JP2024002433A - バッテリ交換装置用制御装置およびバッテリ交換装置 - Google Patents

バッテリ交換装置用制御装置およびバッテリ交換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体のバッテリを交換するバッテリ交換設備において、バッテリの引っかかりを抑制して交換効率を向上させること。【解決手段】把持部と把持部を旋回させて所定のあそび量を有する旋回機構と、測距センサ部と報知部と、を有し、バッテリ交換設備を制御する制御部は、バッテリ交換設備の近傍に移動体が停止した状態で測距センサ部の計測データから、移動体が停止状態での把持部の延伸によるバッテリの搭載および回収を、旋回機構の旋回方向への旋回を停止させた状態であそび量の範囲内で実行可能であるか否かの第1の判定を行い、第1の判定結果に応じた指示情報を報知部に出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、バッテリ交換装置用制御装置およびバッテリ交換装置に関し、特に、着脱可能な蓄電池(バッテリ)を搭載した電動車両において、バッテリを交換する電池ステーションに適用して好適なものである。
従来、電池ステーションにおいては、設備の略中央に、蓄電池であるバッテリを把持可能および解放可能なフォークを1式有する交換装置が設けられ、少なくとも1つの空棚と複数の保管棚とが、交換装置の中心に対して放射状に並べられて設けられている。着脱可能なバッテリを搭載した電動車両などの移動体に対して、交換装置はまず、フォークによってバッテリを把持して取り外す。次に、交換装置は、フォークによって把持したバッテリを電池ステーションに引き込んだ後、フォークを空棚まで旋回させてからバッテリを解放して空棚に載置する。続いて、交換装置は、フォークを旋回させてバッテリが載置された他の保管棚(電池ラック)から充電されたバッテリを把持して取り出し、フォークを車両まで旋回させてバッテリを解放して車両に載置する。
例えば特許文献1には、車両に搭載されているバッテリを交換するバッテリ交換システムにおいて、車両の一方の側面側に取り付けられた第1バッテリ収容部に収容されているバッテリを交換するための第1バッテリ交換ロボットと、車両の他方の側面側に取り付けられた第2バッテリ収容部に収容されているバッテリを交換するための第2バッテリ交換ロボットと、バッテリ交換システムを制御する制御部とを有する構成が開示されている。
特開2014-31032号公報
上述した従来技術においては、バッテリを交換する設備であるバッテリ交換設備の交換側の前に電動車両などの移動体が停止する際に、バッテリ交換設備の設定された停止位置に対して、移動体の進行方向に沿って前後方向や左右方向にずれて停車する可能性があった。そこで、車両止めによって移動体の停車位置を規定してズレ量を検出し、前後方向および左右方向のズレ量においては、レーザセンサを用いて移動体の停車位置を検出していた。
また、移動体に搭載されたバッテリの交換時においては、バッテリを把持可能でバッテリを移動可能な把持部を用いて、バッテリを移動体から取り外したり移動体に搭載したりする。しかしながら、把持部を用いて、バッテリを移動体から取り外して収納部に引き込んだり、収納部から取り出してバッテリを移動体に搭載したりする際に、移動体におけるバッテリの搭載部にバッテリが引っかかり、バッテリを円滑に取り外したり搭載させたりすることが困難になるという問題があった。バッテリが移動体の搭載部に引っかかると、把持部の動作が停止して、復帰させるまでに時間を要するため、バッテリの交換効率が著しく低下することになる。そのため、バッテリ交換設備において、バッテリの引っかかりを抑制して交換効率を向上させる技術が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、移動体のバッテリを交換するバッテリ交換設備において、バッテリの引っかかりを抑制して交換効率を向上させることにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の第1の態様に係るバッテリ交換装置用制御装置は、移動体に着脱可能に搭載されたバッテリを把持可能および解放可能ならびに所定方向に延伸可能に構成された把持部と、前記把持部を所定の回転面で旋回可能、かつ旋回方向において所定のあそび量を有する旋回機構と、前記移動体との距離を計測可能なセンサ部と、指示情報を外部に報知するよう構成された報知部と、を有する、前記移動体の前記バッテリを交換可能に構成されたバッテリ交換装置を制御するのに用いられる制御部を備えたバッテリ交換装置用制御装置であって、前記制御部は、前記移動体が前記バッテリ交換設備の近傍に停止した状態での前記センサ部による計測データに基づいて、前記移動体が停止した状態における前記把持部の延伸によって、前記移動体における前記バッテリの搭載位置に対して、前記把持部による前記バッテリの搭載および回収を、前記旋回機構の旋回方向への旋回を停止させた状態で前記あそび量の範囲内で実行可能であるか否かの第1の判定を行い、前記第1の判定結果に応じた指示情報を前記報知部に出力する。
本発明の第2の態様に係るバッテリ交換装置用制御装置は、上記第1の態様に係る発明において、前記移動体は、前記把持部によって側面側から前記バッテリを取り外し可能および搭載可能に構成され、前記把持部は、伸縮可能な伸縮機構の先端側に設けられている。
本発明の第3の態様に係るバッテリ交換装置用制御装置は、上記第2の態様に係る発明において、前記センサ部は、複数の測距センサから構成され、前記制御部は、前記複数の測距センサから取得した複数の計測値に基づいて、前記移動体における、前記伸縮機構の伸縮方向に平行な左右方向、水平方向で前記左右方向に対して直角の前後方向、および前記前後方向に対して傾斜した傾斜角度を導出する。
本発明の第4の態様に係るバッテリ交換装置用制御装置は、上記第1~第3のいずれか1つの態様に係る発明において、前記旋回機構は、互いに噛合する固定側旋回用歯車と移動側旋回用歯車とを有し、前記移動側旋回用歯車が前記固定側旋回用歯車の周りを噛合しつつ旋回することにより、前記把持部を所定の旋回軸の周りに旋回可能に構成されている。
本発明の第5の態様に係るバッテリ交換装置用制御装置は、上記第4の態様に係る発明において、前記移動体は、前記移動体のキャリアから前記バッテリを回収する際、および前記キャリアに前記バッテリを搭載する際に、前記キャリアの移動を案内する案内部を備え、前記移動体における前記バッテリを前記案内部による案内可能な所定範囲内において、前記案内部による案内によって前記把持部が追従可能になるように、前記所定のあそび量として前記固定側旋回用歯車と前記移動側旋回用歯車との噛合部分におけるバックラッシ量を設定する。
本発明の第6の態様に係るバッテリ交換装置用制御装置は、上記第2の態様または上記第2の態様を引用する第3~第5のいずれか1つの態様に係る発明において、前記伸縮機構は、前記旋回機構に対して前記旋回機構の旋回方向に弾性力が作用して所定の伸縮量を有する弾性体を介して固定され、前記移動体は、前記移動体のキャリアから前記バッテリを回収する際、および前記キャリアに前記バッテリを搭載する際に、前記キャリアの移動を案内する案内部を備え、前記移動体における前記バッテリを前記案内部による案内可能な所定範囲内において、前記案内部による案内によって前記把持部が追従可能になるように、前記所定のあそび量として前記弾性体の伸縮量を設定する。
