JP2023551104A - 枢動式頭上収納ユニット - Google Patents
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Abstract
頭上収納ユニットが、固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部を有する枢動アームを有する。収納コンテナが、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有する。相互接続壁のうちの1つはアクセス壁である。収納コンテナは、枢動アームの第2の端部に取り付けられて、収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降する。収納位置では、収納コンテナが頭上収納エリア内に配置され、アクセス壁が直立する。アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方に配置され、アクセス壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する。【選択図】 図8B
Description
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2020年11月4日に出願された米国仮特許出願第63/109,487号に対する優先権を主張するものであり、この文献の内容は全体が引用により本明細書に組み入れられる。また、2017年1月27日に出願された米国特許出願第16/481,131号の一部継続出願である、2020年11月4日に出願された「枢動式頭上収納ユニット(Pivotable Overhead Storage Unit)」という名称の米国特許出願第17/089,059号を参照し、これらの両文献の内容は全体が引用により本明細書に組み入れられる。また、2019年10月4日に出願された米国仮特許出願第62/910,549号を参照し、この文献の内容は全体が引用により本明細書に組み入れられる。
本出願は、一般にアイテムの収納に関し、具体的には頭上収納ユニットに関する。
多くの管轄区域では、室内不動産の価格が、利用可能な床面積単位当たり(例えば、ドル/平方フィート)で設定されている。都市部の住宅地では、これらの単位床面積コストの相対的な高さが小型住戸を建設する動機となっている。
これらの小型住戸の開発者らは、居住者のライフスタイルに対応するために、大型住戸に関連する特徴及び付属品を居住者に提供したいと望んでいる。しかしながら、これらの小型住戸では利用可能な空間が狭いため、このような特徴及び付属品を提供することは困難である。
住居用住戸であって、空間を区切る天井、床、及び壁と、頭上収納ユニットとを備え、天井の下方の空間の一部が頭上収納エリアであり、頭上収納ユニットが、固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、枢動アームの第2の端部に取り付けられ、枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナとを含み、相互接続壁の1つが同調壁であり、収納位置では、収納コンテナが頭上収納エリア内に配置されて同調壁が直立し、アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方に配置されて、同調壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、住居用住戸を開示する。
住居用住戸であって、空間を区切る天井、床、及び壁と、天井の下方の空間内に配置された下部構造、及び下部構造と天井との間に定められた頭上収納エリアと、頭上収納ユニットとを備え、頭上収納ユニットが、固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、枢動アームの第2の端部に取り付けられ、枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナとを含み、相互接続壁の1つが同調壁であり、収納位置では、収納コンテナが頭上収納エリア内に配置され、下部構造の上方で間隔を空けて下部構造との間に間隙を定め、同調壁が直立し、アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方かつ下部構造の前方に配置されて、アクセス壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、住居用住戸を開示する。
頭上収納ユニットであって、固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、枢動アームの第2の端部に取り付けられ、枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナとを含み、相互接続壁の1つが同調壁であり、収納位置では、収納コンテナが、頭上構造に隣接して頭上収納エリア内に配置され、同調壁が直立して頭上構造と連続し、同調壁が直立可視壁と視覚的に同調し、アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方に配置されて、同調壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、頭上収納ユニットを開示する。
頭上収納ユニットにアイテムを収納する方法であって、アームに取り付けられた収納コンテナが頭上収納エリアの下方に存在している間に収納コンテナにアイテムを積み込むことと、アーム及び収納コンテナを頭上収納エリア内に上向きに枢動させて、収納コンテナの壁が直立して、頭上収納エリアを区切る直立頭上構造と連続し、収納コンテナの壁が直立頭上構造と視覚的に同調するようにすることを含む方法を開示する。
住居用住戸であって、空間を区切る天井、床、及び壁と、天井に近接して位置し、直立した可視壁を有する頭上構造、及び天井の下方で頭上構造に隣接して定められる頭上収納エリアと、頭上収納ユニットとを備え、頭上収納ユニットが、固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、枢動アームの第2の端部に取り付けられ、枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナとを含み、相互接続壁の1つが同調壁であり、収納位置では、収納コンテナが、頭上構造に隣接して頭上収納エリア内に配置され、同調壁が直立して、頭上構造の直立可視壁と連続し、同調壁が、直立可視壁と視覚的に同調し、アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方に配置されて、同調壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、住居用住戸を開示する。
住居用住戸であって、空間を区切る天井、床、及び壁と、頭上収納ユニットとを備え、天井の下方の空間の一部が頭上収納エリアであり、頭上収納ユニットが、固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、枢動アームに取り付けられ、枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナとを含み、相互接続壁の1つがアクセス壁であり、収納位置では、収納コンテナが頭上収納エリア内に配置されてアクセス壁が直立し、アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方に配置されて、アクセス壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、住居用住戸を開示する。
住居用住戸であって、空間を区切る天井、床、及び壁と、天井に近接して位置し、直立した可視壁を有する頭上構造、及び天井の下方で頭上構造に隣接して定められる頭上収納エリアと、頭上収納ユニットとを備え、頭上収納ユニットが、固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、枢動アームの第2の端部に取り付けられ、枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナとを含み、相互接続壁の1つが同調壁であり、収納位置では、収納コンテナが、頭上構造に隣接して頭上収納エリア内に配置され、同調壁が直立して、頭上構造の直立可視壁と連続し、同調壁が、直立可視壁と視覚的に同調し、アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方に配置されて、同調壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、住居用住戸を開示する。
頭上収納ユニットであって、枢軸を有する第1の端部から第2の端部に延び、枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、枢動アームの第2の端部に取り付けられ、枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナとを含み、相互接続壁の1つはアクセス壁であり、収納位置では、収納コンテナが、頭上構造に隣接して頭上収納エリア内に配置され、アクセス壁が直立し、アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方に配置されて、アクセス壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、頭上収納ユニットを開示する。
住居用住戸であって、空間を区切る天井、床、及び壁と、天井の下方の空間内に配置された下部構造、及び下部構造と天井との間に定められた頭上収納エリアと、頭上収納ユニットとを備え、頭上収納ユニットが、固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、枢動アームに取り付けられ、枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナとを含み、相互接続壁の1つがアクセス壁であり、収納位置では、収納コンテナが頭上収納エリア内に配置され、下部構造の上方で間隔を空けて下部構造との間に間隙を定め、アクセス壁が直立し、アクセス可能位置では、収納コンテナが頭上収納エリアの下方かつ下部構造の前方に配置されて、アクセス壁が収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、住居用住戸を開示する。
住居用住戸及び/又は頭上収納ユニットは、以下の特徴のいずれかをいずれかの組み合わせで含むことができる。
いくつかの実施形態では、空間を区切る壁が、空間によって離間した2つの対向する壁を含み、収納コンテナが、2つの対向する壁間の空間に広がる。
