JP2002221492A - 表面検査装置及び表面精査装置 - Google Patents

表面検査装置及び表面精査装置

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JP2002221492A
JP2002221492A JP2001017648A JP2001017648A JP2002221492A JP 2002221492 A JP2002221492 A JP 2002221492A JP 2001017648 A JP2001017648 A JP 2001017648A JP 2001017648 A JP2001017648 A JP 2001017648A JP 2002221492 A JP2002221492 A JP 2002221492A
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JP2001017648A
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Toshiji Takei
利治 武居
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鏡面反射領域と乱反射領域とが並存する検査
対象物の表面を効率的に検査または精査することのでき
る表面検査装置及び表面検査方法を提供する。 【解決手段】 表面に鏡面反射領域3と乱反射領域2と
が並存する検査対象物1の表面を検査する表面検査装置
10であって、検査対象物1にビーム光を照射するビー
ム光照射光学系10aと、前記照射されたビーム光の正
反射方向に配置される、検査対象物1で反射された光を
受光するスクリーン19と、スクリーン19で反射され
る光を集光する第1の集光光学系21と、前記集光され
た光を受光する第1の光検出器22とを備え、前記ビー
ム光は検査対象物1の表面を走査するように構成され、
前記走査による検査対象物1とビーム光との相対的位置
を検出する位置検出器15を備える表面検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に鏡面反射領
域と乱反射領域とが並存する検査対象物の表面を検査す
る表面検査装置及び表面精査装置に関し、特にフィルム
またはフィルムパッケージ等の鏡面反射領域を含む検査
対象物の表面を検査し、または透明なフィルムの裏側に
ある文字等を精査する表面検査装置及び表面精査装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5(a)に示すように、紙2でできた
封筒1の宛名部分に窓をあけてその部分を透明なフィル
ムシート3でカバーし、封筒1に収納した書簡に書かれ
た宛名をフィルムシート3を通して見えるようにしたも
のや、(b)に示すように、逆に全体が透明なフィルム
シート3aでできた封筒1aの一部に紙の宛名シール2
aを貼ったものがある。そのような封筒1、1aが用い
られた郵便物を自動仕分けするには、従来、封筒の全体
を精査して宛名を認識していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の方法によれば、宛名部分は封筒のほんの一
部であるにもかかわらず封筒の表面全体を精査しなけれ
ばならず、無駄な時間を要していた。
【0004】そこで本発明は、表面に鏡面反射領域と乱
反射領域とが並存する検査対象物の表面を効率的に検査
または精査することのできる表面検査装置及び表面精査
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による表面検査装置は、例えば
図1に示すように、表面に鏡面反射領域3と乱反射領域
2とが並存する検査対象物1の表面を検査する表面検査
装置10であって;検査対象物1にビーム光を照射する
ビーム光照射光学系10aと;前記照射されたビーム光
の正反射方向に配置される、検査対象物1で反射された
光を受光するスクリーン19と;スクリーン19で反射
される光を集光する第1の集光光学系21と;前記集光
された光を受光する第1の光検出器22とを備え;前記
ビーム光は検査対象物1の表面を走査するように構成さ
れ;前記走査による検査対象物1とビーム光との相対的
位置を検出する位置検出器15を備える。
【0006】ここで、ビーム光は断面積の十分に細い平
行光であり、十分に細いとは、検査対象領域(例えば図
1のフィルムシート表面3)の大きさに比べて十分に小
さく、検査対象領域の形状を識別するに十分な程度の太
さである。
