JP3189588B2 - 表面欠陥検査装置 - Google Patents

表面欠陥検査装置

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JP3189588B2
JP3189588B2 JP22056894A JP22056894A JP3189588B2 JP 3189588 B2 JP3189588 B2 JP 3189588B2 JP 22056894 A JP22056894 A JP 22056894A JP 22056894 A JP22056894 A JP 22056894A JP 3189588 B2 JP3189588 B2 JP 3189588B2
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正則 今西
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/8806Specially adapted optical and illumination features

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被検査物体の表面欠
陥、例えば自動車ボディの塗装面の凹凸等のような表面
欠陥を検査する装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来の表面欠陥検査装置としては、例えば
特開平2−73139号公報や特開平5−45142〜
45144号公報などに示されたものがある。これら
は、被検査面に所定の明暗縞(ストライプ)模様を映し
出し、被検査面上に凹凸等の欠陥があった場合、それに
よる明度(輝度)差や明度(輝度)変化をもった受光画
像を微分することにより、被検査面の表面の欠陥を検出
するという方法を用いたものである。また、上記の従来
例には、被検査面に加工部位など欠陥でないものがあ
り、それが受光画像中にあった場合、欠陥での輝度レベ
ルと上記加工部位など欠陥でない個所での輝度レベルと
に差があることを利用し、欠陥とそれ以外の個所とを区
別する技術が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のごとき
従来の表面欠陥検査装置においては、次のごとき問題が
あった。例えば、自動車ボディの塗装において、通常、
表面欠陥と呼ばれるものは、ゴミ等が付着した上に塗装
が行なわれた結果生じる塗装表面の凸部であり、例えば
直径が0.5mm〜2mm程度で厚さが数十μm程度のもので
ある。この程度の凸部は直径が小さいのに高さ(厚さ)
が比較的大きいため、光の乱反射角が大きくなり、目に
つきやすい。
【0004】これに対して欠陥とはならない凹凸も存在
する。すなわち、塗料溶剤の蒸発する過程において発生
する渦対流により、塗料の濃度が厳密には一定でなくな
るので、塗膜の厚さには極めて薄い(低い)凹凸が周期
的に発生する。この凹凸は、例えば山と山の間隔が1〜
10mm程度で、凹凸の高さが数μm程度である。このよ
うな極めて薄い凹凸は通常では気がつかない程度のもの
であり、欠陥とはならない。しかし、光の加減等では
“ゆず”やオレンジの表面のように見えることがあるの
で、いわゆる“ゆず肌”もしくは“オレンジ肌”と呼ば
れるものである。上記のごとき従来例においては、輝度
変化を強調して検出するため、上記の“ゆず肌”のよう
な欠陥とはならない極めて薄い凹凸も検出し、これを欠
陥と誤判断するおそれがある。
【0005】例えば、前記の特開平2−73139号公
報においては、ストライプ模様の間隔が狭い(1.5mm
以下)照明を用いて欠陥検出処理を行なうため、被検査
面上に上記の“ゆず肌”などが形成されている場合に
は、ストライプ自身およびその境界(線)が大きく乱れ
るので、例えばストライプの黒い部分が孤立点となり、
画像上のストライプの幅が一定にならないときに誤検出
が発生しやすい。上記のように、従来技術においては、
いわゆる“ゆず肌”のような欠陥とならない極めて薄い
凹凸を欠陥と誤検出するおそれがある、という問題があ
った。
【0006】本発明は上記のごとき従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、いわゆる“ゆず肌”
のような欠陥とならない極めて薄い凹凸を欠陥と誤検出
することなく、より精密な欠陥検出を行なうことの出来
る表面欠陥検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては特許請求の範囲に記載するように
構成している。図1は、本発明のクレーム対応図であ
り、(a)は請求項1に相当するものである。図1
(a)において、100は被検査面であり、例えば塗装
面である。また、101は被検査面に所定の明暗パター
ンを映し出す照明手段であり、例えば後記図4に示す照
明装置である。また、102は被検査面を撮像して上記
明暗パターンを電気信号の画像データに変換する撮像手
段であり、例えばCCDカメラ等のビデオカメラであ
る。また、103は上記撮像手段によって得られた画像
データを処理して明部と暗部を識別する明暗模様識別手
段、104は上記明暗模様識別手段によって得られた暗
部分の領域を拡大する処理を行なう明暗領域処理手段、
105は上記画像データにおける周波数成分のうち高い
周波数成分で、かつレベルが所定値以上の成分のみを抽
出する画像強調手段、106は上記明暗領域処理手段に
おける明部分と上記画像強調手段で抽出した成分との両
方が存在する部分を欠陥として検出する欠陥検出手段で
あり、これら103〜106の部分は、例えばコンピュ
ータで構成される。上記の構成は、例えば後記図2〜図
26で説明する実施例に相当する。
【0008】また、請求項2に記載のように、上記明暗
領域処理手段は、被検査面の粗さに応じて予め定められ
た所定値だけ暗部分の領域を拡大するものである。或い
は、請求項3に記載のように、上記明暗領域処理手段
は、上記撮像手段で求めた画像データから得られる被検
査面の粗さに応じた値だけ暗部分の領域を拡大するもの
である。或いは、請求項4に記載のように、上記明暗領
域処理手段は、一旦、暗部分の領域を拡大した後、暗部
分の領域を縮小する処理を行なうものである。また、請
求項5に記載のように、上記画像強調手段は、上記撮像
手段によって得られた画像データの原画像と、原画像に
所定の平滑化処理を施した画像との差を求め、その結果
を所定のしきい値で2値化するものである。或いは、請
求項6に記載のように、上記画像強調手段は、上記撮像
手段によって得られた画像データの原画像を正規関数で
平滑化したのち2次微分した結果を所定のしきい値で2
値化するものである。或いは、請求項7に記載のよう
に、上記画像強調手段は、上記撮像手段によって得られ
た画像データの原画像に所定の最大値フィルタ処理を行
なったのち最小値フィルタ処理を行なった画像と、原画
像との差を求め、その結果を所定のしきい値で2値化す
るものである。なお、最大値フィルタ処理、最小値フィ
ルタ処理とは、詳細を後述するように、一種の平滑化処
理であり、最大値フィルタ処理とは注目画素を含む周辺
画素中の輝度の最大値を注目画素の新たな輝度値とする
ものであり、最小値フィルタ処理とは注目画素を含む周
辺画素中の輝度の最小値を注目画素の新たな輝度値とす
る処理である。
【0009】また、請求項8に記載のように、上記明暗
模様識別手段は、上記撮像手段によって得られた画像デ
ータの原画像に対して平滑化処理を行い、その結果をし
きい値として明部分と暗部分の2値化すなわち認識を行
なうものである。
【0010】或いは、請求項9に記載のように、上記明
暗模様識別手段は、上記撮像手段によって得られた画像
データの原画像に対して最大値フィルタ処理または最小
値フィルタ処理を行い、その結果をしきい値として明部
分と暗部分の2値化すなわち認識を行なうものである。
或いは、請求項10に記載のように、上記明暗模様識別
手段は、上記撮像手段によって得られた画像データの原
画像に対して所定の係数のディジタルローパスフィルタ
処理を行い、その結果をしきい値として明部分と暗部分
の2値化すなわち認識を行なうものである。また、請求
項11に記載の発明は、上記画像強調手段および上記明
暗模様識別手段の2値化において、上記撮像手段によっ
て得られた画像データの原画像の輝度ヒストグラムまた
は所定の一つのラインの最大輝度値を求め、その結果に
基づいて上記2値化しきい値を調節するものである。
【0011】次に、図1(b)は、請求項12に相当す
るものである。図1(b)において、100は被検査面
であり、例えば塗装面である。また、101は被検査面
に所定の明暗パターンを映し出す照明手段であり、例え
ば後記図3に示す照明装置である。また、102は被検
査面を撮像して上記明暗パターンを電気信号の画像デー
タに変換する撮像手段であり、例えばCCDカメラ等の
ビデオカメラである。また、107は上記撮像手段によ
って得られた画像データを平滑化する平滑化手段、10
8は上記平滑化手段で平滑化した明暗パターンの画像デ
ータで輝度変化のある部分を抽出する強調手段、109
は上記強調手段の結果を2値化する2値化手段、110
は上記2値化手段で得られた2値信号のうち上記輝度変
化のある部分に相当する値部分の領域を拡大する処理を
