JP2024002935A - 建設機械 - Google Patents

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真介 増田
Shinsuke Masuda
岳夫 眞邊
Takeo Manabe
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Abstract

【課題】運転席の前側にテーブルを配置した場合でも、十分なスペースを確保することができ、かつ、アクチュエータの誤動作を防止できるようにする。【解決手段】油圧ショベル1は、運転席13の前側に、左操作レバー18および右操作レバー19よりも前側に位置してテーブル23が出し入れ可能に配置される。テーブル23は、左操作レバー18および右操作レバー19のコンソールフレーム16に設けられたテーブル支持部材22に取付けられる取付けアーム23Bを有し、取付けアーム23Bは、テーブル23を運転席13の前側に配置したときに、ロックレバー21をロック位置からロック解除位置に移動させる操作を規制するロックレバー操作規制機構を兼ねている。【選択図】図3

Description

本開示は、アクチュエータを操作するための操作レバーを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、下部走行体と上部旋回体とからなる自走可能な車体と、上部旋回体の前側に設けられた作業装置とを備えている。上部旋回体には、運転室を画成するキャブが設けられている。キャブ内には運転席が設けられ、運転席の左右方向の両側には、それぞれ操作レバーを備えたコンソール装置が配置されている。オペレータは、キャブの左側面に形成された乗降口から床板上の乗降通路を通って運転席に座り、左右の操作レバーを操作する。この操作レバーに対する操作に応じて、上部旋回体の旋回動作、作業装置の動作を担うアクチュエータが制御される。
乗降通路側に配置された左コンソール装置には、操作レバーに対するパイロット圧の供給を制御するロックレバーが設けられている。ロックレバーは、操作レバーの操作に関わらずアクチュエータの動作を禁止するロック位置と、操作レバーの操作に応じたアクチュエータの動作を許可するロック解除位置とに変位する。ロックレバーは、ロック位置となったときには乗降通路を開放し、ロック解除位置となったときには乗降通路を遮断する。これにより、オペレータ等が乗降通路を通るときに誤って操作レバーに触れたとしても、アクチュエータが不意に動作するのを防止することができる。
ここで、油圧ショベルを操縦するオペレータは、キャブ内で携帯情報端末(ノート型コンピュータ等)の操作、作業日報等の書類の作成、飲食などを行うことがあり、このような携帯情報端末、書類、飲食物等の物品を載置するために、運転席の前側にテーブルを配置することが望まれている。
これに対し、鉄道車両の座席に設けられるテーブルとして、不使用時には肘掛け内に格納され、使用時には座席の前側に配置されるテーブル(特許文献1)や、不使用時には座席の背面側に格納され、使用時には座席の背面から後側の座席に向けて張り出すテーブル(特許文献2)が開示されている。一方、建設機械の運転席に設けられるテーブルとして、不使用時には運転席側方のアームレストの下側に折畳まれて格納され、使用時には座席の前側に伸展した状態で配置されるテーブル(特許文献3)、不使用時には運転席側方の側壁部に形成された凹部内に格納され、使用時には座席の前側に張り出す折畳み式のテーブル(特許文献4)が提案されている。
特開2016-120772号公報 特開2020-157948号公報 特開2010-155536号公報 特開2017-24575号公報
しかし、特許文献1、2によるテーブルは、鉄道車両の座席に設けられるものであるため、建設機械のように周囲に操作レバーが設けられた運転席に適用することは難しい。一方、特許文献3によるテーブルは、運転席の周囲に設けられた操作レバーとの干渉を避けるため、使用時には操作レバーよりも後側に配置される。このため、運転席に座ったオペレータのスペース(作業スペース)が狭くなるという問題がある。
さらに、特許文献3、4による従来技術では、例えば運転席に座ったオペレータが、テーブル上で携帯情報端末を操作するときに操作レバーに触れてしまい、操作レバーが誤って操作される可能性がある。この場合には、オペレータの意に反してアクチュエータが誤動作してしまい、建設機械の安定した動作が損なわれる可能性がある。
本発明の目的は、運転席の前側にテーブルを配置した場合でも、十分なスペースを確保することができ、かつ、アクチュエータの誤動作を防止することができるようにした建設機械を提供することにある。
本発明は、運転席と、アクチュエータを操作するための操作レバーを備え、前記運転席の側方に設けられたコンソール装置と、前記コンソール装置に設けられ、前記操作レバーの操作に応じた前記アクチュエータの動作を禁止するロック位置と前記操作レバーの操作に応じた前記アクチュエータの動作を許可するロック解除位置とに変位するロックレバーと、を備えた建設機械において、前記運転席の前側に配置可能なテーブルを有し、前記テーブルが前記運転席の前側に配置されたときに、前記ロックレバーが前記ロック位置から前記ロック解除位置に操作されるのを規制するロックレバー操作規制機構を備えている。
本発明によれば、テーブルを運転席の前側に配置した状態においても、運転席の前側に十分なスペースを確保することができる。また、ロックレバーをロック解除位置へ移動させる操作が、ロックレバー操作規制機構によって規制されるので、テーブルを運転席の前側に配置したときには、アクチュエータの誤動作を禁止することができる。
