JP2023539455A - 特に例えばロックを開放及び閉鎖するための駆動デバイス - Google Patents

Abstract

本体（６）と制御要素（７）とを含むロックシリンダ（２）の閉鎖及び開放のための駆動デバイス（１）であって、駆動デバイス（１）が、駆動モータと、ハウジング（３）に回転可能に同軸に固定された歯付リング（５）と協働する末端歯車（４）を備えたギヤトランスミッションとを含む、回転可能なハウジング（３）内に収容された駆動組立体を含み、駆動デバイス（１）が取り付けられると、歯付リング（５）がシリンダ（２）の本体（６）を少なくとも部分的に囲むとともに、歯付リング（５）をシリンダ（２）の本体（６）に動かないように固定するための手段を含み、ハウジング（３）が、歯付リング（５）に回転可能であり軸方向に動かないように軸受装着されるとともに、駆動をシリンダ（２）の制御要素（７）に伝達するための手段を含む。【選択図】図１

Description

本発明は、特に、保護された領域へのアクセスを可能にするロックなどを開放及び閉鎖するための駆動デバイスを提供する。特にこれは、開放又は閉鎖が権限保持者のロックとの直接的な接触なしにもたらされ得るいわゆる「スマートロック」に関する。

保護された領域へのアクセスを可能にするロックを開放及び閉鎖するための既知の駆動デバイスは、スリーブの形状を有するとともに外側からはカバーで及び他方の側からはロックに対して固定されたベースで固定されたハウジング内に位置付けられた、ロックを駆動するための駆動組立体を有し、このベース内に、駆動組立体要素は固定される又は埋め込まれる。駆動組立体は、電流源、電気モータ及びトランスミッションギヤ組立体を含む。

電流源は、電気モータに通電するためにモータに隣接してその軸に平行に位置付けられた４つの円筒形一次電池（バッテリ）により構成される。

電気モータからの駆動は、歯車を含むトランスミッションギヤ組立体を介してロックを制御するように動作可能な要素へ伝達される。

ベースがロック制御要素が通過する開口を有する一方で、要素の他端はロック機構と結合される。

駆動デバイスのハウジングを構成するスリーブは、その内側に、駆動組立体のトランスミッションギヤ組立体の歯車のうちの１つと協働する歯部を有する。駆動デバイスには駆動組立体を管理する電子制御ユニットが設けられる。電子制御ユニットは、ハウジング内に収容されたバッテリから動力供給される。電子制御ユニットは、無線リンクを介して、コンピュータプログラム、好ましくはモバイルデバイスのためのアプリケーションにより無線で制御され得る。デバイスは外部電源を必要とせず、これはスマートフォンアプリケーションにより管理され得る。

駆動デバイスは、調整されたプロファイルシリンダ（非標準的なもの）を備えた全ての種類のドアにおいて住居の内部から取り付けられる。ロックを開放及び閉鎖するためのそのように構築された駆動デバイスは、電源バッテリの大きさ及びデバイスのハウジング内に収容されなければならない駆動機構の残りの要素の大きさを原因としてかなりの大きさであり、駆動デバイスは、調整されたプロファイルシリンダにより、デバイスのベースがそれに好適に取り付けられることが可能になることを求める。

ポーランド特許出願第Ｐ．３３６３１４号から、ロックのための駆動デバイスが知られている。閉鎖シリンダの電動及び手動起動のための建具金物プレートを含むドアに取り付けられた駆動デバイスは、回転運動を閉鎖シリンダに伝達するための駆動シャフト、駆動シャフトを手動回転させるためのノブ、及び、ノブに位置付けられた、駆動シャフトの電動回転のためのギヤモータを有する。駆動シャフトには、歯車が回転しないように装着され、これは、ノブと結合されたままであるとともに回転運動を伝達する。ギヤモータは、家具プレートに回転しないようなやり方で接続されるとともに、クラッチにより歯車に動力供給された状態で接続される。

