JP2019152897A - 販売機、販売システム、販売機における精算方法および精算プログラム - Google Patents

販売機、販売システム、販売機における精算方法および精算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】精算に起因した不具合を抑制できる販売機、販売機を含む販売システム、販売機における精算方法、および、販売機において実行される精算プログラムを提供する。【解決手段】販売機の一例である券売機2では、制御部25が、表示操作部4においてメニューの情報を受け付ける。制御部25は、情報を受け付けたメニューの代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みのメニューの代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに代金の精算モードを切換可能である。【選択図】図3

Description

この発明は、販売機、販売機を含む販売システム、販売機における精算方法、および、販売機において実行される精算プログラムに関する。
下記特許文献1の自動券売機では、客がタッチパネルに表示されたメニューをアイテムボタンによって選択して必要金額の金銭を投入することによって、食券が発行される。
特許第5337981号公報
飲食店では、その営業方針によって、時間帯に応じて営業形態が異なる場合がある。例えば、昼間のランチ営業では、客単価の低い料理を多くの客に提供する一方で、夜間のディナー営業では、客単価の高い料理を提供することによって、客足が昼間より少なくても多くの利益が見込める。自動券売機は、ランチ営業中において料理の提供等に忙しい店員に代わって事前精算を行うことにより、飲食店における回転率の向上に貢献する。
一方、ディナー営業中では、客が食後に代金を支払う事後精算が一般的である。事後精算のために客と現金の受け渡しをする店員にとっては、料理の提供に専念したいのに事後精算に対応しなければならないので煩わしいし、現金を触らなければならないので衛生面や安全面から見て好ましくない。
この発明は、かかる背景のもとにおいてなされたものであり、精算に起因した不具合を抑制できる販売機、販売機を含む販売システム、販売機における精算方法、および、販売機において実行される精算プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、販売対象の情報を受け付ける受付部と、前記受付部が情報を受け付けた販売対象の代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みの販売対象の代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに代金の精算モードを切換可能な精算部とを含む、販売機である。
また、本発明は、前記販売機が、前記精算モードの切換指示を含む指示情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記指示情報に基いて前記精算モードを切り換える切換部とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記指示情報が、事後精算する代金の情報を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記販売機が、前記事前精算モードでは事前精算の販売対象の提供に必要な第1データを出力したり、前記事後精算モードでは事後精算完了の証明に必要な第2データを出力したりする出力部を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記販売機が、前記事前精算モードでの事前精算に関する事前精算情報と、前記事後精算モードでの事後精算に関する事後精算情報とを分けて記憶する第1記憶部を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記販売機が、前記指示情報を記憶する第2記憶部を含み、前記取得部が、前記第2記憶部から前記指示情報を取得することを特徴とする。
また、本発明は、前記指示情報が、客を特定するための特定情報を含み、前記取得部が前記特定情報を取得した場合に、前記切換部が、前記精算モードを前記事後精算モードに切り換えることを特徴とする。
また、本発明は、前記販売機が、販売対象の提供を順番待ちする客による所定の入力に応じて、当該客向けの情報を報知する報知部を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記取得部が、前記指示情報に関するコードを認識可能なコードリーダーを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記販売機が、前記精算モードの選択のために操作される操作部を含み、前記取得部が、前記操作部の操作に応じて前記指示情報を取得することを特徴とする。
また、本発明は、前記販売機が、外部装置と通信するための通信部を含み、前記取得部が、前記通信部を介して外部装置から送信される前記指示情報を取得することを特徴とする。
また、本発明は、販売対象の情報を受け付ける受付部、および、前記受付部が情報を受け付けた販売対象の代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みの販売対象の代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに代金の精算モードを切換可能な精算部を含む販売機と、前記精算モードを切り換える切換部とを含む、販売システムである。
また、本発明は、販売対象の情報を受け付ける受付部と、販売対象の代金の精算モードを切換可能な精算部とを含む販売機において、前記受付部が情報を受け付けた販売対象の代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みの販売対象の代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに前記精算モードを切り換える切換ステップと、前記切換ステップによって切り換えられた前記精算モードに応じて販売対象の代金を前記精算部によって精算する精算ステップとを含む、販売機における精算方法である。
