JP2024002650A - 光コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】光コネクタにスリーブを保持させることによって光ファイバ同士の着脱の容易性を向上させながらも、光コネクタの小径化を図る。【解決手段】光コネクタであるプラグ2のハウジング11は、ジャック31の雌型接続部42と接続される雄型接続部12と、ジャック31のフェルール33の先端側部分をハウジング11内に挿入させる挿入部14と、スリーブ7を収容するスリーブ収容部15と、フェルール3を収容するフェルール収容部16と、スリーブ収容部15内に収容されたスリーブ7の前方への移動を規制するスリーブ移動規制部18と、雄型接続部12の外周面から突出し、プラグ2をジャック31に抜け止めするロック突部21とを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、光伝送路の形成に用いられる光コネクタに関する。
光コネクタは、光ファイバ同士を着脱可能に接続する手段として知られている。特開2014-92748号公報(特許文献1)には、光ファイバ同士を接続して光伝送路を形成する光接続構造として、2つの光コネクタプラグ(20A、20B)を、光アダプタ(10)を介して互いに接続する光接続構造が記載されている。一方の光コネクタプラグ(20A)は、光ファイバ(F1)が取り付けられたフェルール(21a)を有している。他方の光コネクタプラグ(20B)は、他の光ファイバ(F2)が取り付けられた他のフェルール(21b)を有している。光アダプタ(10)の軸方向両側にはレセプタクル部(11A、11B)がそれぞれ設けられ、一方のレセプタクル部(11A)に一方の光コネクタプラグ(20A)が接続され、他方のレセプタクル部(11B)に他方の光コネクタプラグ(20B)が接続される。また、光アダプタ(10)の内部にはスリーブ(12)が設けられている。スリーブ(12)には、フェルール(21a)およびフェルール(21b)のそれぞれの先端側部分が挿入される。一般に、スリーブは、2つのフェルールを位置決めし、それぞれのフェルールに取り付けられた2本の光ファイバの軸位置を互いに一致させる機能を有している。
また、特開2014-63111号公報(特許文献2)には、光アダプタが存在しない光接続構造が記載されている。同公報に記載された光接続構造は、第1コネクタ部(2)および第2コネクタ部(3)を備えている。第1コネクタ部(2)は、第1光ファイバ(4)に取り付けられた第1フェルール(5)を覆う第1ハウジング(7)を有している。第2コネクタ部(3)は、第2光ファイバ(8)に取り付けられた第2フェルール(9)を覆う第2ハウジング(11)を有している。また、第2コネクタ部(3)はスリーブカバー(16)を有している。スリーブカバー(16)は第2ハウジング(11)内に設けられ、スリーブカバー(16)内には割りスリーブ(14)が設けられ、割りスリーブ(14)内には第2フェルール(9)の先端側部分が挿入されている。第1光ファイバ(4)と第2光ファイバ(8)との接続時には、第1ハウジング(7)の先端側部分が第2ハウジング(11)の先端側部分の内部に挿入され、第1フェルール(5)の先端側部分が割りスリーブ(14)内に挿入される。
なお、上記2つの光接続構造の説明において、丸括弧内の符号は各公報において利用されている符号である。
特開2014-92748号公報 特開2014-63111号公報
ところで、光ファイバ同士を着脱可能に接続する手段として利用される光コネクタにおいては、光ファイバ同士の着脱の容易性を向上させることが求められる。この点、上記特開2014-92748号公報に記載された光接続構造は、光アダプタ(10)を介して2つの光プラグコネクタ(20A、20B)を接続する構造となっており、光アダプタ(10)内にスリーブ(12)が設けられている。そのため、光ファイバ同士を接続するに当たり、光プラグコネクタ(20A)を光アダプタ(10)のレセプタクル部(11A)に接続する工程と、光プラグコネクタ(20B)を光アダプタ(10)のレセプタクル部(11B)に接続する工程とを要する。これに対し、上記特開2014-63111号公報に記載された光接続構造は、第1コネクタ部(2)と第2コネクタ部(3)とを直接接続する構造となっており、割りスリーブ(14)が第2コネクタ部(3)に保持されている。そのため、第1コネクタ部(2)と第2コネクタ部(3)とを互いに直接接続する工程のみで、光ファイバ同士の接続が完了する。このように、光接続構造を構成する2つの光コネクタの一方にスリーブを保持させることにより、光ファイバ同士を接続する工数を減らすことができ、光ファイバ同士の着脱の容易性を向上させることができる。
しかしながら、光コネクタにスリーブを保持させることにより、以下の問題が生じる。例えば光通信機器等、光伝送路を利用した機器の小型化に伴い、光コネクタの高密度実装の要請が高まっており、そのため、光コネクタの小径化が求められている。光コネクタにスリーブを保持させることとすると、光コネクタの外径が大きくなり、光コネクタの小径化が困難になることがある。
