JP2023178687A - 光電変換装置、光電変換システム - Google Patents

光電変換装置、光電変換システム Download PDF

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Abstract

【課題】DCRの抑制と画素の微細化【解決手段】第1の面と、第1の面に対向する第2の面と、第1の面と第2の面の間に位置する第3の面と有する半導体層に配されたアバランシェダイオードを有する光電変換装置であって、前記アバランシェダイオードは、第1の深さに配された第1の導電型の第1の半導体領域と、第1の深さよりも第2の面に対して深い第2の深さに配された第2の導電型の第2の半導体領域と、第2の深さよりも第2の面に対して深い第3の深さに配された第3の半導体領域と、第3の半導体領域に接する第4の半導体領域と、半導体層の第2の面と接し、第1の半導体領域に第1の電圧を供給する第1のコンタクト電極と、半導体層の第3の面と接し、第4の半導体領域に第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する第2のコンタクト電極と、を有し、第3の面は、第2の半導体領域と第2の面の間に位置することを特徴とする光電変換装置。【選択図】図6

Description

本発明は、光電変換装置及び該光電変換装置を用いた光電変換システムに関するものである。
特許文献1には、カソード電極とアノード電極の間に垂直方向に距離を設けることでトンネル効果の発生を回避しつつ画素サイズの増大を防ぐ単一光子アバランシェダイオード(SPAD)について記載されている。
特開2022-055214号公報
特許文献1に記載の構造において、カソード電極とアバランシェ増倍が発生する領域が近接するためDCR(Dark Count Rate)が悪化するという課題があった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、DCRを抑制しながら画素を微細化することを目的とするものである。
本発明の一つの側面は、第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面の間に位置する第3の面と、を有する半導体層に配されたアバランシェダイオードを有する光電変換装置であって、前記アバランシェダイオードは、第1の深さに配された第1の導電型の第1の半導体領域と、前記第1の深さよりも前記第2の面に対して深い第2の深さに配された第2の導電型の第2の半導体領域と、前記第2の深さよりも第2の面に対して深い第3の深さに配された第3の半導体領域と、前記第3の半導体領域に接する第4の半導体領域と、前記半導体層の前記第2の面と接し、前記第1の半導体領域に第1の電圧を供給する第1のコンタクト電極と、前記半導体層の前記第3の面と接し、前記第4の半導体領域に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する第2のコンタクト電極と、を有し、前記第3の面は、前記第2の半導体領域と前記第2の面の間に位置することを特徴とする光電変換装置。
本発明の別の側面は、第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面の間にある第3の面と、を有する半導体層に配された複数のアバランシェダイオードを有する光電変換装置であって、前記アバランシェダイオードは、第1の深さに配された第1の導電型の第1の半導体領域と、前記第1の深さよりも前記第2の面に対して深い第2の深さに配された第2の導電型の第2の半導体領域と、前記第2の深さよりも第2の面に対して深い第3の深さに配された第3の半導体領域と、前記第3の半導体領域に接する第4の半導体領域と、前記半導体層の前記第2の面と接し、前記第1の半導体領域に第1の電圧を供給する第1のコンタクト電極と、前記半導体層の前記第3の面と接し、前記第4の半導体領域に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する第2のコンタクト電極と、前記第1の導電型の不純物濃度が、前記第1の半導体領域の前記第1の導電型の不純物濃度よりも低い第5の半導体領域と、を有し、前記第5の半導体領域は前記第3の面を有するトレンチ構造の側壁の一部と接することを特徴とする光電変換装置。
本発明によれば、DCRを抑制しながら画素を微細化することができる。
実施形態にかかる光電変換装置の概略図である。 実施形態にかかる光電変換装置のPD基板の概略図である。 実施形態にかかる光電変換装置の回路基板の概略図である。 実施形態にかかる光電変換装置の画素回路の構成例である。 実施形態にかかる光電変換装置の画素回路の駆動を示す模式図である。 第1の実施形態にかかる光電変換素子の断面図である。 第1の実施形態にかかる光電変換素子の平面図である。 第1の実施形態にかかる光電変換素子のポテンシャル図である。 第1の実施形態にかかる光電変換素子の不純物濃度を示す図である。 第2の実施形態にかかる光電変換素子の断面図である。 第3の実施形態にかかる光電変換素子の断面図である。 第3の実施形態にかかる光電変換素子のポテンシャル図である。 第3の実施形態にかかる光電変換素子の不純物濃度を示す図である。 第4の実施形態にかかる光電変換素子の断面図である。 第4の実施形態にかかる光電変換装置の平面図である。 第4の実施形態にかかる光電変換素子のポテンシャル図である。 第5の実施形態にかかる光電変換素子の断面図である。 第5の実施形態にかかる光電変換素子の平面図である。 第6の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第7の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第8の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第9の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。 第10の実施形態にかかる光電変換システムの機能ブロック図である。
以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を限定するものではない。各図面が示す部材の大きさや位置関係は、説明を明確にするために誇張していることがある。以下の説明において、同一の構成については同一の番号を付して説明を省略することがある。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及び、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した実施形態の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
本明細書において、平面視とは、半導体層の光入射面に対して垂直な方向から視ることである。また、断面視とは、半導体層の光入射面と垂直な方向における面をいう。なお、微視的に見て半導体層の光入射面が粗面である場合は、巨視的に見たときの半導体層の光入射面を基準として平面視を定義する。
以下の説明において、アバランシェフォトダイオード(APD)のアノードを固定電位とし、カソード側から信号を取り出している。したがって、信号電荷と同じ極性の電荷を多数キャリアとする第1導電型の半導体領域とはN型半導体領域であり、信号電荷と異なる極性の電荷を多数キャリアとする第2導電型の半導体領域とはP型半導体領域である。なお、APDのカソードを固定電位とし、アノード側から信号を取り出す場合でも本発明は成立する。この場合は、信号電荷と同じ極性の電荷を多数キャリアとする第1導電型の半導体領域はP型半導体領域であり、信号電荷と異なる極性の電荷を多数キャリアとする第2導電型の半導体領域とはN型半導体領域である。以下では、APDの一方のノードを固定電位とする場合について説明するが、両方のノードの電位が変動してもよい。
本明細書において、単に「不純物濃度」という用語が使われた場合、逆導電型の不純物によって補償された分を差し引いた正味の不純物濃度を意味している。つまり、「不純物濃度」とは、NETドーピング濃度を指す。P型の添加不純物濃度がN型の添加不純物濃度より高い領域はP型半導体領域である。反対に、N型の添加不純物濃度がP型の添加不純物濃度より高い領域はN型半導体領域である。
本発明に係る光電変換装置及びその駆動方法の各実施形態に共通する構成について、図1から図5を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る積層型の光電変換装置100の構成を示す図である。光電変換装置100は、センサ基板11と、回路基板21の2つの基板が積層され、且つ電気的に接続されることにより構成される。センサ基板11は、後述する光電変換素子102を有する第1半導体層と、第1配線構造と、を有する。回路基板21は、後述する信号処理部103等の回路を有する第2半導体層と、第2配線構造と、を有する。光電変換装置100は、第2半導体層、第2配線構造、第1配線構造、第1半導体層の順に積層して構成される。各実施形態に記載の光電変換装置は、第1面から光が入射し、第2の面に回路基板が配される、裏面照射型の光電変換装置である。
