単価)が表示される領域である。
商品価格エリアAR15は、登録対象の商品の重量または内容量に応じた価格(商品価格)が表示されるエリアである。
登録対象の商品を指定する操作が行われていない段階では、商品名エリアAR1、風袋重量エリアAR11、商品重量エリアAR12、内容量エリアAR13、重量単価エリアAR14、商品価格エリアAR15においては、例えば特に表示は行われない。つまり、有意な数値表示はされない。
この場合、客Cから指定された「サーモンのマリネ」は「総菜」に分類される。そこで、この場合の店員Sは、「サーモンのマリネ」を登録対象として指定するにあたり、先ず、商品分類ボタンBT1−2を操作して、「総菜」の分類を選択する。なお、「総菜」の分類が既に選択された状態であった場合、店員Sは、商品分類ボタンBT1−2に対する操作は行わなくともよい。なお、商品分類ボタンBT1の数は、商品の分類数に応じて変更されてよい。
商品ボタンBT2−1は、「サーモンのマリネ」に対応する。商品ボタンBT2−2は、ローストビーフに対応する。商品ボタンBT2−3は、「肉団子」に対応する。
店員ボタンBT30には、対応の店員についての名称(店員名称)と、対応の店員が現在応対している客との取引における商品登録状況として、当該取引においてこれまでに登録された商品の数(登録商品数)が示される。
具体的に、同図の例では、店員ボタンBT30において、「店員1」との店員名称が表示され、登録商品数については「01」との表記により、現在までに登録された商品が1つであることが示されている。
上記のように登録対象の商品として「サーモンのマリネ」を指定した後、店員S−1(「店員1」)は、「サーモンのマリネ」を陳列ケースから取り出し、「サーモンのマリネ」の量が200gとなるように計量部109により計量しながら調整する。
店員S−1(「店員1」)は、「サーモンのマリネ」の量が200gとなるように調整を終えると、商品「サーモンのマリネ」についての登録を確定させるための操作(登録確定操作)として、例えば、自分に対応する店員ボタンBT30に対するタッチ操作を行う。
店員ボタンBT30に対するタッチ操作に応じて、計量会計装置10−2は、商品「サーモンのマリネ」についての登録を確定させる。つまり、計量会計装置10−2は、商品「サーモンのマリネ」についての商品登録情報を生成する。
店員S(「店員1」)に対応して一取引における1つ目の商品の登録が確定されたことに応じて、「店員1」に対応の店員ボタンBT30における商品登録数については、これまでの「00」の表示から、同図に示される「01」の表示に変更される。
また、同図の商品重量エリアAR12においては、現在において計量部109により計測されている重量が200gであることが示されている。また、商品価格エリアAR15においては、商品の重量と重量単価とにより求められた商品価格が796円であることが示されている。また、店員ボタンBT30においては、商品登録数として「01」の数字が表示される状態となっている。この状態は、「店員1」が現在応対している取引において、1つ目の商品が登録されたことを示す。
なお、このような「店員1」に対応の店員ボタンBT30の状態は、「商品登録引継ぎ」の機能の下で、他の計量会計装置10における商品登録画面においても反映されてもよい。
ここで、「ローストビーフ」の商品に最も近い場所に設置されている計量会計装置10は、先に「サーモンのマリネ」を登録した計量会計装置10−2ではなく、計量会計装置10−3であった。このときに計量会計装置10−3は他のどの店員Sによっても使用されていなかった。そこで、店員S−1(「店員1」)は、「商品登録引継ぎ」の機能を利用して、計量会計装置10−3を使用して「ローストビーフ」の登録を行う。
使用者登録が行われたことに応じて、先に計量会計装置10−2において、店員S−1(「店員1」)が使用者として登録された状態のもとで登録された「サーモンのマリネ」の商品についての商品登録情報が、計量会計装置10−3に転送される。つまり、計量会計装置10−2から計量会計装置10−3への商品登録引継ぎが行われる。このような商品登録引継ぎに応じた商品登録情報の転送は、例えば以下のようにして行われる。例えば、使用者登録が行われた計量会計装置10−3は、同じ使用者の登録のもとで登録された商品の商品登録情報を他の計量会計装置10−1、10−2に要求する。この場合、計量会計装置10−1には該当の商品登録情報は無いが、計量会計装置10−2は、該当の商品登録情報を記憶している。そこで、計量会計装置10−2は、該当の商品登録情報を要求元の計量会計装置10−3に転送する。
商品登録画面の商品名エリアAR1においては、「ローストビーフ」が登録対象の商品として設定されたことに応じて、登録対象の商品の商品名として「ローストビーフ」が表示される。また、重量単価エリアAR14には、「ローストビーフ」の重量単価が420円であることが示されている。また、この段階では、商品の重量が計測されていないことから、商品価格エリアAR15においては「0」が表示される。