一例をあげると、上記特開2014-63111号公報に記載された第2コネクタ部(3)においては、同公報の図1に示されている通り、第2ハウジング(11)内に、割りスリーブ(14)を保持するスリーブカバー(16)が設けられている。その結果、第2コネクタ部(3)は、その外径が大きくなっており、小径化が困難な構造となっている。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、光コネクタにスリーブを保持させることによって光ファイバ同士の着脱の容易性を向上させながらも、光コネクタの小径化を図ることができる光コネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、光ファイバケーブルに取り付けられたフェルールを収容する筒状のハウジングを備えた光コネクタであって、前記ハウジングは、当該ハウジングの軸方向一側部分に形成され、相手光コネクタの雌型接続部と接続される雄型接続部と、当該ハウジングの軸方向他側部分の内周側に形成され、前記フェルールを収容するフェルール収容部と、前記雄型接続部の軸方向一側部分の内周側に形成され、相手フェルールの先端側部分を当該ハウジング内に挿入させる挿入部と、前記雄型接続部の内周側であって前記挿入部の軸方向他側に形成され、前記フェルールの先端側部分と前記相手フェルールの先端側部分とを互いに向かい合わせてそれぞれ挿入することにより前記フェルールが取り付けられた光ファイバケーブルの光ファイバの軸位置と前記相手フェルールが取り付けられた光ファイバケーブルの光ファイバの軸位置とを互いに一致させるスリーブを収容するスリーブ収容部と、前記雄型接続部の軸方向一側部分の内周側に形成され、前記スリーブ収容部内に収容された前記スリーブの軸方向一側への移動を規制するスリーブ移動規制部と、前記雄型接続部の外周面から突出し、前記光コネクタを前記相手光コネクタに抜け止めするロック突部とを有していることを特徴とする。
上記本発明の光コネクタにおいて、前記スリーブ収容部内には前記スリーブが直接嵌合されることとしてもよい。また、上記本発明の光コネクタにおいて、前記フェルールの先端を前記相手フェルールの先端に押し付けるコイルばねを備え、前記コイルばねは、前記フェルールの軸方向他側部分の外周側に配置された状態で前記フェルールと共に前記フェルール収容部内に収容されることとしてもよい。また、上記本発明の光コネクタにおいて、前記ハウジングは、当該ハウジングの内周側であって前記フェルール収容部の軸方向他側に形成され、前記フェルールが取り付けられた光ファイバケーブルを挿通させるケーブル挿通部を有し、前記ケーブル挿通部の直径は、前記フェルールの最大外径および前記コイルばねの外径よりも小さいこととしてもよい。
また、上記本発明の光コネクタにおいて、前記ハウジングは、前記ハウジングの軸方向における所定の分割位置において、前記ハウジングの一側部分を形成する第1のハウジング形成部と、前記ハウジングの他側部分を形成する第2のハウジング形成部とに分割され、前記分割位置は、前記ハウジングにおいて、前記フェル-ル収容部が形成されている位置、または前記フェルール収容部と前記ケーブル挿通部との境界位置に設定され、前記第1のハウジング形成部および前記第2のハウジング形成部には、前記第1のハウジング形成部と前記第2のハウジング形成部とを互いに着脱可能に結合する結合機構が設けられていることとしてもよい。また、上記本発明の光コネクタにおいて、前記第2のハウジング形成部の周壁には、当該周壁を軸方向に貫いて伸長し、前記フェルールが取り付けられた光ファイバケーブルの直径よりも大きい幅を有するスリットが形成されていることとしてもよい。
本発明によれば、光コネクタにスリーブを保持させることによって光ファイバ同士の着脱の容易性を向上させながらも、光コネクタの小径化を図ることができる。
本発明の実施形態の光コネクタ(プラグ)を含む光コネクタ装置を示す外観図である。 図1中の切断線II-IIに沿って切断した光コネクタ装置の断面を図1中の下から見た状態を示す断面図である。 本発明の実施形態の光コネクタとその相手方となる相手光コネクタ(ジャック)とが分離した状態を示す外観図である。 本発明の実施形態の光コネクタを右上前から見た状態を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態の光コネクタを分解した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態の光コネクタのハウジングを示す断面図である。 相手光コネクタを右上前から見た状態を示す外観図である。 相手光コネクタを分解した状態を示す斜視図である。 相手光コネクタのハウジングを示す断面図である。 相手光コネクタのハウジングを示す図であり、図10(A)は相手光コネクタのハウジングを前から見た状態を示し、図10(B)は図9中の切断線X-Xに沿って切断した相手光コネクタのハウジングの断面を前から見た状態を示す。
以下、本発明の光コネクタの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
(光コネクタ装置)
図1は光コネクタ装置1を示している。図2は、図1中の切断線II-IIに沿って切断した光コネクタ装置1の断面を図1中の下から見た状態を示している。光コネクタ装置1は、光ファイバ同士を接続して光伝送路を形成する装置である。光コネクタ装置1は、プラグ型の光コネクタ2(以下、これを「プラグ2」という。)、およびジャック型の光コネクタ31(以下、これを「ジャック31」という。)を備えている。プラグ2が本発明の光コネクタの実施形態に当たる。また、ジャック31が本発明の実施形態の光コネクタに接続される相手方の光コネクタである相手光コネクタに当たる。図1および2はプラグ2とジャック31とが接続された状態を示している。
図3はプラグ2とジャック31とが分離した状態を示している。図1および3に示すように、プラグ2とジャック31とは互いに着脱可能である。これにより、光ファイバケーブル71の光ファイバ72と光ファイバケーブル81の光ファイバ82とを容易に接続することができ、また、必要に応じて両者を容易に分離することができる。
(プラグ)
図4はプラグ2を右上前から見た状態を示している。図5はプラグ2を分解した状態を示している。図6はプラグ2のハウジング11の断面を示している。なお、図6中のハウジング11の切断位置は、図2中の光コネクタ装置1の切断位置と同じである。また、図6中の二点鎖線はハウジング11に収容される部品を示している。また、プラグ2の説明において、上(Ud)、下(Dd)、前(Fd)、後(Bd)、左(Ld)、右(Rd)の方向を示す際には、図4~6中に描いた矢印に従う。
