JP2024003565A - 判別装置及び判別方法 - Google Patents
判別装置及び判別方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024003565A JP2024003565A JP2022102784A JP2022102784A JP2024003565A JP 2024003565 A JP2024003565 A JP 2024003565A JP 2022102784 A JP2022102784 A JP 2022102784A JP 2022102784 A JP2022102784 A JP 2022102784A JP 2024003565 A JP2024003565 A JP 2024003565A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- image data
- adhesive tape
- carton
- absence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 11
- 239000002390 adhesive tape Substances 0.000 claims abstract description 69
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims abstract description 37
- 238000005286 illumination Methods 0.000 claims description 37
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 13
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 13
- 238000012850 discrimination method Methods 0.000 claims description 3
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 abstract description 7
- 230000008961 swelling Effects 0.000 abstract 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 5
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 3
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 3
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 2
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 125000000391 vinyl group Chemical group [H]C([*])=C([H])[H] 0.000 description 1
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
【課題】緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い柔軟なシート状部位において、当該シート状部位に貼着される粘着テープや打痕などの異物であっても、当該異物の有無を正確に判別することが可能な判別装置及び判別方法を提供する。【解決手段】シート状部位(カートンKの上面Ka)を照射する照明手段2と、前記シート状部位を間に挟んで照明手段2と対向して配置され、前記シート状部位の画像データを撮像する撮像手段3と、前記画像データに基づき異物の有無を判別する制御手段4とを備え、撮像手段3は、照明手段2による光(出射光L1)が全反射した状態で、前記シート状部位の画像データを撮像し、制御手段4は、前記画像データに発現する陰影によって異物の有無を判別する。【選択図】図1
Description
本発明は、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い柔軟なシート状部位に貼着される粘着テープ等、異物の有無を判別する判別装置及び判別方法に関する。
従来より、例えば厚紙製カートンの一平面のような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い柔軟なシート状部位に貼着される、粘着テープの有無を判別する判別装置として、カラーセンサを用いた判別装置が知られている。
上記判別装置は、判別対象とするシート状部位の色情報の差をカラーセンサによって検出することで、粘着テープの有無を判別する。
しかしながら、このような従来の判別装置では、例えば、透明な粘着テープやシート状部位と同色の粘着テープ、或いは図柄等がプリントされた粘着テープなどの場合、カラーセンサによって色情報の差を的確に検出することが難しく、粘着テープの有無を正確に判別するのが困難となる虞があった。
上記判別装置は、判別対象とするシート状部位の色情報の差をカラーセンサによって検出することで、粘着テープの有無を判別する。
しかしながら、このような従来の判別装置では、例えば、透明な粘着テープやシート状部位と同色の粘着テープ、或いは図柄等がプリントされた粘着テープなどの場合、カラーセンサによって色情報の差を的確に検出することが難しく、粘着テープの有無を正確に判別するのが困難となる虞があった。
一方、このような透明またはシート状部位と同色の粘着テープなどであっても、当該粘着テープの有無をより正確に判別するための手段として、判別対象とするシート状部位の光沢の差を光沢センサによって検出することで、粘着テープの有無を判別する手法が考えられる。
