JPH08178863A - レンチキュラーレンズシートの欠陥検査方法 - Google Patents

レンチキュラーレンズシートの欠陥検査方法

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JPH08178863A
JPH08178863A JP6336593A JP33659394A JPH08178863A JP H08178863 A JPH08178863 A JP H08178863A JP 6336593 A JP6336593 A JP 6336593A JP 33659394 A JP33659394 A JP 33659394A JP H08178863 A JPH08178863 A JP H08178863A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 益々の高品位化、多量産化に対応できるブラ
ックストライプの白欠陥欠陥検査方法を提供する。 【構成】 レンチキュラーレンズシートを、一定速度で
移動させながら、反射暗視野照明を用い、出光面側から
線状領域撮像手段により撮像し、撮像により得られた信
号を画像処理することにより、ブラックストライプ部の
遮光性の膜部の白欠陥を検出する自動検査方法におい
て、レンチキュラーレンズシートの所定の直線領域を反
射暗視野光にて撮像する照明手段と線状領域撮像手段の
方向をレンチキュラーレンズシート面に対してなす角を
それぞれ角度度θ1、θとしたとき、角θの値をふり、
各θ値に対応する欠陥部の微分信号S1と欠陥周辺部の
微分信号の標準偏差N1を求め、欠陥部の微分信号S1
と欠陥周辺部の微分信号の標準偏差N1との比S1/N
1が極大になる角度θ2を求めることにより、照明手段
のレンチキュラーレンズシート面に対してなす角を所定
の角度θ1に対応する、線状領域撮像手段の欠陥検出に
適当なレンチキュラーレンズシート面に対してなす角θ
2を求め、この角θ2に設定して撮像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,透過型プロジエクショ
ンスクリーンに使用されるレンチキュラーレンズシート
の外観検査方法に関し、特に、レンチキュラーレンズシ
ートのブラックストライプ部の白欠陥検出をインライン
で行う際の自動検査装置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】透過型プロジエクションスクリーン用の
レンチキュラーレンズシートは、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等の透明樹脂からなり、図6に示すよう
に、一般に、スクリーンとして使用した場合の光源側と
出光面側にレンチキュラーレンズ61、62を設け、コ
ントラストを上げ画像をシヤープにするために、出光面
側のレンチキュラーレンズ61間にブラックストライプ
63と呼ばれる、遮光性のストライプ部を配設してい
る。このブラックストライプと呼ばれる、遮光性のスト
ライプ部は、レンチキュラーレンズシート60をアクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂等にて押し出し成形した
後、引き続きロール間を通しながら遮光性の膜部を印刷
して作製しており、遮光性の膜部が作製される過程やそ
の後において部分的に欠如または破損した箇所(以後、
白欠陥と呼ぶ)が発生する。この為、スクリーンとして
使用された場合には、外部からの反射光により、コント
ラストや画像のシヤープさを損なう原因となっており、
その箇所を特定し修正するか、そのスクリーンを選別除
去しなければならず、この白欠陥部の箇所を特定してお
くことが必要であった。
【0003】従来、レンチキュラーレンズシートの上記
白欠陥を検出する外観検査方法としては、人間の目視に
よる方法が採られていたが、近年、透過型プロジエクシ
ョンスクリーン用のレンチキュラーレンズシートについ
ては、高品位化、多量産化が求められるようになってき
ており、従来の肉眼での検査については、人による差
や、再現性に問題があるため、人手に代わり、安定して
欠陥を検出しコンパクトで安価な自動検査装置が求めら
れるようになってきた。又、量産対応としても自動化さ
れた装置による検査が求められてきた。これに対応する
ため、本願発明者等により、図7に示すような、少なく
とも、レンチキュラーレンズシート74の移動方向に対
して略直角方向の、該レンチキュラーレンズシート74
の所定直線領域を撮像視野75とし、反射暗視野光にて
撮像するための線状領域撮像手段であるCCDラインセ
ンサカメラ71と、撮像の為の反射暗視野照明を供給す
