JP2007532229A - ソックス等の管状編物品を取扱う機械 - Google Patents
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Abstract
本機械は、物品(M)を移送する少なくとも1つの管状部材(377)と、前述の物品が大量に入れられる容器(301)と、前述の容器から個々の物品を取り上げるピックアップ部材(305)と、物品の送給経路と、前述の経路に沿って物品の方向付けを識別する検知手段(329)と、物品の一端部を伸拡して開き、前述の物品を前述の管状部材上に装着する伸拡装置とを具備する。また、前述の経路に沿った物品の送給方向に対して、第1端部が第2端部よりも前方になるように方向付けされた物品を排除する部材(341)、及び前述の送給方向に対して、第2端部が第1端部よりも前方になるように方向付けされた物品を前述の伸拡装置に向けて送給する部材も提供する。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
本発明は、ソックス又はその他の管状編物品を取扱う、特にソックスをミシンにかける前の作業を行う機械に関する。
男性用及び女性用のソックスを製造する上で、大きな労働負担を強いる最も複雑な作業の1つは、つま先の縫製である。実際、ソックスは通常、丸編機で両端部が開いた形に製造されて送出される。両端部は、弾性のある端部又はバンド部、及びその後に縫製又はかがり作業によって閉じられるつま先部である。
より格式の高い製品では、つま先はかがりによって手作業で閉じられる。しかしながらこの作業は製品の最終コストの大きな負担であり、それために特別な製品にだけ行われ、ますます少なくなっている。
機械縫製は完成品のコストを下げるが、つま先が開いているソックスは、手作業でミシンのガイドへ挿入することから、なお高い労力負担を要する。様々な装置が工夫され、縫製に先立つ作業の少なくとも一部は簡素化及び自動化されている。しかしながら、満足できる結果はまだ得られていない。
米国特許第5,040,475号は、バスケット内に大量に入れられたソックスを取り上げ、それらを自動的に、続いてミシンと協働する管状部材に装着する複雑な機械について記載している。この機械は特に複雑でコスト高である。
ソックスを処理してつま先の縫合を行うための別の装置が、米国特許第6,209,363号、米国特許第6,003,345号、米国特許第6,158,367号、米国特許第5,165,355号及びイタリア特許出願第FI2002A000224号に記載されている。
本発明の目的は、ソックスを取扱うための、特にそれらを縫製に合わせて自動的に準備するための、先行技術による機械に比べより簡便、かつより信頼性の高い機械を製作することである。
以下の本文を読むことで当業者に明らかになるであろう様々な目的及び利点は実質的に、物品を移送するための少なくとも1つの管状部材と、前述の物品が大量に入っている容器と、前述の容器から個々の物品取り上げるピックアップ部材と、物品の送給経路と、前述の送給経路に沿って物品の方向を識別する検知手段と、物品の一端部を伸拡し、前述の管状部材上に前述の物品を装着する伸拡装置とを具備する機械を用いて得られる。機械はまた、前述の経路に沿った物品の送給方向に対して第1端部を第2端部より前方に方向付けした物品を排除する部材、及び前述の送給方向に対して第2端部を第1端部より前方に方向付けした物品を、前述の伸拡装置に向けて移送する部材も具備する。
その結果、他の公知機械とは異なり、本発明による機械は物品を正しい方向に配置するための複雑な部材を有さず、物品は管状移送部材上に装着するために整然と配置され、さらに物品を様々な機械ステーションを経て移送する。さらに簡便なものでは、機械は、物品の(無作為な)方向付けを認識して正しく方向付けして移送された物品だけを取扱い、それ以外のものは排除して容器に戻す。
以下の説明から明らかになるように、物品の正しい方向付けはそれに対して行われる動作及び機械の構造に依存する。
可能性のある構成では、ピックアップ手段によって取り上げられた物品は、弾性バンド部が係合されて、伸拡され、管状部材に直接装着されるが、このとき、それに沿って方向付けが検知される送給経路の後方位置にある物品の端部がバンド部の場合、物品は正しく方向付けされている。この場合、バンド部を後方に方向付けして、すなわちバンド部を送給方向に対してつま先部より後方に方向付けして送給される物品は全て取り上げられて管状部材上に装着されるが、そうでないものは排除されることになる。
本機械の異なる実施形態では、物品の正しい方向付けは、物品のタイプに依存し、その結果、物品に対して行われるその後の動作に依存する。この場合、正しく方向付けされた物品は、これら物品がシングル丸編機から送出されたのか、又はダブルシリンダ丸編機から送出されたのかどうかにより、バンド部が先端部になっているか、又はつま先部が先端部になっているかの状態で送給されたものとなる。
したがって、一般には「第1端部」は、物品のタイプ及び機械のタイプにより、つま先部又はバンド部のどちらかを指す。
統計学的には、物品のほぼ半数が正しく方向付けされて送給され、残り半数が正しくない方向を示すため排除しなければならず、十分な製造率を達成するために、幾つかの例では2つ以上のピックアップ部材を備える、すなわち多重、例えば二重、三重又は四重にピックアップ部材を備えることが望ましいだろう。
多重ピックアップ部材に代えて、又はこれと組合わせて、正しく方向付けされた物品を保存するマガジンを備えてもよい。
本発明の可能な実施形態では、検知手段がピックアップ部材の軌道に沿って配置され、前述のピックアップ部材は、第2端部を第1端部より前方に(すなわち、つま先部を弾性バンド部よりも前方に)方向付けした物品を保持し、第1端部を第2端部より前方に方向付けした物品を容器内に排除するよう制御されている。
この場合、ピックアップ部材は好ましくは垂直軌道に沿って移動するよう配置されるだろう。
本機械のさらなる構成では、物品の送給経路に沿ってコンベアを配置することができ、ピックアップ部材によって前述の容器から取り上げられた物品がこのコンベア上に置かれる。この場合、検知手段を前述のコンベアに沿って都合よく配置することができる。都合よくは、前述のコンベアと組合わせて、ある位置から物品の送給経路に沿った容器まで伸長する、例えば空気式の再循環経路を備えることができる。物品を選択的な位置に在る容器内に落とす手段を再循環経路に配置して、次のサイクルでピックアップ部材によって正しく取り上げられ易くすることができる。
本機械は、複数の管状移送部材を担持する軸(例えば水平な、又は垂直な)の周りを回転する組立体を具備し、様々な機能を有する複数のステーションを経て、管状移送部材を段階的に前進させることが好ましい。それらを構成するステーション及び部材の数とタイプは、異なってもよい。あらゆる動作が自動的に行われることが好ましいのは明らかであるが、ステーションの一部を機械のオペレータが交換することもできる。
可能な形態では、機械はその中に伸拡装置が配置されているローディングステーションを具備する。ローディングステーションは、物品の弾性バンド部の少なくとも1組の保持要素を具備でき、前述の保持要素は互いに向かって、及び互いから離れるように移動できるように互いに関して移動可能であり、前述の保持要素は前述の管状物品の弾性バンド部を係合してこれを開き、前述の伸拡装置によって取り上げる準備をする。保持要素の組は2組以上であってよく、複数の伸拡装置と協働できる。又は、そして好ましくは、伸拡部材は1組であり、1組の保持要素、又は2組以上の保持要素から管状物品を取り上げるよう作成される。
別の局面によれば、本発明は第1端部及び第2端部を有する管状編物品を作業ステーションに送給する方法に関し、かかる方法は、
容器内に無作為に入れられた複数の物品から個々の物品を取り上げるステップと、
送給経路に沿って物品を作業ステーションに向かって送給するステップと、
各物品について、前述の第1及び前述の第2端部のどちらが送給方向に対して前述の経路に沿って先端部であるかを判定するステップと、
第2端部を第1端部よりも前方に方向付けした物品を前述の作業ステーションに送給し、第1端部を第2端部よりも前方に方向付けした物品を排除するステップと
を含む。
容器内に無作為に入れられた複数の物品から個々の物品を取り上げるステップと、
送給経路に沿って物品を作業ステーションに向かって送給するステップと、
各物品について、前述の第1及び前述の第2端部のどちらが送給方向に対して前述の経路に沿って先端部であるかを判定するステップと、
第2端部を第1端部よりも前方に方向付けした物品を前述の作業ステーションに送給し、第1端部を第2端部よりも前方に方向付けした物品を排除するステップと
を含む。
本発明による機械及び方法のさらなる有益な特徴及び実施形態は、添付の特許請求の範囲に示されており、いくつかの実施形態を参照しながら以下により詳細に説明するものとする。
本発明は、以下の記載及び添付の図面によってよりよく理解でき、それらは本発明の可能な実施形態を示す。より具体的には、図面は次の通りである。
機械は全体を300で表し、図1の透視図、図2の平面図及び図3のIII−IIIから見た側面図に示している。これらの図面を参照しながら、機械の一般的な構成及び個々の物品を管状移送部材に装着する手段の配置について、まず説明する。数字301は垂直軸の周りを回転する容器又はバスケットを表し、取扱うソックス又はその他の管状編物がその中に大量に入れられている。数字303は、公知のタイプのミシンを図式的に示す。機械300の目的は、人間が操作することなく全自動によって、容器301内に大量に入っているソックスを取り上げ、ミシン303のガイド又は裁断機内にそれらを正しく方向付け、位置決めすることである。機械は、それぞれの上に管状編物品Mを被せ、各種管状編物品を428、430、432、434で示す複数のステーション(図1に示す例では4つ)まで移送する4つの管状部材377が配置された回転組立体375を具備する。より具体的には、ステーション428では、物品Mが管状部材上に被せられ、ステーション430では、踵ポケット部又はつま先ポケット部の位置が検知され、物品Mはほぼ長手軸方向に向けられる。ステーション432では、物品のつま先部Pを管状部材377の外表面上を摺動させて、前述の部材の軸に対し直交する平面近くに配置し、ステーション434では、つま先部を平らにして、裁断機又はガイドに挿入し、続いてそこからミシン303のガイドに移送される。
個々の物品は、2台あるピックアップ装置305を用いて容器301から取り上げられる。図示されている例では、ピックアップシステムは二重であり、これにより適切な頻度でミシン303に送給するのに十分な必要速度で機械を動作させることができる。1台のピックアップシステム又は3台以上のピックアップシステム305を用いることもできるだろう。
