JP2002228592A - 表面検査装置及び表面精査装置 - Google Patents

表面検査装置及び表面精査装置

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JP2002228592A
JP2002228592A JP2001022641A JP2001022641A JP2002228592A JP 2002228592 A JP2002228592 A JP 2002228592A JP 2001022641 A JP2001022641 A JP 2001022641A JP 2001022641 A JP2001022641 A JP 2001022641A JP 2002228592 A JP2002228592 A JP 2002228592A
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screen
light
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line
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JP2001022641A
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Toshiji Takei
利治 武居
Hideyuki Nasu
英由希 那須
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に鏡面反射領域と乱反射領域とが並存す
る検査対象物の表面を効率的に検査または精査すること
のできる表面検査装置及び表面精査装置を提供する。 【解決手段】 表面に鏡面反射領域3と乱反射領域2と
が並存する検査対象物1の表面を検査する検査装置10
であって、検査対象物1にライン光を照射するライン光
照射光学系12と、前記照射されたライン光の正反射方
向に配置される、検査対象物1で反射された光を受光す
るスクリーン17と、鏡面反射領域3で反射された前記
ライン光によりスクリーン17上に形成される曲線像1
8の端点18a、18bを検出する端点検出手段23と
を備える表面検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に鏡面反射領
域と乱反射領域とが並存する検査対象物の表面を検査す
る表面検査装置及び表面精査装置に関し、特に鏡面反射
するフィルム等の透明部分と乱反射する紙部分とを含む
封筒のような検査対象物の表面を検査する表面検査装
置、及びフィルムの裏側にある文字等を精査する表面精
査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4(a)に示すように、紙2でできた
封筒1の宛名部分に窓をあけてその部分を透明なフィル
ムシート3でカバーし、封筒1に収納した書簡に書かれ
た宛名をフィルムシート3を通して見えるようにしたも
のや、(b)に示すように、逆に全体が透明なフィルム
シート3aでできた封筒1aの一部に紙の宛名シール2
aを貼ったものがある。そのような封筒1、1aが用い
られた郵便物を自動仕分けするには、従来、封筒の全体
を精査して宛名を認識していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の方法によれば、宛名部分は封筒のほんの一
部であるにもかかわらず封筒の表面全体を精査しなけれ
ばならず、無駄な時間を要していた。
【0004】そこで本発明は、表面に鏡面反射領域と乱
反射領域とが並存する検査対象物の表面を効率的に検査
または精査することのできる表面検査装置及び表面精査
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による表面検査装置は、例えば
図1、図2に示すように、表面に鏡面反射領域3と乱反
射領域2とが並存する検査対象物1の表面を検査する検
査装置10であって;検査対象物1にライン光を照射す
るライン光照射光学系12と;前記照射されたライン光
の正反射方向に配置される、検査対象物1で反射された
光を受光するスクリーン17と;鏡面反射領域3で反射
された前記ライン光によりスクリーン17上に形成され
る曲線像18の端点18a、18bを検出する端点検出
手段23とを備える。
