図10は、比較のために示す登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、他国(他の国及び他の地域)の通貨(以下、他国通貨(例えば米ドル等))による精算処理を行う場合における登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。なお、登録精算装置とは、買上商品の登録処理と精算処理とを行うための装置である。
ステップS100:スキャナ部のスキャン等により客の買上商品を登録する。
ステップS101:小計キーの押下を受け付ける。なお、ステップS100において、店員は、客の全部の買上商品を登録した場合に小計キーを押下する。
ステップS115:預かり金の金額(他国通貨による金額)の置数入力を受け付ける。
ステップS123:預かり金の通貨(他国通貨)の指定を受け付ける。即ち、通貨の種類の入力を受け付ける。以下、指定を受け付けた通貨を指定通貨という。
例えば、店員が客から5米ドルを受け取った場合には、「5」を置数入力し(ステップS115)、「米ドル」ボタンを押下する(ステップS123)。
ステップS126:指定通貨による預かり金額を日本円による預かり金額に換算する。例えば、指定通貨による預かり金額が5米ドルであり、交換レート「1米ドル=105円」であった場合には、指定通貨による預かり金額「5米ドル」を日本円による預かり金額「525円」に換算する。
ステップS127:合計金額に対し預かり金額が不足しているか否かを判断する。預かり金額が不足している場合(YES)にはステップS115に戻る。一方、預かり金額が不足していない場合(NO)にはステップS138に進む。
ステップS138:指定通貨による預かり金額を英語で表示する。また、釣り銭がある場合には、日本円による釣り銭金額を英語で表示する。例えば、客用表示部に英語で表示する。なお、店員用表示部には英語で表示してもよいし、日本語で表示してもよい。
ステップS142:精算キーの押下を受け付ける。
ステップS144:レシートを印字、発行する。また、釣り銭がある場合には釣り銭(日本円)を排出する。そして本フローチャートは終了する。
図1は、本発明の実施形態に係る(Point Of Sales)システム1のネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、複数の商品登録装置10(商品登録装置10a、商品登録装置10b等)と、複数の精算装置20(精算装置20a、精算装置20b等)と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ)30を備え、夫々はLAN40を介して通信可能に接続されている。以下、個々の商品登録装置10a、商品登録装置10b等の夫々を特に区別しない場合には単に商品登録装置10と称し、個々の精算装置20a、精算装置20b等の夫々を特に区別しない場合には単に精算装置20と称するものとする。なお、LAN40以外の通信網が採用されてもかまわない。
商品登録装置10は、店員により操作され、買上商品の登録処理を行うための装置である。例えば、商品登録装置10は、登録処理の実行し、登録処理の処理内容(当該客の買上商品に関する商品登録情報)等を含む精算用情報を生成し、生成した精算用情報を店員により指定された精算装置20に送信する。
より詳細には、商品登録装置10は、当該商品登録装置10における商品登録時に客又は店員が通貨の種類を入力した場合(具体的には、他国通貨を指定した場合、即ち他国通貨による金額を入力した場合)には、当該通貨の種類の入力に基づく精算用情報として、当該客の買上商品に関する商品登録情報と、当該他国通貨による金額に関する情報(又は、当該他国通貨による金額から算出される自国通貨による金額に関する情報)とを含む精算用情報を生成し、生成した精算用情報を店員により指定された精算装置20に送信する。
一方、商品登録装置10は、当該商品登録装置10における商品登録時に客又は店員が通貨の種類を入力しなかった場合(具体的には、他国通貨を指定しなかった場合、即ち自国通貨による金額を入力した場合)には、当該客の買上商品に関する商品登録情報と、当該自国通貨による金額に関する情報とを含む精算用情報を生成し、生成した精算用情報を店員により指定された精算装置20に送信する。
精算装置20は、主に客により操作され、買上商品の精算処理を行うための装置である。例えば、精算装置20は、商品登録装置10から受信した精算用情報に基づいて精算処理を実行する。
より詳細には、精算装置20は、商品登録装置10から受信した精算用情報に基づく精算内容を表示し、更に所定の操作(例えばレシートを発行するためのボタン押下)に応じて、釣り銭がある場合には釣り銭を排出し、商品登録装置10から受信した精算用情報に基づくレシートを印字、発行する。また、精算装置20は、精算処理の処理内容を示した精算処理結果情報を生成し、生成した精算処理結果情報をストアコントローラ30に送信する。
ストアコントローラ30は、少なくとも、制御部(ストアコントローラ制御部と称する。非図示)、記憶部(ストアコントローラ記憶部と称する。非図示)、通信部(ストアコントローラ通信部と称する。非図示)を備える。ストアコントローラ制御部は、ストアコントローラ30全体を制御する。
ストアコントローラ記憶部は、種々の情報を記憶する。例えば、ストアコントローラ記憶部は、商品ファイルを記憶する。商品ファイルは、商品コード(例えば、JAN)、商品名、単価等を含むファイルである。また例えば、ストアコントローラ記憶部は、通貨ファイル(図4(A)参照)、言語ファイル(図4(B)参照)、通貨交換ファイル(図4(C)参照)、通貨言語対応ファイル(図4(D)参照)を記憶する。また例えば、ストアコントローラ記憶部は、精算装置20から送信された精算処理結果情報を記憶する。
ストアコントローラ通信部は、ストアコントローラ制御部の制御によって、種々の情報を送受信する。例えば、ストアコントローラ通信部は、外部(例えば、本部のサーバ)から商品ファイル、通貨ファイル、言語ファイル、通貨交換ファイル、通貨言語対応ファイルを受信し、ストアコントローラ記憶部に記憶する。また、ストアコントローラ通信部は、ストアコントローラ記憶部に記憶している商品ファイル、通貨ファイル、言語ファイル、通貨交換ファイル、通貨言語対応ファイルを商品登録装置10に送信(配信)する。また、ストアコントローラ通信部は、ストアコントローラ記憶部に記憶している商品ファイル、通貨ファイル、言語ファイルを精算装置20に送信(配信)する。また、ストアコントローラ通信部は、精算装置20から精算処理結果情報を受信し、ストアコントローラ記憶部に記憶する。
図2は、商品登録装置10の構成を表すブロック図である。商品登録装置10は、図2に示すように、CPU101と、ROM102と、RAM103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、ハードディスク107と、店員用操作部108と、通信部109と、ブザー110と、印字部111とを備える。これらは、バス119を介して互いに接続されている。
ROM102は、種々の情報を記憶する。例えば、ROM102は、登録処理等をCPU101に実行させるための商品登録装置用プログラムを記憶する。また、店員用表示部105や客用表示部106に表示される種々の画面(商品登録画面(図6(A)参照)、客用登録内容確認画面(図6(B)参照)、未精算一覧画面等)の画面情報や種々のメッセージのメッセージ情報を記憶する。また、ROM102は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。
スキャナ部104は、コード化された情報を光学的に読み取って、読み取った情報をRAM103に記憶させる。例えば、スキャナ部104は、商品に付されたバーコードを光学的に読み取って、読み取ったバーコードによって表される商品データをRAM103に記憶させる。また、スキャナ部104は、各店員に関するバーコード(例えば、各店員の名札等に出力されたバーコード)を光学的に読み取って、読み取ったバーコードによって表される店員識別情報をRAM103に記憶させる。
RAM103は、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM103は、ROM102から読み出された商品登録装置用プログラムを一時記憶する。また、RAM103は、商品登録装置用プログラムが実行されることによって生成される種々の情報(例えば、スキャナ部104が読み取った情報、精算用情報等)を一時記憶する。また、RAM103は、ストアコントローラ30から供給された商品ファイル等を一時記憶してもよい。
CPU101は、ROM102に記憶された商品登録装置用プログラムを読み出してRAM103に展開し、展開した商品登録装置用プログラムの各ステップを実行することにより、商品登録装置10全体を制御する。
店員用表示部105は、例えば、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、店員に種々の情報を表示し、また、タッチによる入力を受け付ける。例えば、店員用表示部105は、操作ボタン(例えば、商品毎のプリセットボタン、精算装置指定ボタン、未精算一覧表示ボタン、通貨指定ボタン等)を配置した商品登録画面を表示するとともに、買上商品の登録操作(例えば、スキャナ部104によるバーコードの読み取り、プリセットボタンのタッチ等)に応じて買上商品に関する情報(商品名、単価等)を表示する。なお、CPU101は、操作(タッチ)に応じた処理を実行する。
客用表示部106は、例えば、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、客に種々の情報(例えば、買上商品に関する情報等)を表示し、また、タッチによる入力(例えば、通貨の種類の入力)を受け付ける。なお、CPU101は、操作(タッチ)に応じた処理を実行する。