本発明の実施形態に適用される油圧ショベルを示す左側面図である。 第1の実施形態によるテーブル、運転席、操作レバー、ロックレバー等を示す斜視図である。 テーブル、運転席、操作レバー、ロックレバー等を示す左側面図である。 テーブル、テーブル支持部材、ロックレバー等を拡大して示す斜視図である。 テーブル、コンソールフレーム、ロックレバー等を示す斜視図である。 運転席、テーブル支持部材、ロックレバー等を示す斜視図である。 第2の実施形態によるテーブル、運転席、操作レバー、ロックレバー等を示す斜視図である。 テーブル、運転席、操作レバー、ロックレバー等を示す左側面図である。 テーブル、コンソールフレーム、ロックレバー等を示す斜視図である。 テーブル、操作部カバー、ロックレバー等を示す斜視図である。 第3の実施形態によるテーブル、ストッパ、ロックレバー等を示す斜視図である。 テーブル、運転席、操作レバー、ロックレバー等を示す左側面図である。 第4の実施形態によるテーブル、運転席、操作レバー、ロックレバー等を示す斜視図である。 張出し位置に移動したテーブル、運転席、操作レバー、ロックレバー等を示す左側面図である。 張出し位置のテーブル、テーブル移動機構、ロックレバー等を拡大して示す斜視図である。 テーブル、テーブル移動機構を示す斜視図である。 運転席、支持ブラケット、ロックレバー等を示す斜視図である。 格納位置に移動したテーブル、運転席、操作レバー、ロックレバー等を示す左側面図である。 格納位置のテーブル、テーブル移動機構、ロックレバー等を拡大して示す斜視図である。 テーブル移動機構、ストッパ部、ストッパ当接板等を拡大して示す斜視図である。 ストッパ部が、ロックレバーの移動を禁止する状態を示す左側面図である。
以下、本発明に係る建設機械の一実施形態について、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。図1ないし図6は本発明の第1の実施形態を示している。なお、本実施形態では、油圧ショベルの走行方向を前後方向とし、油圧ショベルの走行方向と直交する方向を左右方向として説明する。
図1において、建設機械としての油圧ショベル1は、前後方向に自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とを備え、上部旋回体3は、旋回モータを含む旋回装置(図示せず)によって旋回動作を行う。上部旋回体3の前側には、作業装置4が俯仰動可能に設けられている。作業装置4は、ブーム4A、アーム4B、バケット4C、ブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4F等により構成され、土砂の掘削作業等を行う。油圧ショベル1に搭載された旋回モータ、作業装置4のブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fは、アクチュエータを構成している。
上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5を有している。旋回フレーム5の後側には、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6が設けられている。旋回フレーム5には、カウンタウエイト6の前側に位置してエンジン、油圧ポンプ、熱交換器等の搭載機器(いずれも図示せず)が搭載されている。これらの搭載機器は、旋回フレーム5上に設けられた外装カバー7によって覆われている。
上部旋回体3の前部左側には、運転室を画成するキャブ8が設けられている。キャブ8は、旋回フレーム5から上方に立上るボックス状に形成され、その内部には運転室が画成されている。キャブ8の左側面には、オペレータがキャブ8内に乗り降りするための乗降口8Aと、乗降口8Aを開閉するドア8Bとが設けられている。キャブ8の下側は床板9によって覆われている。図2に示すように、床板9は、前後方向に長尺な長方形状の板体として形成されている。キャブ8内の運転室には、後述の運転席13、左コンソール装置14、右コンソール装置15等が設けられ、床板9の左前部は、キャブ8の乗降口8Aと運転席13との間でオペレータが移動(乗降)する乗降通路9Aとなっている。
床板9の上面側には、運転席支持台10が設けられている。運転席支持台10上には、位置調整機構11を介してシートベース12が配置されている。シートベース12上には、運転席13、左コンソール装置14および右コンソール装置15が取付けられている。運転席13には、様々な体格のオペレータが座るため、オペレータによって最適な操作レバーの位置が異なる。このため、運転席支持台10とシートベース12との間に位置調整機構11を設けることにより、運転席13、左コンソール装置14、右コンソール装置15を、前後方向および上下方向に位置調整することができる構成となっている。
運転席13は、シートベース12上に設けられている。運転席13の左側には、左操作レバー18を有する左コンソール装置14が配置され、運転席13の右側には、右操作レバー19を有する右コンソール装置15が配置されている。運転席13に座ったオペレータは、これら左操作レバー18および右操作レバー19を操作することにより、上部旋回体3を旋回させる旋回モータ、作業装置4を構成する各シリンダ4D,4E,4F等からなるアクチュエータの動作を制御する。
次に、左コンソール装置14と右コンソール装置15について説明する。これら左コンソール装置14と右コンソール装置15とは、左右方向でほぼ対称となるように形成されている。そこで、乗降通路9A側に位置する左コンソール装置14の構成について説明し、右コンソール装置15については、左コンソール装置14の構成部品に対応する部品に同一符号を付し、その説明を省略する。
左コンソール装置14は、運転席13の左側に配置され、アクチュエータを操作するための左操作レバー18を有している。左コンソール装置14は、ベースとなるコンソールフレーム16と、高さ調整機構20とを含んで構成され、コンソールカバー(図示せず)によって覆われている。
コンソールフレーム16は、運転席13の左側に隣接してシートベース12に設けられている。図5に示すように、コンソールフレーム16は前後方向に延び、その前端側には前側取付枠16Aが設けられ、後端側には後側取付部16Bが設けられている。コンソールフレーム16の前側取付枠16Aは、前面板16C、後面板16D、左右の側面板16Eおよび上面板16Fによって囲まれた角筒状に形成されている。コンソールフレーム16の前側取付枠16Aには、後述する左操作レバー18、高さ調整機構20、ロックレバー21、テーブル支持部材22が取付けられている。コンソールフレーム16の後側取付部16Bには、アームレスト17が取付けられている。
左操作レバー18は、左コンソール装置14に設けられ、右操作レバー19は、右コンソール装置15に設けられている。これら左操作レバー18および右操作レバー19は、上部旋回体3の旋回動作を行う旋回モータ、作業装置4を構成する各シリンダ4D,4E,4F等のアクチュエータを制御するため、オペレータによって操作される。左操作レバー18は、コンソールフレーム16の前側取付枠16A(上面板16F)に取付けられた減圧弁型のパイロット弁(図示せず)と、オペレータによって操作されるレバー部18Aとにより構成されている。右操作レバー19も、減圧弁型のパイロット弁(図示せず)とレバー部19Aとにより構成されている。
