JP2001299478A - 調理機器昇降装置 - Google Patents

調理機器昇降装置

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JP2001299478A
JP2001299478A JP2000125731A JP2000125731A JP2001299478A JP 2001299478 A JP2001299478 A JP 2001299478A JP 2000125731 A JP2000125731 A JP 2000125731A JP 2000125731 A JP2000125731 A JP 2000125731A JP 2001299478 A JP2001299478 A JP 2001299478A
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cooking appliance
cooking
microwave oven
cabinet
elevating device
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JP2000125731A
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English (en)
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Shigeru Shirai
白井  滋
Tsuneo Akutsu
統雄 垰
Koji Oka
浩二 岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で使い勝手と収納スペース効率の良い調
理機器昇降装置を提供する。 【解決手段】 キャビネット31内に配した電子レンジ
39と、電子レンジ39を昇降自在に支持する回転アー
ム34,35と、電子レンジ39と回転アーム34,3
5との間に設けた取付具41とを備える。キャビネット
31内に取付具41を介して直接配した電子レンジ39
を、回転アーム34,35の回動という1動作で容易に
昇降でき、駆動装置を必要とすることなく安価で使い勝
手が良く実用収納スペース効率の良い調理機器昇降装置
を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キッチンなどで使
用する調理機器昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の調理機器昇降装置について図面を
参照しながら説明する。従来、この種の調理機器は実公
平5−45249号公報に記載されているようなものが
あり、図4は正面図、図5は側面図である。図4、図5
に示したように、従来の機器は、調理用機器20を使用
する際には、まず操作盤16を操作して駆動装置14に
より本体1内の昇降棚5を降下させ、その後、昇降棚5
内に設けたボックス29の把手29aを引いて3本のロ
ッド24、25、26からなるリンク機構により、当該
ボックス29とともに調理用機器20をフロアキャビネ
ットAのカウンターC面近くまで大きく繰り出して使用
するようになっていた。なお、7bは昇降する昇降棚5
内を仕切り板7aによって、左右に分割された棚板であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の調理
機器昇降装置では、本体1と昇降棚5が二重構成である
上に、把手29aを掴む際に腕を長く延ばすことを回避
するためにのみ、コストのかかる駆動装置14が必要と
なり、また操作盤16による降下操作と、その後リンク
機構による降下操作との2回の動作を要し、さらに昇降
棚5の側板9aの内側にコネクティングロッド24、2
5、26を持つリンク機構によって円状の軌跡を描いて
手前に繰り出すことができるボックス29を設け、その
ボックス29の中に調理用機器20を収納したという、
本体1と昇降棚5とさらにボックス29とのいわゆる三
重構成となっているので高価になるばかりか、実用収納
スペースが減少するという課題を有していた。
【0004】本発明は上記の課題を解決するもので、安
