JP6818341B2 - 商品販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、商品販売データ処理装置及びプログラムに関する。
商品の登録を行うにあたり、タッチパネル上に表示されている複数の店員ごとに対応する店員ボタン(キー)を表示させ、操作された店員ボタンに対応する店員を操作者(扱者)として認識するようにされた販売データ登録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−021472号公報
上記のように店員ボタンをタッチパネル上に表示するにあたっては、タッチパネルにおける或る限られた範囲に対し、店舗にて販売を担当する全ての店員ごとの店員ボタンを配置する必要があることから、比較的小さいサイズの店員ボタンが密集して配置される。このため、店員が、自分以外に対応する店員ボタンを誤って操作してしまう可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、商品販売データ処理装置の扱者を登録するにあたっての誤操作が防止されるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、商品を選択する選択手段と、商品を計量する計量手段と、非接触型による通信を行う記憶媒体から、前記記憶媒体に対応する店員を識別する店員識別情報を取得する取得手段と、前記計量手段で計量した商品の重量と、前記選択手段により選択された商品の商品名とを表示する画面上に、前記取得手段により取得された店員識別情報により識別される店員を示す情報を表示する表示制御手段とを備える商品販売データ処理装置である。
また、本発明の一態様は、コンピュータを、商品を選択する選択手段、商品を計量する計量手段、非接触型による通信を行う記憶媒体から、前記記憶媒体に対応する店員を識別する店員識別情報を取得する取得手段、前記計量手段で計量した商品の重量と、前記選択手段により選択された商品の商品名とを表示する画面上に、前記取得手段により取得された店員識別情報により識別される店員を示す情報を表示する表示制御手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、商品販売データ処理装置の扱者を登録するにあたっての誤操作が防止されるという効果が得られる。
第1実施形態における販売システムが使用される店舗の概要を示す図である。 第1実施形態における販売システムの構成例を示す図である。 第1実施形態における登録精算装置の構成例を示す図である。 第1実施形態における登録精算装置の外観例を示す斜視図である。 第1実施形態における商品登録画面の表示態様例を示す図である。 第1実施形態における商品登録画面の表示態様例を示す図である。 第1実施形態における商品登録画面の表示態様例を示す図である。 第1実施形態における小計画面の表示態様例を示す図である。 第1実施形態における登録精算装置が扱者の設定に関して実行する処理(扱者設定処理)の手順例を示すフローチャートである。 第1実施形態における登録精算装置が店員ボタンの表示に関して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第1実施形態における登録精算装置が店員ボタンの消去に関して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における登録精算装置が店員ボタンの表示に関して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における登録精算装置が店員ボタンの消去に関して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第3実施形態における商品登録画面での店員ボタンの表示態様例を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態の販売システムが使用される店舗の概要を示している。本実施形態における販売システムが使用される店舗は、例えば、商業施設(例えば、百貨店、ショッピングセンタ、駅構内等)で運営されている。本実施形態の店舗としては食品を販売している場合を例に挙げる。
同図に示される陳列ケース内には、商品として種々の食品が陳列されている。
陳列ケース上には、複数の登録精算装置10が設置されている。登録精算装置10は、重量を計る商品を載せる秤台109aを備える。
客Cは、購入する商品、及び、購入する重量(若しくは金額)を店員Sに指示する。店員Sは、客Cが指示した商品を登録対象として指定する操作を登録精算装置10に行う。そのうえで、店員Sは、登録対象の商品の重量(若しくは客Cが指示した金額に対応する重量)を登録精算装置10により計量させる。この際、店員Sは、商品を秤台109aに載せることで計量を行う。
登録精算装置10は、計量された重量と、商品について設定されている単位重量(例えば、100g)あたりの重量単価とにより商品の金額を算出し、商品の金額とともに登録対象として指定された商品の登録を行う。客Cは、自分が購入したい商品ごとに上記のように重量を店員Sに指示し、店員Sは、指示された商品の重量を計測し、商品登録を行っていく。
客Cは、購入する全ての商品について店員Sに指示を行った後、登録精算装置10によって算出された登録商品の合計金額に応じた金額(合計金額以上の金額)を店員Sに渡す。店員Sは、客Cから渡された金額を預り金額として入力して登録精算装置10に精算処理を行わせる。店員Sは、買上商品とレシートとを客Cに渡すとともに、お釣りがある場合にはお釣りも客Cに渡し、客Cとの取引を完了させる。
図2は、本実施形態における販売システムの構成例を示している。同図の販売システムは登録精算装置10−1〜10−3、電子商品札20−1〜20−5、及び店員識別タグ30−1〜30−3を備える。
なお、本明細書において、登録精算装置10−1〜10−3について特に区別しない場合には、登録精算装置10と記載する。また、電子商品札20−1〜20−5について特に区別しない場合には、電子商品札20と記載する。また、店員識別タグ30−1〜30−3について特に区別しない場合には店員識別タグ30と記載する。
登録精算装置10は、前述のように、商品登録操作に応じた商品登録処理と登録された商品についての精算処理を行う。商品登録処理に際して、登録精算装置10は、秤台109aに載せられた商品の重量と、重量単価とにより商品ごとの金額を算出する。
登録精算装置10は、相互に通信が可能なように接続されている。登録精算装置10同士が通信可能とされることで「商品登録引継ぎ」が可能となる。
商品登録引継ぎとは、店員が或る1つの登録精算装置10にて1つの取引における商品の登録を行った後に、店員が他の登録精算装置10に移動して同じ取引における商品の登録を行うことである。商品登録引継ぎにおいては、同じ1取引において、先に登録精算装置10にて行われた商品の登録に応じた商品登録情報が次の登録精算装置10に引き継がれる。次の登録精算装置10は、引き継いだ商品登録情報に対して、自己の商品登録処理により登録された商品についての情報を追加することができる。
このような「商品登録引継ぎ」が可能となることで、例えば、現在おいて店員Sが操作している登録精算装置10から離れた位置に陳列されている商品を客Cから指定されることがある。このような場合、店員S、指定された商品のところにまで赴いて商品を取り出し、最寄りの場所に設置されている別の登録精算装置10により商品の登録を続けることができる。
なお、同図では、3台の登録精算装置10が備えられた場合を示しているが、販売システムにおける登録精算装置10の設置台数については特に限定されない。
電子商品札20は、それぞれ、陳列された商品ごとに対応して店員に向けて設置されている。電子商品札20は、それぞれ、所定の近距離対応の無線通信方式により登録精算装置10の各々と通信可能である。
電子商品札20は、それぞれ、電子商品札番号を記憶している。電子商品札番号は、電子商品札20ごとに付与された番号であり、1の商品と対応付けられている。電子商品札20は、電子商品札番号が対応付けられた商品が陳列された場所に対応する位置に設置される。