高さ調整機構20は、左コンソール装置14の前側および右コンソール装置15の前側に、それぞれ設けられている。具体的には、高さ調整機構20は、コンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aの前面板16Cに取付けられている。左側の高さ調整機構20は、運転席13に対する左操作レバー18の高さ位置を段階的(例えば3段階)に調整し、右側の高さ調整機構20は、運転席13に対する右操作レバー19の高さ位置を段階的に調整する。
ロックレバー21は、床板9の乗降通路9A側に配置された左コンソール装置14に設けられている。具体的には、ロックレバー21は、コンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aの左側の側面板16Eに、支持ピン21Aを中心として回動可能に支持されている。ロックレバー21は操作部21Bを有し、後述するテーブル23が運転席13の前側に配置されていない状態において、この操作部21Bをオペレータが把持して操作することにより、支持ピン21Aを中心として、図3中に実線で示すロック位置と、二点鎖線で示すロック解除位置とに変位する。
ロックレバー21が、ロック位置に保持されて、乗降通路9Aが開放されているときには、左操作レバー18および右操作レバー19に対するパイロット圧の供給が停止される。これにより、左操作レバー18および右操作レバー19に対する操作に関わらず、アクチュエータの動作が禁止される。一方、ロックレバー21が、ロック解除位置に保持されて、乗降通路9Aが遮断されているときには、左操作レバー18および右操作レバー19に対するパイロット圧の供給が可能となる。これにより、左操作レバー18および右操作レバー19の操作に応じたアクチュエータの動作が許可される。
テーブル支持部材22は、左コンソール装置14のコンソールフレーム16、および右コンソール装置15のコンソールフレーム16にそれぞれ設けられている。これら左,右のテーブル支持部材22は中空な角筒体によって形成され、内周側に後述するテーブル23の取付アーム23Bが挿通されることにより、テーブル23を支持する。
左側のテーブル支持部材22は、左コンソール装置14のコンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aの左側の側面板16Eに溶接され、前後方向に僅かに傾斜しつつ上下方向に伸びている。左側のテーブル支持部材22は、ロックレバー21を支持する支持ピン21Aの前側に隣接した位置に配置され、左側のテーブル支持部材22の上端は、上方に向けて開口している。一方、右側のテーブル支持部材22は、右コンソール装置15のコンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aの右側の側面板16Eに溶接され、前後方向に僅かに傾斜しつつ上下方向に伸びている。右側のテーブル支持部材22の上端も、上方に向けて開口している。
テーブル23は、左操作レバー18および右操作レバー19よりも前側に位置して運転席13の前側に着脱可能(出し入れ可能)に配置されている。テーブル23は、ロックレバー21がロック位置に保持されている状態で使用される。テーブル23は、その使用時には、左,右のテーブル支持部材22によって支持された状態で運転席13の前側に配置され、例えば携帯情報端末、作業日報等の書類、飲食物等の物品を載置することができる。また、テーブル23は、その不使用時には、左,右のテーブル支持部材22から取り外され、例えば運転席13の後方に形成された収容スペース(図示せず)内に収容される。
図5に示すように、テーブル23は、左右方向に延びる長方形の平板状のテーブル本体23Aと、テーブル本体23Aの左右方向(長さ方向)の両端部から後下向きに突出する左右の取付けアーム(左側のみ図示)23Bと、取付けアーム23Bの途中部位から左右方向に張り出す横梁23Cとにより構成されている。図4に示すように、テーブル23の左側の取付けアーム23Bは、左コンソール装置14(コンソールフレーム16)の前側取付枠16Aに固着されたテーブル支持部材22内に挿通され、横梁23Cは、前側取付枠16Aの前面板16Cに当接する。同様に、テーブル23の右側の取付けアーム23Bは、右コンソール装置15(コンソールフレーム16)の前側取付枠16Aに固着されたテーブル支持部材22内に挿通され、横梁23Cは、前側取付枠16Aの前面板16Cに当接する。
このように、テーブル23は、左,右のテーブル支持部材22によって支持され、テーブル本体23Aが水平な姿勢を保った状態で、運転席13の前側に配置される。ここで、テーブル23は、左操作レバー18および右操作レバー19よりも前側に配置されるので、テーブル23の使用時においても、テーブル本体23Aの後端23Dと運転席13の背もたれ13Aとの間には大きなスペースが形成される。
また、図3および図4に示すように、テーブル23の使用時に、左側の取付けアーム23Bが左側のテーブル支持部材22に取付けられた状態においては、ロック位置に保持されたロックレバー21の操作部21Bと取付けアーム23Bとの間の隙間24が狭められる。これにより、テーブル23が運転席13の前側に配置されたとき(テーブル23の使用時)には、運転席13に座ったオペレータは、ロックレバー21の操作部21Bを把持してロックレバー21をロック位置からロック解除位置へと操作することが困難となる。
即ち、テーブル23の取付けアーム23Bは、テーブル23が運転席13の前側に配置されたときにロックレバー21がロック位置からロック解除位置へと不用意に操作されることを防止(規制)するロックレバー操作規制機構を兼ねている。これにより、テーブル23の使用時には、運転席13に座ったオペレータが、不用意にロックレバー21の操作部21Bを把持してロックレバー21を操作してしまうのを、テーブル23の取付けアーム23Bが規制する構成となっている。
本実施形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、以下、テーブル23を使用するために運転席13の前側に配置する作業について説明する。