光沢センサを用いれば、シート状部位が均一な平面状態である限り、当該シート状部位と粘着テープとの光沢の差は明確に表れるため、粘着テープの有無をより正確に判別することが可能である。
しかしながら、現実的には、例えば厚紙製カートンの一平面は柔軟なシート状部位であるため、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態で粘着テープが貼着されていることが多く、光沢センサによっても両者の間の光沢の差を的確に検出することが難しく、粘着テープの有無を正確に判別するのが困難となる虞があった。
光沢センサを用いれば、シート状部位が均一な平面状態である限り、当該シート状部位と粘着テープとの光沢の差は明確に表れるため、粘着テープの有無をより正確に判別することが可能である。
しかしながら、現実的には、例えば厚紙製カートンの一平面は柔軟なシート状部位であるため、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態で粘着テープが貼着されていることが多く、光沢センサによっても両者の間の光沢の差を的確に検出することが難しく、粘着テープの有無を正確に判別するのが困難となる虞があった。
そこで、このような問題点を解決し得る技術の一例として、例えば特許文献1においては、透明体ウェブの位置(より具体的には、透明体ウェブのエッジの位置)を検出する技術が開示されている。これは、透明体ウェブの上方から、当該透明体ウェブと鋭角をなす方向に光を照射する光源(照明手段)設け、当該光源より透明体ウェブのエッジを含む領域に対して光を照射し、透明体ウェブを下方から支持する支持台に投影された領域を、上方からカメラ(撮像手段)によって撮像することで得られる画像データから、透明体ウェブのエッジの影を特定することにより、透明体ウェブの位置を検出するというものである。
前記特許文献1における技術を応用し、例えば、支持台をシート状部材に置き換え、また透明体ウェブを粘着テープに置き換えることにより、シート状部位に貼着される粘着テープの有無を、正確に判別することが可能であるとも思われる。
しかしながら、前記特許文献1における技術においては、透明体ウェブ(粘着テープに対応)のエッジの影を、支持台(シート状部位に対応)上により明確に生じさせるために、これらの透明体ウェブと支持台とを離間させておく必要があり、シート状部位に粘着される(即ち、接触させる)粘着テープの有無を判別する技術に適用することは困難である。
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い柔軟なシート状部位において、当該シート状部位に貼着される粘着テープや打痕などの異物であっても、当該異物の有無を正確に判別することが可能な判別装置及び判別方法を提供することを課題とする。
なお、本発明者は、このような課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、たとえシート状部材が緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態であっても、当該シート状部材を全反射させることにより、シート状部材に貼着される粘着テープの形状に沿って、明確な影が生じることを見出し、本発明を想到するに至った。
なお、本発明者は、このような課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、たとえシート状部材が緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態であっても、当該シート状部材を全反射させることにより、シート状部材に貼着される粘着テープの形状に沿って、明確な影が生じることを見出し、本発明を想到するに至った。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る判別装置は、柔軟なシート状部位上の異物の有無を判別する判別装置であって、前記シート状部位を照射する照明手段と、前記シート状部位を間に挟んで前記照明手段と対向して配置され、前記シート状部位の画像データを撮像する撮像手段と、前記画像データに基づき異物の有無を判別する制御手段とを備え、前記撮像手段は、前記照明手段による光が全反射した状態で、前記シート状部位の画像データを撮像し、前記制御手段は、前記画像データに発現する陰影によって異物の有無を判別することを特徴とする。
また、本発明に係る判別方法は、柔軟なシート状部位上の異物の有無を判別する判別方法であって、照明手段により前記シート状部位を照射し、前記シート状部位を間に挟んで前記照明手段と対向して配置した撮像手段により、前記照明手段による光が全反射した状態で、前記シート状部位の画像データを撮像し、前記画像データに発現する陰影によって異物の有無を判別することを特徴とする。
このように、照明手段による光が全反射した状態で、シート状部位の画像データを撮像することにより、たとえシート状部材が緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態であっても、当該画像データには、シート状部位上の異物の形状に沿った明確な影が含まれることとなる。
従って、例えば、透明な粘着テープやシート状部位と同色の粘着テープ、或いは図柄等がプリントされた粘着テープなどの異物であっても、制御手段によって画像データに発現する陰影を解析することにより、シート状部位に貼着される粘着テープの有無を、正確に判別することができる。
また、粘着テープと同様に、例えば、シート状部位に微細な打痕や傷、或いは塵等の異物が存在ずる場合であっても、これらの打痕等の異物による明確な影が上記画像データに含まれることから、制御手段によって画像データに発現する陰影を解析することにより、シート状部位における打痕等の有無を、正確に判別することができる。