独国特許出願第１０２０１４００９８２６Ａ１号から、保護されたアクセス領域へのアクセスを開放及び閉鎖するためのデバイスが知られている。デバイスは円筒形ハウジングを有する。ハウジングは、ベースプレート、小型モータ、好ましくは直流モータ、電気バッテリ、係止組立体及び制御ユニットを収容する。係止組立体の係止要素は、電気モータにより及びモータからロッドへ運動を伝達することができるねじりばねを介して移動可能なリングを備えたバーである。電気バッテリは、外部電源ラインからの動力供給にかかわらず制御ユニットに動力を供給するためのものである。制御ユニットは無線接続を介した管理装置である。

ポーランド特許出願第Ｐ．４２１７６７号から、ドアロックを開放及び閉鎖するためのデバイスが知られている。この駆動デバイスには、駆動組立体であって、電流源、電気モータ、及び回転可能なハウジングにおいて位置付けられた歯車において終端するトランスミッションギヤ組立体を含む駆動組立体が設けられる。ロックは、ロック制御要素が回転可能に装着された本体を含む。ハウジングは、それが動かないように接続される制御要素によりロック本体内で軸受装着される。駆動デバイスには、ハウジングに対して回転可能に軸受装着された、駆動組立体の歯車と協働する歯部を備えたリングが設けられる。リングは、回転可能なハウジングと同軸に及びロック本体に対して動かないように位置付けられる。ロックの側部から、リングは、ロックハウジングにおいて相応して作られた開口に入る突出部を有する。

ポーランド特許出願第Ｐ．４２１７６５号から、保護された領域へのアクセスを可能にするロックを開放及び閉鎖するための駆動デバイスが知られており、前記デバイスは、ハウジング内に、トランスミッションギヤ組立体、保護ハウジングにおける少なくとも１つの電気エネルギー源、及びトランスミッションギヤ組立体により回転可能なロック機構制御要素へ駆動を伝達する駆動モータを含む。ロックは、制御要素が回転可能に装着された本体を含む。駆動デバイスにはロックに対して固定されたベースが設けられ、このベースにおいて以下の要素、すなわちトランスミッションギヤ組立体、少なくとも１つの電気エネルギー源、及び駆動モータが動かないように装着される。ロック機構制御要素は、トランスミッションギヤ組立体のホイールの１つである歯車に装着され、ハウジングはベースにおいて軸受装着されたスリーブの形を有するとともに、その内側にトランスミッションギヤ組立体の歯車と噛み合う歯部を有し、そこにロック機構要素が装着される。

単純な構成のロックの閉鎖及び開放のための新たな駆動デバイスを開発することが本発明のねらいであり、前記デバイスは、特にその構成を修正する必要なしに既存のドアロックに適用されることができるとともに新たな種類の解決策を提供することができる。

本発明によると、駆動デバイスは、特に、シリンダを有するとともに保護された領域へのアクセスを可能にするロックを閉鎖及び開放することが意図されている。駆動デバイスは、駆動モータと、歯付リングと協働する末端歯車を備え、クラッチを備えたギヤトランスミッションとを含む回転可能なハウジング内に収容された駆動組立体を含む。駆動デバイスは、ロックシリンダの本体内に位置付けられた回転可能な制御要素と協働することを意図される。駆動デバイスがロックシリンダに固定された後で、歯付リングがハウジングの反対側でシリンダの本体を少なくとも部分的に囲むとともに歯付リングをシリンダの本体に動かないように固定するための手段を含む一方で、ハウジングは、歯付リングに回転可能であり軸方向に動かないように軸受装着されるとともに、駆動をシリンダの制御要素に伝達するための手段を含む。

好ましくは、歯付リングはシリンダの本体のみに結合される。

同様に好ましくは、歯付リングは、ハウジングの反対側に、取付穴であって、歯付リングの取付部において半径方向に延在する少なくとも１つのねじが切られた取付穴を含む取付部を有し、この穴において固定ねじが位置付けられ、歯付リングの取付部がシリンダの本体の末端部を少なくとも部分的に囲む。

