JP2023517719A - 胴体部を有する編物製品に環状バンドを接合するための装置及び方法 - Google Patents

胴体部を有する編物製品に環状バンドを接合するための装置及び方法 Download PDF

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Abstract

本発明に係る布製環状バンド(FA)と、胴体部及び二つの脚片を有する編物製品(M)とを組み立てる方法は、環状バンドを、装着面を有する装着型(7)に装着する工程を有する。環状バンドは装着型に装着され、環状バンドの第一裾部が装着面の第一縁部に近接するようにされている。次いで、環状バンド(FA)の上方の装着型(7)の周りに、環状バンド(FA)の第一裾部(O1)に胴体部開放端部が整列するように編物製品(M)の導体部の一部が装着される。最後に、環状バンド(FA)の第一裾部(O1)と胴体部の開口縁部とを接合し、環状バンドが縫着された編物製品を有する衣服を装着型(7)から取り外す。【選択図】 図25

Description

本発明は、胴体部、一対の脚片、及び胴体部に縫い付けられる環状バンド、特に弾性バンドを備えた編物製品、特に編物衣服の製造装置に関する。
一対の脚片と、衣服着用時に腰を囲む典型的な弾性環状バンドで終端する胴体部を備えた典型的な衣服には、足つきタイツ、足なしタイツ及びパンティストッキングがある。最近の製造方法では、丸編み機を使用して胴体部及び脚片を一回の編み立て工程で製造するものがある。典型的には、弾性バンドと、胴体部及び脚片を備えた編物製品とは別々に製造され、その後、縫製される。
他の公知の方法によれば、編物製品は、二つの管状片を別々に編み、その後、その端部に対応部分を部分的に切断し、編物製品を形成するために縫製することによって製造される。各管状片は、弾性縁部を有する。二本の筒状片の弾性縁部を切断し、その後、縫い合わせることで、衣服の着用時に使用者の腰を囲む弾性バンドを形成する。
環状バンドと編物製品を接合する工程は、複雑で時間がかかる。この製造工程を高速化する目的で、国際特許公開WO2016/157055号は、手作業による組み立て作業を容易にする装置を開示している。この先行技術装置は、装着型及び伸張装置を備え、これらは相互に同軸の位置に持ってこられ、互いに向かって移動され、装着型が伸張装置によって画定された空間の中に入れられる。弾性環状バンド、又はストリップと、編物製品とを接合するための組立作業を容易にするために、この先行技術装置は、以下の工程を提供する。編物製品は、型に手作業で装着され、胴体部が装着型の装着側面を包むようにされる。環状ストリップ又はバンドを手作業で伸張装置にセットする。次いで、伸張装置は、環状バンドを引き延ばすために拡張する。その後、編物製品が装着された型を環状バンドの内側に挿入される。次いで、編物製品の装着型の周囲を囲む部分の周囲に付着する環状バンドを残したまま、伸張装置は取り外される。
上記文献には、バンドを伸張装置に装着するための装置も、環状バンドを編物製品の胴体部に縫い付けて得られた完成衣服を取り外すための装置も開示されていない。縫製システムも開示されていない。
先行技術装置は、環状バンドと編物とを接合するための組立作業の一部を簡略化するという限られた程度でしか作業者を補助しない。
さらに、上記先行技術文献に開示された方法の欠点は、環状バンド及び編物製品の両方を、伸張装置及び装着型に装着する前に裏返しにしなければならないことである。実際には、環状バンド及び編物製品は、編み機、典型的には丸編み機を用いて製造される。一度編まれると、それらは表面及び裏面を有する。編み機から出される時、半完成製品は、どちらも表面が外側、裏面が内側を向いている。完成した衣服は、環状バンドと、胴体部及び脚片からなる編物製品との表面を外側に向けた状態で着用される。縫製は、縫い目が衣服の表面から見えないように、即ち縫い目が内側になるように実行されるべきである。国際特許公開WO2016/157055に開示された装置を用いて、環状バンド及び編物製品を衣服の裏側に縫い目がくるように縫い合わせるためには、環状バンド及び編物製品の両方をあらかじめ裏返すことが必要である。そうしないと、縫い目が外に出てしまい、出来上がった服の表面から見えてしまう。環状バンド及び編物製品の両方を裏返す必要があるため、公知の装置を用いて行う組立工程が特に複雑になり、同工程の効率的な自動化も妨げられている。
従って、先行技術の一つ以上の欠点を克服し、又は少なくとも緩和して、環状バンドと編物製品の胴体部とを一緒に縫製する、即ち、組み立てるための、より効率的な方法及び装置が必要とされている。
一態様によれば、第1の裾及び第2の裾を備えた布製の環状バンドを、胴体部及び二つの脚片を有する編物製品に接合する方法が提供され、前記胴体部は、環状バンドの第一裾部に沿って環状バンドに接合されることを意図した開放縁部で終端している。
本方法では、以下の工程が順次行われる。
a)始めに、環状バンドを、装着型の軸線周りに延びる外側装着面を有する装着型に装着し、前記装着面は、第一境界と第二境界との間で区切られる。環状バンドは、環状バンドの第一裾部が装着面の第一境界付近にくるように、装着型に装着される。
b)次に、編物製品の胴体部の一部を、開放端が環状バンドの第一裾部と整列するように、環状バンド上で装着型の周囲に装着する。
c)その後、環状バンドの第一裾部と胴体部の開放端を接合する。
d)最後に、環状バンドが縫い付けられた編物製品を装着型から取り外す。
実施形態の詳細な説明から明らかになるように、この方法は、編み機によって製造される方法に関して、編物製品及び環状バンドを、それらを裏返しにする必要なしに、型に装着することを可能にするものである。配置及び工程順序は、環状バンドと編物製品との間の縫い目が完成した衣服の裏側に位置するようにされている。
本質的に、上記方法によって、バンド及び編物製品をあらかじめ裏返す必要がなく、その内側に縫い目のある完成品衣服を得ることができ、従って、従来技術の方法よりも大幅に短時間で行うことができる。
本発明による方法のさらなる特徴及び実施形態は、本明細書の不可欠な部分を形成する添付の特許請求の範囲、及び例示的な実施形態の以下の詳細な説明に記載されている。
幾つかの実施形態では、環状バンドを装着型に装着する工程は、
環状バンドに伸張装置を挿入する工程、
環状バンドを伸張装置に係合させ、伸張装置によって環状バンドを引き延ばし、環状バンドの内側に空間を形成する工程、
引き延ばされた環状バンドが適用された伸張装置と装着型とを互いに向かって移動させ、装着型を環状バンドによって画定された内側空間に配置させる工程、及び
環状バンドを伸張装置から装着型に移し、環状バンドを装着型の装着面に付着させ、伸張装置を装着型から離す方向に移動させる工程
を順に有する。
また、前記環状バンドの外周面に、互いに間隔をあけた少なくとも二か所で付着する係合部材によって、前記環状バンドを係合する工程、
係合部材によって環状バンドを持ち上げて、重力で環状バンドを開く工程、
一対のほぼ平行な位置決めローラを環状バンドに挿入する工程、
位置決めローラを互いから遠ざける方向に動かすことによって環状バンドを拡げ、環状バンドを係合部材から解放する工程、及び
位置決めローラ間で、伸張装置を環状バンドに挿入した後、環状バンドを一対の位置決めローラから伸張装置に移す工程
を追加で設けることができる。
係合部材によって環状バンドを係合する工程は、環状バンドの外周面を、係合部材と協働するか又はその一部である粘着テープに付着させる工程を有し得、また、
好ましくは、環状バンドを係合部材から解放する工程は、環状バンドを粘着テープに対して移動させる工程を有し得る。
幾つかの実施形態では、環状バンドを二つの位置決めローラ上に角度を付けて位置決めする工程が提供される。これは、例えば、二つの位置決めローラを同期して回転させ、環状バンドに設けられた基準マークとそのマークを検出するセンサによって、環状バンドの所望の角度位置を検出することによって達成され得る。