プラグ2は、フェルール3と、スリーブ7と、コイルばね9と、ハウジング11(ハウジング本体22および蓋体23)とを備えている。
フェルール3は光ファイバケーブル71の先端側部分に取り付けられる。光ファイバケーブル71は、単心の光ファイバ心線であり、光ファイバ72、光ファイバ72の外周側を覆う一次被覆73、および一次被覆73の外周側を覆う二次被覆74を有している(図2を参照)。
フェルール3は、図5に示すように、キャピラリ4およびキャピラリ支持部5を有している。キャピラリ4は、光ファイバ72を支持し、かつ位置決めする部材であり、例えばジルコニア等のセラミック、ガラス、またはニッケル等により形成されている。キャピラリ4は円柱状に形成され、その中心には、図2に示すように、小径の孔が軸方向に貫通している。キャピラリ支持部5は、キャピラリ4を支持する部材である。キャピラリ支持部5は、例えばステンレス鋼またはニッケル等の金属により、円筒状に形成されている。キャピラリ支持部5の前端部にキャピラリ4が取り付けられている。また、キャピラリ支持部5の前端側部分にはフランジ部6が形成されている。すなわち、キャピラリ支持部5の前端側部分はキャピラリ支持部5の他の部分と比較して直径が大きくなっており、その直径が大きくなった部分がフランジ部6である。
光ファイバケーブル71の先端側部分は、その先端の一次被覆73および二次被覆74が除去された状態でフェルール3に取り付けられる。図2に示すように、光ファイバケーブル71の先端側部分において、一次被覆73および二次被覆74が除去された部分(光ファイバ72が露出した部分)は、キャピラリ4を貫通している孔内に配置される。また、光ファイバケーブル71の先端側部分において、一次被覆73および二次被覆74が除去されていない部分は、キャピラリ支持部5の中心に形成された孔内に配置される。また、キャピラリ4の先端面(前端面)は、例えばドーム形状に鏡面研磨されており、その中心部には光ファイバ72の端面が露出している。
スリーブ7は、プラグ2のフェルール3のキャピラリ4の先端側部分とジャック31のフェルール33のキャピラリ34の先端側部分とが互いに向かい合うようにそれぞれ挿入されることにより、フェルール3が取り付けられた光ファイバケーブル71の光ファイバ72の軸位置と、フェルール33が取り付けられた光ファイバケーブル81の光ファイバ82の軸位置とを互いに一致させる機能を有している。スリーブ7は、例えばジルコニア等のセラミック、またはリン青銅もしくはニッケル等の金属により円筒状に形成されている。スリーブ7の内径は、スリーブ7内に挿入されたキャピラリ4、34の径方向における位置ずれを高精度に抑制することができるように、キャピラリ4、34の外径と略等しい値に設定されている。また、スリーブ7は、いわゆる割りスリーブであり、その周壁の一部にスリット8が形成されている(図5を参照)。なお、スリーブ7として、スリットが形成されていないものを用いてもよい。
プラグ2のハウジング11は、フェルール3、スリーブ7およびコイルばね9を収容する部材であり、例えば樹脂材料により筒状に形成されている。図4に示すように、ハウジング11の前側部分(軸方向一側部分)には雄型接続部12が形成され、ハウジング11の後ろ側部分(軸方向他側部分)には把持部13が形成されている。雄型接続部12は、プラグ2とジャック31との接続時に、ジャック31のハウジング41の雌型接続部42内に挿入される部分であり、雄型または凸型の形状を有している。また、雄型接続部12は円筒状に形成されている。把持部13は、プラグ2とジャック31との接続時に、作業者等が指で把持する部分である。把持部13は、その横断面の外周側の形状が四角形(例えば正方形)であり、横断面の内周側の形状が円形である筒状に形成されている。
また、ハウジング11の内周側には、図6に示すように、ハウジング11の前端から後端に向かって、挿入部14、スリーブ収容部15、フェルール収容部16、およびケーブル挿通部17が順次形成されている。挿入部14、スリーブ収容部15、フェルール収容部16およびケーブル挿通部17はそれぞれ、横断面形状が円形であり、ハウジング11の中心に同軸に配置されている。
挿入部14は、ジャック31のフェルール33のキャピラリ34の先端側部分が挿入される部分である。挿入部14は、ハウジング11の前端側部分の内周側、具体的には、雄型接続部12の前端側部分の内周側に形成されている。挿入部14はハウジング11の前端面において前方に開口している。挿入部14の内径は、キャピラリ34の外径よりも大きく、スリーブ7の外径よりも小さい値に設定されている。
スリーブ収容部15は、スリーブ7が収容される部分である。スリーブ収容部15は、ハウジング11の前側部分の内周側、具体的には、雄型接続部12の内周側であって挿入部14の後ろ側の部分から把持部13の前端側部分の内周側にかけての部分に形成されている。スリーブ収容部15の前後方向の長さは、スリーブ7の長さ以上に設定されている。また、スリーブ収容部15の内径は、スリーブ収容部15内にスリーブ7が嵌合されるように、スリーブ7の外径と略等しい値(スリーブ7の外径よりも僅かに大きい値)に設定されている。また、スリーブ収容部15の内径は、挿入部14の内径よりも大きい。
フェルール収容部16は、フェルール3およびコイルばね9が収容される部分である。フェルール収容部16は、ハウジング11の後ろ側部分の内周側、具体的には、把持部13の前後方向中間部および後部の内周側に形成されている。フェルール収容部16の内径は、その内部にフェルール3およびコイルばね9を収容することができるように、フェルール3の最大径、具体的にはフランジ部6の外径よりも大きく、かつコイルばね9の外径よりも大きい値に設定されている。また、フェルール収容部16の内径は、スリーブ収容部15の内径よりも大きい。