【0007】このように構成すると、ビーム光照射光学
系と、前記ビーム光の正反射方向に配置されるスクリー
ンとを備えるので、検査対象物の鏡面反射領域で正反射
されたビーム光をスクリーン上に投射することができ、
スクリーンで反射される光を集光する第1の集光光学系
21と前記集光された光を受光する第1の光検出器とを
備えるので、スクリーン上の光量を第1の光検出器で検
出することができる。またビーム光は検査対象物の表面
を走査するように構成されているので、検査対象物を二
次元的に検査することができ、位置検出器を備えるの
で、走査による検査対象物とビーム光との相対的位置を
検出することができる。
【0008】また請求項2に記載のように、請求項1に
記載の表面検査装置では、検査対象物1の表面からの乱
反射光を集光する第2の集光光学系17と;第2の集光
光学系17で集光された光を受光する第2の光検出器1
8を備える。第2の集光光学系17は検査対象物1の正
反射方向をはずした位置に置く。典型的にはビーム光の
照射される表面の法線方向に配置するのが好ましい。
【0009】さらに請求項3に記載のように、請求項1
又は請求項2に記載の表面検査装置では、第1の光検出
器22は複数の受光素子22a〜22d(図3参照)を
含んで構成されるようにしてもよい。複数の受光素子の
個数は、ビーム径に応じて適宜選定すればよいが、典型
的には4である。
【0010】このように構成すると、受光素子が複数含
まれるので、ある1個の受光素子が乱反射領域からの光
を受光していたときと鏡面反射領域からの光を受光した
ときの(受光素子の1個当たりの)受光量の差が大きく
なる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項4に係
る発明による表面精査装置は、例えば図4に示すよう
に、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の表面
検査装置10(図1)と;表面検査装置10で検査され
た検査対象物1の、鏡面反射領域3、3aまたは乱反射
領域2、2aを精査する精査装置81を備える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】図1の模式的正面図を参照して、本発明の
第1の実施の形態である表面検査装置10の構成を説明
する。この表面検査装置10は、検査対象物1の表面を
走査するビーム光を照射するビーム光照射光学系10a
と、検査対象物1で反射されたビーム光の正反射方向に
配置されたスクリーン19と、スクリーン19上の像を
結像する第1の集光光学系としての結像レンズ21と第
1の光検出器としての光検出器22を含む第1の検出光
学系10bとを備える。検査対象物1は検査のために台
板4上に載置される。台板4の中央部上方(中央部にお
ける台板4の表面の法線方向)には、第2の集光光学系
としての集光レンズ17を含む第2の検出光学系10c
が配置されている。ここで、説明の便宜上xyz直角座
標系を、xy平面が台板4の検査対象物1を載置する面
に平行に、言い換えれば、検査対象物1の検査対象表面
に平行になるようにとる。z軸方向は、台板4の検査対
象物1を載置する面の法線方向に、言い換えれば、検査
対象物1の表面の法線方向と一致する。
【0014】検査対象物1は、例えば図5(a)に示す
ような、紙2でできた封筒1の宛名部分に窓をあけてそ
の部分を透明なフィルムシート3でカバーし、封筒1に
収納した書簡に書かれた宛名をフィルムシート3を通し
て見えるようにしたものである。ここで透明とは、フィ
ルムの一方の側から他方の側を見たとき、他方の側に置
かれた物を目視で識別することができる程度に半透明な
場合も含むものとする。またフィルムシート3の表面
は、光を乱反射する紙の部分2と違って、つるつるな鏡
面を形成している。
【0015】ビーム光照射光学系10aは、光源として
のレーザーダイオード(LD)11、LD11が発生す
るレーザー光を断面積の十分に小さい(細い)平行なビ
ーム光にするコリメーターレンズ12を備える。コリメ
ーターレンズ12の光軸上には、スキャナー13が配置
されている。スキャナー13は、回動軸13ax回りに
回動可能に構成されたミラーである。回動軸13ax
は、コリメーターレンズ12の光軸と45度の角度をも
って交差するように配置されている。ミラーは回動軸1
3ax回りに一定の周期で揺動運動をする。
【0016】スキャンミラーがビーム光を反射する方向
には、ビームスプリッタ14が配置され、ビームスプリ
ッタ14の反射面の透過方向には位置検出器としてのP
SD15が配置されている。ビームスプリッタ14の反
