JP2023521925A - バルブユニットおよびその組立方法 - Google Patents

バルブユニットおよびその組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023521925A
JP2023521925A JP2022563007A JP2022563007A JP2023521925A JP 2023521925 A JP2023521925 A JP 2023521925A JP 2022563007 A JP2022563007 A JP 2022563007A JP 2022563007 A JP2022563007 A JP 2022563007A JP 2023521925 A JP2023521925 A JP 2023521925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure gas
casing
refrigerant
pipe
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022563007A
Other languages
English (en)
Inventor
スターン,デービッド
コーネリス,ケビン
デグランデ,アルネ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Europe NV
Original Assignee
Daikin Europe NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Europe NV filed Critical Daikin Europe NV
Publication of JP2023521925A publication Critical patent/JP2023521925A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/30Control or safety arrangements for purposes related to the operation of the system, e.g. for safety or monitoring
    • F24F11/32Responding to malfunctions or emergencies
    • F24F11/36Responding to malfunctions or emergencies to leakage of heat-exchange fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/08Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
    • F24F13/10Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers
    • F24F13/14Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre
    • F24F13/1426Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre characterised by actuating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/20Casings or covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/08Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
    • F24F13/10Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers
    • F24F13/14Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre
    • F24F13/1426Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre characterised by actuating means
    • F24F2013/1433Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre characterised by actuating means with electric motors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

ヒートポンプシステムに用いられるバルブユニット(100)であって、少なくとも一つの液冷媒管部(210、211)と、少なくとも一つのガス冷媒管部(220、221、230、240、241)と、液冷媒管部に配設された少なくとも一つの液制御弁(264)と、ガス冷媒管部に配設された少なくとも一つのガス制御弁(261、262、265)と、少なくとも液制御弁およびガス制御弁とを収容するケーシング(300)と、ケーシング内の冷媒漏れが発生した場合に、ケーシングの内部空間(301)の空気をケーシング外の外部空間へと排出するよう動作するように構成された空気排出機構(500)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプシステムに用いられるバルブユニットおよびそのようなバルブユニットの組立方法に関する。
欧州特許出願公開第3091314A1号明細書は、ヒートポンプシステムに使用されるバルブユニットを提案する。このバルブユニットは、液冷媒管に配設された液制御弁と、ガス冷媒管に配設されたガス制御弁と、これら液制御弁およびガス制御弁を覆うケーシングとを備えている。各バルブが冷媒の漏れる箇所になりやすいので、監視員による定期的な点検と、必要に応じて保守員による修理が必要となる。
しかし、冷媒漏れが発生した場合、監視/保守員が到着してケーシングを開けた時点で、ケーシングの内部空間にはすでにかなりの量の漏れ冷媒が浸透してしまっていると考えられる。たとえば、使用される冷媒の中には可燃性または微燃性のものがある。したがって、このようなケーシングを開けることは、安全性の観点から望ましくない。一方、バルブがケーシングで覆われていない場合、漏れた冷媒がすぐに周囲に広がってしまう。
本発明の目的は、冷媒の漏れに関する高い安全性を有するバルブユニットおよびそのようなバルブユニットの組立方法を提供することである。
本発明の第一態様によれば、ヒートポンプシステムに用いられるバルブユニットが提供され、バルブユニットは、少なくとも一つの液冷媒管部と、少なくとも一つのガス冷媒管部と、液冷媒管部に配設された少なくとも一つの液制御弁と、ガス冷媒管部に配設された少なくとも一つのガス制御弁と、少なくとも液制御弁およびガス制御弁を収容するケーシングと、ケーシング内で冷媒漏れが発生した場合に、ケーシングの内部空間の空気をケーシング外の外部空間へと排出するよう動作するように構成された空気排出機構とを備える。
上記構成により、バルブで冷媒漏れが発生した場合でも、漏れた冷媒が周囲の領域に広がることをケーシングにより防止または抑制することができる。また、ケーシングの内部空間の空気をケーシングの外部空間に排出することにより、ケーシングの内部空間における漏れた冷媒の濃度を低下させることができる。この外部空間は、好ましくは、ケーシングを直接取り囲む外部空間や人または動物がやって来たり居住したりする可能性のある室内空間ではない。外部空間は、好ましくは屋外空間である。
さらに、平常時にケーシングの内部空間が実質的に閉鎖されるようにバルブユニットを構成し、ケーシングの内部空間における冷媒の濃度に基づいて冷媒漏れの検出が行われるようにしてもよい。この場合、ケーシング内での冷媒漏れの発生を迅速に検知して、空気排出機構の動作を早期に開始することができる。したがって、漏れた冷媒の濃度がケーシング内およびその周囲の領域の両方で高くなるのをより確実に防止することができる。これによって、監視/保守員が各バルブを安全に監視、保守、または修理可能となる。したがって、冷媒漏れに関するバルブユニットの安全性を向上させることができる。