いくつかの実施形態では、空間を区切る壁が、空間によって離間した2つの対向する壁を含み、収納コンテナが、住居用住戸の2つの対向する壁間の空間全体に広がり、収納コンテナの相互接続壁のうちの1つが、2つの対向する壁の一方に隣接し、収納コンテナの相互接続壁のうちの別の1つが、2つの対向する壁の他方に隣接する。
いくつかの実施形態では、収納コンテナの相互接続壁が、アクセス壁と垂直に相互接続された後壁を含み、後壁が、アクセス可能位置では直立し、収納位置では実質的に水平であり、アクセス可能位置における後壁の高さが収納位置における同調壁の高さよりも大きい。
いくつかの実施形態では、後壁の高さが約3フィート(0.9m)であり、アクセス壁の高さが1~1.5フィート(0.3~0.5m)である。
いくつかの実施形態では、収納コンテナが、アクセス壁の自由端から収納コンテナ内部に垂直に延びるバリア壁を有し、バリア壁が、アクセス可能位置において直立配向を有する。
いくつかの実施形態では、住居用住戸が頭上構造及び下部構造を備え、頭上構造が、下部構造の上方の空間内に天井に近接して位置し、頭上構造が、頭上収納エリアの一部を区切り、直立可視壁を有し、収納位置では、収納コンテナが、頭上構造に隣接して頭上収納エリア内に配置され、アクセス壁が直立して直立可視壁と連続し、アクセス壁が直立可視壁と視覚的に同調する。
いくつかの実施形態では、アクセス壁が、アクセス可能位置において実質的に水平である。
いくつかの実施形態では、収納コンテナが、収納位置において天井のすぐ下方に配置される。
いくつかの実施形態では、住居用住戸が、頭上収納エリアの下方の空間内に配置された下部構造を備え、収納コンテナが、アクセス可能位置において下部構造の前方に配置される。
いくつかの実施形態では、住居用住戸が、頭上収納エリアの下方の空間内に配置された下部構造を備え、枢軸が、下部構造に固定して取り付けられる。
いくつかの実施形態では、枢軸が、壁のうちの1つの壁のすぐ隣に配置される。
いくつかの実施形態では、収納コンテナが、収納位置において下部構造の上方で下部構造と整列する。
いくつかの実施形態では、下部構造が、空間内に開口する1又は2以上のドアを有し、収納コンテナが、アクセス可能位置において下部構造の前方に配置され、下部構造のドアが開いた時の対応するドアの寸法よりも大きな距離だけ下部構造の前方で間隔を空ける。
いくつかの実施形態では、枢動アームが、第1の端部と第2の端部との間に定められる長さを有し、この長さが、下部構造の前面と下部構造が接する壁との間の距離よりも大きい。
いくつかの実施形態では、床から測定した枢軸の高さが6フィート(1.8m)未満である。
いくつかの実施形態では、床から測定した枢軸の高さが、平均的な成人の人間の身長未満である。
いくつかの実施形態では、アクセス可能位置において、収納コンテナ内部全体がアクセス可能である。
いくつかの実施形態では、収納コンテナがドアを有していない。
いくつかの実施形態では、収納コンテナが10フィート(3m)よりも大きな長さを有する。
頭上収納エリアにアイテムを収納する方法であって、アームに取り付けられた収納コンテナが頭上収納エリアの下方に存在している間に収納コンテナにアイテムを積み込むことと、アーム及び収納コンテナを頭上収納エリア内に上向きに枢動させて、収納コンテナの壁を直立させることと、を含む方法を開示する。
この方法は、以下の特徴のいずれかをいずれかの組み合わせで含むことができる。
いくつかの実施形態では、収納コンテナにアイテムを積み込むことが、頭上収納エリアの下方に配置された下部構造の前方に収納コンテナが存在している間に収納コンテナにアイテムを積み込むことを含む。
いくつかの実施形態では、アーム及び収納コンテナを上向きに枢動させることが、動力を使用してアーム及び収納コンテナを枢動させることを含む。
いくつかの実施形態では、収納コンテナにアイテムを積み込むことが、収納コンテナのドアを開くことなく収納コンテナにアイテムを積み込むことを含む。
いくつかの実施形態では、アーム及び収納コンテナを上向きに枢動させることが、収納コンテナの壁が、頭上収納エリアを区切る直立した頭上構造と連続し、収納コンテナの壁が、直立した頭上構造と視覚的に同調するように、アーム及び収納コンテナを枢動させることを含む。
いくつかの実施形態では、方法が、収納コンテナ内のアイテムにアクセスするために、アーム及び収納コンテナを下向きに枢動させて壁を水平にすることを含む。
いくつかの実施形態では、方法が、壁が水平である時に、アイテムが収納コンテナから滑り落ちるのを防ぐことを含む。
いくつかの実施形態では、アーム及び収納コンテナを下向きに枢動させることが、アーム及び収納コンテナを下向きに枢動させて、頭上収納エリアの下方に配置された下部構造の前方に収納コンテナを位置付けることを含む。
いくつかの実施形態では、アーム及び収納コンテナを下向きに枢動させることが、アーム及び収納コンテナを枢動させて収納コンテナを天井のすぐ下方に位置付けることを含む。
ここで添付図を参照する。
図1A及び図1Bに、住居用住戸(residential living unit)12に設けられた頭上収納ユニット10を示す。図示の実施形態では、住居用住戸12が住居用アパートである。図示の実施形態では、住戸12が住居用アパートの一室である。住居用住戸12は、住戸12の床面積又は領域を定める床12A、及び住居用住戸12へのアクセスを提供するドア12Bを有する。住居用住戸12は、複数の直立した壁12C、及び住居用住戸12の上限境界を定める天井12Dも有する。天井12D、床12A及び壁12Cは、住居用住戸12の居住者又は居住者の所有物によって使用又は占有される内部空間12Eの範囲を定める。住居用住戸12は、他の特徴を含むこともできる。住居用住戸12は、他のタイプの住居施設であることもできる。住居用住戸12のいくつかの非限定的な例は、共同住宅、マンション、家、部屋などとすることができ、或いはこれらを含むことができる。住居用住戸12は、単に住居用ではない又は商業専用の他のタイプの囲まれた空間とすることもできる。他のタイプの住戸12のいくつかのさらなる非限定的な例は、ガレージ、ショールーム、会議室などとすることができる。従って、住戸12は、人々が住むように設計された又は本質的に商業用のいずれかの囲まれた空間とすることができる。
(本明細書では単純に「収納ユニット10」と呼ぶこともある)頭上収納ユニット10の特徴は、収納ユニット10内に収納すべき1又は2以上のアイテム11(図2Bを参照)を未使用時にしまっておけるように、そしてアイテム11へのアクセスを提供できるように移動可能である。収納時には、収納ユニット10の特徴が、住居用住戸12の床12Aによって定められる床面積を占有しないように配置される。この結果、貴重な床面積を解放して他の目的に使用することにより、住居用住戸12の使用可能な及び居住可能な全体的床面積を増加させることができる。本明細書でさらに詳細に説明するように、収納ユニット10は、アイテム11を頭上収納エリア16内に配置する(図2Bも参照)。
図1A及び図1Bを参照すると、住居用住戸12の空間12Eは、1又は2以上の頭上構造14を含む。頭上構造14は、空間12Eの上方に位置し、床12Aから手を伸ばすことによって初めてアクセスできる又は触れることができる物体又はアセンブリである。頭上構造14は、居住者が床12Aに立っている時にその頭の高さよりも上方に存在する。図1A及び図1Bの頭上構造14は位置が固定されている。図1A及び図1Bの頭上構造14は不動である。図1A及び図1Bにおける頭上構造14の位置は、住居用住戸12の壁12C、天井12D及び床12Aに対して移動しない。図1A及び図1Bでは、頭上構造14が天井12Dに近接して位置する。「近接して」という表現は、天井12Dに対する頭上構造14の近接性の異なる構成を表す。1つの可能な構成では、頭上構造14が、図1A及び図1Bに示すように直接天井12Dに取り付けられ又は組み込まれる。別の可能な構成では、頭上構造14が、壁12Cの1つに接して天井12Dのすぐ下方に、ただし天井12Dから間隔を空けて配置される。さらに別の可能な構成では、頭上構造14が天井12Dの隔壁である構成、天井12Dの懸架部分である構成、又は天井12Dの下位レベルを定める構成などのように、頭上構造14が天井12Dの一部である。他の構成も可能である。天井12Dに対する頭上構造14の近接性の全ての可能な構成では、頭上構造14が直立可視壁14Aを有する。直立可視壁14Aは、住居用住戸12の居住者が空間12E内に存在する時に居住者に見えて観察可能な頭上構造14の部分又は構成要素である。直立可視壁14Aは、下縁14AL、上縁14AU、及び1又は2以上の側縁14ASを有する。
以下、考えられる頭上構造14の例の非包括的リストを示す。図1A及び図1Bを参照すると、頭上構造14は箱状構造又は直方体である。例えば、図1A及び図1Bでは、頭上構造14が、天井12Dのすぐ下方に取り付けられたキャビネット14’である。直立可視壁14A’は、キャビネット14’のドア又は引き出しである。図6Aでは、頭上構造14が、天井12Dの残り部分によって定められる平面よりも下側に位置する天井12Dの隔壁(bulkhead)14’’である。隔壁14’’は、照明、配線又は配管のための空洞を定める。直立可視壁14A’’は、隔壁14’’の目に見える垂直壁のうちの1つ又は2つ以上である。図6Bでは、頭上構造14が、天井12Dの残り部分によって定められる平面よりも下側に位置する天井12Dの懸架部分14’’’である。直立可視壁14A’’は、天井12Dの懸架部分14’’を天井12Dの残り部分に連結する垂直壁である。さらに別の例では、頭上構造14が、天井12Dのすぐ下方に取り付けられた換気ダクトである。このような頭上構造14の構成では、直立可視壁14Aが換気ダクトの垂直壁である。
図1A及び図1Bを参照すると、頭上構造14は、その形態又は形状にかかわらず頭上収納エリア16を部分的に区切っている。頭上収納エリア16は、住居用住戸12の床12Aの上方に配置され、室内容積又は空間12Eの一部である。頭上収納エリア16は、頭上構造14とは別物である。図1A及び又は図1Bでは、頭上収納エリア16が頭上構造14内に入れ子状になっておらず、又は頭上構造14の一部でもない。むしろ、頭上収納エリア16は、頭上構造14と隣接して天井12Dの下方に存在する。図1A及び図1Bでは、床12Aから測定した時に、頭上収納エリア16が頭上構造14と同じ高さを有する。図1A及び図1Bでは、頭上収納エリア16が天井12Dに最上部境界を有し、そこから住居用住戸12の居住者の平均的な頭の高さよりも上方の最下部境界まで床12Aに向かって下向きに延びる。この頭上収納エリア16の位置は、居住者が頭上収納ユニット10によって妨げられることなく住居用住戸12内を自由に動き回ることを可能にする。頭上収納エリア16は、その左側又は右側境界の一方又は両方を直立可視壁14Aの側縁14ASのうちの1つによって区切られ、頭上構造14が直立した側壁を有している場合にはこれによって区切ることもできる。住居用住戸12の直立した壁12Cのうちの1つは、頭上収納エリア16の後方又は背面境界を区切って定める。頭上収納エリア16は、頭上収納ユニット10を受け取るようにその正面又は前面に沿って開口する。
