JP2023540007A - ポリイミド合成のためのプロセスおよびそれから作製されるポリイミド - Google Patents

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Abstract

本開示は、ポリイミド合成の方法、およびそれによって作製されるポリイミドを記載する。該方法は、テトラカルボン酸化合物と溶媒とを反応容器に入れること、および第1の量のジアミンを添加することを含む。第1の量のジアミンは、反応容器内のテトラカルボン酸化合物の99.5モル%以下である。該方法は、混合物を攪拌すること、および混合物の粘度を決定することを含むことができる。該方法は、第2の量のジアミンを添加することをさらに含むことができる。最後の工程は、粘度が目標値まで増加するまで繰り返すことができる。目標粘度は、ポリイミドのピーク重量平均分子量と相関させることができる。

Description

この出願は、2020年8月7日に出願された米国仮出願番号第62/706,293の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、ポリイミド樹脂を製造する方法、および反応条件をモニタリングすることによってそれから作製されるポリイミドに関する。
有機フィルムは、ガラスに比べて柔軟性が高く、割れにくく、軽量である。近年、フラットパネルディスプレイの基材として有機フィルムを使用したフレキシブルディスプレイの開発を目指して研究が行われている。
一般に、有機フィルムに使用される樹脂には、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、アクリルおよびエポキシが含まれる。中でも、ポリイミド樹脂は、耐熱性、機械的強度、耐摩耗性、寸法安定性、耐薬品性、絶縁性が高いため、電気/電子産業では広く使用されている。
ポリイミド樹脂は、表示素子におけるガラス基材の代替として使用するために、高い透明性と低い複屈折とを有することが求められる。これらの特性は、鮮明な画像を得るために必要である。
しかし、製造方法によって樹脂のばらつきが生じ、性能特性の変化をもたらす。したがって、性能の一貫性をもたらすプロセスを考案および改善する必要がある。
本明細書で企図される様々な態様および実施形態は、以下のうちの1つ以上を含み得るが、これらに限定されない。
第1の態様では、ポリイミドを製造する方法は、テトラカルボン酸化合物と溶媒とを反応容器に入れることを含む。該方法は、第1の量のジアミンを反応容器に添加して混合物を形成することを含むことができ、第1の量は、テトラカルボン酸化合物の99.5モル%以下である。一実施形態では、該方法は、99モル%以下、98モル%以下、97モル%以下、96モル%以下、または95モル%以下のテトラカルボン酸化合物を反応容器に添加して混合物を形成することを含むことができる。該方法は、混合物を攪拌することをさらに含むことができる。該方法は、混合物の粘度を決定することをさらに含むことができる。該方法は、第2の量のジアミンを添加することを含む。該方法は、粘度が目標値まで増加するまで、粘度を決定すること、および第2の量のジアミンを添加することを繰り返すことをさらに含むことができる。
第2の態様では、本開示は、前述の方法によって形成されたポリイミド樹脂またはポリイミドを含む。
第3の態様では、本開示は、ジアミンおよびテトラカルボン酸化合物から作製されたポリイミド材料を含む。ジアミンは、以下から選択することができる:
Figure 2023540007000002
、またはそれらの任意の組合せ。ポリイミド材料は、以下の特性群Aから選択される少なくとも1つの特性を有する:
(i)ASTM規格D897-08に従って決定した場合に、少なくとも2.4GPa、少なくとも2.6GPa、少なくとも2.8GPa、少なくとも3.0GPa、少なくとも3.2GPa、少なくとも3.4GPa、少なくとも3.6GPa、少なくとも3.8GPa、少なくとも4.0GPa、少なくとも4.2GPa、もしくは少なくとも4.4GPaの引張強度;
(ii)熱機械分析によって決定した場合に、少なくとも180℃、少なくとも185℃、少なくとも190℃、少なくとも195℃、少なくとも200℃、少なくとも205℃、少なくとも210℃、少なくとも215℃、少なくとも220℃、少なくとも225℃、少なくとも230℃、少なくとも235℃、少なくとも240℃、少なくとも245℃、少なくとも250℃、少なくとも255℃、少なくとも260℃、少なくとも265℃、少なくとも270℃、少なくとも275℃、少なくとも280℃、少なくとも285℃、少なくとも290℃、少なくとも295℃、少なくとも300℃、もしくは少なくとも305℃のガラス転移温度;
(iii)ポリスチレン標準に対するサイズ排除クロマトグラフィーによって決定した場合に、少なくとも200kDa、少なくとも250kDa、少なくとも300kDa、少なくとも350kDa、少なくとも400kDa、少なくとも450kDa、少なくとも500kDa、少なくとも550kDa、少なくとも600kDa、少なくとも650kDa、もしくは少なくとも700kDaのピーク分子量;または
(iv)ASTM D638-14によって決定した場合に、10%以下、9.5%以下、9%以下、8.5%以下、8%以下、7.5%以下、7%以下、6.5%以下、6.2%以下、6.0%以下、5.8%以下、5.6%以下、5.4%以下、5.2%以下、5%以下、もしくは4.8%以下の、ポリイミドフィルムの100ミクロン厚フィルムの破断点伸び。
