JP3206675B2 - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP3206675B2
JP3206675B2 JP15860292A JP15860292A JP3206675B2 JP 3206675 B2 JP3206675 B2 JP 3206675B2 JP 15860292 A JP15860292 A JP 15860292A JP 15860292 A JP15860292 A JP 15860292A JP 3206675 B2 JP3206675 B2 JP 3206675B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象物を撮像して画像
処理し、この画像処理された対象物の画像を構成する画
素に基づいて該対象物の面積および周囲長を算出してそ
の形状を認識する画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、車体に対す
る塗装完了後に塗装面の表面状態が検査される。即ち、
上記塗装面における塗装欠陥の有無が検出されることに
なるのであるが、該塗装面を始めとする各種の被検査面
の表面状態を検査する場合に、該被検査面を画像処理
し、この画像から被検査面の表面状態を検査する技術が
知られている。例えば特開昭62−233710号公報
によれば、被検査面にレーザスリット光を投射して、そ
の反射光をスクリーン上に投影させ、その投影像から被
検査面の表面欠陥を検出する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に被検査面としての塗装面を画像処理し、この画像に基
づいて塗装欠陥を検出した場合には、その欠陥の大き
さ、形状等に応じてその周囲を研磨し、欠陥部位が補修
されることになるのであるが、欠陥部位を研磨する場合
には、欠陥の大きさ、形状等を的確に検出することによ
り研磨範囲が決定される。
【0004】この場合、上記のように画像処理された欠
陥部の画像から該欠陥部の大きさ、形状等を認識する方
法の1つに、欠陥部の画像を構成する画素に基づいて該
欠陥の面積および周囲長を算出し、この算出値により欠
陥の円形度合いを求める方法がある。そして、この欠陥
の円形度合いに応じて研磨範囲が決定され、該欠陥の周
囲が研磨されることになるのであるが、実際の欠陥形状
が矩形もしくは真円形に近い整った形状であれば、その
形状に比較的忠実に欠陥画像が作成されることになり、
実際の欠陥形状に合致した円形度合いが求められること
になって、その後における研磨範囲が適切に決定される
ことになる。しかしながら、図15に示すように、実際
の欠陥(イ)の形状がイビツな場合には、その欠陥の画
像(ロ)が複数の画素(ハ)…(ハ)により構成される
関係上、該欠陥の画像(ロ)と実際の欠陥(イ)の形状
とがかけ離れた状態となり、実際の欠陥形状を画像
(ロ)より認識する場合の認識精度が低下すると共に、
実際の欠陥形状に合致した円形度合いを求めることが困
難となって、その後における研磨範囲を適切に設定する
ことができず、研磨不足や必要以上に研磨されるという
不具合が発生することになる。
【0005】また、実際の欠陥が微少であって、欠陥部
の画像を構成する画素数が極端に少ない場合において
も、欠陥部の画像が実際の欠陥形状とはかけ離れた形状
に画像処理され、この場合にも上記と同様に、実際の欠
陥形状を画像より認識する場合の認識精度が低下すると
共に、その欠陥の円形度合いを適正に求めることが困難
となって、その後における研磨作業に支障をきたすこと
になっていた。
【0006】そこで本発明は、対象物を画像処理し、こ
の画像処理された対象物を示す画素に基づいて該対象物
の面積および周囲長を算出してその形状を認識する場合
に、上記対象物がイビツな形状の場合や該対象物の画像
を構成する画素数が少ない場合であっても、該対象物の
形状を画像より的確に認識し得ると共に、その円形度合
いを適切に判定し得ることのできる画像処理方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】まず、本発明の請求項1
に記載の発明(以下、第1発明という)は、対象物を撮
像して画像処理し、この画像処理された対象物の画像を
構成する画素に基づいて該対象物の面積および周囲長を
算出してその形状を認識する画像処理方法であって、
記対象物の画像を構成する画素数を予め設定された所定