また、本発明は、販売対象の情報を受け付ける受付部と、販売対象の代金の精算モードを切換可能な精算部とを含む販売機において実行される精算プログラムであって、前記受付部が情報を受け付けた販売対象の代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みの販売対象の代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに前記精算モードを切り換える切換手順と、前記切換手順によって切り換えられた前記精算モードに応じて販売対象の代金を前記精算部によって精算する精算手順とをコンピュータに実行させる、販売機における精算プログラムである。
本発明によれば、精算に起因した不具合を抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る販売システムの模式図である。 図2は、販売システムの券売機から発行された食券の模式図である。 図3は、販売システムの電気的構成を示すブロック図である。 図4は、販売システムの注文端末から発行された精算伝票の模式図である。 図5は、会員カードの模式図である。 図6は、販売システムの管理サーバーに記憶された事前精算テーブルの一例を示す図である。 図7は、管理サーバーに記憶された事後精算テーブルの一例を示す図である。 図8は、管理サーバーに記憶された会員テーブルの一例を示す図である。 図9は、券売機の表示操作部における表示内容の一例を示す模式図である。 図10は、表示操作部における表示内容の一例を示す模式図である。 図11は、表示操作部における表示内容の一例を示す模式図である。 図12は、券売機に記憶された事後精算テーブルの一例を示す図である。 図13は、表示操作部における表示内容の一例を示す模式図である。 図14は、表示操作部における表示内容の一例を示す模式図である。 図15は、表示操作部における表示内容の一例を示す模式図である。 図16は、表示操作部における表示内容の一例を示す模式図である。 図17は、表示操作部における表示内容の一例を示す模式図である。 図18は、券売機から発行された整理券の模式図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る販売システム1の模式図である。販売システム1は、販売店、この実施形態では一例として飲食店に適用される。この実施形態の飲食店では、昼間のランチ営業と、例えば居酒屋としての夜間のディナー営業とが行われる。販売システム1は、販売機の一例としての券売機2を含む。なお、本発明は、券売機2以外の販売機にも適用できる。
券売機2は、飲食店の入口付近に設置されている。券売機2は、例えば縦長のボックス形状を有し、その正面における上側領域には、受付部、取得部および報知部の一例としての表示操作部4が設けられている。表示操作部4は、例えば券売機2の幅方向(図1の左右方向)に長手の矩形状に形成された液晶のタッチパネルである。表示操作部4は、カラー画面であってもよいし、モノクロ画面であってもよい。表示操作部4は、様々な情報が表示される表示部としての機能と、メニューの選択等のために客等の利用者によって操作される操作部として機能とを有する。表示部と操作部とは、表示操作部4にまとめられるのでなく、別々に存在してもよい。
券売機2の正面において表示操作部4よりも下側の領域には、検知部5と、硬貨投入口6と、紙幣投入口7と、取消ボタン8と、呼出ボタン9と、取出口10と、紙幣出金口11と、返却口12と、読取部13とが、アクセスしやすいレイアウトにて配置されている。
ランチ営業中に券売機2において食券を購入したい客は、まず、券売機2に正面側(図1の紙面の手前側)からアクセスする。すると、検知部5が、ONになることにより、この客の接近を検知するので、検知部5による検知に応じて、例えば今まで休止モードにあった券売機2が起動して待機モードになり、表示操作部4には、販売画面(後述する図9等における販売画面50を参照)が表示される。販売画面には、飲食店で取り扱われる複数のメニューの情報が表示される。販売画面を見た客は、表示操作部4にタッチして所望のメニューを選択し、そのメニューの代金としての現金を硬貨投入口6および紙幣投入口7の少なくともいずれかに投入して、そのメニューについて決済する。
客は、取消ボタン8を押せば、今までの操作を取り消して、メニューの選択を最初からやり直すことができる。また、客は、呼出ボタン9を押すことによって、券売機2を管理する係員(ここでは飲食店の店員)を呼び出すことができる。決済の後に、客によって選択されたメニューの名称等が印字された食券が、取出口10に発行される。これにより、メニューを選択した客と券売機2との間における取引が成立する。なお、釣銭が存在する場合、釣銭のうち、紙幣は、紙幣出金口11から客に返却され、硬貨は、返却口12から客に返却される。読取部13は、取得部の一例であり、後述する一次元コードおよび二次元コード等のコード(この実施形態では二次元コード)を非接触にて認識可能なコードリーダーである。
客は、取出口10から取り出した食券を持って飲食店内の受取カウンタ(図示せず)に向かい、受取カウンタにおいて、食券と引き換えに、選択したメニューの料理を受け取る。客は、受け取った料理を、飲食店内の飲食エリアに設置されたテーブル15に置いて、このテーブル15の周辺の椅子16に座って飲食する。または、食券を持った客がいずれかの椅子16に座ると、店員がやってきて客から食券を受け取り、この食券に対応する料理を客のテーブル15まで持って行ってもよい。この実施形態では、客が表示操作部4を操作して選択したメニュー(厳密には当該メニューの料理)が、販売対象である。料理と引き換えられる食券も販売対象とみなせる。
券売機2から発行される食券20について説明する。図2は、食券20の模式図である。食券20は、例えば四角形状の紙製のチケットである。食券20の表面には、一例として、メニュー名Nと、値段Pと、食券20の発行日Dと、食券20の発行時刻Tと、食券20を発行した飲食店の店名Sとが印字されている。これらの情報を事前精算情報という。決済つまり事前精算が完了して食券20が発行される度に、客と飲食店との間では1回の取引が成立したことになり、それぞれの取引には取引番号Qという識別情報が割り当てられる。事前精算が完了した時刻が、発行時刻Tである。食券20の表面には、取引番号Qも印字されている。なお、食券20は、料理の受け渡し等の際に店員によって回収される店控えと、料理の受け渡し後も客によって保有される客控えとに分離可能であってもよい。
図3は、販売システム1の電気的構成を示すブロック図である。販売システム1は、単数または複数(ここでは単数)の券売機2の他に、撮影装置21と、外部装置の一例としての管理サーバー22および注文端末23とをさらに含む。
