JP2024004050A - 基板処理装置、基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の破損や欠落を処理槽毎に判断する。【解決手段】基板処理方法は、基板処理装置を制御する方法であって、基板処理装置は、複数の基板が浸漬されて複数の基板を一括して処理する処理液を貯留する処理槽;および、複数の基板を一括して保持する機能を有する機構であって、複数の基板を処理液から取り出す第1機能と、複数の基板を処理液へ浸漬する第2機能と、を有する基板保持機構を含む。当該方法は、第1機能を発揮するときに基板保持機構にかかる負荷に基づいて、処理槽を用いた処理における複数の基板の欠損の有無を判定する。【選択図】図9

Description

本開示は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
下記の特許文献1,2では、複数の基板に対して一括して処理を実行するバッチ式の基板処理装置が提案されている。特許文献1,2において、基板処理装置は処理液を貯留する処理槽を含む。処理槽に貯留された処理液へ複数の基板を浸漬させることにより、複数の基板に対する一括した処理が行われる。
特許文献1では、複数の処理を受ける前の基板の重量および当該複数の処理を受けた後の基板の重量を測定し、両者の差が比較値と比較される。特許文献2では、基板処理装置の内部を監視するために撮像部(カメラ)が設けられる。処理槽の内部を鉛直上方からカメラが撮像し、その撮像画像に基づいて処理槽の内部の基板片の有無が判定される。
特開平10-313038号公報 米国特許出願公開第2007/0177788号明細書
処理液へ複数の基板を浸漬するに際して、複数の基板を一括して保持する機能を有する機構(以下「基板保持機構」と称される)が利用される。基板保持機構は複数の基板を処理液に浸漬し、処理液から取り出される。処理液によって一括して処理された複数の基板は他の機構によって基板保持機構から他所へ移動される。基板保持機構から移動された複数の基板における破損や欠落の有無を判断することが望まれる。
特許文献1においては、基板が複数の処理槽における処理を受ける前後での重量差が、比較値よりも大きいかに基づいて、当該有無が判断される。しかしこの技術は、処理槽毎の破損や欠落の判断を行うことには適さない。
特許文献2においては、撮像画像は処理液の液面による反射光の影響を受ける。この影響は処理槽の内部の基板片の有無について誤判断を招く要因となる。
そこで、本開示は、処理液の液面による反射光の影響を低減し、基板の破損や欠落を処理槽毎に判断する技術を提供することを目的とする。
第1の態様に係る基板処理方法は、基板処理装置を制御する方法であって、前記基板処理装置は、複数の基板が浸漬されて前記複数の基板を一括して処理する処理液を貯留する処理槽;および、前記複数の基板を一括して保持する機能を有する機構であって、前記複数の基板を前記処理液から取り出す第1機能と、前記複数の基板を前記処理液へ浸漬する第2機能と、を有する基板保持機構を含む。前記方法は、前記第1機能を発揮するときに前記基板保持機構にかかる負荷に基づいて、前記処理槽を用いた処理における前記複数の基板の欠損の有無を判定する。
第2の態様に係る基板処理方法は、第1の態様に係る基板処理方法であって、前記基板保持機構が前記処理液に前記複数の基板を浸漬する前に前記基板保持機構にかかる負荷の値である第1値と、前記第1機能を発揮するときに前記基板保持機構にかかる負荷の値である第2値との相違に基づいて、前記有無を判定する。
第3の態様に係る基板処理方法は、第2の態様に係る基板処理方法であって、前記第2値と、前記第2値の基準となる値である基準値との相違に基づいて、前記有無を判定する。
第4の態様に係る基板処理方法は、第3の態様に係る基板処理方法であって、前記処理液による処理を既に受け、かつ欠損がないと判定された複数の基板についての前記第2値が、前記基準値として採用される。
第5の態様に係る基板処理方法は、第1の態様から第4の態様に係る基板処理方法であって、前記複数の基板が前記処理液から取り出された後の、前記基板保持機構の所定の位置における前記負荷に基づいて、前記有無を判定する。
第6の態様に係る基板処理方法は、第5の態様に係る基板処理方法であって、前記負荷に、前記所定の位置において前記基板保持機構に与えられる駆動トルクが採用される。
第7の態様に係る基板処理方法は、第5の態様に係る基板処理方法であって、前記負荷に、前記所定の位置において前記基板保持機構にかかる重量が採用される。
第8の態様に係る基板処理方法は、第1の態様から第4の態様に係る基板処理方法であって、前記基板保持機構によって前記複数の基板が第1の位置から、前記第1の位置よりも前記処理液から離れた第2の位置へ引き上げられる時間帯における前記負荷の経時的な値に基づいて、前記有無を判定する。
第9の態様に係る基板処理方法は、第8の態様に係る基板処理方法であって、前記負荷に、前記時間帯において前記基板保持機構に与えられる駆動トルクが採用される。
第10の態様に係る基板処理方法は、第8の態様に係る基板処理方法であって、前記負荷に、前記時間帯において前記基板保持機構にかかる重量が採用される。
第11の態様に係る基板処理方法は、第1の態様に係る基板処理方法であって、前記負荷の経時的な値を、前記処理液による処理を既に受けかつ欠損がないと判定された複数の基板についての前記負荷の経時的な値に基づいた学習用データセットから生成された学習済みモデルに入力して、前記有無の判定が行われる。
第12の態様に係る基板処理装置は、複数の基板が浸漬されて前記複数の基板を一括して処理する処理液を貯留する処理槽;前記複数の基板を一括して保持する機構であって、前記複数の基板を前記処理液から取り出す第1機能と、前記複数の基板を前記処理液へ浸漬する第2機能と、を有する基板保持機構;および、前記第1機能を発揮するときに前記基板保持機構にかかる負荷の値である値に基づいて、前記処理槽を用いた処理における前記複数の基板の欠損の有無を判定する判定部を備える。
本開示にかかる基板処理方法、および基板処理装置によれば、基板の破損や欠落が処理槽毎に判断される。処理槽を撮像する必要がなく、処理液の液面による反射光の影響も小さい。
実施の形態にかかる基板処理装置の構成の一例を概略的に示す平面図である。 受け渡しカセットおよび複数の処理部を示す側面図である。 搬送機構の構成を例示する側面図である。 処理槽が貯留する処理液への基板の浸漬および当該処理液からの基板の取り出しを示す側面図である。 処理槽が貯留する処理液への基板の浸漬および当該処理液からの基板の取り出しを示す側面図である。 第1浸漬処理を示すフローチャートである。 ロードセルが配置される位置を示す側面図である。 制御部とその周辺との接続関係を例示するブロック図である。 第1判定処理を示すフローチャートである。 第2判定処理を示すフローチャートである。 駆動トルクの経時的な値を模式的に示す図である。 第2浸漬処理を示すフローチャートである。 第3判定処理を示すフローチャートである。 学習処理を示すフローチャートである。 学習済みモデルの生成を示す模式図である。 第4判定処理を示すフローチャートである。 制御部と外部装置との接続関係を例示するブロック図である。
