JP3714037B2 - 昇降式収納装置およびこれを用いた収納システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降式の収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の収納装置は特開平7−303536号公報に記載されているようなものがある。この装置は図7に示したように、キャビネット1と、キャビネット1内に設けた収納ラック2と、収納ラック2を昇降自在に支持する2本の回転アーム3、4とで構成されていた。収納ラック2は、回転アーム3、4の旋回動作により昇降させることができ、収納ラック2を引き降ろすことにより、高所設置のキャビネット1から収納ラック2を降下させて、収納物を低位置で出し入れすることができるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の収納装置では、収納ラック2の降下量が小さく、収納ラック2を最大限降下させた場合でも、背の低い女性などにとっては、収納ラック2の内部が十分見えなかったり、収納ラック2の最上部まで手が届かないという課題を有していた。
【0004】
また、降下量を増大させたとしても、それが大きすぎる場合には、収納装置の下方に設けたカウンター等の上に置いた設置物に収納ラックが衝突してしまうという課題が発生してしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、キャビネットと、前記キャビネット内に配した収納ラックと、前記収納ラックを昇降自在に支持する略Sの字型の回転アームと略くの字型の回転アームを備えた昇降支持機構とで構成され、前記収納ラックの最大降下位置において、前記キャビネットの底面から前記収納ラックの底面までの距離を400〜500mmとしたものである。
【0006】
上記発明によれば、収納ラックの最大降下位置において、キャビネットの底面から収納ラックの底面までの距離を400mm以上とすることにより、約90%の成人女性であれば、収納ラックの内部が十分確認でき、かつ収納ラックの最上部まで収納物を出し入れできる使い勝手の良い収納装置を提供することができる。また、同距離を500mm以下とすることにより、収納装置の下方にカウンター等を設け、その天面に炊飯器やビールビン等の設置物が置かれている場合でも、それら収納物と収納ラックが衝突することなく、収納ラックを昇降させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、請求項1に記載のように、キャビネットと、前記キャビネット内に配した収納ラックと、前記収納ラックを昇降自在に支持する略Sの字型の回転アームと略くの字型の回転アームを備えた昇降支持機構とで構成され、前記収納ラックの最大降下位置において、前記キャビネットの底面から前記収納ラックの底面までの距離を400〜500mmとしたものである。収納ラックの最大降下位置において、キャビネットの底面から前記収納ラックの底面までの距離を400mm以上とすることにより、約90%の成人女性であれば、収納ラックの内部が十分確認でき、かつ収納ラックの最上部まで収納物を出し入れできる使い勝手の良い収納装置を提供することができる。また、同距離を500mm以下とすることにより、収納装置の下方にカウンター等を設け、その天面に炊飯器やビールビン等の設置物が置かれている場合でも、それら収納物と収納ラックが衝突することなく、収納ラックを昇降させることができる。
【0008】
また、請求項2の昇降式収納装置は、キャビネットと、前記キャビネット内に配した収納ラックと、前記収納ラックを昇降自在に支持する略Sの字型の回転アームと略くの字型の回転アームを備えた昇降支持機構とで構成され、前記収納ラックの最大降下位置において、前記キャビネットの背面から前記収納ラックの背面までの距離を500〜700mmとしたものである。収納ラックの最大降下位置におけるキャビネット背面から収納ラック背面までの距離を500mm以上とすることにより、収納ラックは前方へ大きく引き出される。このため、キャビネットの下方に収納部を設置し、収納物の突起部が収納部から突出した状態でも、収納ラックを昇降させることができる。また、収納ラックの下方にカウンター部を設置した場合でも、最大降下位置における収納ラックの背面は、カウンター部の縁部より外側に位置することから、カウンター部の天面に設置物を置いたままの状態でも、設置物に衝突することなく、収納ラックを昇降させることができる。
【0009】
