JP2024004797A - 光電変換装置、光電変換システム - Google Patents

光電変換装置、光電変換システム Download PDF

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Abstract

【課題】画素の高性能化と微細化の両立【解決手段】第1半導体層と、第1半導体層に積層された第1配線構造と、を含む第1基板と、第2半導体層と、前記第2半導体層に積層された第2配線構造と、を含む第2基板と、を有する光電変換装置であって、前記第1半導体層に配置されたアバランシェフォトダイオードと、前記第1基板に配置され、前記アバランシェフォトダイオードと接続された第1の抵抗素子と、前記第2半導体層に配置され、前記アバランシェフォトダイオードの出力信号を整形する波形整形部と、前記第1基板に配置され、前記アバランシェフォトダイオードと前記波形整形部と前記第1の抵抗素子とに接続された第2の抵抗素子を含むことを特徴とする光電変換装置。【選択図】図4

Description

本発明は、光電変換装置、該光電変換装置を用いた光電変換システムに関する。
アバランシェフォトダイオードを用いた光電変換装置の画素面積を拡大する手段として、光電変換部と光電変換部からの信号を処理する画素回路を異なる基板に配して積層する方法が知られている。
米国特許出願公開第2015/0115131号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、アバランシェフォトダイオードに印加する逆バイアスを高める場合、画素回路に素子サイズの大きな高耐圧トランジスタを使用する必要がある。そのため、画素の高性能化と微細化の両立が困難であるという課題があった。本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、画素の高性能化と微細化の両立を目的とするものである。
本発明の一つの側面は、第1半導体層と、第1半導体層に積層された第1配線構造と、を含む第1基板と、第2半導体層と、前記第2半導体層に積層された第2配線構造と、を含む第2基板と、を有する光電変換装置であって、前記第1半導体層に配置されたアバランシェフォトダイオードと、前記第1基板に配置され、前記アバランシェフォトダイオードと接続された第1の抵抗素子と、前記第2半導体層に配置され、前記アバランシェフォトダイオードの出力信号を整形する波形整形部と、前記第1基板に配置され、前記アバランシェフォトダイオードと前記波形整形部と前記第1の抵抗素子とに接続された第2の抵抗素子を含むことを特徴とする光電変換装置。
本発明によれば、画素の高性能化と微細化が両立できる。
実施形態にかかる光電変換装置の概略図である。 実施形態にかかる光電変換装置のセンサ基板の概略図である。 実施形態にかかる光電変換装置の回路基板の概略図である。 実施形態にかかる光電変換装置の画素回路の構成例である。 実施形態にかかる光電変換装置の画素回路の駆動を示す模式図である 第1の実施形態にかかる光電変換装置の画素部の断面図である。 第1の実施形態にかかる光電変換装置の画素部の平面図である。 本発明の効果を説明する図である。 第2の実施形態にかかる光電変換装置の画素部の断面図である。 第2の実施形態にかかる光電変換装置の画素部の平面図である。 第3の実施形態にかかる光電変換装置の画素回路の構成例である。 第4の実施形態にかかる光電変換装置の画素回路の構成例である。 第5の実施形態にかかる光電変換装置の画素回路の構成例である。 第5の実施形態の変形例にかかる光電変換装置の画素回路の構成例である。 第6の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第7の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第8の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第9の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第10の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。
以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を限定するものではない。各図面が示す部材の大きさや位置関係は、説明を明確にするために誇張していることがある。以下の説明において、同一の構成については同一の番号を付して説明を省略することがある。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及び、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した実施形態の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
本明細書において、平面視とは、半導体層の光入射面に対して垂直な方向から視ることである。また、断面視とは、半導体層の光入射面と垂直な方向における面をいう。なお、微視的に見て半導体層の光入射面が粗面である場合は、巨視的に見たときの半導体層の光入射面を基準として平面視を定義する。
以下の説明において、APDのアノードを固定電位とし、カソード側から信号を取り出している。したがって、信号電荷と同じ極性の電荷を多数キャリアとする第1導電型の半導体領域とはN型半導体領域であり、信号電荷と異なる極性の電荷を多数キャリアとする第2導電型の半導体領域とはP型半導体領域である。なお、APDのカソードを固定電位とし、アノード側から信号を取り出す場合でも本発明は成立する。この場合は、信号電荷と同じ極性の電荷を多数キャリアとする第1導電型の半導体領域はP型半導体領域であり、信号電荷と異なる極性の電荷を多数キャリアとする第2導電型の半導体領域とはN型半導体領域である。以下では、APDの一方のノードを固定電位とする場合について説明するが、両方のノードの電位が変動してもよい。
本明細書において、単に「不純物濃度」という用語が使われた場合、逆導電型の不純物によって補償された分を差し引いた正味の不純物濃度を意味している。つまり、「不純物濃度」とは、NETドーピング濃度を指す。P型の添加不純物濃度がN型の添加不純物濃度より高い領域はP型半導体領域である。反対に、N型の添加不純物濃度がP型の添加不純物濃度より高い領域はN型半導体領域である。
本発明に係る処理装置と共に使用されうる光電変換装置及びその駆動方法の各実施形態に共通する構成について、図1から図5を用いて説明する。なお、本説明では光電変換装置の外部に設けられた処理装置について説明するが、処理装置は例えば光電変換装置内に構成されてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る積層型の光電変換装置100の構成を示す図である。光電変換装置100は、第1基板であるセンサ基板11と、第2基板である回路基板21の2つの基板が積層され、且つ電気的に接続されることにより構成される。センサ基板11は、後述する光電変換素子102を有する第1半導体層と、第1配線構造と、を有する。回路基板21は、後述する信号処理部103等の回路を有する第2半導体層と、第2配線構造と、を有する。光電変換装置100は、第2半導体層、第2配線構造、第1配線構造、第1半導体層の順に積層して構成される。各実施形態に記載の光電変換装置は、第1面から光が入射し、第2面に回路基板が配される、裏面照射型の光電変換装置である。
以下では、センサ基板11と回路基板21とは、ダイシングされたチップで説明するが、チップに限定されない。例えば、各基板はウエハであってもよい。また、各基板はウエハ状態で積層した後にダイシングされていてもよいし、チップ化した後にチップを積層して接合してもよい。
センサ基板11には、画素領域12が配され、回路基板21には、画素領域12で検出された信号を処理する回路領域22が配される。
図2は、センサ基板11の配置例を示す図である。APDを含む光電変換素子102を有する画素101が平面視で二次元アレイ状に配列され、画素領域12を形成する。
画素101は、典型的には、画像を生成するための画素であるが、TOF(Time of Flight)に用いる場合には、必ずしも画像を生成しなくてもよい。すなわち、画素101は、光が到達した時刻と光量を測定するための画素であってもよい。
図3は、回路基板21の構成図である。図2の光電変換素子102で光電変換された電荷を処理する信号処理部103、読み出し回路112、制御パルス生成部115、水平走査回路部111、信号線113、垂直走査回路部110を有している。
図2の光電変換素子102と、図3の信号処理部103は、画素毎に設けられた接続配線を介して電気的に接続される。