以下では、センサ基板11と回路基板21とは、ダイシングされたチップで説明するが、チップに限定されない。例えば、各基板はウエハであってもよい。また、各基板はウエハ状態で積層した後にダイシングされていてもよいし、チップ化した後にチップを積層して接合してもよい。
センサ基板11には、画素領域12が配され、回路基板21には、画素領域12で検出された信号を処理する回路領域22が配される。
図2は、センサ基板11の配置例を示す図である。アバランシェフォトダイオード(以下、APD)を含む光電変換素子102を有する画素101が平面視で二次元アレイ状に配列され、画素領域12を形成する。
画素101は、典型的には、画像を形成するための画素であるが、TOF(Time of Flight)に用いる場合には、必ずしも画像を形成しなくてもよい。すなわち、画素101は、光が到達した時刻と光量を測定するための画素であってもよい。
図3は、回路基板21の構成図である。図2の光電変換素子102で光電変換された電荷を処理する信号処理部103、読み出し回路112、制御パルス生成部115、水平走査回路部111、信号線113、垂直走査回路部110を有している。
図2の光電変換素子102と、図3の信号処理部103は、画素毎に設けられた接続配線を介して電気的に接続される。
垂直走査回路部110は、制御パルス生成部115から供給された制御パルスを受け、各画素に制御パルスを供給する。垂直走査回路部110にはシフトレジスタやアドレスデコーダといった論理回路が用いられる。
画素の光電変換素子102から出力された信号は、信号処理部103で処理される。信号処理部103は、カウンタやメモリなどが設けられており、メモリにはデジタル値が保持される。
水平走査回路部111は、デジタル信号が保持された各画素のメモリから信号を読み出すために、各列を順次選択する制御パルスを信号処理部103に入力する。
信号線113には、選択されている列について、垂直走査回路部110により選択された画素の信号処理部103から信号が出力される。
信号線113に出力された信号は、出力回路114を介して、光電変換装置100の外部の記録部または信号処理部に出力する。
図2において、画素領域における光電変換素子の配列は1次元状に配されていてもよい。また、画素が1つでもあっても本発明の効果を得ることは可能であり、画素が1つの場合も本発明に含まれる。信号処理部の機能は、必ずしも全ての光電変換素子に1つずつ設けられる必要はなく、例えば、複数の光電変換素子によって1つの信号処理部が共有され、順次信号処理が行われてもよい。
図2および図3に示すように、平面視で画素領域12に重なる領域に、複数の信号処理部103が配される。そして、平面視で、センサ基板11の端と画素領域12の端との間に重なるように、垂直走査回路部110、水平走査回路部111、列回路112、出力回路114、制御パルス生成部115が配される。言い換えると、センサ基板11は、画素領域12と画素領域12の周りに配された非画素領域とを有し、平面視で非画素領域に重なる領域に、垂直走査回路部110、水平走査回路部111、列回路112、出力回路114、制御パルス生成部115が配される。
図4は、図2及び図3の等価回路を含むブロック図の一例である。
図2において、APD201を有する光電変換素子102は、センサ基板11に設けられており、その他の部材は、回路基板21に設けられている。
APD201は、光電変換により入射光に応じた電荷対を生成する。APD201のアノードには、電圧VL(第1電圧)が供給される。また、APD201のカソードには、アノードに供給される電圧VLよりも高い電圧VH(第2電圧)が供給される。アノードとカソードには、APD201がアバランシェ増倍動作をするような逆バイアス電圧が供給される。このような電圧を供給した状態とすることで、入射光によって生じた電荷がアバランシェ増倍を起こし、アバランシェ電流が発生する。
尚、逆バイアスの電圧が供給される場合において、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧より大きいな電位差で動作させるガイガーモードと、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧近傍、もしくはそれ以下の電圧差で動作させるリニアモードがある。
ガイガーモードで動作させるAPDをSPADと呼ぶ。例えば、電圧VL(第1電圧)は、-30V、電圧VH(第2電圧)は、1Vである。APD201は、リニアモードで動作させてもよいし、ガイガーモードで動作させてもよい。SPADの場合はリニアモードのAPDに比べて電位差が大きくなり耐圧の効果が顕著となるため、SPADであることが好ましい。
クエンチ素子202は、電圧VHを供給する電源とAPD201に接続される。クエンチ素子202は、アバランシェ増倍による信号増倍時に負荷回路(クエンチ回路)として機能し、APD201に供給する電圧を抑制して、アバランシェ増倍を抑制する働きを持つ(クエンチ動作)。また、クエンチ素子202は、クエンチ動作で電圧降下した分の電流を流すことにより、APD201に供給する電圧を電圧VHへと戻す働きを持つ(リチャージ動作)。
信号処理部103は、波形整形部210、カウンタ回路211、選択回路212を有する。本明細書において、信号処理部103は、波形整形部210、カウンタ回路211、選択回路212のいずれかを有していればよい。
波形整形部210は、光子検出時に得られるAPD201のカソードの電位変化を整形して、パルス信号を出力する。波形整形部210としては、例えば、インバータ回路が用いられる。図4では、波形整形部210としてインバータを一つ用いた例を示したが、複数のインバータを直列接続した回路を用いてもよいし、波形整形効果があるその他の回路を用いてもよい。
カウンタ回路211は、波形整形部210から出力されたパルス信号をカウントし、カウント値を保持する。また、駆動線213を介して制御パルスpRESが供給されたとき、カウンタ回路211に保持された信号がリセットされる。
選択回路212には、図3の垂直走査回路部110から、図4の駆動線214(図3では不図示)を介して制御パルスpSELが供給され、カウンタ回路211と信号線113との電気的な接続、非接続を切り替える。選択回路212には、例えば、信号を出力するためのバッファ回路などを含む。
クエンチ素子202とAPD201との間や、光電変換素子102と信号処理部103との間にトランジスタ等のスイッチを配して、電気的な接続を切り替えてもよい。同様に、光電変換素子102に供給される電圧VHまたは電圧VLの供給をトランジスタ等のスイッチを用いて電気的に切り替えてもよい。
本実施形態では、カウンタ回路211を用いる構成を示した。しかし、カウンタ回路211の代わりに、時間・デジタル変換回路(Time to Digital Converter:以下、TDC)、メモリを用いて、パルス検出タイミングを取得する光電変換装置100としてもよい。このとき、波形整形部210から出力されたパルス信号の発生タイミングは、TDCによってデジタル信号に変換される。TDCには、パルス信号のタイミングの測定に、図1の垂直走査回路部110から駆動線を介して、制御パルスpREF(参照信号)が供給される。TDCは、制御パルスpREFを基準として、波形整形部210を介して各画素から出力された信号の入力タイミングを相対的な時間としたときの信号をデジタル信号として取得する。
図5は、APDの動作と出力信号との関係を模式的に示した図である。
図5(a)は、図4のAPD201、クエンチ素子202、波形整形部210を抜粋した図である。ここで、波形整形部210の入力側をnodeA、出力側をnodeBとする。図5(b)は、図5(a)のnodeAの波形変化を、図5(c)は、図5(a)のnodeBの波形変化をそれぞれ示す。
時刻t0から時刻t1の間において、図5(a)のAPD201には、VH-VLの電位差が印加されている。時刻t1において光子がAPD201に入射すると、APD201でアバランシェ増倍が生じ、クエンチ素子202にアバランシェ増倍電流が流れ、nodeAの電圧は降下する。電圧降下量がさらに大きくなり、APD201に印加される電位差が小さくなると、時刻t2のようにAPD201のアバランシェ増倍が停止し、nodeAの電圧レベルはある一定値以上降下しなくなる。その後、時刻t2から時刻t3の間において、nodeAには電圧VLから電圧降下分を補う電流が流れ、時刻t3においてnodeAは元の電位レベルに静定する。このとき、nodeAにおいて出力波形がある閾値を越えた部分は、波形整形部210で波形整形され、nodeBで信号として出力される。
なお、信号線113の配置、列回路112、出力回路114の配置は図3に限定されない。例えば、信号線113はが行方向に延びて配されており、列回路112が信号線113の延びる先に配されていてもよい。
以下では、各実施形態の光電変換装置について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る光電変換装置について図6から図9までを用いて説明する。
図6は、第1の実施形態にかかる光電変換装置の光電変換素子102二画素分の、基板の面方向に垂直な方向の断面図であり、図7のA-A’断面に対応している。
