JPH05322543A - 表面欠陥検査装置 - Google Patents

表面欠陥検査装置

Info

Publication number
JPH05322543A
JPH05322543A JP4155846A JP15584692A JPH05322543A JP H05322543 A JPH05322543 A JP H05322543A JP 4155846 A JP4155846 A JP 4155846A JP 15584692 A JP15584692 A JP 15584692A JP H05322543 A JPH05322543 A JP H05322543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
defect
dark
image
inspected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4155846A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ikeda
浩志 池田
Kazumoto Tanaka
一基 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP4155846A priority Critical patent/JPH05322543A/ja
Priority to KR1019930009039A priority patent/KR940005944A/ko
Publication of JPH05322543A publication Critical patent/JPH05322543A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/30Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring roughness or irregularity of surfaces

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光度が変化する検査光を被検査面に照射し、
その反射光を捕らえた受光画像中の明度変化に基づいて
被検査面の表面欠陥を検査する場合に、上記被検査面の
表面平滑性が乏しい場合や該被検査面が曲面形状とされ
ている場合であっても、表面欠陥の検出精度を低下させ
ることなく、しかもその欠陥の種別を的確に判別し得る
ようにすることを目的とする。 【構成】 光照射手段5により塗装面1aに対して所定
の明暗勾配で暗から明に変化する明暗光5aを照射し、
その塗装面1aからの反射光をCCDカメラ6により捕
らえて受光画像を作成し、該受光画像中の明暗変化に基
づいて塗装欠陥を検出すると共に、受光画像の明暗勾配
の方向と該画像中における欠陥部の明暗勾配の方向とに
基づいて該欠陥の種別を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面欠陥検査装置、特
に、光度もしくは色調の少なくとも一方が変化する検査
光を被検査面に照射し、その被検査面からの反射光を捕
らえて受光画像を作成すると共に、該受光画像中の明度
変化もしくは色調変化に基づいて被検査面の表面欠陥を
検査する表面欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、車体に対す
る塗装完了後に塗装面の表面状態が検査される。即ち、
上記塗装面における塗装欠陥の有無が検出されることに
なるのであるが、該塗装面等の被検査面の表面状態を検
査する場合に、該被検査面を画像処理し、この画像から
被検査面の表面状態を検査する技術が知られている。例
えば特開昭62−233710号公報によれば、被検査
面にレーザスリット光を投射して、その反射光をスクリ
ーン上に投影させ、その投影像から被検査面の表面欠陥
を検出する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に被検査面に光を照射し、その反射光を捕らえて受光画
像を作成することにより、この受光画像に基づいて被検
査面の表面欠陥を検査する場合に、所定の明暗勾配で明
から暗へ、あるいは暗から明に光度が変化する明暗光を
被検査面に照射し、該明暗光を捕らえた受光画像中にお
ける欠陥部とその周囲の明度変化の状態、即ち、受光画
像の明暗変化のパターンと該画像中における欠陥部の明
暗変化のパターンとを比較することにより、表面欠陥の
検出精度を向上させると共に、その欠陥が凹欠陥である