ケーブル挿通部17は、フェルール3に取り付けられた光ファイバケーブル71を挿通させる部分である。ケーブル挿通部17は、ハウジング11の後端部の内周側に形成され、具体的には、把持部13の後端部の内周側であってフェルール収容部16の後ろ側に形成されている。ケーブル挿通部17はハウジング11の後端面において後方に開口している。ケーブル挿通部17の内径(直径)は、光ファイバケーブル71の直径よりも大きく、かつフェルール3の最大外径(フランジ部6の外径)およびコイルばね9の外径よりも小さい値に設定されている。また、ケーブル挿通部17の内径は、フェルール収容部16の内径よりも小さい。
また、ハウジング11の前端側部分の内周側、具体的には、雄型接続部12の前端側部分の内周側には、スリーブ収容部15内に収容されたスリーブ7の前方への移動を規制するスリーブ移動規制部18が形成されている。スリーブ移動規制部18は、ハウジング11において、スリーブ収容部15の前側に配置されている。本実施形態においては、挿入部14とスリーブ収容部15との境界部分に形成された段部がスリーブ移動規制部18である。スリーブ7の前端がスリーブ移動規制部18に当たることによって、スリーブ7がスリーブ収容部15内から前方に抜け出ることが防止される。
また、フェルール収容部16の前端側には、フェルール収容部16内に収容されたフェルール3の前方への移動を規制するフェルール移動規制部19が形成されている。本実施形態においては、スリーブ収容部15とフェルール収容部16との間が前に向かって漸次縮径しており、その漸次縮径した部分がフェルール移動規制部19である。フェルール3のフランジ部6の前部がフェルール移動規制部19に当たることによって、フェルール収容部16内に収容されたフェルール3の前方への移動が制限される。
また、フェルール収容部16の後端側には、フェルール収容部16内に収容されたコイルばね9の後端部を接触させるばね接触面20が形成されている。本実施形態においては、フェルール収容部16とケーブル挿通部17との境界部分に形成された段部の前面がばね接触面20である。
また、雄型接続部12の前後方向略中間部の外周面には2つのロック突部21が設けられている。これらロック突部21は、ジャック31のハウジング41に形成されたロック穴50と共に、ジャック31に接続されたプラグ2をジャック31に抜け止めするバヨネット式のロック機構を形成するものである。各ロック突部21は雄型接続部12の外周面から径方向に突出している。また、これらロック突部21の前後方向における位置は同一であり、これらロック突部21の周方向における位置は180度異なっている。
また、ハウジング11は、図5に示すように、ハウジング11の前後方向における所定の分割位置において、ハウジング11の前部を形成するハウジング本体22と、ハウジング11の後部を形成する蓋体23とに分割することができる。ハウジング11は、図6に示すように、ハウジング本体22の後部に蓋体23を結合することにより形成される。ハウジング11をハウジング本体22と蓋体23とに分割する分割位置は、ハウジング11においてフェルール収容部16が形成されている位置に設定されている。その結果、図6に示すように、ハウジング本体22には、雄型接続部12、把持部13の前部、挿入部14、スリーブ収容部15、フェルール収容部16の前部、スリーブ移動規制部18、フェルール移動規制部19、および2つのロック突部21が形成され、蓋体23には、把持部13の後部、フェルール収容部16の後部、ケーブル挿通部17、およびばね接触面20が形成されている。なお、ハウジング本体22は「第1のハウジング形成部」の具体例であり、蓋体23は「第2のハウジング形成部」の具体例である。
また、図6に示すように、蓋体23の前端側部分には雄型結合部24が形成されている。また、ハウジング本体22の後端側部分の内周側には、蓋体23の雄型結合部24が挿入される雌型結合部25が形成されている。雌型結合部25はハウジング本体22の後端面において後方に開口している。図5に示すように、蓋体23の雄型結合部24の横断面の外周側の形状は四角形(例えば正方形)である。ハウジング本体22の雌型結合部25の横断面の形状も四角形であり、蓋体23の雄型結合部24の横断面の外周側の形状と合致している。また、蓋体23の雄型結合部24の上面には、当該上面から上方に突出した2つの係止突起26が設けられ、雄型結合部24の下面には、当該下面から下方に突出した2つの係止突起26が設けられている。また、ハウジング本体22の後端側部分の上側の周壁には、雄型結合部24の上面に設けられた2つの係止突起26がそれぞれ入る2つの係止穴27が形成され、ハウジング本体22の後端側部分の下側の周壁には、雄型結合部24の下面に設けられた2つの係止突起26がそれぞれ入る2つの係止穴27が形成されている。ハウジング本体22と蓋体23とは、雌型結合部25内に雄型結合部24が挿入され、各係止突起26が対応する係止穴27内に入り込んで係止されることにより着脱可能に結合される。また、ハウジング本体22と蓋体23とが結合することにより、ハウジング本体22に形成されたフェルール収容部16の前部と蓋体23に形成されたフェルール収容部16の後部とが結合する。これにより、フェルール3およびコイルばね9を収容する1つの空間がハウジング11内に形成される。
また、図5に示すように、ハウジング本体22の後ろ側部分の右側の周壁にはスリット28が形成されている。スリット28は、雌型結合部25の開口部を拡径可能にする機能を有している。蓋体23の雄型結合部24がハウジング本体22の雌型結合部25に押し込まれたとき、ハウジング本体22の後端側部分の上側および下側の周壁が係止突起26により上方および下方にそれぞれ押され、スリット28が開き、ハウジング本体22の後端側部分が弾性変形して雌型結合部25の開口部が上下方向に拡がる。これにより、各係止突起26は係止穴27内に入り込むことができる。なお、雄型結合部24、雌型結合部25、係止突起26、係止穴27およびスリット28は「結合機構」の具体例である。