以下、添付される図面の参照を伴って実施の形態が説明される。なお、図面は概略的に示され、説明の便宜のために適宜、構成の省略、または、構成の簡略化がなされる、図面に示される構成の大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されてはおらず、適宜に変更され得る。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号が付されて図示され、それらの名称と機能とについては同様である。したがって、それらについての詳細な説明は、重複を避けるために省略される場合がある。
以下に記載される説明において、「第1」または「第2」などの序数が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられ、これらの序数によって生じ得る順序に限定されはしない。
相対的または絶対的な位置関係を示す表現(例えば「一方向に」「一方向に沿って」「平行」「直交」「中心」「同心」「同軸」など)が用いられる場合、該表現は、特に断らない限り、その位置関係を厳密に表すのみならず、公差もしくは同程度の機能が得られる範囲で相対的に角度または距離に関して変位された状態も表す。等しい状態であることを示す表現(例えば「同一」「等しい」「均質」など)が用いられる場合、該表現は、特に断らない限り、定量的に厳密に等しい状態を表すのみならず、公差もしくは同程度の機能が得られる差が存在する状態も表す。
形状を示す表現(例えば、「四角形状」または「円筒形状」など)が用いられる場合、該表現は、特に断らない限り、幾何学的に厳密にその形状を表すのみならず、同程度の効果が得られる範囲で、例えば凹凸や面取りなどを有する形状も表す。
一の構成要素を「備える」「具える」「具備する」「含む」または「有する」という表現が用いられる場合、該表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的表現ではない。
「連結」という表現は、特に断らない限り、2つの要素が接している状態のほか、2つの要素が他の要素を挟んで離れている状態も含む表現である。
「A,BおよびCの少なくともいずれか一つ」という表現が用いられる場合、該表現は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A,BおよびCのうち任意の2つ、ならびに、A,BおよびCの全てを含む。
<基板処理装置の構成の概要>
図1は、実施の形態にかかる基板処理装置1の構成の一例を概略的に示す平面図である。以下の各図における方向を統一的に示すために、図1に示すように右手系のXYZ直交座標軸が設定される。ここでXY平面が水平面を表す。また、Z軸が鉛直軸を表し、より詳しくはZ方向が鉛直上方向である。-X方向はX方向と反対の方向であり、-Y方向はY方向と反対の方向であり、-Z方向はZ方向と反対の方向である。
基板処理装置1は複数の基板Wに対して一括して処理を行うバッチ式の処理装置である。基板処理装置1は、載置部2と、ロボット4と、姿勢変換機構5と、プッシャ6と、搬送機構8と、処理ユニット10と、受け渡しカセット11と、制御部9とを備える。
制御部9は、例えば、基板処理装置1の動作を統括して制御することができる。制御部9は、例えば、演算部、メモリおよび記憶部等を有する。演算部は、例えば、1つ以上の中央演算ユニット(Central Processing Unit:CPU)等で構成される。当該演算部は後に演算部901として説明される。
メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶媒体で構成される。記憶部は、例えば、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)またはソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等の不揮発性の記憶媒体で構成される。記憶部は、例えば、プログラムおよび各種情報等を記憶することができる。演算部は、例えば、記憶部に記憶されたプログラムを読み込んで実行することで、各種の機能を実現することができる。このとき、RAMは、例えば、ワークスペースとして使用され、一時的に生成もしくは取得される情報等を記憶する。メモリおよび記憶部は、後に記憶部902として説明される。
制御部9で実現される機能的構成の少なくとも一部は、例えば、専用の電子回路等のハードウェアで実現されてもよい。
載置部2は収納器Fが載置される機能を有する。収納器Fは複数の基板Wを収納する機能を有する。収納器Fは、未処理の基板Wを収納した状態で載置部2に載置されたり、処理済の基板Wを収納するために空の状態で載置部2に載置されたりする。収納器Fの例としては、水平姿勢の複数枚(たとえば25枚)の基板WをZ方向に積層した状態で収納可能に構成されたFOUP(Front Opening Unified Pod)を挙げることができる。
プロセス空間3は載置部2に対してY方向側で隣接する。プロセス空間3内には、ロボット4、姿勢変換機構5、プッシャ6、搬送機構8、処理ユニット10、受け渡しカセット11が配置されている。
図2は処理ユニット10および受け渡しカセット11を-X方向に沿って見た側面図である。
載置部2とプロセス空間3とは、開閉自在なシャッタを装備する隔壁(図示省略)により区画される。当該シャッタは、制御部9の制御によって開閉され、載置部2とプロセス空間3とを空間的に分離したり、相互に連通させたりする。載置部2とプロセス空間3とが連通する状態で、収納器Fからプロセス空間3へと未処理の基板Wが搬入されたり、処理済の基板Wが収納器Fへと搬出されたりする。
プロセス空間3と収納器Fとの間での基板Wの搬入および搬出は、ロボット4によって行われる。ロボット4は水平面内で旋回自在に構成されている。ロボット4は、シャッタが開いた状態で、姿勢変換機構5と収納器Fとの間で複数枚の基板Wを受け渡しする。当該受け渡しは模式的に白抜き矢印で示される。
姿勢変換機構5は、ロボット4を介して収納器Fから基板Wを受け取った後、複数枚の基板Wの姿勢を水平姿勢から起立姿勢へと変換する。姿勢変換機構5は、ロボット4を介して収納器Fに基板Wを受け渡す前に、複数枚の基板Wの姿勢を起立姿勢から水平姿勢へと変換する。
処理ユニット10は姿勢変換機構5に関してロボット4とは反対側(同図中の-X方向側)に配置される。搬送機構8は処理ユニット10に関して姿勢変換機構5とは反対側(同図中の-X方向側)に配置される。
処理ユニット10は一方向(同図中の-Y方向)にこの順に並んで配置される処理部101,102,103,104,105を含む。搬送機構8は、プッシャ6に対向した位置(以下「待機位置」という)から処理部101,102,103,104,105が配列された方向およびその反対方向に沿って、水平方向に移動可能である。
プッシャ6は、姿勢変換機構5と搬送機構8との間に配置される。プッシャ6は、姿勢変換機構5と後述されるステージ12との間で起立姿勢の複数枚の基板Wを受け渡しする。
図3は搬送機構8の構成を例示する側面図である。搬送機構8は一対のアーム81を備える。この一対のアーム81の位置によって、複数の基板Wの一括された保持と当該保持の解除とを切り替えることができる。各アーム81は、その下縁が互いに接近する方向に水平軸周りに揺動して、複数の基板Wを一括して挟んで保持する。各アーム81は、その下縁が互いに離れる方向に水平軸周りで揺動して、複数の基板Wの保持が解除される。
例えば搬送機構8は棒83と一対の連結部82とを備える。一方の連結部82は棒83の一方の端を一方のアーム81と連結する。他方の連結部82は棒83の他方の端を他方のアーム81と連結する。連結部82により、一対のアーム81は棒83の両端において支持されつつ、上述の様に揺動する。