また、請求項3の収納システムは、請求項1または2の昇降式収納装置を用い、前記昇降式収納装置の下方に収納部を設置したものであり、昇降ラックを前方下方に昇降させる場合には、キャビネットの下方に収納部を設けても収納ラックの昇降動作を阻害することはなく、収納空間として利用できる。さらに、収納ラックの最大降下位置において、キャビネットの背面から収納ラックの背面までの距離を500〜700mmとした場合などは、収納ラックが前方へ大きく引き出されるため、収納部から収納物の一部が突出した状態でも、収納物と収納ラックが衝突することなく、収納ラックを昇降させることができ、昇降式の収納ラックとキャビネット下の収納部を両者とも有効利用できる。
【0010】
また、請求項4の収納システムは、請求項1または2の昇降式収納装置を用い、前記昇降式収納装置の下方にカウンター部を設置したものであり、キッチンカウンター等の一般的高さのカウンターであれば、収納ラックの最大降下位置でも、カウンター部の天面から収納ラックの底面までの間に空間が存在するため、カウンター部に置いた設置物に収納ラックが衝突することを防止する。また、収納ラックが前方へ大きく引き出される構成では、背の高い設置物をカウンター上に置いた場合でも、収納ラックと衝突することはなく、昇降式の収納ラックとカウンター部の上部およびカウンター部の下部の空間をすべて有効に利用できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の昇降式収納装置の格納状態における側面図、図2は同収納装置の引出し状態における側面図、図3は同収納システムの側面図である。
【0013】
図において、収納ラック2は、昇降支持機構によってキャビネット1に昇降自在に支持されている。昇降支持機構は平行リンクを形成する2本の回転アーム3、4から構成されており、枢軸5、6でキャビネット1側に枢支され、枢軸7、8で収納ラック2に枢支されている。キャビネット1は、前方を開放した構成であり、その開放部には開閉可能な扉体9を設けている。また、収納ラック2の底面10は、前面から背面部まで全てを平面形状としており、収納ラック2を動作させるハンドル部11を収納ラック2に設けている。
【0014】
回転アーム3、4は、収納ラック2の両側に設置しており、左右の回転アームの動作を同期させる左右連結手段12を枢軸5付近の設け、収納ラック2の最上部には収納ラック2の左右の側板を連結する略コの字状の連結バー13を設けている。
【0015】
この例では、キャビネット1は、標準的な厨房用ウォールキャビネットを想定し、外寸で奥行き350mm、高さ700mmとし、収納ラック2の最大降下位置において、キャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離が約450mmとなるようにストッパーで規制している。また、キャビネット1の天面15は床面16から2300mmの位置に設置しており、収納ラック2の最大降下位置において、床面16から収納ラック2の底面10までの距離は1100〜1200mmとなる。また、収納ラック2の高さAは、約600mmであることから、床面16から収納ラック2の最上部17までの距離は1700〜1800mmとなる。
【0016】
図3の収納システムは、上記構成の昇降式収納装置の下方にカウンター部18を設置しており、このカウンター部18は、キッチンカウンター等の一般的カウンターとし、天面19の高さは床面16より850mm、奥行きは600mmとした。
【0017】
また、回転アーム3、4は屈曲した形状としており、前方側の回転アーム3は略くの字型、後方側の回転アーム4は略Sの字型とし、両方の回転アーム3と4は、同一平面内に設置している。
【0018】
また、回転アーム3、4の枢軸5、6は軸受ユニット20に設置し、この軸受ユニット20をキャビネット1の内面に固定している。この軸受ユニット20の内部には、収納ラック2の移動に対して作用するばね等の弾性体21とダンパ等の緩衝装置22を設置している(図1にのみ記載)。
【0019】
次に動作、作用について説明すると、ハンドル部11を持って収納ラック2を動作させると、回転アーム3、4の旋回によって収納ラック2は昇降する。回転アーム3、4は平行四辺形を構成しているため、水平を保ったまま、収納ラック2を昇降させることができる。キャビネット1を厨房等の高所に設置した場合には、収納ラック2を下方へ引き降ろして利用することができ、踏み台等を使用せずに手元で物品の出し入れを行うことができる。この時、左右の回転アーム3、4の動きは左右連結手段12によって同期されており、左右の回転アーム3、4が捩れることなく、安定して収納ラック2を移動させることができる。
【0020】
