JP2021086417A - 商品販売データ処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[POSシステムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、3台のPOS端末20−1、POS端末20−2、POS端末20−3と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10を備え、夫々はLAN11を介して通信可能に接続されている。以下、POS端末20−1、20−2、20−3について特に区別しない場合には、POS端末20と総称する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
客側スキャナ部206は、客用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコード(商品コード等)等を光学的に読み取る。
キー操作部211は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコード(商品コード等)や店員の名札に付された店員コード等を光学的に読み取る。
通信部215は、他の装置(他のPOS端末20、ストアコントローラ10)との間において情報を送受信する。
続いて、POS端末20の動作モードについて説明する。POS端末20は、複数の動作モードを有する。具体的には、POS端末20は、4種類の動作モード(通常モード、フルセルフモード、ダブルスキャンモード、セミセルフモード)を有する。なお、以下に説明する動作モードは、通常業務中での会計に関する動作モード(商品登録処理や精算処理に係る動作モード)であり、売上や在高等を集計、照会等する集計モード、店員や保守員等が設定作業や保守作業を行う際のメンテナンスモード、新人がトレーニングを行う際のトレーニングモード等は含まない。
なお、本実施形態において「会計」は、例えば一取引における商品登録から、登録された商品についての精算(決済)までを含む概念である。
なお、以下の説明において、上述の4つの動作モードの分類とは別の切り口として、POS端末20が、商品登録処理を実行するモードを登録モード、精算処理を実行するモードを精算モードと称する場合がある。
通常モードは、店員側にて登録処理を実行し、客側にて精算処理を実行する動作モードである。即ち、通常モードの場合、店員側が登録モードになり、客側が精算モードになる。つまり、POS端末20は、登録処理〜精算処理の全体を通して見た場合、登録精算モードとして動作する。
フルセルフモードは、客側にて登録処理を実行し、客側にて精算処理を実行する動作モードである。即ち、フルセルフモードの場合、客側が登録モードにも精算モードにもなる。つまり、POS端末20は、登録処理〜精算処理の全体を通して見た場合、登録精算モードとして動作する。
例えば、フルセルフモードでの動作中において、店員側表示部210には、客側にて行われている登録処理や精算処理に応じて客側表示部205に表示されているのと同様の画面が表示されるようにしてよい。つまり、店員側表示部210にて、客側表示部205にて表示される内容がミラーリングされるように表示されてよい。これにより、店員は、フルセルフモードにおいて、客がどのような操作を行っており、また、POS端末20がどのような処理状況にあるのかを把握できる。
ダブルスキャンモードは、店員側及び客側の両側にて登録処理を実行し、客側にて精算処理を実行する動作モードである。即ち、ダブルスキャンモードの場合、店員側及び客側の両側が登録モードになり、客側が精算モードになる。つまり、POS端末20は、登録処理〜精算処理の全体を通して見た場合、登録精算モードとして動作する。
セミセルフモードは、2台以上のPOS端末20による動作モードであって、少なくとも1台のPOS端末20の店員側にて登録処理を実行し、他の1台のPOS端末20の客側にて精算処理を実行する動作モードである。即ち、セミセルフモードの場合、1台以上のPOS端末20が登録専用モードになり、他の1台以上のPOS端末20が精算専用モードになる。