光電変換素子102の構造と機能について説明する。光電変換素子102はN型の第1の半導体領域311、第3の半導体領域313、第6の半導体領域316、第8の半導体領域318を含む。また、P型の第2の半導体領域312、第4の半導体領域314、第7の半導体領域317を有する。
本実施形態では、図6に示す断面において、光入射面である第1の面に対向する第2の面の近傍(高さA)にN型の第1の半導体領域311が形成され、その周辺にN型の第8の半導体領域318が形成される(高さB)。第1の半導体領域311および第8の半導体領域318に平面視で重なる位置(高さC)にP型の第2の半導体領域312が形成される。第2の半導体領域312に平面視で重なる位置(高さD)には更にN型の第3の半導体領域313が配置され、その周辺にN型の第6の半導体領域316が形成される。さらに第1の面側(高さE)に、第6の半導体領域316に平面視で重なるP型の第7の半導体領域317が形成される。
第1の半導体領域311は、第6の半導体領域316及び第3の半導体領域313よりもN型の不純物濃度が高い。P型の第2の半導体領域312とN型の第1の半導体領域311との間にはPN接合が形成される。第2の半導体領域312の不純物濃度を第1の半導体領域311の不純物濃度よりも低くすることで、第2の半導体領域312のうち平面視で第1半導体領域の中心に重なるすべての領域が空乏層領域となる。このとき、第1の半導体領域311と第2の半導体領域312とのポテンシャル差は第2の半導体領域312と第3の半導体領域313とのポテンシャル差よりも大きくなる。さらに、この空乏層領域が第1の半導体領域311の一部の領域まで延在し、延在した空乏層領域に強電界が誘起される。この強電界により、第1の半導体領域311の一部の領域まで延びた空乏層領域においてアバランシェ増倍が生じ、増幅された電荷に基づく電流が信号電荷として出力される。光電変換装置102に入射した光が光電変換され、この空乏層領域(アバランシェ増倍領域)でアバランシェ増倍が起こると、生成された第1導電型の電荷は第1の半導体領域311に収集される。
なお、図6においては第8の半導体領域318と第3の半導体領域313とは同程度の大きさで形成されているが、各半導体領域の大きさはこれに限られない。例えば第3の半導体領域313を第8の半導体領域318よりも大きく形成し、より広範囲から電荷を第1の半導体領域311に収集してもよい。
また、第8の半導体領域318は、N型ではなく、P型の半導体領域であってもよい。この場合、第8の半導体領域318のP型の不純物濃度は、第2の半導体領域312のP型の不純物濃度よりも低く設定する。第8の半導体領域318の不純物濃度が高すぎると、第8の半導体領域318と第1の半導体領域311との間にアバランシェ増倍領域が形成され、DCR(Dark Count Rate)が増加してしまうためである。
画素と画素との間はトレンチ構造の画素分離部325によって分離され、その周辺に形成されたP型の第4の半導体領域314が、隣り合う光電変換素子同士をポテンシャル障壁によって分離する。光電変換素子間は第4の半導体領域314のポテンシャルによっても分離されているため、画素分離部として画素分離部325のようなトレンチ構造は必須ではなく、トレンチ構造の画素分離部325を設ける際もその深さや位置は図6の構成に限定されない。画素分離部325は半導体層を貫通するDTI(deep trench isolation)であってもよいし、半導体層を貫通しないDTIでもよい。DTI内に金属を埋め込み、遮光性能の向上を図ってもよい。画素分離部325はSiO、固定電荷膜、金属部材、Poly-Si、ないしそれらの複数の組み合わせから成っていてもよい。画素分離部325が平面視で光電変換素子の全周を囲うように構成してもよいし、例えば光電変換素子の対辺部のみに構成してもよい。埋め込んだ部材に電圧を印加してトレンチ界面に電荷を誘起し、DCRの抑制を図ってもよい。
半導体層の光入射面側には、さらにピニング膜321、平坦化膜322、マイクロレンズ323が形成される。光入射面側にはさらに不図示のフィルタ層などが配置されていてもよい。フィルタ層には、カラーフィルタ、赤外光カットフィルタ、モノクロフィルタ等種々の光学フィルタを用いることができる。カラーフィルタには、RGBカラーフィルタ、RGBWカラーフィルタ等を用いることができる。
半導体層の光入射面に対向する面には、導電体と絶縁膜を含む配線構造が設けられている。配線と半導体層との間及び配線層同士の間には絶縁膜である層間膜333が設けられている。
カソード配線332は第1のコンタクト電極320を介して第1の半導体領域311に第1の電圧(カソード電圧)を供給する。アノード配線331は第2のコンタクト電極319であるP型の第9の半導体領域319を介して第4の半導体領域314に第2の電圧(アノード電圧)を供給する。半導体層の第2の面から第1の面に向けて形成されたトレンチ構造を有する。トレンチ構造の底部は、半導体層の第3の面を構成し、第3の面に接して第9の半導体領域319が設けられている。第3の面が設けられるトレンチ構造の例としてSTI(Shallow Trench Isolation)が挙げられる。配線は例えばCuやAlなどの金属を含む導電体で構成されている。
図7は第1の実施形態にかかる光電変換装置の二画素分の画素平面図である。光入射面に対抗する面からの平面視による平面図を示す。
図7において、第1の半導体領域311及び第8の半導体領域318は円形であり、同心円状に配置されている。このような構造にすることで、第1の半導体領域311と第2の半導体領域312の間の強電界領域の端部における局所的な電界集中を抑制し、DCRを低減する効果が得られる。各半導体領域の形状は円形に限られず、例えば重心位置を揃えた多角形でもよい。
第4の半導体領域314は図7のA-A´方向(画素の対角方向)の断面に形成されるが、B-B´方向(画素の対辺方向)の断面には第2のコンタクト電極319が形成されるため、第4の半導体領域314が第2の面まで延在して形成されなくともよい。
図8は図6に示す光電変換素子102のポテンシャル図である。
図8の点線Gは、図6の線分GG’のポテンシャル分布を示し、図8の実線Fは、図6の線分FF’のポテンシャル分布を示す。さらに、図8の一点鎖線HはHH’のポテンシャル分布を示す。図8では、N型半導体領域の主たるキャリア電荷である電子からみたポテンシャルを示す。主たるキャリア電荷が正孔である場合には、ポテンシャルの高低の関係が逆になる。
図8において、高さAにおける実線Fのポテンシャル高さをA1、点線Gのポテンシャル高さをA2、一点鎖線HのポテンシャルをA3とする。また、高さDにおける実線Fのポテンシャル高さをB1、点線Gのポテンシャル高さをB2、一点鎖線HのポテンシャルをB3とする。高さCにおける実線Fのポテンシャル高さをC1、点線Gのポテンシャル高さをC2、一点鎖線HのポテンシャルをC3とする。高さDにおける実線Fのポテンシャル高さをD1、点線Gのポテンシャル高さをD2、一点鎖線HのポテンシャルをD3とする。深さEにおける実線Fのポテンシャル高さをE1、鎖線Gのポテンシャル高さをE2、一点鎖線Hのポテンシャル高さをE3とする。
図6および図8より、第1の半導体領域311のポテンシャル高さはA1に相当し、第2の半導体領域312中央部付近のポテンシャル高さはC1に相当する。また、第3の半導体領域313のポテンシャル高さはD2に相当し、第2の半導体領域312外縁部のポテンシャル高さはC2に相当する。
図8の点線Gに関して、高さEから高さDに向けて徐々にポテンシャルが下がる。そして、高さDから高さCに向けて徐々にポテンシャルが上がり、高さCではポテンシャルはC2レベルとなる。さらに、高さCから高さAに向けてポテンシャルが下がり、高さAにおいてA2レベルとなる。
一方、実線Fに関して、高さEから高さD、及び高さDから高さCに向けて徐々にポテンシャルが下がり、高さCではC1レベルとなる。そして、高さCから高さAに向けてポテンシャルは急峻に下がり、高さAにおいてポテンシャルはA1レベルとなる。高さDにおいて、点線Gと実線Fのポテンシャルはほぼ同じ高さとなっており、線分FF’および線分GG’で示す領域において、半導体層301の第2の面の側に向かって緩やかに低くなるポテンシャル勾配をもつ。そのため光検出装置において生じた電荷は、緩やかなポテンシャル勾配によって第2の面の側に移動する。
一点鎖線Hは高さEから高さBまで、ほぼ一定のポテンシャル高さを保つ。
ここで、本実施形態のアバランシェダイオードは、N型の第1の半導体領域311よりもP型の第2の半導体領域312の方がN型の不純物濃度が低く、且つ第1の半導体領域311と第2の半導体領域312には互いに逆バイアスとなるような電位が供給される。これにより、空乏層領域が第2の半導体領域312の側へ形成される。第7の半導体領域317で光電変換された電荷にとって第2の半導体領域312がポテンシャル障壁となることで、電荷が第1の半導体領域311に収集されやすい構造となる。