また、蓋体23の上側の周壁の左右方向中間部にはスリット29が形成されている。スリット29は、当該周壁を前後方向に貫いて伸長し、光ファイバケーブル71の直径よりも大きい幅を有している。
図2に示すように、スリーブ7は、プラグ2のハウジング11のスリーブ収容部15内に直接嵌合され、保持されている。スリーブ収容部15内に収容されたスリーブ7の前方への移動はスリーブ移動規制部18により規制される。また、スリーブ7がスリーブ収容部15内において後方に移動したときには、スリーブ7の後端が、フェルール収容部16に収容されたフェルール3のキャピラリ支持部5の前端部に当たる。すなわち、スリーブ収容部15内に収容されたスリーブ7の後方への移動はキャピラリ支持部5により規制される。また、フェルール3は、キャピラリ4の先端側部分がスリーブ7内に挿入された状態でプラグ2のハウジング11のフェルール収容部16内に収容されている。また、コイルばね9は、プラグ2のフェルール3のキャピラリ支持部5においてフランジ部6よりも後ろ側の部分の外周側に配置された状態で、フェルール収容部16内に収容されている。ハウジング本体22に蓋体23が結合された状態では、スリーブ7、フェルール3およびコイルばね9はハウジング11内に保持され、ハウジング11外に抜け出ることはない。また、プラグ2のハウジング11のフェルール収容部16内において、コイルばね9の前端部は、フェルール3のキャピラリ支持部5のフランジ部6の後面6Aと対向し、コイルばね9の後端部はばね接触面20と対向している。
プラグ2は例えば次のように組み立てることができる。まず、コイルばね9に光ファイバケーブル71を通す。次に、光ファイバケーブル71の先端側部分にフェルール3を取り付ける。次に、ハウジング11がハウジング本体22と蓋体23とに分割された状態において、スリーブ7をハウジング本体22の後方からハウジング本体22内に挿入し、スリーブ収容部15内に挿入する。次に、光ファイバケーブル71に取り付けられたフェルール3を、ハウジング本体22の後方からハウジング本体22内に挿入し、フェルール3のキャピラリ4の先端側部分をスリーブ7内に挿入する。次に、コイルばね9をハウジング本体22の後方からハウジング本体22内に挿入し、フェルール3のキャピラリ支持部5の後ろ側部分の外周側に配置する。次に、光ファイバケーブル71を、蓋体23のスリット29を通して蓋体23内に入れつつ、蓋体23の雄型結合部24をハウジング本体22の雌型結合部25内に押し入れて(圧入して)、ハウジング本体22と蓋体23とを結合させる。
(ジャック)
図7はジャック31を右上前から見た状態を示している。図8はジャック31を分解した状態を示している。図9はジャック31のハウジング41の断面を示している。図9中のハウジング41の切断位置は、図2中の光コネクタ装置1の切断位置と同じである。また、図9中の二点鎖線はハウジング41に収容される部品を示している。図10(A)はハウジング41を前から見た状態を示し、図10(B)は図9中の切断線X-Xに沿って切断したハウジング41の断面を前(図9中の左)から見た状態を示している。また、ジャック31の説明において、上(Ud)、下(Dd)、前(Fd)、後(Bd)、左(Ld)、右(Rd)の方向を示す際には、図7~10中に描いた矢印に従う。
ジャック31は、フェルール33およびハウジング41を備えている。フェルール33は光ファイバケーブル81の先端側部分に取り付けられる。光ファイバケーブル81は、上記光ファイバケーブル71と同じく、単心の光ファイバ心線であり、光ファイバ82、一次被覆83、および二次被覆84を有している(図2を参照)。また、フェルール33は、プラグ2のフェルール3と同様に、キャピラリ34およびキャピラリ支持部35を有しており、キャピラリ支持部35の前端側部分にはフランジ部36が形成されている。また、光ファイバケーブル81のフェルール33への取付方法は、プラグ2における光ファイバケーブル71のフェルール3への取付方法と同じである。また、フェルール33のキャピラリ34の先端面(前端面)は、例えばドーム形状に鏡面研磨されており、その中心部には光ファイバ82の端面が露出している。なお、フェルール33は「相手フェルール」の具体例である。
ジャック31のハウジング41は、フェルール33を収容する部材であり、例えば樹脂材料により筒状に形成されている。図7に示すように、ハウジング41の前側部分の内周側には雌型接続部42が形成されている。雌型接続部42は、プラグ2とジャック31との接続時に、プラグ2の雄型接続部12が挿入される部分である。雌型接続部42は横断面形状が円形の穴であり、ハウジング41の前端面において前方に開口している。また、雌型接続部42の内径は、雄型接続部12が雌型接続部42内に嵌合されるように、雄型接続部12の外径と略等しい値(雄型接続部12の外径よりも僅かに大きい値)に設定されている。
また、ハウジング41の後ろ側部分には把持部43が形成されている。把持部43は、プラグ2とジャック31との接続時に、作業者等が指で把持する部分である。ハウジング41において把持部43よりも前側部分の横断面の外周側の形状が円形であるのに対し、把持部43の横断面の外周側の形状は四角形(例えば正方形)である。
また、図9に示すように、ハウジング41の内周側であって雌型接続部42の後ろ側には、フェルール収容部46が形成されている。フェルール収容部46はフェルール33が収容される部分である。フェルール収容部46の横断面の形状は円形である。また、フェルール収容部46の後ろ側部分の内径がフェルール収容部46の前側部分の内径よりも小さくなっており、フェルール収容部46の前側部分と後ろ側部分との間には段部47が形成されている。フェルール収容部46の前側部分の内径はフランジ部36の外径よりも大きい値に設定されている。本実施形態において、フェルール収容部46の前側部分の内径は雌型接続部42の内径と等しい。また、フェルール収容部46の後ろ側部分の内径は、フランジ部36の外径よりも小さく、かつキャピラリ支持部35においてフランジ部36よりも後ろ側部分の外径よりも大きい値に設定されている。