電子商品札20は、振動を検出する振動センサを備える。
例えば、客Cによって商品が指示されると、店員Sは、指示された商品に対応する電子商品札20に対してタッチする操作を行う。電子商品札20はタッチの操作に応じた振動を検出し、自己が記憶する電子商品札番号を登録精算装置10に送信する。登録精算装置10は、電子商品札番号の受信に応じて、受信された電子商品札番号に対応付けられた商品を、登録対象の商品として設定する。
なお、同図においては、電子商品札20−1〜20−5の5つの電子商品札20が配置された例が示されているが、電子商品札20の数は、陳列される商品の数に応じて適宜変更される。
なお、電子商品札20は、例えばRFID(Radio Frequency IDentifier)タグなどにより構成することができる。
店員識別タグ30(記憶媒体の一例)は、店舗において商品の販売を行う店員がそれぞれ携帯する。店員識別タグ30は、例えば店員が衣服などに付ける名札に備えられる。店員識別タグ30は、それぞれ、1の店員を一意に示す店員識別子を含む店員情報を記憶する。店員Sは、自分の店員情報が記憶されている店員識別タグ30を身に付ける。なお、店員識別タグ30は、例えば腕に取り付けるリストバンドなどに備えられてもよい。
店員識別タグ30は、例えば数メートル程度の通信距離により、登録精算装置10と無線通信(非接触型による通信)が可能なようにされている。このような店員識別タグ30は、例えばRFIDタグなどにより構成することができる。
店員識別タグ30は、例えば店員識別タグ30を身に付けている店員が登録精算装置10に対して通信距離内にまで接近すると登録精算装置10と通信可能となる。店員識別タグ30は、登録精算装置10と通信可能となることに応じて、記憶している店員情報を通信相手の登録精算装置10に送信する。これにより、登録精算装置10は、通信が可能な状態にある1以上の店員識別タグ30から店員情報を取得することができる。
そして、本実施形態の登録精算装置10は、通信可能な店員識別タグ30のうちで最も受信強度が強い店員識別タグ30から取得した店員情報が示す店員を自己の「扱者」であるとして設定する。通信可能な店員識別タグ30のうちで最も受信強度が強い店員識別タグ30とは、登録精算装置10に最も近い位置に存在する店員識別タグ30である。つまり、登録精算装置10に最も近い位置にいる店員の店員識別タグ30である。客からの注文に応じて登録精算装置10を操作しようとする店員は、店舗内の店員のうちで、登録精算装置10に最も近い位置にいることが通常である。そこで、本実施形態の登録精算装置10は、自己を操作して会計しようとする可能性が最も高いと推定される店員を「扱者」として設定する。
本実施形態において「扱者」とは、会計のために登録精算装置10を操作する店員のことである。また、本実施形態において「会計」とは1取引における商品登録と精算とを含む。
なお、同図においては、店員識別タグ30−1〜30−3の3つの店員識別タグ30−1〜30−3が示されている。しかしながら、販売システムにおいて備えられる店員識別タグ30の数は、店舗内で販売業務を行う店員の数に応じて適宜変更される。
なお、本実施形態における電子商品札20は、例えば通信距離の範囲内に位置する店員識別タグ30と通信を行って店員情報を取得できるようにしてもよい。電子商品札20は、例えばタッチ操作が行われたことに応じて、その際に通信可能となっている店員識別タグ30から店員情報を取得する。電子商品札20は、取得された店員情報が示す店員を扱者として設定している登録精算装置10を探索する。例えば、電子商品札20にタッチ操作を行った店員が商品登録を行うために1つの登録精算装置10に近づいたことで、この登録精算装置10にて扱者の設定が行われる。電子商品札20は、電子商品札20にタッチ操作を行った店員を扱者として設定した登録精算装置10の探索に成功する。電子商品札20は、探索された登録精算装置10に商品情報を送信する。商品情報を受信した登録精算装置10は、受信された商品情報が示す商品についての登録画面を表示する。
このような制御の結果、電子商品札20にタッチ操作を行った店員が操作する登録精算装置10においてのみ、タッチ操作された電子商品札20から送信された商品情報に基づく登録画面の表示が行われる。一方、電子商品札20にタッチ操作を行った店員以外の店員が扱者として設定されている登録精算装置10には、余計な商品に関する登録画面を表示させないようにすることができる。
図3及び図4を参照して、本実施形態における登録精算装置10の構成例について説明する。図3は、登録精算装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4は、登録精算装置10の外観例を示す斜視図である。具体的、図4(A)は店員S側から登録精算装置10を見た図であり、図4(B)は登録精算装置10を客C側から見た図である。
図3に示すように、登録精算装置10は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、ハードディスク107と、キー操作部108と、計量部109と、印字部110と、装置間対応通信部111と、近距離通信部112と、ドロア113とを備える。これらは、バス119を介して互いに接続されている。
CPU101は、プログラムを実行することにより、登録精算装置10の機能実現のための各種処理を実行する。
ROM102は、種々の情報を記憶する。例えば、CPU101が実行するプログラムを記憶する。また、ROM102は、店員用表示部105や客用表示部106による表示に関する情報(画面情報、メッセージ情報等)を記憶する。また、ROM102は、自装置を識別させるための装置番号(装置識別子)を記憶する。また、ROM102は、印字部110による印字に関する情報(印字内容、印字フォーマット情報等)を記憶してもよい。
RAM103は、CPU101が処理、演算を実行するにあたっての作業領域として利用される。
スキャナ部104は、コード化された情報を光学的に読み取る。例えば、図4(A)(B)に示されるように、スキャナ部104は、客Cからは見えにくい位置に設置されている。
店員用表示部105は、図4(A)に示すように、店員S側に向けて配置される。店員用表示部105は、タッチパネルとして構成され、表示された操作画面に対して指などの操作体が画面に触れることによる操作を受け付ける。
客用表示部106は、図4(B)に示すように、客C側に向けて配置され、客向けの表示を行う。なお、客用表示部106は、タッチパネルとして構成され、客Cによる操作が可能なように構成されてもよい。
ハードディスク107は、例えば商品ファイル等を記憶する。ハードディスク107は、登録処理や精算処理等をCPU101に実行させるためのプログラムを記憶してもよい。また、ハードディスク107は、プログラムが実行されることによって生成される種々の情報(例えば取引情報等)を記憶してもよい。また、ハードディスク107は、店員用表示部105や客用表示部106による表示に関する情報や、印字部110による印字に関する情報を記憶してもよい。
なお、ハードディスク107に代えて、SSD(Solid State Drive)が備えられてもよい。
キー操作部108は、図4(A)に示すように、店員からの種々の操作を受け付けるための各種の操作キー(置数キー、取消キー、風袋キー、追加キー、品番キー、実行キー等)を備える。
計量部109は、秤台109aに置かれた商品等(商品及び該商品を入れた風袋)の重量を計量し、計量値を示したデータをCPU101に出力する。なお、計量部109から計量値を取得したCPU101は、計量値から所定の重量(風袋の重量)を減算して、秤台109aに置かれた商品を算出する。また、CPU101は、上述の如く算出した商品の重量をRAM103に一時記憶するとともに、表示部(店員用表示部105、客用表示部106)に表示させる。