別の態様によれば、第一裾部及び第二裾部を有する布製環状バンドと、胴体部及び二つの脚片を有する編物製品とを接合するための装置が提供され、前記胴体部は、環状バンドの第一裾部に沿って環状バンドに接合されることを意図した開放縁部で終端する。前記装置は、少なくとも、装着型を備え、該装着型は、その軸線の周りに延びる外側の装着面を有し、前記装着面は、第一の境界及び第二の境界間で区切られている。装置の生産性を向上させるために、好ましくは、複数の装着型が設けられ、前記複数の装着型は、複数のステーションを順次通過するようそれらを搬送する装置に支持される。前記装置は、例えば、垂直回転軸線の周りを回転するカルーセルであり得る。
さらに、該装置は、有利には、環状バンドを受け取り、拡げるように適合された伸張装置を有し得る。伸張装置及び装着型は、伸張装置を装着型の装着面の周囲に配置し、環状バンドを装着型の装着面上に解放するように、一方が他方に対して移動可能である。また、収容スペースから個々の環状バンドを取り出し、伸張装置に自動的に装着するためのピックアップ装置が設けられる。
本発明は、以下の説明及び本発明の非限定的な実施形態を示す添付図面に従うことにより、より良く理解されるであろう。
本明細書に記載の装置によって接合される前の、環状バンドFA及び編物製品Mを備えたタイツの形態の衣服を模式的に示している。 本明細書に記載の装置によって接合された後の、環状バンドFA及び編物製品Mを備えたタイツの形態の衣服を模式的に示している。 本発明に係る装置の平面図である。 図2の装置の斜視図であり、この図では環状バンドを装着するための装着ステーションが省略されている。 図2の装置の斜視図であり、この図では環状バンドを装着するための装着ステーションが省略されている。 環状バンド装着ステーションの斜視図である。 環状バンド装着ステーションの側面図である。 装着ステーションに配置された、環状バンドを取るためのピックアップ装置の斜視図である。 図6のピックアップ装置の側面図である。 図6及び図7のピックアップ装置の正面図である。 ピックアップ装置のローラ及び各支持スライドの上方から見た斜視図である。 ピックアップ装置のローラ及び各支持スライドの下方から見た斜視図である。 伸張装置と、環状バンドを伸張装置から装着型に移送するための押圧部材との斜視図である。 図6~図8のピックアップ装置によって収納スペースから環状バンドを取り出す際の動作シーケンスを示す図である。 図6~図8のピックアップ装置によって収納スペースから環状バンドを取り出す際の動作シーケンスを示す図である。 図6~図8のピックアップ装置によって収納スペースから環状バンドを取り出す際の動作シーケンスを示す図である。 一対の電動ローラに環状バンドを移送するために位置決めされたピックアップ装置の斜視図である。 伸張装置上に移送される環状バンドを準備するために相互離間位置にある図13の電動ローラの斜視図である。 環状バンドを伸張装置から装着型に移送するための操作工程を示す斜視図である。 環状バンドを伸張装置から装着型に移送するための操作工程を示す斜視図である。 装着型の正面から見た斜視図である。 装着型の背面から見た斜視図である。 環状バンドを伸張装置から装着型に移送する工程の間の装着型、伸張装置及び部材の相対位置を示す、部分切断斜視図である。 環状バンドが装着型に装着された状態を示す図17と類似の斜視図である。 編物製品を装着する工程中、装着型上の環状バンドをブロックするためのブロッキングパッドの斜視図である。 環状バンドが装着型に装着された状態のパッドと装着型の相対的な位置を示す図21に類似の斜視図である。 編物製品が装着型に装着される状態を示す斜視図である。 編物製品が装着型に装着される状態を示す斜視図である。 環状バンドと編物製品が装着される装着型の断面図である。 縫製ステーションにおける把持ユニットの正面から見た斜視図である。 縫製ステーションにおける把持ユニットの背面から見た斜視図である。 図26及び図27の把持ユニットの断面図である。 把持ユニットによって係合された装着型を有する縫製ステーションの斜視図である。 (A)~(H)は縫製作業の流れを示す図である。 衣服を装着型から取り外す取外しステーションの斜視図である。 (A)~(S)は、衣服を装着型から取り出すための取り外し作業の流れを示す図である。
図1A及び図1Bは、別々に編まれた後、本明細書に記載の装置によって接合される編物製品Mと環状バンドFAとによって構成されるタイツの形態の衣服を概略的に示している。より具体的には、図1Aでは、環状バンドFA及び編物製品Mは、縫製される前の相互に分離した状態で示されており、図1Bでは、これら二つの部材が組み合わされて完成品衣服Iを形成した状態が示されている。
環状バンドFAは、第一裾部O1と第二裾部O2とを備えている。編物製品Mは、二つの脚片Gと胴体Cとを備えている。胴体部は開放縁部MAで終端し、この縁部は環状バンドFAの二つの裾部のうちの一方、詳細には、第一裾部O1に、接合、即ち縫合されるものとする。環状バンドFAを編物製品Mに縫い付けた後、胴体部Gの開口縁部MAと環状バンドFAの裾部O1とを結合する縫い線LCを有する衣服Iが得られる。符号DとRは、環状バンドAと編物Mの両方について、表面と裏面、即ち、衣服Iの着用時に外側に残るべき面(D)と内側に残るべき面(R)を示している。縫い線LCは、縫い目が衣服Iの内側になるように行われる。図1に模式的に示した衣服Iは一例に過ぎず、本明細書に開示した方法及び装置により他の衣服、例えば図1に図示したものよりかなり短い脚片を有する衣服も製造できることは理解されたい。
図2~図4を参照すると、環状バンドFAと編物製品Mとを一緒に縫製するための装置1は、二つの主要部分を備え、これらは、環状バンドを装着型に装着するように構成された装着ステーション3と、その上に、互いに等しいより多くの装着型7が配置された移動部材5とで構成され、前記装着型7は、装着ステーション3を通り、編物製品を装着し、編物製品をバンドへの縫合し、衣服の取り外す操作を行う別のステーションを通って順に移送される。図示の実施形態では、移動部材5は、垂直軸線A-Aの周りを階段状に回転するように適合されたカルーセルのように構成されている。他の実施形態では、装着型7は、異なる移動部材、例えば、可撓性無端コンベヤによって移動される。
図面を簡単にするために、環状バンドを装着するための装着ステーション3は、図2では模式的にのみ表され、図3A及び図3Bでは省略されている。装着ステーション3の詳細及びその動作は、図4~図16に示されている。
図示の実施形態では、七つの装着型7と七つのステーションが設けられており、装着型7は、カルーセル5によってステーションを通って順次搬送される。ステーションの数及び装着型7の数は、図示されたものとは異なる場合があることを理解されたい。

「装着ステーション3」
次に、図4~図16を参照して、カルーセル5に設けられた装着型7の一つに環状バンドを装着する機能を有する装着ステーション3について詳細に説明する。装着ステーションが実行する動作サイクルは後述する。図17~図33を参照して、装着ステーションの後に配置された様々なステーションと、これらのステーションで行われる操作について説明する。
装着ステーション3は、カルーセル5の径方向外側に配置された軸受構造体9を備えている。軸受構造体9には、環状バンドFAのスタックを収納するための収納スペース11が設けられている(図10~図13)。収納スペース11の容量を大きくするために、スタックは互いに隣接している。軸受構造体9には、スライド13が設けられており、該スライド13は、収納スペース11から個々の環状バンドFAを取り出し、各装着型7に環状バンドFAに装着する後述の伸張装置に環状バンドFAを移送するように適合されたピックアップ装置15を担持している。符号17はガイド部材を示し、このガイド部材に沿ってスライド13は二重矢印f13に従って移動可能である。矢印f13による動作により、収納スペース11に配置された複数のスタックPの一方又は他方から環状バンドFAを取り出し、ピックアップ装置で取り出した個々のバンドFAを伸張装置へ搬送することができる。
軸受構造体9には、第二ガイド部材19が固定されており、これに沿って、伸張装置21及び押圧部材23が、二重矢印f21及びf23に従って、互いに独立して移動可能になっている。さらに、伸張装置21は、図5、図9、図15及び図16に二重矢印f21xで模式的に表されるように、水平ガイド部材19と直交する垂直軸線(D-D、図19参照)周りに回転可能である。以下、伸張装置21及び押圧部材23の詳細について説明する。