券売機2は、制御部25と、制御部25に対して電気的に接続された記憶部26、有価媒体処理部27、発行部28および通信部29とをさらに含む。制御部25は、受付部、精算部、取得部、切換部、出力部および報知部の一例であり、CPUやROM等を含んだマイクロコンピュータ等によって構成されている。前述した表示操作部4、検知部5、取消ボタン8、呼出ボタン9および読取部13は、制御部25に対して電気的に接続されている。制御部25は、表示操作部4における表示を制御したり、客や係員による表示操作部4の操作や、客による取消ボタン8および呼出ボタン9の操作を受け付けたりする。検知部5による検知結果は、制御部25に入力される。読取部13が読み取った情報は、制御部25に入力される。
記憶部26は、第1記憶部および第2記憶部の一例であり、飲食店にて取り扱われるメニュー等の様々な情報を記憶している。有価媒体処理部27は、精算部の一例である。有価媒体処理部27は、硬貨投入口6や紙幣投入口7(図1参照)に投入された現金を券売機2の内部に取り込む構成や、取り込んだ現金の金種および真贋を識別する構成や、釣銭等の返却用の現金を紙幣出金口11や返却口12(図1参照)に排出する構成等を含む。
制御部25は、客によって選択されたメニューの代金を、投入された現金から差し引くことによって、当該メニューについて精算する。代金に関し、客が、メニューを選択する前に入金してもよいし、メニューを選択した後に入金してもよい。なお、有価媒体処理部27は、非接触ICカードユニット(図示せず)を含んでもよい。制御部25は、非接触ICカードユニットによって、客が有する電子マネー機能付きのICカードと非接触通信して、当該ICカードに関連付けられた電子マネーにより精算(電子決済)することができる。また、制御部25は、非接触ICカードユニットにかざされた客のクレジットカードによって電子決済できてもよい。
発行部28は、報知部の一例であり、精算の完了に応じて、食券20に、客が購入したメニューに関する必要な情報(図2参照)を印字して、この食券20を取出口10(図1参照)に発行する構成等を含む。食券20の発行の際、客による表示操作部4における領収書発行ボタン(図示せず)のタッチによって領収書が要求されると、発行部28は、食券20とは別に、領収書(図示せず)も発行する。なお、券売機2では、事前精算のときに限らず、後述する事後精算のときでも領収書が発行される。
通信部29は、取得部の一例であり、券売機2が管理サーバー22と通信するためのインターフェースである。通信部29には、有線または無線の通信回線で構成されたLAN30が接続されている。券売機2は、LAN30を介して、管理サーバー22に対して通信可能に接続されている。
撮影装置21として、監視カメラ等の公知のカメラを使用できる。撮影装置21は、券売機2の正面領域を撮影できる位置に配置されている。撮影装置21は、券売機2の一部として券売機2の制御部25に対して電気的に接続されてもよいし(図1も参照)、券売機2とは別の部品として飲食店の天井等の券売機2から離れた位置に取り付けられてもよい。撮影装置21は、券売機2に正面からアクセスする者を撮影し、その撮影データを制御部25に送信する。制御部25は、送信された撮影データから、券売機2にアクセスする者の特徴情報を抽出する。特徴情報は、券売機2にアクセスする者の人相や体形や性別や推定年齢や服装(アクセサリーも含む)や髪型等である。
管理サーバー22は、いわゆるパソコンであって、飲食店における店員用の事務室に配置されている。管理サーバー22は、マイクロコンピュータ等によって構成された制御部31と、様々な情報を記憶した記憶部32と、LAN30に接続された通信部33とを含む。
注文端末23は、例えばディナー営業中において飲食店の飲食エリアにいる客からの注文を受け付ける装置である。注文端末23には、店員によって携帯されるハンディー注文端末23Aと、各テーブル15に据え置かれるテーブル注文端末23Bとが存在する(図1参照)。それぞれの注文端末23は、マイクロコンピュータ等によって構成された制御部34と、通信部35と、表示操作部36と、発行部37と、読取部38とを含む。
通信部35は、有線または無線(ハンディー注文端末23Aの場合は無線)の通信回線で構成されたLAN39を介して、管理サーバー22の通信部33に対して通信可能に接続されている。なお、LAN39は、前述したLAN30の一部であってもよい。表示操作部36の一例は、液晶のタッチパネルである。ハンディー注文端末23Aのように、表示操作部36は、様々な情報が表示される表示部36Aと、客からの注文を入力するために店員によって操作される操作部36Bとに分かれていてもよい(図1参照)。
ハンディー注文端末23Aの場合、店員が、客の注文を口頭にて受け付け、表示操作部36を操作することによって注文を入力して確定する。テーブル注文端末23Bの場合、客自身が表示操作部36を操作することによって注文を入力して確定する。注文が確定すると、発行部37は、これから説明する精算伝票40に必要な情報を印字して、この精算伝票40を注文端末23の発行口41(図1参照)に発行する。注文した客は、発行された精算伝票40を受け取る。読取部38の一例は、前述したコードリーダーである。読取部38は、図1の各注文端末23には図示されていない。
精算伝票40は、図4に示すように、例えば四角形状の紙製のチケットである。精算伝票40の表面には、一例として、精算伝票40の発行日時DTと、店名Sと、定型文B1およびB2と、注文情報Rと、注文番号Vと、座席番号Zと、精算情報コードKとが印字されている。注文情報Rは、客が注文した各メニューのメニュー名、メニュー毎の注文数(図4のビールの場合は2つ)およびメニュー毎の注文金額(代金)の情報と、注文金額の総額(合計金額)の情報とを含む。注文番号Vは、精算伝票40毎に割り当てられる識別情報である。注文番号Vは、前述した取引番号Qとは別に設定される番号であってもよいし、取引番号Qを兼ねてもよい。
座席番号Zは、注文した客が位置するテーブル15または椅子16に割り当てられた識別情報である。ハンディー注文端末23Aによる注文の場合、座席番号Zは、店員による表示操作部36の操作によって手入力される。テーブル注文端末23Bによる注文の場合、座席番号Zは、テーブル注文端末23B自体の識別情報でもある。精算情報コードKは、精算伝票40に印字された発行日時DT、注文情報Rおよび座席番号Z等の事後精算情報と、注文番号Vとを記録したコードである。精算情報コードKの一例は、図4に示すように大小多数のドットの組み合わせた二次元コードであってもよいし、バーコードのような一次元コードであってもよい。