各システム305は、二重矢印f309の方向に垂直運動でき、ベルト313を介してモータ311により動くスライダ309に取り付けられた、機械式又は空気式のグリッパ又はその他のピックアップ部材307を具備する。下向きストロークでは、2つあるピックアップ部材305のそれぞれは、そのグリッパ307を用いてバスケット又は容器301内の物品Mを無作為に係合して上方向に運び、図4に315で図示した、例えば光送信器及び光受信器を装備する光学システムの正面を通過させる。光学システム315は、各スライダ309の上向き運動を制御して、物品Mが正しい位置にあるときは持ち上げストロークを中断し、それぞれスライダ309に関連付けられた、空気式又は機械式の第2グリッパ又はその他のピックアップ部材317に係合させる。
図1及び図2に見ることができるように、機械は、2台のグリッパ317、そのそれぞれに対して2台のスライダ309及び各グリッパ307を有する。2台のグリッパ317は、もう1つの水平ストロークを行う可動部材319により二重矢印f319の方向に運ばれ、ガイドバー321に導かれて適切な電気モータ(図示せず)により制御されるベルト323に連結する。
グリッパ317には、ピストン325によって制御された軸317A周り(図4)の揺動運動が与えられ、その結果グリッパは水平位置(図4の実線)及び傾斜位置(図4の破線)をとることができる。グリッパ317は、第1の位置では各グリッパ307が保持する物品Mを係合し、下向きに傾斜した第2の位置では物品を水平コンベア327上に解放する。グリッパ317がグリッパ307に向かう戻りストロークは、コンベア327からグリッパ317を持ち上げることで生じ、その上に置かれた物品Mによる妨害からそれらを保護する。
この配置では、グリッパ307からその都度取り上げられ、グリッパ317により係合されたソックス又は物品Mは、水平コンベア327に載せられて矢印317の方向に制御ステーション329まで搬送され、そこで以下に記載する作業が行われる。
グリッパ307及び317の動作を制御する光センサ315があるおかげで、各物品Mはその下端部近くでそれぞれのグリッパ317により係合される。この部分は物品のつま先部P又は弾性バンド部Bのいずれであってもよい。物品はまた、物品Mがバスケット又は容器301に大量に入れられているときには、グリッパ307により中間位置で係合することもできる。いずれの場合も、グリッパ317は物品Mを低位置でその端部を係合し、続いて最後に光センサ315の正面を通過させる。
制御ステーションの目的は、グリッパによって水平コンベア327上に載せられた物品Mの方向をチェックすることである。実質的には、ステーション329は、前述のステーションから送給される各物品Mが、送給方向f327に対してつま先部Pが先端になるように配置されているか、それともバンド部Bが先端になるように配置されているかを判定する。以下で明らかになるように、機械は正しく方向付けされた物品Mだけを処理するように製作されている。縫製準備のための続く作業に要求される正しい方向付けは、取扱う物品のタイプに依存する。実際、以下に説明するように、物品Mが機械300の中で取扱われるその種類は、物品がダブルシリンダ丸編機から送出されたものか、又はシングルシリンダ丸編機から送出されたものかによって異なる。最初の例では、バスケット又は容器301内の物品Mは既に裏返されており、そのため、機械300では、裏返された物品に対して行わなければならない縫製作業の前に、裏返し作業を行う必要がない。一方、物品Mがシングルシリンダ丸編機から送出される場合は、機械300が最初に行わなければならない作業は、ソックスを裏返すことである。したがって、個々の物品Mは、縫製前に裏返す必要があるかどうかに応じて、いずれかの方向に向けられて機械の後続部材に送給されなければならない。
この具体例では、物品Mがダブルシリンダ丸編機から送出された裏返されたソックスである場合、それらは水平コンベア327上に、つま先部Pが送給方向f327に対して先端部になるように方向付けされる必要がある。一方、物品Mがシングルシリンダ丸編機から送出される場合には、それらは水平コンベア327に到達したときには、送給方向f327に対してバンド部Bが先端部になるように正しく方向付けされている。図2は、つま先部Pが先端部になっている物品Mを示す。この物品は、それがダブルシリンダ丸編機から送出された物品である場合、正しく方向付けされている。
ステーション329を通過した各物品Mは、光学又はその他タイプの、図3では331で図示されているセンサ又は一連のセンサによって検知される。実際、ソックス又はその他の管状編物品を製造する場合、一般的に、前述の物品のつま先部Pを画定する端部の周りは、物品のその他部位を形成している織物に比べて厚みがあり、色も異なるバンド部である。したがってセンサ331は、物品Mの2つの端部のどちらが先にステーション329に到達するかを識別できる。
読取りを容易にするために、ステーション329はセンサ331の下を物品が通過する前に、それを平坦にする一連のホイール333を有する。センサ331は、いずれのタイプであってもよい。例えば、それらは物品のつま先部を取り囲むバンド部の色を認識できるセンサであってよく、あるいはそれらはデジタルカメラ等を画像処理ソフトと組合わせた視覚システムでもよいだろう。物品のつま先部を取り囲むバンド部が特殊な素材、例えば金属を含む素材で織られている場合には、容量センサも用いることができる。いずれの場合でも重要なことは、制御ステーション329にセンサが備えられており、各物品Mが、つま先部Pが先端になるよう方向付けされているのか、又はバンド部Bが先端になるよう方向付けされているのかを感知できることである。
機械は、次の取扱いに合わせて正しく方向付けされたソックス又は物品Mを次のステーションに送給するが、正しく方向付けされていなものは単純に排除し、容器301に再循環されるよう製造されている。実質的には機械は物品の方向付けを行わず、容器又はバスケット301から無作為に取り上げられた物品が、処理される物品のタイプに応じて正しく方向付けされているかをチェックするだけである。そのため、ソックスMは水平コンベア327に全く無作為に到達してその一部(統計学的には半数)が排除されるので、2台のピックアップ装置を使用することは、たとえ統計学的にはバスケット又は容器301から取り上げたソックスの半数を排除することになった場合でも、機械の速度を上げて、動作と正確な速度を保証する上で有益である。以下に説明するように、本実施形態では、機械に、2台のピックアップ装置以外に、ステーション329とステーション428との間の中間位置に物品のマガジン又はバッファを備え、管状移送部材377上にソックス又は物品Mを装着する。
水平コンベア327は送られてきた全ての物品Mを、ステーション329を経てプッシャー335の正面に送給し、プッシャーは各物品Mを水平コンベア327の送給方向に対して横方向に並進させ、表面337上に運ぶ。プッシャー335の交互運動は、f335で示されている。表面337の上部には吸引口339が配置されており、表面337に送給された、正しく方向付けされていないソックス又は物品Mを空気回路341によって取り上げ、バスケット又は容器301に戻す。実質的には、ダブルシリンダ丸編機から送出されたソックスを取扱う場合には、吸引口339は、表面337に到達した、つま先部Pが前方になるように方向付けされているのではなく、バンド部Bが前方になるように方向付けされている全てのソックスを取り上げ、容器301の中に排除する。シングルシリンダ丸編機から送出された物品を取扱う場合は、反対のことが起こる。代わりに、正しく方向付けされていない物品Mは、単純に水平コンベア327の端部で開放されてそこで取り上げられ、容器又はバスケット301に戻されてもよい。
表面337では、物品のある種のマガジン又はバッファが形成され、特に図5及び図6において全体を343として示している。以下に説明するフィーダによって物品が段階的に前進する。フィーダ343には、連結ロッド349を介してモータ347により制御され、二重矢印f345の方向に交互運動するフレーム345を有する。フレーム345上にはシャフト351が支持されており、シャフト351上にはアイドルローラ353が順次配置されている。アイドルローラ353の間には、揺動フィンガが挿入されている。フィンガ355の揺動は、フレーム345及びシャフト351に蝶番付けされたピストンシリンダ・アクチュエータ357によって制御される。アクチュエータ357により制御されたフィンガ355の揺動運動は、前述のフィンガを、フィンガが表面337に作られたスロット359を通して突き出る位置か、又は前述の表面337の下にある引き込み位置の間を交互に動かす。矢印f345方向のフレーム345の交互運度及びフィンガ355の揺動運動は互いに独立しており、それらの運動を適切に組合わせることによって、プッシャー335の1回のストロークによって表面337に置かれた物品は段階的に前進することができる。
このようにして、フィーダ343の交互運動は個々の物品を、ピストンシリンダ・アクチュエータ363によって垂直に可動の作業面361に向けて送給する。作業面361への表面337に沿った物品の最終送給段階は、アクチュエータ(図示せず)によって制御されている、二重矢印f367の方向に交互運動するスライド367と揺動するように連結した別のプッシャー365(図7)によって行われる。この配置により、表面37上での最後の物品の送給運動を、フィーダ343の段階的前進運動から一時的に独立して行うことができる。これによってプッシャー365及び作業面361の上流と下流それぞれに配置された機械部材の動作を互いに独立させることができる。
表面361は様々な高さに置くことができるが、図5から図7は前述の表面の最低位置を示している。この位置では、表面361は、可撓性部材371と連結しており、モータ373により制御される吸引位置決め装置369と協働することができ、前述の位置決め装置を二重矢印f369の方向に交互運動させることができる。
位置決め装置369は光センサ等(図示せず)を装備する。光センサは、例えば、送信器と協働する受信器であってよく、この受信器は表面361の下方に置かれ、前述の表面上に作られたスロット361Aを介して送信器と協働する。位置決め装置369を矢印f369の方向に、表面361と平行に摺動させることによって、いったん物品がプッシャー365によりこの表面に位置決めされると、位置決め装置369が装備するセンサによって、その上に管状物品Mを被せる4つの管状部材377を担持する機械のカルーセル又は回転組立体375に最も近い物品の端部位置を識別することができる。