ピックアップ装置15は、図4、図6、図7、図8、図8A及び図8Bに詳細に示されている。図示の実施形態では、ピックアップ装置15は、収納スペース11から個々の環状バンドFAを係合するように適合された係合部材25と、係合部材25から環状バンドFAを受け取り、環状バンドFAを後述の伸張装置21へ移送する一対の電動位置決めローラ27とを備えている。位置決めローラ27は、各水平軸線B-Bの周りに、一致した方向にそれぞれ回転するように適合されている。図示実施形態では、各位置決めローラ27は、各モータ、例えば典型的には、符号29で示される電子制御電気モータによって回転駆動される。
二つの位置決めローラ27は、方向f27xに沿ってお互いに向けて及びお互いから離れる方向に動くように移動可能であり、それにより、相互の中心間距離を変化させることができる。図6、図8、図8A及び図8Bでは、ローラ27の中心間距離は最小である。また、ローラ27は、ガイド部材17と平行な二重矢印f27yに従って移動可能である。ローラ27がスライド13から独立して支持されている場合、f27yによる動きは、スライド13のf13による動きから独立し得る。ローラ27は、例えば、ガイド部材17と一体で、それと平行なガイド部材33に沿って矢印f27yに従って移動可能なスライド31によって支持され得る。スライド31は、ガイド部材33と直交するガイド部材35を担持し、その上をローラ27と各モータ29を支持する支持キャリッジ37がスライドし、ローラ27が矢印f27xに従って移動することを可能にする。矢印f27xに従ったローラ27並びに各キャリッジ37及びモータ29の動きは、二つのローラ27について対称的に、一対のリニアアクチュエータ38、例えば空気圧シリンダ・ピストンアクチュエータによって付与される。
スライド31上には、キャリッジ37及び各位置決めローラ27の矢印f27xに従った動きを制御するアクチュエータも搭載されている。スライド31は、スライド13と共に矢印fl3方向に沿って前後に移動する。また、スライド31はスライド13に対して二重矢印f27yに従って移動し、その結果、位置決めローラ27は、以下に説明する目的のために、スライド13に対してガイド17及び33と平行に並進し得る。図8Aにおいて、符号39は、スライド13に対するローラ27及びそれらを担持するスライド31の矢印f27yに従った動きを制御するアクチュエータを示している。
係合部材25は、スライド13に担持されており、従って、二重矢印f13に従って移動可能である。図示の実施形態では、係合部材25は、ラック41及びピニオン45を備えた機構を用いて、二重矢印f41に従って垂直方向に移動可能なヘッド41を備え、前記ピニオン45はアクチュエータ、例えば電気モータ47によって回転される。ヘッド43は、粘着テープ55を巻解くたまの巻解きリール51及び巻戻すための巻戻しリール53を支持している。符号49は、巻戻しリール53を回転駆動するモータを示している。粘着テープ55の経路は、寸法の小さい二つの下側ガイドローラ57の周囲を延びている。下側ガイドローラ57間に構成される粘着テープ55のセグメントは、図10、11及び12のシーケンスを参照して以下に説明するように、収納スペース11に収納されたスタックPの一つに配置された第一環状バンドFAを粘着によって係合するために使用される。
上述した伸張装置21及び押圧部材23は、図9、図15及び図16に詳細に示されており、これらの図面では、表現を明確にするために、隣接する部材が削除されている。伸張装置21及び押圧部材23によって形成されるユニットは、図9及び図16ではカルーセル5の側から、図15ではその反対側、即ち位置決めローラ27の側から示されている。
図9、図14、図15、及び図16から明らかなように、伸張装置21はリング59を備え、該リングに伸張要素61が固定されている。図示実施形態では、伸張要素は、フィンガ61の形態であり、枢動レバー63を介してリング59に接続されている。図14に示すように、複数のフィンガ61は接近して配置されている。ここで、フィンガ61は、最大往復接近の位置をとり、伸張装置21の軸線、即ちリング59の軸線の近傍に配置されている。フィンガ61は、伸張装置21に配置された環状バンドFAを拡げるために、相互に間隔をあけた位置(図9、図15及び図16)まで離れる方向に動かされる。フィンガ59の互いに向かう動きと離れる動きは、伸張装置21のアクチュエータ65(図9)により制御される。
押圧部材23は、伸張装置21のリング59と同軸線の位置を取り得るリング67を備えている。押圧部材23のリング67は、リング67の軸線の周りに周方向に配置され、例えば複数の空気圧シリンダ・ピストンアクチュエータ71によって、又は他の方法で制御されて径方向に移動可能な複数の押圧要素又はパッド69を担持している。図示の実施形態では、各パッド69に対応してアクチュエータ71が設けられている。
上述した装着ステーション3は、カルーセル5に取り付けられた七つの装着型7のそれぞれに、個々の環状バンドFAを装着するために使用される。好ましくは、装着型7は、互いに等しく、図17及び図18では、そのうちの一つが単独で示されている。
装着型7は、中心回転軸線C-Cの周りに実質的に円形の延長部を有する。各装着型7は、円盤状部分を有し、そこから好ましくはほぼ円筒状の側壁が延び、前記側壁は、装着面75とも呼ばれる外面75を外部に画定する。円筒壁73は、径方向に対向する二箇所で、装着面75を中断する一対の凹部又は開口部77によって中断されている。装着面75は、第一境界75.1及び第二境界75.2を有する。
装着型7は、例えば適切な支持軸受けを介して、吸引管79に空転可能に支持されている。吸引管79は、各直立体81を介してカルーセル5に固定されている。符号83は、装着型7が吸引管79に対して軸線C-Cの周りに回転しないように停止させるための停止装置を示している。吸引管79は、内部に有孔シート又はメッシュフィルタ87が設けられた上部接続部85を備えている。装着型7の構造及びそれがチューブ79の下端部に空転支持される方法は、図19の部分断面斜視図からよりよく理解され得る。
装着ステーション3の構造を説明したので、以下では、環状バンドFAが、その後の編物製品Mへの縫い付けのために装着型7に装着される工程を説明する。該プロセス及びそれを構成する一連の動作は、図10~16及び19を参照すると、よりよく理解できる。
まず、収納スペース11から環状バンドFAがピックアップ装置15によって取り出される。この目的のために、ピックアップ装置15は、スライド13によってスタックPの上方に位置決めされ、そこから環状バンドFAが取り出されることになる。ピックアップ装置は、係合部材15のヘッド41を持ち上げた状態に維持しておくことで位置決めされる(図10)。係止部材15のヘッド41が環状バンドFAを取り出すべきスタックPの上方にある時、ヘッド41は、粘着テープ55がガイドローラ57によって環状バンドFAの上面に押し付けられるまで下降される(図11)。このようにして、粘着テープ55は、ガイドローラ57によって環状バンドFAの外面に押し付けられ、この外面が粘着テープ55に互いに間隔をおいた2箇所で付着されるようにする。
その後、ヘッド41が持ち上げられる(図12)。粘着テープ55に付着した環状バンドFAは、係止部材25のヘッド41とともに持ち上げられ、重力によって開くので、ほぼ円形の配置をとる。ここで、矢印f27yに従った動きにより、スライド13、従ってヘッド41を静止させたまま、図13に示すように、位置決めローラ27が環状バンドFAに挿入される。
次いで、図14に示すように、環状バンドFAを引き伸ばすために、二重矢印f27xに従って位置決めローラ27を互いに離れる方向に移動させる。モータ29によって二つの位置決めローラ27を一致した方向に回転させると、環状バンドFAは図14に示す矢印に従って動き始める。前記動作は、時計回り、反時計回り、どちらでもよい。この動作の目的は、位置決めローラ27に対して環状バンドFAを角度的に位置決めすることにある。正しい位置決めのために、環状バンドFAには、センサ89(図8及び図13)によって検出可能なマークMX(図14)が設けられ得る(図8及び13)。センサ89によって検出されたマークMXが所望の位置にある時にモータ29を停止させるための信号が発生され、位置決めローラ27の動作は停止される。得られた角度位置によって、環状バンドFAを、その後の編物Mへの縫製のために正しい位置で装着型7に装着することができる。
