JP2001059717A - 表面欠陥検査方法 - Google Patents

表面欠陥検査方法

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JP2001059717A JP11237958A JP23795899A JP2001059717A JP 2001059717 A JP2001059717 A JP 2001059717A JP 11237958 A JP11237958 A JP 11237958A JP 23795899 A JP23795899 A JP 23795899A JP 2001059717 A JP2001059717 A JP 2001059717A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥の検出が可能な表面欠陥検査方法の提
供。 【解決手段】 明暗パターン1bを有した光源1を検査
表面4に写し出してカメラ2を介してコンピュータ3に
画像取込みする工程と、取り込んだ画像の濃度ヒストグ
ラムを作成する工程と、画像の濃度ヒストグラムにより
欠陥6を検出する工程と、を有する表面欠陥検査方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面欠陥検査方法
に関し、塗装欠陥の検出に利用することができる表面欠
陥検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車の塗装中に塗装面にほこり、塗料かす
などが付着すると1〜2mm程度の径の盛り上がった、
ブツと呼ばれる塗装欠陥が生じることがあり、手直しま
たは再塗装される。そのために、塗装欠陥を検出するこ
とが必要となる。従来、塗装欠陥検出は、実開昭62−
28155号に開示されているように、スリットレーザ
光を照射し、その途切れで欠陥を検出する方法がある。
また、特開平5−164696号に開示されているよう
に、明暗模様の光を照射し、反射光を画像取込みして濃
度ヒストグラムを作成し、その勾配から塗装面を評価す
る方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開昭62−
28155号の方法では、検査面が曲面の場合レーザ光
が歪んでしまい検査できないという問題がある。また、
特開平5−164696号の方法では、検査面全体とし
ての評価であるため、欠陥自体を抽出することができ
ず、欠陥手直し時に手直しすべき欠陥とその位置の特定
が困難である。本発明の目的は、検査面が湾曲していて
も検査が可能であり、かつ欠陥の特定が可能な、表面欠
陥検査方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、つぎの通りである。 (1) 明暗パターンを有した光源を検査表面に写し出
してカメラを介してコンピュータに画像取込みする工程
と、取り込んだ画像の濃度ヒストグラムを作成する工程
と、前記画像の濃度ヒストグラムにより欠陥を抽出する
工程と、を有する表面欠陥検査方法。 (2) 前記画像の濃度ヒストグラムにより欠陥を抽出
する工程が、前記画像の濃度ヒストグラムのうち欠陥が
含まれる所定濃度域を演算で求める工程と、前記所定濃
度域以外の濃度のピクセルの濃度を真黒または真白に対
応する濃度値として前記所定濃度域内の濃度をもつピク
セルに基づいて欠陥および一部のゆず肌ノイズのみから
なる画像を作成する工程と、を有する(1)記載の表面
欠陥検査方法。 (3) 前記画像の濃度ヒストグラムにより欠陥を抽出
する工程が、前記画像の濃度ヒストグラムのうち欠陥が
含まれる所定濃度域を演算で求める工程と、前記所定濃