か、あるいは凸欠陥であるかの欠陥の種別を正確に判別
し得るようにすることが考えられている。この場合、上
記被検査面が自動車の上塗り塗装面のように鏡面仕上げ
されている場合には、該被検査面により明暗光が良好に
反射されることになって、この反射光を捕らえた受光画
像および該画像中における欠陥部の明暗変化のパターン
が鮮明となるのであるが、例えば被検査面が中塗り塗装
面のように表面平滑性に乏しい部位であると、該部に照
射された明暗光が乱反射して反射光量が不足することに
なって、受光画像および該受光画像中における欠陥部の
明暗変化のパターンが不鮮明となり、表面欠陥の検出精
度が低下すると共に、欠陥の種別を的確に判別すること
が困難となる。
【0004】また、例えば、自動車のボディ等の曲面形
状とされた被検査面に対して上記のような明暗光を照射
した場合に、その曲面形状によっては明暗光が拡散され
てその反射光量が不足したり、あるいは逆に明暗光が集
中してその反射光量が極端に増加することになり、いず
れの場合においても、被検査面からの反射光量が大きく
変化し、その反射光を捕らえた受光画像および該受光画
像中における欠陥部の明暗変化のパターンが極めて不鮮
明なものとなって、上記と同様に表面欠陥の検出精度が
低下すると共に、欠陥の種別を的確に判別することが困
難となる。
【0005】なお、上記明暗光に換えて所定方向に色調
が次第に変化する検査光を被検査面に照射し、その反射
光を捕らえた受光画像および該画像中における欠陥部の
色調変化に基づいて被検査面の表面欠陥を検出する場合
についても、上記明暗光の場合と同様の問題が懸念され
る。
【0006】そこで本発明は、光度もしくは色調の少な
くとも一方が変化する検査光を被検査面に照射し、その
反射光を捕らえた受光画像中の明度変化もしくは色調変
化に基づいて被検査面の表面欠陥を検査する場合に、上
記被検査面の表面平滑性が乏しい場合や該被検査面が曲
面形状とされて受光画像および該画像中における欠陥部
が不鮮明となる虞がある場合であっても、表面欠陥の検
出精度を低下させることなく、しかもその欠陥の種別を
的確に判別することのできる表面欠陥検査装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、光度もしくは色調の少なくとも一
方が変化する検査光を被検査面に照射し、その被検査面
からの反射光を捕らえて受光画像を作成すると共に、該
受光画像中の明度変化もしくは色調変化に基づいて被検
査面の表面欠陥を検査する表面欠陥検査装置において、
上記受光画像中の明暗勾配もしくは色調変化が周囲とは
異なる箇所を識別することにより被検査面の表面欠陥を
検出する欠陥検出手段と、該欠陥検出手段により検出さ
れた欠陥部の周辺における受光画像の明暗勾配もしくは
色調変化の方向を検出する第1検出手段と、上記受光画
像中の欠陥部における明暗勾配もしくは色調変化の方向
を検出する第2検出手段と、上記第1、第2検出手段に
より検出された方向を比較することにより欠陥の種別を
判定する種別判定手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】なお、上記被検査面に光度の変化する検査
光を照射した場合には、その反射光を捕らえた受光画像
として明から暗へ、あるいは暗から明に所定の明暗勾配
で明度変化する画像が作成されることになる。一方、被
検査面に色調の変化する検査光を照射した場合には、そ
の反射光を捕らえた受光画像として、色調が所定のパタ
ーンで変化する画像が作成されることになる。
【0010】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明における第2検出手
段を、欠陥部における明部および暗部の各重心位置を結
ぶ直線の方向により該欠陥部の明暗勾配の方向を検出す
るように構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】第1発明によれば、被検査面に照射された光度
もしくは色調の少なくとも一方が変化する検査光の反射
光を捕らえて受光画像が作成され、この受光画像中の明
暗勾配もしくは色調変化が周囲とは異なる箇所が、欠陥
検出手段により識別されて被検査面の表面欠陥が検出さ
れることになる。そして、第1検出手段により、欠陥部
の周辺における受光画像の明暗勾配もしくは色調変化の
方向が検出され、且つ第2検出手段により、上記受光画
像中の欠陥部における明暗勾配もしくは色調変化の方向
がそれぞれ検出されると共に、種別判定手段により、上
記第1検出手段により検出された欠陥部の周辺における
