JP2023511345A - 除草性ピリダジン化合物を調製するための化学的プロセス - Google Patents

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Abstract

本発明はとりわけ、式(I)の化合物TIFF2023511345000124.tif64170(ここで、置換基は請求項1に定義されているとおりである)を生成するプロセスを提供するものであり、式(II)の化合物TIFF2023511345000125.tif44157を、脱硫剤を含む好適な反応媒体中において反応させるステップを含む。本発明はさらに、前記プロセスにおいて用いられる中間体化合物、及び、前記中間体化合物を生成する方法を提供する。

Description

本発明は、除草性ピリダジン化合物を合成するための新規プロセスに関する。このような化合物は、例えば、国際公開第2019/034757号から公知であり、このような化合物又はその中間体を形成するためのプロセスもまた公知である。このような化合物は典型的には、ピリダジン中間体のアルキル化を介して生成される。
ピリダジン中間体のアルキル化が公知であるが(例えば国際公開第2019/034757号を参照のこと)、しかしながら、このようなプロセスは多数の欠点を有している。第1に、このアプローチでは度々、ピリダジン窒素原子のいずれかの非選択的なアルキル化がもたらされ、第2に、所望の生成物を得るために追加の複雑な精製ステップが必要となる。それ故、このようなアプローチは大規模生成にとっては理想的ではなく、従って、選択的なアルキル化が関連するより効率的な新規合成法が、望ましくない副生成物の生成を回避するために所望されている。
意外なことに、本発明者らはここで、このような非選択的なアルキル化は、次いでチオピリダジンに転換可能であり、次いで、所望の除草性ピリダジン化合物にさらに転換可能である、オキソピリダジンのアルキル化によって回避可能であることを見出した。このようなプロセスはより収束的であり、より経済的で、且つ、廃棄物がより少なくなる可能性がある。
それ故、本発明によれば、式(I)の化合物
Figure 2023511345000002
(式中、
Aは、以下の式A-I~A-VII
Figure 2023511345000003
(式中、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義し、pは0、1又は2である)
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり;及び
xは水素又はC1~C6アルキルであり;
1は水素又はメチルであり;
2は水素又はメチルであり;
Qは(CR1a2bmであり;
mは、0、1又は2であり;
各R1a及びR2bは、水素、メチル、-OH及び-NH2からなる群から独立して選択され;
Zは、-CN、-C(S)OR10、-C(S)NR67、-C(S)SR10、-CH2OR3、-CH(OR4)(OR4a)、-C(OR4)(OR4a)(OR4b)、-C(O)OR10、-C(O)NHCN、-C(O)NR67、-C(O)NHS(O)212及び-S(O)2OR10からなる群から選択され;又は
Zは、以下の式Za、Zb、Zc、Zd、Ze及びZf
Figure 2023511345000004
(ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義する)
の基からなる群から選択され;並びに
3は水素又は-C(O)OR10aであり;
各R4、R4a及びR4bは、C1~C6アルキルから独立して選択され;
各R5、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f、R5g及びR5hは、水素及びC1~C6アルキルから独立して選択され;
各R6及びR7は、水素及びC1~C6アルキルから独立して選択され;
各R8は、ハロ、-NH2、メチル及びメトキシからなる群から独立して選択され;
10は、水素、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択され;
10aは、水素、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択され;
並びに
12は、メチル、-NH2、-N(CH32及び-NHCH3からなる群から選択される)
を調製するプロセスが提供されており、
前記プロセスは:
式(II)の化合物:
Figure 2023511345000005
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、上記に定義されているとおりである)を、脱硫剤を含む好適な反応媒体中において反応させて式(I)の化合物を得るステップを含む。
本発明の第2の態様によれば、式(I)の化合物
Figure 2023511345000006
(ここで、A、Rx、R1、R2、Q及びZは、本明細書において定義されているとおりである)
が提供されている。
本発明の第3の態様によれば、式(II)の中間体化合物:
Figure 2023511345000007
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、本明細書において定義されているとおりである)
がさらに提供されている。
本発明の第4の態様によれば、式(IV)の中間体化合物:
Figure 2023511345000008
(ここで、Aは、式A-I~A-Vからなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、並びに、p、R1、R2、R8、Q及びZは、本明細書において定義されているとおりである)
がさらに提供されている。
本発明の第5の態様によれば、式(I)の化合物を調製するための、式(III-I)の化合物
Figure 2023511345000009
(ここで、XはS又はOであり、及び、Aは、本明細書において定義されているとおりである)
の使用が提供されている。
本発明の第6の態様によれば、式(III-I)aの中間体化合物
Figure 2023511345000010
(ここで、XはS又はOである)
が提供されている。
本明細書において用いられるところ、「C1~C6アルキル」という用語は、炭素及び水素原子のみからなり、不飽和を含まず、1~6個の炭素原子を有し、並びに、分子の残部に単結合により結合している直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖基を指す。C1~C4アルキル及びC1~C2アルキルはこれに従って解釈されるべきである。C1~C6アルキルの例としては、これらに限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、1-メチルエチル(イソプロピル)、n-ブチル及び1-ジメチルエチル(t-ブチル)が挙げられる。
本発明のプロセスは、中間体化合物を各ステージで単離可能である別々のプロセスステップで実施することが可能である。或いは、本プロセスは、生成される中間体化合物を単離しない単一ステップ手法で実施することが可能である。それ故、本発明のプロセスを、バッチ式又は連続式に実施することが可能である。
mが0である式(I)の化合物は、以下に示す式(I-Ia)の化合物:
Figure 2023511345000011
により表され得、ここで、A、Rx、R1、R2及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりである。
mが1である式(I)の化合物は、以下に示す式(I-Ib)の化合物:
Figure 2023511345000012
により表され得、ここで、A、Rx、R1、R2、R1a、R2b及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりである。
mが2である式(I)の化合物は、以下に示す式(I-Ic)の化合物:
Figure 2023511345000013
により表され得、ここで、A、Rx、R1、R2、R1a、R2b及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりである。
以下のリストは、本発明に係る化合物及び中間体を参照した、m、p、A、Q、X、Z、R1、R2、R1a、R2b、R3、R4、R4a、R4b、R5、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f、R5g、R5h、R6、R7、R8、R10、R10a及びR12といった置換基に係る好ましい定義を含む定義を提供する。これらの置換基のいずれか一つについて、以下に示す定義はいずれも、以下又は本書面における他の箇所に示す他の置換基のいずれかに係る定義のいずれかと組み合わされ得る。
Aは、以下の式A-I~A-VII
Figure 2023511345000014
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義し、pは0、1又は2である。
好ましくは、Aは、以下の式A-I~A-V
Figure 2023511345000015
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義し、pは0、1又は2である(好ましくは、pは0又は1である。
より好ましくは、Aは、以下の式A-Ia~A-Va
Figure 2023511345000016
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義する。
さらにより好ましくは、Aは、以下の式A-Ia~A-IIIa
Figure 2023511345000017
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義する。
もっとも好ましくは、Aは、基A-Ia又はA-IIIaである。
一実施形態において、Aは、以下の基A-I又はA-III
Figure 2023511345000018
であり、ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義し、及び、pは、0、1又は2である(好ましくは、pは0又は1である。
xは水素又はC1~C6アルキルである。好ましくは、Rxは、水素、メチル、エチル、n-プロピル及びイソプロピルからなる群から選択される。より好ましくは、Rxは、水素、メチル及びエチルからなる群から選択される。もっとも好ましくは、Rxは水素である。
1は水素又はメチルであり、好ましくは、R1は水素である。
2は水素又はメチルであり、好ましくは、R2は水素である。
好ましい実施形態において、R1及びR2は水素である。
Qは(CR1a2bmである。
mは、0、1又は2であり、好ましくは、mは1又は2である。もっとも好ましくは、mは1である。
各R1a及びR2bは、水素、メチル、-OH及び-NH2からなる群から独立して選択される。より好ましくは、各R1a及びR2bは、水素及びメチルからなる群から独立して選択される。もっとも好ましくは、R1a及びR2bは水素である。
Zは、-CN、-C(S)OR10、-C(S)NR67、-C(S)SR10、-CH2OR3、-CH(OR4)(OR4a)、-C(OR4)(OR4a)(OR4b)、-C(O)OR10、-C(O)NHCN、-C(O)NR67、-C(O)NHS(O)212及び-S(O)2OR10からなる群から選択される。好ましくは、Zは、-CN、-C(S)OR10、-CH2OR3、-C(O)OR10、-C(O)NHCN、-C(O)NR67、-C(O)NHS(O)212及び-S(O)2OR10からなる群から選択される。より好ましくは、Zは、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NHCN、-C(O)NH2、-C(O)NHS(O)212及び-S(O)2OR10からなる群から選択される。さらにより好ましくは、Zは、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択される。さらにより好ましくは、Zは、-CN、-C(O)OCH2CH3、-C(O)OC(CH33、-C(O)OH、-C(O)NH2及び-S(O)2OHからなる群から選択される。さらにより好ましくは、Zは、-CN、-C(O)OCH2CH3、-C(O)OC(CH33、-C(O)OH及び-C(O)NH2からなる群から選択される。
代替的な実施形態において、Zは、以下の式Za、Zb、Zc、Zd、Ze及びZf
Figure 2023511345000019
の基からなる群から選択され、ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義する。好ましくは、Zは、式Za、Zb、Zd、Ze及びZfの基からなる群から選択される。より好ましくは、Zは、式Za、Zd及びZeの基からなる群から選択される。
本発明の他の実施形態において、Zは、-CN、-C(O)OCH2CH3、-C(O)OC(CH33及び-C(O)NH2からなる群から選択される。
本発明のさらなる実施形態において、Zは、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2(好ましくは、Zは-C(O)OR10である)からなる群から選択され、R10は、水素又はC1~C6アルキルである。
当業者は、特定の実施形態において、R10は以下のZ1との特定の組み合わせで定義されているとおりであり、並びに、以下のZ1及びZ2は本発明の特定の実施形態に係るZのサブセットであることを認識しているであろう。