また、この段階では、「ローストビーフ」が登録対象として指定されてはいるが登録は確定していない。このため、同図の商品登録画面において配置されている店員S(「店員1」)に対応する店員ボタンBT30−1において示される登録商品数は「01」のままである。
同図の商品登録画面において、商品重量エリアAR12には、現在において計量部109により計測されている重量が250gであることが示されている。また、商品価格エリアAR15においては、「ローストビーフ」について計測された重量と重量単価とにより求められた商品価格が1050円であることが示されている。
また、「ローストビーフ」についての登録が確定されたことに応じて、「店員1」に対応する店員ボタンBT30における商品登録数は、「01」から「02」に変化し、「店員1」が応対する取引のもとで、2つ目の商品の登録が行われている段階であることが示される。
このように客Cの注文に応じた「サーモンのマリネ」と「ローストビーフ」の登録が確定された段階では、計量会計装置10−3にて、「サーモンのマリネ」と「ローストビーフ」との登録結果が統合された商品登録情報が得られている。
本実施形態の「商品登録引継ぎ」は、例えば以下のような構成によっても実現できる。つまり、一取引において同じ店員Sが商品登録のために操作する計量会計装置10を変更していっても、この段階では商品登録情報の転送を行わず、それぞれの計量会計装置10が商品登録情報を保持しておく。そして、最後に或る計量会計装置10に対して当該取引についての小計操作が行われたことに応じて、小計操作が行われた計量会計装置10が、他の計量会計装置10において保持されている同じ取引に対応の商品登録情報を取得し、取得した商品登録情報と、自己が記憶している同じ取引についての商品登録情報とを統合するようにしてもよい。
図8は、上記のように表示される精算画面の例を示している。同図に示されるように「加算情報」を示すエリアには、今回の商品登録操作により登録された「サーモンのマリネ」と「ローストビーフ」とについての登録内容が示されている。具体的には、登録された商品ごとに、商品名、重量、重量単価、商品価格などが示される。
また、精算画面においては、「サーモンのマリネ」と「ローストビーフ」とを合わせた小計金額が1846円であり、税額は148円(税率8%の例)であり、小計金額と税額とを合わせた合計金額は1994円であることが示されている。
また、客用表示部106においても、例えば合計金額等の客が代金の支払いにあたって参照する情報(精算情報画面)が表示される。
図9は、客用表示部106にて表示される精算情報画面の一例を示している。同図の精算情報画面は、客用表示部106としての表示面の全体において表示されてもよいし、例えば他の所定の内容を表示する画面と並んで配置されるような態様で表示面の一部に表示されてもよい。同図の精算情報画面においても、図8の精算画面と同様に、登録された商品ごとに、商品名、重量、重量単価、商品価格などが示され、また、計金額、税額、合計金額等が表示されている。
なお、例えば軽減税率が適用された場合において、例えばイートインとテイクアウトとで適用税率が異なる商品が登録された場合には、イートインとテイクアウトとのいずれであるかを指定する操作に応じて、対応の適用税率が設定されるようにしてよい。
ここでは、特定決済の1つであるクレジットカードの利用による決済を行う場合を例に説明する。この場合、店員S−1は、客Cからクレジットカードによる支払いを申し受けると、計量会計装置10−3に対して、クレジットカード利用による決済を宣言する所定の操作(クレジットカード利用宣言操作)を行う。一例であるが、図8の場合には、「クレジットカード」と示されたボタンをタッチする操作によりクレジットカード利用宣言操作が可能な例が示されている。
クレジットカード利用宣言操作に応じて、計量会計装置10−3は、「サーモンのマリネ」と「ローストビーフ」との商品についての登録結果が反映された商品登録情報に基づく決済情報を決済中間処理装置60に送信する。
同図においては、2つの決済指示ボタンBT40−1、BT40−2が表示された状態が示されている。以降の説明にあたり、決済指示ボタンBT40−1、BT40−2について特に区別しない場合には、決済指示ボタンBT40と記載する。
同図の例では、決済指示ボタンBT40−1において、「店員1」との店員名称と、「1994円」との合計金額とが示されている。また、決済指示ボタンBT40−2において、「店員2」との店員名称と、「890円」との合計金額とが示されている。
例えば、店員S−1(「店員1」)は、決済指示ボタンBT40−1、BT40−2のうち、「店員1」との店員名称と、「1994円」との合計金額とが示されている決済指示ボタンBT40−1が自分に対応するものであると識別できる。
また、決済指示ボタンBT40の上から下にかけての配列順は、決済中間処理装置60が決済情報を受信した順番に対応する。つまり、この場合には、店員S−1(店員1)が対応して行った商品登録に応じた決済情報が先に受信され、次に、店員S−2(店員2)が対応して行った商品登録に応じた決済情報が受信されたことが示されている。