度域以外の濃度のピクセルの濃度を真黒または真白に対
応する濃度値として前記所定濃度域内の濃度をもつピク
セルに基づいて欠陥および一部のゆず肌ノイズのみから
なる画像を作成する工程と、前記欠陥および一部のゆず
肌ノイズのみからなる画像から欠陥のみを抽出する工程
と、を有する(1)記載の表面欠陥検査方法。 (4) 前記欠陥および一部のゆず肌ノイズのみからな
る画像から欠陥のみを抽出する工程が、前記欠陥および
一部のゆず肌ノイズのみからなる画像で、欠陥およびゆ
ず肌ノイズに順に番号を付すとともに濃度を1づつ上げ
てラベリングを施す工程と、欠陥およびゆず肌ノイズの
濃度ヒストグラムを作成する工程と、前記濃度ヒストグ
ラムで所定面積以上の面積をもつものを欠陥と判定して
抽出する工程と、を有する(3)記載の表面欠陥検査方
法。
【0005】上記(1)の表面欠陥検査方法では、明暗
パターンをもつ光源を検査表面に写し出してそれを画像
取込みするので、明暗パターンが歪んでも検査可能であ
り、スリットレーザ光の場合のように検査表面の湾曲に
従ってレーザ光パターンが歪み検査が不能になるという
問題はない。また、明暗パターン、欠陥、ゆず肌ノイズ
を含む濃度ヒストグラムから欠陥(およびゆず肌ノイ
ズ)を抽出するので、欠陥とその位置を特定することが
できる。上記(2)の表面欠陥検査方法では、明暗パタ
ーン、欠陥、ゆず肌ノイズを含む濃度ヒストグラムは暗
の山部と明の山部とその中央の谷部とからなっており、
明暗パターンの暗パターン中の欠陥は濃度ヒストグラム
の暗の山部の谷部側に含まれ、明暗パターンの明パター
ン中の欠陥は濃度ヒストグラムの明の山部の谷部側に含
まれることが見出された。この知見に基づき、濃度ヒス
トグラムが作成されると、暗の山部の谷部側の所定域と
明の山部の谷部側の所定域とを欠陥が含まれる所定濃度
域として決定する。ついで、この所定濃度域以外の濃度
のピクセル(画素)の濃度を真黒に対応する濃度値(た
とえば、0)または真白に対応する濃度値(たとえば、
255)として、所定濃度域内の濃度をもつピクセルに
基づいて欠陥および一部のゆず肌ノイズ(ゆず肌ノイズ
のうち明暗パターンの境界近傍にあるゆず肌ノイズ)の
みからなる画像(明暗パターンを除去した画像)を作成
することができる。これによって、欠陥(および一部の
ゆず肌ノイズ)を抽出することができ、欠陥とその位置
を特定することができる。上記(3)の表面欠陥検査方
法では、画像の濃度ヒストグラムにより欠陥を抽出する
工程が、上記(2)に加えて、さらに、欠陥および一部
のゆず肌ノイズのみからなる画像から欠陥のみを抽出す
る工程を有するので、欠陥が小さな欠陥であっても、ゆ
ず肌ノイズと区別して検出でき、手直しにかけることが
できる。上記(4)の表面欠陥検査方法では、欠陥およ
び一部のゆず肌ノイズのみからなる画像から欠陥のみを
抽出する方法として、ラベリング、濃度ヒストグラムの
作成、濃度ヒストグラムで所定面積以上の面積をもつも
のを欠陥と判定する方法を提供している。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例の表面欠陥検査方法
を、図1〜図11を参照して、説明する。本発明実施例
の表面欠陥検査方法を実施する表面欠陥検査装置は、図
1に示すように、明暗パターンを有する光源1と、検査
表面(たとえば、車の塗装面)4に写し出された光源1
からの光の明暗パターンを撮像するカメラ(たとえば、
CCDカメラ)2と、カメラ2に接続されたコンピュー
タ3とを有する。
【0007】光源1は、電球1aと明暗パターン1bと
を有する。明暗パターン1bは、たとえば、光を拡散す
る白色プラスチック板に光を通さない黒色シートを貼付