また、本発明に係る判別方法は、柔軟なシート状部位上の異物の有無を判別する判別方法であって、照明手段により前記シート状部位を照射し、前記シート状部位を間に挟んで前記照明手段と対向して配置した撮像手段により、前記照明手段による光が全反射した状態で、前記シート状部位の画像データを撮像し、前記画像データに発現する陰影によって異物の有無を判別することを特徴とする。
このように、照明手段による光が全反射した状態で、シート状部位の画像データを撮像することにより、たとえシート状部材が緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態であっても、当該画像データには、シート状部位上の異物の形状に沿った明確な影が含まれることとなる。
従って、例えば、透明な粘着テープやシート状部位と同色の粘着テープ、或いは図柄等がプリントされた粘着テープなどの異物であっても、制御手段によって画像データに発現する陰影を解析することにより、シート状部位に貼着される粘着テープの有無を、正確に判別することができる。
また、粘着テープと同様に、例えば、シート状部位に微細な打痕や傷、或いは塵等の異物が存在ずる場合であっても、これらの打痕等の異物による明確な影が上記画像データに含まれることから、制御手段によって画像データに発現する陰影を解析することにより、シート状部位における打痕等の有無を、正確に判別することができる。
また、本発明に係る判別装置において、前記照明手段は、面発光型のLED照明であることが好ましい。
照明手段による光を全反射させた状態で、シート状部位の画像データを撮像するためには、照明手段から出射される出射光と、シート状部位とのなす角度θ1に対応して、その都度、撮像手段の配置姿勢を調整し、シート状部位に反射して撮像手段に捉えられる反射光と、当該シート状部位とのなす角度θ2を、適宜、設定すれば良い。
本発明においては、配光範囲が広く、且つ出射方向に向かって徐々に出射光が周囲に拡散する(即ち、任意の上記角度θ1である複数の出射光を有する)、面発光型のLED照明を用いることから、例えば、出射光が一直線状のビーム型のLED照明と比べて、撮像手段の配置姿勢をより容易に調整し、全反射させた状態でのシート状部位の画像データを撮像することができる。
照明手段による光を全反射させた状態で、シート状部位の画像データを撮像するためには、照明手段から出射される出射光と、シート状部位とのなす角度θ1に対応して、その都度、撮像手段の配置姿勢を調整し、シート状部位に反射して撮像手段に捉えられる反射光と、当該シート状部位とのなす角度θ2を、適宜、設定すれば良い。
本発明においては、配光範囲が広く、且つ出射方向に向かって徐々に出射光が周囲に拡散する(即ち、任意の上記角度θ1である複数の出射光を有する)、面発光型のLED照明を用いることから、例えば、出射光が一直線状のビーム型のLED照明と比べて、撮像手段の配置姿勢をより容易に調整し、全反射させた状態でのシート状部位の画像データを撮像することができる。
また、本発明に係る判別装置において、前記シート状部位は、厚紙製カートンの一平面であり、前記異物は、透明な樹脂製フィルムの粘着テープであることが好ましい。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製カートンの一平面に貼着される、透明な樹脂製フィルムである粘着テープに対して、本発明は、より効果的に粘着テープの有無を判別することができる。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製カートンの一平面に貼着される、透明な樹脂製フィルムである粘着テープに対して、本発明は、より効果的に粘着テープの有無を判別することができる。
また、本発明に係る判別装置において、前記シート状部位は、厚紙製カートンの一平面であり、前記異物は、前記シート状部位と同色の樹脂製フィルムの粘着テープであることが好ましい。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製カートンの一平面に貼着される、シート状部位(厚紙製カートンの一平面)と同色の樹脂製フィルムである粘着テープに対して、本発明は、より効果的に粘着テープの有無を判別することができる。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製カートンの一平面に貼着される、シート状部位(厚紙製カートンの一平面)と同色の樹脂製フィルムである粘着テープに対して、本発明は、より効果的に粘着テープの有無を判別することができる。
また、本発明に係る判別装置において、前記シート状部位は、厚紙製カートンの一平面であり、前記異物は、前記シート状部位上の打痕であることが好ましい。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製カートンの一平面に存在する、シート状部位(厚紙製カートンの一平面)上の打痕に対して、本発明は、より効果的に打痕の有無を判別することができる。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製カートンの一平面に存在する、シート状部位(厚紙製カートンの一平面)上の打痕に対して、本発明は、より効果的に打痕の有無を判別することができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係る判別装置によれば、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い柔軟なシート状部位において、当該シート状部位に貼着される粘着テープや打痕などの異物であっても、当該異物の有無を正確に判別することができる。