行なう領域処理手段、111は上記領域処理手段で得ら
れた上記領域をそれぞれ演算することによって1画面中
に存在する輝度変化のある部分毎にそれぞれの面積を求
め、その面積が所定値以下であった部分を欠陥として検
出する面積判定処理手段である。これら107〜111
の部分は、例えばコンピュータで構成される。上記の構
成は、例えば後記図27〜図32で説明する実施例に相
当する。
【0012】また、請求項13に記載のように、上記領
域処理手段は、被検査面の粗さに応じて予め定められた
所定値だけ上記輝度変化のある部分に相当する値部分の
領域を拡大するものである。或いは、請求項14に記載
のように、上記領域処理手段は、上記撮像手段で求めた
画像データから得られる被検査面の粗さに応じた値だけ
上記輝度変化のある部分に相当する値部分の領域を拡大
するものである。また、請求項15に記載のように、上
記領域処理手段は、一旦、上記輝度変化のある部分に相
当する値部分の領域を拡大した後、該領域を縮小する処
理を行なうものである。
【0013】また、請求項16に記載のように、上記面
積判定手段は、上記2値化した画像における画面の周辺
境界に接する所定領域を除去した後に、面積判定処理を
行なうものである。或いは、請求項17に記載のよう
に、上記面積判定手段は、上記2値化した画像における
画面の周辺境界に接する1画素分を上記輝度変化のある
部分と同値にしたのち面積判定を行なうものである。
【0014】また、請求項18に記載のように、上記照
明手段は、明暗パターンとして平行なストライプとそれ
を斜めに横切る線とからなる模様を映しだすものであ
る。
【0015】また、請求項19に記載のように、上記照
明手段は、被検査面にストライプ状の明暗パターンを映
し出すものである。この構成は例えば後記図4、図5の
実施例に相当する。或いは、請求項20に記載のよう
に、上記照明手段は、被検査面に格子状の明暗パターン
を映し出すものである。この構成は例えば後記図17の
実施例に相当する。また、請求項21に記載のように、
上記照明手段は、明暗パターンの明部と暗部の間隔、比
率および該照明手段から被検査面までの距離が、被検査
面の曲率および予想される欠陥と被検査面とのなす角度
に基づいて設定されているものである。また、請求項2
2に記載の発明においては、上記欠陥検出手段によって
得られた欠陥に関するデータに基づいて、ラベル付け処
理および欠陥の面積と重心座標計算処理を行なう手段を
備えている。また、請求項23に記載の発明において
は、複数の上記撮像手段と複数の上記照明手段を、被検
査物体の周囲にアーチ状に配置し、被検査物体の広い被
検査面を同時に検査するように構成したものである。こ
の構成は、例えば後記図26の実施例に相当する。
【0016】
【作用】上記のように、請求項1に記載の発明において
は、照明手段によって被検査面に所定の明暗パターンを
映し出し、それを撮像手段で撮像して上記明暗パターン
を電気信号の画像データに変換する。次に、明暗模様識
別手段では明暗パターン画像を処理して明部と暗部とを
識別する。この処理は、例えば画像信号を所定のしきい
値で2値化することにより、しきい値以上の明部分とし
きい値以下の暗部分とに区別することが出来る。次に、
明暗領域処理手段では、上記のようにして区別した暗部
分の領域を拡大する処理(明部分の領域を縮小する処理
でも同一)を行なう。これは詳細を後述するように、
“ゆず肌”を欠陥と誤検出するのは、“ゆず肌”によっ
てストライプの明暗の境界が乱れ、孤立点が生じるため
であることに鑑み、このような誤検出の発生するおそれ
のある部分を暗部分とすることにより、そのような部分
については欠陥検出を行なわないようにしたものであ
る。次に、画像強調手段では、上記明暗パターンの画像
データにおける周波数成分のうち高い周波数成分で、か
つレベルが所定値以上の成分のみを抽出する。上記の画
像データにおける高周波成分とは欠陥やストライプの境
界部分のような輝度変化のある部分および雑音であり、
上記のようにレベルが所定値以上の成分のみを抽出する
ことにより、雑音成分を除去し、欠陥とストライプの境
界部分のみとすることが出来る。次に、欠陥検出手段で
は、上記明暗領域処理手段における明部分と上記画像強
調手段で抽出した成分との両方が存在する部分を欠陥と
して検出する。上記のように、明暗領域処理手段におけ
る明部分とは、“ゆず肌”による影響部分を除去したも
のであるから、明暗領域処理手段の明部分と画像強調手
段の抽出成分とのアンドを求めれば、“ゆず肌”の影響
を排除し、かつ加工部位などの領域を区別して真の欠陥
のみを抽出することが出来る。上記のように、請求項1
に記載の発明は、明暗ストライプ画像の明部分に黒く映
る欠陥を検出するものであり、ストライプ画像の暗部分
に存在する欠陥は検出しない。したがって被検査面全体
を検査するには、被検査物体もしくは照明手段と撮像手
段を順次移動させ、明部分が被検査面全体を走査するよ
うに構成する。
【0017】次に、請求項2〜請求項4は、上記明暗領
域処理手段の構成例を示すものであり、請求項2は、被
検査面の粗さに応じて予め定められた所定値だけ暗部分
の領域を拡大するもの、請求項3は、撮像手段で求めた
画像データから得られる被検査面の粗さに応じた値だけ
暗部分の領域を拡大するものである。また、請求項4
は、一旦、暗部分の領域を拡大した後、暗部分の領域を
縮小する処理を行なうものである。上記のように、一
旦、暗部分の領域を拡大し、“ゆず肌”の影響によって
境界線が乱れたり、孤立点が生じたような領域を暗部分
の領域に取り込んだ後は、暗部分の領域を縮小する画像
処理を行なっても、上記の乱れや孤立点は再生しない。
したがって上記のごとき拡大処理と縮小処理を行なうこ
とにより、“ゆず肌”の影響を消去し、かつストライプ
部分は最初の状態に復帰させることが出来る。
【0018】次に、請求項5〜請求項7は、上記画像強
調手段の構成例を示すものであり、請求項8〜請求項1
0は、上記明暗模様識別手段の構成例を示すものであ
る。また、請求項11は、上記画像強調手段と上記明暗
模様識別手段の2値化しきい値の構成例を示すものであ
る。次に、請求項12に記載の発明においては、照明手
段によって被検査面に所定の明暗パターンを映し出し、
それを撮像手段で撮像して上記明暗パターンを電気信号
の画像データに変換する。次に、平滑化手段では、撮像
手段によって得られた画像データを平滑化する。この平
滑化によってノイズ等による微小な輝度変化成分を除去
する。次に、強調手段では、平滑化手段で平滑化した明
暗パターンの画像データで輝度変化のある部分を抽出す
る。この強調処理は、例えば微分処理である。次に、2
値化手段では、強調処理した結果を2値化する。この2
値化処理によって欠陥部分やストライプ境界部分のよう
な輝度変化のある領域が抽出される。次に、領域処理手
段は、上記2値化手段で得られた2値信号のうち上記輝
度変化のある部分に相当する値部分の領域を拡大する処
理を行なう。これは詳細を後述するように、“ゆず肌”
を欠陥と誤検出するのは、“ゆず肌”によってストライ
プの明暗の境界が乱れ、孤立点が生じるためであること
に鑑み、このような誤検出の発生するおそれのある部分
については欠陥検出を行なわないようにしたものであ
る。次に、面積判定処理手段は、領域処理手段で得られ
た上記領域をそれぞれ演算することによって1画面中に
存在する輝度変化のある部分毎にそれぞれの面積を求
め、その面積が所定値以下であった部分を欠陥として検
出する。すなわち、輝度変化のある部分としては、スト
ライプの明暗の境界部分と欠陥部分とが検出されるが、
そのうちストライプの明暗の境界部分の面積に対し、欠
陥部分の面積は大幅に小さいので、所定の面積で区別す
ることにより、欠陥部分のみを抽出することが出来る。
また、“ゆず肌”が生じやすい領域は、前記領域処理手
段によって除去されているので、“ゆず肌”部分を欠陥
部分と誤検出するおそれもない。同様に、被検査面に加
工部位などがあっても、それらは欠陥に対して面積が十
分に大きいので、誤検出されることはない。
【0019】上記請求項12に記載の発明は、明暗スト
ライプ画像の明部分に黒く映る欠陥と暗部分に白く映る
欠陥との両方を検出するものである。ただし、明暗の境
界領域部分は欠陥検出を行なうことが出来ないので、前
記請求項1と同様に、被検査面全体を検査するには、被
検査物体もしくは照明手段と撮像手段を順次移動させ、
明部分と暗部分(境界領域を除いた部分)が被検査面全
体を走査するように構成する。ただ、請求項1の場合よ
りも1画面中で欠陥検査を行なうことの出来る領域が広
範囲なので、検査を迅速に行なうことが可能である。
【0020】また、請求項13〜請求項15は、上記領
域処理手段の例を示すものであり、前記請求項2〜請求
項4と同様である。また、請求項16〜請求項18は、
請求項12に記載の発明において、被検査面が曲面であ
った場合における面積判定時の誤差を解消する手段に関
するものであり、請求項16は誤検出が生じやすい部分
を削除するもの、請求項17は画面周辺の1画素を画像
処理することによってストライプ境界部分を全て接続す
るようにしたもの、請求項18は照明装置のストライプ
パターンにおいて予め各ストライプを接続しておくよう
に構成したものである。
【0021】また、請求項19〜請求項21は、上記照