本実施形態のPOS端末20は、複数の種別のポイントカードの併用利用(ポイントカード併用利用)に対応可能とされている。本実施形態において、ポイントカードの種別は、例えば店舗や店舗系列等に応じて異なるポイントサービスに対応する。また、本実施形態におけるポイントカード併用利用は、取引(客の1回の買い物に対応する)ごとに応じて、複数種別のポイントカードにポイントを加算することを含む。また、本実施形態におけるポイントカード併用利用は、代金の支払いに際して、複数種別のポイントカードのポイント残高のそれぞれから利用ポイント数を指定し、指定された利用ポイント数を支払金額に充当させることを含む。
ハウスポイントカードは、POS端末20が稼働される店舗(または当該店舗を含む、チェーン店、系列店等)が提供するポイントカードサービスに対応するポイントカードである。また、ここでは、ハウスポイントカード以外のポイントサービスの名称は「Aポイント」である場合を例に挙げる。「Aポイント」に対応するポイントカードについては「Aポイントカード」との名称を付して、ハウスポイントカードと区別する。
なお、本実施形態のPOS端末20が対応可能なポイントカードの種別数については特に2種類に限定されない。
一具体例として、POS端末20は、まず、ハウスポイントカードの所持、不所持に応じたボタンを客側表示部205に表示させ、客にいずれかのボタンの操作を行ってもらうように案内する。客は、ハウスポイントカードを所持していれば、ハウスポイントカードの所持に応じたボタンを操作し、所持していなければ、ハウスポイントカードの不所持に応じたボタンを操作する。
ハウスポイントカードの所持に応じたボタンが操作されると、POS端末20は、ハウスポイントカードを客側スキャナ部206またはカードリーダ208に読み取らせることを客に促す案内表示を客側表示部205に行う。客がハウスポイントカードを読み取らせる操作を行ったことに応じて、POS端末20は、ハウスポイントカードから読み取った情報に基づいて、ハウスポイントカードに対応付けられた会員を示す会員識別情報と、ポイント残高とを含むポイントカード情報を取得する。
上記のようにしてハウスポイントカードのポイントカード情報を取得した後、あるいはハウスポイントカードの不所持に応じたボタンが操作されると、POS端末20は、Aポイントカードの所持、不所持に応じたボタンを客側表示部205に表示させ、客にいずれかのボタンの操作を行ってもらうように案内する。客は、Aポイントカードを所持していれば、Aポイントカードの所持に応じたボタンを操作し、所持していなければ、Aポイントカードの不所持に応じたボタンを操作する。
Aポイントカードの所持に応じたボタンが操作されると、POS端末20は、Aポイントカードを客側スキャナ部206またはカードリーダ208に読み取らせることを客に促す案内表示を客側表示部205に行う。客がAポイントカードを読み取らせる操作を行ったことに応じて、POS端末20は、読み取られたAポイントカードから読み取った情報に基づいて、Aポイントカードに対応付けられたポイント残高を含むポイントカード情報を取得する。
あるいは、POS端末20は、ハウスポイントカードとAポイントカードとについて、客が読み取らせた順番に従ってポイントカード情報を取得するようにされてもよい。
図5は、商品登録画面の一例を示している。商品登録画面においては、案内操作エリアAR11、登録状況エリアAR12、及びポイントカード情報エリアAR13が配置されている。
案内操作エリアAR11は、会計に関する操作の案内を客に向けて行うとともに、客による会計に関する操作が行われるエリアである。
登録状況エリアAR12は、客の操作に応じた商品登録の状況が示されるエリアである。具体的に、登録状況エリアAR12においては、これまで登録され商品についての情報と、これまで登録された商品に対応する合計金額が示される。
ポイントカード情報エリアAR13は、今回の取引に応じて取得されたポイントカード情報が示されるエリアである。
図6(B)は、ポイントカード情報エリアAR13にて示される情報の第2例を示している。同図のポイントカード情報エリアAR13においては、顧客番号、会員名、ハウスポイントカードのポイント残高、Aポイントカードのポイント残高に加えて、さらに合計ポイント換算額が示される。ポイント換算額は、ポイント数を代金支払いに応じた金額に換算したものである。この場合の合計ポイント換算額は、ハウスポイントカードのポイント残高に対応するポイント換算額と、Aポイントカードのポイント残高に対応するポイント換算額とを合算したものである。