受光画像の明暗勾配もしくは色調変化の方向と、第2検
出手段により検出された受光画像中の欠陥部における明
暗勾配もしくは色調変化の方向とが比較され、これに基
づいて被検査面の表面欠陥の種別が確実に判定されるこ
とになる。従って、上記被検査面の表面平滑性が乏しい
場合や該被検査面が曲面形状とされて画像および該画像
中における欠陥部の明暗勾配もしくは色調変化の方向が
不鮮明となる場合であっても、上記欠陥検出手段および
種別判定手段により被検査面の表面欠陥の有無ならびに
その欠陥の種別が精度良く判別されることになる。
【0012】また、第2発明によれば、上記欠陥部にお
ける明暗勾配の方向を検出する第2検出手段が、該欠陥
部における明部および暗部の各重心位置を結ぶ直線の方
向により当該欠陥部の明暗勾配の方向を検出するように
構成されているので、被検査面の欠陥部における明暗勾
配の方向を容易且つ正確に検出し得ると共に、この欠陥
部における明暗勾配の方向と、該欠陥部の周辺における
受光画像の明暗勾配の方向とを比較して被検査面の表面
欠陥の種別を判定する場合の判定精度がより一段と向上
することになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は本発明に係る表面欠陥検査装置の全
体概略図であって、本実施例においては、自動車の車体
塗装面における塗装欠陥の有無を検出する場合について
説明する。
【0015】図1に示すように、塗装検査ステーション
Sに搬送された車体1の近傍には、該車体1の塗装面1
aを検査して塗装欠陥の有無を検出する表面欠陥検査装
置2が配置されており、この検査装置2は、台座3上に
載置されたロボット装置4を有し、該ロボット装置4の
先端アーム4aに光照射手段5と、CCDカメラ6とが
支持金具7を介して取り付けられ、これらの光照射手段
5とCCDカメラ6とが、塗装ステーションSに搬入さ
れた車体1の表面、即ち、該車体1の塗装面1aをトレ
ースし、その際、上記光照射手段5により照射された検
査光が車体1の塗膜面1aで反射されてCCDカメラ6
に受光されるようになっている。
【0016】また、上記のような光照射手段5とCCD
カメラ6とによる塗装欠陥検査においては、ホストコン
ピュータ8によって与えられる指令によりロボットコン
トローラ9が制御され、このロボットコントローラ9の
信号がロボット装置4に送られて、該ロボット装置4に
内蔵された所定のアクチュエータ(図示せず)が駆動さ
れ、これにより、ロボット装置4は光照射手段5および
CCDカメラ6が車体1の塗膜面1aをなぞるようにそ
れらを移動させると共に、上記CCDカメラ6により得
られる受光画像を画像処理プロセッサ10に送る。そし
て、この画像処理プロセッサ10は、CCDカメラ6か
らのビデオ信号を増幅したのち微分し、その微分信号の
データをホストコンピュータ8に伝送して解析させ、こ
れにより、車体1の塗装面1a上の塗装欠陥の有無なら
びに欠陥箇所の座標および塗装欠陥の形状、その大小等
を検出するように構成されている。
【0017】次に、上記の光照射手段5の具体的な構成
を説明すると、この光照射手段5は、図2に示すよう
に、一側面が開放されたボックス11内に設けられた光
源としての複数の蛍光灯(特に蛍光灯に限定されるもの
ではない)12…12と、これらの蛍光灯12の前面に
設けられてボックス11の一側面を閉塞する光フィルタ
13および拡散スクリーン14とで構成されている。そ
して、上記光フィルタ13は、各蛍光灯12により照射
される光を明から暗に、あるいは暗から明に所定の明暗
勾配で明度が変化する明暗光に変換し得るように、透過
場所によって光の透過率が異なるように構成されてい
る。即ち、本実施例においては、図2に示す互いに直交
するX,Y方向のうちX方向についてのみ透過率が小か
ら大に変化するように構成されており、この光フィルタ
13により、図3に示すように、X方向に沿って所定の
明暗勾配で暗から明に明度が次第に変化する明暗光が形
成され、この明暗光が上記車体1の塗装面1aに照射さ
れるようになっている。
【0018】また、上記拡散スクリーン14は、光フィ
ルタ13を透過した光を拡散させて車体1の塗装面1a
にムラなく明暗光を照射するためのものである。
【0019】そして、上記のように構成された表面欠陥
検査装置2を用いて、塗装ステーションSに塗装済みの
車体1が搬入されるのに伴い欠陥検査作業が開始さるこ
とになる。即ち、上記ロボット装置4が、ロボットコン
トローラ9に制御されて、光照射手段5とCCDカメラ
6とを一定の間隔で保った状態で、且つこれらを塗装面
1aに対して適切な距離を確保した状態で該塗装面1a