本発明の第7の態様に係るバッテリ交換装置用制御装置は、上記第1~第6のいずれか1つの態様に係る発明において、前記制御部は、前記移動体の停止位置の前記バッテリ交換設備からの距離があらかじめ設定された距離の範囲内であるか否かの第2の判定を行い、前記第2の判定結果に応じた指示情報を前記報知部に出力する。
本発明の第8の態様に係るバッテリ交換装置は、移動体に着脱可能に搭載されたバッテリを保管可能な保管部と、前記移動体に着脱可能に搭載されたバッテリを把持可能および解放可能ならびに所定方向に延伸可能に構成された把持部と、前記把持部を旋回可能、かつ旋回方向において所定のあそび量を有する旋回機構と、前記移動体との距離を計測可能なセンサ部と、指示情報を外部に報知するよう構成された報知部とを備え、前記移動体の前記バッテリを交換可能に構成されたバッテリ交換設備を制御する制御部を備えたバッテリ交換装置であって、前記制御部は、前記移動体が前記バッテリ交換設備の近傍に停止した状態での前記センサ部による計測データに基づいて、前記移動体が停止した状態における前記把持部の延伸によって、前記移動体における前記バッテリの搭載位置に対して、前記把持部による前記バッテリの搭載および回収を、前記旋回機構の旋回方向への旋回を停止させた状態で前記あそび量の範囲内で実行可能であるか否かの第1の判定を行い、前記第1の判定結果に応じた指示情報を前記報知部に出力する。
本発明の第9の態様に係るバッテリ交換装置は、上記第8の態様に係る発明において、前記移動体は、前記把持部によって側面側から前記バッテリを取り外し可能および搭載可能に構成され、前記把持部は、伸縮可能な伸縮機構の先端側に設けられ、前記旋回機構は、互いに噛合する固定側旋回用歯車と移動側旋回用歯車とを有し、前記移動側旋回用歯車が前記固定側旋回用歯車の周りを噛合しつつ旋回することにより、前記把持部を所定の旋回軸の周りに旋回可能に構成されている。
本発明の第10の態様に係るバッテリ交換装置は、上記第9の態様に係る発明において、前記移動体は、前記移動体のキャリアから前記バッテリを回収する際、および前記キャリアに前記バッテリを搭載する際に、前記キャリアの移動を案内する案内部を備え、前記移動体における前記バッテリを前記案内部による案内可能な所定範囲内において、前記案内部による案内によって前記把持部が追従可能になるように、前記所定のあそび量として前記固定側旋回用歯車と前記移動側旋回用歯車との噛合部分におけるバックラッシ量が設定されている。
本発明の第11の態様に係るバッテリ交換装置は、上記第8~第10のいずれか1つの態様に係る発明において、前記制御部は、前記移動体の停止位置の前記バッテリ交換設備からの距離があらかじめ設定された距離の範囲内であるか否かの第2の判定を行い、前記第2の判定結果に応じた指示情報を前記報知部に出力する。
本発明に係るバッテリ交換装置用制御装置およびバッテリ交換装置によれば、移動体のバッテリを交換するバッテリ交換設備において、バッテリの引っかかりを抑制して交換効率を向上させることが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態による制御装置を適用したバッテリ交換システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態によるバッテリ交換設備の構成を概略的に示す上面図である。 図3は、本発明の一実施形態による中央に停止した電動車両におけるレーザと検出ドグとの関係を説明するための図である。 図4は、本発明の一実施形態による前方に停止した電動車両におけるレーザと検出ドグとの関係を説明するための図である。 図5は、本発明の一実施形態による後方に停止した電動車両におけるレーザと検出ドグとの関係を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態によるバッテリ交換施設に対して傾斜して停止した電動車両におけるレーザと検出ドグとの関係を説明するための図である。 図7は、本発明の一実施形態によるバッテリ交換施設に対して傾斜して停止した電動車両におけるバッテリの交換について説明するための図である。 図8は、本発明の一実施形態によるフォークの旋回駆動について説明するための図である。 図9は、図8に示す旋回用歯車の噛合部分を示す拡大図である。 図10は、本発明の一実施形態の変形例によるフォークの旋回機構について説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する一実施形態によって限定されるものではない。以下に説明する実施形態は、例えば塵芥車や配送車などの電気によって駆動および走行する電気自動車(以下、電動車両)のバッテリ交換を行う電池ステーション(バッテリ交換施設)における、バッテリの位置検出およびフォークの追従機能に関するものである。
図1は、本発明の一実施形態による制御が適用されるバッテリ交換システムを示す。図1に示すように、電池交換ステーションとしてのバッテリ交換システム1は、ネットワーク2を介して互いに通信可能な、制御装置10、およびバッテリ交換施設20を有する。なお、制御装置10はバッテリ交換施設20と一体に構成されていても良く、バッテリ交換施設20が制御装置10を備えても良く、設定場所は限定されない。
ネットワーク2は、有線通信や無線通信が適宜組み合わされて構成され、インターネット回線網や携帯電話回線網などの通信網から構成される。ネットワーク2は、例えば、専用線、インターネットなどの公衆通信網、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、携帯電話などの電話通信網や公衆回線、VPN(Virtual Private Network)などの一または複数の組み合わせからなる。制御装置10とバッテリ交換施設20とは、ネットワーク2を介して接続されている。
(電動車両)
移動体としての電動車両30は、バッテリ40を着脱可能かつ搭載可能に構成される。電動車両30は、例えば塵芥車や配送車などの車両からなり、電気によって駆動される電気自動車の構成を有する。電動車両30は、ID出力部31と検出ドグ33とを備える。ID出力部31は、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)機器などからなり、個々の電動車両30を互いに識別するための車両識別IDの情報を出力する。
電動車両30は、バッテリ交換施設20との間で非接触通信可能に構成される。すなわち、バッテリ交換施設20が備えるIDセンサ26によって、ID出力部31との間で非接触通信を行うことにより、少なくとも電動車両30の車両識別IDを非接触的に相互に通信可能に構成される。検出ドグ33は、所定の基準位置に対するズレ量を計測するためのドグである。
(制御装置)
バッテリ交換装置用制御装置としての制御装置10は、制御部11、記憶部12、および通信部13を備える。制御装置10は、ハードウェアを有する制御手段としてバッテリ交換施設20を制御する。
制御部11は、具体的に、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプロセッサ、およびRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの主記憶部を備える。
