JP2023518179A - ドライアイ疾患、網膜変性疾患、又は眼の炎症の治療のための抗老化グリコペプチドの使用 - Google Patents

ドライアイ疾患、網膜変性疾患、又は眼の炎症の治療のための抗老化グリコペプチドの使用 Download PDF

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Abstract

【課題】ドライアイ疾患、網膜変性疾患、又は眼の炎症の治療のための抗老化グリコペプチドの使用【解決手段】本明細書は、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物を、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防のために、及び/又は、網膜変性疾患、眼の炎症、又はそれらの組み合わせの治療又は予防のために、使用する方法を開示する。【選択図】図4

Description

関連出願の相互参照。
本願は、2020年3月10日に出願された米国仮特許出願第62/987,522号、2020年9月3日に出願された米国仮特許出願第63/074,222号、2020年9月14日に出願された米国仮特許出願第63/077,749号、及び2020年11月26日に出願された米国仮特許出願第63/118,712号の優先権を主張し、これらの明細書はその全体が参照によりここに援用される。
(a)分野
開示される主題は、概してドライアイ疾患の治療又は予防の方法に関し、より詳細には、それらを必要とする対象におけるドライアイ疾患を治療又は予防する方法に関する。
(b)関連先行技術
不凍生物化合物、及び特に糖タンパク質(グリコペプチド)は、自然環境中に存在する。これらの化合物は、例えば、いくつかの魚類中に存在し、それらが低温環境(即ち、ゼロ付近又は氷点下の温度)で生存することを可能にしている。科学者たちは、自然環境(魚類、両生類、植物、昆虫など)から採取した不凍化合物が、これらの現象にどのような影響を与えるかを研究してきた。研究は、商業的な応用のために、十分に安定で、その活性が天然分子の活性と少なくとも同等かそれ以上である類似化合物の合成に焦点を合わせてきた。
不凍タンパク質(AFP)は、様々な条件下で細胞を保護するためのそれら能力に対して、その関心が高まっている。それらは、北極圏及び南極圏の魚類や、その他の寒冷地に生息する無脊椎動物中に天然に存在し、氷点下でも細胞や組織の機能を維持するのに関与している。AFPは1950年代に単離に成功し、そして氷結晶と結合することにより体液の凝固温度を非束一的に低下させる能力が実証されてている。
臓器及び組織移植の分野におけるこれらの化合物を用いた初期の実験は、有望な結果を示し、回収-保存-再灌流のプロセスに関連する有害な状態に対して細胞を保護するために魅力的な治療候補となった。さらに、ランゲルハンス島を含む様々な細胞の凍結保存においても、凍結保存中にAFPを補充する場合、その生存率と機能が著しく向上することが実証されている。本発明で使用する抗老化グリコペプチド(AAGPTM)は、不凍糖タンパク質の類似物を得る試みに由来する。
抗老化グリコペプチド(AAGPTM)化合物は、栄養不足、高温・冷凍保存、過酸化水素(H)による酸化ストレス、紫外線照射、炎症などの過酷な細胞ストレス下で適用できることが提案されているgem-ジフルオロ化C-グリコペプチドである。
ドライアイ疾患又は乾性角結膜炎としても知られるドライアイは、涙及び眼表面の多因子疾患であり、不快感、視覚障害、及び眼表面への損傷の可能性を伴う涙液層(tear film)の不安定性の症状をもたらす。これには、涙液層の浸透圧の上昇と眼表面の炎症が伴う(The Ocular Surface, “The Definition and Classification of Dry Eye Disease: Report of the Definition and Classification Subcommittee of the International Dry
Eye Workshop (2007),” 5)。 (2): 75-92 (2007))。ドライアイは、涙腺、眼球表面(角膜、結膜及びマイボーム腺)及びまぶた(眼瞼)、並びにそれらをつなぐ感覚神経と運動神経からなる統合システムである、涙腺機能単位の障害として認識され得る。涙腺機能単位(lacrimal functional unit)は、涙液層の主要な構成要素を規則正しく制御し、環境の、内分泌の、そして及び皮質の影響に対して応答する。この単位の機能は、涙液層の完全性、角膜の透明性、及び網膜に投影される画像の品質を保つことである。涙腺機能単位(求心性感覚神経、遠心性自律神経及び運動神経、涙液分泌腺)のいずれかの構成要素に対する疾患又は損傷は、涙液層を不安定にし、ドライアイとして発現する眼表面疾患を引き起こす可能性がある。
ドライアイの主要分類は、涙液欠乏性ドライアイ(ADDE)および蒸発性ドライアイ(EDE)である。ADDEは涙液分泌の不全によるものであり、この分類はさらにシェーグレン症候群ドライアイ(涙腺と唾液腺が自己免疫プロセス、例えば関節リウマチの標的となる)及び非シェーグレン症候群ドライアイ(涙腺機能障害、例えば加齢に伴うドライアイ、ただし、シェーグレン症候群の全身性自己免疫の特徴は除外される)に細分化される。EDEは、正常な涙液分泌機能の存在下において、露出した眼球表面からの過度の水分損失によるものである。その原因は、内因性(まぶたの構造またはダイナミクスに影響を与える内因性疾患、例えばマイボーム腺機能不全による)又は外因性(ビタミンA欠乏症など、外因性暴露により眼表面疾患が発生する場合)である可能性がある。
ドライアイは、最も一般的な眼の問題の1つであり、米国では推定患者数が491万人であり、約323万人の女性と168万人の50歳以上の男性が罹患している。ドライアイの現在の治療法は、症状を軽減するために涙を補充することに重点を置いた緩和的なものである。市販の人工涙液製剤が利用可能である。さらに、涙液層含有量を改善するための非薬理学的アプローチは、厳密なタンポナーデ閉塞である。しかし、タンポナーデを厳密に閉塞すると、涙液の産生、クリアランス、および眼表面の感覚が低下するリスクがある。これらの緩和療法は短期的には利点があるが、ドライアイの長期的な制御療法では有用性が限られる。RESTASIS(登録商標)(シクロスポリンA)は、ドライアイ治療のための第一の処方薬である。RESTASIS(登録商標)は、ドライアイ疾患に伴う眼の炎症の結果として涙の産生が抑制されている患者において涙の産生を増加させる。
しかしながら、抗炎症薬よりも幅広い適用を有する治療が必要とされている。
したがって、当技術分野では、ドライアイ、網膜変性疾患、又は眼の炎症を治療する別の方法が必要とされている。
したがって、当技術分野では、ドライアイ疾患、網膜変性疾患、又は眼の炎症を治療又は予防する手段が必要とされている。
本実施形態によれば、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患を治療又は予防する方法であって、
a)一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の有効量を前記対象の眼に投与する工程を含む、
方法が提供される:
Figure 2023518179000002
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000003
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート(acetate, アセテート)基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート(tosylate, トシラート)基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択
される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000004
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000005
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000006
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記対象はヒト対象であり得る。
式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000007
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
Figure 2023518179000008
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000009
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000010
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000011
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000012
前記有効量は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLであり得る。
前記有効量は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLであり得る
前記投与は、1日当たり少なくとも1回、2回、3回又は4回であり得る。
その他の実施形態によれば、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防のための使用が提供される:
Figure 2023518179000013
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000014
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000015
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000016
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000017
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記対象はヒト対象であり得る。
式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000018
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
Figure 2023518179000019
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000020
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000021
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000022
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000023
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLを用いられ得る。
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLを用いられ得る。
前記使用は、1日あたり少なくとも1回、2回、3回又は4回であり得る。
他の実施形態によれば、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防における使用のための、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物が提供される:
Figure 2023518179000024
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000025
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000026
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000027
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000028
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記対象はヒト対象であり得る。
前記式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000029
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
Figure 2023518179000030
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000031
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000032
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000033
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000034
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLを用いられ得る。
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLを用いられ得る。
前記使用は、1日あたり少なくとも1回、2回、3回又は4回であり得る。
他の実施形態によれば、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防のための薬剤の製造における使用が提供される:
Figure 2023518179000035
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000036
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000037
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000038
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000039
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記対象は、ヒト対象であり得る。