搬送機構8はY方向および-Y方向のいずれに沿っても移動可能であるので、一対のアーム81は処理部101,102,103,104,105の各々に対向した位置(以下「処理位置」とも称される)および待機位置に位置決めされる。
図2においては搬送機構8が処理部104に対向した位置にある場合が実線で示される。図2においては搬送機構8が待機位置にある場合、処理部101,103,104,105に対向した位置にある場合が鎖線で示される。
待機位置では、プッシャ6を介して姿勢変換機構5とアーム81との間での基板Wの受け渡しが可能である。
プッシャ6は受け渡しカセット11において上下するステージ12を介して搬送機構8との間で基板Wを受け渡しする。
図2においては既に基板Wが処理部105に搬送された後の、上側に位置したままのステージ12が実線で例示される。下側に位置したステージ12が鎖線で例示される。
処理ユニット10は昇降器40a,40b,40cを有する。昇降器40aにはリフタ20aが取り付けられる。昇降器40bにはリフタ20bが取り付けられる。昇降器40cにはリフタ20cが取り付けられる。リフタ20a,20b,20cのいずれもが、複数の基板Wを保持する基板保持機構として機能する。
以降の説明において、リフタ20a,20b,20c同士を互いに区別する必要が無い場合、例えば共通する機能についての説明においては、リフタ20a,20b,20cを区別せずに示す名称としてリフタ20が採用される場合がある。
以降の説明において、昇降器40a,40b,40c同士を互いに区別する必要が無い場合、例えば共通する機能についての説明においては、昇降器40a,40b,40cを区別せずに示す名称として昇降器40が採用される場合がある。
昇降器40aおよびリフタ20aは、処理部103,104の間でY方向および-Y方向のいずれに沿っても移動可能であり、処理部103,104に対応する処理位置へと位置決めされる。昇降器40aおよびリフタ20aは、処理部103,104における基板Wの処理に利用される。
昇降器40bおよびリフタ20bは、処理部101,102の間でY方向および-Y方向のいずれに沿っても移動可能であり、処理部101,102に対応する処理位置へと位置決めされる。昇降器40bおよびリフタ20bは、処理部101,102における基板Wの処理に利用される。
昇降器40cおよびリフタ20cは、処理部105における基板Wの処理に利用される。
処理部101,103においては、例えば処理液たる薬液による基板Wの処理が行われる。処理部102,104においては、例えば基板W上の薬液のすすぎ(以下では「洗滌」と表現される)が行われる。処理部105においては、例えば乾燥処理が行われる。
処理部101は処理槽101a,101bを含む。処理部103は処理槽103a,103bを含む。処理槽101a,101b,103a,103bはZ方向に向けて開口する。処理槽101a,103aには、複数の基板Wを一括して処理する所定の薬液が貯留される。
処理槽101aには循環配管101cが設けられる。循環配管101cは処理槽101aに貯留される薬液が例えばポンプ(不図示)によって循環する経路である。処理槽103aには循環配管103cが設けられる。循環配管103cは処理槽103aに貯留される薬液が例えばポンプ(不図示)によって循環する経路である。
処理槽101bは処理槽101aを囲み、処理槽101aからの薬液のオーバーフローを受ける。処理槽103bは処理槽103aを囲み、処理槽103aからの薬液のオーバーフローを受ける。
処理槽101aが貯留する薬液へ浸漬された基板Wは当該薬液による処理を受ける。処理槽103aが貯留する薬液へ浸漬された基板Wは当該薬液による処理を受ける。当該薬液が処理槽101a,103a同士で異なるか否かは不問である。例えば処理槽101a,103aは「CHB(CHemical Bath)」とも称される。
処理部102は処理槽102aを含む。処理部104は処理槽104aを含む。処理槽102a,104aはZ方向に向けて開口する。例えば処理槽102a,104aは「ONB(ONe Bath)」とも称される。処理槽102aには、処理槽101aに貯留される薬液を基板Wから洗滌する処理液たるリンス液(たとえば純水)が貯留される。処理槽104aには、処理槽103aに貯留される薬液を基板Wから洗滌する処理液たるリンス液(たとえば純水)が貯留される。処理槽102aが貯留するリンス液へ浸漬された基板Wは当該リンス液により洗滌される。処理槽104aが貯留するリンス液へ浸漬された基板Wは当該リンス液により洗滌される。
処理槽102aには循環配管102cが設けられる。循環配管102cは処理槽102aに貯留されるリンス液が例えばポンプ(不図示)によって循環する経路である。処理槽104aには循環配管104cが設けられる。循環配管104cは処理槽104aに貯留されるリンス液が例えばポンプ(不図示)によって循環する経路である。
処理部105は、例えば減圧雰囲気中で有機溶剤、例えばイソプロピルアルコールを、基板Wに供給することによって基板Wを乾燥させる。処理部105は処理槽105aを含む。処理槽105aは例えばイソプロピルアルコールを貯留する。処理槽105aには循環配管105cが設けられる。循環配管105cは処理槽105aに貯留される有機溶剤が例えばポンプ(不図示)によって循環する経路である。
処理槽103a,104aに貯留される処理液に対する基板Wの浸漬および取り出しは、昇降器40aおよびリフタ20aによって実現される。昇降器40aは、リフタ20aを処理槽103aに貯留された薬液に浸漬する機能と、リフタ20aを当該薬液から取り出す機能と、リフタ20aを処理槽104aに貯留されたリンス液に浸漬する機能と、リフタ20aを当該リンス液から取り出す機能とを有する。
処理槽101a,102aに貯留される処理液に対する基板Wの浸漬および取り出しは、昇降器40bおよびリフタ20bによって実現される。昇降器40bはリフタ20bを処理槽101aに貯留された薬液に浸漬する機能と、リフタ20bを当該薬液から取り出す機能と、リフタ20bを処理槽102aに貯留されたリンス液に浸漬する機能と、リフタ20bを当該リンス液から取り出す機能とを有する。
処理部105に対する基板Wの投入および取り出しは、搬送機構8、昇降器40cおよびリフタ20cによって実現される。
リフタ20aは、昇降器40aによってZ方向へ上昇して処理槽103b,104aよりも上方に位置する状態で、搬送機構8との間で複数の基板Wが受け渡しされる。リフタ20bは、昇降器40bによってZ方向へ上昇して処理槽101b,102aよりも上方に位置する状態で、搬送機構8との間で複数の基板Wが受け渡しされる。リフタ20cは、昇降器40cによってZ方向へ上昇して処理部105よりも上方に位置する状態で、搬送機構8との間で複数の基板Wが受け渡しされる。
具体的には例えば当該状態において搬送機構8が処理位置に移動してリフタ20c,20b,20aのいずれかとX方向に沿って並び、上述の保持および解除によって当該受け渡しが実行される。
図2においては基板Wを保持するリフタ20cが処理部105において処理槽105aよりも上方(Z方向側)に位置する場合、基板Wを保持するリフタ20aが処理部104において処理槽104aよりも上方に位置する場合、リフタ20bが処理槽101aよりも上方に位置する場合が、いずれも実線で例示される。搬送機構8は鎖線で例示されるように、処理槽105aの近くまで下方へ移動可能である。