値と比較し、この画素数が上記所定値より小さい場合、
上記対象物の画像を構成する単位画素に相当する大きさ
の基準部およびその周囲の検出部を有する特徴抽出フィ
ルタを用いて、該フィルタの基準部を上記対象物の画像
を構成する画素に隣接する周囲の各単位画素に重合させ
ながら移動させて該フィルタの検出部の各々と対象物画
像を構成する画素との重なりの有るなしを検出すること
により該対象物画像の角部および凹凸部を検索すると共
に、この検索結果に基づいて上記フィルタの基準部の移
動した各単位画素毎に、上記各検出部と対象物画像を構
成する各画素との重なりの数を算出し、この重なりの数
に応じて設定された補正パターンにしたがって、上記
象物画像を平滑化するように該対象物画像の角部および
凹凸部における画素を増加させる方向に補正すると共
に、周囲長を補正し、該補正後の対象物画像に基づいて
対象物の面積および周囲長を算出することを特徴とす
る。
【0009】
【0010】
【作用】第1発明によれば、上記対象物の画像を構成す
る画素数を予め設定された所定値と比較し、この画素数
が上記所定値より小さい場合、特徴抽出フィルタにより
対象物の画像の角部および凹凸部が検索されると共に、
この検索結果に基づいて上記フィルタの基準部の移動し
た各単位画素毎に、上記各検出部と対象物画像を構成す
る各画素との重なりの数を算出し、この重なりの数に応
じて設定された補正パターンにしたがって、上記対象物
画像を平滑化させるように該対象物画像の角部および凹
凸部における画素が増加される方向に補正されると共
に、周囲長が補正され、この平滑化された補正後の対象
物画像に基づいて対象物の面積および周囲長が算出され
ることになって、対象物の形状がイビツな場合、あるい
は該対象物の画像を構成する画素数が少ない場合におい
ても、その対象物の実際形状と該対象物の画像とがかけ
離れた状態となることが極力抑制され、これにより、対
象物の画像に基づいて実際の対象物の形状を適切に認識
し得ると共に、該対象物の円形度合いが適切に判定され
ることになる。
【0011】また、対象物の画像を平滑化させる場合
に、該対象物画像の角部および凹凸部にける画素を増
加させて平滑化し、この平滑化された補正後の対象物画
像に基づいて対象物の面積および周囲長が補正されるこ
とになるので、少なくとも対象物画像が実際の対象物形
状より小さく補正されることが防止されることになる。
これにより、例えば、対象物としての塗装欠陥の円形度
合いを判定し、その円形度合い基づいて研磨範囲を設定
する場合に、その研磨範囲が不足して欠陥部が残るとい
う不具合が確実に解消されることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】なお、本実施例においては本発明に係る画
像処理方法により自動車の車体塗装面を画像処理し、こ
の画像処理された塗装面における塗装欠陥を検出する場
合について説明する。
【0014】図1に示すように、塗装検査ステーション
Sに搬送された車体1の近傍には、該車体1の塗装面1
aを検査して塗装欠陥を検出する画像処理装置2が配置
されており、この画像処理装置2は、台座3上に載置さ
れたロボット装置4を有し、該ロボット装置4の先端ア
ーム4aに光照射手段5と、CCDカメラ6とが支持金
具7を介して取り付けられ、これらの光照射手段5とC
CDカメラ6とが、塗装ステーションSに搬入された車
体1の表面、即ち、該車体1の塗装面1aをトレース
し、その際、上記光照射手段5により照射された検査光
が車体1の塗膜面1aで反射されてCCDカメラ6に受
光されるようになっている。
【0015】また、上記のような光照射手段5とCCD
カメラ6とによる塗装欠陥検査においては、ホストコン
ピュータ8によって与えられる指令によりロボットコン
トローラ9が制御され、このロボットコントローラ9の
信号がロボット装置4に送られて、該ロボット装置4に
内蔵された所定のアクチュエータ(図示せず)が駆動さ
れ、これにより、ロボット装置4は光照射手段5および
CCDカメラ6が車体1の塗膜面1aをなぞるようにそ
れらを移動させると共に、上記CCDカメラ6により得
られる受光画像を画像処理プロセッサ10に送る。そし
て、この画像処理プロセッサ10は、CCDカメラ6か
らのビデオ信号を増幅したのち微分し、その微分信号の
データをホストコンピュータ8に伝送して解析させ、こ
れにより、車体1の塗装面1a上の塗装欠陥の有無なら
びに欠陥箇所の座標および塗装欠陥の形状、その大小等