テーブル23を使用するときには、ロックレバー21をロック位置(図3の実線の位置)に保持する。これにより、左操作レバー18および右操作レバー19に対する操作が行われたとしても、アクチュエータが動作することはない。この状態で、例えば運転席13の後方に形成された収容スペース等(図示せず)に収容されていたテーブル23を取出す。そして、テーブル23の左側の取付けアーム23Bを、左コンソール装置14の前側取付枠16Aに固着されたテーブル支持部材22内に挿通し、横梁23Cを、前側取付枠16Aの前面板16Cに当接させる(図4参照)。同様に、テーブル23の右側の取付けアーム23Bを、右コンソール装置15の前側取付枠16Aに固着されたテーブル支持部材23内に挿通し、横梁23Cを、前側取付枠16Aの前面板16Cに当接させる。
これにより、テーブル23を、左,右のテーブル支持部材22によって支持した状態で、運転席13の前側に配置することができる。この場合、テーブル23は、左操作レバー18および右操作レバー19よりも前側に配置されるので、テーブル本体23Aの後端23Dと運転席13の背もたれ13Aとの間に大きなスペースを形成することができる。この結果、例えばテーブル23上に載置した携帯情報端末の操作等を行う場合に、運転席13に座ったオペレータにとって十分な作業スペースが確保され、オペレータが携帯情報端末の操作等を行うときの作業性が高まる。
しかも、テーブル23の取付けアーム23Bは、テーブル23を運転席13の前側に配置したときにロックレバー21がロック位置からロック解除位置へ不用意に操作されることを防止するロックレバー操作規制機構を兼ねている。即ち、左側の取付けアーム23Bが左側のテーブル支持部材22に取付けられた状態において、左側の取付けアーム23Bは、ロック位置を保持したロックレバー21の操作部21Bの前側(直前)に配置される。これにより、ロック位置を保持したロックレバー21の操作部21Bと取付けアーム23Bとの間の隙間24が狭められ、操作部21Bの前側部分へのアクセスが阻害される。通常、運転席13に座ったオペレータが、ロックレバー21をロック位置からロック解除位置へと操作するときには、操作部21Bの前側部分に手をかけて操作部21Bを後方に移動させる。しかしながら、テーブル23が使用される状態のときには、操作部21Bと取付けアーム23Bとの間の隙間24がオペレータの手の侵入を阻むため、オペレータは操作部21Bを把持し難くなる。その結果、ロックレバー21が不用意に操作されることが防止される。
かくして、本実施形態による油圧ショベル1は、運転席13と、アクチュエータを操作するための左操作レバー18および右操作レバー19を備え、運転席13の側方に設けられた左コンソール装置14および右コンソール装置15と、左コンソール装置14に設けられ、左操作レバー18および右操作レバー19の操作に応じたアクチュエータの動作を禁止するロック位置と左操作レバー18および右操作レバー19の操作に応じたアクチュエータの動作を許可するロック解除位置とに変位するロックレバー21とを備え、運転席13の前側に配置可能なテーブル23を有し、テーブル23が運転席13の前側に配置されたときに、ロックレバー21がロック位置からロック解除位置に操作されるのを規制するロックレバー操作規制機構(テーブル23の取付けアーム23B)を備えている。
この構成によれば、テーブル23の使用時に、テーブル本体23Aの後端23Dと運転席13の背もたれ13Aとの間に大きなスペースを形成することができ、運転席13に座ったオペレータの周囲に十分な作業スペースを確保することができる。しかも、テーブル23を運転席13の前側に配置した状態で、ロックレバー操作規制機構(テーブル23の取付けアーム23B)は、ロックレバー21がロック位置からロック解除位置に操作されるのを規制する。これにより、テーブル23上に載置した携帯情報端末の操作等を行うオペレータが、誤って左操作レバー18または右操作レバー19に触れたとしても、オペレータの意に反してアクチュエータが誤動作してしまうのを防止することができる。
実施形態によれば、テーブル23は、床板9上に設けられたテーブル支持部材22に支持されて運転席13の前側に着脱可能に配置され、ロックレバー操作規制機構は、テーブル23に設けられている。この構成によれば、テーブル支持部材22によってテーブル23を支持し、運転席13の前側に配置した状態で、テーブル23に設けられたロックレバー操作規制機構(テーブル23の取付けアーム23B)により、ロックレバー21がロック位置からロック解除位置へと操作されるのを規制することができる。
実施形態によれば、ロックレバー21は、作業者によって操作される操作部21Bを有し、左コンソール装置14は、テーブル23の取付けアーム23Bを支持して、テーブル23を運転席13の前側に配置させるテーブル支持部材22を有し、ロックレバー操作規制機構は、ロックレバー21の操作部21Bの前側部分へのアクセスを阻害するために操作部21Bの前側に配置されるテーブル23の取付けアーム23Bを含む。この構成によれば、テーブル23の使用時には、オペレータが不用意にロックレバー21の操作部21Bを把持するのを、テーブル23の取付けアーム23Bによって阻むことができ、ロックレバー21が不用意にロック位置からロック解除位置へと操作されるのを防止することができる。これにより、オペレータが誤って左操作レバー18または右操作レバー19に触れたとしても、オペレータの意に反してアクチュエータが誤動作してしまうのを防止することができる。
次に、図7ないし図10は本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態の特徴は、ロックレバー操作規制機構を、ロックレバーの操作部を覆う操作部カバーによって構成したことにある。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図中、テーブル31は、第1の実施形態によるテーブル23と同様に、左操作レバー18および右操作レバー19よりも前側に位置して運転席13の前側に着脱可能に配置され、ロックレバー21がロック位置を保持している状態で使用される。図9に示すように、テーブル31は、左右方向に延びる長方形の平板状のテーブル本体31Aと、テーブル本体31Aの左端部から後方に張出す左張出しアーム31Bと、テーブル本体31Aの右端部から後方に張出す右張出しアーム31Cとを有している。また、テーブル本体31Aと左張出しアーム31Bとの結合部には、左右方向に延びる長方形状の前フレーム当接板31Dが設けられ、左張出しアーム31Bの後端には、前フレーム当接板31Dと平行して左右方向に延びる長方形状の後フレーム当接板31Eが設けられている。さらに、左張出しアーム31Bの上側には、操作部カバー31Fが設けられている。