価で使い勝手が良く実用収納スペース効率の良い調理機
器昇降装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、キャビネットと、前記キャビネット内に配
した調理機器と、前記調理機器を昇降自在に支持する回
転アームと、前記調理機器と回転アームとの間に設けた
取付具とを備えた構成としてある。
【0006】本発明によれば、キャビネット内に回転ア
ームと取付具を介して直接配した調理機器を、回転アー
ムの回動という、1動作で容易に昇降できるとともに、
安価で使い勝手が良く実用収納スペース効率の良い調理
機器昇降装置を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に係わる発明は、キャビ
ネットと、前記キャビネット内に配した調理機器と、前
記調理機器を昇降自在に支持する回転アームと、前記調
理機器と回転アームとの間に設けた取付具とを備えた構
成としてある。この構成によりキャビネット内に回転ア
ームと取付具を介して直接配した調理機器を、回転アー
ムの回動という1動作で容易に昇降できるとともに、安
価で使い勝手が良く実用収納スペース効率の良い調理機
器昇降装置を提供することができる。
【0008】請求項2に係わる発明においては、取付具
は、回転アームが回転しても略一定角度姿勢のまま移動
する構成として、調理機器と固定した構成としてある。
これにより回転アームが回転した場合も取付具が一定角
度姿勢のまま移動することになり、取付具をビスやリベ
ット等で直接調理機器と固定しても調理機器は略水平姿
勢の状態で昇降できるとともに、調理機器の昇降に必要
な力は調理機器の重量と軽量の取付具の重量分だけで、
従来のように余分なボックスの重量まで昇降しなくても
よく、少ない力で軽く昇降操作ができる。
【0009】請求項3に係わる発明においては、キャビ
ネットは、前記キャビネット底部に収納部を備える。こ
の収納部をキャビネットの底部に備えたことにより、調
理機器の付属品や取扱説明書、また多くのキッチン関連
用品等を収納でき、調理の作業性を向上する。また、調
理機器が占める以外のキャビネット内空間を有効に活用
できるとともに、この収納部は昇降する訳ではないの
で、調理機器の昇降時に要する力は、調理機器の重量分
のみで余分な付属品や取扱説明書やキッチン関連用品等
の重量まで含まなくてよく、少ない力で軽く昇降操作が
できる。
【0010】請求項4に係わる発明においては、キャビ
ネット底部の収納部と調理機器の間に板材、網材、棒材
等にてなる仕切部材を有した構成にする。これにより、
その仕切部材の下部に調理機器の付属品や取扱説明書、
また多くのキッチン関連用品等を収納でき、調理の作業
性を向上する。さらにこの仕切部材があることによって
調理機器が昇降する時、キャビネット底部に収納された
調理機器の付属品や取扱説明書、またキッチン関連用品
等と調理機器との接触衝突を防止でき調理機器の昇降を
円滑にしやすくできる。
【0011】請求項5に係わる発明においては、取付具
と一体に把手を備える。これにより、調理機器に昇降用
のハンドルを取付けなくても、取付具と一体に設けた把
手により調理機器を昇降できるとともに、調理機器に昇
降用のハンドルを設ける必要がなく調理機器のデザイン
をすっきりできる。
【0012】請求項6に係わる発明においては、調理機
器の前方下部に把手を備えた構成にしてある。これによ
り、調理機器をキャビネットから昇降するとき最も把手
に手が届きやすく、調理機器の昇降操作をやりやすくで
きる。
【0013】請求項7に係わる発明においては、回転ア
ームは、略Sの字形アームと略くの字形アームの2本で
構成してある。これにより、調理機器の昇降時に調理機
器の下面が収納部と接触することも、両回転アーム同士
が干渉することもなく、調理機器を単なる直線状アーム
よりも、より低い位置まで降下させることができる。
【0014】請求項8に係わる発明においては、2本の
回転アームは、同一平面上に構成してある。これによ
り、回転アームの動作に必要な平面的空間が最小限で済
むことになり、その分調理機器および収納部の容積を拡
大することができる。