記憶部12は、EPROM(Erasable Programmable ROM)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、およびリムーバブルメディアなどから選ばれた記憶媒体から構成される。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、または、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、またはBD(Blu-ray(登録商標) Disc)のようなディスク記録媒体が挙げられる。記憶部12には、オペレーティングシステム(Operating System:OS)や、車両情報データベース121などの、各種プログラム、各種テーブル、各種データベースなどを格納することができる。
ハードウェアを有するプロセッサとしての制御部11は、記憶部12に格納されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて、交換制御部111、および車両識別部112の機能を実現できる。ここで、プログラムは、機械学習などによって生成された学習モデルを含む。なお、学習モデルは、学習済みモデルやモデルなどとも称される。学習モデルは、教師あり学習として、所定の入力パラメータと出力パラメータとの入出力データセットを教師データとした例えばニューラルネットワークを用いた深層学習(ディープラーニング)などや、教師なし学習である強化学習などの機械学習により生成できる。
通信部13は、例えば、LANインターフェースボード、有線通信のための有線通信回路、または無線通信のための無線通信回路である。LANインターフェースボードや有線通信回路や無線通信回路は、ネットワーク2に接続される。送信部および受信部としての通信部13は、ネットワーク2に接続してバッテリ交換施設20との間で通信可能に構成される。
(バッテリ交換施設)
バッテリ交換施設20は、通信部21aを有する制御部21、少なくとも1つの保管ラック23と、少なくとも1式のフォーク24と、センサ部25とを備えたバッテリ交換設備22、IDセンサ26、および報知部27を備える。バッテリ交換設備22の各構成要素は、制御部21によって制御される。
制御部21および通信部21aはそれぞれ、物理的および機能的には、上述した制御部11および通信部13と同様の構成を有する。なお、制御部21による情報処理は、制御装置10によって実行されることが好ましい。すなわち、バッテリ交換施設20の制御部21として制御装置10を用いることが好ましい。
本実施形態において、複数の保管ラック23はそれぞれ、バッテリ40を保管可能および充電可能に構成される。旋回機構の一部としてのフォーク24は、旋回式の昇降機構(図示せず)により旋回可能および昇降可能に構成されるとともに、例えばラック&ピニオン機構のモータ(図示せず)を回転させることにより伸縮可能に構成される。センサ部25は、第1センサ250、第2センサ251、第3センサ252、第4センサ253、および第5センサ254を有して構成される。第1センサ250~第5センサ254はそれぞれ、測距センサなどのレーザセンサから構成される。IDセンサ26は、電動車両30に設けられたID出力部31と、非接触通信可能に構成される。報知部27は、音声、視覚、触覚により外部に報知する構成であれば良く、例えばスピーカやパトランプ、画面表示や振動などによって報知する構成であり、制御部21からの指示情報を示す信号により、所定の情報を外部に報知可能に構成される。
図2は、本実施形態によるバッテリ交換施設20および電動車両30の構成を概略的に示す図である。図2に示すように、本実施形態によるバッテリ交換施設20においては、バッテリ交換設備22は制御部21により制御される。制御部21は通信部21aを有し、ネットワーク2を介して外部、すなわち制御装置10と通信可能に構成される。IDセンサ26は、制御部21により制御され、IDセンサ26が受信した車両識別IDは、制御部21に送信される。
バッテリ40を搭載した電動車両30がバッテリ交換施設20に到着すると、バッテリ交換施設20を介して使用後のバッテリ40を保管ラック23に収納されている新たなバッテリ40と交換可能である。
フォーク24は、少なくとも1式、好適には偶数式配置されて構成される。偶数式のフォーク24が設けられた場合には、保管ラック23からのバッテリ40の取り出しと、電動車両30へのバッテリ40の搭載とを平行して実行することが可能である。伸縮式のフォーク24は、昇降機構から所定方向、例えば水平方向の外側に延伸可能に構成され、伸縮して延在長を調整可能である。これにより、フォーク24のストロークによって、先端側の把持部24aを±100mmまで調整可能である。また、フォーク24は、長手方向(伸縮方向)に直角かつ水平方向に沿って所定の可動範囲を移動可能に構成される。フォーク24の水平可動範囲dw0は、例えば±50mm(dw0=±50mm)程度であるが、フォーク24の構造に応じて変更することが可能である。フォーク24が交換用開口部22aを通じて電動車両30に延伸することによって、バッテリ40を把持可能または解放可能となる。フォーク24の先端には、バッテリ40を把持可能および解放可能に構成された把持部24aが設けられている。
電動車両30の所定位置には、検出ドグ33が設けられている。図2に示す例では、バッテリ40を搭載する載置台としてキャリア32の近傍部分に設けられている。
本実施形態においてバッテリ40を交換する場合、まず、電動車両30に搭載しているバッテリ40を取り外して、バッテリ交換設備22内の保管ラック23に格納し、満充電されたバッテリ40を他の保管ラック23から取り出して、電動車両30に搭載させる。電動車両30のキャリア32にバッテリを正確に搭載するためには、電動車両30に搭載されたバッテリ40の位置、換言すると、キャリア32の位置を可能な限り正確に検出する必要がある。そこで、バッテリ40の位置の確認方法として、3つの測距センサ(第1センサ250~第3センサ252)を用いて、それぞれのセンサ250~252から出射されるレーザ光を検出ドグ33に照射することによって、バッテリ40の位置を検出する。図2に示す例では、第1センサ250は、基準レーザ光Lbを出射して、バッテリ交換設備22と電動車両30との距離を計測する。これにより、他の2つの第2センサ251および第3センサ252はそれぞれ、調整レーザ光La1,La2を出射して、電動車両30が停止した際に前進方向および後退方向(以下、前後方向とも言う)に発生するバッテリ40の位置ズレを計測する。
なお、方向について詳細には、バッテリ交換設備22におけるフォーク24の水平位置を基準として、道路面に平行な面内でのフォーク24の伸縮方向に対する直角方向が前後方向となる。また、道路面に平行な面内でのフォーク24の伸縮方向を、左右方向とする。すなわち、検出ドグ33は、バッテリ40および電動車両30の停止位置におけるバッテリ交換設備22からの距離、例えば電動車両30の前輪までの距離、および停止すべき位置(以下、標準位置)からの前後方向および左右方向へのズレ量を、センサ250~252によって計測するためのドグである。
図3、図4、および図5はそれぞれ、本実施形態による電動車両30におけるセンサと検出ドグとの関係を説明するための図である。図3は、電動車両30が前後方向において正確な位置に停止した場合を示す。図3に示すように、検出ドグ33は、平面からなる基準面331と、段差面332とを有して構成される。段差面332は、互いに等しい高さおよび等しい幅となるように複数の段差から構成される。また、検出ドグ33は、電動車両30のキャリア32に設けられていても、バッテリ40の側部に設けられていても良い。