垂直走査回路部110は、制御パルス生成部115から供給された制御パルスを受け、各画素に制御パルスを供給する。垂直走査回路部110にはシフトレジスタやアドレスデコーダといった論理回路が用いられる。
画素の光電変換素子102から出力された信号は、信号処理部103で処理される。信号処理部103は、カウンタやメモリなどが設けられており、メモリにはデジタル値が保持される。
水平走査回路部111は、デジタル信号が保持された各画素のメモリから信号を読み出すために、各列を順次選択する制御パルスを信号処理部103に入力する。
信号線113には、選択されている列について、垂直走査回路部110により選択された画素の信号処理部103から信号が出力される。
信号線113に出力された信号は、出力回路114を介して、光電変換装置100の外部の記録部または信号処理部に出力する。
図2において、画素領域における光電変換素子の配列は1次元状に配されていてもよい。信号処理部の機能は、必ずしも全ての光電変換素子に1つずつ設けられる必要はなく、例えば、複数の光電変換素子によって1つの信号処理部が共有され、順次信号処理が行われてもよい。
図2および図3に示すように、平面視で画素領域12に重なる領域に、複数の信号処理部103が配される。そして、平面視で、センサ基板11の端と画素領域12の端との間に重なるように、垂直走査回路部110、水平走査回路部111、列回路112、出力回路114、制御パルス生成部115が配される。言い換えると、センサ基板11は、画素領域12と画素領域12の周りに配された非画素領域とを有し、平面視で非画素領域に重なる領域に、垂直走査回路部110、水平走査回路部111、列回路112、出力回路114、制御パルス生成部115が配される。
図4は、図2及び図3の等価回路を含むブロック図の一例である。
図2において、APD201を有する光電変換素子102は、センサ基板11に設けられており、その他の部材は、回路基板21に設けられている。
APD201は、光電変換により入射光に応じた電荷対を生成する光電変換部である。APD201のアノードには、電圧VL(第1電圧)が供給される。また、APD201のカソードには、アノードに供給される電圧VLよりも高い電圧VH(第2電圧)が供給される。アノードとカソードには、APD201がアバランシェ増倍動作をするような逆バイアス電圧が供給される。このような電圧を供給した状態とすることで、入射光によって生じた電荷がアバランシェ増倍を起こし、アバランシェ電流が発生する。APD201のカソードとアノードのそれぞれに電圧を供給する二系統の電源配線は第1基板に配置されている。
逆バイアスの電圧が供給される場合において、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧より大きな電位差で動作させるガイガーモードと、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧近傍、もしくはそれ以下の電圧差で動作させるリニアモードがある。
ガイガーモードで動作させるAPDをSPADと呼ぶ。例えば、電圧VL(第1電圧)は、-30V、電圧VH(第2電圧)は、1Vである。APD201は、リニアモードで動作させてもよいし、ガイガーモードで動作させてもよい。SPADの場合はリニアモードのAPDに比べて電位差が大きくなり信号ノイズ比の向上効果が顕著となるため、SPADであることが好ましい。
第1の抵抗素子202は、電圧VHを供給する電源とAPD201の間に接続される。第1の抵抗素子202は、アバランシェ増倍による信号増倍時に負荷回路(クエンチ回路)として機能し、APD201に供給する電圧を抑制して、アバランシェ増倍を抑制する働きを持つ(クエンチ動作)。また、第1の抵抗素子202は、クエンチ動作で電圧降下した分の電流を流すことにより、APD201に供給する電圧を電圧VHへと戻す働きを持つ(リチャージ動作)。
第1の抵抗素子202とAPD201の間には、第2の抵抗素子221が設けられる。第2の抵抗素子221を設けることは本発明の特徴の一つであり、その機能については後述する。
信号処理部103は、波形整形部210、カウンタ回路211を有する。本明細書において、信号処理部103は、波形整形部210、カウンタ回路211のいずれかを有していればよい。
波形整形部210は、光子検出時に得られるAPD201のカソードの電位変化を整形して、パルス信号を出力する。波形整形部210としては、例えば、インバータ回路が用いられるが、複数のインバータを直列接続した回路を用いてもよいし、波形整形効果があるその他の回路を用いてもよい。
カウンタ回路211は、波形整形部210から出力されたパルス信号をカウントし、カウント値を保持する。
第1の抵抗素子202とAPD201との間や、光電変換素子102と信号処理部103との間にトランジスタ等のスイッチを配して、電気的な接続を切り替えてもよい。同様に、光電変換素子102に供給される電圧VHまたは電圧VLの供給をトランジスタ等のスイッチを用いて電気的に切り替えてもよい。
本実施形態では、カウンタ回路211を用いる構成を示した。しかし、カウンタ回路211の代わりに、時間・デジタル変換回路(Time to Digital Converter:以下、TDC)、メモリを用いて、パルス検出タイミングを取得する光電変換装置100としてもよい。このとき、波形整形部210から出力されたパルス信号の発生タイミングは、TDCによってデジタル信号に変換される。TDCには、パルス信号のタイミングの測定に、図1の垂直走査回路部110から駆動線を介して、制御パルスpREF(参照信号)が供給される。TDCは、制御パルスpREFを基準として、波形整形部210を介して各画素から出力された信号の入力タイミングを相対的な時間としたときの信号をデジタル信号として取得する。
図5は、APDの動作と出力信号との関係を模式的に示した図である。
図5(a)は、図4のAPD201、第1の抵抗素子202、波形整形部210を抜粋した図である。ここで、波形整形部210の入力側をnodeA、出力側をnodeBとする。図5(b)は、図5(a)のnodeAの波形変化を、図5(c)は、図5(a)のnodeBの波形変化をそれぞれ示す。
時刻t0から時刻t1の間において、図5(a)のAPD201には、VH-VLの電位差が印加されている。時刻t1において光子がAPD201に入射すると、APD201でアバランシェ増倍が生じ、第1の抵抗素子202にアバランシェ増倍電流が流れ、nodeAの電圧は降下する。電圧降下量がさらに大きくなり、APD201に印加される電位差が小さくなると、時刻t2のようにAPD201のアバランシェ増倍が停止し、nodeAの電圧レベルはある一定値以上降下しなくなる。その後、時刻t2から時刻t3の間において、nodeAには電圧VLから電圧降下分を補う電流が流れ、時刻t3においてnodeAは元の電位レベルに静定する。このとき、nodeAにおいて出力波形がある閾値を越えた部分は、波形整形部210で波形整形され、nodeBで信号として出力される。
なお、信号線113の配置、列回路112、出力回路114の配置は図3に限定されない。例えば、信号線113が行方向に延びて配されており、列回路112が信号線113の延びる先に配されていてもよい。
以下では、各実施形態の光電変換装置について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかる光電変換装置について図6から図8までを用いて説明する。
図6は、第1の実施形態にかかる光電変換装置の光電変換素子102二画素分の、基板の面方向に垂直な方向の断面図であり、図7(a)のA-A’断面に対応している。
光電変換素子102の構造と機能について説明する。光電変換素子102はN型の第1半導体領域311、第3半導体領域313、第5半導体領域315、第6半導体領域316を有する。更にP型の第2半導体領域312、第4半導体領域314、第7半導体領域317、第9半導体領域319を含む。
本実施形態では、図6に示す断面において、光入射面に対向する面の近傍にN型の第1半導体領域311が形成され、その周辺にN型の第3半導体領域313が形成される。第1半導体領域および第2半導体領域に平面視で重なる位置にP型の第2半導体領域312が形成される。第2半導体領域312に平面視で重なる位置には更にN型の第5半導体領域315が配置され、その周辺にN型の第6半導体領域316が形成される。