明手段の構成例を示すものである。また、請求項22
は、欠陥検出後の後処理手段の構成を示すものである。
また、請求項23は、被検査物体の広い被検査面を同時
に検査する構成を示したものであり、例えば自動車ボデ
ィの塗装工程における塗装表面検査を行なう構成であ
る。
【0022】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図2は、この発明の一実施例を示す図である。図2にお
いて、1は照明装置であり、被検査面3に所定の明暗パ
ターンの光を照射するよう配置されている。2はビデオ
カメラ(例えばCCDカメラ等)であり、明暗パターン
が映し出された被検査面3を撮像するよう配置されてい
る。また、4はカメラコントロールユニットであり、こ
こではビデオカメラ2で撮像された受光画像の画像信号
が生成され、画像処理装置5へ出力される。また、6は
ホストコンピュータであり、画像処理装置5の制御や処
理結果を外部に表示させたり、出力させる機能を有す
る。また、7はモニタであり、ビデオカメラ2で撮像し
た画面等を表示する。
【0023】次に、図3は上記画像処理装置5の構成を
示すブロック図である。図3において、カメラコントロ
ールユニット4からの画像信号は、バッファアンプ8を
介しA/D変換器9でディジタル値に変換される。ま
た、MPU(マイクロプロセッサ)10は、画像データ
に対して所定の演算、処理等を行なう。11は画像デー
タや処理結果を記憶するメモリであり、処理結果等はD
/A変換器12を介してモニタ7に出力して表示するこ
とができる。
【0024】次に、図4は、照明装置1の詳細を示す分
解斜視図である。本実施例においては、明暗のストライ
プパターンの照明を用いるものとして説明する。図4に
おいて、1aは光源であり、その光は拡散板1bで拡散
され、ストライプ板1cを通して被検査面に照射され
る。拡散板1bは、例えばすりガラスのようなものであ
り、被検査面3に光を均一に照射する。ストライプ板1
cは、透明もしくは拡散板のようなものに黒色のストラ
イプを所定の間隔で施したものである。
【0025】また、図5は、拡散板1bを使用しない場
合の照明装置の一例を示す斜視図である。図5におい
て、光源1aが一般の蛍光灯のような、予め拡散された
光を発生する光源であれば、背景1dを黒色にすること
により、上記と同様なストライプ光が得られる。したが
って、このように照明装置を構成することにより、被検
査面3に明暗(白黒)のストライプ模様を映し出すこと
ができる。
【0026】次に、上記のごときストライプ照明を用い
て、被検査物の表面上の欠陥を受光画像に映し出す原理
について、図6〜図8を用いて説明する。図6におい
て、被検査面3上に凸状の欠陥13があるものとする。
点P1は、欠陥のない正常な面上の任意の点であり、点
P2は、欠陥13上の任意の点である。欠陥13が図の
ように凸状の場合、欠陥13上の任意の点のそれぞれに
おいて、その点の接線と正常な被検査面とのなす角度を
もっており、点P2におけるこの角度を傾斜角θとす
る。この場合、欠陥13および点P1の近傍は、ストラ
イプ照明の明ストライプ内(光が照射されている部分)
にあるものとする。ビデオカメラ2と被検査面3とのな
す角を入射角θiとした場合に、正常な平面である点P
1では光は正反射(θi)し、その方向にはストライプ
照明の明部分があるので、点P1はビデオカメラ2で明
(白)部分として映し出される。しかし、欠陥13上の
点P2においては、傾斜角θによってビデオカメラ2か
らの入射は正反射せず乱反射し、その方向には黒ストラ
イプがあるため、点P2はビデオカメラ2で黒く映し出
される。このときの乱反射角をθhとすると、欠陥点P
2での傾斜角θ、ビデオカメラ2のある方向の角度(入
射角)はθiであるから、 θh=θi+2θ …(数1) となる(図7参照)。すなわち、角度θhの方向に、ス
トライプの明(白)部分があれば白、ストライプの黒部
分があれば黒(暗)く映し出されるわけである。また、
上記のように正常な平面では正反射するので、 θh=θi …(数2) と表せる。よって(数1)、(数2)式より、欠陥によ
る乱反射は、正反射方向θiを基準にすると2θと表す
ことができる。なお、上記の説明ではビデオカメラ2を
始点として説明したが、照明装置1を始点としてもまっ
たく同じである。また、図7は、欠陥の右側の斜面に点
P2がある場合についての例であるが、P2が左斜面に
ある場合でも考え方は同じであるので、説明は省略す
る。
【0027】次に、被検査面が曲面の場合について図8
を用いて説明する。図8に示すように、被検査面3が曲
率半径Rの曲面とし、その中心をCとする。また、この
曲面上の任意の点をP1’とし、その点の中心角をθc
とする。ここで曲面上の点P1’での反射角θhは、 θh=θi+2θc …(数3) と表され、これが曲面での正反射角となる。さらに、点
P1’に欠陥がある場合、上記平面のときと同様に考え
ると、その反射角θhは、 θh=θi+2θc+2θ…(数4) となる。故に、欠陥での乱反射方向は、その点での正反
射方向を基準にすると、平面、曲面にかかわらず、2θ
となる。
【0028】上記のように、欠陥での傾斜角θによって
被検査面での反射角が求められるので、あらかじめ欠陥
における傾斜角θの分布を測定しておき、検出したい、
すなわち画像中に黒く映し出したい範囲(被検査体の種
類に応じて、欠陥と判定すべき大きさの最小のランクに
合わせる)を決めておけば、その範囲での反射方向にス
トライプの暗(黒)部分があるようにストライプの間隔
(前記図4のT)および照明装置1と被検査面3との距
離(図6のD;照明装置と被検査面との角度も含む)が
決定できる。この際、被検査体の種類に応じて代表的な
欠陥をサンプルし、それに合うように設定する。なお、
これまでの説明とは逆に、上記原理を用い被検査面に黒
く映したストライプ内に、欠陥を白く映し出すことも可
能ではあるが、照明装置1の光が拡散光であるため、欠
陥が明るくかつ大きく映らない(白色ではなく暗い灰色
に映り、明るく映る部分の面積も小さい)ので、本実施
例では用いていない。
【0029】上記のように、本実施例においては、欠陥
での光の乱反射を用いて、明ストライプ中に黒く映る欠
陥を検出するものである。そのため、例えばストライプ
の明暗部分の比率が1:1ならば、受光画像中の明部分
は画像全体の1/2となり、1画像で検査できる領域が
狭くなってしまう。故に、画像中の明部分ができるだけ
広くなるように、ストライプの明部分の幅を広げる(例
えば、明暗の比率を明:暗=2:1以上にする)ことを
含めて、上記ストライプの明暗の間隔Tや距離Dを決定
すればよい。なお、被検査面全体を検査するには、後記
図25で説明するように、被検査体もしくは照明装置と
ビデオカメラを移動させ、ストライプの明部分が被検査
面全体を順次走査するように構成する。
【0030】次に、作用を説明する。なお、この実施例
は図1(a)のブロック図に相当する。被検査面3上に
明暗ストライプが映し出されており、そのストライプの
明部分の中に欠陥13があるとすると、その受光画像は
図9(a)のようになり、前記の原理によって欠陥13
が明ストライプ内に黒く映し出される。図9(a)の受
光画像において、画面左上を原点として座標軸x,yを
とると、欠陥13におけるx方向の輝度レベルは、図9
(b)のようになる。なお、図9(b)において、大き
な凹凸はストライプの明部分と暗部分とに対応するもの
であり、細かな凹凸はノイズである。そして欠陥は凸部
分(明部分)から落ちこんだ、ノイズよりは大きな凹み
として示される。前記の画像処理装置5は、図9に示す
ような受光画像を原画像の信号S0として取り込む。例
えば、ビデオカメラ2からの画像信号をA/D変換し、
輝度レベルを8bitのディジタル値に変換した場合に
は、図9(b)に示すように、縦軸において255が最
大値で明、0が黒となり、1画面を512×512画素
の分解能で取り込んだ場合には、横軸は0〜512の画
素数となる。なお、図示の信号S0はy軸方向の或る値
(*印の値)についての信号であり、このような信号が
y軸の各値について存在する。
【0031】次に、図10は、画像処理装置5における
処理内容を示すフローチャートである。画像処理装置5
においては、図10に示すごとく、原画像P1から、明
暗模様識別処理P2、画像強調処理P3、明暗領域処理
P4および欠陥検出処理P5を行なって欠陥を検出す
る。また、上記のごとくにして欠陥を検出した後の後処
理P6としては、ラベリング、面積および重心座標計算
があり、それらの結果をモニタ等に表示し、或いは後続
機器に出力する。
【0032】以下、上記の各処理の内容について詳細に
説明する。まず、明暗模様認識処理P2について説明す
る。図11は、原画像の信号S0に含まれる各成分の波
形図である。図11のように、原画像の信号S0は、照
度むら等によるシェーディング成分(低周波成分)と、
ストライプ照明による輝度変化成分(中間成分)と、欠
陥13やノイズによる輝度変化成分(高周波成分)の3
つに分けられる。このような原画像からストライプを認
識するために、原画像から低周波成分を取り出し、それ
を原画像に対するしきい値(しきい面)として2値化す
ることにより、ストライプの明暗(白黒)を分離/抽出
つまり認識するのである。なお、上記の周波数とは、画
