JP2023518359A - かみそり刃のためのコーティング - Google Patents

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Abstract

かみそり刃であって、基材であって、先端領域を含む先端部分、基部を含む刃本体、並びに先端で収束する基材の分割線の両側に配設された第1及び第2の外側面を有する、基材と、第1及び第2の外側面上にそれぞれ実質的に配設された第1及び第2のコーティングと、含む、かみそり刃。また、かみそり刃をコーティングする方法であって、第1の外側面の少なくとも一部分に第1のコーティングを適用する工程と、第2の外側面の少なくとも一部分に第2のコーティングを適用する工程と、を含む、方法も提供される。第1及び第2のコーティングは各々、先端領域から基部に向かって延び、かつ互いと比較して実質的に異なる。

Description

本発明は、概して、基材のコーティングに関し、より具体的には、かみそり刃などのかみそり構成要素上の改善されたコーティングに関する。
かみそり刃は、典型的には、ステンレス鋼などの好適な基材材料で形成され、約1000オングストローム(Å)未満、例えば、約200~300Åの半径を有する最先端を含む、くさび形の構成で形成された刃先を含む。ダイヤモンド、非晶質ダイヤモンド、ダイヤモンド様炭素(DLC)材料、窒化物、炭化物、酸化物、又はセラミックなどの1つ以上のハードコーティングは、強度、耐食性、及びシェービング能力を改善し、かつより低い切断力を有するより薄いエッジが使用されることを許容しながら必要な強度を維持するために、基材材料、特に刃先に適用され得る。一般に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのポリマー材料の1つ以上のソフトコーティングをハードコーティングの上に層状にして、潤滑性を付与し、摩擦を低減し得る。ニオブ又はクロム含有材料の中間層は、基材、典型的にはステンレス鋼と、DLCなどの硬質炭素コーティングとの間の結合を改善するのに役立つだけでなく、先端が丸くなることを妨げるのを助けることができる。コーティングは、任意の好適な方法、例えば、ハードコーティングには物理蒸着(Physical Vapor Deposition、PVD)技術、及びソフトコーティングには浸漬、噴霧、及び/又はブラッシングを使用して、適用され得る。かみそり刃及び製造プロセスの例は、米国特許第5,295,305号、同第5,232,568号、同第4,933,058号、同第5,032,243号、同第5,497,550号、同第5,940,975号、及び同第5,669,144号、欧州特許第0591339号、並びに国際出願第92/03330号に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
従来の刃は、典型的には、基材の両側に略等しい量の材料を含み、これらは、多くの場合、刃先に沿った蒸着によって適用される。これらの刃上のコーティングは非常に対称であり、刃先の両側に実質的に同様の組成、被覆面積、微細構造などを含む。現在のかみそり刃は十分に機能しているものの、より良好に機能する次世代製品のために、刃と皮膚との間、及び刃と毛との間の相互作用に改善が行われ得る。
米国特許第5,295,305号 米国特許第5,232,568号 米国特許第4,933,058号 米国特許第5,032,243号 米国特許第5,497,550号 米国特許第5,940,975号 米国特許第5,669,144号 欧州特許第0591339号 国際出願第92/03330号
本開示の一態様によれば、かみそり刃であって、基材であって、先端領域を含む先端部分、基部を含む刃本体、並びに基材の分割線の両側に配設された第1及び第2の外側面を有し、第1及び第2の外側面が先端で収束する、基材と、第1の外側面上に実質的に配設されており、かつ先端領域から基部に向かって延びる、第1のコーティングと、第2の外側面上に実質的に配設されており、かつ先端領域から基部に向かって延びる、第2のコーティングと、を備え、第1のコーティング及び第2のコーティングが、実質的に異なる、かみそり刃が提供される。
本開示の別の態様によれば、かみそり刃をコーティングする方法であって、かみそり刃が基材を含み、基材が、先端領域を含む先端部分、基部を含む刃本体、並びに基材の分割線の両側に配設された第1及び第2の外側面を有し、第1及び第2の外側面が先端で収束し、方法が、第1の外側面の少なくとも一部分に第1のコーティングを適用する工程であって、第1のコーティングが、先端領域から基部に向かって延び、かつ第1の外側面上に実質的に配設されている工程と、第2の外側面の少なくとも一部分に第2のコーティングを適用する工程であって、第2のコーティングが、先端領域から基部に向かって延び、かつ第2の外側面上に実質的に配設されている工程と、を含み、第1のコーティング及び第2のコーティングが、実質的に異なる、方法が提供される。
本明細書は、本発明を形成するとみなされる主題を特に指摘して明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以下の説明とともに添付図面を参照することでより良好に理解されると考えられる。添付図面における同種の表記番号は、実質的に同じ要素を示すために用いる。
本開示による、ハンドル及びかみそりカートリッジを備えるかみそりシステムの正面図である。 本開示による、対称基材を伴うかみそり刃の側面図である。 本開示による、対称基材を伴う別のかみそり刃の先端部分の斜視図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図3のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、非対称基材を伴うかみそり刃の側面図である。 本開示による、非対称基材を伴う別のかみそり刃の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備える図18のかみそり刃の先端部分の側面図である。 図4及び図20のかみそり刃の先端領域の詳細な側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備えるかみそり刃の先端領域の図34と同様の追加の詳細な側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備えるかみそり刃の先端領域の図34と同様の追加の詳細な側面図である。 本開示による、1つ以上のコーティングを備えるかみそり刃の先端領域の図34と同様の追加の詳細な側面図である。 本開示による、堆積技術を介してコーティングすることができるかみそり刃を示すチャンバの概略図である。 本開示による、かみそり刃をコーティングする例示的な方法を例示するフロー図である。
本明細書で使用される場合、「非対称刃」という用語は、基材によって画定される刃であって、基材が、刃本体を備える第1の部分と、先端部分を備える第2の部分と、を有し、分割線が、先端部分の先端を通過し、第1及び第2の部分を通って延び、かつ第2の部分を略非対称の第1及び第2のセクションに分離する、刃を意味する。第2の部分の第1のセクションの外面は、第2のセクションの外面に関して非対称である。第2の部分の第1のセクションの外面は、皮膚接触面として機能し得、第2のセクションの外面は、毛切断面として機能し得る。
本明細書で使用される場合、「分割線」は、刃基材の先端部分の先端を通って延びる線を意味し、この線は、第2の部分を非対称の第1及び第2のセクションに分離し、かつ刃基材の刃本体を画定する第1の部分の第1及び第2の略平行な外面と略平行である。
図1を参照すると、シェービングかみそりシステム10は、ハンドル12及びかみそりカートリッジ14を備える。いくつかの例では、かみそりカートリッジ14は、図示のように、コネクタ20を用いてハンドル12に取り外し可能に装着され得、他の例では、かみそりカートリッジ14は、ハンドル12に恒久的に取り付けられ得る。かみそりカートリッジ14は、ハンドル12に対して枢動し得る。かみそりカートリッジ14は、1つ以上のかみそり刃18を有するカートリッジハウジング16を含み得る。図1には3つの刃が示されているが、より多くの又はより少ない任意の数の刃が、かみそりカートリッジ14内に装着され得ることが理解される。かみそり刃18は、カートリッジハウジング16内に装着され、図示のようにクリップ24a及び24bで固定され得る。カートリッジハウジング16は、カートリッジハウジング16の後部の近くに位置するキャップ22と、カートリッジハウジング16の前部の近くに位置する1つ以上のガード構造26と、を更に備え得る。キャップ22は、1つ以上の潤滑部材(標識せず)を備え得る。
図2は、本開示によるかみそり刃8の側面図であり、図3及び図4は、それぞれ、本開示によるかみそり刃18の要素の詳細な斜視図及び側面図である。図2~図4に示すかみそり刃8及び18は各々、刃本体30を有する第1の部分と、先端部分34を有する第2の部分と、を備える基材28を備え得る。本明細書で使用される場合、「基材」は、本開示における堆積プロセスによって作用される物質又は材料を表す。本明細書における例示的な実施形態は、概して、かみそり刃の形成に通常使用されるステンレス鋼基材に関する。本発明の基材はまた、他の金属、プラスチック、セラミック、又は他の任意の材料から構成され得る。刃本体30は、基部32を備え得、先端部分34は、先端40で収束して、毛の切断を実施する基材28の刃先42を画定するフランク36を備え得る。フランク36は、本明細書に記載のように、各々1つ以上の斜面又はファセット38を備え得る。
図2~図4に例示する例では、基材28は実質的に対称であり、かつ分割線SL28を備え得、この分割線は、先端40を通過し、かつ基材28を実質的に等しい第1及び第2のセクション又は半体44及び46に分割(devide)又は分離する。基材28の第1の外側面48は、第2の外側面50に対して分割線SL28の反対側に配設されている。本明細書で使用される場合、「第1」及び「第2」という用語は、参照のみのためであり、限定することを意図するものではない。
基材28の一方の外側面、例えば、第1の外側面48の少なくとも一部分は、皮膚接触面を画定し得、他方の外側面、例えば、第2の外側面50の少なくとも一部分は、毛切断面を画定し得る。かみそり刃の2つの側面は、一般に、異なる機能(例えば、皮膚に接触する底面及び毛の切断を実行する上面であり、両方の側面は、より大きい干渉を有する(例えば、皮膚から離れている)上面で毛髪の切断を実行する)を有することが判明した。研究により、テフロンを一方の斜面に置き、他方の斜面にはテフロンを置かない場合、テフロンコーティングされた斜面が皮膚側を上に(例えば、皮膚から離れて)置かれるか、皮膚側を下に(例えば、皮膚により近く)置かれるかに応じて、切断力が完全に異なることが示されている。一方の側面にテフロンコーティングがないかみそり刃が、その側面(例えば、テフロンコーティングなし)を皮膚側が下になるように置かれる場合、両側にテフロンを有する刃と比較したときに、わずかな切断力の増加しか認められなかったが、テフロンコーティングがないかみそり刃が皮膚側を上にして置かれる場合、両側にテフロンを有する刃と比較したときに、非常に有意な切断力の増加が測定された。
図4を参照すると、先端部分34は、第1の外側面48の一部分によって画定される第1のフランク36Aと、第2の外側面50の一部分によって画定される第2のフランク36Bと、を備え得、第1のフランク36A及び第2のフランク36Bは、先端40で収束する。第1のフランク36Aは、1つ以上の第1のファセット、例えば、第1のファセット38A及び第3のファセット38Cを含み得、第2のフランク36Bは、1つ以上の第2のファセット、例えば、第2のファセット38B及び第4のファセット38Dを含み得る。第1のファセット38Aは、第1の接合部39-1で刃本体30と交わり、基材28の第1の外側面48上で刃本体30と第3のファセット38Cとの間に延びる。第3のファセット38Cは、第2の接合部39-2で第1のファセット38Aと交わり、第1の外側面48上で第1のファセット38Aと先端40との間に延びる。基材28の第2の外側面50上で、第2のファセット38Bは、第3の接合部39-3で刃本体30と交わり、刃本体30と第4のファセット38Dとの間に延びる。第4のファセット38Dは、第4の接合部39-4で第2のファセット38Bと交わり、第2の外側面50上で第2のファセット38Bと先端40との間に延びる。第3のファセット38C及び第4のファセット38Dは、エンドファセットと称され得、先端40で収束して、刃先42を画定する。他の例では、フランク36は各々、1つのファセット38(図2のかみそり刃8を参照)又は3つ以上のファセット(図示せず)を含み得る。図2~図4に示されるかみそり刃8及び18では、第1の外側面48の外形又は幾何学形状は、第2の外側面50の外形又は幾何学形状と実質的に同じであり得る。例えば、第1のファセット38Aは、第2のファセット38Bに実質的に対応し得、第1の接合部39-1と第2の接合部39-2との間、及び第3の接合部39-3と第4の接合部39-4との間にそれぞれ画定されるように、実質的に同様の長さを含み得る。第3のファセット38Cは、第4のファセット38Dに同様に実質的に対応し得、先端40と第2の接合部39-2との間、及び先端40と第4の接合部39-4との間にそれぞれ画定されるように、実質的に同様の長さを含み得る。したがって、接合部39-1及び接合部39-3での角度、並びに接合部39-2及び接合部39-4での角度もまた、実質的に略同様であり得る。
引き続き図4を参照すると、かみそり刃18は、刃本体30の第1の部分30A及び第2の部分30Bの外面によってそれぞれ画定される第1の刃本体外面31A及び第2の刃本外外面31Bと、第1のファセット38A、第2のファセット38B、第3のファセット38C、及び第4のファセット38Dの外面によってそれぞれ画定される第1のファセット外面39A、第2のファセット外面39B、第3のファセット外面39C、及び第4のファセット外面39Dと、を含む、複数の外面を備え得る。基材28の第1の外側面48は、第1の刃本体外面31Aと、第1のファセット外面39A及び第3のファセット外面39Cと、を含む。第2の外側面50は、第2の刃本体外面31Bと、第2のファセット外面39B及び第4のファセット外面39Dと、を含む。第1の刃本体外面31A及び第2の刃本体外面31Bは、互いに略平行であり得、分割線SL28は、第1の刃本体外面31A及び第2の刃本体外面31Bと略平行であり得る。第1の外側面48及び第2の外側面50は、先端40で収束して、基材28の刃先42を画定する。
図18及び図19は、本開示によるかみそり刃118及び118’の例示的な実施形態を例示する側面図である。各かみそり刃118、118’は、刃本体130、130’を備える第1の部分と、先端部分134、134’を含む第2の部分と、を備える基材128、128’を備え得る。刃本体130、130’は、基部132(図19には図示せず)を備え得、先端部分134、134’は、それぞれの先端140、140’で収束するフランク136A、136B、及び136A’、136B’を備えて、それぞれの基材128、128’の刃先(標識せず)を画定し得る。フランク136、136’は各々、本明細書に記載のように、1つ以上のそれぞれの斜面又はファセットを備え得る。基材128、128’は、非対称であり得、分割線SL128、SL128’は、先端140、140’を通過する。分割線SL128、SL128’は、刃本体外面131A及び131Bに平行であり、基材128、128’を非対称の第1及び第2のセクション又は半体144、144’及び146、146’に分割(devide)又は分離する。図18を参照すると、基材128の第1の外側面148は、第2の外側面150に対して分割線SL128の反対側に配設されている。図19を参照すると、基材128’の第1の外側面148’は、第2の外側面150’に対して分割線SL128’の反対側に配設されている。各それぞれの基材128、128’の一方の外側面、例えば、第1の外側面148、148’の少なくとも一部分は、皮膚接触面を画定し得、他方の外側面、例えば、第2の外側面150、150’の少なくとも一部分は、毛切断面を画定し得る。