第1半導体領域311は、第3半導体領域313及び第5半導体領域315よりもN型の不純物濃度が高い。P型の第2半導体領域312とN型の第1半導体領域311との間にはPN接合が形成される。第2半導体領域312の不純物濃度を第1半導体領域311の不純物濃度よりも低くすることで、第2半導体領域312のうち平面視で第1半導体領域の中心に重なるすべての領域が空乏層領域となる。このとき、第1半導体領域311と第2半導体領域312とのポテンシャル差は第2半導体領域312と第5半導体領域315とのポテンシャル差よりも大きくなる。さらに、この空乏層領域が第1半導体領域311の一部の領域まで延在し、延在した空乏層領域に強電界が誘起される。この強電界により、第1半導体領域311の一部の領域まで延びた空乏層領域においてアバランシェ増倍が生じ、増幅された電荷に基づく電流が信号電荷として出力される。光電変換素子102に入射した光が光電変換され、この空乏層領域(アバランシェ増倍領域)でアバランシェ増倍が起こると、生成された第1導電型の電荷は第1半導体領域311に収集される。
なお、図6においては第3半導体領域313と第5半導体領域315とは同程度の大きさで形成されているが、各半導体領域の大きさはこれに限られない。例えば第5半導体領域315を第3半導体領域313よりも大きく形成し、より広範囲から電荷を第1半導体領域311に収集してもよい。
また、第3半導体領域313は、N型ではなく、P型の半導体領域であってもよい。この場合、第3半導体領域313の不純物濃度は、第2半導体領域312の不純物濃度よりも低く設定する。第3半導体領域313の不純物濃度が高すぎると、第3半導体領域313と第1半導体領域311との間でアバランシェ増倍領域となり、DCR(Dark Count Rate)が増加してしまうからである。
半導体層の光入射面側の表面にはトレンチによる凹凸構造325が形成される。凹凸構造325はP型の第4半導体領域314によって囲まれ、光電変換素子102に入射した光を散乱させる。入射光は光電変換素子内を斜めに進むため、半導体層301の厚み以上の光路長を確保することができ、凹凸構造325を有さない場合と比べて、より長波長の光を光電変換することが可能である。また、凹凸構造325によって、基板内での入射光の反射が防止されるため、入射光の光電変換効率を向上させる効果が得られる。さらに、凹凸構造325によって斜め方向に回折された光を、光入射面と対向する面の近傍に配置された配線部が効率よく反射し、近赤外感度をさらに向上させることができる。
第5半導体領域315と凹凸構造325とは平面視において重複するように形成される。第5半導体領域315と凹凸構造325とが平面視で重なる面積は、第5半導体領域315のうち凹凸構造325と重ならない部分の面積よりも大きい。第1半導体領域311と第5半導体領域315との間に形成されるアバランシェ増倍領域から遠い位置で発生した電荷は、前記アバランシェ増倍領域から近い位置で発生した電荷と比較してアバランシェ増倍領域に到達するまでの移動時間が長くなる。そのため、タイミングジッターが増加する可能性がある。第5半導体領域315と凹凸構造325とを平面視で重なる位置に配することで、フォトダイオード深部の電界を高めることができ、アバランシェ増倍領域から遠い位置で発生した電荷の収集時間を短縮できるため、タイミングジッターの低減が可能である。
また、第4半導体領域314が凹凸構造を3次元的に覆うことで、凹凸構造の界面部における熱励起電荷の発生が抑制できる。これにより、光電変換素子のDCRが抑制される。
画素と画素との間はトレンチ構造の画素分離部324によって分離され、その周辺に形成されたP型の第7半導体領域317が、隣り合う光電変換素子同士をポテンシャル障壁によって分離する。光電変換素子間は第7半導体領域317のポテンシャルによっても分離されているため、画素分離部として画素分離部324のようなトレンチ構造は必須ではなく、トレンチ構造の画素分離部324を設ける際もその深さや位置は図6の構成に限定されない。画素分離部324は半導体層を貫通するDTI(deep trench isolation)であってもよいし、半導体層を貫通しないDTIでもよい。DTI内に金属を埋め込み、遮光性能の向上を図ってもよい。画素分離部324はSiO、固定電荷膜、金属部材、ポリシリコン、ないしそれらの複数の組み合わせから成っていてもよい。画素分離部324が平面視で光電変換素子の全周を囲うように構成してもよいし、例えば光電変換素子の対辺部のみに構成してもよい。埋め込んだ部材に電圧を印加してトレンチ界面に電荷を誘起し、DCRの抑制を図ってもよい。
画素分離部から、隣接する画素あるいは最近接位置に設けられた画素の画素分離部までの距離を1つの光電変換素子102の大きさとみなすこともできる。1つの光電変換素子102の大きさをLとしたとき、光入射面からアバランシェ増倍領域までの距離dは、L√2/4<d<L×√2を満たす。光電変換素子の大きさと深さがこの関係式を満たす場合、第1の半導体領域311近傍における深さ方向の電界の強さと平面方向の電界の強さが同程度になる。電荷収集にかかる時間のばらつきを抑えられるため、タイミングジッターを低減改善できる。
半導体層の光入射面側には、さらにピニング膜321、平坦化膜322、マイクロレンズ323が配される。光入射面側にはさらに不図示のフィルタ層などが配置されていてもよい。フィルタ層には、カラーフィルタ、赤外光カットフィルタ、モノクロフィルタ等種々の光学フィルタを用いることができる。カラーフィルタには、RGBカラーフィルタ、RGBWカラーフィルタ等を用いることができる。
半導体層の光入射面に対向する面には、導電体と絶縁膜を含む配線構造が設けられている。図6に示す光電変換素子102は半導体層に近い側から酸化膜341と保護膜342とを有し、さらに導電体からなる配線層が積層されている。配線と半導体層との間及び配線層同士の間には絶縁膜である配線層間膜343が設けられている。保護膜342はAPDをエッチング時のプラズマダメージや金属汚染から守るための膜である。窒化膜であるSiNを用いることが一般的だが、SiONやSiC、SiCN等を用いてもよい。
カソード配線331Aは第1半導体領域311に接続され、アノード配線331Bはアノードコンタクトである第9半導体領域319を介して第7半導体領域317に電圧を供給する。本実施形態において、カソード配線331Aとアノード配線331Bとは同一の配線層に配されている。配線部は例えばCuやAlなどの金属を主要な材料とする導電体で構成されている。抵抗素子332はカソード配線331Aに接続され、クエンチ抵抗として機能する。抵抗素子332に用いる材料はポリシリコンや、アモルファスシリコン等のシリコン系材料でもよいし、無機材料からなる透明電極やNiCr等の金属薄膜材料や、TiN、TaN、TaSi、WN等のセラミック材料、有機材料などを用いてもよい。抵抗素子332に用いる材料は、カソード配線331Aやアノード配線331Bに用いる主要な材料よりも高抵抗率であることが望ましい。
図7は第1の実施形態にかかる光電変換装置の二画素分の画素平面図である。図7(a)は光入射面に対向する面からの平面視による各半導体領域の平面図であり、図7(b)は光入射面に対向する面からの平面視による配線部の平面図である。
図7(a)において、第1半導体領域311及び第3半導体領域313、第5半導体領域315は円形であり、同心円状に配置されている。このような構造にすることで、第1半導体領域311と第2半導体領域312の間の強電界領域の端部における局所的な電界集中を抑制し、DCRを低減する効果が得られる。各半導体領域の形状は円形に限られず、例えば重心位置を揃えた多角形でもよい。
図7(b)において、抵抗素子332は細線状のパターンで形成され、コンタクトプラグおよび配線層を介してカソード配線331Aと電源配線333Bに電気的に接続される。抵抗素子332の中間部上にはコンタクトプラグ335が形成され、配線部333Aに電気的に接続される。配線部333Aは、画素毎に設けられた接続配線を介して、回路基板21に配された信号処理部103に電気的に接続される。なお、本実施形態においては、図4の第1の抵抗素子202と第2の抵抗素子221に対応する素子を、一つの抵抗素子332によって連続的に形成しており、レイアウト面積の縮小が容易となるが、2つの抵抗素子を物理的に分離してレイアウトしてもよい。例えば抵抗素子202と抵抗素子221とを別々の配線層に設けてもよく、抵抗素子202及び抵抗素子221とは主要な材料が異なる部材で抵抗素子同士を電気的に接続していてもよい。
また、抵抗素子332の抵抗値は、APDの増倍電流をクエンチするために十分高く設定する必要があり、10kOhm以上の抵抗が求められる。抵抗素子332の抵抗値は例えば50kOhm以上あることが好ましいが、30kOhm以上であってもよい。一方で、アバランシェ増倍の発生に伴う電位の変化から復帰までにかかる時間を考慮すると、抵抗値は1MOhm以下であることが望ましい。限られた画素面積の中で高い抵抗値を実現するために、抵抗素子の断面積は十分小さくすることが好ましく、例えば抵抗素子の幅に対して厚みを1/10倍以下に設定するのが好ましい。言い換えれば、ある断面において抵抗素子の最短辺と最長辺との比が10以上であることが望ましい。