また、ハウジング41の内周側であってフェルール収容部46の後ろ側にはケーブル挿通部48が形成されている。ケーブル挿通部48は、フェルール33に取り付けられた光ファイバケーブル81を挿通させる部分である。ケーブル挿通部48はハウジング41の後端面において後方に開口している。また、ケーブル挿通部48の横断面形状は円形であり、ケーブル挿通部48の内径はフェルール収容部46の後ろ側部分の内径と等しい。
また、図7に示すように、ハウジング41の周壁において右上側の角部にはスリット49が形成されている。スリット49は、当該周壁を前後方向に貫いて伸長し、光ファイバケーブル81の直径よりも大きい幅を有している。
また、ハウジング41の前側部分であって雌型接続部42に対応する部分の周壁には2つのロック穴50が形成されている。これらロック穴50は、プラグ2のハウジング11に形成されたロック突部21と共に、ジャック31に接続されたプラグ2をジャック31に抜け止めするバヨネット式のロック機構を形成するものである。また、これらロック穴50の前後方向における位置は同一であり、これらロック穴50の周方向における位置は、図10(B)に示すように180度異なっている。また、各ロック穴50は、ハウジング41の周壁を径方向に貫通しており、また、周方向に伸長している。また、各ロック穴50の幅(前後方向の長さ)は、ロック突部21がロック穴50内に入り、かつロック穴50内を円滑に移動することができるように設定されている。
また、図10(A)に示すように、ハウジング41の前側部分であって雌型接続部42に対応する部分の内周面には2つの挿入溝51が形成されている。これら挿入溝51は、プラグ2とジャック31との接続時に、プラグ2のロック突部21をジャック31のロック穴50に案内する通路として機能する。各挿入溝51はハウジング41の内周面に開口し、各挿入溝51の前端はハウジング41の前端面に開口している。また、2つの挿入溝51は、2つのロック穴50にそれぞれ対応するように、ハウジング41の内周面に180度の間隔を置いて配置されており、一方の挿入溝51の後端は一方のロック穴50の周方向一端側部分と連通し、他方の挿入溝51の後端は他方のロック穴50の周方向一端側部分と連通している。ロック突部21は挿入溝51内を通ってロック穴50内に入る。
また、図1に示すように、各ロック穴50の周方向他端側部分の前側の内面には、当該内面から後方に突出したストッパ部52が形成されている。ストッパ部52は、プラグ2とジャック31との接続時に、ロック穴50内に入ったロック突部21を係止する機能を有している。
ジャック31は例えば次のように組み立てることができる。まず、光ファイバケーブル81の先端側部分にフェルール33を取り付ける。次に、当該光ファイバケーブル81を、スリット49を通してハウジング41内に入れつつ、当該光ファイバケーブル81に取り付けられたフェルール33をハウジング41の前方からハウジング41内に挿入する。
(プラグとジャックとの接続)
プラグ2とジャック31とを接続するとき、作業者は、プラグ2のハウジング11の把持部13とジャック31のハウジング41の把持部43とを両手でそれぞれ把持し、図3に示すように、各ロック突部21と各挿入溝51との位置を合わせつつ、プラグ2とジャック31とを向かい合わせ、プラグ2の雄型接続部12をジャック31の雌型接続部42内に挿入する。これにより、各ロック突部21が各挿入溝51内に入り、ジャック31のフェルール33のキャピラリ34の先端側部分がプラグ2の挿入部14に入る。さらに、挿入部14に入ったキャピラリ34の先端側部分が、スリーブ収容部15内に収容されたスリーブ7の一端側からスリーブ7内に入る。そして、当該キャピラリ34の先端が、スリーブ7の他端側からスリーブ7内に既に挿入されているプラグ2のフェルール3のキャピラリ4の先端に突き当たる。
続いて、作業者がプラグ2の雄型接続部12をジャック31の雌型接続部42内へ押し込むと、ジャック31のフェルール33のキャピラリ支持部35のフランジ部36の後面36Aが、ジャック31のハウジング41の段部47の前面47Aに当たる。また、プラグ2のフェルール3のキャピラリ4がジャック31のフェルール33のキャピラリ34により押され、プラグ2のフェルール3がプラグ2のフェルール収容部16内において後退する。プラグ2のフェルール3が後退することによって、プラグ2のフェルール収容部16内に収容されたコイルばね9の前端部がフェルール3のキャピラリ支持部5のフランジ部6の後面6Aに接触し、かつコイルばね9の後端部がプラグ2のハウジング11のばね接触面20に接触する。さらに、コイルばね9が、後退するフェルール3のキャピラリ支持部5のフランジ部6の後面6Aに押されて収縮する。収縮したコイルばね9のばね力により、プラグ2のフェルール3のキャピラリ4の先端面において露出している光ファイバ72の端面と、ジャック31のフェルール33のキャピラリ34の先端面において露出している光ファイバ82の端面とが互いに接触し、互いに押し付けられ、互いに密着する。その結果、光ファイバ72と光ファイバ82との間にフィジカルコンタクトが形成される。