ハードディスク107は、例えば、磁気記録装置であり、ストアコントローラ30から供給された商品ファイル等を記憶する。ハードディスク107は、商品登録装置用プログラムを記憶してもよい。また、ハードディスク107は、精算用情報を記憶してもよい。
店員用操作部108は、店員からの種々の操作を受け付けるための各種の操作キー(小計キー、置数キー、確認キー、訂正キー、プリセットキー等)を備える。なお、CPU101は、操作(操作キーの押下)に応じた処理を実行する。例えば、ある買上商品の登録に対して訂正キーが押下された場合には、CPU101は、当該商品の登録を取り消す。
通信部109は、LAN40を介して外部の装置と通信するための通信インタフェースである。ブザー110は、確認音、警告音などを発生させるための音発生部である。印字部111は、記録媒体を発行(出力)する。
図3は、精算装置20の構成を表すブロック図である。精算装置20は、図3に示すように、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、表示部205と、操作部206と、通信部207と、ブザー208と、印字部209と、釣銭機210と、サインポール211とを備える。これらは、バス219を介して互いに接続されている。
ROM202は、種々の情報を記憶する。例えば、ROM202は、精算処理等をCPU201に実行させるための精算装置用プログラムを記憶する。また、表示部205に表示される種々の画面(精算内容確認画面(図7(A)参照)、精算処理完了画面(図7(B)参照)等)の画面情報や種々のメッセージのメッセージ情報を記憶する。また、ROM202は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。
スキャナ部204は、コード化された情報を光学的に読み取って、読み取った情報をRAM203に記憶させる。例えば、スキャナ部204は、各店員に関するバーコードを光学的に読み取って、読み取ったバーコードによって表される店員識別情報をRAM203に記憶させる。
RAM203は、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM203は、ROM202から読み出された精算装置用プログラムを一時記憶する。また、RAM203は、精算装置用プログラムが実行されることによって生成される種々の情報(例えば、スキャナ部204が読み取った情報、精算処理の終了後に生成する精算処理結果情報等)や通信部207によって受信された種々の情報(例えば、精算用情報等)を一時記憶する。また、RAM203は、ストアコントローラ30から供給された商品ファイル等を一時記憶してもよい。
CPU201は、ROM202に記憶された精算装置用プログラムを読み出してRAM203に展開し、展開した精算装置用プログラムの各ステップを実行することにより、精算装置20全体を制御する。
表示部205は、例えば、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、主に客に種々の情報を表示し、また、タッチによる入力を受け付ける。なお、CPU201は、操作(タッチ)に応じた処理を実行する。
操作部206は、客や店員からの種々の操作を受け付けるための各種の操作キー(確認キー、訂正キー、プリセットキー、精算キー等)を備える。なお、CPU201は、操作(操作キーの押下)に応じた処理を実行する。
通信部207は、LAN40を介して外部の装置と通信するための通信インタフェースである。ブザー208は、確認音、警告音などを発生させるための音発生部である。印字部209は、記録媒体を発行(出力)する。
釣銭機210は、現金の投入口及び排出口を備える。釣銭機210は、客によって投入口に投入された現金を計数して、その入金額をCPU201に通知する。また、釣銭機210は、CPU201から通知された釣り銭金額に基づいて、その釣り銭金額と等しい額の現金を排出口から排出する。
サインポール211は、複数色の表示灯を有し、それらの表示灯を点灯や点滅させることで、例えば、商品登録装置10の店員によって指定された旨、店員呼出中である旨等を報知する。
図4(A)は、商品登録装置10及び精算装置20に記憶される通貨ファイルの一例である。通貨ファイルは、各通貨の識別情報を定義したファイルである。図4(A)に示した通貨ファイルは、夫々の通貨を識別する通貨識別情報と、通貨とを対応付けて記憶している。
図4(B)は、商品登録装置10及び精算装置20に記憶される言語ファイルの一例である。言語ファイルは、各言語の識別情報を定義したファイルである。図4(B)に示した言語ファイルは、夫々の言語を識別する言語識別情報と、言語とを対応付けて記憶している。
図4(C)は、商品登録装置10に記憶される通貨交換ファイルの一例である。通貨交換ファイルは、日本円以外の通貨から日本円に交換するときや日本円から日本円以外の通貨に交換するときに参照されるファイルである。図4(C)に示した通貨交換ファイルには、例えば、通貨識別情報「C12」に対応付けて通貨識別情報「C12」によって識別される米ドルから日本円への交換レート「×105」が記憶され、通貨識別情報「C13」に対応付けて通貨識別情報「C13」によって識別されるユーロから日本円への交換レート「×115」が記憶され、通貨識別情報「C14」に対応付けて通貨識別情報「C14」によって識別される人民元から日本円への交換レート「×15.8」が記憶されている。なお、通貨交換ファイルは、例えば、一日に一度、更新される(毎日、外部からストアコントローラ30が受信し、商品登録装置10に配信される)ものであってもよい。
図4(D)は、商品登録装置10に記憶される通貨言語対応ファイルの一例である。通貨言語対応ファイルは、通貨から言語を決定するときに参照されるファイルである。図4(D)に示した通貨言語対応ファイルは、通貨識別情報と言語識別情報とを対応付けて記憶している。例えば、米ドルが指定された場合には、米ドルの通貨識別情報「C12」に対応する言語識別情報「L12」によって識別される英語が決定され、また、ユーロが指定された場合には、ユーロの通貨識別情報「C13」に対応する言語識別情報「L12」によって識別される英語が決定され、また、人民元が指定された場合には、人民元の通貨識別情報「C14」に対応する言語識別情報「L18」によって識別される中国語(簡体字)が決定される。なお、図4(E)については後述する。
続いて、図5〜図8(A)を用いて、POSシステム1の動作について説明する。図5(A)は、預かり金額が他国通貨によるものである場合における商品登録装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図5(B)は、預かり金額が他国通貨によるものである場合における精算装置20の動作の一例を示すフローチャートである。図6(A)は、商品登録装置10の店員用表示部105に表示される商品登録画面の一例である。図6(B)は、商品登録装置10の客用表示部106に表示される客用登録内容確認画面の一例である。図6(C)及び図6(D)は、商品登録装置10の客用表示部106に表示される金額確認情報の一例である。図7(A)は、精算装置20の表示部205に表示される精算内容確認画面の一例である。図7(B)は精算装置20の表示部205に表示される精算処理完了画面の一例である。図8(A)は精算装置20の印字部209から印字、発行されるレシートの一例である。なお、図8(B)及び図8(C)については後述する。
まず、図5(A)を用いて、預かり金額が他国通貨によるものである場合における商品登録装置10の動作を説明する。なお、図5(A)において、各ステップの処理の主体は、特に断りがない限り、商品登録装置10(CPU101)である。
ステップS10:スキャナ部104のスキャン等により客の買上商品を登録する。
買上商品の登録時には、店員用表示部105には例えば図6(A)に示すような商品登録画面が表示され、客用表示部106には例えば図6(B)に示すような客用登録内容確認画面が表示される。図6(A)は、3個目の買上商品(商品C)の登録後の商品登録画面を示し、図6(B)は、3個目の買上商品(商品C)の登録後の客用登録内容確認画面を示している。
図6(A)に示した商品登録画面の左側中段付近(符号a)には、登録された夫々の買上商品の商品名と単価とが表示され、その上部には、最後に登録された買上商品の商品名と単価とが表示されている。商品登録画面の右側中段付近(符号b)には、魚介類の各商品のプリセットボタンが配置され、その上部には、買上点数と合計金額とが表示されている。なお、買上点数や合計金額は、商品名や単価等と同様、商品登録情報に含まれる情報であってもよいし、商品登録情報に含まれる情報ではないが商品登録情報(商品名、単価等)から得られる情報であってもよい。
図6(A)に示した商品登録画面の下部には種々のボタンが配置されている。下部の中央左側付近(符号c)には、通貨を指定するための種々のボタン(即ち、通貨の種類を入力するための種々のボタン)が配置されている。「円」ボタンは、円(日本円)を指定するためのボタンである。「米ドル」ボタンは、米ドルを指定するためのボタンである。「ユーロ」ボタンは、ユーロを指定するためのボタンである。「元」ボタンは、人民元を指定するためのボタンである。「台湾ドル」ボタンは、台湾ドルを指定するためのボタンである。「その他」ボタンは、上記以外の通貨を指定するためのボタンである。なお、「その他」ボタンが押下された場合には、上記以外の通貨(例えば、韓国ウォン等)を指定するためのボタンを配置した小ウィンドウが表示されることにより、又は、現在表示されている「米ドル」ボタン等が上記以外の通貨(例えば、韓国ウォン等)を指定するためのボタンに切り換わることなどにより、上記以外の通貨が指定できるようになっていればよい。また、何れの通貨を指定するボタンも押下しなかった場合には、「円」ボタンが押下されたものとする。