図8を用いて、従来の構成に対する本実施形態の効果について説明する。図8(a)に、従来のクエンチ回路の構成と動作例を示す。APD201は第1の抵抗素子202に直列接続され、カソード端子には寄生容量成分として、フォトダイオード容量Cpdと、配線容量および読み出し回路のゲート容量等を含むその他の寄生容量Croが付加される。図8(a)のグラフは、APD201が光子を検出したときのカソード電位VC’の時間変化を表す。点線は過剰バイアスVexが低い場合に対応し、実線は過剰バイアスVexが高い場合に対応する。一般に、APDに印加する過剰バイアスVexを高くすることで、光子検出効率を高め、またタイミングジッターを低減することができる。一方、VC’の信号振幅は概ねVexと等しくなるため、Vexを高めるほどVC’の出力波形の振幅が大きくなり、後段に接続するトランジスタがゲート破壊を起こす場合がある。ゲート破壊を避けるために高耐圧の厚酸化膜トランジスタを用いると、画素回路の占有面積が大きくなり、集積化が困難となる。このため、光子検出効率やタイミングジッター等の画素性能と、画素の集積化の間にトレードオフが存在するといえる。例えば、実線で示された波形に対応するVexを適用する場合は画素回路の微細化が困難となるため、画素回路の微細化を行う場合は点線で示された波形に対応するVexまでしか印加できない。図8(b)で示す本発明のクエンチ回路の構成においては、APD201に対して第1の抵抗素子202と第2の抵抗素子221が直列接続される。この場合、カソード端子に直接付加される寄生容量成分はCpdのみであり、Croは第2の抵抗素子221を介して付加される。図8(a)と同様、カソード電位VC’の信号振幅は概ねVexと等しくなる。一方、直列抵抗による抵抗分圧効果および、第1の抵抗素子221と寄生容量Croによるローパスフィルタ効果により、後段の回路に接続される端子の電位VCにおける信号振幅はVexより小さくなる。特に、第1の抵抗素子202の抵抗値に対して第2の抵抗素子221の抵抗値を同等以上に設定することで、抵抗分圧効果を高めることができ、画素回路に高耐圧の厚酸化膜トランジスタを使用しなくても、絶縁破壊の発生を抑えることができる。具体的には、第2の抵抗素子221の抵抗値を第1の抵抗素子202の抵抗値以上とする。より好ましくは、信号振幅が0.9倍~0.01倍程度に低減するような分圧比であることが望ましく、例えば抵抗素子202の抵抗値を10kOhm程度とし、抵抗素子221の抵抗値を40kOhm程度としてもよい。これにより、Vexを高めても画素回路の面積を縮小することが容易となり、画素の高性能化と微細化の両立が可能となる。
なお、図6、図7に示した2画素のうち左の第1のアバランシェフォトダイオードに接続された第1の抵抗素子202と、右の第2のアバランシェフォトダイオードに接続された第1の抵抗素子202とは配線構造内の同一の高さに設けられている。言い換えれば、各第1の抵抗素子202は第1半導体層の表面に平行な同一平面上に形成されている。各第1の抵抗素子202が配線構造内の同一の配線層に設けられているということもできる。
APD201と電源VLとの間に別の抵抗素子を設けて、アバランシェ増倍電流の制御を行ってもよい。この場合、直列抵抗による抵抗分圧効果を高めることができる。また、本実施形態においては、センサ基板11と回路基板21を積層したセンサ構成について説明したが、センサ基板11に信号処理部103等の回路を設け、センサ基板11のみで構成された光電変換素子としてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかる光電変換装置について図9、図10を用いて説明する。第1の実施形態と説明が共通する部分は省略し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、抵抗素子332をカソード配線331Aおよびアノード配線331Bよりも回路基板21に近い側に形成している。センサ基板11と抵抗素子332の間に配線部が形成されるような配置関係をとることにより、抵抗素子332の電位の変化の影響を配線部が静電遮蔽するため、センサ基板11に形成されたAPDへの影響を抑制できる。これにより、APDの基板面付近における電界集中やポテンシャルの変動を抑制でき、DCRの増加を抑制することが可能となる。
図9は、第2の実施形態にかかる光電変換装置の光電変換素子102二画素分の、基板の面方向に垂直な方向の断面図であり、図10(a)のA-A’断面に対応している。本実施形態は、カソード配線331Aと抵抗素子332が接続されている個所に対し、配線部333Aは直接接続されない。すなわち、抵抗素子332と配線部333Aは、平面視で重複しているが、抵抗素子332と配線部333Aを接続する配線と、抵抗素子332または配線部333Aは、平面視で重複していない。
図10は第2の実施形態にかかる光電変換装置の二画素分の画素平面図である。図10(a)は光入射面に対抗する面からの平面視による各半導体領域の平面図であり、図10(b)は光入射面に対抗する面からの平面視による配線部の平面図である。
図10(a)は第1の実施形態にかかる図7(a)と等価である。
図10(b)において、抵抗素子332は細線状のパターンで形成され、コンタクトプラグおよび配線層を介してカソード配線331Aと電源配線333Bに電気的に接続される。抵抗素子332の中間部上にはコンタクトプラグ335が形成され、配線部333Aに電気的に接続される。配線部333Aは、画素毎に設けられた接続配線を介して、回路基板21に配された信号処理部103に電気的に接続される。なお、本実施形態においては、抵抗素子332の形成温度が配線部に用いられる材料の融点よりも低いことが好ましく、例えばアモルファスシリコン、無機透明電極、金属薄膜材料、セラミック材料、有機材料などを用いるのが好ましい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態にかかる光電変換装置について図11を用いて説明する。
第1及び第2の実施形態と説明が共通する部分は省略し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、APDのDead timeを短縮する構成について説明する。
図11は、第3の実施形態にかかる光電変換装置の画素部の等価回路を含むブロック図の一例である。本実施形態では、抵抗素子222がAPD201のカソード端子と波形整形部210との間に設けられている。第1の実施形態と異なり、抵抗分圧による信号振幅の低減効果はないが、抵抗素子222の抵抗と波形整形部210の入力容量で規定されるローパスフィルタ効果によって、VCの信号振幅よりも低い振幅の波形が波形整形部210に入力される。これにより、Vexを高める場合でも画素回路の面積を縮小することが容易となり、画素の高性能化と微細化の両立が可能となる。さらに、APD201に直列された抵抗素子は202のみになるため、Dead timeの短縮が容易となる。
図11において、APD201とVCで示された端子との間に抵抗素子を加え、合わせて3つの抵抗素子を配置してもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態にかかる光電変換装置について図12を用いて説明する。
第1、第2及び第3の実施形態と説明が共通する部分は省略し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、処理回路で規定されるDead timeを短縮する構成について説明する。
図12は、第4の実施形態にかかる光電変換装置の画素部の等価回路を含むブロック図の一例である。本実施形態では、第2の抵抗素子221と波形整形部210との間に、容量素子231と抵抗素子223が設けられている。第1の実施形態と異なり、容量素子231がハイパスフィルタとして機能するため、VCの信号波形よりも短いパルスが波形整形部210に入力される。これにより画素回路を含む後段の処理回路に入力されるパルスのON期間を短縮することができ、処理回路で規定されるDead timeの短縮が容易となる。
なお、抵抗素子223の代わりにトランジスタを用いて波形整形部210の入力端子の基準電位を規定してもよい。また、第3の実施形態の抵抗素子222および波形整形部210の間ないし抵抗素子222の前段に容量素子231を設けてもよい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態にかかる光電変換装置について図13を用いて説明する。
第1、第2、第3及び第4の実施形態と説明が共通する部分は省略し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、所望のタイミングにおいて高速なリチャージ動作を行うことで、信号検出ロスを抑える構成について説明する。