同様に好ましくは、歯付リングは、ハウジングの反対側に、シリンダの本体の末端部を実質的に少なくとも部分的に囲む断面形状を有する取付部を有し、取付部は、部分的に半径方向に切断されるとともに歯付リングの長手方向軸を含む平面に垂直に延在する少なくとも１つの横断開口を含み、その切断された部分における横断開口は貫通孔であり、歯付リングの取付部の中実部分において、これはねじが切られているとともに締付ねじをそこに受け入れる。

同様に好ましくは、歯付リングの、歯部を備えた部分及びリングの取付部は取り外し可能である。

より好ましくは、歯付リングの、歯部を備えた部分及びリングの取付部は少なくとも１つの接続ねじにより結合される。

好ましくは、歯付リングの取り外し可能な取付部は、ハウジングの反対側に、その断面において、シリンダの本体の末端部を少なくとも部分的に囲む形状を有し、取り外し可能な取付部は、部分的に半径方向に切断されるとともに、歯付リングの取り外された取付部の切断された部分を通じて歯付リングの長手方向軸を含む平面に垂直に延在する少なくとも１つの横断開口を含み、切断された部分の１つにおける横断開口はねじが切られ、締付ねじがそこに挿入される。

さらに好ましくは、駆動デバイスからシリンダの制御要素内へ駆動を伝達するための手段は、駆動デバイスのハウジングにおいて作られた半径方向に延在するスロットと、駆動デバイスがシリンダに取り付けられた後で回転可能なハウジングのスロットに入る、駆動デバイスの側からシリンダの制御要素の末端側終端にある駆動部とにより構成される。

より好ましくは、駆動デバイスの側でシリンダの制御要素の末端側終端にある駆動部は、シリンダのためのキーの少なくとも一部を構成する。

同様に好ましくは、駆動デバイスの側からシリンダの制御要素の末端側終端にある駆動部は、非円形の断面形状を有する。

好ましくは、デバイスはシリンダのためのものであり、その本体は、歯付リングの側に、断面において、長尺状で不規則な形状を有し、上部分においてこれは丸い形の底部側を備えた長尺状の長方形状部と組み合わされた円の形状を有する。