また、右側(符号d)には、「精算機1」ボタン、「精算機2」ボタン、「精算機3」ボタン、「お会計券」ボタン、「未精算一」ボタン等が配置されている。「精算機1」ボタンは、精算装置20aを指定するためのボタンである。「精算機2」ボタンは、精算装置20bを指定するためのボタンである。「精算機3」ボタンは、精算装置20c(非図示)を指定するためのボタンである。「お会計券」ボタンは、お会計券(後述)を発行するためのボタンである。また、「未精算一」ボタンは、未精算一覧画面(未精算取引を一覧表示等するための画面)を表示するためのボタンである。なお、精算装置20を指定するためのボタン(「精算機1」ボタン、「精算機2」ボタン、「精算機3」ボタン)や「お会計券」ボタンは、小計キーの押下後に有効となるようにし小計キーの押下前は無効となるようにしてもよい。
図6(B)に示した客用登録内容確認画面の上部(符号a)には、登録された夫々の買上商品の商品名と点数と金額、合計金額とが表示されている。客用登録内容確認画面の下部(符号b)には、通貨の選択に関するメッセージ(即ち、通貨の種類の入力に関するメッセージ)が表示され、また、通貨を指定するための種々のボタン(通貨の種類を入力するための種々のボタン)が配置されている。
「JPY」ボタンは、図6(A)の「円」ボタンと同様、円(日本円)を指定するためのボタンである。「USD」ボタンは、図6(A)の「米ドル」ボタンと同様、米ドルを指定するためのボタンである。「EUR」ボタンは、図6(A)の「ユーロ」ボタンと同様、ユーロを指定するためのボタンである。「RMB」ボタンは、図6(A)の「元」ボタンと同様、人民元を指定するためのボタンである。「NTD」ボタンは、図6(A)の「台湾ドル」ボタンと同様、台湾ドルを指定するためのボタンである。「other」ボタンは、図6(A)の「その他」ボタンと同様、上記以外の通貨を指定するためのボタンである。
ステップS11:小計キーの押下を受け付ける。なお、ステップS10において、店員は、客の全部の買上商品を登録した場合に小計キーを押下する。
また、ステップS11では、登録した各商品の商品コード及び日本円による金額、日本円による合計金額をRAM103又はハードディスク107(以下、RAM103等)に記憶する。
なお、小計キーの押下後は、店員用表示部105の表示は、商品登録画面(図6(A))から小計画面(非図示)に切り換わる。小計画面上には、商品登録画面と同様、買上点数、合計金額が表示され、商品登録画面と同様のボタンが配置されている。
また、小計キーの押下後は、客用表示部106の表示は、客用登録内容確認画面(図6(B))から客用小計画面(非図示)に切り換わる。客用小計画面上には、客用登録内容確認画面と同様、買上点数、合計金額が表示され、客用登録内容確認画面と同様のメッセージが表示され、客用登録内容確認画面と同様のボタンが配置されている。
ステップS15:預かり金の金額(他国通貨による金額)の置数入力を受け付ける。
ステップS23:預かり金の通貨(他国通貨)の指定(小計画面上のボタン押下)を受け付ける。即ち、通貨の種類の入力を受け付ける。
なお、店員は、客から10米ドルを受け取った場合には、「10」を置数入力し(ステップS15)、「米ドル」を指定(店員用表示部105に表示された小計画面上の「米ドル」ボタンを押下)する(ステップS23)。また、店員は、客から11米ドルを受け取った場合には、「11」を置数入力し(ステップS15)、「米ドル」を指定(店員用表示部105に表示された小計画面上の「米ドル」ボタンを押下)する(ステップS23)。また、店員は、客から70元を受け取った場合には、「70」を置数入力し(ステップS15)、「元」を指定(店員用表示部105に表示された小計画面上の「元」ボタンを押下)する(ステップS23)。
また、ステップS15では、置数入力された数値をRAM103等に記憶し、ステップS23では、指定通貨の通貨識別情報をRAM103等に記憶する。例えば、店員が客から10米ドルを受け取っていた場合、ステップS11において「10」が置数入力され、ステップS23において「米ドル」が指定されるため、置数入力された数値「10」と、指定通貨の通貨識別情報「C12」とがRAM103等に記憶される。また、店員が客から11米ドルを受け取っていた場合、ステップS11において「11」が置数入力され、ステップS23において「米ドル」が指定されるため、置数入力された数値「11」と、指定通貨の通貨識別情報「C12」とがRAM103等に記憶される。また、店員が客から70元を受け取っていた場合、ステップS11において「70」が置数入力され、ステップS23において「元」が指定されるため、置数入力された数値「70」と、指定通貨の通貨識別情報「C14」とがRAM103等に記憶される。換言すれば、ステップS15及びステップS23では、指定通貨による預かり金額をRAM103等に記憶している。なお、後述するステップS27における判断がYESであることによりステップS15及びステップS23を再度行ったときには(即ち指定通貨による預かり金額が変更されたときには)、新たな情報をRAM103等に記憶(上書きして記憶)する。
ステップS26:指定通貨による預かり金額を日本円による預かり金額に換算する。
例えば、指定通貨による預かり金額が10米ドルであった場合には、「10米ドル」を「1050円」に換算する。具体的には、RAM103等に記憶されている置数入力値「10」と米ドルの通貨識別情報「C12」を読み出すとともに、読み出した通貨識別情報「C12」に対応する交換レート「×105」を通貨交換ファイル(図4(C))から読み出し、置数入力値「10」と交換レート「×105」とに基づいて「10米ドル」を「1050円」に換算する。同様に、指定通貨による預かり金額が11米ドルであった場合には、「11米ドル」を「1155円」に換算する。また、指定通貨による預かり金額が70元であった場合には、「70元」を「1106円」に換算する。具体的には、RAM103等に記憶されている置数入力値「70」と元の通貨識別情報「C14」を読み出すとともに、読み出した通貨識別情報「C14」に対応する交換レート「×15.8」を通貨交換ファイル(図4(C))から読み出し、置数入力値「70」と交換レート「×15.8」とに基づいて「70元」を「1106円」に換算する。
また、ステップS26では、指定通貨から日本円への交換レートと、日本円による預かり金額(換算金額)とをRAM103等に記憶する。例えば、預かり金額が10米ドルであった場合には、交換レート「×105」と、日本円による預かり金額「1050円」とがRAM103等に記憶される。また、預かり金額が11米ドルであった場合には、交換レート「×105」と、日本円による預かり金額「1155円」とがRAM103等に記憶される。また、預かり金額が70元であった場合には、交換レート「×15.8」と、日本円による預かり金額「1106円」とがRAM103等に記憶される。なお、後述するステップS27における判断がYESであることによりステップS26を再度行ったときには(即ち指定通貨による預かり金額が変更されたときには)、新たな情報をRAM103等に記憶(上書きして記憶)する。
ステップS27:合計金額に対し預かり金額が不足しているか否かを判断する。具体的には、RAM103等に記憶されている日本円による合計金額と、RAM103等に記憶されている日本円による預かり金額とを比較し、合計金額に対し預かり金額が不足しているか否かを判断する。
預かり金額が不足している場合(YES)にはステップS28に進んだ後にステップS15に戻る。一方、預かり金額が不足していない場合(NO)にはステップS38に進む。
ステップS28:指定通貨による不足金額を指定通貨に対応する言語(通貨対応言語)で表示する。例えば、買上商品の合計金額が1080円、客からの預かり金額が10米ドルである場合には、店員用表示部105と客用表示部106の両方に、図6(C)に示すような金額確認情報を表示する。なお、「JPY」は日本円の英語表記、「USD」は米ドルの英語表記、「Total」は合計金額の英語表記、「Payment」は預かり金額の英語表記、「Short」は不足金額の英語表記である。つまり、通貨対応言語(通貨の種類に応じた言語)による文言が表示されている。図6(D)についても同様である。
図6(C)に示した金額確認情報の上部(符号a)には、指定通貨(米ドル)から日本円への交換レート「105.00」が、指定通貨(米ドル)の通貨対応言語(英語)で表示されている。具体的には、交換レート「105.00」を含む英語表記「USD to JPY 105.00」が表示されている。なお、交換レート「×105」は、RAM103等に記憶されている米ドルの通貨識別情報「C12」と、通貨交換ファイル(図4(C))とに基づいて特定される。指定通貨(米ドル)の通貨対応言語(英語)は、RAM103等に記憶されている米ドルの通貨識別情報「C12」と、通貨言語対応ファイル(図4(D))と、言語ファイル(図4(B))とに基づいて特定される。図6(D)に示した金額確認情報の上部(符号a)についても同様である。
図6(C)に示した金額確認情報の中央(符号b)には、日本円及び指定通貨(米ドル)による合計金額と、日本円及び指定通貨(米ドル)による預かり金額と、日本円及び指定通貨(米ドル)による不足金額とが、指定通貨(米ドル)の通貨対応言語(英語)で表示されている。
なお、米ドルによる合計金額「10.29」は、日本円による合計金額「1080」と交換レート「105.00」とに基づいて算出している(小数第3位を切り上げ)。また、米ドルによる不足金額「0.29」は、指定通貨(米ドル)による合計金額「10.29」と指定通貨(米ドル)による預かり金額「10.00」とに基づいて算出している。