射面の反射方向には、台板4が、その上に載置された検
査対象物1の表面をビーム光が照射できるように配置さ
れている。
【0017】台板4は、スキャナー13による検査対象
物1の走査方向に直角な方向に、台板駆動装置5により
駆動され、移動できるように構成されている。台板4に
は、台板4の位置を検出する位置検出器としてのエンコ
ーダ16が取り付けられている。台板4は台板駆動装置
5により、x軸方向に一定の速度で移動し、また元にも
どされたところで、検査対象物1は次のものに置きかえ
られる。このようにして、検査対象物1に照射されるビ
ームは、検査対象物1上を、スキャナー13によりy軸
方向に走査され、台板4の移動によりx軸方向に走査さ
れる。
【0018】なお検査対象物載置台としては、台板4で
説明したが、代わりにベルトコンベアのようなエンドレ
スな運搬装置であってもよい。台板のときは、駆動装置
はそれを往復運動させるようにして、1往復毎に検査対
象物1を置きかえればよい。ベルトコンベアのときは、
駆動装置はそれを1方向に移動させる。したがって、検
査対象物1は次々と一方向に供給される。
【0019】第1の検出光学系10bは、第1の集光光
学系としての結像レンズ21と、その光軸上に配置され
た光検出器(PD)22を含んで構成されている。PD
22の受光面は、結像レンズ21によりスクリーン19
の表面と共役な関係に置かれている。
【0020】第2の検出光学系10cは、第2の集光光
学系としての集光レンズ17とその光軸上に配置された
光検出器PD18とを含んで構成されている。
【0021】図1を参照して、以上のような構成を有す
る表面検査装置10の作用を説明する。(a)の模式的
正面図に図示されるように、LD11により発せられた
レーザー光は、コリメーターレンズ12により細いビー
ム光となってスキャナー13に入射する。細いビーム光
の直径は約1mmである。この直径は1mmには限ら
ず、位置検出の精度によって定めればよい。高い位置精
度が要求されるときは、細くする必要がある。また、検
査対象物1の大きさ、特に鏡面領域3の大きさにより定
めてもよい。検査対象物が小さい時はビーム径を細くす
る。鏡面領域が例えば10mm以上であれば、ビーム光
の直径は約1mmで十分であり、それよりも小さけれ
ば、例えば0.5mmあるいはさらに細くする。
【0022】スキャナー13は、コリメータレンズ12
の光軸と交差する回動軸13ax回りに揺動しているの
で、ここで反射されたビーム光は、コリメータレンズ1
2の光軸を中心にして揺動する。この揺動するビーム光
は、ビームスプリッタ14に入射し、一部はビームスプ
リッタ14の反射面を透過して、反射光と分岐しPSD
15に入射する。PSD15は、ビームの光量の重心座
標(ビームの断面の中心座標)を電気信号に変換する素
子である。したがって、スキャナー13の振れ角を検出
することができる。言い換えれば、検査対象物1上のビ
ームの位置を計算により確定することができる。スキャ
ナー13による走査方向は、検査対象物1の上ではy軸
方向であるので、PSD15によって検査対象物1上の
y軸方向のビームの位置を確定することができる。この
実施の形態では、位置検出器としてPSD15を用いる
ものとしたが、これに限らず、スキャナ13の回動角を
検出してy軸方向のビーム位置を確定するものとしても
よい。
【0023】ビームスプリッタ14に入射した揺動する
ビーム光のうち、他の一部即ち透過しなかった光はビー
ムスプリッタ14の反射面で反射されて、透過光と分岐
し台板4上の検査対象物1の検査対象表面に入射する。
台板4は、台板駆動装置5により駆動されてx軸方向に
移動するので、ビーム光は検査対象物1をx軸方向に走
査することとなり、またエンコーダ16でx軸方向のビ
ーム位置を確定することができ、スキャナ13によるy
軸方向の走査とあいまって、二次元の走査が可能とな
る。即ち、検査対象物1上の全面を二次元的に検査する
ことができる。
【0024】検査対象物1には、(b)に示すように、
乱反射領域としての紙面2と鏡面反射領域としてのフィ
ルム面3とが並存している。フィルム面3に入射したビ
ーム光は、正反射方向に反射され、スクリーン19に入
射する。もちろん紙面2で乱反射した光もスクリーン1
9に入射するが、フィルム面3で正反射された光と比べ
ると非常に少量である。このようにして、スクリーン1
9上には、フィルム面3で反射された、揺動するビーム
光が光点として投射される結果、フィルム面3の幅に対
応する分だけy軸方向に揺動する光点として観察され
る。
【0025】スクリーン19上の光は、光点の光も含め