【0015】請求項9に係わる発明においては、回転ア
ームは、調理機器の前傾を防止する補正手段を備える。
両回転アームによって形成される平行四辺形をやや変形
することにより、自重によって生じる調理機器の前傾を
防止する。
【0016】請求項10に係わる発明においては、回転
アームを支持する昇降支持装置基体を備え、この昇降支
持装置基体は、調理機器の昇降動作に連動するダンパー
および付勢体の両方、あるいはいずれか一方を備える。
ダンパーは、調理機器がゆっくり降下するように作用
し、急速な降下を防止する。また付勢体は、調理機器を
昇降する際の操作力が小さくなるように作用し、より軽
い操作力で昇降する。
【0017】請求項11に係わる発明においては、回転
アームを支持する昇降支持装置本体を備え、この昇降支
持装置基体は、調理機器の昇降終端位置を規制するスト
ッパーを備える。調理機器の昇降終端位置は、回転アー
ムがストッパーに当接することで決まることになり、回
転アームの回転をおのずと停止する。
【0018】請求項12に係わる発明においては、調理
機器は、電源装置にインバータ電源を用いた電子レンジ
としてある。調理機器に内蔵する電源装置がインバータ
電源であることにより、電源装置の重量および容積がト
ランス電源と比較して1/2〜1/3の軽量・小容積に
できる。これにより、調理機器が軽量になり人力でより
軽い操作力で昇降することができる。
【0019】請求項13に係わる発明においては、調理
機器は、食品加熱用電波発生器に固体発振素子を用いた
電子レンジとしてある。調理機器に内蔵する食品加熱用
電波発生器が固体発振素子であることにより、食品加熱
用電波発生器の重量および容積がマグネトロンと比較し
て1/2〜1/3の軽量・小容積にできる。これによ
り、調理機器が軽量になり人力でより軽い操作力で昇降
することができる。
【0020】以下、本発明の実施例について説明する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0022】図1は本実施例の調理機器の降下状態を示
す右側断面図、図2は同調理機器の降下状態を示す正面
図、図3は同調理機器の降下状態を示す左側断面図であ
る。
【0023】図1ないし図3において、31はキッチン
などの壁面上方に設置されたキャビネットであり、この
キャビネット31内にはその内部に設けた昇降支持装置
36によって昇降自在に支持した調理機器(後述する)
が設けてある。この昇降支持装置36はキャビネット3
1の両側内面に設けた二つのアーム、すなわちキャビネ
ット31の底部32に設けた収納部33との接触を回避
するために屈曲し、先端を再度逆方向に屈曲した略Sの
字形状の第1回転アーム34と、後方に略くの字形状の
第2回転アーム35とで構成してあり、これら2本のア
ームは同一平面上に平板形状で設置されるとともに、第
1回転アーム34と第2回転アーム35とはキャビネッ
ト31に回転可能に枢支してある。37は昇降支持装置
基体36aに配設されゴム状の緩衝材を有したストッパ
ーであり、第2回転アーム35の回転角度を規制するよ
うに構成される。38は左右に配した第1回転アーム3
4の基部間を連結する連動連結軸で、この連動連結軸3
8により両第1回転アーム34が同体回動するように構
成される。
【0024】39は通常、キャビネット31内に格納さ
れる調理機器、例えば電子レンジであり、前方に加熱タ
イマー等の操作部40が構成され、昇降支持装置36に
よって昇降自在に支持してある。
【0025】41はこの電子レンジ39とビス42で固
定するとともに、回転アーム34、35ともピン軸43
によって回動自在に連結された取付具である。この取付
具41は、回転アーム34、35が回転しても略一定角
度姿勢(略水平)のまま昇降移動するものであり、電子
レンジ39と回転アーム34、35との間に備えられた
部材である。具体的には取付具41は略コ字型の板金部
材で形成し、その取付具41の両外側面上部にピン軸4
3を介して回転アーム34、35を連結するとともに、
電子レンジ39を略コ字型の板金部材にてなる取付具4
1の内側に載置して、ビス42で固定している。さら
に、この取付具41と一体に把手44を設けてあり、こ