したものからなる。明暗パターンは、暗部と明部が規則
性をもって交互に表れるパターンであれば如何なるパタ
ーンでもよいが、たとえば図4に示すような黒色菱形と
白色菱形とを半ピッチずらして並べたパターンや、黒色
帯と白色帯とを交互に並べたものなどを、用いることが
できる。カメラ2は、光源1からの照射光の検査表面4
での反射光を受光する。カメラ2の視野は、たとえば、
検査表面4で約10cm四方である。検査物(たとえ
ば、塗装した車)とカメラ2との何れか一方を他方に対
して移動させることにより、検査物の全検査表面を検査
することができる。コンピュータ3は、カメラ2が撮像
した画像を取込み、画面に表示するとともに、図2、図
3に示すルーチンの演算を行うプログラムがインストー
ルされている。
【0008】図2のルーチンは、画像取込みステップ1
01、電気ノイズを除去する平滑化ステップ102、取
り込んだ画像の濃度ヒストグラムの作成ステップ10
3、欠陥を含む濃度域を選定する欠陥抽出ステップ10
4、欠陥を含む濃度域以外の濃度域の濃度値を2値化す
る2値化ステップ105を有する。ステップ101〜1
05は欠陥およびゆず肌ノイズ(塗装面に必然的にある
ゆず肌状の凹凸で欠陥に比べて小さい)を選択的に検出
するルーチンである。
【0009】図3のルーチンは、図2のステップ10
4、105をさらに詳細に示したもので、ヒストグラム
の最大濃度値MAXと最小濃度値MINを算出するステ
ップ104a、MAXとMINの平均から中心Rを算出
するステップ104b、MAXとMINの差に比例させ
て欠陥を含む暗側、明側の濃度域の中心Rからの濃度距
離N1、N2を算出するステップ104c、MAXとM
INの差に比例させて欠陥を含む暗側の濃度域幅J1、
欠陥を含む明側の濃度域幅J2を算出するステップ10
4d、J1以上N1以下およびN2以上J2以下の濃度
値以外のピクセルの濃度を真黒に対応する濃度値(0)
または真白に対応する濃度値(255)にする2値化ス
テップ105を有する。
【0010】図2のルーチンは、ステップ101〜10
5に加えて、さらに、欠陥および一部のゆず肌ノイズの
みからなる画像で、欠陥およびゆず肌ノイズに順に番号
を付すとともに濃度を1づつ上げてラベリングを施すス
テップ106、欠陥およびゆず肌ノイズの濃度ヒストグ
ラムを作成するステップ107、濃度ヒストグラムで所
定面積以上の面積をもつものを欠陥と判定して抽出する
ステップ108を、有していてもよい。ステップ106
〜108は、ステップ101〜105により作成した欠
陥および一部のゆず肌ノイズのみからなる画像から、欠
陥のみを抽出するルーチンを構成する。
【0011】つぎに、本発明実施例の表面欠陥検査方法
を説明する。本発明実施例の表面欠陥検査方法は、明暗
パターン1bを有した光源1を検査表面(たとえば、車
の塗装面)4に写し出してカメラ2を介してコンピュー
タ3に画像取込みする工程と(画像取込み中を図1に示
し、取り込んだ画像を図4に示す)、取り込んだ画像の
濃度ヒストグラム(図5、図6の示すもの)を作成する
工程と、画像の濃度ヒストグラムにより欠陥(および一
部のゆず肌ノイズ)を抽出する工程と(抽出した画像を
図8に示す)を、有する。
【0012】図2は、上記工程をさらに詳細に示してい
る。すなわち、画像取込みステップ101で検査表面4
に写し出された明暗パターンをコンピュータ3に画像取
込みする。コンピュータ3の画面には、図4に示すよう
に、明暗パターン5、欠陥6、ゆず肌ノイズ7が表示さ
れる。明暗パターン5のうち暗部(黒い部分)の欠陥6
は黒に近いグレーとなり、明部(白い部分)の欠陥6は
白に近いグレー(灰色)となる。その理由は、検査表面
の明暗パターンの黒色部は光源の明暗パターン1bの暗