ステップS38:指定通貨による預かり金額を指定通貨の通貨対応言語で表示する。また、釣り銭がある場合には、日本円による釣り銭金額を指定通貨の通貨対応言語で表示する。例えば、買上商品の合計金額が1080円、客からの預かり金額が11米ドルである場合には、店員用表示部105と客用表示部106の両方に、図6(D)に示すような金額確認情報を表示する。なお、「Change」は釣り銭金額の英語表記である。
図6(D)に示した金額確認情報の中央(符号b)には、日本円及び指定通貨(米ドル)による合計金額と、日本円及び指定通貨(米ドル)による預かり金額と、日本円及び指定通貨(米ドル)による釣り銭金額とが、指定通貨(米ドル)の通貨対応言語(英語)で表示されている。
なお、米ドルによる合計金額「10.29」は、日本円による合計金額「1080」と交換レート「105.00」とに基づいて算出している(小数第3位を切り上げ)。また、米ドルによる釣り銭金額「0.71」は、日本円による釣り銭金額「75」と交換レート「105.00」とに基づいて算出している(小数第3位を切り上げ)。
また、ステップS38では、指定通貨による合計金額、日本円及び指定通貨による釣り銭金額、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報をRAM103等に記憶する。図6(D)の場合には、米ドルによる合計金額「10.29」、日本円による釣り銭金額「75」、米ドルによる釣り銭金額「0.72」、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報「L12」がRAM103等に記憶される。なお、他の情報については既にRAM103等に記憶されている。例えば、日本円による合計金額「1080」はステップS11において記憶され、米ドルによる預かり金額「11.00」はステップS15及びステップS23において記憶され、米ドルから日本円への交換レート「×105」と日本円による預かり金額「1155」はステップS26において記憶されている。
ステップS39:精算装置20の指定(「精算機1」ボタン、「精算機2」ボタン、「精算機3」ボタンのうちの何れかのボタンの押下)を受け付ける。
ステップS40:買上商品に関する商品登録情報と、指定通貨に関する金額情報とを含む精算用情報を生成し、ステップS39において指定された精算装置20に送信する。
例えば、RAM103等を参照し、買上商品の夫々の情報(各商品の商品コード及び日本円による金額)、日本円による合計金額「1080(円)」、米ドルから日本円への交換レート「×105」、米ドルによる預かり金額「11(米ドル)」、日本円による預かり金額「1155(円)」、日本円による釣り銭金額「75(円)」、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報「L12」を含む精算用情報を生成し、ステップS39において指定された精算装置20に送信する。そして、図5(A)のフローチャートは終了する。
続いて、図5(B)を用いて、預かり金額が他国通貨によるものである場合における精算装置20の動作を説明する。なお、図5(B)において、各ステップの処理の主体は、特に断りがない限り、精算装置20(CPU201)である。
ステップS90:商品登録装置10から送信された精算用情報を受信する。
ステップS91:精算内容を通貨対応言語で示した精算内容確認画面を表示部205に表示する。例えば、ステップS90において、買上商品の夫々の情報、日本円による合計金額「1080(円)」、米ドルから日本円への交換レート「×105」、米ドルによる預かり金額「11(米ドル)」、日本円による預かり金額「1155(円)」、日本円による釣り銭金額「75(円)」、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報「L12」を含む精算用情報を受信した場合には、例えば、図7(A)に示すような精算内容確認画面を表示する。
図7(A)に示した精算内容確認画面には、ステップS90において受信した精算用情報に基づく精算内容が表示されている。具体的には、図7(A)に示した精算内容確認画面の右側(符号a、b、c)は、精算内容を表示する領域であるが、当該精算内容は、上記精算用情報に含まれている日本円による合計金額「1080(円)」、米ドルによる預かり金額「11(米ドル)」、日本円による預かり金額「1155(円)」、日本円による釣り銭金額「75(円)」を言語識別情報「L12」によって識別される英語で示したものである。
即ち、右側上段付近(符号a)には、表示欄名が「Total」と英語で表示され、当該表示欄に表示される金額の単位を「Yen」と英語で表示した表示欄があり、当該表示欄には、日本円による合計金額「1080(円)」に基づく「1080」が表示されている。右側中段付近(符号b)には、表示欄名が「Payment」と英語で表示された2つの表示欄があり、一方の表示欄(当該表示欄に表示される金額の単位を「Dollar」と英語で表示した表示欄)には米ドルによる預かり金額「11(米ドル)」に基づく「11」が表示され、他方の表示欄(当該表示欄に表示される金額の単位を「Yen」と英語で表示した表示欄)には日本円による預かり金額「1155(円)」に基づく「1155」が表示されている。右側下段付近(符号c)には、表示欄名が「Change」と英語で表示され、当該表示欄に表示される金額の単位を「Yen」と英語で表示した表示欄があり、当該表示欄には、日本円による釣り銭金額「75(円)」に基づく「75」が表示されている。
図7(A)に示した精算内容確認画面の左側上段付近(符号d)には、画面右下に配置されている「Confirm」ボタン(符号f)の押下を促すための英語のメッセージ「Touch the “Confirm”Button to complete the payment」が表示されている。当該メッセージは、日本語用の精算内容確認画面(非図示)に配置されているおわり(確認)ボタン(非図示)の押下を促すための日本語のメッセージ「よろしければおわり(確認)ボタンを押してください」に相当する各言語のメッセージとして予め用意したものの1つであって、ステップS90において受信した精算用情報に含まれている言語識別情報「L12」に基づいて選択され、表示されたものである。
図7(A)に示した精算内容確認画面の左側下段付近(符号e)には、表示欄名が「Today’s rate」と英語で表示され、当該表示欄に表示される交換レートの内容を「yen/dollar」と英語で表示した表示欄があり、当該表示欄には、ステップS90において受信した精算用情報に含まれている米ドルから日本円への交換レート「×105」に基づく「105」が表示されている。当該表示欄は、日本語用の精算内容確認画面(非図示)に表示される表示欄(表示欄名が「今日のレート」と日本語で表示され、当該表示欄に表示される交換レートの内容を「円/ドル」と日本語で表示した表示欄)に相当する各言語の表示欄として予め用意したものの1つであって、ステップS90において受信した精算用情報に含まれている言語識別情報「L12」に基づいて選択され、表示されたものである。
図7(A)に示した精算内容確認画面の下部には種々のボタンが配置されている。「Confirm」ボタン(符号f)は、レシートを出力(釣り銭がある場合には更に釣り銭を排出)するためのボタンである。「日本語」ボタン(符号g)は、日本語による表示に切り替えるためのボタンである。なお、「日本語」ボタンの押下によって日本語による表示に切り替わった場合には、当初の言語(「日本語」ボタンの押下前の言語)に戻すためのボタンを表示し、日本語による表示から当初の言語による表示に戻せるようにしてもよい。日本語による「日本語」ボタンに代えて英語による「Japanese」ボタンを配置してもよい。
ステップS92:レシートを発行するためのボタン(図7(A)の「Confirm」ボタン)の押下を受け付ける。
ステップS93:精算内容を日本語及び通貨対応言語で示した精算処理完了画面を表示部205に表示する。例えば、図7(A)に示した精算内容確認画面において、「Confirm」ボタンが押下された場合には、例えば、図7(B)に示すような精算処理完了画面を表示する。
図7(B)に示した精算処理完了画面には、ステップS90において受信した精算用情報に基づく精算内容が表示されている。具体的には、図7(B)に示した精算処理完了画面の合計欄(表示欄名を日本語で「合計」と表示し、且つ、英語で「Total」と表示した表示欄)には、上記精算用情報に含まれている商品登録情報に基づく買上点数「3(個)」、及び、上記精算用情報に含まれている日本円による合計金額「1080(円)」が表示されている。また、お預かり欄(表示欄名を日本語で「お預り」と表示し、且つ、英語で「Payment」と表示した表示欄)には、上記精算用情報に含まれている日本円による預かり金額「1155(円)」が表示されている。また、お釣り欄(表示欄名を日本語で「おつり」と表示し、且つ、英語で「Change」と表示した表示欄)には、上記精算用情報に含まれている日本円による釣り銭金額「75(円)」が表示されている。なお、図7(B)に示した精算処理完了画面の下部には、日本語及び英語でメッセージが表示されている。
ステップS94:レシートを印字、発行する。また、釣り銭がある場合には釣り銭(日本円)を排出する。また、精算処理の処理内容を示した精算処理結果情報を生成し、生成した精算処理結果情報をストアコントローラ30に送信する。そして、図5(B)のフローチャートは終了する。
例えば、図7(A)に示した精算内容確認画面において、「Confirm」ボタンが押下された場合には、図7(B)に示した精算処理完了画面を表示するとともに、図8(A)に示すようなレシートを印字、発行する。