の把手44の位置は、電子レンジ39の前方下部に相当
する位置としてある。
【0026】また、昇降支持装置基体36aに枢支され
た第1回転アーム34および第2回転アーム35の先端
は、取付具41に各々枢支することにより、四辺の平行
リンク機構が構成され、電子レンジ39は水平のまま昇
降自在に支持されるものである。
【0027】また、第1第2両回転アーム34、35
は、電子レンジ39の前傾を防止する補正手段45とし
て、第1回転アーム34の軸着間の直線寸法を、第2回
転アーム35の軸着間寸法よりも数mm長くなるように構
成してある。
【0028】また、昇降支持装置基体36aの内部に
は、少なくとも一方に第2回転アーム35の回転、すな
わち電子レンジ39の昇降に連動作用するダンパー46
および付勢体47の両方、あるいはいずれか一方が構成
されている(図3にのみ記載)。
【0029】キャビネット31は、標準的なシステムキ
ッチンのウォールキャビネットを想定し、外形寸法で高
さ600mm、奥行350mmを採用した。キャビネット3
1の標準設置高さは、床面からキャビネット天面まで2
300mmである。
【0030】電子レンジ39の最大降下位置において、
操作部40の高さは、床面から1400mm前後となり、
お年寄りを除く成人女性の約90%の目線と同等高さに
なるように構成される。
【0031】同じく電子レンジ39の最大降下位置にお
いて、キャビネット31の壁面48から電子レンジ39
の背面49までの距離は、500〜650mmになるよう
に、両回転アーム34、35の軸着間寸法、回転角度等
により構成されている。
【0032】一般的にシステムキッチンは、上記構成の
調理機器昇降装置の下方にフロアキャビネット(流し台
など)が設置してあり、このフロアキャビネットは天面
(カウンター)の高さは床面より850mm、奥行650
mmを採用したものが多い。
【0033】上記構成における動作について説明する。
電子レンジ39の降下時は、使用者が昇降操作用の把手
44を持って取付具41を引き降ろす1動作で、電子レ
ンジ39は、両回転アーム34、35により、図1およ
び図3に一点鎖線で示したように、円弧状に回動して、
ストッパー37で規制された最大降下位置に降下され
る。
【0034】両回転アーム34、35は平行リンク機構
を構成しているので、常に略水平状態で電子レンジ39
を昇降することができ、使用者は最大降下位置におい
て、楽な姿勢で調理作業を行ったり、あるいは踏み台等
を使用せずに収納物の出し入れを行うことができる。
【0035】また、電子レンジ39の上昇格納時は、把
手44を持って取付具41を押し上げると、電子レンジ
39は、降下時と同様に円弧状に回動して、キャビネッ
ト31内でストッパー37により所定位置で停止し格納
されるものである。
【0036】また、人が出し入れ可能な高さは、およそ
両腕を上げた状態の親指の高さまでであり、指関節まで
の高さとすることができる。成人女性(老人を除く)で
は、指先までの高さ(上肢拳上指先端高)から指先の長
さ(第三指長)を引いた10パーセンタイル値は180
0mmであり、すなわち電子レンジ39をキャビネット3
1に格納した状態において、把手44の高さが約180
0mm以下であれば、約90%の成人女性が上記した構成
によって、1動作で電子レンジ39を昇降することがで
きる。ちなみに本実施例では、電子レンジ39がキャビ
ネット31内に格納された状態における把手44までの
高さは、約1750mmである。
【0037】次に、キッチン空間を想定すると、通常フ
ロアキャビネット(流し台など)の天面に置くキッチン
用品は、食器洗い乾燥機等の固定型機器を除くと、電気
炊飯器はおよそ280mm以下、なべ類一般は200mm以
下、ビール瓶は300mm以下であり、ほとんどの用品が
300mm以下である。このため、最大降下位置におい
て、フロアキャビネット(流し台など)の天面から電子
レンジ39の下面50または把手44までの距離が約3
00mm以上あれば、これらのキッチン用品と衝突するこ
とを防止できる。ちなみに本実施例では、電子レンジ3
9の最大降下位置において、フロアキャビネット(流し
台など)の天面から把手44までの距離は、約400mm