この配置により位置決め装置369は、表面361上に置かれた物品Mの端部を、その吸引口によって係合し、そして平面361に対して上昇及び下降運動できる吸引口379と一列になるようにその端部を並進させる。
前述のように、物品Mがダブルシリンダ丸編機から送出されるソックスの場合は、その弾性バンド部Bが回転組立体375の方向を向くように、また、つま先部Pがその反対方向を向くようにして表面361に送出される。そのため、ソックスは位置決め装置369によって弾性バンド部が口部379上に、そしてつま先部Pが表面361上に残るようにして運ばれる。これに対して、物品Mがシングルシリンダ丸編機から送出されるソックスの場合、ソックスはこれと反対の向きになる。位置決め装置369は、今回もソックスをその弾性バンド部を口部379上に残して運ぶが、この場合、各物品のつま先部は回転組立体375の方向に並進することになり可動の水平面361に近接する第2表面381上に残る。これについては、図10Aから図10Dに示す動作順序を参照しながらより詳しく説明する。
特に図7に見ることができるように、スライド367に加えて、機械は、スライド367と平行かつその上方に配置され、二重矢印f383の方向に移動可能な、第2スライド383を有する。2つのスライド367及び383はそれぞれ、独自にピックアップ部材385(スライド367用)及び387(スライド383用)を担持する。これらピックアップ部材は、図示した例では機械式であるが、例えば空気式でもよく、吸引口379と協働して各物品Mの弾性バンド部Bを係合して開き、以下に記載する順序に従って、同弾性バンド部がそれぞれの管状部材377に被せられるように準備する。このようにして、部材385及び379は各物品Mの弾性バンド部の保持要素を形成する。
表面337の上方かつ水平コンベア327と平行に、モータ391により作動するベルト389が伸長し、同ベルトは、伸拡装置を担持する、スライダ393に固定されている。この伸拡装置は、管状物品Mの弾性バンド部を係合して伸拡し、かつステーション428の装着位置にある回転組立体375の管状部材377に被せるために用いる部材を具備する。
伸拡装置(図8)は、4本のフィンガ395を具備し、これらフィンガは相互に近づいたり離れたり、また2つの対向するブラケット397と協働することができる。以下に詳しく説明するように、フィンガ395は、管状部材377に被せられる各物品の弾性バンド部の内部に挿入され、ブラケット397に弾性バンド部を押し付けながら拡がる。物品の弾性バンド部Bがフィンガ395によってブラケット397に押しつけられて係合されると、ベルト389がスライダー393方向の運動を与えて、物品Mのバンド部Bを、ステーション428の装着位置にある管状部材377に被せる。
機械は、回転組立体375に対して反対の位置に1組の管399を有し、前述の管399は、その軸に平行な水平軸の周りを回転するプレート401によって運ばれる。管399は、物品Mがシングルシリンダ丸編機で製造されたソックスである場合には、以下に記載する残余部材と協働し、そして管状部材377にソックスを被せる前に物品Mを裏返しにする役割を果たす。物品Mがダブルシリンダ丸編機から送出される場合には、管399は取り外されるか、又は引き抜かれる。
スライダ393に類似したスライダ403が管399と協働し、スライダ403は、前述のスライダに二重矢印f403の方向に交互運動を伝えるベルト405と連結している(図5)。この交互運動はモータ407によってベルト405に伝えられる。
スライダ403と係合しているのは、スライダ393が担持する部材と実質的に同一部材であり、より具体的には、4本のフィンガ406と協働する1組のブラケット408である。フィンガ406は、物品Mの弾性バンド部Bの伸拡された境界部を、前述のバンドが回転組立体375ではなく回転プレート401の方を向いている場合に、ブラケット408に押し付ける役割を果たす。
以下に記載する機械の各部は、個々の物品を回転組立体375の管状部材377に装着するために用いられる。管状部材377は次に、各物品を独立したステーション430、432、434を経て移送し、さらに同ステーションは個々の物品の踵ポケット部を方向付けし、ガイド上の正しい位置に物品を装着する。続いてこのガイドから、物品がミシン303のガイドへと移送される。
管状部材377によって物品Mがそこを経て移送される、続くステーション430、432、434について説明する前に、ダブルシリンダ丸編機によって製造された物品と、シングルシリンダ丸編機によって製造された物品という2つの場合における、管状部材377に物品を装着する動作について図9及び図10を参照しながら説明する。
図9Aから図9Kは、ダブルシリンダ丸編機から送出された、裏返された物品Mの装着サイクルを示す。図9Aでは物品Mは、フィーダ343の段階的運動、及び最終的にはプッシャー365の1回のストロークによって上昇可能な表面361上に移送される。位置決め装置369は矢印f369の方向に前進して物品Mの弾性バンド部Bの端部に到達し、ここで表面361に対して下降し、その吸引口又はその他のピックアップ部材(例えば機械式のもの)によって物品Mのバンド部Bを係合する。位置決め装置369は次に、逆方向(図9Bの矢印f369)に移動して物品Mのバンド部Bを、表面361と整列する吸引口379に運ぶ。次に、位置決め装置は物品Mから外れ、回転組立体375に向かって矢印f369(図9C)の方向に動きながら遠ざかる。
次の段階では、作業面361が、吸引口379と共に持ち上げられ(矢印f361)(図9D)作業高度に達する。口部379はスライド383が運ぶピックアップ部材387と垂直方向に並び、前述のピックアップ部材は図7の位置から移動し、口部379より上の垂直方向の位置に到達する。
この時点で、口部379は表面361に対して高く持ち上げられ、図9Eに示すように部材387に接触するか、又は場合によってはその近くまで来る。物品Mの弾性バンド部Bは吸引口379とピックアップ部材387との間に係合されたままである。スライダ393が担持するフィンガ395が互いに向かって移動し、物品Mのバンド部Bまで運ばれる。
この時点(図9F)で口部379は、部材387に係合されている弾性バンド部Bの境界部を係合したまま下降し、その結果、弾性バンド部が開く。この位置に到達すると、フィンガ395が、開いた弾性バンド部内部に挿入される(図9G)。
口部379及びピックアップ部材387は、この時点で引き抜かれ、その結果、フィンガ395が拡がって弾性バンド部Bをブラケット397に押し付ける(図9H及び9I)。このようにして、物品Mの弾性バンド部はしっかりと係合され、スライダ393のf393の方向に移動して、管状部材377上に被せられる(図9J)。
スライダ393は、管状部材377に沿って移動し、物品Mが図9Kの位置、すなわち物品Mのつま先部Pが管状部材377の端部に到達した時点で止まる。スライダ393はさらに左に移動し、物品からフィンガを解放することで図9Aの位置へと戻ることができる。その結果、管状部材377が回転組立体375と共に回転し、前述の部材上に被せられた物品Mが、次のステーション430へと並進する。これらの動作については、以下に記載する。
図9Aから9Kに示された順序では、揺動プレート401上に取り付けられた1組の管399は用いられないが、これは、これら管状部材が、シングルシリンダ丸編機から送出されるソックスの例のように、取扱う物品Mを裏返す必要がある場合にのみ働く部材だからである。同様に、部材385もこの順序においては用いられないが、その上にある部材387だけは用いられる。
これに対し、物品Mがシングルシリンダ機から送出されたソックスの場合、管状部材377上に被せる前に裏返さなければならず、動作順序は、図10Aから図10Tに示すように、管399の使用を含む。
図10Aでは、物品Mは作業面361に移される。位置決め装置369は物品のつま先部Pを係合し、それを矢印f369の方向に、管状部材377に向かって物品Mの弾性バンド部Bが吸引口379上に位置決めされるまで引き寄せる(図10B)。ブラケット408と協働する4本の拡張可能なフィンガを有するスライダ393とは類似しており、スライダ403は、スライダ393がブラケット397と協働するフィンガ395を有するのと同様に、ブラケット408と協働する4つの拡張可能なフィンガ406を有し、矢印f403の方向に並進されて吸引口379近くに位置決めされる。次にピックアップ部材385(図7)を、図10Cに示すように、吸引口の上方に来るまで進める。吸引口379も上昇し、その結果、物品Mのバンド部Bはピックアップ部材385と吸引口379との間に係合される(図10D)。
吸引によってバンド部Bの2つの対向する境界部を係合した後、吸引口379は僅かに下降して弾性バンド部Bを伸拡する(図10E)。フィンガ406は、この目的のために図10Fに示すように互いに向かって移動し、伸拡されたバンド部に挿入される。この位置に到達したら、吸引口379を下げて(図10G)部材385を引っ込め(図10H)、フィンガ406を拡げて、物品Mのバンド部Bをブラケット408に係合することができる。このように、矢印f403の方向に移動することで(図10I)物品Mを、図10Jの位置に到達するまで、低位置の管399上に被せることができる。
吸引は、その上に管状物品Mが被せられた低位置の管399の内部で行われ、一方、スライダ403は図10Kの矢印f403と反対方向に並進される。物品のつま先部Pは、こうして徐々に管399の中に吸引され、その結果物品Mはその弾性バンド部を管399の外側に残した状態で裏返される。
図10Lでは、物品Mはフィンガ406を互いに向かって移動することで解放されるが、前述のフィンガ(図10M)は次に、スライダ403が矢印f403の方向に動くことで、後方へ移動する。いったんフィンガ406が完全に拡がると(図10N)、スライダ403は再度左に並進し、物品が被せられる管399を、前述の管の外面に弾性バンド部Bが係合された状態で、つま先部Pを内側に吸引しながら解放する。この解放により、管399を担持するプレート401は、180°回転できるようになる(図10P)。このようにして2本の管399の位置が交換し、物品Mのバンド部Bを被せた管は上側の位置になり物品Mを受ける位置になる回転組立体375の管状部材377と同軸に並ぶ。
管399から管状部材377への物品Mの移送は、本明細書中で既に記載したスライダ393、フィンガ395及びブラケット397によって行われる。機械がシングルシリンダ丸編機から創出される管状物品Mを処理するようにセットされている場合、ブラケット397及びフィンガ395の位置は、図9Aから図9Jに示した前述の例と交換される。このことは図10Qから図10Tに見ることができる。