頭上収納エリア16の形状及び範囲は異なる形態をとることができる。例えば、図1A及び図1Bでは、頭上収納エリア16が住居用住戸12の上方に位置し、居住者は梯子を使用しなければアクセスすることができない。頭上収納エリア16は、住居用住戸12の壁12Cのうちの2つとキャビネット14’とによって囲まれた箱状又は直方体の容積である。頭上収納エリア16の容積は、頭上構造14(すなわち、図1A及び図1Bのキャビネット14’)によって定められる内部容積から分離してこれとは別に設定される。従って、収納ユニット10が頭上収納エリア16内に位置する時に住居用住戸12での居住者の動きを妨げないように頭上収納エリア16が住居用住戸12の床12Aよりも高くなっている限り、頭上収納エリア16の多くの構成が本開示の範囲内であると理解される。例えば、頭上収納エリア16の別の考えられる構成を図7A~図7Dに示す。頭上収納エリア16は、住居用住戸12の対向する壁12C間に延びる。図7A~図7Dでは、頭上収納エリア16が天井12Aに最上部境界を有し、そこから住居用住戸12の居住者の平均的な頭の高さよりも上方の最下部境界まで床12Aに向かって下向きに延び、その側面境界を壁12Cによって定められている。収納ユニット10の特徴は、頭上収納エリア16内にアイテム11を上昇させてアイテム11を収納し、頭上収納エリア16からアイテム11を下降させてアイテム11へのアクセスを提供するように移動可能である。
住居用住戸12は下部構造15を有することもできる。下部構造15は、住居用住戸12の壁12C、天井12D及び床12A間の内部空間12E内のいずれかの物体又はアセンブリであり、頭上収納エリア16の下方にも配置される。従って、下部構造15は、頭上収納エリア16の最下部境界を定めることができる(図7A~図7Dを参照)。図1A及び図1Bを参照すると、下部構造15は、頭上構造14よりも床12Aの近くに位置に配置される。下部構造15は、頭上構造14とは別物であって頭上構造14とは別の機能を有するいずれかの3次元物体又はアセンブリとすることができる。下部構造15は、支えられている最も近い壁12Cから測定された奥行き、床12Aから測定された高さ、及び幅から計算される容積を定める。従って、下部構造15は、テーブル、引き出し又は長椅子などの移動可能な1点の家具とすることができる。下部構造15は、キャビネット又はキッチン内のアイランドなどの壁掛け構造又はその他の不動構造とすることもできる。考えられる下部構造15の一例を図1A及び図1Bに示す。下部構造15は収納式ベッド(Murphy bed)15Aである。収納式ベッド15Aは、頭上収納エリア16の下方の頭上構造14よりも床12Aに近い格納された立位で示す。下部構造15の他の例については後述する。以下でさらに詳細に説明するように、収納ユニット10の部品は下部構造15に対して移動する。
図1A及び図1Bを参照すると、収納ユニット10は、アイテム11を収納するための1又は2以上の収納コンテナ20、及び収納コンテナ20を収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降させるための1又は2以上の枢動アーム30を含む。
収納コンテナ20は、アイテム11を保持して移動させるいずれかの好適な形状及びサイズの物体である。図示の実施形態では、収納コンテナ20が、アイテム11が収納される少なくとも部分的に中空の収納コンテナ内部24を有する箱型収納体又は構造22を含む。収納構造22は、2又は3以上の相互接続壁26を含む。壁26は、互いに垂直に取り付けられた平面体として示しているが、他の実施形態では非平面であることもできる。同様に、相互接続壁26は、その長さに沿って実質的に遮断されていないものとして示しているが、別の実施形態では、相互接続壁26の1つ又は2つ以上をその長さに沿って遮断することもできる。従って、収納コンテナ20は、アイテム11を受け取って収納する開放型又は密閉型エンクロージャを定めるように3又は4以上の側面を境界された容積である。図1A及び図1Bには1つの収納コンテナ20のみを示す。別の実施形態では、収納コンテナ20を、互いに接続された複数のサブコンテナで構成することもできる。
図2A及び図2Bを参照すると、収納コンテナ20は、収納コンテナ内部24を定める5つの相互接続壁26を有し、アイテム11を受け取るためにその前方部分に沿って開いている。相互接続壁26は、2つの側壁26A、後壁26B、同調壁(conforming wall)26C、及び同調壁26Cから間隔を空けて収納コンテナ内部24を横切る境界壁26Dを含む。相互接続壁は、その共通する縁部に沿って相互接続されて、収納コンテナ20の箱型又は直方体構造を一辺に沿って開くように定め、互いに対して垂直である。相互接続壁26を補強する好適な構造を設けることもできる。例えば、相互接続壁26のうちの1つ又は2つ以上は、これらを接合する又はこれらの間に延びるフレーム部材、ブラケット又はブレースを有することができる。
同調壁26Cは、幅及び高さを有するパネル又はその他の平面体である。同調壁26Cは、少なくとも次の2つの機能を有する。第一に、収納コンテナ20が収納位置にある場合、同調壁26Cは、住居用住戸12の居住者が空間12E内に存在する時に居住者に見えて観察可能である。図1A及び図1Bに示すようないくつかの実施形態では、同調壁26Cが、収納コンテナ20が収納位置にある時に住居用住戸12の居住者に見える収納コンテナ20の唯一の相互接続壁26である。同調壁26Cは、収納位置において見える数少ない又は唯一の相互接続壁26であるため、収納コンテナ20を隣接する頭上構造14に対して隠し、適合させ、調和させ、カモフラージュし、又は融合させるように機能する。従って、同調壁26Cは、収納コンテナ20が隣接する頭上構造14の一部であるように見せるのに、又は隣接する頭上構造14と連続しているように見せるのに役立つ。同調壁26Cによって果たされる少なくとも1つの他の機能は、収納コンテナ20が収納位置にある時に収納コンテナ内のアイテム11を隠し又は見えなくすることである。従って、収納位置では、同調壁26Cが、居住者が空間12E内に存在する時に収納コンテナ内部24内のアイテム11を見ること又は観察することを防ぎ又は妨げる。図2A及び図2Bでは、同調壁26Cが不透明である。必要であれば、同調壁26Cを光透過性又は透明とすることもできる。
図2A~図3を参照すると、相互接続壁26は、収納コンテナ20が収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降する際に配向が変化する。配向の変化は、約90°の回転又は枢動の結果として生じる。収納コンテナ20が図2Aに示す収納位置にある時には、後壁26Bが収納構造22の最下壁26である。後壁26Bは、収納コンテナ20の底面26BSを定めるような第1の配向を有する。図示の実施形態では、収納コンテナ20が収納位置にある時には、底面26BSが収納コンテナ20の最下面である。図2Bに示すように、収納コンテナ20がアクセス可能位置にある時には、同調壁26Cが収納構造22の最下壁26である。図2Aに示すように、同調壁26Cは、収納コンテナ20が収納位置にある時には直立しており、相互接続壁26のうちで、頭上収納エリア16を部分的に区切っている隣接する壁12Cから最も離れた位置に存在する。収納コンテナ20が収納位置にある時には、後壁26Bが、収納コンテナ20内に収納されたアイテム11の重量の支持に寄与する。収納コンテナ20がアクセス可能位置にある時には、同調壁26Cが、収納コンテナ20内に収納されたアイテム11の重量の支持に寄与する。収納コンテナ20は、アイテム11を内部に固定して収納コンテナ20の移動中にこれらのアイテム11の移動を防ぐために、収納コンテナ内部24にフック、ブラケット、タイ、マウント又はその他の装置を含むことができる。図2A、図2B及び図4Cでは、収納コンテナ20が、アクセス可能位置においてその前方部分全体に沿って開き、収納コンテナ内部24全体に障害物のない自由なアクセスを提供する。図2A、図2B及び図4Cでは、収納コンテナ20の前方部分が、ドア又はパネルなどのいずれかの構造物によって妨げられていない開口部である。別の実施形態では、収納コンテナ20が、前方部分を定める開口部を選択的に閉じるドアを有することにより、収納コンテナ内部24及びその中のアイテム11へのアクセスを選択的に提供する。
収納コンテナ20の他の相互接続壁26は、収納コンテナ20が収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降する際に配向が変化する。図2A及び図2Bを参照すると、側壁26Aは、長手方向軸に沿って延びる矩形の平面体である。側壁26Aの長手方向軸は、収納位置(図2Aを参照)では直立配向を有し、アクセス可能位置(図2Bを参照)では実質的に水平な配向を有する。後壁26Bは、アクセス可能位置(図2Bを参照)では直立配向を有し、収納位置(図2Aを参照)では実質的に水平な配向を有する。境界壁26Dは、収納位置(図2Aを参照)では直立配向を有し、アクセス可能位置(図2Bを参照)では実質的に水平な配向を有する。
収納コンテナ20の相互接続壁26は、密閉された収納コンテナ内部24を定めるように相互接続することができる。密閉された収納コンテナ内部24は、収納コンテナ20の移動中及び静止時に相互接続壁26のうちの1つを介して収納コンテナ20から液体及び破片が流出するのを防ぐ。同様に、収納コンテナ20は、数ある望ましい特性の中でもとりわけ不浸透性をもたらすようにいずれかの好適な材料で形成することができる。収納コンテナ20は、あらゆるタイプのアイテム11を収納するために使用することができる。図2A及び図2Bでは、収納コンテナ20及び頭上収納エリア16が、住居用住戸12の2つの対向する壁12Cを隔てる距離の一部のみにわたって延びている。別の実施形態では、以下でさらに詳細に説明するように、収納コンテナ20及び頭上収納エリア16が、2つの対向する壁12Cを分離する距離全体又は実質的に全体にわたって延びる。