図18に示す例では、基材128の先端部分134は、第1の外側面148の一部分によって画定される第1のフランク136Aと、第2の外側面150の一部分によって画定される第2のフランク136Bと、を備え得る。第1のフランク136Aは、1つ以上の第1のファセット、例えば、第1のファセット138A及び第3のファセット138Cを含み得、第2のフランク136Bは、1つ以上の第2のファセット、例えば、第2のファセット138B及び第4のファセット138Dを含み得る。基材128の第1の外側面148上で、第1のファセット138Aは、第1の接合部139-1で刃本体130と交わり、刃本体130と第3のファセット138Cとの間に延び、第3のファセット138Cは、第2の接合部139-2で第1のファセット138Aと交わり、第1のファセット138Aと先端部140との間に延びる。基材128の第2の外側面150上で、第2のファセット138Bは、第3の接合部139-3で刃本体130と交わり、刃本体130と第4のファセット138Dとの間に延び、第4のファセット138Dは、第4の接合部139-4で第2のファセット138Bと交わり、第2のファセット138Bと先端部140との間に延びる。第3のファセット138C及び第4のファセット138Dは、エンドファセットと称され得、先端140で収束して、基材128の刃先を画定する。
図19に示される例では、基材128’の先端部分134’は、第1の外側面148’の一部分によって画定される第1のフランク136A’と、第2の外側面150’の一部分によって画定される第2のフランク136B’と、を備え得る。第1の側面136A’は、1つ以上の第1のファセット、例えば、第1のファセット138A’及び第3のファセット138C’を含み得、第2のフランク136B’は、1つ以上の第2のファセット、例えば、第2のファセット138B’を含み得る。基材128’の第1の外側面148’上で、第1のファセット138A’は、第1の接合部139-1’で刃本体130’と交わり、刃本体130’と第3のファセット138C’との間に延びる。第3のファセット138C’は、第2の接合部139-2’で第1のファセット138A’と交わり、第1のファセット138A’と先端140’との間に延びる。基材128’の第2の外側面150’上で、第2のファセット138B’は、第3の接合部139-3’で刃本体130と交わり、刃本体130’と先端140’との間に延びる。第2のファセット138B’及び第3のファセット138C’は、エンドファセットと称され得、先端140’で収束して、基材128’の刃先を画定する。
基材128、128’は非対称であるため、第1の外側面148、148’の外形又は幾何学形状は、第2の外側面150、150’の外形又は幾何学的形状とは異なる。例えば、図18を参照すると、第1のファセット138Aは、第2のファセット138Bと比較して異なる長さを含み得、長さは、第1の接合部139-1と第2の接合部139-2との間、及び第3の接合部139-3と第4の接合部139-4との間にそれぞれ画定される。いくつかの例では、第1のファセット138Aの長さは、第2のファセット138Bの長さよりも大きくてもよく、他の例では、第1のファセット138Aの長さは、第2のファセット138Bの長さよりも小さくてもよい。第3のファセット138Cは同様に、第4のファセット138Dと比較して異なる長さを含み得、長さは、先端140と第2の接合部139-2及び第4の接合部139-4との間にそれぞれ画定される。いくつかの例では、第3のファセット138Cの長さは、第4のファセット138Dの長さよりも大きくてもよく、他の例では、第3のファセット138Cの長さは、第4のファセット138Dの長さよりも小さくてもよい。
図19を参照すると、第1の外側面148’は、2つのファセット138A’及び138C’を備え、第2の外側面150’は、1つのファセット138B’のみを備える。第3のファセット138C’は同様に、第2のファセット138B’と比較して異なる長さを含み得、長さは、先端140’と第2の接合部139-2’及び第3の接合部139-3’との間にそれぞれ画定される。いくつかの例では、第3のファセット138C’の長さは、第2のファセット138B’の長さよりも大きくてもよく、他の例では、第3のファセット138C’の長さは、第2のファセット138B’の長さよりも小さくてもよい。
かみそり刃118、118’の各々は、複数の外面を備え得る。図18を参照すると、かみそり刃118は、刃本体130の第1の部分130A及び第2の部分130Bの外面によってそれぞれ画定される第1の刃本体外面131A及び第2の刃本外外面131Bと、第1のファセット138A、第2のファセット138B、第3のファセット138C、及び第4のファセット138Dの外面によってそれぞれ画定される第1のファセット外面139A、第2のファセット外面139B、第3のファセット外面139C、及び第4のファセット外面139Dと、を備え得る。第1の刃本体外面131A及び第2の刃本体外面131Bは、互いに略平行であり得、分割線SL128は、第1の刃本体外面131A及び第2の刃本体外面131Bと略平行であり得る。基材128の第1の外側面148は、第1の刃本体外面131Aと、第1のファセット外面139A及び第3のファセット外面139Cと、を含み、第2の外側面150は、第2の刃本体外面131Bと、第2のファセット外面139B及び第4のファセット外面139Dと、を含む。第1の外側面148及び第2の外側面150は、先端140で収束して、基材128の刃先を画定する。第2のファセット138B及び第4のファセット138Dは、第1のファセット138A及び第3のファセット138Cよりも分割線SL128の近くに位置し得るため、基材128の第1の半体144が第2の半体146よりも大きくなる。
図19を参照すると、かみそり刃118’は、刃本体130’の第1の部分130A’及び第2の部分130B’の外面によってそれぞれ画定される第1の刃本体外面131A’及び第2の刃本体外面131B’を備える。第1のファセット外面139A’、第2のファセット外面139B’、及び第3のファセット外面139C’は、それぞれ、第1のファセット138A’、第2のファセット138B’、及び第3のファセット138C’の外面によって画定される。第1の刃本体外面131A’及び第2の刃本体外面131B’は、互いに略平行であり得、分割線SL128’は、第1の刃本体外面131A’及び第2の刃本体外面131B’と略平行であり得る。基材128’の第1の外側面148’は、第1の刃本体外面131A’と、第1のファセット外面139A’及び第3のファセット外面139C’と、を含み、第2の外側面150’は、第2の刃本体外面131B’と、第2のファセット外面139B’と、を含む。第1の外側面148’及び第2の外側面150’は、先端140’で収束して、基材128’の刃先を画定する。第2のファセット138B’は、第1のファセット138A’及び第3のファセット138C’よりも分割線SL128’の近くに位置し得るため、基材128’の第1の半体144’が第2の半体146’よりも大きくなる。
本開示によるかみそり刃は、かみそり刃の外側面上に実質的に配設されたコーティングを備え得る。本明細書で使用される場合、「層」は、層の組成、形態、又は構造、層間の境界の存在、製品を作製するために使用されるプロセスが1つ以上の層をもたらすことが予想されるかどうか、及び1つ以上の層をもたらすために組成又は形態に十分な変化が存在するかどうかを含むがこれらに限定されない様々な要因によって満たされる、かみそり刃上の少なくとも1つの材料を表し得る。一例として、かみそり刃には1つのタイプの材料しか存在しないが、識別可能な層があり、各層は異なる形態を有することがある。本明細書で使用される場合、「コーティング」は、各層が1つ以上の材料を備える、かみそり刃上の1つ以上の層を表し得る。したがって、本発明の「コーティング」は、単層又は複数の層によって定義され得る。本発明はまた、かみそり刃の一方側の全ての層を含む、かみそり刃の一方側の全体又は全体的なコーティングを表すために「コーティング」という用語を企図する。
特に、本明細書で使用される場合、「コーティング」は、かみそり刃の一方の外側面に適用される材料の全ての層を含む。例えば、コーティングは、かみそり刃の一方の外側面の一部分又は全体上に実質的に配設される第1の層、第1の層の少なくとも一部分上に形成された第2の層、第2の層の少なくとも一部分上に形成された第3の層などの、本明細書で定義される1つ以上の層を含み得る。コーティングは、かみそり刃の一方の外側面上に実質的に配設された複数のセクションを更に含み得、各セクションは、材料の1つ以上の層を備え得る。例えば、コーティングは、かみそり刃の一方の外側面上の第1の点又は場所からその一方の外側面上の第2の点又は場所まで実質的に延びる第1のセクション、第2の点又は場所からその一方の外側面上の第3の点又は場所まで実質的に延びる第2のセクション、第3の点又は場所からその一方の外側面上の第4の点又は場所まで実質的に延びる第3のセクションなどを備え得、各セクションは、本明細書に詳述するように、隣接するセクションと実質的に異なる。
本明細書で使用される場合、「上に実質的に配設され」という語句、「から実質的に延びる」という語句、及び同様の語句は、1つ以上の層及び/又はそのセクションを含む各コーティングの場所又は位置を説明するために使用され、コーティング/層/セクションの大部分が、かみそり刃の示された外側面及び/若しくは表面上に配設され、並びに/又はコーティング/層/セクションの大部分が、かみそり刃の外側面及び/若しくは表面上の2つの示された点又は場所間に延びることを表す。図34~図37に関して本明細書に記載のように、これらの語句は、コーティング/層/セクションの一部分が先端の上に、かつ他方の外側面若しくは表面上に延びるか、隣接する外側面若しくは表面上に重複するか、表面上の2つの示された点若しくは場所をわずかに超えて延びるか、又は、隣接するファセット間若しくは刃本体とファセットとの間の識別された接合部をわずかに越えて延びるか、若しくはこの接合のわずかに手前で停止する構造を包含し得る。
本開示によれば、かみそり刃の一方の外側面上のコーティングは、かみそり刃の他方の外側面上のコーティングと比較して実質的に異なる。図4~図17は、対称な基材28を有する非対称なかみそり刃18に関する例示的なコーティングを示し、図20~図33は、非対称な基材128を有する非対称なかみそり刃118に関する例示的なコーティングを示す。図5~図17及び図20~図33のいくつかの標識は、構造の他の態様を詳細に示すために除去されている。
本明細書で使用される場合、「対称」、「非対称」、及びそれらの派生語は、基材の分割線に関して決定されるように、かみそり刃及び/又はその上に形成されたコーティングを画定する基材の外形を指し得る。例えば、図4の基材28は実質的に対称である(すなわち、分割線SL28は、互いの略鏡像である実質的に同様の外形で基材28を実質的に等しいセクション/半体44及び46に分割(devide)する)が、本開示による基材28上に形成されたコーティングは非対称であるため(すなわち、本明細書に詳述するように、外側面48上に形成されたコーティングは、外側面50上に形成されたコーティングとは異なる)、かみそり刃18は非対称である。図18の基材128及びその上に形成されたコーティングは、本明細書に記載のように、両方とも非対称であるため、かみそり刃118は非対称である。
図4~図6に示すように、かみそり刃18は、基材28の第1の外側面48上に実質的に配設された第1のコーティング60と、基材28の第2の外側面50上に実質的に配設された第2のコーティング62と、を備え得る。いくつかの例では、第1のコーティング60及び第2のコーティング62は各々、図4に示すように、単一の材料層を備え得る。他の例では、第1のコーティング60又は第2のコーティング62のうちの少なくとも1つは、図5及び図6に示し、かつ本明細書に詳述するように、複数の材料層を含み得る。第1のコーティング60及び第2のコーティング62は、基材28のそれぞれの第1の外側面48及び第2の外側面50に沿って、先端領域35から基部32(図4参照)に向かって延びる。図4に示すように、基材28の先端部分34は、先端領域35を含み、先端領域35は、先端部40に加えて、図34に示すように、先端40から基部32に向かって第1の外側面48及び第2の外側面50に沿って約1μMだけ延びる基材28の一部分を包含する、すなわち含む。
図5及び図6を参照すると、いくつかの実施形態では、第1のコーティング60及び第2のコーティング62の一方又は両方は、複数の材料層を備え得、第1のコーティング60と第2のコーティング62との間の違いは、基材28の各外側面48及び50上の材料層の数であり得る。いくつかの態様では、第1のコーティング60は、第1の数の層を備え得、第2のコーティング62は、第1の数の層とは異なる第2の数の層を備え得る。図5に示すように、第1のコーティング60は、第1の層60A及び第2の層60Bのうちの少なくとも1つを備え得、第2のコーティング62は、第3の層62A又は第4の層62Bのうちの少なくとも1つを備え得、第1の層60Aの少なくとも一部分の上に第2の層60Bが形成され、第3の層62Aの少なくとも一部分の上に第4の層62Bが形成される。いくつかの例では、図5の基材28の第1の外側面48は、2つの層60A及び60Bを有する第1のコーティング60を備え得、第2の外側面50は、より少ない層(例えば、第4の層62Bが任意選択であることを示す図5の右側に破線で示される第4の層62Bで例示されるように、第3の層62Aのみ)を有する第2のコーティング62を備え得る。更なる例では、図5の第2の外側面50は、2つの層62A及び62Bを備え得、第1の外側面48は、より少ない層(例えば、図5の左側に破線で例示されるように、第1の層60Aのみ)を有する第1のコーティング60を備え得る。
図6を参照すると、第1のコーティング60は、第1、第2、又は第3の層60A~60Cのうちの少なくとも1つを備え得、第2のコーティング62は、第4、第5、又は第6の層62A~62Cのうちの少なくとも1つを備え得、第1の層60Aの少なくとも一部分の上に第2の層60Bが形成され、第2の層60Bの少なくとも一部分の上に第3の層60Cが形成され、第4の層62Aの少なくとも一部分の上に第5の層62Bが形成され、第5の層62Bの少なくとも一部分の上に第6の層62Cが形成される。いくつかの例では、図6の基材28の第1の外側面48は、3つの層60A~60Cを有する第1のコーティング60を備え得、第2の外側面50は、より少ない層(例えば、第6の層62Cが任意選択であることを示す図6の右側に破線で示される第6の層62Cで例示されるように、第4の層62A及び第5の層62Bのみ、又は第4の層62Aのみ)を有する第2のコーティング62を備え得る。更なる例では、図6の第2の外側面50は、3つの層62A~62Cを有する第2のコーティング62を備え得、第1の外側面48は、より少ない層(例えば、第3の層60Cが任意選択であることを示す図6の左側に破線で示される第3の層60Cで例示されるように、第1の層60A及び第2の層60Bのみ、又は第1の層60Aのみ)を有する第1のコーティング60を備え得る。