印字部110は、用紙に印字を行い、レシートやラベルを発行口(図4(A)参照)から発行(出力)する。例えば、印字部110は、用紙のカセットを装填できるようになっている。用紙のカセットには、レシート用の用紙のカセットと、ラベル用の用紙(例えば糊付き)のカセットとが用意されており、印字部110には、これらのカセットを交換して装填可能なようにされている。例えば、営業中においては、印字部110にレシート用の用紙のカセットが装填されて、1取引に対応する商品の登録から精算までの処理の完了に応じて、取引の結果が反映されたレシートが印字部110から発行され、客に手渡される。また、例えば営業時間の開始前で商品の準備等が行われている際には、店員は、印字部110にラベル用の用紙のカセットを装填し、例えば商品管理のために商品に貼り付けるラベルの作成操作等に応じて印字部110からラベルを発行させることができる。
装置間対応通信部111は、所定の通信網を経由して、他の登録精算装置10との通信を行う。なお、装置間対応通信部111が対応する通信網は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
近距離通信部112は、電子商品札20と無線により通信を行う。また、近距離通信部112は、店員識別タグ30と通信を行う。近距離通信部112は、例えば、電子商品札20との通信距離と、店員識別タグ30との通信距離とが異なるように設定されてよい。例えば、電子商品札20については、陳列ケースに配置されている電子商品札20とのいずれとも通信が可能なように広めの通信距離が設定されることが好ましい。一方、店員識別タグ30は、例えば店員Sが登録精算装置10を操作している状態において、操作している登録精算装置10との通信は可能であるが、他の登録精算装置10とは通信が行われない程度の短い通信距離を設定することが好ましい。
ドロア113は、貨幣(紙幣及び硬貨)を収納する収納部を有し、店員Sの操作に応じて収納部が前面(図4(A)の矢印の方向)に引き出されるようになっている。店員Sは、客から代金として受け取った貨幣をドロア113に収納することができる。また、店員Sは、お釣りを客Cに渡す際には、お釣りの金額に応じた貨幣をドロア113から取り出し、客Cに渡すことができる。
図4(A)に示されるように、電子商品札20は、店員S側に向けて商品ごとに設置されている。電子商品札20は、同図に示されるように単価(単位重量あたり、または単位個数あたりの価格)などを表示する表示部が備えられている。店員Sは、電子商品札20を見ることで、どこにどの商品が配置されているのかを把握できるとともに、商品ごとの価格を把握できる。
また、図4(B)に示すように、客C側には、電子商品札20とは異なる商品札22が商品ごとに設置されている。商品札22には、商品名や価格などをはじめとする客C向けの情報が示されている。
なお、商品札22も表示部を有する電子商品札20と同様の構成であってもよい。
続いて、図5〜図8を参照して、1取引における店員Sの操作に応じた登録精算装置10の動作の例について説明する。同図の説明にあたっては、客Cが、1取引により「サーモンのマリネ」と「ローストビーフ」との2つの商品を購入する場合を例に挙げて説明する。
ここで、客Cは、先ず「サーモンのマリネ」について200gを購入する旨を店員Sに告げた。そこで、店員Sは、店員用表示部105において表示されている商品登録画面に対する操作により「サーモンのマリネ」を登録対象の商品として指定する操作を行う。
図5は、「サーモンのマリネ」を登録対象の商品として指定する操作を行った後の商品登録画面の例を示している。
同図の商品登録画面においては、商品名エリアAR1、風袋重量エリアAR11、商品重量エリアAR12、内容量エリアAR13、重量単価エリアAR14、商品価格エリアAR15が配置されている。
商品名エリアAR1は、登録対象として指定された商品の商品名が表示されるエリアである。
風袋重量エリアAR11は、予め設定された風袋の重量を呼び出した場合に、風袋の重量が表示されるエリアである。
商品重量エリアAR12は、計量部109により計量された登録対象の商品の重量が示されるエリアである。
内容量エリアAR13は、登録対象の商品の内容量が表示されるエリアである。
重量単価エリアAR14は、登録対象の商品が量り売りである場合において、登録対象の商品の単位重量(100g)あたりの単価(重量単価)が表示される領域である。
商品価格エリアAR15は、登録対象の商品の重量または内容量に応じた価格(商品価格)が表示されるエリアである。
また、同図の商品登録画面においては、商品分類ボタンBT1(BT1−1、BT1−2)と、商品ボタンBT2(BT2−1、BT2−2、BT2−3)が配置されている。
商品分類ボタンBT1(BT−1、BT1−2)は、登録対象の商品が該当する商品の分類を指定する操作が行われるボタンである。同図の場合には、商品分類ボタンBT1として、2つの商品分類ボタンBT1−1、BT1−2が配置されている。商品分類ボタンBT1−1は、「サラダ」に分類される商品に対応する。商品分類ボタンBT1−2は、「総菜」に分類される商品に対応する。
この場合、客Cから指定された「サーモンのマリネ」は「総菜」に分類される。そこで、この場合の店員Sは、「サーモンのマリネ」を登録対象として指定するにあたり、先ず、商品分類ボタンBT1−2を操作して、「総菜」の分類を選択する。なお、「総菜」の分類が既に選択された状態であった場合、店員Sは、商品分類ボタンBT1−2に対する操作は行わなくともよい。なお、商品分類ボタンBT1の数は、商品の分類数に応じて変更されてよい。
商品ボタンBT2は、商品分類ボタンBT1に対する操作によって選択された分類に属する商品ごとに対応するボタンである。同図においては、「総菜」の分類に属する商品に対応する商品ボタンBT2として、3つの商品ボタンBT2−1、BT2−2、BT2−3が配置された例が示される。
商品ボタンBT2−1は、「サーモンのマリネ」に対応する。商品ボタンBT2−2は、ローストビーフに対応する。商品ボタンBT2−3は、「肉団子」に対応する。
この場合、店員Sは、客Cから指定された「サーモンのマリネ」に対応する商品ボタンBT2−1を操作する。商品ボタンBT2−1の操作に応じて、登録精算装置10は、商品ボタンBT2−1に対応する「サーモンのマリネ」を登録対象の商品として設定する。「サーモンのマリネ」が登録対象の商品として設定されたことに応じて、同図に示されるように、商品名エリアAR1においては、登録対象の商品の商品名として「サーモンのマリネ」が表示される。
また、同図の商品登録画面においては、店員ボタン表示エリアAR20が設けられている。店員ボタン表示エリアAR20には店員ボタンが表示される。店員ボタンは、登録精算装置10の扱者としての店員を示す機能を有するボタンである。
ただし、同図の店員ボタン表示エリアAR20においては未だ店員ボタンは表示されていない状態にある。店員ボタン表示エリアAR20に店員ボタンが表示されていない状態は、未だ今回の取引に応じた登録精算装置10の扱者が未設定であることを示す。また、重量単価エリアAR14には、「サーモンのマリネ」の重量単価が398円であることが示される。また、この段階では、商品の重量が計測されていないことから、商品価格エリアAR15においては「0」が表示され、有効な金額が示されていない状態である。
ここで、店員ボタン表示エリアAR20における店員ボタンの表示は、登録精算装置10と通信が可能な状態にある店員識別タグ30が記憶する店員情報に基づいて行われる。このように店員Sが「サーモンのマリネ」を登録対象の商品として指定する操作を行っている状態では、店員Sは、操作を行っている登録精算装置10に十分に接近していることから、店員Sが身に付けている店員識別タグ30は登録精算装置10の通信距離内に位置している。このため、例えば登録精算装置10は既に店員Sの店員情報を取得している状態にある。しかしながら、未だ1取引における1つ目の登録対象の商品を指定する操作までの段階では、注文が取り消される可能性も或る程度高い。そこで、本実施形態では、1取引における1つ目の登録対象の商品を指定する操作までの段階では、操作を行った店員Sは、未だ扱者として確定されないものとしている。このために、同図の段階では、未だ店員ボタン表示エリアAR20において店員Sの店員ボタンは表示されない。