第1センサ250から出射された基準レーザ光Lbは、検出ドグ33の基準面331の所定位置S0に照射される。第2センサ251および第3センサ252はそれぞれ、所定間隔隔てて設けられている。ここでは、第2センサ251および第3センサ252のそれぞれ、段差面332の例えば4段分の間隔を隔てて設けられている。第2センサ251および第3センサ252のそれぞれから出射された調整レーザ光La1,La2は、検出ドグ33の段差面332に所定位置P1,P2に照射される。
基準面331の所定位置S0に照射された基準レーザ光Lbによって、バッテリ交換設備22(第1センサ250の設置位置)と電動車両30との間の距離ΔLbを計測可能である。なお、バッテリ交換設備22の任意の位置と第1センサ250の設置位置との距離に関する補正値をあらかじめ導出しておくことにより、任意の位置から電動車両30までの距離を計測可能である。また、第2センサ251および第3センサ252のそれぞれから、検出ドグ33の段差面332にそれぞれ調整レーザ光La1,La2を照射する。段差面332の所定位置P1,P2にそれぞれ照射された調整レーザ光La1,La2によって、第2センサ251および第3センサ252と電動車両30の段差面332とのそれぞれの間の距離ΔLa1,ΔLa2を計測可能である。
電動車両30の前後方向に生じる位置ズレの距離(以下、位置ズレ量)は、第1センサ250により計測される距離ΔLbと、第2センサ251および第3センサ252により計測される距離ΔLa1,ΔLa2とに基づいて、制御部21または制御部11により導出可能である。具体的に、第2センサ251および第3センサ252により計測される距離ΔLa1,ΔLa2においては、制御部11,21が平均値((ΔLa1+ΔLa2)/2)を導出して、位置ズレ量を導出できる。ここでは、以下の(1)式が成立する位置を基準の距離とする。なお、以下の説明において、種々の計算や導出は制御部11または制御部21により実行されるが、その都度の説明は省略する。また、段差の高さと段差の幅とを等しくした場合に(1-1)式のように算出値Lを定義することによって、算出値Lを前後方向に沿った位置ズレ量として扱うことができる。
ΔLb-(ΔLa1+ΔLa2)/2=0 …(1)
L=ΔLb-(ΔLa1+ΔLa2)/2 …(1-1)
図4は、電動車両30が前後方向において正確な位置に対して前方側に停止した場合を示す。図4に示すように、バッテリ交換設備22と電動車両30との距離は、基準レーザ光Lbにより計測される距離ΔLbにより計測可能である。また、図4に示す例では、以下の(2)式が成立する。この場合、電動車両30は(2)式の左辺分だけ前方側に停止していることになる。
L=ΔLb-(ΔLa1+ΔLa2)/2>0 …(2)
図5は、電動車両30が前後方向において正確な位置に対して後方側に停止した場合を示す。図5に示すように、バッテリ交換設備22と電動車両30との距離は、基準レーザ光Lbにより計測される距離ΔLbにより計測可能である。また、図5に示す例では、以下の(3)式が成立する。この場合、電動車両30は(3)式の左辺分だけ後方側に停止していることになる。なお、(3-1)式は(2)式に対応した式である。
(ΔLa1+ΔLa2)/2-ΔLb>0 …(3)
L=ΔLb-(ΔLa1+ΔLa2)/2<0 …(3-1)
上述した第1センサ250によるバッテリ交換設備22とバッテリ40までの距離ΔLbに基づいて、フォーク24の延伸長を調整することによって、左右方向の位置ズレ量Wは、第2の許容位置ズレ量W0(-W0≦W≦+W0)まで許容され、バッテリ40の搬送位置を調整可能である。ここでは、第2の許容位置ズレ量W0は、例えば100mmであり、バッテリ40の搬送位置を左右方向に沿って基準位置から例えば-100mm~100mm程度まで調整可能である。第2の許容位置ズレ量W0は、フォーク24の延伸長の調整可能範囲に基づいて設定可能である。すなわち、電動車両30が、左右方向において第2の許容位置ズレ量W0以下の範囲の位置ズレ量Wで停車すれば、左右方向においては、フォーク24の延伸長の調整によって、バッテリ40を交換可能である。
また、上述した第1センサ250~第3センサ252により計測される距離ΔLb,ΔLa1,ΔLa2に基づいて、フォーク24の前後方向への水平移動を調整することによって、前後方向の位置ズレ量Dは、第1の許容位置ズレ量D0(-D0≦D≦+D0)まで許容され、バッテリ40の搬送位置を調整可能である。ここでは、第1の許容位置ズレ量D0は、例えば50mmであり、バッテリ40の搬送位置を前後方向に沿って基準位置から例えば-50mm~50mm程度まで調整可能である。第1の許容位置ズレ量D0は、フォーク24の水平移動の調整可能範囲に基づいて設定可能である。すなわち、電動車両30が、前後方向において第1の許容位置ズレ量D0以下の範囲で停車すれば、前後方向においては、フォーク24の調整によって、バッテリ40を交換可能である。
以上の観点からは、電動車両30におけるバッテリ40を交換するためには、電動車両30の停車位置が左右方向および前後方向において、上述した第2の許容位置ズレ量W0の範囲内かつ第1の許容位置ズレ量D0の範囲内である必要がある。反対に、電動車両30が第2の許容位置ズレ量W0または第1の許容位置ズレ量D0を超えて停車した場合には、電動車両30のバッテリ40を交換することは極めて困難になる。ところが、電動車両30の停車位置が左右方向および前後方向において、上述した第2の許容位置ズレ量W0の範囲内かつ第1の許容位置ズレ量D0の範囲内であった場合であっても、バッテリ40が電動車両30の一部に引っかかるなどして、バッテリ40を電動車両30から円滑に取り出せなかったり、電動車両30にバッテリ40を円滑に搭載できなかったりする場合があった。
また、電動車両30においては、バッテリ40をキャリア32に搭載するようにガイド部や案内部(いずれも図示せず)が設けられている。バッテリ40の搬送方向がキャリア32の設置方向から若干ずれていた場合であっても、バッテリ40が案内部などによって案内されることにより、フォーク24が案内部によって案内されたバッテリ40の移動経路に追従して前後方向や左右方向に移動し、キャリア32にバッテリ40を搭載することが可能となる。しかしながら、案内部が設けられていた場合であっても、バッテリ40の交換において、電動車両30から円滑に取り出せなかったり、電動車両30に円滑に搭載できなかったりする場合があった。
本発明者が上述した問題について検討を行ったところ、本発明者は、バッテリ40が引っかかるのは、電動車両30が前後方向に対して傾斜して停車することが原因であることを見出した。従来、電動車両30の前後方向に対して傾斜する傾斜方向の位置ズレ、すなわち、傾斜ズレの検出を行っていない。従来技術においては、電動車両30の停止位置の位置ズレについて、前後方向および左右方向に関しては第1センサ250~第3センサ252などのセンサによって検出し、フォーク24の位置を検出した位置に追従させていたが、前後方向に対して傾斜して停止した場合は、運転者の技量に依存していた。
そのため、電動車両30の停止位置の前後方向および左右方向に沿った位置ズレ量がそれぞれ、第2の許容位置ズレ量W0および第1の許容位置ズレ量D0に含まれていても、電動車両30の前後方向に対する傾斜角度が大きくなると、バッテリ40の交換が困難になる。すなわち、電動車両30が傾斜して停車することによって、フォーク24によってバッテリ40を把持した後にうまく引き出せないことがあった。