他の実施形態では、図4~図6を参照すると、第1のコーティング60と第2のコーティング62との間の違いは、各コーティング60及び62、並びに/又はそれらの1つ以上の層60A~60C及び/又は62A~62Cを備える材料であり得る。例えば、第1のコーティング60は、1つ以上の第1の材料を備え得、第2のコーティング62は、1つ以上の第2の材料を備え得、少なくとも1つの第2の材料が、少なくとも1つの第1の材料とは異なる。材料の違いは、単独で、又は基材28の第1の外側面48及び第2の外側面50上に形成される層60A~60C及び62A~62Cの数の違いと組み合わせて使用され得る。例えば、第1のコーティング60は、第2のコーティング62と同じ数の層(例えば、図4の1つの層を有するコーティング60及び62、図5の2つの層60A、60B及び62A、62B、又は図6の3つの層60A~60C及び62A~62C)、又は本明細書に記載のように異なる数の層を備え得、少なくとも1つの第2の材料は、少なくとも1つの第1の材料とは異なる。
基材28の一方又は両方の外側面48及び50が、図5及び6に示すように、2つ以上の層60A~60C及び/又は62A~62Cを備える例では、第1の外側面48上の層60A~60Cは、第2の外側面50上の層62A~62Cを形成する材料と同じか、又はこれとは異なる1つ以上の材料を備え得、第1のコーティング60が第2のコーティング62と実質的に異なる限り、任意の所望の組み合わせで適用され得る。例えば、図5を参照すると、第1の層60A及び第3の層62Aは、第1の(同じ)材料を含み得る。第2の層60Bは、第1の材料とは異なる第2の材料を含み得、第4の層62Bは、第1及び第2の材料とは異なる第3の材料を含み得る。他の例では、図5の第1の層60A及び第3の層62Aは、(互いと比較して)異なる材料を含み得、第2の層60B及び第4の層62Bは、同じ材料を含み得る。図6に描画される3層の例を参照すると、第1の層60A及び第4の層62Aは、第1の(同じ)材料を含み得、第2の層60B及び第5の層62Bは、第1の材料とは異なる第2の(同じ)材料を含み得、第3の層60Cは、第1及び第2の材料とは異なる第3の材料を含み得、第6の層62Cは、第1、第2、及び第3の材料とは異なる第4の材料を含み得る。更なる例では、図5及び図6の層60A~60C及び/又は62A~62Cの全ては、異なる材料を含み得る。
材料は、1つ以上の炭素含有材料(例えば、ダイヤモンド、非晶質ダイヤモンド、ナノ結晶ダイヤモンド、又はダイヤモンド様炭素(DLC))、窒化物(例えば、窒化ホウ素、窒化ニオブ、窒化クロム、窒化チタン、窒化チタンアルミニウム、炭窒化チタン)、炭化物(例えば、炭化ケイ素又は炭化クロム)、酸化物(例えば、アルミナ、ジルコニア)、二ホウ化チタン、1つ以上のセラミック材料、フッ素化ポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE))、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン)、ニオブ、クロム、及び白金クロムを含み得る。炭素含有材料は、タングステン、チタン、又はクロムなどの他の元素を、例えば、スパッタリング適用中にこれらの添加物をターゲット材の中に含めることにより、添加することができる。これらの材料はまた、水素、例えば、水素化DLCを組み込むことができる。材料は、炭素ベースのナノ複合材、金属マトリックスナノ複合材、及び/又はセラミックマトリックスナノ複合材などの1つ以上のナノ複合材、例えば、ダイヤモンド及び炭素及びナノ複合材料を含み得る。
一例では、第1の材料はDLCを含み得、第2の材料は白金クロムを含み得る。別の例では、第1の材料は金属を含み得、第2の材料はセラミックを含み得る。更なる例では、第1のコーティング60又は第2のコーティング62の一方又は両方は、ニオブを有する1つ以上の層を含み得る。いくつかの態様において、第1のコーティング60は、白金クロム、窒化クロム、又は炭化クロムのうちの1つを含む層60Aを備え得、第2のコーティング62は、基材28の第2の外側面50上に実質的に配設されたニオブの層62Aと、ニオブの層62Aの少なくとも一部分上に配設されたDLCの層62B(本明細書ではハードコーティング層とも称される)と、ハードコーティング層62Bの少なくとも一部分上に配設されたクロムの層62C(本明細書ではオーバーコート層とも称される)と、を備え得る。他の態様では、第1のコーティング60は、基材28の第1の外側面48上に実質的に配設されたニオブの層60A、ニオブの層60Aの少なくとも一部分上に配設されたDLCのハードコーティング層60B、及びハードコーティング層60Bの少なくとも一部分上に配設されたクロムのオーバーコート層60Cを備え得、第2のコーティング62は、基材28の第2の外側面50上に実質的に配設されたニオブの層62A、ニオブの層62Aの少なくとも一部分上に配設されたDLCのハードコーティング層62B、及びハードコーティング層62Bの少なくとも一部分上に配設されたニオブのオーバーコート層62Cを含み得る。
第1のコーティング60及び第2のコーティング62を含む材料は、材料の摩擦係数に少なくとも部分的に基づいて選択され得る。例えば、第1のコーティング60は、第1の摩擦係数を有する第1の材料を含み得、第2のコーティング62は、第1の摩擦係数とは異なる第2の摩擦係数を有する第2の材料を含み得る。いくつかの態様では、第1のコーティング60は、特に基材28の第1の外側面48が皮膚接触面を画定し、基材28の第2の外側面50が(第1の材料と比較して)より高い摩擦係数を有する第2のコーティング62を備え得るときに、PTFEなどのより低い摩擦係数を有する材料を含み得る。例えば、第2のコーティングは、PTFEを欠くか、又はPTFEよりも高い摩擦係数を有するポリプロピレンなどの材料を含み得る。
第1のコーティング60は、第1の形態を含み得、第2のコーティング62は、第1の形態とは異なる第2の形態を含み得る。例えば、第1の形態は、第1の微細構造を含み得、第2の形態は、第2の微細構造を含み得る。微細構造は、例えば、非晶質微細構造又は柱状若しくは結晶性の微細構造を含み得る。いくつかの例では、微細構造は、高密度又は多孔性であり得、多孔質微細構造は、ポリマーコーティングの接着を改善し得る。いくつかの態様では、第1のコーティング60は、1つの形態を有する材料を含み得、第2のコーティング62は、異なる形態を有する同じ材料を含み得る。他の態様では、第1のコーティング60及び第2のコーティング62は、異なる形態を有する異なる材料を含み得る。所望の形態は、例えば、本明細書に記載のように、異なる適用技術を介して、又は異なる適用速度で同じ適用技術を介してコーティング60及び62を適用することによって取得され得る。
第1のコーティング60は、第1のテクスチャを含み得、第2のコーティング62は、第1のテクスチャとは異なる第2のテクスチャを含み得る。例えば、第1のテクスチャは、特に基材28の第1の外側面48が皮膚接触面を画定する場合に、実質的に滑らかなテクスチャを含み得、第2のテクスチャは、突出部を含み得る不連続又は粗いテクスチャを含み得る。所望のテクスチャは、例えば、本明細書に記載のように、異なる適用技術を介して、又は異なる適用速度で同じ適用技術を介してコーティング60及び62を適用することによって取得され得る。テクスチャはまた、本明細書に記載のように、1つ以上の適用後処理方法を介して変更され得る。
第1のコーティング60及び第2のコーティング62を含む材料は、材料の硬度に少なくとも部分的に基づいて選択され得る。第1のコーティング60は、第1の硬度を含み得、第2のコーティング62は、第1の硬度とは異なる第2の硬度を含み得る。いくつかの例では、第1の硬度は、約7GPaよりも大きくてもよく、第2の硬度は、第1の硬度の約2倍より大きい、例えば、約15GPaよりも大きくてもよい。他の例では、第1の硬度は、約7GPa~約10GPaであり得、第2の硬度は、約15GPa~約60GPaであり得る。硬度に関して本明細書で使用される場合、「約」という用語は、±0.5GPaを意味し得る。
更なる例では、第1及び/又は第2のコーティングの少なくとも1セクションは、1つ以上の適用後処理(例えば、コーティングの表面の修飾及び/又はコーティングの1つ以上の層の修飾)に供され得る。例えば、第1及び/又は第2のコーティングの1つ以上のセクションは、イオン注入に供され得る。図16及び図32を参照すると、1つのコーティング、例えば、第1のコーティング60’/160’の少なくとも1セクションは、イオン注入された材料61/161を含み得、他のコーティング、例えば、第2のコーティング62/162は、非イオン注入材料を含み得る。いくつかの態様では、第1及び第2のコーティング60’/160’及び62/162は、1つのコーティングのみ、すなわち第1のコーティング60’/160’がイオン注入に供される同じベース材料を含み得る。他の態様では、第1及び第2のコーティング60’/160’及び62/162は、少なくとも1つの異なる材料を含み得る。更なる態様では、第1及び第2のコーティング60’/160’及び62/162の少なくとも1セクションは、両方とも同じ又は異なるイオンを有するイオン注入に供され得る。イオン注入された材料61、161は、例えば、プラズマ窒化された材料又はプラズマホウ化された材料を含み得る。イオン注入は、本明細書に記載のように実施され得、第1及び/又は第2のコーティング60’/160’及び62/162の全部又は一部に対して実施され得る。
1つ以上の適用後処理はまた、第1及び/又は第2のコーティングの少なくとも1セクションのテクスチャを変更することを含み得る。例えば、第1及び/又は第2のコーティングの1つ以上のセクションは、化学修飾(例えば、溶媒処理)及び/又は機械的修飾(例えば、イオンエッチング、イオン注入、研磨、ラビング、ポリッシングなど)に供されて、1つ以上のセクションの表面テクスチャを変更し得る。
1つ以上の適用後処理は、例えば、溶媒処理、イオンエッチングなどによって、第1及び/又は第2のコーティングの1つ以上の部分を部分的に除去することを更に含み得る。部分的除去は、例えば、第1及び/又は第2のコーティングの1つ以上のセクションに沿った第1及び/又は第2のコーティングの厚さ(すなわち、基材の下にある部分に実質的に垂直な方向)の全部又は一部の除去を含み得、第1及び/又は第2のコーティングの少なくとも一部分は無傷のままである。いくつかの例では、第1及び/又は第2のコーティングの1つ以上の部分の部分的な除去には、材料が部分的に除去された第1及び/又は第2のコーティングに材料を選択的に適用することを含む1つ以上の追加の適用後処理が続き得る。選択的に適用された材料は、任意の好適な方法を使用して、適用され得る。選択的に適用された材料は、フルオロポリマー、PTFE、又はポリプロピレンなどの例えば、ポリマー又は有機化合物を含み得る。いくつかの特定の例では、材料が選択的に適用される第1及び/又は第2のコーティングの部分は、かみそり刃の皮膚接触面を画定し得る。
図4~図6に示される例では、コーティング60及び62並びにその層60A~60C及び62A~62Cは、図4に示すように、先端領域35から刃本体30上に、及び場合によってはかみそり刃18の基部32まで、基材28のそれぞれの第1の外側面48又は第2の外側面50に沿って延びるように描画されている。他の例では、コーティング及び/又はその1つ以上の層は、刃本体30及び/又はベース32の手前で停止し得る。図7及び図4の基材28の標識を参照すると、基材28は、基材28の先端部分34上、例えば、ファセット38A~38Dのうちの1つ以上のみに実質的に配設されたコーティング64及び66並びに/又はその1つ以上の層を備え得る。例えば、第1のコーティング64は、先端領域35から基部32に向かって第1の距離Dにわたって基材28の第1の外側面48の一部分上に実質的に配設され、かつそれに沿って延びる第1の層64A、及び第1の層64Aの少なくとも一部分の上に形成され、かつ先端領域35から基部32に向かって第2の距離Dにわたって延びる第2の層64Bを含む1つ以上の層を備え得る。第2のコーティング66は、先端領域35から基部32に向かって第3の距離Dにわたって基材28の第2の外側面50の一部分上に実質的に配設され、かつそれに沿って延びる第3の層66A、及び第3の層66Aの少なくとも一部分の上に形成され、かつ先端領域35から基部32に向かって第4の距離Dにわたって延びる第4の層66Bを含む1つ以上の層を備え得る。
図7に示す例では、第1の距離D及び第3の距離Dは、実質的に同じであり得、第2の距離D及び第4の距離Dは、実質的に同じであり得る。いくつかの態様では、第2の距離D及び第4の距離Dは、それぞれの第1の距離D及び第3の距離Dよりも小さくてもよい。例えば、図7及び図4の基材28の標識を参照すると、第1の層64A及び第3の層66Aは各々、先端領域35から刃本体30上及び基部32に向かってそれぞれの第1の外側面48及び第2の外側面50に沿って延び得、第2の層64B及び第4の層66Bは、ファセット38A~38D上に実質的に配設され得、第2の層64Bは、先端領域35から第1のファセット38Aと刃本体30との間の第1の接合部39-1まで延び、第4の層66Bは、先端領域35から第2のファセット38Bと刃本体30との間の第3の接合部39-3まで延びる。他の態様では、第1のコーティング64及び第2のコーティング66は各々、単一の層、例えば、層64B及び66B(第1の層64A及び第3の層66Aが図7に破線で示され、任意選択であることを示す)のみを含み得、これらは、それぞれの第1の外側面48及び第2の外側面50上に実質的に配設されており、上記と実質的に同じ特徴を備え得る。更なる例(図示せず)では、層64B及び66Bは、第2のファセット38B及び第4のファセット38D上にのみ形成され得(層64A及び66Aあり、又はなしで)、第2の層64Bは、先端領域35から第1のファセット38Aと第2のファセット38Bとの間の第2の接合部39-2の周りまで延び、第4の層66Bは、先端領域35から第2のファセット38Bと第4のファセット38Dとの間の第4の接合部39-4の周りまで延びる。図7の全ての例では、互いと比較して、層64B及び66Bは、異なる材料を含み、存在するときに、層64A及び66Aは、本明細書に記載のように、同じ又は異なる材料を含み得る。
図8を参照すると、更なる実施形態では、第1のコーティング68と第2のコーティング70との間の違いは、コーティング68及び70、又はそれらの1つ以上の層68A、68B、70A、及び70Bが基材28のそれぞれの第1の外側面48及び第2の外側面50に沿って延びる距離であり得る。この違いは、本明細書に記載のように、単独で、又は材料の違いと組み合わせて使用され得る。第1のコーティング68は、先端領域35から基部(図示せず、図4の基部32を参照)に向かって第1の距離D1’にわたって、基材28の第1の外側面48の一部分上に実質的に配設され、かつこれに沿って延びる第1の層68Aと、第1の層68Aの少なくとも一部分の上に形成され、かつ先端領域35から基部に向かって第2の距離D2’にわたって延びる第2の層68Bと、を備え得る。第2のコーティング70は、先端領域35から基部に向かって第3の距離D3’にわたって基材28の第2の外側面50の一部上に実質的に配設され、かつこれに沿って延びる第3の層70Aと、第3の層70Aの少なくとも一部分の上に形成され、かつ先端領域35から基部に向かって第4の距離D4’にわたって延びる第4の層70Bと、を備え得る。