配管部、バルブおよびケーシング、ならびに好ましくは空気排出機構は一緒に製造されてもよい。この場合、ケーシングの気密性や空気排出機構の排気効率などの性能を高めるようにバルブユニットを設計しやすくなる。また、バルブユニットの寸法、ケーシングの保守扉の位置、空気排出機構の容量の最適化も容易になる。したがって、バルブユニットの安全性だけでなく、その保守性や機能性も向上させることができる。あるいは、ケーシングは、既存の各バルブの周りに組み付ける後付けのケーシングであってもよい。
上述のバルブユニットの好ましい実施形態によれば、空気排出機構は、内部空間から外部空間へと空気を吸引するよう構成されたファンを備える。
上記構成により、ケーシング内の冷媒漏れが発生した場合に、ケーシング内の空気を効率的に排出することができる。ケーシングが屋外空間に露出する部分を有する場合、ファンの吐出口をこの部分に配置してもよい。ケーシングが屋外に露出する部分を有さない場合には、ケーシングから屋外空間に延びる空気ダクトを配置し、ファンをこの空気ダクト内に配置または空気ダクトに取り付けてもよい。ファンを空気ダクトの外端に配置することが好ましい。これにより、空気ダクト全体を圧力下に保つことができ、冷媒を含む空気がダクトから漏れるのを防ぐことができる。
ファンを備えた上記バルブユニットの別の好ましい実施形態によれば、ケーシングに開口部が形成され、空気排出機構はさらに、ファンの動作時にケーシングの外部から開口部を介してケーシングの内部空間に向かって空気が流れるよう構成された逆流防止型ダンパを備える。
上記構成により、ケーシングの内部空間の空気を外気と入れ替えることで、内部空間の空気の排出を促進することができる。したがって、ケーシング内で冷媒漏れが発生した場合に、ケーシング内の空気をより効率的に排出することができる。また、ファンが作動していないときは逆流防止型ダンパが閉じた状態を保つことができるので、ケーシングの気密性を保つことができる。
上記のいずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、バルブユニットはさらに、ケーシング内の空気中の冷媒濃度を検出するよう構成されたセンサと、検出した濃度が検出値閾値以上である場合にケーシング内で冷媒漏れが発生したと判断し、冷媒漏れが発生した場合に空気排出機構の動作を開始するように制御するよう構成されたコントローラとを備える。
上記構成により、ケーシング内の冷媒漏れが発生した場合でも、ケーシングの内部空間の冷媒濃度が高くなることを防止することができる。これにより、バルブユニットの安全性をより確実に達成することができる。
コントローラを備えた上記のいずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、液冷媒管部およびガス冷媒管部は、ヒートポンプシステムの熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間に延びる液冷媒管の一部およびガス冷媒管の一部をそれぞれ形成し、コントローラは、利用側管部で冷媒漏れが発生した場合に、液制御弁およびガス制御弁を閉じるように制御するよう構成され、利用側管部は、液制御弁とガス制御弁との間に延在し、少なくとも利用側熱交換器を含む。
上記構成によれば、利用側管部で冷媒漏れが生じた場合に、利用側管部へのさらなる冷媒の供給を抑制または停止することができる。これにより、利用側熱交換器等の利用側管部からの冷媒のさらなる漏れを抑制または停止することができる。液制御弁およびガス制御弁は、好ましくは遮断弁である。さらに、ヒートポンプシステムの冷媒回路を、異なる空間に配置されたより小さなセクションに分割することが可能である。各回路セクションの冷媒総量と、その回路セクションが延びる空間の総容積との比率が法的に制限される場合がある。そのような場合でも、上記構成により、低コストで高い安全性を確保しつつ、比較的狭い空間を有する施設にも容易に適用できる空調システムを実現することができる。さらに、バルブ自体が冷媒漏れの箇所になる可能性があるが、これらのバルブもケーシングの中に配置されている。そのため、他の場所の冷媒漏れに関する安全性を損なうことなく、上記のような効果を得ることができる。
逆流防止型ダンパとコントローラを備えた上記のバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、逆流防止型ダンパは、電動モータによって動作するよう構成され、コントローラは、ケーシング内の冷媒漏れが発生した場合に、電動モータを制御して逆流防止型ダンパを開放するよう構成される。
上記構成により、ケーシング内の冷媒漏れが発生した場合に、ケーシング内の空気をより効率的かつ確実に排出することができる。
コントローラを備えた上記のいずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、コントローラはさらに、ケーシング内の冷媒漏れまたは利用側管部内の冷媒漏れが発生した場合に、アラーム情報を出力するように構成される。
上記構成により、ケーシングや利用側管部での冷媒漏れの発生を監視/保守員および/または外部情報出力装置に通知することができる。したがって、バルブユニットおよび/または空調システムの安全性をさらに向上させることができる。
上記のいずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、少なくとも一つのガス冷媒管部は、低圧ガス管部と、高圧ガス管部と、低圧ガス管部および高圧ガス管部に分岐する利用側ガス管部とを備え、少なくとも一つの液制御弁は、液冷媒管部に配設された液遮断弁を備え、少なくとも一つのガス制御弁は、低圧ガス管部に配設された低圧ガス制御弁と、高圧ガス管部に配設された高圧ガス制御弁と、利用側ガス管部に配設されたガス遮断弁とを備える。
上記構成により、バルブユニットは、利用側ガス管部を低圧ガス管部と連通させるか高圧ガス管部と連通させるかで切り替えることができる。
例えば、液冷媒管部は、熱源側ユニットに配設された熱源側熱交換器である凝縮器および蒸発器と、利用側ユニットに配設された利用側熱交換器とに選択的に連通する。低圧ガス管部は、熱源側ユニットに配設された冷媒圧縮機の吸入側と連通している。高圧ガス管部は、熱源側ユニットに配設された冷媒圧縮機の排出側と連通している。利用側ガス管部は、利用側熱交換器と連通している。この場合、バルブユニットは、利用側熱交換器が蒸発器として機能する冷房運転と、利用側熱交換器が凝縮器として機能する暖房運転との間で利用側ユニットの運転状態をより容易に切り替える分岐セレクタとして機能することができる。
上記のいずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、少なくとも一つの液冷媒管部は、複数の利用側液管部と、複数の利用側液管部へと分岐する熱源側液管部とを備え、少なくとも一つのガス冷媒管部は、複数の利用側ガス管部と、複数の利用側ガス管部へと分岐する熱源側ガス管部とを備え、少なくとも一つの液制御弁は、対応する利用側液管部内にそれぞれ配設された複数の液遮断弁を備え、少なくとも一つのガス制御弁は、対応する利用側ガス管部内にそれぞれ配設された複数のガス遮断弁を備える。
上記構成により、複数の利用側ガス管部は、共通の熱源側ガス管部と接続され、複数の利用側液管部は、共通の熱源側液管部と接続される。
例えば、熱源側液管部は、熱源側ユニットに配設された熱源側熱交換器と連通する。各利用側液管部は、複数の利用側ユニットに配設された複数の利用側熱交換器のうち対応する熱交換器にそれぞれ接続されている。熱源側ガス管部は、熱源側ユニットに配設された冷媒圧縮機と連通している。各利用側ガス管部は、対応する利用側熱交換器とそれぞれ接続されている。この場合、バルブユニットは冷媒分岐ユニットとして機能し、複数の利用側ユニットが共通の熱源側ユニットを共用することができる。