即ち、本発明に係る判別装置によれば、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い柔軟なシート状部位において、当該シート状部位に貼着される粘着テープや打痕などの異物であっても、当該異物の有無を正確に判別することができる。
次に、本発明を具現化した判別装置1の一実施形態について、図1及び図2を用いて説明する。
[判別装置1の構成]
先ず、本実施形態における判別装置1の構成について、図1を用いて説明する。
判別装置1は、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い「柔軟」なシート状部位に、異物の一例として、貼着される粘着テープTの有無を判別する装置であって、例えば本実施形態においては、厚紙製の立方体形状であるカートンKの一平面(より具体的には、カートンKの上面Ka)に貼着される、粘着テープTの有無を判別する装置である。
先ず、本実施形態における判別装置1の構成について、図1を用いて説明する。
判別装置1は、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い「柔軟」なシート状部位に、異物の一例として、貼着される粘着テープTの有無を判別する装置であって、例えば本実施形態においては、厚紙製の立方体形状であるカートンKの一平面(より具体的には、カートンKの上面Ka)に貼着される、粘着テープTの有無を判別する装置である。
なお、上記シート状部位については、粘着テープTが貼着された状態で、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い柔軟な部材であれば、何れのもので構成されていてもよく、例えば、薄厚のプラスチック製カートンの一平面や、ビニル製袋体の一平面などによって構成されていてもよい。
また、本実施形態における異物の一例としての粘着テープTは、透明な樹脂製フィルムによって形成されるが、これに限定されるものではなく、例えば、粘着テープTは、カートンKの上面Ka(シート状部位)と同色の樹脂製フィルムによって形成されていてもよく、或いは図柄等がプリントされた樹脂製フィルムによって形成されていてもよい。
さらに、判別装置1によって有無を判別する異物の他の一例として、例えば、カートンKの上面Ka(シート状部位)に存在する微細な打痕や傷、或いは塵等であってもよい。
判別装置1は、照明手段2、撮像手段3、及び制御手段4を備える。
照明手段2は、カートンKの上面Ka(シート状部位)を照射するものであり、本実施形態においては、面発光型のLED照明によって構成されている。
照明手段2は、カートンKの一側方、且つやや上方側において、発光面2aをカートンKの上面Kaに向けた状態で、略直立の姿勢(より具体的には、発光面2aをカートンKの上面Kaに向けて、やや斜め下方に傾けた姿勢)で配置されている。
照明手段2は、カートンKの一側方、且つやや上方側において、発光面2aをカートンKの上面Kaに向けた状態で、略直立の姿勢(より具体的には、発光面2aをカートンKの上面Kaに向けて、やや斜め下方に傾けた姿勢)で配置されている。
そして、照明手段2の発光面2aから出射される複数の出射光L1・L1・・・は、出射方向に向かって徐々に周囲に拡散するように、カートンKの上面Kaに対して、各々任意の角度θ1を有して出射される。
また、これら複数の出射光L1・L1・・・の何れかは、カートンKの上面Kaを照らして全反射した後、撮像手段3に入射する。
また、これら複数の出射光L1・L1・・・の何れかは、カートンKの上面Kaを照らして全反射した後、撮像手段3に入射する。
撮像手段3は、カートンKの上面Ka(シート状部位)の画像データを撮像するものである。
撮像手段3としては、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子による、いわゆるデジタルカメラを用いることができる。
また、撮像手段3によって撮像する画像データについては、カラーまたはモノクロの何れであってもよい。
撮像手段3としては、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子による、いわゆるデジタルカメラを用いることができる。
また、撮像手段3によって撮像する画像データについては、カラーまたはモノクロの何れであってもよい。
撮像手段3は、カートンKの他方側において、当該カートンKの上面Ka(シート状部位)を間に挟んで、照明手段2と対向して配置される。
そして、撮像手段3は、図示せぬ角度調整機構によって、カートンKの上面Ka(シート状部位)に対して、光軸の角度θ2が略水平な鋭角(例えば、θ2=20°)となるように調整される。
これにより、撮像手段2は、照明手段2から出射される複数の出射光L1・L1・・・のうち、カートンKの上面Ka(シート状部位)と上記角度θ2によって反射する反射光L2を効果的に捉え、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、当該上面Ka(シート状部位)の画像データを撮像する。
これにより、撮像手段2は、照明手段2から出射される複数の出射光L1・L1・・・のうち、カートンKの上面Ka(シート状部位)と上記角度θ2によって反射する反射光L2を効果的に捉え、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、当該上面Ka(シート状部位)の画像データを撮像する。
制御手段4は、判別装置1全体の動作を制御するとともに、撮像手段3によって撮像した画像データに基づき、粘着テープTの有無を判別するものである。
制御手段4は、CPU(Central Processing Unit)により構成される演算処理部や、ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)・HDD(Hard Disk Drive)等により構成される記憶部などを備え、当該記憶部には、撮像手段3によって撮像された画像データを処理し、粘着テープTの有無を判別するプログラムなどが予め格納されている。