1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される。好ましくは、Z1は、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択され、並びに、R10はC1~C6アルキルである。
2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである。好ましくは、Z2は-C(O)OHである。
3は水素又は-C(O)OR10aである。好ましくは、R3は水素である。
各R4、R4a及びR4bは、C1~C6アルキルから独立して選択される。好ましくは、各R4、R4a及びR4bは、メチルである。
各R5、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f、R5g及びR5hは、水素及びC1~C6アルキルから独立して選択される。より好ましくは、各R5、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f、R5g及びR5hは、水素及びメチルから独立して選択される。もっとも好ましくは、各R5、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f、R5g及びR5hは水素である。
各R6及びR7は、水素及びC1~C6アルキルから独立して選択される。好ましくは、各R6及びR7は独立して、水素又はメチルである。もっとも好ましくは、各R6及びR7は水素である。
各R8は、ハロ、-NH2、メチル及びメトキシからなる群から独立して選択される。好ましくは、各R8は独立して、ハロ(好ましくは、クロロ又はブロモ)又はメチルである。より好ましくは、R8はメチルである。
10は、水素、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される。好ましくは、R10は水素又はC1~C6アルキルである。より好ましくは、R10は、水素、メチル、エチル、イソ-プロピル、2,2-ジメチルプロピル及びt-ブチルからなる群から選択される。さらにより好ましくは、R10は、水素、エチル又はt-ブチルである。
本発明の一実施形態において、R10はエチル又はt-ブチルである。
10aは、水素、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される。好ましくは、R10aは、水素、C1~C6アルキル及びフェニルからなる群から選択される。より好ましくは、R10aは水素又はC1~C6アルキルである。
12は、メチル、-NH2、-N(CH32及び-NHCH3からなる群から選択される。好ましくは、R12はメチルである。
XはS(硫黄)又はO(酸素)である。
一実施形態において、XはSである。
他の実施形態において、XはOである。
好ましくは、式(I)の化合物は塩交換にさらに供されて、式(Id)の化合物
Figure 2023511345000020
(ここで、Yは農学的に許容可能なアニオンを表し、j及びkは、1、2又は3から選択され得る整数を表し、並びに、A、R1、R2、Q及びZは、本明細書において定義されているとおりである)
が得られる。
他の好ましい実施形態においては、式(Ie)の化合物
Figure 2023511345000021
(ここで、A、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである(好ましくは、Z2は-C(O)OHである))
の調製プロセスが提供されており;
この調製プロセスは:
式(II)aの化合物:
Figure 2023511345000022
(ここで、A、R1、R2及びQは、上記に定義されているとおりであり、並びに、Z1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され(好ましくは、Z1は、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択される)、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される(好ましくは、R10はC1~C6アルキルである))
を脱硫剤を含む好適な反応媒体中において反応させて、式(Ib)の化合物;
Figure 2023511345000023
(ここで、A、Rx、R1、R2及びQは、上記に定義されているとおりであり、Z1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され(好ましくは、Z1は、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択される)、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される(好ましくは、R10はC1~C6アルキルである))
を得るステップ;及び、
式(Ib)の化合物を塩交換にさらに供して、式(Id-I)の化合物
Figure 2023511345000024
(ここで、Y、j、k、A、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり;並びに
1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され(好ましくは、Z1は、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択される)、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される(好ましくは、R10はC1~C6アルキルである))
を得るステップ;及び、
前記式(Id-I)の化合物を式(Ie)の化合物
Figure 2023511345000025
に加水分解するステップを含む。
本発明の他の好ましい実施形態においては、式(Ic)の化合物
Figure 2023511345000026
(ここで、A、Rx、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである(好ましくは、Z2は-C(O)OHである))
の調製プロセスが提供されており、前記プロセスは:
式(II)aの化合物:
Figure 2023511345000027
(ここで、A、R1、R2及びQは、上記に定義されているとおりであり、Z1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され(好ましくは、Z1は、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択される)、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される(好ましくは、R10はC1~C6アルキルである))を、脱硫剤を含む好適な反応媒体中において反応させて、式(Ib)の化合物
Figure 2023511345000028
(ここで、A、Rx、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、Z1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され(好ましくは、Z1は、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択され)、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される(好ましくは、R10はC1~C6アルキルである))を得るステップ;
並びに、前記式(Ib)の化合物を式(Ic)の化合物
Figure 2023511345000029
に加水分解するステップ
を含む。
好ましくは、式(Ic)の化合物は塩交換にさらに供されて、式(Ie)の化合物
Figure 2023511345000030
(ここで、Yは農学的に許容可能なアニオンを表し、j及びkは、1、2又は3から選択され得る整数を表し、A、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである(好ましくは、Z2は-C(O)OHである))
が得られる。
当業者は、式(I)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Id-I)、(Ie)又は(Ig)の化合物はまた、本明細書において定義されているとおり、双性イオン(例えば、Zは-S(O)2-である)又は農学的に許容可能な塩として存在し得ることを認識するであろう。本発明は、このような農学的に許容可能な塩、双性イオン、及び、すべての割合におけるこれらの混合物のすべてを形成するためのプロセスを包含する。
式(Id)、(Id-I)又は(Ie)の化合物中においてアニオンYによって表される好適な農学的に許容可能な塩としては、これらに限定されないが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、フッ化物、2-ナフタレンスルホン酸塩、酢酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ブチル硫酸塩、ブチルスルホン酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンシル酸塩、カプリン酸塩、カプロン酸塩、カプリル酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、二リン酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エナント酸塩、エタンジスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、硫酸エチル、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸、グルタミン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘプタデカン酸塩、ヘキサデカン酸塩、硫酸水素塩、水酸化物、ヒドロキシナフトエ酸塩、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メタンジスルホン酸塩、硫酸メチル、ムカート、ミリスチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、ノナデカン酸塩、オクタデカン酸塩、シュウ酸塩、ペラルゴン酸塩、ペンタデカン酸塩、ペンタフルオロプロピオン酸塩、過塩素酸、リン酸塩、プロピオン酸塩、プロピル硫酸塩、プロピルスルホン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、トリデシル酸塩、トリフレート、トリフルオロ酢酸塩、ウンデシレン酸塩及び吉草酸塩が挙げられる。
好ましくは、式(Id)、(Id-I)又は(Ie)の化合物において、Yは、塩化物、臭化物、ヨウ化物、水酸化物、重炭酸塩、酢酸塩、ペンタフルオロプロピオン酸塩、トリフレート、トリフルオロ酢酸塩、硫酸メチル、トシル酸塩及び硝酸塩であり、並びに、j及びkは1である。より好ましくは、Yは塩化物であり、並びに、j及びkは1である。
本発明の一実施形態においては、式(I)の化合物
Figure 2023511345000031
(ここで、A、Rx、R1、R2、Q及びZは、本明細書において定義されているとおりである)が提供されている。
本発明はさらに、式(II)の中間体化合物:
Figure 2023511345000032
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、本明細書において定義されているとおりである)を提供する。
典型的には、式(II)の化合物は:
(i)式(III)の化合物
Figure 2023511345000033
を好適なアルキル化剤(好ましくは、式(VI)又は(VII)の化合物)と反応させて、式(IV)の化合物
Figure 2023511345000034
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは本明細書において定義されているとおりである)を得るステップ、及び
(ii)式(IV)の化合物を硫化剤と反応させて、式(II)の化合物
Figure 2023511345000035
を得るステップ
により生成される。
或いは、式(II)の化合物は:
(i)式(III)の化合物
Figure 2023511345000036
を硫化剤と反応させて、式(V)の化合物
Figure 2023511345000037
(ここで、Aは、本明細書において定義されているとおりである)
を得るステップ、及び
(ii)式(V)の化合物を好適なアルキル化剤(好ましくは、式(VI)又は(VII)の化合物)と反応させて、式(II)の化合物
Figure 2023511345000038
を得るステップ
により生成される。
本発明の一実施形態においては、式(I)の化合物を調製するための式(III-I)の化合物
Figure 2023511345000039
(ここで、XはS又はOであり、及び、Aは、本明細書において定義されているとおりである(好ましくは、AはA-Ia又はA-IIIaである))
の使用が提供されている。
本発明はさらに、式(III-I)aの中間体化合物
Figure 2023511345000040
(ここで、XはS又はOである)
を提供する。
式(III)の化合物は、文献において公知であるか、又は、公知の文献法により調製され得る(例えばAlberto Coelho et al.Combinatorial Chemistry & High Throughput Screening,2006,9(1),15-19を参照のこと)。