る照明手段である光源72と、線状領域撮像手段により
得られた画像データに基づき、欠陥の検出を行う画像処
理手部73とを備えて、連続する板状のレンチキュラー
レンズシート74をレンチキュラーレンズの方向(ブラ
ックストライプの方向に)一定速度で移動させながら、
該レンチキュラーレンズシート74の欠陥を検出する欠
陥検査方法が提案されてきた。この方法のおいては、単
に、レンチキュラーレンズシート74からの光をCCD
ラインセンサ71により、レンチキュラーレンズシート
74の略真上、即ち、レンチキュラーレンズシート74
の面となす角が略90度となるようにして反射暗視野照
明により撮影を行っていた。しかしながら、益々、高品
位化、多量産化が求められるようになってきて、上記の
方法では、いくらCCDラインセンサカメラの視野を小
としても(倍率を上げても)300μm以下のブラック
ストライプの白欠陥を検出することができず、問題とな
っていた。300μm以下のブラックストライプの白欠
陥を検出することができない理由としては、レンチキュ
ラーレンズシート内部に混入させている拡散材により、
欠陥検出のS/Nが低下してしまうためと言われていた
が、S/N向上させる適当な方法は提案されていなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、レンチキ
ュラーレンズを反射暗視野照明し、線状領域撮像手段に
よって撮影した画像に画像処理を施して試料のブラック
ストライプの白欠陥を製造ライン(インライン)で検出
する自動検査方法においても、益々の高品位化、多量産
化に対応できる欠陥検査方法が求められるようになって
きた。本発明は、このような状況のもと、レンチキュラ
ーレンズを反射暗視野照明し、線状領域撮像手段によっ
て撮影した画像に画像処理を施してレンチキュラーレン
ズのブラックストライプ部の白欠陥を検出する自動検査
方法において、欠陥検出のための信号のS/Nを向上さ
せ、益々の高品位化に対応できる自動検査方法を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のレンチキュラー
レンズシートの欠陥検査方法は、少なくとも、枚葉板状
ないし連続する板状のレンチキュラーレンズシートの移
動方向に対して略直角方向の幅を跨ぐ、該レンチキュラ
ーレンズシートの所定直線領域を、反射暗視野光にて撮
像するための1個ないし複数の線状領域撮像手段と、該
線状領域撮像手段に対し、撮像の為の反射暗視野照明を
供給する照明手段と、線状領域撮像手段により得られた
画像データに基づき、欠陥の検出を行う画像処理手段と
を備えて、レンチキュラーレンズシートを一定速度で移
動させながら、該レンチキュラーレンズシートの欠陥を
検出する欠陥検査方法において、前記照明手段がレンチ
キュラーレンズシート面となす角を所定の角度θ1に設
定してレンチキュラーレンズシートを撮像した際の、前
記所定の直線領域を反射暗視野光にて撮像する線状領域
撮像手段のレンチキュラーレンズシート面となす角θの
値をふり、種々のθ値に対応する欠陥部の微分信号S1
と欠陥周辺部の微分信号の標準偏差N1を求め、欠陥部
の微分信号S1と欠陥周辺部の微分信号の標準偏差N1
との比S1/N1が極大になる角度θ2を求め、線状領
域撮像手段のレンチキュラーレンズシート面となす角を
θ2に設定し、撮像することを特徴とするものである。
上記、欠陥部の微分信号S1と欠陥周辺部の微分信号の
標準偏差N1は、実際の欠陥検出を二次微分信号を用い
て行う場合には、二次微分信号を用いることが好まし
い。尚、図3(a)に示すように、上記において、照明
手段のレンチキュラーレンズシート面となす角θ1と
は、照明手段から撮像手段により撮影する所定の直線領
域、即ち撮影視野領域への方向とレンチキュラーレンズ
シート面とのなす角度であり、撮像手段とレンチキュラ
ーレンズシート面となす角θとは、撮像手段から撮影す
る所定の直線領域、即ち撮影視野領域への方向とレンチ
キュラーレンズシート面とのなす角度であり、且つ、照
明手段と撮像手段とはレンチキュラーレンズ面の撮影視
野領域での法線に対し互いに反対側にある。
【0006】
【作用】本発明のレンチキュラーレンズシートの欠陥検
査方法は、上記のような構成にすることにより、レンチ
キュラーレンズを反射暗視野照明し、線状領域撮像手段
によって撮影した画像に画像処理を施して試料の欠陥を
検出する自動検査方法において、益々の高品位化に対応
できる自動検査方法を可能としている。詳しくは、線状
領域撮像手段と照明手段との位置関係を、前記照明手段
の位置をレンチキュラーレンズシート面に対してなす角
を所定の角度θ1に設定したときの、前記所定の直線領