図8(A)に示したレシートには、ステップS90において受信した精算用情報に基づく情報が印字されている。例えば、図8(A)に示したレシート上の「合計 ¥1,080」は、上記精算用情報に含まれている日本円による合計金額「1080(円)」に基づく印字である。また、「外貨 ¥1,155」は、上記精算用情報に含まれている日本円による預かり金額「1155(円)」に基づく印字である。また、「($11 × ¥105)」は、上記精算用情報に含まれている米ドルによる預かり金額「11(米ドル)」及び米ドルから日本円への交換レート「×105」に基づく印字である。また、「お釣り ¥75」は、日本円による釣り銭金額「75(円)」に基づく印字である。なお、図8(A)に示したレシートに印字されたバーコードは、商品登録情報(又は精算用情報)を特定するための照会用のバーコードである。
続いて、図9を用いて、商品登録装置10の他の動作について説明する。図9は、預かり金額が他国通貨によるものである場合における商品登録装置10の他の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図5(A)のフローチャートは、実際に他国通貨を預かり金として手渡しされたときに他国通貨を指定(通貨の種類を入力)する場合の動作例を示しているが、以下に説明する図9のフローチャートは、他国通貨を預かり金として手渡しされる前に他国通貨を指定する場合の動作例を示している。
なお、図9のステップS50は図5(A)のステップS10と同様であり、図9のステップS51は図5(A)のステップS11と同様であり、図9のステップS78は図5(A)のステップS38と同様であり、図9のステップS79は図5(A)のステップS39と同様であり、図9のステップS80は図5(A)のステップS40と同様であるため、これらについては、説明の一部又は全部を書略する。
ステップS50:スキャナ部104のスキャン等により客の買上商品を登録する。
ステップS51:小計キーの押下を受け付ける。
ステップS53:他国通貨の指定(ボタン押下)を受け付ける。即ち、通貨の種類の入力を受け付ける。
例えば、店員は、客からの米ドルを使用する旨の申し出があった場合には、「米ドル」を指定(店員用表示部105に表示された小計画面上の「米ドル」ボタンを押下)する(ステップS53)。あるいは、客自ら「米ドル」を指定(客用表示部106に表示された客用小計画面上の「USD」ボタンを押下)する(ステップS53)。
また、ステップS53では、指定通貨の通貨識別情報をRAM103等に記憶する。例えば、店員又は客により「米ドル」が指定された場合には、指定通貨の通貨識別情報「C12」がRAM103等に記憶される。
また、ステップS53では、指定通貨のボタンを他のボタンと区別できる態様にて表示してもよい。例えば、店員用表示部105の小計画面上にて「米ドル」ボタンが押下された場合には、当該「米ドル」ボタンを「ユーロ」ボタン等の他のボタンと異なる表示態様(他のボタンと異なる大きさ、他のボタンと異なる色、ボタン上にマークの付加等)にて表示してもよい。これにより、指定通貨が何であるかを確認することができる。なお、店員用表示部105の小計画面上にて「米ドル」ボタンが押下された場合も客用表示部106の客用小計画面上にて「USD」ボタンが指定された場合も、両方のボタンの表示態様を他のボタンと異なる表示態様で表示してもよい。
ステップS54:日本円による合計金額を指定通貨による合計金額に換算する。
例えば、日本円による合計金額が1080円であった場合には、「1080円」を「10.29米ドル」に換算する。具体的には、RAM103等に記憶されている日本円による合計金額「1080」と米ドルの通貨識別情報「C12」を読み出すとともに、読み出した通貨識別情報「C12」に対応する交換レート「×105」を通貨交換ファイル(図4(C))から読み出し、日本円による合計金額「1080」と交換レート「×105」とに基づいて「1080円」を「10.29米ドル」に換算する。
また、指定通貨による合計金額を店員用表示部105(小計画面)や客用表示部106(客用小計画面)に表示する。例えば、指定通貨による合計金額を店員用表示部105や客用表示部106に指定通貨の通貨対応言語で表示(例えば、「Total 10.29 USD」等)してもよい。これにより、店員や客が、指定通貨による合計金額を確認することができる。なお、指定通貨の通貨対応言語に代えて又は加えて日本語(例えば、「合計金額 10.29米ドル」等)で指定通貨による合計金額を表示してもよい。
また、ステップS54では、合計金額をRAM103等に記憶する。具体的には、指定通貨による合計金額を日本語で表示する場合には、日本円及び指定通貨による合計金額をRAM103等に記憶し、指定通貨による合計金額を指定通貨の通貨対応言語で表示する場合には、日本円及び指定通貨による合計金額と当該通貨対応言語を識別する言語識別情報とをRAM103等に記憶する。
ステップS55:合計金額以上の預かり金の金額(指定通貨による金額)の置数入力を受け付ける。
ステップS63:預かり金の通貨(指定通貨)の再指定(小計画面上のボタン押下)を受け付ける。即ち、通貨の種類の再入力を受け付ける。
例えば、指定通貨による合計金額が例えば「10.29米ドル」であって、店員が客から11米ドルを受け取った場合には、「11」を置数入力し(ステップS55)、再度、「米ドル」を指定(店員用表示部105に表示された小計画面上の「米ドル」ボタンを押下)する(ステップS63)。なお、ステップS53において、指定通貨のボタンを他のボタンと区別できる態様にて表示している場合には、「米ドル」ボタンを再度押下すべきときに他のボタンを誤って押下するミスを抑えることができる。また、ステップS55では、置数入力された数値をRAM103等に記憶する。
ステップS78:指定通貨による預かり金額を指定通貨の通貨対応言語で表示する。また、釣り銭がある場合には、日本円による釣り銭金額を指定通貨の通貨対応言語で表示する。また、ステップS78では、日本円及び指定通貨による釣り銭金額をRAM103等に記憶する。なお、ステップS54において指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報をRAM103等に記憶していない場合には、ステップS78において、上記に加え、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報をRAM103等に記憶する。
ステップS79:精算装置20の指定を受け付ける。
ステップS80:買上商品に関する商品登録情報と、指定通貨に関する金額情報とを含む精算用情報を生成し、ステップS79において指定された精算装置20に送信する。
なお、図9のフローチャートは、他国通貨を預かり金として手渡しされる前に他国通貨を指定する場合の動作例として、小計キーの押下後に他国通貨を指定する場合の動作例を説明したが、小計キー押下前に他国通貨を指定するようにしてもよい。つまり、小計キー押下後に店員用表示部105に表示される小計画面(非図示)や客用表示部106に表示される客用小計画面上ではなく、小計キー押下前に店員用表示部105に表示される商品登録画面(図6(A))や客用表示部106に表示される客用登録内容確認画面(図6(B))において、他国通貨の指定(通貨の種類の入力)を受け付けるようにしてもよい。
また、小計キー押下前に店員用表示部105に表示される商品登録画面(図6(A))や客用表示部106に表示される客用登録内容確認画面(図6(B))において、他国通貨の指定を受け付けた場合には、少なくとも客用表示部106に表示される客用登録内容確認画面を、当該指定通貨の通貨対応言語で表示するようにしてもよいし、日本語及び当該指定通貨の通貨対応言語で表示するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を図面により説明してきたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、預かり金額が不足している場合には預かり金額を変更し、預かり金額が不足していない場合には預かり金額を変更しない例(例えば、図5(A)のステップS27(NO)ではステップS15に戻るが、ステップS27(YES)ではS15に戻らない例)を説明したが、預かり金額が多すぎる場合(預かり金額として受け取った紙幣を1枚以上客に返しても尚も合計金額以上である場合等)には、返却に関する情報(返却可能な金額、返却可能な紙幣の枚数等)を示した金額確認情報を表示し、預かり金額を変更できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、画面(小計キー押下前に店員用表示部105に表示される商品登録画面(図6(A))、小計キー押下前に客用表示部106に表示される客用登録内容確認画面(図6(B))、小計キー押下後に店員用表示部105に表示される小計画面(非図示)、小計キー押下後に客用表示部106に表示される客用小計画面等)において、通貨を指定するためのボタン(「円」ボタン、「米ドル」ボタン等)を当初から押下可能に表示する例を説明したが、画面上において、通貨を指定するためのボタンを当初から押下可能に表示しないようにしてもよい。
例えば、画面上に、他国通貨を指定するためのボタン(「米ドル」ボタン等)については当初から押下可能に表示し、自国通貨を指定するためのボタン(「円」ボタン)については、他国通貨が指定される前の状態では押下不能(非表示、無効なものとして表示(グレーダウン表示)等)とし、他国通貨が指定された後の状態において押下可能に表示してもよい。これにより、当初から押下可能なボタンの数を少なくすることができるとともに、自国通貨で精算をする場合に自国通貨を指定するためのボタンの押下の要否に悩むことがなくなる。
また例えば、当初は、通貨を指定するためのボタン(「円」ボタン、「米ドル」ボタン等)を表示せずに「他国通貨」ボタンを表示し、「他国通貨」ボタンが押下された後の状態において通貨を指定するためのボタンを押下可能に表示してもよい。具体的には、「他国通貨」ボタンが押下された場合に、他国通貨を指定するためのボタンのみを押下可能に表示してもよいし、自国通貨を指定するためのボタンも他国通貨を指定するためのボタンも押下可能に表示してもよい。当初から押下可能なボタンの数を少なくすることができるとともに、自国通貨で精算をする場合に自国通貨を指定するためのボタンの押下の要否に悩むことがなくなる。