環状バンドFAが正しく位置決めされると、それは伸張装置21の上に移される。このため、伸張装置21は、図14に示すように、初期状態では、フィンガ61が引っ込んだ位置、即ち、伸張装置21の軸線に最大に接近した位置で互いに隣接した状態にある。フィンガ61が位置決めローラ27の間に挿入されると、フィンガ61が拡大し、位置決めローラ27が再び互いに向かって移動する。その結果、環状バンドFAは、図15に示すように、伸張装置21のフィンガ61上に移され、引き延ばされた状態で維持され、多角形の引き延ばされた状態に配置される。この配置では、伸張装置21は、圧力部材23から間隔をあけて配置され、その間にカルーセル5によって装着ステーション3と整列した位置にされた装着型7の一つの周りに配置され得る。
図15から明らかなように、環状バンドFAを伸張装置21から装着型7に移送するために、最初に、伸張装置21を垂直軸線の周りに、即ち、伸張装置21のリング59の垂直直径と一致する軸線の周りに回転させることが必要である。この軸線は図19にのみ示され、符号D-Dで示されている。
伸張装置21は、径方向垂直軸線D-Dの周りに180°回転するとともに、ガイド19に沿って移動しながら、図16に示す位置に達するまで押圧部材23に向けて移動される。フィンガ61の径方向の位置は、圧力部材23のリング67の内側に規定された空間に、それと干渉することなく入ることができるような位置である。これらの動作が行われた時、伸張装置21、押圧部材23及び環状バンドFAは、図16に示すような位置関係にある。なお、この図面では、表現をわかりやすくするために、装着型7を省略している。しかしながら、最終的な位置は、図19の断面斜視図に示すように、伸張装置21のフィンガ61によって係止された環状バンドFAが、装着型7の装着面75の周囲にあるような位置である。
この時点で、押圧要素又はパッド69は、アクチュエータ71によって径方向内側、即ち装着型7の軸線に向かって動かされ、この位置で伸張装置21の軸線と圧力部材23の軸線とに一致する。パッド69が装着型7の装着面75に当たる位置まで持ってこられると、環状バンドFAは装着面75に押し付けられ、伸張装置21が押圧部材23から離れ、かつ、装着型7から離れる方向に移動し、従って、フィンガ61が外れ、弾性体又はストレッチ生地からなる環状バンドFAが、装着型7の装着面75に完全に付着することが可能になる。パッド69の装着型7の表面75に対する圧力は、環状バンドFAを保持するのに十分な圧力であり、伸張装置21のフィンガ61とともに取り外されるのを防止することができる。このため、表面75及びパッド69には、適切な摩擦係数が採用される。
この時点で、パッド69は、径方向外側に移動して、装着型7から離れる。今までリング67で装着型7を囲んでいた押圧部材23は、ガイド19に沿って並進しながら装着型7から遠ざかる。このようにして、環状バンドFAが装着された装着型7は、後述する後続のステーションに搬送され得る。
図20は、環状バンドFAが装着され、前記環状バンドの弾性効果により装着面75に保持された状態の装着型7を示している。
環状バンドFAを装着型7に装着するための装着ステーションの後に、編物製品Mを装着型7に装着するための装着ステーションが設けられる。編物製品Mを装着するためのこの装着ステーションは、図2、3A及び3Bにおいて符号91で示されている。

「編物を装着するための装着ステーション91」
以下、編物製品Mを装着するための装着ステーション91について、図21~図25を具体的に参照しながら説明する。
吸引ダクト93は、編物製品Mを装着するための装着ステーション91に関連しており、吸引ダクト93は、カルーセル5の軸線A-Aと同軸の垂直セグメント、水平セグメント、及び吸引口95で終端する第二垂直セグメントを有し、前記吸引口95は、装着ステーション91内に順に位置する各装着型7の接続部85と相互作用する。このようにして、装着形7を介して吸引を発生させることができる。
図示の実施形態では、吸引ダクト93は、カルーセル5の回転軸線A-Aの周りに、ある角度回転し、その円軌道の所定の角度だけ各装着型7に追従するように構成されている。前記角度は、一般に、機械の連続する二つのステーション間の角度距離に相当する。このようにして、吸引ダクト93は、順番に、編物製品Mが装着型7に装着される角度位置を達成する前に、装着ステーション91を達成しなければならない各装着型7の吸引管79と相互作用する。この角度位置は図2の平面図に示されており、符号91で示されている。吸引ダクト93は、例えば、図2において装着ステーション91内に示されている型の直上流に配置された装着型7の位置まで、即ち図2に示す位置90まで、反時計方向に回転する。これは、環状バンドFAを装着するための装着ステーション3から編物製品Mを装着するための装着ステーション91に移動しながら、各装着型7が到着する中立ステーションである。
吸引ダクト93には、アクチュエータ99、例えば、シリンダ・ピストンアクチュエータの制御下で径方向に移動可能なブロッキングパッド97が関連付けされており、前記ブロッキングパッド97は、装着型7に予め装着されている環状バンドFAをブロックする機能を有し、従って、編物製品Mの装着中にバンドが誤って動くことを防止する。
有利な実施形態では、ブロッキングパッド97は、中立ステーション90から編物製品Mを装着するための装着ステーション91へのダクトの往復回転運動に追従するように、吸引ダクト93と一体的に軸線A-Aの周りに移動可能である。
吸引ダクト93及びブロッキングパッド97が装着ステーション91から中立ステーション90に、又はその逆に角度運動するおかげで、吸引ダクト93及び吸引チューブ79を介した吸引作用と、編物製品Mを装着型7に装着する工程に関するブロッキングパッド97の作用を見込むことが可能になる。
軸線A-A周りの回転運動は、リニアアクチュエータ、例えばシリンダ・ピストンアクチュエータ101によって吸引ダクト93及びブロッキングパッド97に付与される。選択的に、軸線A-A周りの回転運動は、吸引ダクトが一緒に回転するように一時的に結合されたカルーセル5によって及ぼされ得る。この場合、ダクト93を装着ステーション91から再び中立ステーション90に毎回持っていくために、リニアアクチュエータ101が設けられる。
図22は、ブロッキングパッドが作動する時の動作を示したものである。ブロッキングパッドは、装着面75の第一の境界75.1を押圧し、摩擦によって環状バンドFAを装着型7上の正しい位置に維持する。図22において、吸引口95は、装着ステーション91にある装着型7に関連する吸引チューブ79の接続部85と共働するようになるまでアクチュエータ103によって下降させられる。吸引口95の昇降動作(二重矢印f95による)により、吸引ダクト93を吸引管79と相互作用させることが可能になり、また、吸引ダクト93を吸引管79から解放して各装着型7を次のステーションに移動させることを選択的に行うことができる。
各環状バンドFAが装着された装着型7が装着ステーション91にあり、かつ、ブロッキングパッド95及び吸引ダクト93を介した吸引が作動されると、作業者は、図23及び24に示すように、編物製品Mを手動で装着することが可能である。このため、装着型7は、吸引管79及び吸引ダクト93に接続された中央吸引口105を有する。作業者は、中央の吸引口105に編物Mの脚片Gを挿入し、胴体部Cを除く編物製品M全体を吸引管79に進入させる。グリッド又はメッシュフィルタ87は、カルーセル5と一緒に装着型7と一体的に回転する側から編物製品Mが抜けるのを防止する。胴体部Cの端部のみが、裏返され、その開放端MAを環状バンドFAの第一裾部O1にほぼ一致させた状態で配置される。図25は、装着方7に装着された環状バンドFAと編物製品Mを備えた装着ステーション91における装着型7の断面を示す図である。前記断面は、装着型7の軸線C-Cを含む垂直面に従って切断されている。