また、制御手段4には、例えばタッチパネルなどにより構成される入力手段が備えられるとともに、モニターなどにより構成される出力手段が備えられていても良い。
制御手段4は、CPU(Central Processing Unit)により構成される演算処理部や、ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)・HDD(Hard Disk Drive)等により構成される記憶部などを備え、当該記憶部には、撮像手段3によって撮像された画像データを処理し、粘着テープTの有無を判別するプログラムなどが予め格納されている。
また、制御手段4には、例えばタッチパネルなどにより構成される入力手段が備えられるとともに、モニターなどにより構成される出力手段が備えられていても良い。
なお、粘着テープTの有無を判別するプログラムとしては、例えば、撮像手段3によって撮像された画像データを二値化処理し、その後、予め記憶しておいた粘着テープTを示す数値データと照合して、当該粘着テープTの有無を判別するなど、何れのようなプログラムを採用することとしてもよい。
そして、制御手段4は、撮像手段3によって撮像された画像データに基づき、当該画像データに発現する陰影によって、粘着テープTの有無を判別する。
このように、本実施形態における判別装置1は、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態となり易い柔軟なシート状部位上の異物(本実施形態においては、カートンKの上面Kaに貼着される粘着テープT)の有無を判別する判別装置であって、カートンKの上面Ka(シート状部位)を照射する照明手段2と、カートンKの上面Ka(シート状部位)を間に挟んで照明手段2と対向して配置され、当該カートンKの上面Ka(シート状部位)の画像データを撮像する撮像手段3と、当該画像データに基づき粘着テープTの有無を判別する制御手段4とを備える。
そして、撮像手段3は、照明手段2による出射光(光)L1が全反射した状態で、カートンKの上面Ka(シート状部位)の画像データを撮像することを特徴とする。
また、制御手段4は、上記画像データに発現する陰影によって粘着テープTの有無を判別することを特徴とする。
また、制御手段4は、上記画像データに発現する陰影によって粘着テープTの有無を判別することを特徴とする。
このように、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、カートンKの上面Ka(シート状部位)の画像データを撮像することにより、当該上面Kaが、たとえ緩やかに膨らんだり凹んだりして変形した状態であっても、当該画像データには、上面Ka上の異物の形状に沿った明確な影が含まれることとなる。
従って、例えば、透明な粘着テープTやカートンKの上面Ka(シート状部位)と同色の粘着テープT、或いは図柄等がプリントされた粘着テープTなどの異物であっても、制御手段4によって画像データに発現する陰影を解析することにより、上面Ka(シート状部位)に貼着される粘着テープの有無を、正確に判別することができる。
また、粘着テープTと同様に、例えば、カートンKの上面Ka(シート状部位)に微細な打痕や傷、或いは塵等が存在ずる場合であっても、これらの打痕等の異物による明確な影が上記画像データに含まれることから、制御手段4によって画像データに発現する陰影を解析することにより、上面Kaにおける打痕等の有無を、正確に判別することができる。
また、粘着テープTと同様に、例えば、カートンKの上面Ka(シート状部位)に微細な打痕や傷、或いは塵等が存在ずる場合であっても、これらの打痕等の異物による明確な影が上記画像データに含まれることから、制御手段4によって画像データに発現する陰影を解析することにより、上面Kaにおける打痕等の有無を、正確に判別することができる。
また、本実施形態における判別装置1において、照明手段2は、面発光型のLED照明であることが好ましい。
ここで、照明手段2による出射光L1を全反射させた状態で、カートンKの上面Ka(シート状部位)の画像データを撮像するためには、照明手段2から出射される出射光L1と、当該上面Kaとのなす角度θ1に対応して、その都度、撮像手段3の配置姿勢を調整し、カートンKの上面Kaに反射して撮像手段3に捉えられる反射光L2と、当該上面Kaとのなす角度θ2を、適宜、設定すれば良い。
本実施形態においては、配光範囲が広く、且つ出射方向に向かって徐々に出射光L1が周囲に拡散する(即ち、任意の上記角度θ1である複数の出射光L1・L1・・・を有する)、面発光型のLED照明を用いることから、例えば、出射光が一直線状のビーム型のLED照明と比べて、撮像手段3の配置姿勢をより容易に調整し、全反射させた状態でのカートンKの上面Ka(シート状部位)の画像データを撮像することができる。
また、本実施形態における判別装置1において、シート状部位は、厚紙製のカートンKの一平面(より具体的には、上面Ka)であり、上記異物は、透明な樹脂製フィルムの粘着テープTであることが好ましい。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製のカートンKの上面Kaに貼着される、透明な樹脂製フィルムである粘着テープTに対して、本実施形態の判別装置1によれば、より効果的に粘着テープTの有無を判別することができる。
また、本実施形態における判別装置1において、シート状部位は、厚紙製のカートンKの一平面(より具体的には、上面Ka)であり、上記前記異物は、カートンKの上面Kaと同色の樹脂製フィルムの粘着テープTであることが好ましい。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製のカートンKの上面Kaに貼着される、当該上面Kaと同色の樹脂製フィルムである粘着テープTに対して、本実施形態における判別装置1によれば、より効果的に粘着テープTの有無を判別することができる。