図10Qでは、スライダはフィンガ395が開いた状態で、管399上に移動する。フィンガ395は次に、管399の外表面に向かって移動し、矢印f393方向の運動(図10R)によってフィンガが管399の外側を取り囲む弾性バンド部Bの下に挿入される。この目的のために、管399の自由端部には、物品Mと管399の外表面との間へのフィンガの挿入を容易にする突起又はタブが備えられている。
続いてフィンガ395が開いてブラケット397にバンド部Bを押し付け、その結果、矢印f393方向のスライダ393の次の運動によって(図10S)、物品Mのバンド部Bは、装着状態で待機している回転組立体375の管状部材377上に移送可能である。スライダ393をさらに矢印f393方向に(図10T)、回転組立体375の回転の垂直軸に向かい移動させることによって、物品Mは管状部材377の外側に被せられて、前述の順序図9Kでの物品Mと同じ位置をとる。
図9及び10に示した順序からは、機械が取扱うソックスのタイプに関わらず、どのような場合でも、ソックスはステーション428の装着位置にある管状部材377の外側に、物品のつま先部Pが管状部材377の自由端部に近接するように被せられることは明白である。次に回転組立体375が90°回転して、管状部材377に被せられた物品Mは次のステーション430に運ばれる。
ステーション430で、物品Mは管状部材377の軸とほぼ同じ方向に向けられ、つま先ポケット部及び/又は踵ポケット部に所定の位置をとらせ、続いてつま先部の縫製が、織物のこれらポケット部に対して正しく方向付けされた状態でできるようにする。さらに各物品Mは、それぞれの管状部材377に被された状態で90°回転し、準備ステーション432及びステーション434に運ばれ、引き抜かれてミシン303のガイドに挿入される。
ステーション430、432及び434について、以下個別に詳しく説明する。
本機械によって行われる、ローディングステーション428に向けて個々の物品Mを送給する動作に関して説明したように、コンベア327上に置かれた物品で、前述の物品に対して行われる次の作業のために正しい方向に置かれていないものは、空気回路341を通して排除される。この回路は容器301の上方に配置された装置(図示せず)内で終わっており、装置は物品を容器301に順序正しく入れていく。このタイプの装置は、例えば米国特許第4,099,789号に記載されている。この装置は、物品が容器301内に、基本的にその2つの端部のどちらか一方(バンド部B又はつま先部P)が外側に向き、残る他方が内側を向いて放射状になって入るよう配置することができる。外側を向いた端部が、次の処理でピックアップ部材305に係合される可能性が最も高いだろう。このようにして、排除された物品Mが次のサイクル中に正しく取り上げられる可能性は高くなる。
図39から図44Gは本機械の別の実施形態を示し、この実施形態は先行実施形態と、機械の管状部材377への物品の装着手段がより簡単な構造であることで実質的に異なっている。さらにまた、この実施形態では、機械は5つのステーションを有し、また回転組立体375は5本の分離した管状部材377を都合よく有する。5つのステーションは、ローディングステーション428と、シングルシリンダ丸編機から送出される物品を裏返す、裏返しステーション429、図1から図10に示した機械のステーション430、432及び434と類似の機能と構造を有するステーション430、432及び434である。
図39から図44Gに示す変形例では、この場合も全体が300で示される機械は、縫製する管状編物品Mが送給されるバスケット又は容器301を具備する。バスケット301は実質的に、管状部材377を担持する回転組立体375の下に位置し、その組立体の垂直軸の周りを回転する。ミシンはここでも303で示される。図39は、機械の簡略化した全体平面図であり、一方、図40から図43はローディングステーション428の詳細を示す。その他のステーションについて、以下に詳しく説明する。
物品Mは前述のピックアップ装置に類似した、空気式もしくは機械式グリッパ、又はその他ピックアップ部材307を備える2台のピックアップ装置305によって個別に取り上げられる。ピックアップ装置305はまた、ミシン303の作業速度によって必要となる場合には3台以上でもよく、この場合にもピックアップ装置305によって取り上げられた物品Mは、それら物品が正しく方向付けされている場合のみ次のステーションに送給され、反対向きの物品は単純にバスケット301に戻される。
2台のピックアップ装置305には物品を開けるユニット501が関連付けられ、その構造及び機能について図40から図43を参照しながら以下に詳しく説明する。
ユニット501は、ピックアップ装置305の一方、又は他方が係合する物品Mを取扱う二重構造を有する。
ユニット501は逆U字型の耐力構造体503を有し、その上端部は、ピックアップ装置305を導き、制御する部材を担持する直立部504に連結している。逆U字型構造体503の他方端部には、ピックアップ装置305のピックアップ部材307がそれに沿って移動する経路の反対側に配置された2組の光センサ507を担持する長方形のフレーム505が取り付けられている。実質的に、各ピックアップ装置305は、個々に組で配列した光センサ507の送信器と受信器の間を通過する。これら光センサは、それぞれのピックアップ部材507が係合する管状編物品の下端部の通過を検知する機能を有する。これらセンサは、物品の下端部(すなわち、物品の送給方向に対して最後部に位置する端部)が物品のバンド部Bであるか、又はつま先部Pであるかを認識するように設計されている。この識別は、物品Mのつま先部Pが、物品全体の色と異なる色のバンドで取り囲まれているという事実を利用して、検知ステーション329を参照して前述のものと同様に達成される。実際には、センサ507の配列には複数のセンサを具備でき、それぞれのセンサには特定の機能が割り当てられている(端部通過の検知、色の検知)。
共通水平軸X−Xの周りを揺動する2本のアーム509が構造体503の下部に近接して蝶番付けされている(特に図42参照)。各アーム509は、図1から図10の実施形態を参照して記載されているピックアップ部材385に類似のピックアップ部材511を担持する。ピックアップ部材は前述の吸引口379に類似した吸引口513と協働する。各吸引口513は、それぞれのピストンシリンダ・アクチュエータ515によって制御され、二重矢印f513の方向に移動することができる。
図44Aから図44Gの順序を参照して以下に説明するように、ピックアップ部材307の1つが係合する物品が、その後の処理にとって正しい位置にある場合は、その下端部をピックアップ部材511及び対応する吸引口513が係合し、そしてその部材と同等な部材385及び379の動作を参照して前述したものと同じ方法でその下端部を若干拡げる。続いて、その部材511、513が物品のバンド部を係合した状態で揺動アーム509が90°回転し、前述の物品のバンド部を、部材511、513がバンド部を部分的に開けたまま装置の正面に運び、伸拡するが、その伸拡した瞬間にステーション428にある管状部材377に被せる。実質的に図1から図10に示す装置395、397、393と同一であるこの装置は、図43Aから図43Eに詳細に示しており、全体を517で示している。
装置517は、そのうちの1つにモータ523が取り付けられ、スライダ519に二重矢印f519の方向の交互運動を与える2つのプーリの周りで駆動するベルト521に連結しているスライダ519によって運ばれる。ベルト521の駆動プーリ及びモータ523は、スライド527と一体となってプレート525によって運ばれる。後者は、固定された支持構造体531が担持するガイド529に沿って摺動する。スライド527の、ガイド529に沿った二重矢印f527の方向の運動は、スレッド付きバーを用いてモータ533によって与えられる(図42B、43C、43D参照)。
モータ523が与えた運動によって、装置527は、2本の揺動アーム509が担持するピックアップ部材の組511、513の一方又はもう一方の前に並進し、前述の組の一方、又はもう一方が係合した物品を取り上げ、その瞬間装着ステーション528にある管状部材377上にそれを移送する。
装置517は4本のフィンガ541、543を有する。フィンガ541は、二重矢印f545の方向に互いに向かって、及び互いから離れるように運動する移動可能な湾曲アーム545に担持され、互いに向かって、及び互いから離れるように相互に移動する。アーム545は、ガイド549内を摺動するスライド547に担持されている。2つのスライド547は、フィンガ543が連結するブラケット551を担持する。ブラケット551は、それぞれのアクチュエータ553によって制御され、矢印f551の方向に交互運動する。矢印f551方向の運動によって、フィンガ543はそれぞれのフィンガ541に向かって、またそこから離れるように移動できる。スライド547(矢印f545)とブラケット551(矢印f551)の運動が結合されて、その結果、フィンガ541及び543は互いに向かって、また互いから離れるように移動できる。
開いた位置にあるとき、フィンガ541及び543は、対応する2つのブラケット555で作成されるシートに押し付けられ、静止している。図42B、図43A、図43C及び図43Eは、フィンガ541及び543が完全に離れた位置に在り、対応するブラケット555のシートに押し付けられて静止していることを示す。これに対し図43B及び図43Dは、互いに向かって相互に移動した同じフィンガ141及び543を示す。この位置で、フィンガは吸引口513及び吸引部材515の間に保持された管状物品Mの若干伸拡したバンド部Bの内部に挿入される。続いて図43C、図43Eの位置では、フィンガは大きく拡げられ、物品の弾性バンド部を、弾性バンド部が管状部材377の円形区画領域から外れるまで拡げ、装置517の矢印f519方向への運動によって、物品の弾性バンド部Bは管状部材377の周りに運ばれる。フィンガ541及び543を互いに向かって移動させることによって、次に物品のバンド部を管状部材377の外表面上に解放することができ、またフィンガを再度開き、装置517を管状部材517の自由端部の向こう側まで運ぶことによって、回転組立体375を回転させて後者を次のステーション430に運ぶことができる。