像処理における空間周波数である。
【0033】以下、明暗模様認識処理P2の具体例につ
いて説明する。明暗模様認識処理P2は、図10に示す
ように、スムージングP21、平滑化P22および2値
化P23の各処理を行なう。まず、原画像をスムージン
グ(ローパスフィルタ)し、欠陥やノイズによる高周波
成分のみを取り除く。これは、ストライプを認識するた
めにストライプ成分のみを取り出すためと、後に説明す
る画像強調処理において、欠陥13による輝度変化のみ
を強調するために欠陥成分のみを取り出す必要があるか
らである。
【0034】以下、上記のスムージングについて、平滑
化フィルタを用いた場合について説明する。平滑化フィ
ルタは、例えば、1画面512×512画素の各画素に
対して、図12に示すように、3×3マスクの局所演算
を行なう場合、注目画素Q0(正方形状に並んだ9画素
中の真中の画素)およびその周囲を囲むQ1〜Q8の合
計9画素の輝度値の単純平均値を注目画素Q0の新たな
輝度値とするものである。このように周辺8画素を用い
た単純平均値をとるので、微小ノイズ等が除去される。
なお、5×5マスクや7×7マスクのように、マスクの
大きさは任意であり、これをマスクサイズと呼ぶ。上記
の平滑化フィルタの処理回数やマスクサイズは、ストラ
イプの間隔や欠陥13の大きさに応じて設定すればよ
い。このような平滑化フィルタ処理の結果、原画像の信
号S0は図13に示す信号S1のような欠陥(高周波)
成分のみが取り除かれた信号となる。
【0035】次に、低周波成分を除去してストライプ成
分のみを取り出すため、さらに信号S1に対して平滑化
処理(P22)を繰り返す。これは、上記平滑化フィル
タを繰り返し使用してもよいし、平滑化フィルタのマス
クサイズをストライプ間隔に合わせ大きくし、処理時間
の短縮を図ってもよい。この結果、低周波成分のみが取
り出され、信号S2のようになる。このS2をしきい値
(しきい面)としてスムージング後の信号S1を2値化
すると、S3のようになり、ストライプの明暗(白黒)
の認識が可能となる。ここで原画像の信号S0に対して
2値化を行ってもよいが、信号S0にノイズ等の高周波
成分が多い場合は、上記のようにスムージング後の信号
S1を用いた方が安定した2値化が可能である。本実施
例は、ストライプ照明で明く照らされた領域内に黒く映
る欠陥13を検出するものなので、上記のように認識さ
れたストライプの明部分(2値化で“1”となった領
域)のみを処理すればよい。なお、明暗模様認識処理の
他の方法としては、上記のスムージング後の信号S1か
ら平滑化画像S2を減算することによって信号S4と
し、0をしきい値として2値化する方法でもよい。
【0036】次に、画像強調処理P3について説明す
る。本実施例では、原画像の信号S0とスムージングに
よって欠陥成分のみが除去された信号S1とを用いた方
法について説明する。これは、信号S0から信号S1を
減算する処理であり、これによって低周波成分およびス
トライプ成分が相殺され、信号S5のように欠陥、明暗
の境界部分およびノイズ等による高周波成分のみが抽出
される。上記の結果を欠陥が確実に抽出されるようなし
きい値で2値化する。しかし、欠陥部分以外でも明暗の
境界部分などのような輝度変化がある個所も強調され、
かつその部分の輝度値がしきい値を越えた場合には、結
果はS6に示すように明暗の境界部分も検出されること
になる。そのため、次の欠陥検出処理P5において、上
記の画像強調結果S6と前記の明暗模様認識結果S3と
のAND(論理積)をとることにより、誤検出が発生し
やすいストライプの境界や被検査面以外の領域等をマス
クし、かつシェーディング等の影響を受けずに欠陥のみ
を確実に検出することができる。このようにして検出し
た欠陥信号はS7のようになる。
【0037】基本的には、上記のようにして欠陥検出を
行なうが、前に説明した“ゆず肌”がある場合には、誤
検出を生じるおそれがあるので、以下、それを解消する
明暗領域処理P4について説明する。被検査面に“ゆず
肌”などの薄い凹凸がある場合、その粗さの程度によっ
ては、上記のマスク処理でもマスクしきれずに残ってし
まい、欠陥以外の個所を誤検出してしまう場合がある。
例えば、図14に示すように、ストライプ画像の明暗の
境界は表面の粗さに応じた乱れが生じ、(c)のような
孤立点が表れたり、輝度レベルが不安定となる範囲αが
発生する。この範囲αの部分が上記誤検出の原因とな
る。そしてこれは表面粗さに比例して大きくなるので、
範囲αが大きいほどマスクされずに残ってしまい誤検出
が発生しやすくなる。上記の問題を解決するため、本実
施例においては、ストライプ認識(2値化)結果の信号
S3の暗部分の領域を拡大処理することにより、マスク
領域を拡大して範囲αの部分もマスクするようにしてい
る。このようにすれば、誤検出を生じるおそれのある部
分は暗部分として処理されるので、“ゆず肌”を欠陥と
誤検出するおそれはなくなる。なお、暗部分の領域を拡
大する代わりに明部分の領域を縮小する処理を行なって
も全く同様である。
【0038】次に、上記の明暗領域処理P4の具体的方
法について説明する。図15は、明暗領域処理の原理を
説明するための図である。暗部分の領域拡大処理は、図
15(a)において、注目画素Q0の周囲を囲むQ1〜
Q8の画素中に少なくとも一つ図形画素(図形の暗部
分)がある場合に、注目画素Q0を図形画素と同値にす
る処理である。それにより、図15(b)に示すよう
に、画像中の図形画像の連結成分は外側に1画素づつ拡
大されることになり、黒部分が斜線部分まで拡大され
る。なお、領域縮小処理は、上記拡大処理の逆の処理で
あり、注目画素Q0の周囲を囲むQ1〜Q8の画素中に
少なくとも一つ背景画素(図形の明部分)ある場合に、
注目画素Q0を背景画素と同値にする処理である。これ
により、図形の暗部分が縮小して明部分が拡大する。な
お、上記のごとき画素図形における明暗領域処理は、1
回の処理で周囲1画素分を拡大/縮小するから、処理量
は処理回数に比例する。
【0039】実際の明暗領域処理における処理回数(す
なわち暗部分を拡大する量)を設定する方法としては、
例えば、次の(1)または(2)ような方法がある。 (1)被検査面が自動車の塗装面といった表面粗さがほ
ぼ決まった範囲内の値である場合には、その粗さ範囲の
最大値に合わせて、粗さによる誤検出部分(範囲α)ま
で完全にマスクする(埋めつくす)のに必要な回数を実
験等であらかじめ求めておき、その値に設定すればよ
い。このようにすれば、実際の検査時に、暗部分を拡大
する量を簡単に設定することが出来る。 (2)入力画像毎にその被検査面の表面粗さを測定し、
その結果から拡大処理の最適な回数を自動的に求めるよ
うにしてもよい。このようにすれば、それぞれの被検査
体に応じた最適な量だけ暗部分を拡大することが出来、
精密な検査を行なうことが出来る。 上記の表面粗さを測定する方法としては、(イ)通常の
表面粗さ測定器を用いる方法、(ロ)入力画像のストラ
イプの乱れ量を、画像の空間周波数から求める方法、等
がある。
【0040】以下、上記(ロ)の方法について簡単に説
明する。被検査面にストライプパターンを映し出し、そ
れをビデオカメラ2で撮像すると、図16(a)に示す
ように、表面の凹凸に応じてストライプパターンに乱れ
が生じる。この信号をFFT(高速フーリエ変換)処理
してパワースペクトルを求めると、図16(b)に示す
ようになる。図16(b)の特性曲線において、左端の
大きな凸領域はストライプの明暗に対応した基本波、そ
の右の長波長領域は“ゆず肌”のような比較的面積の大
きな凹凸に対応した部分、その右の中波長領域や短波長
領域はそれよりも面積の小さな凹凸に対応した部分であ
る。したがって“ゆず肌”による表面の粗さが大きいと
長波長領域の面積(斜線部の面積)が大きくなるので、
この値から“ゆず肌”の程度を測定することが出来る。
【0041】また、誤検出部分の面積が本来の欠陥部分
の面積より十分小さく、かつ一定(予め粗さを測定し、
それがほぼ一定であることが判れば決定できる)であれ
ば、前記図13の2値化信号S6において暗部分の拡大
処理を行なった後、本来の欠陥のみを処理前の元の大き
さ(面積)にもどすため暗部分の収縮処理(明部分の拡
大処理)を行なうようにしてもよい。すなわち、上記の
ように、一旦、暗部分の領域を拡大し、“ゆず肌”の影
響によって境界線が乱れたり、孤立点が生じたような領
域を暗部分の領域に取り込んだ後は、暗部分の領域を縮
小する画像処理を行なっても、上記の乱れや孤立点は再
生しない。したがって上記のごとき拡大処理と縮小処理
を行なうことにより、“ゆず肌”の影響を消去し、かつ
欠陥やストライプ部分は最初の状態に復帰させることが
出来る。
【0042】次に、上記のようにして欠陥検出を完了し
た後の後処理としては、欠陥検出信号S7に基づいて、
欠陥部分のラベリング(ラベル付け)、面積計算および
重心座標計算を行なう。そしてホストコンピュータ6
は、その結果から欠陥の種類などの特定や欠陥の発生位
置の計算、およびランク付け等を行い、それを表示装置
やプリンタ等の出力装置へ出力する。または、欠陥があ
った場合に、被検査物を通常ラインから修正専用ライン
(例えば自動車ボディの塗装工程の場合は、欠陥部分の
みを修正塗装する等)へ切り替えるといったラインの制
御、あるいは欠陥のランク(大きさ)、発生個所に対す