また、本実施形態における判別装置1において、シート状部位は、厚紙製カートンKの一平面(より具体的には、上面Ka)であり、上記異物は、カートンKの上面Ka上の打痕であることが好ましい。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製カートンに存在する、上面Ka上の打痕に対して、本実施形態における判別装置1によれば、より効果的に打痕の有無を判別することができる。
このような、緩やかに膨らんだり凹んだりして変形し易い柔軟な厚紙製カートンに存在する、上面Ka上の打痕に対して、本実施形態における判別装置1によれば、より効果的に打痕の有無を判別することができる。
[検証実験]
次に、本実施形態における判別装置1の有効性を確認するための検証実験について、図2を用いて説明する。
次に、本実施形態における判別装置1の有効性を確認するための検証実験について、図2を用いて説明する。
先ず始めに、文字「お」の図柄50がプリントされた、カートンKの上面Kaに対して、撮像手段3の光軸の角度θ2を約20°に設定し(θ2=20°)、当該撮像手段3によって撮像した画像データを図2(a)に示す。
本図に示すように、カートンKの上面Kaにプリントされた図柄50は、略完全に画像データ上に現れておらず、当該画像データは、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で撮像されていることが確認できた。
本図に示すように、カートンKの上面Kaにプリントされた図柄50は、略完全に画像データ上に現れておらず、当該画像データは、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で撮像されていることが確認できた。
次に、異物の一例として、透明の粘着テープT1が貼着されたカートンKの上面Kaに対して、撮像手段3の光軸の角度θ2を約20°に設定し(θ2=20°)、当該撮像手段3によって撮像した画像データを図2(b)に示す。
本図に示すように、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、カートンKの上面Kaを撮像することにより、透明の粘着テープT1は、エッジの影によって、画像データ上に明確に表れることが確認できた。
本図に示すように、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、カートンKの上面Kaを撮像することにより、透明の粘着テープT1は、エッジの影によって、画像データ上に明確に表れることが確認できた。
次に、異物の一例として、カートンKの上面Kaと同色の粘着テープT2が貼着された当該上面Kaに対して、撮像手段3の光軸の角度θ2を約20°に設定し(θ2=20°)、当該撮像手段3によって撮像した画像データを図2(c)に示す。
本図に示すように、カートンKの上面Kaと同色の粘着テープT2であっても、上記粘着テープT1と同様に、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、カートンKの上面Kaを撮像することにより、エッジの影によって、画像データ上に明確に表れることが確認できた。
本図に示すように、カートンKの上面Kaと同色の粘着テープT2であっても、上記粘着テープT1と同様に、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、カートンKの上面Kaを撮像することにより、エッジの影によって、画像データ上に明確に表れることが確認できた。
次に、異物の一例として、打痕51等を有するカートンKの上面Kaが対して、撮像手段3の光軸の角度θ2を約20°に設定し(θ2=20°)、当該撮像手段3によって撮像した画像データを図2(d)に示す。
本図に示すように、カートンKの上面Kaに細かな打痕51が存在する場合、当該打痕51も、上記粘着テープT1や粘着テープT2と同様に、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、カートンKの上面Kaを撮像することにより、エッジの影によって、画像データ上に明確に表れることが確認できた。
本図に示すように、カートンKの上面Kaに細かな打痕51が存在する場合、当該打痕51も、上記粘着テープT1や粘着テープT2と同様に、照明手段2による出射光L1が全反射した状態で、カートンKの上面Kaを撮像することにより、エッジの影によって、画像データ上に明確に表れることが確認できた。
以上、本発明を具現化する一実施形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、及び範囲内の全ての変更を含む。
1 判別装置
2 照明手段
3 撮像手段
4 制御手段
K カートン(シート状部位)
Ka 上面
L1 出射光(光)
L2 反射光(光)
T 粘着テープ
2 照明手段
3 撮像手段
4 制御手段
K カートン(シート状部位)
Ka 上面
L1 出射光(光)
L2 反射光(光)
T 粘着テープ
Claims (6)
- 柔軟なシート状部位上の異物の有無を判別する判別装置であって、
前記シート状部位を照射する照明手段と、
前記シート状部位を間に挟んで前記照明手段と対向して配置され、前記シート状部位の画像データを撮像する撮像手段と、
前記画像データに基づき異物の有無を判別する制御手段とを備え、
前記撮像手段は、
前記照明手段による光が全反射した状態で、前記シート状部位の画像データを撮像し、
前記制御手段は、
前記画像データに発現する陰影によって異物の有無を判別する、