図2A及び図2Bを参照すると、収納コンテナ20には、収納コンテナ20を収納位置とアクセス可能位置との間で枢動させることによって上昇及び下降させるように1又は2以上の枢動アーム30が取り付けられる。図示の実施形態では、収納ユニット10が2つの枢動アーム30を有する。各枢動アーム30は、収納コンテナ20の側壁26Aの一方に取り付けられ、その一部を形成し、又は定める。図2A及び図2Bでは、枢動アーム30が、細長いアーム軸31に沿って第1の端部32Aと第2の端部32Bとの間に延びる単一の矩形平面体である。第2の端部32Bは、各枢動アーム30の遠位端を定める。各枢動アーム30は、他方の枢動アーム30及び収納コンテナ20の方に面する内面33Aと、内面33Aとは反対側の外面33Bとを定める。図2A及び図2Bにおける第2の端部32B付近の各枢動アーム30の本体は収納コンテナ20の側壁26Aであり又は側壁26Aを定め、従って収納コンテナ20の側面に沿って収納コンテナ内部24を部分的に定める。内面33Aは、収納コンテナ内部24の一部を区切る。図2A及び図2Bでは、収納コンテナ20の相互接続壁26が枢動アーム30に接続され又は取り付けられて収納コンテナ内部24を定める。各枢動アーム30の配向は、収納位置とアクセス可能位置の間で枢動するにつれて変化する。収納位置ではアーム軸31が直立配向を有し(図2Aを参照)、アクセス可能位置ではアーム軸31が実質的に水平な配向を有する(図2Bを参照)。枢動アーム30の実施形態及び構成は他にも考えられ、これらも本開示の範囲内である。別の実施形態では、枢動アーム30が、ロッド、梁、棒、ポール、シャフト、又は複数の部材で構成された相互接続リンケージのうちの1つである。別の実施形態では、収納ユニット10が1つの枢動アーム30のみを有する。
枢動アーム30の第2の端部32Bには収納コンテナ20が取り付けられる。「取り付けられる」ということからは、収納コンテナ20が、枢動アーム30に取り付けられた別の収納用物体であることも、或いは枢動アーム30と一体であることもできると理解される。例えば、図2A及び図2Bでは、各枢動アーム30の第2の端部32Bにおける枢動アーム30の本体が収納コンテナ20の相互接続壁26のうちの1つを定めているので、収納コンテナ20が枢動アーム30と一体である。収納コンテナ20は、動作時には枢動軸34Aを中心に枢動アーム30と共に枢動する。収納コンテナ20及び枢動アーム30は、相対的な動きを伴わずに共に移動する。収納コンテナ20は、枢動アーム30の第2の端部32Bに対しては枢動、回転又は移動しない。収納コンテナ20は、枢動アーム30との間の相対的な動きを伴わずに枢動アーム30と共に移動する。収納コンテナ20と枢動アーム30との間のこの関係は、収納コンテナ20が枢動軸34Aを中心に枢動する際に収納コンテナ20の配向の変化を可能にする。図2Aを参照すると、収納位置では、収納コンテナ20の配向が、頭上位置に存在することによってアクセスできないままである収納コンテナ内部24のアイテム11を支持するバスケット又はバケットを定めることができる。図2Bを参照すると、アクセス可能位置では、収納コンテナ20の配向が収納位置とは異なり、居住者がアイテム11に容易にアクセスできるように小空間(cubbyhole)又はアクセス可能なコンパートメントを定めることができる。
図2A、図2B及び図3を参照すると、枢動アーム30は、少なくとも収納位置からアクセス可能位置に枢動すると住居用住戸12の居住者に見える。収納位置では、枢動アーム30が隣接する壁12Cのスロット内に引っ込み又は隠れ、或いは頭上構造14の直立部分によって見えなくなることができる。
枢動アーム30の第1の端部32Aは、枢動軸34Aを定める固定枢軸34に枢動可能に取り付けられる。枢軸34は不動である。枢軸34は、住居用住戸12内で移動しない。枢軸34は、壁12C、頭上構造14及び頭上収納エリア16に対して不動である。枢軸34は、収納コンテナ20が収納位置にある時には収納コンテナ20の下方に存在する。このような機能性を可能にする枢軸34の異なる実施形態も本開示の範囲内である。
図2Bを参照すると、収納コンテナ20がアクセス可能位置にある時には、床12Aから測定した場合に枢軸34が収納コンテナ20の同調壁26Cとほぼ同じ高さである。図2A及び図2Bでは、床12Aから測定した枢軸34の高さが6フィート(1.8m)未満である。図2A及び図2Bでは、床12Aから測定した枢軸34の高さが3フィート(0.9m)よりも大きく4フィート(1.2m)未満である。図2A及び図2Bでは、床12Aから測定した枢軸34の高さが平均的な成人女性の身長よりも低い。床12Aから測定した枢軸34の高さは、車椅子に座った人物がアクセス可能位置にある収納コンテナ20内のアイテム11にアクセスできるほど十分に低いことができる。図2A及び図2Bでは、枢軸34が、下部構造15の最上面よりも床12Aの近くに位置する。このような低い又はアクセスしやすい枢軸34の高さは、収納コンテナ20が収納位置にある時に、収納コンテナ20が枢軸34の高さまで、従って居住者がアクセスしやすい高さまで下向きに枢動することを可能にする。図2A及び図2Bでは、枢軸34が、住居用住戸12の最も近い直立した壁12Cのすぐ隣に配置されている。枢軸34を機械的に可能でありかつ実現可能である限り最も近い壁12Cに近付けて配置することで、できるだけ長い幾何学的レバーアームが可能になり、枢軸34がより床12Aの近くに配置されることが可能になる。また、枢軸34を機械的に可能でありかつ実現可能である限り最も近い壁12Cに近付けて配置することで、枢軸34を隠すことが容易になることによって美観を改善することもできる。また、枢軸を壁12Cから離して配置すると、枢軸34を壁12Cに連結するいずれかの構造上のモーメント荷重が増加するので、枢軸34を機械的に可能でありかつ実現可能である限り最も近い壁12Cに近付けて配置することは、枢軸34及びその支持構造のうちのいずれかが担わなければならない荷重を抑えるのにも役立つ。
図2A及び図2Bを参照すると、枢軸34は、下部構造15に固定して取り付けられ、住居用住戸12の最も近い直立した壁12Cのすぐ隣に配置されている。枢軸34は、収納式ベッド15Aの側壁を通り、第1の端部32Aにおいて枢動アーム30の本体を通って延びる、細長いバー又はリンケージである。枢軸34は、他のいずれかの好適な機械的構造とすることもできる。例えば、枢軸34は、ボールベアリングであり又はボールベアリングを含むことができる。このように、枢軸34は、枢軸34に最も近い壁12Cではなく下部構造15に取り付けられているが、それでも壁12Cに近接している。この結果、収納コンテナ20が下部構造15に対して移動できるようになる。例えば、図2Bに示すように、収納コンテナ20は、アクセス可能位置にある時に下部構造15の前方に配置されるように収納位置から下向きに枢動する。後壁26Bに平行な最も近い壁12Cから測定した収納コンテナ20の後壁26Bの奥行きは、同じ壁12Cから測定した下部構造15の前面の奥行きよりも大きい。枢動アーム30は、アーム軸31に平行に測定した、第1及び第2の端部32A、32B間に定められる長さLを有する。枢動アーム30の長さLは、下部構造15の前面と下部構造15が接している壁12Cとの間の距離Dよりも大きい。従って、図2A及び図2Bでは、枢動アーム30の長さLが、アクセス可能位置における下部構造15からの収納コンテナ20の距離に関連する。この関係は、枢動アーム30が収納コンテナ20を下部構造15の前方で枢動させるのに役立つ。従って、収納コンテナ20は、アクセス可能位置では下部構造15を越えてその前方で下向きに枢動する。従って、収納コンテナ20内のアイテム11にアクセスするために壁12C、下部構造15、又は床12A上の家具を移動させる必要はない。図2A及び図2Bを参照すると、収納コンテナ20は、収納コンテナ20が決して下部構造15の下方まで又は下部構造15よりも低い高さに下向きに枢動しないように、下部構造15の底部よりも上方の最下限位置を有する。この最下限位置は、機械的ストップ又はブレーキを使用して確立することができる。
別の実施形態では、枢軸34が下部構造15以外の構造に固定して取り付けられる。例えば、枢軸34は、下部構造15が支持されている又は接している最も近い壁12Cに取り付けることができる。枢軸34は、壁12Cを支持しているスタッドに直接取り付けることも、或いは壁12Cから突出するブラケットに間接的に取り付けることもできる。
いくつかの構成では、図2Aを参照すると、収納位置では収納コンテナ20が下部構造15の上方に存在して下部構造15と整列している。図2Aでは、収納位置における収納コンテナ20の壁12Cからの奥行きが、同じ壁12Cからの下部構造15の奥行きと同じである。図2Aでは、収納位置における収納コンテナ20の同調壁26Cの壁12Cからの奥行きが、同じ壁12Cからの下部構造15の前面の奥行きと同じである。収納コンテナ20は、収納位置にある時には下部構造15を越えて突出せず、従って下部構造15との間により美的な関係を形成することができる。収納コンテナ20は、下部のアクセス可能位置から収納位置に枢動する際に、下部構造15の上方で下部構造15に一致して枢動することができる。図2Aでは、収納コンテナ20の後壁26Bが収納式ベッド15Aの最上面から垂直距離VDだけ分離している。同調壁26Cなどの、収納コンテナ20の相互接続壁26のうちの1つ又は2つ以上は、下部構造15の観察可能な表面と同一又は同様の表面仕上げ又は色などを有することによってこれらの表面と視覚的に類似することができる。
図2Aを参照すると、下部構造15は、内部空間12E内に開口するキャビネットドアなどの1又は2以上のドア15Bを含むことができる。収納コンテナ20は、アクセス可能位置において下部構造15の前方に配置された時に、ドア15Bが開いた時の対応するドア15Bの寸法よりも大きな距離だけ収納コンテナ20の後壁26Bが下部構造15の前方で間隔を空けるように枢動アーム30上に配置される。このような構成では、たとえ収納コンテナ20が下部構造15の前方に位置する場合でも下部構造15のドア15Bを開くことができる。
図1A~図2Aには、収納位置における収納コンテナ20の特徴を示す。収納コンテナ20は、頭上収納エリア16内に配置される。従って、頭上収納エリア16は、収納コンテナ20がアクセスを受けていない時には収納コンテナ20によって隠れている。また、収納コンテナ20は頭上構造14とも隣接している。収納コンテナ20及び頭上構造14は、床12Aから測定した高さが同じである。収納コンテナ20は、天井12Dに近接して取り付けられる。収納コンテナ20は、天井12Dのすぐ下で、収納コンテナ20の枢動運動を可能にするのに十分な間隔を空けている。収納コンテナ20の寸法の1つの非限定的な例は、18インチ(46cm)の高さ及び36インチ(91cm)の奥行きである。同調壁26Cは実質的に直立している。「実質的に」ということからは、その垂直ベクトルの大きさがその水平ベクトルの大きさよりもはるかに大きいことが理解される。同調壁26Cは、頭上構造14の直立可視壁14Aと連続している。収納コンテナ20が頭上収納エリア16を占有した時には、同調壁26Cと隣接する直立可視壁14Aとの間に観察可能な間隙が存在しない。収納コンテナ20が頭上収納エリア16を占有した時には、同調壁26Cと隣接する直立可視壁14Aとの間にシームレスな視覚的移行が存在する。さらに、同調壁26Cは、直立可視壁14Aと視覚的に同調する。「視覚的に同調する」ということからは、同調壁26Cが直立可視壁14Aと同様又は同一に見えることが理解される。従って、収納コンテナ20が頭上収納エリア16を占有した時には、同調壁及び直立可視壁26C、14Aが一体に溶け込んでいるように見える。従って、収納位置における同調壁26Cと直立可視壁14Aとの間の同調性は、収納コンテナ20及び頭上構造14が住居用住戸12の居住者に連続する単一構造として見えることを可能にする。従って、同調壁26Cは、収納位置における収納コンテナ20が頭上構造14の可視部分の一部又は延長部分であるとの印象を与えることができる。