上記のいずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、少なくとも一つの液冷媒管部は、複数の利用側液管部と、複数の利用側液管部へと分岐する熱源側液管部とを備え、少なくとも一つのガス冷媒管部は、複数の低圧ガス副管と、複数の低圧ガス副管へと分岐する低圧ガス管部と、複数の高圧ガス副管と、複数の高圧ガス副管へと分岐する高圧ガス管部と、低圧ガス管部と高圧ガス管部とに、低圧ガス副管と高圧ガス副管とを介してそれぞれ接続するように、複数の低圧ガス副管のうちの一つと複数の高圧ガス副管のうちの一つへとそれぞれが分岐する複数の利用側ガス管部とを備え、少なくとも一つの液制御弁は、対応する利用側液管部内にそれぞれ配設された複数の液遮断弁を備え、少なくとも一つのガス制御弁は、対応する低圧ガス副管内にそれぞれ配設された複数の低圧ガス制御弁と、対応する高圧ガス副管内にそれぞれ配設された複数の高圧ガス制御弁と、対応する利用側ガス管部内にそれぞれ配設された複数のガス遮断弁とを備える。
以上の構成により、バルブユニットは、上述した分岐セレクタと冷媒分岐ユニットの機能が統合された多分岐セレクタとして機能することができる。この多分岐セレクタは、同一の熱源側ユニットを共用しながら、複数の利用側ユニットによる個別空調を実現する。一方、多分岐セレクタは、分岐/合流箇所やバルブの数が多く、冷媒の漏れが起こる箇所が多くなる傾向がある。上記構成によれば、このような多くの冷媒漏れの起こる可能性がある箇所をケーシング内に配設することができる。
上記のいずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、バルブユニットはさらに、少なくとも空気排出機構の非動作時にケーシングの内部空間がケーシング周囲の外部空間と隔離されるように、ケーシングに施された断熱材を備える。
上記構成により、少なくとも空気排出機構が作動していないときには、ケーシングの内部空間を実質的に閉鎖することができる。これにより、バルブでの冷媒漏れが発生した場合、漏れた冷媒が周囲に広がるのを防ぐことができ、ケーシングでの冷媒漏れの発生をより早く検出することができる。
低圧ガス制御弁および高圧ガス制御弁を備えた上記のいずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、低圧ガス制御弁および高圧ガス制御弁の少なくとも一方に微小流路が形成され、微小流路は、低圧ガス制御弁および高圧ガス制御弁の少なくとも一方の開度が最小に設定されていても微小流路に冷媒が流れるように構成および配置される。
上記構成により、液封を抑制するためのバイパス回路を別途設けることなく、冷媒回路内での液封回路の形成を微小流路により防止することができる。これにより、空調システムの信頼性を低コストで向上させることができる。
上記いずれかのバルブユニットのさらに別の好ましい実施形態によれば、冷媒はR32冷媒である。
R32冷媒は、HFC-32冷媒またはジフルオロメタン冷媒とも呼ばれ、化学式がCH2F2であるが、微燃性でありながらオゾン層破壊係数がゼロ、地球温暖化係数が低いという特徴を有する。したがって、冷媒漏れに対する高い安全性を確保しながら、環境にやさしいエアコンを実現することができる。
本発明の第二態様によれば、上記バルブユニットのいずれかを組み立てるための方法が提供され、ケーシングは、複数のケーシング部品から形成されており、少なくとも液制御弁およびガス制御弁の周囲にケーシング部品を配置する工程と、ケーシング部品を互いに固定する工程とを備える。
以上の処理により、既存の液制御弁およびガス制御弁を用いて、上記いずれかのバルブユニットの上述の効果を実現することができる。この方法は、ケーシング部品を配置する前に、液冷媒管部、ガス冷媒管部、液制御弁、およびガス制御弁を有するユニットを組み立てる工程をさらに備えてもよい。
上記の方法の別の好ましい実施形態によれば、この方法は、ケーシングに空気排出機構を取り付ける工程をさらに備える。
上記の処理により、ケーシング部品同士の固定の前または後に、空気排出機構をケーシングに別途組み付けることができる。
本発明の一実施形態に係るバルブユニットの概略構成図である。 図1に示したコントローラの機能構成を示すブロック図である。 コントローラが行う処理を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係るバルブユニットの概略構成図である。
以下、本発明に係るバルブユニットの好適な実施形態(以降「本実施形態」という)について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係るバルブユニットは、例えば、熱源側ユニットと複数の利用側ユニットとを備え、R32冷媒を使用する、いわゆる三管構成のマルチエアコンシステムに用いられる。
ユニット構成
図1は、本実施形態に係るバルブユニットの概略構成図である。
図1に示すように、バルブユニット100は、多分岐セレクタ200と、ケーシング300と、センサ400と、空気排出機構500と、コントローラ600とを備える。ケーシング300は、多分岐セレクタ200を内部に収容する。空気排出機構500は、ケーシング300に搭載または接続される。本実施形態では、空気排出機構500は、ファン510と逆流防止型ダンパ520とを備える。センサ400およびコントローラ600は、ケーシング300の内部空間301に配置される。なお、コントローラ600は、ケーシング300上または外に配置してもよい。
多分岐セレクタ200は、熱源側液管部210、複数の利用側液管部211、低圧ガス管部220、複数の低圧ガス副管221、複数の利用側ガス管部230、高圧ガス管部240、複数の高圧ガス副管241、複数のバイパス管251、および複数の冷媒熱交換器252を備える。多分岐セレクタ200はさらに、複数の低圧ガス制御弁261と、複数の高圧ガス制御弁262と、複数の膨張機構263と、複数の液遮断弁264と、複数のガス遮断弁265とを備える。
利用側液管部211、低圧ガス副管221、利用側ガス管部230、高圧ガス副管241、バイパス管251、冷媒熱交換器252、低圧ガス制御弁261、高圧ガス制御弁262、膨張機構263、液遮断弁264、ガス遮断弁265の数は同一であってもよい。利用側液管部211の一つと利用側ガス管部230の一つとは、同一の利用側熱交換器に連通する。したがって、上記の数は、ヒートポンプシステムの利用側ユニット(図示せず)の数に対応してもよい。上記の数は特定の数に限定されない。
熱源側液管部210は、ケーシング300外の熱源側ユニット(図示せず)に配設された凝縮器および蒸発器(熱源側熱交換器)のそれぞれに連通している。熱源側液管部210は、多分岐セレクタ200内で複数の利用側液管部211へと分岐する。各利用側液管部211は、ケーシング300外の利用側ユニット(図示せず)に配設された複数の利用側熱交換器のうち対応する熱交換器にそれぞれ連通している。
言い換えると、熱源側液管部210と各利用側液管部211とが、ヒートポンプシステムの液冷媒管の一部を構成している。
低圧ガス管部220は、ケーシング300外の熱源側ユニットに配設された冷媒圧縮機(図示せず)の吸入側と連通している。低圧ガス管部220は、多分岐セレクタ200内で複数の低圧ガス副管221へと分岐する。各低圧ガス副管221は、対応する利用側ガス管部230に接続される。各利用側ガス管部230は、ケーシング300外の利用側ユニットに配設された対応する利用側熱交換器とそれぞれ連通する。低圧ガス管部220が、複数の低圧ガス副管221を介して複数の利用側ガス管部230へと分岐しているとも説明できる。
言い換えると、低圧ガス管部220、各低圧ガス副管221、および各利用側ガス管部230が、ヒートポンプシステムの低圧ガス冷媒管の一部を形成している。
高圧ガス管部240は、ケーシング300外の冷媒圧縮機の排出側と連通する。高圧ガス管部240は、多分岐セレクタ200において複数の高圧ガス副管241へと分岐する。各高圧ガス副管241は、対応する利用側ガス管部230とそれぞれ接続している。高圧ガス管部240が、複数の高圧ガス副管241を介して複数の利用側ガス管部230へと分岐しているとも説明できる。各利用側ガス管部230が、低圧ガス副管221のうちの一つと高圧ガス副管241のうちの一つを介して、低圧ガス管部220と高圧ガス管部240とに分岐しているとも言える。
言い換えると、高圧ガス管部240、各高圧ガス副管241、および各利用側ガス管部230が、ヒートポンプシステムの高圧ガス冷媒管の一部を形成している。
各バイパス管251は、対応する利用側液管部211とそれぞれ接続され、さらに低圧ガス管部220に接続されている。言い換えると、各バイパス管251は、利用側液管部211のうちの一つから分岐して、低圧ガス管部220と合流する。