図8に描画される例では、第2の距離D2’は、第4の距離D4’とは異なる。例えば、第4の距離D4’は、第2の距離D2’よりも小さくてもよい。図4及び図8を参照すると、第2の層68B及び第4の層70Bは、基材28の先端部分34上に実質的に配設され得、第2の層68Bは、第1のファセット38A及び第3のファセット38C上に実質的に配設され、先端領域35から第1の接合部39-1の周りまで延び、第4の層70Bは、第4のファセット38D上に実質的に配設され、先端領域35からの周り第4の接合部39-4まで延びる。他の態様(図示せず)では、第2の距離D2’は、第4の距離D4’よりも小さくてもよく、例えば、第2の層68Bは、第3のファセット38C上に実質的に配設され得、第4の層70Bは、第2のファセット38B及び第4のファセット38D上に実質的に配設され得る。いくつかの例では、図8に示すように、第2の距離D2’及び第4の距離D4’は、両方ともそれぞれ、第1の距離D1’及び第3の距離D3’とは異なり、例えば、これらよりも小さい。他の例(図示せず)では、第2の距離D2’が、第1の距離D1’と実質的に同じであり得るか、又は第4の距離D4’は、第3の距離D3’と実質的に同じであり得る。更なる例では、第1のコーティング68及び第2のコーティング70は各々、単一の層、例えば、層68B及び70B(第1の層68A及び第3の層70Aが図8に破線で示され、任意選択であることを示す)のみを含み得、これらは、それぞれの第1の外側面48及び第2の外側面50上に実質的に配設されており、上記と実質的に同じ特徴を備え得る。
図8の全ての例では、本明細書に記載のように、コーティング68及び70並びに/又はそれらの層68A、68B、70A、及び70Bは、同じ又は異なる材料を含み得る。いくつかの態様では、第1の層68A及び第3の層70Aは、第1の(同じ)材料を含み得、第2の層68B及び第4の層70Bは、第1の材料とは異なる第2の(同じ)材料を含み得る。他の態様では、第1の層68A及び第3の層70Aは、第1の(同じ)材料を含み得、第2の層68Bは、第1の材料とは異なる第2の材料を含み得、第4の層70Bは、第1及び第2の材料とは異なる第3の材料を含み得る。第1のコーティング68及び第2のコーティング70の異なる延長部の特定の例を図8に示すが、第1のコーティング68及び第2のコーティング70並びに/又はそれらの1つ以上の層68A、68B、70A、及び70Bは、第1のコーティング68(又はその少なくとも1つの層68A及び68B)が基材28の第1の外側面48に沿って延びる距離D1’及びD2’が、第2のコーティング70(又はその少なくとも1つの層70A及び70B)が基材28の第2の外側面50に沿って延びる対応する距離D3’及び/又はD4’と異なる限り、基材28の任意の部分に沿って延び得ることが理解される。
図9~図13を参照すると、更なる実施形態では、第1のコーティング72と第2のコーティング74との間の違いは、第1のコーティング72及び第2のコーティング74の一方又は両方が2つ以上のセクションを含み、各セクションが基材28の同じ外側面48及び50上の隣接又は近隣のセクションと実質的に異なることであり得る。図9及び図10に示すように、基材28の一方の外側面、例えば、第1の外側面48は、1つ以上のセクション、例えば、第1のセクション72-1及び第2のセクション72-2で第1のコーティング72を含み得、基材28の他方の外側面、例えば、第2の外側面50は、実質的に連続的、すなわち単一のセクションであり得る第2のコーティング74を含み得る。第1のコーティング72の第1のセクション72-1は、実質的に第1の点又は場所73-1(これは、基材28の先端領域35に実質的に対応し得る)から第1の外側面48上の第2の点又は場所73-2まで、第1の外側面48に沿って延び得、第2のセクション72-2は、実質的に第2の場所73-2から第1の外側面48上の第3の点又は場所73-3まで延び得る。図4、図9、及び図10を参照すると、第1のセクション72-1は、実質的に第1の外側面48上のファセット38A及び38Cの一方又は両方に位置し得、第2のセクション72-2は、実質的に刃本体30上に位置し得る。いくつかの例では、第2の場所73-2は、図示のように、ファセットと刃本体30との間の接合部の周り、例えば、第1のファセット38Aと刃本体30との間の接合部39-1に位置付けられ得る。他の例では、第2の場所73-2は、2つの隣接するファセット間の接合部の周り、例えば、第1のファセット38Aと第3のファセット38Cとの間の接合部39-2(図示せず、図12及び図13を参照)に位置付けられ得る。第3の場所73-3は、第2の場所73-2から離間し得、例えば、図9に示すように、基材28の基部32に向かって、又はその近くに位置し得る。第2のコーティング74は、先端領域35から基部32に向かって延び得る。
引き続き図9及び図10を参照すると、第1のセクション72-1は、第2のセクション72-2と実質的に異なる。例えば、第1のセクション72-1は、1つ以上の第1の材料を含み得、第2のセクション72-2は、1つ以上の第2の材料を含み得、本明細書に記載のように、そのうちの少なくとも1つは、1つ以上の第1の材料とは異なる。いくつかの例では、図9に示すように、第2のセクション72-2及び第2のコーティング74は、互いと比較して同じ材料を含み得、第1のセクション72-1は、少なくとも1つの異なる材料を含み得る。他の例では、図10に示すように、第1のセクション72-1及び第2のコーティング74は、互いと比較して同じ材料を含み得、第2のセクション72-2は、少なくとも1つの異なる材料を含み得る。更なる例(図示せず)では、第1のセクション72-1及び第2のセクション72-2並びに第2のコーティング74は各々、互いと比較して少なくとも1つの異なる材料を含み得る。セクション72-1及び72-2並びに第2のコーティング74は、1つの層を備えるものとして図9及び図10に全て描写されているが、本明細書に記載のように、セクション72-1及び72-2の一方若しくは両方並びに/又は第2のコーティング74もまた、2つ以上の層を備え得ることが理解される。
図11~図13は、第1のコーティング72及び第2のコーティング74が各々2つ以上のセクションを含む例を示す。図11及び図12を参照すると、基材28の第1の外側面48上の第1のコーティング72は、第1のセクション72-1及び第2のセクション72-2を含み得、基材28の第2の外側面50上の第2のコーティング74は、第3のセクション74-1及び第4のセクション74-2を含み得る。第1のコーティング72の第1のセクション72-1は、実質的に第1の点又は場所73-1(これは、基材28の先端領域35に実質的に対応し得る)から第1の外側面48上の第2の点又は場所73-2まで、第1の外側面48に沿って延び得、第2のセクション72-2は、実質的に第2の場所73-2から第1の外側面48上の第3の点又は場所73-3まで延び得る。第2のコーティング74の第3のセクション74-1は、実質的に第4の点又は場所75-1(これもまた、基材28の先端領域35に実質的に対応し得る)から第2の外側面50上の点又は第5の場所75-2まで、第2の外側面50に沿って延び得、第4のセクション74-2は、実質的に第5の場所75-2から第2の外側面50上の第6の点又は場所75-3まで延び得る。
図4、図11、及び図12を参照すると、第1のセクション72-1及び第3のセクション74-1は、実質的に、それぞれ第1の外側面48及び第2の外側面50上のファセット38A、38C及び38B、38Dの一方又は両方のセット上に位置し得る。例えば、図11では、第2の場所73-2は、第1のファセット38Aと刃本体30との間の接合部39-1の周りに位置付けられ得、第5の場所75-2は、第2のファセット38Bと刃本体30との間の接合部39-3の周りに位置付けられ得、第2のセクション72-2及び第4のセクション74-2は、実質的に刃本体30上に位置する。図12では、第2の場所73-2は、第1のファセット38Aと第3のファセット38Cとの間の接合部39-2の周りに位置付けられ得、第5の場所75-2は、第2のファセット38Bと第4のファセット38Dとの間の接合部39-4の周りに位置付けられ得、第2のセクション72-2及び第4のセクション74-2は、実質的に、それぞれ第1のファセット38A及び第2のファセット38B上、並びに刃本体30上に位置する。図11及び図12において、第3の場所73-3及び第6の場所75-3(図12には図示せず)は、それぞれ第2の場所73-2及び第5の場所75-2から離間し得、例えば、基材28の基部32に向かって又はその近くに位置し得る。
図11及び図12の第1のコーティング72の第1のセクション72-1は、第2のセクション72-2とは実質的に異なり、第2のコーティング74の第3のセクション74-1は、第4のセクション74-2とは実質的に異なる。例えば、第1のセクション72-1は、1つ以上の第1の材料を含み得、第2のセクション72-2は、1つ以上の第2の材料を含み得、本明細書に記載のように、そのうちの少なくとも1つは、1つ以上の第1の材料とは異なる。第3のセクション74-1は、同様に、1つ以上の第3の材料を含み得、第4のセクション74-2は、1つ以上の第4の材料を含み得、そのうちの少なくとも1つは、1つ以上の第3の材料とは異なる。いくつかの例では、第1のセクション72-1及び第3のセクション74-1は、互いと比較して同じ材料を含み得、第2のセクション72-2及び第4のセクション74-2は、互いと比較して少なくとも1つの異なる材料を含み得る。他の例では、第1のセクション72-1及び第3のセクション74-1は、互いと比較して少なくとも1つの異なる材料を含み得、第2のセクション72-2及び第4のセクション74-2は、互いと比較して、同じ又は異なる材料を含み得る。セクション72-1、72-2、74-1、及び74-2は、1つの層を含むものとして図11及び図12に全て描写されているが、本明細書に記載のように、セクション72-1、72-2、74-1、及び74-2のうちの1つ以上はまた2つ以上の層を備え得ることが理解される。
図13を参照すると、基材28の第1の外側面48上の第1のコーティング74は、第1のセクション72-1、第2のセクション72-2、及び第3のセクション72-3を含み得、基材28の第2の外側面50上の第2のコーティング74は、第4のセクション74-1、第5のセクション74-2、及び第6のセクション74-3を含み得る。第1のコーティング72の第1のセクション72-1は、実質的に第1の点又は場所73-1(これは、基材28の先端領域35に実質的に対応し得る)から第1の外側面48上の第2の点又は場所73-2まで、第1の外側面48に沿って延び得る。第2のセクション72-2は、第2の場所73-2から第1の外側面48上の第3の点又は場所73-3まで実質的に延び得、第3のセクション72-3は、第3の場所73-3から第1の外側面48上の第4の点又は場所(図示せず)まで実質的に延び得る。第2のコーティング74の第4のセクション74-1は、実質的に第5の点又は場所75-1(これもまた、基材28の先端領域35に実質的に対応し得る)から第2の外側面50上の第6の点又は場所75-2まで、第2の外側面50に沿って延び得る。第5のセクション74-2は、第6の場所75-2から第2の外側面50上の第7の点又は場所75-3まで実質的に延び得、第6のセクション74-3は、第7の場所75-3から第2の外側面50上の第8の点又は場所(図示せず)まで実質的に延び得る。
図13の第1のセクション72-1、第2のセクション72-2、第4のセクション74-1、及び第5のセクション74-2は、実質的にファセット38A~38D上に位置し得、第3のセクション72-3及び第6のセクション74-3は、実質的に刃本体30上に位置し得る(図4を参照)。例えば、第2の場所73-2は、第1のファセット38Aと第3のファセット38Cとの間の接合部39-2の周りに位置付けられ得、第3の場所73-3は、第1のファセット38Aと刃本体30との間の接合部39-1の周りに位置付けられ得、第6の場所75-2は、第2のファセット38Bと第4のファセット38Dとの間の接合部39-4の周りに位置付けられ得、第7の場所75-3は、第2のファセット38Aと刃本体30との間の接合部39-3の周りに位置付けられ得る。第4及び第8の場所(図示せず、図11の場所73-3及び75-3を参照)は、それぞれ第3の場所73-3及び第7の場所75-3から離間し得、例えば、基材28の基部32に向かって、又はその近くに位置付けられ得る。
引き続き図13を参照すると、第1のコーティング72の第1のセクション72-1は、第2のセクション72-2とは実質的に異なり、第3のセクション72-3は、第2のセクション72-2とは実質的に異なる。第2のコーティング74の第4のセクション74-1は、第5のセクション74-2とは実質的に異なり、第6のセクション74-3は、第5のセクション74-2とは実質的に異なる。本明細書に記載のように、セクション72-1~72-3及び74-1~74-3は、同じ外側面48及び50上の隣接又は近隣のセクションと比較して、少なくとも1つの異なる材料を含み得る。いくつかの例では、第1のセクション72-1及び第4のセクション74-1は、互いと比較して同じ材料を含み得、(互いと比較して)第2のセクション72-2及び第5のセクション74-2、又は(互いと比較して)第3のセクション72-3及び第6のセクション74-3のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの異なる材料を含み得る。他の例では、第1のセクション72-1及び第4のセクション74-1は、互いと比較して、少なくとも1つの異なる材料を含み得、第2のセクション72-2、第3のセクション72-3、第5のセクション74-2、及び第6のセクション74-3は、互いと比較して、同じ又は異なる材料を含み得る。セクション72-1~72-3及び74-1~74-3は、1つの層を含むものとして図13に全て描写されているが、セクション72-1~72-3及び74-1~74-3のうちの1つ以上はまた、本明細書に記載のように、2つ以上の層を備え得ることが理解される。
図14及び図15を参照すると、更なる実施形態では、第1のコーティング76、76’と第2のコーティングと78、78’との間の違いは、コーティング76、76’及び78、78’の厚さであり得る。第1のコーティング76、76’は、第1の厚さT、T1’を含み得、第2のコーティング78、78’は、第2の厚さT,T2’を含み得、厚さT、T1’、T及びT2’は、それぞれのコーティング76、76’及び78、78’の外面76A、76A’及び78A、78A’と基材28の外面28Aとの間で測定される。第2の厚さのT、T2’は、第1の厚さのT値T、T1’とは異なる。図14に示すように、第1の厚さT及び第2の厚さTは、先端40から基材28の基部32に向かって延びる方向に実質的に一定であり、第1の厚さTは、第2の厚さのTよりも大きい。図15では、第2の厚さT2’は、先端40から基材28の基部32に向かって延びる方向に実質的に一定であり、第1の厚さT1’は、先端40から基部32に向かって延びる方向に第1のコーティング76’の少なくとも1セクションに沿って変動し、第1の厚さT1’は、第1のコーティング76’の少なくとも1セクションに沿って第2の厚さT2’とは異なる。いくつかの態様では、第1の厚さT1’は、先端40から基部32までの方向に延びる第1のコーティング76’の少なくとも1セクションに沿って増加し得、すなわち、第1のコーティング76’の第1の厚さT1’は、基部32から先端40に向かって延びる方向に先細になっている。図14及び図15の第1及び第2のコーティング76、76’、及び78、78’は、本明細書に記載のように、同じ又は異なる材料を含み得る。コーティング76、76’及び78、78’は、1つの層を備えるものとして図14及び図15に描写されているが、コーティング76、76’及び78、78’の一方又は両方もまた、2つ以上の層を備え得ることが理解される。図14及び図15に示す例では、コーティング76、76’及び78、78’の外形は、概して、コーティング76、76’及び78、78’が形成された基材28の下にある部分の外形に略一致及び/又は鏡像であり得る。