図13は、第5の実施形態にかかる光電変換装置の画素部の等価回路を含むブロック図の一例である。本実施形態では、波形整形部210の入力端子にスイッチ素子241が付加されている。スイッチ素子241のゲート端子に対しては、画素外部からの制御パルスを入力することで、所望のタイミングでVCの電位をVHに復帰させ、APD201を高速にリチャージする。これにより、直前のタイミングでの光子信号の検出有無にかかわらずAPD201を復帰させることができ、信号検出ロスを抑えることができる。
なお、スイッチ素子241のゲート端子に対しては、画素外部からの制御パルスを入力する代わりに、波形整形部210以降の回路の出力をフィードバックして入力するアクティブリチャージ型の構成をとってもよい。
(第5の実施形態の変形例)
第5の実施形態の変形例にかかる光電変換装置について図14を用いて説明する。
第1、第2、第3、第4及び第5の実施形態と説明が共通する部分は省略し、主に第5の実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、使用するシーンや用途に応じて動作モードを切り替え可能な画素の構成について説明する。
図14は、第5の実施形態の変形にかかる光電変換装置の画素部の等価回路を含むブロック図の一例である。本実施形態では、第1の抵抗素子202と電源VHの間にスイッチ素子242が設けられている。スイッチ素子241のゲート端子にHレベルを入力してスイッチをOFFし、スイッチ素子242のゲート端子にLレベルを入力してスイッチをONすると、第1の実施形態と同様の回路構成となる。また、スイッチ素子242のゲート端子にHレベルを入力してスイッチをOFFし、スイッチ素子241のゲート端子にLレベルを入力してスイッチをONすると、前記の駆動と異なる抵抗分圧比を選択できるようになり、信号振幅とDead timeを調整可能となる。また、スイッチ素子242のゲート端子にHレベルを入力してスイッチをOFFし、スイッチ素子241のゲートに周期的なパルス信号を入力すると、クロックリチャージ型の駆動を実現でき、低消費電力動作が可能となる。
このように、本実施形態では、使用するシーンや用途に応じてDead timeを短縮したり消費電力を抑制したりすることが可能となる。
(第6の実施形態)
本実施形態による光電変換システムについて、図15を用いて説明する。図15は、本実施形態による光電変換システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1~第6実施形態で述べた光電変換装置は、種々の光電変換システムに適用可能である。適用可能な光電変換システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、光電変換システムに含まれる。図15には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図15に例示した光電変換システムは、光電変換装置の一例である撮像装置1004、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズ1002を備える。さらに、レンズ1002を通過する光量を可変にするための絞り1003、レンズ1002の保護のためのバリア1001を有する。レンズ1002及び絞り1003は、撮像装置1004に光を集光する光学系である。撮像装置1004は、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置であって、レンズ1002により結像された光学像を電気信号に変換する。
光電変換システムは、また、撮像装置1004より出力される出力信号の処理を行うことで画像を生成する画像生成部である信号処理部1007を有する。信号処理部1007は、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。信号処理部1007は、撮像装置1004が設けられた半導体基板に形成されていてもよいし、撮像装置1004とは別の半導体基板に形成されていてもよい。
光電変換システムは、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部1010、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)1013を有する。更に光電変換システムは、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体1012、記録媒体1012に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)1011を有する。なお、記録媒体1012は、光電変換システムに内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に光電変換システムは、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1009、撮像装置1004と信号処理部1007に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部1008を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、光電変換システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された出力信号を処理する信号処理部1007とを有すればよい。
撮像装置1004は、撮像信号を信号処理部1007に出力する。信号処理部1007は、撮像装置1004から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部1007は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)を適用した光電変換システムを実現することができる。
(第7の実施形態)
本実施形態の光電変換システム及び移動体について、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態の光電変換システム及び移動体の構成を示す図である。
図16(a)は、車載カメラに関する光電変換システムの一例を示したものである。光電変換システム2300は、撮像装置2310を有する。撮像装置2310は、上記のいずれかの実施形態に記載の光電変換装置である。光電変換システム2300は撮像装置2310により取得された複数の画像データに対し画像処理を行う画像処理部2312と、光電変換システム2300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部2314を有する。また、光電変換システム2300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部2316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部2318と、を有する。ここで、視差取得部2314や距離取得部2316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部2318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
光電変換システム2300は車両情報取得装置2320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、光電変換システム2300は、衝突判定部2318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御部である制御ECU2330が接続されている。また、光電変換システム2300は、衝突判定部2318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置2340とも接続されている。例えば、衝突判定部2318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU2330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置2340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザーに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を光電変換システム2300で撮像する。図16(b)に、車両前方(撮像範囲2350)を撮像する場合の光電変換システムを示した。車両情報取得装置2320が、光電変換システム2300ないしは撮像装置2310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、光電変換システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