これらの点を検討した本発明者は、電動車両30に対する、バッテリ40の取り外し、および搭載位置の検出および位置決めにおいては、電動車両30の前後方向に対する傾斜状態を検出することが極めて重要であることを知見した。そこで、本発明者は、以下に説明する電動車両30の傾斜方向の検出によって、上述した傾斜方向の傾斜ズレを測定する方法を案出した。
図6は、本実施形態によるバッテリ交換設備22の前後方向に対して傾斜して停止した電動車両30におけるセンサと検出ドグとの関係を説明するための図である。図6に示すように、第4センサ253から出射される調整レーザ光La3が検出ドグ33の基準面331と同様の基準面333に照射される。なお、基準面333は、上述した基準面331と兼用しても良い。第4センサ253から出射される調整レーザ光La3が、基準面333に照射されることにより、第4センサ253から基準面333までの距離ΔLa3を計測可能である。計測された距離ΔLa3のデータは、制御部21を介して制御部11に送信される。
また、第4センサ253より前方に設けられた第5センサ254から出射される調整レーザ光La4が、電動車両30の車体表面334に照射されることにより、第5センサ254から車体表面334までの距離ΔLa4を計測可能である。計測された距離ΔLa4のデータは、制御部21を介して制御部11に送信される。
制御部21または制御部11は、第4センサ253により計測された基準面333までの距離ΔLa3と、第5センサ254により計測された車体表面334までの距離ΔLa4とに基づいて、電動車両30の傾斜角度θを導出できる。
すなわち、第4センサ253および第5センサ254と電動車両30の側部とを正対させた場合の、第4センサ253と基準面333との距離ΔLa30、および第5センサ254と車体表面334との距離ΔLa40を基準とする。なお、電動車両30の車両諸元によって、電動車両30ごとに距離ΔLa30,ΔLa40をそれぞれ設定可能である。換言すると、電動車両30が、車体の長手方向に対して平行な基準面333と、バッテリ交換設備22のフォーク24の伸縮方向に基づいて設定される前後方向とが平行になる状態を想定する。電動車両30がこの状態でバッテリ交換設備22の交換用開口部22a側に停車した場合に、傾斜角度θが0となるように、距離ΔLa30,ΔLa40に対する補正値δ3,δ4を設定する。これらの補正値δ3,δ4は電動車両30ごとに個別に設定可能である。これにより、以下の(4)式によって、傾斜角度θを導出可能となる。ここで、第4センサ253と第5センサ254との前後方向の設置間隔をDSとする。電動車両30の傾斜角度θが計測可能になることにより、電動車両30、すなわちバッテリ40の搭載位置の前後方向および左右方向の位置ズレ量も、傾斜角度θに基づいて幾何学的に補正可能になる。なお、補正値δ3,δ4をまとめて補正値δ0としても良い。
θ=arctan(((ΔLa3+δ3)-(ΔLa4+δ4))/DS) …(4)
図7は、本実施形態によるバッテリ交換施設20に対して傾斜して停止した電動車両におけるバッテリの交換について説明するための図である。図7に示すように、電動車両30が前後方向に対して傾斜して停車した場合、電動車両30の長手方向、すなわち直進時進行方向に対して、バッテリ40の長手方向が直角になるため、バッテリ40も左右方向に対して傾斜して停止することになる。
この状態でバッテリ40を引き出して回収する際や押し込んで載置する際には、図7に示すように、電動車両30のキャリア32の案内部に沿って斜めに移動するように引き出されたり、押し込まれたりする。フォーク24は、固定側旋回用歯車241、移動側旋回用歯車242、および旋回モータ243により旋回可能に構成され、これらの構成要素によって旋回機構が構成される。フォーク24は、固定側旋回用歯車241、移動側旋回用歯車242、および旋回モータ243のそれぞれが有するあそび量に応じて、所定の回転面における旋回方向に沿って、所定のあそび量を有する。すなわち、フォーク24は、旋回モータ243が停止した状態であっても、旋回方向に沿って所定のあそび量分だけ微小に旋回可能である。これらのうちの、フォーク24の旋回方向の所定のあそび量は、主として、固定側旋回用歯車241と移動側旋回用歯車242との間のバックラッシ量が要因となる。そのため、バックラッシ量を調整することによって、バックラッシ量に基づいて所定のあそび量を設定できる。なお、図7においては説明のために、旋回機構としての、固定側旋回用歯車241、移動側旋回用歯車242、および旋回モータ243をフォーク24に隣接して描画しているが、旋回モータ243の駆動によってフォーク24が旋回駆動可能であれば、種々の場所に設けることが可能である。また、旋回機構はフォーク24を旋回可能とし、旋回方向に沿って所定のあそび量を有する構成であれば、必ずしも上述した構成に限定されない。
固定側旋回用歯車241は、円筒歯車から構成され、フォーク24の伸縮時においては回転が停止された状態に制御される。移動側旋回用歯車242は、旋回モータ243に連結されているとともに、固定側旋回用歯車241に噛合して設けられている。移動側旋回用歯車242は、旋回モータ243の回転駆動に伴って、固定側旋回用歯車241の周りを、回転中心O2を中心として旋回可能に構成される。移動側旋回用歯車242の旋回に連動して、フォーク24が旋回可能に構成される。
固定側旋回用歯車241としては、最大でモジュール50(JIS B 1701-2)の歯車から構成され、この一実施形態においては、例えばモジュール6(JIS B 1701-2)の歯車が用いられる。移動側旋回用歯車242は、最大でモジュール50(JIS B 1701-2)の歯車から構成され、この一実施形態においては、例えばモジュール6(JIS B 1701-2)の歯車が用いられる。
フォーク24は、下部フレームに旋回ベアリング(図示せず)を設置し、回転体側に旋回モータ243および移動側旋回用歯車242を取り付けて旋回する構造を有する。フォーク24は、把持部24aの延出時や短縮時にキャリア32の案内部に沿うようにして、バッテリ40の動きに追従する。この場合、フォーク24は、旋回方向にバッテリ40の動きに追従する旋回方向に沿って所定旋回幅Δ、本実施形態においては、例えば±20mm程度移動可能に設計する必要がある。所定旋回幅Δは、フォーク24の延伸長L2における先端の把持部24aの前後方向に沿った移動距離となる。
そこで、所定旋回幅Δを移動可能なフォーク24について説明する。図8は、本実施形態によるフォーク24の旋回駆動について説明するための図であり、図9は、図8に示す旋回用歯車241,242の噛合部分IXを示す拡大図である。
図8に示すように、バッテリ40の搬送時においてフォーク24は、固定側旋回用歯車241が固定された状態で移動側旋回用歯車242が旋回モータ243によって自転されて回転中心O2の周りを旋回することによって、旋回される。この場合、フォーク24の把持部24aは、移動側旋回用歯車242の移動範囲に対して、所定の拡大率だけ拡大された範囲を移動する。所定の拡大率は、固定側旋回用歯車241の半径に相当する基準長L1に対する、フォーク24の先端部分の把持部24aまでの延伸長L2の比(L2/L1)に基づいて導出される。すなわち、フォーク24の把持部24aは、移動側旋回用歯車242の移動距離に対して、フォーク24における基準長L1に対する延伸長L2の比(以下、アーム比率)倍だけ拡大された範囲を移動可能になる。ここで、アーム比率(L2/L1)は、例えば、4以上8以下程度の5程度であるが、これらの値は、フォーク24、および固定側旋回用歯車241の設計に応じて種々変更可能である。