に沿って移動させる。この場合、上記光照射手段5によ
り、図4に示すように、CCDカメラ6の視野Fをカバ
ーする比較的広い塗装面1aに対してX方向に暗から明
に所定の明度勾配で明度が変化する明暗光5aが照射さ
れる。このため、上記塗装面1aには暗から明に明度が
変化する光照射領域が形成れ、また、該光照射領域から
の反射光を受光するCCDカメラ6により、図5に示す
ように、上記明暗光5aの明度変化の方向Xに対応する
矢印X′で示す方向に、暗から明に変化する明暗ある受
光画像15が作成されることになる。
【0020】なお、図5においては、線の密度が粗であ
る程、明度が高く、線の密度が密である程、明度が低い
ことを示している。
【0021】従って、図4に示すように、車体1の塗装
面1aに凸欠陥Aや凹欠陥Bがあると、これらの欠陥
A,Bに照射された明暗光5aの反射状態が、その欠陥
の形状に応じて変化することになる。即ち、上記凸欠陥
Aの場合には、その凸欠陥Aの凸面鏡作用により、図5
に示すように、X′方向に暗から明に変化する受光画像
15中において、該受光画像15中の暗部側に暗部a1
が、また受光画像15中の明部側に明部a2が隣合わせ
となった暗から明に変化する凸欠陥部aが認識されるこ
とになる。一方、図4に示すような凹欠陥Bの場合に
は、その凹欠陥Bの凹面鏡作用により、図5に示すよう
に、X′方向に暗から明に変化する受光画像15中にお
いて、該受光画像15中の暗部側に明部b1が、また受
光画像15中の明部側に暗部b2が隣合わせとなった明
から暗に変化する凹欠陥部bが認識されることになる。
【0022】そして、上記CCDカメラ6により得られ
た受光画像15の明暗変化に基づいて、ホストコンピュ
ータ8により塗装面1aにおける塗装欠陥の位置の座
標、形状および大きさ等の欠陥情報が求められると共
に、塗装欠陥補修時に該欠陥部を研磨する場合における
研磨範囲および研磨深さ等の研磨レベルが、上記欠陥情
報に基づいて設定され、該欠陥情報および研磨レベルが
メモリー内に記憶されることになって、上記塗装欠陥の
補修時には、ホストコンピュータ8のメモリーの記憶内
容に基づいて、欠陥の種類や大きさに応じた所定の補修
動作が行われることになる。
【0023】次に、上記ホストコンピュータ8による塗
装面1aの塗装欠陥の検出ならびにその種別を判定する
ためのメイン動作を、図6に示すフローチャートに基づ
いて説明すると、ホストコンピュータ8は、ステップS
1において、CCDカメラ6により作成された受光画像
15の画像情報を示す信号を画像処理プロセッサ10よ
り入力し、ステップS2では、画像情報を示す信号に基
づいて塗装面1a上の欠陥を検出する。次いで、ステッ
プS3で欠陥の画像を構成する画素数を検出し、この画
素数に基づいて各欠陥の面積およびその周囲長を求め、
ステップS4ではステップS3により求めた欠陥の面積
およびその周囲長に基づいて各欠陥の円らしさ、即ち、
各欠陥の円形度合いを判定したのち、ステップS5にお
いて、各欠陥の明暗比を算出すると共に、ステップS6
では、受光画像15の明暗勾配を度を求める。
【0024】そして、ステップS7では、後に詳述する
各欠陥の種別判定を行い、ステップS8では、上記ステ
ップS3からステップS7により得た結果に基づいてフ
ァジー推論(このファジー推論の一例については後に詳
述する)により各欠陥の種別、形状および大きさ等の欠
陥情報に応じた研磨レベルを決定し、ステップS9にお
いては、ステップS8で決定した研磨レベルをメモリー
に記憶する。そして、ステップS10では塗装面1aの
全領域について上記ステップS1からステップS9の処
理が終了したかを判定し、全領域について処理が完了す
るまで上記ステップS1〜ステップS9の動作を繰り返
し実行する。
【0025】次に、本実施例の特徴部分である上記メイ
ン動作中のステップS7における欠陥の種別判定動作
を、図7に示すフローチャートに基づいて詳しく説明す
ると、上記ホストコンピュータ8は、ステップS11で
受光画像15の明暗勾配が最大となる方向を求める。即
ち、図8に示すように、受光画像15中の欠陥部a′を
基準として、その周囲における複数の方向の勾配を調べ
る。例えば、矢印で示すように、欠陥a′を中心にその
周方向に等間隔に区分された8方向イ〜チについての勾
配を検索し、図例では、暗から明への勾配方向が矢印ト
の方向が最大となることが検出される。
【0026】次いで、ホストコンピュータ8は、ステッ
プS12において、上記欠陥a′の明暗勾配の方向を求
める。即ち、欠陥a′の暗から明への変化方向を求め
る。この場合、図9に示すように、欠陥a′における暗