上記したように環状バンドFAと編物製品Mの両方が装着型7に装着されると、装着型はカルーセル5によって後述の縫製ステーション107に向かって移動される。

「縫製ステーション107」
縫製ステーションでは、特に図2の平面図及び図29の斜視図に示すように、カルーセル5の外部に複数の部材が設けられる。
次に、縫製ステーションの構成要素及びその動作について、図2、27~29及び30(A)~30(H)を具体的に参照して説明する。図30(A)~30(H)のシーケンスには、環状バンドFAと編物製品Mとを縫い合わせるために行われる種々の動作が詳細に示されている。
より具体的には、カルーセル5の外側の縫製ステーション107には、把持ユニット109が設けられており、この把持ユニットは、縫製ステーション107に順に配置される装着型7と共働する。以下により詳細に説明するように、把持ユニット109の機能は、装着型7に係合してそれを回転させ、縫製中に編物製品M及び環状バンドFAを装着型上の所定の位置に維持することである。装着型7の回転動作により、縫製装置111を介して、環状バンドFAの裾部O1を編物製品Mの開口縁部MAに沿って縫製することが可能になる。
把持ユニット109は、軸受構造115に回転可能に支持されたドラグヘッド113を備えている。線E-Eは、ドラグヘッド113の水平回転軸線を示す。ドラグヘッド113は、回転軸線E-Eの周りに配置された複数のセクタ又はプライヤ117からなり、アクチュエータ119、例えば空気圧シリンダ-ピストンアクチュエータによって作動し、軸線E-Eの方向に半径方向にプライヤ117を移動させる。
ドラグヘッド113は、ベアリング121を介して空転可能に支持され、ベルト125を介してモータ123により回転駆動され、軸線E-E回りに回転する(特に図28参照)。ドラグヘッド113が回転する際にアクチュエータ119に空気圧を供給するための回転ジョイント127が設けられている。
ドラグヘッドは、ドラグヘッド113及び各モータ123が支持されているスライド133の移動を制御するアクチュエータ131によって制御され、二重矢印f113に従って軸線A-Aに対して径方向に移動するように設けられている。
縫製ステーション107で行われる動作は、図30(A)~図30(H)のシーケンスに示されており、以下に簡単に説明する。図30(A)において、環状バンドFA及び編物製品Mを有する装着型7は、縫製ステーション107のドラグヘッド113に整列されている。縫製装置111は、ドラグヘッド113の前方にある。ドラグヘッド113は、プライヤ117が装着型7を囲むまでカルーセル5の回転軸線A-Aに向かって径方向に移動し、縫製装置111は径方向外側に並進して装着型7に向かって移動する(図30(B)参照)。
次いで、ドラグヘッド113のプライヤ117を装着型7に対して閉じ、縫製装置111を装着型7に向かって移動させる(図30(C)参照)。図30(D)には、環状バンドFA及び編物製品Mの胴体部を軸線A-Aに向かってスライドさせて、必要に応じて、縫製を容易にするために装着面の第一境界75.1から突出する環状バンドFA及び編物製品Mの布部分を増加させるための、ドラグヘッド113の更なる径方向内方への動きが示されている。また、縫製装置111は、さらに装着型7に向けて移動される。
図30(E)は、縫製中の縫製ステーション107における、様々な部材の相対的な位置関係を示している。縫製は、モータ123によりドラグヘッド113を軸線E-E回りに回転させることにより行われる。ドラグヘッド113は、環状バンドFA及び編物製品Mが装着された装着型7を、縫製装置111に対して回転駆動する。回転中、縫製装置111は縫製を行う。この回転を得るために、今までアクチュエータ83によって回転を阻止されていた装着型7は、同じ装着型の軸線の周りに空転させるように解放され得る。
図30(F)では、縫製装置が離れて、チェーンを切断し、その後の操作のために装着型7を回転させて正しく位相合わせすることを可能にする。図30(G)では、ドラグヘッド113のプライヤ117は、装着型7がアクチュエータ83によって再びロックされた後、その回転を防止するために開いている。
最後に、図30(H)に示すように、ドラッグヘッド113及び縫製装置111が装着型7から完全に離れ、装着型が、カルーセル5の回転を通じて、後続の取外しステーション135に移送されるようにすることを可能にする。取外しステーション135の構成要素と動作は後述する。

「取外しステーション135」
次に、完成衣服Iを装着型7から取り外すための取外しステーション135の構造について、図31、図32(A)及び図32(B)を最初に参照しながら説明する。図31は、装着型7がそこに配置された取外しステーション135の斜視図である。図32(B)は、カルーセル5の回転軸線A-Aを含む垂直面に沿った図である。図32(A)は、図32(B)の図の面と直交する平面に沿った図であり、表現の簡略化のため、取外しステーション135の一部の構成要素は省略されている。図32(A)~図32(S)に示すシーケンスは、以下に説明する取外しステーション135で実行される動作を示している。
取外しステーション135は、軸受構造体137を備え、該軸受け構造体137には、環状バンドFAと編物製品Mとからなる装着型7に装着された衣服Iを係合し、装着型7から衣服Iを取り外すための部材が担持されている。
より具体的には、軸受構造体137には、弾性バンドFAが縫い付けられた編物製品Mを取り外すための二つの取外し部材139が設けられている。二つの取外し部材は、それぞれ二対の取外しフィンガ139によって構成され、又はこれらを備えている。以下、符号139は、二対の取外しフィンガを具体的に示している。これらの対は、互いに水平方向に移動可能であり、二つの取外し部材の一部となって、互いに向かって移動したり、離れたりするように構成されている。前記フィンガは、軸受構造体137によって運ばれるクロスバー141に沿って移動可能であり、このクロスバーには、二対のフィンガ139が搭載されるキャリッジ143のスライド用にガイド142が固着されている。アクチュエータ145、例えば空気圧シリンダ-・ピストンアクチュエータは、二つのキャリッジ143のお互いに向けての移動及びお互いから離れる方向への移動を制御し、従って、二対のフィンガ139の方向f139における移動を制御する。各キャリッジ143には、パッド147がヒンジ結合されており、各対のフィンガ139と共働している。各パッドは、各キャリッジ143によって支持されたアクチュエータ149、例えば空気圧シリンダ・ピストンアクチュエータによって、一対のフィンガ139に押し付けられ、又はそこから離れるように制御される。
クロスバー141は、ガイド153に沿って移動可能なスライド151によって支持されている。二重矢印f151は、クロスバー141と直交する方向であり、カルーセル5の回転軸線A-Aに対して径方向であるスライド151の移動方向を示している。スライド151の動作は、軸受構造体137に固定されたモータ155によって制御される。
軸受構造体137上には、一対の取外しローラ157が支持されており、これらは互いに平行であり、水平軸線を有する。取外しローラ157は、軸線F-Fを有する垂直柱161によって支持されたクロスバー159によって支持されている。モータ163を介して、垂直柱161は、クロスバー159を軸線F-Fの周りに回転させる。
次に、取外しステーション135で行われる取り外すべき装着型7から衣服を取外しするための動作について、図32(A)~図32(S)のシーケンスを参照しながら説明する。
上記に示したように、図32(A)及び図32(B)は、取外しステーション135及びその内部に配置された装着型7の二つの図を示している。表現をより明確にするために、装着型7に関連する機械的構造は、取外しローラ157及び各軸受構造体と同様に省略されている。図32(A)及び図32(B)に示す工程では、フィンガ139及びパッド147は、広がった位置にあり、装着型7の外側、即ち、装着型7よりも軸線A-Aから大きな距離の位置にある。この間隔をあけた位置によって、装着型7を取外しステーション135に挿入することが可能になる。
