JP2024000221A - 包装容器 - Google Patents

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Mizuho Kusaka
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Abstract

【課題】本発明は、展開することにより喫食に適した形状に変形でき、しかも展開時の操作を円滑に行うことができる包装容器を提供することを目的とする。【解決手段】一方向に延びる開封線5を有し、最内層にヒートシール層13を有する第1部材3と、第1部材よりも柔軟で、最内層にヒートシール層を有する第2部材4とを、ヒートシール層同士を対向させて重ねた状態で周縁部を接合することにより形成された包装容器1であって、第1部材の開封線を開いて開口部6を形成し、第1部材が外側になるように開くことにより、第1部材が側面部20を構成し、第2部材が底面部21を構成するトレー状容器2に変形可能であり、開封線と交わる両端の接合部に、開封線との交点において、それぞれ第1部材が外側になるように折り重ねた時に持つことが可能な持ち手領域7を有することを特徴とする包装容器である。【選択図】図1

Description

本発明は主に食品類を収納するための包装容器に関し、特に開封後に包装容器を展開することにより、トレー状の容器として使用することができる包装容器に関する。
食品を収容する包装容器においては、例えば、自立性を有するスタンディングパウチ等のように、食器に移し替えずに喫食を可能とすることによって、食器を洗う等の手間を省くことが試みられている。しかし、スタンディングパウチの場合、内容物を多く入れすぎると開封時に内容物があふれ出やすくなるため、上記のような用途を意図する場合は充填率を抑える必要があり、包装材のコストや流通コストが割高になるという問題がある。
このような問題に関連して、特許文献1には、可撓部と剛性部とが接合されて構成された包装容器が記載されている。この包装容器は、剛性部を切断して開封し、展開することで、剛性部を周壁とし、上部に開口を有する形状に変形できる。特許文献1に記載の包装容器は、展開前後で形状が大きく変化するため、充填率を抑える必要性が少ないという利点がある。
国際公開第2017/077194号
発明者らは、特許文献1に係る包装容器は展開時の操作が円滑に行い難い構造上の問題点があることを見出し、本発明を完成させた。本発明は、展開することにより喫食に適した形状に変形でき、しかも展開時の操作を円滑に行うことができる包装容器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、本発明は、一方向に延びる開封線を有し、最内層にヒートシール層を有する第1部材と、前記第1部材よりも柔軟で、最内層にヒートシール層を有する第2部材とを、ヒートシール層同士を対向させて重ねた状態で周縁部を接合することにより形成された包装容器であって、前記第1部材の前記開封線を開いて開口部を形成し、前記第1部材が外側になるように開くことにより、前記第1部材が側面部を構成し、前記第2部材が底面部を構成するトレー状容器に変形可能であり、前記開封線と交わる両端の接合部に、前記開封線との交点において、それぞれ前記第1部材が外側になるように折り重ねた時に持つことが可能な持ち手領域を有することを特徴とする包装容器である。
本発明に係る包装容器は、持ち手領域を有することにより、トレー状容器に変形する際の操作が円滑に行えるようになった。
また、本発明は、内容物を収納する収納領域と、前記持ち手領域との間の折曲予定箇所に、第1の折れ目線を設けることができる。
また、前記第1の折れ目線は、折罫線、半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線、エンボスのいずれかもしくはこれらの組み合わせでも良い。
また、両端の前記接合部の間の折曲予定箇所に、前記開封線と垂直に交わる1本以上の第2の折れ目線を設けても良い。
また、前記第2の折れ目線は、折罫線、半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線、エンボスのいずれかもしくはこれらの組み合わせであっても良い。
また、前記持ち手領域の幅は、1cm以上であっても良い。
また、前記持ち手領域の幅は、シール部の幅よりも広くても良い。