て散乱される。この光は、結像レンズ21によって集光
されPD22上に結像される。このとき、PD22は結
像レンズ21の開口に相当した散乱光を受光することに
なる。このようにして、PD22は、フィルム面3から
の反射光を多く受ける。したがって、PD22の出力値
は、ビーム光がフィルム面3に入射しているときに大き
くなり、ビーム光が紙面2に入射しているときに相対的
に小さくなる。
【0026】一方、第2の検出光学系10cの集光レン
ズ17は、主として、検査対象物1の紙面2で散乱され
た光を集光して、PD18上に入射させる。したがっ
て、紙面2からの光によるPD18の出力は大きくな
る。フィルム面3で反射された光は、フィルム面3の法
線方向に配置された集光レンズ17では、ほとんど集光
されないので、これによるPD18の出力は、紙面2か
らの光による出力と比較して非常に小さい。
【0027】以上説明したように、フィルムシート面3
からの反射光は、PD22で相対的に大きな出力として
検出され、紙面2からの反射光は、PD18で相対的に
大きな出力として検出される。したがって、PD18と
PD22の出力値を増幅して処理することにより、ビー
ム光が照射している箇所が、鏡面反射領域であるフィル
ムシート面か乱反射領域である紙面2かの区別をするこ
とが容易となる。またPD18とPD22の出力値と、
PSD15とエンコーダ16の位置検出とを組み合わせ
ることにより、検査対象物1のフィルムシート面と紙面
の形状あるいは両者の境界線を座標で確定することがで
きる。
【0028】図2のブロック図を参照して、座標確定を
するための装置を説明する。PD18とPD22はそれ
ぞれ差算器31に接続されている。差算器31はマイコ
ン32に接続されている。一方、PSD15とエンコー
ダ16はそれぞれマイコン32に接続されている。した
がって、マイコン32では、PD18とPD22からの
出力の大小とPSD15とエンコーダ16による位置信
号が結合される。マイコン32では、入力データを利用
して検査対象物1の画像上にフィルムシート面3と紙面
2の座標を得る。即ち、PD18からの出力がPD22
からの出力よりも大きいときは、ビーム光は紙面2に入
射しているものと判断され、逆のときはフィルムシート
面に入射しているものと判断される。それぞれの座標
は、PSD15とエンコーダ16による位置検出によっ
て確定される。特に、フィルムシート面3と紙面2の境
界の座標を確定する。
【0029】ここで、PD18とPD22の出力を差算
器31で比較する場合を説明したが、これに限らずPD
22の出力の変化を検出するものとしてもよい。即ち、
PD22の出力が相対的に大なるときは、ビームはフィ
ルムシート面3に入射しているものと判断され、PD2
2の出力が相対的に小なるときは、ビームは紙面2に入
射しているものと判断することができる。また、PD1
8の出力の変化を検出するものとしてもよい。即ち、P
D18の出力が相対的に大なるときは、ビームは紙面2
に入射しているものと判断され、PD18の出力が相対
的に小なるときは、ビームはフィルムシート面3に入射
しているものと判断することができる。さらにPD22
の出力を利用するときは、PD18の出力を参考にして
判断をダブルチェックすることができ、逆にPD18の
出力を利用するときは、PD22の出力を参考するよう
にしてもよい。ここでは、PD22として検出素子が1
素子のものを使用しているものとして説明した。
【0030】図3を参照して、PD22が4分割素子で
ある場合を説明する。この場合には、スクリーン19を
4つの領域に分けたことになる。スクリーン19は、乱
反射領域である紙面2からの光を一様に受光し、鏡面反
射領域であるフィルムシート面3からの光を光点として
受光している。いずれの光もスクリーン19上で散乱さ
れる。スクリーン19上で光点となるフィルムシート面
3からの光は、4つの分割素子のいずれか1つの出力を
大きくするが、紙面2からの光は、スクリーン19上に
一様に分布しているので、複数の分割素子間で大きく出
力を異ならせることがない。このようにして、4分割素
子によれば、フィルムシート面3からのほぼ光点の出力
と紙面2からのほぼ一様な光量とを明確に区別すること
ができる。
【0031】以上の実施の形態では、スキャナー13と
台板駆動装置5を利用して検査対象物1を二次元的に走
査するものとして説明したが、ビーム光を台板4上でx
軸方向に揺動する、スキャナ13と同様な不図示の第2
のスキャナを追加して、台板駆動装置5を省略してもよ
い。第2のスキャナーは、コリメータレンズ12と台板