前記式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000040
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
Figure 2023518179000041
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000042
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000043
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000044
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000045
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLを用いられ得る。
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLを用いられえる。
前記薬剤は、1日あたり少なくとも1回、2回、3回又は4回使用するためのものであり得る。
他の実施形態によれば、治療又は予防を必要とする対象における、網膜変性疾患、眼の炎症、又はそれらの組み合わせの治療又は予防をする方法であって、
a)一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の有効量を前記対象の眼に投与する工程、
を含む方法が提供される:
Figure 2023518179000046
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000047
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000048
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000049
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000050
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記対象はヒト対象であり得る。
前記式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000051
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
Figure 2023518179000052
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000053
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000054
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000055
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000056
前記有効量は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLであり得る。
前記有効量は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLであり得る。
前記投与は、1日当たり少なくとも1回、2回、3回又は4回であり得る。
前記網膜変性疾患は、加齢性黄斑変性症(AMD)、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症(RP)、網膜静脈閉塞症、網膜血管炎、又はサルコイドーシスであり得る。
他の実施形態によれば、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、治療又は予防を必要とする対象における、網膜変性疾患、眼の炎症、又はそれらの組み合わせの治療又は予防のための使用が提供される:
Figure 2023518179000057
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000058
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000059
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000060
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000061
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}
前記対象はヒト対象であり得る。
式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000062
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR
、R及びRは、
Figure 2023518179000063
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000064
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000065
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000066
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000067
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLを用いられ得る。
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLを用いられ得る。
前記使用は、1日あたり少なくとも1回、2回、3回又は4回であり得る。
前記網膜変性疾患は、加齢性黄斑変性症(AMD)、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症(RP)、網膜静脈閉塞症、網膜血管炎、又はサルコイドーシスである。
以下の用語は以下の様に定義される。
本明細書で使用される「十分な時間」という用語は、ドライアイ疾患症状の治療又は予防に係る時間を意味することを意図している。この時間は変動し、ドライアイ疾患のタイプによって異なる。それは、数分、1日又は数日、1週間又は数週間乃至数ヶ月の範囲であり得る。
本発明の文脈において本明細書で使用される「抑制する(inhibit)」、「抑制(inhibition)」又は「抑制する(inhibiting)」;「予防する(prevent)」又は「予防(prevention)」という用語は、遅らせる(slow)、妨げる(hinder)、抑制する(restrain)、減らす(reduce)、又は予防する(prevent)ことを意味する。例えば、「ドライアイ疾患の予防」は、ドライアイ疾患を遅らせる(slow)、妨げる(hinder)、抑制する
(restrain)、減らす(reduce)、又は予防する(prevent)ことを意味する。
本明細書で使用される「接触(contacting)」という用語は、化合物によって付与される効果を提供するのに十分な時間、臓器、その一部、組織及び/又は細胞を本発明の化合物と接触させること意味することを意図するものである。一実施態様によれば、接触は、本明細書では、眼と接触させることを意味するために使用される。
本明細書で使用される「投与(administering)」という用語は、(治療薬(remedy)又は薬(drug);すなわち式I、II又はIIIで表される化合物の)投薬又は適用を意味することを意図するものである。一実施態様によれば、投与は、本明細書では、眼に投与することを意味するために使用される。
用語「対象(subject)(患者、被験者)」は、好ましくはヒト対象であるが、動物モデルを含む任意の哺乳動物であることもできる。目的となる哺乳類には、ただしこれらに限定されるものではないが、例えばマウス、ラットなどの齧歯類、例えば豚、馬、牛などの家畜、例えば犬、猫などのペット、及び霊長類が含まれる。対象(subject)は、本明細書では「患者(patient)」とも呼ばれることがある。
本明細書で使用される「組成物」という用語は、特定量の特定成分を含む製品、及び特定量の特定成分の組み合わせから直接的又は間接的に生じる任意の製品を包含することを意図している。医薬組成物又は一般的な他の組成物に関連するこの用語は、活性成分及び担体を構成する不活性成分を含む製品、並びに任意の2又はそれ以上の成分の組み合わせ、複合化又は凝集から、1又はそれ以上の成分の解離から、又は1又はそれ以上の成分の他の種類の反応又は相互作用から、直接的又は間接的に生じる任意の製品を包含することが意図されている。したがって、本発明の一般的な医薬組成物又は他の組成物は、本発明の化合物及び薬学的に許容される担体を混和することによって作製される任意の組成物を包含する。「薬学的に許容される」又は「許容される」とは、担体、希釈剤又は賦形剤が、製剤の他の成分と適合し、その受容者に有害であってはならないことを意味する。いくつかの実施形態によれば、前記組成物は眼科用組成物であってもよく、溶液、軟膏、クリーム、ローション、点眼薬、またはアイジェルのいずれかとして処方され得る。
本明細書で使用される「ドライアイ」または「ドライアイ疾患」という用語は、乾性角結膜炎(KCS-ラテン語で「角膜及び結膜の乾燥」)としても知られる、ドライアイを有する状態であるドライアイ症候群(DES)を包含することを意図している。その他の関連する症状には、炎症、発赤、分泌物、疲れやすい目などがある。かすみ目もまた発生し得る。症状は、軽度で時折発生するものから、重度で継続的なものまでさまざまである。場合によっては、治療しなくても角膜の瘢痕化が起こり得る。ドライアイは、目が十分な量の涙を生成しない場合、または涙が急速に蒸発する場合に発生する。これは、コンタクトレンズの使用、マイボーム腺の機能不全、アレルギー、妊娠、シェーグレン症候群、ビタミンA欠乏症、レーシック手術、並びに抗ヒスタミン薬、いくつかの血圧の薬、ホルモン補充療法及び抗うつ薬などの特定の薬が原因である可能性がある。タバコの煙への暴露や感染などによる慢性結膜炎もまた、この疾患につながり得る。ドライアイ疾患は一般的な眼疾患である。調査対象の母集団にもよるが、5~34%の人がある程度影響を受ける。高齢者の間では、最大70%に影響を及ぼす。
「アルキル基」、並びにアルコキシ基及びアルカノイル基などの接頭辞「アルカ(alk)」を有する他の基は、炭素鎖が他に定義されていない限り、直鎖又は分岐鎖及びそれらの組み合わせであってもよい炭素鎖を意味する。アルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec-及びtert-ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基等を含む。指定の炭素原子数が、例えばC3-10を許す場合、アルキルという用語は、シクロアルキル基、及びシクロアルキル構造と組み合わされた直鎖アルキル鎖又は分岐アルキル鎖の組み合わせを含む。炭素原子の数が指定されていない場合、C1-6が意図される。
「シクロアルキル基」は、アルキル基の部分集合であり、指定の数の炭素原子を有する飽和炭素環を意味する。シクロアルキル基の例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が含まれる。シクロアルキル基は、一般に、特に明記しない限り、単環である。シクロアルキル基は、特に定義しない限り、飽和である。
「アルコキシ基」という用語は、指定された炭素原子数(例えば、C1-6アルコキシ基)又はこの範囲内の任意の数の直鎖又は分岐鎖アルコキシド[すなわち、メトキシ基(MeO-)、エトキシ基、イソプロポキシ基など]を指す。
「アルキルチオ基」という用語は、指定された炭素原子数(例えば、C1-6アルキルチオ基)又はこの範囲内の任意の数の直鎖又は分岐鎖アルキルスルフィド[すなわち、メチルチオ基(MeS-)、エチルチオ基、イソプロピルチオ基など]を指す。
「アルキルアミノ基」という用語は、指定された炭素原子数(例えば、C1-6アルキルアミノ)又はこの範囲の任意の数の直鎖又は分岐アルキルアミン[すなわち、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、t-ブチルアミノ基など]を指す。
「アルキルスルホニル基」という用語は、指定された炭素原子数(例えば、C1-6アルキルスルホニル基)、又はこの範囲内の任意の数の直鎖又は分岐鎖アルキルスルホン[すなわち、メチルスルホニル基(MeSO-)、エチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基など]を指す。
「アルキルスルフィニル基」という用語は、指定された炭素原子数(例えば、C1-6アルキルスルフィニル基)、又はこの範囲内の任意の数の直鎖又は分岐鎖アルキルスルホキシド[すなわち、メチルスルフィニル基(MeSO-)、エチルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基など]を指す。
「アルキルオキシカルボニル基」とは、指定された炭素原子数(例えば、C1-6アルキルオキシカルボニル基)、又はこの範囲内の任意の数の本発明のカルボン酸誘導体の直鎖又は分岐鎖のエステル[すなわち、メチルオキシカルボニル基(MeOCO-)、エチルオキシカルボニル基、又はブチルオキシカルボニル基]を指す。
「アリール基」とは、炭素環原子を含む単環式又は多環式の芳香族環系を意味する。好ましいアリール基は、単環式又は二環式の6~10員芳香環系である。フェニル基及びナフチル基が好ましいアリール基である。最も好ましいアリール基はフェニル基である。
「ヘテロシクリル」とは、O、S及びNから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の非芳香環又は環系、更に硫黄の酸化体、即ちSO及びSOを含む飽和又は不飽和の非芳香環又は環系を指す。ヘテロシクリルの例は、テトラヒドロフラン(THF)、ジヒドロフラン、1,4-ジオキサン、モルホリン、1,4-ジチアン、ピペラジン、ピペリジン、1,3-ジオキソラン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピロリン、ピロリジン、テトラヒドロピラン、ジヒドロピラン、オキサチオラン、ジチオラン、1,3-ジオキサン、1,3-ジチアン、オキサチアン、チオモルフォリン、2-オキソピペリジン-1-イル、2-オキソピロリジン-1-イル、2-オキサゼチジン-1-イ
ル、1,2,4-オキサジアジン-5(6H)-オン-3-イルなどを含む。