また、本発明の他の側面は、請求項1~7のいずれか1項に記載の包装容器と、固体、液体、ゲル状体、並びにこれらの混合物のいずれかの内容物と、を有する包装体である。
本発明に係る包装容器は、持ち手領域を有することにより、トレー状容器に変形する際に、この持ち手領域を持って操作することができ、操作が円滑に行えるようになった。持ち手領域の幅を1cm以上とした場合には、持ち手領域が持ち易くなり、さらに操作が容易となる。持ち手領域の幅をシール部の幅よりも広くすることも、同様の効果を発揮する。
持ち手領域が存在することにより、内容物で手を汚さずに変形することが可能となった。また開口をより大きく開口することができ、内容物を食す際に容器を持ち易い。さらにトレー状容器に変形した際に側面部が自立し易くなるという効果もある。
内容物を収納する領域と、持ち手領域との間の折曲予定箇所に、第1の折れ目線を設けた場合には、トレー状容器に変形させる際に、開口部が開き易くなる効果を発揮する。また、持ち手領域を判別し易くなるばかりでなく、持ち手領域を摘み易くなり、持ち手領域を持ったまま維持し易くなる。
2箇所の第1の折れ目線の間の折曲予定箇所に、開封線と垂直に交わる1本以上の第2の折れ目線を設けた場合には、第1の折れ目線と同様の効果に加えて、トレー状容器に変形した際に、トレー状容器の形状が整然とした形状となり外観的に優れると共に、形状が安定し、より扱い易くなる。
第1の折れ目線および第2の折れ目線を、通常の折罫線に加えて、半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線、エンボスのいずれかもしくはこれらの組み合わせとすることにより、トレー状容器への変形がより円滑になり、開口部が開き易くなり、変形後の戻りも少なくて済む。
図1は、本発明に係る包装容器の一実施態様を示した平面模式図である。 図2は、図1に示した包装容器を開封線に沿って開封し、開口部を開いた状態を示した説明図である。 図3は、図1、2に示した包装容器をさらに展開して、トレー状容器に変形する状態を示した説明図である。 図4は、図1~3に示した包装容器が、完全にトレー状容器に変形した状態を示した斜視説明図である。 図5は、本発明に係る包装容器の他の実施態様を示した平面模式図である。 図6は、図5に示した包装容器をトレー状容器に変形させた状態を示した斜視説明図である。 図7は、第1部材の一実施態様を示した断面模式図である。 図8は、第2部材の一実施態様を示した断面模式図である。 図9は、第1部材の他の実施態様を示した断面模式図である。 図10は、第2部材の他の実施態様を示した断面模式図である。 図11は、第1部材における半切れ折れ目線の入り方の例を示した断面模式図である。 図12は、第1部材における半切れ折れ目線の入り方の、他の例を示した断面模式図である。 図13は、第1部材における半切れ折れ目線の入り方の、他の例を示した断面模式図である。 図14は、第2折れ目線の評価方法を示した説明図である。
以下図面を参照しながら、本発明に係る包装容器について詳細に説明する。図1は、本発明に係る包装容器1の一実施態様を示した平面模式図である。図2は、図1に示した包装容器1を開封線5に沿って開封し、開口部6を開いた状態を示した説明図である。図3は、図1、2に示した包装容器1をさらに展開して、トレー状容器2に変形する状態を示した説明図である。図4は、図1~3に示した包装容器1が、完全にトレー状容器2に変形した状態を示した斜視説明図である。
本発明に係る包装容器1は、一方向に延びる開封線5を有し、最内層にヒートシール層13を有する第1部材3と、第1部材3よりも柔軟で、最内層にヒートシール層13を有する第2部材4とを、ヒートシール層同士を対向させて重ねた状態で周縁部を接合することにより形成された包装容器である。
第2部材4が第1部材3よりも「柔軟」であるとは、例えば第2部材4の腰強度が第1部材3よりも小さいことを意味する。「接合する」とは、例えばヒートシール層同士を加熱することによりヒートシールすることが挙げられる。
第1部材3の開封線5を開いて開口部6を形成し、第1部材3が外側になるように開くことにより、第1部材3が側面部20を、また第2部材4が底面部21を構成するトレー状容器2に変形可能であり、開封線5と交わる2辺のシール部10を、開封線5との交点において、それぞれ第1部材3が外側になるように折り重ねた時、これを持ち手とする持ち手領域7を形成したことを特徴とする。
開封線5は、包装容器1を開封するための線であり、開封し易いようにハーフカットを