4との間に挿入配置すればよいが、特にコリメータレン
ズ12とスキャナー13との間、又はスキャナー13と
ビームスプリッタ14との間に配置するとよい。
【0032】検査対象物1に異物、傷等がある場合に
は、そこで乱反射されるので、PD18での出力値を主
に用いて傷検査を行うこともできる。特に鏡面反射面3
に異物や傷があると、PD18ではほとんど入射光が無
い状態の中で、スポット状に大きな光量を検出すること
になるので、鏡面の中に傷等があると判断できる。
【0033】また、全体に光沢のある表面の傷検査をす
る場合には、PD18の出力を主に用いるものとし、P
D22の出力値を加味するとよい。光沢がある表面は、
鏡面反射領域の性質を有するので、正反射光が存在す
る。したがって、スクリーン19上に反射光量が検出さ
れる。このとき光沢面に傷が存在すると、この反射光が
低下し乱反射光が多くなる。したがって、この場合には
PD18の出力の増大とPD22の出力の低下により、
傷や異物が存在すると判断することができる。当然、そ
の位置はPSD15、エンコーダ16により同定するこ
とができる。
【0034】以上の実施の形態で説明したスキャナミラ
ーとしては、色々なものが使用できる。例えば、ガルバ
ノミラー、ポリゴンミラーの他に、音響光学素子(AO
D)を使用することもできる。また、マイクロマシーン
の技術を用いて半導体チップ上にミラーを作りこみ、こ
れを駆動するタイプのスキャナーを利用してもよい。
【0035】図4の模式的正面図を参照して、第2の実
施の形態である表面検査装置を説明する。本図には、精
査装置としてのOCR装置81の構成例を示してある。
第1の実施の形態で説明した装置により、鏡面反射領域
と乱反射領域との境界を座標で定めることができる。第
1の実施の形態の装置は図示を省略してある。OCR装
置81は、その座標で定められた範囲内の文字を認識し
て読み取るものである。OCR装置81と表面1とは相
対的に移動、すなわちスキャンする。
【0036】OCR装置81は、表面3に直交する光軸
に沿って結像レンズ82、撮像素子83、撮像素子83
に接続された認識部84とを含んで構成されている。表
面3は透明体であるので、その裏側に収納された書簡の
例えば宛先住所を表面側から透視することができる。こ
れを結像レンズ82で撮像素子83上に結像し、その画
像を認識部84で認識してテキストデータに変換する。
認識部84は、パソコンなどのコンピュータに、文字認
識ソフトをインストールして構成することができる。
【0037】OCR装置の光軸は表面3に直交するもの
としたが、これに限らない。ただし照明光が表面3で正
反射する方向からずらすのが好ましい。表面のてかりを
できるだけ受光しないようにするためである。
【0038】OCR装置81の結像光学系と撮像素子と
しては、第1の実施の形態で説明した第2の検出光学系
10cを用いるものとしてもよい。但し、照明装置とし
ては、ビーム光照射光学系10aではなく、不図示のラ
イン光学系または全面照明光学系を用いるとよい。また
マイコン32(図2参照)に文字認識ソフトをインスト
ールして、認識部84として用いるようにしてもよい。
【0039】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、鏡面を有する透明フィルムシートの貼付され
た領域を特定することができる。したがって精査すべき
領域、例えば宛名を読み取るべき領域を絞り込むことが
でき、効率的な検査、そして精査が可能となる。精査す
べき領域は鏡面反射領域3のこともあれば、乱反射領域
2であるかもしれない。対象が封筒の場合であれば、周
辺領域でなく中央に近い領域を精査すべき領域と判断す
ることができる。または、宛名のある領域は一般には狭
い方であるので、面積を比較して狭い方の領域を精査す
べきと判断してもよい。
【0040】以上の実施の形態では、図5(a)に示す
ように、広い乱反射領域2に狭い鏡面反射領域3がある
表面の場合を想定して説明したが、(b)に示すよう
に、逆に広い鏡面反射領域3aに狭い乱反射領域2aが
ある表面の場合でも同様に、両者の境界の座標を定める
ことができる。
【0041】また通常の封筒のように、特定すべき領域
がx軸とy軸に平行な辺を有する長方形または正方形で
あることが分かっているときは、x軸方向全長にわたっ
て走査する必要はない。まずビームをy軸方向に走査し
ながら台板4をx軸方向に移動し、特定すべき領域を検
知したところで、該領域のx軸方向に平行な2本の境界
線を決定する。次に検査対象物1を台板4上で台板4の
法線回りに90度回転し、または台板4を検査対象物1
