JP2024003452A - 工程管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】現実の状況に則して、工程の進捗状況を簡便に把握できる工程管理システムの提供を目的とする。【解決手段】上記課題を解決する本願発明は、工程の進捗を管理する工程管理システムXであって、工程Pを記録する記録手段11と、工程Pの進捗を評価する評価手段12と、表示手段13と、を備え、記録手段11は、工程Pの開始時期321と、終了時期322と、前記工程の全体に対する進捗度合R1と、を格納し、評価手段12は、任意の時期を取得する時期設定手段121と、進捗率を計算する計算手段122と、を有し、計算手段122は、開始時期321から終了時期322までの期間に対する開始時期321から任意の時期323までの期間の割合である期間経過度合R2を算出し、進捗度合R1を、前記期間経過度合R2で除した進捗率Rを算出し、表示手段13は、進捗率Rを表示処理し、表示処理結果を送信する。【選択図】図3

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年3月3日に、以下のウェブページにて公開 https://kolcx.com/、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000081365.html、https://kolcx.com/feature/timeliner/
本発明は、建設等の施工現場において工程の進捗把握を容易にするためのシステムに関する。
大規模建設現場においての施工計画ないし施工計画を遂行するにあたっての工程管理は非常に重要であり、工程の先後関係の把握や、各工程の進捗状況等を的確に把握しなければ、建設の遂行が滞ってしまう。このような問題点を解決するために、例えば特許文献1には、工程通りに作業できていない作業項目を3Dの形状データと共に表示することで管理者に工程を把握させることができる工程管理システムが記載されている。
特開2001―262829号公報
特許文献1に記載の発明等では、建設工事の工程の進捗状況を管理する手段として、全体の工程の中でどれだけ当該工程が進んでいるかを割合で把握する方法が利用されていた。
しかしながら、実際の進捗状況を的確に把握するにあたっては、現実の時間に比して実際の工程がどれだけ進んでいるのかを把握し、それに応じて作業等を分配することの方が好ましい。
本発明は、上記の課題に鑑み、現実の状況に則して、工程の進捗状況を簡便に把握することができる工程管理システムの提供を目的とする。
上記課題を解決する本願発明は、工程の進捗を管理する工程管理システムであって、前記工程管理システムは、前記工程を記録する記録手段と、前記工程の進捗を評価する評価手段と、情報を表示処理する表示手段と、を備え、前記記録手段は、前記工程の開始時期と、前記工程の終了時期と、前記工程の全体に対する進捗度合と、を格納し、前記評価手段は、任意の時期を取得する時期設定手段と、進捗率を計算する計算手段と、を有し、前記計算手段は、前記開始時期から前記終了時期までの期間に対する前記開始時期から前記任意の時期までの期間の割合である期間経過度合を算出し、前記進捗度合を、前記期間経過度合で除した進捗率を算出し、前記表示手段は、前記進捗率を表示処理し、表示処理結果を送信する工程管理システムである。
このような構成によって、現実の状況に則した進捗状況を簡便に把握することができる。
本発明の好ましい形態では、前記表示手段は、進捗を表示する進捗表示領域を表示処理し、前記進捗表示領域は、時期を表す時間軸と、前記時期軸において、前記開始時期に対応する位置から前記終了時期に対応する位置まで延びる帯状体を、前記時期軸と平行になるように表示する表示と、を行う。
このような構成によって、進捗状況の視覚的な把握が容易にできるようになる。
本発明の好ましい形態では、前記表示手段は、前記帯状体に二以上の色彩を配分する表示処理と、前記配分を、前記進捗度合に応じて変更する表示処理と、を行う。
このような構成によって、進捗状況の視覚的な把握が容易にできるようになる。
本発明の好ましい形態では、前記表示手段は、前記時間軸から垂直に延びるスライド軸を表示処理し、前記時期設定手段は、前記スライド軸が操作されることで、前記任意の時期を取得する。
このような構成によって、使用者は直感的な操作によって、過去又は未来の進捗率を把握してそれに応じた対応をすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記記録手段は、3次元オブジェクトを前記工程と紐づけて格納し、前記表示手段は、前記3次元オブジェクトを表示するモデル表示領域を表示処理し、前記3次元オブジェクトは、前記工程と紐づけられた前記進捗率に対応した色彩を付して表示処理される。