施したり、帯状に開封できるようにしたものである。開封線5を開封することにより、内容物を収納した収納部22が解放されるようになっている。
図2は、包装容器1を開封線5に沿って開封し、開口部6を開いた状態を示した説明図である。図3は、図2の状態から包装容器をさらに展開して、シール部10を、開封線5との交点において、それぞれ第1部材3が外側になるように折り重ね、持ち手領域7を持ってトレー状容器2に変形した状態を示した説明図である。
このように、本発明に係る包装容器1は、持ち手領域7を設けたことにより、簡単な操作で包装容器1をトレー状容器2に変形させることができる。持ち手領域7としては、シール部10を持ち手領域として利用することも可能であるが、その場合シール幅としては5mm以上であることが、持ちやすさの点から好ましい。
図1に示した例では、内容物を収納する領域と、持ち手領域7との間の折曲予定箇所2箇所に、開封線5と垂直に交わる2辺のシール部10と平行に、第1の折れ目線8が設けられている。
またさらに、前記2箇所の第1の折れ目線8の間の折曲予定箇所に、開封線5と垂直に交わる1本の第2の折れ目線9が設けられている。
第1の折れ目線8が設けられたことにより、トレー状容器2に変形させる際に、開口部6が開き易くなる効果を発揮する。また、持ち手領域7を判別し易くなるばかりでなく、持ち手領域7を摘み易くなり、持ち手領域7を持ったまま維持し易くなる。
第1の折れ目線は、折罫線、半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線、エンボスのいずれかとすることができる。半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線の場合には、切れ目が少なくともヒートシール層を損傷しないようにする必要がある。
図5は、本発明に係る包装容器1の他の実施態様を示した平面模式図である。図6は、図5に示した包装容器1をトレー状容器2に変形させた状態を示した斜視説明図である。この例では、2箇所の第1の折れ目線8の間の折曲予定箇所に、開封線5と垂直に交わる2本の第2の折れ目線9が設けられている。
図6で分かるように、第2の折れ目線9が2本あることにより、トレー状容器2の形状が6角形状となり意匠的にも優れたものとなるばかりでなく、容器の取り扱いもし易くなるという利点がある。
第2の折れ目線についても、第1の折れ目線と同様に、折罫線、半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線、エンボスのいずれかとすることができる。また半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線の場合には、切れ目が少なくともヒートシール層を貫通しないようにする必要があることは同様である。
図7、図9は、第1部材3の層構成の例を示した断面模式図である。図7の例では、紙基材層12と、ヒートシール層13としてシーラントフィルム層15が用いられている。図9の例では、紙基材層12と、ヒートシール層13として、ヒートシール剤層16が用いられている。
第1部材3の基材としては、紙に限定されるものではないが、腰強度の割にコストが安い材料として紙は優位である。紙の種類としては、コート紙、上質紙、クラフト紙、マット紙、ケント紙、アートポスト紙、マットポスト紙、晒クラフト紙、マニラボール紙、白
ボール紙、チップボール紙、両面カード紙、裏白ボール紙、アイボリー紙、カートン原紙、カップ原紙、コートボール紙等任意の種類から選択できる。
ヒートシール層13の形成方法としては、基材とシーラントフィルムを、接着剤を用いたドライラミネートによって貼り合わせる方法や、基材に溶融したヒートシール材料を押し出しラミネートする方法や、基材にヒートシール剤を塗布する方法等が選択できる。
これらの方法にはそれぞれ一長一短があるので、目的とする性能、材料コスト、製造工程上の制約等から選択する。
シーラントフィルムとしては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用される。具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等が使用される。
図8、10は、第2部材4の層構成の例を示した断面模式図である。図8の例では、基材フィルム層14とヒートシール層13としてのシーラントフィルム層15とが接着剤を用いたドライラミネート法によって貼り合わされている。なお図では接着剤層は省略されている。