図2においては、基板Wを保持するリフタ20aが処理部104において処理槽104a中のリンス液に浸漬される位置にある場合、リフタ20aが基板Wを保持せずに処理槽103bよりも上方に位置する場合、リフタ20bが基板Wを保持せずに処理槽102aよりも上方に位置する場合が、いずれも鎖線で例示される。リフタ20aが処理槽103a中の薬液に浸漬される位置にある場合、リフタ20bが処理槽102a中のリンス液に浸漬される位置にある場合、リフタ20bが処理槽101a中の薬液に浸漬される位置にある場合、リフタ20cが処理槽105a内に位置する場合は、いずれも図示が省略される。
図4は-X方向に沿って見た、処理槽104aが貯留する処理液への基板Wの浸漬および当該処理液からの基板Wの取り出しを示す側面図である。図5はY方向に沿って見た、処理槽104aが貯留する処理液への基板Wの浸漬および当該処理液からの基板Wの取り出しを示す側面図である。
図示の煩雑を避けるため、図2および図4において昇降器40aは省かれている。図4および図5においては処理槽104aにリンス液Qが貯留される場合が例示される。
図4および図5において、基板Wがリフタ20aと共にリンス液Qへ浸漬された状態は、一点鎖線を用いて示される。図4および図5において、基板Wがリフタ20aと共にリンス液Qから取り出されている状態は、浸漬の前であるか後であるかが区別されることなく、実線を用いて示される。図4において二点鎖線は、基板Wがリフタ20aと共にリンス液Qから取り出されている状態と、リンス液Qに浸漬されている状態との間の遷移を模式的に示す。
リフタ20aは複数の棒21と板22とを含む。例えばリフタ20aは3本の棒21を含む。棒21の各々は複数の基板Wを間隔を空けて支持する。例えば棒21の各々には、図において明示されないが、X方句において相互に離れた25個の溝が設けられる。
板22は例えばX方向に対して垂直に広がる。いずれの棒21の端(例えば-X方向の端)も、板22に連結される。複数の棒21および板22を含むことにより、リフタ20aは複数の基板Wを保持する機能を担う。リフタ20b,20cもリフタ20aと同様に構成され、複数の基板Wを保持する機能を担う。
図5を参照して、昇降器40aは支持片41、昇降ガイド42、モータ43、サーボアンプ44を含む。
支持片41はリフタ20aの板22を、-X方向側から支持する。昇降ガイド42は支持片41の昇降、具体的にはZ方向への支持片41の移動および-Z方向への支持片41の移動を案内する。例えば昇降ガイド42は、モータ43の回転軸に連結されたボールねじと、当該ボールねじに嵌まるタップが掘られ、かつ板22が連結された棒(いずれも不図示)を有する。モータ43は制御部9の制御の下でサーボアンプ44によって駆動され、支持片41を昇降させる。制御部9はサーボアンプ44を介してモータ43を制御してリフタ20aを所定の位置へ移動させる。
例えばモータ43はサーボモータである。サーボアンプ44は制御部9から回転する指示を受けてモータ43を駆動する他、支持片41の上下位置、ひいてはリフタ20aの上下位置に関する情報をモータ43から制御部9へ伝達する。
昇降器40b,40cも昇降器40aと同様に構成され、それぞれリフタ20b,20cを昇降させて所定の位置に移動させる。
<リフタと搬送機構との間での基板の受け渡し>
基板Wが処理部101,102,103,104,105における処理を受ける流れは、下記のように区分される工程で例示される:
(i)プッシャ6が搬送機構8へ基板Wを受け渡す;
(ii)搬送機構8が処理部101に対する処理位置までY方向へ移動する;
(iii)昇降器40bによって処理槽101aの上方に位置したリフタ20bへ、搬送機構8から基板Wが受け渡される;
(iv)昇降器40bがリフタ20bを降ろし、リフタ20bおよびこれに保持される基板Wを、処理槽101aが貯留する薬液へ浸漬する;
(v)昇降器40bがリフタ20bを上昇させ、リフタ20bおよびこれに保持される基板Wを、処理槽101aが貯留する薬液から取り出す;
(vi)昇降器40bが処理部102に対する処理位置まで-Y方向へ移動する;
(vii)昇降器40bがリフタ20bを降ろし、リフタ20bおよびこれに保持される基板Wを、処理槽102aが貯留するリンス液へ浸漬する;
(viii)昇降器40bがリフタ20bを上昇させ、リフタ20bおよびこれに保持される基板Wを、処理槽102aが貯留するリンス液から取り出す;
(ix)搬送機構8が処理部102に対する処理位置まで移動する;
(x)昇降器40bによって処理槽102aの上方に位置したリフタ20bから、搬送機構8へ、基板Wが受け渡される;
(xi)搬送機構8が処理部103に対する処理位置まで-Y方向へ移動する;
(xii)昇降器40aによって処理槽103aの上方に位置したリフタ20aへ、搬送機構8から基板Wが受け渡される;
(xiii)昇降器40aがリフタ20aを降ろし、リフタ20aおよびこれに保持される基板Wを、処理槽103aが貯留する薬液へ浸漬する;
(xiv)昇降器40aがリフタ20aを上昇させ、リフタ20aおよびこれに保持される基板Wを、処理槽103aが貯留する薬液から取り出す;
(xv)昇降器40aが処理部104に対する処理位置まで-Y方向へ移動する;
(xvi)昇降器40aがリフタ20aを降ろし、リフタ20aおよびこれに保持される基板Wを、処理槽104aが貯留するリンス液Qへ浸漬する;
(xvii)昇降器40aがリフタ20aを上昇させ、リフタ20aおよびこれに保持される基板Wを、リンス液Qから取り出す;
(xviii)搬送機構8が処理部104に対する処理位置まで移動する;
(xix)昇降器40aによって処理槽104aの上方に位置したリフタ20aから、搬送機構8へ、基板Wが受け渡される;
(xx)搬送機構8が処理部105に対する処理位置まで-Y方向へ移動する;
(xxi)昇降器40cによって処理部105の上方に位置したリフタ20cへ、搬送機構8から基板Wが受け渡される;
(xxii)リフタ20cが基板Wを処理部105に投入し、基板Wを乾燥させる。
<基板の欠損の有無の判定>
本実施の形態では、処理槽100を用いた処理における基板Wの欠損の有無を判定する技術が説明される。処理槽100は処理槽101a,102a,103a,104aを区別せずに示す名称である。
上述の説明から、処理槽100は、複数の基板Wが浸漬されて複数の基板Wを一括して処理する処理液を貯留するということができる。処理槽100が処理槽101a,103aに該当するときには処理液は上述の薬液である。処理槽100が処理槽102a,104aに該当するときには処理液は上述のリンス薬液である。
リフタ20は、複数の基板Wを一括して保持する機能を有する機構であり、基板保持機構として機能する。当該基板保持機構は基板Wを処理液から取り出す第1機能と、基板Wを処理液へ浸漬する第2機能とを有する。
本実施の形態では、第1機能を発揮するときに基板保持機構にかかる負荷に基づいて、処理槽100を用いた処理における基板Wの欠損の有無が判定される。リフタ20が第1機能を発揮するときの具体例としては、例えば上述の工程(v)、(viii)、(xiv)、(xvii)が該当する。
<同一ロットの基板Wの処理前後に基づく判定>
図6は基板Wを処理液に浸漬し、処理液から取り出す処理(以下では単に「浸漬処理」とも称される)に採用される工程群を示すフローチャートである。当該工程群はステップS11,S12,S13,S14,S15,S51,S52,S53を有する。図6ではかかる工程群を採用する浸漬処理が「第1浸漬処理」として示される。