ロックレバー操作規制機構としての操作部カバー31Fは、左張出しアーム31Bの上側に、左張出しアーム31Bに対して上方かつ左側方に張り出すように設けられている。操作部カバー31Fは、左張出しアーム31Bから上方に立ち上がる側面板31Gと、側面板31Gの上端から左側方に張り出す上面板31Hと、側面板31Gおよび上面板31Hの後端から下方に延びる後面板31Jとにより、矩形の枠状に構成されている。この操作部カバー31Fは、ロック位置を保持したロックレバー21の操作部21Bを、側面板31Gによって右側方から覆い、上面板31Hによって上方から覆い、後面板31Jによって後方から覆う構成となっている(図10参照)。
テーブル31を運転席13の前側に配置するときには、左張出しアーム31Bを、左コンソール装置14のコンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aの上面板16Fに当接させ、前フレーム当接板31Dを前側取付枠16Aの前面板16Cに当接させると共に、後フレーム当接板31Eを前側取付枠16Aの後面板16Dに当接させる。一方、右張出しアーム31Cを、右コンソール装置15のコンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aの上面板16Fに当接させる。
左張出しアーム31Bおよび右張出しアーム31Cが、左コンソール装置14および右コンソール装置15を構成する前側取付枠16Aの上面板16Fにそれぞれ当接することにより、テーブル31は上下方向に位置決めされる。また、前フレーム当接板31Dが、前側取付枠16Aの前面板16Cに当接し、後フレーム当接板31Eが、前側取付枠16Aの後面板16Dに当接することにより、テーブル31は前後方向に位置決めされる。さらに、右張出しアーム31Cが、右コンソール装置15の前側取付枠16Aに取付けられた右操作レバー19に係合することにより、テーブル31は左右方向に位置決めされる。即ち、本実施形態においては、左コンソール装置14および右コンソール装置15を構成する前側取付枠16Aが、テーブル31を支持するテーブル支持部材を構成している。
このように、テーブル31は、使用される状態のときには、左コンソール装置14および右コンソール装置15のコンソールフレーム16(前側取付枠16A)によって支持された状態で運転席13の前側に配置される。このとき、操作部カバー31Fは、ロック位置に保持されたロックレバー21の操作部21Bを覆い、運転席13に座ったオペレータが、不用意に操作部21Bを操作し、ロックレバー21をロック位置からロック解除位置に移動させることを禁止する。一方、テーブル31は、使用されないときには、左コンソール装置14および右コンソール装置15のコンソールフレーム16から取り外され、例えば運転席13の後方に形成された収容スペース(図示せず)内に収容される。
本実施形態による油圧ショベルは、上述の如きテーブル31を備えるもので、本実施形態においても、テーブル31の使用時に、テーブル本体31Aの後端と運転席13の背もたれ13Aとの間に大きなスペースを形成することができ、運転席13に座ったオペレータの周囲に十分な作業スペースを確保することができる。しかも、テーブル31を運転席13の前側に配置した状態で、左張出しアーム31Bに設けられた操作部カバー31Fは、ロックレバー21の操作部21Bを右側方、上方および後方から覆うことにより、ロックレバー21がロック位置からロック解除位置に操作されるのを禁止する。この結果、テーブル31の使用時に、オペレータが誤って左操作レバー18または右操作レバー19に触れたとしても、オペレータの意に反してアクチュエータが誤動作してしまうのを防止することができる。
次に、図11および図12は本発明の第3の実施形態を示している。本実施形態の特徴は、ロックレバー操作規制機構を、ロックレバーの回動軌道上に配置されてロックレバーの移動を規制(禁止)するストッパによって構成したことにある。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図中、テーブル41は、第2の実施形態によるテーブル31と同様に、左右方向に延びる長方形の平板状のテーブル本体41Aと、テーブル本体41Aの左端部から後方に張出す左張出しアーム41Bと、テーブル本体41Aの右端部から後方に張出す右張出しアーム41Cとを有している。また、テーブル本体41Aと左張出しアーム41Bとの結合部には、左右方向に延びる長方形状の前フレーム当接板41Dが設けられ、左張出しアーム41Bの後端には、前フレーム当接板41Dと平行して左右方向に延びる長方形状の後フレーム当接板41Eが設けられている。さらに、前フレーム当接板41Dの左端には、板状のストッパ41Fが設けられている。
ロックレバー操作規制機構としてのストッパ41Fは、前フレーム当接板41Dの左端に設けられ、テーブル本体41Aからロック位置に保持されたロックレバー21の下端に向けて延びている。ストッパ41Fは、ロックレバー21の回動軌道上に配置され、ストッパ41Fの下端側は、ロック位置を保持したロックレバー21の下端に当接し、または僅かな隙間をもって正対している。これにより、テーブル41を運転席13の前側に配置した状態で、オペレータがロックレバー21の操作部21Bを操作したとしても、ロックレバー21の下端がストッパ41Fに当接することにより、ロックレバー21のロック解除位置への移動が規制(禁止)される構成となっている。
テーブル41を運転席13の前側に配置するときには、左張出しアーム41Bを、左コンソール装置14のコンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aの上面板16Fに当接させ、前フレーム当接板41Dを前側取付枠16Aの前面板16Cに当接させると共に、後フレーム当接板41Eを前側取付枠16Aの後面板16Dに当接させる。一方、右張出しアーム41Cを、右コンソール装置15のコンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aの上面板16Fに当接させる。