を検出するように構成されている。
【0016】次に、上記の光照射手段5の具体的な構成
を説明すると、この光照射手段5は、図2に示すよう
に、一側面が開放されたボックス11内に設けられた光
源としての複数の蛍光灯(特に蛍光灯に限定されるもの
ではない)12…12と、これらの蛍光灯12の前面に
設けられてボックス11の一側面を閉塞する光フィルタ
13および拡散スクリーン14とで構成されている。そ
して、上記光フィルタ13は、各蛍光灯12により照射
される光を明から暗に、あるいは暗から明に所定の明暗
勾配で明度が変化する明暗光に変換し得るように、透過
場所によって光の透過率が異なるように構成されてい
る。即ち、本実施例においては、図2に示す互いに直交
するX,Y方向のうちX方向についてのみ透過率が小か
ら大に変化するように構成されており、この光フィルタ
13により、図3に示すように、X方向に沿って所定の
明暗勾配で暗から明に明度が次第に変化する明暗光が形
成され、この明暗光が上記車体1の塗装面1aに照射さ
れるようになっている。
【0017】また、上記拡散スクリーン14は、光フィ
ルタ13を透過した光を拡散させて車体1の塗装面1a
にムラなく明暗光を照射するためのものである。
【0018】そして、上記のように構成された画像処理
装置2を用いて、塗装ステーションSに塗装済みの車体
1が搬入されるのに伴い欠陥検査作業が開始さることに
なる。即ち、上記ロボット装置4が、ロボットコントロ
ーラ9に制御されて、光照射手段5とCCDカメラ6と
を一定の間隔で保った状態で、且つこれらを塗装面1a
に対して適切な距離を確保した状態で該塗装面1aに沿
って移動させる。この場合、上記光照射手段5により、
図4に示すように、CCDカメラ6の視野Fをカバーす
る比較的広い塗装面1aに対してX方向に暗から明に所
定の明度勾配で明度が変化する明暗光5aが照射され
る。このため、上記塗装面1aには暗から明に明度が変
化する光照射領域が形成れ、また、該光照射領域から
の反射光を受光するCCDカメラ6により、図5に示す
ように、上記明暗光5aの明度変化の方向Xに対応する
矢印X′で示す方向に、暗から明に変化する明暗ある受
光画像15が作成されることになる。
【0019】なお、図5においては、線の密度が粗であ
る程、明度が高く、線の密度が密である程、明度が低い
ことを示している。
【0020】従って、図4に示すように、車体1の塗装
面1aに凸欠陥Aや凹欠陥Bがあると、これらの欠陥
A,Bに照射された明暗光5aの反射状態が、その欠陥
の形状に応じて変化することになる。即ち、上記凸欠陥
Aの場合には、その凸欠陥Aの凸面鏡作用により、図5
に示すように、X′方向に暗から明に変化する受光画像
15中において、該受光画像15中の暗部側に暗部a1
が、また受光画像15中の明部側に明部a2が隣合わせ
となった暗から明に変化する凸欠陥部aが認識されるこ
とになる。一方、図4に示すような凹欠陥Bの場合に
は、その凹欠陥Bの凹面鏡作用により、図5に示すよう
に、X′方向に暗から明に変化する受光画像15中にお
いて、該受光画像15中の暗部側に明部b1が、また受
光画像15中の明部側に暗部b2が隣合わせとなった明
から暗に変化する凹欠陥部bが認識されることになる。
【0021】そして、上記CCDカメラ6により得られ
た受光画像15中の明暗変化がホストコンピュータ8に
より検出されて、該ホストコンピュータ8により塗装面
1aにおける塗装欠陥の有無およびその位置の座標が求
められると共に、欠陥部の画像を構成する画素数に基づ
いて該欠陥の形状や大きさ等が求められるようになって
おり、これらの欠陥情報に基づいて塗装欠陥を補修する
場合に欠陥部を研磨するための研磨範囲および研磨深さ
等の研磨レベルが設定され、上記欠陥情報と共に設定さ
れた研磨レベルがホストコンピュータ8のメモリー内に
記憶されることになって、上記塗装欠陥の補修時には、
メモリーの記憶内容に基づいて欠陥の種類や大きさに応
じた所定の補修動作が行われることになる。
【0022】次に、上記ホストコンピュータ8による塗
装面1aの塗装欠陥の検出ならびにその種別等を判定す
るためのメイン動作を、図6に示すフローチャートに基
づいて説明すると、ホストコンピュータ8は、ステップ
S1において、CCDカメラ6により作成された受光画
像15の画像情報を示す信号を画像処理プロセッサ10
より入力し、ステップS2で画像情報を示す信号に基づ
いて塗装面1a上の欠陥を検出する。次いで、ステップ
S3では、上記ステップS2で検出された各欠陥につい