同図の表示は、例えば、店員1(店員S−1)が或る客Cに対応して商品登録を行っているうちに、店員2(店員S−2)も別の客Cに対応して商品登録を行い、店員S−1(店員1)がクレジットカード利用宣言操作を行ってから、ほどなくして、店員S−2(店員2)もクレジットカード利用宣言操作を行った状況に対応する。
なお、決済指示ボタンBT40の強調表示の態様については、同図のようにボタン画像の枠を強調するほか、色を変更するなど、特に限定されない。
店員S−1は、決済指示ボタンBT40−1において店員名称及び合計金額が示されることに加え、決済指示ボタンBT40−1自体が強調表示されることで、自分に対応する決済指示ボタンBT40がいずれであるのかをより的確に識別できる。
あるいは、決済中間処理装置60は、決済端末50に送信の後、決済端末50から決済処理が完了したことの通知を受信したことに応じて、対応の決済情報を消去するようにしてもよい。決済端末50での決済処理が完了するまで記憶しておくことにより、例えば、決済端末50での決済処理中において、先に決済すべき他の決済情報があるような場合に応じて、決済処理を中断させた場合にも、決済処理の中断された決済情報を決済中間処理装置60が記憶していることから、例えばクレジットカードを再び読み取らなくとも、中断された決済処理を再実行させることができる。また、この場合において、決済中間処理装置60は、自己が記憶している決済情報のうち、決済端末50に送信した精算情報については決済端末50に対して送信済みであることを示す送信済フラグを設定するようにしてよい。例えば、決済端末50にて決済処理が正常に完了せずにエラーとなった場合、決済中間処理装置60は、送信済フラグが設定された精算情報を優先して決済端末50に再送させることができる。
決済情報を受信した決済端末50は、受信された決済情報を利用して決済処理を実行する。決済処理において、例えば決済端末50は、客から預かったクレジットカードが店員S−1により挿入されたことに応じて、テンキーなどの操作に応じた暗証番号(例えば、PINコード等)の入力を受け付ける。そして、クレジットカードの番号(例えば、PANコード)や入力された暗証番号等を利用して決済センターCTとの間で認証を行ったうえで、決済のためのシーケンスを実行する。また、例えばタブレット端末に対して署名を客が入力する方式の場合には、入力された署名のデータも決済端末50から決済センターCTに送信されてよい。なお、客による署名の入力は、電子サイン用モニタや決済端末50本体のディスプレイなどに対して行われてもよい。さらに、署名の入力は、例えばサインの記入以外に、例えば指紋認証や静脈認証などの生体認証が採用されてよい。
そして、決済が完了すると、例えば決済端末50は、クレジットカード利用の明細(カード会社控え、加盟店控え、客控え等)を発行する。
図11(A)は、商品登録の訂正が可能とされた場合に対応してタッチパネル表示部604に表示される決済指示画面の一例を示している。同図において、図10と同一部分には、同一符号を付している。
同図の例では、決済指示ボタンBT40−1に対応して、訂正送信ボタンBT51−1、詳細表示ボタンBT52−1が配置されている。同様に、決済指示ボタンBT40−1に対応して、訂正送信ボタンBT51−2、詳細表示ボタンBT52−2が配置されている。なお、以降の説明において、訂正送信ボタンBT51−1、BT51−2について特に区別しない場合には、訂正送信ボタンBT51と記載し、詳細表示ボタンBT52−1、BT52−2について特に区別しない場合には、詳細表示ボタンBT52と記載する。
詳細表示ボタンBT52は、対応の取引における商品登録内容を訂正するにあたって操作されるボタンである。詳細表示ボタンBT52が操作されることに応じて、タッチパネル表示部604には、図11(B)に示される訂正画面が表示される。訂正画面においては、対応の取引において登録された商品ごとの商品情報が示されている。商品情報は、例えば取引の実績情報を管理する店舗の実績管理装置から取得すればよい。また、商品情報ごとに対応する取消ボタンBT61(BT61−1、BT62−2)が配置される。
店員S−1は、商品登録内容の訂正として、例えば「サーモンのマリネ」を取り消す場合には、「サーモンのマリネ」に対応して配置された取り消しボタンBT61−1を操作する。これにより、訂正画面においては、「サーモンのマリネ」に対応する情報の表示が消去される。また、小計、税額、合計金額等も、「サーモンのマリネ」の取り消しに応じて再計算された値が表示される。
店員S−1は、上記のように訂正の操作を行うと、戻るボタンBT62を操作する。戻るボタンBT62の操作に応じて、図11(A)の決済指示画面の表示に戻る。店員S−1は、決済指示画面において、詳細表示ボタンBT52−1に対応する訂正送信ボタンBT51−1を操作する。訂正送信ボタンBT51−1に対する操作に応じて、決済中間処理装置60は、対応の決済情報を訂正するとともに、訂正後の内容を示す情報を実績管理装置に送信する。実績管理装置は、受信された情報に基づいて取引の実績情報を更新する。
なお、例えば図11(B)の訂正画面にて訂正が完了したことに応じて、図11(A)の決済指示画面に戻ることなく、訂正後の決済情報が決済端末50に送信されるようにしてよい。