「ヘテロアリール」とは、O、S及びNから選択される少なくとも1つの環ヘテロ原子を含む芳香族又は部分芳香族複素環を意味する。したがって、ヘテロアリールには、アリール、シクロアルキル及び芳香族ではない複素環などの他の種類の環に縮合したヘテロアリールも含まれる。ヘテロアリール基の例は、ピロリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基(特に、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル基及び1,2,4-オキサジアゾール-3-イル基)、チアジアゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、フリル基、トリアジニル基、チエニル基、ピリミジル基、ベンズイソオキサゾリル基、ベンズオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチアジアゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、インドリニル基、ピリダジニル基、インダゾリル基、イソインドリル基、ジヒドロベンゾチエニル基、インドリジニル基、シノリニル基、フタラジニル基、キナゾリニル基、ナフチリジニル基、カルバゾリル基、ベンゾジオキソリル基、キノキサリニル基、プリニル基、フラザニル基、イソベンジルフラニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、キノリル基、インドリル基、イソキノリル基、ジベンゾフラニル基等である。ヘテロシクリル基及びヘテロアリール基については、3~15個の原子を含む環及び環系が含まれ、1~3個の環を形成する。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。塩素及びフッ素が一般的に好ましい。ハロゲンがアルキル基又はアルコキシ基上で置換されている場合、フッ素が最も好ましい(例えば、CFO及びCFCHO)。
「眼の炎症」という表現は、眼の炎症を意味することを意図しており、まぶたの炎症又はブドウ膜(眼の中間層)の炎症が言及される。まぶたの炎症の症状には、痂皮、腫れ、発赤、及びかゆみなどがある。ブドウ膜の炎症には、かすみ目、目の痛み、目の充血、及び光過敏症などがある。まぶたの炎症は、ものもらい(麦粒腫)などの細菌感染の症状の可能性がある。ブドウ膜炎は、虹彩、毛様体、脈絡膜からなる眼球の中間層の炎症である。総称して、これらの構造はブドウ膜と呼ばれる。ブドウ膜炎には、眼の損傷や炎症性疾患など、さまざまな原因が考えられる。製造工程で使用される殺虫剤や酸などの有毒な化学物質への曝露もブドウ膜炎を引き起こす可能性がある。ブドウ膜炎の種類は、ブドウ膜のどこで炎症が起こるかによって分類される:前部ブドウ膜炎は、虹彩(虹彩炎)又は虹彩と毛様体の炎症である。中間部ブドウ膜炎は、毛様体の炎症である。後部ブドウ膜炎は、脈絡膜の炎症である。びまん性ブドウ膜炎(汎ブドウ膜炎とも呼ばれる)は、ブドウ膜のすべての領域の炎症である。眼瞼炎はまぶたの炎症である。まぶたの炎症には2つのタイプがある:前眼部の炎症は、まつげがある目の外側で発生する。眉毛のフケや目のアレルギー反応は、前部まぶたの炎症を引き起こす可能性がある。後部眼瞼炎は、眼に最も近いまぶたの内側の縁に発生する。まつげの毛包の後ろにある皮脂腺の機能不全は、通常、この形態の炎症を引き起こす。
「網膜変性」という表現は、その細胞の進行性死によって引き起こされる網膜の劣化からなる網膜症である。網膜変性には、動脈又は静脈の閉塞、糖尿病性網膜症、水晶体後線維増殖症、未熟児網膜症、又は疾患(通常は遺伝性)など、いくつかの理由がる。
「網膜変性疾患」という表現は、網膜変性によって、又は網膜変性から引き起こされる疾患である。
本発明を詳細に説明する前に、いくつかの用語が定義される。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、複数の参照元を含む。
「好ましくは」、「一般的に」、及び「典型的に」などの用語は、請求された発明の範囲を制限するために、又は請求された発明の構造又は機能に対して特定の特徴が重大、必須又はさらに重要であることを暗示するために、本明細書で利用されていないことに留意されたい。むしろ、これらの用語は、単に、本発明の特定の実施形態において利用できる又は利用できない代替的な又は追加的な特徴を強調することを意図している。
本発明を説明及び定義する目的で、「実質的に」という用語は、任意の定量的比較、値、測定、又は他の表現に帰することができる固有の不確実性の程度を表すために本明細書で利用されることに留意されたい。また、本明細書では、「実質的に」という用語は、問題となっている主題の基本的な機能に変化をもたらすことなく、定量的表現が記載された基準から変化できる程度を表すためにも使用される。
本明細書の主題の特徴及び利点は、添付の図に示されるように、選択された実施形態の以下の詳細な説明に照らして、より明らかになるであろう。理解されるように、開示され及び請求された主題は、すべて請求の範囲から逸脱することなく、様々な点で修正が可能である。したがって、図面及び説明は、本質的に例示的なものとみなされ、制限的なものではなく、主題の全範囲は、特許請求の範囲に記載される。
本開示のさらなる特徴及び利点は、添付の図面と組み合わせて、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
図1Aは、急性DED誘発後の角膜透過性を示す。平均値±SEM(標準誤差);対応のないスチューデントのt検定。*、p≦0.05;**、p≦0.01;***、p≦0.001。図1Bは、急性DED誘発後の角膜透過性を示す。平均値±SEM(標準誤差);対応のないスチューデントのt検定。*、p≦0.05;**、p≦0.01;***、p≦0.001。 図2は、結膜杯細胞密度を示し、ヒストグラム(左)及びドットとウィスカーのプロット(右)として示す。 図3Aは、急性DED誘発後の角膜透過性を示す。平均値±SEM;対応のないスチューデントのt検定。*、p≦0.05;**、p≦0.01;***、p≦0.001。図3Bは、急性DED誘発後の角膜透過性を示す。平均値±SEM;対応のないスチューデントのt検定。*、p≦0.05;**、p≦0.01;***、p≦0.001。 図4Aは、急性DED誘発後の結膜上皮中のCD4+ T細胞を示す。図4Bは、急性DED誘発後の結膜上皮中のCD4+ T細胞を示す。
添付した図面全体を通して、同様の特徴が同様の参照番号によって識別されることに留意されたい。
詳細な説明
実施形態において、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患を治療又は予防する方法であって、
a)一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の有効量を前記対象の眼に投与する工程を含む、
方法が開示される。
Figure 2023518179000068
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000069
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択
される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000070
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000071
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000072
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記対象はヒト対象であり得る。
式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000073
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
Figure 2023518179000074
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000075
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000076
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000077
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000078
前記有効量は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約5mg/mL;又は約1mg/mL乃至約5mg/mL;又は約3mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約3mg/mL;又は約1mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約0.5mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約0.5mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約0.1mg/mL;又は約3mg/mLであり得る。実施形態によれば、上記の量は、本発明の目的のための治療上有効な量であると考えられる。
前記投与は、1日当たり少なくとも1回、2回、3回、4回、又はそれ以上であり得る。
その他の実施形態によれば、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防のための使用が提供される:
Figure 2023518179000079
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000080
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000081
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000082
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000083
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
他の実施形態によれば、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防における使用のための、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物が提供される:
Figure 2023518179000084
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000085
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000086
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000087
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000088
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
他の実施形態によれば、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防のための薬剤の製造における使用が提供される:
Figure 2023518179000089
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000090
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000091
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000092
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000093
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しく保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記対象は、ヒト対象であり得る。
前記式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000094
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR
、R及びRは、
Figure 2023518179000095
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000096
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000097
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000098
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
前記式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000099
前記使用は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約5mg/mL;又は約1mg/mL乃至約5mg/mL;又は約3mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約3mg/mL;又は約1mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約0.5mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約0.5mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約0.1mg/mL;又は約3mg/mLを用いられ得る。実施形態によれば、上記の量は、本発明の目的のための治療上有効な量であると考えられる。
前記薬剤は、1日当たり少なくとも1回、2回、3回又は4回、又はそれ以上で使用され得る。
他の実施形態によれば、治療又は予防を必要とする対象における、網膜変性疾患、眼の炎症、又はそれらの組み合わせの治療又は予防をする方法であって、
a)一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の有効量を前記対象の眼に投与する工程、
を含む方法が開示される:
Figure 2023518179000100
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、
は、H、AA、又はAA-AAを表し、
は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