同様に好ましくは、歯付リングは、それが固定された駆動デバイスのハウジングに対してその前方外側に、シリンダの本体の輪郭の断面形状を有する凹部を有する。

同様に好ましくは、ハウジングは、滑り軸受において歯付リングに軸受装着される。

同様に好ましくは、リングの歯部は内歯部である。

さらに好ましくは、デバイスには、ハウジング内に収容されるとともに駆動組立体を管理する電子制御ユニットが設けられる。

より好ましくは、電子制御ユニットには、シリンダに対する回転可能なハウジングの角度位置を決定するセンサが設けられる。

なおより好ましくは、センサは加速度計、すなわち重力センサである。

同様に好ましくは、電子制御ユニットは、無線リンクを介して、コンピュータプログラム、好ましくはモバイルデバイスのためのアプリケーションにより無線で制御される。

より好ましくは、電子制御ユニットはBluetooth接続無線リンクにより無線で制御される。

同様に好ましくは、電子制御ユニットは、Bluetooth接続無線リンクを介して直接的に無線で制御される。

同様に好ましくは、電子制御ユニットに、電圧を供給するための及びデータ転送のためのソケットが設けられる。

同様に好ましくは、デバイスに、一次又は二次電池である電気エネルギー源が設けられる。

好ましくは、デバイスは、保護されたアクセス領域への入口の内側に及びシリンダのキー動作部の反対側に位置付けられる。

本発明の目的は図面の実施形態において示される。

図１は、シリンダの制御要素を示す破断面を備えたロックシリンダの側からの分解斜視図において、本発明の第１実施形態におけるロックを閉鎖及び開放するための駆動デバイスを示す。 図２は、シリンダの制御要素を示す破断面を備えたハウジングの側からの分解斜視図において、本発明の第１実施形態におけるロックを閉鎖及び開放するための駆動デバイスを示す。 図３は、側面斜視図において本発明の第１実施形態における歯付リングを示す。 図３ａは、長手方向軸に沿った断面において本発明の第１実施形態における歯付リングを示す。 図４は、側面斜視図において本発明の第２実施形態における歯付リングを示す。 図４ａは、長手方向軸に沿った断面において本発明の第２実施形態における歯付リングを示す。 図５は、側面斜視図において本発明の第３実施形態における歯付リングを示す。 図５ａは、図５におけるラインＡ－Ａに沿った破断面で本発明の第３実施形態における歯付リングを示す。 図６は、駆動デバイスの長手方向軸に沿った断面において、制御要素を構成する切断キーを備えたロックシリンダに取り付けられた駆動組立体を示す。

図１、図２、及び図６に示された本発明の実施形態において、ロックは、例えば扉において取り付けられた従来の賦形シリンダ２を含み、保護された領域へのアクセスを可能にするロックのシリンダは、ロックシリンダ２の制御要素７が収容された本体６を含む。ロックシリンダ２の制御要素７はロックシリンダ２の本体６内で回転し得るが、制御要素７は、ロックシリンダ２の本体６の長手方向軸に沿って本体６に対して移動できない。

当然のことながら、ロックシリンダ２は、保護された領域へのアクセスを可能にする任意のロックの要素であってもよく、上で言及したとおりの要素を含む。

図１、図２、及び図６に示されるとおり、本発明の実施形態において、特にロックシリンダ２を閉鎖及び開放するための駆動デバイス１は、駆動組立体（図示せず）が収容されたハウジング３を含む。駆動組立体は、本発明の第１実施形態において、図１図２、及び図６に示された第１実施形態において、少なくとも駆動モータと末端歯車４を備えたギヤトランスミッションとを含み、歯車４は、駆動デバイス１のモータの動作中に回転すると歯付リング５の内歯部９上を転がるように、内歯部９を含む歯付リング５と協働する駆動組立体のギヤトランスミッションの末端要素である（図２及び図６に示されるとおり）。

歯付リング５は、ロックを閉鎖及び開放するための駆動デバイス１のハウジング３に対して同軸に及び回転可能に取り付けられる。歯付リング５は、歯付リング２がロックに取り付けられた後で、シリンダ２の本体６を少なくとも部分的に囲むとともに、ロックシリンダ２の本体６への歯付リング５の固定された取り付けを可能にするための手段を含む。

図３及び図３ａにおいて、第１実施形態において歯付リング５をロックシリンダ２の本体６に取り付けるための手段が示されている。この目的のために、歯付リング５は、ハウジング３の反対側に、取付部５１であって、歯付リング５の取付部５１において半径方向に延在する３つのねじが切られた取付穴５２を含む取付部５１を有する。取付穴５２は、貫通孔であり、各取付穴５２へ固定ねじ５３が挿入される。歯付リング５の取付部５１は、駆動デバイス１がロックシリンダ２に取り付けられると、シリンダ２の本体６の末端部を部分的に囲む一方で、ロックシリンダ２の本体６の底部のみ囲まれないままとする。この目的のために、歯付リング５は、それが取り付けられる駆動デバイス１のハウジング３に対してその前方外側に、図３に示されるとおり、シリンダ２の本体６の輪郭の断面形状を有する凹部１０を有する。

駆動デバイス１をロックシリンダ２に取り付けている間、歯付リング５の取付部５１における凹部１０は、シリンダ２の本体６の末端セクション上を摺動させられる。このとき、取付穴５２の出口は、その軸の方向においてシリンダ２の本体６の上に位置付けられる。次に、固定ねじ５３は、それらの尖った端がシリンダ２の本体６にある程度「食い込む」ように締められ、これはシリンダ２の本体６への駆動デバイス１の有効な固定を生じる。図３及び図３ａに示された実施形態において、固定ねじ５３は、駆動デバイス１がシリンダ２の本体６に取り付けられたときに見えないように頭なしボルトである。