このような構成によって、使用者はどの3次元オブジェクトに係る工程が遅延しているのかを簡便に把握することができる。
本発明の好ましい形態では、前記表示手段は、3次元オブジェクトを透過して表示することができる。
このような構成によって、外観に現れない設備の状況を容易に把握することができるようになる。
上記課題を解決する本願発明は、工程の進捗を管理する管理プログラムであって、前記管理プログラムは、情報処理装置を、前記工程を記録する記録手段と、前記工程の進捗を評価する評価手段と、情報を表示処理する表示手段として機能させ、前記記録手段は、前記工程の開始時期と、前記工程の終了時期と、前記工程の全体に対する進捗度合と、を格納し、前記評価手段は、任意の時期を取得する時期設定手段と、進捗率を計算する計算手段と、を有し、前記計算手段は、前記開始時期から前記終了時期までの期間に対する前記開始時期から前記任意の時期までの期間の割合である期間経過度合を算出し、前記進捗度合を、前記期間経過度合で除した進捗率を算出し、前記表示手段は、前記進捗率を表示処理し、表示処理結果を送信する管理プログラムである。
このような管理プログラムによって、現実の状況に則した進捗状況を簡便に把握することができる。
上記課題を解決する本願発明は、工程の進捗を管理する管理方法であって、工程管理システムが、前記工程を記録する記録ステップと、前記工程の進捗を評価する評価ステップと、情報を表示処理する表示ステップと、を実行し、前記記録ステップにおいて、前記工程の開始時期と、前記工程の終了時期と、前記工程の全体に対する進捗度合と、を格納し、前記評価ステップは、任意の時期を取得する時期設定ステップと、進捗率を計算する計算ステップと、を有し、前記計算ステップにおいては、前記開始時期から前記終了時期までの期間に対する前記開始時期から前記任意の時期までの期間の割合である期間経過度合を算出し、前記進捗度合を、前記期間経過度合で除した進捗率を算出し、前記表示ステップにおいて、前記進捗率を表示処理し、表示処理結果を送信する、前記工程の進捗を管理する管理方法である。
このような管理方法によって、現実の状況に則した進捗状況を簡便に把握することができる。
上記課題を解決する本発明は、現実の状況に則して、工程の進捗状況を簡便に把握することができる工程管理システムの提供することができる。
本発明の実施形態に係る、システム構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る、ハードウェア構成図である。 本発明の実施形態に係る、システム構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る、情報処理装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る、情報処理装置のデータベースの構成図である。 本発明の実施形態に係る、情報処理装置のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る、表示画面の一例を表す図である。 本発明の実施形態に係る、進捗表示領域の模式図である。
以下、図面を用いて、本発明の各実施形態に係る工程の進捗の工程管理システムについて説明する。説明は、実施形態の構成、実施の方法、他の実施例の順に詳述する。なお、以下に示す各実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の各実施形態に限定するものではない。
例えば、本実施形態では工程管理システムXの構成、動作等について説明するが、実行される方法、装置、コンピュータプログラム等によっても、同様の作用効果を奏することができる。本実施形態におけるプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、クライアント端末でその機能を実現する為に外部のコンピュータにおいて当該プログラムを起動させてもよい。
また、本実施形態において「手段」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらハードウェア資源によって具体的に実現され得るソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含み得る。本実施形態において「情報」とは、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値又は、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行され得る。広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)及びメモリ(Memory)等を適宜組み合わせることによって実現される回路である。即ち、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含むものである。