ステップS11はリフタ20へ基板Wを載置する工程である。処理槽100が処理槽101a,103aに該当するときには、ステップS11は上述の工程(iii)(xii)に相当する。かかる載置は搬送機構8によって実行される。処理槽100が処理槽102a,104aに該当するときには、ステップS11は省略される。
ステップS11が実行された後、後述されるステップS51が更に実行されてから、ステップS12が実行される。ステップS12は処理槽100が貯留する処理液へ、基板Wを浸漬する工程である。ステップS12は第2機能に相当し、上述の工程(iv)、(vii)、(xiii)、(xvi)に相当する。
ステップS13は、処理槽100における基板Wの処理に必要な時間を確保する工程である。ステップS13においては、ステップS12が実行されてから所定時間が経過したか否が判断される。当該判断が否定的であれば、つまりステップS12が実行されてから所定時間が経過していなければステップS13が繰り返し実行される。当該判断が肯定的であれば、つまりステップS12が実行されてから所定時間が経過したときには、ステップS14が実行される。
ステップS14は処理槽100から基板Wを引き上げる工程である。かかる引き上げによって、処理槽100が貯留する処理液から基板Wが取り出される。ステップS14は第1機能に相当し、上述の工程(v)、(viii)、(xiv)、(xvii)に相当する。
上述された処理液への基板Wの浸漬と、処理液からの基板Wの取り出しとは、昇降器40が昇降することによって実現される。この観点から、昇降器40aとリフタ20aとの組み合わせを基板保持機構として捉えることができ、昇降器40bとリフタ20bとの組み合わせを基板保持機構として捉えることができる。
ステップS14が実行された後、後述されるステップS52,S53が更に実行されてから、ステップS15が実行される。但しステップS53は省略可能であり、ステップS53を表す枠は破線で示される。
ステップS15はリフタ20から基板Wを移動する工程である。ステップS15は、より具体的には、基板Wをリフタ20から搬送機構8へ受け渡す工程である。ステップS15は上述の工程(x)、(xix)に相当する。かかる受け渡しは搬送機構8によって実行される。処理槽100が処理槽101a,103aに該当するときには、ステップS15は省略される。
ステップS51はステップS12が実行される前に実行される。ステップS51はリフタ20が基板Wを保持している状態で実行される。処理槽100が処理槽101a,103aに該当するときには、ステップS11が実行されてからステップS51が実行される。処理槽100が処理槽102aに該当するときには、工程(vi)によってリフタ20bが処理槽102aの上方に位置した後にステップS51が実行される。処理槽100が処理槽104aに該当するときには、工程(xv)によってリフタ20aが処理槽104aの上方に位置した後にステップS51が実行される。
ステップS52はステップS14が実行された後、ステップS15が実行される前に実行される。ステップS52はリフタ20が基板Wを保持している状態で実行される。
ステップS51,S52はいずれもリフタ20にかかる負荷(以下「リフタ20の負荷」とも称される)を測定する工程である。以下ではステップS51で測定される負荷の値が第1値として説明され、ステップS52で測定される負荷の値が第2値として説明される。
ステップS52では、ステップS14によって取り出された基板Wを保持するリフタ20の負荷が測定されるので、第2値は第1機能を発揮するときに基板保持機構にかかる負荷といえる。
ステップS51では、基板WがステップS12によって処理液に浸漬される前の負荷が測定されるので第1値は基板Wを浸漬する前に基板保持機構にかかる負荷といえる。
ステップS51,S52は、例えばリフタ20がその最高の位置にあるときに実行される。あるいはステップS51,S52のいずれか一方または両方が、基板Wが処理液に浸漬されない状況で実行されてもよい。例えばステップS51は、基板Wが処理液に浸漬される迄にリフタ20が下降する途中の位置で実行されてもよい。ステップS52は、基板Wが処理液から取り出されてから、リフタ20が上昇する途中の位置で実行されてもよい。
例えば、基板Wが処理液から取り出された後の、リフタ20の所定の位置における負荷を第2値として採用することができる。サーボアンプ44によってモータ43が駆動され、モータ43によって昇降器40が昇降する。リフタ20は制御部9の制御の下、サーボアンプ44によって所定の位置へ移動可能である。
<第1値の変形>
例えば、第1浸漬処理において、ステップS12が実行される前提として、処理液に浸漬される基板Wには欠損がないという前提が採用される。かかる前提が採用される場合、ステップS51を省略し、第1値として基準値を採用することができる。当該基準値は第2値の基準となる値である。例えば欠損がない複数の基板Wがリフタ20に保持されているときにリフタ20にかかる負荷を予め測定もしくは想定し、当該負荷の値を第2値の基準値、ひいては上述の第1値として採用することができる。
<重量による負荷の評価>
基板保持機構にかかる負荷は、リフタ20にかかる重量によって評価することができる。図7はロードセル50が配置される位置を示す側面図である。ロードセル50は支持片41とリフタ20との間に設けられる。ロードセル50はリフタ20にかかる重量を測定する。当該重量はリフタ20にかかる負荷を反映する。ロードセル50から得られる重量についての情報を用いて、上述の第1値および第2値を得ることができる。
後述されるように、重量以外の測定値によって負荷が評価される場合もあり、その場合にはロードセル50は不要である。かかる観点から、図5においてロードセル50は省略される。
図8はロードセル50が設けられた場合の、制御部9とその周辺との接続関係を例示するブロック図である。制御部9は演算部901、記憶部902、入出力インターフェース903を備える。
入出力インターフェース903は、サーボアンプ44、ロードセル50、搬送機構8との間での情報の授受を行う。入出力インターフェース903は他の構成要素、例えば昇降器40a,40b,40c、ロボット4、姿勢変換機構5、プッシャ6、その他の基板処理装置1の構成要素との間でも情報の授受を行うが、かかる授受は図8では省略される。
記憶部902は種々の情報を記憶する。演算部901は記憶部902に記憶される情報および入出力インターフェース903から入力されるデータの情報または両方を用いた演算を行う。
ロードセル50は測定された第1値、第2値を示すデータを、入出力インターフェース903を介して演算部901に与える。演算部901は第1値と第2値との相違に基づいて、処理槽100を用いた処理における基板Wの欠損の有無を判定する。第1値から第2値を減じた値が所定範囲を超えて大きければ、基板Wそれ自体、あるいはその一部が処理槽100に残置すると推定される。当該残置があると推定されたとき、処理槽100から引き上げられた基板Wには欠損があると判定することは妥当である。引き上げられた基板Wの欠損の有無の判定は、基板Wが取り出された処理液を貯留する処理槽100を用いた処理における基板Wの欠損の有無の判定に直結する。
ステップS14において処理液の一部がリフタ20に付着する場合もあり得る。当該一部(以下「持ち出し液」と仮称)は第2値に影響を与える。持ち出し液の重量は、例えば処理液の種類、基板Wの表面の親水性あるいは疎水性、リフタ20に保持される基板Wの枚数、処理液に浸漬される時間に依存する。例えば持ち出し液がリフタ20から蒸発、滴下することで、ステップS14からステップS52までの時間間隔も第2値に影響する。かかる観点から、第1値と第2値との相違が所定範囲内にあるか否かによって欠損の有無が判定される。