ポリイミド材料は、以下の特性群Bから選択される少なくとも1つの特性を有する:
(i)400nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも96%、もしくは少なくとも98%の、ポリイミド材料の100ミクロン(すなわち、厚さ100マイクロメートル)フィルムの光透過性;
(ii)550nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも94%、もしくは少なくとも96%の、ポリイミド材料の100ミクロンフィルムの光透過性;
(iii)300nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、50%以下、48%以下、46%以下、44%以下、42%以下、40%以下、38%以下、36%以下、34%以下、32%以下、30%以下、28%以下、26%以下、24%以下、22%以下、20%以下、18%以下、もしくは16%以下の、ポリイミド材料の100ミクロンフィルムの光透過性;または
(iv)100nm以下、80nm以下、60nm以下、50nm以下、40nm以下、30nm以下、28nm以下、26nm以下、24nm以下、22nm以下、もしくは20nm以下の、厚さ方向の位相差(thickness retardation)Rth
(v)ASTM E313による、4.0以下、3.5以下、3.2以下、3.0以下、2.8以下、2.6以下、2.4以下、2.2以下、2.0以下、1.8以下、1.6以下、もしくは1.4以下の黄色度。
第4および第5の態様では、本開示は、本明細書に記載のポリイミド材料を含む光学積層体または電子装置を含む。
本開示は、添付の図面を参照することによって、さらによく理解され得、その多くの特徴および利点が当業者に明らかになる。
第2の量のジアミンの添加中に反応混合物を付勢するための粘度またはトルクの変化を示すグラフを含む。 第2の量のジアミンの添加中に反応混合物を付勢するための粘度またはトルクの変化を示すグラフを含む。 ジアミンの漸増添加の過程にわたる、二無水物が過剰な反応混合物からの6FDA-DABポリイミドの重量平均分子量の変化のグラフを含む。
以下の明細書では、概念は具体的な実施形態を参照して説明されている。しかし、当業者であれば、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることを理解する。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきであり、そのような修正はすべて本発明の範囲内に含まれることが意図されている。
本明細書で使用される場合、用語「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「有する(has)」、「有している(having)」、またはそれらの任意の他の変形例は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴の列挙を含むプロセス、方法、物品または装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品もしくは装置に固有でない他の特徴を含み得る。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、「または(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すものではない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(または存在し)かつBが偽である(または存在しない)、Aが偽であり(または存在しない)かつBが真である(または存在する)、ならびにAおよびBの両方が真である(または存在する)。
また、「a」または「an」の使用は、本明細書に記載の要素および構成要素を説明するために使用される。これは、単に便宜上、および本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、1つまたは少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、そうでないことを意味することが明らかでない限り、単数形は複数形も含む。
恩典、他の利点、および課題に対する解決手段が、具体的な実施形態に関して上述されている。しかし、恩典、利点、課題に対する解決手段、および任意の恩典、利点または解決手段を発生させ得るまたはさらに顕著にし得る任意の特徴は、特許請求の範囲のいずれかまたはすべての重要な、必要な、または本質的な特徴として解釈されるべきではない。
本明細書を読んだ後、当業者であれば、明確にするために、別個の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴が、単一の実施形態では組み合わせて提供され得ることを理解するであろう。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、別個にまたは任意の部分的組合せで提供され得る。さらに、範囲で記載された値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。