上記のように登録対象の商品として「サーモンのマリネ」を指定した後、店員Sは、「サーモンのマリネ」を陳列ケースから取り出し、「サーモンのマリネ」の量が200gとなるように計量部109により計量しながら調整する。
上記のように「サーモンのマリネ」の量を調整する作業を始める際には、例えば秤台109aに容器を載せ、容器に「サーモンのマリネ」を容れていくことになる。この際に、計量部109は、これまで計測する重量の数値に変化の無かった状態から変化が生じることになる。
このように、1取引における1つ目の登録対象の商品が指定されたうえで、計量部109により計量される数値に変化が生じた、つまり、1つ目の登録対象の商品についての計量が開始されたということは、客Cが注文を取り消す可能性が低くなったことを意味する。
そこで、本実施形態では、1つ目の登録対象の商品についての計量が開始されたことに応じて、そのときに登録精算装置10と通信が可能な状態にある店員識別タグ30から取得した店員情報に基づく店員ボタンを店員ボタン表示エリアAR20に表示する。つまり、この場合には、登録精算装置10により会計を行っている店員Sを示す店員ボタンが表示される。
図6は、上記のようにして店員ボタンが表示された状態の商品登録画面の例を示している。同図には、店員ボタン表示エリアAR20において「太郎」との店員Sの名前が示された店員ボタンBT30が配置されている。
なお、同図においては、「サーモンのマリネ」について200gとなるように調整が完了した際の状態が示されている。このため、商品重量エリアAR12においては、現在において計量部109により計測されている重量が200gであることが示されている。また、商品価格エリアAR15においては、商品の重量と重量単価とにより求められた商品価格が796円であることが示されている。また、店員ボタンBT30においては、「1」の数字が表示される。これは、店員の「太郎」が扱者となっている会計の進捗として、これまでに登録されている商品が1つであることを示す。
店員Sは、表示された店員ボタンBT30において示される名前が自分のものであることを確認すると、確認完了操作として店員ボタンBT30に対する操作を行う。店員ボタンBT30の操作に応じて、登録精算装置10は、店員ボタンBT30に対応する店員を扱者として確定させる(登録する)。これにより、今回の取引が、扱者として確定された店員と対応付けられて管理される。
また、店員Sは、200gが計量されている状態にあることを確認すると、登録対象とされていた「サーモンのマリネ」200gの登録を確定させるための所定操作(商品登録確定操作)を行う。
商品登録確定操作としては、例えば、同図のように商品登録画面において配置される「加算」ボタンBT21に対する操作である。商品登録確定操作により、これまでの商品の登録が確定し、登録精算装置10は、次の商品の登録を受け付け可能な状態となる。なお、1取引において登録する商品が1つである場合には、店員は、「加算」ボタンBT21を操作することなく、同図のように商品登録画面にて配置される「小計」ボタンBT22を操作すればよい。この操作に応じて、登録精算装置10は、商品の登録の確定とともに、小計画面に表示を移行させる。
また、客Cは、「サーモンのマリネ」の200gの注文を行った後、さらに「ローストビーフ」を250g注文していた。そこで、店員Sは、上記のように「サーモンのマリネ」についての登録確定操作を行った後、「サーモンのマリネ」については秤台109aから外し、次に、「ローストビーフ」を登録対象商品として指定する操作を登録精算装置10に対して行う。この場合、店員Sは、「ローストビーフ」を示す商品ボタンBT2−2を操作する。商品ボタンBT2−2の操作に応じて、登録精算装置10は、「ローストビーフ」を登録対象の商品として設定する。
なお、前述のように、本実施形態における販売システムでは、登録精算装置10間で商品登録引継ぎが可能とされている。このため、「ローストビーフ」についての登録は、「サーモンのマリネ」についての登録を行ったのと異なる登録精算装置10を使用して構わない。ただし、ここでは、説明を簡単にするため「サーモンのマリネ」についての登録を行ったのと同じ登録精算装置10を使用して「ローストビーフ」についての登録を行う場合を例に挙げる。
上記のように登録対象の商品として「ローストビーフ」を指定した後、店員Sは、「ローストビーフ」を陳列ケースから取り出し、「ローストビーフ」の量が250gとなるように計量部109により計量しながら調整する。
図7は、「ローストビーフ」の重量が250gとなるように調整を終えた段階での商品登録画面の例を示している。同図において、商品重量エリアAR12には、現在において計量部109により計測されている重量が250gであることが示されている。また、重量単価エリアAR14には、「ローストビーフ」の重量単価が420円であることが示されている。また、商品価格エリアAR15においては、商品の重量と重量単価とにより求められた商品価格が1050円であることが示されている。
また、店員ボタン表示エリアAR20における、店員Sである「太郎」を示す店員ボタンBT30は、1つ目の「サーモンのマリネ」の計量を開始した時点から継続して表示されている。また、店員ボタンBT30においては、「2」の数字が表示されている。これにより、現段階において登録されている商品が2つ目であることが示される。
ここで、「ローストビーフ」について250gでの重量の調節が完了すると、店員は、「ローストビーフ」250gについての登録を確定させることになる。ただし、この場合、3つ目以降の商品の注文は受けていないので、この段階で注文された全ての商品についての計量が終了したことになる。そこで、この場合の店員は、所定のボタン等に対する操作による小計操作を行う。小計操作は、前述のように、図5〜図7の商品登録画面において配置される「小計」ボタンBT22に対する操作として行われればよい。あるいは、登録精算装置10のキー操作部108の一部として設けられるメカキーとしての「小計」キーに対する操作でもよい。小計操作に応じて、店員用表示部105における表示は、これまでの商品登録画面から小計画面に変更される。
なお、登録精算装置10は、商品登録の完了後に行われた店員ボタンBT30に対する操作を小計操作として認識し、小計画面が表示されるようにしてもよい。
図8は、上記の小計操作が行われたことに応じて表示される小計画面の例を示している。同図に示されるように「加算情報」を示すエリアには、今回の商品登録操作により登録された「サーモンのマリネ」と「ローストビーフ」とについての登録内容が示されている。具体的には、登録された商品ごとに、商品名、重量、重量単価、商品価格などが示される。
また、小計画面においては、「サーモンのマリネ」と「ローストビーフ」とを合わせた小計金額が1846円であり、税額は148円(税率8%の例)であり、小計金額と税額とを合わせた合計金額は1994円であることが示されている。
店員Sは、同図の小計画面を確認し、客Cに代金の金額を伝える。客Cは、現金による支払いの場合には、代金以上の金額の貨幣を店員Sに渡す。店員Sは、渡された代金の金額を預かり金として登録精算装置10に入力し、現計操作を行う。現計操作に応じて、例えば小計画面は現計画面(図示せず)に遷移する。現計画面においては、合計金額、預かり金、釣銭などの各金額が表示される。店員は、釣銭が発生した場合には、ドロアから釣銭分の金額の貨幣を取り出し、客Cに釣銭として渡す。また、店員Sは、例えばクレジットカード、プリペイドカード、金券などの使用に対応して精算を行うことも可能である。
これまでに説明したように、本実施形態の登録精算装置10は、通信可能な店員識別タグ30のうちで受信強度が最も強い店員識別タグ30から取得した店員情報が示す店員を扱者として設定する。即ち、登録精算装置10は、自己を操作して会計を行おうとする可能性が最も高い店員を、扱者として設定する。そして、扱者として設定された店員の店員ボタンBT30を表示するようにしている。
例えば、店舗にて販売を担当する店員ごとの店員ボタンを全て表示させ、店員が自分の店員ボタンを操作することにより扱者を設定するようにされている場合、画面における或る限られた領域に多数の店員ボタンを表示させることになるため、1つ1つのボタンのサイズが小さくなってしまい操作がしにくい。