を載置したまま光学系に対して相対的に90度回転し、
再び(前記決定された境界線に直角な方向に)台板4の
移動による走査を行うことにより、前記決定された境界
線に直角な方向の平行な2本の境界線を決定する。この
ようにして決定された2対の平行な線で囲まれた領域
を、特定すべき領域としてもよい。
【0042】以上のようにして、真に精査したい領域を
絞り込むことができる。真に精査したい領域は、鏡面反
射領域であってもよいし、乱反射領域であってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ビーム光
照射光学系と、前記ビーム光の正反射方向に配置される
スクリーンとを備えるので、検査対象物の鏡面反射領域
で正反射されたビーム光をスクリーン上に投射すること
ができ、スクリーンで反射される光を集光する第1の集
光光学系と前記集光された光を受光する第1の光検出器
とを備えるので、スクリーン上の光量を第1の光検出器
で検出することができる。またビーム光は検査対象物の
表面を走査するように構成されているので、検査対象物
を広く検査することができ、位置検出器を備えるので、
走査による検査対象物とビーム光との相対的位置を検出
することができる表面検査装置を提供することが可能と
なる。
【0044】さらに精査装置を備えれば、定められた領
域を精査することのできる、表面精査装置を提供するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である表面検査装置
を示す模式的正面図である。
【図2】図1の装置で使用する、座標確定をするための
装置のブロック図である。
【図3】PD22用の4分割素子の概念的平面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態で用いる精査装置で
あるOCR装置を示す模式的正面図である。
【図5】検査対象物の例である封筒の2つの例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1、1a 検査対象物 2、2a 乱反射領域 3、3a 鏡面反射領域 4 台板 5 台板駆動装置 10 表面検査装置 11 LD 12 コリメータレンズ 13 スキャナー 14 ビームスプリッター 15 PSD 16 エンコーダ 17 集光レンズ 18 PD 19 スクリーン 21 結像レンズ 22 PD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA90 AB07 BA10 BC06 CA07 CB01 CB05 DA06 EA08 3F079 AA03 CA31 CB08 CB25 CB31 CB35 5B029 AA03 BB02 BB06 BB11 BB16 CC21 5B047 AA01 AA05 AB02 BA02 BB01 BC01 BC04 CB09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に鏡面反射領域と乱反射領域とが並
    存する検査対象物の表面を検査する表面検査装置であっ
    て;前記検査対象物にビーム光を照射するビーム光照射
    光学系と;前記照射されたビーム光の正反射方向に配置
    される、前記検査対象物で反射された光を受光するスク
    リーンと;前記スクリーンで反射される光を集光する第
    1の集光光学系と;前記集光された光を受光する第1の
    光検出器とを備え;前記ビーム光は前記検査対象物の表
    面を走査するように構成され;前記走査による前記検査
    対象物とビーム光との相対的位置を検出する位置検出器
    を備える;表面検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検査対象物の表面からの乱反射光を
    集光する第2の集光光学系と;前記第2の集光光学系で
    集光された光を受光する第2の光検出器を備える;請求
    項1に記載の表面検査装置。
  3. 【請求項3】 第1の光検出器は複数の受光素子を含ん
    で構成される、請求項1又は請求項2に記載の表面検査
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の表面検査装置と;前記表面検査装置で検査された
    検査対象物の、鏡面反射領域または乱反射領域を精査す
    る精査装置を備える;表面精査装置。
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