図４及び図４ａは、第２実施形態において歯付リング５をロックシリンダ２の本体６に固定するための手段を示す。この目的のために、歯付リング５は、その、ハウジング３の反対にある側に、シリンダ２の本体６の末端部を少なくとも部分的に囲む断面形状を有する取付部５１を有する。取付部５１は部分的に半径方向に切断されるとともに、歯付リング５の長手方向軸を含む平面に垂直に延在する少なくとも１つの横断開口５４を含み、横断開口５４は切断された部分において貫通孔であり、歯付リング５の取付部５１の中実部分においては、ねじが切られているとともに締付ねじ５５を受ける。

歯付リング５は、それが固定される駆動デバイス１のハウジング３に対してその前方外側に、図４に示されるとおりシリンダ２の本体６の輪郭の断面形状を有する凹部１０を有する。

ロックシリンダ２への駆動デバイス１の取り付け中、歯付リング５の取付部５１における凹部１０はシリンダ２の本体６の末端セクション上で摺動させられる。このとき、締付ねじ５５が、横断開口５４にそのねじ山のない側から挿入され、締められる。これは、歯部リング５の半径方向に切断された取付部５１の締付、したがってシリンダ２の本体６への歯付リング５の有効な固定を引き起こす。

図５及び図５ａは、第３実施形態において歯付リング５をロックシリンダ２の本体６に固定するための手段を示す。この目的のために、歯付リング５は、ハウジング３の反対の側から、取付部５１であって、シリンダ２の本体６の末端部を実質的に少なくとも部分的に囲む断面形状を有する取付部５１を有する。取付部５１は歯付リング５の、歯部９を備えた部分に対して取り外し可能であり、これはまた、本発明の第１実施形態において説明され図３及び図３ａに示されたとおり、又は本発明の第２実施形態で説明され図４及び図４ａに示されたとおり構築されてもよい。本発明のこの実施形態において、歯付リング５の、歯部９を備えた部分及びリング５の取付部５１は２つの接続ねじ５６により結合され、取り外し可能な取付部５１は部分的に半径方向に切断されるとともに、歯付リング５の取り外し可能な取付部５１の切断された部分を通じて歯付リング５の長手方向軸を含む平面に垂直に延在する少なくとも１つの横断開口５４を含み、切断された部分の１つにおける横断開口５４はねじが切られるとともに締付ねじ５５を受ける。

制御要素７が装着されるとともにロックを閉鎖及び開放するように動作可能であるロックシリンダ２の本体６は、駆動デバイス１の側からのその断面において、図１及び図２に示されるとおり非円形で不規則な形状を有する。図１及び図２に示された本発明の実施形態において、これは、（扉に取り付けられた状態で）上部分におけるその断面において、実質的に長方形の形状であって、一方側が底部において丸みを帯びておりその幅が上部分における円の直径よりも小さい実質的に長方形の形状と組み合わされた円の形状を有する商業的に利用可能な従来の賦形シリンダの形状である。当然のことながら、この実施形態は、特に、本体の形が異なるシリンダを含む他の種類のロックにおける、保護された領域へのアクセスを可能にするロックを閉鎖及び開放するための駆動デバイス１の使用の可能性を排除するものではない。

図６に示されるとおり、ハウジング３は、滑り軸受において歯付リング５に軸受装着される。当然のことながら、本発明の他の実施形態において、ハウジング３は、当該技術分野で既知の任意のやり方で、例えば玉軸受、ニードル軸受又はローラー軸受で、歯付リング５に軸受装着され得る。

図２、図３ａ、図４ａ、図５ａ、及び図６に示された本発明の全ての実施形態において、歯付リング５には内歯部である歯部９が設けられるが、当然のことながら、本発明による駆動デバイス１の構成において外歯部９を備えた歯付リング５を使用することが可能である。