以下のスキーム1は、本発明に係る反応をより詳細に説明するものである。置換基の定義は、本明細書において定義されているとおりである。
スキーム1:
Figure 2023511345000041
ステップ(a)アルキル化:
式(IV)の化合物は、式(III)の化合物
Figure 2023511345000042
(ここで、Aは、式(I)の化合物について本明細書において定義されているとおりである)
を好適なアルキル化剤と反応させて、式(IV)の化合物
Figure 2023511345000043
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、本明細書において式(I)の化合物について定義されているとおりである)
を得ることにより調製可能である。
典型的には、本発明に係る本プロセスにおいて、このような好適なアルキル化剤は好適な脱離基(式(VI)の化合物)を含み得、例えば、これらとしては、これらに限定されないが、ブロモ酢酸、ブロモ酢酸メチル、3-ブロモプロピオン酸、3-ブロモプロピオン酸メチル、2-ブロモエタンスルホン酸ナトリウム、2,2-ジメチルプロピル2-(トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)エタンスルホネート、2-ブロモ-N-メタンスルフォニルアセタミド、3-ブロモ-N-メタンスルフォニルプロパンアミド及び3-クロロ-2,2-ジメチル-プロパン酸が挙げられ得る。或いは、本発明のプロセスにおいて用いられるアルキル化剤は、好適に活性化された求電子性アルケン(式(VII)の化合物)であり得、例えばこれらとしては、これらに限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、クロトン酸、3,3-ジメチルアクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、t-ブチルアクリレート、エタンスルホン酸、イソプロピルエチレンスルホネート及び2,2-ジメチルプロピルエタンスルホネートが挙げられ得る。或いは、他の例えばβ-プロピオラクトンといった環式エステル、又は、例えばγ-スルトンといった環式スルホン酸エステル、及び、これらの誘導体などのアルキル化剤が可能である。
好ましくは、好適なアルキル化剤は、式(VI)又は式(VII)の化合物
Figure 2023511345000044
(ここで、R1、R2、R1a、Q及びZは、式(I)の化合物について本明細書において定義されているとおりであり、並びに、LGは、好適な脱離基(好ましくは、クロロ、ブロモ又はトリフルオロメタンスルホン酸)である)
である。
より好ましくは、好適なアルキル化剤は、式(VII)の化合物
Figure 2023511345000045
(ここで、R1、R2、R1a及びZは、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである)
である。
一実施形態において、好適なアルキル化剤は、β-プロピオラクトン、アクリロニトリル、エチルアクリレート及びt-ブチルアクリレートからなる群から選択される。好ましくは、好適なアルキル化剤は、アクリロニトリル、エチルアクリレート及びt-ブチルアクリレートからなる群から選択される。
典型的には、ステップ(a)に記載のプロセスは、式(III)の化合物を式(VI)又は(VII)のアルキル化剤と共に、アセトン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、水、酢酸又はトリフルオロ酢酸などの溶剤又は溶剤の混合物中において撹拌することにより実施される。
この反応は、-78℃~150℃、好ましくは20℃~100℃の温度で実施可能である。
当業者は、要求される場合には、塩基を使用可能であり(特にこれらに限定されないが、K2CO3を含む)、また、必要な場合には、相間移動触媒(特にこれらに限定されないが、臭化テトラブチルアンモニウムを含む)を使用可能であることを認識するであろう。
好ましくは、本発明のプロセスステップ(a)は、窒素又はアルゴンなどの不活性雰囲気下に実施される。
ステップ(b)硫化:
式(V)の化合物は、式(III)の化合物
Figure 2023511345000046
(ここで、Aは、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである)
を硫化剤と反応させて、式(V)の化合物
Figure 2023511345000047
を得ることにより調製可能である。
典型的には、このプロセスステップ(b)において、このような硫化剤の例としては、これらに限定されないが、五硫化二リン(P25)及びローソン試薬(2,4-ビス(4-メトキシフェニル)-2,4-ジチオキソ-1,3,2,4-ジチアジホスフェタン)が挙げられる。好ましくは、硫化剤は五硫化二リンである。
典型的には、ステップ(b)に記載のプロセスは、式(III)の化合物を硫化剤と共に、クロロベンゼン又はピリジンなどの溶剤又は溶剤の混合物中において撹拌することにより実施される。
この反応は、20℃~150℃、好ましくは60℃~120℃の温度で実施可能である。
好ましくは、本発明のプロセスステップ(b)は、窒素又はアルゴンなどの不活性雰囲気下に実施される。
ステップ(c)硫化:
式(II)の化合物は、式(IV)の化合物:
Figure 2023511345000048
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは本明細書において定義されているとおりである)を硫化剤と反応させて、式(II)の化合物
Figure 2023511345000049
を得ることにより調製可能である。
典型的には、このプロセスステップ(c)において、このような硫化剤の例としては、これらに限定されないが、五硫化二リン(P25)及びローソン試薬(2,4-ビス(4-メトキシフェニル)-2,4-ジチオキソ-1,3,2,4-ジチアジホスフェタン)が挙げられる。好ましくは、硫化剤は五硫化二リンである。
典型的には、ステップ(c)に記載のプロセスは、式(III)の化合物を硫化剤と共に、クロロベンゼン又はピリジンなどの溶剤又は溶剤の混合物中において撹拌することにより実施される。
この反応は、20℃~150℃、好ましくは60℃~120℃の温度で実施可能である。
好ましくは、本発明のプロセスステップ(c)は、窒素又はアルゴンなどの不活性雰囲気下に実施される。
ステップ(d)アルキル化:
或いは、式(II)の化合物は、式(V)の化合物
Figure 2023511345000050
(ここで、Aは、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである)を好適なアルキル化剤と反応させて、式(II)の化合物
Figure 2023511345000051
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである)
を得ることにより調製可能である。
典型的には、本発明に係る本プロセスにおいて、このような好適なアルキル化剤は好適な脱離基(式(VI)の化合物)を含み得、例えばこれらとしては、これらに限定されないが、ブロモ酢酸、ブロモ酢酸メチル、3-ブロモプロピオン酸、3-ブロモプロピオン酸メチル、2-ブロモエタンスルホン酸ナトリウム、2,2-ジメチルプロピル2-(トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)エタンスルホネート、2-ブロモ-N-メタンスルフォニルアセタミド、3-ブロモ-N-メタンスルフォニルプロパンアミド及び3-クロロ-2,2-ジメチル-プロパン酸が挙げられ得る。或いは、本発明のプロセスにおいて用いられるアルキル化剤は、好適に活性化された求電子性アルケン(式(VII)の化合物)であり得、例えばこれらとしては、これらに限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、クロトン酸、3,3-ジメチルアクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、t-ブチルアクリレート、エタンスルホン酸、イソプロピルエチレンスルホネート及び2,2-ジメチルプロピルエタンスルホネートが挙げられ得る。或いは、他の例えばβ-プロピオラクトンといった環式エステル、又は、例えばγ-スルトンといった環式スルホン酸エステル、及び、これらの誘導体などのアルキル化剤が可能である。
好ましくは、好適なアルキル化剤は、式(VI)又は式(VII)の化合物
Figure 2023511345000052
(ここで、R1、R2、R1a、Q及びZは、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりであり、並びに、LGは、好適な脱離基(好ましくは、クロロ、ブロモ又はトリフルオロメタンスルホン酸)である)
である。
より好ましくは、好適なアルキル化剤は、式(VII)の化合物
Figure 2023511345000053
(ここで、R1、R2、R1a及びZは、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである)
である。
一実施形態において、好適なアルキル化剤は、β-プロピオラクトン、アクリロニトリル、エチルアクリレート及びt-ブチルアクリレートからなる群から選択される。好ましくは、好適なアルキル化剤は、アクリロニトリル、エチルアクリレート及びt-ブチルアクリレートからなる群から選択される。
典型的には、ステップ(d)に記載のプロセスは、式(V)の化合物を式(VI)又は(VII)のアルキル化剤と共に、アセトン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、水、酢酸又はトリフルオロ酢酸などの溶剤又は溶剤の混合物中において撹拌することにより実施される。
この反応は、-78℃~150℃、好ましくは20℃~100℃の温度で実施可能である。
当業者は、要求される場合には、塩基を使用可能であり(特にこれらに限定されないが、K2CO3を含む)、また、必要な場合には、相間移動触媒(特にこれらに限定されないが、臭化テトラブチルアンモニウムを含む)を使用可能であることを認識するであろう。
好ましくは、本発明のプロセスステップ(d)は、窒素又はアルゴンなどの不活性雰囲気下に実施される。
ステップ(d2)及び(d)3-代替的アルキル化
当業者は、既述のステップ(d)によるアルキル化は、式(VIII)の化合物
Figure 2023511345000054
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである)
の中間体を介して進行し得ることを認識するであろう。
ステップ(d2)S-アルキル化及び(d3)転位は、1つの容器(ワンポット変換)又は順次(異なる反応容器で)に実施し得る。
典型的には、ステップ(d3)に記載のプロセスは、特にこれらに限定されないが、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、DBU、テトラブチル水酸化アンモニウム又はamberlite(登録商標)樹脂を含む塩基の存在下に実施される。塩基の量は、典型的には、0.01~1当量、好ましくは0.01~0.5当量である。また、このプロセスは、特にこれらに限定されないが、臭化テトラブチルアンモニウムを含む相間移動触媒、又は、特にこれらに限定されないが、テトラブチルアンモニウムヨージド及びヨウ化カリウムを含む求核性触媒の存在下に実施することが可能である。触媒の量は、典型的には0.01~1当量である。
本プロセスは典型的には、好適な溶剤中において実施される。それ故、好適な溶剤としては、これらに限定されないが、例えばアセトニトリル、プロパンニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド、スルホラン、シクロヘキサン、n-ヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、クロロベンゼン、1,2-ジクロロベンゼン、酢酸メチル、炭酸ジメチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸プロピル、t-酢酸ブチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、酢酸ブチル、ブチロラクトン、ブチロニトリル、トルエン、キシレンイソ混合物、クメン、イソプロピルベンゼン、p-キシレン、メシチレン、ベンゾニトリル、ニトロベンゼン、o-キシレン、m-キシレン、エチルベンゼン、メタノール、イソアミルアルコール、イソプロパノール、t-ブタノール及びt-アミルアルコール、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンが挙げられる。ステップ(d3)は均衡反応であり得、所望の生成物に向けて反応平衡を移動させることで知られている、特にこれらに限定されないが、所望の生成物の優先的な結晶化を含む種々の方法を使用し得る。
以下のスキーム2は、本発明に係る反応をより詳細に説明するものである。置換基の定義は、本明細書において定義されているとおりである。
スキーム2:
Figure 2023511345000055
ステップ(e)脱硫:
式(I)の化合物
Figure 2023511345000056
(ここで、A、Rx、R1、R2、Q及びZは、上記に定義されているとおりである)は、式(II)の化合物:
Figure 2023511345000057