各膨張機構263は、対応するバイパス管251にそれぞれ配設される。各膨張機構263は、対応する利用側液管部211からバイパス管251に流れる冷媒を減圧膨張するよう構成される。各膨張機構263は、電動膨張弁であってもよい。
各冷媒熱交換器252は、対応するバイパス管251にそれぞれ設けられる。各冷媒熱交換器252は、利用側液管部211のうちの一つを流れる冷媒と、対応する膨張機構263により減圧膨張された対応するバイパス管251を流れる冷媒との間で熱交換を起こすよう構成される。言い換えると、各冷媒熱交換器252は、対応する利用側液管部211、バイパス管251、膨張機構263と組み合わせて過冷却システムを形成する。各冷媒熱交換器252は、利用側液管部211の一部とバイパス管251の一部とをそれぞれ形成する二つの流路を有し、これらの間に熱伝導を有してもよい。
各低圧ガス制御弁261は、対応する低圧ガス副管221に配設される。各低圧ガス制御弁261は、開状態と閉状態とを切り替える、すなわち、低圧ガス管部220と対応する利用側ガス管部230との間に冷媒を流すか否かを切り替えるよう構成される。各低圧ガス制御弁261の状態は、対応する利用側ユニットで望まれる運転モードに応じて、コントローラ600によって制御される。各低圧ガス制御弁261は、電動弁であってもよい。
各高圧ガス制御弁262は、対応する高圧ガス副管241に配設される。各高圧ガス制御弁262は、開状態と閉状態とを切り替える、すなわち、高圧ガス管部240と対応する利用側ガス管部230との間に冷媒を流すか否かを切り替えるよう構成される。各高圧ガス制御弁262の状態は、例えば対応する利用側ユニットで望まれる運転モードに応じて、コントローラ600によって制御される。各高圧ガス制御弁262は、電動弁であってもよい。
なお、各低圧ガス制御弁261および/または各高圧ガス制御弁262に微小流路が形成されていることが好ましい。このような微小流路は、弁の開度を最も低く設定しても冷媒が微小流路を流れることができるよう構成および配置されている。
各液遮断弁264は、対応する利用側液管部211内にそれぞれ配設される。各ガス遮断弁265は、対応する利用側ガス管部230内にそれぞれ配設される。液遮断弁264およびガス遮断弁265は、利用側管部を規定する同一の利用側熱交換器と連通する利用側液管部211および利用側ガス管部230に配設される。この利用側管部は、これらの弁の間に延び、少なくとも利用側熱交換器を備える。液遮断弁264およびガス遮断弁265の各々が電動弁であってもよい。
ケーシング300は、略箱型の形状を有してもよく、その内部に多分岐セレクタ200を収容するのに十分な大きさである。ケーシング300は、金属板、炭素繊維板、難燃性樹脂板等で形成することができる。ケーシング300には、複数の配管開口部310と、排出口320と、吸気口330とが形成される。ケーシング300は、互いに着脱可能な複数のケーシング部品を備えることが好ましい。この場合、ケーシング部品は、各配管開口部310が二つ以上の隣接するケーシング部品の間に形成されるよう構成されてもよい。
複数の配管開口部310は、多分岐セレクタ200から延びる複数の配管(以下、「延出管」という)をそれぞれ通過させることができるよう構成される。言い換えると、複数の配管開口部310は、延出管の位置に対応する位置に形成されており、それぞれ対応する延出管の直径よりも大きな直径を有する。上記のように、各配管開口部310が二つ以上のケーシング部品の間に形成されている場合、ケーシング部品を組み立てる際に、各延出管を対応する配管開口部310に容易に嵌め合わせることができる。ここで、このような延出管としては、熱源側液管部210、低圧ガス管部220、高圧ガス管部240、利用側液管部211、および利用側ガス管部230が挙げられる。
各延出管は、対応する外部の配管、すなわちヒートポンプシステムの液体冷媒管、低圧ガス冷媒管、および高圧ガス冷媒管の他の部分と接続するための配管接続部270を有してもよい。配管接続部270は、ケーシング300の外側に配置されることが好ましい。
排出口320は、ファン510の吸引力により、ケーシング300の内部空間301の空気(以下、「内部空気」という)をケーシング300外の外部空間に向けて通過させるよう構成される。図1に示すように、ファン510はケーシング300の外に配置され、ファン510の吸引口は、空気排出機構500の一部でもある空気ダクト511によってケーシング300の排出口320と接続される。ファン510の排出口が屋外空間に面していることが好ましい。あるいは、ファン510の吸引口がケーシング300の内部空間301に面し、ファン510の排出口がケーシング300の外部に面するように、ファン510をケーシング300の排出口320に取り付けてもよい。ファン510は、ケーシング内に配設されてもよい。この場合、排出口320は、空気排出機構500の一部でもある内部空気ダクトによって、ファン510の排出口に接続されてもよい。
吸気口330は、ケーシング300の外部から逆流防止型ダンパ520を介してケーシング300の内部空間301に向けて空気を流すことができるよう構成される。図1に示すように、逆流防止型ダンパ520は、ケーシング300の吸気口330に取り付けてもよい。あるいは、逆流防止型ダンパ520がケーシングの内部に配設される構成において、吸気口330は、空気排出機構500の一部でもある空気ダクトによって逆流防止型ダンパ520と接続されてもよい。逆流防止型ダンパ520がケーシングの外部に配設される構成では、吸気口330は、空気排出機構500の一部でもある空気ダクトによって逆流防止型ダンパ520と接続されてもよい。
ケーシング300は、監視/保守員が多分岐セレクタ200の状態を確認したり、必要に応じて開けた扉を介して多分岐セレクタ200を修理したりすることができるように構成された保守扉(図示せず)を有することが好ましい。
少なくとも空気排出機構500の非動作時に、ケーシング300の内部空間301がケーシング300周囲の外部空間と隔離されるように、ケーシング300に断熱材が施されている。これらの断熱材は、多分岐セレクタ200の延出管の外表面と配管開口部310の内縁部との間の隙間にそれぞれ嵌め込まれた断熱材340を備えてもよい。
各断熱材340は、発泡チューブ、発泡ラップ、発泡フィラー、コーキング材、テープ等であってもよい。発泡チューブは、軸方向に延びる線状の切り込みを有しており、隙間にはめ込みやすい。発泡チューブの厚さは、好ましくは、対応する延出管の外表面と対応する配管開口部310の内表面との間の隙間に等しいかまたはわずかに大きい。各断熱材340は、ケーシング300を組み立てる前に、延出管に取り付けてもよい。また、ファン510と排出口320との隙間、逆流防止型ダンパ520と吸気口330との隙間、隣接するケーシング部品間の隙間、保守扉とケーシング300との隙間など、ケーシング300の他の隙間に断熱材を施してもよい。
センサ400は、ケーシング300の内部空間301に配設される。R32冷媒のように空気よりも重い冷媒を使用する場合、センサ400は、ケーシング300の内底面上またはその近傍に配設されることが好ましい。センサ400は、センサ400周囲の空気中の冷媒の濃度を検出し、検出した濃度を示す検出値を信号によりコントローラ600に出力するように構成される。センサ400は、検出値(以下、「センサ検出値Vs」と呼ぶ)を連続的または定期的に出力してもよい。センサ400は、ヒートポンプシステムで使用する冷媒に反応する半導体ガスセンサであってよい。
後述するように、コントローラ600は、この検出値Vsに基づいてケーシング300内の冷媒漏れ(以下、「冷媒漏れ」と呼ぶ)が発生したか否かを判定する。ただし、センサ400が自らこの判断を行う機能を有していてもよい。
空気排出機構500は、冷媒漏れが発生した場合にケーシング300の内部の空気を外部に排出するように構成される。上述したように、空気排出機構500は、ファン510と、逆流防止型ダンパ520とを備える。
ファン510は、冷媒漏れが生じた場合に、ケーシング300の内部空気をケーシング300の外側へと吸引するように、後述のコントローラ600によって制御される。上述したように、ファン510と排出口320との間には、ファン510の位置に応じて、空気ダクト511が配置される。ファン510にはさらに、ファン510が動作していないときに空気がファン510を通過するのを防止するよう構成された逆流防止型ダンパを備えてもよい。