飲食店では、客が会員登録できてもよい。会員登録した客(以下では会員という。)には、図5に示す会員カード42が飲食店から発行される。会員カード42の表面には、一例として、会員カード42の発行日と、会員毎に割り当てられる会員番号と、会員の名前と、これらの会員情報を記録した会員情報コードLと、会員カード42のタイトル(図5では「〇×居酒屋 会員カード」)とが記載されている。会員情報コードLは、図5に示す二次元コードであってもよいし、一次元コードであってもよい。
以下では、券売機2における精算方法について詳しく説明する。この精算方法による処理手順を記憶した精算プログラムは、CD43やUSBメモリ44等の外部記憶媒体(図3参照)を介して券売機2の記憶部26にインストールされる。領収書発行プログラムは、以下に説明する様々な手順を券売機2の制御部25(図3参照)に実行させる。
ランチ営業中において券売機2において取引が成立する度に、その取引に係る事前精算情報が券売機2から管理サーバー22に送信される。管理サーバー22において、制御部31は、この取引について取引番号Q(図2参照)を新たに割り当てて券売機2に通知するとともに、受信した事前精算情報を、当該取引番号Qに関連付けて記憶部32の事前精算テーブル45に記録する。図6に示す事前精算テーブル45には、事前精算情報が、取引番号の順に並んで記録されている。なお、事前精算テーブル45における購入金額は、食券20における値段P(図2参照)に相当する。また、この実施形態では、1つの取引番号に対してメニュー名が1つだけであるが、メニュー名が複数あってもよく、その場合の購入金額は、複数のメニューの値段Pの合計金額である。
ディナー営業中において注文端末23での注文が確定する度に、その注文に係る事後精算情報が注文端末23から管理サーバー22に送信される。管理サーバー22において、制御部31は、この注文について注文番号V(図4参照)を新たに割り当てて注文端末23に通知するとともに、受信した事後精算情報を、当該注文番号Vに関連付けて記憶部32の事後精算テーブル46に記録する。図7に示す事後精算テーブル46には、事後精算情報が、注文番号の順に並んで記録されている。なお、事後精算テーブル46では、それぞれの事後精算情報に対して、対応する注文番号とともに、精算フラグが関連付けて記録されている。精算フラグは、対応する注文が未精算か精算済かを示している。
注文端末23によって注文する客が会員であって、注文時に自身の会員カード42の会員情報コードL(図5参照)を注文端末23の読取部38(図3参照)にかざすことがある。この場合、注文端末23の制御部34が、会員情報コードLの内容を読取部38によって読み取って、会員情報コードLに含まれる会員番号を、事後精算情報とともに管理サーバー22に送信する。管理サーバー22の制御部31は、受信した会員番号(図7ではK125)を、対応する事後精算情報に関連付けて、事後精算テーブル46に記録する。
なお、管理サーバー22の記憶部32では、事前精算情報および事後精算情報が、事前精算テーブル45および事後精算テーブル46という別々の精算テーブルに分けて管理されているが、1つの精算テーブルにまとめて管理されてもよい。まとめて管理される事前精算情報および事後精算情報は、食券20や精算伝票40の発行日時の順に並んで記録される。
管理サーバー22の記憶部32には、図8に示す会員テーブル47も記憶されている。会員テーブル47には、会員毎の会員情報が、会員番号の順に登録されている。会員テーブル47に登録された会員情報は、会員の会員番号および名前ならびに会員カード42の発行日だけでなく、会員の住所や電話番号等の個人情報も含む。
ランチ営業中の待機モードにおける券売機2では、制御部25が、図9に示す販売画面50を表示操作部4に表示している。図9の状態を基準として、例えば販売画面50の上端部には、「お好みのボタンを押してメニューを選択してください。」という案内文51と、「クーポンをお持ちの方は、クーポンに記載のコードを読取部にかざしてください。」という案内文52とが表示されている。販売画面50においてこれらの案内文よりも下側の領域には、メニューについての複数のグループの中からいずれかのグループを選択するためのグループ選択キー49が表示されている。グループ選択キー49は、タッチキーである(表示操作部4に表示される他のキーも同様)。グループ選択キー49は、この実施形態では、ラーメンのグループ、定食・どんぶりのグループ、うどん・そばのグループ、デザート・ドリンクのグループに応じて4つ存在する。
客がいずれかのグループ選択キー49にタッチすると、制御部25は、これらのグループ選択キー49の代わりに、タッチされたグループ選択キー49のグループに属するメニューに対応するメニュー選択キー(図示せず)を表示する。メニュー選択キーは、当該グループに属するメニューの種類と対応して複数また単数表示される。客は、表示されたメニュー選択キーの中から、選択したいメニューに対応するメニュー選択キーにタッチする。制御部25は、タッチされたメニュー選択キーに対応するメニューの情報を、販売画面50において例えば右端部に設けられた選択メニュー確認欄53に表示する。このように、制御部25は、客によるメニューの選択に係る情報を表示操作部4の販売画面50において受け付ける。
販売画面50において例えば選択メニュー確認欄53よりも上側には、金額確認欄54が表示されている。例えば金額確認欄54における左領域には、「入金額」という見出しと、「合計金額」という見出しと、「おつり」という見出しとが上側からこの順番にて表示されている。金額確認欄54において「入金額」の見出しの右隣には、客によって硬貨投入口6や紙幣投入口7(図1参照)に投入された現金の総額が表示される。「合計金額」の見出しの右隣には、客によるメニュー選択キーのタッチによって選択されたメニューの値段の総額が表示される。「おつり」の見出しの右隣には、入金額から合計金額を差し引いた金額が表示される。
販売画面50において例えば選択メニュー確認欄53よりも下側には、「すべて取消」という文字を含んだリセットキー55と、「購入」という文字を含んだ購入キー56とが表示されている。客は、リセットキー55にタッチしたり、前述した取消ボタン8(図1参照)を押したりすることにより、選択した全てのメニューについての選択を取り消すことができる。メニューの取り消しに応じて、入金金額が客に返却される。客が購入キー56にタッチすれば、選択した全てのメニューについて事前精算が完了し、今回の取引が成立したことになる。なお、前述した電子決済の場合には、客が自身のICカード等を有価媒体処理部27の非接触ICカードユニットに読み取らせれば、購入キー56にタッチしなくても、事前精算が完了する。