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、式(I)の化合物について上記に定義されているとおりである)を脱硫剤を含む好適な反応媒体中において反応させて式(I)の化合物を得ることにより調製可能である。
本発明に係るプロセスは、典型的には、原理上は、反応条件下で不活性であるいずれかの溶剤又は溶剤の混合物である溶剤であることが可能である好適な反応媒体中において実施される。当業者は、例えば脱硫剤が過酸化水素である場合、これは、例えば、好適な反応媒体として作用し得る27重量%水溶液として提供され得ることを認識するであろう。
それ故、好適な溶剤としては、これらに限定されないが、例えば、水、アセトニトリル、プロパンニトリル、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、N-メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、スルホラン、N-ブチルピロリドン(NBP)、N-オクチルピロリドン、シクロヘキサン、ペンタン、2-メチルペンタン、n-ヘキサン、イソオクタン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、メチルシクロペンタン、石油スピリット、cis-デカリン、n-オクタン、ノナン、デカン、リモネン、トリフルオロトルエン、クロロベンゼン、1,2-ジクロロベンゼン、1,2,4-トリクロロベンゼン、1,1-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ブロモベンゼン、1-クロロブタン、パーフルオロメチルシクロへキサン、ヨードベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、ペルフルオロヘキサン、1,2-ジクロロエタン、パーフルオロトルエン、ペルフルオロシクロヘキサン、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、酢酸、無水酢酸、ギ酸、n-ブタン酸、n-ペンタン酸、n-ヘキサン酸、プロピオン酸無水物、酢酸メチル、ジメチルカーボネート、酢酸エチル、ギ酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸プロピル、乳酸メチル、プロピオン酸エチル、t-酢酸ブチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、酢酸ブチル、乳酸エチル、n-酢酸オクチル、炭酸ジエチル、酢酸イソブチル、ギ酸メチルエステル、ブチロラクトン、安息香酸メチル、ジメチルフタレート、エチル安息香酸塩、酢酸イソペンチル、プロピオン酸メチル、ブチロニトリル、N,N-ジエチルアセタミド、テトラエチル尿素、N,N-ジエチルプロピオンアミド、バレロニトリル、マロノニトリル、テトラメチル尿素、N,N-ジメチルトリフルオロアセタミド、N,N-ジメチルクロロアセタミド、ジ-n-ブチルスルホキシド、N,N-ジエチルベンズアミド、トルエン、キシレンイソ混合物、クメン、イソプロピルベンゼン、p-キシレン、メシチレン、ベンゾニトリル、ニトロベンゼン、o-キシレン、m-キシレン、エチルベンゼン、テトラリン、メタノール、イソアミルアルコール、イソプロパノール、t-ブタノール及びt-アミルアルコールが挙げられる。
本発明の好ましい実施形態において、好適な反応媒体はさらに、酸を含む。好ましくは、酸は、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、酢酸、無水酢酸、ギ酸、n-ブタン酸、n-ペンタン酸、n-ヘキサン酸及びプロピオン酸無水物からなる群から選択される。より好ましくは、酸は酢酸及び/又はギ酸である。
本発明の一実施形態において、好適な反応媒体は水及び酸(好ましくは、ギ酸及び/又は酢酸)を含む。
本発明の他の実施形態において、好適な反応媒体は、酢酸エチル、水及びギ酸及び/又は酢酸を含む。
好ましくは、本発明に係るプロセスにおける脱硫剤は酸化剤である。原理上は、有機スルフィド基の酸化について当業者に公知であるいずれかの酸化試薬を採用することが可能である。
好適な酸化剤としては、これらに限定されないが、過酸化水素、過酸化水素及び好適な触媒(例えば、これらに限定されないが:TiCl3;Mn(OAc)3.2H2O及びビピリジンリガンド;VO(acac)2及び二座リガンド;Ti(OiPr4)及び二座リガンド;ポリオキシメタレート;Na2WO4+PhPO32及びCH3(n-C8173NHSO4などの添加剤;Sc(OTf)3などのランタニド触媒;例えばフラビンといった有機分子もまた触媒として作用可能である)、塩素(好適な触媒(上記のとおり)を伴って又は伴わずに)、臭素(好適な触媒(上記のとおり)を伴って又は伴わずに)、有機ヒドロ過酸化物(例えばペルオキシ酢酸、過ギ酸、t-ブチルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、m-CPBA(メタクロロ過安息香酸))、インサイチュで調製された有機ヒドロ過酸化物(例えばH22とカルボン酸+好適な触媒の反応から)、有機過酸化物(例えば、過酸化ベンゾイル又はジ-ter-ブチルペルオキシド)、アミンN-オキシド(例えばN-メチルモルホリンオキシド、ピリジンN-オキシド又はトリエチルアミンN-オキシド過酸化物誘導体)、無機酸化剤(NaIO4、KMnO4、MnO2、CrO3)、インサイチュで調製された無機酸化剤(例えば、Ru触媒+酸化剤で、酸化剤として機能し得るRuO4がインサイチュで形成される)、無機ヒドロ過酸化物、無機過酸化物、ジオキシラン(例えばDMDO)、オキソン、オゾン、酸素(酸素+NO2などの好適な触媒、又は、硝酸セリウムアンモニウム)、空気+好適な触媒(このような系は過酸化物のインサイチュ形成をもたらすことが可能であり、及び、好適な触媒は、例えば、特にこれらに限定されないが、Fe(NO33-FeBr3であることが可能である)、NaOCl(これは、触媒量の(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イル)オキシル(TEMPO)、4-ヒドロキシ-TEMPO又は4-アセチルアミノ-TEMPOなどの安定なラジカル、任意によりと併用され得、触媒量の臭化ナトリウムも添加され得る)、NaOBr、HNO3、ペルオキシダーゼ及びモノオキシゲナーゼなどの生体触媒、並びに、塩化ニトロシル(インサイチュで調製)が挙げられる。
好ましくは、脱硫剤は、過酸化物又はその誘導体(例えばペルオキシ酢酸、過ギ酸、t-ブチルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、m-CPBA)である。もっとも好ましくは、脱硫剤は過酸化水素である。
当業者は、本発明に係るプロセスの温度は、用いる溶剤の選択に応じて様々であることが可能であることを認識するであろう。典型的には、本発明に係るプロセスは、40℃~120℃、好ましくは80℃~110℃の温度で実施される。
好ましくは、本発明のプロセスは、窒素又はアルゴンなどの不活性雰囲気下で実施される。
ステップ(f)塩交換:
式(Id)の化合物
Figure 2023511345000058
(ここで、Yは農学的に許容可能なアニオンを表し、j及びkは、1、2又は3から選択され得る整数を表し、並びに、A、R1、R2、Q及びZは、本明細書において定義されているとおりである)
は、式(I)の化合物
Figure 2023511345000059
(ここで、A、Rx、R1、R2、Q及びZは、本明細書において定義されているとおりである)の塩交換により調製され得る。
同様に、式(Ie)の化合物
Figure 2023511345000060
(ここで、Yは農学的に許容可能なアニオンを表し、j及びkは、1、2又は3から選択され得る整数を表し、A、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである(好ましくは、Z2は-C(O)OHである)は、式(Ic)の化合物
Figure 2023511345000061
(ここで、A、Rx、R1、R2及びQは、請求項1に定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである(好ましくは、Z2は-C(O)OHである)の塩交換により調製され得る。
式(I)の化合物の式(Id)の化合物への塩交換、又は、式(Ic)の化合物の式(Ie)の化合物への塩交換は当業者に公知の方法を用いて行うことが可能であり、これは、化合物の一の塩形態を他の形態に変換するプロセスを指し、例えば硫酸水素塩(HSO4 -)塩を塩化物(Cl-)塩に変換するプロセスを指す。塩交換は典型的には、イオン交換樹脂又は水溶性の塩、例えば、amberlite(登録商標)樹脂(好ましくは、強塩基アニオン交換樹脂)又は塩化バリウム(BaCl2)を用いて行われる。好ましくは、式(I)の化合物の式(Id)の化合物への塩交換、又は、式(Ic)の化合物の式(Ie)の化合物への塩交換は、塩化バリウムを伴って行われる。
ステップ(g)加水分解:
式(Ic)の化合物
Figure 2023511345000062
(ここで、A、Rx、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである(好ましくは、Z2は-C(O)OHである))は、式(Ib)の化合物
Figure 2023511345000063
(ここで、A、Rx、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、Z1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され(好ましくは、Z1は、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択される)、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される(好ましくは、R10はC1~C6アルキルである))を加水分解することにより調製可能である。
同様に、式(Ie)の化合物
Figure 2023511345000064
(ここで、Yは農学的に許容可能なアニオンを表し、j及びkは、1、2又は3から選択され得る整数を表し、A、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである(好ましくは、Z2は-C(O)OHである))は、式(Id-I)の化合物
Figure 2023511345000065
(ここで、A、R1、R2及びQは、本明細書において定義されているとおりであり、Z1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され(好ましくは、Z1は、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択される)、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される(好ましくは、R10はC1~C6アルキルである))を加水分解することにより調製可能である。
加水分解は、当業者に公知の方法を用いて行うことが可能である。加水分解は、典型的には、特にこれらに限定されないが、水性硫酸、濃塩酸又は酸性イオン交換樹脂を含む好適な試薬を用いて行われる。
典型的には、加水分解は、水性塩酸(例えば特にこれらに限定されないが、32重量%水性HCl)、又は、HClと適切な溶剤(特にこれらに限定されないが、酢酸、イソ酪酸又はプロピオン酸など)との混合物を、任意により、追加の好適な溶剤(例えば、特にこれらに限定されないが、水)の存在下に、0℃~120℃(好ましくは、20℃~100℃)の好適な温度で用いて実施される。
本発明の好ましい実施形態においては、式(Ig)の化合物
Figure 2023511345000066
(ここで、Aは、以下の式A-Ia~A-IIIa
Figure 2023511345000067
(ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義する)
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり;及び
1は水素であり;
2は水素であり;
Qは(CR1a2bmであり;
mは1であり;
各R1a及びR2bは水素であり;
Zは、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10(好ましくは、Zは、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択される)からなる群から選択され;並びに
10は、水素及びC1~C6アルキルからなる群から選択される)
の調製プロセスが提供されており、前記プロセスは:
式(II)の化合物:
Figure 2023511345000068
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、上記に定義されているとおりである)を、酸化剤(好ましくは、過酸化物又はその誘導体、より好ましくは、過酸化水素、ペルオキシ酢酸、過ギ酸、t-ブチルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド及びm-CPBAからなるリストから選択される過酸化物)及び酸(好ましくは、酸は、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、酢酸、無水酢酸、ギ酸、n-ブタン酸、n-ペンタン酸、n-ヘキサン酸及びプロピオン酸無水物からなる群から選択される)を含む好適な反応媒体中において反応させて、式(Ig)の化合物を得るステップを含む。