部を写しているが、そこに欠陥6があると、欠陥6は盛
り上がっているため、反射角が変化して光源の明暗パタ
ーン1bの明部も一部写してしまい、白色の成分が混じ
って、グレーとなる。ただし、グレーでも、まわりがほ
とんど黒色のため黒に近いグレーである。反対に、検査
表面の明暗パターンの白色部は光源の明暗パターン1b
の明部を写しているが、そこに欠陥6があると、欠陥6
は盛り上がっているため、反射角が変化して光源の明暗
パターン1bの暗部も一部写してしまい、黒色の成分が
混じって、グレーとなる。ただし、グレーでも、まわり
がほとんど白色のため白に近いグレーである。
【0013】ゆず肌ノイズも同様で、明暗パターンの黒
色中のノイズは黒色に近いグレーとなり、明暗パターン
の白色中のノイズは白色に近いグレーとなる。ただし、
ゆず肌ノイズは微小の凹凸であるため、光の反射角の変
化も小さいため、明暗パターンの黒色と白色の境界に近
い部分のゆず肌ノイズのみが画面に表示される。明暗パ
ターンの黒色部の中央にあるゆず肌ノイズは、そこの反
射角が少し変わっても光源の明暗パターン1bの黒色部
を見るので、グレーにはならず、黒のままであって、画
面に表示されない。明暗パターンの白色部の中央にある
ゆず肌ノイズは、そこの反射角が少し変わっても光源の
明暗パターン1bの白色部を見るので、グレーにはなら
ず、白のままであって、画面に表示されない。かくし
て、コンピュータ3に取り込まれた画像は図4のように
なる。
【0014】ついで、ステップ102で画像の高周波成
分をとって滑らかにし電気的ノイズを取る平滑化処理を
施す。電気的ノイズの除去と同時に、小さなゆず肌ノイ
ズが除去されるかもしれないが、ステップ102はゆず
肌ノイズを除去することを主目的とするものではない。
【0015】ステップ103で、ステップ101で取り
込んだ画像の濃度ヒストグラムを作成する。濃度ヒスト
グラムの横軸は濃度(明るさ)を示し、0〜255に区
分されている。0は真黒に対応し、255は真白に対応
する。濃度ヒストグラムの縦軸は、対象とする濃度の、
1画面(1画面には512×512の画素数がある)中
のピクセル(画素)数である。濃度ヒストグラムの全濃
度の全ピクセル数の総和は512×512である。濃度
ヒストグラムにおいて、濃度が小側の山は画像中、明暗
パターンの暗部に対応する部分8であり、濃度が大側の
山は画像中、明暗パターンの明部に対応する部分9であ
る。図からわかるように、明暗パターンの暗部といって
も真黒ではなく、明暗パターンの明部といっても真白で
はない。
【0016】濃度ヒストグラムにおいて、暗部の欠陥6
および一部のゆず肌ノイズ7(ゆず肌ノイズのうち明暗
パターンの黒中で明暗パターン5の境界近傍にあるゆず
肌ノイズ)は明暗パターンの暗部に対応する部分8より
濃度ヒストグラムの中央寄り側部分10に位置し、明部
の欠陥6および一部のゆず肌ノイズ7(ゆず肌ノイズの
うち明暗パターンの白中で明暗パターン5の境界近傍に
あるゆず肌ノイズ)は明暗パターンの明部に対応する部
分9より濃度ヒストグラムの中央寄り側部分11に位置
することが、発明者によって見出された。この部分1
0、11だけの濃度のピクセルだけを抽出して画像に示
せば、欠陥6と一部のゆず肌ノイズ7(ゆず肌ノイズの
うち明暗パターン5の境界近傍にあるゆず肌ノイズ)だ
けを含む、図8に示すような画面が得られることにな
る。なお、埃などの異物の場合は濃度ヒストグラムに示
された時に図6のN1〜N2の間の広い範囲に分布する
ので、欠陥と埃などの異物との区別が可能である。
【0017】濃度ヒストグラムにより欠陥を抽出する工
程は、濃度ヒストグラムのうち欠陥が含まれる所定濃度