逆流防止型ダンパ520は、ファン510の動作時に、ケーシング300の外部から吸気口330を介してケーシング300の内部空間301に向かって空気が流れるよう構成される。上述したように、逆流防止型ダンパ520の位置によっては、逆流防止型ダンパ520と吸気口330との間に空気ダクトが配置されてもよい。逆流防止型ダンパ520はさらに、ファン510が動作していないときに、吸気口330から内部空気が流出しないよう構成される。
より具体的には、逆流防止型ダンパ520は、吸気口330を通る空気の経路に配設するフラップを有する。このフラップは、空気経路を実質的に閉鎖する閉鎖位置と、内部空間301側に変位して空気経路を閉鎖しない開放位置とに切り替え可能に構成される。逆流防止型ダンパ520はさらに、内部空間301側からフラップを閉位置に付勢するバネ等の付勢手段を有する。この付勢手段は、ファン510が動作していないときにはフラップを閉位置に保持し、ファン510が動作を開始したときにはファン510の吸引力によってフラップを開位置に移動させて保持する付勢強度を有する。
あるいは、付勢手段は、通常時はフラップを閉位置に保持し、冷媒漏れが発生したときにフラップを開位置に移動させるように、後述のコントローラ600により制御される電動モータであってもよい。すなわち、逆流防止型ダンパ520は、電動モータ(図示せず)によって作動するよう構成された電気制御式ダンパであってもよく、コントローラ600は、冷媒漏れが発生したタイミングで逆流防止型ダンパ520を開放するように電動モータを制御するよう構成される。この場合、フラップの開放位置は上記位置に限定されない。
ケーシング300および空気排出機構500は、外部空気が内部空間301に流入する位置と、内部空間301から内部空気が流出する位置との間の距離が十分に長く、内部空間301を効率的に換気できるよう構成されることが好ましい。例えば、排出口320と吸気口330とは、内部空間301の中央部を基準にケーシング300の反対側にそれぞれ配置される。
コントローラ600は、コントローラ600とバルブユニット100内の各機械との間の有線/無線通信経路(図示せず)を介してバルブユニット100の動作を制御するよう構成される。特に、コントローラ600は、センサ400からセンサ検出値Vsを取得し、このセンサ検出値Vsに基づいて冷媒漏れが発生したか否かを判定するよう構成される。冷媒漏れが発生した場合、コントローラ600は、空気排出機構500の動作を開始させるよう構成される。具体的には、コントローラ600は、ファン510の動作を開始させるよう構成される。上述のように逆流防止型ダンパ520が電動モータを有する場合、コントローラ600はさらに、フラップが閉位置から開位置へ移動するようにモータを制御するよう構成される。
また、コントローラ600は、利用側管部のいずれかにおいて冷媒漏れが発生した場合、利用側管部を規定する液遮断弁264およびガス遮断弁265を閉じるよう制御するよう構成されることが好ましい。コントローラ600はさらに、ケーシング300の冷媒漏れや利用側管部のいずれかの冷媒漏れが発生した場合に、アラーム情報を出力してもよい。
コントローラ600は、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)などの演算回路、RAM(Random Access Memory)などのCPUが使用する作業メモリ、ROM(Read Only Memory)などのCPUが使用する制御プログラムや情報を記憶した記録媒体を備える。コントローラ600は、CPUが制御プログラムを実行することにより情報処理および信号処理を行い、バルブユニット100の動作を制御するよう構成される。コントローラ600の詳細については後述する。
上記構成のバルブユニット100によれば、多分岐セレクタ200内で冷媒漏れが発生した場合、冷媒漏れの発生を速やかに検知し、多分岐セレクタ200を収容するケーシング300の内部空気を排出して内部空間301の漏れた冷媒の濃度を低減することが可能である。
コントローラの機能構成
図2は、コントローラ600の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コントローラ600は、記憶部610と、検出値取得部620と、ユニット制御部630と、情報出力部640と、漏れ検出部650とを備える。
記憶部610は、漏れ検出部650が読み取り可能な形式で情報を記憶する。記憶された情報は、冷媒の漏れが発生したか否かの判定に用いられる検出値閾値Vthを含む。検出値閾値Vthは、冷媒漏れの誤検出や検出漏れを極力回避するように予め実験等により決定される。記憶部610は、バルブと利用側ユニットおよび/または利用側管部との関係を示す情報をさらに記憶してもよい。
検出値取得部620は、センサ400(図1参照)から連続的または定期的に出力されるセンサ検出値Vsを取得するよう構成される。検出値取得部620は、センサ検出値Vsを定期的に出力するようにセンサ400に要求してもよい。内部空間301内のセンサ反応物質(漏れ冷媒)の濃度が変動すると、センサ検出値Vsは基本的にこの変動をほぼリアルタイムで反映する。検出値取得部620は、取得したセンサ検出値Vsを漏れ検出部650に渡すよう構成される。
ユニット制御部630は、低圧ガス制御弁261、高圧ガス制御弁262および/または膨張機構263(図1参照)の各開度を制御するよう構成される。例えば、冷房運転を行うべき利用側ユニットに接続された配管について、ユニット制御部630は、対応する低圧ガス制御弁261および膨張機構263を開状態とし、対応する高圧ガス制御弁262を閉状態とするよう制御する。利用側ユニットに接続された配管のうち暖房運転を行うべき配管については、ユニット制御部630は、対応する高圧ガス制御弁262を開状態とし、対応する低圧ガス制御弁261および膨張機構263を閉状態とするよう制御する。ユニット制御部630は、熱源側ユニット、利用側ユニット、および/または監視/保守員が使用する情報出力装置から送信される、利用側ユニットの所望の動作モードを示す信号に基づいて、かかる動作を行うことができる。
ユニット制御部630はさらに、漏れ検出部650からの指示に従って、空気排出機構500、液遮断弁264、およびガス遮断弁265(図1参照)の動作を制御するよう構成される。例えば、ユニット制御部630は、空気排出機構500への電力供給を制御することにより、同機構の動作を制御する。
情報出力部640は、漏れ検出部650からの指示に応じて、冷媒漏れの発生を示すアラーム情報を出力するよう構成される。情報出力部640は、アラーム情報を音、光、および/または映像により出力する。情報出力部640は、スピーカ、電灯、および/または表示装置であってもよい。情報出力部640は、通信インタフェース装置を含み、アラーム情報を示すアラーム信号を、熱源側ユニット、利用側ユニット、および/または監視/保守員が使用する情報出力装置などの外部装置に送信するよう構成されてもよい。
漏れ検出部650は、冷媒漏れ判定および必要な安全対策を実行するよう構成される。漏れ検出部650は、漏れ判定部651と安全対策部652とを備える。
漏れ判定部651は、センサ検出値Vsと検出値閾値Vthとを連続的または定期的に比較するよう構成される。漏れ判定部651は、センサ検出値Vsが検出値閾値Vth以上であれば、冷媒の漏れが発生したと判定するよう構成される。漏れ判定部651は、判定結果を安全対策部652に通知するよう構成される。
漏れ判定部651はさらに、利用側管部のいずれかに冷媒漏れが発生した場合に、冷媒漏れ発生を示す信号を受信するよう構成されてもよい。この信号は、対応する利用側ユニットまたは対応する利用側ユニットが空調する空間に配設された冷媒漏れ検知器から出力される場合がある。この場合、漏れ判定部651は、信号が入力されると、冷媒漏れが発生した利用側ユニットまたは利用側管部を示す情報を安全対策部652に通知するよう構成される。
安全対策部652は、漏れ判定部651によりケーシング300内で冷媒漏れが発生したと判定された場合に、ユニット制御部630を介して必要な安全対策を講じるよう構成される。これらの安全対策には、空気排出機構500の動作を開始することが含まれる。具体的には、安全対策部652は、ユニット制御部630に対して、ファン510の動作を開始させるとともに、逆流防止型ダンパ520が電動モータで動作する場合にはさらに、逆流防止型ダンパ520を開く(図1参照)ように制御する指示を与える。