ステップS101:決済中間処理装置60は、決済情報が受信されたか否かについて判定する。
ステップS102:決済情報が受信されると、決済中間処理装置60は、受信された決済情報を例えばRAM603に記憶させる。
ステップS103:決済中間処理装置60は、受信された決済情報に対応する決済指示ボタンBT40をタッチパネル表示部604に表示させる。この際、既に他の決済情報に対応する決済指示ボタンBT40が表示されていた場合には、既に表示されていた決済指示ボタンBT40のうちで最も下に配置されたものに続けて下に配置されるように、新たに決済指示ボタンBT40を表示させる。
ステップS105:強調対象の決済指示ボタンBT40が表示されている場合、決済中間処理装置60は、強調対象の決済指示ボタンBT40について強調表示を行う。
いずれの決済指示ボタンBT40に対する操作も行われなかった場合には、ステップS101に処理が戻される。
決済情報を決済端末50に送信したことに伴い、決済中間処理装置60は、ステップS103にて表示させた決済指示ボタンを消去する。また、この際に、決済情報が送信されたことを報知するための所定の態様による表示や音声の出力が決済中間処理装置60にて行われてよい。また、決済情報を決済端末50に送信したことに伴い、決済中間処理装置60は、ステップS102によりRAM603に記憶された決済情報を消去してよい。
つまり、本実施形態の計量会計装置10は、例えば店員Sの操作に応じて、一取引において自機にて行われた商品登録結果の情報を含む商品登録情報を、例えば二次元コードあるいはバーコードなどのコードとして印刷した商品登録情報券(決済情報が記録された媒体の一例)を印字部110により発行するようにされてよい。
この際、例えば決済中間処理装置60と計量会計装置10との間での通信は不可であるが、計量会計装置10の間での通信は可能である場合には、計量会計装置10間で商品登録引継ぎに応じた商品登録情報の送受信が可能となる。そこで、この場合の計量会計装置10は、例えば同じ一取引において先に商品登録処理が行われた他の計量会計装置10から受信した商品登録情報に、自機にて実行された商品登録処理の結果を追加していくように商品登録引継ぎを行うことができる。そして、計量会計装置10は、このように商品登録引継ぎが行われた商品登録情報をコードとして印刷した商品登録情報券を発行することができる。
図13(A)、(B)は、それぞれ、上記のように一取引に対応して商品登録引継ぎが行われたことに応じて発行される商品登録情報券の内容例を示している。図13(A)は、登録された商品ごとのバーコードが印刷された例を示している。一方、図13(B)は、登録された全ての商品を包括した情報を二次元コードとして印刷した例が示されている。計量会計装置10からは、図13(A)の様式の商品登録情報券と図13(B)の様式の商品登録情報券とのいずれが発行されてもよい。なお、図13(A)の商品登録情報券において、バーコードに代えて二次元コードが印刷されてもよいし、図13(B)の商品登録情報券において、二次元コードに代えてバーコードが印刷されてもよい。
店員Sは、上記のように商品登録が行われた取引についてクレジットカード利用による決済を行う際には、上記のように発行された商品登録情報券に印刷されているコードを、決済中間処理装置60のスキャナ部609により読み取らせる。これにより、決済中間処理装置60は、一取引に応じた商品登録情報を、決済情報として取得することができる。
図14(A)、(B)は、上記のように一取引に対応して計量会計装置10ごとに行われた商品登録に応じて発行される商品登録情報券の内容例を示している。図14(A)は、先に説明した商品登録引継ぎにおいて、計量会計装置10−2から発行された商品登録情報券を示し、図14(B)は、先に説明した商品登録引継ぎにおいて計量会計装置10−3から発行された商品登録情報券を示す。
商品登録情報券においては、登録された商品の内容を示す商品登録情報と、バーコード(2次元コードでもよい)と、担当の店員名と、対応の取引番号とが印刷されている。
図14(A)の商品登録情報券の場合、商品情報には、「サーモンのマリネ」が1個登録され、価格が796円であることが示される。図14(B)の商品登録情報券の場合、商品情報には、「ローストビーフ」が1個登録され、価格が1050円であることが示される。バーコードには、例えば対応の取引番号や商品登録情報等が記録される。
そして、店員Sは、クレジットカード利用による決済を行う際には、上記のように発行された複数の商品登録情報券のコードを決済中間処理装置60のスキャナ部609により読み取らせる。これにより、決済中間処理装置60は、同じ取引における複数の商品登録情報を取得する。決済中間処理装置60は、取得された同じ取引における複数の商品登録情報を1つに統合して決済情報を生成する。このようして、決済中間処理装置60は、一取引に応じた商品登録情報を、決済情報として取得することができる。