【0006】ここで、ライン光とは検査対象物の表面に
ライン状に照射される光である。幅と厚さの両方が一定
な平行光束であってもよいし、幅が一定の収束光束であ
って検査対象物の表面にライン状に収束する光束であっ
てもよい。後者の場合は、検査対象物の表面の像をスク
リーン上に結像する結像光学系を備えるとよい。前者で
は、結像光学系がなくても鏡面で反射された平行光束は
スクリーン上に曲線像を形成する。ここでスクリーン上
に形成される像を曲線像としたが、前記鏡面領域が平坦
であれば直線像となる。曲線像とは、そのような直線像
も含む概念とする。
【0007】このように構成すると、ライン光照射光学
系を備えるので、表面に鏡面反射領域と乱反射領域とが
並存する検査対象物にライン光が照射され、照射された
ライン光の正反射方向に配置されるスクリーンを備える
ので、スクリーンには検査対象物で正反射された光が受
光され、鏡面反射領域で反射されたライン光によりスク
リーン上には曲線像が形成され、端点検出手段を備える
ので、曲線像の端点が検出される。
【0008】また請求項2に記載のように、請求項1に
記載の表面検査装置では、スクリーン17上に形成され
る曲線像18を検出するエリアセンサ22を備えるよう
にしてもよい。エリアセンサは、典型的には多数の画素
を含んだ撮像素子である。スクリーン17上に配置され
ていてもよいが、典型的にはスクリーンとは別の撮像素
子とする。
【0009】さらに請求項3に記載のように、請求項1
又は請求項2に記載の表面検査装置では、前記ライン光
は、該ライン(y軸方向)に垂直な方向(x軸方向)に
検査対象物1の表面を走査するように構成されており;
前記走査による検査対象物1とライン光との相対的位置
を検出する位置検出器16を備えるようにするのが好ま
しい。ここで、走査は、好ましくはライン光を静止させ
検査対象物1を移動させる。
【0010】このように構成すると、位置検出器を備え
るので、検査対象物の表面の例えば鏡面反射領域の座
標、特に鏡面反射領域の乱反射領域との境界の走査方向
(x軸方向)の座標を検知することができる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項4に係
る発明による表面精査装置は、例えば図3に示すよう
に、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の表面
検査装置10と;表面検査装置10で検査された検査対
象物1の、鏡面反射領域3または乱反射領域2a(例え
ば図4参照)を精査する精査装置81を備える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】図1の模式的正面図を参照して、本発明の
第1の実施の形態である表面検査装置の構成を説明す
る。この表面検査装置10は、点光源11と、点光源1
1からの光を用いて、台板4の表面に載置された検査対
象物1の表面をライン光で照明するライン光照射光学系
12と、そのライン光の正反射方向に配置されたスクリ
ーン17を含んで構成されている。台板4は、検査対象
物1を載置する載置面が水平に設置されている。ライン
光照射光学系12は、本図の実施の形態では、ライン光
が台板4に対して(検査対象物1の検査対象面に対し
て)約45度の角度で入射するように配置されている。
しかしながら、入射角度(台板4の表面と入射方向との
なす角度)はこれに限らず、さらに浅い角度(小さい角
度)としてもよい。スクリーン17への反射光の強度
は、入射角が浅ければ浅いほど大きくなる。
【0014】表面検査装置10は、さらにスクリーン1
7上の像を結像する結像光学系としての結像レンズ21
を備えている。また結像レンズ21の結像面にはエリア
センサとしての撮像素子22が配置され、撮像素子22
には、端点検出手段としてのマイコン23が接続されて
いる。スクリーン17と撮像素子22の撮像面とは、結
像レンズ21により共役な関係に置かれている。
【0015】ここで、説明の便宜上xyz直角座標系
を、xy平面が台板4の検査対象物1を載置する面に平
行に、言い換えれば、検査対象物1の検査対象表面に平
行になるようにとる。z軸方向は、台板4の検査対象物
1を載置する面の法線方向に、言い換えれば、検査対象
物1の表面の法線方向と一致する。
【0016】検査対象物1は、例えば図4(a)に示す