上述されるように、第1の態様では、ポリイミドを製造する方法は、テトラカルボン酸化合物と溶媒とを反応容器に入れることを含む。該方法は、第1の量のジアミンを反応容器に添加して混合物を形成することを含むことができ、第1の量は、テトラカルボン酸化合物の99.5モル%以下である。一実施形態では、該方法は、99モル%以下、98モル%以下、97モル%以下、96モル%以下、または95モル%以下のテトラカルボン酸化合物を反応容器に添加して混合物を形成することを含むことができる。該方法は、混合物を攪拌することをさらに含むことができる。該方法は、混合物の粘度を決定することをさらに含むことができる。該方法は、第2の量のジアミンを添加することを含む。該方法は、粘度が目標値まで増加するまで、粘度を決定すること、および第2の量のジアミンを添加することを繰り返すことをさらに含むことができる。
一実施形態では、テトラカルボン酸化合物は、以下から選択され得る:
Figure 2023540007000003
、それらのいずれかのテトラカルボン酸、またはそれらの任意の組合せ。
さらなる一実施形態では、テトラカルボン酸化合物は、4,4’-オキシジフタル酸二無水物、3,3’,4,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)、2,2’,3,3’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’-ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2-ビス(2,3-ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェノキシフェニル)プロパン二無水物、4,4’-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二無水物(6FDA)、1,2-ビス(2,3-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1-ビス(2,3-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(3,4-ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(2,3-ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、4,4’-(p-フェニレンジオキシ)ジフタル酸二無水物、および4,4’-(m-フェニレンジオキシ)ジフタル酸二無水物から選択され得る。酸二無水物が言及される。単環芳香族テトラカルボン酸二無水物の例には、1,2,4,5-ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、および縮合多環芳香族テトラカルボン酸二無水物が挙げられる。その例には、2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物が挙げられる。これらは、単独で、または2つ以上の組合せで使用することができる。
別の実施形態では、ジアミンは、以下から選択され得る。
Figure 2023540007000004
、およびそれらの任意の組合せ。
一実施形態では、溶媒は、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、1-メトキシ-2-プロパノール、2-ブトキシエタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、フェノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、クレゾール、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールアセテート、γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、プロピレングリコールアセテート、乳酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-ヘプタノン、メチルイソブチルケトン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、エチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、クロロホルム、クロロベンゼン、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホン、ジメチルスルホキシド、またはそれらの任意の組合せから選択され得る。
別の実施形態では、該方法は、第1の量のジアミンを添加する前または添加した後に触媒を添加することを含むことができる。触媒は、N-エチルピペリジン、N-プロピルピペリジン、N-ブチルピロリジン、N-ブチルピペリジン、N-プロピルヘキサヒドロアゼピン、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アザビシクロ[3.2.1]オクタン、アザビシクロ[2.2.2]オクタン、アザビシクロ[3.2.2]ノナン、2-メチルピリジン(2-ピコリン)、3-メチルピリジン(3-ピコリン)、4-メチルピリジン(4-ピコリン)、2-エチルピリジン、3-エチルピリジン、4-エチルピリジン、2,4-ジメチルピリジン、2,4,6-トリメチルピリジン、2,3-シクロペンテノピリジン、3,4-シクロペンテノピリジン、5,6,7,8-テトラヒドロイソキノリン、イソキノリン、またはそれらの任意の組合せから選択され得る。