事前精算に応じて、券売機2の制御部25は、事前精算後の料理の提供に必要な第1データ(具体的には、事前精算情報および取引番号Q)を出力し、当該第1データを印字した食券20を取出口10に発行する。食券20は、前述したように、料理と引き換えられる。つまり、事前精算モードの場合、客は、券売機2から出力された第1データに基く食券20によって、事前精算済のメニューの料理を提供してもらうことができる。なお、第1データの出力を食券20の発行とみなしてもよい。制御部25は、飲食店の厨房に設置されたキッチンディスプレイに第1データを送信し、第1データにおけるメニュー名および注文数がキッチンディスプレイに表示されてもよい。厨房を担当する店員は、キッチンディスプレイの表示を見て、注文のメニューの調理に速やかに取りかかれる。
券売機2の記憶部26には、前述した事前精算テーブル45(図6参照)と同様に事前精算情報を記録した事前精算テーブル57が設けられており、制御部25は、事前精算が完了する度に、事前精算テーブル57を更新する(図3参照)。このように事前精算するときの制御部25の精算モードを、事前精算モードという。
なお、クーポンを持参した客が、当該クーポンに表示されたコード(一次元コードまたは二次元コード)を読取部13にかざす場合がある。この場合、券売機2の制御部25は、読取部13によって読み取った当該コードの内容に応じて、特定のメニューまたは全てのメニューが安くなるように合計金額を値引いたり、サービスメニューと交換するための引換券を発行したりする。コードが表示されたクーポンは、紙片であってもよいし、客のスマートフォン等の携帯端末であってもよい。また、携帯端末によって予めメニューを選択できて、選択済みのメニューを記録したコードが携帯端末に表示されてもよく、この場合、券売機2の制御部25は、当該コードを読取部13によって読み取ることにより、メニューの選択結果(選択に係るメニューの情報)を受け付けて、当該メニューの情報を選択メニュー確認欄53に表示する。
販売画面50において例えば下端部には、販売画面50における表示言語を変更するための言語変更キー58が設けられてもよい。また、会員は、自身の会員カード42の会員情報コードLを読取部13にかざしてもよく、その場合には、制御部25は、読取部13によって会員情報コードLから会員情報を読み取る。読み取られた会員情報は、前述した第1データに含まれてもよい。
ディナー営業中の待機モードにおける券売機2では、制御部25が、図10に示す精算案内画面60を表示操作部4に表示している。販売画面50から精算案内画面60への表示の切り換えは、ディナー営業の開始(例えば、ディナー営業の開始時刻)に応じて制御部25によって自発的に行われてもよい。または、制御部25が、ディナー営業の開始に応じて管理サーバー22からの指示を受けたことに応じて、販売画面50から精算案内画面60へ表示を切り換えてもよい。または、ディナー営業の開始時に店員が表示操作部4等を操作すると、制御部25が、その操作に応じて販売画面50から精算案内画面60へ表示を切り換えてもよい。
図10の状態を基準として、例えば精算案内画面60の中央領域には、「精算伝票または会員カードに記載のコードを読取部にかざしてください。または 座席番号を入力した後に精算キーにタッチしてください。」という案内文61が表示されている。また、精算案内画面60において例えば案内文61の下側には、座席番号入力欄62と、精算キー63とが表示されている。
ディナー営業の場合、客は、飲食店に入ると券売機2の前を素通りして飲食エリアにて着席し、前述したように注文端末23によってメニューを注文して精算伝票40を受け取る。飲食を終えた客は、精算伝票40を持って券売機2のもとへ行き、精算伝票40の精算情報コードK(図4参照)を券売機2の読取部13にかざす。または、客は、精算伝票40に印字された座席番号Z(図4参照)と同じ座席番号を、例えば表示操作部4に表示されたテンキー(図示せず)によって座席番号入力欄62に入力した後に、精算キー63にタッチする。
券売機2の制御部25は、精算情報コードKが読取部13にかざれたことや、座席番号の入力後に精算キー63がタッチされたことに応じて、図11に示す精算開始画面66を表示操作部4に切替表示する。精算開始画面66には、一例として、「お支払金額は 円です。」という案内文67と、「入金して、確定キーにタッチしてください。」という案内文68と、支払金額表示欄69と、内訳表示欄70と、金額確認欄71と、確定キー72とが表示されている。支払金額表示欄69は、案内文67の途中に配置されている。
先ほど精算情報コードKが読取部13にかざれた場合には、制御部25は、精算情報コードKに記録された注文情報Rのうち、前述した合計金額を支払金額表示欄69に表示し、残りの情報(メニュー毎のメニュー名、注文数および注文金額)を内訳表示欄70に表示する。先ほど座席番号の入力後に精算キー63がタッチされた場合には、制御部25は、この座席番号に対応する事後精算情報を管理サーバー22に問い合わせる。管理サーバー22の制御部31は、事後精算テーブル46(図7参照)において、この座席番号に対応し、かつ、精算フラグが「未」となっている事後精算情報を抽出し、この事後精算情報および注文番号を券売機2に送信する。制御部25は、受信した事後精算情報に含まれる注文情報を支払金額表示欄69および内訳表示欄70に表示する。
なお、精算情報コードKが読取部13にかざれた場合には、精算情報コードKに記録された注文番号Vや座席番号に対応する事後精算情報を管理サーバー22に問い合わせて、該当する事後精算情報を受信し、この事後精算情報に含まれる注文情報を支払金額表示欄69および内訳表示欄70に表示してもよい。また、券売機2の記憶部26には、メニュー毎の値段の情報が予め記憶されていて、制御部25は、注文情報Rにおけるメニュー名および注文数とメニュー毎の値段とに基いて注文金額の総額を算出して、支払金額表示欄69に表示してもよい。
例えば金額確認欄71における左領域には、「入金額」という見出しと、「おつり」という見出しとが上側からこの順番にて表示されている。金額確認欄71において「入金額」の見出しの右隣には、客によって硬貨投入口6や紙幣投入口7(図1参照)に投入された現金の総額が表示される。「おつり」の見出しの右隣には、入金額から注文金額の総額を差し引いた金額が表示される。必要額以上に入金した客が確定キー72にタッチすると、制御部25は、今回の事後精算が完了したものとし、必要に応じて釣銭を返却する。