本発明のさらに好ましい実施形態においては、式(Ig)の化合物
Figure 2023511345000069
(ここで、
Aは、以下の式A-Ia~A-IIIa
Figure 2023511345000070
(ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義する)
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり;及び
1は水素であり;
2は水素であり;
Qは(CR1a2bmであり;
mは1であり;
各R1a及びR2bは水素であり;
Zは、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10(好ましくは、Zは、-CN、-C(O)OR10及び-C(O)NH2からなる群から選択される)からなる群から選択され;並びに
10は、水素及びC1~C6アルキルからなる群から選択される)
の調製のプロセスが提供されており、前記プロセスは:
式(II)の化合物:
Figure 2023511345000071
(ここで、A、R1、R2、Q及びZは、上記に定義されているとおりである)を、酢酸及び/又はギ酸及び過酸化水素を含む好適な反応媒体中において反応させて式(Ig)の化合物を得るステップを含む。
以下の実施例は、特に限定されないが本発明をさらに例示する。当業者は、反応体並びに反応条件及び技術の両方に関する手法からの適切な変形を直ちに認識するであろう。
以下の略語が用いられている:s=一重項;br s=幅広の一重項;d=二重項;dd=二重の二重項;dt=二重の三重項;t=三重項、tt=三重の三重項、q=四重項、quin=五重項、sept=七重項;m=多重項;GC=ガスクロマトグラフィ、RT=保持時間、Ti=内部温度、MH+=分子カチオンの分子量、M=モル、Q1H NMR=定量的1H NMR、RT=室温、TBME=t-ブチルメチルエーテル、UFLC=超高速液体クロマトグラフィ。
UFLC(UPLC)法:
標準:
スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン及び陰イオン、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:350℃、コーンガス流:50l/h、脱溶剤ガス流:650l/h、質量範囲:100~900Da)を備えるWaters製の質量分光計(SQD、SQDIIシングル四重極型質量分光計)、並びに、Waters製Acquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント、ダイオード-アレイ検出器及びELSD検出器で記録した。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶剤勾配:A=水+5% MeOH+0.05% HCOOH、B=アセトニトリル+0.05% HCOOH、勾配:1.2分間で10~100% B;流量(ml/分)0.85
標準長期:
スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン及び陰イオン)、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:350℃、コーンガス流:50l/h、脱溶剤ガス流:650l/h、質量範囲:100~900Da)を備えるWaters製の質量分光計(SQD、SQDIIシングル四重極型質量分光計)、並びに、Waters製Acquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント、ダイオード-アレイ検出器及びELSD検出器で記録した。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶剤勾配:A=水+5% MeOH+0.05% HCOOH、B=アセトニトリル+0.05% HCOOH、勾配:2.7分間で10~100% B;流量(ml/分)0.85
標準長期極性:
スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン及び陰イオン)、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:350℃、コーンガス流:50l/h、脱溶剤ガス流:650l/h、質量範囲:100~900Da)を備えるWaters製の質量分光計(SQD、SQDII又はZQシングル四重極型質量分光計)、並びに、Waters製Acquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント、ダイオード-アレイ検出器及びELSD検出器で記録した。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶剤勾配:A=水+5% MeOH+0.05% HCOOH、B=アセトニトリル+0.05% HCOOH、勾配:2.5分間で0~10% B;流量(ml/分)0.85
無極性:
スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン及び陰イオン)、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:350℃、コーンガス流:50l/h、脱溶剤ガス流:650l/h、質量範囲:100~900Da)を備えるWaters製の質量分光計(SQD、SQDIIシングル四重極型質量分光計)、並びに、Waters製Acquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント、ダイオード-アレイ検出器及びELSD検出器で記録した。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶剤勾配:A=水+5% MeOH+0.05% HCOOH、B=アセトニトリル+0.05% HCOOH、勾配:1.2分間で40~100% B;流量(ml/分)0.85
1H NMRスペクトルは、他に記載がない限り400MHzで記録し、化学シフトはppmで記録する。
エチル3-(6-オキソ-4-ピリミジン-2-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(5A)の調製
Figure 2023511345000072
基本手順1-アルキル化:
三首丸底フラスコ(250mL)に、2-メチルテトラヒドロフラン(50mL)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を300~400rpmで開始する。4-ピリミジン-2-イル-1H-ピリダジン-6-オン(5.00g、25.40mmol)を仕込む。K2CO3(1.40g、0.40当量、10.20mmol)、続いて、臭化テトラブチルアンモニウム(0.42g、0.05当量、1.27mmol、98.00質量%)を仕込む。反応混合物を80℃に加熱する。エチルプロプ-2-エノエート(7.71g、3.00当量、76.20mmol)を、15分間の時間をかけてシリンジポンプで滴下して仕込む。この反応を、80℃で60分間、UFLCで進行を監視しながら継続させる。反応を24℃に冷却し、水(50mL)を加え、20分間撹拌する。揮発性溶剤を減圧下に45~50℃で蒸発させる。水(50mL)を仕込み、15分間撹拌し、ろ過し、減圧下で乾燥させて、エチル3-(6-オキソ-4-ピリミジン-2-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(5A)(6.70g、収率88%、91.5%アッセイ)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 1.15(t,J=7.09Hz,3H)2.81(t,J=6.97Hz,2H)4.05(q,J=7.09Hz,2H)4.34(t,J=6.91Hz,2H)7.60-7.65(m,2H)8.65(d,J=2.08Hz,1H)9.00(d,J=4.89Hz,2H)
エチル3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(6A)の調製
Figure 2023511345000073
基本手順2-硫化:
三首丸底フラスコ(250mL)に、クロロベンゼン(150mL)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を300~400rpmで開始する。P25(5.25g、23.38mmol、0.45当量)、N,N-ジエチルアニリン(3.48g、23.38mmol、0.45当量)を仕込む。100℃に加熱する。エチル3-(6-オキソ-4-ピリミジン-2-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(1)(15.00g、51.95mmol、1.00当量)を、60分間かけて数回に分けて仕込む。反応を100℃で120分間撹拌し、UFLCで進行を監視する。反応混合物を24℃に冷却し、Celite(登録商標)床を通してろ過する。ろ液を水(60mL)で洗浄し、層を分離する。クロロベンゼン層に、水(60mL)を仕込み、2~5%NaOH水溶液でpH=12に調整する。層を分離し、クロロベンゼン層を水(45mL)及び塩水(25mL)で洗浄する。層を分離する。約90%のクロロベンゼンをクロロベンゼン層から、減圧下(100~150mbar)に65℃で留去する。メチルシクロヘキサン(292mL)を65℃で加え、10~15分間撹拌する。反応混合物を冷却し、0℃で60分間撹拌する。所望の生成物であるエチル3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(6A)をオレンジ色の固体(13.64g、収率85%、94.0%アッセイ)としてろ過する。
6A:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 1.12-1.21(m,3H)2.93-3.01(m,2H)4.03-4.15(m,2H)4.74-4.85(m,2H)7.62-7.70(m,1H)8.38-8.46(m,1H)8.97-9.10(m,3H)
硫酸水素エチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(7A)の調製
Figure 2023511345000074
基本手順3-脱硫、酸化剤としてギ酸-H22
三首丸底フラスコ(250mL)に、酢酸エチル(40mL)、水(20mL)及びギ酸(10mL)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を300~400rpmで開始する。エチル3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(6A)(10.00g、33.72mmol、1.00当量、97.79質量%)を24℃で仕込み、10分間撹拌する。H22(11.50mL、101.20mmol、3.00当量、H2O中に27%)を180分間の時間をかけて添加する。反応を180分間撹拌し、UFLCで進行を監視する。水(80mL)を仕込み、15分間撹拌し、層を分離する。水性層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、層を分離する。水性層中の未反応のH22をチャコール(1g)で失活し、15時間、24℃で撹拌する。Celite(登録商標)床でろ過して、清透な水性層(103.86g)を得る。水性層を内標準を用いる定量的1H NMRにより分析したところ、硫酸水素エチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(7A)(7.73%w/w、収率67%)及び3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(7B)(0.71%w/w、収率6.7%)で組成されていた。
7A:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm:10.12-10.13(m,1H),9.92-9.90(m,1H),9.36-9.34(m,1H),9.15-9.11(m,1H),8.57-8.54(m,1H),8.06-8.02(m,1H),5.18-5.13(m,2H),4.07(q,J=8.0Hz,2H),3.27(t,J=8.0Hz,2H),1.12(t,J=8.0Hz,3H).
基本手順4-脱硫、酸化剤として酢酸-H22
エチル3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(6A)(3g、10.13mmol、1当量)の酢酸(68ml)中の溶液に、過酸化水素(H2O中に30%w/w、33.42mmol、3.3当量)をゆっくりと添加した。反応を室温で2時間撹拌し、その後、固体メタ重亜硫酸ナトリウム(5.07mmol)を混合物に添加した。反応混合物を減圧下で濃縮して、表題の化合物7Aをオレンジ色の固体(5.5g、59%アッセイ、収率90%)として得た。
7A:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm:10.12-10.13(m,1H),9.92-9.90(m,1H),9.36-9.34(m,1H),9.15-9.11(m,1H),8.57-8.54(m,1H),8.06-8.02(m,1H),5.18-5.13(m,2H),4.07(q,J=8.0Hz,2H),3.27(t,J=8.0Hz,2H),1.12(t,J=8.0Hz,3H).