この場合には、図13、図14等に示した商品登録情報券が発行されてよい。あるいは、この場合には、例えば取引番号を指定することで、小計操作が行われた計量会計装置10あるいは実績管理装置から該当の取引に対応する決済情報を取得できる。そこで、この場合には、例えば取引情報を示すコードが印刷された商品登録情報券が発行されてもよい。
なお、図13、図14等に示される商品登録情報券には、例えばコードとして記録された内容が文字として印刷されているが、例えばコードとして記録された内容のうちの少なくとも一部の印刷が省略されていてもよい。
続いて、第2実施形態について説明する。先の第1実施形態では、商品販売データ処理システムにおいて備えられる決済端末50は1つであり、これに伴って、商品販売データ処理システムにおいて備えられる決済中間処理装置60も1つとされていた。
これに対して、本実施形態の商品販売データ処理システムにおいては、複数の決済端末50と、複数の決済端末50ごとに対応する複数の決済中間処理装置60が備えられる。
同図においては、2つの決済端末50−1、50−2と、2つの決済中間処理装置60−1、60−2が備えられた例が示されている。決済端末50−1は、決済中間処理装置60−1と接続され、決済端末50−2は、決済中間処理装置60−2と接続される。また、決済中間処理装置60−1、60−2は、それぞれ計量会計装置10−1、10−2、10−3と通信可能に接続される。
なお、以降の説明において、決済端末50−1、50−2について特に区別しない場合には決済端末50と記載し、決済中間処理装置60−1、60−2について特に区別しない場合には決済中間処理装置60と記載する。
このように、2つの決済端末50−1、50−2が備えられる構成のもとでも、例えば1つの決済端末50−1と計量会計装置10−1、10−2、10−3とは一対多の関係にある。この点については、もう1つの決済端末50−2と計量会計装置10−1、10−2、10−3とについても同様である。
図16は、図15の構成のもとで決済中間処理装置指定操作により決済中間処理装置60の指定が行われる場合に対応する精算画面の一例を示している。同図の精算画面において下側のボタンが配置されるボタンエリアBARにおいては、決済中間処理装置指定ボタンBT71−1、BT71−2が配置されている。
決済中間処理装置指定ボタンBT71−1は決済中間処理装置60−1に対応し、決済中間処理装置指定ボタンBT71−2は決済中間処理装置60−2に対応する。決済中間処理装置指定ボタンBT71−1には、決済中間処理装置60−1に付された番号である[01]が示されている。
また、同図の例では、決済中間処理装置指定ボタンBT71−1には、現在の決済中間処理装置60−1の状態(ステイタス)として「多処理画面」の表示中であることが示されるとともに、「多処理画面」の状態であることに応じて、決済中間処理装置60−1への決済情報の送信が不可である旨が示されている。ここで、「多処理画面」が表示中の状態としては、例えば決済中間処理装置60が掲示板などの決済処理とは異なる用途により使用中である状態などを挙げることができる。また、決済中間処理装置60の状態の表示に関しては、上記の「多処理画面」の他、例えば「故障」などが示されてもよい。
一方、決済中間処理装置指定ボタンBT71−2には、決済中間処理装置60−2に付された番号である[02]の表示と、決済中間処理装置60−2に対して決済情報を送信可能であることを示す表示と、現在において決済中間処理装置60−2にて記憶されている決済処理が未済の決済情報の数を示す表示とが行われている。同図においては、決済処理が未済の決済情報の数として「1」が表示された例が示されている。
店員Sは、同図の決済中間処理装置指定ボタンBT71−1、BT71−2を見ることで、現在、決済中間処理装置60−1への決済情報の送信が不可で、決済中間処理装置60−2への決済情報の送信が可能であることを把握できる。また、店員Sは、決済中間処理装置60−1、60−2の状態を把握できる。また、決済情報の送信が可能な決済中間処理装置60−2については、決済処理が未済の決済情報の数を把握することで、今回の取引についての決済処理を行えるまでのおおよその待ち時間を把握し、例えば客に伝えることもできる。
この場合の店員Sは、例えば小計操作後において、クレジットカード決済を行う場合には、決済中間処理装置指定ボタンBT71−2を操作することにより、計量会計装置10から決済中間処理装置60−2に決済情報を送信させることができる。
図17(A)は、例えば小計操作が行われたことに応じて、はじめに表示される精算画面の態様例を示している。この場合の店員Sは、クレジットカード決済を行う場合には、「現金以外」ボタンBT80に対するタッチ操作を行う。「現金以外」ボタンBT80は、ボタンエリアBARについて、クレジットカード決済に対応して決済中間処理装置指定操作を行うためのボタン表示に移行させる操作が行われるボタンである。
「現金以外」ボタンBT80が操作されたことに応じて、ボタンエリアBARは図17(A)から、図17(B)のように変化する。ここで、同図においては、決済中間処理装置60が3つ備えられている場合を例に挙げる。例えば3つの決済中間処理装置60ごとに決済端末50が接続される。