なお、図6において第2の半導体領域312は光電変換素子の全面に形成されているが、例えば平面視で第1の半導体領域311に重なる部分にはP型半導体領域である第2の半導体領域312を設けずに、N型半導体領域としてもよい。このN型半導体領域の不純物濃度は、第1の半導体領域311の不純物濃度よりも低く設定する。N型の半導体層を用いる場合、平面視で第1半導体領域311に重なる部分に第2の半導体領域312が設けない構成とすればよい。この場合、スリットを有する第7の半導体領域317が形成されていると認識することも可能である。その場合、第2の半導体領域312とスリット部のポテンシャル差により、図6の高さCにおいて、線分GG’から線分FF’の方向にかけてポテンシャルが低くなる。これにより、第7の半導体領域317で光電変換された電荷の移動する過程において、第1の半導体領域311の方向へ電荷が移動しやすくなる。一方、図6のように全面に第2の半導体領域312を形成する場合、スリットを形成する場合と比べアバランシェ増倍に必要な強電界を得るための印加電圧を低くすることができ、局所的な強電界領域の形成によるノイズを抑制することができる。
第2の半導体領域312付近に移動した電荷は、図8の実線Fの高さCから高さAにかけての急峻なポテンシャル勾配、すなわち強電界によって加速されることで、アバランシェ増倍される。
これに対し、図6の第3の半導体領域313とP型の第2の半導体領域312の間、すなわち図8の点線Gの高さDから高さCにかけては、アバランシェ増倍が起こらないポテンシャル分布となっている。そのため、フォトダイオードのサイズに対して強電界領域(アバランシェ増倍領域)の面積を大きくすることなく、第7の半導体領域317で発生した電荷を信号電荷としてカウントすることができる。なお、ここまで第3の半導体領域313の導電型はN型であるとして説明してきたが、上述のポテンシャル関係を満たす濃度であればP型の半導体領域であってもよい。
また、第2の半導体領域312で光電変換された電荷は、図8の点線Gの高さDから高さCにかけてのポテンシャル勾配により、第7の半導体領域317に流れ込む。第4の半導体領域317内の電荷は、前述の理由により、第2の半導体領域312に移動しやすい構造となっている。このため、第2の半導体領域312で光電変換された電荷は、第1の半導体領域311に移動し、アバランシェ増倍によって信号電荷として検出される。従って、第2の半導体領域312で光電変換された電荷に対する感度を有する。
また、図8の点線Gは、図3の線分GG’の断面ポテンシャルを示す。点線Gにおいて、図6の高さAと線分GG’が交わる箇所をA2、高さBと線分GG’が交わる箇所をB2、高さCと線分GG’が交わる箇所をC2、高さDと線分GG’が交わる箇所をD2とする。図6の第7の半導体領域317で光電変換された電子は、図8のポテンシャルD2からC2に沿って移動するが、C2からB2にかけては、電子にとってポテンシャル障壁となるため、乗り越えることができない。そのため、電子は、図6の第7の半導体領域317のうち線分FF’で示す中央付近に移動する。移動した電子は、図8のポテンシャル勾配D1からB1に沿って移動し、B1からA1にかけての急峻なポテンシャル勾配でアバランシェ増倍され、第1半導体領域311を通過した後、信号電荷として検出される。
また、図6の第8の半導体領域318と第6の半導体領域316の境界付近で発生した電荷は、図8のポテンシャルB2からC2へのポテンシャル勾配に沿って移動する。その後、前述の通り、図6の第7の半導体領域317の線分FF’で示す中央付近に移動する。そして、B1からA1にかけての急峻なポテンシャル勾配でアバランシェ増倍される。アバランシェ増倍された電荷は、第1半導体領域311を通過した後、信号電荷として検出される。
さらに、図9を用いて図6の線分GG’、HH’における不純物濃度の分布を示す。点線Gが線分GG’に対応し、一点鎖線Hが線分HH’に対応し、光電変換素子102の深さA、深さB、深さCのそれぞれにおける不純物濃度を示す。図9の縦軸はP型の不純物濃度である。
線分GG’のP型の不純物濃度は、第2の半導体領域312の設けられた深さCにおいてピーク値を示す。深さCから深さAにかけてP型不純物濃度は減少する。
線分HH’では、第5の半導体領域315の設けられた深さにおいてP型の不純物濃度は略一定である。深さBに設けられる第2のコンタクト電極319は濃いP型の領域であるため、深さBに不純物濃度のピークが生じる。
第2のコンタクト電極319は半導体基板の第1の面(光入射面)と第2の面(光入射面に対向する面)との間の第3の面を底面とするトレンチ構造上に設けられる。すなわち、第3の面の第2の面に対する深さはトレンチ構造の深さによって決定される。ここで、第3の面を第2の半導体領域312よりも第1の面に近い位置に設けた場合、第2のコンタクト電極319周辺で生じる暗電子が第2の半導体領域312よりも第1の面側の感度領域に流れる可能性がある。感度領域に流れた暗電子はアバランシェ増倍されるため、DCRの悪化が懸念される。
そこで本実施形態では、第2のコンタクト電極319と半導体層との接触面よりも第1の面側に、第2の半導体領域312を設ける。言い換えれば、第2のコンタクト電極319と半導体層との接触面を第2の面と第2の半導体領域312との間の深さに設けられるよう、半導体基板の第3の面を第2の面と第2の半導体領域312との間の深さに設ける。このような構造では、第2のコンタクト電極周辺で生じた暗電子はアバランシェ増倍が発生するPN接合部を介さず第1の半導体領域311に吸収されるため、DCRの悪化を防ぐことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る光電変換装置について図10を用いて説明する。
第1の実施形態と説明が共通する部分は省略し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、第2の半導体領域312が第1の実施形態と比べ深さを有する幅広の部材として設けられている。
図10は第2の実施形態にかかる光電変換装置の光電変換素子102二画素分の、基板の面方向に垂直な方向の断面図である。
第1の実施形態において、第2のコンタクト電極319は第2の半導体領域312と第2の面との間に設けられていた。本実施形態においては、第2のコンタクト電極319は第2の半導体領域312の一部に重なる深さに設けられている。第2のコンタクト電極319が設けられる位置は、第2の半導体領域312のP型の不純物の不純物濃度ピーク位置よりも第2の面に近い。つまり、本実施形態において第2のコンタクト電極319は第2の半導体領域312の不純物濃度のピーク位置と第2の面との間に設けられている。
第1の実施形態に示した光電変換素子102において、第2のコンタクト電極と第1の半導体領域311との間の距離を確保するために第2のコンタクト電極319をより第1の面に近い位置に形成する場合を考える。第2のコンタクト電極319は第2の面と第2の半導体領域312との間に設けられるため、第2のコンタクト電極319の位置が第1の面に近づけば、第2の半導体領域312の位置も第1の面に近くなる。このとき、第2の半導体領域312と第1の半導体領域311との間に距離が生じてしまい、第2の半導体領域312と第1の半導体領域311との間の急峻なポテンシャル勾配を有するPN接合の形成が困難となる。
本実施形態の構成では、第2のコンタクト電極319を第1の面に近い深さに設ける場合に、それに合わせて第2の半導体領域312の幅を広くしている。第2の半導体領域312端部と第1の半導体領域311との距離が広がらないため、半導体領域間に急峻なポテンシャル勾配を形成できる。また、第2のコンタクト電極が設けられる位置から感度領域までに距離が生じるため、感度領域への暗電子の流入を軽減することができる。なお、第2の半導体領域312の一部と第2のコンタクト電極319とが同じ深さに設けられていた場合であっても、第2のコンタクト電極319から感度領域までの距離が保たれている。そのため、第2のコンタクト電極319周辺で発生した暗電子は感度領域に到達しにくい。
以上説明した通り、第2の半導体領域312を幅広の部材として設けることで感度領域への暗電子の流入を防ぎつつ第1の半導体領域311と第2の半導体領域312との間のPN接合の形成を容易にすることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る光電変換装置について図11~図13を用いて説明する。
第1及び第2の実施形態と説明が共通する部分は省略し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、段差状の第2の半導体領域312を設ける場合について説明する。
図11は本変形例にかかる光電変換装置の光電変換素子102二画素分の、基板の面方向に垂直な方向の断面図である。本実施形態では、第2の実施形態と同様に感度領域への暗電子の流入の低減とPN接合の形成の両立を目的として、段差状の第2の半導体領域312を形成する。
図11に示す第2の半導体領域312は、第1の半導体領域311に平面視で重なる第1の部分と、それ以外の第2の部分を有している。第2の半導体領域312の第1の部分は、第2の部分と第2の面との間の深さに形成されている。また、第2のコンタクト電極319は、第2の半導体領域312の第2の部分と第2の面との間の深さに形成されている。
上記のような形状であれば、第2のコンタクト電極319を基板深くに形成し、かつ第2の半導体領域312によって第2のコンタクト電極319を感度領域から隔てることができる。さらに、PN接合が形成される部分では第2の半導体領域312と第1の半導体領域311とを近接して形成することができる。なお、図11では2つの高さに分かれた2段構成の第2の半導体領域312を形成しているが、3段以上に分かれた形状としてもよい。