ことを特徴とする判別装置。 - 前記照明手段は、面発光型のLED照明である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の判別装置。 - 前記シート状部位は、厚紙製カートンの一平面であり、
前記異物は、透明な樹脂製フィルムの粘着テープである、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の判別装置。 - 前記シート状部位は、厚紙製カートンの一平面であり、
前記異物は、前記シート状部位と同色の樹脂製フィルムの粘着テープである、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の判別装置。 - 前記シート状部位は、厚紙製カートンの一平面であり、
前記異物は、前記シート状部位上の打痕である、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の判別装置。 - 柔軟なシート状部位上の異物の有無を判別する判別方法であって、
照明手段により前記シート状部位を照射し、
前記シート状部位を間に挟んで前記照明手段と対向して配置した撮像手段により、前記照明手段による光が全反射した状態で、前記シート状部位の画像データを撮像し、
前記画像データに発現する陰影によって異物の有無を判別する、
ことを特徴とする判別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022102784A JP2024003565A (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 判別装置及び判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022102784A JP2024003565A (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 判別装置及び判別方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024003565A true JP2024003565A (ja) | 2024-01-15 |
Family
ID=89533919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022102784A Pending JP2024003565A (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 判別装置及び判別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024003565A (ja) |
-
2022
- 2022-06-27 JP JP2022102784A patent/JP2024003565A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10281408B2 (en) | Inspection object imaging apparatus, inspection object imaging method, surface inspection apparatus, and surface inspection method | |
US8089045B2 (en) | Method and apparatus for raised material detection | |
JP4687248B2 (ja) | 外観検査装置 | |
JP2009293999A (ja) | 木材欠陥検出装置 | |
JP7448808B2 (ja) | 表面検査装置及び表面検査方法 | |
JP2024003565A (ja) | 判別装置及び判別方法 | |
KR950012278A (ko) | 높이를 식별하는 화상 인식 장치와 화상 인식장치를 사용하여 높이를 식별하는 방법 | |
JP4761245B2 (ja) | 壜胴部の欠陥検査装置 | |
BR112018071487B1 (pt) | Sistema de captura de imagem e método para determinação da posição de uma estrutura gravada em um elemento laminado | |
JP3568482B2 (ja) | 板状体の傷検出方法及び装置 | |
JP2007123561A (ja) | ウエハ外周部検査装置 | |
JP2010101692A (ja) | シート状物品の検査方法及びその検査装置 | |
JP4753706B2 (ja) | 光沢平面検査装置 | |
JP2009042076A (ja) | 分離膜の表面検査装置および表面検査方法 | |
JP2002174598A (ja) | 表面検査装置及び方法 | |
JP2002228592A (ja) | 表面検査装置及び表面精査装置 | |
JPH08122033A (ja) | 画像認識装置 | |
JP2559763Y2 (ja) | 検査用照明装置 | |
WO2021193013A1 (ja) | 特徴情報生成装置、硬貨識別装置、特徴情報生成システム、特徴情報生成方法及び特徴情報生成プログラム | |
JP6996363B2 (ja) | シート状物の欠陥検査装置及び製造方法 | |
JP2000121574A (ja) | 鋼板の疵検査装置 | |
JP2006266934A (ja) | フィルムの欠陥検出方法および欠陥検出装置 | |
JP2022054938A (ja) | 検査装置、検査システム、検査方法 | |
JPS63206638A (ja) | 表面欠陥検査方法 | |
JP5740894B2 (ja) | 表面光沢物の検査装置 |