また、連結バー13は収納ラック2の強度を向上させ、収納ラック2が傾いたり、捩れたりすることを防止し、昇降操作が安定化する。さらに、連結バー13は、収納ラック2に収納可能な収納物の高さ制限位置を示しており、収納可能高さ以上に収納物を収納してしまうことを防止する。
【0021】
収納ラック2の最大降下位置における、キャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離Bが400mmであれば、約90%の成人女性であれば、収納ラック2の最上部17まで収納物を出し入れすることができる。収納ラック2の高さAは、約600mmであり、図のように、高さ2300mmの位置にキャビネットを設置した場合、収納ラック2降下時における、床面から収納ラック2の最上部17までの距離Cは、約1800mmとなる。出し入れ可能な高さは、およそ両腕を上げた状態の親指の高さまでであり、指関節までの高さとすることができる。したがって、指先までの高さ(上肢挙上指先端高)から指先の長さ(第三指長)を引いた高さと考えると、成人女性(老人は除く)では、上肢挙上指先端高および第三指長の10パーセンタイル値は約1870mmおよび約70mmであることから、出し入れ可能な高さは1800mmとなる。つまり、キャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離が400mm以上であれば、収納ラック2の最上部17の高さは約1800mm以下となり、ほとんどの女性は、収納ラック2の全収納容積を有効に利用することができる。
【0022】
なお、好ましくは、キャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離Bは450mm以上であることが望ましい。この距離Bを450mmとすると、図3のように、床面16より収納ラック2の上の棚23までの高さは約1400mm、収納ラック2の最上部17までの高さは約1750mmまで降下する。成人女性(老人は除く)の目の高さの10パーセンタイル値は1410mmであることから、上の棚18の内部も容易に確認することができる。ちなみに、図7の従来の収納装置では、キャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離Bは約260mmであり、上の棚のは目線高さ以上であり、しかも収納ラックの最上部に手が届かない。
【0023】
したがって、収納ラック2の最大降下位置において、キャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離Bを400mm以上、好ましくは450mm以上とすることにより、収納ラック2の内部が十分確認でき、かつ収納ラック2の最上部17まで手が届くような使い勝手の良い収納装置を提供することができる。
【0024】
また、キャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離Bが450mmの場合には、収納装置の下方にカウンター部18を設け、その天面19に炊飯器やビールビン等の設置物24が置かれている場合でも、収納ラック2の底面10がそれら設置物24に衝突することはない。図3のように、一般にキッチンカウンター等の高さである850mm高さのカウンター部18とした場合、収納ラック2の最大降下位置において、収納ラック2の底面10からカウンター部18の天面19までの距離Dは約300mmとなる。キッチン空間を想定すると、カウンター部18に置く設置物24は、電子レンジや食器洗い乾燥機などの固定型の機器を除くと、電気炊飯器はおよそ280mm以下、なべ類は通常は200mm以下、ビールビンは300mm以下、他の調味料類の容器も200mm以下であり、ほとんどの物が300mm以下である。このため、収納ラック2の底面10からカウンター部18の天面19までの距離Dが約300mm以上であれば、これらの設置物24との衝突が防止できる。
【0025】
カウンター部18の高さは、800〜850mmが一般であり、800mm高さのカウンター部18を設けた場合に300mmの空間を確保するためには、キャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離は500mm以下である必要がある。したがって、このキャビネット1の底面14から収納ラック2の底面10までの距離は400〜500mmとすることにより、収納ラック2の内部が十分確認でき、かつ収納ラック2の最上部17まで収納物を出し入れできる使い勝手の良い収納装置を提供することができる。さらに、収納装置の下方にカウンター部18を設けた場合に、カウンター上に置いた設置物24に衝突することなく、収納ラック2を昇降させることができる。