である。
【0038】以上のように、キャビネット31内に配し
た電子レンジ39と、電子レンジ39を昇降自在に支持
する回転アーム34、35と、電子レンジ39と回転ア
ーム34、35との間に取付具41を備えることによ
り、従来例の本体1と昇降棚5が二重構成で、さらにボ
ックス29とのいわゆる三重構成で高価になったり、実
用収納スペースが減少するということがなく、キャビネ
ット31内に取付具41を介して直接配した電子レンジ
39を、回転アーム34、35を回動させるという1動
作で容易に昇降でき、駆動装置を必要とすることなく安
価で使い勝手が良く実用収納スペース効率の良い調理機
器昇降装置を提供することができる。
【0039】また、取付具41は、回転アーム34、3
5が回転しても略一定角度姿勢のまま移動し、電子レン
ジ39と取付具41とを固定した構成で、この回転アー
ム34、35が回転した場合も取付具が一定角度姿勢の
まま移動することにより、取付具41をビス42やリベ
ット等で直接電子レンジ39と固定するだけで、電子レ
ンジ39は略水平姿勢の状態で昇降できるとともに、電
子レンジ39の昇降に必要な力は電子レンジ39の重量
と軽量の取付具41の重量分だけで、従来のように余分
なボックス29の重量まで昇降しなくてもよく、少ない
力で軽く昇降操作ができる。
【0040】また、収納部33をキャビネット31の底
部32に備えたことにより、電子レンジ39の付属品
(ターンテーブル、角皿等)や取扱説明書、また多くの
キッチン関連用品等を収納でき、調理の作業性を向上す
ることができる。また、電子レンジ39が占める以外の
キャビネット31内の空間を有効に活用することができ
る。また、この収納部33は昇降する訳ではないので、
電子レンジ39の昇降時に要する力は、電子レンジ39
の重量分のみで余分な付属品や取扱説明書やキッチン関
連用品等の重量まで含まなくてよく、少ない力で軽く昇
降操作ができる。つまり、キャビネット31の底部32
に備えた収納部33の場所は十分に手が届くので、電子
レンジ39の付属品(ターンテーブル、角皿等)や取扱
説明書、また多くのキッチン関連用品等を収納したり取
り出したりでき、キャビネット31内を有効に活用でき
る上、昇降するのは電子レンジ39と取付具41なの
で、少ない力で軽く昇降操作ができる。
【0041】また、電子レンジ39の収納状態におい
て、キャビネット31の底部32の収納部33と電子レ
ンジ39の間に板材や網材、または棒材等にてなる仕切
部材51を設けておけば、その仕切部材51の下部に電
子レンジ39の付属品(ターンテーブル、角皿等)や取
扱説明書、また多くのキッチン関連用品等を収納でき、
調理の作業性を向上する。さらにこの仕切部材51があ
ることによって電子レンジ39を昇降させる時、キャビ
ネット31の底部32に収納された電子レンジ39の付
属品(ターンテーブル、角皿等)や取扱説明書、またキ
ッチン関連用品等と電子レンジ39との接触衝突を防止
でき、電子レンジ39の昇降を円滑にしやすくできる。
【0042】また、取付具41と一体に把手44を備え
たことにより、電子レンジ39に昇降用のハンドルを取
付けなくても、取付具41と一体に設けた把手44によ
り電子レンジ39を昇降できるとともに、電子レンジ3
9に昇降用のハンドルを設ける必要がなく電子レンジ3
9のデザインをすっきりできる。また、電子レンジ39
が古くなったり、故障したりした場合、昇降用の把手が
付いていない一般の電子レンジを、取付具41に取り付
け替えて使用することができる。また取付具41と一体
に備えた把手44を掴んで昇降する構成なので、昇降時
に電子レンジ39には直接引いたり押したりする力を作
用させずに昇降でき、電子レンジ39のドアを誤って開
いたり、電子レンジ39が傾いたりすることを防止でき
る。
【0043】また、電子レンジ39の前方下部に把手4
4を備えた構成により、電子レンジ39をキャビネット
31から昇降するとき最も把手44に手が届きやすく、
電子レンジ39の昇降操作をやりやすくできる。
【0044】また、電子レンジ39の最大降下位置にお
いて、電子レンジ39の操作部40を、目の高さと略同
等高さに構成することにより、調理作業が楽な姿勢で行