て、後に詳述する円形度を判定し、ステップS4におい
て、各欠陥の明暗比を算出すると共に、ステップS5で
は、受光画像15の明暗勾配を求める。
【0023】そして、ステップS6では、上記受光画像
15の明暗勾配の方向と欠陥の明暗勾配の方向の一致度
に基づいて各欠陥の種別を判定し、ステップS7におい
て、上記ステップS3からステップS6により得た結果
に基づいてファジー推論(このファジー推論の一例につ
いては後に詳述する)により各欠陥の種別、形状および
大きさ等の欠陥情報に応じた研磨レベルを決定し、ステ
ップS8においては、ステップS7で決定した研磨レベ
ルをメモリーに記憶する。そして、ステップS9では塗
装面1aの全領域について上記ステップS1からステッ
プS8の処理が終了したかを判定し、全領域について処
理が完了するまで上記ステップS1〜ステップS8の動
作を繰り返し実行する。
【0024】次に、本実施例の特徴部分である上記メイ
ン動作中のステップS3における欠陥の円形度の判定動
作を、図7に示すフローチャートに基づいて詳しく説明
すると、上記ホストコンピュータ8は、ステップS10
において受光画像15中の欠陥部の画像を構成する画素
数を抽出する。この場合、図8に示すように、欠陥A′
の画像a′が、受光画像15を構成する複数の単位画素
15a…15aにより表せられることになる。次いで、
ホストコンピュータ8は、ステップS11で欠陥画像
a′の画素数が予め設定された所定値より小であるか否
かを判定し、NOのとき、即ち、欠陥画像a′を構成す
る単位画素15aの画素数が所定値より小でないと判定
したときは、ステップS12において、上記ステップ
S11で抽出した欠陥画像a′を構成する画素数に基づ
いて、該欠陥画像a′の面積および周囲長を算出して欠
陥の円形度を判定する。
【0025】また、上記ステップS11において、YE
Sのとき、即ち、欠陥画像a′の画素数が所定値より小
であると判定したときには、図8に示すような特徴抽出
フィルタ16を欠陥画像a′の周囲に沿って走査させて
該欠陥画像a′が補正されることになるのであるが、上
記特徴抽出フィルタ16は、受光画像15を構成する単
位画素15aに相当する大きさの基準部16aとその周
囲の上下左右の検出部16b…16bとを有する構成と
されている。
【0026】そして、ステップS13では、特徴抽出フ
ィルタ16の走査を開始するための基準位置を設定する
のであるが、この場合、図8に示すように、欠陥画像
a′の周囲に位置する単位画素15aについて1〜18
の番号付け行い、例えば、1番の単位画素15aに特徴
抽出フィルタ16の基準部16を位置させる。次いで、
ステップS14では走査を開始し、上記特徴抽出フィル
タ16の基準部16aを1〜18の番号が付された単位
画素15aに重ね合わせて順次移動させ、ステップS1
5において、上記特徴抽出フィルム16における上下左
右の各検出部16bと欠陥画像a′を構成する各単位画
素15aとの重なり具合を判定する。そして、例えば、
特徴抽出フィルタ16の基準部16aが、図8に示す1
番の単位画素15aに重ねられた場合には、該特徴抽出
フィルタ16の各検出部16bと欠陥画像a′を構成す
る単位画素15aとの重なりが1個であり、この場合に
は、ステップS16で画素数を増加させることなく周囲
長を1とカウントする。また、例えば、特徴抽出フィル
タ16の基準部16aが、図8に示す5番の単位画素1
5aに重ねられた場合には、該特徴抽出フィルタ16の
各検出部16bと欠陥画像a′を構成する単位画素15
aとの重なりが2個であり、この場合には、ステップS
17で画素数を0.5増加させるように補正すると共
に、周囲長を√2とカウントする。更に、特徴抽出フィ
ルタ16の基準部16aが、図8に示す3番および16
番の単位画素15aに重ねられた場合には、該特徴抽出
フィルタ16の各検出部16bと欠陥画像a′を構成す
る単位画素15aとの重なりが3個であり、この場合に
は、ステップS18で画素数を1増加させるように補正
すると共に、周囲長を1とカウントする。
【0027】その後、ステップS19では走査が完了し
たか否かを判定し、YESと判定されるまで、上記ステ
ップS15ないしステップS18を繰り返し実行し、Y
ESと判定したときには、上記特徴抽出フィルタ16の
各検出部16bとの重なり具合に応じて補正された欠陥
画像a′の画素数に基づいてステップS12で面積およ
び周囲長を算出して、円形度を判定する。即ち、図8に