特に、保護された領域へのアクセスを可能にするロックを閉鎖及び開放する駆動デバイス１には、ロックシリンダ２に対する回転可能なハウジング３の角度位置を決定するために加速度計であるセンサ（図示せず）を含む、ハウジング３内に収容されるとともにハウジング３における駆動組立体を管理する電子制御ユニット（図示せず）が設けられる。

本発明の提示された実施形態において、特に、保護された領域へのアクセスを可能にするロックを閉鎖及び開放するための駆動デバイス１は、無線リンク、例えばBluetoothなどによりコンピュータプログラム、好ましくはモバイルデバイスのための、特にスマートフォンのためのアプリケーションにより無線で制御ユニットにより制御される。

電子制御ユニットには、ハウジングの回転可能な部分に位置付けられた供給電圧を提供するための及びデータ転送３のための電気ソケットが設けられる（図示せず）。

駆動デバイス１には一次又は二次電池（図示せず）であるエネルギー源が設けられる。

駆動デバイス１は、保護されたアクセス領域への入口の内側及びロックシリンダ２のキーで制御された部分の反対側に位置付けられる。

Claims (23)

1. 特に、シリンダ２を有するとともに保護された領域へのアクセスを可能にするロックを開放及び閉鎖するための駆動デバイス１であって、前記デバイスが、駆動モータと、歯付リング５と協働する末端歯車４を備え、クラッチを備えたギヤトランスミッションとを包含する、回転可能なハウジング３内に収容された駆動組立体を含み、前記駆動デバイス１が、前記ロックシリンダ２の本体６内に位置付けられた回転可能な制御要素７と協働することができる駆動デバイス１において、前記駆動デバイス（１）が前記シリンダ（２）の前記本体（６）に固定された後で、前記歯付リング（５）が前記ハウジング（３）の反対側から前記シリンダ（２）の前記本体（６）を少なくとも部分的に囲むとともに、前記歯付リング（５）を前記シリンダ（２）の前記本体（６）に動かないように固定するための手段を含む一方で、前記ハウジング（３）が、前記歯付リング（５）に回転可能であり軸方向に動かないように軸受装着されるとともに、駆動を前記シリンダ（２）の前記制御要素（７）に伝達するための手段を含むことを特徴とする、駆動デバイス１。
2. 前記歯付リング（５）が、前記シリンダ（２）の前記本体（６）のみに取り付けられることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス１。
3. 前記ハウジング（３）が前記歯付リング（５）でのみ軸受装着されることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス１。
4. 前記歯付リング（５）が、前記ハウジング（３）の反対側に、取付部（５１）であって、固定ねじ（５３）を受ける、前記歯付リング（５）の前記取付部（５１）において半径方向に延在する少なくとも１つのねじが切られた取付穴（５２）を含む取付部（５１）を有し、前記歯付リング（５）の前記取付部（５１）が前記シリンダ（２）の前記本体（６）の末端部を少なくとも部分的に囲むことを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス１。
5. 前記歯付リング（５）が、前記ハウジング（３）の反対側に、前記プロファイルシリンダ（２）の前記本体（６）の前記末端部を実質的に少なくとも部分的に囲む断面形状を有する取付部（５１）を有し、前記取付部（５１）が、部分的に半径方向に切断されるとともに前記歯付リング（５）の長手方向軸を含む平面に垂直に延在する少なくとも１つの横断開口（５４）を含み、前記取付部（５１）の前記切断された部分における前記横断開口（５４）が貫通孔であり、前記歯付リング（５）の前記取付部（５１）の中実部分において、これはねじが切られているとともに締付ねじ（５５）を受けることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス１。
6. 前記歯付リング（５）の、歯部（９）を備えた部分及び前記リング（５）の前記取付部（５１）が取り外し可能であることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス１。
7. 前記歯付リング（５）の、歯部（９）を備えた部分及び前記リング（５）の前記取付部（５１）が少なくとも１つの接続ねじ（５６）により結合されることを特徴とする、請求項６に記載の駆動デバイス１。