これに対して本実施形態の場合であれば、上記のように扱者として設定された1名の店員に対応する1つの店員ボタンBT30を表示すればよい。また、店員ボタンBT30については、図6などに示したように、大きなサイズで表示することができる。これにより、本実施形態では、自分と異なる店員の店員ボタンを誤って操作してしまうようなことが防がれる。
そのうえで、本実施形態においては、店員ボタンBT30の表示は、店員識別タグ30との通信が可能となってすぐに表示されるのではなく、店員が1取引における1つ目の商品の重量の計測を開始したタイミングで表示されるようになっている。つまり、登録精算装置10は、自己を操作して会計を行おうとする可能性が最も高いと推定されていた店員が、実際に商品を扱いはじめたことで、会計を行うことがほぼ確実になったことが判明したタイミングで店員ボタンBT30を表示させるようにしている。これにより、表示された店員ボタンBT30が示す店員と、実際に登録精算装置10を操作して会計を行おうとする店員とが異なっているような状態を極力回避することができる。
図9〜図12のフローチャートを参照して、本実施形態の登録精算装置10が実行する処理手順例について説明する。
図9は、登録精算装置10が扱者の設定に関して実行する処理(扱者設定処理)の手順例を示している。同図の処理は、一定時間ごとに周期的に実行される。
ステップS101:登録精算装置10は、現在において通信可能な1以上の店員識別タグ30が有るか否かについて判定する。
ステップS102:通信可能な店員識別タグ30が有る場合、登録精算装置10は、店員識別タグ30との通信が可能となったタイミングで、店員識別タグ30から店員情報を取得している。そこで、登録精算装置10は、取得されている店員情報のうちから、受信強度が最も高い店員識別タグ30の店員情報(店員識別情報の一例)を選択する。
ステップS103:登録精算装置10は、ステップS102により選択された店員情報が示す店員は、現在において扱者情報として設定されている店員情報が示す店員と異なっている(変更されている)か否かについて判定する。店員情報は、店員を一意に示す店員識別子と、店員識別子に対応付けられた店員名とを含む。従って、登録精算装置10は、ステップS103の処理として、ステップS102により選択された店員情報が示す店員識別子と現在において扱者情報として設定されている店員情報が示す店員識別子とが異なっているか、あるいは一致しているかについて判定すればよい。
ステップS103により店員情報が示す店員が同じであることが判定された場合、前回の扱者設定処理のときと同じ店員が会計を行っている。この場合、扱者情報を変更する必要はないため、同図の処理が終了される。
ステップS104:ステップS103により店員情報が示す店員が異なっていることが判定された場合、登録精算装置10は、ステップS102により選択された店員情報が示す店員についての未済商品登録情報を取得する処理を実行する。
ステップS104の処理は、商品登録引継ぎに関連する処理である。未済商品登録情報とは、未だ精算が完了していない1つの取引における登録済みの商品を示す情報である。
ここで、図5及び図6に例示した「サーモンのマリネ」の登録が或る1つの登録精算装置10−1にて行われ、図7に示した次の「ローストビーフ」の登録が、登録精算装置10−3にて行われた場合を例に、未済商品登録情報を利用した商品登録引継ぎについて説明する。
この場合、先ず、「サーモンのマリネ」の登録が行われたことに応じて、登録精算装置10−1は、「サーモンのマリネ」についての商品登録情報を含み、店員「太郎」が扱者として対応付けられた未済商品登録情報を生成し、生成された未済商品登録情報を記憶する。
この後、店員「太郎」は、「ローストビーフ」の近くにある登録精算装置10−3にまで移動して、登録精算装置10−3により「ローストビーフ」の登録のために重量計測を行うことになる。この際に、登録精算装置10−3は、ステップS101〜S103の処理を経て、ステップS104に進むことになる。この場合、登録精算装置10−3は、ステップS104にて、ステップS102にて選択した店員「太郎」の店員情報が示す店員識別子を指定して、他の登録精算装置10−1、10−2に対して未済商品登録情報を要求する。
この場合には、登録精算装置10−1が店員「太郎」に対応の未済商品登録情報を記憶している。そこで、登録精算装置10−1が要求に応答して未済商品登録情報を登録精算装置10−3に送信する。登録精算装置10−3は、「ローストビーフ」の登録が行われたことに応じて、受信した未済商品登録情報に、ローストビーフの登録を追加するようにして商品登録処理を行うことができる。このようにして、本実施形態においては商品登録引継ぎが実現される。
なお、ステップS102にて選択された店員情報の店員が、これより1取引における1つ目の商品の登録をしようとしている場合には、対応の未済商品登録情報は存在しない。この場合には、ステップS104によって未済商品登録情報は取得されない。
ステップS105:登録精算装置10は、ステップS102にて選択された店員情報を、自己の扱者を示す扱者情報として登録する。この場合において、扱者情報が無ければ、扱者情報の新規登録が行われ、先に異なる店員の店員情報が扱者情報として登録されていた場合には、扱者情報の更新が行われることになる。
また、ステップS104にて未済商品登録情報が取得された場合には、取得された未済商品登録情報が扱者情報に対応付けられる。
ステップS106:一方、ステップS101にて通信可能な店員識別タグ30が1つもない状態であることが判定された場合、登録精算装置10は、扱者情報が登録されているか否かについて判定する。
ステップS107:扱者情報が登録されている場合、前回の扱者設定処理のタイミングでは、登録精算装置10と通信可能な店員識別タグ30が有ったことに応じて扱者情報が登録されていたが、今回のタイミングで登録精算装置10と通信可能な店員識別タグ30が無くなったということになる。つまり、登録精算装置10の近くにこれまで少なくとも1名の店員Sがいた状態から、1人もいなくなった状態に変化したことになる。そこで、この場合には、これまでに登録されていた扱者情報を削除する。
一方、ステップS106にて扱者情報が登録されていないことが判定された場合、前回の扱者設定処理に際しても、通信可能な店員識別タグ30は無かった(即ち、登録精算装置10の近くに店員がいなかった)ということである。この場合には、ステップS107をスキップして同図の処理を終了する。
図10は、登録精算装置10が店員ボタンBT30の表示に関して実行する処理手順例を示している。
ステップS201:登録精算装置10は、図9のステップS105による扱者情報の登録が行われてから1回目の登録対象の商品指定操作が行われるのを待機している。扱者情報の登録が行われてから1回目の登録対象の商品指定操作は以下の2つのいずれかの場合となる。1つは、1取引における1回目の商品指定操作が行われる場合である。もう1つは、1取引における1以上の商品の登録が既に行われてはいるが、商品登録引継ぎにより、店員が同じ1取引における次の登録対象の商品指定操作をこれまでとは異なる登録精算装置10に対して行う場合である。
ステップS202:商品指定操作が行われたことに応じて、登録精算装置10は、登録対象として指定された商品の情報を商品登録画面に表示させる。具体的には、図5に例示したように、登録対象として指定された商品の品番、商品名、重量単価などの情報を表示する。これらの情報は、登録精算装置10が記憶する商品マスタから取得できる。
ステップS203:上記のように登録対象として指定された商品の情報を表示した後、登録精算装置10は、登録対象として指定された商品についての計量が開始されるのを待機する。計量が開始されたか否かについては、計量部109により計測される重量の数値が変動せずに安定している状態から変動を開始したか否かにより判定できる。
ステップS204:ステップS203により計量が開始されたことを判定すると、登録精算装置10は、図9のステップS105により扱者情報として登録された店員情報に対応する店員ボタンBT30の表示を開始させる。