工程管理システムXは、主として大規模建設現場の施工についての計画PJを管理するものであって、計画PJには複数の工程Pが含まれる。計画PJを遂行するためには、複数の工程Pを所定の順番に行わなければならない。
<システム構成>
図1は、工程管理システムXのシステム構成を示すブロック図である。
工程管理システムXは、サーバとしての動作を行う情報処理装置1と、端末装置2とを備える。情報処理装置1と、端末装置2と、はネットワークNWを通じて互いに通信可能となるように設けられている。
ネットワークNWは、本実施形態では、ネットワークバスである。ネットワークNWは、例えば、IP(Internet Protocol)ネットワークを含んでもよい。ネットワークNWにおける通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
なお、端末装置2は、汎用のパーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット端末等を利用することが可能である。また、情報処理装置1としては、サーバ向けのコンピュータ等を利用してもよく、クライアント端末としての端末装置2を介して情報の送受信を行うことで後述する情報処理が実現される。また、複数のコンピュータを用いて情報処理装置1を構成することも可能である。
<ハードウェア構成>
図2は、情報処理装置1と端末装置2のハードウェア構成図である。図2(a)は、情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置1は、ハードウェア構成として、処理部101と、記憶部102と、通信部103と、を備える。
情報処理装置1において、処理部101は、CPU等の1又は2以上のプロセッサを含み、管理プログラム10、その他のアプリケーションを実行することで、動作処理全体を制御する。記憶部102は、HDD、ROM、RAM等であって、本発明に係る管理プログラム10及び、工程管理システムXで利用される種々のデータを記憶する。通信部103は、ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報処理装置1を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
情報処理装置1の処理部101は、記憶部102に記憶されている管理プログラム10に基づき、処理を実行することによって、後述する機能構成が実現される。
記憶部102は、工程に関連する種々の情報を格納する。本実施形態では、記憶部102は、データ管理のために、計画管理リストDB31、工程管理リストDB32、3次元モデルDB33を備える。
なお、これらのDB及び関連情報は、端末装置2の記憶部202等の異なる記憶媒体に格納されていてもよく、複数の記憶媒体に格納し、ネットワークNWを通じて同期できるようにしてもよい。
図2(b)は、端末装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。端末装置2は、ハードウェア構成として、処理部201と、記憶部202と、通信部203と、入力部204と、出力部205と、を備える。
また、端末装置2の処理部201は、CPU等の1又は2以上のプロセッサを含み、OSやブラウザソフト、その他のアプリケーションを実行することで、端末装置2の動作処理全体を制御する。端末装置2の記憶部202は、HDD、ROM、RAM等であって、OS、ブラウザソフト並びに、処理部201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。端末装置2の通信部203は、ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報処理装置1への入力や、動作結果に係る出力を行う。端末装置2の入力部204は、タッチパネル、マウス及びキーボード等であって、利用者による操作要求を処理部201に入力する。端末装置2の出力部205は、ディスプレイ等であって、処理部201において表示処理された結果等を表示する。
また、端末装置2は、図3に示すように、計画PJの設計者が使用する設計管理者端末装置2Aと、計画PJの発注者が使用する発注者端末装置2Bと、工程Pを実行する施工者端末装置2Cと、を含み、それぞれの端末装置2において行うことができる機能手段が異なる。
<情報処理装置の機能>