図17を参照すると、更なる実施形態では、第1のコーティング80と第2のコーティング82との間の違いは、外形であり得る。第1のコーティング80及び第2のコーティング82は、基材28のそれぞれの第1の外側面48又は第2の外側面50に沿って、先端領域35から基部(図示せず)に向かって延びることができる。第1のコーティング80の外形は、第1の外形を含み得、第2のコーティング82の外形は、第1の外形とは異なる第2の外形を含み得る。図17に示すように、第2のコーティング82は、第2のコーティング82が形成される基材28の1つ以上の下にある部分の形状に実質的に一致及び/又は鏡像であり得るため、第2のコーティング82の外形は、基材28の下にある部分の外形と実質的に同様である。例えば、図4及び図17を参照すると、第2のコーティング82の外形は、第2のファセット外面39B及び第4のファセット外面39D並びに第2の刃本体外面31Bの外形に実質的に一致し得る。第1のコーティング80は、第1のコーティング80が形成された基材28の1つ以上の下にある部分の形状に一致しない少なくとも1つのセクションを含み得る。例えば、図4及び図17を参照すると、第1のコーティング80は、第1のコーティング80が基材28から外向きに膨らみ、基材28の下にある部分のうちの1つ以上の外形とは異なる外形、例えば、第1のファセット外面39A及び第3のファセット外面39Cを形成する、厚くされたセクション80Aを含み得る。基材28は実質的に対称であるため、第1のコーティング80の外形はまた、第2のコーティング82の対応する部分、例えば、第2のファセット外面39B及び第4のファセット外面39Dの上に位置付けられた第2のコーティング82の部分の外形とは異なり得る。図17に示すように、第1のコーティング80は、基材28の下にある部分、例えば、第1の刃本体外面31Aの外形により厳密に一致する外形を有する第2のセクション80Bを任意選択的に含み得る。
ここで、図20~図33を参照すると、かみそり刃118は、図4~図17に描写し、かつ本明細書に詳述するかみそり刃18と実質的に同様の1つ以上のコーティングを備え得る。図20~図22に示すように、かみそり刃118は、基材128の第1の外側面148上に実質的に配設された第1のコーティング160と、第2の外側面150上に実質的に配設された第2のコーティング162と、を備え得る。第1のコーティング160及び第2のコーティング162は、基材128のそれぞれの第1の外側面148及び第2の外側面150に沿って、先端領域135から基部(図示せず、図18の基部132を参照)に延びる。いくつかの例では、第1のコーティング160及び第2のコーティング162は各々、図20に示されるように、単一の材料層を備え得る。他の例では、第1のコーティング160又は第2のコーティング162のうちの少なくとも1つは、図21及び図22に示し、かつ本明細書に詳述するように、複数の材料層を備え得る。
図21及び図22を参照すると、第1のコーティング160及び第2のコーティング162の一方又は両方は、複数の材料層を備え得、第1のコーティング160と第2のコーティング162との間の違いは、基材128の各外側面148及び150上の材料層の数であり得る。いくつかの態様では、第1のコーティング160は、第1の数の層を備え得、第2のコーティング162は、第1の数の層とは異なる第2の数の層を備え得る。図21を参照すると、第1のコーティング160は、第1の層160A及び第2の層160Bのうちの少なくとも1つを備え得、第2のコーティング162は、第3の層162A又は第4の層162Bのうちの少なくとも1つを備え得、第1の層160Aの少なくとも一部分の上に第2の層160Bが形成され、第3の層162Aの少なくとも一部分の上に第4の層162Bが形成される。図22を参照すると、第1のコーティング160は、第1、第2、又は第3の層160A~160Cのうちの少なくとも1つを備え得、第2のコーティング162は、第4、第5、又は第6の層162A~162Cのうちの少なくとも1つを備え得、第1の層160Aの少なくとも一部分の上に第2の層160Bが形成され、第2の層160Bの少なくとも一部分の上に第3の層160Cが形成され、第4の層162Aの少なくとも一部分の上に第5の層162Bが形成され、第5の層162Bの少なくとも一部分の上に第6の層162Cが形成される。図5及び図6に関して本明細書に詳述するように、いくつかの例では、図21及び図22の基材128の第1の外側面148は、2つ又は3つの層160A~160Cを有する第1のコーティング160を備え得、第2の外側面150は、より少ない層を有する第2のコーティング162を備え得る(図21及び図22の上面で破線で例示されている)。他の例では、基材128の第2の外側面150は、2つ又は3つの層162A~162Cを備え得、第1の外側面148は、より少ない層を有する第1のコーティング160を備え得る(図21及び図22の下面で破線で例示されている)。
他の実施形態では、図20~図22を参照すると、第1のコーティング160及び第2のコーティング162との間の違いは、図4~図6の第1のコーティング60及び第2のコーティング62に関して本明細書に詳述するように、各コーティング160及び162並びに/又はその1つ以上の層160A~160C及び/若しくは162A~162Cを含む材料であり得る。例えば、第1のコーティング160は、1つ以上の第1の材料を備え得、第2のコーティング162は、1つ以上の第2の材料を備え得、少なくとも1つの第2の材料が、少なくとも1つの第1の材料とは異なる。材料の違いは、単独で、又は基材128の第1の外側面148及び第2の外側面150上に形成される層160A~160C及び162A~162Cの数の違いと組み合わせて使用され得る。例えば、第1のコーティング160は、第2のコーティング162と同じ数の層(例えば、図20の1つの層を有するコーティング160及び162、図21の2つの層160A、160B及び162A、162B、並びに図22の3つの層160A~160C及び162A~162C)又は、本明細書に記載されるように、異なる数の層を備え得、少なくとも1つの第2の材料が少なくとも1つの第1の材料とは異なる。コーティング160及び162は、本明細書に記載の特質及び特性(例えば、摩擦係数、形態、テクスチャ、硬度など)のいずれかを有する材料のいずれかを含み得る。更に、コーティング160及び162の一方又は両方の少なくとも1セクションは、本明細書に詳述するように、1つ以上の適用後処理に供され得る。
図20~図22に示す例では、コーティング160及び162並びにその層160A~160C及び162A~162Cは、先端領域135から刃本体(図示せず、図18の刃本体130を参照)上、場合によっては、かみそり刃118の基部132まで(図18参照)基材128のそれぞれ第1の外側面148又は第2の外側面150に沿って延びるように描写されている。本明細書に記載の他の例では、コーティング160及び162並びに/又はその1つ以上の層160A~160C及び162A~162Cのうちの1つ以上は、刃本体130及び/又は基部132の手前で停止し得る(図23及び図24を参照)。図18、図23、及び図24を参照すると、基材128は、第1のコーティング164及び第2のコーティング168、及び166、170、及び/又は基材128の先端部分134上のみ、例えば、ファセット138A~138Dのうちの1つ以上に実質的に配設された1つ以上の層を備え得る。例えば、第1のコーティング164、168は、先端領域135から基部132に向かって第1の距離D10、D10’にわたって基材128の第1の外側面148の一部分上に実質的に配設されて、かつこれに沿って延びる第1の層164A、168Aと、第1の層164A、168Aの少なくとも一部分の上に形成され、かつ先端領域135から基部132に向かって、第2の距離D20、D20’にわたって延びる第2の層164B、168Bと、を含む1つ以上の層を備え得る。第2のコーティング166、170は、先端領域135から基部132に向かって第3の距離D30、D30’にわたって基材128の第2の外側面150の一部上に実質的に配設され、かつこれに沿って延びる少なくとも第3の層166A、170Aと、第3の層166A、170Aの少なくとも一部分の上に形成され、かつ先端領域135から基部132に向かって第4の距離D40、D40’にわたって延びる第4の層166B、170Bと、を含む1つ以上の層を備え得る。
第1及び第3の層164A、168A、及び166A、170Aは各々、先端領域135から刃本体130上及び基部132に向かってそれぞれの第1の外側面148又は第2の外側面150に沿って延び得、第2及び第4の層164B、168B、及び166B、170Bは、ファセット138A~138D上にのみ実質的に配設され得る。図23に示す例では、第2の層164Bは、先端領域135から第1のファセット138Aと刃本体130との間の第1の接合部139-1の周りまで延び得、第4の層166Bは、先端領域135から第2のファセット138Bと刃本体130との間の第3の接合部139-3の周りまで延び得る。図24に示す例では、第2の層168Bは、先端領域135から第1のファセット138Aと刃本体130との間の第1の接合部139-1の周りまで延び得、第4の層170Bは、先端領域135から第2のファセット138Bと第4のファセット138Dとの間の第4の接合部139-4の周りまで延び得る。他の例(図示せず)では、図23及び図24の第2の層164B、168Bは第3のファセット138C上にのみ実質的に配設され得、先端領域135から第1のファセット138Aと第3のファセット138Cとの間の第2の接合部139-2の周りまで延び得る。
図23及び図24の基材128は非対称であるため、第2の層164B、168Bが基材128の第1の外側面148に沿って延びる距離は、それぞれの第4の層166B、170Bが基材128の第2の外側面150に沿って延びる距離とは異なり得る。例えば、図18及び図23を参照すると、第1のファセット138A及び第3のファセット138Cの長さは、第2のファセット138B及び第4のファセット138Dの長さよりも大きくなり得るため、第2の距離D20は、第4の距離D40よりも大きい。同様に、第2の層168Bが両方のファセット138A及び138C上に配設され、第4の層170Bが1つのファセット138Dのみに配設されている図24を参照すると、第2の距離D20’は、第4の距離D40’よりも大きい。第2の層164B、168Bが第3のファセット138C上にのみ実質的に配設された他の例(図示せず)では、第2の距離D20は、図23において第4の距離D40よりも小さく、第2の距離D20’は、図24において依然として第4の距離D40’よりも大きくなり得る。
図23及び図24は、各外側面上の2つの層で描写されているが、いくつかの例では、第1及び第2のコーティング164、168、及び166、170は各々、単一の層のみ、例えば、基材128のそれぞれの第1の外側面148又は第2の外側面150上に実質的に配設され、かつ上述のように実質的に同じ特徴を含み得る、第2及び第4の層164B、168B及び166B、170B(図23及び24に破線で例示される)のみを備え得る。図23を参照すると、第2の層164B及び第4の層166Bは、互いと比較して異なる材料又は同じ材料を含み得、第1の層164A及び第3の層166A(存在するとき)は、互いと比較して同じ又は異なる材料を含み得る。いくつかの態様では、第1の層164A及び第3の層166Aを含む材料は、第2の層164B及び第4の層166Bの一方又は両方を含む材料と同じであり得、他の態様では、第1の層164A及び第3の層166Aを含む材料は、第2の層164B及び第4の層166Bの一方又は両方を含む材料とは異なり得る。図24の層168A、168B、170A、及び170Bは同様に、同じ又は異なる材料を含み得る。
図25~図29を参照すると、更なる実施形態では、第1のコーティング172と第2のコーティング174との間の違いは、第1のコーティング172及び第2のコーティング174の一方又は両方が2つ以上のセクションを含み、各セクションが基材128の同じ外側面148及び150上の隣接又は近隣のセクションと実質的に異なることであり得る。図25及び図26に示すように、基材128の一方の外側面、例えば、第1の外側面148は、1つ以上のセクション、例えば、第1のセクション172-1及び第2のセクション172-2で第1のコーティング172を含み得、基材128の他方の外側面、例えば、第2の外側面150は、実質的に連続的、すなわち単一のセクションであり得る第2のコーティング174を含み得る。第1のコーティング172の第1のセクション172-1は、実質的に第1の点又は場所173-1(これは、基材128の先端領域135に実質的に対応し得る)から第1の外側面148上の第2の点又は場所173-2まで、第1の外側面148に沿って延び得、第2のセクション172-2は、実質的に第2の場所173-2から第1の外側面148上の第3の点又は場所173-3まで延び得る。
図18、図25、及び図26を参照すると、第1のセクション172-1は、実質的に第1の外側面148上のファセット138A及び138Cの一方又は両方に位置し得、第2のセクション172-2は、実質的に刃本体130上に位置し得る。いくつかの例では、第2の場所173-2は、図示のように、ファセットと刃本体130との間の接合部の周り、例えば、第1のファセット138Aと刃本体130との間の接合部139-1に位置付けられ得る。他の例では、第2の場所173-2は、2つの隣接するファセット間の接合部の周り、例えば、第1のファセット138Aと第3のファセット138Cとの間の接合部139-2(図示せず、図28及び図29を参照)に位置付けられ得る。第3の場所173-3は、第2の場所173-2から離間し得、例えば、図25に示すように、基材128の基部132に向かって、又はその近くに位置し得る。第2のコーティング174は、先端領域135から基部132に向かって延び得る。図9及び図10に関して本明細書に詳述するように、図25及び図26の第1のコーティング172の第1のセクション172-1は、第2のセクション172-2と実質的に異なる。セクション172-1及び172-2及び第2のコーティング174は全て、1つの層を含むものとして図25及び図26に描写されているが、セクション172-1及び172-2並びに/又は第2のコーティング174の一方又は両方はまた、2つ以上の層を備え得ると理解される。
図27~図29は、第1のコーティング172及び第2のコーティング174が各々2つ以上のセクションを含む例を例示する。図27及び図28を参照すると、基材128の第1の外側面148は、第1のセクション172-1及び第2のセクション172-2を有する第1のコーティング172を備え得、基材128の第2の外側面150は、第3のセクション174-1及び第4のセクション174-2を有する第2のコーティング174を備え得る。第1のコーティング172の第1のセクション172-1は、実質的に第1の点又は場所173-1(これは、基材128の先端領域135に実質的に対応し得る)から第1の外側面148上の第2の点又は場所173-2まで、第1の外側面148に沿って延び得、第2のセクション172-2は、実質的に第2の場所173-2から第1の外側面148上の第3の点又は場所173-3まで延び得る。第2のコーティング174の第3のセクション174-1は、実質的に第4の点又は場所175-1(これもまた、基材128の先端領域135に実質的に対応し得る)から第2の外側面150上の第5の点又は場所175-2まで、第2の外側面150に沿って延び得、第4のセクション174-2は、実質的に第5の場所175-2から第2の外側面150上の第6の点又は場所175-3まで延び得る。