また、作業者がプラグ2の雄型接続部12をジャック31の雌型接続部42内へ押し込むことにより、各ロック突部21が挿入溝51内をジャック31の後端側に向かって移動し、ロック穴50内に入る。そして、コイルばね9の収縮量が最大となる前に、各ロック突部21がロック穴50の周方向一端側部分の後ろ側の内面に突き当たる。各ロック突部21がロック穴50の周方向一端側部分の後ろ側の内面に突き当たったとき、作業者は、プラグ2をジャック31に対して、図3中の矢示A方向に、およそ60度回転させる。これにより、各ロック突部21が、ロック穴50内を、ロック穴50の周方向一端側部分から周方向他端側部分に向かって矢示A方向に移動し、ストッパ部52を越えた位置まで移動する。このとき、コイルばね9により、プラグ2はジャック31から前後方向において離れる方向に押されているので、ストッパ部52を越えた各ロック突部21はロック穴50内においてジャック31の前端側へ移動し、ストッパ部52に係止される。これにより、プラグ2とジャック31とが抜け止めされ、固定される。また、この状態において、コイルばね9の収縮状態は維持されており、その結果、コイルばね9のばね力により光ファイバ72と光ファイバ82とのフィジカルコンタクトは保持されている。
また、作業者は、プラグ2をジャック31に対して矢示A方向と反対の方向に、およそ60度回転させることにより、各ロック突部21のストッパ部52による係止を解くことができる。作業者は、このように各ロック突部21のストッパ部52による係止を解いて、プラグ2をジャック31から引き抜き、プラグ2とジャック31とを分離させることができ、光ファイバ72と光ファイバ82との接続を解除することができる。
以上説明した通り、本発明の実施形態のプラグ2のハウジング11において雄型接続部12の内周側にはスリーブ収容部15およびスリーブ移動規制部18が形成され、スリーブ7が雄型接続部12の内部に保持されている。雄型接続部12は、雌型接続部42内に挿入されることによってプラグ2とジャック31とを接続する機能と、スリーブ7をプラグ2に保持する機能とを兼ね備えている。雄型接続部12にスリーブ7を保持させることができるので、スリーブ7をプラグ2に保持させるための部品を別途設ける必要がない。上述したように、特開2014-63111号公報(特許文献2)に記載された第2コネクタ部は、ハウジングとは別に、割りスリーブを保持する部品としてスリーブカバーを有しているが、本発明の実施形態のプラグ2においては、スリーブカバーは不要である。本発明の実施形態のプラグ2によれば、スリーブカバーのような、スリーブ7をプラグ2に保持させるための別部品が存在しないので、プラグ2の外径を小さくすることができる。さらに、プラグ2の外径を小さくすることができるので、ジャック31の外径も小さくすることができ、図2に示すように、光コネクタ装置1の外径を全体的に小さくすることができる。
また、本発明の実施形態においては、スリーブ7がプラグ2の雄型接続部12に保持されているので、2本の光ファイバ72、82を互いに接続するに当たり、プラグ2とジャック31とを直接互いに接続するだけでよい。すなわち、特開2014-92748号公報(特許文献1)に記載された光接続構造では、2本の光ファイバ同士を接続するに当たり、一方の光プラグコネクタを光アダプタに接続する工程と、他方の光プラグコネクタを光アダプタに接続する工程が必要であったが、本発明の実施形態によれば、プラグ2とジャック31とを直接互いに接続という1工程(ワンアクション)で、2本の光ファイバ同士の接続を完了することができる。
以上のように、本発明の実施形態によれば、プラグ2にスリーブ7を保持させることによって光ファイバ同士の着脱の容易性を向上させながらも、プラグ2およびジャック31、ひいては光コネクタ装置1全体の小径化を図ることができる。
さらに、本発明の実施形態のプラグ2においては、雄型接続部12の外周面にロック突部21が設けられている。すなわち、本実施形態のプラグ2においては、スリーブ7をプラグ2に保持する構造と、プラグ2とジャック31とを抜け止めする構造とが雄型接続部12に一体的に形成されている。これにより、プラグ2の一層の小径化を図ることができる。
また、本発明の実施形態のプラグ2においては、スリーブ収容部15内にスリーブ7が直接嵌合される。スリーブ7の外周面とスリーブ収容部15の内周面との間には他の部材が介在しておらず、また、スリーブ7の外周面とスリーブ収容部15の内周面との間に大きな隙間がない。これにより、スリーブ収容部15の内径を小さくすることができ、それゆえ雄型接続部12の外径を小さくすることができ、それゆえプラグ2の外径を小さくすることができる。
また、本発明の実施形態のプラグ2において、フェルール収容部16内には、フェルール3と共にコイルばね9が収容される。また、プラグ2のハウジング11には、フェルール3が取り付けられた光ファイバケーブル71を挿通させるケーブル挿通部17が形成され、ケーブル挿通部17の内径はフェルール3の最大外径およびコイルばねの外径よりも小さい。この構成により、プラグ2のハウジング11内には、2本の光ファイバ間にフィジカルコンタクトを形成するのに要する部品である、スリーブ7、フェルール3およびコイルばね9が保持され、ハウジング本体22と蓋体23とを分離させない限り、これらの部品がハウジング11外に抜け出ることはない。このように、本実施形態によれば、2本の光ファイバ間にフィジカルコンタクトを形成するのに要する部品の大部分をプラグ2に集約して一体化することができる。したがって、光ファイバ同士の着脱の容易性を向上させることができ、また、プラグ2の取扱いおよび保管等を容易化することができる。
また、本発明の実施形態のプラグ2において、ハウジング11はハウジング本体22と蓋体23とに分割することができ、その分割位置は、ハウジング11において、フェルール収容部16が形成されている位置に設定されている。さらに、ハウジング本体22および蓋体23には、ハウジング本体22と蓋体23とを互いに着脱可能に結合する結合機構として、雄型結合部24、雌型結合部25、係止突起26、係止穴27およびスリット28が設けられている。ハウジング11がハウジング本体22と蓋体23とに分割可能であるので、プラグ2を組み立てるときには、スリーブ7、フェルール3およびコイルばね9をハウジング11内に容易に組み入れることができ、また、プラグ2を分解するときには、スリーブ7、フェルール3、コイルばね9をハウジング11内から容易に取り外すことができる。このように、ハウジング11をハウジング本体22と蓋体23とに分割可能にすることにより、プラグ2の組立・分解を容易化することができる。したがって、作業者は、プラグ2のメンテナンスや、光ファイバ72の付け替え等を容易に行うことができる。