安全対策はさらに、情報出力部640を用いて、アラーム情報を出力すること、および/または、アラーム情報を示すアラーム信号を送信することを含んでもよい。
アラーム信号は、有線/無線通信路(図示せず)を介して熱源側ユニットのコントローラに送信されるポンプダウン信号を含んでもよい。熱源側ユニットのコントローラ(図示せず)は、ポンプダウン信号を受信すると、ポンプダウン動作を実行するように構成されてもよい。ポンプダウン動作では、液冷媒管に配設された遮断弁(図示せず)を閉じる工程と、所定の条件が満たされるまで、例えば、何らかのパラメータがポンプダウン終了を示すまで冷媒圧縮機を動作させる工程と、低圧ガス冷媒管および高圧ガス冷媒管に配設された遮断弁(図示せず)を閉じる工程とが行われる。これにより、多分岐セレクタ200内の冷媒を熱源側ユニット側へと回収することができる。
安全対策部652は、熱源側ユニットの弁を制御する代わりに、冷媒圧縮機の運転前に、液遮断弁264、膨張機構263、および高圧ガス制御弁262を閉じ、ガス遮断弁265および低圧ガス制御弁261を開けるよう制御してもよい。上述した所定の条件が満たされた後、安全対策部652は、ガス遮断弁265および低圧ガス制御弁261を閉じるよう制御してもよい。
安全対策部652はさらに、漏れ判定部651から冷媒漏れが発生した利用側管部または利用側管部が通知された場合、ユニット制御部630を介して、対応する液遮断弁264およびガス遮断弁265(図1参照)を閉じるよう制御する構成されてもよい。安全対策部652はさらに、利用側管部における冷媒漏れの発生を示すアラーム情報および/またはアラーム信号を出力してもよい。
安全対策部652は、冷媒漏れが発生したと判断しない限り、空気排出機構500の作動を開始させない。ただし、安全対策部652は、キースイッチやタッチパネル等のバルブユニット100のユーザインタフェース(図示せず)を介して監視/保守員から指示を受けた場合や、外部装置から信号によって指示を受けた場合には、同機構を作動させてもよい。例えば、熱源側ユニットでこの信号を生成させ、有線/無線通信で送信する。
上記構成のコントローラ600によれば、空気排出機構500が動作していない間に冷媒漏れが発生したか否かを判定することができる。空気排出機構500が動作していないときは、ケーシング300の内部空間301は、断熱材により実質的に閉じた状態になっている。このように、多分岐セレクタ200に冷媒漏れが発生した場合、漏れた冷媒が内部空間301に溜まるため、冷媒漏れの発生を速やかに検知することができる。さらに、冷媒漏れの発生が検出された場合には、空気排出機構500の動作により、内部空間301で漏れた冷媒の濃度を低下させることが可能である。
コントローラ600は、多分岐セレクタ200を制御する機能を有する第1のコントローラと、空気排出機構500、液遮断弁264およびガス遮断弁265を制御する機能を有する第2のコントローラとに分割されてもよい。この構成では、第1のコントローラと第2のコントローラとは、別々の電力源を有することが好ましい。
コントローラの動作
図3は、コントローラ600が実行する処理を示すフローチャートである。
ステップS1100において、漏れ判定部651は、検出値取得部620を介して半導体ガスセンサ400からセンサ検出値Vsを取得する。
ステップS1200において、漏れ判定部651は、センサ検出値Vsと検出値閾値Vthとを比較し、センサ検出値Vsが検出値閾値Vth未満であるか否かを判定する。検出値取得部620または漏れ判定部651は、一定時間におけるセンサ検出値Vsの移動平均値を求め、その移動平均値をセンサ検出値VsとしてステップS1200で検出値閾値Vthと比較してもよい。センサ検出値Vsが検出値閾値Vth未満である場合(S1200:Yes)、漏れ判定部651は後述のステップS1300に進み、センサ検出値Vsが検出値閾値Vth以上である場合(S1200:No)、ステップS1400に進む。
ステップS1300において、漏れ検出部650は、動作の終了が指定されたか否かを判断する。この指定は、ユーザの操作によるものであってもよいし、別の装置によるものであってもよいし、漏れ検出部650自身によるものであってもよい。動作の終了が指定されていない場合(S1300:No)、漏れ検出部650はステップS1100に戻り、指定されていれば(S1300:Yes)、動作を終了させる。
ステップS1400において、安全対策部652は、ユニット制御部630を介してファン510の動作を開始し、情報出力部640を介してアラーム情報を出力する。逆流防止型ダンパ520が電気制御式ダンパである場合、安全対策部652はさらに逆流防止型ダンパ520を開くように制御する。
以上の処理により、コントローラ600は、冷媒の漏れを適切かつ迅速に検出し、ケーシング300の内部空間301で漏れた冷媒の濃度を低下させることができる。具体的には、内部空間301の冷媒濃度が検出値閾値Vthを超えないようにすることができる。検出値閾値Vthは、使用する冷媒の爆発下限界濃度(LFL)の25%に相当する値未満の値に設定されることが好ましい。
効果
以上のように、本実施形態に係るバルブユニット100は、多分岐セレクタ200を収容するためのケーシング300と、冷媒漏れが発生した場合に、ケーシング300の内部空間の空気をケーシング300外の外部空間へ排出するよう構成された空気排出機構500とを備える。これにより、多分岐セレクタ200に冷媒の漏れが発生した場合、この漏れを速やかに検知し、多分岐セレクタ200が配置された空間内での漏れた冷媒の濃度を低減させることができる。したがって、監視/保守員は、多分岐セレクタ200の状態を安全に確認したり、および/または必要に応じて多分岐セレクタ200を修理したりすることができ、空調システムの保守性および安全性を向上させることができる。
変形例
上述したバルブユニット100の構成や処理は、状況に応じて変更することができる。
例えば、ケーシング200は、圧力安全弁をさらに備えてもよい。圧力安全弁は、ケーシング300の対応する配管開口部310と対応する遮断弁264との間の位置で対応する利用側液管部211から分岐して低圧ガス管部220に合流するバイパス管(図示せず)にそれぞれ配置してもよい。バイパス管は、低圧ガス管部220と個別に接続されていてもよいし、低圧ガス管部220に通じる共通の管に合流してもよい。これにより、対応する液遮断弁264およびガス遮断弁265を閉じた状態でも、利用側管部の圧力を逃がし、利用側管部が液封を起こさないようにすることができる。
液遮断弁264は、熱源側液管部210にさらに配設されてもよく、ガス遮断弁265は、低圧ガス管部220および高圧ガス管部240の各々にさらに配設されてもよい。この場合、コントローラ600は、ケーシング300内の冷媒漏れが発生した場合、全ての液遮断弁264およびガス遮断弁265を閉じるように制御してもよい。これにより、ケーシング300の冷媒漏れが発生した場合、多分岐セレクタ200へのさらなる冷媒の流入を防止することができる。また、コントローラ600は、バルブユニット100の停電時に、液遮断弁264およびガス遮断弁265を閉じるように構成されていることが好ましい。この場合、コントローラ600は、電気エネルギーを蓄えることができるコンデンサを含んでもよく、停電があったときにコンデンサを放電してこのエネルギーを放出し、液遮断弁264およびガス遮断弁265を閉じるように構成される。
空気排出機構500は、必ずしもファン510と逆流防止型ダンパ520を必要としない。例えば、ケーシング300に形成された通常は閉じている一以上の開口部を開くだけで内部空気の換気が可能な場合、空気排出機構500は、電気制御式の逆止ダンパなど、開口部の開閉状態を制御するように構成された機構であってもよい。このような換気について、自然対流や外部機構による気流を利用してもよい。
なお、内部空間に向けて送風するように構成された別のファンが、逆流防止型ダンパ520に代えて又は加えて配置されてもよい。この場合、この追加ファンの容量は、ファン510の容量と合わせた時に、内部空間301の気圧がケーシング300の周囲の空間の気圧より低く保たれるように決定されることが好ましい。