域10、11を決定するステップ104と、所定濃度域
10、11以外の濃度のピクセルの濃度を真黒に対応す
る濃度値「0」または真白に対応する濃度値「255」
とし、所定濃度域10、11内の濃度をもつピクセルに
基づいて欠陥6および一部のゆず肌ノイズ7のみからな
る画像を作成するステップ105(2値化ステップ)
と、を有する。
【0018】図3は、図2の欠陥が含まれる所定濃度域
10、11を決定するステップ104と、2値化ステッ
プ105をさらに詳細に示したものである。図3におい
て、濃度ヒストグラムのうち欠陥が含まれる所定濃度域
10、11を決定するに際し、ステップ104aで濃度
ヒストグラムの最大濃度値MAXと最小濃度値MINを
算出する。最大濃度値MAXは濃度ヒストグラムが濃度
大側で横軸と交わる点の濃度値であり、最小濃度値MI
Nは濃度ヒストグラムが濃度小側で横軸と交わる点の濃
度値である。ついで、ステップ104bでMAXとMI
Nの平均から濃度ヒストグラムの濃度値中心Rを算出す
る。MAXとMINが決定されれば濃度域10、11の
中心Rからの濃度距離N1、N2、濃度域10、11の
幅が、予め行ったテストから予想できる。したがって、
ステップ104cで、MAXとMINの差に比例させ
て、欠陥を含む暗側、明側の濃度域10、11の中心R
からの濃度距離N1、N2を算出する。ついで、ステッ
プ104dで、MAXとMINの差に比例させて、欠陥
を含む暗側の濃度域10の幅J1、欠陥を含む明側の濃
度域11の幅J2を算出する。ついで、ステップ105
で、J1以上N1以下およびN2以上J2以下の濃度値
以外のピクセルの濃度を真黒に対応する濃度値「0」ま
たは真白に対応する濃度値「255」にして2値化を実
行する。
【0019】J1以上N1以下およびN2以上J2以下
の濃度値以外のピクセルの濃度を濃度値「0」とする
と、濃度ヒストグラムは図7に示すようになり、J1以
上N1以下およびN2以上J2以下の濃度値をそのま
ま、または「255」にし、画像に示して黒、白を反転
させれば図8が得られる。J1以上N1以下およびN2
以上J2以下の濃度値以外のピクセルの濃度を濃度値
「255」とすると、濃度ヒストグラムは図7の濃度値
「0」の山が濃度値「255」に移動した濃度ヒストグ
ラムとなり、J1以上N1以下およびN2以上J2以下
の濃度値をそのまま、または「0」にし、画像に示せば
図8が得られる。かくして、欠陥6および一部のゆず肌
ノイズ(明暗パターンの暗部と明部の境界近傍のゆず肌
ノイズ)だけが抽出された画像(図8)が得られる。
【0020】本発明実施例の表面欠陥抽出方法は、欠陥
6および一部のゆず肌ノイズ7のみからなる画像(図
8)から欠陥6のみを抽出する工程を含んでもよい。欠
陥6および一部のゆず肌ノイズ7のみからなる画像から
欠陥6のみを抽出する工程は、図2において、ステップ
105に続いて設けられ、欠陥6および一部のゆず肌ノ
イズ7のみからなる画像で、図9に示すように欠陥6お
よびゆず肌ノイズ7に順に番号を付すとともに濃度を1
づつ上げてラベリングを施すステップ106と、欠陥6
およびゆず肌ノイズ7のみを含む図10の濃度ヒストグ
ラムを作成するステップ107と、該濃度ヒストグラム
で所定面積以上の面積をもつものを欠陥6と判定して抽
出し、その他をゆず肌ノイズ7と判定し、欠陥6のみの
画像を作成するステップ108と、を有する。
【0021】ステップ106では、図8で欠陥6(1つ
の欠陥の画素数がたとえば60〜90))およびゆず肌
ノイズ7(1つのゆず肌ノイズの画素数がたとえば10
〜20)がたとえば100個あったとすると、たとえば
左上から右下方向に順に欠陥6、ゆず肌ノイズにNo.
1、No.2、No.3、No.4、・・・・、No.