また、蓋体23の周壁の一部にはスリット29が形成されており、作業者はスリット29を介して光ファイバケーブル71を蓋体23内に容易に入れることができる。これにより、プラグ2の組立および分解の作業性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、スリーブ移動規制部18を、挿入部14とスリーブ収容部15との境界部分に形成された段部により形成したが、本発明はこれに限らない。例えば、挿入部とスリーブ収容部とを同径とし、または挿入部をスリーブ収容部15の前側の口(挿入口)とし、スリーブ移動規制部18を、挿入部とスリーブ収容部との境界部分の内周面または挿入口から内向きに突出する突起により形成してもよい。
また、上記実施形態では、把持部13の横断面の外周側の形状を四角形としたが、これを円形としてもよい。
また、上記実施形態では、ハウジング本体22と蓋体23との分割位置を、フェルール収容部16の前後方向略中間部の位置に設定したが、分割位置をフェルール収容部16とケーブル挿通部17との境界位置に設定してもよい。
また、上記実施形態では、プラグ2とジャック31とを抜け止めするロック機構としてバヨネット式のロック機構を設けたが、このロック機構をラッチ式またはプッシュプル式のものにしてもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う光コネクタもまた本発明の技術思想に含まれる。
2 プラグ(光コネクタ)
3 フェルール
7 スリーブ
9 コイルばね
11 ハウジング
12 雄型接続部
14 挿入部
15 スリーブ収容部
16 フェルール収容部
17 ケーブル挿通部
18 スリーブ移動規制部
21 ロック突部
22 ハウジング本体(第1のハウジング形成部)
23 蓋体(第2のハウジング形成部)
24 雄型結合部(結合機構)
25 雌型結合部(結合機構)
26 係止突起(結合機構)
27 係止穴(結合機構)
28 スリット(結合機構)
29 スリット
31 ジャック(相手光コネクタ)
33 フェルール(相手フェルール)
71、81 光ファイバケーブル
72、82 光ファイバ

Claims (6)

  1. 光ファイバケーブルに取り付けられたフェルールを収容する筒状のハウジングを備えた光コネクタであって、
    前記ハウジングは、
    当該ハウジングの軸方向一側部分に形成され、相手光コネクタの雌型接続部と接続される雄型接続部と、
    当該ハウジングの軸方向他側部分の内周側に形成され、前記フェルールを収容するフェルール収容部と、
    前記雄型接続部の軸方向一側部分の内周側に形成され、相手フェルールの先端側部分を当該ハウジング内に挿入させる挿入部と、
    前記雄型接続部の内周側であって前記挿入部の軸方向他側に形成され、前記フェルールの先端側部分と前記相手フェルールの先端側部分とを互いに向かい合わせてそれぞれ挿入することにより前記フェルールが取り付けられた光ファイバケーブルの光ファイバの軸位置と前記相手フェルールが取り付けられた光ファイバケーブルの光ファイバの軸位置とを互いに一致させるスリーブを収容するスリーブ収容部と、
    前記雄型接続部の軸方向一側部分の内周側に形成され、前記スリーブ収容部内に収容された前記スリーブの軸方向一側への移動を規制するスリーブ移動規制部と、
    前記雄型接続部の外周面から突出し、前記光コネクタを前記相手光コネクタに抜け止めするロック突部とを有していることを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記スリーブ収容部内には前記スリーブが直接嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記フェルールの先端を前記相手フェルールの先端に押し付けるコイルばねを備え、
    前記コイルばねは、前記フェルールの軸方向他側部分の外周側に配置された状態で前記フェルールと共に前記フェルール収容部内に収容されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  4. 前記ハウジングは、
    当該ハウジングの内周側であって前記フェルール収容部の軸方向他側に形成され、前記フェルールが取り付けられた光ファイバケーブルを挿通させるケーブル挿通部を有し、
    前記ケーブル挿通部の直径は、前記フェルールの最大外径および前記コイルばねの外径よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の光コネクタ。
  5. 前記ハウジングは、前記ハウジングの軸方向における所定の分割位置において、前記ハウジングの一側部分を形成する第1のハウジング形成部と、前記ハウジングの他側部分を形成する第2のハウジング形成部とに分割され、
    前記分割位置は、前記ハウジングにおいて、前記フェル-ル収容部が形成されている位置、または前記フェルール収容部と前記ケーブル挿通部との境界位置に設定され、
    前記第1のハウジング形成部および前記第2のハウジング形成部には、前記第1のハウジング形成部と前記第2のハウジング形成部とを互いに着脱可能に結合する結合機構が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ。
  6. 前記第2のハウジング形成部の周壁には、当該周壁を軸方向に貫いて伸長し、前記フェルールが取り付けられた光ファイバケーブルの直径よりも大きい幅を有するスリットが形成されていることを特徴とする請求項5に記載の光コネクタ。
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