同調壁26Cと頭上構造14の直立可視壁14Aとの間の同調を達成するための異なる構成及び配置も可能である。例えば、図1A及び図1Bを参照すると、同調壁26Cは、直立可視壁14Aと同じ垂直方向長さを有する。図1A及び図1Bでは、同調壁26Cが、直立可視壁14Aと同じ色、パターン及びテクスチャのうちの1つ又は2つ以上を有する。収納コンテナ20の他の相互接続壁26も、頭上構造14の他の可視構造に同調することができる。例えば、図2Aを参照すると、収納コンテナ20が収納位置にある時には後壁26B及び底面26BSが見える。このような構成では、後壁26Bに隣接する頭上構造14の対応する下壁又は底壁14Bも、同じ奥行き、色又はパターンなどを有することによって後壁26Bに同調することにより、収納位置における収納コンテナ20と隣接する頭上構造14との間の見た目の連続性及び同調性を強化する。
従って、同調壁26Cは、収納位置において見える数少ない又は唯一の相互接続壁26であるため、収納コンテナ20を隣接する頭上構造14(例えば、キャビネット14’、隔壁14’’、天井12Dの懸架部分14’’など)に対して隠し、適合させ、調和させ、カモフラージュし、又は融合させるように機能すると理解することができる。従って、同調壁26Cは、収納コンテナ20が隣接する頭上構造14の一部であるように又は隣接する頭上構造14と連続しているように見せるのに役立つ。同調壁26Cは、収納コンテナ20が収納位置にある時に収納コンテナ20内のアイテム11を隠し又は見えなくする。従って、収納位置では、同調壁26Cが、居住者が空間12E内に存在する時に収納コンテナ内部24内のアイテム11を見ること又は観察することを防ぎ又は妨げる。
収納位置における収納コンテナ20と隣接する頭上構造14との間の同調性は、収納コンテナ20のアイテム11が同調壁26Cによって視界から隠れるとともに、収納コンテナ20が住居用住戸12の構造の一部であるように見えるという両方の理由で住居用住戸12の美観に寄与する。このため、収納コンテナ20は、居住空間のリビングエリア又は商業用ショールームの内装などのデザイン及び見た目が重要な状況で使用することができる。
図2Bには、アクセス可能位置における収納コンテナ20の特徴を示す。収納コンテナ20は、頭上収納エリア16の下方に配置される。収納コンテナ20は、頭上構造14よりも床12Aの近くに配置される。収納コンテナ20及びアイテム11は、住居用住戸12の床12Aに近接して、居住者が収納コンテナ20からアイテム11を出し入れするのに快適な低い位置に懸架される。同調壁26Cは、収納コンテナ内部24を明らかにし、その中のアイテム11にアクセスすることを可能にする。従って、本明細書では同調壁26Cを「アクセス壁26C」と呼ぶこともできる。下降したアクセス可能位置では、アクセス壁26Cが実質的に水平である。「実質的に」ということからは、その垂直ベクトルの大きさがその水平ベクトルの大きさよりもはるかに大きいことが理解される。例えば、図2Bに示すように、アクセス壁26Cは、水平面に対して比較的小さな角度を形成する。この角度は、0度よりも大きく20度よりも小さいことができる。従って、このような実質的に水平なアクセス壁26Cは水平面に対して傾き、後壁26Bに向かって下向きに傾斜する。このアクセス壁26Cの配向は、収納コンテナ20がアクセス可能位置に遷移する際に収納コンテナ20からアイテム11が滑り落ちる可能性を低下させるのに役立つ。実質的に水平なアクセス壁26Cは、居住者がアイテム11を調べ、仕分けし、再配置し、及び/又は保管するのに役立つ棚を形成する。アクセス可能位置に枢動する際にアクセス壁26Cの配向が変化することで、収納コンテナ20は、収納コンテナ内部24へのアクセスを制御するドア又は他の同様の障壁を含まないままであることができる。代わりに、収納コンテナ内部24へのアクセスは、同調壁26Cが受ける単純な配向の変化によって提供される。従って、居住者は、収納コンテナ20内にアイテム11を隠す/収容するため又は収納コンテナ20にアクセスするためにドアを開閉する必要がない。収納位置に向かって枢動する際のアクセス壁26Cの配向の変化は、アイテム11を収納コンテナ内部24内に維持するように機能するので、居住者は、アイテム11を収納コンテナ20内に配置する際に忘れずにドアを閉める必要もない。このことは、収納コンテナ20の使い勝手及びその安全性に寄与する。
図2B及び図4Cを参照すると、アクセス可能位置では収納コンテナ内部24全体にアクセス可能である。収納コンテナ20は、その正面全体に沿って開口する。アクセス可能位置では、居住者が収納コンテナ内部24の幅及び高さ全体にアクセスすることができる。別の実施形態では、アクセス可能位置において収納コンテナ内部24の一部のみにアクセス可能である。
図4A~図4Cを参照すると、収納コンテナ20の移動は、居住者が手動で、又は動力の補助を受けて実行することができる。図4A~図4Cでは、収納ユニット10が動力源を含む。具体的には、収納ユニット10はモータアセンブリ140を有する。モータアセンブリ140は、収納コンテナ20を収納位置とアクセス可能位置との間で移動させるために収納コンテナ20に動力を供給する。図示の実施形態では、利用可能な空間を最適化するために、モータアセンブリ140が、頭上構造14に隣接する頭上収納エリア16内に取り付けられる。モータアセンブリ140に隣接して音響タイルを取り付け、モータアセンブリ140を整備するために取り外すことができる。モータアセンブリ140はモータ142を含む。モータ142を壁12Cなどの適所に固定するために、好適なブラケット又は取り付け具を設けることもできる。モータ142は、1又は2以上の移動部材144Aに駆動係合(drivingly engages)する。移動部材144Aは、収納コンテナ20を収納位置とアクセス可能位置との間で移動させるように収納コンテナ20に取り付けられる。モータ142は、スイッチを使用して手動で制御することも、或いはモータ142と通信するリモコンを使用してその作動を遠くから制御することもできる。モータ142は、ギアボックスを有することができる。モータ142は、手動で動作するクランクを有することができる。
図4A~図4Cの実施形態では、移動部材144Aがモータケーブル144Aを含む。モータケーブル144Aは、モータ142によって駆動される駆動シャフト145と共に回転するように取り付けられた1又は2以上の滑車146に巻かれる。滑車146が回転することで、モータケーブル144Aの巻き取り及び巻き取り解除が行われる。各モータケーブル144Aの端部は、モータケーブル144Aの巻き取り及び巻き取り解除によって収納コンテナ20が枢動軸34Aを中心に枢動するように収納コンテナ20に取り付けられる。
モータアセンブリ140を用いた収納コンテナ20の移動は以下のように行われる。第1の配向を有する収納位置から収納コンテナ20を下降させるには、モータ142がモータケーブル144Aを繰り出すように回転することにより、駆動シャフト145を駆動させて制御された巻き取り解除を実行する。この結果、モータケーブル144Aに弛みが生じ、収納コンテナ20が重力に基づいて下向きに枢動できるようになる。収納コンテナ20をアクセス可能位置から上昇させるには、モータ142がモータケーブル144Aを滑車146に巻き取るように回転することによってモータケーブル144Aを引き込む。この結果、モータケーブル144Aから弛みが除去されて張力が加わり、枢動軸34Aの周囲で収納コンテナ20を上向きに枢動させる。
収納コンテナ20を移動させる他の技術も本開示の範囲内である。別の実施形態では、以下に限定するわけではないが、手動機構及び/又はばねばかり(spring balance)を有するクランクを含む他のいずれかの好適なタイプの駆動部によって動力が供給される。ある実施形態では、収納ユニット10が、収納コンテナ20の移動をモニタして収納コンテナ20の過度な下降、或いは上昇又は下降中における物体との接触を防ぐセンサを含む。同様に、収納ユニット10は、収納コンテナ20の下向き移動を制限する停止部材を含むこともできる。
収納コンテナ20を移動させるこのような他の技術の1つを図7A~図7Cに示す。モータアセンブリ140のモータ142は、収納コンテナ20の一方の側壁26Aの外面に取り付けられる。モータ142は、側壁26Aと住居用住戸12の1つの壁12Cとの間に配置される。モータ142は、収納コンテナ20を収納位置とアクセス可能位置との間で移動させるように機能する。モータ142は、収納コンテナ20を枢動軸34Aの周囲で移動させる。モータ142の出力は駆動シャフト145を回転駆動させ、駆動シャフト145は、駆動シャフト145によって定められる軸の周囲で駆動シャフト145と共に回転するスプール147に取り付けられる。駆動シャフト145と駆動シャフト145に取り付けられたスプール147との間には滑りがない。スプール147及び駆動シャフト145は、収納コンテナ20を枢動軸34Aの周囲で移動させる。各スプール147にはケーブル144Aが巻かれ、ケーブル144Aの一端は1つの壁12Cに固定される。図7A~図7Cのモータアセンブリ140を用いた収納コンテナ20の移動は以下のように行われる。第1の配向を有する収納位置から収納コンテナ20を下降させるには、モータ142がモータケーブル144Aを繰り出すようにスプール147を回転させることにより、駆動シャフト145を駆動させて制御された巻き取り解除を実行する。この結果、モータケーブル144Aに弛みが生じ、収納コンテナ20が重力に基づいて下向きに枢動できるようになる。収納コンテナ20をアクセス可能位置から上昇させるには、モータ142がモータケーブル144Aをスプール147に巻き取るように駆動シャフト145を反対方向に回転させることによってモータケーブル144Aを引き込む。この結果、モータケーブル144Aから弛みが除去されて張力が加わり、枢動軸34Aを中心にして収納コンテナ20を上向きに枢動させる。
図7A~図7Cを参照すると、駆動シャフト145及びスプール147は、収納コンテナ20の収納構造22によって定められる収納コンテナ内部24に配置される。駆動シャフト145及びスプール147は、収納コンテナ20がアクセス可能位置にある時に定められる、収納コンテナ内部24の上部及び後部付近に配置される。この駆動シャフト145及びスプール147の位置付けは、収納コンテナ20が収納位置にある時に、収納コンテナ20の境界壁26Dが壁12Cに直接当接することを可能にする。スプール147及び/又は駆動シャフト145は、収納コンテナ20がアクセス可能位置にある時にアクセスを受けないように部分的に又は完全に包み込むことができる。