図4は、情報処理装置1の機能ブロック図である。情報処理装置1は、機能手段として、記録手段11、評価手段12、表示手段13を備える。これらの手段によって、ソフトウェア(記憶部102に記憶されている)による情報処理が、ハードウェア(処理部101等)によって具体的に実現される。
図5は、記憶部102に格納された情報の一例を示す図である。本実施形態では、記憶部102は、計画情報を格納する計画管理リストDB31、工程情報を格納する工程管理リストDB32、3次元モデル情報を格納する3次元モデルDB33を有する。
記録手段11は、端末装置2から種々の情報を受け付けて、情報処理装置1の記憶部102に記録する手段である。ここにいう種々の情報には、工程Pの管理に係る情報、設計に関する3Dモデル、設計についてのマニュアル、資材や備品の情報が含まれる。
本実施形態では、記録手段11は、設計管理者端末装置2A又は発注者端末装置2Bから計画に関する種々の情報を受け付けて、計画情報として、情報処理装置1の記憶部102に記録する。計画管理リストDB31は、計画情報を格納する。図5(a)に示すように、計画情報は、計画PJごとに割り振られる計画ID、計画PJの名称、計画PJの期間、計画PJに係る3DモデルのID、当該3Dモデルの格納場所、計画PJの作成日時、発注者の名称等を有する。
本実施形態ではさらに、記録手段11は、設計管理者端末装置2A、発注者端末装置2Bまたは施工者端末装置2Cから、工程に関する種々の情報を受け付けて、工程情報として、情報処理装置1の記憶部102に記録する。工程管理リストDB32は、工程情報を格納する。図5(b)に示すように、工程情報は、工程Pごとに割り振られる工程ID、工程Pに係る計画ID、工程Pの名称、工程Pを行う順番、工程Pの開始時期321と、工程Pの終了時期322と、工程Pに対応する3DオブジェクトのID、工程Pの進捗度合R1を有している。工程情報は、さらに工程Pの責任者の名称、工程Pに参加する者の名称を記録し、記録写真のデータ格納場所、工程についてのマニュアルの格納場所、工程Pに要する資材の状況、特記事項等を有していてもよい。
ここにおいて、記録手段11は、設計管理者端末装置2Aを介して、工事に係る3Dデータに加えて、工程Pの開始時期321と、工程Pの終了時期322と、工程Pの全体に対する進捗度合R1の記録を受け付けできるようにしてある。これにより、進捗に応じて工程Pの開始時期321及び終了時期322の時期を変更できるようにしている。
さらに、記録手段11は、発注者端末装置2Bを介して、工程Pの開始時期321と、工程Pの終了時期322と、工程Pの全体に対する進捗度合R1の記録を受け付けできるようにしてある。
さらに、記録手段11は、施工者端末装置2Cを介して、進捗度合R1とそれに係る情報の記録を受け付けできるようにしてある。当該情報には、進捗度合R1に関わる記録写真や、留意事項が含まれる。
本実施形態ではさらに、記録手段11は、設計管理者端末装置2Aから、3次元モデルに関する種々の情報を受け付けて、3次元モデル情報として、情報処理装置1の記憶部102に記録する。3次元モデル情報は、図5(c)に示すように、3次元オブジェクトのID、当該3次元オブジェクトを含む3DモデルのID、3次元オブジェクトに係る工程PのIDを有する。本発明における3次元モデルとは、施工についての計画PJの完成イメージの3次元データであり、個々の設備についての3次元オブジェクトの組み合わせによってなる。
3次元オブジェクトは、同一の工程IDに対して複数の物が対応付けられていてもよく、また、一の3次元オブジェクトにおいて複数の工程が対応付けられていてもよい。
評価手段12は、記録手段11において記録された情報を処理して進捗率Rを算出する。評価手段12は、使用者が設定する任意の時期323の取得を行う時期設定手段121と、任意の時期323をもとにして進捗率Rの算出を行う計算手段122と、を有する。
なお、本発明における進捗率Rは、任意の時期によって按分処理された進捗率である。計算手段122は、開始時期321から終了時期322までの期間に対する開始時期321から使用者が設定する任意の時期323までの期間の割合である期間経過度合R2を算出する。また、進捗度合R1を期間経過度合R2で除すことで算出する。
表示手段13においては、使用者が操作入力を行う種々の画面を表示処理し、表示処理結果を、ネットワークNWを介して端末装置2に送信する。すなわち、表示手段13は、記録手段11に記録された情報及び評価手段12によって得られる情報を工程Pに関する情報として表示処理する。この際、工程Pと、工程Pに対応する3Dオブジェクトが表示処理される。
以下、工程管理システムXを用いた工程管理方法の説明及び各機能手段要素による処理内容について説明する。図6は、記憶部102に情報を格納してから出力部205において表示がなされるまでの手順を示したフローチャートである。