る統計処理などに用いてもよい。
【0043】また、これまでの説明においては、照明装
置1としてストライプ状の明暗パターンを映し出すもの
について説明したが、図17に示すように、明暗パター
ンを格子状にしてもよい。具体的には、前記図4のスト
ライプ板1cを図17のような格子状のパターンとする
ことで実現できる。このような格子状パターンを用いた
場合の作用、効果は、これまで説明したストライプ状の
場合と同様である。また、格子状パターンの間隔や比率
等もこれまで説明したものと同様に設定すればよい。た
だし、横方向の格子状パターンが被検査物体の移動方向
と同一方向であると、横方向の格子パターン(暗部)内
に欠陥がある場合、欠陥は一度も明部内に映らないの
で、検出できないことが予想される。したがって格子パ
ターンは、被検査物体の移動方向に対して斜めに配置す
ればよい。
【0044】次に、画像強調処理P3の他の実施例につ
いて説明する。原画像に直接2次微分のみを適用した場
合、電気的なノイズや微小な輝度変化成分等のノイズを
も強調しすぎてしまう。そのため、本実施例において
は、原画像の信号をまず正規関数(ガウス関数)で平滑
化してから2次微分を適用するようにしている。なお、
最後に2値化する点は前記と同様である。原画像のx方
向において、平均0、分散σのガウス関数は、下記(数
5)式で示される。なお、関数形は図18に示す。
【0045】
【数5】
【0046】上記(数5)式を2次微分すると、下記
(数6)式が得られる。なお、関数形は図19に示す。
【0047】
【数6】
【0048】上記(数6)式においては、パラメータσ
によって強調能力が調節できるので、欠陥よりも小さい
ノイズ成分や欠陥よりも大きいストライプ成分等には反
応せず、欠陥のみを強調するようなσを設定すれば良
い。実際には、画像が離散値であるディジタル信号なの
で、図19に示した(数6)式の関数も図20に示すよ
うになる。図20は、マスクサイズが9画素のフィルタ
として適用した一例であり、強調したい欠陥の大きさに
応じて係数a1〜a5を調節すればよい。本実施例の画像
強調処理においては、平滑化作用をも含み、かつ欠陥よ
りも小さい微小点は無視して欠陥のみを強調することが
でき、またこれらの作用/処理を高速に行うことができ
る、といった効果がある。
【0049】次に、画像強調処理P3のさらに他に実施
例について説明する。本実施例は、原画像に対して最大
値フィルタ処理および最小値フィルタ処理を行なうもの
である。最大値フィルタ処理または最小値フィルタ処理
は、注目画素およびその近傍画素における輝度値の最大
値または最小値を注目画素の値とする一種の平滑化処理
である。例えば、原画像に最大値フィルタ処理を行う
と、輝度の低いストライプの暗部分がその周囲の明部分
の輝度値に置き換えられる。このときのフィルタサイズ
と処理回数は、原画像中のストライプの間隔に応じて決
定すれば良い。最小値フィルタの場合は、これとは反対
にストライプの明部分を暗部分の輝度値に置き換える処
理となる。
【0050】以下、図21に基づいて具体的に説明す
る。図21は、最大値フィルタ処理と最小値フィルタ処
理時における画像信号と対応する画像を示す図である。
最大値フィルタ処理は、例えば、前記図12に示したご
とき3×3サイズの場合、Q0〜Q8の9画素中の輝度
の最大値を注目画素Q0の新たな輝度値とするものであ
る。そのため輝度の高い領域、すなわち明部分が外側に
1画素づつ広がるので、最大値フィルタ処理を行なう
と、図21のS11に示すように明部分が広がる。した
がって、明部分内の黒い欠陥部分が全て無くなるまで最
大値フィルタ処理を行なえば、欠陥部分を消去すること
が出来る。しかし、このような処理を行なうと、明部分
の領域が広がり、黒いストライプの幅が狭くなる。その
ため、最小値フィルタ処理を行なって黒いストライプの
幅を最初の状態に戻す。
【0051】最小値フィルタ処理は、最大値フィルタ処
理の逆の処理であり、Q0〜Q8の9画素中の輝度の最
小値を注目画素Q0の新たな輝度値とするものである。
そのため輝度の高い領域、すなわち明部分が1画素づつ
狭くなるので、最小値フィルタ処理を行なうと、図21
のS12に示すように明部分が狭くなり、最大値フィル
タ処理と同じ回数だけ最小値フィルタ処理を行なえば、
原画像S10のストライプ幅に戻すことが出来る。この
場合、一旦、消去された欠陥は、最小値フィルタ処理を
行なっても復元されないので、最大値フィルタ処理と最
小値フィルタ処理と行なうことにより、原画像から欠陥
部分のみを消去した画像が得られる。上記のようにして
欠陥部分のみを消去した画像S12を原画像S10から
減算すると、S13に示すように、欠陥部分のみを抽出
する、すなわち強調することが出来る。なお、S13の
画像は白黒を反転して示している。
【0052】従来の画像強調処理のように単に微分処理
を用いて欠陥を検出もしくは強調する方式では、明暗ス
トライプ模様の明部と暗部との境界や被検査面以外の領
域およびその領域との境界、もしくは被検査面にデザイ
ンとして施された凹凸や加工部位などの個所においても
輝度変化が存在するので、このように欠陥ではないが輝
度変化のある個所が受光画像中に存在した場合には、上
記のような欠陥ではない個所も強調してしまうという問
題があったが、上記のように本実施例においては、上記
の問題を解消することが出来る。
【0053】次に、明暗模様認識処理P2の他の実施例
について説明する。本実施例は、原画像に対して最大値
フィルタ処理または最小値フィルタ処理を行ってストラ
イプ成分を除去して低周波数成分のみを取り出し、その
結果をしきい値(面)として、ストライプの認識を行う
ものである。前記のごとき最大値フィルタ処理を多数回
行なうと、図22に示すように、輝度の低いストライプ
の暗部分がその周囲の明部分の輝度値に置き換えられる
ので、平滑化された画像信号となる。このときのフィル
タサイズと処理回数は、原画像中のストライプの間隔に
応じて決定すれば良い。最小値フィルタ処理の場合は、
これとは反対にストライプの明部分を暗部分の輝度値に
置き換える処理となる。このような結果をしきい値
(面)として原画像を2値化するが、図22からも明ら
かなように、実際にはこの結果に適当なバイアスを加え
る必要がある。さらに、後記図24、図25で説明する
ように、被検査面の色などによる輝度レベルの違い応じ
て必要なバイアスの値が変化する場合には、原画像の輝
度ヒストグラムに応じて上記バイアスを設定および調節
するようにしてもよい。
【0054】また、最大値フィルタ処理や最小値フィル
タ処理は、一種の平滑化なので、前記のスムージング処
理として用いても良い。これは、前記画像強調処理の欄
でも説明したように、まず初めに最大値フィルタ処理で
ストライプの明部分に黒く映る欠陥を周囲の明部分の輝
度値で埋め尽くして消去するものである。この結果スト
ライプの暗部分の一部も明部分の輝度値に置き換えられ
るため、暗部分の幅が狭くなってしまうが、上記最大値
フィルタ処理と同じサイズの最小値フィルタ処理を同じ
回数かけることによって、ストライプのみを元の幅に復
帰させておけばよい。このとき欠陥は消去されているの
で再び出現する事はなく、最終的に欠陥のみを消去する
ことができる。
【0055】従来の明暗模様認識処理においては、照明
の光量変動やシェーディング(輝度むら)の影響などに
よって輝度レベルの関係が一定であるとは限らないた
め、欠陥でない個所を欠陥と誤検出してしまう、という
問題があったが、上記のように本実施例においてはその
ような問題を解消することが出来る。
【0056】次に、明暗模様識別処理P2における2値
化しきい値作成の他の実施例について説明する。本実施
例は、原画像にディジタルローパスフィルタをかけて平
滑化することにより、2値化しきい値(面)を作成する
ものである。図23は、ディジタルローパスフィルタの
一例であり、IIR(無限インパルス応答)フィルタの
ブロック図である。これを数式で表すと下記(数7)式
に示すようになる。 y(n)=(1−k)・x(n)+k・y(n−1) …(数7) ただし、x(n):原画像輝度値 y(n):新輝度値 k:係数(0<k<1) また、伝達関数H(z)は、 H(z)=(1−k)/(1−kz) …(数8) となるので、k→1となるほど急峻な減衰特性のローパ
スフィルタ(平滑化フィルタ)として動作する。なお、
図23において、Dは1画素の遅延回路である。また、
係数kは、原画像に映るストライプの間隔に応じて調節
すれば良い。本実施例は、計算式が簡単であるため、高
速処理が可能であり、メモリの使用量も少なく済む、と
いう利点がある。
【0057】次に、画像強調処理P3および明暗模様識
別処理P2において、被検査面の塗装色などの色によっ
て2値化しきい値が変化する場合の例について説明す
る。図24に示すように、被検査面の色の持つ輝度が高
い(明るい)色と低い(暗い)色では、信号全体の輝度
レベルおよびストライプのコントラストが異なるため、
画像強調処理における2値化しきい値を、色に応じて若
干変化させる必要がある場合がある。そのため本実施例
では、原画像の輝度ヒストグラムをとることにより、被
検査面の色の違いを検出し、それに応じて画像強調処理
における2値化しきい値を微調整する。例えば、図25
に示すように、原画像の輝度ヒストグラフをとると、被