図18、図27、及び図28を参照すると、第1のセクション172-1及び第3のセクション174-1は、実質的に、それぞれ基材128の第1の外側面148又は第2の外側面150上のファセット138A、138C及び138B、138Dの一方又は両方のセット上に位置し得る。例えば、図27では、第2の場所173-2は、第1のファセット138Aと刃本体130との間の接合部139-1の周りに位置付けられ得、第5の場所175-2は、第2のファセット138Bと刃本体130との間の接合部139-3の周りに位置付けられ得、第2のセクション172-2及び第4のセクション174-2は、実質的に刃本体130上に位置する。図28では、第2の場所173-2は、第1のファセット138Aと第3のファセット138Cとの間の接合部139-2の周りに位置付けられ得、第5の場所175-2は、第2のファセット138Bと第4のファセット138Dとの間の接合部139-4の周りに位置付けられ得、第2のセクション172-2及び第4のセクション174-2は、実質的に、それぞれ、第1のファセット138A及び第2のファセット138B上、及び刃本体130上に位置する。第3の場所173-3及び第6の場所175-3は、それぞれ、第2の場所173-2及び第5の場所175-2から離間し得、例えば、図27に示すように、基材128の基部132に向かって又はその近くに位置し得る。
図29を参照すると、基材128の第1の外側面148は、第1のセクション172-1、第2のセクション172-2、及び第3のセクション172-3を有する第1のコーティング172を備え得、基材128の第2の外側面150は、第4のセクション174-1、第5のセクション174-2、及び第6のセクション174-3を有する第2のコーティング174を備え得る。第1のコーティング172の第1のセクション172-1は、実質的に第1の点又は場所173-1(これは、基材128の先端領域135に実質的に対応し得る)から第1の外側面148上の第2の点又は場所173-2まで、第1の外側面148に沿って延び得る。第2のセクション172-2は、第2の場所173-2から第1の外側面148上の第3の点又は場所173-3まで実質的に延び得、第3のセクション172-3は、第3の場所173-3から第1の外側面148上の第4の点又は場所(図示せず)まで実質的に延び得る。第2のコーティング174の第4のセクション174-1は、実質的に第5の点又は場所175-1(これもまた、基材128の先端領域135に実質的に対応し得る)から第2の外側面150上の第6の点又は場所175-2まで、第2の外側面150に沿って延び得る。第5のセクション174-2は、第6の場所175-2から第2の外側面150上の第7の点又は場所175-3まで実質的に延び得、第6のセクション174-3は、第7の場所175-3から第2の外側面150上の第8の点又は場所(図示せず)まで実質的に延び得る。
図29の第1のセクション172-1、第2のセクション172-2、第4のセクション174-1、及び第5のセクション174-2は、実質的にファセット138A~138D上に位置し得、第3のセクション172-3及び第6のセクション174-3は、実質的に刃本体130上に位置し得る(図18を参照)。例えば、第2の場所173-2は、第1のファセット138Aと第3のファセット138Cとの間の接合部139-2の周りに位置付けられ得、第3の場所173-3は、第1のファセット138Aと刃本体130との間の接合部139-1の周りに位置付けられ得、第6の場所175-2は、第2のファセット138Bと第4のファセット138Dとの間の接合部139-4の周りに位置に付けられ得、第7の場所175-3は、第2のファセット138Bと刃本体130との間の接合部139-3の周りに位置付けられ得る。第4及び第8の場所(図示せず)は、それぞれ第3及び第7の場所173-3及び175-3から離間し得、例えば、基材128の基部132に向かって又はその近くに位置し得る(図27の場所173-3及び175-3を参照)。
図11~図13に関して本明細書に詳述するように、図27~図29の第1のコーティング172の第1のセクション172-1は、第2のセクション172~2と実質的に異なり、第3のセクション172-3は、第2のセクション172-2と実質的に異なり、第2のコーティング174の第4のセクション174-1は、第5のセクション174-2と実質的に異なり、第6のセクション174-3は、第5のセクション174-2と実質的に異なる。セクション172-1~172-3及び174-1~174-3は全て、1つの層を備えるものとして図27~図29に描写されているが、セクション172-1~172-3及び174-1~174-3のうちの1つ以上はまた、2つ以上の層を備え得ることが理解される。
図30及び図31を参照すると、更なる実施形態では、第1のコーティング176、176’と第2のコーティングと178、178’との間の違いは、コーティング176、176’及び178、178’の厚さであり得る。第1のコーティング176、176’は、第1の厚さT10、T10’を含み得、第2のコーティング178、178’は、第2の厚さT20,T20’を含み得、厚さT10、T10’、T20及びT20’は、それぞれのコーティング176、176’及び178、178’の外面176A、176A’及び178A、178A’と基材128の外面128Aとの間で測定される。第2の厚さのT20、T20’は、第1の厚さのT値T10、T10’とは異なる。図30に示すように、第1の厚さT10及び第2の厚さT20は、先端140から基材128の基部132に向かって延びる方向に実質的に一定であり、第1の厚さT10は、第2の厚さのT20よりも大きい。図31では、第2の厚さT20’は、先端140から基材128の基部132に向かって延びる方向に実質的に一定であり、第1の厚さT10’は、先端140から基部132に向かって延びる方向に第1のコーティング176’の少なくとも1セクションに沿って変動し、第1の厚さT10’は、第1のコーティング176’の少なくとも1セクションに沿って第2の厚さT20’とは異なる。いくつかの態様では、第1の厚さT10’は、先端140から基部132まで延びる方向に第1のコーティング176’の少なくとも1セクションに沿って増加し得、すなわち、第1のコーティング176’の第1の厚さT10’は、基部132から先端140に向かって延びる方向に先細になっている。図30及び図31の第1及び第2のコーティング176、176’、及び178、178’は、本明細書に記載のように、同じ又は異なる材料を含み得る。コーティング176、176’及び178、178’は、1つの層を備えるものとして図30及び図31に描写されているが、コーティング176、176’及び178、178’の一方又は両方もまた、2つ以上の層を備え得ることが理解される。図30及び図31に示す例では、コーティング176、176’及び178、178’の外形は、概して、コーティング176、176’及び178、178’が形成された基材128の下にある部分の外形に略一致及び/又はミラーリングし得る。
図33を参照すると、更なる実施形態では、第1のコーティング180と第2のコーティング182との間の違いは、外形であり得る。第1のコーティング180及び第2のコーティング182は、基材128のそれぞれの第1の外側面148又は第2の外側面150に沿って、先端領域135から基部(図示せず)に向かって延びることができる。第1のコーティング180の外形は、第1の外形を含み得、第2のコーティング182の外形は、第1の外形とは異なる第2の外形を含み得る。図33に示すように、第2のコーティング182は、第2のコーティング182が形成される基材128の1つ以上の下にある部分の形状に実質的に一致及び/又は鏡像であってもよく、第2のコーティング182の外形は、基材128の下にある部分の外形、例えば、第2のファセット外面139B及び第4のファセット外面139D並びに第2の刃本体外面131B(図18を参照)と実質的に同様である。第1のコーティング180は、第1のコーティング180が形成された基材128の1つ以上の下にある部分の形状に一致しない少なくとも1つのセクションを含み得る。例えば、図18及び図33を参照すると、第1のコーティング180は、第1のコーティング180が基材128から外向きに膨らみ、基材128の下にある部分のうちの1つ以上の外形とは異なる外形、例えば、第1のファセット外面139A及び第3のファセット外面139Cを形成する、厚くされたセクション180Aを含み得る。第1のコーティング180は、基材128の下にある部分、例えば、第1の刃本体外面131Aの外形により厳密に一致する外形を有する第2のセクション180Bを任意選択的に含み得る。
図34~図37は、図4~図17及び図20~図33の基材28及び128のいずれかを表現し得る基材28の先端領域35の詳細図である。本明細書に記載の全ての例では、第1のコーティング60(及び/又はその層)は、基材28の先端領域35において第2のコーティング62(及び/又はその層)の少なくとも一部分に隣接して接触し得る。図34は、第1のコーティング60と第2のコーティング62との間のインターフェース84の理想的な表現を描写し、第1のコーティング60は、基材28の第1の外側面48上にのみ、すなわち、基材28の分割線S28の左側に位置し、第2のコーティング62は、第2の外側面50上にのみ、すなわち、分割線S28の右側に位置する。
しかしながら、基材28への材料の適用は、図35~図37に示されるように、わずかに不完全なインターフェース284、284’、及び284’’を生成し得る。図35~図37では、(分割線SL228によって定義されるような)基材228の第1の外側面248は、第1の層260A及び第2の層260Bを有する第1のコーティング260(塗りつぶされた円によって表現される)を備え得、基材228の第2の外側面250は、第3の層262A及び第4の層262Bを有する第2のコーティング262(白抜きの円によって表現される)を備え得る。図35に示すように、いくつかの例では、第2のコーティング262の小さな部分(第3の層262A及び第4の層262Bの一方又は両方を含み得る)が、第1のコーティング260及び第2のコーティング262のインターフェース284において基材228の第1の外側面248上に配設され得、すなわち、第2のコーティング262の小さな部分(先端240から基部に向かって約1μM以下後方に延びる)は、分割線SL228の左側に位置し得る。代替的又は追加的に、第1のコーティング260の小さな部分(第1の層260A及び第2の層260Bの一方又は両方を含み得る)が、基材228の第2の外側面250上に配設され得、すなわち、第1のコーティング260の小さな部分(先端240から基部に向かって約1μM以下後方に延びる)は、分割線SL228の右側に位置し得る。図36は、第2のコーティング262のわずかに大きい部分が、インターフェース284’において基材228の第1の外側面248上に配設される別の例を提供する。図37は、第1のコーティング260及び第2のコーティング262の一方又は両方が先端240のわずかに手間で停止する更なる例を提供する。図示のように、第2のコーティング262は、先端240付近まで延びるが、第1のコーティング260は、先端240のわずかに手前で停止するため、第1のコーティング260と第2のコーティング262との間に小さなギャップ(約1μM以下)がある。
したがって、先端領域235は、第1のコーティング260と第2のコーティング262との少量の混合を含むインターフェース284及び284’と、コーティング260及び/又は262の一方又は両方が先端240のわずかに手前で停止するインターフェース284’’と、を備え得る。本明細書に記載の例では、先端領域のコーティングの一方又は両方の第1及び第2のコーティング並びに/又はギャップ(約1μM以下)の少量の重複又は混合(先端240から基部に向かって約1μM以下後方に延びる)にかかわらず、第1のコーティングは、その全ての層を含め、第1のコーティングの大部分が基材の第1の外側面上に配設されたときに、基材の第1の外側面上に「実質的に」配設され、「先端領域から」延びているとみなされ、第2のコーティングは、その全ての層を含め、第2のコーティングの大部分が基材の第2の外側面上に配設されたときに、基材の第2の外側面上に「実質的に」配設され、「先端領域から」延びているとみなされ得る。
第1及び/又は第2のコーティングが2つ以上のセクションを備える例(例えば、図9~図13及び図25~図29を参照)では、各セクションは、基材上で1つの点又は場所から別の点又は場所まで延び、基材の同じ外側面上の隣接するセクションの少なくとも一部分に隣接して接触し得る。例えば、図9に関して本明細書に詳述するように、第1のコーティング72の第1のセクション72-1は、実質的に第1の場所73-1と第2の場所73-2との間で第1の外側面48に沿って延び、第2のセクション72-2は、実質的に第2の場所73-2と第1の外側面48上の第3の場所73-3との間で延びる。したがって、図9の第1のセクション72-1及び第2のセクション72-2は、第2の場所73-2において画定されたインターフェース(標識せず)において互いに隣接及び/又は接触し、第2の場所73-2は、第1のファセット38Aと刃本体30との間の第1の接合部39-1又はその近くに位置付けられる(図4参照)。図35及び図36に描写される構造と同様に、第2の場所73-2におけるインターフェースは、わずかに不完全であり得、2つの隣接するセクションを含む材料の少量の重複及び/又は混合(先端40から基部32に向かって約1μM以下後方に延びる)を含み得、例えば、図9の第1のセクション72-1の小さな部分は、接合部39-1を越えて刃本体30上に延び得、及び/又は第2のセクション72-2の少ない部分は、接合部39-1を越えて第1のファセット38A上に延び得る。図37に描写される構造と同様に、2つの隣接するセクションを備える材料間に小さなギャップ(約1μM以下)があり得る。本明細書に記載の例では、セクション間のインターフェースにおける隣接するセクションからの材料の少量の重複若しくは混合、及び/又は2つの隣接するセクションを備える材料間の小さなギャップにかかわらず、セクションの大部分が2つの識別された場所間に配設されているときに、各セクションは、1つの場所から別の場所に「実質的に」延びるとみなされ得る。
本明細書に詳述するように、基材上の点又は場所は、ファセットの隣接するものの間の接合部又は刃本体とファセットとの間の接合部を備え得る。各コーティング/層は、隣接するファセット間又は刃本体とファセットとの間の識別された接合部のわずかに手前で停止するか、又はこれをわずかに越えて延びるコーティング/層の小さな領域(約1μM以下)にかかわらず、コーティング/層の大部分が識別されたファセット上に配設されるときに1つ以上のファセット上に「実質的に」配設されているとみなされ得る。
本明細書に記載のコーティングは、1つ以上の技術を使用して適用又は選択的に除去され得る。図38は、1つ以上のコーティングを複数のかみそり刃318の1つ以上の部分に適用し、及び/又は1つ以上のコーティングの適用後に1つ以上の適用後処理を実施するために使用され得る1つ以上のチャンバ及び/又はステーション302-1~302-nを有するシステム300のブロック図である。図示のように、かみそり刃318は、真空堆積、噴霧、浸漬、ブラッシング、成形、焼結、印刷、エッチング、パッド若しくは塗料を介した適用、インクジェットノズル、又はそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上の技術であって、これらのうちのいずれもかみそり刃318の1つ以上の部分をマスキングすることを含んでも含まなくてもよい技術を使用して、1つ以上のコーティングの適用のために、第1のチャンバ302-1内に位置付けされ得る。いくつかの例では、チャンバ302-1は、真空ポンプ390を有する真空チャンバを備え得る。システム300は、異なるコーティング技術を実施するための、及び/又は異なる適用後処理を実施するための1つ以上の追加のチャンバ302-nを任意選択的に備え得る。