事前に、工程の進捗を管理する記録ステップとして、情報処理装置1の記録手段11は、工程情報や3Dモデル情報を情報処理装置1の記憶部202へ記録する。また、工程Pに係る情報(開始時期321、終了時期322、進捗度合R1等)の変更についても記憶部202への記録を受け付ける。
ステップS1において、端末装置2を介して、ユーザからの表示要求を受け付ける。
その後、ステップS2において、工程Pの進捗を評価する評価ステップとして、評価手段12は、進捗率Rの計算を行う。この際、時期設定手段121は、任意の時期を取得する時期設定ステップとして、任意の時期323の取得を行う。時期設定手段121は処理部101から現在の日時を取得し、それを任意の時期として取得する。例えば、時期設定手段121は、表示要求を受け付けた段階では、現在の日時を任意の時期として取得し、計算手段122は、それに基づいて進捗率Rを計算する。
その後、ステップS2において、進捗率を計算する計算ステップとして、計算手段122は、以下の処理を行うことによって按分処理された進捗率Rを算出する。
まず、計算手段122は工程管理リストDB32から、開始時期321及び終了時期322、進捗度合R1を取得する。次に、終了時期322と開始時期321の差を計算することによって、開始時期321から終了時期322までの期間(工期t1)を算出する。さらに、任意の時期323と開始時期321との差を計算することによって、開始時期321から任意の時期323までに経過した時間(経過時間t2)を計算する。その後、経過時間t2を工期t1で除すことによって、工期に対してどの程度の時間が経過したかを表す割合である期間経過度合R2を算出する。
そして、計算手段122は、進捗度合R1を、期間経過度合R2で除すことによって按分処理された進捗率Rを算出する。
なお、経過時間t2が工期t1を上回る場合には、期間経過度合R2を「1」とする例外処理を行う。すなわち、すでに期間が経過している状態を表す。また、経過時間t2が0または負の値をとるときには、期間経過度合R2を算出せず、進捗率Rの計算を行わない例外処理を行う。
例えば、計算手段122は、スライド軸413の位置が開始時期321と終了時期322の間にある工程のみを按分処理することができる。この場合、計算手段122はスライド軸よりも終了時期322が過去の工程について期間経過度合R2を「1」とする例外処理を行う。さらに計算手段122は、スライド軸の位置に対して開始時期321が過去である工程を全て取得しておくことで、進捗率の計算が不要な工程を除外することができる。
次に、ステップS3では、情報を表示処理する表示ステップとして、表示手段13は、工程情報、進捗率R及び3次元オブジェクトのデータを表示する表示画面を表示処理し、表示処理結果を送信する。図7に示すように、表示画面は、進捗表示領域41と、モデル表示領域42とを有する。以下に、各領域において表示される要素について詳述する。
進捗表示領域41には、時間を表す時間軸411と、工程管理リストDB32によって対応付けされ、各々の工程Pを表す帯状体412と、使用者が設定した任意の時期323を表示するスライド軸413と、の要素を含んでいる。
時間軸411は、長方形状の表示画面40の外枠の一辺と水平になるように配置される軸線であって、本実施形態においては、下辺と水平な表示画面40の中央位置に、左から右に向けて時間が流れる様子を表している。時間軸411の近傍には、日付または時間を表す数列が等間隔に配置されており、当該数列が開始時期321及び終了時期322の時期と対応するようにしてある。
時間軸411には、数列の間隔に対応して、時間軸411に垂直な薄線が複数延びていることが好ましく、これにより時間軸411から離れた場所に表示処理される帯状体412が表す時期の表示を明確にしている。
帯状体412は、図8に示すように、時間軸411と水平になるように設けられる直方体形状の表示であって、一の工程の開始時期321、終了時期322及び進捗度合R1を同時に表す。詳述すると、帯状体412の一端は開始時期321であり、他端は終了時期322を表す。
すなわち、帯状体412の一辺は、時間軸411において開始時期321に対応する時期における点から垂直に引いた線上にある線分である。また、該辺と対向する帯状体412の一辺は、終了時期322に対応する時期における点から垂直に引いた線上にある線分である。
これらの線分の端点同士を結んだ帯状体412が進捗表示領域41の適当な位置に表示される。
帯状体412は、2以上の色彩が配分されるように処理される。本実施形態においては、暗色と明色が配分されて表示される。配分については、帯状体412において、時間軸411方向の全体の長さに対する進捗度合R1の割合の分、帯状体412の一端から別色によって塗りつぶされるように表示処理される。