ステップS205:ステップS204により店員ボタンBT30を表示させた後、登録精算装置10は、店員ボタンBT30に対する操作が行われるのを待機する。
ステップS206:店員ボタンBT30に対する操作が行われたことに応じて、登録精算装置10は、ステップS204により表示させた店員ボタンBT30が対応する店員を扱者として確定させる処理(扱者確定処理)を実行する。このための具体的処理としては、例えば、登録精算装置10は、扱者であることが確定されている否かを示す扱者確定フラグを扱者情報に対応付けて管理し、扱者として確定されたことに応じて、扱者確定フラグについて確定を示す値を格納すればよい。扱者として確定されることで、店員は登録精算装置10により商品を登録することが可能になる。表示された店員ボタンBT30に対する操作を行うことなく商品登録の操作を進めた場合、例えば商品登録確定操作の段階でエラーとなり、登録精算装置10により店員ボタンBT30の操作を促すメッセージなどが出力される。
なお、ステップS206により確定された扱者としての店員については、例えば対応の取引の精算処理が完了したことに応じて確定が解除される。確定の解除にあたっては、例えば前述の扱者確定フラグについて未確定であることを示す値に変更すればよい。
なお、例えば本実施形態のように1つの店員ボタンBT30を表示するようにされた態様においては、ステップS205として、店員ボタンBT30に対する操作を待機する処理に代えて、店員ボタンBT30が表示されてからキャンセル操作が行われないまま一定時間(数秒程度)を経過したか否かを判定するようにしてよい。ここでのキャンセル操作は、例えば表示された店員ボタンBT30が実際の扱者ではないことを指示する操作である。つまり、店員ボタンBT30が操作されたことに応じて設定された扱者を確定するのに代えて、店員ボタンBT30が表示されてからキャンセル操作が行われることなく一定時間が経過したことを以て、扱者を確定するようにしてもよい。なお、キャンセル操作が行われた場合には、登録精算装置10は、次に受信強度が高い店員識別タグ30に対応する店員の店員ボタンBT30の表示に切り替えるようにすればよい。
図11は、登録精算装置10が店員ボタンBT30の消去に関して実行する処理手順例を示している。
ステップS301:登録精算装置10は、扱者情報に変更が生じたか否かについて判定する。扱者情報に変更が生じたか否かについて、登録精算装置10は、図9のステップS105とステップS107との処理のいずれかが行われた否かについて判定すればよい。
ステップS302:ステップS301により扱者情報に変更が生じたことが判定された場合、登録精算装置10は、扱者情報の変更されたタイミングにおいて店員ボタンBT30が表示中であったか否かについて判定する。
ステップS303:また、ステップS301にて扱者情報に変更の無いことが判定された場合、登録精算装置10は、さらに精算処理の完了に応じて扱者としての店員の確定が解除されたか否かについて判定する。
ステップS304:ステップS302により表示中であることが判定された場合、表示中とされた店員ボタンBT30は、変更前の扱者情報に登録されていた店員に対応する店員ボタンBT30である。ステップS105により扱者情報に変更の有ることが判定された段階では、登録精算装置10の最も近くにいる店員が変更後の扱者情報に登録された店員に代わっている、あるいは、登録精算装置10の近くに店員が1人もいなくなったという状況である。このような状況では、もはや変更前の扱者情報に登録されていた店員についての店員ボタンを表示させておく必要性はないとする考え方を採ることができる。
また、精算処理が完了してステップS303により扱者としての店員の確定が解除された段階では、これまで扱者として登録されていた店員に対応する店員ボタンBT30が表示されていた状態にある。この場合にも、精算処理が終了した以降において継続して店員ボタンBT30を表示させておく必要性はないとする考え方を採ることができる。
そこで、上記のようにステップS302により店員ボタンBT30が表示中であることが判定された場合、あるいはステップS303により扱者としての店員の確定が解除された場合、登録精算装置10は、これまで表示させていた店員ボタンBT30を消去する。
また、ステップS302において店員ボタンBT30が表示中ではないと判定された場合には、扱者情報は変更されたものの、未だ1回目の計量が開始されていない状態であり、店員ボタンBT30は表示されていない。そこで、この場合にはステップS304がスキップされ、同図に示す処理が終了される。
また、ステップS303にて扱者としての店員の確定が解除されていないことが判定された場合とは、以下の2つの状態のいずれかが対応する。1つは、現在の扱者情報に変更されてから未だ計量が開始されておらず、未だに店員ボタンBT30が表示されていない状態である。あるいは、計量が開始されたことに応じて店員ボタンBT30は表示されているが、店員ボタンBT30に対するタッチ操作が行われていない状態である。前者の場合には、店員ボタンBT30が表示されていないことから消去はできない。後者の場合には、店員ボタンBT30を消去させるべき状況ではない。そこで、ステップS303にて扱者としての店員の確定が解除されていないことが判定された場合には、登録精算装置10は、ステップS304をスキップして同図の処理を終了する。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。先の第1実施形態においては、例えば店員Sが、商品登録引継ぎのため、或る登録精算装置10にて商品登録を終えた後に別の登録精算装置10にまで移動した際、図11のステップS301、S302、S304の処理が実行される。これらの処理により、移動前の登録精算装置10にて表示されていた店員Sに対応する店員ボタンBT30は、対応の店員識別タグ30との通信が不可となって扱者情報が変更されることに応じて消去される。このような構成により、本実施形態においては、商品登録引継ぎに応じて店員Sが登録精算装置10間を移動する際に、複数の登録精算装置10にて同じ店員Sに対応する店員ボタンBT30が同時に表示されてしまうことがないようにされている。
これに対して、本実施形態においては、商品登録引継ぎのために他の登録精算装置10に店員Sが移動して対応の店員識別タグ30との通信が不可となっても、これまで表示されていた店員Sに対応の店員ボタンBT30の表示は直ちには消去されない。店員Sが移動する前に操作していた登録精算装置10において表示されている店員ボタンBT30は、移動後の登録精算装置10において同じ店員Sが扱者として確定されることに応じて消去される。このような態様であれば、例えば店員Sが移動後の登録精算装置10にて扱者として確定されるまでの間は、移動前の登録精算装置10での店員Sの店員ボタンBT30の表示が維持されることになる。このような表示の態様としても、複数の登録精算装置10にて同じ店員Sに対応する店員ボタンBT30が同時に表示されてしまうことがない。
本実施形態における登録精算装置10による扱者設定処理、店員ボタンBT30の表示に関する処理は、それぞれ図9、図10と同様でよい。
そのうえで、本実施形態における登録精算装置10は、以下のように、図12のフローチャートに示すように、店員ボタンBT30の表示に関する処理手順を実行する。なお、同図において、図10と同様の処理となるステップについては同一符号を付して説明を省略する。
ステップS207:登録精算装置10は、ステップS206により扱者確定処理を実行したことに応じて、扱者としての店員が新たに確定されたことを通知する扱者確定通知を他の登録精算装置10に送信する。扱者確定通知には、扱者として確定された店員の店員識別子が含まれる。
図13は、本実施形態における登録精算装置10が、店員ボタンBT30の消去に関して実行する処理手順例を示している。
ステップS401:登録精算装置10は、他の登録精算装置10から送信される扱者確定通知が受信されたか否かについて判定する。