同図のボタンエリアBARにおいては、それぞれ[01]〜[03]の番号が割り当てられた3つの決済中間処理装置60ごとに対応する決済中間処理装置指定ボタンBT81−1、81−2、81−3が配置されている。
同図の決済中間処理装置指定ボタンBT81−1においては、番号[01]の決済中間処理装置60について、「応答なし」の状態であるために決済情報の送信が不可であることが示されている。
また、決済中間処理装置指定ボタンBT81−2においては、番号[02]の決済中間処理装置60について、「訂正中」の状態であるために決済情報の送信が不可であることが示されている。
また、決済中間処理装置指定ボタンBT81−3においては、番号[03]の決済中間処理装置60について、送信可能であり、現在の決済処理が未済の決済情報の数が「0」であることが示されている。
この場合、店員Sは、決済中間処理装置指定操作として、決済中間処理装置指定ボタンBT81−3を操作し、番号[03]の決済中間処理装置60に決済情報を送信させる。
例えば、決済中間処理装置60−1のほうが決済中間処理装置60−2よりも未済決済処理数が少なかったために、或る計量会計装置10から決済中間処理装置60−1に決済情報を送信した。しかし、決済中間処理装置60−1と接続された決済端末50の決済処理が何らかの理由で完了しないため待機状態が長時間継続してしまっており、その間に、決済中間処理装置60−2のほうが未済決済処理数が少なくなった。このような状況となった場合に、決済中間処理装置60−1に記憶されている決済処理待ちの決済情報を、決済中間処理装置60−2に移動させることで、決済処理をより早めに済ませることが可能となる。
上記のような決済処理情報の移動は、例えば、移動対象の決済情報を記憶している決済中間処理装置60に対する店員Sの操作によって行われてよい。具体的に、この場合の店員Sは、例えば移動対象の決済情報を記憶している決済中間処理装置60に対して、移動対象の決済情報の指定と、移動先の決済中間処理装置60の指定とを行って、決済情報の移動を指示する操作を行う。このように行われた操作に応じて、移動対象の決済情報を記憶している決済中間処理装置60は、移動対象として指定された決済情報を、送信先として指定された決済中間処理装置60に対して送信する。なお、図15に示したように、決済中間処理装置60が2つである場合には、移動先の決済中間処理装置60を指定する操作は省略されてよい。
具体的に、この場合の店員Sは、決済情報の移動先となる決済中間処理装置60に対して、移動対象の決済情報を指定する操作を行う。この際、店員Sは、移動対象の決済情報を指定する操作画面(決済情報指定画面)を決済情報の移動先となる決済中間処理装置60にて表示させる操作を行う。この操作が行われた決済中間処理装置60は、他の決済中間処理装置60にて記憶されている未済の決済情報を示す情報を、他の決済中間処理装置60のそれぞれから取得する。決済中間処理装置60は、取得された情報を利用して、他の決済中間処理装置60にて記憶されている未済の決済情報のリストが示された決済情報指定画面を表示させる。店員Sは、決済情報指定画面において示されるリストのうちから、移動対象の決済情報のリスト項目を選択し、選択したリスト項目の決済情報の送信を指示する操作を行う。この操作に応じて、決済中間処理装置60に対して、他の決済中間処理装置60から選択された決済情報が送信され、他の決済中間処理装置60では、送信した決済情報をRAM603から消去する。このようにして、決済情報の移動先となる決済中間処理装置60に対する店員Sの操作に応じた決済処理情報の移動が行われる。
なお、決済情報指定画面の表示に際して、例えば、決済中間処理装置60は、店員Sの店員識別タグ40との通信により取得した店員Sの店員識別子が対応する決済情報のリスト項目を強調表示したり、店員Sの店員識別子が対応する決済情報のリスト項目のみを表示したりしてもよい。さらに、決済中間処理装置60は、店員Sの店員識別タグ40との通信により取得した店員Sの店員識別子が対応する決済情報を特定したことに応じて、リスト項目の選択を待つことなく、自動的に、他の決済中間処理装置60に特定した決済情報の送信を実行させてもよい。即ち、或る1つの決済中間処理装置60に店員Sが近づいた場合において、店員Sが近づいた決済中間処理装置60以外の決済中間処理装置60に、店員Sに対応する決済情報が記憶されていた場合に、記憶されていた決済情報が、店員Sが近づいた決済中間処理装置60に移動されるようにしてよい。
続いて、第3実施形態について説明する。図18は、本実施形態の商品販売データ処理システムの構成例を示している。
同図においては、共有スペースSPにおいて複数の店舗ST−1〜ST−Nが営業を行っている。このように共有スペースSPにおいて複数の店舗ST−1〜ST−Nが営業を行うようにされた形態の一具体例としては、フードコートを挙げることができる。店舗ST−1〜ST−Nにおいては、それぞれ、自店舗での客との取引に応じた会計を行う会計装置である、POSレジスタ70−1〜70−Nが設置される。