また、上記実施形態では、通貨識別情報「C13」であるユーロが指定された場合には、図4(D)に示した通貨言語対応ファイルに従って言語識別情報「L12」によって識別される英語が常に選択される例を説明したが、指定通貨がユーロである場合に英語が選択されない場合があってもよい。例えば、ユーロが指定された場合に(「ユーロ」ボタンか「EUR」ボタンが押下された場合に)、図4(E)に示すような、複数の言語のうちの何れかを指定可能な画面(小画面等)を表示し、当該画面にて指定された言語をユーロが指定された場合の言語としてもよい。これにより、ユーロ圏内の英語を得意としない客にも対応することができる。
なお、指定可能な通貨の数(入力可能な通貨の種類)は、上記実施形態から特定される数に限定されない。例えば、他国通貨として指定可能な通貨は1種類(例えば米ドル)であってもよい。
また、上記実施形態では、商品登録装置10において他国通貨の指定を受け付けた場合(通貨の種類の入力を受け付けた場合)に、指定通貨から日本円への交換レートと、日本円及び指定通貨による合計金額と、日本円及び指定通貨による預かり金額と、日本円及び指定通貨による不足金額とを表示した金額確認情報(図6(C))か、指定通貨から日本円への交換レートと、日本円及び指定通貨による合計金額と、日本円及び指定通貨による預かり金額と、日本円及び指定通貨による釣り銭金額とを表示した金額確認情報(図6(D))を表示する例を説明したが、表示内容は、これに限定されない。例えば、商品登録装置10において指定通貨による預かり金を入力し、かつ不足金額がある場合には、指定通貨による不足金額を表示し、他の情報を表示しないようにしてもよい。また例えば、商品登録装置10において指定通貨による預かり金を入力し、かつ釣り銭金額がある場合には、日本円による釣り銭金額を表示し、他の情報を表示しないようにしてもよい。
また、上記実施形態では、預かり金額が不足している場合には、商品登録装置10の店員用表示部105と客用表示部106の両方に金額確認情報(図6(C))を表示する例を説明したが、店員用表示部105か客用表示部106のうちのいずれか一方に金額確認情報(図6(C))を表示してもよい。
また、上記実施形態では、預かり金額が不足していない場合には、商品登録装置10の店員用表示部105と客用表示部106の両方に金額確認情報(図6(D))を表示する例を説明したが、店員用表示部105か客用表示部106のうちのいずれか一方に金額確認情報(図6(D))を表示してもよい。
また、上記実施形態では、金額確認情報(図6(C)、図6(D))を通貨対応言語で表示する例を説明したが、日本語及び通貨対応言語で表示してもよいし、日本語のみで表示してもよい。「日本語」ボタン(符号g)を除いて通貨対応言語で表示している精算内容確認画面(図7(A))についても同様である。また、上記実施形態では、精算処理完了画面(図7(B))を日本語及び通貨対応言語で表示する例を説明したが、日本語か通貨対応言語のうちのいずれか一方の言語で表示してもよい。また、上記実施形態では、レシート(図8(A))を、日本語のみで印字(上部のロゴ部分の印字を除く)する例を説明したが、日本語及び通貨対応言語で印字してもよいし、通貨対応言語のみで印字してもよい。
なお、日本語及び通貨対応言語で表示する場合において、日本語と通貨対応言語のいずれを優先させるかを選択できるようにしてもよい。例えば、画面上に日本語と通貨対応言語の優先度を切り替えるためのボタンを配置し、当該ボタンの押下に応じて優先させる一方を切り替えるようにしてもよい。なお、日本語よりも通貨対応言語を優先させた場合には、通貨対応言語による表記を日本語による表記よりも目立つ(文字が大きい等)ようになっていればよい。
また、上記実施形態では、指定通貨による合計金額を画面上に表示する例を説明したが、画面上における表示に代えて又は加えて、指定通貨による合計金額を音声によって出力してもよい。また、上記実施形態では、指定通貨による不足金額を画面上に表示する例を説明したが、画面上における表示に代えて又は加えて、指定通貨による不足金額を音声によって出力してもよい。例えば、標品登録装置10(精算装置20も同様)は、ROM102に音声情報を記憶するとともに音声情報を出力するスピーカを備え(ブザー110が音声情報を出力する場合は不要)、指定通貨による合計金額や不足金額を音声によって出力してもよい。なお、店員又は顧客の操作に応じて指定通貨による合計金額(指定通貨による不足金額も同様)を音声出力するようにしてもよい。例えば、画面上に音声出力をするためのボタンを配置し、当該ボタンの押下に応じて音声出力を開始してもよい。また、指定通貨による合計金額(指定通貨による不足金額も同様)を音声出力する場合には、指定通貨の通貨対応言語による音声出力を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、商品登録装置10が通貨交換ファイル(図4(C))を記憶する例を説明したが、商品登録装置10は通貨交換ファイルを記憶しなくてもよい。例えば、商品登録装置10は、通貨交換ファイルを記憶せずに、通貨交換ファイルを備えるストアコントローラ30に問い合わせることにより、指定通貨から日本円への交換レートを取得してもよい。また、上記実施形態では、商品登録装置10が通貨言語対応ファイル(図4(D))を記憶する例を説明したが、商品登録装置10は通貨言語対応ファイルを記憶しなくてもよい。例えば、商品登録装置10は、通貨言語対応ファイルを記憶せずに、通貨言語対応ファイルを備えるストアコントローラ30に問い合わせることにより、指定通貨の通貨対応言語を特定してもよい。
また、上記実施形態では、商品登録装置10は、買上商品の夫々の情報の他に、日本円による合計金額、指定通貨から日本円への交換レート、指定通貨による預かり金額、日本円による預かり金額、日本円による釣り銭金額、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報を含む精算用情報を送信する例を説明したが、精算用情報に含まれる情報はこれに限定されない。
例えば、商品登録装置10は、日本円による合計金額、日本円による預かり金額、日本円による釣り銭金額の3つの金額を送信することに代えて、上記3つの金額のうちの2つの金額を含む精算用情報を送信するようにしてもよい。一例として、商品登録装置10は、日本円による釣り銭金額を含まない精算用情報(買上商品の夫々の情報、日本円による合計金額、指定通貨から日本円への交換レート、指定通貨による預かり金額、日本円による預かり金額、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報を含む精算用情報)を送信してもよい。商品登録装置10が上記3つの金額のうちの2つの金額を含む精算用情報を送信した場合には、精算装置20は、上記2つの金額から、上記3つの金額のうちの他の1つの金額を算出してもよい。例えば、商品登録装置10が、上述した日本円による釣り銭金額を含まない精算用情報を送信した場合、精算装置20は、日本円による合計金額と日本円による預かり金額とから日本円による釣り銭金額を算出してもよい。
また、精算装置20に交換レートを参照させる場合(例えば、精算装置20内に通貨交換ファイルを記憶させる場合、ストアコントローラ30に交換レートの問い合せをさせる場合)には、商品登録装置10は、交換レートを含まない精算用情報を送信してもよい。例えば、商品登録装置10は、指定通貨から日本円への交換レートも日本円による預かり金額も日本円による釣り銭金額も含まない精算用情報(買上商品の夫々の情報、日本円による合計金額、指定通貨による預かり金額、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報を含む精算用情報)を送信してもよい。当該場合、精算装置20は、指定通貨による預かり金額と指定通貨から日本円への交換レートとから日本円による預かり金額を算出し、日本円による合計金額と日本円による預かり金額とから日本円による釣り銭金額を算出してもよい。
また例えば、精算装置20が日本円による預かり金額と交換レートとから指定通貨による預かり金額を算出する場合や、指定通貨による預かり金額を画面(精算内容確認画面(図7(A))や精算処理完了画面(図7(B)))に表示せずかつレシートにも印字しない場合には、商品登録装置10は指定通貨による預かり金額を含まない精算用情報を送信してもよい。
また例えば、精算装置20が指定通貨による預かり金額と交換レートとから日本円による預かり金額を算出する場合や、日本円による預かり金額を画面に表示せずかつレシートにも印字しない場合には、商品登録装置10は日本円による預かり金額を含まない精算用情報を送信してもよい。
また、精算装置20において指定通貨の通貨対応言語を参照させる場合(例えば、精算装置20内に通貨言語対応ファイルを記憶させる場合、ストアコントローラ30に通貨対応言語の問い合せをさせる場合)には、商品登録装置10は、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報を含まない精算用情報を送信してもよい。
また例えば、精算装置20が画面を日本語のみで表示し、かつ、日本語のみで印字したレシートを発行する場合には、商品登録装置10は指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報を含まない精算用情報を送信してもよい。
また、精算装置20が指定通貨による合計金額を画面に表示等する場合には、商品登録装置10は、指定通貨による合計金額を含む精算用情報を送信してもよい。また、精算装置20が指定通貨による釣り銭金額を画面に表示等する場合には、商品登録装置10は、指定通貨による釣り銭金額を含む精算用情報を送信してもよい。