(第8の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態の光電変換システムである距離画像センサの構成例を示すブロック図である。
図17に示すように、距離画像センサ401は、光学系407、光電変換装置408、画像処理回路404、モニタ405、およびメモリ406を備えて構成される。そして、距離画像センサ401は、光源装置411から被写体に向かって投光され、被写体の表面で反射された光(変調光やパルス光)を受光することにより、被写体までの距離に応じた距離画像を取得することができる。
光学系407は、1枚または複数枚のレンズを有して構成され、被写体からの像光(入射光)を光電変換装置408に導き、光電変換装置408の受光面(センサ部)に結像させる。
光電変換装置408としては、上述した各実施形態の光電変換装置が適用され、光電変換装置408から出力される受光信号から求められる距離を示す距離信号が画像処理回路404に供給される。
画像処理回路404は、光電変換装置408から供給された距離信号に基づいて距離画像を構築する画像処理を行う。そして、その画像処理により得られた距離画像(画像データ)は、モニタ405に供給されて表示されたり、メモリ406に供給されて記憶(記録)されたりする。
このように構成されている距離画像センサ401では、上述した光電変換装置を適用することで、画素の特性向上に伴って、例えば、より正確な距離画像を取得することができる。
(第9の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図18を用いて説明する。図18は、本実施形態の光電変換システムである内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図18では、術者(医師)1131が、内視鏡手術システム1150を用いて、患者ベッド1133上の患者1132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム1150は、内視鏡1100と、術具1110と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート1134と、から構成される。
内視鏡1100は、先端から所定の長さの領域が患者1132の体腔内に挿入される鏡筒1101と、鏡筒1101の基端に接続されるカメラヘッド1102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒1101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡1100を図示しているが、内視鏡1100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒1101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡1100には光源装置1203が接続されており、光源装置1203によって生成された光が、鏡筒1101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者1132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡1100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド1102の内部には光学系及び光電変換装置が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該光電変換装置に集光される。当該光電変換装置によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該光電変換装置としては、前述の各実施形態に記載の光電変換装置を用いることができる。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)1135に送信される。
CCU1135は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡1100及び表示装置1136の動作を統括的に制御する。さらに、CCU1135は、カメラヘッド1102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
表示装置1136は、CCU1135からの制御により、当該CCU1135によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
光源装置1203は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡1100に供給する。
入力装置1137は、内視鏡手術システム1150に対する入力インターフェースである。ユーザーは、入力装置1137を介して、内視鏡手術システム1150に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。
処置具制御装置1138は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具1112の駆動を制御する。
内視鏡1100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置1203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置1203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド1102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置1203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド1102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置1203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用する。具体的には、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置1203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
(第10の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図19(a)、(b)を用いて説明する。図19(a)は、本実施形態の光電変換システムである眼鏡1600(スマートグラス)を説明する。眼鏡1600には、光電変換装置1602を有する。光電変換装置1602は、上記の各実施形態に記載の光電変換装置である。また、レンズ1601の裏面側には、OLEDやLED等の発光装置を含む表示装置が設けられていてもよい。光電変換装置1602は1つでもよいし、複数でもよい。また、複数種類の光電変換装置を組み合わせて用いてもよい。光電変換装置1602の配置位置は図19(a)に限定されない。
眼鏡1600は、制御装置1603をさらに備える。制御装置1603は、光電変換装置1602と上記の表示装置に電力を供給する電源として機能する。また、制御装置1603は、光電変換装置1602と表示装置の動作を制御する。レンズ1601には、光電変換装置1602に光を集光するための光学系が形成されている。
図19(b)は、1つの適用例に係る眼鏡1610(スマートグラス)を説明する。眼鏡1610は、制御装置1612を有しており、制御装置1612に、光電変換装置1602に相当する光電変換装置と、表示装置が搭載される。レンズ1611には、制御装置1612内の光電変換装置と、表示装置からの発光を投影するための光学系が形成されており、レンズ1611には画像が投影される。制御装置1612は、光電変換装置および表示装置に電力を供給する電源として機能するとともに、光電変換装置および表示装置の動作を制御する。制御装置は、装着者の視線を検知する視線検知部を有してもよい。視線の検知は赤外線を用いてよい。赤外発光部は、表示画像を注視しているユーザーの眼球に対して、赤外光を発する。発せられた赤外光の眼球からの反射光を、受光素子を有する撮像部が検出することで眼球の撮像画像が得られる。平面視における赤外発光部から表示部への光を低減する低減手段を有することで、画像品位の低下を低減する。
赤外光の撮像により得られた眼球の撮像画像から表示画像に対するユーザーの視線を検出する。眼球の撮像画像を用いた視線検出には任意の公知の手法が適用できる。一例として、角膜での照射光の反射によるプルキニエ像に基づく視線検出方法を用いることができる。