えるとともに、電子レンジ39の庫内全体を十分確認す
ることができる。
【0045】また、回転アーム34、35は、前方に屈
曲し、先端を再度逆方向に屈曲した略Sの字形状の第1
回転アーム34と、後方に略くの字形状の第2回転アー
ム35の2本を備えることにより、電子レンジ39の昇
降時にキャビネット31の底部32および仕切部材51
との接触を回避することができるとともに、両回転アー
ム34、35同士が干渉することもなく、電子レンジ3
9を単なる直線状アームよりも、より低い位置まで降下
することができる。
【0046】また、2本の回転アーム34、35は、同
一平面上に構成することにより、回転アーム34、35
の動作に必要な横方向の平面的空間が最小限で済むこと
になり、その分電子レンジ39および収納部33の容積
を拡大することができる。
【0047】また、回転アーム34、35は、電子レン
ジ39の前傾を防止する補正手段45を備えており、両
回転アーム34、35によって形成される平行四辺形を
やや変形することにより、自重によって生じる電子レン
ジ39の前傾を防止することができる。
【0048】また、昇降支持装置基体36aは、少なく
とも一方に電子レンジ39の昇降動作に連動するダンパ
ー46および付勢体47の両方、あるいはいずれか一方
を備えることにより、ダンパー46は、電子レンジ39
がゆっくり降下するように作用し、急速な降下を防止す
ることができる。また付勢体47は、電子レンジ39を
昇降する際の操作力が小さくなるように作用し、より軽
い操作力で昇降することができる。
【0049】また、昇降支持装置基体36aは、電子レ
ンジ39の昇降終端位置を規制するストッパー37を備
えることにより、電子レンジ39の昇降終端位置は、第
2回転アーム35がストッパー37に当接することで決
まることになり、第2回転アーム36の回転をおのずと
停止することができる。
【0050】また、調理機器39は、電源装置にインバ
ータ電源52を用いた電子レンジである。電子レンジ3
9に内蔵する電源装置がインバータ電源52であること
により、電源装置の重量および容積がトランス電源と比
較して1/2〜1/3の軽量・小容積にできる。なぜな
らば、トランス電源は重い鉄板を積層したヨークに多量
の銅巻線を施したもので、かつ大きいコンデンサも必要
となる。これに対してインバータ電源52は軽いフェラ
イトヨークと軽量のコイルと半導体回路および小さいコ
ンデンサの構成で小容積・軽量にできる。これにより、
電子レンジ39が軽量になり、人力で軽く小さい操作力
で昇降操作を楽にできる。
【0051】また、調理機器39は、食品加熱用電波発
生器に固体発振素子53を用いた電子レンジである。電
子レンジ39に内蔵する食品加熱用電波発生器が固体発
振素子53であることにより、食品加熱用電波発生器の
重量および容積がマグネトロンと比較して1/2〜1/
3の軽量・小容積にできる。なぜならば、マグネトロン
は重い磁気回路ヨークに大きい磁石等がで必要ある。こ
れに対して固体発振素子53は比較的小さい半導体の素
子なので小容積・軽量にできる。これにより、電子レン
ジ39が軽量になり人力で軽く小さい操作力で昇降で
き、さらに使い勝手の良い調理機器昇降装置を提供する
ことができる。
【0052】なお、実施例において電子レンジを例に説
明したが、電子レンジに限るものではなく他の調理機器
においても同等の効果が得られるものである。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の調理機器昇降装置によれば次の効果が得られる。
【0054】請求項1に係わる発明は、キャビネット内
に回転アームと取付具を介して直接配した調理機器を、
回転アームの回動という1動作で容易に昇降できるとと
もに、安価で使い勝手が良く実用収納スペース効率の良
い調理機器昇降装置を提供することができる。
【0055】請求項2に係わる発明は、回転アームが回
転しても略一定角度姿勢のまま移動する取付具と調理機
器とを固定した構成により、調理機器は略水平姿勢の状
態で昇降できるとともに、調理機器の昇降に必要な力は
調理機器の重量と軽量の取付具の重量分だけで、従来の
ように余分なボックスの重量まで昇降しなくてもよく、