本発明者は、この点に着目して、傾斜して停止した電動車両30の傾斜角度θを検出して所定の傾斜角度の範囲内で、フォーク24の把持部24aを電動車両30のキャリア32の案内部によって案内可能にする方法について検討した。本発明者は、図9に示すように、固定側旋回用歯車241と移動側旋回用歯車242との噛合部分におけるバックラッシに着目した。
一般に、歯車におけるバックラッシは、歯車が噛合した状態で自由に移動できる部分であり、歯車は本来、適正なバックラッシが設定されている(JIS B 1705)。そこで、本発明者は、固定側旋回用歯車241と移動側旋回用歯車242との噛合部分におけるバックラッシ量dを調整することによって、移動側旋回用歯車242をさらに広い範囲で移動可能にすることを案出した。ここで、移動側旋回用歯車242は、バックラッシ量d分だけ旋回可能であり、バックラッシ量dに基づいてフォーク24の旋回方向に沿ったあそび量を調整して設定できる。このバックラッシ量dに対して、フォーク24の把持部24aは、基準長L1に対する延伸長L2の比(L2/L1)で拡大された移動幅Δθ(-Δθ~+Δθ)だけ移動可能になる。そのため、バックラッシ量dに基づいて把持部24aの旋回方向、実際は近似的に電動車両30の略進行方向に沿うあそび量として移動幅Δθを調整して設定できる。すなわち、フォーク24の把持部24aにおいては、所定のあそび量として、以下の(5)式が成立する。
2Δθ=d×(L2/L1) …(5)
また、移動幅Δθを所望の移動幅とするためのバックラッシ量dを決定することが可能になる。本実施形態においては、バックラッシ量dをフォーク24のアーム比率(L2/L1)に基づいて、導出して、フォーク24の先端部の把持部24aにおける移動幅Δθを例えば25mm程度(-25mm~+25mm)として、2Δθ=50mm程度の移動ができるように設定する。この場合、本実施形態において電動車両30は、バッテリ交換設備22におけるフォーク24の伸縮方向に対して、バッテリ40の上面からの見た長手方向の傾斜角度θを、所定の許容傾斜角度θ0、例えば±2度(±2°)まで許容できる。換言すると、電動車両30が、停止時において長手方向が前後方向に対して所定の許容傾斜角度θ0の範囲内で傾斜していたとしても、バッテリ40を交換することが可能となる。
このように、バッテリ40の交換時において許容される移動幅Δθを設定した場合に、フォーク24のアーム比率(L2/L1)に基づいて、バックラッシ量dを設定することにより、移動幅Δθの設定の自由度を向上できる。なお、バックラッシ量dとしては、固定側旋回用歯車241と移動側旋回用歯車242との噛合部分における許容されるバックラッシ量dが上限となる。
以上のように構成されたバッテリ交換施設20においては、フォーク24を駆動させる固定側旋回用歯車241と移動側旋回用歯車242との噛合部分におけるバックラッシ量dが、従来に比して大きくなるように設定されている。また、第1センサ250~第5センサ254によって電動車両30の停止位置の位置ズレを検出することにより、位置ズレが許容範囲を超えた場合に、バッテリ交換設備22によるバッテリ40の交換作業を開始しないように設定できる。この場合、電動車両30におけるバッテリ40の交換は次のように行われる。
(バッテリ交換処理)
以下に、バッテリ交換処理について説明する。なお、バッテリ交換施設20の各構成要素は、制御装置10から通信部13,21aを介して取得した信号に基づいて制御部21により制御され、制御部21が取得した情報も、適宜または取得した都度、制御装置10に送信される。そのため、バッテリ交換施設20の各構成要素は、制御装置10の制御部11によって間接的に制御されるが、情報の送受信や通信についての都度の説明は省略する。なお、バッテリ交換施設20に制御装置10が設けられている場合には、制御部21が制御装置10に置き換えられる。
すなわち、まず、電動車両30がバッテリ交換設備22の交換用開口部22a側に到着し、前輪34が道路に固定された車輪止め28によって固定されるようにして、交換用開口部22aに対していわゆる横付けするように停止する。この際、車両識別工程が実行される。
(車両識別工程)
すなわち、電動車両30がバッテリ交換施設20に近づく。バッテリ交換施設20の制御部21は、電動車両30のID出力部31とIDセンサ26との非接触通信によって、電動車両30の車両識別IDを取得する。これにより、制御装置10の制御部11は、電動車両30の車両識別IDを取得して、記憶部12の車両情報データベース121に格納する。制御部11の車両識別部112は、取得した車両識別IDに基づいて、記憶部12の車両情報データベース121から、近づいた電動車両30に搭載するバッテリ40の種類を確定する。なお、電動車両30の車種が略1種類とみなせる場合には、車両識別工程を省略できる。また、バッテリ40の種類が1種類と見なせる場合には、バッテリ40の種類を確定する処理を省略できる。バッテリ40の種類情報は、制御部11の交換制御部111に出力される。
(センサ測距工程)
電動車両30が停止すると、センサ250~254によって、センサ測距工程が実行される。すなわち、第1センサ250によって、バッテリ交換設備22から電動車両30まで、詳細には基準面331までの距離ΔLbが計測される。並行して、第2センサ251および第3センサ252によって段差面332までの距離ΔLa1,ΔLa2が計測される。なお、計測された距離ΔLb,ΔLa1,ΔLa2の計測データは、通信部21aおよびネットワーク2を介して制御装置10に送信され、記憶部12に格納される。なお、バッテリ交換設備22によって計測される種々のデータは、ネットワーク2を介して、計測の都度または適宜、制御装置10に送信されるが、この点についての都度の説明は省略する。また、第4センサ253によって、バッテリ交換設備22から電動車両30まで、詳細には基準面333までの距離ΔLa3が計測されるとともに、第5センサ254によって電動車両30の車体側面の距離ΔLa4が計測される。計測された計測データは、制御装置10に送信される。
制御装置10の制御部11における交換制御部111は、取得した距離ΔLb,ΔLa1,ΔLa2,ΔLa3,ΔLa4の計測値に基づいて、電動車両30の停止位置の位置ズレ量を導出する。すなわち、交換制御部111は、電動車両30の停止位置における、前後方向に沿った位置ズレ量D、左右方向に沿った位置ズレ量W、および前後方向に対する傾斜角度θを導出する。また、あらかじめ電動車両30ごとに設定された、前後方向および左右方向のそれぞれに沿った許容可能な位置ズレ量D0,W0(以下、許容位置ズレ量D0,W0)、および傾斜する方向の前後方向に対する許容可能な傾斜角度θ0(以下、許容傾斜角度θ0)は、車両情報データベース121に格納されている。なお、許容傾斜角度θ0は、交換制御部111によって、フォーク24の旋回方向に沿った所定のあそび量に基づいて導出できる。
交換制御部111は、導出した位置ズレ量D,W、および傾斜角度θをそれぞれ、車両情報データベース121に格納されている許容位置ズレ量D0,W0、および許容傾斜角度θ0を読み出して比較する。交換制御部111は、導出した位置ズレ量D,W、および傾斜角度θのうちの少なくとも1つが、許容位置ズレ量D0,W0、および許容傾斜角度θ0から逸脱していると判定した場合、警報信号を制御部21に送信する。すなわち、交換制御部111は、電動車両30の停止位置が設定された距離の範囲外である、またはフォーク24による把持部24aのあそび量2Δθの範囲内では、バッテリ40の搭載または回収が実行不能であると判定した場合、警報信号を制御部21に送信する。