左張出しアーム41Bおよび右張出しアーム41Cが、左コンソール装置14および右コンソール装置15を構成する前側取付枠16Aの上面板16Fにそれぞれ当接することにより、テーブル41は上下方向に位置決めされる。また、前フレーム当接板41Dが、前側取付枠16Aの前面板16Cに当接し、後フレーム当接板41Eが、前側取付枠16Aの後面板16Dに当接することにより、テーブル41は前後方向に位置決めされる。さらに、右張出しアーム41Cが、右コンソール装置15の前側取付枠16Aに取付けられた右操作レバー19に係合することにより、テーブル41は左右方向に位置決めされる。即ち、本実施形態においては、左コンソール装置14および右コンソール装置15を構成する前側取付枠16Aが、テーブル41を支持するテーブル支持部材を構成している。
このように、テーブル41は、その使用時には、左コンソール装置14および右コンソール装置15のコンソールフレーム16(前側取付枠16A)によって支持された状態で運転席13の前側に配置される。このとき、ストッパ41Fは、ロック位置を保持したロックレバー21の下端に当接し、または僅かな隙間をもって正対し、運転席13に座ったオペレータが、ロックレバー21を不用意にロック位置からロック解除位置へ操作することを禁止する。一方、テーブル31は、その不使用時には、左コンソール装置14および右コンソール装置15のコンソールフレーム16から取り外され、例えば運転席13の後方に形成された収容スペース(図示せず)内に収容される。
本実施形態による油圧ショベルは、上述の如きテーブル41を備えるもので、本実施形態においても、テーブル41の使用時に、運転席13に座ったオペレータの周囲に十分な作業スペースを確保することができる。しかも、テーブル41を運転席13の前側に配置した状態で、左張出しアーム41Bに設けられたストッパ41Fは、ロックレバー21の下端に当接し、または僅かな隙間をもって正対することにより、ロックレバー21がロック位置からロック解除位置に操作されるのを禁止する。この結果、テーブル41の使用時に、オペレータが誤って左操作レバー18または右操作レバー19に触れたとしても、オペレータの意に反してアクチュエータが誤動作してしまうのを防止することができる。
次に、図13ないし図21は本発明の第4の実施形態を示している。本実施形態の特徴は、テーブルを、運転席の前側に張り出した張出し位置と、運転席の側方に格納した格納位置との間で移動させるテーブル移動機構を設け、このテーブル移動機構にロックレバー操作規制機構に設けたことにある。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図中、テーブル51は、左操作レバー18および右操作レバー19よりも前側に位置して運転席13の前側に出し入れ可能に配置され、ロックレバー21がロック位置を保持している状態で使用される。図15および図16に示すように、それぞれ四角形状の板体からなる複数(例えば2枚)の左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとを有し、これら左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとは、ヒンジ機構51Cを介して連結されている。これにより、テーブル51は、左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとが左右方向に隣接した状態で伸展する伸展姿勢(図16中の実線の姿勢)と、左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとが板厚方向に重なり合う状態で折畳まれる折畳み姿勢(図16中の二点鎖線の姿勢)とに変位する。
テーブル51の使用時には、図13ないし図15に示すように、テーブル51は、伸展姿勢となって運転席13の前側に張り出した張出し位置を保持し、テーブル51の不使用時には、図18および図19に示すように、テーブル51は、折畳み姿勢となって運転席13の左側方に格納された格納位置を保持する。そして、テーブル51は、左コンソール装置14のコンソールフレーム16に設けられた後述するテーブル移動機構53により、張出し位置と格納位置との間で移動する。
ここで、図17に示すように、左コンソール装置14のコンソールフレーム16を構成する前側取付枠16Aには、テーブル移動機構53を支持する一対の支持ブラケット52が設けられている。一対の支持ブラケット52は、前側取付枠16Aの左右の側面板16Eにそれぞれ溶接によって固着され、左右方向で一定の間隔をもって対面しつつ前側取付枠16Aの前面板16Cから前方に突出している。一対の支持ブラケット52の突出端側には、軸挿通孔52Aがそれぞれ形成され、軸挿通孔52Aには、後述の回動軸54が回動可能に挿通されている。
次に、テーブル移動機構53について説明する。テーブル移動機構53は、左コンソール装置14のコンソールフレーム16(前側取付枠16A)に設けられた一対の支持ブラケット52に支持され、テーブル51を張出し位置と格納位置との間で移動させる。図15および図16に示すように、テーブル移動機構53は、後述する回動軸54と、テーブル支持部55と、ストッパ部材56とを含んで構成されている。
回動軸54は、一対の支持ブラケット52に回動可能に支持されている。回動軸54は、例えば丸棒材に曲げ加工を施すことにより、左右方向に延びる横軸部54Aと、横軸部54Aに対して直交する縦軸部54Bとを有するL字型の屈曲形状(クランク形状)に形成されている。回転軸54の長さ方向(左右方向)の一端側にはテーブル支持部材55が設けられ、回転軸54の長さ方向の他端側にはストッパ部材56が設けられている。回転軸54は、一対の支持ブラケット52に形成された軸挿通孔52Aに横軸部54Aが回動可能に挿通され、コンソールフレーム16に対して回動可能に支持されている。
テーブル支持部55は、回動軸54の一端側に位置する縦軸部54Bの先端に設けられている。テーブル支持部55は、例えばL字型に屈曲した板体からなり、縦軸部54Bの先端に溶接によって固着されている。テーブル支持部55には、テーブル51を構成する左テーブル部材51Aの左後端部が、ヒンジ機構(図示せず)を介して取付けられている。これにより、テーブル51の左テーブル部材51Aは、ヒンジ機構を中心として、図16中に実線で示す水平方向に延びた姿勢と、図16中に二点鎖線で示す垂直方向に延びた姿勢とに変位する。