図6(C)は、ポイントカード情報エリアAR13にて示される情報の第3例を示している。同図のポイントカード情報エリアAR13においては、図6(A)と同様に、顧客番号、会員名、ハウスポイントカードのポイント残高、Aポイントカードのポイント残高が示されている。そのうえで、同図のポイントカード情報エリアAR13においては、ハウスポイントカードのポイント残高の欄にて、ハウスポイントカードのポイント残高に応じたポイント換算額がさらに示され、Aポイントカードのポイント残高の欄にて、Aポイントカードのポイント残高に応じたポイント換算額がさらに示される。なお、同図のポイントカード情報エリアAR13において、さらに図6(B)と同様に合計ポイント換算額が示されてよい。
また、図6(B)、図6(C)のようにポイント換算額に関する情報が示される場合において、ポイントの金額への換算率の情報が示されてもよい。ここでは、ハウスポイントカードについては、1ポイントあたり2円の換算率であり、Aポイントカードについては、1ポイントあたり1円の換算率となる場合の例を挙げている。
同図では、決済種別選択ボタンBT1−1は、現金による決済に対応し、決済種別ボタンBT1−2は、クレジットカード利用による決済に対応し、決済種別ボタンBT1−3は、ポイント利用を伴う決済(ポイント利用決済)に対応する。
図8は、ポイント利用種別選択画面の一例を示している。同図のポイント設定画面においては、商品登録結果エリアAR21、利用可能ポイント情報エリアAR22が配置されている。また、ポイント設定画面においては、ポイント利用種別選択ボタンBT21(BT21−1〜BT21−5)、戻るボタンBT23が配置されている。
ハウスポイントカードに関する利用可能ポイント情報としては、1080円の代金に対して、300点のポイント残高の全てが利用可能であって、利用可能な300点のポイント換算額は600円であることが示される。また、Aポイントカードに関する利用可能ポイント情報としては、1080円の代金に対して、3000点のポイント残高うちの1080点が利用可能であって、利用可能な1080点のポイント換算額は1080円であることが示される。
なお、利用可能ポイント情報エリアAR22において、例えば合計ポイント換算額が示されてもよい。
ポイント利用種別選択ボタンBT21−1は、ポイント利用種別として、ハウスポイントカードとAポイントカードのうち、ハウスポイントカードのポイントのみの利用を選択する場合に操作されるボタンである。
ポイント利用種別選択ボタンBT21−2は、ポイント利用種別として、ハウスポイントカードとAポイントカードのうち、Aポイントカードのポイントのみの利用を選択する場合に操作されるボタンである。
ポイント利用種別選択ボタンBT21−3は、ポイント利用種別として、ハウスポイントカードのポイントとAポイントカードのポイントとの併用を選択する場合に操作されるボタンである。
ポイント利用種別選択ボタンBT21−4は、ポイント利用種別として、ハウスポイントカードとAポイントカードのうち、ハウスポイントカードのポイントから優先して利用する優先利用を選択する場合に操作されるボタンである。
ポイント利用種別選択ボタンBT21−5は、ポイント利用種別として、ハウスポイントカードとAポイントカードのうち、Aポイントカードのポイントから優先して利用する優先利用を選択する場合に操作されるボタンである。
客は、ハウスポイントカードのポイントとAポイントカードのポイントとを支払いにどのように利用するのかを決めたうえで、ポイント利用種別選択ボタンBT21のうちのいずれかに対する操作を行う。
戻るボタンBT23は、前画面に戻す場合に操作されるボタンである。
図9は、ハウスポイントカードのポイント利用に応じた利用ポイント数設定画面の一例を示している。
同図の利用ポイント数設定画面においては、ポイント利用種別選択ボタンBT21のうちポイント利用種別選択ボタンBT21−1が強調表示されている。また、利用可能ポイント情報エリアAR22は、ハウスポイントカードの利用可能ポイント情報のみを示す状態に変化している。
また、利用可能ポイント情報エリアAR22の下には、全ポイント利用ボタンBT25−1が配置されている。
また、同図の利用ポイント数設定画面においては、利用ポイント情報エリアAR23が配置される。利用ポイント情報エリアAR23においては、ポイントカードごとに対応する利用ポイント情報が示される。同図は、ハウスポイントカードのポイントのみを利用する場合に対応するので、ハウスポイントカードに対応する利用ポイント情報が示され、Aポイントカードに対応する利用ポイント情報は示されていない。