検査面が明るい色の場合には輝度値の高い画素の頻度が
大きく、逆に暗い色の場合には輝度値の低い画素の頻度
が大きくなることから、被検査面の色の違いを検出して
判断し、画像強調処理における2値化しきい値の微調整
を行う。このように本実施例においては、被検査面の色
を特別な装置を用いることなく検出して判定することが
出来る。なお、原画像の輝度ヒストグラムの代わりに所
定の一つのライン(例えば画像中央y=256のx方向
の1ライン)の最大輝度値を用いても同様の処理を行な
うことが出来る。また、前記のように、明暗模様認識処
理における2値化しきい値も上記のように輝度レベルに
応じて調整することが出来る。
【0058】次に、本発明の実用的な実施例について説
明する。図26は、本発明を自動車製造ラインの塗装検
査工程に適用した実施例の斜視図である。図26に示す
ように、塗装された自動車のボディ14が塗装検査ライ
ンを矢印の方向へ流れている。このボディ14の塗装面
の一部分に、所定の明暗模様を映し出し、かつ明暗模様
が映し出された部分を撮像するように、照明装置1、ビ
デオカメラ2がアーチ状に固定された状態で複数個配置
されている。したがって、ボディ14が塗装検査ライン
上を移動し、アーチ状に配置されたビデオカメラとスト
ライプ照明の下を通過する間に、被検査面の欠陥検出が
行われる。このような構成とすることにより、ボディ1
4の塗装面を余すところなく検査することができる。ま
た、ロボットなどを用いてビデオカメラと照明を被検査
面に沿って走査する必要もなく、容易にボディ全面を検
査することができる。
【0059】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。この実施例は、図1(b)のブロック図に相当する
ものであり、明暗模様の明部分にある黒い欠陥と、暗部
分にある白い欠陥との両方を検出するものである。本実
施例において、照明装置1、ビデオカメラ2、カメラコ
ントロールユニット4、画像処理装置5、ホストコンピ
ュータ6等の部分は、前記図1(a)の実施例と同様で
あり、処理内容のみが異なっている。
【0060】以下、作用を説明する。被検査面3上に明
暗ストライプが映し出されており、その明部分中および
暗部分中に欠陥があるとすると、その受光画像は図27
(a)のようになり、欠陥は明ストライプ中に黒く、暗
ストライプ中に白く映し出される。図27(a)の受光
画像において、画面左上を原点として座標軸x,yをと
ると、欠陥部分のy座標(*印の値)におけるx方向の
輝度レベルは、図27(b)に示すようになる。画像処
理装置5は、図27(a)の受光画像を図27(b)の
ような原画像の信号S20として取り込む。例えば、画
像信号をA/D変換し、輝度レベルを8bitのディジ
タル値に変換した場合、縦軸において255が最大値で
白、0が黒となり、1画面を512×512画素の分解
能で取り込んだ場合には、横軸は0〜511の画素数と
なる。
【0061】次に、図28は、画像処理装置5における
処理内容を示すフローチャートである。画像処理装置5
においては、図28に示すごとく、原画像P1から、平
滑化処理P11、強調処理P12、2値化処理P13、
領域処理P14および面積判定処理P15を行なって欠
陥を検出する。また、上記のごとくにして欠陥を検出し
た後の後処理としては、ラベリング、面積および重心座
標計算P16があり、それらの結果をP17でモニタ等
に表示し、或いは後続機器に出力する。
【0062】以下、上記の各処理の内容について詳細に
説明する。図29は各画像とその信号(或るy座標の
値、この例では図27の*印の値におけるもの)を示す
図である。以下、図29に基づいて画像処理内容につい
て説明する。まず、原画像S20に対して所定のマスク
サイズの平滑化(スムージング)処理を行い、ノイズ等
による微小な輝度変化成分のみを取り除くとS21が得
られる。この平滑化処理は、例えば注目画素およびその
近傍の画素の輝度値の平均値を求め、それを注目画素の
新たな輝度値とする単純平均化フィルタである。このと
きの平滑化フィルタのマスクサイズは、原画像に発生す
るノイズの大きさに応じて決めればよい。次に、S21
を強調処理することで輝度変化のある領域を強調する。
この強調処理は、例えば微分処理であり、xおよびy方
向の微分結果の絶対値の和、もしくは2乗の和の平方根
をとったものであり、輝度変化領域をすべて正(+)側
に出力するとS22に示すようになる。なお、S22の
画像は、白と黒を反転して示している。上記のように、
本実施例では、平滑化処理の後に強調処理を行なう順序
であるが、例えば、前記図18〜図20で説明したよう
に、平滑化と微分処理とを同時に実行し、原画像S20
から直接に処理画像S22を得るようにしてもよい。次
に、S22の結果を所定のしきい値で輝度変化領域を黒
(“0”)それ以外を白(“255”)となるように2
値化すると、S23のようになる。S23の画像に示す
ように、欠陥部分およびストライプ境界部分といった輝
度変化のある領域が抽出される。なお、被検査面の状態
によってはストライプの境界線が歪んで抽出されるが、
上記のように原画像を平滑化することによって、1つの
連続した領域として抽出されるため、被検査面の影響は
ほとんどない。しかし、ストライプの境界線付近では、
被検査面の“ゆず肌”の影響によるノイズが残る可能性
があるので、それを除去するため、前記と同様に、領域
処理を行なう。すなわち、S23の画像における暗部分
(輝度変化のある部分に相当)の領域を拡大する処理を
行なうことにより、ストライプ境界領域と“ゆず肌”に
よるノイズとを連結して1つの領域とする。
【0063】次に、上記の結果について、各部分の面積
判定を行なう。S23の画像から明らかなように、欠陥
部分の面積(大きさ)はストライプ境界部分の面積に比
べて大幅に小さいので、所定面積以下の領域を欠陥と判
定するといった判定処理を行うことにより、欠陥のみを
抽出することが出来る。この面積判定結果はS24に示
すようになり、明暗ストライプ画像の明部分に黒く映る
欠陥と暗部分に白く映る欠陥との両方を検出することが
出来る。ただし、明暗の境界部分(輝度変化のある部
分)は欠陥検出を行なうことが出来ないので、前記図1
(a)の実施例と同様に、被検査面全体を検査するに
は、被検査物体もしくは照明手段と撮像手段を順次移動
させ、明部分が被検査面全体を走査するように構成する
(例えば前記図26の構成)。ただ、前記図1(a)の
実施例よりも1画面中で欠陥検査を行なうことの出来る
領域が広範囲なので、検査を迅速に行なうことが可能で
ある。
【0064】次に、被検査面が曲面の場合おける特別な
処理について説明する。上記実施例においては、面積判
定によって欠陥を検出するため、次のような問題が生じ
る。すなわち、図30に示すように、被検査面が曲面の
場合には、ストライプが曲面に沿って変形する。そのた
め、ストライプ境界線が画面隅に途切れて面積が小さく
なる場合(○印で囲んだ部分)が生じることがある。こ
のような場合には、面積判定においてこの部分を欠陥と
誤検出してしまう可能性がある。そのため、ストライプ
境界線は必ずウィンドウ(画面4辺)のいずれかに接し
ている、という性質を利用し、検出領域がウィンドウに
接している場合には、その領域を処理対象から除く処理
を行えばよい。具体的には、1画面が512×480画
素の場合に、検出領域のxおよびy座標の最大および最
小点が0、479もしくは511のいずれかであったな
らば、その領域がウィンドウに接しているものと判断
し、その部分を除けばよい。
【0065】また、上記の問題を解決する他の方法とし
て次のような方法もある。すなわち、図31に示すよう
に、画面周囲を1画素分だけ(図31の斜線部分)検出
領域と同じ輝度値(図31では黒)とすることにより、
ストライプ境界線が全て連結され、1つの領域となるた
め面積が大きくなり、面積判定がより確実に行われる。
【0066】また、上記の問題を解決するためのさらに
他の方法として次のような方法もある。照明装置1のス
トライプ板1cに、ストライプに対して斜めに、白スト
ライプ内には黒、黒ストライプ内には白となるようなの
線を入れ、さらにこの線に交差するような上記と同様の
線をもう1本予め入れておく。そのような照明装置を用
いた場合のストライプ画像は、図32(a)に示すよう
になる。このような原画像を処理すれば、図32(b)
に示すようになり、ストライプ境界線がすべて連結した
1つの領域となるため、面積が大きくなり、面積判定が
より確実に行われる。
【0067】ただし、前記の図26のように、被検査体
を順次移動させて広い面積を検査する場合に、被検査体
の移動方向と上記の斜めの線の方向とが一致すると、そ
の線の境界部分に欠陥があった場合には、欠陥が検出さ
れないことになる。したがって、上記の斜めの線と移動
方向とが一致しないように設定する必要がある。なお、
上記図1(b)に相当する実施例において、前記図1
(a)に相当する実施例で説明した照明手段の構成、2
値化しきい値の設定方法や領域処理の具体的方法、実用
化装置等については、前記と同様に適用することが出来
る。
【0068】次に、前記照明装置1におけるストライプ
照明の実用的な設定方法、すなわち、ストライプの間隔
T、白と黒の比率および検査面からの距離Dの設定方法
について説明する。まず、図33に基づいて、ビデオカ