制御部25は、今回の事後精算の完了を証明するのに必要な第2データ(具体的には、事後精算情報)を出力し、発行部28によって当該第2データを印字した領収書を取出口10に発行してもよい。制御部25は、事後精算が完了した旨の事後精算完了画面(図示せず)を表示操作部4に表示してもよい。このように事後精算するときの制御部25の精算モードを、事後精算モードという。事後精算モードの場合、客は、券売機2から出力された第2データに基いた領収書によって、事後精算完了を証明することができる。なお、紙の領収書の代わりに、電子領収書を用いることができる。その場合、券売機2は、電子領収書を電子メール等によって客の携帯端末等に送信してもよい。
制御部25は、今回の事後精算処理の完了を管理サーバー22に通知し、管理サーバー22の制御部31は、事後精算テーブル46(図7参照)において該当する事後精算情報についての精算フラグを「未」から「済」に更新する。券売機2の記憶部26には、事後精算テーブル46と同様の事後精算テーブル73が記憶されている。図12に示す事後精算テーブル73には、事後精算が完了した取引についての注文番号、事後精算の完了日時(事後精算日時)および事後精算情報が、注文番号または事後精算日時の順に並んで記録されている。券売機2の制御部25は、事後精算が完了する度に、完了した事後精算に関する情報(事後精算情報や事後精算日時)が追加されるように事後精算テーブル73を更新する。なお、事後精算の場合における領収書には、事後精算日時が印字されてもよい。
以上のように、券売機2は、事前に食券20を発行する事前精算機能に加えて、事後精算機能も有するいわゆるハイブリッド券売機である。そのため、前述したように、券売機2の制御部25は、販売画面50において選択に係る情報を受け付けたメニューの代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みのメニューの代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに代金の精算モードを切換可能である。ランチ営業とディナー営業とで精算モードを切り換える場合には、制御部25は、精算モードの切換指示を含む指示情報を取得し、この指示情報に基いて精算モードを切り換える。
このような券売機2では、客がこれから提供してもらいたいメニューの代金を事前精算するだけでなく、客に提供済みのメニューの代金を事後精算することも可能である。これにより、店員は、事前精算だけでなく事後精算にも対応せずに済むので、精算に起因した不具合(現金に受け渡しに伴う負担や衛生面や安全面での不具合)を抑制できる。この券売機2により、ランチ営業では事前精算によって回転率を向上できるだけでなく、客単価の高いディナー営業を実現できる。
精算モードを事後精算モードに切り換えるための指示情報は、ディナー営業を開始する際に、管理サーバー22から券売機2の通信部29を介して制御部25に送信されてもよい。または、この指示情報は、店員による表示操作部4等の操作によって制御部25に入力されてもよい。または、指示情報は、精算モードを事後精算モードに切り換えるため切換条件も含み、券売機2の記憶部26に予め記憶されていてもよい。ディナー営業の開始時刻に近づく等によって切換条件が成立したことに応じて、制御部25は、記憶部26から指示情報を取得したことになって、精算モードを事後精算モードに切り換える。この場合の券売機2では、外部から指示情報を受信しなくても、自身に記憶された指示情報に基いて精算モードを切り換えることができる。
一方、精算モードを事前精算モードに切り換えるための指示情報は、例えばランチ営業を開始する際に、管理サーバー22から券売機2の制御部25に送信されたり、店員による表示操作部4等の操作によって制御部25に入力されたりしてもよい。または、前述した切換条件の成立(ここではランチ営業の開始時刻に近づくこと等)に応じて、制御部25が指示情報を自発的に取得してもよい。
券売機2の記憶部26では、事前精算モードでの事前精算に関する事前精算情報が事前精算テーブル57において記憶され、事後精算モードでの事後精算に関する事後精算情報が事後精算テーブル73において記憶されるので、事前精算情報と事後精算情報とは分けて記憶されている(図3参照)。この場合、別々に記憶された事前精算情報および事後精算情報に基いて、例えば、事前精算モードが設定される昼間と、事後精算モードが設定される夜間とで売行き等を分けて管理できる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、事後精算は、会員だけに適用されてもよい。その場合の精算案内画面60には、前述した案内文61(図10参照)の代わりに、図13に示すように、「会員の方のみ、事後精算ができます。会員カードに記載のコードを読取部にかざしてください。または 座席番号を入力した後に精算キーにタッチしてください。」という案内文75が表示される。会員は、前述したように座席番号を入力後に精算キー63にタッチする以外に、自身の会員カード42の会員情報コードLを券売機2の読取部13にかざす。
会員情報コードLが読取部13にかざれた場合には、券売機2の制御部25は、会員情報コードLに含まれる会員番号に対応する事後精算情報を管理サーバー22に問い合わせる。管理サーバー22の制御部31は、事後精算テーブル46(図7参照)において、この会員番号に対応し、かつ、精算フラグが「未」となっている事後精算情報を抽出し、この事後精算情報に含まれる注文情報を券売機2に送信する。制御部25は、受信した注文情報を精算開始画面66の支払金額表示欄69および内訳表示欄70(図11参照)に表示し、前述した手順によって事後精算を実行する。このように会員カード42を用いる事後精算の場合には、注文時において、会員情報コードLを注文端末23の読取部38に読み取らせておけばよく、精算伝票40の発行は不要である。
このように、会員の会員番号は、客を特定するための特定情報の一例である。前述した指示情報が当該特定情報を含んでもよい。券売機2の制御部25は、会員情報コードLが読取部13にかざれることによって特定情報を取得した場合に、精算モードを事後精算モードに切り換えてもよい。つまり、券売機2では、特定情報を取得できた客つまり身元の明らかな客の場合に事後精算ができる一方で、身元が不明な客については事後精算できないように設定できる。これにより、身元が不明な客がメニューの提供後に代金を払わずに立ち去るような不正(いわゆる食い逃げ)を防止できる。
事後精算を会員に限定することにより、飲食店には、常連客を増やせるというメリットがある。また、ディナー営業時における券売機2は、会員用の入店受付機(いわゆるチェックイン機)としての機能を兼ねてもよく、この場合、会員が会員カード42の会員情報コードLを券売機2の読取部13に読み取らせると、券売機2では、この会員が座る席の座席番号を記した座席券を発行してもよい。