、R、Rは、独立した基であり、
ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
Figure 2023518179000101
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
そして、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000102
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000103
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000104
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
他の実施形態によれば、一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、治療又は予防を必要とする対象における、網膜変性疾患、眼の炎症、又はそれらの組み合わせの治療又は予防のための使用が開示される:
前記対象はヒト対象であり得る。
式Iで表される化合物は、式IIで表される化合物であり得る:
Figure 2023518179000105
{式中、
Nは、1から5までの整数であり、及び
、R、Rは、独立した基であり、
ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
Figure 2023518179000106
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
及びRが、H又はCHである場合、
は、
Figure 2023518179000107
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000108
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
及びRが、H又はCHを表す場合、
は、
Figure 2023518179000109
[式中、
nは、3から4までの整数であり、
Y、Y’は、独立した基であり、
ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}。
式Iで表される化合物は、式IIIで表される化合物であり得る。
Figure 2023518179000110
前記有効量は、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約5mg/mL;又は約1mg/mL乃至約5mg/mL;又は約3mg/mL乃至約5mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約3mg/mL;又は約1mg/mL乃至約3mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.5mg/mL乃至約1mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約0.5mg/mL;又は約0.1mg/mL乃至約0.5mg/mL;又は約0.01mg/mL乃至約0.1mg/mL;又は約3mg/mLであり得る。実施形態によれば、上記の量は、本発明の目的のための治療上有効な量であると考えられる。
前記投与は、1日当たり少なくとも1回、2回、3回、4回、又はそれ以上であり得る。
前記網膜変性疾患は、加齢性黄斑変性症(AMD)、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症(RP)、網膜静脈閉塞症、網膜血管炎、又はサルコイドーシスである。
本発明は、示されるような化合物を含み、また(可能であれば)化合物の個々のジアステレオマー、エナンチオマー、及びエピマー、並びにラセミ混合物を含むそれらのジアステレオマー及び/又はエナンチオマーの混合物も含む。本明細書に開示された特定の立体化学が好ましいが、ジアステレオマー、エナンチオマー、エピマー、及びこれらの混合物を含む他の立体異性体も有用であり得る。不活性又は低活性のジアステレオアイソマー及びエナンチオマーは、標的及び/又は活性化のメカニズムに関連する科学的研究に有用で
ある。
本明細書に開示された化合物は、(a)化合物又はその薬学的に許容される塩、及び(b)薬学的に許容される担体を含む医薬組成物において使用され得る。本化合物は、1つ又はそれ以上の他の医薬活性成分を含む医薬組成物において使用され得る。また、化合物は、式I、II又はIIIで表される化合物又はその薬学的に許容される塩が唯一の有効成分である医薬組成物において使用され得る。
構造式I、構造式II及び/又は構造式IIIで表される化合物は、1つ以上の非対称中心を含み得、したがってラセミ体及びラセミ混合物、単一エナンチオマー、ジアステレオマー混合物及び個々のジアステレオマーとして存在できる。本発明は、構造式I、構造式II及び/又は構造式IIIで表される化合物のそのような異性体の全てを包含することを意図している。
構造式I、構造式II及び/又は構造式IIIで表される化合物は、例えば、メタノール若しくは酢酸エチル又はそれらの混合物などの適切な溶媒からの分別結晶、又は光学活性固定相を用いるキラルクロマトグラフィーによって、それらの個々のジアステレオ異性体に分離し得る。絶対立体化学は、必要であれば、既知の絶対配置の非対称中心を含む試薬を用いて誘導体化された結晶性生成物又は結晶性中間体のX線結晶構造解析により決定することができる。
あるいは、一般構造式I、構造式II及び/又は構造式IIIの化合物の任意の立体異性体は、光学的に純粋な出発物質又は既知の絶対配置の試薬を使用する立体特異的合成によって得ることができる。
所望により、化合物のラセミ混合物は、個々のエナンチオマーが単離されるように分離されてもよい。この分離は、化合物のラセミ混合物を鏡像異性的に純粋な化合物にカップリングしてジアステレオマー混合物を形成し、次いで分画結晶又はクロマトグラフィーなどの標準的な方法によって、個々のジアステレオマーを分離するような、当技術分野で周知の方法によって実施することができる。カップリング反応は、多くの場合、鏡像異性的に純粋な酸又は塩基を使用した塩の形成である。その後、ジアステロマー誘導体は、添加されたキラル残基の開裂により純粋なエナンチオマーに変換され得る。化合物のラセミ混合物は、キラル固定相を利用したクロマトグラフィー法によっても直接分離することができ、この方法は当分野でよく知られている。
本明細書に記載された化合物の中には、オレフィン性二重結合を含むものがあり、そして特に断らない限り、E及びZ幾何異性体の両方を含むことを意味する。
本明細書に記載された化合物のいくつかは、1つ以上の二重結合のシフトを伴う異なる水素の付着点を有する互変異性体として存在し得る。例えば、ケトン及びそのエノール形態は、ケト-エノール互変異性体である。個々の互変異性体及びその混合物は、本発明の化合物に包含される。
一般式I、式II及び/又は式IIIで表される化合物において、原子は天然の同位体存在率を示してもよく、1つ以上の原子は、同じ原子番号を持つが、自然界に多く存在する原子量又は質量数とは異なる原子量又は質量数を持つ特定の同位体で人工的に濃縮されていてもよい。本発明は、一般式I、式II及び/又は式IIIで表される化合物のすべての適切な同位体変異を含むことを意図している。例えば、水素(H)の異なる同位体形態は、プロチウム(H)及び重水素(H)を含む。プロチウムは、自然界で見られる最も主たる水素同位体である。重水素を富化することで、生体内半減期の増加又は必要投
与量の減少などの治療上の利点が得られる可能性があり、また生体サンプルの特性評価のための基準として有用な化合物を提供し得る。一般式I、式II及び/又は式III内の同位体濃縮化合物は、当業者によく知られている従来の技術によって過度の実験をすることなく調製することができる。
・塩及び製剤
本明細書で使用する場合、構造式I、式II及び/又は式IIIで表される化合物への言及は、薬学的に許容される塩、及び遊離化合物若しくはその薬学的に許容される塩への前駆体として使用される場合又は他の合成操作において、薬学的に許容されない塩も含むことを意味することが理解されるであろう。「薬学的に許容される塩」という用語は、無機又は有機塩基及び無機又は有機酸を含む薬学的に許容される非毒性の塩基又は酸から調製される塩を指す。「薬学的に許容される塩」とう用語に包含される塩基性化合物の塩は、適切な有機酸又は無機酸と遊離塩基を反応させることによって一般に調製される、本発明の化合物の非毒性塩を指す。本発明の塩基性化合物の代表的な塩としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない:アセタート(acetate)、ベンゼンスルホネート(benzenesulfonate)、ベンゾエート(benzoate)、バイカーボネート(bicarbonate)、ビスサルフェート(bisulfate)、ビタートレート(bitartrate)、ボレート(borate)、ブロミド(bromide)、カムシレート(camsylate)、カーボネート(carbonate)、クロリド(chloride)、クラブラネート(clavulanate)、シトレート(citrate)、エデテート(edetate)、エジシレート(edisylate)、エストレート(estolate)、エシレート(esylate)、フマラート(fumarate)、グルセプテート(gluceptate)、グルコネート(gluconate)、グルタメート(glutamate)、ヘキシルレゾルシネート(hexylresorcinate)、ハイドロブロミド(hydrobromide)、ハイドロクロリド(hydrochloride)、ヒドロキシナフトエート(hydroxynaphthoate)、アイオダイド(iodide)、イソチオネート(isothionate)、ラクタート(lactate)、ラクトビオネート(lactobionate)、ラウレート(laurate)、マラート(malate)、マレアート(maleate)、マンデレート(mandelate)、メシレート(mesylate)、メチルブロミド(methylbromide)、メチルニトレート(methylnitrate)、メチルサルフェート(methylsulfate)、ムケート(mucate)、ナプシレート(napsylate)、ニトレート(nitrate)、N-メチルグルカミンアンモニウム塩(N-methylglucamine ammonium salt)、オレエート(oleate)、オキサレート(oxalate)、パモエート(pamoate)(エンボネート(embonate))、パルミテート(palmitate)、パントテネート(pantothenate)、ホスフェート/ジホスフェート(phosphate/diphosphate)、ポリガラクツロネート(polygalacturonate)、サリチラート(salicylate)、ステアレート(stearate)、サルフェート(sulfate)、サブアセテート(subacetate)、スクシネート(succinate)、タンネート(tannate)、タートレート(tartrate)、テオクレート(teoclate)、トシレート(tosylate)、トリエチオダイド(triethiodide)及びバレレート(valerate)。さらに、本発明の化合物が酸性部分を担持する場合、その適切な薬学的に許容される塩には、以下に限定されないが、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン、亜マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などを含む無機塩基から誘導される塩を含む。特に好ましいのは、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、及びナトリウム塩である。薬学的に許容される有機無毒塩基に由来する塩としては、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどのような、第1級、第2級、及び第3級アミン、環状アミン、並びに塩基性イオン交換樹脂の塩を含む。
また、本発明の化合物にカルボン酸(-COOH)又はアルコール基が存在する場合、
メチル基、エチル基、又はピバロイルオキシメチル基などのカルボン酸誘導体、又はアセチル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、及びアミノアシル基などのアルコールのアシル誘導体の薬学的に許容されるエステルを使用できる。含まれるのは、徐放性又はプロドラッグ製剤として使用するための溶解性又は加水分解性を変更するための当技術分野で知られているそれらのエステル基及びアシル基である。
構造式I、式II及び/又は式IIIで表される化合物の溶媒和物、特に水和物もまた本発明に含まれる。
実施形態によれば、構造式I、式II及び/又は式IIIで表される化合物は、薬剤として使用するための様々な製剤に含まれ得る。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造のために適している添加剤と混和して活性物質を含む。そのような添加剤は、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアカシアガムなどの懸濁化剤である;分散剤又は湿潤剤は、天然に存在するリン脂質(ホスファチド)、例えばレシチン、又はアルキレンオキシドと脂肪酸の縮合物、例えばポリオキシエチレンステアレート、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合物、例えばヘプタデカエチレン-オキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレートなどの、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトールからの部分エステル誘導体との縮合生成物、又はエチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール無水物からの部分エステル誘導体との縮合物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエート、であり得る。水性懸濁液はまた、例えばエチル、又はn-プロピル、p-ヒドロキシベンゾエートなどの一種以上の保存料、一種以上の着色剤、一種以上の香味剤、及び例えばスクロース、サッカリン又はアスパルテームなどの一種以上の甘味料を含んでもよい。
油性懸濁液は、活性成分を、例えばアラキス油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油などの植物油、又は流動パラフィンなどの鉱油に懸濁させることによって処方され得る。油性懸濁液は、例えば蜜蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールなどの増粘剤を含み得る。上述した甘味剤、及び香味剤は、口当たりの良い経口製剤を提供するために添加され得る。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加により保存され得る。