メラ2の検査範囲Lについて説明する。
【0069】図33において、レンズおよび受光素子
(例えばCCD)で構成されるビデオカメラ2から被検
査面3までの距離をa、被検査面3における検査範囲
(カメラ視野)をL、視野角をθg、焦点距離をb、素
子サイズをcとすると、 L:a=c:b の関係が成立するので、使用するビデオカメラのレンズ
や検出範囲が決定すれば、距離aも決定される。例え
ば、自動車の塗装検査工程で使用する場合には、検査効
率やスペースを考慮すると、L=100〜200mm、a
=50〜100cm程度が適当である。また、図34に示
すように、ビデオカメラ2を被検査面3に対して角度θ
iの方向に配置した場合には、検査範囲Lは図33の場
合よりもやや広くなる。被検査面3の平面における検査
範囲Lの端部をそれぞれJ1、J2とすると、図34のよ
うに、J1、J2での正反射方向に照明装置1が配置され
ていれば、検査範囲L全体にストライプ光を照射するこ
とが出来る。この時の照明装置1までの距離がDとな
る。
【0070】次に、図35の点J1に欠陥があった場合
について考察する。図35において、正反射方向を基準
の0(deg)とし、欠陥の凹凸による乱反射角度を±α
(deg)(ただし、±の符号は方向を示す)とする。図
36は、いわゆる“ごみつぶ”と呼ばれる凸状の欠陥の
測定結果を示す図である。このような測定結果から欠陥
上の任意の複数の点における角度θの分布を求めれば、
各点における乱反射角度αが求められる。次に、図37
に示すように、点J1が欠陥の左斜面上にあるものとし
て考えると、乱反射角が+αよりも大きい方向にストラ
イプ照明の黒ストライプがある場合、その点での角度θ
よりも大きい傾斜角を持つ範囲は周囲よりも暗く映るこ
とになる。この範囲をWとすると、Wとαの関係は図3
8に示すようになる。したがって図38から欠陥におけ
る傾斜角θが何度以上の範囲が白ストライプ内の黒点と
して映るかが求められる。例えば、L=150mmの視野
を512画素の分解能で撮像した場合、幅1mmの欠陥は
約3画素の幅で映ることになり、欠陥検出が可能である
と判断できる。したがって図38からW=1mmとなるよ
うなαを見つけることが出来る。例えば、図39におい
て、ストライプの白と黒の比率を2:1とした場合、白
ストライプが−5〜5(deg)、−10〜20(deg)、
黒ストライプが5〜10(deg)、20〜25(deg)と
いう角度αの比率で、(W1−W2)+W3≧1mmである
とする。これに基づいて図40に示すように、J1、J2
からそれぞれ上記比率の角度αの線を引く。そして黒ス
トライプ方向(上記の5〜10deg、20〜25deg範
囲)の交わった部分に黒ストライプが存在すればよい。
このように、図40からストライプのおおよその間隔T
と距離Dを決定することが出来る。上記のように、検出
したい最小の欠陥について図36のような傾斜角度分布
を求め、これに基づいて上記のようにストライプ照明の
設定を行なえば、欠陥検査に最適な照明を得ることが出
来る。
【0071】さらに、厳密な間隔Tと距離Dを求めるた
めには、前記の乱反射の原理式(数1)式、(数2)式
を用いて、検出範囲Lにおける角度計算を行なってもよ
い。なお、上記の説明においては、検出範囲Lの端部J
1、J2について考えたが、他の複数の点を含めて考えれ
ば、さらに厳密な照明設定を行なうことが出来る。ま
た、図34から、θgが小さいほど照明装置1も小型で
済むことが判る。また、被検査面3が曲面の場合は、曲
率半径Rおよび中心角θcを考慮した前記(数4)式に
基づいて、上記の平面の場合と同様に計算、設計すれば
よい。なお、ストライプ照明の設定方法は、上記の例に
限定されるものではない。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明にお
いては、いわゆる“ゆず肌”のような欠陥とならない極
めて薄い凹凸による影響を生じやすい領域を欠陥検出領
域から排除するように構成したことにより、“ゆず肌”
を欠陥と誤検出するおそれがなくなり、より高精度の欠
陥検出を行なうことが出来る、という効果が得られる。
また、上記の影響を生じやすい領域を欠陥検出領域から
排除するための領域処理を行なう量を、実験等であらか
じめ求めておいた値に設定するものにおいては、実際の
検査時に、処理量を簡単に設定することが出来、また、
入力画像毎に被検査面の表面粗さを測定し、その結果か
ら処理の最適な量を自動的に求めるものにおいては、そ
れぞれの被検査体に応じた最適な量に設定することが出
来、精密な検査を行なうことが出来る。また、明暗パタ
ーン画像の輝度ヒストグラムに基づいて2値化しきい値
を調節するものにおいては、色による明暗の変化に左右
されることなく、精度の良い検査が実現できる。また、
面積判定によって欠陥を検出するものにおいて、ストラ
イプ境界線部分を一繋がりの領域とするように構成した
ものにおいては、曲面による影響を排除し、常に精度の
良い検査が実現できる。また、工場ラインにおいて、被
検査物体をアーチ状に囲むように複数の照明手段と撮像
手段とを配置したものにおいては、ロボット等の高価な
装置を用いることなく被検査物体全面を容易に検査する
ことができる、等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能ブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例図。
【図3】図1の実施例における画像処理装置5の一例の
ブロック図。
【図4】図1の実施例における照明装置1の一例の分解
斜視図。
【図5】図1の実施例における照明装置1の他の一例の
斜視図。
【図6】被検査物の表面上の欠陥を受光画像に映し出す
原理を示す図。
【図7】被検査物の表面上の欠陥を受光画像に映し出す
原理を示す図。
【図8】被検査表面が曲面の場合を説明するための図。
【図9】受光画像とその画像信号とを示す図。
【図10】第1の実施例における処理内容を示すフロー
チャート。
【図11】原画像の信号に含まれる各成分を示す図。
【図12】平滑化フィルタ(スムージング)を説明する
ための画素図。
【図13】第1の実施例の各処理における信号を示す
図。
【図14】被検査表面の粗さによるストライプ画像の乱
れを示す図。
【図15】明暗領域処理を説明するための画素図。
【図16】表面粗さ測定を説明するための画像図および
特性図。
【図17】照明装置の他の明暗模様を示す図。
【図18】正規関数の関数形を示す図。
【図19】正規関数を2次微分した関数形を示す図。
【図20】図19のデジタル化した特性を示す図。
【図21】最大値フィルタ処理と最小値フィルタ処理を
用いた画像強調処理を説明するための画像信号と画像と
を示す図。
【図22】最大値フィルタ処理の結果を示す図。
【図23】ディジタルローパスフィルタの一例のブロッ
ク図。
【図24】色による輝度変化のある場合の画像信号を示
す図。
【図25】色による輝度変化のある場合の輝度の頻度を
示す図。
【図26】本発明を自動車ボディ塗装検査ラインに適用
した場合の実施例を示す斜視図。
【図27】本発明の第2の実施例における受光画像とそ
の画像信号を示す図。
【図28】第2の実施例における処理内容を示すフロー
チャート。
【図29】本発明の第2の実施例の各処理における画像
とその画像信号とを示す図。
【図30】被検査面が曲面の場合における画像の変化を
示す図。
【図31】画面周辺の1画素分を変換した結果を示す
図。
【図32】照明装置に斜めのストライプを付加したもの
における受光画像とその画像信号を示す図。
【図33】ビデオカメラの各数値と検査範囲Lとの関係
を示す図。
【図34】検査範囲Lを説明するための図。
【図35】欠陥と検出角度との関係を説明するための
図。
【図36】凸状の欠陥の測定結果を示す図。
【図37】点J1が欠陥の左斜面上にある場合の例を説
明するための図。
【図38】Wとαの関係を示す特性図。
【図39】Wとαの関係の一例を示す特性図。
【図40】ストライプの間隔Tと距離Dを決定する方法
を説明するための図。
【符号の説明】
1…照明装置 6…ホストコ
ンピュータ 1a…光源 7…モニタ 1b…拡散板 8…バッファ
アンプ 1c…ストライプ板 9…A/D変
換器 1d…背景 10…MPU 2…ビデオカメラ 11…メモリ 3…被検査面 12…D/A変
換器 4…カメラコントロールユニット 13…欠陥 5…画像処理装置 14…ボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−30749(JP,A) 実開 平1−134207(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G01N 21/84 - 21/958

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査面に光を照射し、その被検査面から
    の反射光に基づいて受光画像を作成し、この受光画像に
    基づいて被検査面上の欠陥を検出する表面欠陥検査装置
    において、 被検査面に所定の明暗パターンを映し出す照明手段と、 上記被検査面を撮像して得られる受光画像を電気信号の
    画像データに変換する撮像手段と、 上記撮像手段によって得られた画像データを処理して明