利用ポイント情報は、支払いに利用するポイント数(利用ポイント数)に関する情報である。利用ポイント数は、客の操作によって指定される。具体的に同図の利用ポイント情報エリアAR23においては、客によって指定されたハウスポイントカードについての利用ポイント数と、指定された利用ポイント数に応じたポイント換算額とが示されている。
同図の利用ポイント数設定画面においては、ポイント利用種別選択ボタンBT21−3が強調表示される。
また、同図の利用ポイント数設定画面の利用可能ポイント情報エリアAR22においては、ハウスポイントカードとAカードポイントの利用可能ポイント情報が示される。
また、同図の利用ポイント数設定画面の利用ポイント情報エリアAR23においては、ハウスポイントカードとAポイントカードのそれぞれについての利用ポイント数情報が示される。
また、同図の利用ポイント数設定画面においては、ハウスポイントカードとAポイントカードとのそれぞれに対応する2つの全ポイント利用ボタンBT25−1、BT25−2が配置される。
なお、この場合において、全ポイント利用ボタンBT25−2を操作した場合には、Aポイントカードの1080点のポイント(Aカードポイント)により1080円の代金が全て支払われる。この場合、結果的には、Aポイントカードのポイントのみの利用を選択した場合と同じ支払いになる。しかし、ポイントカードの併用を選択した場合であっても、客は、1つのポイントカードのポイント利用で支払いをしたほうがよいと考え直す場合がある。そこで、ポイントの併用利用に対応する利用ポイント数設定画面であっても、1つのポイントカードのポイントのみの使用が可能なようにされてよい。
また、このようにポイントの併用利用に対応する利用ポイント数設定画面のもとで、1つのポイントカードのポイントのみの使用が可能なようにされた場合には、1つのポイントカードのポイント利用に応じた利用ポイント数設定画面は用意されなくともよい。具体的には、図8のポイント利用種別選択画面において、ポイント利用種別選択ボタンBT21−1、BT21−2は配置されなくともよい。
同図においては、利用ポイント情報エリアAR23に示されるように、ハウスポイントカードについては200点の利用ポイント数が指定され、Aポイントカードのポイントについては680点の利用ポイント数が設定されている。この場合、ハウスポイントカードの200点の利用ポイント数に応じたポイント換算額は400円であり、Aポイントカードの680点の利用ポイント数に応じたポイント換算額は680円となる。これに伴い、合計ポイント換算額エリアAR24においては、ハウスポイントカードとAポイントカードの各利用ポイント数に応じたポイント換算額の合計である1080円が示される。つまり、同図の利用ポイント情報エリアAR23においては、ハウスポイントカードの利用ポイント数情報と、Aポイントカードの利用ポイント数情報とが併記されるようにして示される。
このように利用ポイント数を指定して客が決定ボタンBT22を操作した場合、POS端末20は、指定された利用ポイント数により代金の総額が支払われるように精算処理、ポイント残高の更新処理等を実行する。
なお、同図においては、ポイントの併用利用として、代金の全額がポイントの併用により支払う例が示されている。しかしながら、ポイントの併用利用としては、代金の一部をポイントの併用により支払い、残金を他の決済種別により支払うようにすることも可能である。
同図のレシートは、下から上にかけて、ヘッダエリアAR101、会計結果エリアAR102、第1ポイント情報エリアAR103−1、第2ポイント情報エリアAR103−2、コード情報エリアAR104が配置されている。
ヘッダエリアAR101は、取引日時、取引番号等の基本的情報が示される領域である。
会計結果エリアAR102は、会計処理(商品登録処理、精算処理)の結果が示されるエリアである。同図の会計結果エリアAR102は、1つの商品が登録されたことに応じて1080円の代金が計上され、1080円の代金を、ハウスポイントカードの利用ポイント数に応じた400円のポイント換算額と、Aポイントカードの利用ポイント数に応じた680円のポイント換算額とにより支払いが行われたことを示している。