図12は図11に示す光電変換素子102のポテンシャル図である。
図11に示すように、第1の実施例と比較して深さB、深さCにあたる位置が第2の面に近くなっている。さらに、線分FF’における第1の半導体領域311と第2の半導体領域312との距離が第1の実施形態と比較して近くなったため、深さCよりも第2の面に近い位置に急峻なポテンシャル勾配が形成されている。第2のコンタクト電極319を第1の面に近い位置にしても第1の半導体領域311と第2の半導体領域312との間で急峻なポテンシャル勾配を有するPN接合が形成可能である。
なお、図11では第2のコンタクト電極と第2の半導体領域312の第1の部分が第2の面に対して同じ深さに形成されているが、どちらを深い位置に形成してもよい。
さらに、図13を用いて図11の線分FF’、GG’、HH’における不純物濃度の分布を示す。実線Fが線分FF’に対応し、点線Gが線分GG’に対応し、一点鎖線Hが線分HH’に対応する。光電変換素子102の深さA、深さB、深さCのそれぞれにおける不純物濃度を示す。図9の縦軸はP型の不純物濃度である。
第1の半導体領域311の形成された光電変換素子中央部分(線分FF’)とそれ以外の部分(線分GG’)で第2の半導体領域312の深さが異なるため、実線Fと点線Gでは不純物濃度のピーク位置が異なっている。
(第4の実施形態)
第4の実施形態に係る光電変換装置について図14~図16を用いて説明する。
第1の実施形態から第3の実施形態までと説明が重複する部分は省略し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、第2のコンタクト電極319を基板内に埋め込むためのトレンチ構造の側壁に薄いN型の半導体層(第5の半導体領域315)を形成している。第5の半導体領域315は、トレンチ構造や第2のコンタクト電極周辺で生じた暗電子をアバランシェ増倍させずに第1のコンタクト電極から排出するための排出構造である。
図14は第2の実施形態にかかる光電変換装置の光電変換素子102二画素分の、基板の面方向に垂直な方向の断面図であり、図16のA-A’断面に対応している。第1の実施形態について説明した通り、第2のコンタクト電極319は半導体基板の第1の面(光入射面)と第2の面(光入射面に対向する面)との間の第3の面を底面とするトレンチ構造上に設けられる。第2のコンタクト電極319を基板内に埋め込むために用いられるSTIは、その表面において暗電子を発生させる可能性がある。そこで、本実施形態ではトレンチ構造の側壁に接する薄いN型の第5の半導体領域315を設けている。トレンチ構造及び第2のコンタクト電極周辺で生じた暗電子は第5の半導体領域315から排出される。
図15は図14に示す光電変換素子102のポテンシャル図である。図14に示すように、第9の半導体領域319が形成されることにより、光電変換素子の外縁部寄りの位置(線分GG’)について、高さCから第2の面にかけてのポテンシャルが低くなっている。これにより、第2の半導体領域312および第2のコンタクト電極319付近で発生した暗電子はより第2の面側に移動しやすくなり、暗電子の感度領域への侵入によるDCRの悪化を防ぐことができる。第2の面付近に流れた電荷は、第1の半導体領域311を経由してカソード電極である第1のコンタクト電極から排出される。
図16は第4の実施形態にかかる光電変換装置102の二画素分の画素平面図である。
図16に示される高さAでの断面において、第2のコンタクト電極319が設けられたトレンチ構造の周辺に第5の半導体領域315が形成されることがわかる。
このような排出構造を設けることで、暗電子の感度領域への侵入を防ぎ、暗電子をカソード電極へ排出しやすい画素構造となり、DCRを低減する効果が得られる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態に係る光電変換装置について図17、図18を用いて説明する。
第1の実施形態から第4の実施形態までと説明が共通する部分は省略し、主に第4の実施形態と異なる部分について説明する。第4の実施形態においてはトレンチ構造の側壁にN型の第5の半導体領域315を形成していたが、本実施形では第5の半導体領域315を第7の半導体領域317まで延在している。
図17は、第5の実施形態に係る光電変換装置の光電変換素子102の半導体層の面方向に垂直な方向の断面図であり、図18のA-A’断面に対応している。本実施形態に係る光電変換装置では、第2のコンタクト電極319が設けられたトレンチ構造の側壁に設けられた第5の半導体領域315が、第1の半導体領域311の周辺に設けられた第7の半導体領域317にまで延在している。すなわち、第2のコンタクト電極319周辺から第1の半導体領域311まで、N型の領域による電子の経路が形成されている。
図18は第5の実施形態にかかる光電変換装置の二画素分の画素平面図である。図16では第2のコンタクト電極319が設けられたトレンチ構造の周辺のみに形成されていた第5の半導体領域315が、光電変換素子の外周部から第7の半導体領域317の端部までの前面に形成されている。
このような構成により、DCRを軽減する効果をより強く得ることができる。
(第6の実施形態)
本実施形態による光電変換システムについて、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態による光電変換システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1~第6実施形態で述べた光電変換装置は、種々の光電変換システムに適用可能である。適用可能な光電変換システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、光電変換システムに含まれる。図19には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図19に例示した光電変換システムは、光電変換装置の一例である撮像装置1004、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズ1002を備える。さらに、レンズ1002を通過する光量を可変にするための絞り1003、レンズ1002の保護のためのバリア1001を有する。レンズ1002及び絞り1003は、撮像装置1004に光を集光する光学系である。撮像装置1004は、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置であって、レンズ1002により結像された光学像を電気信号に変換する。
光電変換システムは、また、撮像装置1004より出力される出力信号の処理を行うことで画像を生成する画像生成部である信号処理部1007を有する。信号処理部1007は、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。信号処理部1007は、撮像装置1004が設けられた半導体基板に形成されていてもよいし、撮像装置1004とは別の半導体基板に形成されていてもよい。
光電変換システムは、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部1010、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)1013を有する。更に光電変換システムは、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体1012、記録媒体1012に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)1011を有する。なお、記録媒体1012は、光電変換システムに内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に光電変換システムは、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1009、撮像装置1004と信号処理部1007に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部1008を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、光電変換システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された出力信号を処理する信号処理部1007とを有すればよい。
撮像装置1004は、撮像信号を信号処理部1007に出力する。信号処理部1007は、撮像装置1004から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部1007は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)を適用した光電変換システムを実現することができる。
(第7の実施形態)
本実施形態の光電変換システム及び移動体について、図20を用いて説明する。図20は、本実施形態の光電変換システム及び移動体の構成を示す図である。