図9は上述の判定の一例である、第1判定処理の工程群を示すフローチャートである。当該工程群はステップS101,S102,S103を備える。第1判定処理は例えば制御部9において実行される。制御部9は上述の判定を行う判定部として機能する。
ステップS101は、第1値と第2値との相違が所定範囲内にあるかを判断する工程である。当該判断が否定的となるのは、処理液への浸漬の前後においてリフタ20にかかる負荷に大きな相違があるときである。ステップS101の判断が否定的であればステップS102において、引き上げられた基板Wに欠損があると判定され、第1判定処理は終了する。
当該判断が肯定的となるのは、処理液への浸漬の前後においてリフタ20にかかる負荷に大きな相違がないときである。ステップS101の判断が肯定的であればステップS103において、引き上げられた基板Wに欠損がないと判定され、第1判定処理は終了する。
第1判定処理により、引き上げられた基板Wに欠損があるか否かが判定され、従って、引き上げられた基板Wが浸漬された処理液を用いた処理における、基板Wの欠損の有無が判定される。
第1判定処理によれば、リフタ20の負荷が処理液の浸漬の前後で評価される。よって基板Wの破損や欠落が処理槽100毎に判断される。また処理槽100を撮像する必要がなく、処理液の液面による反射光の影響も小さい。
第1判定処理によれば、同じ処理槽100に一括して処理される基板W(以下「ロット」と称される)毎に上記判定が行われる。よって後述されるような、他のロットの結果を参照する必要はない。
<トルクによる負荷の推定>
リフタ20にかかる負荷は、例えばリフタ20にかかる重量に代えて、あるいは重量と共に、モータ43からリフタ20に与えられる駆動トルクを用いて評価される。当該駆動トルクは、サーボアンプ44がモータ43に供給する電流の値に反映される。かかる電流の値は入出力インターフェース903を介して演算部901に与えられ、演算部901における負荷の演算に用いられる。リフタ20にかかる重量を負荷の評価に用いない場合には、ロードセル50は省略されてもよい。
<異なるロットのデータを利用した判定>
ある処理槽100における判定の対象とされる複数の基板W(以下「現行ロット」と仮称)に先行して、同じ処理槽100における処理を既に受けた複数の基板W(以下「先行ロット」)のデータを利用する場合が、以下に説明される。
例えば、上記「<第1値の変形>」で説明された、第1値として用いられる第2値の基準値として、欠損がなかった先行ロットにおける第2値を採用することができる。かかる採用には、先行ロットにおける第2値が記憶されて現行ロットにおける第2値と比較されることが望ましい。図6には、第1浸漬処理においてステップS53が示される。ステップS53はステップS52の実行後に実行される。ステップS53の実行はステップS15の実行に対する前後を問わない。
現行ロットは、現行ロットに続いて同じ処理槽100における処理を受ける複数の基板W(以下「後行ロット」)に対しては、先行ロットとなる。ステップS53において第2値を記憶することは、記憶された第2値が後行ロットにおける第1値として採用されるための準備である。例えば第2値は記憶部902に記憶される。
図10は、引き上げられた基板Wにおける欠損の有無を判定する一例である、第2判定処理の工程群を示すフローチャートである。当該工程群はステップS201,S202,S203,S204を備える。第2判定処理は、例えば制御部9によって実行される。制御部9は上述の判定を行う判定部として機能する。
ステップS201は先行ロットの浸漬処理において欠損があるかを判断する工程である。当該判断は、例えば第1判定処理の判定の結果、他の基板Wに対する第2判定処理の結果、あるいは目視による欠損の有無、を用いて行われてもよい。当該判断が肯定的であれば、当該先行ロットの浸漬処理において欠損があったので、当該先行ロットについて記憶された第2値は、現行ロットの第2値の基準値として適切ではない。この場合には第2判定処理は終了する。
ステップS201の判断が否定的であれば、当該先行ロットについて記憶された第2値が、現行ロットの第2値の基準値として採用される。具体的にはステップS202が実行される。ステップS202は、先行ロットの第2値と、現行ロットの第2値との相違が所定範囲内にあるかを判断する工程である。ステップS202は、第1判定処理のステップS101の第1値に代えて、欠損がなかった先行ロットについての第2値を採用した工程であるといえる。
ステップS202の判断結果が肯定的であればステップS204において、第1判定処理のステップS103と同様に、引き上げられた基板Wには欠損がないと判定される。ステップS202の判断結果が否定的であればステップS203において、第1判定処理のステップS102と同様に、引き上げられた基板Wには欠損があると判定される。
第2判定処理によっても、基板Wの破損や欠落が処理槽100毎に判断される。また処理槽100を撮像する必要がなく、処理液の液面による反射光の影響も小さい。
<負荷の履歴を用いた判定>
上述の負荷として、基板Wが第1の位置から、第2の位置(第2の位置は第1の位置よりも処理液から離れる)へ引き上げられる時間帯における負荷の経時的な値が用いられてもよい。例えばリフタ20によって基板Wが、処理液に浸漬されている位置(以下「低位置」)から、搬送機構8への受け渡し位置あるいはリフタ20の最高の位置(以下「高位置」)へ、引き上げられる時間帯における負荷の経時的な値(以下「負荷履歴」と仮称される)に基づいて、基板Wについての欠損の有無が判定されてもよい。
当該負荷として、リフタ20にかかる重量が採用されてもよいし、駆動トルク(以下では単に「トルク」と称される)が採用されてもよい。以下では主として、当該時間帯におけるトルクの経時的な値(以下「トルク履歴」と仮称される)が採用される場合について説明される。
図11はトルク負荷としての負荷履歴71を模式的に示す図である。図11において横軸に時間が採用され、縦軸にトルクが採用される。時刻ts以前においてリフタ20は低位置にあり、時刻te以降においてリフタ20は高位置にある。時刻tsから時刻teにおいてリフタ20が上昇する。
グラフT1は基板Wに欠損が生じていない場合のトルク履歴を示す。グラフT2は基板Wに欠損が生じている場合のトルク履歴を示す。グラフT0は、グラフT2に例示された場合よりも基板Wにおける欠損が大きい場合の、高位置におけるトルク履歴を示す。
時刻ts以降においてグラフT2はグラフT1よりも小さいトルクを示す。高位置においてグラフT0はグラフT2よりも小さいトルクを示す。このようなトルクの相違は、基板Wに生じる欠損が大きいほど、リフタ20が保持する基板Wの重量が小さいことを反映する。
高位置において、グラフT1(またはグラフT0)とグラフT2との比較により、欠損の有無を判定することは、第1判定処理(図9参照)における第1値として高位置においてグラフT2が示すトルクを採用することに相当するといえる。
先行ロットにおいてグラフT2が得られ、現行ロットにおいてグラフT1(またはグラフT0)が得られるときに、両者の比較により欠損の有無を判定することは、第2判定処理(図10を参照)における先行ロットの第2値として、高位置においてグラフT2が示すトルクを採用することに相当するといえる。
基板Wが引き上げられる時間帯は、例えば時刻tsから時刻teに至る時間帯の一部または全部である。