域を反射暗視野光にて撮像する線状領域撮像手段のレン
チキュラーレンズシート面に対してなす角θの値をふ
り、種々のθの値に対応する欠陥部の微分信号Sと欠陥
周辺部の微分信号の標準偏差Nを求め、欠陥部の微分信
号Sと欠陥周辺部の微分信号の標準偏差Nとの比S/N
が極大になる角度θ2を求め、線状領域撮像手段のレン
チキュラーレンズシート面となす角をθ2に設定し、撮
像することにより、レンチキュラーレンズシート内部に
混入させている拡散材の影響による欠陥検出のS/N低
下をできるだけ少なくしている。
【0007】
【実施例】本発明のレンチキュラーレンズシートの欠陥
検査方法の実施例を挙げ、以下、図に基づいて本発明を
説明する。実施例のレンチキュラーレンズシートの欠陥
検査方法は、図6に示すブラックストライプ630と呼
ばれる、遮光性のストライプ部の遮光性の膜部の欠陥
(白欠陥)を検出するための欠陥検査方法であり、欠陥
検出の為の装置の機能構成の全体の概略は、図1に示さ
れるようになっている。図2は図1に示す欠陥検出装置
の撮像手段(CCDラインセンサ)、画像処理装置等の
関連性を示した図である。図1、図2中、10は照明手
段、20A、20BはCCDラインセンサカメラ、21
A、21BはCCDラインセンサカメラコントローラ、
30はレンチキュラーレンズシート、40、40A、4
0Bは撮像視野、50は画像処理装置を示している。図
1に示すように、欠陥検出の為の装置は、レンチキュラ
ーレンズシート30通過面の上側に、2ケのCCDライ
ンセンサカメラ20A、20Bからなる撮像手段20と
照明手段10を設けている。図1(b)中、CCDライ
ンセンサカメラ20A、20Bかられぞれ出ている2本
の線は、カメラがとる視野を表している。図2に示す撮
像手段コントローラー21は、撮像手段20のレンチキ
ュラーレンズシート30面に対してなす角θの値を調整
するためのものである。
【0008】本実施例検査方法は、上記、図1、図2に
示す、欠陥検出の為の装置を用いて欠陥検出を行うもの
で、レンチキュラーレンズシート30を一定の速度で通
過させ、通過時に、2ケのCCDラインセンサカメラ2
0A、20Bによりそれぞれレンチキュラーレンズシー
ト30の撮像視野領域40A、40Bを撮像し、併せて
レンチキュラーレンズシート30の所定領域の全撮像視
野40を得るものであるが、後述するようにして、照明
手段10がレンチキュラーレンズ30に対して所定の角
度θ1に設定された場合の、照明手段10からの光を暗
視野照明として撮像視野40を撮像する、CCDライン
センサカメラ20A、20Bのレンチキュラーレンズ3
0に対する角度θを最適化するものであり、これによ
り、レンチキュラーレンズ30の高品位化に対応できる
ものとしている。
【0009】CCDラインセンサカメラ20A、20B
により得られた画像信号(データ)は、図2に示すよう
に、それぞれ画像処理部50で処理されるもので、併せ
てレンチキュラーレンズシート30の所定領域の全撮像
視野40の画像信号が処理される。画像処理は、CCD
ラインセンサカメラ20A、20Bにより得られた画像
データ(信号)に空間フイルタを用い、一次微分処理な
いし二次微分処理を行うものである。
【0010】以下、本実施例検査方法は、上記のように
して行うが、具体的な手順を図3に基づいて説明する。
先ず、図3(a)に示すように、照明手段10を照明手
段がレンチキュラーレンズシート30の所定の欠陥(白
欠陥)がある撮像視野領域40へ光照射する方向とレン
チキュラーレンズシート面とのなす角が所定の角度30
°となるように設定する。次いで、CCDラインセンサ
カメラ20A、20Bとそれぞれ撮像視野領域40A、
40Bとを結ぶカメラの方向とレンチキュラーレンズシ
ート30とのなす角θの値を表1のように変化させなが
ら、種々のθ値に対応する欠陥部の二次微分信号S1と
欠陥部周辺の二次微分信号標準偏差N1とを検出する。
微分処理は、欠陥部の信号を強調させるためのものであ
るが、除去できないノイズも検出される。次いで、図3
(b)に示すように、得られた各θの値に対応する欠陥
部の二次微分信号S1と欠陥部周辺の二次微分信号の標
準偏差N1の比S1/N1を求める。図3(b)の比S
1/N1をグラフ化すると図3(c)のようになり、S
1/N1の極大値を示すθの値が約50°となる。ここ
で、欠陥部の二次微分信号S1を信号Sとすると、欠陥
部周辺の二次微分信号の標準偏差N1は、ノイズ信号N
の最大値に略比例するものとなる為、欠陥検出のS/N
を最適する角度を求めには、暗視野反射撮像における比
S1/N1を極大にする角度θ2を求め、これをS/N
を最適とする角度とすることができる。このようにし