図10の例では、基材フィルム層14に、ヒートシール層13として、ヒートシール剤層16が用いられている。第2部材4におけるヒートシール層13についても、第1部材の場合と同様の選択が可能である。なお、第2部材4としては、シーラントフィルム層単体でも何ら差支えない。
第2部材4の基材としては、各種合成樹脂フィルムを用いることができる。具体的には、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂や、ナイロン-6、ナイロン-66等のポリアミド系樹脂(Ny)や、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルムである。
図11~13は、いずれも第1部材3における半切れ折れ目線の入り方の例を示した断面模式図である。図11に示した例では、紙基材層12とヒートシール層13からなる第1部材の紙基材層12を貫通しない深さに半切れ折れ目線が形成されている。
図12に示した例では、紙基材層12の表裏面に補強層17が設けられており、最内層にヒートシール層13が設けられている。半切れ折れ目線は、表面側の補強層17を貫通し、紙基材層12は貫通しない深さに設けられている。
図13に示した例では、図12に示した例と同様の層構成であるが、半切れ折れ目線は表面の補強層17を貫通しない深さに留められている。このように半切れ折れ目線の深さについては、特に制約されないが、紙基材層に到達する深さであると効果的である。なお、密封性の観点から、最内層であるヒートシール層を損傷しない深さであることは必要である。
以下実施例および比較例に基づいて、本発明に係る包装容器について具体的に検討した結果を記す。第1部材として紙/ポリエチレン樹脂を主体とし、第2部材としてポリエチレン樹脂フィルム単体を主体として用いた。形状は幅20cm、高さ12cmの四方形状とし、持ち手領域の仕様を変化させた。内容物として実際に炒飯を200g充填して、変形の容易さ、保持のし易さ、食べ易さを比較した。
<使用した材料、加工方法>
紙:三菱製紙社製、三菱耐水、坪量310g/m
PE:フタムラ社製、ポリエチレン樹脂フィルム、XMTN、厚さ50μm
CPP:東レ社製、無延伸ポリプロピレン樹脂フィルム、ZK207、厚さ60μm
Ny:興人社製、ナイロンフィルム、ボニールW、厚さ25μm
HS剤:ユニチカ社製、ヒートシール剤、アローベースDB5010
<加工方法>
第1部材:ドライラミネーションにより、紙/PEを接着し、所定幅にスリット加工。
:ドライラミネーションにより、紙/CPPを接着し、所定幅にスリット加工。
:紙にヒートシール剤を塗布し乾燥し、所定幅にスリット加工。
第1部材と第2部材を重ね、ヒートシーラーにて三辺をシール、内容物を充填後残る1辺をシール。
ヒートシール条件:0.2MPa×2秒×180℃、幅15mm(比較例のみ5mm)
<評価方法>
1、第1部材を上向きにし、中央の開封線を開く。
2、底から中央部を押し上げ、大きく開口するように第1部材を広げる。
3、第1部材が側面、第2部材が底面となるように開口させ、形を整える。
4、スプーンで食べる。
<評価項目および評価基準>
変形容易性:パウチ形状からトレー形状への変形のし易さ
〇変形し易い △やや変形し難い ×変形し辛い、変形できない
保持容易性:トレー形状でのトレーの持ち易さ
〇持ち易い △やや持ち難い ×持ち辛い、持てない
使用容易性:トレー形状での内容物の食べ易さ
〇食べ易い △やや食べ難い ×食べ難い、食べられない
結果を表1に記す。
Figure 2024000221000002
比較例では、シール幅を5mmとしたため、シール部が持ち手領域として機能せず、持ち手領域が存在しない状態となった。実施例では持ち手領域が存在することにより、変形が容易となり、保持性や使いやすさが良好となることが分かる。
次に実施例13~24として、折れ目線の仕様を変化させた場合に変形のし易さがどのように変化するのかを検討した。第1部材として紙/ポリエチレン樹脂押出しラミネート(EXPE)仕様と、PET/紙/PET/ポリエチレン樹脂フィルム(PE)仕様の2種類を用いた。第2部材は、ナイロン/ポリエチレン樹脂フィルム仕様とした。実施例1~12と同様に形状は幅20cm、高さ12cmの四方形状とした。内容物として実際に炒飯を200g充填して、変形の容易さを比較した。