かみそり刃318は、本明細書に記載の任意のかみそり刃を表現し得る。かみそり刃318は、チャンバ302-1内に任意の方式で配置され得る。図示のように、かみそり刃318は、かみそり刃スピンドルと称され得る配置で互いに隣接して位置付けられ得る。刃318はまた、スペーサを使用して互いに間の空間(図示せず)とともに配設され得、これは、かみそり刃318の刃本体330上へのコーティング被覆を増加させることができ得る。刃318はまた、刃先(標識せず)及び先端340が反対方向に面するか、又は互いに異なる角度(図示せず)で配設され得る。かみそり刃318の任意の実行可能な向きが、本開示において企図される。
システム300は、かみそり刃にコーティングを適用するために使用され得、かみそり刃は、分割線の両側に配設された第1及び第2の外側面を有する基材を含む。第1及び第2のコーティングは、第1及び第2の外側面の少なくとも一部分に適用され、第1及び第2のコーティングは、基材の先端領域から基部に向かって延び、実質的にそれぞれの第1又は第2の外側面上に配設されている。コーティングは各々1つ以上の層を備え得る。
システム300は、金属、フッ素化ポリマーなどを含む、本明細書に記載されるような複数の異なる種類の材料の適用を収容するように構成され得る。第1及び第2のコーティングは、同時に又は順次に適用され得、同じ又は異なる技術を使用して適用され得る。いくつかの例では、1つ以上の材料の選択的適用は、例えば、基材の1つ以上の部分をマスキングし、材料を基材のマスクされていない部分に適用することによって達成され得る。システム300はまた、本明細書に記載のように、特定の厚さ、外形、形態、テクスチャなどを含む、各コーティングに対して1つ以上の所望の特質を生成するように、第1及び第2のコーティングを適用するように構成され得る。システム300は、イオン注入及び/又はコーティングのテクスチャを変更することを含む、第1のコーティング又は第2のコーティングの少なくとも1つのセクションで1つ以上の適用後処理を実施するように更に構成され得る。
図39は、本開示による、かみそり刃をコーティングする例示的な方法400を例示するフロー図である。図4及び図18を参照すると、かみそり刃18、118は、先端領域35、135を備える先端部分34、134、基部32、132を備える刃体30、130、並びに基材28、128の分割線SL28、SL128の両側に配設された第1の外側面48、148及び第2の外側面50、150を有する基材28、128を備え得、第1の外側面48、148及び第2の外側面50、150は、先端40、140で収束して、刃先42を画定する。方法400は、ステップ410において、第1のコーティングを第1の外側面の少なくとも一部分に適用する工程で開始し、第1のコーティングは、先端領域から基部に向かって延び、第1の外側面上に実質的に配設されている。ステップ420において、第2のコーティングが第2の外側面の少なくとも一部分に適用され、その後、方法は完結し得る。第2のコーティングは、先端領域から基部に向かって延び、第2の外側面上に実質的に配設されている。本明細書に詳述するように、第1のコーティング及び第2のコーティングは実質的に異なる。
いくつかの例では、第1のコーティングは、1つ以上の第1の材料を含み、第2のコーティングは、1つ以上の第2の材料を含み、第2の材料のうちの少なくとも1つは、第1の材料のうちの少なくとも1つとは異なり得る。
他の例では、第1のコーティングが第1の厚さを含むように第1のコーティングが適用され得、第2のコーティングが第1の厚さとは異なる第2の厚さを含むように第2のコーティングが適用され得る。第1及び第2の厚さは、かみそり刃の先端領域から基部に向かって延びる方向に実質的に一定であり得るか、又は第1の厚さは、かみそり刃の先端領域から基部に向かって延びる方向に第1のコーティングの少なくとも1セクションに沿って変動し得、第2の厚さは、実質的に一定であり得る。
第1及び第2のコーティングは、同時に又は連続的に適用され得る。第1及び第2のコーティングは、同じ技術を使用して、又は異なる技術を介して適用され得る。
いくつかの例では、第1のコーティングが第1の形態を含むように第1のコーティングが適用され得、第2のコーティングが第1の形態とは異なる第2の形態を含むように第2のコーティングが適用され得る。第1の形態は、第1の微細構造を含み得、第2の形態は、第2の微細構造を含み得る。
他の例では、第1のコーティングが第1のテクスチャを含むように第1のコーティングが適用され得、第2のコーティングが第1のテクスチャとは異なる第2のテクスチャを含むように第2のコーティングが適用され得る。更なる例では、第1のコーティングが第1の外形を含むように第1のコーティングが適用され得、第2のコーティングが第1の外形とは異なる第2の外形を含むように第2のコーティングが適用され得る。
図4及び図18に示すように、基材28、128の先端部分34、134は、第1の外側面48、148の一部分によって画定される第1のフランク36A、136Aと、第2の外側面50、150の一部分によって画定される第2のフランク36B、136Bと、を備え得る。第1のフランク36A、136Aは、1つ以上の第1のファセット38A、138A及び/又は38C、138Cを備え得、第2のフランク36B、136Bは、1つ以上の第2のファセット38B、138B及び/又は38D、138Dを備え、第1のフランク36A、136A、及び第2のフランク36B、136Bは、先端40、140で収束し得る。いくつかの例では、第1のコーティングを適用する工程及び/又は第2のコーティングを適用する工程は、第1のファセットの少なくとも1つの少なくとも一部分に第1のコーティングを適用する工程、又は第2のファセットのうちの少なくとも1つの少なくとも一部分に第2のコーティングを適用する工程を含み得る。
他の例では、第1のコーティングを適用する工程は、第1のコーティングの第1のセクションを適用する工程であって、第1のセクションが、第1の外側面上の第1の場所から第2の場所まで実質的に延び得る工程と、第1のコーティングの第2のセクションを適用する工程であって、第2のセクションが、第2の場所から第1の外側面上の第3の場所まで実質的に延び得る工程と、を含み得る。第1のコーティングの第1のセクションは、第2のセクションとは実質的に異なり得、第1の場所は、先端領域を含み、第2の場所は、(i)第1のファセットのうちの2つの隣接するものの間、又は(ii)刃本体と、第1のファセットのうちの1つとの間の接合部を含む。第2のコーティングを適用する工程は、第2のコーティングの第3のセクションを適用する工程であって、第3のセクションが、第2の外側面上の第4の場所から第5の場所まで実質的に延び得る工程と、第2のコーティングの第4のセクションを適用する工程であって、第4のセクションが、第5の場所から第2の外側面上の第6の場所まで実質的に延び得る工程と、を含み得る。第2のコーティングの第3のセクションは、第4のセクションとは実質的に異なり得、第4の場所は、先端領域を含み、第5の場所は、(i)第2のファセットのうちの2つの隣接するものの間、又は(ii)刃本体と、第2のファセットのうちの1つとの間の接合部を含む。
更なる例では、第1のコーティングを適用する工程は、第1のセクション及び第2のセクションを適用する工程を含み得、第1のセクションは、実質的に、先端領域における第1の場所から第1の外側面上の第2の場所まで延び得、第2のセクションは、第2の場所から第1の外側面上の第3の場所まで実質的に延び得、第1のセクションは、第2のセクションとは実質的に異なり得る。第2のコーティングを適用する工程は、第3のセクション及び第4のセクションを適用する工程を含み得、第3のセクションは、先端領域における第4の場所から第2の外側面上の第5の場所まで実質的に延び得、第4のセクションは、第5の場所から第2の外側面上の第6の場所まで実質的に延び得、第3のセクションは、第4のセクションとは実質的に異なり得る。
なお更なる例では、第1のコーティングが先端領域から基部に向かって第1の距離にわたって第1の外側面に沿って延びるように第1のコーティングが適用され得、第2のコーティングが先端領域から基部に向かって第1の距離とは異なる第2の距離にわたって第2の外側面に沿って延びるように第2のコーティングが適用され得る。
方法400は、第1及び第2のコーティングの適用後に、第1のコーティング又は第2のコーティングの少なくとも1つのセクションに対して1つ以上の適用後処理を実施する任意選択のステップ430を含み得、その後、方法は完結し得る。
いくつかの例では、第1又は第2のコーティングの少なくとも1つのセクションは、第1のファセット又は第2のファセットのうちの少なくとも1つを備え得る。
場合によっては、1つ以上の適用後処理は、第1又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つの少なくとも1つのセクションをイオン注入に供することを含み得る。
他の例では、1つ以上の適用後処理は、第1又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つのテクスチャを変更することを含み得る。
更なる例では、1つ以上の適用後処理は、第1又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つの1つ以上の部分を部分的に除去することを含み得る。いくつかの例では、1つ以上の適用後処理は、第1又は第2のコーティングの部分的除去後、材料を第1又は第2のコーティングに選択的に適用することを含み得る。選択的に適用された材料は、ポリマー又は有機化合物を含み得る。選択的に適用された材料を有する第1又は第2の外側面上の少なくとも一部分は、皮膚接触面を画定し得る。
上述した本開示の代表的な実施形態を以下のように説明することができる。
A.かみそり刃であって、
基材であって、先端領域を含む先端部分、基部を含む刃本体、並びに基材の分割線の両側に配設された第1及び第2の外側面を有し、第1及び第2の外側面が先端で収束する、基材と、
第1の外側面上に実質的に配設されており、かつ先端領域から基部に向かって延びる、第1のコーティングと、
第2の外側面上に実質的に配設されており、かつ先端領域から基部に向かって延びる、第2のコーティングと、を備え、第1のコーティング及び第2のコーティングが、実質的に異なる、かみそり刃。
B.第1のコーティングが、1つ以上の第1の材料を含み、第2のコーティングが、1つ以上の第2の材料を含み、第2の材料のうちの少なくとも1つが、第1の材料のうちの少なくとも1つとは異なる、パラグラフAに記載のかみそり刃。
C.第1の材料又は第2の材料のうちの少なくとも1つが、DLC、非晶質ダイヤモンド、又はナノ結晶ダイヤモンドを含む、パラグラフBに記載のかみそり刃。
D.1つ以上の第1の材料が、金属を含み、1つ以上の第2の材料が、セラミックを含む、パラグラフBに記載のかみそり刃。
E.1つ以上の第1の材料及び1つ以上の第2の材料が、白金、クロム、窒化クロム、炭化クロム、及びナノ複合材料から選択される、パラグラフBに記載のかみそり刃。
F.第1のコーティングが、第1の厚さを含み、第2のコーティングが、第1の厚さとは異なる第2の厚さを含む、パラグラフA~Eのいずれか1つに記載のかみそり刃。
G.第1の厚さ及び第2の厚さが、かみそり刃の先端領域から基部に向かって延びる方向に実質的に一定である、パラグラフFに記載のかみそり刃。
H.第1の厚さが、かみそり刃の先端領域から基部に向かって延びる方向に第1のコーティングの少なくとも1セクションに沿って変動し、第2の厚さが、実質的に一定である、パラグラフFに記載のかみそり刃。
I.第1のコーティング又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つが、イオン注入された材料を含む、パラグラフA~Hのいずれか1つに記載のかみそり刃。
J.イオン注入された材料が、プラズマ窒化材料又はプラズマホウ化材料のうちの少なくとも1つを含む、パラグラフIに記載のかみそり刃。
K.第1のコーティングが、第1の摩擦係数を有する第1の材料を含み、第2のコーティングが、第1の摩擦係数とは異なる第2の摩擦係数を有する第2の材料を含む、パラグラフA~Jのいずれか1つに記載のかみそり刃。
L.第1のコーティングが、フッ素化ポリマーを含み、第2のコーティングが、ポリオレフィンを含む、パラグラフKに記載のかみそり刃。
M.フッ素化ポリマーが、ポリテトラフルオロエチレンを含み、ポリオレフィンが、ポリプロピレンを含む、パラグラフLに記載のかみそり刃。
N.1つ以上の第1の材料が、ポリテトラフルオロエチレンを含み、1つ以上の第2の材料が、ポリテトラフルオロエチレンを欠いている、パラグラフKに記載のかみそり刃。
O.第1のコーティングが、第1の形態を含み、第2のコーティングが、第1の形態とは異なる第2の形態を含む、パラグラフA~Nのいずれか1つに記載のかみそり刃。
P.第1の形態が、第1の微細構造を備え、第2の形態が、第2の微細構造を備える、パラグラフOに記載のかみそり刃。
Q.第1のコーティングが、第1のテクスチャを含み、第2のコーティングが、第1のテクスチャとは異なる第2のテクスチャを含む、パラグラフA~Pのいずれか1つに記載のかみそり刃。
R.第1のコーティングが、第1の硬度を含み、第2のコーティングが、第1の硬度とは異なる第2の硬度を含む、パラグラフA~Qのいずれか1つに記載のかみそり刃。
S.第1の硬度が、約7GPaよりも大きく、第2の硬度が、第1の硬度の約2倍よりも大きい、パラグラフRに記載のかみそり刃。
T.第1又は第2の外側面のうちの1つの少なくとも一部分が皮膚接触面を画定する、パラグラフA~Sのいずれか1つに記載のかみそり刃。
U.第1のコーティングが、第1の外形を画定し、第2のコーティングが、第1の外形とは異なる第2の外形を画定する、パラグラフA~Tのいずれか1つに記載のかみそり刃。
V.分割線が、基材を2つの実質的に等しい半体に分割する、パラグラフA~Uのいずれか1つに記載のかみそり刃。
W.分割線が、基材を2つの非対称半体に分割する、パラグラフA~Uのいずれか1つに記載のかみそり刃。
X.基材の先端部分が、第1の外側面の一部分によって画定される第1のフランクと、第2の外側面の一部分によって画定される第2のフランクと、を備え、第1のフランクが、1つ以上の第1のファセットを備え、第2のフランクが、1つ以上の第2のファセットを備え、第1及び第2のフランクが、先端で収束する、パラグラフA~Wのいずれか1つに記載のかみそり刃。
Y.
第1のコーティングが、第1のファセットのうちの少なくとも1つの上に実質的に配設されていること、又は
第2のコーティングが、第2のファセットのうちの少なくとも1つの上に実質的に配設されていることのうちの少なくとも1つを含む、パラグラフXに記載のかみそり刃。
Z.第1のコーティングが、
第1の外側面上で第1の場所から第2の場所まで実質的に延びる第1のセクションと、
第1の外側面上で第2の場所から第3の場所まで実質的に延びる第2のセクションと、を備え、第1のセクションが、第2のセクションとは実質的に異なり、
第1の場所が、先端領域を含み、第2の場所が、(i)第1のファセットのうちの2つの隣接するものの間、又は(ii)刃本体と、第1のファセットのうちの1つとの間の接合部を含む、パラグラフXに記載のかみそり刃。
AA.第2のコーティングが、
第2の外側面上で第4の場所から第5の場所まで実質的に延びる第3のセクションと、
第2の外側面上で第5の場所から第6の場所まで実質的に延びる第4のセクションと、を備え、第3のセクションが、第4のセクションとは実質的に異なり、
第4の場所が、先端領域を含み、第5の場所が、(i)第2のファセットのうちの2つの隣接するものの間、又は(ii)刃本体と、第2のファセットのうちの1つとの間の接合部を含む、パラグラフZに記載のかみそり刃。
BB.