図20(a)は、車載カメラに関する光電変換システムの一例を示したものである。光電変換システム2300は、撮像装置2310を有する。撮像装置2310は、上記のいずれかの実施形態に記載の光電変換装置である。光電変換システム2300は撮像装置2310により取得された複数の画像データに対し画像処理を行う画像処理部2312と、光電変換システム2300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部2314を有する。また、光電変換システム2300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部2316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部2318と、を有する。ここで、視差取得部2314や距離取得部2316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部2318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
光電変換システム2300は車両情報取得装置2320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、光電変換システム2300は、衝突判定部2318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御部である制御ECU2330が接続されている。また、光電変換システム2300は、衝突判定部2318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置2340とも接続されている。例えば、衝突判定部2318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU2330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置2340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザーに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を光電変換システム2300で撮像する。図20(b)に、車両前方(撮像範囲2350)を撮像する場合の光電変換システムを示した。車両情報取得装置2320が、光電変換システム2300ないしは撮像装置2310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、光電変換システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
(第8の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図21を用いて説明する。図21は、本実施形態の光電変換システムである距離画像センサの構成例を示すブロック図である。
図21に示すように、距離画像センサ401は、光学系407、光電変換装置408、画像処理回路404、モニタ405、およびメモリ406を備えて構成される。そして、距離画像センサ401は、光源装置411から被写体に向かって投光され、被写体の表面で反射された光(変調光やパルス光)を受光することにより、被写体までの距離に応じた距離画像を取得することができる。
光学系407は、1枚または複数枚のレンズを有して構成され、被写体からの像光(入射光)を光電変換装置408に導き、光電変換装置408の受光面(センサ部)に結像させる。
光電変換装置408としては、上述した各実施形態の光電変換装置が適用され、光電変換装置408から出力される受光信号から求められる距離を示す距離信号が画像処理回路404に供給される。
画像処理回路404は、光電変換装置408から供給された距離信号に基づいて距離画像を構築する画像処理を行う。そして、その画像処理により得られた距離画像(画像データ)は、モニタ405に供給されて表示されたり、メモリ406に供給されて記憶(記録)されたりする。
このように構成されている距離画像センサ401では、上述した光電変換装置を適用することで、画素の特性向上に伴って、例えば、より正確な距離画像を取得することができる。
(第9の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図22を用いて説明する。図22は、本実施形態の光電変換システムである内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図22では、術者(医師)1131が、内視鏡手術システム1150を用いて、患者ベッド1133上の患者1132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム1150は、内視鏡1100と、術具1110と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート1134と、から構成される。
内視鏡1100は、先端から所定の長さの領域が患者1132の体腔内に挿入される鏡筒1101と、鏡筒1101の基端に接続されるカメラヘッド1102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒1101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡1100を図示しているが、内視鏡1100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒1101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡1100には光源装置1203が接続されており、光源装置1203によって生成された光が、鏡筒1101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者1132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡1100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド1102の内部には光学系及び光電変換装置が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該光電変換装置に集光される。当該光電変換装置によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該光電変換装置としては、前述の各実施形態に記載の光電変換装置を用いることができる。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)1135に送信される。
CCU1135は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡1100及び表示装置1136の動作を統括的に制御する。さらに、CCU1135は、カメラヘッド1102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
表示装置1136は、CCU1135からの制御により、当該CCU1135によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
光源装置1203は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡1100に供給する。
入力装置1137は、内視鏡手術システム1150に対する入力インターフェースである。ユーザーは、入力装置1137を介して、内視鏡手術システム1150に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。
処置具制御装置1138は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具1112の駆動を制御する。
内視鏡1100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置1203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置1203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド1102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置1203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド1102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置1203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用する。具体的には、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置1203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