    部と暗部を識別する明暗模様識別手段と、 上記明暗模様識別手段によって得られた暗部分の領域を
    拡大する処理を行なう明暗領域処理手段と、 上記画像データにおける周波数成分のうち高い周波数領
    域で、かつレベルが所定値以上の成分のみを抽出する画
    像強調手段と、 上記明暗領域処理手段における明部分と上記画像強調手
    段で抽出した成分との両方が存在する部分を欠陥として
    検出する欠陥検出手段と、 を備えたことを特徴とする表面欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】上記明暗領域処理手段は、被検査面の粗さ
    に応じて予め定められた所定値だけ暗部分の領域を拡大
    するものである、ことを特徴とする請求項1に記載の表
    面欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】上記明暗領域処理手段は、上記撮像手段で
    求めた画像データから得られる被検査面の粗さに応じた
    値だけ暗部分の領域を拡大するものである、ことを特徴
    とする請求項1に記載の表面欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】上記明暗領域処理手段は、一旦、暗部分の
    領域を拡大した後、暗部分の領域を縮小する処理を行な
    うものである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】上記画像強調手段は、上記撮像手段によっ
    て得られた画像データの原画像と、原画像に所定の平滑
    化処理を施した画像との差を求め、その結果を所定のし
    きい値で2値化するものである、ことを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載の表面欠陥検査装
    置。
  6. 【請求項6】上記画像強調手段は、上記撮像手段によっ
    て得られた画像データの原画像を正規関数で平滑化した
    のち2次微分した結果を所定のしきい値で2値化するも
    のである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載の表面欠陥検査装置。
  7. 【請求項7】上記画像強調手段は、上記撮像手段によっ
    て得られた画像データの原画像に所定の最大値フィルタ
    処理を行なったのち最小値フィルタ処理を行なった画像
    と、原画像との差を求め、その結果を所定のしきい値で
    2値化するものである、ことを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
  8. 【請求項8】上記明暗模様識別手段は、上記撮像手段に
    よって得られた画像データの原画像に対して所定の平滑
    化処理を行い、その結果をしきい値として明部分と暗部
    分の2値化すなわち認識を行なうものである、ことを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の表面
    欠陥検査装置。
  9. 【請求項9】上記明暗模様識別手段は、上記撮像手段に
    よって得られた画像データの原画像に対して所定の最大
    値フィルタ処理または最小値フィルタ処理を行い、その
    結果をしきい値として明部分と暗部分の2値化すなわち
    認識を行なうものである、ことを特徴とする請求項1乃
    至請求項7のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
  10. 【請求項10】上記明暗模様識別手段は、上記撮像手段
    によって得られた画像データの原画像に対して所定の係
    数のディジタルローパスフィルタ処理を行い、その結果
    をしきい値として明部分と暗部分の2値化すなわち認識
    を行なうものである、ことを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
  11. 【請求項11】上記画像強調手段および上記明暗模様識
    別手段の2値化において、上記撮像手段によって得られ
    た画像データの原画像の輝度ヒストグラムまたは所定の
    一つのラインの最大輝度値を求め、その結果に基づいて
    上記2値化しきい値を調節することを特徴とする請求項
    1乃至請求項10のいずれかに記載の表面欠陥検査装
    置。
  12. 【請求項12】被検査面に光を照射し、その被検査面か
    らの反射光に基づいて受光画像を作成し、この受光画像
    に基づいて被検査面上の欠陥を検出する表面欠陥検査装
    置において、 被検査面に所定の明暗パターンを映し出す照明手段と、 上記被検査面を撮像して得られた受光画像を電気信号の
    画像データに変換する撮像手段と、 上記撮像手段によって得られた画像データを平滑化する
    平滑化手段と、 上記平滑化手段で平滑化した画像データで輝度変化のあ
    る部分を抽出する強調手段と、 上記強調手段の結果を2値化する2値化手段と、 上記2値化手段で得られた2値信号のうち上記輝度変化
    のある部分に相当する値部分の領域を拡大する処理を行
    なう領域処理手段と、 上記領域処理手段で得られた上記領域をそれぞれ演算す
    ることによって1画面中に存在する輝度変化のある部分
    毎にそれぞれの面積を求め、その面積が所定値以下であ
    った部分を欠陥として検出する面積判定処理手段と、 を備えたことを特徴とする表面欠陥検査装置。
  13. 【請求項13】上記領域処理手段は、被検査面の粗さに
    応じて予め定められた所定値だけ上記輝度変化のある部
    分に相当する値部分の領域を拡大するものである、こと
    を特徴とする請求項12に記載の表面欠陥検査装置。
  14. 【請求項14】上記領域処理手段は、上記撮像手段で求
    めた画像データから得られる被検査面の粗さに応じた値
    だけ上記輝度変化のある部分に相当する値部分の領域を
    拡大するものである、ことを特徴とする請求項12に記
    載の表面欠陥検査装置。
  15. 【請求項15】上記領域処理手段は、一旦、上記輝度変
    化のある部分に相当する値部分の領域を拡大した後、該
    領域を縮小する処理を行なうものである、ことを特徴と
    する請求項12乃至請求項14のいずれかに記載の表面
    欠陥検査装置。
  16. 【請求項16】上記面積判定手段は、上記2値化した画
    像における画面の周辺境界に接する所定領域を除去した
    後に、面積判定処理を行なうものである、ことを特徴と
    する請求項12乃至請求項15のいずれかに記載の表面
    欠陥検査装置。
  17. 【請求項17】上記面積判定手段は、上記2値化した画
    像における画面の周辺境界に接する1画素分を上記輝度
    変化のある部分と同値にしたのち面積判定を行なうもの
    である、ことを特徴とする請求項12乃至請求項15の
    いずれかに記載の表面欠陥検査装置。
  18. 【請求項18】上記照明手段は、明暗パターンとして平
    行なストライプとそれを斜めに横切る線とからなる模様
    を映しだすものである、ことを特徴とする請求項12乃
    至請求項17のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。
  19. 【請求項19】上記照明手段は、被検査面にストライプ
    状の明暗パターンを映し出すものである、ことを特徴と
    する請求項1乃至請求項17のいずれかに記載の表面欠
    陥検査装置。
  20. 【請求項20】上記照明手段は、被検査面に格子状の明
    暗パターンを映し出すものである、ことを特徴とする請
    求項1乃至請求項17のいずれかに記載の表面欠陥検査
    装置。
  21. 【請求項21】上記照明手段は、明暗パターンの明部と
    暗部の間隔、比率および該照明手段から被検査面までの
    距離が、被検査面の曲率および予想される欠陥と被検査
    面とのなす角度に基づいて設定されているものである、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれかに
    記載の表面欠陥検査装置。
  22. 【請求項22】上記欠陥検出手段によって得られた欠陥
    に関するデータに基づいて、ラベル付け処理および欠陥
    の面積と重心座標計算処理を行なう手段を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれかに記載の
    表面欠陥検査装置。
  23. 【請求項23】複数の上記撮像手段と複数の上記照明手
    段を、被検査物体の周囲にアーチ状に配置し、被検査物
    体の広い被検査面を同時に検査するように構成したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項22のいずれかに記載
    の表面欠陥検査装置。
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