さらなる一実施形態では、攪拌工程は、混合物を少なくとも40℃、少なくとも60℃、少なくとも80℃、少なくとも100℃、少なくとも110℃、少なくとも120℃、少なくとも130℃、少なくとも140℃、少なくとも150℃、または少なくとも160℃の温度に加熱することを含む。
一実施形態では、反応混合物の粘度を決定することは、回転粘度計、振動粘度計(vibrational viscometer)、揺動粘度計(oscillating viscometer)によって、またはインペラーのトルクを測定することによって決定される粘度を含むことができる。
一実施形態では、第2の量のジアミンを添加することは、増分ごとに少なくとも0.001モル%、0.01モル%、0.02モル%、0.03モル%、0.04モル%、0.05モル%、0.06モル%、0.07モル%、0.08モル%、0.09モル%、0.1モル%、0.15モル%、0.2モル%、0.25モル%、0.3モル%、0.35モル%、0.4モル%、0.45モル%、0.5モル%、または0.55モル%を含有する単位で行うことができ、ここで、モル%は、テトラカルボン酸の量に対する。例えば、2モルのテトラカルボン酸が反応容器内に存在し、0.15モル%の増分が選択される場合、ジアミン添加の各増分は、2×0.0015=0.003モルのジアミンである。増分は、無希釈または溶液のいずれかで添加することができる。
別の実施形態では、該方法は、粘度をポリイミドの重量平均分子量と相関させることをさらに含むことができる。任意の反応混合物系について、サイズ排除クロマトグラフィーを使用して、形成されたポリイミドの重量平均分子量または数平均分子量を決定するために、試料を様々な粘度で引き出すことができる。実行の後の繰返しでは、粘度は、達成された分子量の指標である。目標粘度が達成されると、加熱および攪拌を停止し、反応混合物を冷却することによって、反応を停止することができる。
一実施形態では、該方法は、沈殿剤を添加して沈殿物を形成することをさらに含む。沈殿剤は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、酢酸、アンモニア、またはそれらの任意の組合せから選択され得る。
上述のように、一態様では、ポリイミド材料は、ジアミンおよびテトラカルボン酸化合物から作製され得る。ジアミンは、以下から選択され得る:
Figure 2023540007000005
、またはそれらの任意の組合せ。ポリイミド材料は、以下の特性群Aから選択される少なくとも1つの特性を有する:
(i)ASTM規格D897-08に従って決定した場合に、少なくとも2.4GPa、少なくとも2.6GPa、少なくとも2.8GPa、少なくとも3.0GPa、少なくとも3.2GPa、少なくとも3.4GPa、少なくとも3.6GPa、少なくとも3.8GPa、少なくとも4.0GPa、少なくとも4.2GPa、もしくは少なくとも4.4GPaの引張強度;
(ii)熱機械分析によって決定した場合に、少なくとも180℃、少なくとも185℃、少なくとも190℃、少なくとも195℃、少なくとも200℃、少なくとも205℃、少なくとも210℃、少なくとも215℃、少なくとも220℃、少なくとも225℃、少なくとも230℃、少なくとも235℃、少なくとも240℃、少なくとも245℃、少なくとも250℃、少なくとも255℃、少なくとも260℃、少なくとも265℃、少なくとも270℃、少なくとも275℃、少なくとも280℃、少なくとも285℃、少なくとも290℃、少なくとも295℃、少なくとも300℃、もしくは少なくとも305℃のガラス転移温度;
(iii)ポリスチレン標準に対するサイズ排除クロマトグラフィーによって決定した場合に、少なくとも200kDa、少なくとも250kDa、少なくとも300kDa、少なくとも350kDa、少なくとも400kDa、少なくとも450kDa、少なくとも500kDa、少なくとも550kDa、少なくとも600kDa、少なくとも650kDa、もしくは少なくとも700kDaのピーク分子量;または
(iv)ASTM D638-14によって決定した場合に、10%以下、9.5%以下、9%以下、8.5%以下、8%以下、7.5%以下、7%以下、6.5%以下、6.2%以下、6.0%以下、5.8%以下、5.6%以下、5.4%以下、5.2%以下、5%以下、もしくは4.8%以下の、ポリイミドフィルムの100ミクロン厚フィルムの破断点伸び。
ポリイミド材料は、以下の特性群Bから選択される少なくとも1つの特性を有する:
(i)400nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも96%、もしくは少なくとも98%の、ポリイミド材料の100ミクロン(すなわち、厚さ100マイクロメートル)フィルムの光透過性;
(ii)550nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも94%、もしくは少なくとも96%の、ポリイミド材料の100ミクロンフィルムの光透過性;
(iii)300nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、50%以下、48%以下、46%以下、44%以下、42%以下、40%以下、38%以下、36%以下、34%以下、32%以下、30%以下、28%以下、26%以下、24%以下、22%以下、20%以下、18%以下、もしくは16%以下の、ポリイミド材料の100ミクロンフィルムの光透過性;または