より具体的には、瞳孔角膜反射法に基づく視線検出処理が行われる。瞳孔角膜反射法を用いて、眼球の撮像画像に含まれる瞳孔の像とプルキニエ像とに基づいて、眼球の向き(回転角度)を表す視線ベクトルが算出されることにより、ユーザーの視線が検出される。
本実施形態の表示装置は、受光素子を有する光電変換装置を有し、光電変換装置からのユーザーの視線情報に基づいて表示装置の表示画像を制御してよい。
具体的には、表示装置は、視線情報に基づいて、ユーザーが注視する第1の視界領域と、第1の視界領域以外の第2の視界領域とを決定される。第1の視界領域、第2の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。表示装置の表示領域において、第1の視界領域の表示解像度を第2の視界領域の表示解像度よりも高く制御してよい。つまり、第2の視界領域の解像度を第1の視界領域よりも低くしてよい。
また、表示領域は、第1の表示領域、第1の表示領域とは異なる第2の表示領域とを有し、視線情報に基づいて、第1の表示領域および第2の表示領域から優先度が高い領域を決定されてよい。第1の視界領域、第2の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。優先度の高い領域の解像度を、優先度が高い領域以外の領域の解像度よりも高く制御してよい。つまり優先度が相対的に低い領域の解像度を低くしてよい。
なお、第1の視界領域や優先度が高い領域の決定には、AIを用いてもよい。AIは、眼球の画像と当該画像の眼球が実際に視ていた方向とを教師データとして、眼球の画像から視線の角度、視線の先の目的物までの距離を推定するよう構成されたモデルであってよい。AIプログラムは、表示装置が有しても、光電変換装置が有しても、外部装置が有してもよい。外部装置が有する場合は、通信を介して、表示装置に伝えられる。
視認検知に基づいて表示制御する場合、外部を撮像する光電変換装置を更に有するスマートグラスに好ましく適用できる。スマートグラスは、撮像した外部情報をリアルタイムで表示することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態に含まれる。
また、上記第6の実施形態、第7の実施形態に示した光電変換システムは、光電変換装置を適用しうる光電変換システム例を示したものであって、本発明の光電変換装置を適用可能な光電変換システムは図15乃至図16に示した構成に限定されるものではない。第8の実施形態に示したToFシステム、第9の実施形態に示した内視鏡、第10の実施形態に示したスマートグラスについても同様である。
上述した各実施形態の光電変換装置は、自動車内のセンサにも適用できる。例えば、運転者の顔の検知、表情の検知、視線の検知に使用するセンサに適用できる。このセンサの出力を用いて、運転者の注意力欠如、居眠り、失神などを検知することができる。また、運転者の人物識別を行うようにすることもできる。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
また、本開示は以下の構成を含む。
(構成1)第1半導体層と、第1半導体層に積層された第1配線構造と、を含む第1基板と、第2半導体層と、前記第2半導体層に積層された第2配線構造と、を含む第2基板と、を有する光電変換装置であって、前記第1半導体層に配置されたアバランシェフォトダイオードと、前記第1基板に配置され、前記アバランシェフォトダイオードと接続された第1の抵抗素子と、前記第2半導体層に配置され、前記アバランシェフォトダイオードの出力信号を整形する波形整形部と、前記第1基板に配置され、前記アバランシェフォトダイオードと前記波形整形部と前記第1の抵抗素子とに接続された第2の抵抗素子を含むことを特徴とする光電変換装置。
(構成2)前記第2の抵抗素子は前記アバランシェフォトダイオードと前記第1の抵抗素子との間に接続されることを特徴とする構成1に記載の光電変換装置。
(構成3)前記第2の抵抗素子は前記第1の抵抗素子と前記波形整形部との間に接続されることを特徴とする構成1に記載の光電変換装置。
(構成4)複数の前記アバランシェフォトダイオードを有し、
前記複数のアバランシェフォトダイオードのうち第1のアバランシェフォトダイオードに接続された前記第1の抵抗素子と、第2のアバランシェフォトダイオードに接続された前記第1の抵抗素子と、は前記第1半導体層の表面に平行な同一平面に設けられることを特徴とする構成1から構成3のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成5)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方はポリシリコンまたはアモルファスシリコンを含むことを特徴とする構成1から構成4のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成6)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は金属薄膜材料を含むことを特徴とする構成1から構成5のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成7)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方はセラミック材料を含むことを特徴とする構成1から構成6のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成8)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は有機材料を含むことを特徴とする構成1から構成7のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成9)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方の最短辺と最長辺との比が10以上であることを特徴とする構成1から構成8のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成10)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は配線の主要な材料よりも抵抗率の高い材料を含んで構成されることを特徴とする構成1から構成9のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成11)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は、前記アバランシェフォトダイオードに電圧を供給するビアの主要な材料よりも抵抗率の高い材料を含んで構成されることを特徴とする構成1から構成10のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成12)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は、平面視で前記アバランシェフォトダイオードのカソードと重なることを特徴とする構成1から構成11のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成13)前記アバランシェフォトダイオードのカソードとアノードの両方に抵抗素子が接続されていることを特徴とする構成1から構成12のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成14)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方と前記波形整形部と、は容量素子を介して接続されていることを特徴とする構成1から構成13のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成15)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は前記第1半導体層と前記第2半導体層とが積層される方向に延在することを特徴とする構成1から構成14のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成16)前記アバランシェフォトダイオードのカソードとアノードのそれぞれに電圧を供給する二系統の電源配線が前記第1基板に配置されることを特徴とする構成1から構成15のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成17)前記第2の抵抗素子の抵抗値は前記第1の抵抗素子の抵抗値以上であることを特徴とする構成1から構成16のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成18)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、は前記第1半導体層の表面に平行な同一平面に配されることを特徴とする構成1から構成17に記載の光電変換装置。