部a1′の重心位置と、明部a2′の重心位置とを求
め、各重心位置を結ぶ直線の方向により欠陥a′の明暗
勾配の方向が求められることになる。そして、ステップ
S13においては、上記ステップS11で検出した受光
画像15の最大明暗勾配方向(図4に矢印トで示される
方向)と、ステップS12において求めた欠陥a′の明
暗勾配の方向とを比較してその一致度を判定し、両者の
方向が一致していれば欠陥a′が凸欠陥と判定され、ま
た、上記両者の方向が逆であれば欠陥a′が凹欠陥であ
ると判定されることになる。
【0027】ここで、上記メイン動作中のステップS3
ないしステップS7で得た各データをパラメータとし
て、ステップS8において研磨レベルを決定する場合の
ファジー推論の一例を簡単に説明すると、上記ホストコ
ンピュータ8のメモリーには、欠陥画像の画素数、円形
度、欠陥の明暗比、受光画像の明暗勾配値および該受光
画像と欠陥の明暗勾配の一致度に応じて研磨レベルを決
定するための複数の決定規則が記憶されており、例え
ば、欠陥が凸欠陥である場合には、上記決定規則を構成
する前件部として、凸欠陥の円形状態に対応させて、図
10(a)〜(e)に示すように、欠陥画像の画素数、
円形度、欠陥の明暗比、受光画像の明暗勾配値および該
受光画像と欠陥の明暗勾配の一致度の各データについて
それぞれの第1メンバーシップ関数が設定され、また、
上記決定規則を構成する後件部である研磨レベルについ
て、図11に示すように第1メンバーシップ関数が設定
されていると共に、凸欠陥の円形状態に対応させて、上
記と同様に、図12(a)〜(e)に示す欠陥画像の画
素数、円形度、欠陥の明暗比、受光画像の明暗勾配値お
よび該受光画像と欠陥の明暗勾配の一致度の各データに
ついての第2メンバーシップ関数が設定され、また、上
記決定規則を構成する後件部である研磨レベルについ
て、図13に示すように第2メンバーシップ関数が設定
されている。
【0028】そして、ホストコンピュータ8は、図14
に示すように、上記研磨レベルについての第1、第2メ
ンバーシップ関数の和集合を研磨レベルの最終メンバー
シップ関数として設定し、このメンバーシップ関数によ
り凸欠陥の研磨レベルを決定する。
【0029】また、凹欠陥についても、上記と同様に欠
陥画像の画素数、円形度、欠陥の明暗比、受光画像の明
暗勾配値および該受光画像と欠陥の明暗勾配の一致度の
各データについてそれぞれのメンバーシップ関数と、研
磨レベルについてのメンバーシップ関数が設定されてい
る。
【0030】なお、欠陥が凸欠陥であって、その欠陥形
状が比較的大きな場合には中研磨とされ、欠陥形状が比
較的小さい場合には軽研磨とされるように、また、欠陥
が凹欠陥である場合には、重研磨とされるように各メン
バーシップ関数が設定されている。
【0031】以上のように、本実施例によれば、塗装面
1aに照射された明暗光5aの反射光を捕らえて受光画
像15が作成され、この受光画像15の画像情報を示す
信号に基づいてホストコンピュータ8により、上記塗装
面1a上の塗装欠陥が検出されることになる。そして、
このホストコンピュータ8により、欠陥部の周辺におけ
る受光画像15の最大明暗勾配の方向が検出され、且つ
該受光画像15中の欠陥部における明暗勾配の方向がそ
れぞれ検出されると共に、受光画像15の明暗勾配の方
向と欠陥部における明暗勾配の方向とが比較され、これ
に基づいて塗装面1aの塗装欠陥の種別が確実に判定さ
れることになる。従って、上記塗装面1aの表面平滑性
が乏しい場合や該塗装面1aが曲面形状とされて受光画
像15および該画像15中における欠陥部の明暗勾配の
方向が不鮮明となる場合であっても、塗装面1aの塗装
欠陥の有無ならびにその欠陥の種別を精度良く判別する
ことができる。
【0032】更に、上記欠陥部における明暗勾配の方向
が、該欠陥部における明部および暗部の各重心位置を結
ぶ直線の方向により当該欠陥部の明暗勾配の方向が検出
されることになるので、塗装面1aの欠陥部における明
暗勾配の方向を容易且つ正確に検出し得ると共に、この
欠陥部における明暗勾配の方向と、該欠陥部の周辺にお
ける受光画像15の明暗勾配の方向とを比較して塗装面
1aの塗装欠陥の種別を判定する場合の判定精度がより
一段と向上することになる。
【0033】また、図15,16は塗装面に照射する明
暗光として、明から暗への変化が繰り返されている明暗
光を照射する場合の実施例を示し、この場合、上記と同
様構成とされた光照射手段35を構成をする光フィルタ
33は、各蛍光灯(図示せず)により照射される光を明
から暗に、あるいは暗から明への変化が繰り返される明