次いで、スライド151は、カルーセル5の回転軸線A-A上に向けて並進され、図32(C)に示すように、フィンガ139及びパッド147を、装着型7とカルーセル5の回転軸線A-Aの間、即ち装着型7の背後の位置に持ってくる。この位置において、キャリッジ143は互いに向かって移動して二対のフィンガ139を互いに向かって移動させ、一方、パッド147は、各フィンガ139に対して間隔を置いた位置にある。図32(D)に示すように、このキャリッジ143の互いに向けての移動に続いて、フィンガ139は、装着型7の装着面75の理想的な延長部を構成する円筒面の内部に位置し、一方、パッド147は、この円筒面の外側に位置する。
図32(E)では、フィンガ139が装着型7の円筒壁73の内側に位置するまでスライド153は反対方向に移動し、一方、パッド147は円筒壁73の外側に横向きに配置されている。装着型7の角度位置は、凹部77がフィンガ139と整列するような角度であることに留意されたい。これにより、キャリッジ143の対称的な動きを通して、フィンガ139が互いに離れる方向に動くことが可能になる。この移動に伴い、フィンガ139は、図32(F)に示すように、凹部又は開口部77を通過して、円筒壁73及び装着面75の外側に移動する。パッド147は、まだフィンガ139から離れている。この一対のフィンガ139の伸張動作により、環状バンドFA及び編物製品Mの胴体部Cは、フィンガ139上で引き伸ばされ、装着型7の装着面75から一部離間する。
図32(G)に示す後続の工程では、パッド147がアクチュエータ149によって作動され、フィンガ139に押し付けられ、その結果、環状バンドFA及び編物製品Mによって形成された衣服Iが二対のフィンガ139に対して挟み込まれる。
この時点で、フィンガ139及びパッド147が装着型7の外側にあるので、スライド151は、装着型7から離間した図32(H)及び図32(1)に示す位置まで、カルーセル5の回転軸線A-Aから離れるように径方向外側に移動され得る。こうして、衣服Iは、装着型7の装着面75から取り外され、一方、環状バンドFA及び編物製品Mの胴体部Cは、パッド147によってフィンガに押し付けられたフィンガ139によって係合されたままである。脚片Gは、まだ吸引管79の内部にある。フィンガ139と装着型7との間に形成される空間には、軸受構造体133に回転可能に支持されたロッド165を挿入することが可能である。ロッド165は、アクチュエータ、例えば空気圧シリンダ・ピストンアクチュエータ167によって制御される水平軸線(図32(J)の矢印f165)周りに回転し、垂直位置(図32(A)~32(I))から水平位置へ移動し得る。
図32(J)に示す位置から、ロッド165及びアクチュエータ167が搭載されたスライド169の移動により、ロッド165は垂直方向下方に移動する。符号171はガイドを示し、これに沿ってスライド169が移動する。この下降動作(図32(L)及び図32(M)の矢印f165X)により、脚片Gが吸引管79から完全に取り外される。
図32(N)、図32(O)及び図32(P)は、スライド151の更なる移動を示し、これに続いて、環状バンドFA及び編物製品Mの胴体部Cが取外しローラ157上に動かされる。図32(P)に示す位置に到達すると、パッド147及びフィンガ139は衣服Iを解放することができ、こうして衣服Iは取外しローラ157に移送される。パッド147をフィンガ139から離し、フィンガを各垂直軸線の周りに回転させることにより取外しが行われる。
図32(Q)では、衣服Iが取外しローラ157上に移されている。編物製品Mとそれに縫い付けられた環状バンドFAとによって形成された衣服Iが取外しローラ157上に移されると、図32(R)に示すように、フィンガ139及びパッド147がカルーセル5の回転軸線A-Aに向かう動きを通じて取外しローラ157から遠ざかり、図32(S)に示すように、取外しローラ157は軸線F-Fの周りを回転し、衣服を作業者に差し出すか、又は、衣服を、例えば、脚片Gのつま先を閉じる後続の処理ステーションに搬送するコンベアに送る。
1 装置
3 装着ステーション
5 移動部材:カルーセル
7 装着型
9 装着ステーション軸受構造体
11 環状バンドFA用収納スペース
13 ピックアップ装置のスライド
15 ピックアップ装置
17 スライド13のガイド
19 伸張装置21及び押圧部材23のガイド
21 伸張装置
23 押圧部材
25 係合部材
27 位置決めローラ
29 ローラ27のモータ
31 ローラ27のスライド
33 スライド31のガイド
35 ローラ27のガイド
37 ローラ27及びモータ29用支持キャリッジ
38 キャリッジ37のリニアアクチュエータ
39 アクチュエータ
41 係合部材のヘッド部
43 ラック
45 ピニオン
47 ヘッド部41の移動用電動モータ
49 粘着テープ用モータ
51 巻解きリール
53 巻戻しリール
55 粘着テープ
57 粘着テープ55をガイドするための小ガイドローラ
59 伸張装置21のリング
61 伸張装置21のフィンガ
63 フィンガ61のレバー
65 伸張装置21のアクチュエータ
67 押圧部材23のリング
69 パッド
71 パッド69のアクチュエータ
73 装着型7の円筒壁
75 装着面
75.1 装着面の第一境界
75.2 装着面の第二境界
77 壁73の凹部又は開口
79 吸引管
81 型及び吸引管の支持用直立体
83 装着型7の回転を停止するための停止アクチュエータ
85 吸引管79の連結部
87 メッシュフィルタ
89 バンドFA読取センサ
90 中立ステーション
91 装着型7に編物製品Mを装着するための装着ステーション
93 吸引ダクト
95 吸引口
97 ブロッキングパッド
99 ブロッキングパッド97のアクチュエータ
101 吸引ダクト93の回転作動アクチュエータ
103 吸引口のアクチュエータ
105 装着型7の中央吸引口
107 縫製ステーション
109 把持ユニット
111 縫製装置
113 ドラグヘッド
115 ドラグヘッド113の支持構造体
117 ドラグヘッド113のプライヤ又は可動部分
119 プライヤ117のアクチュエータ
121 ヘッド113の支持ベアリング
123 ヘッド113のモータ
125 ベルト
127 回転ジョイント
131 アクチュエータ
133 ドラグヘッド113の支持スライド
135 取外しステーション
137 取外しステーション内の軸受構造体
139 取外しフィンガ:取外し部材
141 フィンガ139の支持クロスバー
142 フィンガ139のガイド
143 フィンガ139のキャリッジ
145 フィンガ139のアクチュエータ
147 パッド
149 パッド147のアクチュエータ
151 クロスバー141の支持スライド
153 スライド151のガイド
155 スライド151のモータ
157 取外しローラ
159 取外しローラ157の支持クロスバー
161 取外しローラ157の軸受柱
163 取外しローラ157の回転モータ
165 ロッド
167 ロッド165のアクチュエータ
169 ロッド165のスライド
171 スライド169のガイド
A-A カルーセル5の軸線
FA 環状バンド
P 環状バンドFAのパイル
B-B ローラ27の軸線
C-C 装着型7の軸線
D-D 伸張装置21の垂直回転軸線
M 編物製品
D 衣服の表面
R 衣服の裏面
I 衣服
MX 環状バンドFAのマーク
MA 開口縁部
E-E ドラグヘッド113の回転軸線
F-F 取外しローラの回転軸線

Claims (31)

  1. 第一裾部(O1)及び第二裾部(O2)を備えた布製環状バンド(FA)と、胴体部(C)及び二つの脚片(G)を有する編物製品(M)とを組み立てる方法であって、
    前記胴体部が、第一裾部(O1)に沿って環状バンド(FA)に接合するための開放縁部(MA)で終端している前記方法において、
    該方法が、
    環状バンド(FA)を、装着型(7)の中心回転軸線(C-C)の周りに延びるほぼ円筒形の外側装着面(75)を有する装着型(7)に装着する工程であって、前記装着面(75)が第一境界(75.1)及び第二境界(75.2)の間に区画され、環状バンド(FA)の第一裾部(O1)が装着面の第一境界(75.1)の近くにくるように前記環状バンドを装着型(7)に装着する工程と、