グラフT1,T2のいずれにおいても時刻tsの直後からトルクは上昇し、極大値を示した後に低下してほぼ一定値をとる。このようなトルク履歴は、リフタ20が基板Wを引き上げる際に所定の速度に至るまではトルクが上昇し、リフタ20が所定の速度に到達した後はトルクが低下して所定の速度を維持するための一定値をとり、リフタ20が停止に至るまで減速する際にはトルクが低下することを反映する。
図12は第2浸漬処理に採用される工程群を示すフローチャートである。当該工程群はステップS11,S12,S13,S14,S15,S54,S55,S56を有する。第2浸漬処理は、負荷履歴71を用いた欠損の有無の判定を行う場合に採用される浸漬処理である。
ステップS11,S12,S13,S14,S15の内容およびその実行される順序は、第1浸漬処理(図6参照)と同様である。
第2浸漬処理においてはステップS13において肯定的な判断が得られてからステップS54が実行される。ステップS54において、リフタ20の負荷、例えばトルクの測定が開始される。この後、後述されるステップS55が実行されるまでリフタ20の負荷は測定され続け、負荷の経時的な値が測定され続ける。
ステップS54によって負荷の測定が開始されると、ステップS14が実行される。ステップS14が終了するとステップS55が実行される。ステップS55において、リフタ20の負荷、例えばトルクの測定が終了する。
ステップS55によって負荷の測定が終了すると、ステップS56が実行される。ステップS56はステップS54が実行されてからステップS55が実行されるまでのリフタ20の負荷として、負荷履歴71を記憶する。負荷履歴71は例えば記憶部902に記憶される。
ステップS56が実行された後、ステップS15が実行される。ステップS11,S15が省略される場合については第1浸漬処理と同様である。
図13は引き上げられた基板Wにおける欠損の有無を判定する一例である、第3判定処理の工程群を示すフローチャートである。当該工程群はステップS301,S302,S303,S304を備える。第3判定処理は、例えば制御部9によって実行される。制御部9は上述の判定を行う判定部として機能する。
ステップS301は第2判定処理(図10)のステップS201と同様に、先行ロットの浸漬処理において欠損があるか否かを判断する工程である。当該判断は、例えば第1判定処理の判定の結果、第2判定処理の結果、あるいは更に先行するロットにおける欠損の有無を用いた第3判定処理の結果を用いて行われ、あるいは目視による欠損の有無を用いて行われる。
当該判断が肯定的であれば、当該先行ロットの浸漬処理において欠損があったので、当該先行ロットについて記憶された負荷履歴71は、現行ロットの負荷履歴71との比較には適切ではない。この場合には第3判定処理は終了する。以下、先行ロットについての負荷履歴71が負荷履歴71fとして説明される。
S301の判断結果が否定的であれば、ステップS302が実行される。ステップS302は、先行ロットの負荷履歴71fと現行ロットの負荷履歴71との相違が所定範囲内にあるか否かが判断される。ステップS302は、第2判定処理におけるステップS202の第2値に代えて負荷履歴を採用した工程であるといえる。
ステップS302の判断結果が肯定的であればステップS304において、第1判定処理のステップS103、第2判定処理のステップS204と同様に、引き上げられた基板Wには欠損がないと判定される。ステップS302の判断結果が否定的であればステップS303において、第1判定処理のステップS102、第2判定処理のステップS203と同様に、引き上げられた基板Wには欠損があると判定される。
第3判定処理によっても、基板Wの破損や欠落が処理槽100毎に判断される。また処理槽100を撮像する必要がなく、処理液の液面による反射光の影響も小さい。
<学習済みモデルを利用した判定>
先行ロットの負荷履歴71fから生成される学習済みモデルを用いて、引き上げられた基板Wにける欠損の有無を判定することができる。
図14は学習処理に採用される工程軍を示すフローチャートである。当該工程群は、この順に実行されるステップS61,S62,S63を有する。ステップS61は学習用データセット73を生成する工程である。具体的には欠損がないと判定された先行ロットについての負荷履歴群70に基づいて、学習用データセット73が生成される。
図15は学習済みモデル72の生成を示す模式図である。図15に例示されるように、負荷履歴群70は複数の負荷履歴71(1),71(2),…,71(n)で構成される。負荷履歴71(1),71(2),…,71(n)のいずれも、欠損がなかった先行ロットについての負荷履歴71fである。例えば負荷履歴71(1),71(2),…,71(n)は何れもトルク履歴である。
負荷履歴群70は入出力インターフェース903を介して演算部901に与えられ、例えば記憶部902に記憶される。負荷履歴71(1),71(2),…,71(n)がトルク履歴であれば、これらは例えばサーボアンプ44から入力される電流の情報である。演算部901は負荷履歴群70を用いて学習用データセット73を生成し、例えば記憶部902に記憶する。学習用データセット73として負荷履歴群70それ自体が採用されてもよい。
ステップS62は学習済みモデル72を生成する工程である。例えば演算部901が、ステップS61で生成された、あるいは負荷履歴群70それ自体が採用された学習用データセット73を用いて、学習済みモデル72を生成する。学習済みモデル72は、処理液による処理を既に受けかつ欠損がないと判定された複数の基板Wについての負荷の経時的な値である負荷履歴群70に基づいた学習用データセット73から生成される、といえる。
ステップS63は学習済みモデル72を記憶する工程である。ステップS62で生成された学習済みモデル72は、例えば記憶部902に記憶される。
図16は、引き上げられた基板Wにおける欠損の有無を判定する一例である、第4判定処理の工程群を示すフローチャートである。当該工程群はステップS401,S402,S403,S404を備える。第4判定処理は、例えば制御部9によって実行される。制御部9は上述の判定を行う判定部として機能する。
ステップS401は学習済みモデル72へ現行ロットの負荷履歴71を入力する工程である。例えば図15において現行ロットの負荷履歴71が負荷履歴71(k)(但しk≠1,2,…,n)として例示される。負荷履歴71(k)がトルク履歴であれば、これらは例えばサーボアンプ44から入力される電流の情報である。
負荷履歴71(k)は入出力インターフェース903を介して演算部901に与えられる。演算部901には記憶部902から学習済みモデル72が入力される。演算部901において、学習済みモデル72へ負荷履歴71(k)が入力される。
ステップS402は学習済みモデル72による判断を行う工程である。例えば演算部901が学習済みモデル72に参照して負荷履歴71(k)が正常であるか異常であるかを判断する。
ステップS402の判断結果が「正常」である場合には、学習済みモデル72は欠損がなかった先行ロットについての負荷履歴71fから生成されたことから、現行ロットにおいても欠損がないと判断されたといえる。つまりこの場合には、ステップS404において、第1判定処理のステップS103、第2判定処理のステップS204、第3判定処理のステップS304と同様に、引き上げられた基板Wには欠損がないと判定される。
ステップS402の判断結果が「異常」である場合には、ステップS403において、第1判定処理のステップS102、第2判定処理のステップS203、第3判定処理のステップS303と同様に、引き上げられた基板Wには欠損があると判定される。