第1ポイント情報エリアAR103−1は、ハウスポイントカードのポイント情報を示すエリアである。同図の第1ポイント情報エリアAR103−1は、今回の取引において、1080円の買い物に応じて10点が加算され、代金への支払いに200点が利用された結果、ポイント残高(累計ポイント)が110点となったことが示されている。
第2ポイント情報エリアAR103−2は、Aポイントカードのポイント情報を示すエリアである。同図の第2ポイント情報エリアAR103−2は、今回の取引以前のポイント残高(前回ポイント)が3000点であり、今回の取引において、1080円の買い物に応じて5点が加算され、代金への支払いに680点が利用された結果、ポイント残高が2325点となったことが示されている。
このように、一取引の会計にあたり、ハウスポイントカードとAポイントカードとが併用された場合には、レシートにおいても、ハウスポイントカードのポイント情報と、Aポイントカードのポイント情報とが併記されるようにして印刷される。
コード情報エリアAR104は、例えば取引番号の取引を識別可能な情報のコードが印刷される領域である。
ハウスポイントカードのポイントの優先利用が選択された場合、POS端末20は、以下のようにして、ハウスポイントカードのポイントの優先利用に応じた利用ポイント数設定の処理を実行する。つまり、POS端末20は、代金に対して、まず、ハウスポイントカードのポイントを優先して利用して代金への支払いに充当させる。そして、POS端末20は、ハウスポイントカードのポイントの利用によるポイント換算額だけでは代金に満たなかった場合には、代金に満たなかった差額を、Aポイントカードの利用ポイント数により充当させる。
同図の利用ポイント数設定画面において、利用ポイント情報エリアAR23には、上記のようにPOS端末20が計算した利用ポイント数情報が示される。具体的に、同図の利用ポイント情報エリアAR23においては、ハウスポイントカードの全てのポイント残高である300点が利用ポイント数として設定され、設定された300点に対応するポイント換算額は600円であることが示されている。また、利用ポイント情報エリアAR23においては、ハウスポイントカードの300点の利用ポイント数では代金に対して不足した480円の金額を、Aポイントカードについて480点の利用ポイント数を設定することにより充足させたことが示されている。
この場合、客は、利用ポイント情報エリアAR23等に示される内容を確認し、決定ボタンBT22を操作する。決定ボタンBT22が操作されたことに応じて、POS端末20は、利用ポイント情報エリアAR23に示される利用ポイント数により代金の支払いが成立するように精算処理、ポイント残高の更新処理等を実行する。
ハウスポイントカードのポイントの優先利用が選択された場合、POS端末20は、以下のようにして、Aポイントカードのポイントの優先利用に応じた利用ポイント数設定の処理を実行する。つまり、POS端末20は、代金に対して、まず、Aポイントカードのポイントを優先して利用して代金への支払いに充当させる。この場合、Aポイントカードの3000点のポイント残高のうち、1080点を利用ポイント数として設定する。この場合、Aポイントカードの1080点の利用ポイント数のポイント換算額は1080円となるので、Aポイントカードの1080点の利用ポイント数のみにより代金への支払いが充足される。この場合、POS端末20は、ハウスポイントカードの利用ポイント数をゼロとして設定する。
同図の利用ポイント数設定画面において、利用ポイント情報エリアAR23には、上記のようにPOS端末20が計算した利用ポイント数情報が示される。具体的に、同図の利用ポイント情報エリアAR23において、ハウスポイントカードの利用ポイント数についてはゼロ点であり、ポイント換算額についてもゼロ円であることが示される。一方、Aポイントカードの1080点が利用ポイント数として設定され、設定された1080点に対応するポイント換算額は1080円であることが示されている。また、この場合の合計ポイント換算額エリアAR24においては、合計ポイント換算額として、Aポイントカードの利用ポイント数に応じたポイント換算額である1080円が示される。
ステップS101:POS端末20は、一取引に応じた会計処理の開始にあたり、ポイントカード情報を取得する。この際、客は、前述のように、客側表示部205にて表示される案内に従って、自分が所持するハウスポイントカード、Aポイントカードを、客側スキャナ部206あるいはカードリーダ208により読み取らせる操作を行う。