本実施形態におけるステーション428の部材の動作は、図44Aから図44Gに連続して図示されている。ピックアップ装置305は下降して、下方の回転容器又はバスケット301から物品Mを、ピックアップ部材307を用いて周期的に取り上げる。持ち上げ運動により、各物品Mはその送給経路に沿って移動し、光センサ507の前を通過して、センサが物品の下端部を識別し、そしてソックスもしくは物品Mのつま先部を取り囲むバンド部の色が、その他部分の色と異なることを利用して、それが物品Mのつま先部Pであるか、又は弾性バンド部Bであるかを検知する。本機械は、ピックアップ部材307によって、その下端部がつま先部である物品は単純に排除して容器301に落として戻すようにプログラムされている。
それに対し、ピックアップ部材307に係合された物品Mは、弾性バンド部Bがつま先部Pより下になるように下げられたまま図44Aから図44Gの順序に示すように取扱われる。図44Aでは、ピックアップ装置305は、バンド部Bをピックアップ部材511及び吸引口513が位置決めされている高さに持ち上げた後、停止する。図44Aに示すピックアップ装置505は、本実施形態の機械に備えられた2台のピックアップ装置305の一方又はもう一方であってよい。
口部513が部材511に向かって移動し(図44B)、物品Mのバンド部Bは前述の2つの部材511、513の間に係合される。続く吸引口513をピックアップ部材511から引き抜く運動によって、図44C及び図44Dに示すように物品の弾性バンド部が僅かに伸拡されるが、図44Dは図44CのD−Dから見た図面である。
物品はこの時点で、装置517に係合される状態にある。この目的のためには、物品を係合するための口部513及びピックアップ部材を担持するアーム509を90°回転させなければならない。この回転の様子を図44D、図44E及び図44Fに順番に示しているが、図44Fは図44EのF−Fから見た図面である。アーム509が図44E及び44Fの位置に在るとき、ピックアップ部材511の口部513は装置517の前に在り、後者は(モータ523が与える運動によって)前進して、図43B及び図43Dに示す位置に在るフィンガ541、543を、部分的に伸拡された物品Mの弾性バンド部Bの内部に運ぶ。この時点で口部513は完全にピックアップ部材511から引き抜かれ、部材511の口部513を介する吸引は中断され、一方、フィンガ541、543は開いて図43A及び図43Eの位置に到達し、物品Mの弾性バンド部Mは前述のフィンガ及びブラケット555の間にしっかりと係合される。
この時点で、装置517は管状部材377に向かい、その周りを移動して図44Gの位置をとることができる。フィンガ541、543は部分的に再閉し、装置517は管状部材377の軸方向に沿ってさらに並進し、管状部材377の外表面上に弾性バンド部Bで係合している管状物品Mを取り外すことができる。次にフィンガ541、543を拡げ、装置517は機械の次のステーション430に、回転することができる管状部材377に関する引き抜き位置に戻る。
上記の運動によって、物品Mを、物品がダブルシリンダ丸編機から送出される場合には裏返した状態で管状部材377上に被せる。物品Mがシングルシリンダ丸編機から送出される場合、すなわち、裏返されていない場合には、ステーション430、432及び434に到達する前に、それを裏返さなければならない。先行実施形態では、この目的のために同一のローディングステーション428に2本の管399が備えられていたが、本実施形態では、物品の裏返しは第2ステーション429で行われる(図39)。このステーションは、機械がダブルシリンダ機から送出される管状物品を取扱う場合には空転しているが、機械がシングルシリンダ機から送出された物品を取扱う場合には動作する。
ステーション429は、図39に純粋に図式的に示されており、その主要構成要素は図45の不等角投影図に示されている。実質的にそれは、第2吸引管599及び可撓性部材596によって二重矢印f598の方向に移動可能な装置598を有する。部材598は、部材517と実質的に同等な拡張装置であり、ステーション429に位置決めされた管状部材377から物品を取り上げ、それをその内部が吸引されている管599上に移送するために用いられ、この管は図1から図10の実施形態で管399の機能を参照しながら既に説明した方法と同じ方法で裏返し作業を行う。裏返しの順序については、図1から図10の実施形態において、ステーション428を参照した前述の説明から容易に推測できることから、本明細書中では詳しく説明しない。拡張装置598には垂直軸X−Xの周りを180°の回転運動が与えられ(図45)、これによって前述の部材は第1段階で管状部材上に位置決めされた物品のバンド部を係合し、それを裏返し管599に移送し、そして第2段階で裏返し管599から物品を取り上げて、それを管状部材377に戻すよう移送することができる。
その上に管状物品Mが被せられて裏返しにされ、その自由端部に近接してつま先部が配置される管状部材377は、次に以下に説明するステーション430に到達する。図1から図10及び図39から図44Gを参照して説明した機械の2つの実施形態と同一であってよいステーション430、432、434の構造及び機能については、以下に説明するものとする。
図11A、図11B、図12、図13及び図14は、機械のステーション430の不等角投影図及び投影図及び部分縦断面図を示し、一方、図15Aから図15Eは、管状部材377の軸に直交する平面から見たときの、このステーションで行われる動作順序を図式的に示す。より具体的には、図11A及び図11Bは、一部部品を取り外したステーション430のヘッドを示し、それに対し残りの図12から図14は、物品Mを配置した移送管又は管状部材377を含むステーション全体を示す。
まず図11A、図11Bを参照すると、その全体を200で示したヘッドは、センサ203を配置したリング201を具備し、このセンサは光センサ、背景抑制センサ又は本明細書に説明する応用に適するその他いずれのタイプのセンサであってもよい。センサを備えるリング201は、ピストンシリンダ・アクチュエータ207によって動作するプレート205に担持される。このアクチュエータはリング201を、ステーション430に一時的に在り、またステーション428で物品Mが被された移送管又は管状部材377の軸に平行に移動する。
プレート205に支持され、またピストンシリンダ・アクチュエータ213の作用によってリング201と同軸方向に移動可能なプレート211は、以下に説明する目的のためにリング201と同軸方向に配置されている。
ヘッド200はその端部に、図11Aでは図面をよりわかりやすくするために省略されているが図11B、図12から図14には図示されているホイール217を担持する、1組のアーム215も具備する。図12から図14では、ホイールは管状部材377の軸の周りを、それらが実際に前述の管状部材377に対してとる位置に対して90°回転して示されている。ホイール217の回転は、図示されていないプーリ220の周りを駆動するベルトを用いてモータ219によって行われる。ピストンシリンダ・アクチュエータ223は、二重矢印f217方向のアーム215及びホイール217の揺動運動を制御して、それぞれホイール217を管状部材377に接触させるか、又はホイールをそれから遠ざける。揺動機構は図11Bに示す。
管状部材377がステーション430に位置決めされたときには、ステーション428を参照して既に説明した手段によって、物品Mは既に少なくとも部分的に前述の管状部材に被せられている。ホイール217には、アクチュエータ223の作用によりアーム215から揺動が与えられ、モータ219によって図12に矢印で示した方向に回転する。物品Mは、摩擦係数の大きな材料を塗布されるか、又はそれにより作成される管状部材377及びホイール217の間に係合され、その外表面上に伸拡される。
この動作の間、又はそれに先立って、アクチュエータ207はリング201を図13に示す位置に運び、センサ203が管状部材377の端部を取り囲むようにする。このようなレイアウトでは、センサ203は、図13に示すような、物品Mのつま先部Pの端部が管状部材377の周りの自由端部を取り囲み始めた瞬間を検知する。実際この図は、物品Mのつま先端部を取り囲むバンド部Fが、管状部材377を取り囲み始めたところを示す。
ホイール217を用いて管状部材377の外側に物品Mを引っ張る間、バンド部Fが前述の管状部材の端部バンドを超えて滑らないように、またその外表面の周りに配置されるのを防ぐために、センサ203がつま先部Pのバンド部Fの存在を検知すると、このセンサはアクチュエータ213を作動させ、プレート211を管状部材377の先端部に押し付けてバンド部Fをそれに固定し、管状部材の端部からそれが完全に取り外されるのを防ぐ。
このレイアウトを図14に示す。ここでは、ホイール217は物品Mを伸拡し続け、そのつま先部はプレート211によって保持されている。
伸拡作業が終了すると、プレート211は取り外され、以下に説明する方法での物品Mの連続的角度位置決め作業が可能になる。
本明細書に示されている例でどのようにしてこの方向付けが行われるかを理解するためには、物品Mが被せられた状態の管状部材377の先端部が図示されている図15Aから図15Dを参照するとよいが、これらの図では、つま先部Pの端部を取り囲む弾性バンド部Fが管状部材377の円周端部の弦に沿った部分F1に配置され、そしてそれ以外の部分F2は前述の管状部材377の側面に沿って配置されている。物品Mのつま先部Pのポケット部Sは、管状部材377の軸を含む平面に対して対称的に、そして実質的には縫製する物品Mのつま先部Pを取り囲むバンド部Fの一部分F1に対し直交するように配置される。
図15Aでは、物品Mは管状部材377に対して無作為な角度位置に在る。後者の内部には、個々に225A、225B、225C、225Dで示す4つの引き出し可能なタブ225が配置されており、その目的について以下に説明する。以下に説明する作業の目的は、物品Mをタブ225Aから225Dに対して特定の位置に配置し、続いてシステムに係合して取り外し、縫製ラインに対してつま先部Pのポケット部Sを正しく方向付けた状態で、物品を裁断機又はミシン303のガイド内に挿入することである。
この目的のために、ステーション430での最初の作業は、管状部材377をその軸の周りを360°回転させてそれを図15Aの位置と同じ図15Bの位置に戻すことである。この回転の間に、1つ又は複数のセンサ203を用いてバンド部Fの位置を識別し、より具体的にはポケット部Sが配置されている角度位置を確認する。実際には、1つ又は複数のセンサ203がバンド部Fの一部分F2の位置を読取り、2つの角度A及びB(本例では共に180°)のどちらにポケット部Sが在るかを判定する。示した例では、それは角度Bの領域内に在り、タブ225Aの位置(既知)に対して角度αずれている。