    前記開放縁部(MA)を前記環状バンド(FA)の第一裾部(O1)と整列させた状態で前記編物製品(M)の胴体部(C)の一部を前記環状バンド(FA)に重ね合わせた装着型(7)の周囲に装着する工程と、
    環状バンド(FA)の第一裾部(O1)と胴体部(C)の開口縁部(MA)とを接合する工程と、
    環状バンド(FA)が縫い付けられた編物製品(M)を装着型(7)から外す工程と
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記装着型(7)に環状バンド(FA)を装着する工程が、
    環状バンド(FA)に伸張装置(21)を挿入する工程と、
    環状バンド(FA)を伸張装置(21)に係合させ、伸張装置(21)により環状バンド(FA)を引き伸ばして環状バンドの内側に空間を形成する工程と、
    引き伸ばされた環状バンド(FA)が適用された伸張装置(21)と装着型(7)とを互いに向かって移動させ、装着型(7)が環状バンド(FA)によって区画された内側空間に配置させる工程と、
    環状バンド(FA)を伸張装置(21)から装着型(7)に移し、環状バンドを装着型(7)の装着面(75)に付着させる工程と、
    伸張装置を装着型(7)から離す方向に動かす工程と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 環状バンド(FA)の外面に、互いに間隔をあけた少なくとも二箇所で付着する係合部材(25)によって、環状バンド(FA)を係合する工程と、
    係合部材(25)によって環状バンド(FA)を持ち上げ、重力により環状バンド(FA)を開かせる工程と、
    環状バンド(FA)にほぼ平行な一対の位置決めローラ(27)を挿入する工程と、
    位置決めローラ(27)を互いに離間させるように動かすことによって環状バンド(FA)を引き伸ばし、環状バンドを係止部材(25)から解放し、伸張装置(21)を環状バンド(FA)に挿入した後、位置決めローラ(27)の間で、環状バンド(FA)を一対の位置決めローラ(27)から伸張装置(21)に移し替える工程と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 係合部材(25)によって環状バンド(FA)を係合する工程が、環状バンド(FA)の外面を、係合部材(25)と共働するか、又はその一部である粘着テープ(55)に付着させる工程を有し、
    環状バンド(FA)を係合部材(25)から解放する工程が、好ましくは、環状バンド(FA)を粘着テープ(55)に対して移動する工程を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 二つの位置決めローラ(27)を同期して回転させることにより、環状バンド(FA)を二つの位置決めローラ(27)に角度的に位置決めする工程と、
    環状バンド(FA)につけられたマーク(MX)と、マーク(MX)の検出に適合したセンサ(89)とを用いて環状バンド(FA)の望ましい角度位置を検出する工程と
    をさらに有することを特徴とする請求項3又は4記載の方法。
  6. 環状バンド(FA)を伸張装置(21)から装着型(7)に移す工程が、
    装着型(7)の軸線(C-C)に向かって径方向に移動可能な複数のパッド(69)を、伸張装置(21)の周囲で、かつ、前記伸張装置によって係合される環状バンド(FA)の外側に配置する工程と、
    パッド(69)を装着面(75)に向かって径方向に移動させ、パッド(69)によって、環状バンド(FA)を装着面に対して押圧する工程と、
    伸張装置(21)を装着型から遠ざける方向に動かすことによって、環状バンド(FA)を押圧パッド(69)で装着面(75)に維持しながら、環状バンド(FA)から伸張装置を外す工程と
    を備えていることを特徴とする請求項2~5の何れか一項に記載の方法。
  7. 伸張装置(21)によって環状バンド(FA)を引き伸ばす工程が、
    環状バンド(FA)に、互いに隣接する複数の伸張要素(61)を挿入する工程と、
    伸張要素(61)を相互に離れる方向に動かし、伸張装置(21)の軸線の周りに互いに間隔をあけ、環状バンド(FA)で伸張要素(61)を外側から取り囲んでそれに付着させる工程と
    を備えていることを特徴とする請求項2~6の何れか一項に記載の方法。
  8. 装着型(7)の周りに編物製品(M)の胴体部(C)の一部を装着する工程が、
    載置面(7)とほぼ同芯の吸引口(105)に、編物製品(M)の脚片(G)を挿入する工程と
    装着型(7)の周囲の胴体部(C)の一部を裏返す工程と、
    装着面(75)に装着された環状バンド(FA)に前記裏返した部分を当てる工程と
    を備えていることを特徴とする請求項1~7の何れか一項に記載の方法。
  9. 環状バンド(FA)をブロッキングパッド(97)によって装着型(7)に対してブロックし、環状バンド(FA)を装着面(75)に対して所定の位置に維持する工程
    をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 環状バンド(FA)の第一裾部(O1)を胴体部(C)の開放縁部(MA)に接合する工程が、
    装着型(7)を装着型(7)の軸線(C-C)の周りに回転させる工程と、
    装着型(7)と共働する縫製装置(111)によって胴体部(C)の開放縁部(MA)を環状バンド(FA)に縫合する工程と
    を有することを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の方法。
  11. 装着型(7)の回転の間、装着面(75)の周りに周方向に配置された複数のプライヤ(117)によって装着型(7)に対して環状バンド(FA)及び胴体部(C)をブロックした状態に維持し、装着面(75)に環状バンド(FA)及び胴体部(C)を押し付ける工程を備え、
    前記プライヤー(117)が、好ましくは電動で駆動され、装着型(7)をその軸線(C-C)周りの回転駆動する
    ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 環状バンド(FA)が縫い付けられた編物製品(M)を装着型(7)から取り外す工程が、
    装着面(75)を規定する装着型(7)の側壁(73)の内側に一対の取外し部材を挿入する工程と、
    装着面(75)の開口部(77)を通過して取外し部材(139)を互いに離れる方向に移動させ、取外し部材(139)上で編物製品(M)及び環状バンド(FA)を引き伸ばす工程と、
    取外し部材(13)及び装着型(7)を互いに離れる方向に軸線方向に移動させ、それによって、装着型(FA)から編物製品(M)及び環状バンド(FA)を取り外す工程と
    を備えていることを特徴とする請求項1~11の何れか一項に記載の方法。
  13. 第一裾部(O1)及び第二裾部(O2)を備えた布製環状バンド(FA)を、胴体部(C)及び二つの脚片(G)を有する編物製品(M)に接合する装置であって、前記胴体部が、環状バンド(FA)の第一裾部(O1)に沿って環状バンドに接合することを意図した開放縁部(MA)で終端している装置において、
    その中心回転軸線(C-C)の周りに延びるほぼ円筒形の外側装着面(75)を有する少なくとも一つの装着型(7)であって、前記装着面(75)が、第一境界(75.1)及び第二境界(75.2)との間で区切られている装着型(7)と、
    環状バンド(FA)を受け取りかつ引き伸ばすように適合された伸張装置(21)であって、該伸張装置(21)及び装着型(7)が、一方が他方に対して移動可能であり、伸張装置(21)を装着型(7)の装着面(75)の周りに配置し、かつ環状バンド(FA)を装着型(7)の装着面(75)上に解放するようにされた伸張装置(21)と、
    個々の環状バンド(FA)を収容スペース(11)から取り出し、それらを伸張装置(21)に装着するように適合されたピックアップ装置(15)と、
    装着型(7)と共働して、装着型(7)上に配置された環状バンド(FA)と編物製品(M)とを一緒に縫製するように適合された縫製装置(111)であって、装着型(7)及び縫製装置(111)は、その軸線(C-C)の周りに装着型(7)を回転することによって縫製を行うように構成された縫製装置(111)と、