図7Cを参照すると、各スプール147は、スプール147の外面の周縁部全体に沿って延びる、横方向に間隔を空けた溝147Aを有する。溝147Aは、スプール147に巻かれたケーブル144Aの一部を受け取るようなサイズ及び形状を有する。溝147Aは、ケーブル144Aの一部のために横方向に間隔を空けた位置を提供することにより、収納コンテナ20を上昇及び下降させるためにスプール147が回転する際にケーブル144Aが束になり又は重なり合うのを抑え又は防ぐのに役立つ。
収納コンテナ20を移動させる他の技術も本開示の範囲内である。他の1つの考えられる技術では、モータ142が、床12A付近で駆動シャフト145を駆動するように床12Aに固定して又は床12A付近に取り付けられる。モータ142は、駆動シャフト145を駆動してケーブル144Aを移動させる。ケーブル144Aは、駆動シャフト145又はそのスプール147から上向きに延び、頭上収納エリア16内に配置された滑車146を巡り、収納コンテナ20に固定して取り付けられたケーブル144Aの端部に至る。このモータアセンブリ140の構成では、モータ140、駆動シャフト145、スプール147及び/又は滑車146などのモータアセンブリ140の一部を壁12Cの背後に、従って見えない所に収納することができる。
図2A及び図2Bを参照しながら、アイテム11を頭上収納エリア16内に収納する方法を開示する。この方法は、収納コンテナ20が頭上収納エリア16の下方に存在している間に、枢動アーム30に取り付けられた収納コンテナ20にアイテム11を積み込むことを含む。方法は、枢動アーム30及び収納コンテナ20を上向きに頭上収納エリア16内に枢動させることを含む。収納コンテナ20の壁26Cは直立して、直立した頭上構造14、及び/又は底板又は壁のような頭上構造14の他の可視構造と連続するようになる。収納コンテナ20の壁26Cは、直立した頭上構造14と視覚的に同調する。
実施形態では、住居用住戸12が、収納位置における収納コンテナ20に隣接する1又は2以上の頭上構造14を有しておらず、収納位置における収納コンテナ20の下方の1又は2以上の下部構造15を有していない。このような実施形態では、収納コンテナ20を、収納位置において壁12Cに隣接して、またその側方の構造に隣接しないように相互接続壁12Cから間隔を空けて配置することができる。このような実施形態では、収納コンテナ20が住居用住戸12内で視覚的に目立ってしまうことがある。
実施形態では、住居用住戸12が、収納位置における収納コンテナ20に隣接する1又は2以上の頭上構造14を有していない。このような実施形態では、頭上収納エリア16が下部構造15の上方かつ天井12Dの下方に定められ、住居用住戸12の壁12C以外の構造によって側方を区切られない。このような実施形態の例を図8A~図8Dに示す。
図8A~図8Dでは、住居用住戸12が様々な下部構造15を含む。収納コンテナ120が収納位置にある時には、全ての下部構造15が頭上収納ユニット110の収納コンテナ120の下方に配置される(図8A及び図8Bを参照)。下部構造15は、住居用住戸12の異なる部屋又は区画に機能性を提供する。例えば、下部構造15は、シンク15C、コンロ15D、冷蔵庫15E及びキッチンキャビネット15Fなどの、キッチンに機能性を提供する物体を含む。下部構造15は、リビングルーム兼ベッドルームに機能を提供するように、収納式ベッド15A、長椅子又はオットマン15Gも含む。下部構造15は、壁12Cのうちの1つ又は2つ以上に取り付けられ、これらによって支持され、及び/又は床12Aによって支持することができる。住居用住戸12は、さらに多くの又は少ない下部構造15を有することもできると理解されるであろう。
キッチンキャビネット15F、冷蔵庫15E及びコンロ15Dなどの下部構造15の一部は、内部空間12E内に開口する1又は2以上のドアを有することができる。収納コンテナ120は、アクセス可能位置において下部構造15の前方に配置された時に、ドアが開いた時の対応するドアの寸法よりも大きな距離だけ収納コンテナ120の後壁126Bが下部構造15の前方で間隔を空けるように枢動アーム130上に配置される。このような構成では、たとえ収納コンテナ120が下部構造15の前方に位置する場合でも下部構造15のドアを開くことができる。
図8A~図8Dを参照すると、住居用住戸12は、頭上収納エリア16に隣接して頭上収納エリア16を部分的に区切る頭上構造14を有していない。頭上収納エリア16は、住居用住戸12の対向する壁12C間に延びている。「対向する」壁12Cは、住居用住戸12の内部空間12Eの直線距離だけ互いに間隔を空けた互いに平行な壁12Cである。図8A~図8Dには、対向する壁12Cの一方のみを示す。頭上収納エリア16は、天井12Dに最上部境界を有し、そこから下部構造15によって定められる最下部境界まで床12Aに向かって下向きに延び、その側面境界を壁12Cによって定められている。図8A~図8Dを参照すると、下部構造15によって定められる頭上収納エリア16の最下部境界は、下部構造15の上面によって定められる均一な高さを有する。下部構造15によって定められる頭上収納エリア16の最下部境界は、床12Aから測定した高さが、対向する壁12C間の距離全体にわたって同じある。従って、頭上収納エリア16は、2つの対向する壁12C間の距離全体に及び、或いはこれらにわたって延びることができる。
図8A及び図8Bを参照すると、収納コンテナ120が収納位置にある時には、下部構造15と収納コンテナ120との間に間隙17が定められる。間隙17は、収納位置にある収納コンテナ120によって占有されないままの頭上収納エリア16の部分又は容積である。間隙17は、上述した垂直距離VD、及び水平距離HDを有する。間隙17の水平距離HDは、住居用住戸12の対向する壁12C間に定められる。水平距離HDの大きさは、垂直距離VDの大きさよりも大きい。垂直距離VDは、収納コンテナ120の後壁126Bと下部構造15の最上面との間に定められる。垂直距離VDは、対向する壁12C間の水平距離HD全体を通じて均一である。間隙17は、収納コンテナ120が収納位置からアクセス可能位置に枢動する際に下部構造15を乗り越えることを可能にする、収納コンテナ120の底部と1又は2以上の下部構造15の上部との間の空間である。間隙17は、収納コンテナ120がたどる枢動運動の経路において、同調壁126Cと後壁126Bとの交点に定められる収納コンテナ120の前縁129が1又は2以上の下部構造15を乗り越えることができるようなサイズを有する。図9を参照すると、前縁129は、枢軸34を中心に連続下向き円弧Aに沿って移動できるように、間隙17によって下部構造15から十分に離間している。収納コンテナ120が収納位置にある場合、前縁129によって定められる円弧Aは、その初期位置において最高点HPを有する。収納コンテナ120がアクセス可能位置にある場合、円弧Aは、前縁129がその最終位置にある時に最下点LPを有する。前縁129は、円弧Aに沿って移動する際に最高位置HPを超えて上昇しない。間隙17の垂直距離VDの非限定的な例としては、約1~1.5ftが挙げられる。間隙17は、下部構造15の上方に、壁12Cに取り付け又は下部構造15の上面に支持できる、間隙17内の陳列物が見える陳列エリア又は陳列ゾーンも提供する。
図8A~図8Dを参照すると、収納コンテナ120は、住居用住戸12の対向する壁12C間に延びている。収納コンテナ120は、住居用住戸12の対向する壁12C間に延びてその距離全体に及ぶ。収納コンテナ120の側壁126Aは、対向する壁12Cの一方に直接隣接し、別の側壁126Aは、他方の対向する壁12Cに直接隣接する。収納コンテナ120の側壁126Aは、対向壁12Cによって定められる平面に対して平行な平面を定める。ある実施形態では、収納コンテナ120が対向する壁12C間に延びて、その10フィートよりも長く距離全体よりも短い距離に及ぶ。ある実施形態では、収納コンテナ120が対向する壁12C間に延びて、その約14フィートの距離に及ぶ。図8Aを参照すると、収納コンテナ120が収納位置にある時には、頭上収納エリア16の一部が収納コンテナ120によって隠され又は占有され、頭上収納エリア16の占有されていない残り部分が間隙17である。
図8B及び図8Cを参照すると、収納コンテナ120は、住居用住戸12の対向する壁12C間に延びてその距離全体に及ぶ長い同調壁126Cを有する。後壁126Bは、同調壁126Cに垂直に接続される。図8Dを参照すると、アクセス可能位置では後壁126Bが実質的に直立し、収納位置(図8Aを参照)では後壁126Bが実質的に水平である。収納コンテナ120がアクセス可能位置にある時には、後壁126Bの高さHBWが定められる(図8Dを参照)。収納コンテナ120が収納位置にある時には、後壁126Bの高さHBWが同調壁126Cの高さHCWよりも大きい(図8Aを参照)。1つの考えられる非限定的な構成では、後壁126Bの高さHBWが約3フィート(0.9m)であり、同調壁126Cの高さHBCが約1~約1.5フィート(0.3~0.5m)である。後壁126Bと同調壁126Cとの間の高さの違い、及び収納位置とアクセス可能位置との間で移動する際のこれらの壁126B、126Cの配向の変化は、収納コンテナ120がアクセス可能位置にある時に「高く」なり、従って高さのあるアイテム11(図8Dを参照)の収容を可能にするとともに、収納コンテナ120が収納位置において目立ちにくいように小さな垂直プロファイルを有する(図8Aを参照)ことを可能にする収納コンテナ120の構成を定めるのに役立つ。図8Aを参照すると、後壁126Bと同調壁126Cとの間の高さが違うことで、収納コンテナ120は、収納位置において隣接する壁12Cからその高さよりも「突出」することができる。同調壁126Cは、収納コンテナ120が収納位置にある時に収納されたアイテム11を隠すのに必要な最小の寸法とすることができる。図8Dを参照すると、収納コンテナ120は、同調壁126Cの自由端から収納コンテナ内部124に垂直に延びるバリア壁(barrier wall)126Eを有する。バリア壁126Eは、アクセス可能位置では直立配向を有する。バリア壁126Eは、アクセス可能位置において定められる後壁126Bの高さHBWよりも小さな高さを有する。バリア壁126Eは、アクセス可能位置において定められる後壁126Bの高さHBWの3分の1未満の高さを有する。バリア壁126Eは、アクセス可能位置において、収納コンテナ内部124にアイテム11を保持するのに役立つ収納コンテナ120のリップを形成する。収納位置では、同調壁126Cが実質的に直立し、その自由な上端は天井12Dに近接する。