(iv)100nm以下、80nm以下、60nm以下、50nm以下、40nm以下、30nm以下、28nm以下、26nm以下、24nm以下、22nm以下、もしくは20nm以下の、厚さ方向の位相差Rth
(v)ASTM E313による、4.0以下、3.5以下、3.2以下、3.0以下、2.8以下、2.6以下、2.4以下、2.2以下、2.0以下、1.8以下、1.6以下、もしくは1.4以下の黄色度。
一実施形態では、ポリイミド材料は、特性群Aの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つの特性を有することができる。別の実施形態では、ポリイミド材料は、特性群Bの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つの特性を有することができる。
実験例1
窒素下で、4,4’-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6-FDA)(44.42g、100ミリモル、1当量)、190mLのm-クレゾール、および触媒量約130mg(~1モル%)のイソキノリンを合わせて、還流凝縮器と、温度計およびトルク表示を有するオーバーヘッド攪拌機とを備えた三口フラスコに入れた。次いで、95ミリモル(8.15g、95モル%)の1,4-ジアミノブタンを添加した。1,4-ジアミノブタン(DAB)のm-クレゾール(12mL)中0.5M溶液を窒素雰囲気下で滴下漏斗に入れ、反応フラスコの一方の首に接続した。フラスコの内容物を攪拌し、155℃まで数分間加熱した。次いで、滴下漏斗からのDABを約0.1mL/分の速度で添加し、トルクをモニタリングした。
2時間後、反応を停止させ、約70℃まで冷却し、約650mLのエタノールを用いてクエンチし、無色のポリイミド粉末を得た。
図1は、1.00:0.95の6FDA:DABのモル比から約1:1までの経時的なDAB添加の関数としての反応混合物の粘度の変化を示す。図から分かるように、モル比が約1.005に達した際に、約1:40時間後に最大値を観察することができる。最大値は、無水物がいずれも反応した際の実際の等モル比を表すように思われる。1:40時間後、DABは過剰であり、それによって、ポリイミドと反応して粘度が低下するように思われる。粘度の低下は、本明細書に示されるように、過剰なDABと断続的なポリアミド酸との反応による可能性が高い、ポリマー鎖のさらに小さな鎖への分解を示す:
Figure 2023540007000006
粘度をモニタリングすることによって、高分子量の分解を回避し、それによって、得られるポリイミドの平均分子量の制御を提供することができる。
実験例2
この実験は、さらに長い時間にわたって、さらに少量のDABを添加することによる実験例1の繰返しである。窒素下で、6-FDA(44.42g、100ミリモル、1当量)、190mLのm-クレゾール、および130mgのイソキノリンを合わせて、還流凝縮器と、温度計およびトルク表示を有するオーバーヘッド攪拌機とを備えた三口フラスコに入れた。次いで、98ミリモル(8.65g、98モル%)のDABを添加した。(DAB)のm-クレゾール(12mL)中0.2M溶液を窒素雰囲気下で滴下漏斗に入れ、反応フラスコの一方の首に接続した。フラスコの内容物を攪拌し、155℃まで数分間加熱した。次いで、滴下漏斗からのDABを約0.05mL/分の速度で添加し、トルクをモニタリングした。
3.5時間後、反応を停止させ、約70℃まで冷却し、約650mLのエタノールを用いてクエンチし、無色のポリイミド粉末を得た。
図2は、1.00:0.98の6FDA:DABのモル比から約1:1までの経時的なDAB添加の関数としての反応混合物の粘度の変化を示す。図から分かるように、モル比が約0.998に達した際に、約3:15時間後に最大値を観察することができる。ここでも、最大値は、無水物がいずれも反応した際の実際の等モル比を表すように思われる。トルク/粘度のピークに達した後、過剰なDABはポリイミド鎖を分解させるが、比較的少ない増分で量を添加するため、分解を早期に停止させることができる。同様に、DABの添加中に、粘度の前に、最大値が制御または分子鎖長をもたらすように思われる。
実験例3
この実験は、さらになお少量のDABを添加し、断続的に添加を停止することによる実験例2の繰返しである。窒素下で、6-FDA(44.42g、100ミリモル、1当量)、190mLのm-クレゾール、および130mgのイソキノリンを合わせて、還流凝縮器と、温度計およびトルク表示を有するオーバーヘッド攪拌機とを備えた三口フラスコに入れた。次いで、99ミリモル(8.73g、99モル%)のDABを添加した。DABのm-クレゾール(12mL)中0.1M溶液を窒素雰囲気下で滴下漏斗に入れ、反応フラスコの一方の首に接続した。フラスコの内容物を攪拌し、155℃まで数分間加熱した。次いで、滴下漏斗からのDABを約0.025mL/分の速度で添加し、トルクをモニタリングした。約3mLの添加後にDABの添加を停止し、反応温度および攪拌を1時間維持し、次いで再開した。4時間後、3mLの即時注入(instantaneous shot)を反応混合物に添加した。実験中に、実験の過程を通して反応混合物の50マイクロリットルの試料を採取し、クエンチし、形成されたポリイミドの分子量をサイズ排除クロマトグラフィーによって決定した。