ような、紙2でできた封筒1の宛名部分に窓をあけてそ
の部分を透明なフィルムシート3でカバーし、封筒1に
収納した書簡に書かれた宛名をフィルムシート3を通し
て見えるようにしたものである。ここで透明とは、フィ
ルムの一方の側から他方の側を見たとき、他方の側に置
かれた物を目視で識別することができる程度に半透明な
場合も含むものとする。またフィルムシート3の表面
は、光を乱反射する紙の部分2と違って、つるつるな鏡
面を形成している。
【0017】点光源11としては、レーザーダイオード
(LD)、ハロゲンランプのような白色光源、水銀ラン
プのような単色光源のいずれであってもよい。ライン光
照射光学系12により、光源11からの光はライン光と
して集光される。ここでライン光とは検査対象物1の表
面にライン状に照射される光である。本図の実施の形態
では、(y軸方向の)幅と(y軸とライン光照射光学系
12の光軸に垂直な方向の)厚さとが一定な平行光束と
している。
【0018】ライン光照射光学系12は、光源11から
の光を平行光束にするコリメータレンズ12aと、その
平行光束を厚さの小さいライン光束にする2枚のシリン
ドリカルレンズ12b、12cの組み合わせを備えてい
る。シリンドリカルレンズ12bは、平行光束を1方向
に集光し、シリンドリカルレンズ12cは、シリンドリ
カルレンズ12bと屈折力の方向が同一であり、1方向
に集光された光を再び平行にして、幅と厚さが一定で厚
さが小さいライン光束とする。シリンドリカルレンズ1
2b、12cは、検査対象物1の表面に照射されたライ
ン光によるライン15が、y軸方向に向くように配置さ
れている。
【0019】台板4は、検査対象物1上のライン15に
直角で台板4の検査対象物載置面に平行な方向に、台板
駆動装置5により駆動されるように構成されている。台
板4には、台板4の位置を検出する位置検出装置として
のエンコーダ16が取り付けられている。台板4は台板
駆動装置5により、x軸方向に一定の速度で移動させら
れる。なお検査対象物載置台としては、台板4が図示さ
れているが、代わりにベルトコンベアのようなエンドレ
スな運搬装置であってもよい。台板のときは、駆動装置
はそれを往復運動させるようにして、1往復毎に検査対
象物1を置きかえればよい。ベルトコンベアのときは、
駆動装置はそれを1方向に移動させる。したがって、検
査対象物1は次々と一方向に供給される。
【0020】このようにして、検査対象物1は、幅をも
ったライン光束によってy軸方向にカバーされ、台板4
の移動によりx軸方向に走査される。ライン15に対す
る台板4の相対的なx軸方向の位置、言い換えれば検査
対象物1の相対的なx軸方向の位置は、エンコーダ16
により検知することができる。
【0021】エンコーダ16は、マイコン23に接続さ
れており、エンコーダ16で検知された位置信号がマイ
コン23に入力するように構成されている。
【0022】図1の模式的正面図及び図2の斜視図を参
照して、以上のような構成を有する表面検査装置10の
作用を説明する。図示されるように、光源11により発
せられた光は、コリメーターレンズ12aにより平行光
となってシリンドリカルレンズ12bに入射して1方向
即ちy軸直角方向に収束する。収束光はその焦線近傍に
配置されたシリンドリカルレンズ12cに入射し、再び
平行光束となる。シリンドリカルレンズ12cは、シリ
ンドリカルレンズ12bの焦線近傍に配置されているの
で、これを介した平行光束は、y軸方向の幅はコリメー
タレンズからの平行光束の直径にほぼ等しく、y軸直角
方向の厚さは極く薄いライン光束となる。その厚さは例
えば約1mmである。但しこの厚さは1mmには限ら
ず、得たい位置測定精度や測定検査対象物1の大きさ
(特に鏡面領域3の大きさ)により適宜定めればよい。
【0023】図2に示すように、検査対象物1には、乱
反射領域としての紙面2と鏡面反射領域としてのフィル
ム面3とが並存している。ライン光は、検査対象物1上
に照射光のライン15を形成し、フィルム面3に入射し
た平行光束は、正反射方向に反射される。正反射された
光は、スクリーン17に入射して、曲線パターンを形成
する。ここで説明の便宜のために、スクリーン17上に
XY直角座標系を設定する。Y軸はy軸に対応し、z軸
方向のうねりや凹凸が、曲線のX軸方向への広がりに反
映される。
【0024】もちろん紙面2で反射した光もスクリーン
17に入射するが、紙面2では光は乱反射されるため