使用する冷媒が空気より重いため、ケーシング300の上部に隙間や開口部を形成することが許容される場合には、逆流防止型ダンパ520は必ずしも必要ない。ケーシング300の内部空間301の断熱が特定の断熱材を使用しなくても十分である場合には、断熱材を省略することができる。ただし、この場合、少なくとも、内部の空気を排出するための開口部と、この空気を排出し易くするための別の開口部とがケーシング300に形成される必要がある。
ケーシング300は、多分岐セレクタ200ではなく、少なくとも一つの液冷媒管部と、少なくとも一つのガス冷媒管部と、液冷媒管部に配置された少なくとも一つの液制御弁と、ガス冷媒管部に配置された少なくとも一つのガス制御弁とを有する別の種類のユニットを収容してもよい。各液制御弁およびガス制御弁は、対応する管部における冷媒の流れを制御するための弁であれば、どのようなものでもよい。
例えば、図4に示すように、バルブユニット100aは、いわゆる二管構成のヒートポンプシステムに適用されてもよい。図1に示す構成と比較して、本実施形態の変形例であるバルブユニット100aは、高圧ガス管部240、低圧ガス副管221、高圧ガス副管241、バイパス管251、冷媒熱交換器252、低圧ガス制御弁261、高圧ガス制御弁262、および膨張機構263を有していない。これに加えて、あるいは代替的に、バルブユニットが単一の利用側ユニットのみに対する構成を有していてもよい。
安全対策部652は、弁閉指示を受信した場合、ユニット制御部630を介して、液遮断弁264およびガス遮断弁265を閉弁してもよい。このような状況は、例えば、監視/保守員が利用側管部の保守や修理を開始する場合に発生する。漏れ検出部650は、監視/保守員からユーザインターフェースを介してリセット指示を受け付けてもよいし、信号により外部機器からリセット指示を受け付けてもよい。リセット指示がなされた場合、漏れ検出部650は、液遮断弁264およびガス遮断弁265を開放してもよい。
コントローラ600の全部または一部は、バルブユニット100から分離されていてもよい。この場合、コントローラ600がセンサ400のセンサ検出値Vsを取得し、空気排出機構500を含むバルブユニット100の各機器の動作を制御できるようにする通信インタフェースをバルブユニット100が有する必要がある。
内部空気の排出が、例えばコントローラ600の制御のもとで連続的または定期的に行われる場合には、必ずしも冷媒漏れ検出が行われる必要はなく、したがってセンサ400は不要である。この場合、図3の工程は必ずしも必要ではない。
本発明を説明するために選択した実施形態のみを示したが、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正を行うことができることは、この開示から当業者には明らかであろう。例えば、特に断りのない限り、様々な構成要素の大きさ、形状、位置、または向きは、変更がそれらの意図した機能に実質的に影響を与えない限り、必要に応じておよび/または希望に応じて変更することができる。特に断りのない限り、相互に直接接続または接触しているように示されている構成要素は、変更によってそれらの意図した機能に実質的に影響がない限り、各要素の間に配置された中間構造を持ち得る。特に断りのない限り、一つの要素の機能を二つの要素で実施することができ、その逆も可能である。ある実施形態の構造および機能を別の実施形態に採用することができる。特定の実施形態において、すべての利点が同時に存在する必要はない。したがって、本発明による各実施形態の前述の説明は、例示のみを目的として提供されたものである。
100、100a バルブユニット
200 多分岐セレクタ
210 熱源側液管部(液冷媒管部)
211 利用側液管部(液冷媒管部)
220 低圧ガス管部(ガス冷媒管部、熱源側ガス管部)
221 低圧ガス副管(ガス冷媒管部)
230 利用側ガス管部(ガス冷媒管部)
240 高圧ガス管部(ガス冷媒管部、熱源側ガス管部)
241 高圧ガス副管(ガス冷媒管部)
251 バイパス管
252 冷媒熱交換器
261 低圧ガス制御弁(ガス制御弁)
262 高圧ガス制御弁(ガス制御弁)
263 膨張機構
264 液遮断弁(液制御弁)
265 ガス遮断弁(ガス制御弁)
270 配管接続部
300 ケーシング
301 内部空間
310 配管開口部
320 排出口
330 吸気口
340 断熱材
400 センサ
500 空気排出機構
510 ファン
511 空気ダクト
520 逆流防止型ダンパ
600 コントローラ
610 記憶部
620 検出値取得部
630 ユニット制御部
640 情報出力部
650 漏れ検出部
651 漏れ判定部
652 安全対策部
欧州特許出願公開第3091314A1号明細書

Claims (15)

  1. ヒートポンプシステムに用いられるバルブユニットであって、
    少なくとも一つの液冷媒管部と、
    少なくとも一つのガス冷媒管部と、
    前記液冷媒管部に配設された少なくとも一つの液制御弁と、
    前記ガス冷媒管部に配設された少なくとも一つのガス制御弁と、
    少なくとも前記液制御弁および前記ガス制御弁を収容するケーシングと、
    前記ケーシング内で冷媒漏れが発生した場合に、前記ケーシングの内部空間の空気を前記ケーシング外の外部空間へと排出するよう動作するように構成されたた空気排出機構とを備える、
    バルブユニット。
  2. 前記空気排出機構が、
    前記内部空間から前記外部空間へと空気を吸引するよう構成されたファンを備える、
    請求項1に記載のバルブユニット。
  3. 前記ケーシングに開口部が形成され、
    前記空気排出機構がさらに、
    前記ファンの動作時に前記ケーシングの外部から前記開口部を介して前記ケーシングの前記内部空間に向かって空気が流れるよう構成された逆流防止型ダンパを備える、
    請求項2に記載のバルブユニット。
  4. 前記ケーシング内の空気中の冷媒濃度を検出するよう構成されたセンサと、
    前記検出した濃度が検出値閾値以上である場合に前記ケーシング内で冷媒漏れが発生したと判断し、前記冷媒漏れが発生した場合に前記空気排出機構の動作を開始するように制御するよう構成されたコントローラと
    をさらに備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のバルブユニット。
  5. 前記液冷媒管部および前記ガス冷媒管部は、前記ヒートポンプシステムの熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間に延びる液冷媒管の一部およびガス冷媒管の一部をそれぞれ形成し、
    前記コントローラは、利用側管部で冷媒漏れが発生した場合に、前記液制御弁および前記ガス制御弁を閉じるように制御するようさらに構成され、
    前記利用側管部は、前記液制御弁と前記ガス制御弁との間に延在し、少なくとも前記利用側熱交換器を含む、
    請求項4に記載のバルブユニット。
  6. 前記逆流防止型ダンパを備え、
    前記逆流防止型ダンパ(520)は、電動モータによって動作するよう構成され、
    前記コントローラは、前記ケーシング内の冷媒漏れが発生した場合に、前記電動モータを制御して前記逆流防止型ダンパを開放するよう構成される、
    請求項4または5に記載のバルブユニット。
  7. 前記コントローラはさらに、前記ケーシング内の冷媒漏れまたは前記利用側管部内の冷媒漏れが発生した場合に、アラーム情報を出力するように構成される、
    請求項4から6のいずれか1項に記載のバルブユニット。
  8. 前記少なくとも一つのガス冷媒管部は、
    低圧ガス管部と、
    高圧ガス管部と、
    前記低圧ガス管部および前記高圧ガス管部に分岐する利用側ガス管部とを備え、
    前記少なくとも一つの液制御弁は、
    前記液冷媒管部に配設された液遮断弁を備え、
    前記少なくとも一つのガス制御弁は、
    前記低圧ガス管部に配設された低圧ガス制御弁と、
    前記高圧ガス管部に配設された高圧ガス制御弁と、
    前記利用側ガス管部に配設されたガス遮断弁とを備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のバルブユニット。
  9. 前記少なくとも一つの液冷媒管部は、
    複数の利用側液管部と、
    前記複数の利用側液管部へと分岐する熱源側液管部とを備え、
    前記少なくとも一つのガス冷媒管部は、