図3は、1.00:0.99の6FDA:DABのモル比から約0.99:1までの経時的なDAB添加の関数としての反応の重量平均分子量の変化を示す。図から分かるように、DABの漸増添加とともに分子量は増加し、添加を停止するとプラトーになり一定のままであり、添加を再開すると継続する。分子量は、モル比が単一に達するにつれて指数関数的に増大する。過剰量を添加すると、分子量は、上記で考えられたように、ポリアミック酸鎖の切断によって低下する。

Claims (20)

  1. a)テトラカルボン酸化合物と溶媒とを反応容器に入れること、
    b)第1の量のジアミンを前記反応容器に添加して、混合物を形成すること、ここで、前記第1の量は、前記テトラカルボン酸化合物の99.5モル%以下、99モル%以下、98モル%以下、97モル%以下、96モル%以下、または95モル%以下であり、
    c)前記混合物を攪拌すること、
    d)前記混合物の粘度を決定すること、
    e)第2の量の前記ジアミンを添加すること、
    f)前記粘度が目標値まで増加するまで、工程d)およびe)を繰り返すこと、
    を含む、ポリイミドを製造する方法。
  2. 前記テトラカルボン酸化合物は、以下から選択される、請求項1に記載の方法:
    Figure 2023540007000007
    、それらのいずれかのテトラカルボン酸、またはそれらの任意の組合せ。
  3. 前記ジアミンは、以下から選択される、請求項1または2に記載の方法:
    Figure 2023540007000008
    、およびそれらの任意の組合せ。
  4. 前記溶媒は、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、1-メトキシ-2-プロパノール、2-ブトキシエタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、フェノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、クレゾール、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールアセテート、γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、プロピレングリコールアセテート、乳酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2-ヘプタノン、メチルイソブチルケトン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、エチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、クロロホルム、クロロベンゼン、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホン、ジメチルスルホキシド、またはそれらの任意の組合せから選択される、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
  5. 工程c)は、前記混合物を少なくとも40℃、少なくとも60℃、少なくとも80℃、少なくとも100℃、少なくとも110℃、少なくとも120℃、少なくとも130℃、少なくとも140℃、少なくとも150℃、または少なくとも160℃の温度に加熱することを含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
  6. 工程b)は、触媒を添加することを含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記触媒は、N-エチルピペリジン、N-プロピルピペリジン、N-ブチルピロリジン、N-ブチルピペリジン、N-プロピルヘキサヒドロアゼピン、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アザビシクロ[3.2.1]オクタン、アザビシクロ[2.2.2]オクタン、アザビシクロ[3.2.2]ノナン、2-メチルピリジン(2-ピコリン)、3-メチルピリジン(3-ピコリン)、4-メチルピリジン(4-ピコリン)、2-エチルピリジン、3-エチルピリジン、4-エチルピリジン、2,4-ジメチルピリジン、2,4,6-トリメチルピリジン、2,3-シクロペンテノピリジン、3,4-シクロペンテノピリジン、5,6,7,8-テトラヒドロイソキノリン、イソキノリン、またはそれらの任意の組合せから選択される、請求項6に記載の方法。
  8. 工程d)では、前記粘度は、回転粘度計、振動粘度計、揺動粘度計によって、またはインペラーのトルクを測定することによって決定される、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
  9. 工程f)は、前記粘度をポリイミドの重量平均分子量と相関させることを含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
  10. g)沈殿剤を添加して沈殿物を形成すること、
    をさらに含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記沈殿剤は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、酢酸、アンモニア、またはそれらの任意の組合せから選択される、請求項10に記載の方法。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の方法によって形成された、ポリイミド。