暗光に変換し得るように、X方向に透過率が小から大に
繰り返し変化するように構成され、上記光照射手段35
により、CCDカメラ26の視野Fをカバーする比較的
広い塗装面21aに対してX方向に暗から明への変化が
連続して繰り返される明暗光35aが照射される。この
ため、塗装面21aには暗から明への変化が繰り返され
る明度変化のある光照射領域が形成れ、また、該光照射
領域からの反射光を受光するCCDカメラ26には、図
16に示すように、上記明暗光35aの暗から明への変
化方向Xに対応する矢印X′で示す方向に、暗から明に
変化が繰り返される明暗ある受光画像45が作成される
ことになる。
【0034】なお、図16において、符号lは、暗から
明への変化が繰り返されている明暗光35a中における
暗から明への一変化領域を示し、また、各領域lにおい
て線の密度が粗である程、明度が高く、線の密度が密で
ある程、明度が低いことを示している。
【0035】そして、上記塗装面21aの光照射領域に
欠陥があると、該欠陥に対応する一変化領域からの明暗
光35aにより、その欠陥の形状に応じて該欠陥部の明
度が変化し、例えば、図15に示すような凸欠陥Cの場
合には、その欠陥Cの凸面鏡作用により、図16に示す
ように、受光画像45中における暗から明に変化する一
変化領域l内に、一側部に暗部c1が他側部に明部c2
が隣合わせとなった暗から明に変化する凸欠陥部cが認
識されることになり、また、図 15に示すような凹欠
陥Dの場合には、その欠陥Dの凹面鏡作用により、図1
6に示すように、受光画像45中における暗から明に変
化する一変化領域l内に、一側部に明部d1が他側部に
暗部ad2が隣合わせとなった明から暗に変化する凹欠
陥部dが認識されることになる。
【0036】従って、上記受光画像45の画像情報を示
す信号に基づいて塗装面21a上の欠陥が検出されるこ
とになると共に、欠陥部の周辺における受光画像45の
最大明暗勾配の方向と、該受光画像45中の欠陥部にお
ける明暗勾配の方向とを比較することにより、塗装面2
1aの塗装欠陥の種別が確実に判定されることになる。
これにより、上記塗装面21aの表面平滑性が乏しい場
合や該塗装面21aが曲面形状とされて受光画像45お
よび該画像45中における欠陥部の明暗勾配の方向が不
鮮明となる場合であっても、塗装面21aの塗装欠陥の
有無ならびにその欠陥の種別を精度良く判別することが
できる。
【0037】なお、本実施例においては、上記塗装面1
a,21aの塗装欠陥を検出する場合について説明した
が、本実施例に係る表面欠陥検査装置2により表面欠陥
が検査される被検査面は塗装面に限定されるものではな
く、該表面欠陥検査装置2により種々の被検査面の表面
欠陥を検出することが可能である。
【0038】また、上記明暗光5a,35aに換えて色
調が次第に変化する検査光、あるいは色調が所定のパタ
ーンで繰り返し変化する検査光を塗装面1a,21aを
始めとする被検査面に照射するように構成しても良い。
この場合には、受光画像の色調変化と該画像中における
欠陥部の色調変化とが相違することになり、これによ
り、上記と同様に被検査面上における欠陥の有無ならび
にその欠陥の種別を判別することが可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、欠陥
検出手段により受光画像中の明暗勾配もしくは色調変化
が周囲とは異なる箇所が識別されて被検査面の表面欠陥
が検出されることになると共に、種別判定手段により第
1、第2検出手段により検出された欠陥部の周辺におけ
る受光画像の明暗勾配もしくは色調変化の方向と該画像
中の欠陥部における明暗勾配もしくは色調変化の方向と
が比較されて、被検査面の表面欠陥の種別が確実に判定
されることになる。従って、上記被検査面の表面平滑性
が乏しい場合や該被検査面が曲面形状とされて画像およ
び該画像中における欠陥部の明暗勾配もしくは色調変化
の方向が不鮮明となる場合であっても、上記欠陥検出手
段および種別判定手段により被検査面の表面欠陥の有無
ならびにその欠陥の種別を精度良く判別することができ
る。
【0040】また、第2発明によれば、欠陥部における
明部および暗部の各重心位置を結ぶ直線の方向に基づい
て第2検出手段により、当該欠陥部の明暗勾配の方向が
容易且つ正確に検出されると共に、この欠陥部における
明暗勾配の方向と、該欠陥部の周辺における受光画像の
明暗勾配の方向とを比較して被検査面の表面欠陥の種別
を判定する場合の判定精度を更に一段と向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表面欠陥検査装置の概略構成を示す斜視