(第10の実施形態)
本実施形態の光電変換システムについて、図23(a)、(b)を用いて説明する。図23(a)は、本実施形態の光電変換システムである眼鏡1600(スマートグラス)を説明する。眼鏡1600には、光電変換装置1602を有する。光電変換装置1602は、上記の各実施形態に記載の光電変換装置である。また、レンズ1601の裏面側には、OLEDやLED等の発光装置を含む表示装置が設けられていてもよい。光電変換装置1602は1つでもよいし、複数でもよい。また、複数種類の光電変換装置を組み合わせて用いてもよい。光電変換装置1602の配置位置は図23(a)に限定されない。
眼鏡1600は、制御装置1603をさらに備える。制御装置1603は、光電変換装置1602と上記の表示装置に電力を供給する電源として機能する。また、制御装置1603は、光電変換装置1602と表示装置の動作を制御する。レンズ1601には、光電変換装置1602に光を集光するための光学系が形成されている。
図23(b)は、1つの適用例に係る眼鏡1610(スマートグラス)を説明する。眼鏡1610は、制御装置1612を有しており、制御装置1612に、光電変換装置1602に相当する光電変換装置と、表示装置が搭載される。レンズ1611には、制御装置1612内の光電変換装置と、表示装置からの発光を投影するための光学系が形成されており、レンズ1611には画像が投影される。制御装置1612は、光電変換装置および表示装置に電力を供給する電源として機能するとともに、光電変換装置および表示装置の動作を制御する。制御装置は、装着者の視線を検知する視線検知部を有してもよい。視線の検知は赤外線を用いてよい。赤外発光部は、表示画像を注視しているユーザーの眼球に対して、赤外光を発する。発せられた赤外光の眼球からの反射光を、受光素子を有する撮像部が検出することで眼球の撮像画像が得られる。平面視における赤外発光部から表示部への光を低減する低減手段を有することで、画像品位の低下を低減する。
赤外光の撮像により得られた眼球の撮像画像から表示画像に対するユーザーの視線を検出する。眼球の撮像画像を用いた視線検出には任意の公知の手法が適用できる。一例として、角膜での照射光の反射によるプルキニエ像に基づく視線検出方法を用いることができる。
より具体的には、瞳孔角膜反射法に基づく視線検出処理が行われる。瞳孔角膜反射法を用いて、眼球の撮像画像に含まれる瞳孔の像とプルキニエ像とに基づいて、眼球の向き(回転角度)を表す視線ベクトルが算出されることにより、ユーザーの視線が検出される。
本実施形態の表示装置は、受光素子を有する光電変換装置を有し、光電変換装置からのユーザーの視線情報に基づいて表示装置の表示画像を制御してよい。
具体的には、表示装置は、視線情報に基づいて、ユーザーが注視する第1の視界領域と、第1の視界領域以外の第2の視界領域とを決定される。第1の視界領域、第2の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。表示装置の表示領域において、第1の視界領域の表示解像度を第2の視界領域の表示解像度よりも高く制御してよい。つまり、第2の視界領域の解像度を第1の視界領域よりも低くしてよい。
また、表示領域は、第1の表示領域、第1の表示領域とは異なる第2の表示領域とを有し、視線情報に基づいて、第1の表示領域および第2の表示領域から優先度が高い領域を決定されてよい。第1の視界領域、第2の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。優先度の高い領域の解像度を、優先度が高い領域以外の領域の解像度よりも高く制御してよい。つまり優先度が相対的に低い領域の解像度を低くしてよい。
なお、第1の視界領域や優先度が高い領域の決定には、AIを用いてもよい。AIは、眼球の画像と当該画像の眼球が実際に視ていた方向とを教師データとして、眼球の画像から視線の角度、視線の先の目的物までの距離を推定するよう構成されたモデルであってよい。AIプログラムは、表示装置が有しても、光電変換装置が有しても、外部装置が有してもよい。外部装置が有する場合は、通信を介して、表示装置に伝えられる。
視認検知に基づいて表示制御する場合、外部を撮像する光電変換装置を更に有するスマートグラスに好ましく適用できる。スマートグラスは、撮像した外部情報をリアルタイムで表示することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態に含まれる。
また、上記第6の実施形態、第7の実施形態に示した光電変換システムは、光電変換装置を適用しうる光電変換システム例を示したものであって、本発明の光電変換装置を適用可能な光電変換システムは図19乃至図20に示した構成に限定されるものではない。第8の実施形態に示したToFシステム、第9の実施形態に示した内視鏡、第10の実施形態に示したスマートグラスについても同様である。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
また、本開示は以下の構成を含む。
(構成1)第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面の間に位置する第3の面と、を有する半導体層に配されたアバランシェダイオードを有する光電変換装置である。前記アバランシェダイオードは、第1の深さに配された第1の導電型の第1の半導体領域と、前記第1の深さよりも前記第2の面に対して深い第2の深さに配された第2の導電型の第2の半導体領域と、を有する。前記第2の深さよりも第2の面に対して深い第3の深さに配された第3の半導体領域と、前記第3の半導体領域に接する第4の半導体領域と、前記半導体層の前記第2の面と接し、前記第1の半導体領域に第1の電圧を供給する第1のコンタクト電極と、を有する。さらに前記半導体層の前記第3の面と接し、前記第4の半導体領域に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する第2のコンタクト電極を有し、前記第3の面は、前記第2の半導体領域と前記第2の面の間に位置することを特徴とする。
(構成2)前記第3の面は、前記第2の面に設けられたトレンチ構造の、前記第2の面に対向する面であることを特徴とする構成1に記載の光電変換装置。
(構成3)前記第2の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度は、前記第3の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度よりも高いことを特徴とする構成1または構成2に記載の光電変換装置。
(構成4)前記第2の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度が最も高い深さを前記第2の深さとする構成1から3のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成5)前記第2の半導体領域の一部と前記第2のコンタクト電極とが同じ深さに設けられることを特徴とする構成4に記載の光電変換装置。
(構成6)前記第2の半導体領域は、前記第1の半導体領域に平面視で重なる第1の部分と、第2の部分と、を有し、前記第1の部分は前記第2の部分よりも前記第2の面に近い深さに配されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成7)第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面の間にある第3の面と、を有する半導体層に配された複数のアバランシェダイオードを有する光電変換装置である。前記アバランシェダイオードは、第1の深さに配された第1の導電型の第1の半導体領域と、前記第1の深さよりも前記第2の面に対して深い第2の深さに配された第2の導電型の第2の半導体領域と、を有する。前記第2の深さよりも第2の面に対して深い第3の深さに配された第3の半導体領域と、前記第3の半導体領域に接する第4の半導体領域と、前記半導体層の前記第2の面と接し、前記第1の半導体領域に第1の電圧を供給する第1のコンタクト電極と、を有する。前記半導体層の前記第3の面と接し、前記第4の半導体領域に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する第2のコンタクト電極を有する。前記第1の導電型の不純物濃度が、前記第1の半導体領域の前記第1の導電型の不純物濃度よりも低い第5の半導体領域と、を有し、前記第5の半導体領域は前記第3の面を有するトレンチ構造の側壁の一部と接することを特徴とする。
(構成8)前記第5の半導体領域は前記第1の半導体領域に接することを特徴とする構成7に記載の光電変換装置。
(構成9)前記第2の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度は、前記第3の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度よりも高いことを特徴とする構成7または構成8に記載の光電変換装置。