なお、以降の説明において、店舗ST−1〜ST−Nについて特に区別しない場合には、店舗STと記載し、POSレジスタ70−1〜70−Nについて特に区別しない場合には、POSレジスタ70と記載する。
1つの店舗STにて、一取引に応じた特定決済が行われる場合、店員は、POSレジスタ70により商品登録を完了させると、さらにPOSレジスタ70に対して特定決済を指定する操作を行う。この操作に応じて、POSレジスタ70は、商品登録結果が反映された決済情報を決済中間処理装置60に対して送信する。
決済中間処理装置60は、受信された決済情報を記憶し、図10に例示した態様で、記憶した決済情報に対応する決済指示ボタンBT40を表示する。店員と客は、決済中間処理装置60と決済端末50とが設置された場所に赴く。店員は、決済中間処理装置60において表示される決済指示ボタンBT40のうちから、自分に対応する取引の決済指示ボタンBT40を選択する操作を行って、決済情報を決済端末50に送信させる。決済端末50には、客のクレジットカードからデータの読み取りを行うとともに、客により入力された暗証番号などを用いて、決済センターCTとの間で決済処理を実行する。
なお、決済中間処理装置60は、例えば自機及び決済端末50の近隣に設置されたPOSレジスタ70から送信された決済情報については、店員による送信指示の操作を待たずに、自動で決済端末50に送信を行うようにしてよい。
なお、この場合には、POSレジスタ70にてカードリーダなどによりクレジットカードからデータを読み取り、読み取ったクレジットカードのデータを含む決済情報を決済中間処理装置60に送信するようにしてよい。
続いて、第4実施形態について説明する。本実施形態は、券売機を設置して客からの注文に対応する飲食店に対応する商品販売データ処理システムである。
図19は、本実施形態の商品販売データ処理システムの構成例を示している。同図には、店舗STにおいて2つの券売機80−1、80−2が設置された例が示されている。以降の説明において、券売機80−1、80−2について特に区別しない場合には、券売機80と記載する。
例えば、客が現金での支払いによりメニューを注文する場合には、客は、券売機80に対して自分が注文する1以上のメニューを選択する操作を行う。券売機80は、選択されたメニューの価格の合計金額を算出し、算出した合計金額以上の現金の入金を受け付ける。合計金額以上の現金の入金が完了すると、券売機80は、選択されたメニューごとの食券を発行し、釣銭が発生した場合には、釣銭を排出する。客は、発行された食券を取り、店員に手渡す。これにより、店員が、客の注文を受け付けたことになる。
この場合の決済中間処理装置60は、券売機80−1、80−2のそれぞれと接続されるとともに、決済端末50と接続される。
案内表示としては、例えば、決済端末50が設置された場所を示す表示が行われてよい。
この場合において、例えば客側から見て左に券売機80−1が配置され、右に券売機80−2が配置されており、券売機80−1にて案内表示が行われる場合には、当該券売機80−1の右側に決済端末50が位置することを案内する内容の表示が行われる。
また、案内表示においては、例えば、決済端末50に対してクレジットカードのデータを読み込ませ、暗証番号を入力する操作を客に行ってもらうように案内する表示が行われてよい。
また、案内表示に代えて音声による案内が行われてもよい。また、案内表示と音声による案内とが併用されてよい。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
先の第1実施形態及び第2実施形態では、計量会計装置10にてドロア113が備えられることで、計量会計装置10により、例えば現金による支払いなどの特定決済以外に対応する精算処理が可能とされていた。しかしながら、本変形例として、例えば計量会計装置10においては、商品の登録処理までを行い、計量会計装置10とは別に設置された精算装置により精算処理が行われるように商品販売データ処理システムが構成されてよい。
この場合、計量会計装置10における商品登録処理によって得られた精算情報は、例えば、通信経由で精算装置に送信されるようにしてよい。あるいは、計量会計装置10にて精算情報のコードが印刷された精算券を発行し、精算装置にて精算券のコードを読み取ることで精算情報が取得されるようにしてよい。
また、精算装置は、店員の操作により精算が行われるようにされてもよいし、客の操作により精算が行われるようにされてもよい。
また、このような商品販売データ処理システムにおいて、特定決済を行う場合には、精算装置が計量会計装置10から入力した精算情報に基づいて決済情報を生成し、生成された決済情報を決済中間処理装置60に送信するようにされてよい。
登録装置と精算装置とがそれぞれ個別の装置として備えられるPOSシステム(商品販売データ処理システム)が知られている。登録装置は、店員による商品登録の操作を行うことに応じて商品登録処理を行う。精算装置は、登録装置による商品登録処理の結果が反映された精算情報を利用して、客の操作に応じて精算処理を実行する。このようなPOSシステムにおいて特定決済に対応するにあたり、本実施形態の決済端末50と決済中間処理装置60とを使用することができる。