前述した実施形態では、ランチ営業中に事前精算ができてディナー営業中に事後精算ができる運用について説明したが、同じ時間帯において事前精算および事後精算の両方が可能であってもよい。例えば、ランチ営業中に事前精算して着席したものの、注文端末23によって追加注文した場合には、追加注文したメニューについて券売機2にて事後精算できてもよい。このような運用ができるように、前述した販売画面50には、図14に示すように、「事後精算の方は、精算キーにタッチしてください。」という案内文76と、精算キー87とが追加表示されている。
事後精算したい客が精算キー87にタッチすると、券売機2の制御部25が、図15に示すように「精算伝票または会員カードに記載のコードを読取部にかざしてください。」という案内文77が表示された精算案内画面60を表示操作部4に表示する。なお、精算案内画面60の表示内容は、前述した精算案内画面60の表示内容(図10および図13参照)と同じであってもよい。この場合には、客による精算キー87のタッチに応じて、制御部25は、前述した指示情報を取得し、精算モードを事後精算モードに切り換える。この場合、店員は、追加注文のメニューの精算に立ち会わずに済む。また、このように事後精算できる場合には、券売機2において先に食券20を購入してから空席を探さなくても、先に席を確保して飲食後に事後精算することができる。
販売画面50の変形例として、図16に示すように、「事後精算の方は、精算伝票または会員カードに記載のコードを読取部にかざしてください。または、座席番号を入力した後に精算キーにタッチしてください。」という案内文78と、精算案内画面60の座席番号入力欄62および精算キー63(図10参照)とが、最初から販売画面50に表示されてもよい。この場合には、その後の精算案内画面60の表示が省略される。そのため、客が精算伝票40の精算情報コードKや会員カード42の会員情報コードLを券売機2の読取部13にかざしたり、座席番号を入力して精算キー63にタッチしたりすると、券売機2の制御部25は、販売画面50から精算開始画面66(図11参照)に表示を切り換える。なお、座席番号入力欄62では、座席番号の代わりに、会員番号を入力できてもよい。
このように、精算情報コードKおよび会員情報コードLは、前述した指示情報であり、制御部25は、精算情報コードKや会員情報コードLの読み取りに応じて指示情報を取得して、精算モードを事後精算モードに切り換える。この場合の券売機2では、いずれかのコードを読取部13に認識させるといった簡単な操作によって、他の余計な操作をせずに精算モードを事後精算モードに切り換えることができる。また、精算情報コードKは、事後精算する代金の情報を含んでいるので、券売機2では、指示情報に含まれる事後精算の代金の情報に基いて事後精算を実行することができる。券売機2は、事後精算後に、元の事前精算モードに切り換わる。
例えばディナー営業中の飲食店が満席の場合、券売機2の表示操作部4には、図17に示す満席画面80が表示されてもよい。管理サーバー22では、事後精算テーブル46(図7参照)における座席番号と精算フラグとの関係等によって店内の満席状況が管理されている。券売機2の正面に客が来たことが検知部5(図1参照)によって検知されると、券売機2の制御部25は、管理サーバー22に満席状況を問い合わせる。満席であると管理サーバー22から回答されると、制御部25は、前述した販売画面50の代わりに、満席画面80を表示させる。なお、空席がでると、満席画面80から販売画面50に表示が戻る。
満席画面80には、「ただいま満席です。整理券キーにタッチして整理券をお受け取りいただき、係の者が案内するまでしばらくお待ちください。」という案内文81と、整理券キー82とが表示されている。空席待ちしようとする客が整理券キー82にタッチすると、券売機2の制御部25は、図18に示す整理券85を、発行部28によって取出口10に発行する。整理券85は、例えば四角形状の紙製のチケットである。整理券85の表面には、一例として、整理券85の発行日時DTと、店名Sと、タイトルB3と、定型文B4と、受付番号Wと、人数Yと、待ち時間Mと、整理券コードXとが印字されている。
受付番号Wは、整理券85の識別情報であり、客による整理券キー82のタッチに応じて、管理サーバー22から割り当てられる。人数Yは、空席待ちする各グループを構成する客の人数である。待ち時間Mは、整理券85から着席までに要する予想時間であり、管理サーバー22によって予測される。整理券コードXは、発行日時DT、受付番号W、人数Yおよび待ち時間Mという順番待ち情報を記録した一次元コードまたは二次元コード(図18では二次元コード)である。このように、制御部25は、料理の提供を順番待ちする客による整理券キー82のタッチという所定の入力に応じて、当該客向けの情報を整理券85の印字内容によって報知する。この場合には、店員が客の順番待ちの受け付けに対応せずに済む。なお、当該客向けの情報は、表示操作部4に表示されることによって客に報知されてもよい。
管理サーバー22では、発行済みの整理券85の順番待ち情報を管理しており、順番がきた整理券85については、券売機2に指示することによって、この整理券84を有する客に対して、席が用意できた旨や席の場所等を表示操作部4によって報知する。もちろん、店員が、順番が回ってきた客を呼びに行って席まで案内してもよい。この場合、店員のハンディー注文端末23Aでは、客の案内を促す旨が報知される。
順番が回ってきた客は、空席まで案内されて着席すると、注文端末23によって注文する。その際、この客が、順番待ちのときから持っている整理券85の整理券コードXを注文端末23の読取部38(図3参照)にかざす。すると、注文端末23の制御部34が、整理券コードXの内容を読取部38によって読み取って、整理券コードXに含まれる受付番号を、事後精算情報とともに管理サーバー22に送信する。この場合には、整理券85が精算伝票40を兼ねるので、精算伝票40の発行は不要である。管理サーバー22の制御部31は、受信した受付番号を、対応する事後精算情報に関連付けて、事後精算テーブル46に記録する。なお、整理券85の発行の段階において、順番待ちの客の操作によって券売機2にて予めメニューを注文できてもよい。この場合には、注文による注文情報(図7参照)が、管理サーバー22に送信されて、事後精算テーブル46において受付番号とともに記憶され、整理券コードXに記録される。整理券コードXが読取部38によって読み取られると、注文端末23において注文し直さなくても、注文が完了する。