ステップS402:登録精算装置10は、扱者確定通知が受信された場合、現在において店員ボタンBT30を表示中であれば、ステップS401にて受信された扱者確定通知は、表示中の店員ボタンBT30に対応する店員が扱者として確定されたことの通知であるか否かについて判定する。このために、登録精算装置10は、例えば扱者確定通知に含まれる店員識別子が示す店員と、表示中の店員ボタンBT30に対応する店員情報が示す店員とが一致しているか否かについて判定すればよい。本実施形態においては、表示中の店員ボタンBT30に対応する店員情報については、例えば、対応の店員識別タグ30との通信が不可となっても削除することなく記憶を維持させればよい。
ステップS403:また、登録精算装置10は、ステップS401にて扱者確定通知が受信されないことを判定した場合、さらに、精算処理の終了に応じて扱者の確定が解除されたか否かについて判定する。
ステップS404:ステップS402において、ステップS401にて受信された扱者確定通知が、表示中の店員ボタンBT30に対応する店員についてのものであると判定された場合、表示中の店員ボタンBT30に対応する店員は、他の登録精算装置10に移動して商品の登録に関する操作を始めている。そこで、この場合の登録精算装置10は、これまで表示していた店員ボタンBT30を消去する。
また、精算処理が完了してステップS403により扱者としての店員の確定が解除されたことが判定された場合にも、先のステップS303(図11)の場合と同様に、継続して店員ボタンBT30を表示させておく必要性はない。そこで、この場合にも、登録精算装置10は、これまで表示していた店員ボタンBT30を消去する。
ステップS403にて、否定の判定結果が得られる場合とは、店員ボタンBT30が表示中ではない場合、あるいは表示中であっても、受信された扱者確定通知が示す店員を示す店員ボタンBT30ではないことが判定された場合である。前者の場合には、消去の対象となる店員ボタンBT30が表示されていない。また、後者の場合には、現在において依然として会計の操作を行っている(精算処理が終了していない)店員についての店員ボタンBT30が表示されている状態であるから、店員ボタンBT30を消去する必要はない。そこで、これらの場合には、登録精算装置10は、ステップS404をスキップして同図の処理を終了する。
また、ステップS403にて扱者としての店員の確定が解除されていないことが判定された場合には、表示中の店員ボタンBT30がある場合には、店員ボタンBT30により示される店員に対応する精算処理を終了させていないので、これを消去すべき状況ではない。そこで、この場合も登録精算装置10は、ステップS404をスキップして同図の処理を終了する。
<第3実施形態>
続いて、第3実施形態について説明する。これまでの実施形態の説明では、通信可能な状態の店員識別タグ30のうちで受信強度が最も高い店員識別タグ30に対応する店員を示す1つの店員ボタンBT30が表示される態様であった。これに対して、本実施形態においては、通信可能な状態の店員識別タグ30が複数となる場合に応じて、複数の店員ボタンBT30が表示されるように構成される。具体的に、本実施形態においては、通信可能な店員識別タグ30の全てに対応する店員についての店員ボタンBT30を表示する。
図14は、本実施形態のもとで、店員ボタンBT30が表示された状態の商品登録画面の一例を示している。同図商品登録画面の店員ボタン表示エリアAR20においては、店員ボタンBT30として、「太郎」の名前の店員を示す店員ボタンBT30−1と、店員ボタンBT30として、「次郎」の名前の店員を示す店員ボタンBT30−2とが配置された状態が示されている。同図の商品登録画面における店員ボタンBT30(BT30−1、BT30−2)は、例えば先の各実施形態の場合と同様に、1回目の商品についての計量が開始されたタイミングで表示されたものである。
このように2つの店員ボタンBT30(BT30−1、BT30−2)が表示された状態は、計量が開始されたタイミングにおいて、「太郎」と「次郎」との2人の店員の店員識別タグ30が登録精算装置10と通信可能な状態にあることを示している。つまり、「太郎」と「次郎」との2人の店員が登録精算装置10の近くにいることを示している。この場合において、実際に計量の操作を行った店員は、「太郎」と「次郎」とのうちのいずれかとなる。つまり、本実施形態においては、計量の開始に応じて、扱者の候補としての店員を示す店員ボタンBT30を表示する。
そして、実際に登録精算装置10を操作して会計を行う店員は、表示された店員ボタンBT30のうちから、自分に対応する店員の店員ボタンBT30を操作して、自分が登録精算装置10の扱者であることを確定させる。
具体的に、店員「次郎」が会計を行う店員である場合、店員「次郎」が「サーモンのマリネ」を秤台109aの上に置いて計量を行っている。店員「次郎」は、「サーモンのマリネ」の計量を行ったタイミングで表示された店員ボタンBT30−1、BT30−2を見る。そして、店員「次郎」は、店員ボタンBT30−2が自分に対応するものであることを確認したうえで、店員ボタンBT30−2を操作して自分が登録精算装置10の扱者であることを確定させる。
例えば、最も受信強度が高い店員識別タグ30に対応する1つの店員ボタンBT30を表示するようにした場合、そのときの登録精算装置10と店員との位置関係によっては、計量の操作を行った店員ではなく、たまたま登録精算装置10の近くにいた店員の店員ボタンBT30を表示する可能性がある。
そこで、本実施形態のように、登録精算装置10と通信が可能な店員識別タグ30ごとに対応する複数の店員の店員ボタンBT30を表示することにより、計量の操作を行った店員の店員ボタンBT30の表示がより確実に行われる。
この場合、計量を行った店員は、扱者の確定のために、複数の店員ボタンBT30のうちから自分に対応する店員ボタンBT30を選択して操作を行うことになる。しかしながら、本実施形態における登録精算装置10の運用であれば、同時に店員識別タグ30が登録精算装置10と通信可能になる程度に1つの登録精算装置10に同時接近する状態となる可能性のある店員の数は2、3名程度である。このため、店員ボタンBT30について複数を表示する際にも、店員ボタンBT30のサイズについては、1つを表示させる場合と同じ、あるいはサイズを小さくするとしても極端に小さくなることはなく、或る程度の大きさを維持できる。これにより、店員が自分以外に対応する店員ボタンBT30を誤って操作する可能性も低い。
なお、複数の店員ボタンBT30を表示する際の配置順としては多様に考えられる。例えば、店員情報において示される店員識別子としての番号に基づいた店員ボタンBT30の配置順としてもよい。具体例として、店員識別子としての番号の若い順に店員ボタン表示エリアAR20の上から下にかけて順次配置してもよい。
なお、例えば対応の店員識別タグ30との受信強度が高い順に基づいた配置順で表示してもよい。
なお、上記の例では、登録精算装置10と通信可能な状態にある全ての店員識別タグ30に対応する店員ボタンBT30を表示している。しかしながら、例えば、登録精算装置10と通信可能な状態にある店員識別タグ30のうちで、受信強度が高い順に選択した所定の複数(例えば、2つ程度)までの店員識別タグ30に対応する店員ボタンBT30を表示するようにしてもよい。
また、表示される複数の店員ボタンBT30ごとに、店員識別タグ30との受信強度が示される所定の態様を与えてもよい。
なお、上記各実施形態においては、登録精算装置10にて商品の計量が開始されたタイミングで店員ボタンBT30の表示を開始させている。しかしながら、登録精算装置10は、計量が開始された後において、計量される数値が安定したと判定したタイミングで店員ボタンBT30を表示するようにしてもよい。
なお、本実施形態の販売システムの変形例として、複数の登録装置(商品販売データ処理装置の一例)と1以上の精算装置とを通信可能に接続して構成してもよい。登録装置は、登録精算装置10から精算処理の機能を省略した構成である。登録装置は、1取引に応じた商品の登録を完了すると、登録された商品の精算に使用する精算情報を精算装置に送信する。登録装置にて商品の登録が完了した客は、精算装置に移動する。精算装置を操作する店員は、送信された精算情報を利用した精算処理を精算装置に実行させる。