に、反射光は大きく広がり、その強度は低い。一方、フ
ィルム面3からの光は、フィルム表面の凹凸を反映した
主反射光(正反射光)と、乱反射光(フィルム面は鏡面
反射性と僅かながら乱反射性とを有する)とに分離され
る。主反射光は、周囲に比較して高い強度を有するの
で、スクリーン17上で帯状乃至は線状に観察される
が、乱反射光は、帯状又は線状のパターンの周囲にある
程度の強度を有して観察される。
【0025】スクリーン17上で観察されるパターン光
の強度は、主反射光によるものが非常に高く、その次に
フィルム部分の乱反射光成分が高い。紙2からの乱反射
光成分が最も低くなる。
【0026】スクリーン17上に形成されるパターン
は、帯状ないしは線状であるが、鏡面反射領域が平坦で
あればあるほど直線状になる。しかしながら、フィルム
部分3は一般に紙部分2と比べて、凹凸やうねりがあ
り、平坦度は低い。したがって図示のように、パターン
は、フィルム表面の凹凸を反映して、端点18a、18
bを有する曲線18になる。
【0027】ここで、フィルム3は、比較的平坦な紙2
に挟まれて接着されているので、紙2とフィルム3の境
界(図中15a、15bで示す)は、下地とほぼ平行に
なる。そのために、境界のフィルム3上の点15aと点
15bに対応する、スクリーン17上のパターンである
曲線18の端点18aと端点18bの位置(XY座標)
は、フィルム3が完全に平坦であったとしたときの位置
とあまり変わらない。また、2つの端点18a、18b
でX軸に平行に引いた2本の直線で挟まれる領域は、フ
ィルム3の表面の凹凸による乱反射により、紙2による
乱反射領域(前記2本の直線より外側の領域)よりも明
るい。
【0028】図1に戻って、曲線像を検出し、また端点
を検出する方法を説明する。スクリーン17上に形成さ
れた曲線像であるパターン18は、結像レンズ21によ
り、撮像素子22上に結像される。結像された像は、ス
クリーン17上に形成されたパターン18と相似であ
る。撮像素子22からの画像信号は、マイコン23に送
られ、ここで端点検出が行なわれる。
【0029】図2を参照して、本実施の形態による端点
検出の方法を以下説明する。 (1−1)スクリーン17の図中上下方向(X軸方向)
に画素の受光強度を積算する。これをX軸射影とよぶ。 (1−2)X軸射影した結果である射影パターンは、端
点18aと端点18bとの間は強度が高いが、それ以外
の領域では低くなるので、ある閾値を設けて2値化する
ことにより、端点18a、18bを明瞭にして、特定す
ることができる。すなわち検査対象物1の台板4による
流れ方向(x軸方向、X軸方向)に垂直な方向(y軸方
向、Y軸方向)の位置が特定できる。 (1−3)検査対象物である例えば封筒1はx軸方向に
流れてくるので、射影パターンがある閾値以上になる始
点と終点を、エンコーダ16からの信号で読み取ること
により、進行方向(x軸方向、X軸方向)の位置を特定
できる。このデータ処理はマイコン23で行なう。この
ようにして、封筒1の紙2とフィルム3との境界の座標
を、マイコン23で決定することができる。
【0030】別の実施の形態では、つぎのようにして端
点検出を行なう。 (2−1)封筒1の流れを利用して、フレーム間の差画
像を取得する。即ち、ある時点で取得した画像をマイコ
ン23に保存し、次に僅かにずれた時点の画像を取得
し、保存されていた画像との差画像を作る。 (2−2)フィルムの凹凸は、場所により異なるので、
差画像はフィルム領域では大きくなる。一方、紙の部分
では乱反射はほぼ一定なので差画像はほとんどなくな
る。ここで、僅かにずれた時点の画像とは、ライン15
の太さ分から太さの2〜3倍程度のずれを生じる時点の
画像とする。このようにすれば、差画像は多少観察位置
が異なる部分同士の差画像ということになるが、僅かな
ずれであるので実質的に同一部分を観察しているとみる
ことができる。この端点検出方法は、特に、鏡面反射領
域のうねりや凹凸が大きいときに有効である。以上の
(2−1)と(2−2)の処理を前処理として、前記X
軸射影(1−1)〜(1−2)を行なうことにより、紙
部分とフィルム部分とを明確に区分することができる。
したがって、さらに正確な端点検出を行なうことができ
る。
【0031】さらに別の実施の形態では、次のような画
像処理を施す。 (3−1)曲線18を細線化する。細線化とは、幅をも