図。
【図2】 光照射手段の分解斜視図。
【図3】 明暗勾配のパターンを示すグラフ。
【図4】 光照射手段による照射状態およびCCDカ
メラによる受光状態を示す拡大図。
【図5】 CCDカメラにより作成される受光画像の
部分拡大図。
【図6】 ホストコンピュータによる塗装欠陥の検出
およびその種別を判定するメイン動作を示すフローチャ
ート図。
【図7】 メイン動作中における塗装欠陥の種別判定
動作を示すフローチャート図。
【図8】 受光画像の最大明暗勾配の方向を求める方
法を説明する受光画像の部分拡大図。
【図9】 欠陥の明暗勾配の方向を求める方法を説明
する画像処理された欠陥部の拡大図。
【図10】 ファジー推論で用いる前件部のメンバーシ
ップ関数の設定例を示すグラフ。
【図11】 研磨レベルのメンバーシップ関数の設定例
を示すグラフ。
【図12】 ファジー推論で用いる前件部のメンバーシ
ップ関数の設定例を示すグラフ。
【図13】 研磨レベルのメンバーシップ関数の設定例
を示すグラフ。
【図14】 研磨レベルの最終メンバーシップ関数の設
定例を示すグラフ。
【図15】 他の実施例の光照射手段による照射状態お
よびCCDカメラによる受光状態を示す拡大図。
【図16】 CCDカメラにより作成される受光画像の
部分拡大図。
【符号の説明】
1a,21a 塗装面 2 表面欠陥検査装置 5,35 光照射手段 5a,35a 明暗光 6,26 CCDカメラ 8 ホストコンピュータ 10 画像処理プロセッサ 15,45 受光画像 A,B,C,D 塗装欠陥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光度もしくは色調の少なくとも一方が変
    化する検査光を被検査面に照射し、その被検査面からの
    反射光を捕らえて受光画像を作成すると共に、該受光画
    像中の明度変化もしくは色調変化に基づいて被検査面の
    表面欠陥を検査する表面欠陥検査装置であって、上記受
    光画像中の明暗勾配もしくは色調変化が周囲とは異なる
    箇所を識別することにより被検査面の表面欠陥を検出す
    る欠陥検出手段と、該欠陥検出手段により検出された欠
    陥部の周辺における受光画像の明暗勾配もしくは色調変
    化の方向を検出する第1検出手段と、上記受光画像中の
    欠陥部における明暗勾配もしくは色調変化の方向を検出
    する第2検出手段と、上記第1、第2検出手段により検
    出された方向を比較することにより欠陥の種別を判定す
    る種別判定手段とが備えられていることを特徴とする表
    面欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 第2検出手段は、欠陥部における明部お
    よび暗部の各重心位置を結ぶ直線の方向により該欠陥部
    の明暗勾配の方向を検出することを特徴とする請求項1
    記載の表面欠陥検査装置。
JP4155846A 1992-05-22 1992-05-22 表面欠陥検査装置 Pending JPH05322543A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4155846A JPH05322543A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 表面欠陥検査装置
KR1019930009039A KR940005944A (ko) 1992-05-22 1993-05-22 표면결함검사장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4155846A JPH05322543A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 表面欠陥検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05322543A true JPH05322543A (ja) 1993-12-07

Family

ID=15614780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4155846A Pending JPH05322543A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 表面欠陥検査装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH05322543A (ja)