示すように、欠陥画像a′の面積が補正前においては1
9(単位画素1個について面積を1とする)であり、そ
の周囲長が26であるのに対して、補正後においては、
図9に示すように面積が23に増加し、逆に周囲長が1
9.6に減少することになる。
【0028】ここで、上記メイン動作中のステップS3
ないしステップS6で得た各データをパラメータとし
て、ステップS7において研磨レベルを決定する場合の
ファジー推論の一例を簡単に説明すると、上記ホストコ
ンピュータ8のメモリーには、欠陥画像の画素数、円形
度、欠陥の明暗比、受光画像の明暗勾配値および該受光
画像と欠陥の明暗勾配の一致度に応じて研磨レベルを決
定するための複数の決定規則が記憶されており、例え
ば、欠陥が凸欠陥である場合には、上記決定規則を構成
する前件部として、凸欠陥の円形状態に対応させて、図
10(a)〜(e)に示すように、欠陥画像の画素数、
円形度、欠陥の明暗比、受光画像の明暗勾配値および該
受光画像と欠陥の明暗勾配の一致度の各データについて
それぞれの第1メンバーシップ関数が設定され、また、
上記決定規則を構成する後件部である研磨レベルについ
て、図11に示すように第1メンバーシップ関数が設定
されていると共に、凸欠陥の円形状態に対応させて、上
記と同様に、図12(a)〜(e)に示す欠陥画像の画
素数、円形度、欠陥の明暗比、受光画像の明暗勾配値お
よび該受光画像と欠陥の明暗勾配の一致度の各データに
ついての第2メンバーシップ関数が設定され、また、上
記決定規則を構成する後件部である研磨レベルについ
て、図13に示すように第2メンバーシップ関数が設定
されている。
【0029】そして、ホストコンピュータ8は、図14
に示すように、上記研磨レベルについての第1、第2メ
ンバーシップ関数の和集合を研磨レベルの最終メンバー
シップ関数として設定し、このメンバーシップ関数によ
り凸欠陥の研磨レベルを決定する。
【0030】また、凹欠陥についても、上記と同様に欠
陥画像の画素数、円形度、欠陥の明暗比、受光画像の明
暗勾配値および該受光画像と欠陥の明暗勾配の一致度の
各データについてそれぞれのメンバーシップ関数と、研
磨レベルについてのメンバーシップ関数が設定されてい
る。
【0031】なお、欠陥が凸欠陥であって、その欠陥形
状が比較的大きな場合には中研磨とされ、欠陥形状が比
較的小さい場合には軽研磨とされるように、また、欠陥
が凹欠陥である場合には、重研磨とされるように各メン
バーシップ関数が設定されている。
【0032】以上のように、本実施例によれば、特徴抽
出フィルタ16の各検出部16bと欠陥A′の画像a′
を構成する単位画素15aとの重なり具合に基づいて該
画像a′を平滑化させるように画素数が、図8に示す状
態より図9に示す状態に補正され、この平滑化された補
正後の画像a′に基づいて欠陥A′の面積および周囲長
が算出されることになって、欠陥A′の形状がイビツな
場合、あるいは該欠陥A′の画像a′を構成する画素数
が少ない場合においても、図8に示すように、その欠陥
A′の実際形状と該欠陥A′の画像a′の形状とがかけ
離れた状態となることが極力抑制され、これにより、図
9に示す欠陥A′の画像a′に基づいて実際の欠陥A′
の形状を適切に認識し得ると共に、該欠陥A′の円形度
合いを適切に判定することができる。
【0033】また、本実施例においては、欠陥A′の画
像a′を平滑化させる場合に、該画像a′の画素数を増
加させて平滑化し、この平滑化された補正後の画像に基
づいて欠陥A′の面積および周囲長が算出されることに
なるので、少なくとも欠陥画像a′が実際の欠陥A′の
形状より小さく補正されることが防止されることにな
る。これにより、欠陥A′の円形度を判定し、その円形
度に基づいて補修のための研磨範囲を設定する場合に、
その研磨範囲が不足して欠陥部が残るという不具合を確
実に解消することができる。
【0034】なお、特徴抽出フィルタ16の各検出部1
6bと欠陥画像a′との重なり具合に基づいて該欠陥画
像a′の画素数を増加補正する場合の、増加量は本実施
例の内容に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、上記
対象物の画像を構成する画素数を予め設定された所定値
と比較し、この画素数が上記所定値より小さい場合、
徴抽出フィルタにより対象物の画像の角部および凹凸部
が検索されると共に、この検索結果に基づいて上記フィ
ルタの基準部の移動した各単位画素毎に、上記各検出部
と対象物画像を構成する各画素との重なりの数を算出