この場合にも、例えば前述の第4実施形態に準じて、客が精算装置に対して特定決済による支払いを指定することに応じて、精算装置から決済中間処理装置60に対して決済情報が送信され、客は、決済端末50を操作して決済を行うことができる。
また、客の決済端末50に対する操作による決済処理の状況について、例えば決済中間処理装置60が登録装置あるいはストアコントローラなどの装置に通知するようにしてよい。これにより、登録装置あるいはストアコントローラにて表示される画面を見て、店員が、客の操作に応じて行われている決済の状況を把握できる。
また、この場合には、客が操作を行うために、決済端末50による決済処理について中止できるようにすることが好ましい。例えば決済端末50あるいは決済中間処理装置60に対して決済処理の中止を指示する操作が行えるようにしたうえで、中止を指示する操作が行われた場合には、決済端末50での決済処理が中止されるようにしてよい。また、店員呼出ボタンに対する操作によって店員を呼び出して決済処理の中止のための操作を行ってもらえるようにしてもよい。
また、中止に関する処理結果が電子メール等により店舗における所定の装置、端末等に送信されるようにすることもできる。
また、上記実施形態においては、決済端末50と決済中間処理装置60とがそれぞれ個別の装置とされた構成例を挙げていた。
しかしながら、例えば決済端末に本実施形態の決済中間処理装置60の機能を与えるように構成してもよい。この場合には、商品販売データ処理システムにおいて決済中間処理装置60が省略され、決済中間処理装置60の機能を有する決済端末に対して、1以上の計量会計装置10、POSレジスタ70あるいは券売機80等が接続されてよい。
決済中間処理装置60は、例えば、通信可能な状態となった店員識別タグ40から店員識別子を取得したことに応じて、取得された店員識別子が対応付けられた取引の決済情報を、計量会計装置10(あるいは、POSレジスタ70)に要求してもよい。そのうえで、決済中間処理装置60は、要求先の計量会計装置10(あるいは、POSレジスタ70)から受信した決済情報を、そのまま転送するようにして決済端末50に送信してもよい。このような構成は、上記変形例のように、本実施形態の決済中間処理装置60の機能が与えられた決済端末にも適用できる。
(1)これまでに説明したように、本実施形態の一態様は、会計に関する会計処理を実行する複数の会計装置(例えば、計量会計装置10、POSレジスタ70、券売機80)と接続する会計装置対応接続手段と、会計処理に応じて前記会計装置から出力された決済情報であって、決済に対応する処理に利用される決済情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された決済情報のうちから決済対応処理に利用すべき決済情報を指定する指定手段と備える決済情報処理装置(例えば、決済中間処理装置60、あるいは決済中間処理装置の機能を備える決済端末)である。
これにより、決済端末と会計装置とが一対多の関係にある場合において、複数の会計装置に応じた決済処理に柔軟に対応できるようになる。
なお、識別情報媒体から読み取られた識別情報と一致する識別情報が対応付けられた決済情報を表示し、他の決済情報を表示しない態様も、前記識別情報媒体から読み取られた識別情報と一致する識別情報が対応付けられた決済情報を、他の決済情報と異なる態様で表示することに含まれる。
Claims (4)
- 複数の会計装置から決済情報を受信し、受信した決済情報に基づいて非現金決済処理を行う決済情報処理装置であって、
決済方法が非現金決済である場合に前記会計装置から送信される決済情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した決済情報のうちから非現金決済処理に利用すべき決済情報を選択可能に表示する表示手段と
を備える決済情報処理装置。 - 前記決済情報に対応付けられた識別情報が記録された識別情報媒体から前記識別情報を読み取る識別情報読み取り手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記識別情報媒体から読み取られた識別情報と一致する識別情報が対応付けられた決済情報を、他の決済情報と異なる態様で表示する
請求項1に記載の決済情報処理装置。 - 前記請求項1または2に記載の決済情報処理装置に前記決済情報を送信する会計装置であって、
他の会計装置から引き継いだ商品登録結果を含む一取引の商品登録結果が反映された決済情報を送信可能な送信手段を備える
会計装置。 - 複数の会計装置から決済情報を受信し、受信した決済情報に基づいて非現金決済処理を行う決済情報処理装置としてのコンピュータを、
決済方法が非現金決済である場合に前記会計装置から送信される決済情報を受信する受信手段、
前記受信手段で受信した決済情報のうちから非現金決済処理に利用すべき決済情報を選択可能に表示する表示手段
として機能させるためのプログラム。
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