  13. ジアミンおよびテトラカルボン酸化合物から作製されたポリイミド材料であって、前記ジアミンは:
    Figure 2023540007000009
    、およびそれらの任意の組合せからなる群から選択され;前記ポリイミド材料は、以下の特性群Aから選択される少なくとも1つの特性と、以下の特性群Bから選択される少なくとも1つの特性とを有し、特性群Aは:
    (i)ASTM規格D897-08に従って決定した場合に、少なくとも2.4GPa、少なくとも2.6GPa、少なくとも2.8GPa、少なくとも3.0GPa、少なくとも3.2GPa、少なくとも3.4GPa、少なくとも3.6GPa、少なくとも3.8GPa、少なくとも4.0GPa、少なくとも4.2GPa、もしくは少なくとも4.4GPaの引張強度;
    (ii)熱機械分析によって決定した場合に、少なくとも180℃、少なくとも185℃、少なくとも190℃、少なくとも195℃、少なくとも200℃、少なくとも205℃、少なくとも210℃、少なくとも215℃、少なくとも220℃、少なくとも225℃、少なくとも230℃、少なくとも235℃、少なくとも240℃、少なくとも245℃、少なくとも250℃、少なくとも255℃、少なくとも260℃、少なくとも265℃、少なくとも270℃、少なくとも275℃、少なくとも280℃、少なくとも285℃、少なくとも290℃、少なくとも295℃、少なくとも300℃、もしくは少なくとも305℃のガラス転移温度;
    (iii)ポリスチレン標準に対するサイズ排除クロマトグラフィーによって決定した場合に、少なくとも200kDa、少なくとも250kDa、少なくとも300kDa、少なくとも350kDa、少なくとも400kDa、少なくとも450kDa、少なくとも500kDa、少なくとも550kDa、少なくとも600kDa、少なくとも650kDa、もしくは少なくとも700kDaのピーク分子量;または
    (iv)ASTM D638-14によって決定した場合に、10%以下、9.5%以下、9%以下、8.5%以下、8%以下、7.5%以下、7%以下、6.5%以下、6.2%以下、6.0%以下、5.8%以下、5.6%以下、5.4%以下、5.2%以下、5%以下、もしくは4.8%以下の、ポリイミドフィルムの100ミクロンフィルムの破断点伸びを含み;特性群Bは:
    (i)400nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも96%、もしくは少なくとも98%の、ポリイミド材料の100ミクロンフィルムの光透過性;
    (ii)550nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも94%、もしくは少なくとも96%の、ポリイミド材料の100ミクロンフィルムの光透過性;
    (iii)300nmでのUV-Vis分光法によって決定した場合に、50%以下、48%以下、46%以下、44%以下、42%以下、40%以下、38%以下、36%以下、34%以下、32%以下、30%以下、28%以下、26%以下、24%以下、22%以下、20%以下、18%以下、もしくは16%以下の、ポリイミド材料の100ミクロンフィルムの光透過性;
    (iv)100nm以下、80nm以下、60nm以下、50nm以下、40nm以下、30nm以下、28nm以下、26nm以下、24nm以下、22nm以下、もしくは20nm以下の、厚さ方向の位相差Rth;または
    (v)ASTM E313による、4.0以下、3.5以下、3.2以下、3.0以下、2.8以下、2.6以下、2.4以下、2.2以下、2.0以下、1.8以下、1.6以下、もしくは1.4以下の黄色度を含む、ポリイミド材料。
  14. 特性群Aの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つの特性を有する、請求項13に記載のポリイミド材料。
  15. 特性群Bの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つの特性を有する、請求項13または14のいずれか1項に記載のポリイミド材料。
  16. 前記テトラカルボン酸化合物は、以下から選択される、請求項13~15のいずれか1項に記載のポリイミド材料:
    Figure 2023540007000010
    、それらのいずれかのテトラカルボン酸、またはそれらの任意の組合せ。
  17. 前記ジアミンは、以下から本質的になる、請求項13~16のいずれか1項に記載のポリイミド材料:
    Figure 2023540007000011
    、またはそれらの任意の組合せ。
  18. 前記テトラカルボン酸化合物は、以下から本質的になる、請求項13~17のいずれか1項に記載のポリイミド材料:
    Figure 2023540007000012
    、それらのいずれかのテトラカルボン酸、またはそれらの任意の組合せ。
  19. 請求項13~18に記載のポリイミド材料を含む、光学積層体。
  20. 請求項13~18に記載のポリイミド材料を含む、電子装置。
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