3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(7B)の調製
Figure 2023511345000075
基本手順5-硫酸加水分解
三首丸底フラスコ(250mL)に、硫酸水素エチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(7A)、及び3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(7B)(103.10g、68%w/wの7A、及び、7.8%w/wの7B)を含む水性層を、24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を300~400rpmで開始する。硫酸(50.00mg、0.51mmol、触媒)を仕込む。反応塊を95℃に240分間かけて加熱し、UFLCで加水分解を監視する。反応塊を24℃に冷却し、乾燥するまで蒸発して、所望の生成物(11.60g、2ステップで収率79%、75.6%アッセイ)を得る。水/イソプロパノール/アセトン(1:2:2)(67mL)中で結晶化し、続いて、ろ過して、3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(7B)をオフホワイトの固体(8.54g、6Aから70%、91.3%アッセイ)として得る。
7B:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm:3.32(t,J=6.11Hz,2H),5.18(t,J=6.11Hz,2H),7.71(t,J=5.00Hz,1H),9.06(d,J=5.08Hz,2H),9.25(dd,J=6.19,2.38Hz,1H),9.93(d,J=6.19Hz,1H),10.23(d,J=1.90Hz,1H).
3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド(7E)の調製
Figure 2023511345000076
基本手順6-塩交換、amberlite塩交換方法
三首丸底フラスコ(250mL)に、水(80mL)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を300~400rpmで開始する。3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(7B)(8.32g、23.10mmol、1当量)を仕込む。amberlite樹脂(IRN78水酸化物形態)(4.67g、2.00当量g、47.40mmol、2.00当量)を24℃で仕込み、10分間撹拌する。得られた懸濁液を焼結漏斗でろ過する。樹脂床を水(3×10mL)で洗浄し、水性層を組み合わせる。濃HCl(2.53g、24.30mmol、1.00当量、H2O中に35%)を水性層に添加し、24℃で30分間撹拌する。酸性溶液を50℃で減圧下に濃縮して、7Eをオフホワイトの固体(5.77g、7Bから収率92%、98%アッセイ)として得る。
7E:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm:3.33(t,J=6.03Hz,2H),5.20(t,J=6.03Hz,2H),7.73(t,J=5.00Hz,1H),9.08(d,J=5.08Hz,2H),9.27(dd,J=6.19,2.22Hz,1H),9.94(d,J=6.19Hz,1H),10.25(s,1H).
基本手順7-塩交換、BaCl2塩交換方法
三首丸底フラスコ(250mL)に、硫酸水素エチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(7A)、及び、3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(7B)(103.10g、68%w/wの7A及び7.8%w/wの7B)(273.13g、6%強度)を含む水性層を、24℃、N2雰囲気下で仕込む。300~400rpmで撹拌を開始する。BaCl2(66.80g、1.00当量、1M溶液)を5~7分間の時間をかけて添加する。反応混合物を95~100℃で120~180分間加熱し、UFLCで進行を監視する。95~100℃に冷却し、析出したBaSO4をCelite(登録商標)床でろ過する。水性層を40mbar、Ti=60℃で留去して、フラスコ中に0.75体積を維持する。イソプロパノール(62mL)及びアセトン(16mL)を添加し、10~15分間撹拌する。30分間で10℃に冷却し、撹拌を60分間継続する。所望の生成物7Eをオフホワイトの固体(11.52g、収率62.00%(6A由来)、97%アッセイ)としてろ出する。
7E:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm:3.33(t,J=6.03Hz,2H),5.20(t,J=6.03Hz,2H),7.73(t,J=5.00Hz,1H),9.08(d,J=5.08Hz,2H),9.27(dd,J=6.19,2.22Hz,1H),9.94(d,J=6.19Hz,1H),10.25(s,1H).
t-ブチル3-(6-オキソ-4-ピリミジン-2-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(5D)
Figure 2023511345000077
5Dは、t-ブチルプロプ-2-エノエートを用いる一般的なアルキル化手法1で4Aから調製可能である。
5D:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.46(s,9H)2.82(t,J=7.15Hz,2H)4.50(t,J=7.15Hz,2H)7.37(t,J=4.95Hz,1H)7.93(d,J=2.20Hz,1H)8.76(d,J=2.20Hz,1H)8.89(d,J=4.77Hz,2H)
3-(6-オキソ-4-ピリミジン-2-イル-ピリダジン-1-イル)プロパン酸(5B)
Figure 2023511345000078
5Bは、技術分野において周知である一般的な加水分解手法で5Dから調製可能である。
1H NMR(400MHz,D6-DMSO)δ ppm 2.75(t,J=7.34Hz,2H)4.32(t,J=7.15Hz,2H)7.66(t,J=4.95Hz,1H)7.66(d,J=2.20Hz,1H)8.69(d,J=2.20Hz,1H)9.03(d,J=4.77Hz,2H)11.9(bs,1H)
t-ブチル3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート6D
Figure 2023511345000079
5Dから基本手順2により収率83%で調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.48(s,9H)2.95(t,J=7.15Hz,2H)4.95(t,J=7.15Hz,2H)7.38(t,J=4.95Hz,1H)8.76(d,J=2.57Hz,1H)8.89(d,J=5.14Hz,2H)9.04(d,J=2.20Hz,1H)
tert-ブチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート7D
Figure 2023511345000080
6Dから、一般的脱硫法4で、固体として収率57%で調製した。
7D:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm 1.38(s,9H)3.24(t,J=6.3Hz,2H)5.17(t,J=6.3Hz,2H)7.72(t,J=5.03Hz,1H)9.06(d,J=5Hz,2H)9.29(dd,J=5.53,2.2Hz,1H)9.91(d,J=5.53Hz,1H)10.25(d,J=1.8Hz,1H)
Figure 2023511345000081
7Dは、入れ子式基本手順5及び6により、収率92%で、7Bを単離することなく7Eに転換可能である。
3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンニトリル(6C)の調製
Figure 2023511345000082
化合物6Cを一般的な硫化手法2に従って調製した。
6C:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 3.17(t,J=6.79Hz,2H)4.99(t,J=6.79Hz,2H)7.40(t,J=4.95Hz,1H)8.75(d,J=1.83Hz,1H)8.90(d,J=5.14Hz,2H)9.11(d,J=2.20Hz,1H)
3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパンニトリル硫酸水素塩7C
Figure 2023511345000083
化合物7Cを、6Cから一般的脱硫法4で、収率42%で調製した。
7C:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm 3.40(t,J=6.24Hz,2H)5.22(t,J=6.24Hz,2H)7.67(t,J=4.95Hz,1H)9.02(d,J=4.77Hz,2H)9.17(dd,J=5.87,1.83Hz,1H)9.91(d,J=6.24Hz,1H)10.26(bs,1H)
3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパン酸6B
Figure 2023511345000084
基本手順9-HCl加水分解
t-ブチル3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(0.105g、0.33mmol)のジオキサン(1.65mL)中の溶液に、HCl 2M(6.59mL、7.85g、13.2mmol)を添加した。反応混合物を15分間加熱還流し、次いで、減圧中で濃縮して、3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパン酸6B(0.083g、0.32mmol、収率96%)を得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ=9.08(d,J=2.2Hz,1H),8.94(d,J=4.9Hz,2H),8.61(d,J=2.2Hz,1H),7.52(t,J=4.9Hz,1H),4.89(t,J=7.2Hz,2H),2.99(t,J=7.2Hz,2H)
エチル3-(6-オキソ-4-ピリダジン-3-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(15A)の調製
Figure 2023511345000085
三首丸底フラスコ(250mL)に、2-メチルテトラヒドロフラン(100mL)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を400rpmで開始する。4-ピリダジン-3-イル-1H-ピリダジン-6-オン14A(10.00g、52.91mmol)を仕込む。K2CO3(0.40当量、10.58mmol)を仕込み、続いて、臭化テトラブチルアンモニウム(0.05当量、2.65mmol)を仕込む。反応混合物を80℃に加熱する。エチルプロプ-2-エノエート(12.82g、2.40当量、127.0mmol)を、1時間の時間をかけてシリンジポンプで滴下して仕込む。この反応を、80℃で420分間、UFLCで進行を監視しながら継続させる。反応を24℃に冷却し、水(100mL)を加える。水性層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、層を分離する。組み合わせた酢酸エチル層を蒸発させて、薄い紫色の固体(15.00g)を得る。薄い紫色の固体をTBME(45mL)中に倍散して、所望の化合物エチル3-(6-オキソ-4-ピリダジン-3-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(15A)(13.50g、収率87%、94%アッセイ)を得る。
15A:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 1.16(t,J=7.06Hz,3H),2.82(t,J=6.98Hz,2H), 4.06(q,J=7.14Hz,2H),4.35(t,J=6.90Hz,2H),7.67(d,J=2.06Hz,1H),7.89(dd,J=8.64,5.00Hz,1H),8.41(dd,J=8.64,1.51Hz,1H),8.70(d,J=2.22Hz,1H),9.34(dd,J=4.92,1.43Hz,1H).
エチル3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(16A)の調製
Figure 2023511345000086
四首丸底フラスコ(100mL)に、ピリジン(10.00mL、120.00mmol)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を250rpmで開始する。P25(1.96g、0.50当量、8.75mmol)を24℃で仕込む。反応混合物を115℃に加熱する。エチル3-(6-オキソ-4-ピリダジン-3-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート15A(5.00g、17.5mmol)のピリジン(15.10mL、190.00mmol)中の溶液を、1時間の時間をかけて、115℃で滴下して仕込む。ピリジン(15.00mL、190.00mmol)を留去し、撹拌を115℃で240分間継続する。進行をHPLCで監視し、蒸留したピリジン(15.00mL、190.0mmol)を再度仕込み、反応混合物を60℃に冷却し、反応塊を水(37.50mL)により24℃で失活し、得られた懸濁液を20~25℃に冷却した。撹拌を20~25℃で、60分間継続する。ろ過により、エチル3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(16A)をオレンジ色の固体(4.70g、89.00%収率、97%アッセイ)として得る。
16A:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 1.16-1.19(t,J=4.0Hz,3H),2.96-2.99(t,J=4.0Hz,2H),4.06-4.11(q,J=4.0Hz,2H),4.78-4.82(t,J= 4.0Hz,2H),7.89-7.92(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),8.46-8.52(m,2H),9.11(m,1H),9.35-9.37(m,1H)
硫酸水素エチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(17A)の調製
Figure 2023511345000087
四首丸底フラスコ(100mL)に、酢酸エチル/水/ギ酸(4:2:1)(35.00mL)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を275rpmで開始する。エチル3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(16A)(5.00g、16.00mmol)を24℃で仕込む。H22(5.70g、5.10mL、3.06当量、50.00mmol、H2O中に30%)を、240分間で、20~25℃、N2雰囲気下で滴下して仕込む。反応を20~25℃でさらに120分間継続し、UFLCで進行を監視する。水(40mL)を仕込み、有機層を分離する。水性層を酢酸エチル(4×15mL)で抽出し、層を分離する。水性層を活性炭(500.00mg、10%w/w)で処理し、撹拌を20~25℃で一晩継続する。水溶液をCelite(登録商標)床でろ過して、硫酸水素エチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(17A)(49.00g、12.70mmol、収率78%、H2O中に9.2%w/w)及び3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(17B)(49.0g、3.6mmol、3.6%、H2O中に2.4%w/w)の清透な溶液を得る。水溶液をそのまま次のステップに用いた。
17A:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 10.12-10.13(m,1H),9.92-9.90(m,1H),9.36-9.34(m,1H),9.15-9.11(m,1H),8.57-8.54(m,1H),8.06-8.02(m,1H),5.18-5.13(m,2H),4.07(q,J=8.0Hz,2H),3.27(t,J=8.0Hz,2H),1.12(t,J=8.0Hz,3H).