(構成10)前記第2の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度が最も高い深さを前記第2の深さとする構成7から9のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成11)前記第2の半導体領域の一部と前記第2のコンタクト電極とが同じ深さに設けられることを特徴とする構成10に記載の光電変換装置。
(構成12)前記第2の半導体領域は、前記第1の半導体領域に平面視で重なる第1の部分と、第2の部分と、を有し、前記第1の部分は前記第2の部分よりも前記第2の面に近い深さに配されることを特徴とする構成7から11のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成13)平面視で前記第1の半導体領域に重なる前記第1の導電型の第6の半導体領域を有することを特徴とする構成1から12のいずれかに記載の光電変換装置。
(構成14)前記第3の深さよりも第2の面に対して深い第4の深さに配された第2導電型の第7の半導体領域を有する。前記第2のコンタクト電極は前記第4の半導体領域を介して前記第7の半導体領域に前記第2の電圧を供給することを特徴とする構成1から13に記載の光電変換装置。
(構成15)構成1から14のいずれかに記載の光電変換装置と、前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部と、を有することを特徴とする光電変換システム。
(構成16)請求項1から14のいずれかに記載の光電変換装置を備える移動体であって、前記光電変換装置が出力する信号を用いて前記移動体の移動を制御する制御部を有することを特徴とする移動体。
100 光電変換装置
102 アバランシェダイオード
311 第1の半導体領域
312 第2の半導体領域
313 第3の半導体領域

Claims (18)

  1. 第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面の間に位置する第3の面と、を有する半導体層に配されたアバランシェダイオードを有する光電変換装置であって、
    前記アバランシェダイオードは、
    第1の深さに配された第1の導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の深さよりも前記第2の面に対して深い第2の深さに配された第2の導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の深さよりも第2の面に対して深い第3の深さに配された第3の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域に接する第4の半導体領域と、
    前記半導体層の前記第2の面と接し、前記第1の半導体領域に第1の電圧を供給する第1のコンタクト電極と、
    前記半導体層の前記第3の面と接し、前記第4の半導体領域に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する第2のコンタクト電極と、
    を有し、
    前記第3の面は、前記第2の半導体領域と前記第2の面の間に位置することを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第3の面は、前記第2の面に設けられたトレンチ構造の、前記第2の面に対向する面であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第2の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度は、前記第3の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記第2の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度が最も高い深さを前記第2の深さとする請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 前記第2の半導体領域の一部と前記第2のコンタクト電極とが同じ深さに設けられることを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 前記第2の半導体領域は、前記第1の半導体領域に平面視で重なる第1の部分と、第2の部分と、を有し、
    前記第1の部分は前記第2の部分よりも前記第2の面に近い深さに配されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  7. 第1の面と、前記第1の面に対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面の間にある第3の面と、を有する半導体層に配された複数のアバランシェダイオードを有する光電変換装置であって、
    前記アバランシェダイオードは、
    第1の深さに配された第1の導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の深さよりも前記第2の面に対して深い第2の深さに配された第2の導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の深さよりも第2の面に対して深い第3の深さに配された第3の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域に接する第4の半導体領域と、
    前記半導体層の前記第2の面と接し、前記第1の半導体領域に第1の電圧を供給する第1のコンタクト電極と、
    前記半導体層の前記第3の面と接し、前記第4の半導体領域に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧を供給する第2のコンタクト電極と、
    前記第1の導電型の不純物濃度が、前記第1の半導体領域の前記第1の導電型の不純物濃度よりも低い第5の半導体領域と、
    を有し、
    前記第5の半導体領域は前記第3の面を有するトレンチ構造の側壁の一部と接することを特徴とする光電変換装置。
  8. 前記第5の半導体領域は前記第1の半導体領域に接することを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置。
  9. 前記第2の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度は、前記第3の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度よりも高いことを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置。
  10. 前記第2の半導体領域の前記第2の導電型の不純物濃度が最も高い深さを前記第2の深さとする請求項7に記載の光電変換装置。
  11. 前記第2の半導体領域の一部と前記第2のコンタクト電極とが同じ深さに設けられることを特徴とする請求項10に記載の光電変換装置。
  12. 前記第2の半導体領域は、前記第1の半導体領域に平面視で重なる第1の部分と、第2の部分と、を有し、
    前記第1の部分は前記第2の部分よりも前記第2の面に近い深さに配されることを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置。
  13. 平面視で前記第1の半導体領域に重なる前記第1の導電型の第6の半導体領域を有することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  14. 平面視で前記第1の半導体領域に重なる前記第1の導電型の第6の半導体領域を有することを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置。
  15. 前記第3の深さよりも第2の面に対して深い第4の深さに配された第2導電型の第7の半導体領域を有し、
    前記第2のコンタクト電極は前記第4の半導体領域を介して前記第7の半導体領域に前記第2の電圧を供給することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  16. 前記第3の深さよりも第2の面に対して深い第4の深さに配された第2導電型の第7の半導体領域を有し、
    前記第2のコンタクト電極は前記第4の半導体領域を介して前記第7の半導体領域に前記第2の電圧を供給することを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置。
  17. 請求項1乃至16いずれか一項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部と、を有することを特徴とする光電変換システム。
  18. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の光電変換装置を備える移動体であって、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて前記移動体の移動を制御する制御部を有する
    ことを特徴とする移動体。
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