100の番号を付し、No.1の欠陥またはゆず肌ノイ
ズに濃度値「1」を付与し、No.2の欠陥またはゆず
肌ノイズに濃度値「2」を付与し、No.nの欠陥また
はゆず肌ノイズに濃度値「n」を付与し、No.100
番目の欠陥またはゆず肌ノイズに濃度値「100」を付
与する。ラベリング後、図9のようになる。
【0022】濃度値「1」はゆず肌ノイズで画素数がた
とえば10個、濃度値「2」はゆず肌ノイズで画素数が
たとえば10個、濃度値「40」は欠陥で画素数がたと
えば80個、濃度値「50」は欠陥で画素数がたとえば
80個、濃度値「100」はゆず肌ノイズで画素数がた
とえば10個、といった具合である。これをステップ1
07で、横軸に濃度値をとり、縦軸に画素数をとって、
図9の画像の濃度ヒストグラムを作成したものが、図1
0の濃度ヒストグラムである。
【0023】図10において、各濃度値の頻度で、画素
数の多いもの、したがって面積の大なものが欠陥6であ
り、画素数の少ないもの、したがって面積の小なものが
ゆず肌ノイズ7である。したがって、ステップ108
で、所定面積(たとえば、我素数「50」)以上のもの
を欠陥6として判別し、それ以外のものをゆず肌ノイズ
7と判定する。そして、欠陥6のみを画像で示すと図1
1となる。これによって、欠陥6を特定でき、その位置
も特定できる。また、レーザ光をあてて欠陥を検出する
場合に問題となっていた検査表面の湾曲も問題とならな
い。
【0024】上記のルーチンにより抽出した欠陥6を、
コンピュータ3に予め入力した検査表面(車の塗装面)
の図に欠陥6とその位置をマーキングし、プリントアウ
トして塗装の手直し工程に送り、欠陥を手直しする。車
の塗装面は多層塗装であるが、各層の塗装段階で欠陥検
出、手直しを行ってもよいし、あるいはトップ層の塗装
を終えた段階で欠陥検出、手直しを行ってもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1の表面欠陥検査方法によれば、
明暗パターンをもつ光源を検査表面に写し出してそれを
画像取込みするので、明暗パターンが歪んでも検査可能
であり、スリットレーザ光の場合のように検査表面の湾
曲に従ってレーザ光パターンが歪み検査が不能になると
いう問題はない。また、明暗パターン、欠陥、ゆず肌ノ
イズを含む濃度ヒストグラムから欠陥(およびゆず肌ノ
イズ)を抽出するので、欠陥とその位置を特定すること
ができる。請求項2の表面欠陥検査方法によれば、画像
の濃度ヒストグラムにより欠陥を抽出する工程が、画像
の濃度ヒストグラムのうち欠陥が含まれる所定濃度域を
決定する工程と、所定濃度域以外の濃度のピクセルの濃
度を真黒または真白に対応する濃度値として所定濃度域
内の濃度をもつピクセルに基づいて欠陥および一部のゆ
ず肌ノイズのみからなる画像を作成する工程と、を有す
るので、欠陥(および一部のゆず肌ノイズ)を抽出する
ことができ、欠陥とその位置を特定することができる。
請求項3の表面欠陥検査方法によれば、画像の濃度ヒス
トグラムにより欠陥を抽出する工程が、請求項2の工程
に加えて、さらに、欠陥および一部のゆず肌ノイズのみ
からなる画像から欠陥のみを抽出する工程を有するの
で、欠陥をゆず肌ノイズと区別して検出でき、手直しに
かけることができる。請求項4の表面欠陥検査方法によ
れば、欠陥および一部のゆず肌ノイズのみからなる画像
から欠陥のみを抽出する方法として、ラベリング、濃度
ヒストグラムの作成、濃度ヒストグラムで所定面積以上
の面積をもつものを欠陥と判定するので、コンピュータ
で、欠陥のみを抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の表面欠陥検査方法を実施する表
面欠陥検査装置の概略側面図である。
【図2】本発明実施例の表面欠陥検査方法を実行するル
ーチンのフローチャートである。
【図3】本発明実施例の表面欠陥検査方法の欠陥抽出工
程を実行するルーチンのフローチャートである。
【図4】本発明実施例の表面欠陥検査方法で取込んだ画