図8A~図8Dを参照すると、枢動アーム130は上述した枢動アーム30と同様であり、従って枢動アーム30の特徴及び機能に関する説明は枢動アーム130に準用される。収納ユニット110は3つの枢動アーム130を有する。枢動アーム130のうちの2つの枢動アーム130の一部は、収納コンテナ120の側壁126Aを形成する。図8C及び図8Dを参照すると、第3の枢動アーム130は、収納コンテナ内部124を2つの部分に分割する分離壁(dividing wall)を形成する。収納コンテナ内部124の各部分は異なる形で使用することができる。例えば、収納コンテナ内部124の一方の部分はアイテム11を収納するために使用することができ、もう一方の部分は机及び椅子を含んでオフィス空間として使用することができる。図8A及び図8Bを参照すると、第3の枢動アーム130の一部は露出しており、収納位置にある時には下部構造15の上方の陳列エリア又はゾーンの分離壁のように見える。第3の枢動アーム130の残りは、隣接する下部構造15間に隠れている。図8Bを参照すると、収納コンテナ120がアクセス可能位置にある時には、枢軸34が、床12Aから測定した場合に収納コンテナ120の同調壁126Cよりも高い位置に存在する。枢軸34は、収納コンテナ120が収納位置にある時には、床12Aから測定した場合に収納コンテナ120の同調壁126Cよりも低い位置に存在する。枢軸34は、全ての下部構造15の最上面よりも床12Aの近くに位置する。
収納コンテナ120は、収納位置にある時には天井12Dのすぐ下方に配置される(図8Aを参照)。収納コンテナ120が天井12Dのすぐに近くに存在することは、収納コンテナ120を住居用住戸12内の不動構造のように見せるのに役立つ。収納コンテナ120が収納位置において壁12C及び天井12Dに近いと、収納コンテナ120のアイテム11が同調壁126Cによって視界から隠れるとともに、収納コンテナ120が住居用住戸12の構造の一部のように見えるという両方の理由で住居用住戸12の美観に寄与する。
図1A~図7Cに関連する住居用住戸12、下部構造15、頭上収納エリア16及び収納ユニット10の特徴、機能及び利点についての上記説明は、図8A~図8Dに示す住居用住戸12、下部構造15、頭上収納エリア16及び収納ユニット110に準用される。
以上を踏まえると、収納ユニット10、100は、頭上位置に収納可能であり、下降及び上昇することができ、収納コンテナ20、120の配向を収納位置とアクセス可能位置との間で変換する動きを有する収納コンテナ20、120を有すると理解することができる。収納ユニット10、110は、比較的小型の住居用住戸12で使用する場合には、収納する必要があるアイテム11によって占有される空間を最小化するのに役立つ。アクセス可能位置では、収納コンテナ20、120を便利な高さに下降させて積み下ろしを容易にすることにより、踏み台の必要性及び不便さ、並びに居住者が踏み台から落ちた場合に負傷する可能性を排除することができる。収納ユニット10、110は、アイテム11の収納及び容易な取り出しを支援することにより、比較的小型の住居用住戸12の利用可能な居住空間を増加させるのに役立つ。収納ユニット10、110は、居住者が踏み台のみを使用して頭上に収納することが困難又は不可能であるはずの重いアイテム11を頭上に収納することを可能にすることもできる。
本文書で説明した実施形態は、本技術の可能な実装の非限定的な例を示すものである。当業者であれば、本開示を検討した時点で、本明細書で説明した実施形態に本開示の範囲から逸脱することなく変更を加えることができると認識するであろう。例えば、本明細書で使用している「水平な(horizontal)」、「垂直な(vertical)」及び「直立した(upright)」という記述用語は、特徴を水平面に対して完全に水平又は完全に垂直であることに限定するものではない。これらの特徴は、実質的に水平又は垂直のままである限り、水平及び垂直から逸脱することができる。同様に、本明細書では収納ユニット10、110を住居用住戸12の一部として開示しているが、収納ユニット10、110は、商業又は工業ユニットなどの他のタイプの建物ユニットで使用することもできると理解されるであろう。さらに、収納ユニット10、110は、キット又は組み立て前の部品として提供し、これらを既存の住居用住戸12内で改造の一部として組み立てて設置することもできる。当業者であれば、本開示に照らしてさらなる修正を実行することができ、このような修正も本技術の範囲内と考えられる。
Claims (57)
- 住居用住戸であって、
空間を区切る天井、床、及び壁と、
頭上収納ユニットと、
を備え、前記天井の下方の前記空間の一部は頭上収納エリアであり、前記頭上収納ユニットは、
固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、前記枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、
収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、前記枢動アームに取り付けられ、前記枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナと、
を含み、前記相互接続壁の1つはアクセス壁であり、
前記収納位置では、前記収納コンテナが前記頭上収納エリア内に配置されて、前記アクセス壁が直立し、
前記アクセス可能位置では、前記収納コンテナが前記頭上収納エリアの下方に配置されて、前記アクセス壁が前記収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、
住居用住戸。 - 前記空間を区切る前記壁は、前記空間によって離間した2つの対向する壁を含み、前記収納コンテナは、前記2つの対向する壁間の空間に広がる、
請求項1に記載の住居用住戸。 - 前記空間を区切る前記壁は、前記空間によって離間した2つの対向する壁を含み、前記収納コンテナは、前記住居用住戸の前記2つの対向する壁間の空間全体に広がり、前記収納コンテナの前記相互接続壁のうちの1つは、前記2つの対向する壁の一方に隣接し、前記収納コンテナの前記相互接続壁のうちの別の1つは、前記2つの対向する壁の他方に隣接する、
請求項1又は2に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナの前記相互接続壁は、前記アクセス壁と垂直に相互接続された後壁を含み、該後壁は、前記アクセス可能位置では直立し、前記収納位置では実質的に水平であり、前記後壁は、前記アクセス可能位置における高さが前記収納位置における前記同調壁の高さよりも大きい、
請求項1から3のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記後壁の前記高さは約3フィートであり、前記アクセス壁の前記高さは1~1.5フィートである、
請求項4に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナは、前記アクセス壁の自由端から収納コンテナ内部に垂直に延びるバリア壁を有し、該バリア壁は、前記アクセス可能位置において直立配向を有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 頭上構造及び下部構造を備え、前記頭上構造は、前記下部構造の上方の空間内に前記天井に近接して位置し、前記頭上構造は、前記頭上収納エリアの一部を区切り、直立可視壁を有し、前記収納位置では、前記収納コンテナが、前記頭上構造に隣接して前記頭上収納エリア内に配置され、前記アクセス壁が直立して前記直立可視壁と連続し、アクセス壁が前記直立可視壁と視覚的に同調する、
請求項1に記載の住居用住戸。 - 前記アクセス壁は、前記アクセス可能位置において実質的に水平である、
請求項1から7のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナは、前記収納位置において前記天井のすぐ下方に配置される、
請求項1から8のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記頭上収納エリアの下方の空間内に配置された下部構造を備え、前記収納コンテナは、前記アクセス可能位置において前記下部構造の前方に配置される、
請求項1に記載の住居用住戸。 - 前記頭上収納エリアの下方の空間内に配置された下部構造を備え、前記枢軸は、前記下部構造に固定して取り付けられる、
請求項1に記載の住居用住戸。 - 前記枢軸は、前記壁のうちの1つの壁のすぐ隣に配置される、
請求項11に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナは、前記収納位置において前記下部構造の上方で前記下部構造と整列する、
請求項10から12のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記下部構造は、前記空間内に開口する1又は2以上のドアを有し、前記収納コンテナは、前記アクセス可能位置において前記下部構造の前方に配置され、前記下部構造の前記ドアが開いた時の対応する前記ドアの寸法よりも大きな距離だけ前記下部構造の前方で間隔を空ける、
請求項10から13のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記枢動アームは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に定められる長さを有し、前記長さは、前記下部構造の前面と前記下部構造が接する壁との間の距離よりも大きい、
請求項10から14のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記床から測定した前記枢軸の高さは6フィート未満である、
請求項1から15のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記床から測定した前記枢軸の高さは、平均的な成人の人間の身長未満である、
請求項1から16のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記アクセス可能位置において、前記収納コンテナ内部全体がアクセス可能である、
請求項1から17のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナはドアを有していない、
請求項1から18のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 頭上収納エリアにアイテムを収納する方法であって、
アームに取り付けられた収納コンテナが前記頭上収納エリアの下方に存在している間に前記収納コンテナに前記アイテムを積み込むことと、
前記アーム及び前記収納コンテナを前記頭上収納エリア内に上向きに枢動させて、前記収納コンテナの壁を直立させることと、
を含む、方法。 - 前記収納コンテナに前記アイテムを積み込むことは、前記頭上収納エリアの下方に配置された下部構造の前方に前記収納コンテナが存在している間に前記収納コンテナに前記アイテムを積み込むことを含む、
請求項20に記載の方法。 - 前記アーム及び前記収納コンテナを上向きに枢動させることは、動力を使用して前記アーム及び前記収納コンテナを枢動させることを含む、
請求項20又は21に記載の方法。 - 前記収納コンテナに前記アイテムを積み込むことは、前記収納コンテナのドアを開くことなく前記収納コンテナに前記アイテムを積み込むことを含む、