17Aもまた以下の手法で調製した。
四首丸底フラスコ(100mL)に、酢酸(21mL、1.5M)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を300~400rpmで開始する。エチル3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(16A)(1.00g、3.20mmol、1.00当量、93.00質量%)を24℃で仕込み、10分間撹拌する。H22(1.20mL、11.00mmol、3.30当量、27.00質量%)を120分間の時間をかけて添加する。反応を60分間撹拌し、進行をHPLCで監視する。反応中の未反応のH22をNa2SO3(0.12g、0.96mmol、0.30当量、水中に98.00質量%)飽和溶液で失活し、24℃で30分間撹拌する。反応塊を回転式気化器で濃縮して、粗ガム状の液体(1.87g、67.00%エチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート硫酸水素塩(17A)、41.00質量%)を得る。
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(17B)の調製
Figure 2023511345000088
ディーンスターク及び水コンデンサを備える四首丸底フラスコ(100mL)に、エチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート;硫酸水素塩17A(49.00g、12.70mmol、H2O中に9.2%w/w)を24℃で仕込む。撹拌を275rpmで開始する。濃縮塩化水素(0.662g、0.50当量、6.35mmol、H2O中に35%)を24℃で仕込む。反応混合物を100℃に加熱する。反応を100℃で3時間継続し、UFLCで進行を監視する。反応混合物を24℃に冷却する。(約10mL)水性層を蒸発させて、硫酸水素エチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(17B)(47.00g、11.10mmol、16Aから収率67%、H2O中に7.66%w/w)を得る。水溶液を次のステップにおいてそのまま用いた。
17B:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 3.30(t,J= 4Hz,2H),5.17(t,J=4.0Hz,2H),8.09(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),8.59(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),9.14-9.16(m,1H),9.39-9.40(m,1H),9.93(d,J=8.0Hz,1H),10.16(d,J=8.0Hz,1H).
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド(17E)
Figure 2023511345000089
四首丸底フラスコ(100mL)に、硫酸水素エチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(17B)(47.00g、11.10mmol、H2O中に7.66%w/w)を仕込む。撹拌を275rpmで開始する。Amberlite IRN78水酸化物形態(38.00g、69.40mmol)を、60分間の時間をかけて、pHが7~8になるまで、24℃で仕込む。得られた懸濁液を焼結漏斗でろ過する。樹脂床を水(2×15mL)で洗浄し、水性層を組み合わせる。濃HCl(1.14g、1.00当量、11.00mmol、H2O中に35%)を水性層に添加し、24℃で30分間撹拌する。酸性溶液を50℃、減圧下で濃縮して、粗17E(3.10g、16Aから収率62%、86%アッセイ)を得る。水/iPrOH/アセトン(1:4:3、21.2mL)中における結晶化で、17E(1.76g、16Aから収率39%、98%アッセイ)を得る。
17E:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm 10.15(m,1H),9.93(d,J=8.0Hz,1H),9.37-9.35(m,1H),9.15-9.13(m,1H),8.57-8.54(m,1H),8.06-8.02(m,1H),5.17(t,J=8.0Hz,2H),3.30(t,J=8.0Hz,2H).
17Eもまた、17Bから以下の手法で調製した。
三首丸底フラスコ(250mL)に、ディーンスターク及び水コンデンサを組み合わせる。撹拌を400rpmで開始する。硫酸水素エチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(17A)(1.00当量、139.00g、36.50mmol、H2O中に9.36%w/w)及び3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩17B(139.00g、2.60mmol、H2O中に0.61%w/w)の混合物を仕込んだ。混合物を5分間撹拌した。BaCl2.2H2Oの水溶液(41.00mL、1.05当量、41.00mmol、1M水溶液)を、10分間の時間をかけて、室温で滴下して仕込む。反応を室温で20分間継続し、進行をBaCl2テストを用いて監視する。反応混合物を100℃に加熱する。反応を100℃で180分間継続し、UFLCで進行を監視する。反応を24℃に冷却する。フィルタ水溶液をCelite(登録商標)床でろ過し、Celite(登録商標)床を水(3×45mL)で洗浄する。水溶液を蒸発させて、粗17Eを茶色の固体(12.70g)として得る。水/iPrOH(1:4、100mL)中における結晶化で、17Eをオフホワイトの固体(7.80g、16Aから収率69%、94%アッセイ)として得る。
17E:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm 10.15(m,1H),9.93(d,J= 8.0Hz,1H),9.37-9.35(m,1H),9.15-9.13(m,1H),8.57-8.54(m,1H),8.06-8.02(m,1H),5.17(t,J= 4.0Hz,2H),3.30(t,J= 4.0Hz,2H).
t-ブチル3-(6-オキソ-4-ピリダジン-3-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(15D)の調製
Figure 2023511345000090
三首丸底フラスコ(25mL)に、アセトニトリル(8mL)を24℃、N2雰囲気下で仕込む。撹拌を400rpmで開始する。4-ピリダジン-3-イル-1H-ピリダジン-6-オン14A(1.00g、5.45mmol)を仕込み、5分間撹拌する。K2CO3(1.20当量、6.55mmol)を仕込み、続いて、臭化テトラブチルアンモニウム(0.05当量、0.27mmol)を仕込む。反応混合物を80℃に加熱する。t-ブチルプロプ-2-エノエート(0.85g、1.20当量、6.55mmol)を5分間で滴下して仕込む。この反応を、80℃で240分間、UFLCで進行を監視しながら継続させる。反応を24℃に冷却し、アセトニトリルを濃縮し、水(10mL)を加える。水性層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、層を分離する。組み合わせた酢酸エチル層を蒸発させて、薄い紫色の固体(1.38g)を得る。薄い紫色の固体をTBME(5mL)中に倍散して、所望の化合物t-ブチル3-(6-オキソ-4-ピリダジン-3-イル-ピリダジン-1-イル)プロパノエート(15D)(1.27g、収率74%、96%アッセイ)を得る。
15D:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 1.36(s,9H),2.73(t,J=6.85Hz,2H),4.31(t,J=6.91Hz,2H),7.67(d,J=2.20Hz,1H),7.90(dd,J=8.68,5.01Hz,1H),8.41(dd,J=8.62,1.41Hz,1H),8.70(d,J=2.20Hz,1H),9.34(dd,J=4.95,1.41Hz,1H).
t-ブチル3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパノエート16D
Figure 2023511345000091
16Dを15Dから、収率32%で、基本手順2で調製した。
16D:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 1.39(s,9H),2.89(t,J=6.74Hz,2H),4.76(t,J=6.82Hz,2H),7.90(dd,J=8.64,5.00Hz,1H),8.47(d,J=2.22Hz,1H),8.52(dd,J=8.64,1.51Hz,1H),9.11(d,J=2.22Hz,1H),9.36(dd,J=4.92,1.43Hz,1H)
tert-ブチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート17D
Figure 2023511345000092
17Dを、16Dから、収率56%で、一般的脱硫法4で調製した。
17D:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm 1.35(s,9H),3.21(t,J=6.11Hz,2H),5.15(t,J=6.03Hz,2H),8.04(dd,J=8.64,5.15Hz,1H),8.55(dd,J=8.72,1.43Hz,1H),9.16(dd,J=6.34,2.54Hz,1H),9.36(dd,J=5.15,1.51Hz,1H),9.91(d,J=6.34Hz,1H),10.17(d,J=2.06Hz,1H)
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩17B
Figure 2023511345000093
四首丸底フラスコ(5.0L)に、t-ブチル3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート;メタン(17D)(870g、1358mmol、60.00質量%)の水溶液を仕込む。撹拌を275rpmで開始する。濃HCl(180.0g、1630mmol、33質量%)を22~25℃の温度で添加する。反応塊を50℃で加熱し、3時間撹拌する。進行をHPLCで監視する。反応が完了した後、反応混合物を濃縮して、粗3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(17B)(517g、1181mmol、86%、75.00質量%)を得た。水性溶液を、さらに精製することなくそのまま用いた。
17B:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 3.30(t,J= 4Hz,2H),5.17(t,J=4.0Hz,2H),8.09(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),8.59(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),9.14-9.16(m,1H),9.39-9.40(m,1H),9.93(d,J=8.0Hz,1H),10.16(d,J=8.0Hz,1H).