警報信号を受信した制御部21は、報知部27に報知信号を出力し、報知部27から電動車両30の位置ズレ量D、位置ズレ量W、または傾斜角度θが許容範囲を超過していることを報知する情報を出力する。なお、報知部27から停車位置の再確認や、再度の停車作業の指示などを出力しても良い。
反対に、交換制御部111は、導出した位置ズレ量D,W、および傾斜角度θの全てが、許容位置ズレ量D0,W0、および許容傾斜角度θ0の範囲内であると判定した場合、次の交換処理開始工程を実行する。なお、この際、交換制御部111は、適合信号を制御部21に送信して、報知部27から電動車両30の停車位置が正しい位置であることを報知する情報を出力しても良い。すなわち、判定を行って、その結果のいずれか(範囲内または範囲外)に応じた情報を報知部に出力する構成であれば良い。
(交換処理開始工程)
すなわち、電動車両30がバッテリ交換設備22に横付けした状態で、運転手が交換開始ボタンを押下するなどの、交換開始を指示する処理を実行して、交換処理の開始信号を出力する。交換制御部111は、交換処理の開始信号を取得すると、バッテリ交換設備22における交換用開口部22aの扉を開放する。
(バッテリ回収工程)
次に、交換制御部111は、フォーク24を制御して先端の把持部24aをバッテリ40まで延伸させて把持する。なお、バッテリ40の上部にフォークポケットが設けられている場合には、フォークポケットに把持部24aを差し込んでフォークポケットを把持する。その後、交換制御部111は、フォーク24を短縮させることにより、バッテリ交換設備22内にバッテリ40を引き込む。続いて、交換制御部111はフォーク24を制御して、バッテリ交換設備22に設置された保管ラック23のうちから空いている保管ラック23まで旋回させた後、バッテリ40を解放して空の保管ラック23に収納させる。以上により、バッテリ回収工程が実行される。
(バッテリ搭載工程)
次に、交換制御部111は、フォーク24を、バッテリ40が収納されている保管ラック23まで旋回させ、把持部24aによって充電されたバッテリ40を把持し、保管ラック23から取り出す。その後、交換制御部111は、ラック&ピニオン機構のモータ(図示せず)を回転させてフォーク24を短縮させた後、バッテリ交換設備22内においてフォーク24を所定の旋回軸を中心として交換用開口部22aまで旋回させる。
続いて、交換制御部111は、ラック&ピニオン機構のモータ(図示せず)を回転させてフォーク24を延伸させる。この際、電動車両30のキャリア32に設けられた案内部によって、バッテリ40およびフォーク24の把持部24aが案内されることにより、フォーク24および把持部24aが案内部に追従して、自動でキャリア32におけるバッテリ40の搭載位置まで案内される。これにより、電動車両30のキャリア32の直上にバッテリ40が配置されるように案内された後、フォーク24の把持部24aを下降させる。バッテリ40が電動車両30のキャリア32に載置されると、把持部24aはバッテリ40を解放する。バッテリ40は、電動車両30のキャリア32の案内部に案内された後に載置されて搭載される。その後、交換制御部111は、フォーク24を短縮させることにより、フォーク24をバッテリ交換設備22内に収納する。以上により、電動車両30におけるバッテリ40の交換処理が終了し、電動車両30はバッテリ交換設備22から発車することが可能となる。
(バッテリ充電工程)
一方、電動車両30から取り外されたバッテリ40は、空いている保管ラック23に収納されて充電が行われる。以上により、バッテリの交換処理が終了する。
以上説明した本実施形態によるバッテリ交換施設20によれば、塵芥車や配送車などの電動車両30のバッテリ40をフォーク24により交換する際に、バッテリ40の前後方向の位置ズレ量D、左右方向の位置ズレ量W、および傾斜角度θを認識することによって、バッテリ交換施設20において、フォーク24の調芯性を持たせることが可能になる。
また、本実施形態によれば、電動車両30が前後方向に対して傾斜したり、前後方向や左右方向に許容範囲を逸脱したりして停車した場合であっても、許容値範囲か否かを報知することができるので、電動車両30が許容範囲内に停車した場合は、フォーク24の把持部24aが自動で追従できるため、バッテリ交換が容易になる。また、従来、電動車両30の停止の際の停車可能な傾斜角度θに関して厳しい状態であったが、バックラッシ量dを増加させることにより、フォーク24の把持部24aの可動範囲を増加できることにより、許容範囲を従来に比して大きくすることができるので、フォーク24の操作性を向上できる。したがって、本実施形態によれば、電動車両30が前後方向に対して傾斜して停車したことでフォーク24などのバッテリ交換装置が停止して、バッテリ交換の運用に支障をきたす可能性を減少できる。
(変形例)
次に、上述した一実施形態の変形例について説明する。図10は、本実施形態の変形例によるフォーク24の旋回機構について説明するための図8に対応する図である。なお、図10に示すフォーク24および昇降機構は、バッテリ交換設備22内に設けられる。
図10に示すように、変形例においては、バッテリ交換設備22内に交換設備支柱としての支柱224が設けられている。フォーク24の昇降機構221は、支柱224に固定されている。また、昇降機構221は、フォーク24を昇降可能に構成される。フォーク24における先端側の把持部24aとは反対側の基端側には、回転支点となる円柱222および2対のガイドローラ223が設けられている。
フォーク24は、例えば3段スライドフォーク構造を有している。すなわち、フォーク24は、ベースフォーク244、サードフォーク245、セカンドフォーク246、およびトップフォーク247を有する。3段スライドフォーク構造によって、把持部24aが伸縮方向(図10中、フォークの長手方向)に延伸される。また、ベースフォーク244は、昇降機構221に固定されている。昇降機構221およびベースフォーク244は、一体として、互いに連結されたガイドローラ225およびバネなどの弾性体226を介して、支柱224に連結されている。これにより、フォーク24には、回動方向に弾性力が作用される。そのため、フォーク24の把持部24aは、昇降機構221を回転方向に対して固定させた場合であっても、弾性体226の伸縮範囲内または弾性範囲内において、弾性体226の伸縮量に基づく所定のあそび量をもって回動可能(図10中、矢印)に構成される。すなわち、フォーク24の旋回方向の所定のあそび量は、主として、弾性体の伸縮量が要因となる。そのため、弾性体226の伸縮量を調整して設定することにより、弾性体226の伸縮量に基づいてフォーク24に対して、回動方向(旋回方向)に沿った所定のあそび量を設定できる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた構成はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成を用いても良い。
すなわち、バッテリ40の上部にフォークポケットを設け、バッテリ交換施設20のフォーク24を延伸させてフォーク24の先端部分をバッテリ40のフォークポケットに差し込み、昇降機構によって吊り上げることにより、電動車両30からバッテリ40を取り外しても良い。
また、上述したバッテリ交換処理においては、1台のバッテリ40の交換について説明したが、複数台のバッテリ40を搭載した電動車両30においても、複数台のバッテリ40を同時または順次に交換することも可能である。