(構成19)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、に3つ以上のコンタクトプラグが接続されていることを特徴とする構成18に記載の光電変換装置。
(構成20)前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の上側と下側の双方にコンタクトプラグが接続されていることを特徴とする構成18または構成19に記載の光電変換装置。
(構成21)前記波形整形部の入力端子と、基準電圧を供給する配線と、の間に接続されたスイッチを有することを特徴とする構成1から構成20のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成22)前記第1の抵抗素子の、前記波形整形部と接続されていない端子と、基準電圧を供給する配線と、の間に接続されたスイッチを有することを特徴とする構成1から構成21のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成23)構成1から構成22のいずれかに記載の光電変換装置と、
前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部と、を有することを特徴とする光電変換システム。
(構成24)構成1から構成22のいずれかに記載の光電変換装置を備える移動体であって、
前記光電変換装置が出力する信号を用いて前記移動体の移動を制御する制御部を有する
ことを特徴とする移動体。
100 光電変換装置
201 アバランシェフォトダイオード
202 抵抗素子
210 波形整形部

Claims (24)

  1. 第1半導体層と、第1半導体層に積層された第1配線構造と、を含む第1基板と、
    第2半導体層と、前記第2半導体層に積層された第2配線構造と、を含む第2基板と、を有する光電変換装置であって、
    前記第1半導体層に配置されたアバランシェフォトダイオードと、
    前記第1基板に配置され、前記アバランシェフォトダイオードと接続された第1の抵抗素子と、
    前記第2半導体層に配置され、前記アバランシェフォトダイオードの出力信号を整形する波形整形部と、
    前記第1基板に配置され、前記アバランシェフォトダイオードと前記波形整形部と前記第1の抵抗素子とに接続された第2の抵抗素子を含むことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第2の抵抗素子は前記アバランシェフォトダイオードと前記第1の抵抗素子との間に接続されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第2の抵抗素子は前記第1の抵抗素子と前記波形整形部との間に接続されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 複数の前記アバランシェフォトダイオードを有し、
    前記複数のアバランシェフォトダイオードのうち第1のアバランシェフォトダイオードに接続された前記第1の抵抗素子と、第2のアバランシェフォトダイオードに接続された前記第1の抵抗素子と、は前記第1半導体層の表面に平行な同一平面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方はポリシリコンまたはアモルファスシリコンを含むことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  6. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は金属薄膜材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  7. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方はセラミック材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  8. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は有機材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  9. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方の最短辺と最長辺との比が10以上であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  10. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は配線の主要な材料よりも抵抗率の高い材料を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  11. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は、前記アバランシェフォトダイオードに電圧を供給するビアの主要な材料よりも抵抗率の高い材料を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  12. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は、平面視で前記アバランシェフォトダイオードのカソードと重なることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  13. 前記アバランシェフォトダイオードのカソードとアノードの両方に抵抗素子が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  14. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方と前記波形整形部と、は容量素子を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  15. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の少なくとも一方は前記第1半導体層と前記第2半導体層とが積層される方向に延在することを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  16. 前記アバランシェフォトダイオードのカソードとアノードのそれぞれに電圧を供給する二系統の電源配線が前記第1基板に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  17. 前記第2の抵抗素子の抵抗値は前記第1の抵抗素子の抵抗値以上であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  18. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、は前記第1半導体層の表面に平行な同一平面に配されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  19. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、に3つ以上のコンタクトプラグが接続されていることを特徴とする請求項18に記載の光電変換装置。
  20. 前記第1の抵抗素子と、前記第2の抵抗素子と、の上側と下側の双方にコンタクトプラグが接続されていることを特徴とする請求項18に記載の光電変換装置。
  21. 前記波形整形部の入力端子と、基準電圧を供給する配線と、の間に接続されたスイッチを有することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  22. 前記第1の抵抗素子の、前記波形整形部と接続されていない端子と、基準電圧を供給する配線と、の間に接続されたスイッチを有することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  23. 請求項1乃至22いずれか一項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部と、を有することを特徴とする光電変換システム。
  24. 請求項1乃至22のいずれか1項に記載の光電変換装置を備える移動体であって、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて前記移動体の移動を制御する制御部を有する
    ことを特徴とする移動体。
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