て、照明手段10のレンチキュラーレンズシート面に対
してなす角を所定の角度30°に対応する、欠陥検出に
適当な線状領域撮像手段のレンチキュラーレンズシート
面に対してなす角θは約50°であると決める。
【0011】尚、このようにして欠陥検出に適当な線状
領域撮像手段のレンチキュラーレンズシート面に対して
なす角θを決める理由は、以下の通りである。レンチキ
ュラーレンズシートの樹脂内部には拡散材が分散されて
いて、これがランダムな方向に向いており、拡散材の影
響により、CCDラインセンサカメラ20A、20Bへ
は、欠陥部と同じようにレンチキュラーレンズシート3
0の場所により局部的に変化する信号が検出されてしま
う。このため、後述する欠陥検査に於ける微分処理と同
じように微分処理しても除去することはできないで、結
果として、欠陥信号の他にノイズ信号として残ってしま
う。これが第一の理由である。そして、レンチキュラー
レンズシートの樹脂内部には拡散材は樹脂内部でランダ
ムな方向へ向いているが、図3(b)に示すように、レ
ンチキュラーレンズシートへ入射される光の角により、
拡散材から出射される光の方向によりノイズ信号(光強
度)が、欠陥信号の変化と異なる変化をするのが第二の
理由である。
【0012】これらの処理は図2に示す画像処理装置5
0にて行うものであり、このようにして、照明手段1
0、撮像手段としてのCCDラインセンサカメラ20
A、20Bの方向(角度θ)が決められた後に実際の欠
陥検出が行われるが、この欠陥検出のための画像処理部
が角θの決定の際の画像処理を兼ねることは装置的には
簡単で、本実施例のレンチキュラーレンズシートの欠陥
検査方法において使用した画像処理装置50もそうであ
る。実際の欠陥検出の際には、CCDラインセンサカメ
ラ20A、20Bにより得られた画像信号(データ)は
画像処理部50にて、画像データ(信号)に空間フイル
タを用い、一次微分処理ないし二次微分処理を行い、得
られた結果について、更に、スライス処理を行ない所定
のしきい値を超えるものを欠陥として検出する。
【0013】尚、本実施例により使用したレンチキュラ
ーレンズシートの材質はアクリル(屈折率1.51)
で、拡散材は屈折率1.53〜1.54のガラスで、平
均サイズ(粒径)が17μm(MAX38μm)のもの
で、アクリル中重量%で4%混入されている。本実施例
の欠陥検出方法は、上記のような手順により、線状領域
撮像手段(CCDラインセンサカメラ)の撮像に最適な
角度位置を決めるもので、基本的に、図6に示すような
レンチキューレンズシートの場合には、その形状、素材
の影響を受けずブラックストライプ部の白欠陥検出S/
Nを向上できるものである。
【0014】次いで、上記のようにして、照明手段1
0、撮像手段の位置が設定された装置の撮像によりえら
れた画像データを図2に示す画像処理部50にて欠陥を
検出する処理について簡単に説明しておく。図2に示す
画像処理部50は、撮像により得られた画像信号を一次
微分処理ないし二次微分処理することにより、信号の変
化を得て欠陥を特定するものであるが、ここでの微分処
理は、要素配列を有するフイルターを用いて、サンプリ
ング毎に、積和演算して行うものである。尚、ここで
は、撮像手段から得られた、画像データP(Xij)と空
間フイルターテーブルW(i、j)を用い、P(Xij
とW(i、j)との積和演算を行うことをフイルタリン
グ処理と言い、この処理に用いられるテーブルW(i、
j)をフイルターと言い、一般には微分フイルターない
し空間フイルターと呼ぶ。画素データのY方向配列につ
いての微分フイルターは、着目画素及びその前後の画素
の、積和演算の際の重みと、配列の方向でもって、図4
のように表わされる。例えば、画像データP(Yn )に
対し、図4(a)のように(+1、−2、+1)と空間
フイルターテーブル(重みテーブル)を設定することに
よりY方向について2画素分平滑処理をした二次微分処
理が行える。着目画素をYn とした場合、画像データP
(Yn )と空間フイルターテーブルとの積和演算S
n は、(+1)×Yn-1 +(−2)×Yn +(+1)×
n+1 となる。また、図4(b)のように(−1、+
1)に空間フイルターテーブル(重みテーブル)を設定
することにより一次微分処理が行える。
【0015】画像処理部50は、撮影装置110のCC
Dラインセンサカメラ20A、20B各画像データ(信
号)について、例えば、以下の処理を施し欠陥を検出す
る。図5は、1つのCCDラインセンサカメラから得ら
れる画像データ(信号)についての画像処理を説明する
ための図である。図5における、二次微分は、CCDラ
インセンサカメラによるサンプリングによって得られる