第4判定処理は、学習済みモデル72に、負荷の経時的な値である負荷履歴71を入力して、基板Wの欠損の有無を判定する。第4判定処理によっても、基板Wの破損や欠落が処理槽100毎に判断される。また処理槽100を撮像する必要がなく、処理液の液面による反射光の影響も小さい。
負荷履歴71(k)は後行ロットについての学習済みモデル72の生成に供するため、負荷履歴群70に追加されてもよい。
<学習済みモデルの生成の他例>
図17は学習済みモデル72の生成の他例を示すブロック図である。図17は制御部9と外部装置60との接続関係を例示する。この例では基板処理装置1は通信部51を備える。基板処理装置1は通信部51を用いて外部装置60と相互に通信可能である。外部装置60は例えば基板処理装置1をその外部から管理する管理装置である。
外部装置60は制御部601、学習モデル生成部602、記憶部603、通信部604を備える。制御部601は学習モデル生成部602、記憶部603、通信部604の動作を制御する。通信部604は通信部51と相互に通信可能である。外部装置60は通信部604を用いて基板処理装置1と相互に通信可能である。
通信部51,604同士の間での通信は有線通信であってもよいし、通信ネットワークを介する場合を含む無線通信であってもよい。
この例では負荷履歴群70が演算部901から通信部51,604を介して記憶部603に記憶される。学習モデル生成部602は負荷履歴群70を用いて学習用データセット73を生成し、更に学習済みモデル72を生成する。学習済みモデル72は記憶部603に記憶される。この例ではステップS61,S62は学習モデル生成部602によって実行される。
この例では学習済みモデル72は記憶部603から通信部604,51を介して演算部901に与えられ、第4判定処理に供される。
<変形>
上述の説明では、リフタ20、またはリフタ20および昇降器40を基板保持機構として理解することができる。そして基板保持機構にかかる負荷を用いて、基板Wにおける欠損の有無が処理槽100毎に判定される場合が説明された。
但し、搬送機構8にかかる負荷を用いて、基板Wにおける欠損の有無が処理槽100毎に判定されてもよい。例えば制御部9において処理槽100毎に、欠損がない基板Wを保持するときに搬送機構8にかかる負荷を記憶し、当該負荷が基準値として採用される。ステップS52(図6を参照)と同様にして搬送機構8の負荷を測定し、測定された負荷と基準値との比較を行って、処理槽100毎に欠損の有無が判定される。
例えば当該負荷は搬送機構8にかかる重量である。当該重量を測定するロードセル50は、例えば搬送機構8が備える連結部82において設けられる。
あるいは例えば処理槽100毎に先行ロットの基板Wを保持する搬送機構8にかかる負荷が測定される。ステップS202(図10を参照)と同様にして、共通する処理槽100に関し、先行ロットについての当該測定値と、現行ロットについての当該測定値との相違が所定範囲内にあるか否かが、ステップS202と同様に判断される。これにより処理槽100毎に欠損の有無が判定される。
あるいは例えば負荷履歴71と同様にして、処理槽100毎に搬送機構8にかかる負荷の経時的な値が測定される。この経時的な値が第3判定処理(図13を参照)における負荷履歴71,71fに代えて採用されて、処理槽100毎に欠損の有無が判定される。あるいは搬送機構8にかかる負荷の経時的な値を用いて処理槽100毎に学習済みモデルが生成される。当該学習済みモデルを用いて、第4判定処理(図16を参照)と同様にして、処理槽100毎に欠損の有無が判定される。
なお、上記各実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1 基板処理装置
9 制御部
20,20a,20b,20c リフタ(基板保持機構)
40,40a,40b 昇降器(基板保持機構)
70 負荷履歴群
71 負荷履歴
72 学習済みモデル
73 学習用データセット
100,101a,102a,103a,104a 処理槽
Q リンス液(処理液)
W 基板

Claims (12)

  1. 複数の基板が浸漬されて前記複数の基板を一括して処理する処理液を貯留する処理槽;および
    前記複数の基板を一括して保持する機能を有する機構であって、前記複数の基板を前記処理液から取り出す第1機能と、前記複数の基板を前記処理液へ浸漬する第2機能と、を有する基板保持機構;
    を含む基板処理装置を制御する方法であって、
    前記第1機能を発揮するときに前記基板保持機構にかかる負荷に基づいて、前記処理槽を用いた処理における前記複数の基板の欠損の有無を判定する、基板処理方法。
  2. 前記基板保持機構が前記処理液に前記複数の基板を浸漬する前に前記基板保持機構にかかる負荷の値である第1値と、前記第1機能を発揮するときに前記基板保持機構にかかる負荷の値である第2値との相違に基づいて、前記有無を判定する、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記第2値と、前記第2値の基準となる値である基準値との相違に基づいて、前記有無を判定する、請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記処理液による処理を既に受け、かつ欠損がないと判定された複数の基板についての前記第2値が、前記基準値として採用される、請求項3に記載の基板処理方法。
  5. 前記複数の基板が前記処理液から取り出された後の、前記基板保持機構の所定の位置における前記負荷に基づいて、前記有無を判定する、請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  6. 前記負荷に、前記所定の位置において前記基板保持機構に与えられる駆動トルクが採用される、請求項5に記載の基板処理方法。
  7. 前記負荷に、前記所定の位置において前記基板保持機構にかかる重量が採用される、請求項5に記載の基板処理方法。
  8. 前記基板保持機構によって前記複数の基板が第1の位置から、前記第1の位置よりも前記処理液から離れた第2の位置へ引き上げられる時間帯における前記負荷の経時的な値に基づいて、前記有無を判定する、請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  9. 前記負荷に、前記時間帯において前記基板保持機構に与えられる駆動トルクが採用される、請求項8に記載の基板処理方法。
  10. 前記負荷に、前記時間帯において前記基板保持機構にかかる重量が採用される、請求項8に記載の基板処理方法。
  11. 前記負荷の経時的な値を、前記処理液による処理を既に受けかつ欠損がないと判定された複数の基板についての前記負荷の経時的な値に基づいた学習用データセットから生成された学習済みモデルに入力して、前記有無の判定が行われる、請求項1に記載の基板処理方法。
  12. 複数の基板が浸漬されて前記複数の基板を一括して処理する処理液を貯留する処理槽;
    前記複数の基板を一括して保持する機構であって、前記複数の基板を前記処理液から取り出す第1機能と、前記複数の基板を前記処理液へ浸漬する第2機能と、を有する基板保持機構;および
    前記第1機能を発揮するときに前記基板保持機構にかかる負荷の値である値に基づいて、前記処理槽を用いた処理における前記複数の基板の欠損の有無を判定する判定部
    を備える基板処理装置。
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