水の添加により水性懸濁液を調製するのに適した分散性粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、懸濁化剤及び1種以上の保存料と混合された活性成分を提供する。適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤は、既に上述したものによって例示される。例えば甘味料、香味料及び着色料などの追加の添加剤もまた存在し得る。
また、本発明の医薬組成物は、水中油型エマルションの形態であってもよい。油相は、例えばオリーブ油若しくはアラキス油などの植物油、又は例えば流動パラフィンなどの鉱油、又はこれらの混合物であってもよい。好適な乳化剤は、例えば大豆、レシチンなどの天然に存在するリン脂質、及び脂肪酸とヘキシトール無水物とから得られるエステル又は部分エステル、例えばソルビタンモノオレート、及び該部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、であってもよい。エマルションはまた、甘味料及び香味料を含み得る。
医薬組成物は、無菌注射用の水性又は油性の懸濁液の形態であってよい。この懸濁液は、上述したそれらの適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用いて、公知技術に従って処方され得る。無菌注射用製剤はまた、例えば1,3-ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌注射用溶液又は懸濁液であり得る。採
用され得る許容されるビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液及び生理食塩水が含まれる。さらに、無菌の固定油は、溶媒又は懸濁媒体として従来から採用されている。この目的のために、合成モノ又はジグリセリドを含む、任意の無菌性の固定油が採用され得る。さらに、オレイン酸のような脂肪酸が注射剤の調製に使用される。
医薬組成物は、眼科用組成物、例えば、溶液、軟膏、クリーム、ローション、眼軟膏、及び最も好ましくは点眼薬又は眼用ゲルであってよく、例えば、保存料、薬剤の浸透を助ける溶媒、及び軟膏やクリームにおける皮膚軟化剤などの適切な従来の添加剤を含むことができる。本発明のドライアイ治療用医薬組成物を点眼液として使用する場合、点眼液に使用される任意の剤形で提供され、例えば、例えば、水性点眼液、水性懸濁点眼液、粘性点眼液及び可溶化点眼液などの水性点眼剤、或いは非水性点眼液及び非水性懸濁点眼液などの非水性点眼液にて提供される。これらの中でも、水性点眼液が好ましい。本発明のドライアイ治療用医薬組成物を水性点眼液に調製する場合、本発明の目的を損なわない範囲で、水性点眼液に通常使用される各種添加剤を適宜含有させる。このような添加剤としては、緩衝剤、等張化剤、保存料(防腐剤)、可溶化剤(安定剤)、pH調整剤、増粘剤及びキレート剤等が挙げられる。緩衝液は、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、クエン酸緩衝液、酒石酸緩衝液、酢酸緩衝液(例えば、酢酸ナトリウム)及びアミノ酸を含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
等張化剤は、ソルビトール、グルコース及びマンニトールなどの糖、グリセリン、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールなどの多価アルコール、並びに塩化ナトリウムなどの塩を含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
保存料は、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、パラオキシ安息香酸メチル及びパラオキシ安息香酸エチルなどのパラオキシ安息香酸アルキル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ソルビン酸およびその塩、チメロサールおよびクロロブタノールを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
可溶化剤(安定剤)は、シクロデキストリン及びその誘導体、ポリ(ビニルピロリドン)などの水溶性ポリマー、及びポリソルベート80(商品名:Tween 80)などの界面活性剤を含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
pH調整剤は、塩酸、酢酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化アンモニウムを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
増粘剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース並びにそれらの塩を含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
キレート剤は、エデト酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、及び縮合リン酸ナトリウムを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
ドライアイを治療するための本発明の医薬組成物を眼軟膏に調製する場合、基剤が存在する必要がある。眼軟膏の基剤は、精製ラノリン、VASELINE(登録商標)、プラスチベース、流動パラフィン、及びポリエチレングリコールを含む群から選択され得るが、これらに限定されない。
一実施形態によれば、眼は、約0.01mg/mL乃至約5mg/mL、又は約0.1mg/mL乃至約5mg/mL、又は約0.5mg/mL乃至約5mg/mL、又は約1mg/mL乃至約5mg/mL、又は約3mg/mL乃至約5mg/mL、又は約0.0
1mg/mL乃至約3mg/mL、又は約0.1mg/mL乃至約3mg/mL、又は約0.5mg/mL乃至約3mg/mL、又は約1mg/mL乃至約3mg/mL、又は約0.01mg/mL乃至約1mg/mL、又は約0.1mg/mL乃至約1mg/mL、又は約0.5mg/mL乃至約1mg/mL、又は約0.01mg/mL乃至約0.5mg/mL、又は約0.1mg/mL乃至約0.5mg/mL、又は約0.01mg/mL乃至約0.1mg/mL、又は約3mg/mLで変化する濃度の一般式Iで表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物-好ましくは式IIで表される化合物、及びより好ましくは式IIIで表される化合物で治療(処置)され得る。実施形態によれば、上記の量は、本発明の目的のための治療上有効な量であると考えられる。
他の実施形態によれば、細胞の生存度及び生存率を向上させるのに十分な時間、gem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物を眼に接触させる。実施形態によれば、十分な時間は、約12時間乃至120時間、又は約12時間乃至約96時間、又は約12時間乃至約72時間、又は約12時間乃至約48時間、又は約12時間乃至約24時間、又は約120時間、又は約96時間、又は約72時間、又は約48時間、又は約24時間、又は約12時間、又は約10時間、又は約8時間、又は約6時間、又は約4時間、又は約2時間、又は約1時間であり得る。実施形態によれば、ここで単離された神経感覚前駆細胞は、1時間、55分間、50分間、45分間、40分間、35分間、30分間、25分間、20分間、15分間、10分間、5分間、4分間、3分間、2分間、1分間、45秒間、又は30秒間、又は少なくとも1時間、又は少なくとも55分間、又は少なくとも50分間、又は少なくとも45分間、又は少なくとも40分間、又は少なくとも35分間、又は少なくとも30分間、又は少なくとも25分間、又は少なくとも20分間、又は少なくとも15分間、又は少なくとも10分間、又は少なくとも5分間、又は少なくとも4分間、又は少なくとも3分間、又は少なくとも2分間、又は少なくとも1分間、又は少なくとも45秒間、又は少なくとも30秒間、化合物と接触させる。
本発明は、その範囲を限定するためというよりはむしろ本発明を説明するために与えられた以下の実施例を参照することにより、より容易に理解されるであろう。
実施例1
ドライアイ疾患の急性マウスモデルにおける角膜透過性を低下させるAAGPTMの有効性評価
本試験(study)の目的は、乾燥ストレス及びスコピラミンによって誘発されたドライアイ疾患の急性マウスモデルにおける角膜透過性の減少に対する、7日間連続した両側局所投与を介して1日4回送達された5%AAGPTMの効果を決定することであった。
略語リスト
BID 1日2回
BSS 平衡塩類溶液
DED ドライアイ疾患
DS 乾燥ストレス
OCT 最適切断温度
OGD オレゴン グリーン デキストラン
NS ノンストレス
QID 1日4回
RH 相対湿度
RT 室温
SOP 標準操作手順書
年齢及び体重が対等な雌のC57BL/6Jマウスを、表1に示すように別々の群(a
rm)に分けた。1日目から7日目まで、試験群4及び5のマウスは、ビヒクル(BSS;群4)、又は5%AAGPTM(群5)の両側局所投与を1日4回受けた。4日目から7日目まで、試験群3のマウスは、0.1%CsA-MiDROPSTM(シクロスポリンAマイクロエマルジョン薬物眼浸透システム)の両側局所投与を1日2回受けた。試験群1及び2のマウスは、試験全体を通して未治療(未処置)であった。4~8日目において、試験群2~5のマウスも、悪環境のチャンバー(低湿度でファンからの空気の流れが一定)に置かれ、スコポラミン臭化水素酸塩を4日目から7日目は午前8時30分、午前11時、午後2時、及び午後4時30分にて1日4回、及び8日目は午前8時30分にて1回、皮下注射して、動物をDSに晒し、急性DEDを誘発した。群1のマウスは、未治療(未処置)のまま放置し、乾燥ストレス(DS)に晒さず、試験全体を通じて未治療(未処置)であった。
試験群への登録直前にベースラインでオレゴングリーンデキストラン(OGD)染色により角膜透過性を評価して、いずれかのマウスが除外基準を満たすかどうかを決定した。角膜透過性を、すべての試験群のマウス間の有効性を比較するために、8日目に再度測定した。生体部位の試験完了時に、目の組織を収集し、将来の組織学的分析のために処理した。
Figure 2023518179000111
試験対象
有効性評価
乾燥ストレスおよびスコポラミンによって誘発されたドライアイ疾患の急性マウスモデルにおける反復局所滴下後の角膜透過性を低下させる5%AAGPTMの効果を決定すること。
試験動物及び装置
試験品の調製及び保管
AAGPTMは、~500mgの粉末として提供され、到着後、-20℃で保管した。試験中、試験品を光から保護した。AAGPTMをBSSで調合し、次のように日々使用するアリコートに分注した:
1)AAGPTM粉末を-20℃から取り出し、乾燥チャンバーに入れ、~30分間室温に戻した。
2)必要量のAAGPTMを秤量し、効力値87.79%(AAGPTM ロット番号P
D150709-1R)にて適切な容器に入れた。
3)最終必要容量の80%のビヒクル(BSS滅菌洗浄溶液、アルコン、カタログ番号0065079550)を添加した。
4)AAGPTMが完全に溶解するまで溶液を撹拌した。
5)pHを測定し、1N NaOH溶液をゆっくりとピペットで加えて5~8に調整した。初期および調整されたpH値を記録した。
6)AAGPTM製剤をメスフラスコに移し、ビヒクルを必要な最終容量まで加えて、正確な最終濃度を達成した。
7)最終溶液の浸透圧と粘度を測定して記録した。
8)溶液を0.22μmGV(PVDF)フィルター(Millipore)を介して滅菌バイアルにろ過することにより滅菌した。
9)投与のために日々使用するバイアルに分注した。
10)製剤は投与日まで4℃±2℃で保管した。
試験システム
種族、ストレイン、性別、年齢、体重、サプライヤー
種別:マウス
ストレイン:C57BL/6J
性別:メス
年齢幅:6週齢(試験施設に到着した時点)
体重:>15-25g
サプライヤー:ジャクソン ラボラトリーズ
試験動物数:40
スペア動物数:0
環境及び管理
ハウジング
DED誘発中のセクション7.2に記載される場合を除いて、全ての動物を、換気された棚の標準的な動物管理条件下に維持された大型ケージ内に3-5匹のグループで収容した。避難所、かじる材料、および巣の材料を、全てのケージに存在させた。
照明
12時間 明/12時間 暗、ただし、試験手順に対応するために通常のサイクル中に部屋の照明をオン/オフした場合を除く。
食料
全ての動物を認定されたローデントダイエット(齧歯動物の食事)5053にアクセスさせた。
水は自動散水装置を介して各動物に自由に与えた。この試験の結果を妨げると予想されるレベルの汚染物質が水中に存在していないことが知られている。
識別
動物は、追跡のために5桁のID番号を有する耳タグが与えられ、全ての動物情報をローカルのMicrosoft(登録商標)AccessTMデータベースに保存した。
試験グループへの割り当て
表1に示すように、投与開始前にマウスを試験群に無作為に割り当てた。
方法
試験デザイン
ベースライン:OGD染色および定量化
1-7日目:ビヒクル又は試験品の局所滴下(注入);QID(群4-5)
4-8日目:乾燥ストレスへの曝露(群2-5)
4-7日目:陽性対照の局所滴下(注入);BID(群3)
8日目:角膜透過性の定量化;各眼における結膜杯細胞密度の将来の組織学的定量化及び結膜におけるCD4 T細胞の定量化ための眼の摘出。
ドライアイ疾患(DED)の誘発
ドライアイ疾患を、乾燥ストレス(DS)への曝露により、6-8週齢のメスのC57BL/6Jマウスに誘発させた。動物を、DSの開始前に1週間、相対湿度(RH)55%に順応させた。DSを、スコポラミン臭化水素酸塩(0.5mg/0.2ml;S0929;Sigma-Aldrich、ミズーリ州セントルイス)を、OGD染色の1時間前に単回注射を行った5日目を除いて、試験全体を通して1日4回(午前8時30分、午前11時、午後2時、および午後4時30分)皮下注射することによって誘発させた。ファンからの一定の空気流を可能にするために両側に穴の開いたスクリーンを備えたケージにマウスを入れ、RHを20%に厳密に制御し、温度を環境チャンバーで25℃に維持した。動物を12時間の光サイクルで維持した。対照マウスは、強制的な空気通風に晒されることなく、55%RHの非ストレス(NS)環境で維持され、温度は別のチャンバーで25℃に維持した。
両側局所滴下
ビヒクル又は試験薬剤の局所製剤を、毎日およそ午前8時30分および午後4時30分に1日2回(BID)、容量3μlの容積式ピペットを介して両眼に投与した。手順のために、完全に覚醒した動物を首筋でやさしく拘束し、手順を実行する個人の人差し指と親指でまぶたを目からそっと引き離した。投与後、動物をさらに60秒間保持して、送達させる薬剤を完全に分散させた。