KR (1) KR940005944A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8615125B2 (en) 2010-10-08 2013-12-24 Omron Corporation Apparatus and method for inspecting surface state
JP2017009528A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 ダイハツ工業株式会社 不具合の許否判定方法
JP2017181511A (ja) * 2014-11-18 2017-10-05 三菱ケミカル株式会社 金属板の補修方法、及び鋳型の製造方法
US11105614B2 (en) 2017-07-10 2021-08-31 Tekno Idea S.R.L. Devices and processes for detecting surface defects

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100353864B1 (ko) 1999-12-09 2002-09-26 한국전자통신연구원 표면 검사 장치 및 그 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8615125B2 (en) 2010-10-08 2013-12-24 Omron Corporation Apparatus and method for inspecting surface state
JP2017181511A (ja) * 2014-11-18 2017-10-05 三菱ケミカル株式会社 金属板の補修方法、及び鋳型の製造方法
JP2017009528A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 ダイハツ工業株式会社 不具合の許否判定方法
US11105614B2 (en) 2017-07-10 2021-08-31 Tekno Idea S.R.L. Devices and processes for detecting surface defects
US11629953B2 (en) 2017-07-10 2023-04-18 Tekno Idea S.R.L. Devices for detecting painting defects on at least one painted surface to be inspected

Also Published As

Publication number Publication date
KR940005944A (ko) 1994-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4826750B2 (ja) 欠陥検査方法およびその方法を用いた欠陥検査装置
JPS62184908A (ja) タイヤの自動判別方法
KR0185797B1 (ko) 광학적검사방법 및 광학적검사장치
KR100742003B1 (ko) 표면 결함 검사 방법 및 장치
JPH05322543A (ja) 表面欠陥検査装置
KR100785308B1 (ko) 칩 엘이디 표면 검사 방법 및 장치
JP3017572B2 (ja) 表面状態検査方法
JP3100449B2 (ja) 表面状態検査装置
JP3206675B2 (ja) 画像処理方法
JP3339677B2 (ja) 表面状態検査用スクリーン及びそのスクリーンを用いた検査装置
JP4017585B2 (ja) 塗装面の検査装置
JP3100448B2 (ja) 表面状態検査装置
JPS6232345A (ja) 欠点検出装置
JP3095820B2 (ja) 表面状態検出装置
JP2955686B2 (ja) 表面欠陥検査装置
JP3056552B2 (ja) 表面状態検査方法
JP3054227B2 (ja) 表面欠陥検査装置
JP3025562B2 (ja) 明暗照明による表面状態検査方法
JP2926365B2 (ja) 表面欠陥検査装置
JPH0783638A (ja) レンズのゲート位置検出装置
JP2960978B2 (ja) 表面状態検査用照明装置
JPH0814846A (ja) 半田接合部の検査装置
JPH04109153A (ja) 表面欠陥検査装置
KR102433319B1 (ko) Led 광원용 확산 렌즈 비전 검사 방법
JP3062293B2 (ja) 表面欠陥検査装置