ステップS102:ポイントカード情報を取得すると、POS端末20は、客側表示部205にて商品登録画面(図5)を表示させる。
ステップS103:POS端末20は、商品登録画面を表示させた状態のもとで、客側スキャナ部206に商品コードを読み取らせる客の操作に応じて、商品登録処理を実行する。
ステップS105:ここでは、客は、ポイント利用決済に対応する決済種別選択ボタンBT1−3を操作した。POS端末20は、決済種別選択ボタンBT1−3の操作に応じたポイント利用決済の選択を受け付ける。
ステップS106:ポイント利用決済の選択を受け付けたことに応じて、POS端末20は、ポイント利用種別選択画面(図8)を表示する。客は、自分が支払いに適用しようとするポイント利用方法に応じて、ポイント利用種別選択画面において配置されるポイント利用種別選択ボタンBT21(BT21−1〜BT21−5)のうちのいずれかに対する操作(ポイント利用種別選択操作)を行う。
ステップS107:POS端末20は、ポイント利用種別選択画面を表示させた状態のもとで、ポイント利用種別選択操作を受け付ける。
ステップS108:POS端末20は、ポイント利用種別選択操作により指定されたポイント利用種別に応じた利用ポイント数設定画面(図9、図10、図12、図13等)を客側表示部205にて表示させる。
ステップS109:POS端末20は、利用ポイント数の設定を行う。具体的に、ポイント利用種別として、ハウスポイントカードのポイントのみの利用、Aポイントカードのポイントのみの利用、あるいは、ハウスポイントカードのポイントとAポイントカードのポイントとの併用が選択された場合、POS端末20は、利用ポイント数設定画面に対する客の操作により指定された利用ポイント数を設定する。また、ポイント利用種別として、ハウスポイントカードのポイント利用優先、あるいはAポイントカードのポイント利用優先が選択された場合、POS端末20は、指定されたポイントカードの優先利用に応じた利用ポイント数設定の処理を実行する。そして、POS端末20は、設定した利用ポイント数を、ステップS108により表示される利用ポイント数設定画面における利用ポイント情報エリアAR23において反映させる。また、POS端末20は、利用ポイント数設定に応じた合計ポイント換算額が合計ポイント換算額エリアAR24にて示されるようにする。
ステップS110:利用ポイント数設定画面における決定ボタンBT22に対する操作が行われたことに応じて、POS端末20は、設定された利用ポイント数に応じた精算処理を実行する。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記変形例のように、適宜、変更及び修正が可能である。
セミセルフモードのもとでは、登録専用モードとされたPOS端末20にて、店員が、客から手渡されたポイントカードを店員側スキャナ部212(あるいはカードリーダ208でもよい)に読み取らせるようにされてよい。この場合において、ハウスポイントカードとAポイントカードとの読み取りが行われた場合には、以下のようにして、ハウスポイントカードとAポイントカードのそれぞれのポイントカード情報が併記されるように表示されてよい。
ポイントカード情報エリアAR201は、ハウスポイントカードに対応するポイントカード情報が示されるエリアである。
ポイントカード情報エリアAR202は、Aポイントカードに対応するポイントカード情報が示されるエリアである。
即ち、同図の商品登録画面においては、ハウスポイントカードに対応するポイントカード情報と、Aポイントカードに対応するポイントカード情報とが併記されるようにして表示が行われる。これにより、店員は、客のポイントカード情報の内容を確認することができる。
図7の決済種別選択画面のポイントカード情報エリアAR131のように、既に小計金額(代金)が算出されている段階の画面で表示されるポイントカード情報エリアにおいては、算出された代金に応じたポイント加算に関する情報がさらに示されてよい。
なお、図示は省略するが、例えば同図のポイントカード情報エリアAR131において、合計ポイント換算額の内訳が示されてよい。具体的には、合計ポイント換算額である3625円について、ハウスポイントカードのポイント換算額である620円と、Aポイントカードのポイント換算額である3005円とを合算したものであることが所定の態様によって示される。