オレゴングリーンデキストラン(OGD)による角膜バリア機能の評価
オレゴングリーンデキストラン(OGD;ThermoFisher;D7172)の浸透により角膜染色を測定した。ベースライン評価では、0.5μLのOGDを両眼の角膜に滴下し、マウスを暗所に1分間収容した後、BSSで洗浄し、イメージング前にイソ
フルランで短時間麻酔した。8日目の角膜透過性評価では、0.5μLのOGDを両眼の角膜に滴下し、マウスをすぐに暗所に1分間収容した後、安楽死させ、すぐにイメージングを行った。2mLの平衡生理食塩水(BSS、Alcon;0065 0795-50)で眼を洗浄した。濾紙で目の周りから余分な液体を吸い取った。デジタル画像を取得し、中央角膜リング2mm内の平均蛍光強度をNIS Elements ソフトウェア(Nikon)で測定した。
組織収集
8日目の試験終了時に、左眼を無傷の結膜とともに摘出し、10%ホルマリンで固定し、室温で保存した。右眼を無傷の結膜とともに摘出し、最適切断温度(OCT)化合物に懸濁し、液体窒素で瞬間凍結した。
組織学及び過ヨウ素酸シッフ染色および結膜杯細胞(GC)測定
無傷の結膜を有する摘出されたマウスの眼を、10%ホルマリンで固定し、パラフィンに埋め込んだ。6マイクロメートルの切片を過ヨウ素酸シッフ(PAS)試薬で染色した。上結膜および下結膜のGC密度を、NIS Elements Basic Research顕微鏡イメージングソフトウェア(バージョン3.0;Nikon、Melville、NY)を使用して、10倍の対物レンズを使用して測定した。GC密度定量化を、群1、2、4、及び5のみで行った。
データ処理
データ収集及び分析
必要に応じて、試験物質情報、インライフデータ、及び生物分析データをデジタルファイルとして、又は紙で収集した。Graphpad Prism バージョン5.00を使用して、データと統計分析を実行した
試験偏差(逸脱)
元のプロトコールの試験デザインに偏差(逸脱)はなかった。
データおよび統計分析
対応のない(アンペアード)スチューデントt検定を使用して、GraphPad Prismソフトウェア(バージョン5.0)で統計分析を行った。p値<0.05の変化のみを統計的に有意であるとみなした。
結果
角膜透過性
角膜バリア機能に対する5%AAGPTMの有効性を評価するために、角膜透過性を8日目に測定した。8日目において、DSに暴露されたすべての試験群は、未暴露のマウスと比較して平均角膜透過性の増加を示し、DSに暴露されたが未治療のままのマウス、又はBSSビヒクルのみを投与されたマウスでは、その差が顕著であった(図1A及び1B;表2~6;対応のないスチューデントのt検定)。0.1%CsA-MiDROPSTMの投与により、未治療(未処置)マウスと比較して角膜透過性が大幅に低下した(図1
A及び1B;対応のないスチューデントのt検定)。BSSの投与は、未治療(未処置)のDS曝露マウスと比較して平均角膜透過性を低下させる効果はなかった(図1A及び1B;表2~6;対応のないスチューデントのt検定)。5%AAGPTMの投与は、BSS単独と比較して平均角膜透過性を低下させ、差は近づいたが、統計的有意性は得られなかった(図1Aおよび1B;表2~6;対応のないスチューデントのt検定)。
結膜の杯細胞密度もまた測定し、結果(図2左及び右)は5%AAGPTM(PKX-001)による治療(処置)が、乾燥ストレスによって引き起こされる杯細胞密度の減少を防止することを示すした。GC損失を、最終的な組織学的分析による眼表面損傷の尺度として定量化した。ストレスを受けていないマウスと比較して、DSに晒され、未治療のままとされたマウスでは、平均GC数が58.88から46.82に減少した(図2;**p=0.0012;対応のないスチューデントのt検定)。ビヒクルを投与したマウスと未治療のDS曝露マウスの間で、平均GC数に統計的な差はなかった(図2)。5%PKX-001を投与されたマウスは、DSに曝露された未治療のマウスとビヒクルを投与されたマウスの両方と比較して、平均GC密度が有意に高かった(図2;対応のないスチューデントのt検定)。
CD4+ T細胞浸潤
結膜上皮へのCD4+ T細胞浸潤は、DEDの一次臨床指標である。結膜上皮中のCD4+ T細胞の存在は、未治療のDED誘発マウスで有意に増加した(図4;*,p=0.0130;対応のないスチューデントt検定)。
ビヒクル投与はT細胞浸潤の減少に影響を及ぼさなかったが、5%PKX-001の両側局所投与はDS誘導マウスのT細胞浸潤を有意に減少させた(図4表7;***,p≦0.0001;対応のないスチューデントt検定)。
Figure 2023518179000112
Figure 2023518179000113
Figure 2023518179000114
Figure 2023518179000115
Figure 2023518179000116
Figure 2023518179000117
CD4+ T細胞浸潤アッセイの結果は、予想外に、好ましくない刺激に対する保護を提供することに加えて、AAGPTMが眼の炎症反応を減少させることに加えてT細胞反応を抑制することを示している。
実施例2
ドライアイ疾患の急性マウスモデルにおけるAAGPTMの2つの異なる用量の有効性評価
この試験の目的は、DEDの急性マウスモデルにおいて2%AAGPTM又は5%AAGPTMの局所投与の有効性を比較することによって、AAGPTMの用量範囲を調査することであった。別の目的は、DEDの急性マウスモデルにおいてAAGPTMの1日2
回投与又は1日4回投与の潜在的な治療効果を比較することであった。別の目的は、DED誘発後4日間毎日AAGPTMを投与することに対して、DED誘発前3日間及び誘発後4日間毎日投与されるAAGPTMの有効性を評価することであった。
略語リスト
BID 1日2回
BSS 平衡塩類溶液
DED ドライアイ疾患
DS 乾燥ストレス
OCT 最適切断温度
OGD オレゴン グリーン デキストラン
NS ノンストレス
QID 1日4回
RH 相対湿度
RT 室温
SOP 標準操作手順書
方法:
年齢及び体重が対等な雌のC57BL/6Jマウスを、表8に示すように8つの別々の群(arm)に分けた。4日目から8日目に、試験群2から8のマウスもまた、悪環境のチャンバー(低湿度でファンからの空気の流れが一定)に置かれ、スコポラミン臭化水素酸塩を4日目から7日目は午前8時30分、午前11時、午後2時、及び午後4時30分にて1日4回、及び8日目は午前8:30に1回、皮下注射して乾燥ストレス(DS)に晒し、動物をDSに晒し、急性DEDを誘発した。治療期間と頻度は試験群によって様々であった。群2のマウスは未治療(未処置)のままとした。群3のマウスには、4-7日目に、陽性対照である0.1%CsA-MiDROPSTMを1日2回両側局所投与した(Courseyら、Once-Daily Cyclosporine-A-MiDROPSTM for Treatment of Dry Eye Disease Translational Vision Science & Technology 2018;7:1-13)。群4のマウスは、1日目から7日目に5%AAGPTMの1日2回の両側局所投与を受けた。群5のマウスは、1日目から7日目にビヒクルBSSの両側局所投与を1日4回受けた。群6のマウスは、4~7日目に5%AAGPTMの両側局所投与を1日4回受けた。群7及び群8のマウスは、2%AAGPTM(群7)または5%AAGPTM(群8)のいずれかを、1~7日目に両側局所投与により1日4回受けた。
試験群への登録直前にベースラインでオレゴングリーンデキストラン(OGD)染色により角膜透過性を評価して、いずれかのマウスが除外基準を満たすかどうかを決定した。角膜透過性を、すべての試験群のマウス間の有効性を比較するために、8日目に再度測定した。
Figure 2023518179000118
試験対象
有効性評価
乾燥ストレスおよびスコポラミンによって誘発されたドライアイ疾患の急性マウスモデルにおける反復局所滴下後の角膜透過性を低下させるために、2%又は5%で処方されたAAGPTMの効果の時期を決定すること。
試験動物及び装置
試験品の調製及び保管
AAGPTMは、~500mgの粉末として提供され、到着後、-20℃で保管した。試験中、試験品を光から保護した。AAGPTMをBSSで調合し、次のように日々使用するアリコートに分注した:
1)AAGPTM粉末を-20℃から取り出し、乾燥チャンバーに入れ、~30分間室温に戻した。
2)必要量のAAGPTMを秤量し、効力値87.79%(AAGPTM ロット番号PD150709-1R)にて適切な容器に入れた。
3)最終必要容量の80%のビヒクル(BSS滅菌洗浄溶液、アルコン、カタログ番号0065079550)を添加した。
4)AAGPTMが完全に溶解するまで溶液を撹拌した。
5)pHを測定し、1N NaOH溶液をゆっくりとピペットで加えて5~8に調整した。初期および調整されたpH値を表9に示すように記録した。
6)AAGPTM製剤をメスフラスコに移し、ビヒクルを必要な最終容量まで加えて、正確な最終濃度を達成した。
7)最終溶液の浸透圧と粘度を測定し、表9に示すように記録した。
8)溶液を0.22μmGV(PVDF)フィルター(Millipore)を介して滅菌バイアルにろ過することにより滅菌し、そして投与のために日々使用するバイアルに分注した。
9)製剤は投与日まで4℃±2℃で保管した。投与当日、製剤を使用前に室温まで加温した。
Figure 2023518179000119
試験システム
種族、ストレイン、性別、年齢、体重、サプライヤー
種別:マウス
ストレイン:C57BL/6J
性別:メス
年齢幅:6週齢(試験施設に到着した時点)
体重:>15-25g
サプライヤー:ジャクソン ラボラトリーズ
試験動物数:64
スペア動物数:0
環境及び管理
ハウジング
DED誘発中のセクション7.2に記載される場合を除いて、全ての動物を、換気された棚の標準的な動物管理条件下に維持された大型ケージ内に3-5匹のグループで収容した。避難所、かじる材料、および巣の材料を、全てのケージに存在させた。
照明
12時間 明/12時間 暗、ただし、試験手順に対応するために通常のサイクル中に部屋の照明をオン/オフした場合を除く。
食料
全ての動物を認定されたローデントダイエット(齧歯動物の食事)5053にアクセスさせた。
水は自動散水装置を介して各動物に自由に与えた。この試験の結果を妨げると予想されるレベルの汚染物質が水中に存在していないことが知られている。
識別
動物は、追跡のために5桁のID番号を有する耳タグが与えられ、全ての動物情報をローカルのMS Accessデータベースに保存した。
試験グループへの割り当て
表1に示すように、投与開始前にマウスを試験群に無作為に割り当てた。
方法
試験デザイン
ベースライン:オレゴングリーンデキストラン(OGD)染色および定量化
1-7日目:ビヒクル(3μl容量)、QID(群5)、又は試験品(3μl容量)、QID(群7、8)又はBID(群4)の局所滴下(注入)
4-8日目:乾燥ストレスへの曝露(群2-8)
4-7日目:陽性対照(2μl/眼)の局所滴下(注入);BID(群3)
4-7日目:ビヒクル又は試験品(3μl/眼)の局所滴下(注入);QID(群6)
8日目:角膜透過性の定量化;将来の組織学的試験のための眼の摘出。
ドライアイ疾患(DED)の誘発
ドライアイ疾患を、乾燥ストレス(DS)への曝露により、6-8週齢のメスのC57BL/6Jマウスに誘発させた。動物を、DSの開始前に1週間、相対湿度(RH)55%に順応させた。DSを、スコポラミン臭化水素酸塩(0.5mg/0.2ml;S0929;Sigma-Aldrich、ミズーリ州セントルイス)を、OGD染色の1時間前に単回注射を行った8日目を除いて、試験全体を通して1日4回(午前8時30分、午前11時、午後2時、および午後4時30分)皮下注射することによって誘発させた。ファンからの一定の空気流を可能にするために両側に穴の開いたスクリーンを備えたケージにマウスを入れ、RHを20%に厳密に制御し、温度を環境チャンバーで25℃に維持した。動物を12時間の光サイクルで維持した。対照マウスは、強制的な空気通風に晒されることなく、55%RHの非ストレス(NS)環境で維持され、温度は別のチャンバーで25℃に維持した。
両側局所滴下
ビヒクル(BSS)またはAAGPTMの局所製剤を、群5、7、8では1日目から7日目まで毎日、群6では4日目から7日目まで、およそ午前8時30分、午前11時、午後2時、及び午後4時半に1日4回(QID)、容量3μl/滴下にて容積式ピペットを介して両眼に投与した。群4では、AAGPTMを同様の方法で投与したが、1日目から7日目までのおよそ午前8時30分頃と午後4時30分の1日2回(BID)のみ投与した。陽性対照の局所製剤(0.1% CsA-MiDROPSTM)は、4日目から7日目の毎日、およそ午前8時30分頃と午後4時30分の1日2回(BID)、容量2μl/滴下で投与した。手順のために、完全に覚醒した動物を首筋でやさしく拘束し、手順を実行する個人の人差し指と親指でまぶたを目からそっと引き離した。投与後、動物をさらに60秒間保持して、送達させる薬剤を完全に分散させた。
オレゴングリーンデキストラン(OGD)による角膜バリア機能の評価
オレゴングリーンデキストラン(OGD;ThermoFisher;D7172)の浸透により角膜染色を測定した。ベースライン評価では、0.5μLのOGDを両眼の角膜に滴下し、マウスを暗所に1分間収容した後、BSSで洗浄し、イメージング前にイソ
フルランで短時間麻酔した。8日目の角膜透過性評価では、0.5μLのOGDを両眼の角膜に滴下し、マウスをすぐに暗所に1分間収容した後、安楽死させ、すぐにイメージングを行った。2mLの平衡生理食塩水(BSS、Alcon;0065 0795-50)で眼を洗浄した。濾紙で目の周りから余分な液体を吸い取った。デジタル画像を取得し、中央角膜リング2mm内の平均蛍光強度をNIS Elements ソフトウェア(Nikon)で測定した。
組織収集
8日目の試験終了時に、左眼を無傷の結膜とともに摘出し、10%ホルマリンで固定し、室温で保存した。右眼を無傷の結膜とともに摘出し、最適切断温度(OCT)化合物に懸濁し、液体窒素で瞬間凍結した。
データ処理
データ収集及び分析
必要に応じて、試験物質情報、インライフデータ、及び生物分析データをデジタルファイルとして、又は紙で収集した。全ての情報をEyeCRO試験施設に保管した。Graphpad Prism バージョン5.00を使用して、データと統計分析を実行した
データおよび統計分析
対応のない(アンペアード)スチューデントt検定を使用して、GraphPad Prismソフトウェア(バージョン8.4.3)で統計分析を行った。p値<0.05の変化のみを統計的に有意であるとみなした。
結果
角膜透過性を8日目に測定して、以下を評価した:
1)ビヒクル対照と比較したAAGPTMの有効性、2)5%AAGPTMと比較した2%AAGPTMの有効性、3)DED誘発時に開始する治療(処置)と比較した、DED誘発前のAAGPTMによる前治療(前処置)の有効性、及び4)1日4回と比較した1日2回投与の有効性。