ラインデータに対し、ライン間で、同じ位置の各画素デ
ータについて、空間フイルターテーブルとの積和演算を
行うものであり、所定数の連続するサンプリングにより
得られるラインデータを蓄積しておき、このラインデー
タ間で積和演算を行う。図5の場合は、9ラインデータ
間でこの処理を行うが、新たなラインデータをサンプリ
ングする毎に漸次古いラインデータを除き、いつも9ラ
インデータでこの処理を行うものであり、図5(イ)で
はDijをj番目ラインデータにおけるi番目の位置の画
素データを表しており、M番目位置における画素データ
をライン間で積和演算した場合、二次微分処理、一次微
分処理の結果はそれぞれ図5(ロ)、図5(ハ)に示す
ようになる。このようにして得られた、二次微分処理の
各演算結果ないし一次微分処理の各演算結果について、
更に、スライス処理を行ない所定のしきい値を超えるも
のを欠陥を検出する。尚、ここで、ラインデータとは、
撮像手段(CCDラインセンサカメラ)によりえられ
る、レンチキュラーレンズシートの移動方向に略直交す
る方向の幅を跨ぐ、シート面上の一直線上の所定幅を含
む視野の1サンプリングにおける撮像データのうち上記
所定幅全域に相当するデータを言っている。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上記のように、レンチキュラ
ーレンズシートを反射暗視野照明し、線状領域撮像手段
によって撮影した画像に画像処理を施して試料の欠陥を
検出する自動検査装置において、一層の高品位化、多量
産に対応できる、レンチキュラーレンズシートのブラッ
クストライプの白欠陥検出方法の提供を可能にしてい
る。また、本発明は、形状寸法、素材の異なる種々のレ
ンチキュラーレンズシートの欠陥検査に対し、欠陥信号
のS/Nを向上させることを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のレンチキュラーレンズシートの欠陥検
出方法を実施するための装置査概略図
【図2】実施例のレンチキュラーレンズシートの欠陥検
出方法を実施する為の装置図
【図3】実施例のレンチキュラーレンズシートの欠陥検
出方法を説明するため図
【図4】空間フイルタを示した図
【図5】実施例における画像処理を説明するための図
【図6】レンチキュラーレンズシートの欠陥を示した図
【図7】従来の欠陥検査方法を説明するための装置概略
【符号の説明】
10 照明手段(光源) 20 撮像手段 20A、20B CCDラインセンサカメラ 21A、21B CCDラインセンサカメラコ
ントローラ 30 レンチキュラーレンズシート 40、40A、40B 撮像視野 50 画像処理部 60 レンチキュラーレンズシート 61、61 レンチキュラーレンズ部 63 ブラックストライプ 71 CCDラインセンサカメラ 72 光源 73 画像処理部 74 レンチキュラーレンズシート 75 撮像視野
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G03B 21/62

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、枚葉板状ないし連続する板
    状のレンチキュラーレンズシートの移動方向に対して略
    直角方向の幅を跨ぐ、該レンチキュラーレンズシートの
    所定直線領域を、反射暗視野光にて撮像するための1個
    ないし複数の線状領域撮像手段と、該線状領域撮像手段
    に対し、撮像の為の反射暗視野照明を供給する照明手段
    と、線状領域撮像手段により得られた画像データに基づ
    き、欠陥の検出を行う画像処理手段とを備えて、レンチ
    キュラーレンズシートを一定速度で移動させながら、該
    レンチキュラーレンズシートの欠陥を検出する欠陥検査
    方法において、前記照明手段がレンチキュラーレンズシ
    ート面となす角を所定の角度θ1に設定してレンチキュ
    ラーレンズシートを撮像した際の、前記所定の直線領域
    を反射暗視野光にて撮像する線状領域撮像手段のレンチ
    キュラーレンズシート面となす角θの値をふり、種々の
    θ値に対応する欠陥部の微分信号S1と欠陥周辺部の微
    分信号の標準偏差N1を求め、欠陥部の微分信号S1と
    欠陥周辺部の微分信号の標準偏差N1との比S1/N1
    が極大になる角度θ2を求め、線状領域撮像手段のレン
    チキュラーレンズシート面となす角をθ2に設定し、撮
    像することを特徴とするレンチキュラーレンズシートの
    欠陥検査方法。
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