像である。
【図5】本発明実施例の表面欠陥検査方法の途中の工程
で作成された濃度ヒストグラムである。
【図6】図5の濃度ヒストグラムで、欠陥を含む所定濃
度域を決定する図である。
【図7】図6の濃度ヒストグラムで、欠陥を含む所定濃
度域を抽出する図である。
【図8】図4の画像から欠陥および一部のゆず肌ノイズ
を抽出した画像である。
【図9】図8の画像で、欠陥および一部のゆず肌ノイズ
にラベリングを施した画像である。
【図10】図9の画像での欠陥および一部のゆず肌ノイ
ズの濃度ヒストグラムである。
【図11】図8の画像から欠陥のみを抽出した画像であ
る。
【符号の説明】
1 光源 1a 電球 1b 明暗パターン 2 カメラ 3 コンピュータ 4 検査表面 5 明暗パターン 6 欠陥 7 ゆず肌ノイズ 8 濃度ヒストグラムで明暗パターンの暗部に対応する
部分 9 濃度ヒストグラムで明暗パターンの明部に対応する
部分 10 明暗パターンの暗部に対応する部分8より濃度ヒ
ストグラムの中央寄り側部分 11 明暗パターンの明部に対応する部分9より濃度ヒ
ストグラムの中央寄り側部分
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB05 CC11 CC31 FF42 GG02 GG15 HH06 HH07 HH12 JJ03 JJ08 JJ26 LL41 LL49 QQ00 QQ03 QQ06 QQ08 QQ21 QQ24 QQ28 QQ29 QQ32 QQ34 QQ42 QQ43 RR05 SS02 SS13 2G051 AA89 AB07 AB12 BB07 CA03 CA04 EA11 EA16 EB01 EC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 明暗パターンを有した光源を検査表面に
    写し出してカメラを介してコンピュータに画像取込みす
    る工程と、 取り込んだ画像の濃度ヒストグラムを作成する工程と、 前記画像の濃度ヒストグラムにより欠陥を抽出する工程
    と、を有する表面欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 前記画像の濃度ヒストグラムにより欠陥
    を抽出する工程が、 前記画像の濃度ヒストグラムのうち欠陥が含まれる所定
    濃度域を決定する工程と、 前記所定濃度域以外の濃度のピクセルの濃度を真黒また
    は真白に対応する濃度値として前記所定濃度域内の濃度
    をもつピクセルに基づいて欠陥および一部のゆず肌ノイ
    ズのみからなる画像を作成する工程と、を有する請求項
    1記載の表面欠陥検査方法。
  3. 【請求項3】 前記画像の濃度ヒストグラムにより欠陥
    を抽出する工程が、 前記画像の濃度ヒストグラムのうち欠陥が含まれる所定
    濃度域を決定する工程と、 前記所定濃度域以外の濃度のピクセルの濃度を真黒また
    は真白に対応する濃度値として前記所定濃度域内の濃度
    をもつピクセルに基づいて欠陥および一部のゆず肌ノイ
    ズのみからなる画像を作成する工程と、 前記欠陥および一部のゆず肌ノイズのみからなる画像か
    ら欠陥のみを抽出する工程と、を有する請求項1記載の
    表面欠陥検査方法。
  4. 【請求項4】 前記欠陥および一部のゆず肌ノイズのみ
    からなる画像から欠陥のみを抽出する工程が、 前記欠陥および一部のゆず肌ノイズのみからなる画像
    で、欠陥およびゆず肌ノイズに順に番号を付すとともに
    濃度を1づつ上げてラベリングを施す工程と、 欠陥およびゆず肌ノイズの濃度ヒストグラムを作成する
    工程と、 前記濃度ヒストグラムで所定面積以上の面積をもつもの
    を欠陥と判定して抽出する工程と、を有する請求項3記
    載の表面欠陥検査方法。
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