    環状バンド(FA)が縫製された編物製品を装着型(7)から取り外すための取外し装置と
    を備えていることを特徴とする装置。
  14. ピックアップ装置(15)が設けられ、環状バンド(FA)を装着型(7)に装着する装着ステーション(3)と、
    編物製品(M)を装着する装着ステーション(91)と、
    縫製ステーション(107)と、
    一緒に縫い付けられた編物製品(M)及び環状バンド(FA)を取り外す取外しステーション(135)と
    が順に配置され、
    装着型(7)が配置される移動部材(5)を有し、
    前記移動部材(5)が、装着型(7)を、連続する複数のステーションを通して順次移動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 移動部材(5)上にさらなる複数の装着型(7)が配置され、装着型は互いに等しく、複数のステーションを通って選択的かつ順次移動する
    ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 移動部材が、垂直軸線(A-A)を中心に回転するカルーセル(5)によって構成されている
    ことを特徴とする請求項14又は15に記載の装置。
  17. ピックアップ装置(15)が、
    収納スペース(11)内の環状バンド(FA)に係合するように適合された係合部材(25)と、
    中心間距離が変化するほぼ平行な一対の位置決めローラ(27)と
    を備え、
    前記係合部材(25)及び一対の位置決めローラ(27)が、位置決めローラ(27)を係合部材(25)によって係合された環状バンド(FA)に挿入するように、互いに相対移動するように適合されている
    ことを特徴とする請求項13~16の何れか一項に記載の装置。
  18. 位置決めローラ(27)がモータ駆動され、各回転軸線の周りを回転する
    ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
  19. 環状バンド(FA)上のマーク(MX)を検出するように適合されたセンサ(89)を備え、
    前記位置決めローラ(27)が、前記センサ(89)によって生成された信号を通じて制御される電動駆動システム(29)を用いて回転駆動され、環状バンド(FA)を位置決めローラ(27)に対して角度を付けて位置位置決めする
    ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
  20. 前記係合部材(25)が、係合部材(25)によって支持された粘着テープのリール(51)から巻解かれた粘着テープ(55)の一部を位置決めする位置決めシステムを有し、
    前記粘着テープが、環状バンド(FA)をグリップするものである
    ことを特徴とする請求項17~19の何れか一項に記載の装置。
  21. 係合部材(25)が、環状バンド(FA)を収容する収納スペース(11)に向かって、及びそこから離れる方向に動き、収納スペース(11)から個々の環状バンド(FA)を取り出して位置決めローラ(27)の前に置くように制御される
    ことを特徴とする請求項17~20の何れか一項に記載の装置。
  22. 係合部材(25)及び位置決めローラ(27)が、伸張装置(21)に向かって及び離れる方向に移動可能なスライド(13)によって支持され、
    位置決めローラ(27)がスライド(13)に対してその軸線に平行に移動可能であり、
    スライド(13)が、好ましくは、水平方向に従って移動可能であり、
    収納スペース(11)がスライドの軌道の下方に設けられている
    ことを特徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 伸張装置(21)が、
    交互に取るように構成された複数の伸張要素(61)を備える、請求項13から22のうちの1つ以上に記載の装置。
    伸張装置(21)の軸線の近くで相互に隣接して配置される相互隣接位置と、
    伸張装置(21)の軸線の周りに相互に間隔を空けて配置される相互離間位置と
    を交互に採るように構成された複数の伸張要素(61)を備え、
    前記伸張要素(61)が、相互隣接位置において、ピックアップ装置(15)によって係合された環状バンド(FA)の中に挿入されるように適合され、
    前記伸張要素(61)が、相互離間位置において、環状バンド(FA)を伸張状態に保ち、環状要素(FA)の内側に、装着型(7)の装着面(75)の周りに環状バンド(FA)と伸張要素(61)を同心状に配置するのに十分なスペースを形成するよう適合されている
    ことを特徴とする請求項13~22の何れか一項に記載の装置。
  24. 伸張装置(21)が、ピックアップ装置と装着型(7)との間での移送動作と、ピックアップ装置(15)と装着型(7)とを選択的に向かい合わせるように、伸張装置の軸線に直交し、かつ、移送動作方向に直交する軸線周りの回転動作を有する
    ことを特徴とする請求項13~23の何れか一項に記載の装置。
  25. 伸張装置(21)と装着型(7)との間に介在され、伸張装置(21)及び装着型(7)が、環状バンド(FA)が伸張装置(21)から装着型(7)に移送される相互位置にある時に、装着型(7)とほぼ同心の位置を取るために装着型(7)の軸線(C-C)に平行に移動するように適合された押圧部材(23)を備え、
    前記押圧部材(23)が、伸張装置が装着型(7)の装着面(75)の周りに配置された時に、伸張装置(21)によって係合された環状バンド(FA)を装着型(7)の装着面(75)に対して押圧するように適合された複数の環状配置パッド(69)を備えている
    ことを特徴とする請求項13~24の何れか一項に記載の装置。
  26. 装着型(7)が、装着面(75)によって囲まれた吸引口(105)を有する
    ことを特徴とする請求項13~25の何れか一項に記載の装置。
  27. 装着型(7)が、軸受構造体によってその軸線(C-C)の周りに回転可能に支持され、
    停止部材(83)が、回転を停止するために、その軸線(C-C)の周りの装着型(7)の回転を選択的に防ぐように適合されている
    ことを特徴とする請求項13~26の何れか一項に記載の装置。
  28. 編物製品(M)が装着型(7)に装着される装着ステーション(91)において、装着型(7)に対して作用するように適合されたブロックパッド(97)をさらに備え、
    前記ブロックパッド(97)が、編物製品(M)が前記装着型に装着される時に、装着型(7)上の定位置に環状バンド(FA)を維持するように適合されている
    ことを特徴とする請求項13~27の何れか一項に記載の装置。
  29. プライヤ(117)が縫製装置(111)と関連付けられ、
    前記プライヤが、その軸線の周りに円周方向に配置され、装着型(7)がプライヤ(117)と同軸に配置される時に、装着型(7)の周りに円周方向に配置され、装着型(7)の装着面(75)を押圧し、胴体部(C)及び環状バンド(FA)を装着面(75)の所定の位置に維持するように適合されている
    ことを特徴とする請求項13~28に記載の装置。
  30. プライヤ(117)が、その回転軸線の周りに回転するようにモータ駆動され、縫製中に装着型(7)を同プライヤと一体的に回転駆動する
    ことを特徴とする請求項29に記載の装置。
  31. 取外し装置が、互いに向かって、かつ、互いに離れる方向に移動するように相対的に移動可能であり、かつ、装着面(75)によって囲まれた容積中に挿入されるように装着型(7)に対して移動可能な一対の取外し部材(139)を備え、
    前記装着面(75)が、取外し部材(139を、装着面(75)によって囲まれた容積の内側から装着面の外側に移動することを可能にする開口(77)を有する
    ことを特徴とする請求項13~30の何れか一項に記載の装置。
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