同図のポイントカード情報エリアAR131においては、ハウスポイントカードについて、現在のポイント残高(300点)、1080円の代金の支払いに応じた加算ポイント(10点)、加算ポイントが加算された後のポイント残高(310点)、加算ポイントが加算された後のポイント残高に応じたポイント換算額(620円)が示されている。また、Aポイントカードについても、現在のポイント残高(3000点)、1080円の代金の支払いに応じた加算ポイント(5点)、加算ポイントが加算された後のポイント残高(3005点)、加算ポイントが加算された後のポイント残高に応じたポイント換算額(3005円)が示されている。
また、同図のポイントカード情報エリアAR131においては、図16(B)と同様に、合計ポイント換算額についても、現在の3600円が1080円の代金の支払いに応じて3625円に増加することが示されている。
上記実施形態のPOS端末20は、複数種別のポイントカードを併用することが可能とされていた。しかしながら、例えば店舗の運用等の事情で、複数種別のポイントカードに対応可能であるが、一取引に対応して利用可能なポイントカードが1種に制限される場合がある。
フルセルフモードが設定されたPOS端末20を例に挙げると、POS端末20は、会計の開始にあたって、対応可能なポイントカードの種別のうちから、今回の取引に利用するポイントカード種別の選択が行われるポイントカード種別選択画面を表示するようにされてよい。
このようなポイントカード種別選択画面は、例えば対応可能なポイントカードの種別ごとのボタンが配置された態様であってよい。この場合、客はボタンを操作して今回の取引に利用するポイントカード種別を選択したうえで、選択した種別のポイントカードを客側スキャナ部206またはカードリーダ208に読み取らせる操作を行うようにされてよい。
あるいは、ポイントカード種別選択画面は、対応可能なポイントカードの種別を客に向けて通知するとともに、対応可能なポイントカードの種別のうちで、今回の取引に利用するポイントカードを客側スキャナ部206またはカードリーダ208に読み取らせることを客に案内する内容が示されるものであってよい。この場合には、ポイントカードを読み取らせる操作が、今回の取引に利用するポイントカードを選択する操作を兼ねることになる。
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理装置に関する。
[背景技術]
複数の店舗ごとに発行されたポイントカードのポイント数を、1つのマルチポイントカードにまとめる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2011−76325号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
特許文献1に記載の技術では、複数の店舗ごとに発行されたポイントカードのポイント数を1つのカードにまとめてはいるが、例えば店舗での代金の支払いの際には、店舗等の種別ごとに応じた特定の1つのポイントカードのみのポイントが利用される。しかしながら、種別の異なる複数のポイントカード等の特典を、複合的に利用したい場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、種別の異なる複数の特典を複合的に利用することへの便宜が図られるようにすることを目的とする。
[課題を解決するための手段]
(1)本実施形態の一態様は、種別が異なる複数の特典情報のそれぞれを取得する特典情報取得手段と、前記特典情報取得手段により取得された複数の特典情報に基づく情報を併記するようにして表示する表示手段とを備える商品販売データ処理装置(例えば、POS端末20)である。
上記構成によれば、種別の異なる複数の特典情報に基づく情報を併記するように表示することができる。これにより、種別の異なる複数の特典を複合的に利用することへの便宜が図られる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の商品販売データ処理装置であって、前記複数の特典情報はそれぞれ異なるポイントサービスにおけるポイントについての情報であり、前記表示手段は、ポイントサービスごとのポイントに関する情報を併記するようにして表示する(ポイントカード情報エリアAR13、決済種別選択ボタンBT1−3、利用可能ポイント情報エリアAR22、利用ポイント情報エリアAR23、ポイントカード情報エリアAR201及びAR202を含む商品登録画面(図16)等において示される内容)。