管状部材377上でポケット部Sがとる最終の角度位置がタブ225Aと同一水準であるとすれば(どのタブを参照としてもよいが)、物品Mを、管状部材377の軸の周りを角度が90°+αになるまで回転させなければならない。そのためには、ステーション430にある間、又は管状部材377をステーション430から次のステーション432に移送する段階で、管状部材377をその軸の周りを90°+α回転させて、図15Cに示す角度位置にする。
次のステーション432は、図16から図18に詳しく示すように、物品Mを留める(それらの摩擦係数によって)管状部材377の周りを閉じる2組のジョーを有し、一方、管状部材377は、前回の同じ角度の回転と反対の方向に90°+α回転させられる(図15Bから図15Cに進む)。こうしてタブ225Aは初期位置に戻るが(図15A)、一方、物品Mはジョーによって保持されており、元の場所に残る(図15C)。このようにして、つま先部Pのポケット部Sは、タブ225Aに対し中心に位置するようになる。
ステーション432は、つま先部Pのバンド部Fを管状部材377の軸と実質的に直交する平面にほぼ隣接して引かれたラインに沿って、つま先部Pのバンド部Fを整列させる機能を有する整列部材235を有し、管状部材377の円形の先端部から前述のバンド部の一部分F1を取り外すヘッド233を有する。この整列部材235は、互いに90°の角度をなして配置され、この段階ではタブ225A、225B、225C、225Dを備える4つのアーム237を有する。各アーム237は、それぞれのアーム237に蝶番付け241された揺動レバー239を担持し、またフロントパッド239Aが装備されている。アクチュエータ243が各レバー239を作動させる。さらにまた、各アーム237はセンサ203に類似のセンサ245を担持する。
整列部材235全体には、ステッピングモータ247及びネジ249によって制御される、管状部材377の軸に平行な並進運動が与えられる。
管状部材377が図16に示すように、ステーション342の中に在り、そして物品Mが図15Dに示すような角度に方向付けられている場合、整列部材235が作動し、物品のつま先部Pの開口部を取り囲む弾性バンド部Fの一部分F1を管状部材377の先端部からその側面に摺動させる。この目的のために、整列部材235は、アーム237に関連付けられたセンサ245とタブ225Aが整列して織物の存在を検知するまで、モータ247によって管状部材377に向けて並進させられる。存在が検知されると、制御ユニットによって信号が生成されるが、検知されない場合には、管状部材377の表面に向かう各レバー239の揺動を制御する。パッド239Aは物品Mの織物を掴み、さらに管状部材377に向かって整列部材235が運動し続けると、バンド部Fの一部分F1が管状部材377の側面上に取り外されるようになる。
さらに管状部材377及び整列部材235を互いに向かって相互運動させ、残りの3つのセンサ245が物品Mの織物の存在を検知した場合には、センサは管状部材377への各レバー239の揺動を制御する。このようにして物品Mのバンド部Fは、4つの点と整列している4本のレバー239によってこの4点で係合し、それによって管状部材の軸にほぼ直交する平面上にバンド部F全体を係合する。
物品Mを管状部材377の外表面上を摺動させる代わりに、全動作を、整列部材235の運動に先行して引き出すことができる4つのタブ225Aから225Dの端部で行い、図18に示す配置をとらせることができる。この位置はまた、タブを整列部材235がその整列機能を終了した後に引き出した場合でも、とることができる。図18の位置は、図15Eの正面図にも示されている。
続いて、レバー239を開いた後、ヘッド233を管状部材377から遠ざけて次のステーション434に管状部材377を移送できるようにし、そこで管状部材から物品を取り外し、ミシン303のガイド部又は裁断機に挿入する。
図19から図37はステーション434の構造及び動作を示すが、このステーションでは、物品Mを被せる管状部材377の軸の周りに前もって角度配向された物品のつま先部を取り上げ、平坦又は直線位置にしてミシンのガイド部又は裁断機に挿入する。
ステーション434は、その全体が11で示され、縫製する物品の開いたつま先部Pをその端部に沿って係合するピックアップ部材を有し、ステーション432の管状部材337に装着されるヘッド11に到達するヘッドを具備する。
ヘッド11は物品のつま先部を係合する、それぞれ13で示し、プレート15を有する4つの要素を具備し、これは、以下に説明するそれぞれ制御部材を備えるニードル列17(図26から図28)に関連付けられている。ニードル17は(図35から図37を参照しながら詳しく説明するように)管状物品Mの縫製対象となるつま先端部に沿ったステッチ列を係合する。
図23の平面図に特に見ることができるように、係合要素13は、管状部材377の軸Aに平行な蝶番軸に沿ってまとめて蝶番付けされている。係合要素13は開放構成をとることができるが、この場合、要素は正方形の辺に沿って配置される。このようにしてプレート15は、四角形を基本にしてある種の平行六角形を画定する。この構成は特に図19から図23に示されている。四角形の中心は、一時的にステーション432内にある管状部材377の幾何学軸Aに在る。
係合要素13により形成された四角形の相対する2つの頂点を互いに向けて移動することによって構成を変更し、前述の四角形のレイアウトから係合要素が互いに整列して2つになった平坦な配レイアウトに変化し、そしてこの2組の整列する係合要素13は互いに反対側に在る。この平坦な構成は、特に図24及び図25に示されている。
記載した2つの構成の一方から他方に移る係合要素13の運動は、固定構造体(図示せず)に担持された1組のピストンシリンダ・アクチュエータ19及びそれぞれの支持体21に連結しているピストンロッド19Aによって制御され、4つの係合要素のうち2つのどちらか一方に蝶番付けされる。この配置では、アクチュエータ19の伸長及び引き込み運動がそれぞれ、係合要素13の対向する蝶番軸を互いに向かって、また互いから離れるように移動させ、結果として開放構成(図19から図23)から閉じた平坦な構成(図24、図25)に変える。
各支持体21は、それぞれのピストンシリンダ・アクチュエータ23も支持し、そのピストンロッド23Aにはブラケット25が固定されており、さらにブラケットは別のピストンシリンダ・アクチュエータ27を担持する。各ピストンシリンダ・アクチュエータ27のピストンロッド27Aは、管状部材377の軸Aの方向に対し90°に方向付けされて伸長するそれぞれの直線バー29に接続している。以下に明らかになるように、2本のバー29は、アクチュエータ3及び27が与える運動によって互いに協働して、管状物品Mをその長手軸方向、すなわち管状部材377の軸Aと平行に伸拡する機能を果たし、続いてミシン303に物品を移送するガイド部に挿入し易くしている。
係合要素13はそれぞれ、次に図26から図29を特に参照しながら説明する構成を有する。係合要素13は、プレート15の寸法が異なることを除いて実質的に互いに同一である。したがって、これら要素の1つだけを以下に記載する。
それぞれの係合要素の本体を形成している各プレート15は、以下に記載する一連の部材を収容する厚みのある中心部分15A、及びそれより薄い下部分15Bを有する。プレート15の部分15Bの下端には、前述のプレートの縁部と整列した複数の孔33が配置されている。孔33の数及び位置に対応する数と位置を備えるニードル17は、これらの孔33に挿入することができる。各プレート15に関連付けられたニードル17は、対応するプレート15の伸長と直交する方向に移動可能なブラケット35によって担持される。運動は、ガイド37によってプレート15と一体化して導かれ、より厚みのあるプレート15の部分15Aに収容されたピストンシリンダ・アクチュエータ39によって制御される。図27にはピストンシリンダ・アクチュエータ39がその伸長した位置で示されており、この水準ではニードルを担持するブラケット35はそれらを担持するプレート15から離れており、結果としてニードル17は孔33から引き抜かれる。ピストンシリンダ・アクチュエータ39が引き込まれると、それぞれのブラケット35は近接する構成をとり、ニードル17は、それぞれのプレート15の、かなり厚みのある部分15に作成された盲ネジ穴45にねじ込まれたピン43の周りに配置された圧縮バネによって孔33に挿入される(特に図28を参照)。
各ブラケット35には、圧縮バネ49によって図26から図28に示された位置に圧縮された引き出し器47が取り付けられている(図27)。各引き出し器47は、各ブラケット35が担持するニードル17に対応する位置及び数の孔51を有する。これによりバネ41がブラケット35を支持プレート15に押し付けると、ニードル17は各引き出し器47を貫通して通り、孔33を貫通できる。ブラケット35のプレート15に対するこの閉鎖運動はまた、引き出し器47が各プレート15の一部分15Bに押し付けられて静止するようになると、バネ49を圧縮する。
引き出し器47の真上には、プレート15の一部分15Bと一体化した止め55が在り、その目的は、以下に説明するように、物品のつま先部の境界部又は縁部を、ミシン303に物品を移送するガイド又は裁断機61に前述の物品が挿入される前に直線に揃え、そのガイド又は裁断機と整列させることである。
ヘッド11は、物品の平坦にされたつま先部の端部を係合する第2要素を担持する2つの第2ユニット63を完備する。各ユニット63は、未表示の耐力構造体と一体化した支持体65に担持される。支持体65には、ピストンシリンダ・アクチュエータ71を担持するスライド69に沿って摺動するガイド67が連結している。図29に特に見ることができるように、各スライド69は、係合要素13の1つである対応するプレート15に蝶番付けされる。こうして係合要素13の構成の変更を制御するピストンシリンダ・アクチュエータ19はまた、プレート15の揺動及び並進運動に続いて、ガイド67に沿った、二重矢印f69方向のスライド69の摺動運動を起こす。
各ピストンシリンダ・アクチュエータ71のピストンロッド71Aは、ニードル75を担持するブロック73に連結しているが、以下に詳しく説明するように、これは係合要素13が閉じることによって平坦位置がとられたときに、物品のつま先部の縁端部に対する第2係合要素を形成する。
図30から図33に詳しく示されている機構によって、管状部材377に対してタブ225を放射方向に引き出し、軸方向に並進させる運動によって、前述の部材の円柱壁の溝7を通して引き出すことができ、それらを管状部材377の端部の向こう側に軸方向に引き抜くことができる。タブ225にはそれぞれ、管状部材377の軸Aに平行な各タブの直線縁部225Fに対し傾斜している1組のスロット225Eが備えられている。2つの傾斜スロット225E以外に、各タブ225は実質的に放射状に伸長しているスロット225Gも有する。