また、上記実施形態では、レシートは常に精算装置20(印字部209)から印字、発行される例を説明したが、釣り銭がない場合にはレシートは商品登録装置10(印字部111)から印字、発行されるようにしてもよい。釣り銭がなくレシートを商品登録装置10から印字、発行する場合には、商品登録装置10は、精算用情報を精算装置20に送信しなくてもよい。釣り銭がなくレシートを商品登録装置10から印字、発行し、精算用情報を精算装置20に送信しない場合には、商品登録装置10は、当該商品登録装置10における精算処理の処理内容を示した精算処理結果情報を生成し、生成した精算処理結果情報をストアコントローラ30に送信してもよい。
また、上記実施形態では、精算用情報を送信する精算装置20の決定方式として、店員自らが何れかの精算装置20を指定(「精算機1」ボタン、「精算機2」ボタン、「精算機3」ボタンの何れかを押下)する決定方式(以下、指定決定方式)を説明したが、精算装置20の決定方式は、上記指定方式に限定されない。例えば、店舗機器(商品登録装置10、ストアコントローラ30、精算装置20等)が、精算装置20の稼働状況(エラー、メンテナンス中であるか等)や利用状況(待機中(空き状態)、処理中等)等を判断し、精算用情報を送信する精算装置20を決定する方式(以下、自動決定方式)を採用してもよい。自動決定方式の場合、精算処理を実行する精算装置20を店舗機器が決定するため、店員は、単に、例えば「送信」ボタンを押下すればよいため、作業負担を軽減させることができます。
自動決定方式では、ある精算装置20に精算用情報を送信した場合、商品登録装置10の表示部(店員用表示部105、客用表示部106)において送信先の精算装置20を特定可能な情報を表示(例えば、精算用情報の送信後に「○○番のレジで精算をお願いします」というメッセージを表示)させたり、送信先の精算装置20のサインポール211を点滅(又は点灯)させたりして、送信先の精算装置20(自動決定方式における店舗機器の決定結果)を報知し、該当する精算装置に20に客を案内(誘導)する。なお、表示部による報知(上記メッセージ等の表示)は、小計画面(非図示)上に表示してもよいし、小計画面に代えて又は加えて(重畳させて)表示する小ウィンドウ上に表示してもよい。
また、通貨の種類の入力を受け付けた場合(他国通貨を指定した場合)には、当該指定通貨の種類に応じた言語(通貨対応言語)で上記メッセージ等を表示してもよい。例えば、客用表示部106には通貨対応言語で上記メッセージを表示し、店員用表示部105には日本語及び通貨対応言語で上記メッセージを表示してもよい。なお、店員用表示部105に表示する通貨対応言語による上記メッセージには、当該通貨対応言語による発音の仕方を例えば片仮名等にて表示してもよい。これにより外国語が不慣れな店員であっても表示された情報を活用することで客(外国人客)を精算装置に誘導することができる。更に、上記メッセージ等を通貨対応言語で印字した媒体(印刷物)を印字部111から発行し、客に開示又は手渡しするようにしてもよい。これにより外国語が不慣れな店員であっても媒体を活用することで客を精算装置へ確実に誘導することができる。
なお、自動決定方式において、店舗機器は、夫々の精算装置20の稼働状況や利用状況等に基づいて、夫々の精算装置20における精算処理の優先順位(又は優先度)を算出し、当該優先順位(優先度)を用いて送信先の精算装置20を決定してもよい。優先順位(優先度)を用いた自動決定方式を特に優先方式と称する場合がある。
また、上記実施形態では、商品登録装置10は、直接、精算装置20に精算用情報を送信する例を説明したが、商品登録装置10は、ストアコントローラ30を介して精算装置20に精算用情報を送信してもよい。
なお、商品登録装置10がストアコントローラ30を介して精算装置20に精算用情報を送信する態様では、商品登録装置10が送信した精算用情報と、精算装置20が受信する精算用情報とが異なる場合があってもよい。例えば、商品登録装置10は、日本円による預かり金額を含まない精算用情報(買上商品の夫々の情報、日本円による合計金額、指定通貨による預かり金額、日本円による釣り銭金額、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報を含む精算用情報)をストアコントローラ30に送信し、ストアコントローラ30は、商品登録装置10から受信した精算用情報に含まれる指定通貨による預かり金額と自身が記憶している指定通貨から日本円への交換レートとから日本円による預かり金額を算出し、日本円による預かり金額を含む精算用情報(買上商品の夫々の情報、日本円による合計金額、指定通貨による預かり金額、日本円による預かり金額、日本円による釣り銭金額、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報を含む精算用情報)を精算装置20に送信し、精算装置20は、ストアコントローラ30から上記日本円による預かり金額を含む精算用情報を受信してもよい。
また、商品登録装置10から精算装置20に精算用情報を供給する方法はLAN40を介した精算用情報の送受信に限定されない。例えば、商品登録装置10において精算用情報をコード化した2次元コードを印字したお会計券を発行し、精算装置20においてお会計券上の2次元コードをスキャナ部204で読み取る方法によって、商品登録装置10から精算装置20に精算用情報を供給してもよい。なお、商品登録装置10において精算用情報の一部(例えば取引番号)をコード化したバーコードを印字したお会計券を発行し、精算装置20においてお会計券上のバーコードをスキャナ部204で読み取って取引番号を取得し、当該取引番号に対応する精算用情報を商品登録装置10(又は、ストアコントローラ30)から取得してもよい。
なお、お会計券には、コード情報(2次元コード、バーコード)の他にも、顧客向け情報(例えば、当該お会計券をどうしたらいいのか、何をしたらいいのか等)を印字してもよい。また、他国通貨が指定され、かつお会計券上に顧客向けの説明文を印字する場合には、お会計券に、指定通貨(当該他国通貨)の通貨対応言語で顧客向け情報を印字するようにしてもよいし、日本語及び通貨対応言語で顧客向け情報を印字するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、商品登録装置10は、他国通貨の指定を受け付けた場合には、商品登録情報と、当該他国通貨による金額に関する情報(又は、当該他国通貨による金額から算出される自国通貨による金額に関する情報)とを含む精算用情報を送信する例(つまり、商品登録情報と当該他国通貨による金額に関する情報等とを纏めて送信する例)を説明したが、商品登録装置10は、商品登録情報を含まない精算用情報を送信してもよい(つまり、商品登録情報とは別個に、当該他国通貨による金額に関する情報等を送信してもよい)。
なお、他国通貨の指定を受け付けなかった場合には、商品登録装置10は、他国通貨による金額に関する情報等を含まない精算用情報を出力するため、精算装置20は、他国通貨による金額に関する情報等に基づく情報を、例えば、精算内容確認画面や精算処理完了画面に表示することはなく、レシートにも印字することはない。
以上のように、店員が操作を行い、顧客の購入対象の商品を登録する登録装置(商品登録装置10)と、前記商品の登録データ(商品登録情報)に基づいて顧客が自ら操作して精算を行う精算装置(精算装置20)とを有するPOSシステム1は、前記登録装置は、通貨の種類を入力可能な入力手段(図6(A)、図6(B)、図4(C)に示した通貨の種類を入力するための種々のボタン、図5(A)のステップS23の処理や、図9のステップS53、S63の処理等)と、前記入力手段による前記通貨の種類の入力に基づく第1情報(通貨の種類の入力を受け付けた場合に送信される精算用情報に含まれる情報であって、指定通貨による合計金額、指定通貨による預かり金額、指定通貨から日本円への交換レート、日本円による預かり金額、日本円による釣り銭金額、指定通貨による釣り銭金額、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報等のうちの少なくとも一部の情報)を出力可能な第1出力手段(図5(A)のステップS40の処理や、図9のステップS80の処理や、お会計券を発行する処理等)とを備え、前記精算装置は、前記第1出力手段が出力した前記第1情報に基づく第2情報(第1情報を含む精算用情報が出力された場合において精算内容確認画面や精算処理完了画面に表示される表示情報のうち、指定通貨による合計金額、指定通貨による預かり金額、指定通貨から日本円への交換レート、日本円による預かり金額、日本円による釣り銭金額、指定通貨による釣り銭金額、文言、メッセージ等のうちの少なくとも一部の情報)を出力可能な第2出力手段(図5(A)のステップS91、S93の処理等)とを備える。
これにより、通貨の種類として他国通貨の種類を入力した場合、入力した他国通貨の種類に応じた情報が出力される。従って、他国通貨による会計においても処理効率等を向上させることができる。つまり、店員は登録装置(商品登録装置10)において顧客から他国通貨を受け取り、顧客は精算装置20において精算内容を確認し、レシートや日本円の釣り銭を受け取るため、他国通貨による会計においても処理効率等を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、前記第1出力手段は、前記登録データと前記第1情報とを合わせて出力している。つまり、上記実施形態では、商品登録装置10は、通貨の種類の入力を受け付けた場合、商品登録情報と、他国通貨による金額に関する情報等(指定通貨による合計金額、指定通貨による預かり金額、指定通貨から日本円への交換レート、日本円による預かり金額、日本円による釣り銭金額、指定通貨による釣り銭金額、指定通貨の通貨対応言語を識別する言語識別情報等のうちの少なくとも一部の情報)とを含む精算用情報を出力している。なお、上述したように、商品登録装置10は、商品登録情報を含まない精算用情報を送信してもよい(つまり、商品登録情報とは別個に、当該他国通貨による金額に関する情報等を送信してもよい)。