上述した各実施形態および各変形例の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付のクレームおよびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 バッテリ交換システム
2 ネットワーク
10 制御装置
11,21 制御部
12 記憶部
13,21a 通信部
20 バッテリ交換施設
22 バッテリ交換設備
22a 交換用開口部
23 保管ラック
24 フォーク
24a 把持部
25 センサ部
26 IDセンサ
27 報知部
28 車輪止め
30 電動車両
31 ID出力部
32 キャリア
33 検出ドグ
34 前輪
40 バッテリ
50 モジュール
111 交換制御部
112 車両識別部
121 車両情報データベース
221 昇降機構
222 円柱
223,225 ガイドローラ
224 支柱
226 弾性体
241 固定側旋回用歯車
242 移動側旋回用歯車
243 旋回モータ
244 ベースフォーク
245 サードフォーク
246 セカンドフォーク
247 トップフォーク
250 第1センサ
251 第2センサ
252 第3センサ
253 第4センサ
254 第5センサ
331,333 基準面
332 段差面
334 車体表面

Claims (11)

  1. 移動体に着脱可能に搭載されたバッテリを把持可能および解放可能ならびに所定方向に延伸可能に構成された把持部と、前記把持部を所定の回転面で旋回可能、かつ旋回方向において所定のあそび量を有する旋回機構と、前記移動体との距離を計測可能なセンサ部と、指示情報を外部に報知するよう構成された報知部と、を有する、前記移動体の前記バッテリを交換可能に構成されたバッテリ交換装置を制御するのに用いられる制御部を備えたバッテリ交換装置用制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記移動体が前記バッテリ交換設備の近傍に停止した状態での前記センサ部による計測データに基づいて、
    前記移動体が停止した状態における前記把持部の延伸によって、前記移動体における前記バッテリの搭載位置に対して、前記把持部による前記バッテリの搭載および回収を、前記旋回機構の旋回方向への旋回を停止させた状態で前記あそび量の範囲内で実行可能であるか否かの第1の判定を行い、
    前記第1の判定結果に応じた指示情報を前記報知部に出力する
    バッテリ交換装置用制御装置。
  2. 前記移動体は、前記把持部によって側面側から前記バッテリを取り外し可能および搭載可能に構成され、
    前記把持部は、伸縮可能な伸縮機構の先端側に設けられている
    請求項1に記載のバッテリ交換装置用制御装置。
  3. 前記センサ部は、複数の測距センサから構成され、
    前記制御部は、前記複数の測距センサから取得した複数の計測値に基づいて、前記移動体における、前記伸縮機構の伸縮方向に平行な左右方向、水平方向で前記左右方向に対して直角の前後方向、および前記前後方向に対して傾斜した傾斜角度を導出する
    請求項2に記載のバッテリ交換装置用制御装置。
  4. 前記旋回機構は、互いに噛合する固定側旋回用歯車と移動側旋回用歯車とを有し、前記移動側旋回用歯車が前記固定側旋回用歯車の周りを噛合しつつ旋回することにより、前記把持部を所定の旋回軸の周りに旋回可能に構成されている
    請求項1に記載のバッテリ交換装置用制御装置。
  5. 前記移動体は、前記移動体のキャリアから前記バッテリを回収する際、および前記キャリアに前記バッテリを搭載する際に、前記キャリアの移動を案内する案内部を備え、
    前記移動体における前記バッテリを前記案内部による案内可能な所定範囲内において、前記案内部による案内によって前記把持部が追従可能になるように、前記所定のあそび量として前記固定側旋回用歯車と前記移動側旋回用歯車との噛合部分におけるバックラッシ量を設定する
    請求項4に記載のバッテリ交換装置用制御装置。
  6. 前記伸縮機構は、前記旋回機構に対して前記旋回機構の旋回方向に弾性力が作用して所定の伸縮量を有する弾性体を介して固定され、
    前記移動体は、前記移動体のキャリアから前記バッテリを回収する際、および前記キャリアに前記バッテリを搭載する際に、前記キャリアの移動を案内する案内部を備え、
    前記移動体における前記バッテリを前記案内部による案内可能な所定範囲内において、前記案内部による案内によって前記把持部が追従可能になるように、前記所定のあそび量として前記弾性体の伸縮量を設定する
    請求項2に記載のバッテリ交換装置用制御装置。
  7. 前記制御部は、
    前記移動体の停止位置の前記バッテリ交換設備からの距離があらかじめ設定された距離の範囲内であるか否かの第2の判定を行い、
    前記第2の判定結果に応じた指示情報を前記報知部に出力する
    請求項1に記載のバッテリ交換装置用制御装置。
  8. 移動体に着脱可能に搭載されたバッテリを保管可能な保管部と、前記移動体に着脱可能に搭載されたバッテリを把持可能および解放可能ならびに所定方向に延伸可能に構成された把持部と、前記把持部を旋回可能、かつ旋回方向において所定のあそび量を有する旋回機構と、前記移動体との距離を計測可能なセンサ部と、指示情報を外部に報知するよう構成された報知部とを備え、前記移動体の前記バッテリを交換可能に構成されたバッテリ交換設備を制御する制御部を備えたバッテリ交換装置であって、
    前記制御部は、
    前記移動体が前記バッテリ交換設備の近傍に停止した状態での前記センサ部による計測データに基づいて、
    前記移動体が停止した状態における前記把持部の延伸によって、前記移動体における前記バッテリの搭載位置に対して、前記把持部による前記バッテリの搭載および回収を、前記旋回機構の旋回方向への旋回を停止させた状態で前記あそび量の範囲内で実行可能であるか否かの第1の判定を行い、
    前記第1の判定結果に応じた指示情報を前記報知部に出力する
    バッテリ交換装置。
  9. 前記移動体は、前記把持部によって側面側から前記バッテリを取り外し可能および搭載可能に構成され、
    前記把持部は、伸縮可能な伸縮機構の先端側に設けられ、
    前記旋回機構は、互いに噛合する固定側旋回用歯車と移動側旋回用歯車とを有し、前記移動側旋回用歯車が前記固定側旋回用歯車の周りを噛合しつつ旋回することにより、前記把持部を所定の旋回軸の周りに旋回可能に構成されている
    請求項8に記載のバッテリ交換装置。
  10. 前記移動体は、前記移動体のキャリアから前記バッテリを回収する際、および前記キャリアに前記バッテリを搭載する際に、前記キャリアの移動を案内する案内部を備え、
    前記移動体における前記バッテリを前記案内部による案内可能な所定範囲内において、前記案内部による案内によって前記把持部が追従可能になるように、前記所定のあそび量として前記固定側旋回用歯車と前記移動側旋回用歯車との噛合部分におけるバックラッシ量が設定されている
    請求項9に記載のバッテリ交換装置。
  11. 前記制御部は、
    前記移動体の停止位置の前記バッテリ交換設備からの距離があらかじめ設定された距離の範囲内であるか否かの第2の判定を行い、
    前記第2の判定結果に応じた指示情報を前記報知部に出力する
    請求項8に記載のバッテリ交換装置。
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