    複数の利用側ガス管部と、
    前記複数の利用側ガス管部へと分岐する熱源側ガス管部とを備え、
    前記少なくとも一つの液制御弁は、
    対応する前記利用側液管部内にそれぞれ配設された複数の液遮断弁を備え、
    前記少なくとも一つのガス制御弁は、
    対応する前記利用側ガス管部内にそれぞれ配設された複数のガス遮断弁を備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のバルブユニット。
  10. 前記少なくとも一つの液冷媒管部は、
    複数の利用側液管部と、
    前記複数の利用側液管部へと分岐する熱源側液管部とを備え、
    前記少なくとも一つのガス冷媒管部は、
    複数の低圧ガス副管と、
    前記複数の低圧ガス副管へと分岐する低圧ガス管部と、
    複数の高圧ガス副管と、
    前記複数の高圧ガス副管へと分岐する高圧ガス管部と、
    前記低圧ガス管部と前記高圧ガス管部とに、前記低圧ガス副管と前記高圧ガス副管とを介してそれぞれ接続するように、前記複数の低圧ガス副管のうちの一つと前記複数の高圧ガス副管のうちの一つへとそれぞれが分岐する複数の利用側ガス管部とを備え、
    前記少なくとも一つの液制御弁は、
    対応する前記利用側液管部内にそれぞれ配設された複数の液遮断弁を備え、
    前記少なくとも一つのガス制御弁は、
    対応する前記低圧ガス副管内にそれぞれ配設された複数の低圧ガス制御弁と、
    対応する前記高圧ガス副管内にそれぞれ配設された複数の高圧ガス制御弁と、
    対応する前記利用側ガス管部内にそれぞれ配設された複数のガス遮断弁とを備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のバルブユニット。
  11. 少なくとも前記空気排出機構の非動作時に前記ケーシングの内部空間が前記ケーシング周囲の外部空間と隔離されるように前記ケーシングに施された断熱材をさらに備える、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のバルブユニット。
  12. 前記低圧ガス制御弁および前記高圧ガス制御弁を有し、
    前記低圧ガス制御弁および前記高圧ガス制御弁の少なくとも一方に微小流路が形成され、前記微小流路は、前記低圧ガス制御弁および前記高圧ガス制御弁の少なくとも一方の開度が最小に設定されていても前記微小流路に冷媒が流れるように構成および配置された、
    請求項8、10、または11に記載のバルブユニット。
  13. 前記冷媒はR32冷媒である、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のバルブユニット。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載のバルブユニットの組立方法であって、
    前記ケーシングは、複数のケーシング部品から形成されており、
    少なくとも前記液制御弁および前記ガス制御弁の周囲に前記ケーシング部品を配置する工程と、
    前記ケーシング部品を互いに固定する工程とを備える
    組立方法。
  15. 前記ケーシングに前記空気排出機構を取り付ける工程をさらに備える、
    請求項14に記載の組立方法。
JP2022563007A 2020-04-30 2021-02-15 バルブユニットおよびその組立方法 Pending JP2023521925A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP20172339.2A EP3904776B1 (en) 2020-04-30 2020-04-30 Valve unit and method for assembling the same
EP20172339.2 2020-04-30
PCT/JP2021/005527 WO2021220584A1 (en) 2020-04-30 2021-02-15 Valve unit and method for assembling the same

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023521925A true JP2023521925A (ja) 2023-05-25

Family

ID=70482341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022563007A Pending JP2023521925A (ja) 2020-04-30 2021-02-15 バルブユニットおよびその組立方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230003404A1 (ja)
EP (1) EP3904776B1 (ja)
JP (1) JP2023521925A (ja)
CN (1) CN115485510A (ja)
WO (1) WO2021220584A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8844301B2 (en) * 2010-02-10 2014-09-30 Mitsubishi Electric Corporation Air-conditioning apparatus
JP5812084B2 (ja) 2013-12-11 2015-11-11 ダイキン工業株式会社 流路切換集合ユニット及び流路切換集合ユニットの製造方法
JP6135705B2 (ja) * 2015-04-06 2017-05-31 ダイキン工業株式会社 利用側空調装置
JP2020051736A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 ダイキン工業株式会社 熱負荷処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20230003404A1 (en) 2023-01-05
WO2021220584A1 (en) 2021-11-04
EP3904776B1 (en) 2023-12-06
CN115485510A (zh) 2022-12-16
EP3904776A1 (en) 2021-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6586941B2 (ja) 利用側空調装置及びそれを備えた空調装置
KR101678324B1 (ko) 냉동장치
JP6079055B2 (ja) 冷凍装置
JP2017075777A5 (ja)
JP6079061B2 (ja) 冷凍装置
CN113366270B (zh) 制冷剂循环装置
US7257964B2 (en) Air conditioner
JP2000179971A (ja) 冷凍装置
JP6972125B2 (ja) 空気調和装置
EP3112768A1 (en) Air conditioner
JP4553761B2 (ja) 空気調和装置
WO2011064830A1 (ja) 空気調和装置
KR20040094100A (ko) 동시 제상 및 난방 운전이 가능한 공기조화기 및 자체제상 사이클을 구비한 공기조화기용 실외기
JP6388559B2 (ja) 空気調和装置
EP4086539A1 (en) Air-conditioning system
JP2023521925A (ja) バルブユニットおよびその組立方法
WO2016163380A1 (ja) 利用側空調装置及びそれを備えた空調装置
JP2021124245A (ja) 空気調和システム
JP2001165474A (ja) 冷凍装置
JP6997392B2 (ja) 空気調和システム
JP7442741B2 (ja) 空気調和装置
WO2022249396A1 (ja) 空気調和装置
US20240011661A1 (en) Air conditioning system and method for constructing the same
JP2007127354A (ja) 一体型空気調和装置
JP2008057821A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240521