【0026】
図3に示したように、昇降式収納装置とその下方にカウンター部18を設けた収納システムにおいては、昇降式の収納ラック2とカウンター部18の上面およびカウンター部18の下部の空間をすべて有効に利用できる。
【0027】
また、収納ラック2の最大降下位置において、床面16から収納ラック2の底面10までの距離Eを1100〜1200mmとした場合には、上記と同様の効果が得られる。
【0028】
また、上記のように、収納ラック2の最大降下位置において、床面16から収納ラック2の最上部17までの距離Cが約1800mm以下である場合には、収納ラック2の収納容積を有効に利用することができる。また、収納装置の下方にカウンター部18を設置し、収納ラック2の高さを600mmとした場合に、カウンター部18の天面19と収納ラック2の底面10との距離Dを300mm以上確保するためには、床面16から収納ラック2の最上部17までの距離は、1700mm以上の必要がある。つまり、床面16から収納ラック2の最上部17までの距離Cを1700〜1800mmとすることにより、約90%の成人女性であれば、収納ラック2の最上部17まで手が届き、かつ収納ラック2の収納容積全体を有効に利用できる。
【0029】
また、回転アーム3、4を図1に示したように屈曲した形状としており、回転アーム同士、あるいは回転アームとキャビネットとが衝突することを防止している。このため、2本の回転アーム3、4を同一の動作面内に設置することができ、回転アーム3、4の旋回のために必要な横方向の空間を小さくできることから、収納ラック2の幅を広くでき、収納容積が増大する。また、他の部分との接触を防止するために、回転アーム3、4の一部が軸方向(回転アームの平面方向)に屈曲した場合も考えられ、収納容積を損なわずに、接触を防止できる。
【0030】
また、収納ラック2の動作に対して弾性体21を作用させた場合には、収納ラック2を動作する際の操作力が小さくなるように作用し、より軽く収納ラック2を出し入れできる。また、弾性体21の反発力を調整する機能を備えることにより、より快適な昇降操作を行うことができる。
【0031】
また、収納ラック2の動作に対して作用する油圧ダンパ等の緩衝装置22を用いた場合には、収納ラック2がゆっくりと動作するように作用し、収納ラック2が急に動作したり、危険速度で動作することを防止する。
【0032】
また、図示していないが、収納ラック2を駆動する電動駆動手段を設けた場合には、収納ラック2の重量が大きい場合でも、電動駆動手段が収納ラック2を動作させる力を補助するため、作業者は軽い力で収納ラック2を移動させることがでる。また、電動駆動手段だけで収納ラック2を動作可能とした場合には、リモコン等により、自動的に駆動させることもできる。
【0033】
なお、本実施例では、回転アーム3、4を収納ラック2の両側に設ける構成としたが、これに限定するものではなく、片側だけであったり、あるいは側面ではなく底面や背面に回転アームを設置する構成であっても同様の効果が得られる。
【0034】
(実施例2)
図4は本発明の実施例2の昇降式収納装置の側面図、図5は同収納装置の平面図、図6は同収納システムの側面図であり、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【0035】
構成は、実施例1と同様であり、収納ラック2の最大降下位置において、キャビネット1の背面25から収納ラック2の背面26までの距離Fを500〜700mmとし、収納装置の下方には棚体で構成した収納部27を設置している。また、回転アーム3、4の形状は、回転アーム3は略くの字型、回転アーム4はI型とし、2本の回転アーム3、4は別々の平面内に設置している。
【0036】
実施例1と同様の作用、効果が得られるが、収納ラック2の最大降下位置において、キャビネット1の背面25から収納ラック2の背面26までの距離Fを500mm以上としているため、収納ラック2は前方へ大きく引き出される。このため、収納ラック2の下方に収納部27を設け、その収納部27にフライパンなど収納物28の柄が突出した状態で収納されていても、収納物28と収納ラック2が衝突することなく、収納ラック2を昇降することができる。フライパン等の一般的調理器具長さは450mm以下のものがほとんであり、収納物28の高さと収納ラック2の移動軌跡の円弧形状を考慮しても、500mm以上前方に降下した場合には、問題なく昇降ラック2を昇降できる。また、キャビネット1の奥行き寸法は350mmであり、収納部27の奥行き寸法を同一の350mmとすれば、収納部27の奥行きの2倍以上の長さの収納物を収納することは、安定性の点から考え難く、700mm以上収納ラックを前方に引き出す必要はない。