帯状体412は、工程Pの付されたID順(又は「工程の順番」の順)に、時間軸411から離れる方向に向かって複数配列されている。
さらに、帯状体412に隣接して、該帯状体が表す工程Pの進捗率Rが表示されるようにしている。進捗率Rは、時間軸の進む方向に配置されていることが好ましい。
スライド軸413は、時間軸411から垂直に延びる軸線であって、配列されて表示処理される帯状体412の全てを貫通する長さに表示処理される。スライド軸413付近の時間軸411の上部には、時期設定手段121によって設定されている任意の時期323が表示処理される。
モデル表示領域42は、3次元モデルDB34に格納された3Dモデルを表示する個所である。
本実施形態における3Dモデルは、すべてのオブジェクトが透過処理あるいはワイヤーフレームによる表示処理がされていることによって、設備の内部の状況を一覧視できるようにしてある。
なお、モデル表示領域42に表示処理されるオブジェクトが不透過処理されていることで、外観を一瞥して把握できるようにしてあってもよく、好ましくは、オブジェクトの透過処理と不透過処理を切り替えられるように構成されている。
ステップS4では、スライド軸413が操作されたことを検出する。本実施形態においては、時期設定手段121は、スライド軸413が操作されることで、任意の時期323を取得する。入力部204によって、スライド軸413を時間軸411の方向にドラッグ移動させることができるようにしてあるため、任意の時期323を直感的に変更できる。
すなわち、スライド軸413が操作された場合(ステップS4でYESとなった場合)、時期設定手段121で新たに取得した任意の時期323に基づいて、計算手段122は進捗率Rを算出し(ステップS2)、算出した進捗率Rを帯状体412に隣接した場所に表示処理する(ステップS3)。
ステップS5では、帯状体412が操作されたことを検出する。本実施形態においては、記録手段11は、帯状体412が操作されることで、開始時期321及び終了時期322を取得する。入力部204によって、帯状体412の長さを帯状体412の端部をドラッグ操作することで変更できるようにしてあり、また、時間軸411の方向にドラッグ移動させることで帯状体412の位置を全体で変更できるようにしているため、開始時期321及び終了時期322を直感的に変更できる。
すなわち、帯状体412が操作された場合(ステップS5でYESとなった場合)、記録手段11で新たに取得した開始時期321及び終了時期322に基づいて、計算手段122は進捗率Rを算出し(ステップS2)、算出した進捗率Rを帯状体412に隣接した場所に表示処理する(ステップS3)。
表示手段13は、任意の工程Pに対する選択を受付け可能に構成される。すなわち、進捗表示領域41に表示された帯状体412を選択することによって、その帯状体412に係る工程情報(責任者、資材等の情報)を表示画面40の所定位置に表示処理できるようにしている。
また、選択された工程Pに紐づけられた3Dオブジェクトのうち、モデル表示領域42に表示処理されているものは、不透過処理をされた色に着色される。この際3Dオブジェクトは、その3Dオブジェクトに紐づけられた進捗率に応じて色分けされるようにしてある。
表示手段13は、複数の工程Pを選択可能に構成されてもよい。また、スライド軸413の位置により、工期t1の中に任意の時期323が含まれる工程Pが選択可能に構成されてもよい。
図7では、進捗表示領域41とモデル表示領域42が、工程管理リストDB32及び3次元モデルDBをもとに対応付けられて表示されている様子を示す。ここにおいて、帯状体412A及び帯状体412Bが選択されている。
帯状体412Aは進捗率が100%の為、表示手段13は当該帯状体412Aに対応付けられたオブジェクトを赤色に呈色してモデル表示領域42を表示処理する。
一方、帯状体412Bは進捗率が100%に達していないため、表示手段13は、当該帯状体412Bに対応付けられたオブジェクトを進捗率100%の色とは異なる黄色に呈色してモデル表示領域42を表示処理する。
また、帯状体412C等、対応付けられている工程Pの開始時期321が、任意の時期323よりも後にあるものは、選択されておらず、ワイヤーフレームとして透過するようにモデル表示領域42に表示処理される。
また、表示手段13は、計画PJのうち、進捗率Rが一定以下の工程Pを抽出できるようにしてあり、当該抽出によって抽出された工程Pを一括して選択できるようにしている。これにより、現在着工している工程における遅延箇所の抽出を行い、施行者や管理者の計画PJの進捗把握を容易にすることができる。
また、記憶部102に格納された情報は、権限を有する者が情報処理装置1を用いて任意に変更することができるように構成されている。これにより、工程を把握した設計管理者端末装置2A及び発注者端末装置2Bの使用者が、進捗状況に応じて工程Pの変更をできるようにしている。