った線を削って線幅1まで細める処理である。一般には
撮像素子の1画素分にまで細める。細線化は、図形上で
近傍に背景を有する点について、端点を削除しないよう
にしながら、その図形の連結性を損なわない点を削除す
ることによって実現される。逐次型の汎用計算機上で効
率がよく、且つ処理結果の品質がよいものとしてはヒル
ディッチ(Hilditch)のオペレータが知られて
いる。 (3−2)細線化した後に、前記X軸射影(1−1)〜
(1−2)を行なう。このとき(3−1)の後に、局所
関数を用いて、輪郭追跡を行ない、端点の抽出をしても
よい。ここで局所関数を用いる輪郭追跡は、例えば次の
ようにして行なう。2値画像上で、8近傍に基づく輪郭
点を順次追跡する。そのために、2値画像上を順に走査
し、輪郭の開始点(まだ追跡済みのマークのついていな
い画素)を探す。それがみつかれば、開始点でその画素
の8近傍を時計回りにサーチして次の画素(値1の画
素)をみつける。画素がなくなったらそこが右の端点で
ある。右の端点を特定できたら、再び開始点に戻り、今
度は反時計回りにサーチする。同様にして左の端点をみ
つける。開始点から前述のような追跡を次々に進めて開
始点に戻れば1本の輪郭線の追跡が完了する。
【0032】以上、広い乱反射領域2に狭い鏡面反射領
域3がある表面の場合(図4(a))で説明したが、逆
に広い鏡面反射領域3aに狭い乱反射領域2aがある表
面の場合(図4(b))でも同様に、両者の境界の座標
を定めることができる。
【0033】以上の実施の形態では、ライン光を、幅と
厚さの両方が一定な平行光束であるものとして説明した
が、ライン光は、幅が一定の収束光束であって検査対象
物1の表面にライン状に収束する光束であってもよい。
この場合は、検査対象物1の表面をスクリーン17上に
結像する結像光学系(不図示)を備えるとよい。
【0034】またパターン18は、曲線像とも呼んだ
が、鏡面領域が平坦であればあるほど直線像に近くな
る。曲線像とは、そのようなほとんど直線と呼んでよい
ような像も含む概念とする。
【0035】以上の実施の形態では、端点検出手段とし
てのマイコンとスクリーンとの間に結像光学系としての
結像レンズ21とエリアセンサとしての撮像素子22と
が備えられている場合で説明したが、それに限らず、ス
クリーン17がエリアセンサを含むような構成としても
よい。即ち、スクリーン17を例えば撮像素子で構成す
る。そのようなスクリーンからの画像信号を直接マイコ
ン23に送信して、以上の実施の形態で説明したような
処理をすればよい。特に検査対象物1とスクリーン17
との間に不図示の結像光学系を備えるときは、広い検査
対象面を小さい撮像素子上に結像することができる。
【0036】このようにして、真に精査したい領域を絞
り込むことができる。真に精査したい領域は、鏡面反射
領域であってもよいし、乱反射領域であってもよい。
【0037】図3の模式的正面図を参照して、第2の実
施の形態である表面精査装置を説明する。本図には、精
査装置としてのOCR装置81の構成例を示してある。
第1の実施の形態で説明した装置により、鏡面反射領域
と乱反射領域との境界を座標で定めることができる。第
1の実施の形態の装置は図示を省略してある。OCR装
置81は、その座標で定められた範囲内の文字を認識し
て読み取るものである。OCR装置81と表面1とは相
対的に移動、すなわちスキャンする。
【0038】OCR装置81は、表面3に直交する光軸
に沿って結像レンズ82、撮像素子83、撮像素子83
に接続された認識部84とを含んで構成されている。表
面3は透明体であるので、その裏側に収納された書簡の
例えば宛先住所が表面側から透視することができる。こ
れを結像レンズ82で撮像素子83上に結像し、その画
像を認識部84で認識してテキストデータに変換する。
認識部84は、パソコンなどのコンピュータに、文字認
識ソフトをインストールして構成することができる。
【0039】OCR装置81の光軸は表面3に直交する
ものとしたが、これに限らない。ただし照明光が表面3
で正反射する方向からずらすのが好ましい。表面のてか
りをできるだけ受光しないようにするためである。
【0040】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、鏡面を有する透明フィルムシートの貼付され
た領域を特定することができる。したがって精査すべき