8. 前記歯付リング（５）の前記取り外し可能な取付部（５１）が、前記ハウジング（３）の反対側に、前記シリンダ（２）の前記本体（６）の前記末端部を少なくとも部分的に囲む断面形状を有し、前記取り外し可能な取付部（５１）が、部分的に半径方向に切断されるとともに、前記歯付リング（５）の前記取り外し可能な取付部（５１）の前記切断された部分を通じて前記歯付リング（５）の前記長手方向軸を含む前記平面に垂直に延在する少なくとも１つの横断開口（５４）を含み、前記切断された部分の１つにおける前記横断開口（５４）がねじが切られ、締付ねじ（５５）がそこに挿入されることを特徴とする、請求項６に記載の駆動デバイス１。
9. 前記ハウジング（３）から前記シリンダ（２）の前記制御要素（７）へ駆動を伝達するための手段が、前記駆動デバイス（１）の前記ハウジング（３）において作られた半径方向に延在するスロット（８１）と、前記駆動デバイス（１）が前記シリンダ（２）に取り付けられたときに前記回転可能なハウジング（３）の前記スロット（８１）に入る、前記駆動デバイス（１）の側から前記シリンダ（２）の前記制御要素（７）の末端側終端にある駆動部（７１）とにより構成されることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス１。
10. 前記駆動デバイス（１）の側から前記シリンダ（２）の前記制御要素（７）の前記末端側終端にある前記駆動部（７１）が、前記シリンダ（２）のためのキーの少なくとも一部を構成することを特徴とする、請求項９に記載の駆動デバイス１。
11. 前記駆動デバイス（１）の側から、前記シリンダ（２）の前記制御要素（７）の前記末端側終端にある前記駆動部（７１）が非円形の断面形状を有することを特徴とする、請求項９に記載の駆動デバイス１。
12. 前記駆動デバイス１が、シリンダ（２）であって、その前記本体（６）が、前記歯付リング（５）の側からの断面において、長尺状で不規則な形状を有するシリンダ（２）を対象とし、上部分において、前記本体（６）が、丸い形の底部側を備えた長尺状の長方形状部（６１）と組み合わされた円の形状を有することを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス１。
13. 前記歯付リング（５）が、それが固定されている前記駆動デバイス（１）の前記ハウジング（３）に対してその前方外側に、前記シリンダ（２）の前記本体（６）の輪郭の少なくとも一部の断面形状を有する凹部（１０）を有することを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス１。
14. 前記ハウジング（３）が滑り軸受において前記歯付リング（５）に軸受装着されることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス。
15. 前記リング（５）の前記歯部（９）が内歯部であることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス。
16. 電子制御ユニットであって、前記ハウジング（３）内に収容されるとともに前記駆動組立体を管理する電子制御ユニットが設けられることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス。
17. 前記電子制御ユニットには、前記シリンダ（２）に対する前記回転可能なハウジング（３）の角度位置を決定するセンサが設けられることを特徴とする、請求項１６に記載の駆動デバイス。
18. 前記センサが加速度計、すなわち重力センサであることを特徴とする、請求項１７に記載の駆動デバイス。
19. 前記電子制御ユニットが、無線リンクを介して、コンピュータプログラム、好ましくはモバイルデバイスのためのアプリケーションにより無線で制御されることを特徴とする、請求項１６に記載の駆動デバイス。
20. 前記電子制御ユニットが、Bluetooth接続無線リンクを介して無線で制御されることを特徴とする、請求項１９に記載の駆動デバイス。
21. 前記電子制御ユニットには、電圧を供給するための及びデータ転送のためのソケットが設けられることを特徴とする、請求項１６に記載の駆動デバイス。
22. 一次又は二次電池である電気エネルギー源が設けられることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス。
23. 保護されたアクセス領域への入口の内側に及び前記シリンダ（２）のキー動作部の反対側に位置付けられることを特徴とする、請求項１に記載の駆動デバイス。
    
    

Images