<使用した材料、加工方法>
紙:三菱製紙社製、三菱耐水、坪量310g/m
EXPE:押出しラミネート用PE樹脂、住友化学社製L405、厚さ30μm
PE:フタムラ社製、ポリエチレン樹脂フィルム、XMTN、厚さ50μm
PET:東レ社製、P60、厚さ12μm
Ny:興人社製、ナイロンフィルム、ボニールW、厚さ15μm
<加工方法>
第1部材:紙の裏面側にアンカー剤を塗工後、PE樹脂を押出ラミネート。
:ドライラミネーションにより、PET/紙/PETを接着。
第2部材:ドライラミネーションにより、Ny/PEを接着。
第1部材に、第1の折れ目線と第2の折れ目線をトムソン刃またはレーザーによって加工した後、第1部材と第2部材を重ね、ヒートシーラーにて三辺をシール、内容物を充填後残る1辺をシール。
ヒートシール条件:0.2MPa×2秒×180℃、幅15mm
なお、切れ目線の仕様については、図11~13のいずれかとした。
<評価方法>
内容物を充填したパウチを開封後、図14に示したように、第1部材の中央に設けた第2の折れ目線9に沿った折り角度が0°となるまで人手で変形させ、3秒間形状を保持した後に手を放し、形状が安定した状態での開口後の角度θを測定する。θが小さい程、形状の保持性が高いことを意味している。
結果を表2に記す。
Figure 2024000221000003
表2の結果からは、単なる罫線よりも半切れ線の方が形状保持性には効果的であることが分かる。また半切れの深さについては、紙層に到達する方が効果的であることが分かる。
1・・・包装容器
2・・・トレー状容器
3・・・第1部材
4・・・第2部材
5・・・開封線
6・・・開口部
7・・・持ち手領域
8・・・第1の折れ目線
9・・・第2の折れ目線
10・・・シール部
12・・・紙基材層
13・・・ヒートシール層
14・・・基材フィルム層
15・・・シーラントフィルム層
16・・・ヒートシール剤層
17・・・補強層
20・・・側面部
21・・・底面部
22・・・収納部
θ・・・開口後の角度

Claims (8)

  1. 一方向に延びる開封線を有し、最内層にヒートシール層を有する第1部材と、前記第1部材よりも柔軟で、最内層にヒートシール層を有する第2部材とを、ヒートシール層同士を対向させて重ねた状態で周縁部を接合することにより形成された包装容器であって、
    前記第1部材の前記開封線を開いて開口部を形成し、前記第1部材が外側になるように開くことにより、前記第1部材が側面部を構成し、前記第2部材が底面部を構成するトレー状容器に変形可能であり、
    前記開封線と交わる両端の接合部に、前記開封線との交点において、それぞれ前記第1部材が外側になるように折り重ねた時に持つことが可能な持ち手領域を有することを特徴とする包装容器。
  2. 内容物を収納する収納領域と、前記持ち手領域との間の折曲予定箇所に、第1の折れ目線を設けたことを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記第1の折れ目線が、折罫線、半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線、エンボスのいずれかもしくはこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項2に記載の包装容器。
  4. 両端の前記接合部の間の折曲予定箇所に、前記開封線と垂直に交わる1本以上の第2の折れ目線を設けたことを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  5. 前記第2の折れ目線が、折罫線、半切れ線、半切れリード罫線、半切れミシン線、エンボスのいずれかもしくはこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項4に記載の包装容器。
  6. 前記持ち手領域の幅が1cm以上であることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  7. 前記持ち手領域の幅がシール部の幅よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の包装容器と、固体、液体、ゲル状体、並びにこれらの混合物のいずれかの内容物と、を有する包装体。
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