上記構成によれば、複数の異なるポイントサービスに対応するポイントカードを複合的に利用するにあたり、ポイントカードごとのポイントに関する情報を併記するようにして表示させることができる。これにより、ポイントカードを複合的に利用する場合における便宜が図られる。
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載の商品販売データ処理装置であって、前記表示手段は、ポイントを代金の支払いに利用する場合に、前記代金に応じて利用可能な前記ポイントサービスごとのポイント数に関する情報(利用可能ポイント情報エリアAR22の利用可能ポイント情報)を併記するようにして表示する。
上記構成によれば、複数の異なるポイントサービスに対応するポイントカードのポイントを代金の支払いに利用するにあたり、代金に応じて支払いに利用可能なポイント数(利用可能ポイント数)に関する情報を併記するようにして表示させることができる。これにより、ポイントカードのポイントを複合的に利用して支払いを行う場合における便宜が図られる。
(4)本実施形態の一態様は、(2)または(3)に記載の商品販売データ処理装置であって、前記表示手段は、代金の支払いに利用するものとして設定された前記ポイントサービスごとのポイント数に関する情報(利用ポイント情報エリアAR23における利用ポイント情報)を併記するようにして表示する。
上記構成によれば、複数の異なるポイントサービスに対応するポイントカードのポイントを代金の支払いに利用するにあたり、支払いに利用するものとして設定されたポイント数(利用ポイント数)に関する情報を併記するようにして表示させることができる。これにより、ポイントカードのポイントを複合的に利用して支払いを行う場合における便宜が図られる。
(5)本実施形態の一態様は、(1)から(4)のいずれか1つに記載の商品販売データ処理装置であって、前記複数の特典情報はそれぞれ異なるポイントサービスにおけるポイント数であり、前記表示手段は、複数のポイントサービスのポイント数に基づく合計値に関する情報(図6(B)のポイントカード情報エリアAR13における合計ポイント換算額、合計ポイント換算額エリアAR24)を表示する。
上記構成によれば、複数の異なるポイントサービスに対応するポイントカードのポイントの合計値に関する情報として、例えばポイント換算額の合計を表示することが可能となる。これにより、これによりポイントの合計に関する情報を把握しやすくなり、ポイントカードを複合的に利用する場合における便宜が図られる。
Claims (5)
- 種別が異なる複数の特典情報のそれぞれを取得する特典情報取得手段と、
前記特典情報取得手段により取得された複数の特典情報に基づく情報を併記するようにして表示する表示手段と
を備える商品販売データ処理装置。 - 前記複数の特典情報はそれぞれ異なるポイントサービスにおけるポイントについての情報であり、
前記表示手段は、ポイントサービスごとのポイントに関する情報を併記するようにして表示する
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記表示手段は、ポイントを代金の支払いに利用する場合に、前記代金に応じて利用可能な前記ポイントサービスごとのポイント数に関する情報を併記するようにして表示する
請求項2に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記表示手段は、代金の支払いに利用するものとして指定された前記ポイントサービスごとのポイント数に関する情報を併記するようにして表示する
請求項2または3に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記複数の特典情報はそれぞれ異なるポイントサービスにおけるポイント数であり、
前記表示手段は、複数のポイントサービスのポイント数に基づく合計値に関する情報を表示する
請求項1から4のいずれか一項に記載の商品販売データ処理装置。
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