領域、例えば宛名を読み取るべき領域を絞り込むことが
でき、効率的な検査、そして精査が可能となる。精査す
べき領域は鏡面反射領域3のこともあれば、乱反射領域
2aであるかもしれない。対象が封筒の場合であれば、
周辺領域でなく中央に近い領域を精査すべき領域と判断
することができる。または、宛名のある領域は一般には
狭い方であるので、面積を比較して狭い方の領域を精査
すべきと判断してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ライン光
照射光学系を備えるので、表面に鏡面反射領域と乱反射
領域とが並存する検査対象物にライン光が照射され、照
射されたライン光の正反射方向に配置されるスクリーン
を備えるので、スクリーンには検査対象物で正反射され
た光が受光され、鏡面反射領域で反射されたライン光に
よりスクリーン上には曲線像が形成され、端点検出手段
を備えるので、曲線像の端点が検出でき、鏡面反射領域
と乱反射領域との境界を容易に識別することができる、
表面検査装置を提供することが可能となる。
【0042】さらに精査装置を備えれば、定められた領
域を精査することのできる、表面精査装置を提供するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である表面検査装置
を示す模式的正面図である。
【図2】図1の表面検査装置の台板とスクリーンを抽出
して示した斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態で用いる精査装置で
あるOCR装置を示す模式的正面図である。
【図4】検査対象物の例である封筒の2つの例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1、1a 検査対象物 2、2a 乱反射領域 3、3a 鏡面反射領域 10 表面検査装置 11 光源 12 ライン光照射光学系 15 ライン 16 エンコーダ 17 スクリーン 21 結像レンズ 22 撮像素子 23 マイコン 81 OCR装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA12 AA49 AA56 BB01 BB22 BB24 BB25 BB26 CC02 DD06 FF42 FF67 GG02 GG03 GG06 GG12 GG22 GG24 HH05 HH12 HH16 JJ03 JJ08 JJ14 JJ26 LL04 LL08 MM02 PP12 QQ04 QQ24 QQ25 QQ28 QQ31 QQ32 QQ45 2G051 AA90 CA04 CB01 CB05 CC20 DA06 EA11 ED22 5B057 AA02 AA11 BA02 BA15 CF01 DA01 DA07 DB02 DB05 DB08 DB09 DC07 DC17 DC19 DC32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に鏡面反射領域と乱反射領域とが並
    存する検査対象物の表面を検査する検査装置であって;
    前記検査対象物にライン光を照射するライン光照射光学
    系と;前記照射されたライン光の正反射方向に配置され
    る、前記検査対象物で反射された光を受光するスクリー
    ンと;前記鏡面反射領域で反射された前記ライン光によ
    り前記スクリーン上に形成される曲線像の端点を検出す
    る端点検出手段とを備える;表面検査装置。
  2. 【請求項2】 前記スクリーン上に形成される曲線像を
    検出するエリアセンサを備える、請求項1に記載の表面
    検査装置。
  3. 【請求項3】 前記ライン光は、該ラインに垂直な方向
    に検査対象物の表面を走査するように構成されており;
    前記走査による前記検査対象物とライン光との相対的位
    置を検出する位置検出器を備える;請求項1又は請求項
    2に記載の表面検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の表面検査装置と;前記表面検査装置で検査された
    検査対象物の、鏡面反射領域または乱反射領域を精査す
    る精査装置を備える;表面精査装置。
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