このような販売システムの構成においても、登録装置について上記各実施形態における登録精算装置10の構成が適用されてよい。
<実施形態の総括>
以上説明したように、本実施形態の一態様は、商品を選択する選択手段、商品を計量する計量手段(例えば、計量部109)と、非接触型による通信を行う記憶媒体(例えば、店員識別タグ30)から、記憶媒体に対応する店員を識別する店員識別情報を取得する取得手段と、計量手段で計量した商品の重量と、選択された商品の商品名とを表示する画面上に、取得手段により取得された店員識別情報により識別される店員を示す情報を表示する表示制御手段とを備える商品販売データ処理装置(例えば、登録精算装置10)である。
上記構成によれば、商品の重量に応じて商品の価格を設定するようにして商品登録を行うにあたり、商品の計量に関する所定タイミングで記憶媒体から取得されている店員識別情報が示す店員を示す情報を、商品について計量された重量や商品名などとともに表示させることができる。これにより、商品販売データ処理装置の扱者を登録するにあたっての誤操作が防止されるようにすることができる。
また、上記実施形態の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、取得手段により取得された店員識別情報により識別される店員を、計量手段による商品の計量に関する所定タイミングで、商品販売データ処理装置を使用して取引を行う扱者として設定する扱者対応処理手段をさらに備える。
上記構成によれば、商品の重量に応じて商品の価格を設定するようにして商品登録を行うにあたり、商品の計量に関する所定タイミングで記憶媒体から取得されている店員識別情報が示す店員を商品販売データ処理装置の扱者として設定することができる。このように扱者を設定することで、全ての店員を扱者の登録候補として提示しなくとも、設定された扱者に限定して登録候補として提示すればよい。これにより、本実施形態において、商品販売データ処理装置の扱者を登録するにあたっての誤操作をさらに有効に防止することができる。
また、上記実施形態の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、扱者対応処理手段は、計量手段により計量される数値が変動を開始したタイミングで取得手段により取得されている店員識別情報が示す店員を扱者として設定してもよい。
上記構成によれば、店員が計量手段を用いて計量を開始したタイミングで店員識別情報が示す店員を扱者として設定することができる。これにより、商品の重量に応じて商品の価格を設定するようにして商品登録が行われる商品販売データ処理装置にとして、店員が商品の登録の作業をほぼ確実に開始していると捉えられる適切なタイミングで扱者を設定できる。
また、上記実施形態の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、扱者対応処理手段は、計量手段により計量される数値が安定したタイミングで取得手段により取得されている店員識別情報が示す店員を扱者として設定してもよい。
上記構成によれば、店員が計量手段を用いて計量を行って、計測された重量を確認しているタイミングで店員識別情報が示す店員を扱者として設定することができる。これにより、商品の重量に応じて商品の価格を設定するようにして商品登録が行われる商品販売データ処理装置として、店員が商品の登録の作業をほぼ確実に開始していると捉えられる適切なタイミングで扱者を設定できる。
また、上記実施形態の一態様は、上記の商品販売データ処理装置であって、扱者対応処理手段は、扱者として設定中の店員と同じ店員が他の商品販売データ処理装置の扱者として設定されたことに応じて、扱者の設定を変更してもよい。
上記構成によれば、これまで扱者として設定されていた店員が他の商品販売データ処理装置にて扱者として設定されることに応じて、扱者の設定を変更してもよい。これにより、例えば商品登録引継ぎに応じて、店員が他の商品販売データ処理装置により商品の登録を開始した際に、他の商品販売データ処理装置とで同じ店員について重複して扱者として設定されることがないようにされる。
また、本実施形態の一態様は、コンピュータを、商品を計量する計量手段、非接触型による通信を行う記憶媒体から、記憶媒体に対応する店員を識別する店員識別情報を取得する取得手段、取得手段により読み取られた店員識別情報が示す店員を、計量手段による商品の計量に関する所定タイミングで、商品販売データ処理装置を使用して取引を行う扱者として設定する扱者対応処理手段として機能させるためのプログラムである。
なお、上述の登録精算装置10としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の登録精算装置10としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10(10−1〜10−3) 登録精算装置、20(20−1〜20−5) 電子商品札、22 商品札、30(30−1〜30−3) 店員識別タグ、101 CPU、102 ROM、103 RAM、104 スキャナ部、105 店員用表示部、106 客用表示部、107 ハードディスク、108 キー操作部、109 計量部、109a 秤台、110 印字部、111 装置間対応通信部、112 近距離通信部、113 ドロア、119 バス

Claims (4)

  1. 商品を登録する登録手段と、
    非接触型による通信を行う記憶媒体から、店員を識別する店員識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記登録手段により登録された商品の商品登録情報を、前記識別情報取得手段により取得された店員識別情報と対応付けられた未済商品登録情報として記憶する記憶手段と、
    前記店員識別情報と対応付けられた前記未済商品登録情報を、他の商品販売データ処理装置の記憶手段から取得する登録情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段により取得された店員識別情報により識別される店員を、商品販売データ処理装置の扱者として設定する扱者対応処理手段と、
    前記識別情報取得手段により取得された店員識別情報により識別される店員を前記扱者として扱者対応処理手段により設定させる操作が行われる操作手段を、予め定められた所定の最大数までの範囲において表示する表示制御手段と
    を備える商品販売データ処理装置。
  2. 前記扱者対応処理手段は、
    扱者として設定中の店員と同じ店員が他の商品販売データ処理装置の扱者として設定されたことに応じて、前記設定中の店員に対応する表示を消去する
    請求項1に記載の商品販売データ処理装置
  3. 前記扱者対応処理手段は、取引が完了したことに応じて、完了された取引に対応付けられた店員に対応する扱者の設定を解除する
    請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置
  4. 商品販売データ処理装置としてのコンピュータを、
    商品を登録する登録手段、
    非接触型による通信を行う記憶媒体から、店員を識別する店員識別情報を取得する識別情報取得手段、
    前記登録手段により登録された商品の商品登録情報を、前記識別情報取得手段により取得された店員識別情報と対応付けられた未済商品登録情報として記憶する記憶手段、
    前記店員識別情報と対応付けられた前記未済商品登録情報を、他の商品販売データ処理装置の記憶手段から取得する登録情報取得手段、
    前記識別情報取得手段により取得された店員識別情報により識別される店員を、商品販売データ処理装置の扱者として設定する扱者対応処理手段、
    前記識別情報取得手段により取得された店員識別情報により識別される店員を前記扱者として扱者対応処理手段により設定させる操作が行われる操作手段を、予め定められた所定の最大数までの範囲において表示する表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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