少ない力で軽く昇降操作ができる。
【0056】請求項3に係わる発明は、キャビネット底
部に収納部を備えた構成により、調理機器の付属品や取
扱説明書、また多くのキッチン関連用品等を収納でき、
調理の作業性を向上する。また、調理機器が占める以外
のキャビネット内空間を有効に活用できるとともに、こ
の収納部は昇降する訳ではないので、調理機器の昇降時
に要する力は、調理機器の重量分のみで余分な付属品や
取扱説明書やキッチン関連用品等の重量まで含まなくて
よく、少ない力で軽く昇降操作ができる。
【0057】請求項4に係わる発明は、キャビネット底
部の収納部と調理機器の間に板材、網材、棒材等にてな
る仕切部材を有した構成により、仕切部材の下部に調理
機器の付属品や取扱説明書、また多くのキッチン関連用
品等を収納でき、調理の作業性を向上する。さらにこの
仕切部材があることによって調理機器が昇降する時、キ
ャビネット底部に収納された調理機器の付属品や取扱説
明書、またキッチン関連用品等と調理機器との接触衝突
を防止でき調理機器の昇降を円滑にしやすくできる。
【0058】請求項5に係わる発明は、取付具と一体に
把手を備えることにより、調理機器に昇降用のハンドル
を取付けなくても、取付具と一体に設けた把手により調
理機器を昇降できるとともに、調理機器に昇降用のハン
ドルを設ける必要がなく調理機器のデザインをすっきり
できる。
【0059】請求項6に係わる発明は、調理機器の前方
下部に把手を備えた構成により、調理機器をキャビネッ
トから昇降するとき最も把手に手が届きやすく、調理機
器の昇降操作をやりやすくできる。
【0060】請求項7に係わる発明は、回転アームは、
略Sの字形アームと略くの字形アームの2本を備えるこ
とにより、調理機器の昇降時に調理機器の下面が収納部
と接触することも、両回転アーム同士が干渉することも
なく、調理機器を単なる直線状アームよりも、より低い
位置まで降下することができる。
【0061】請求項8に係わる発明は、2本の回転アー
ムは、同一平面上に構成することにより、回転アームの
動作に必要な平面的空間が最小限で済むことになり、そ
の分調理機器および収納部の容積を拡大することができ
る。
【0062】請求項9に係わる発明は、回転アームは、
調理機器の前傾を防止する補正手段を備えており、両回
転アームによって形成される平行四辺形をやや変形する
ことにより、自重によって生じる調理機器の前傾を防止
することができる。
【0063】請求項10に係わる発明は、調理機器の昇
降動作に連動するダンパーおよび付勢体の両方、あるい
はいずれか一方を備えることにより、ダンパーは、調理
機器がゆっくり降下するように作用し、急速な降下を防
止することができる。また付勢体は、調理機器を昇降す
る際の操作力が小さくなるように作用し、より軽い操作
力で昇降することができる。
【0064】請求項11に係わる発明は、調理機器の昇
降終端位置を規制するストッパーを備えることにより、
調理機器および収納部の昇降終端位置は、回転アームが
ストッパーに当接することで決まることになり、回転ア
ームの回転をおのずと停止することができる。
【0065】請求項12に係わる発明は、調理機器に内
蔵する電源装置がインバータ電源であることにより、電
源装置の重量および容積がトランス電源と比較して1/
2〜1/3の軽量・小容積にできる。これにより、調理
機器が軽量になり人力でより軽い操作力で昇降すること
ができる。
【0066】請求項13に係わる発明は、調理機器に内
蔵する食品加熱用電波発生器が固体発振素子であること
により、食品加熱用電波発生器の重量および容積がマグ
ネトロンと比較して1/2〜1/3の軽量・小容積にで
きる。これにより、調理機器が軽量になり人力でより軽
い操作力で昇降することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理機器昇降装置における調理機器の
降下状態を示す右側断面図
【図2】同調理機器昇降装置における調理機器の降下状
態を示す正面図
【図3】同調理機器昇降装置における調理機器の降下状
態を示す左側断面図
【図4】従来の調理機器昇降装置の構成を示す正面図