X 工程管理システム
1 情報処理装置
10 管理プログラム
101 処理部
102 記憶部
103 通信部
11 記録手段
12 評価手段
121 時期設定手段
122 計算手段
13 表示手段
2 端末装置
201 処理部
202 記憶部
203 通信部
204 入力部
205 出力部
31 計画管理リストDB
32 工程管理リストDB
321 開始時期
322 終了時期
323 任意の時期
33 3次元モデルDB
40 表示画面
41 進捗表示領域
411 時間軸
412 帯状体
413 スライド軸
42 モデル表示領域
PJ 計画
P 工程
R 進捗率
R1 進捗度合
R2 期間経過度合

Claims (8)

  1. 工程の進捗を管理する工程管理システムであって、
    前記工程管理システムは、前記工程を記録する記録手段と、前記工程の進捗を評価する評価手段と、情報を表示処理する表示手段と、を備え、
    前記記録手段は、前記工程の開始時期と、前記工程の終了時期と、前記工程の全体に対する進捗度合と、を格納し、
    前記評価手段は、任意の時期を取得する時期設定手段と、進捗率を計算する計算手段と、を有し、
    前記計算手段は、前記開始時期から前記終了時期までの期間に対する前記開始時期から前記任意の時期までの期間の割合である期間経過度合を算出し、
    前記進捗度合を、前記期間経過度合で除した進捗率を算出し、
    前記表示手段は、前記進捗率を表示処理し、表示処理結果を送信する工程管理システム。
  2. 前記表示手段は、進捗を表示する進捗表示領域を表示処理し、
    前記進捗表示領域は、時期を表す時間軸と、
    前記時間軸において、前記開始時期に対応する位置から前記終了時期に対応する位置まで延びる帯状体を、前記時間軸と平行になるように表示する表示処理と、を行う請求項1に記載の工程管理システム。
  3. 前記表示手段は、前記帯状体に二以上の色彩を配分する表示処理と、
    前記配分を、前記進捗度合に応じて変更する表示処理と、を行う請求項2に記載の工程管理システム。
  4. 前記表示手段は、前記時間軸から垂直に延びるスライド軸を表示処理し、
    前記時期設定手段は、前記スライド軸が操作されることで、前記任意の時期を取得する請求項2に記載の工程管理システム。
  5. 前記記録手段は、3次元オブジェクトを前記工程と紐づけて格納し、
    前記表示手段は、前記3次元オブジェクトを表示するモデル表示領域を表示処理し、
    前記3次元オブジェクトは、前記工程と紐づけられた前記進捗率に対応した色彩を付して表示処理される請求項1~4の何れかに記載の工程管理システム。
  6. 前記表示手段は、前記3次元オブジェクトを透過して表示する請求項5に記載の工程管理システム。
  7. 工程の進捗を管理する管理プログラムであって、
    前記管理プログラムは、情報処理装置を、前記工程を記録する記録手段と、前記工程の進捗を評価する評価手段と、情報を表示処理する表示手段として機能させ、
    前記記録手段は、前記工程の開始時期と、前記工程の終了時期と、前記工程の全体に対する進捗度合と、を格納し、
    前記評価手段は、任意の時期を取得する時期設定手段と、進捗率を計算する計算手段と、を有し、
    前記計算手段は、前記開始時期から前記終了時期までの期間に対する前記開始時期から前記任意の時期までの期間の割合である期間経過度合を算出し、
    前記進捗度合を、前記期間経過度合で除した進捗率を算出し、
    前記表示手段は、前記進捗率を表示処理し、表示処理結果を送信する管理プログラム。
  8. 工程の進捗を管理する管理方法であって、
    工程管理システムが、前記工程を記録する記録ステップと、前記工程の進捗を評価する評価ステップと、情報を表示処理する表示ステップと、を実行し、
    前記記録ステップにおいて、前記工程の開始時期と、前記工程の終了時期と、前記工程の全体に対する進捗度合と、を格納し、
    前記評価ステップは、任意の時期を取得する時期設定ステップと、進捗率を計算する計算ステップと、を有し、
    前記計算ステップにおいては、前記開始時期から前記終了時期までの期間に対する前記開始時期から前記任意の時期までの期間の割合である期間経過度合を算出し、
    前記進捗度合を、前記期間経過度合で除した進捗率を算出し、
    前記表示ステップにおいて、前記進捗率を表示処理し、表示処理結果を送信する、
    前記工程の進捗を管理する管理方法。

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