整理券85を持つ客が、食後に、この整理券85の整理券コードXを券売機2の読取部13にかざすと、券売機2の制御部25は、整理券コードXに含まれる受付番号に対応する事後精算情報を管理サーバー22に問い合わせる。管理サーバー22の制御部31は、事後精算テーブル46(図7参照)において、この受付番号に対応し、かつ、精算フラグが「未」となっている事後精算情報を抽出し、この事後精算情報に含まれる注文情報を券売機2に送信する。制御部25は、受信した注文情報を精算開始画面66の支払金額表示欄69および内訳表示欄70(図11参照)に表示し、前述した手順によって事後精算を実行する。このように、券売機2が、本来の券売機としての機能だけでなく、自動精算機としての機能や、順番待ちを受け付ける受付機としての機能を兼ねるので、飲食店内における省スペース化を図ることができる。なお、整理券85を発行する受付機が、券売機2とは別に存在してもよい。
客が整理券キー82にタッチすると、撮影装置21が、この客を撮影してもよい。券売機2の制御部25は、撮影装置21の撮影データから、この客の特徴情報を取得する。特徴情報は、客を特定するための特定情報の一例である。特徴情報は、客に発行された整理券85の受付番号Wと関連付けられて、事後精算情報とともに管理サーバー22の事後精算テーブル46において管理される。そのため、会員の場合と同様に、客の身元が特定されるので、食い逃げ等の不正を防止できる。なお、会員の場合には、整理券キー82にタッチしなくても、自身の会員カード42の会員情報コードLを券売機2の読取部13にかざすと、整理券85が発行されてもよい。
券売機2において精算モードを切り換える機能は、券売機2でなく、販売システム1における管理サーバー22に設けられてもよい。この場合、券売機2の精算モードは、管理サーバー22の遠隔操作によって切り換えられる。
券売機2は、複数存在してもよく、その場合、ディナー営業中において一部の券売機2だけが事後精算モードに切り換わって自動精算機(いわゆるチェックアウト機)として機能し、残りの券売機2は事前精算モードのまま(通常の券売機のまま)であってもよい。
以上に説明した複数の実施形態は、必要に応じて組み合わせて適用することができる。
1 販売システム
2 券売機
4 表示操作部
13 読取部
22 管理サーバー
25 制御部
26 記憶部
27 有価媒体処理部
28 発行部
29 通信部

Claims (14)

  1. 販売対象の情報を受け付ける受付部と、
    前記受付部が情報を受け付けた販売対象の代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みの販売対象の代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに代金の精算モードを切換可能な精算部とを含む、販売機。
  2. 前記精算モードの切換指示を含む指示情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記指示情報に基いて前記精算モードを切り換える切換部とを含む、請求項1に記載の販売機。
  3. 前記指示情報は、事後精算する代金の情報を含む、請求項2に記載の販売機。
  4. 前記事前精算モードでは事前精算の販売対象の提供に必要な第1データを出力したり、前記事後精算モードでは事後精算完了の証明に必要な第2データを出力したりする出力部を含む、請求項2または3に記載の販売機。
  5. 前記事前精算モードでの事前精算に関する事前精算情報と、前記事後精算モードでの事後精算に関する事後精算情報とを分けて記憶する第1記憶部を含む、請求項2〜4のいずれか一項に記載の販売機。
  6. 前記指示情報を記憶する第2記憶部を含み、
    前記取得部は、前記第2記憶部から前記指示情報を取得する、請求項2〜5のいずれか一項に記載の販売機。
  7. 前記指示情報は、客を特定するための特定情報を含み、
    前記取得部が前記特定情報を取得した場合に、前記切換部は、前記精算モードを前記事後精算モードに切り換える、請求項2〜6のいずれか一項に記載の販売機。
  8. 販売対象の提供を順番待ちする客による所定の入力に応じて、当該客向けの情報を報知する報知部を含む、請求項2〜7のいずれか一項に記載の販売機。
  9. 前記取得部は、前記指示情報に関するコードを認識可能なコードリーダーを含む、請求項2〜8のいずれか一項に記載の販売機。
  10. 前記精算モードの選択のために操作される操作部を含み、
    前記取得部は、前記操作部の操作に応じて前記指示情報を取得する、請求項2〜9のいずれか一項に記載の販売機。
  11. 外部装置と通信するための通信部を含み、
    前記取得部は、前記通信部を介して外部装置から送信される前記指示情報を取得する、請求項2〜10のいずれか一項に記載の販売機。
  12. 販売対象の情報を受け付ける受付部、および、前記受付部が情報を受け付けた販売対象の代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みの販売対象の代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに代金の精算モードを切換可能な精算部を含む販売機と、
    前記精算モードを切り換える切換部とを含む、販売システム。
  13. 販売対象の情報を受け付ける受付部と、販売対象の代金の精算モードを切換可能な精算部とを含む販売機において、
    前記受付部が情報を受け付けた販売対象の代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みの販売対象の代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに前記精算モードを切り換える切換ステップと、
    前記切換ステップによって切り換えられた前記精算モードに応じて販売対象の代金を前記精算部によって精算する精算ステップとを含む、販売機における精算方法。
  14. 販売対象の情報を受け付ける受付部と、販売対象の代金の精算モードを切換可能な精算部とを含む販売機において実行される精算プログラムであって、
    前記受付部が情報を受け付けた販売対象の代金を事前精算する事前精算モードと、提供済みの販売対象の代金を事後精算する事後精算モードとのいずれかに前記精算モードを切り換える切換手順と、
    前記切換手順によって切り換えられた前記精算モードに応じて販売対象の代金を前記精算部によって精算する精算手順とをコンピュータに実行させる、販売機における精算プログラム。
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