第1のコーティングが、先端領域における第1の場所から第1の外側面上の第2の場所まで実質的に延びる第1のセクションと、第2の場所から第1の外側面上の第3の場所まで実質的に延びる第2のセクションと、を備え、第1のセクションが、第2のセクションとは実質的に異なり、
第2のコーティングが、先端領域における第4の場所から第2の外側面上の第5の場所まで実質的に延びる第3のセクションと、第5の場所から第2の外側面上の第6の場所まで実質的に延びる第4のセクションと、を備え、第3のセクションが、第4のセクションとは実質的に異なる、パラグラフXに記載のかみそり刃。
CC.第1のコーティングが、先端領域から基部に向かって第1の外側面の一部分に沿って第1の距離にわたって延び、第2のコーティングが、先端領域から基部に向かって第2の外側面の一部分に沿って第1の距離とは異なる第2の距離にわたって延びる、パラグラフA~Yのいずれか1つに記載のかみそり刃。
DD.基材を備えるかみそり刃をコーティングする方法であって、基材が、先端領域を含む先端部分、基部を含む刃本体、並びに基材の分割線の両側に配設された第1及び第2の外側面を有し、第1及び第2の外側面が先端で収束して画定し、方法が、
第1の外側面の一部分に第1のコーティングを適用する工程であって、第1のコーティングが、先端領域から基部に向かって延び、かつ第1の外側面上に実質的に配設されている工程と、
第2の外側面の一部分に第2のコーティングを適用する工程であって、第2のコーティングが、先端領域から基部に向かって延び、かつ第2の外側面上に実質的に配設されている工程と、を含み、第1のコーティング及び第2のコーティングが、実質的に異なる、方法。
EE.第1のコーティングが、1つ以上の第1の材料を含み、第2のコーティングが、1つ以上の第2の材料を含み、第2の材料のうちの少なくとも1つが、第1の材料のうちの少なくとも1つとは異なる、パラグラフDDに記載の方法。
FF.第1のコーティングが第1の厚さを含むように、第1のコーティングが適用され、第2のコーティングが第1の厚さとは異なる第2の厚さを含むように、第2のコーティングが適用される、パラグラフDD又はEEに記載の方法。
GG.第1の厚さ及び第2の厚さが、かみそり刃の先端領域から基部に向かって延びる方向に実質的に一定である、パラグラフFFに記載の方法。
HH.第1の厚さが、かみそり刃の先端領域から基部に向かって延びる方向に第1のコーティングの少なくとも1セクションに沿って変動し、第2の厚さが、実質的に一定である、パラグラフFFに記載の方法。
II.第1及び第2のコーティングが、同時に適用される、パラグラフDD~HHのいずれか1つに記載の方法。
JJ.第1及び第2のコーティングが、順次適用される、パラグラフDD~HHのいずれか1つに記載の方法。
KK.第1及び第2のコーティングが、同じ技術を使用して適用される、パラグラフDD~JJのいずれか1つに記載の方法。
LL.第1のコーティングが、第1の技術で適用され、第2のコーティングが、第1の技術とは異なる第2の技術で適用される、パラグラフDD~JJのいずれか1つに記載の方法。
MM.第1のコーティングが第1の形態を含むように、第1のコーティングが適用され、第2のコーティングが第1の形態とは異なる第2の形態を含むように、第2のコーティングが適用される、パラグラフDD~LLのいずれか1つに記載の方法。
NN.第1の形態が、第1の微細構造を含み、第2の形態が、第2の微細構造を含む、パラグラフMMに記載の方法。
OO.第1のコーティングが第1のテクスチャを含むように、第1のコーティングが適用され、第2のコーティングが第1のテクスチャとは異なる第2のテクスチャを含むように、第2のコーティングが適用される、パラグラフDD~NNのいずれか1つに記載の方法。
PP.第1のコーティングが第1の外形を含むように、第1のコーティングが適用され、第2のコーティングが第1の外形とは異なる第2の外形を含むように、第2のコーティングが適用される、パラグラフDD~OOのいずれか1つに記載の方法。
QQ.基材の先端部分が、第1の外側面の一部分によって画定される第1のフランクと、第2の外側面の一部分によって画定される第2のフランクと、を備え、第1のフランクが、1つ以上の第1のファセットを備え、第2のフランクが、1つ以上の第2のファセットを備え、第1及び第2のフランクが、先端で収束し、第1のコーティングを適用する工程、又は第2のコーティングを適用する工程のうちの少なくとも1つが、
第1のファセットのうちの少なくとも1つの少なくとも一部分に第1のコーティングを適用する工程、又は
第2のファセットのうちの少なくとも1つの少なくとも一部分に第2のコーティングを適用する工程を含む、パラグラフDD~PPのいずれか1つに記載の方法。
RR.基材の先端部分が、第1の外側面の一部分によって画定される第1のフランクと、第2の外側面の一部分によって画定される第2のフランクと、を備え、第1のフランクが、1つ以上の第1のファセットを備え、第2のフランクが、1つ以上の第2のファセットを備え、第1及び第2のフランクが、先端で収束し、第1のコーティングを適用する工程が、
第1のコーティングの第1のセクションを適用する工程であって、第1のセクションが、第1の外側面上で第1の場所から第2の場所まで実質的に延びる工程と、
第1のコーティングの第2のセクションを適用する工程であって、第2のセクションが、第1の外側面上で第2の場所から第3の場所まで実質的に延び、第1のセクションが、第2のセクションとは実質的に異なる工程と、を含み、
第1の場所が、先端領域を含み、第2の場所が、(i)第1のファセットのうちの2つの隣接するものの間、又は(ii)刃本体と、第1のファセットのうちの1つとの間の接合部を含む、パラグラフDD~PPのいずれか1つに記載の方法。
SS.第2のコーティングを適用する工程が、
第2のコーティングの第3のセクションを適用する工程であって、第3のセクションが、第2の外側面上で第4の場所から第5の場所まで実質的に延びる工程と、
第2のコーティング第4のセクションを適用する工程であって、第4のセクションが、第2の外側面上で第5の場所から第6の場所まで実質的に延びる工程と、を含み、第3のセクションが、第4のセクションとは実質的に異なり、
第4の場所が、先端領域を含み、第5の場所が、(i)第2のファセットのうちの2つの隣接するものの間、又は(ii)刃本体と、第2のファセットのうちの1つとの間の接合部を含む、パラグラフRRに記載の方法。
TT.
基材の先端部分が、第1の外側面の一部分によって画定される第1のフランクと、第2の外側面の一部分によって画定される第2のフランクと、を備え、第1のフランクが、1つ以上の第1のファセットを備え、第2のフランクが、1つ以上の第2のファセットを備え、第1及び第2のフランクが、先端で収束し、
第1のコーティングを適用する工程が、第1のセクション及び第2のセクションを適用する工程を含み、第1のセクションが、先端領域における第1の場所から第1の外側面上の第2の場所まで実質的に延び、第2のセクションが、第2の場所から第1の外側面上の第3の場所まで実質的に延び、第1のセクションが、第2のセクションとは実質的に異なり、
第2のコーティングを適用する工程が、第3のセクション及び第4のセクションを適用する工程を含み、第3のセクションが、先端領域における第4の場所から第2の外側面上の第5の場所まで実質的に延び、第4のセクションが、第5の場所から第2の外側面上の第6の場所まで実質的に延び、第3のセクションが、第4のセクションとは実質的に異なる、パラグラフDD~PPのいずれか1つに記載の方法。
UU.第1のコーティングが先端領域から基部に向かって第1の距離にわたって第1の外側面に沿って延びるように、第1のコーティングが適用され、第2のコーティングが先端領域から基部に向かって第1の距離とは異なる第2の距離にわたって第2の外側面に沿って延びるように、第2のコーティングが適用される、パラグラフDD~PPのいずれか1つに記載の方法。
VV.
第1及び第2のコーティングの適用後、第1のコーティング又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つのセクション上に1つ以上の適用後処理を実施する工程を更に含む、パラグラフDD~UUのいずれか1つに記載の方法。
WW.基材の先端部分が、第1の外側面の一部分によって画定される第1のフランクと、第2の外側面の一部分によって画定される第2のフランクと、を備え、第1のフランクが、1つ以上の第1のファセットを備え、第2のフランクが、1つ以上の第2のファセットを備え、第1及び第2のフランクが、先端で収束し、第1又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つのセクションが、第1のファセット又は第2のファセットのうちの少なくとも1つを備える、パラグラフVVに記載の方法。
XX.1つ以上の適用後処理が、第1又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つの少なくとも1つのセクションをイオン注入に供することを含む、パラグラフVV又はWWに記載の方法。
YY.1つ以上の適用後処理が、第1又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つのテクスチャを変更することを含む、パラグラフVV~XXのいずれか1つに記載の方法。
ZZ.1つ以上の適用後処理が、第1又は第2のコーティングのうちの少なくとも1つの1つ以上のセクションを部分的に除去することを含む、パラグラフVV~YYのいずれか1つに記載の方法。
AAA.1つ以上の適用後処理が、第1又は第2のコーティングのうちの1つ以上のセクションの部分的除去後、第1又は第2のコーティングに材料を選択的に適用することを更に含む、パラグラフZZの方法。
BBB.材料が、ポリマー又は有機化合物を含む、パラグラフAAAに記載の方法。
CCC.第1又は第2の外側面の少なくとも一部分が、皮膚接触面を画定する、パラグラフBBBに記載の方法。
本明細書に提示される例示は、任意の特定の基材、装置(例えば、デバイス、システムなど)、又は方法の実際の図であることを意図するものではなく、本開示の様々な実施形態を記載及び例示するために用いられる単なる理想化図及び/又は概略図に過ぎない。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいかなる発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。

Claims (23)

  1. かみそり刃であって、
    基材であって、先端領域を含む先端部分、基部を含む刃本体、並びに前記基材の分割線の両側に配設された第1及び第2の外側面を有し、前記第1及び第2の外側面が先端で収束する、基材と、
    前記第1の外側面上に実質的に配設されており、かつ前記先端領域から前記基部に向かって延びる、第1のコーティングと、
    前記第2の外側面上に実質的に配設されており、かつ前記先端領域から前記基部に向かって延びる、第2のコーティングと、を備え、前記第1のコーティング及び前記第2のコーティングが、実質的に異なる、かみそり刃。
  2. 前記第1のコーティングが、1つ以上の第1の材料を含み、前記第2のコーティングが、1つ以上の第2の材料を含み、前記第2の材料のうちの少なくとも1つが、前記第1の材料のうちの少なくとも1つとは異なる、請求項1に記載のかみそり刃。
  3. 前記第1の材料又は前記第2の材料のうちの少なくとも1つが、ダイヤモンド様炭素(DLC)、非晶質ダイヤモンド、又はナノ結晶ダイヤモンドを含む、請求項2に記載のかみそり刃。
  4. 前記1つ以上の第1の材料が、金属を含み、前記1つ以上の第2の材料が、セラミックを含む、請求項2に記載のかみそり刃。
  5. 前記1つ以上の第1の材料及び前記1つ以上の第2の材料が、白金、クロム、窒化クロム、炭化クロム、及びナノ複合材料から選択される、請求項2に記載のかみそり刃。
  6. 前記第1のコーティングが、第1の厚さを含み、前記第2のコーティングが、前記第1の厚さとは異なる第2の厚さを含む、請求項1に記載のかみそり刃。
  7. 前記第1の厚さ及び前記第2の厚さが、前記先端領域から前記かみそり刃の前記基部に向かって延びる方向に実質的に一定であるか、又は前記第1の厚さが、前記先端領域から前記かみそり刃の前記基部に向かって延びる方向に前記第1のコーティングの少なくとも1セクションに沿って変動し、前記第2の厚さが、実質的に一定である、請求項6に記載のかみそり刃。
  8. 前記第1のコーティング又は前記第2のコーティングのうちの少なくとも1つが、イオン注入された材料を含む、請求項1に記載のかみそり刃。
  9. 前記第1のコーティングが、第1の摩擦係数を有する第1の材料を含み、前記第2のコーティングが、前記第1の摩擦係数とは異なる第2の摩擦係数を有する第2の材料を含む、請求項1に記載のかみそり刃。
  10. 前記第1のコーティングが、フッ素化ポリマーを含み、前記第2のコーティングが、ポリオレフィンを含む、請求項1に記載のかみそり刃。
  11. 前記1つ以上の第1の材料が、ポリテトラフルオロエチレンを含み、前記1つ以上の第2の材料が、ポリテトラフルオロエチレンを欠いている、請求項9に記載のかみそり刃。
  12. 前記第1のコーティングが、第1の形態を含み、前記第2のコーティングが、前記第1の形態とは異なる第2の形態を含むか、又は前記第1のコーティングが、第1のテクスチャを含み、前記第2のコーティングが、前記第1のテクスチャとは異なる第2のテクスチャを含むか、又は前記第1のコーティングが、第1の外形を画定し、前記第2のコーティングが、前記第1の外形とは異なる第2の外形を画定する、請求項1に記載のかみそり刃。
  13. 前記第1のコーティングが、第1の硬度を含み、前記第2のコーティングが、前記第1の硬度とは異なる第2の硬度を含む、請求項1に記載のかみそり刃。
  14. 前記第1の硬度が、約7GPaよりも大きく、前記第2の硬度が、前記第1の硬度の約2倍よりも大きい、請求項13に記載のかみそり刃。
  15. 前記分割線が、前記基材を2つの実質的に等しい半体に分割するか、又は前記分割線が、前記基材を2つの非対称半体に分割する、請求項1に記載のかみそり刃。
  16. 前記基材の前記先端部分が、前記第1の外側面の一部分によって画定される第1のフランクと、前記第2の外側面の一部分によって画定される第2のフランクと、を備え、前記第1のフランクが、1つ以上の第1のファセットを備え、前記第2のフランクが、1つ以上の第2のファセットを備え、前記第1及び第2のフランクが、前記先端で収束し、前記第1のコーティングが、前記第1のファセットのうちの少なくとも1つの上に実質的に配設されているか、又は前記第2のコーティングが、前記第2のファセットのうちの少なくとも1つの上に実質的に配設されている、請求項1に記載のかみそり刃。
  17. 前記第1のコーティングが、
    前記第1の外側面上で第1の場所から第2の場所まで実質的に延びる第1のセクションと、
    前記第1の外側面上で前記第2の場所から第3の場所まで実質的に延びる第2のセクションと、を備え、前記第1のセクションが、前記第2のセクションとは実質的に異なり、
    前記第1の場所が、前記先端領域を含み、前記第2の場所が、(i)前記第1のファセットのうちの2つの隣接するものの間、又は(ii)前記刃本体と、前記第1のファセットのうちの1つとの間の接合部を含む、請求項16に記載のかみそり刃。
  18. 前記第2のコーティングが、
    前記第2の外側面上で第4の場所から第5の場所まで実質的に延びる第3のセクションと、
    前記第2の外側面上で前記第5の場所から第6の場所まで実質的に延びる第4のセクションと、を備え、前記第3のセクションが、前記第4のセクションとは実質的に異なり、
    前記第4の場所が、前記先端領域を含み、前記第5の場所が、(i)前記第2のファセットのうちの2つの隣接するものの間、又は(ii)前記刃本体と、前記第2のファセットのうちの1つとの間の接合部を含む、請求項17に記載のかみそり刃。
  19. 前記第1のコーティングが、前記先端領域における第1の場所から前記第1の外側面上の第2の場所まで実質的に延びる第1のセクションと、前記第2の場所から前記第1の外側面上の第3の場所まで実質的に延びる第2のセクションと、を備え、前記第1のセクションが、前記第2のセクションとは実質的に異なり、
    前記第2のコーティングが、前記先端領域における第4の場所から前記第2の外側面上の第5の場所まで実質的に延びる第3のセクションと、前記第5の場所から前記第2の外側面以上の第6の場所まで実質的に延びる第4のセクションと、を備え、前記第3のセクションが、前記第4のセクションとは実質的に異なる、請求項16に記載のかみそり刃。
  20. 前記第1のコーティングが、前記先端領域から前記基部に向かって前記第1の外側面の一部分に沿って第1の距離にわたって延び、前記第2のコーティングが、前記先端領域から前記基部に向かって前記第2の外側面の一部分に沿って前記第1の距離とは異なる第2の距離にわたって延びる、請求項1に記載のかみそり刃。
  21. 基材を備えるかみそり刃をコーティングする方法であって、前記基材は、先端領域を含む先端部分、基部を含む刃本体、並びに前記基材の分割線の両側に配設された第1及び第2の外側面を有し、前記第1及び第2の外側面が先端で収束し、前記方法が、
    前記第1の外側面の一部分に第1のコーティングを適用する工程であって、前記第1のコーティングが、前記先端領域から前記基部に向かって延び、かつ実質的に前記第1の外側面上に配設されている工程と、
    前記第2の外側面の一部分に第2のコーティングを適用する工程であって、前記第2のコーティングが、前記先端領域から前記基部に向かって延び、かつ実質的に前記第2の外側面上に配設されている工程と、を含み、前記第1のコーティング及び前記第2のコーティングが、実質的に異なる、方法。
  22. 前記第1のコーティング及び前記第2のコーティングの適用後、前記第1のコーティング又は前記第2のコーティングのうちの少なくとも1つのセクション上に1つ以上の適用後処理を実施する工程を更に含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記1つ以上の適用後処理が、前記第1のコーティング若しくは前記第2のコーティングのうちの少なくとも1つの少なくとも1つのセクションをイオン注入に供することを含むか、前記1つ以上の適用後処理が、前記第1のコーティング若しくは前記第2のコーティングのうちの少なくとも1つのテクスチャを変更することを含むか、前記1つ以上の適用後処理が、前記第1のコーティング若しくは前記第2のコーティングのうちの少なくとも1つの1つ以上のセクションを部分的に除去することを含むか、又は前記1つ以上の適用後処理が、前記第1のコーティング若しくは前記第2のコーティングの前記1つ以上のセクションの部分的な除去後、前記第1のコーティング若しくは前記第2のコーティングにポリマー若しくは有機材料を選択的に適用することを更に含む、請求項22に記載の方法。
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