左テーブル部材51Aが水平方向に延びたときには、右テーブル部材51Bがヒンジ機構51Cを中心として水平方向に延びるように回動し、テーブル51は伸展姿勢を保持する。テーブル51の使用時には、図14および図15に示すように、テーブル51は、伸展姿勢を保持した状態で運転席13の前側に配置される。一方、左テーブル部材51Aが垂直方向に延びたときには、右テーブル部材51Bがヒンジ機構51Cを中心として垂直方向に延びるように回動し、テーブル51は折畳み姿勢を保持する。テーブル51が折畳み姿勢を保持した状態で、回動軸54(横軸54A)を中心としてテーブル51を後方に回動させることにより、図18および図19に示すように、テーブル51は、運転席13と左コンソール装置14との間に形成された隙間内に格納される。このように、テーブル支持部55は、テーブル51を格納位置と張出し位置との間で回動可能に支持している。
ロックレバー操作規制機構としてのストッパ部材56は、回動軸54(横軸54A)の長さ方向の他端側に設けられている。図20および図21に示すように、ストッパ部材56は、L字型に形成された板体からなり、ストッパ部材56の基端56Aは、支持ブラケット52から左側方に突出した回動軸54の他端側に溶接されている。一方、ストッパ部材56の先端56Bは、テーブル51が伸展姿勢を保持した状態で運転席13の前側に配置されたときには、図21中に実線で示すように回動軸54から後方に突出し、テーブル51が折畳み姿勢を保持した状態で運転席13と左コンソール装置14との間に格納されたときには、図21中に二点鎖線で示すように回動軸54から下方に突出する。
ロックレバー21のうち前側取付枠16Aの左側の側面板16Eに対向する面には、ストッパ当接板57が設けられている。ストッパ当接部材57は、例えば矩形の板体からなり、支持ピン21Aよりも前側に位置してロックレバー21に溶接され、ロックレバー21と一体に回動する。ストッパ当接板57は、テーブル51が伸展姿勢を保持した状態で運転席13の前側に配置されたときに、回動軸54の他端側に設けられたストッパ部材56の先端56Bが当接する。これにより、ロックレバー21のロック解除位置への移動が規制(禁止)されると共に、回動軸54の回動範囲が制限され、テーブル51が張出し位置に保持される。
従って、テーブル51が伸展姿勢を保持した状態で運転席13の前側に配置されたときには、ロックレバー21を支持ピン21Aを中心としてロック位置からロック解除位置へと移動させようとしても、ストッパ当接板57がストッパ部材56の先端56Bに当接する。このように、本実施形態では、テーブル移動機構53の回動軸54にストッパ部材56が設けられることにより、運転席13に座ったオペレータは、ロックレバー21を不用意にロック位置からロック解除位置に操作することができなくなる。
本実施形態による油圧ショベルは、上述の如きテーブル51、テーブル移動機構53等を備えるもので、格納位置に格納されたテーブル51を、運転席13の前側(張出し位置)に配置する場合について説明する。この場合には、ロックレバー21がロック位置に保持された状態で、運転席13に座ったオペレータは、折畳み姿勢となったテーブル51を回動軸54を中心として前方に回動させる。そして、回動軸54に設けたストッパ部材56の先端56Bが、ロックレバー21のストッパ当接板57に当接することにより、回動軸54の回動が停止し、テーブル51は折畳み姿勢を保ったまま運転席13の左前側に立ち上がる。
この状態で、テーブル51を構成する左テーブル部材51Aを、回動軸54のテーブル支持部55に設けられたヒンジ機構を中心として右側に回動させると共に、右テーブル部材51Bを、ヒンジ機構51Cを中心として右側に回動させる。これにより、テーブル51を、伸展姿勢を保持した状態で、運転席13の前側に配置することができ、テーブル51の面積を大きく確保することができる。しかも、テーブル51は、左操作レバー18および右操作レバー19よりも前側に配置されるので、テーブル51の後端と運転席13の背もたれ13Aとの間には大きなスペースが形成され、運転席13に座ったオペレータの周囲には十分な作業スペースが確保される。
また、テーブル51が、伸展姿勢を保持した状態で運転席13の前側に配置されたときには、回動軸54の他端側に設けられたストッパ部材56の先端56Bが、ロックレバー21に設けられたストッパ当接板57に当接する。これにより、運転席13に座ったオペレータは、ロックレバー21を不用意にロック位置からロック解除位置に移動させられなくなる。この結果、テーブル51の使用時に、オペレータが誤って左操作レバー18または右操作レバー19に触れることに起因するアクチュエータの誤動作が防止される。
一方、張出し位置に配置されたテーブル51を、運転席13と左コンソール装置14との間の隙間に格納する場合には、運転席13に座ったオペレータは、回動軸54のテーブル支持部55に設けられたヒンジ機構を中心として、テーブル51の左テーブル部材51Aを垂直方向に延びるように立ち上げる。このとき、右テーブル部材51Bは、ヒンジ機構51Cを中心として左テーブル部材51Aに重なり合うように折り畳まれ、テーブル51は、折畳み姿勢を保ったまま運転席13の左前側に立ち上がる。このように、テーブル51が折畳み姿勢を保持した状態で、回動軸54(横軸54A)を中心としてテーブル51を後方に回動させることにより、テーブル51を、運転席13と左コンソール装置14との間に形成された隙間内に格納することができる。これにより、テーブル51を運転席13の左側方にコンパクトに格納することができ、テーブル51が左操作レバー18、ロックレバー21等の操作を阻害しない。
かくして、本実施形態では、テーブル51を運転席13の前側に張り出した張出し位置と、運転席13の側方に格納した格納位置との間で移動させるテーブル移動機構53を設け、ロックレバー操作規制機構(ストッパ部材56)は、テーブル移動機構53に設けられている。この構成によれば、オペレータは、運転席13に座ったまま、テーブル移動機構53によってテーブル51を張出し位置と格納位置との間で移動させることができ、テーブル51を移動させるときの作業性を高めることができる。