【0037】
また、収納装置の下方に設置したカウンター部18が、キッチンカウンター等の一般的サイズである奥行き600mmのカウンターであれば、降下状態の収納ラック2の背面26は、そのカウンターの縁部より約100mmの位置より外側に位置するため、背の高い設置物24をカウンター部18に置いた場合でも、収納ラック2が設置物24に衝突することはない。
【0038】
また、回転アーム3、4の形状が実施例1より簡素化されており、加工が容易に行え、材料取りの点からもコストダウンが図れる。図4のように収納ラック2の降下位置では、2本の回転アーム3、4は重なっているが、図5に示したように、2本の回転アーム3、4を別々の平面内に設置することにより、回転アーム3、4同士の接触を防止できる。
【0039】
なお、回転アーム3、4の形状は、本実施例では略くの字型とI型とし、実施例1では略Sの字型の例を示したが、これに限定するものではなく、いかなる形状であってもよい。
【0040】
また、収納部27は、棚体で構成したが、これに限定するものではなく、キャビネット構造や、釣り下げ構造など他の構成であってもかまわない。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、収納ラックの最大降下位置において、キャビネットの底面から収納ラックの底面までの距離を400〜500mmとすることにより、約90%の成人女性であれば、収納ラックの内部が十分確認でき、かつ収納ラックの最上部まで収納物を出し入れできる使い勝手の良い収納装置を提供することができる。
【0042】
また、収納ラックの最大降下位置において、キャビネットの背面から収納ラックの背面までの距離を500〜700mmとした場合には、キャビネットの下方に収納部を設置し、収納物の突起部が収納部から突出した状態でも、収納ラックを昇降させることができる。また、収納ラックの下方にカウンター部を設置した場合でも、カウンター部の天面に設置物を置いたままの状態で、設置物に衝突することなく、収納ラックを昇降させることができる。
【0043】
また、昇降式収納装置の下方に収納部を設置した収納システムでは、収納部に収納した収納物が収納ラックの昇降動作を阻害することはなく、昇降式の収納ラックとキャビネット下の収納部を両者とも有効利用できる。
【0044】
また、昇降式収納装置の下方にカウンター部を設置した収納システムでは、収納ラックの最大降下位置でも、カウンター部の天面から収納ラックの底面までの間に空間が存在するため、カウンター部に置いた設置物に収納ラックが衝突することはなく、昇降式の収納ラックとカウンター部の上部およびカウンター部の下部の空間をすべて有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の昇降式収納装置の格納状態における側面図
【図2】 同昇降式収納装置の引出し状態における側面図
【図3】 同収納システムの側面図
【図4】 本発明の実施例2の昇降式収納装置の側面図
【図5】 同昇降式収納装置の平面図
【図6】 同収納システムの側面図
【図7】 従来の昇降式収納装置の側面図
【符号の説明】
1 キャビネット
2 収納ラック
3、4 回転アーム(昇降支持機構)
10 収納ラックの底面
14 キャビネットの底面
16 床面
17 収納ラックの最上部
18 カウンター部
25 キャビネットの背面
26 収納ラックの背面
27 収納部
Claims (4)
- キャビネットと、前記キャビネット内に配した収納ラックと、前記収納ラックを昇降自在に支持する略Sの字型の回転アームと略くの字型の回転アームを備えた昇降支持機構とで構成され、前記収納ラックの最大降下位置において、前記キャビネットの底面から前記収納ラックの底面までの距離を400〜500mmとした昇降式収納装置。
- キャビネットと、前記キャビネット内に配した収納ラックと、前記収納ラックを昇降自在に支持する略Sの字型の回転アームと略くの字型の回転アームを備えた昇降支持機構とで構成され、前記収納ラックの最大降下位置において、前記キャビネットの背面から前記収納ラックの背面までの距離を500〜700mmとした昇降式収納装置。
- 請求項1または2の昇降式収納装置を用い、前記昇降式収納装置の下方に収納部を設置した収納システム。
- 請求項1または2の昇降式収納装置を用い、前記昇降式収納装置の下方にカウンター部を設置した収納システム。
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