請求項20から22のいずれか1項に記載の方法。 - 前記アーム及び前記収納コンテナを上向きに枢動させることは、前記収納コンテナの前記壁が、前記頭上収納エリアを区切る直立した頭上構造と連続し、前記収納コンテナの前記壁が、前記直立した頭上構造と視覚的に同調するように、前記アーム及び前記収納コンテナを枢動させることを含む、
請求項20から23のいずれか1項に記載の方法。 - 前記収納コンテナ内の前記アイテムにアクセスするために、前記アーム及び前記収納コンテナを下向きに枢動させて前記壁を水平にすることを含む、
請求項20に記載の方法。 - 前記壁が水平である時に、前記アイテムが前記収納コンテナから滑り落ちるのを防ぐことを含む、
請求項20に記載の方法。 - 前記アーム及び前記収納コンテナを下向きに枢動させることは、前記アーム及び前記収納コンテナを下向きに枢動させて、前記頭上収納エリアの下方に配置された下部構造の前方に前記収納コンテナを位置付けることを含む、
請求項25又は26に記載の方法。 - 前記アーム及び前記収納コンテナを下向きに枢動させることは、前記アーム及び前記収納コンテナを枢動させて前記収納コンテナを天井のすぐ下方に位置付けることを含む、
請求項20から27のいずれか1項に記載の方法。 - 住居用住戸であって、
空間を区切る天井、床、及び壁と、
前記天井に近接して位置し、直立可視壁を有する頭上構造、及び前記天井の下方で前記頭上構造に隣接して定められる頭上収納エリアと、
頭上収納ユニットと、
を備え、前記頭上収納ユニットは、
固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、前記枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、
収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、前記枢動アームの前記第2の端部に取り付けられ、前記枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナと、
を含み、前記相互接続壁の1つは同調壁であり、
前記収納位置では、前記収納コンテナが、前記頭上構造に隣接して前記頭上収納エリア内に配置され、前記同調壁が直立して、前記頭上構造の前記直立可視壁と連続し、前記同調壁が、前記直立可視壁と視覚的に同調し、
前記アクセス可能位置では、前記収納コンテナが前記頭上収納エリアの下方に配置されて、前記同調壁が前記収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、
住居用住戸。 - 前記頭上構造の下方の空間内に配置された下部構造を備え、前記収納コンテナは、前記アクセス可能位置において前記下部構造の前方に配置される、
請求項29に記載の住居用住戸。 - 前記頭上構造の下方の空間内に配置された下部構造を備え、前記枢軸は、前記下部構造に固定して取り付けられる、
請求項29に記載の住居用住戸。 - 前記枢軸は、前記壁のすぐ隣に配置される、
請求項31に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナは、前記収納位置において前記下部構造の上方で前記下部構造と整列する、
請求項30から32のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記下部構造は、前記空間内に開口する1又は2以上のドアを有し、前記収納コンテナは、前記アクセス可能位置において前記下部構造の前方に配置され、前記下部構造の前記ドアが開いた時の対応する前記ドアの寸法よりも大きな距離だけ前記下部構造の前方で間隔を空ける、
請求項30から33のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記枢動アームは、前記第1の端部と前記第2の端部との間に定められる長さを有し、前記長さは、前記下部構造の前面と前記下部構造が接する壁との間の距離よりも大きい、
請求項30から34のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記床から測定した前記枢軸の高さは6フィート未満である、
請求項29から35のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記床から測定した前記枢軸の高さは、平均的な成人の人間の身長未満である、
請求項29から35のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記アクセス可能位置において、前記収納コンテナ内部全体がアクセス可能である、
請求項29から37のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナはドアを有していない、
請求項29から38のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記同調壁は、前記アクセス可能位置において実質的に水平である、
請求項29から39のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 頭上収納ユニットであって、
枢軸を有する第1の端部から第2の端部に延び、前記枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、
収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、前記枢動アームの前記第2の端部に取り付けられ、前記枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナと、
を含み、前記相互接続壁の1つはアクセス壁であり、
前記収納位置では、前記収納コンテナが、頭上構造に隣接して頭上収納エリア内に配置され、前記アクセス壁が直立し、
前記アクセス可能位置では、前記収納コンテナが前記頭上収納エリアの下方に配置されて、前記アクセス壁が前記収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、
ことを特徴とする頭上収納ユニット。 - 前記収納コンテナは、10フィートよりも大きな長さを有する、
請求項41に記載の頭上収納ユニット。 - 前記収納コンテナの前記相互接続壁は、前記アクセス壁と垂直に相互接続された後壁を含み、該後壁は、前記アクセス可能位置では直立し、前記収納位置では実質的に水平であり、前記後壁は、前記アクセス可能位置における高さが前記収納位置における前記同調壁の高さよりも大きい、
請求項41又は42に記載の頭上収納ユニット。 - 前記後壁の前記高さは約3フィートであり、前記アクセス壁の前記高さは1~1.5フィートである、
請求項43に記載の頭上収納ユニット。 - 前記収納コンテナは、前記アクセス壁の自由端から収納コンテナ内部に垂直に延びるバリア壁を有し、該バリア壁は、前記アクセス可能位置において直立配向を有する、
請求項41から44のいずれか1項に記載の頭上収納ユニット。 - 前記アクセス壁は、前記アクセス可能位置において実質的に水平である、
請求項41から45のいずれか1項に記載の頭上収納ユニット。 - 前記アクセス可能位置において、前記収納コンテナ内部全体がアクセス可能である、
請求項41から46のいずれか1項に記載の頭上収納ユニット。 - 前記収納コンテナはドアを有していない、
請求項41から47のいずれか1項に記載の頭上収納ユニット。 - 住居用住戸であって、
空間を区切る天井、床、及び壁と、
前記天井の下方の前記空間内に配置された下部構造、及び前記下部構造と前記天井との間に定められた頭上収納エリアと、
頭上収納ユニットと、
を備え、前記頭上収納ユニットは、
固定枢軸に枢動可能に取り付けられた第1の端部から第2の端部に延び、前記枢軸によって定められる枢動軸を中心に枢動可能な枢動アームと、
収納コンテナ内部を定める相互接続壁を有し、前記枢動アームに取り付けられ、前記枢動アームと共に収納位置とアクセス可能位置との間で上昇及び下降するように枢動可能な収納コンテナと、
を含み、前記相互接続壁の1つはアクセス壁であり、
前記収納位置では、前記収納コンテナが前記頭上収納エリア内に配置され、前記下部構造の上方で間隔を空けて前記下部構造との間に間隙を定め、前記アクセス壁が直立し、
前記アクセス可能位置では、前記収納コンテナが前記頭上収納エリアの下方かつ前記下部構造の前方に配置されて、前記アクセス壁が前記収納コンテナ内部へのアクセスを提供する、
住居用住戸。 - 前記空間を区切る前記壁は、前記空間によって離間した2つの対向する壁を含み、前記収納コンテナは、前記2つの対向する壁間の空間に広がる、
請求項49に記載の住居用住戸。 - 前記空間を区切る前記壁は、前記空間によって離間した2つの対向する壁を含み、前記収納コンテナは、前記住居用住戸の前記2つの対向する壁間の空間全体に広がり、前記収納コンテナの前記相互接続壁のうちの1つは、前記2つの対向する壁の一方に隣接し、前記収納コンテナの前記相互接続壁のうちの別の1つは、前記2つの対向する壁の他方に隣接する、
請求項49に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナの前記相互接続壁は、前記アクセス壁と垂直に相互接続された後壁を含み、該後壁は、前記アクセス可能位置では直立し、前記収納位置では実質的に水平であり、前記後壁は、前記アクセス可能位置における高さが前記収納位置における前記アクセス壁の高さよりも大きい、
請求項49から51のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記後壁の前記高さは約3フィートであり、前記アクセス壁の前記高さは1~1.5フィートである、
請求項52に記載の住居用リビング。 - 前記収納コンテナは、前記アクセス壁の自由端から収納コンテナ内部に垂直に延びるバリア壁を有し、該バリア壁は、前記アクセス可能位置において直立配向を有する、
請求項49から53のいずれか1項に記載の住居用居住。 - 前記下部構造の上方の空間内に前記天井に近接して位置する頭上構造を備え、前記頭上構造は、前記頭上収納エリアの一部を区切り、直立可視壁を有し、前記収納位置では、前記収納コンテナが、前記頭上構造に隣接して前記頭上収納エリア内に配置され、前記アクセス壁が直立して前記直立可視壁と連続し、アクセス壁が前記直立可視壁と視覚的に同調する、
請求項49から54のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記アクセス壁は、前記アクセス可能位置において実質的に水平である、
請求項49から55のいずれか1項に記載の住居用住戸。 - 前記収納コンテナは、前記収納位置において前記天井のすぐ下方に配置される、
請求項49から56のいずれか1項に記載の住居用住戸。
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