【図5】従来の調理機器昇降装置の構成を示す側面図
【符号の説明】
31 キャビネット 32 底部 33 収納部 34 第1回転アーム(略Sの字形アーム) 35 第2回転アーム(略くの字形アーム) 36a 昇降支持装置基体 37 ストッパー 39 電子レンジ(調理機器) 40 操作部 41 取付具 44 把手 45 補正手段 46 ダンパー 47 付勢体 51 仕切部材 52 インバータ電源 53 固体発振素子
フロントページの続き (72)発明者 岡 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B060 EA02 GB02 GB03 HA00 3L086 AA01 AA11 BA01 BF04 DA24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビネットと、前記キャビネット内に配
    した調理機器と、前記調理機器を昇降自在に支持する回
    転アームと、前記調理機器と回転アームとの間に設けた
    取付具とを備えた調理機器昇降装置。
  2. 【請求項2】取付具は、回転アームが回転しても略一定
    角度姿勢のまま移動する構成として調理機器と固定した
    請求項1記載の調理機器昇降装置。
  3. 【請求項3】キャビネットは、キャビネット底部に収納
    部を備えた請求項1または2記載の調理機器昇降装置。
  4. 【請求項4】キャビネット底部の収納部と調理機器の間
    に板材、網材、棒材等にてなる仕切部材を有した請求項
    3記載の調理機器昇降装置。
  5. 【請求項5】取付具と一体に把手を備えた請求項1ない
    し4のいずれか1項記載の調理機器昇降装置。
  6. 【請求項6】調理機器の前方下部に把手を備えた請求項
    1ないし5記載の調理機器昇降装置。
  7. 【請求項7】回転アームは、略Sの字形アームと略くの
    字形アームの2本で構成した請求項1ないし6のいずれ
    か1項記載の調理機器昇降装置。
  8. 【請求項8】2本の回転アームは、同一平面上に構成し
    た請求項2ないし7項記載の調理機器昇降装置。
  9. 【請求項9】回転アームは、調理機器の前傾を防止する
    補正手段を備えた請求項1ないし8記載の調理機器昇降
    装置。
  10. 【請求項10】回転アームを支持する昇降支持装置基体
    を備え、この昇降支持装置基体は、調理機器の昇降動作
    に連動するダンパーおよび付勢体の両方、あるいはいず
    れか一方を備えた請求項1ないし9のいずれか1項記載
    の調理機器昇降装置。
  11. 【請求項11】回転アームを支持する昇降支持装置基体
    を備え、この昇降支持装置基体は、調理機器の昇降終端
    位置を規制するストッパーを備えた請求項1ないし10
    のいずれか1項記載の調理機器昇降装置。
  12. 【請求項12】調理機器は、電源装置にインバータ電源
    を用いた電子レンジである請求項1ないし11のいずれ
    か1項記載の調理機器昇降装置。
  13. 【請求項13】調理機器は、食品加熱用電波発生器に固
    体発振素子を用いた電子レンジである請求項1ないし1
    2のいずれか1項記載の調理機器昇降装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071436A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Rinnai Corp グリル
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KR101527416B1 (ko) * 2008-06-25 2015-06-10 삼성전자 주식회사 조리기기
WO2016204501A1 (en) * 2015-06-19 2016-12-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Cooking appliance

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