放射スロット225Gには、図示していないピストンシリンダ・アクチュエータのロッド85にクランプ締めされているブロック83と一体化したピン81が係合している。管状部材377の軸Aと平行な二重矢印f85方向へのロッド85の並進運動によって、タブ225群は軸方向に摺動し、これによってタブ群は、管状部材377の正面閉鎖カバーに作成されたスロットを通して、管状部材377の上端縁部から引き出される。
ブロック83は4つの貫通孔を有し、そこを通り4本の対応するバー又は支柱83が伸長し、リング89に連結し、そして前述のブロック83に作成された穴の中で摺動する。ブロック83の上部では、傾斜スロット225Eに挿入されるピンを備えるセクター89が支柱87に連結している。バー又は支柱87が、管状部材377の軸Aと平行に矢印f87方向に並進運動すると、スロット225Eが傾斜しているため、タブ225が放射状に引き出されることになり、そのときセクター89と一体化しているピンが係合する。ロッド85及びバーもしくは支柱87を別々に動作させることによって、管状部材377に対してタブ225を放射状に引き出す運動と軸方向に引き抜く運動の両方が得られる。
ステーション434を構成する部材の機械的構造を記載するために、次にその動作について図34から図38を具体的に参照しながら説明する。
物品Mはステーション428で管状部材377に被せられ、ステーション430及び432で管状部材377に対して正しく方向付けられる。次に物品は伸拡され、部材377に対して部分的に引き抜かれ、ヘッド11に対して図34の配置をとる。物品のつま先部Pを取り囲む縁部は、図35に示すような四角形の配置をとる。図34もまた、物品Mが管状部材377から一部引き出された状態のステーション434のヘッド11を示す。物品Mのつま先部Pの四角い縁部の側部にそって配置された4つの境界部が、4つのプレート15のより薄い部分15Bと各要素13のブラケット35が担持する各4列のニードル17との間に挿入される。そのために、ブラケット35は4つの各ピストンシリンダ・アクチュエータを伸長して開放配置をとる。4つの係合要素13の4つのニードル17に関連付けられた4台の引き出し器も、それぞれのプレート15のより薄い部分15Bの端部から離され、つま先部Pの縁部が止め55に接触するまでつま先部の端部を挿入するのに十分な空間が残る。タブ225の軸方向の引き出し運動は、物品Mのつま先部Pの端部全体を4つのプレート15の止め55に接触させるのに十分であり、そのため端部は、たとえそれが最初は管状部材377の軸Aと整列していなくとも、管状部材337の軸Aに直交する平面上に配置される。
この位置に到達すると、アクチュエータ39は引っ込み、圧縮バネ41の力を受けてブラケットがプレート15を押しながら移動できるようになり、その結果、つま先部の織物にニードル17が挿入される。4つのブラケット35の一方、又はもう一方が担持するそれぞれのニードル17の列は、2つの隣接するタブ225によって直線位置に保持された物品Mのつま先部の対応する境界部に挿入される。この閉鎖運動に合わせて、引き出し器47はそれぞれのプレート15の薄くなった部分15Bに接触するようになり、物品Mの織物を押し付ける。いったん圧縮バネ41に押されてブラケット35が閉じると、タブ225は物品から引き抜かれ、管状部材377の内部に完全に引き込まれる。
続く段階では、ピストンシリンダ・アクチュエータ19が伸長して、係合要素13を四角形の構成(図23の平面図に示す)から図25の平面図に示す直線構成に移動させる。この段階で係合要素13がとる位置、それに関連付けられた部材がとる位置、及び物品Mの織物がとる位置を図36に示す。
バー29が閉じ、4つの係合要素13が担持する4列のニードル17が係合している領域の直下に在る物品Mの織物をクランプ締めする。係合要素13が平坦構成で閉鎖することによってもまた、第2ニードル75が、2組の対向するプレート15を相互に互いに向けて移動させることによって折り畳まれた、物品のつま先部の縁部にある2つの終点を貫通する。第2ニードル75もその長手方向軸に平行に運動し、物品を形成している編まれた織物に容易に挿入され、引き出される。この運動は、対応するブロック73に収容されたそれぞれのピストンシリンダ・アクチュエータ91によって得られる。
これらのニードル75は、いったんそれらが物品の織物に係合されると、ピストンシリンダ・アクチュエータ71を用いてその位置から持ち上げられ、織物をバー29に対し上向きに、折り畳まれ平らにされたつま先部の縁部の終点まで引き上げることができる。
図37に示す次の段階では、バー29はアクチュエータ23によって係合要素13から離れるように移動し、ニードル17と前述のバー29との間の織物部分を伸張する。この伸張された織物部分は、この時点で、係合要素13群より下方で、それらとバー29との間に並進運動を与えるガイド61に挿入される。又は、これはニードル17の整列と平行な方向に、ガイド61に向かって側方に並進するヘッド11でもよい。
物品は、この時点でピストンシリンダ・アクチュエータ39を伸長し、次にニードル17を物品の織物から引き抜くことによって解放することができ、前述の引き抜きは引き出し器47の作用によって容易になる。第2ニードル75も、それぞれのアクチュエータ91によって引き抜かれる。アクチュエータ27を用いてバー29を開くことによって、物品は完全に解放される。ヘッド11からの物品の取り外しは、ヘッド11及びガイド又は裁断機61を互いから離れるように移動させることによって起こる。この運動は後者によって成されることが好ましい。このようにして、つま先部の縁部がプレート15の領域から取り除かれる。続いて、ガイド61がその長手方向の伸長と平行に並進し、装置の動作領域から物品Mが取り除かれ、アクチュエータ64(図2)がそれを90°回転させてミシン303のガイド62と整列させる(図1及び図2)。タブ225から、及び/又は管状部材377からの物品の引き抜きは、ジョー又は公知であるが本明細書中に示していないその他の同等手段の助けをかりて行うことができる。
アクチュエータ19が係合要素13を開かせることで、前述の要素は拡がった構成に戻り、次の物品を受けることができる。
物品の、裁断機ガイド61に沿ったミシン303のガイド62への移送、及びそれに沿ったミシンの針への移送は、公知の方法で行われる。
個々のステーション及びそれらを構成している関連部材は、個々に、又は例示したものに関する様々な組合せでも用いることができる。例えば、記載し図示した1つ又は複数のステーションは、オペレータが交換することができる。そのため、本発明は各ステーション及び分離して考えたときの各ステーションの各動作部材又はヘッドと、別々にかつ個別的にも関係しており、このことは本明細書に記載のものを個別に分離した要素、又は残ったステーションの一部とだけの組合せ、又は異なる構成のステーションとの組合せで、本明細書に記載したものに関して、同一、類似又は異なる動作を行なうことも意図する。
図面は、純粋に本発明の実際的表示として提供される例を示すだけのものであるが、しかしながらその形態及び配置は、本発明が基づく概念の範囲から逸脱することなく変形できることを理解されたい。添付の特許請求の範囲中の参照番号は、前述の説明及び図面に照らして読みやすくすることだけを目的として記載したものであり、特許請求の範囲による保護の範囲を制限するものではない。
Claims (59)
- 第1端部及び第2端部を有するソックス等の管状編物品を取扱う機械であって、
物品を移送する少なくとも1つの管状部材と、
物品を無作為にその中に入れる容器と、
容器から個々の物品を取り上げるピックアップ部材と、
物品の送給経路と、
前記経路に沿って物品の方向を識別する検知手段と、
物品の端部を伸拡して開き、物品を前記管状部材に装着する伸拡装置と
を具備する機械において、
前記経路に沿って物品の送給方向に対して前記第1端部を前記第2端部よりも前方に方向付けした物品を排除する部材と、前記送給方向に対して前記第2端部を前記第1端部よりも前方に方向付けした物品を伸拡装置に送給する部材とをさらに具備することを特徴とする機械。 - 前記第1端部及び前記第2端部が、それぞれ管状編物品のつま先部及び弾性バンド部であることを特徴とする請求項1に記載の機械。
- 前記第1端部及び前記第2端部が、それぞれ管状編物品のバンド部及びつま先部であることを特徴とする請求項1に記載の機械。
- 前記ピックアップ部材が多数存することを特徴とする請求項1〜3の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記検知手段が多数存することを特徴とする請求項4に記載の機械。
- 前記検知手段が前記ピックアップ部材の軌道に沿って配置され、前記ピックアップ部材が前記第2端部が先端部となるように方向付けした物品を保持し、前記第1端部が先端部となるように方向付けした前記物品を前記容器内に排除するように制御されることを特徴とする請求項1〜5の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記ピックアップ部材に垂直運動を与え、前記検知手段が前記ピックアップ部材の垂直軌道に沿って配置されることを特徴とする請求項6に記載の機械。
- 前記送給経路に沿って、前記ピックアップ部材を用いて前記容器から取り上げた前記物品をその上に配置するコンベアを具備し、また前記検知手段が前記コンベアに沿って配置されることを特徴とする請求項1〜5の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記容器に向かう前記送給経路に沿った位置から伸長する再循環経路を具備することを特徴とする請求項1〜8の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記再循環経路が、前記容器に向かう前記コンベアに沿った位置から伸長することを特徴とする請求項8及び9に記載の機械。
- 前記再循環経路が空気経路であることを特徴とする請求項9又は10に記載の機械。
- 前記ピックアップ部材と前記伸拡装置との間に、前記物品のためのストレージバッファを具備することを特徴とする請求項1〜11の1つ又は複数に記載の機械。
- 複数のステーションを通過するように配置及び制御されている複数の管状部材を具備することを特徴とする請求項1〜12の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記管状部材が回転組立体に支持されることを特徴とする請求項13に記載の機械。
- 前記回転組立体が垂直軸の周りを回転することを特徴とする請求項14に記載の機械。