これにより、他国通貨に関する情報と登録データとが纏めて出力されるため、処理効率等を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、前記第2出力手段は、前記第1情報(言語識別情報等)に応じた言語を用いて前記第2情報を出力している。
これにより、精算装置では、登録装置において入力した通貨の種類に応じた言語、即ち、顧客に合った言語が出力されるため、処理効率等を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、前記第2出力手段は、前記入力手段による前記通貨の種類の入力が無かった場合、前記第2情報の出力を禁止し、前記登録データに関する情報のみを出力している。つまり、上述したように、他国通貨の指定を受け付けなかった場合には、商品登録装置10は、他国通貨による金額に関する情報等を含まない精算用情報を出力するため、精算装置20は、他国通貨による金額に関する情報等に基づく情報を、例えば、精算内容確認画面や精算処理完了画面に表示することはなく、レシートにも印字することはない。
これにより、精算装置における出力を好適に調整することができる。
なお、上記実施形態では、前記入力手段によって入力された前記通貨の種類と金額とに基づいて自国通貨による金額を算出する算出手段(図5(A)のステップS26の処理等)を備え、前記精算装置は、前記入力手段によって入力された通貨の種類にかかわらず自国通貨による精算(図5(B)のステップS94の処理等)を行っている。
これにより、他国通貨を扱う精算装置を用意することなく、処理効率等を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、登録された商品の金額を報知する金額報知手段(図6(C)、図6(D)、図7(A)、図7(B)における金額の表示等、図8(A)における金額の印字等)を備え、前記金額報知手段は、前記通貨の種類が入力された場合に、登録された商品の合計金額を少なくとも当該通貨によって報知(図6(C)、図6(D)、図7(A)における合計金額の表示)している。
これにより、他国通貨による会計を望む顧客に、当該他国通貨に換算した合計金額を明確に伝えることができる。
なお、上記実施形態では、登録された商品の合計金額よりも預かり金額が少ない場合に不足金額を報知する不足金額報知手段(図6(C)における不足金額の表示等)を備え、前記不足金額報知手段は、前記通貨の種類と金額とが入力され、かつ、登録された商品の合計金額よりも預かり金額が少ない場合に、少なくとも当該通貨によって前記不足金額を報知している。
これにより、他国通貨による会計を望む顧客に、当該他国通貨に換算した不足金額を明確に伝えることができる。
なお、前記通貨の種類は、金種情報を含み、前記第1出力手段は、前記第1情報に金種毎の数量を含めて出力してもよい。つまり、上記実施形態では、日本円、米ドル、ユーロ、…等を通貨の種類として説明したが、通貨の種類は、例えば、1米ドル硬貨、5米ドル紙幣、10米ドル紙幣、…、1ユーロ硬貨、5ユーロ紙幣、10ユーロ紙幣、…、等であってもよい。
なお、米ドル、ユーロ、…等を通貨の種類として入力する態様(以下、国別態様という)では、国別態様における夫々の通貨を指定するためのボタン(例えば、「米ドル」ボタン、「ユーロ」ボタン等)を画面上に配置するが、1米ドル硬貨、5米ドル紙幣、10米ドル紙幣、…、1ユーロ硬貨、5ユーロ紙幣、10ユーロ紙幣、…、等を通貨の種類として入力する態様(以下、国別金種別態様という)では、国別金種別態様における夫々の通貨を指定するためのボタン(例えば、「1米ドル硬貨」ボタン、「5米ドル紙幣」ボタン、「10米ドル紙幣」ボタン、…、「1ユーロ硬貨」ボタン、「5ユーロ紙幣」ボタン、「10ユーロ紙幣」ボタン等)を画面上に配置するなどして、国別金種別態様における夫々の通貨の種類の入力ができるようになっていればよい。
また、国別金種別態様では、国別態様おける日本円、米ドル、ユーロ、…等を識別する通貨識別情報(以下、国別通貨識別情報という)に代えて、1米ドル硬貨、5米ドル紙幣、10米ドル紙幣、…、1ユーロ硬貨、5ユーロ紙幣、10ユーロ紙幣、…、等を識別する通貨識別情報(以下、国別金種別通貨識別情報という)を用いるようにしてもよい。商品登録装置10が国別金種別通貨識別情報等(金種毎の枚数情報)を含む精算用情報を出力することにより、精算装置20は、国別金種別通貨識別情報等に基づく情報を出力することができるようになる。例えば、精算装置20は、国別金種別通貨識別情報等に基づく情報を精算内容確認画面や精算処理完了画面に表示したり、国別金種別通貨識別情報等に基づく情報をレシート(図8(B)参照)に印字したり、国別金種別通貨識別情報等を含む精算処理結果情報をストアコントローラ30に送信したりすることができるようになる。
図8(B)に示したレシートには、指定通貨(米ドル)による預かり金額「11(米ドル)」の金種毎の枚数情報(1米ドル硬貨が5枚、5米ドル紙幣が1枚、10米ドル紙幣が1枚)が印字されている。なお、図8(B)に示したレシートでは、金種毎の枚数情報を通貨対応言語で表示する例を説明したが、日本語及び通貨対応言語で表示してもよいし、日本語のみで表示してもよい。
また、国別金種別態様では、商品登録装置10において、国別金種別通貨識別情報等を記憶するようにしてもよい。つまり、1米ドル硬貨5枚、5米ドル紙幣1枚、10米ドル紙幣1枚による11米ドルの預かり金額があった場合、商品登録装置10は、金種毎の枚数情報(1米ドル硬貨が5枚、5米ドル紙幣が1枚、10米ドル紙幣が1枚)をRAM103等に記憶するようにしてもよい。
これにより、商品登録装置10において、登録装置において回収し保管している金種毎(例えば外貨の金種毎)の数量(実在高)と、登録装置において入力された金種毎(例えば外貨の金種毎)の数量(理論在高)とを比較し、正しく回収し保管されているかを簡便に検証することができるようになる。
商品登録装置10では、外貨を受け取り、受け取った外貨を収納箱等に入れ登録装置近傍で保管する。店員(レジ担当者)の交代の際や閉店の際には、保管されている外貨を回収するための業務が発生する。回収の際には保管されていた外貨(実在高)の数量が適切であるかを判断するため、商品登録装置10が記憶している外貨(理論在高)との比較作業が重要となる。ところが、商品登録装置10で入力される通貨の種類が合計金額のみである場合(即ち、国別態様の場合)、比較作業ができない。つまり、例えば、商品登録装置10において預かり金額「11米ドル」を単に入力しただけでは、金種毎の枚数に関する情報(実在高と比較可能な理論在高)が記憶されないため、例えば、当該預かり金額が10米ドル紙幣1枚と1米ドル硬貨1枚によるものであるのか1米ドル硬貨11枚によるものであるのかを確認することができないからである。
一方、商品登録装置10で入力される通貨の種類を金種にした場合(即ち、国別金種別態様の場合)、例えば、預かり金額「11米ドル」を金種毎に枚数で入力し、金種毎の枚数に関する情報をRAM103等に記憶するため、比較作業を行うことができるようになる。なお、金種毎の枚数の入力方法の一例は、1米ドル硬貨が5枚の場合には「1米ドル硬貨」ボタンと「×5」ボタンを入力(又は、「×1」ボタンを5回入力)し、5米ドル紙幣が2枚の場合には「5米ドル紙幣」ボタンと「×2」ボタンを入力(又は、「×1」ボタンを2回入力)する方法である。
つまり、商品登録装置10は、国別態様では金種毎の枚数情報を取得できないが、国別金種別態様では、通貨の種類として金種毎の枚数情報を取得できるようになるため、外貨の金種毎の枚数情報を含むレポート(図8(C)参照)を出力することができるようになる。なお、商品登録装置10が国別金種別通貨識別情報等(金種毎の枚数情報)を含む精算用情報を出力することにより、当該精算用情報を取得した精算装置20においても、同様のレポートを出力してもよい。
図8(C)に示したレポートには、外貨売上の印字欄(符号a)が設けられており、外貨売上の印字欄には、外貨取引回数「1(回)」、外貨総金額「11(米ドル)」、円換算した総金額「1155(円)」が印字され、更に外貨内訳として、外貨総金額「11(米ドル)」の金種毎の枚数情報(1米ドル硬貨が5枚、5米ドル紙幣が1枚、10米ドル紙幣が1枚)が印字されている。なお、図8(C)は指定通貨が米ドルのみの場合の記載例であるが、上記レポートにおける外貨売上の印字欄は、指定通貨毎に、外貨取引回数、外貨総金額、円換算した総金額、外貨内訳が印字されるようになっている。
なお、通貨の種類は金種情報を含むと説明したが、当該金種は、必ずしも他国通貨の金種(例えば、1米ドル硬貨、5米ドル紙幣、10米ドル紙幣、…、1ユーロ硬貨、5ユーロ紙幣、10ユーロ紙幣、…、等)でなく、日本円の金種(1円硬貨、10円硬貨、…、1000円紙幣、…、等)であってもよい。上述したように、商品登録装置10では、外貨を受け取り、受け取った外貨を収納箱等に入れ登録装置近傍で保管するが、例えば、精算装置20において取り扱いが困難又は不可能な硬貨(変形したり錆びたりしている硬貨、旧硬貨、記念硬貨)や紙幣(破れたり汚れたりしている紙幣、旧紙幣等)については、外貨と同様、店員が受け取って収納箱等に入れ登録装置近傍で保管する場合がある。日本円の金種の種類を入力することにより、上述のような硬貨や紙幣についても、外貨と同様、正しく回収し保管されているかを簡便に検証することができるようになる。
なお、以上に説明したPOSシステム1、商品登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。