し、この重なりの数に応じて設定された補正パターンに
したがって、上記対象物画像を平滑化させるように該対
象物画像の角部および凹凸部における画素が増加される
方向に補正されると共に、周囲長が補正され、この平滑
化された補正後の対象物画像に基づいて対象物の面積お
よび周囲長が算出されることになって、対象物の形状が
イビツな場合、あるいは該対象物の画像を構成する画素
数が少ない場合においても、その対象物の実際形状と該
対象物の画像とがかけ離れた状態となることが極力抑制
され、これにより、対象物の画像に基づいて実際の対象
物の形状を適切に認識し得ると共に、該対象物の円形度
合いを適切に判定することができる。
【0036】また、対象物の画像を平滑化させる場合
に、該対象物画像の角部および凹凸部にける画素を増
加させて平滑化し、この平滑化された補正後の対象物画
像に基づいて対象物の面積および周囲長が補正されるこ
とになるので、少なくとも対象物画像が実際の対象物形
状より小さく補正されることが防止されることになっ
て、例えば、対象物としての塗装欠陥の円形度合いを判
定し、その円形度合い基づいて研磨範囲を設定する場合
に、その研磨範囲が不足して欠陥部が残るという不具合
を確実に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像処理方法により塗装欠陥
を検出するための画像処理装置の斜視図。
【図2】 画像処理装置を構成する光照射手段の分解
斜視図。
【図3】 光照射手段により照射される明暗光の明暗
勾配を示すグラフ。
【図4】 光照射手段による照射状態およびCCDカ
メラによる受光状態を示す拡大図。
【図5】 CCDカメラにより作成される受光画像の
部分拡大図。
【図6】 ホストコンピュータによる画像処理のメイ
ン動作を示すフローチャート図。
【図7】 ホストコンピュータによるメイン動作中の
円形度判定動作を示すフローチャート図。
【図8】 欠陥部の拡大画像。
【図9】 補正処理後の欠陥部の拡大画像。
【図10】 ファジー推論で用いる前件部のメンバーシ
ップ関数の設定例を示すグラフ。
【図11】 研磨レベルのメンバーシップ関数の設定例
を示すグラフ。
【図12】 ファジー推論で用いる前件部のメンバーシ
ップ関数の設定例を示すグラフ。
【図13】 研磨レベルのメンバーシップ関数の設定例
を示すグラフ。
【図14】 研磨レベルの最終メンバシップ関数の設定
例を示すグラフ。
【図15】 従来における画像処理の問題点を説明する
ための欠陥および欠陥画像の拡大図。
【符号の説明】
1a 塗装面 2 画像処理装置 5 光照射手段 5a 明暗光 6 CCDカメラ 8 ホストコンピュータ 10 画像処理プロセッサ 15 受光画像 15a 単位画素 16 特徴抽出フィルタ 16a 基準部 16b 検出部 A,B,A′ 塗装欠陥 a′ 欠陥画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を撮像して画像処理し、この画像
    処理された対象物の画像を構成する画素に基づいて該対
    象物の面積および周囲長を算出してその形状を認識する
    画像処理方法であって、上記対象物の画像を構成する画
    素数を予め設定された所定値と比較し、この画素数が上
    記所定値より小さい場合、上記対象物の画像を構成する
    単位画素に相当する大きさの基準部およびその周囲の検
    出部を有する特徴抽出フィルタを用いて、該フィルタの
    基準部を上記対象物の画像を構成する画素に隣接する周
    囲の各単位画素に重合させながら移動させて該フィルタ
    の検出部の各々と対象物画像を構成する画素との重なり
    の有るなしを検出することにより該対象物画像の角部お
    よび凹凸部を検索すると共に、この検索結果に基づいて
    上記フィルタの基準部の移動した各単位画素毎に、上記
    各検出部と対象物画像を構成する各画素との重なりの数
    を算出し、この重なりの数に応じて設定された補正パタ
    ーンにしたがって、上記対象物画像を平滑化するように
    該対象物画像の角部および凹凸部における画素を増加さ
    せる方向に補正すると共に、周囲長を補正し、該補正後
    の対象物画像に基づいて対象物の面積および周囲長を算
    出することを特徴とする画像処理方法。
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