- ローディングステーションを具備し、そこに前記伸拡装置を配置することを特徴とする請求項13、14又は15に記載の機械。
- 前記ローディングステーションに物品の弾性バンド部の少なくとも1組の保持要素を配置し、前記保持要素が互いに向かって、及び互いから離れるように移動できるように互いに関して移動可能であり、前記保持要素が管状物品の弾性バンド部を係合してこれを開き、前記伸拡装置によって取り上げる準備をすることを特徴とする請求項16に記載の機械。
- 前記ローディングステーションに、前記物品の弾性ゴム部の少なくとも2組の保持要素を配置し、各保持要素がそれぞれのピックアップ部材に関連付けられることを特徴とする請求項4及び17に記載の機械。
- 前記伸拡装置が、前記物品の弾性バンド部の前記少なくとも2組の保持要素の一方又は他方と交互に協働するよう位置決め可能であることを特徴とする請求項18に記載の機械。
- 前記物品の弾性バンド部の前記1組又は2組の保持要素が揺動アームに取り付けられ、弾性バンド部を係合する第1位置及び前記伸拡装置に弾性バンド部を渡す第2位置をとることを特徴とする請求項17〜19の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記ピックアップ部材は、取り上げる各物品が前記少なくとも1組の前記2つの保持要素の間に送給されるように配置されることを特徴とする請求項17〜20の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記物品の弾性バンド部の前記保持要素が少なくとも部分的に吸引要素であることを特徴とする請求項17〜21の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記ローディングステーションが管状物品を裏返すための裏返し装置を具備することを特徴とする請求項16〜22の1つ又は複数に記載の機械。
- 管状物品の裏返しステーションを具備し、管状物品を裏返すために裏返し装置が配置されることを特徴とする請求項13〜22の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記裏返し装置が少なくとも1つの吸引管及び1つの伸拡部材を具備し、前記伸拡部材が物品の弾性バンド部を前記吸引管上に移送することを特徴とする請求項23又は24に記載の機械。
- 管状物品の織物のポケットを、それが被せられる前記管状部材に対し特定の角度位置に位置付ける管状物品の方向付けステーションを具備することを特徴とする請求項13〜25の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記方向付けステーションが前記管状部材の端縁部に近接する前記管状部材の側部に位置決め可能であり、管状物品の織物を検知するのに適する少なくとも1つのセンサと、前記管状部材及び前記少なくとも1つのセンサを前記管状部材の軸の周りを互いに対して回転させるアクチュエータとを具備し、制御ユニットを設けて、前記センサの信号に基づいて管状物品の角度位置を決定するようにプログラムすることを特徴とする請求項26に記載の機械。
- 管状物品の保持部材と、前記管状部材の軸の周りを前記管状部材に対して前記物品を回転させるか、又はその逆の関係で回転させる手段とを具備することを特徴とする請求項26又は27に記載の機械。
- 管状物品を取り上げ、直線ガイドに移送するステーションを具備し、前記ステーションが前記物品のつま先部の複数の係合要素を備え、前記ピックアップ及び移送ステーション内に位置決めされた前記管状部材の軸の周りに配置されるピックアップ部材を具備し、前記複数の係合要素は円形又は多角形の構成及び実質的に直線的な平坦構成を交互にとる可変のジオメトリを有することを特徴とする請求項1〜28の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記係合要素が第1系列の要素及び第2系列の要素に分けられ、前記平坦構成では、前記第2系列の前記係合要素が互いに近接して向かい合う位置をとり、前記物品のつま先部が平坦で実質的に直線的な構成でその間に配置され、つま先部の端縁が互いに整列するものと隣接するものとの2つの縁部に分けられることを特徴とする請求項29に記載の機械。
- 前記ピックアップ部材が、前記係合要素を平坦位置、及び前記ローディング部材の軸を取り囲む環状又は多角形の位置に交互に運ぶ、少なくとも1つのアクチュエータを具備することを特徴とする請求項29又は30に記載の機械。
- 前記管状部材が、前記物品のつま先部を伸拡し、前記管状部材に被せられた物品のつま先部を多角形の構成にする、引き出し可能な伸拡手段を具備することを特徴とする請求項1〜31の1つ又は複数に記載の機械。
- つま先部の前記伸拡手段が前記管状部材の軸に実質的に平行な複数のタブを具備することを特徴とする請求項32に記載の機械。
- 前記伸拡手段が、前記物品のつま先部を四角形、好ましくは長方形、特には正方形の構成にするよう配置及び設計されることを特徴とする請求項32又は33に記載の機械。
- 4つの引き出し可能なタブと協働して、前記物品のつま先部の4つの係合要素を具備することを特徴とする請求項33又は34に記載の機械。
- 前記伸拡手段が、前記管状部材から前記物品のつま先部の前記係合要素に移送するように、前記管状部材の軸と平行に移動可能であることを特徴とする請求項32〜35の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記ピックアップ部材が、物品のつま先部の各部に係合するよう設計及び設置された複数のニードルを有することを特徴とする請求項29〜36の1つ又は複数に記載の機械。
- 引き出し器が、前記ニードルに関連付けられて前記ニードルから前記物品を引き抜くことを特徴とする請求項37に記載の機械。
- 前記各係合要素が、前記物品のつま先部の複数のピックアップ手段を備えるプレートを具備することを特徴とする請求項29〜38の1つ又は複数に記載の機械。
- 前記係合要素が多角形の構成に配置されるとき、各プレートが2つの連続タブの間に配置されることを特徴とする請求項33及び39に記載の機械。
- 前記ピックアップ手段がニードルで構成されることを特徴とする請求項39又は40に記載の機械。
- 前記プレートが、前記管状部材の軸に実質的に平行な軸の周りに互いに蝶番付けされることを特徴とする請求項39又は40又は41に記載の機械。
- 各プレートの前記ピックアップ手段が、前記各プレートを隣接するプレートに連結するときに用いる蝶番軸に対し、直交方向に整列することを特徴とする請求項42に記載の機械。
- 前記ニードルが、前記各プレートに直交方向に移動可能であることを特徴とする請求項41〜43の1つ又は複数に記載の機械。
- 各プレートが、その内部を前記ニードルが貫通する複数の孔を備えることを特徴とする請求項44に記載の機械。
- 第1端部及び第2端部を有する管状編物品を作業ステーションに送給する方法であって、
容器内に無作為に入れられた複数の物品から個々の物品を取り上げるステップと、
送給経路に沿って前記物品を作業ステーションに送給するステップと、
前記各物品について、前記第1端部及び前記第2端部のどちらが送給方向に対して前記経路に沿って先端部であるかを判定するステップと、
前記第2端部が前記先端部になるよう方向付けられた前記物品を前記作業ステーションに送給し、前記第1端部が前記先端部になるよう方向付けられた前記物品を排除するステップと
を含むことを特徴とする方法。 - 前記排除された物品が、前記容器に戻されることを特徴とする請求項46に記載の方法。
- 前記第1端部が前記物品の閉じたつま先部であり、前記第2端部が弾性バンド部であることを特徴とする請求項46又は47に記載の方法。
- 前記第1端部が弾性バンド部であり、前記第2端部が閉じたつま先部であることを特徴とする請求項46又は47に記載の方法。
- 前記送給経路に沿って、前記物品のストレージマガジンを作成するステップを含むことを特徴とする請求項46〜49の1つ又は複数に記載の方法。
- 前記作業ステーションにおいて、前記各物品を管状移送部材上に位置決めすることを特徴とする請求項46〜50のうち1つ又は複数に記載の方法。
- 前記各物品が前記管状移送部材上に位置決めされて前記物品の弾性バンド部を伸拡し、前記物品の縫製されるつま先部を前記管状部材の端部に被せることを特徴とする請求項48及び51又は49及び51に記載の方法。
- 前記物品を前記管状部材上方で伸拡して、前記つま先部を取り囲むバンド部の中間部を前記管状部材の端縁部の2点で交差するラインに沿って配置し、残余部分を前記管状部材の外側面に沿って配置するステップと、
前記管状部材上の前記バンド部の角度位置を検知するステップと、
前記管状部材に対する前記バンド部の角度位置に基づいて、織物のポケットの角度位置を識別するステップと
を含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。 - 前記管状部材の端縁部に近接する前記バンド部と、前記管状部材の外側面に配置された前記バンド部の2つの部分の角度位置を判定するステップと、
前記2つの角度位置の間の中間領域において、織物のポケットの角度位置を識別するステップと
を特徴とする請求項53に記載の方法。 - 前記つま先部が開いた構成の前記管状編物品を配置するステップと、
前記つま先部の縁部の第1境界部を複数の位置に係合し、前記つま先部の縁部の第2境界部をさらに複数の位置に係合するステップと、
前記縁部の前記第1境界部及び前記第2境界部を互いに近接するように置き、前記つま先部を実質的に直線的な平坦構成にするステップと
を含むことを特徴とする請求項53又は54に記載の方法。 - 前記開いたつま先部が多角形の構成に配置され、前記つま先部の縁部の連続部分が多角形の側部にほぼ沿うように配置され、前記多角形の各側部にそれぞれの係合要素を係合し、前記多角形の側部を整列させ、前記つま先部を前記実質的に直線的な平坦構成にすることを特徴とする請求項55に記載の方法。
- 前記多角形が四角形、好ましくは長方形、さらにより好ましくは正方形であることを特徴とする請求項56に記載の方法。
- 前記物品のつま先部を多角形の配置を維持したまま前記管状部材から引き抜き、続いて前記多角形の側部にそれぞれの係合要素を係合して整列させ、実質的に直線的な平坦構成にすることを特徴とする請求項56又は57に記載の方法。
- 前記物品は、直線ガイド又は裁断機に挿入されることを特徴とする請求項56〜58のうち1つ又は複数に記載の方法。
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