この試験では、非ストレスマウスと比較して、未治療(未処置)のDS曝露マウスにおいて有意に大きい角膜透過性によって示されるように、DEDの有意な誘発があった(図2A-B;***、p=0.0006;マン-ホイットニーt検定)。ビヒクル(BSS)治療(処置)は、角膜透過性に対する保護効果がなかった(p>0.05対DS対照)。AAGPTM治療(処置)群のそれぞれは、未治療(未処置)又はビヒクル治療(処置)群と比較して平均角膜透過性の低下を示した(図3A~B;表10)。5%AAGPTM、QID、又はBIDによる前治療(前処置)は、BSS対照と比較して平均角膜透過性が大幅に低下することを特徴とした(図3A-B;表10;*,p≦0.05;**p≦0.01;マン-ホイットニーt検定)。2%AAGPTM QID(前治療(前処置)あり)又は5%AAGPTM QID(前治療(前処置)なし)の投与もまた、BSSと比較して平均角膜透過性の低下と関連していたが、その差は統計的に有意ではなかった。陽性対照(0.1%CsA-MiDROPSTM)は、対照DS群と比較して角膜透過性を有意に低下さた(***p≦0.001;マン-ホイットニーt検定)。
Figure 2023518179000120
表11は、BSSビヒクル治療(処置)と比較した、各治療(処置)群の角膜透過性の減少率を示す。この表では、透過性の値はバックグラウンド(DSなし)レベルに正規化されており、減少率(%減少)は、各治療(処置)群において上昇した角膜透過性が正常(バックグラウンド)レベルに戻る程度を示している。5%及び2%のAAGPTM、QID投与の(前治療あり)は、BSS群で観察された透過性上昇の69.5%及び38.0%の減少によって特徴付けられた。5%AAGPTM(前治療あり)の低頻度(BID)投与は、透過性上昇の54.8%の減少と関連していた。前治療なしで、5%AAGPTMQID投与は39.4%の減少となった。陽性対照0.1%CsA-MiDROPSTMは、(無治療(無処置)DS5群と比較して)角膜透過性の上昇を91.3%抑制した。
Figure 2023518179000121
異なる治療計画を比較する場合、以下の観察を行うことができる:
5%のAAGPTMを1日4回、7日間送達した場合、2%のAAGPTMを1日4回、7日間送達した場合と比較して、より低い平均角膜透過性をもたらした(それぞれ585.5及び683.1の群平均透過性)が、しかしその差は統計的に有意ではなかった(表9及び12)。
3日間の前治療(前処置)期間を伴う5%AAGPTMQID投与は、前治療(前処置)なしの5%AAGPTMQID投与と比較して、より低い平均角膜透過性をもたらした(それぞれ585.5及び678.8の群平均透過性)が、しかしその差は統計的に有意ではなかった(表9及び12)。
平均角膜透過性もまた、5%AAGPTMを1日2回、7日間投与されたマウスと比較して、5%AAGPTMを1日4回、7日間投与されたマウスにおいて低かった(それぞれ585.5及び631.1の平均群透過性)が、しかしその差は統計的に有意ではなかった(表9及び12)。
角膜透過性のOGD染色によって測定されるように、DSに暴露されたが未治療(未処置)のままとされたマウスは、ストレスを受けていないマウスと比較して、有意なDEDの誘発を示した。BSSビヒクルの投与は、未治療(未処置)のDS曝露マウスと比較して、角膜透過性の低下に影響を与えなかった。5%AAGPTMを1日2回又は1日4回、7日間投与すると、ビヒクル投与と比較して、DS誘発角膜透過性が有意に低下した。2%AAGPTMを1日4回、7日間、又は5%AAGPTMを1日4回、4日間投与すると、ビヒクルと比較して角膜透過性が低下したが、その差は統計的に有意ではなかった。AAGPTM治療(処置)群全体で平均角膜透過性に統計的な差はなかった。
DEDのマウスモデルにおいて、5%AAGPTMは、治療(処置)が疾患誘発の3日前に始まり、疾患誘発後4日間続く場合、1日2回又は1日4回の局所投与後の角膜透過性を有意に低下させた。
Figure 2023518179000122
Figure 2023518179000123
Figure 2023518179000124
Figure 2023518179000125
Figure 2023518179000126
Figure 2023518179000127
Figure 2023518179000128
Figure 2023518179000129
好ましい実施形態を上述し、そして添付の図面に示したが、本開示から逸脱することなく変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。このような変更は、本開示の範囲内で構成される可能な変形例として考慮される。
The Ocular Surface, "The Definition and Classification of Dry Eye Disease: Report of the Definition and Classification Subcommittee of the International Dry Eye Workshop (2007)," 5)。 (2): 75-92 (2007)) Courseyら、Once-Daily Cyclosporine-A-MiDROPSTM for Treatment of Dry Eye Disease Translational Vision Science & Technology 2018;7:1-13

Claims (44)

  1. 治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患を治療又は予防する方法であって、
    a)一般式I:
    Figure 2023518179000130
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、
    は、H、AA、又はAA-AAを表し、
    は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
    AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
    Figure 2023518179000131
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表
    す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    そして、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000132
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000133
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000134
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物
    の有効量を前記対象の眼に投与する工程、
    を含む、方法。
  2. 前記対象がヒト対象である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記式Iで表される化合物が、式II:
    Figure 2023518179000135
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、及び
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
    Figure 2023518179000136
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
    及びRが、H又はCHである場合、
    は、
    Figure 2023518179000137
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000138
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000139
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表される化合物である、
    請求項1乃至2の何れか一項に記載の方法。
  4. 前記式Iで表される化合物が、式III:
    Figure 2023518179000140
    で表される化合物である、請求項1乃至3の何れか一項に記載の方法。
  5. 前記有効量が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLである、請求項1乃至4の何れか一項に記載の方法。
  6. 前記有効量が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記投与が、1日当たり少なくとも1回、2回、3回又は4回である、請求項1乃至5の何れか一項に記載の方法。
  8. 一般式I:
    Figure 2023518179000141
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、
    は、H、AA、又はAA-AAを表し、
    は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
    AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
    Figure 2023518179000142
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    そして、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000143
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000144
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000145
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、
    治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防のための使用。
  9. 前記対象がヒト対象である、請求項8に記載の使用。
  10. 前記式Iで表される化合物は、式II:
    Figure 2023518179000146
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、及び
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
    Figure 2023518179000147
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
    及びRが、H又はCHである場合、
    は、
    Figure 2023518179000148
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000149
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000150
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表される化合物である、請求項8乃至9の何れか一項に記載の使用。
  11. 前記式Iで表される化合物が、式III:
    Figure 2023518179000151
    で表される化合物である、請求項8乃至10の何れか一項に記載の使用。
  12. 前記使用が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLを用いる、請求項8乃至11の何れか一項に記載の使用。
  13. 前記使用が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLを用いる、請求項12に記載の使用。
  14. 前記使用が、1日あたり少なくとも1回、2回、3回又は4回である、請求項8乃至13の何れか一項に記載の使用。
  15. 治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防における使用のための、一般式I:
    Figure 2023518179000152
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、
    は、H、AA、又はAA-AAを表し、
    は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
    AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
    Figure 2023518179000153
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    そして、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000154
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000155
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000156
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物。
  16. 前記対象がヒト対象である、請求項15に記載の使用のための化合物。
  17. 前記式Iで表される化合物が、式II:
    Figure 2023518179000157
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、及び
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
    Figure 2023518179000158
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
    及びRが、H又はCHである場合、
    は、
    Figure 2023518179000159
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000160
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000161
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表される化合物である、請求項15乃至16の何れか一項に記載の使用のための化合物。
  18. 前記式Iで表される化合物が、式III:
    Figure 2023518179000162
    で表される化合物である、請求項15乃至17の何れか一項に記載の使用のための化合物。
  19. 前記使用が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLを用いる、請求項15乃至18の何れか一項に記載の使用のための化合物。
  20. 前記使用が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLを用いる、請求項19に記載の使用のための化合物。
  21. 前記使用が、1日あたり少なくとも1回、2回、3回又は4回である、請求項15乃至20の何れか一項に記載の使用のための化合物。
  22. 一般式I:
    Figure 2023518179000163
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、
    は、H、AA、又はAA-AAを表し、
    は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
    AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
    Figure 2023518179000164
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    そして、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000165
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000166
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000167
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、治療又は予防を必要とする対象におけるドライアイ疾患の治療又は予防のための薬剤の製造における使用。
  23. 前記対象がヒト対象である、請求項22に記載の使用。
  24. 式Iで表される化合物が、式II:
    Figure 2023518179000168
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、及び
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
    Figure 2023518179000169
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
    及びRが、H又はCHである場合、
    は、
    Figure 2023518179000170
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000171
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000172
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表される化合物である、請求項22乃至23の何れか一項に記載の使用。
  25. 前記式Iで表される化合物が、式III:
    Figure 2023518179000173
    で表される化合物である、請求項22乃至24の何れか一項に記載の使用。
  26. 前記使用が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLを用いる、請求項22乃至25の何れか一項に記載の使用。
  27. 前記使用が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLを用いる、請求項26に記載の使用。
  28. 前記薬剤が、1日あたり少なくとも1回、2回、3回又は4回使用するためのものである、請求項22乃至27の何れか一項に記載の使用。
  29. 治療又は予防を必要とする対象における、網膜変性疾患、眼の炎症、又はそれらの組み合わせの治療又は予防をする方法であって
    a)一般式I:
    Figure 2023518179000174
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、
    は、H、AA、又はAA-AAを表し、
    は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
    AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
    Figure 2023518179000175
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    そして、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000176
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000177
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000178
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物
    の有効量を前記対象の眼に投与する工程、
    を含む、方法。
  30. 前記対象がヒト対象である、請求項29に記載の方法。
  31. 前記式Iで表される化合物が、式II:
    Figure 2023518179000179
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、及び
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
    Figure 2023518179000180
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
    及びRが、H又はCHである場合、
    は、
    Figure 2023518179000181
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000182
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000183
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表される化合物である、
    請求項29乃至30の何れか一項に記載の方法。
  32. 前記式Iで表される化合物が、式III:
    Figure 2023518179000184
    で表される化合物である、請求項29乃至31の何れか一項に記載の方法。
  33. 前記有効量が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLである、請求項29乃至32の何れか一項に記載の方法。
  34. 前記有効量が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLである、請求項33に記載の方法。
  35. 前記投与が、1日当たり少なくとも1回、2回、3回又は4回である、請求項29乃至34の何れか一項に記載の方法。
  36. 前記網膜変性疾患が、加齢性黄斑変性症(AMD)、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症(RP)、網膜静脈閉塞症、網膜血管炎、又はサルコイドーシスである、請求項29乃至35の何れか一項に記載の方法。
  37. 一般式I:
    Figure 2023518179000185
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、
    は、H、AA、又はAA-AAを表し、
    は、OH、AA、又はAA-AAを表し、
    AA及びAAは、独立して非極性側鎖を持つアミノ酸を表し、そして
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここでR、R及びRのうちの2つはH、CH3、CHPh、CH(CH2、CHCH(CH又はCH(CH)CHCHから選択され、残りのR、R、R
    Figure 2023518179000186
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    そして、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000187
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CHPh、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000188
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、RはH、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H、CH、CH(CH、CHCH(CH、又はCH(CH)CHCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000189
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-グリコシド基又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)を表し、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表されるgem-ジフルオロ化C-グリコペプチド化合物、又は該一般式Iで表される化合物の薬学的に許容可能な塩基、酸との付加塩、水和物若しくは溶媒和物の使用であって、
    治療又は予防を必要とする対象における、網膜変性疾患、眼の炎症、又はそれらの組み合わせの治療又は予防のための使用。
  38. 前記対象がヒト対象である、請求項37に記載の使用。
  39. 前記式Iで表される化合物が、式II:
    Figure 2023518179000190
    {式中、
    Nは、1から5までの整数であり、及び
    、R、Rは、独立した基であり、
    ここで、R、R及びRのうちの2つは、H、CHから選択され、及び残りのR、R及びRは、
    Figure 2023518179000191
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’、NGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、そして
    及びRが、H又はCHである場合、
    は、
    Figure 2023518179000192
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、CH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’NH2、、NHGP’、NGP’GP”(ここでGP’及びGP”は独立して、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000193
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”、SR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、Bn、トシレート基、C(=O)-アルキル基、又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPはアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、Rは、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される)を表し、
    は、水素原子H又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表し、
    及びRが、H又はCHを表す場合、
    は、
    Figure 2023518179000194
    [式中、
    nは、3から4までの整数であり、
    Y、Y’は、独立した基であり、
    ここで、Y、Y’は、H、OR、N、NR’R”又はSR’’’を表し、
    ここで、Rは、H、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基又はアセタート基を表し、
    R’、R”は、独立してH、アルキル基、アリル基、ベンジル基、トシレート基、C(=O)-アルキル基又はC(=O)-Bnを表し、
    R’’’は、H、アルキル基、又はアセタート基を表し、
    は、H、CH、CHOH、又はCH-OGP(ここで、GPは、アルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される保護基を表す。)から選択され、
    は、OH、OGP’、NH、N、NHGP’又はNGP’GP”(ここで、GP’及びGP”は、独立してアルキル基、ベンジル基、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基、又はアセタート基から選択される。)を表し、
    は、水素原子又は遊離若しくは保護されたアルコール官能基を表す。]を表す。}で表される化合物である、
    請求項37乃至38の何れか一項に記載の使用。
  40. 前記式Iで表される化合物が、式III:
    Figure 2023518179000195
    で表される化合物である、請求項37乃至39の何れか一項に記載の使用。
  41. 前記使用が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約0.01mg/mL乃至約5mg/mLを用いる、請求項37乃至40の何れか一項に記載の使用。
  42. 前記使用が、前記式I、式II又は式IIIで表される化合物の約1mg/mL乃至約5mg/mLを用いる、請求項41に記載の使用。
  43. 前記使用が、1日当たり少なくとも1回、2回、3回又は4回である、請求項37乃至42の何れか一項に記載の使用。
  44. 前記網膜変性疾患が、加齢性黄斑変性症(AMD)、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症(RP)、網膜静脈閉塞症、網膜血管炎、又はサルコイドーシスである、請求項37乃至43の何れか一項に記載の使用。
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