本実施形態では、ロックレバー21は、運転席13の側方に配置されたコンソールフレーム16に設けられ、テーブル移動機構53は、運転席13の側方に左右方向に延びて配置されコンソールフレーム16に対して回動可能に支持された回動軸54と、回動軸54の一端側に設けられ、テーブル51を格納位置と張出し位置との間で回動可能に支持するテーブル支持部55とを備え、ロックレバー操作規制機構は、回動軸54の他端側に設けられ、テーブル51が張出し位置に回動したときにロックレバー21のストッパ当接板57に当接してその移動を禁止するストッパ部材56により構成されている。この構成によれば、ロックレバー21のロック位置からロック解除位置への移動が禁止されるので、テーブル51の使用時に、オペレータが誤って左操作レバー18または右操作レバー19に触れることに起因するアクチュエータの誤動作が防止される。
本実施形態では、テーブル51は、ヒンジ機構51Cを介して互いに連結された左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとにより構成され、左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとは、折り畳まれた状態で格納位置に移動し、伸展した状態で張出し位置に移動する。この構成によれば、テーブル51の左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとを伸展させることにより、テーブル51の面積を大きく確保すると共に、左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとを折り畳むことにより、テーブル51をコンパクトに格納することができる。
なお、第4の実施形態では、テーブル51を左テーブル部材51Aと右テーブル部材51Bとによって構成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば3個以上のテーブル部材によってテーブルを構成してもよい。
また、実施形態では、左コンソール装置14および右コンソール装置15を備えた建設機械として、クローラ式の下部走行体2を有する油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の下部走行体を有する油圧ショベル等の他の建設機械に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
9 床板
13 運転席
16 コンソールフレーム
16A 前側取付枠(テーブル支持部材)
18 左操作レバー
19 右操作レバー
21 ロックレバー
21B 操作部
22 テーブル支持部材
23,31,41,51 テーブル
23B 取付けアーム(ロックレバー操作規制機構)
24 隙間
31F 操作部カバー(ロックレバー操作規制機構)
41F ストッパ(ロックレバー操作規制機構)
51A 左テーブル部材
51B 右テーブル部材
51C ヒンジ機構
53 テーブル移動機構
54 回動軸
55 テーブル支持部
56 ストッパ部材(ロックレバー操作規制機構)

Claims (6)

  1. 運転席と、
    アクチュエータを操作するための操作レバーを備え、前記運転席の側方に設けられたコンソール装置と、
    前記コンソール装置に設けられ、前記操作レバーの操作に応じた前記アクチュエータの動作を禁止するロック位置と前記操作レバーの操作に応じた前記アクチュエータの動作を許可するロック解除位置とに変位するロックレバーと、を備えた建設機械において、
    前記運転席の前側に配置可能なテーブルを有し、
    前記テーブルが前記運転席の前側に配置されたときに、前記ロックレバーが前記ロック位置から前記ロック解除位置に操作されるのを規制するロックレバー操作規制機構を備えていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記ロックレバーは、作業者によって操作される操作部を有し、
    前記コンソール装置は、前記テーブルの取付けアームを支持して、前記テーブルを前記運転席の前側に配置させるテーブル支持部材を有し、
    前記ロックレバー操作規制機構は、前記ロックレバーの前記操作部の前側部分へのアクセスを阻害するために前記操作部の前側に配置される前記テーブルの前記取付けアームを含むことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記ロックレバーは、作業者によって操作される操作部を有し、
    前記ロックレバー操作規制機構は、前記テーブルが前記運転席の前側に配置されたときに前記ロックレバーの前記操作部を覆う操作部カバーを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記ロックレバー操作規制機構は、前記テーブルが前記運転席の前側に配置されたときに、前記ロックレバーの回動軌道上に配置され前記ロックレバーの移動を規制するストッパを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  5. 前記テーブルを、前記運転席の前側に張り出した張出し位置と、前記運転席の側方に格納された格納位置との間で移動可能にするテーブル移動機構をさらに有し、
    前記テーブル移動機構は、前記運転席の側方に位置し前記運転席の左右方向に延びて配置され、前記コンソール装置に対して回動可能に支持される回動軸と、
    前記回動軸の一端側に設けられ、前記テーブルを前記格納位置と前記張出し位置との間で回動可能に支持するテーブル支持部と、
    前記回動軸の他端側に設けられ前記テーブルが前記張出し位置に回動したときに前記ロックレバーに当接してその移動を規制するストッパ部材と、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  6. 前記テーブルは、ヒンジ機構を介して互いに連結された複数のテーブル部材により構成され、前記複数のテーブル部材が折り畳まれた状態で前記格納位置に移動し、前記複数のテーブル部材が伸展した状態で前記張出し位置に移動することを特徴とする請求項5に記載の建設機械。
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