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド(17E)
Figure 2023511345000094
17Dは、入れ子式基本手順5及び6により、収率90%(90%アッセイ)で、17Bの単離することなく17Eに転換可能である。
4-ピリダジン-3-イル-1H-ピリダジン-6-チオン(15E)の調製
Figure 2023511345000095
4-ピリダジン-3-イル-1H-ピリダジン-6-オン(14A)(2.00g)を乾燥ピリジン(16ml)と混合し、反応混合物を撹拌下に90℃に加熱した。五硫化二リン(1.27g)を数回に分けて添加し、反応混合物を90℃で6時間撹拌し、110℃でさらに2時間撹拌した。反応を5℃に冷却し、冷却しながら氷冷水(100ml)を加えた。懸濁液を60℃に加熱し、RTにゆっくりと冷却した。固体をろ過し、氷冷水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させて、4-ピリダジン-3-イル-1H-ピリダジン-6-チオン15E(2.08g)を黄色の固体として得た。
15E:1H NMR(DMSO-d6) δ=14.98(br s,1H),9.37(dd,J=4.77,1.47Hz,1H),9.07(d,J=2.20Hz,1H),8.50(dd,J=8.44,1.47Hz,1H),8.32(d,J=2.20Hz,1H),7.91(dd,J=8.62,4.95Hz,1H)LC-MS RT(標準法):0.28分間;[C8H6N4S]+H+について算出したMS(ES-pos):191、実測値191
3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンニトリル(16C)の調製
Figure 2023511345000096
フラスコに、4-ピリダジン-3-イル-1H-ピリダジン-6-チオン(15E)(6.20g、30mmol、1.00当量)を仕込み、Me-THF(89mL)中に溶解した。テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(1.20g、MeOH中に1M、1.5mmol、0.05当量)及びアクリロニトリル(1.7g、31mmol、1.00当量)を添加した。得られた混合物を50℃で撹拌した。2時間後、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(0.25g、MeOH中に1M、1.5mmol、0.01当量)及びアクリロニトリル(1.7g、31mmol、1.00当量)を再度添加し、混合物を50℃で一晩撹拌した。
次いで、混合物をろ過し、得られた固体を200mLのTBME(200mL)で洗浄した。固体を減圧下に30分間乾燥させて、茶色の固体として単離した3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンニトリル16Cを得た(6.74g、86%純度、収率80%)。
16C:1H NMR(DMSO-d6)δ=9.38(br d,J=4.03Hz,1H),9.19(br d,J=1.47Hz,1H),8.54(br d,J=8.44Hz,1H),8.50(br d,J=1.47Hz,1H),7.92(br dd,J=8.44,5.14Hz,1H),4.87(br t,J=6.24Hz,2H),3.25(br t,J=6.24Hz,2H)LC-MS RT(標準法):0.59分間;[C11H9N5S]+H+について算出したMS(ES-pos):244、実測値244
3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパン酸(16B)の調製
Figure 2023511345000097
3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンニトリル(16C)(0.5g)を塩酸(4M、4.8ml)中に溶解した。反応を50℃で6時間撹拌し、水で希釈し、ろ過した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパン酸16B(0.39g、96%アッセイ、収率75%)を茶色の固体として得た。
16B:1H NMR(DMSO-d6)δ=12.49(br s,1H),9.37(dd,J=4.77,1.47Hz,1H),9.13(d,J=2.20Hz,1H),8.51(dd,J=8.80,1.47Hz,1H),8.47(d,J=2.57Hz,1H),7.91(dd,J=8.80,5.14Hz,1H),4.78(t,J=7.15Hz,2H),2.92(t,J=6.97Hz,2H)LC-MS RT(標準長期法):1.49分間;[C11H10N4O2S]+H+について算出したMS(ES-pos):263、実測値263
3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンアミド(16E)の調製
Figure 2023511345000098
3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンニトリル(16C)(0.54g)を酢酸(6.2ml)中に溶解し、塩酸(4M、1.8ml)を添加した。反応をRTで3時間撹拌し、水(18ml)で希釈し、ろ過した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥して、3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンアミド16E(0.32g)を茶色の固体として得た。
16E:1H NMR(DMSO-d6)δ=9.36(br d,J=5.14Hz,1H),9.10(d,J=1.83Hz,1H),8.50(br d,J=8.44Hz,1H),8.44(d,J=1.83Hz,1H),7.90(dd,J=8.62,4.95Hz,1H),7.50(br s,1H),6.97(br s,1H),4.78(br t,J=7.34Hz,2H),2.75(br t,J=7.52Hz,2H)LC-MS RT(標準長期法):1.32分間;[C11H11N5OS]+H+について算出したMS(ES-pos):262、実測値262
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパンアミド硫酸水素塩(17E)の調製
Figure 2023511345000099
3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンアミド(16E)(30mg)を酢酸(0.57ml)及び塩酸(4M、0.057ml)中に溶解した。過酸化水素(水中に35%、0.33ml)を添加した。反応をRTで0.5時間撹拌し、2-プロパノール(4ml)で希釈し、ろ過した。固体を2-プロパノールで洗浄し、減圧下で乾燥して、3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパンアミド硫酸水素塩17F(18mg)を得た。
17F:1H NMR(D2O)δ=10.12(d,J=1.83Hz,1H),9.86(d,J=6.24Hz,1H),9.35(dd,J=5.14,1.47Hz,1H),9.11(dd,J=6.24,2.57Hz,1H),8.55(dd,J=8.44,1.47Hz,1H),8.04(dd,J=8.80,5.14Hz,1H),5.13(t,J=6.24Hz,2H),3.17(t,J=6.24Hz,2H)LC-MS RT(標準長期法):0.63分間;[C11H12N5O]+について算出したMS(ES-pos):230、実測値230
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(17B)の調製
Figure 2023511345000100
3-(4-ピリダジン-3-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパン酸(16B)(0.30g)を酢酸(5ml)中に懸濁させ、10℃に冷却し、過酸化水素(水中に35%、0.32ml)を滴下した。50分後、反応をRTに温め、残る過酸化物が失活されるまでメタ重亜硫酸ナトリウムを添加した。イソプロパノール(5ml)を添加し、沈殿物をろ過し、乾燥させて、3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩17B(280mg)をベージュ色の固体として得た。
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩(17B)の調製
Figure 2023511345000101
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパンアミド硫酸水素塩17F(20mg)を塩酸(4M、0.5ml)中に溶解し、50℃で17時間撹拌した。反応を濃縮し、油状の残渣を2-プロパノール(4ml)で倍散し、ろ過し、2-プロパノール(2×1ml)で洗浄して、3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸硫酸水素塩17B(8mg)を固体として得た。
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパンニトリル塩化物塩(17G)から3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸塩化物塩(17E)の調製
Figure 2023511345000102
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパンニトリル塩化物塩17G(17.9g、40.4mmol、55.8%)を、塩酸(46.0g、0.404mol、10当量、H2O中に32%w/w)と共に、80℃で2.5時間撹拌した。水(31g)を添加し、揮発物(HCl/水共沸物)をロータリー蒸発により55℃で除去した。過剰量のHCl並びに水を除去するために、プロピオン酸(15.5g)を残渣に添加し、得られた混合物を乾燥するまで蒸発させて、粗生成物(17G)を黒色のアモルファス(ガラス様)固体として収率96%で得た(24.9g、純度=41.4%、標準として1-メチル-2-ピリドンを伴うD2O中の定量的1H NMR)。
NMRデータ:1H NMR(400MHz,D2O)δ ppm:10.13(d,J=2.4Hz,1H),9.95(d,J=6.3Hz,1H),9.34(dd,J=5.1Hz,1.5Hz,1H),9.15(dd,J=6.3Hz,2.6Hz,1H),8.57(dd,J=8.7Hz,1.5Hz,1H),8.04(dd,J=8.7Hz,5.1Hz,1H),5.18(t,J=6.1Hz,2H),3.29(t,J=6.1Hz,2H).
4-ピリミジン-2-イル-1H-ピリダジン-6-チオン(4C)の調製
Figure 2023511345000103
3-クロロ-5-ピリミジン-2-イル-ピリダジン(4B)(1.00当量、0.200g、0.997mmol)及びチオ尿素(2.00当量、0.153g、1.99mmol)をMeOH(6mL)中に懸濁させた。薄い黄色の懸濁液を60℃に2時間かけて加熱した。反応を室温に後冷却して、きわめて粘性の黄色の懸濁液を得た。固体をろ出し、少量のMeOHで洗浄した。表題の化合物を、減圧中における後乾燥で黄色の固体として得た(0.167g、収率85%、97%純度)。
1H NMR(DMSO-d6,400MHz)14.99(br s,1H),9.04(d,J=4.8Hz,2H),9.00(d,J=1.8Hz,1H),8.30(s,1H),7.67(t,J=4.9Hz,1H)
硫酸水素エチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(7A)の調製
Figure 2023511345000104
O-エチル3-(4-ピリミジン-2-イル-6-チオキソ-ピリダジン-1-イル)プロパンチオエート(18A)(0.500g、1.60mmol)を、酢酸(10.7mL)中において22℃でスラリー化した。追加の酢酸(3.3mL)を添加して、清透な溶液を得た。得られた茶色の溶液を氷水浴を用いて16~18℃に冷却した。H22(H2O中に30重量%)を数回に分けて、シリンジで、16~18℃で、以下に記載のとおり添加した。
22(H2O中に30重量%、1.10当量、0.2mL)の第1の分量を1分間の時間をかけて、17~19℃で添加し、10分間撹拌した。H22(H2O中に30重量%、0.55当量、0.1mL)の2回目の添加量を、1分間の時間をかけて、17~19℃で添加し、10分間撹拌した。H22(H2O中に30重量%、1.65当量、0.4mL)の3回目の添加量を、1分間の時間をかけて、18℃で添加した。冷却用の氷水浴を外し、反応混合物を徐々に24℃に温め、1時間撹拌した。分析は反応が完了したことを示した。反応混合物を氷水浴で再度18℃に冷却し、H22(H2O中に30重量%、1.30当量、0.24mL)の第4の分量を1分間の時間をかけて、18~20℃で添加した。反応塊を、固体メタ重亜硫酸ナトリウム(5.00当量、8.00mmol)により、24℃で撹拌しながら失活させた(固体メタ重亜硫酸ナトリウムは数回に分けて(各々0.2当量)添加し、毎回メタ重亜硫酸ナトリウムを添加した後に、懸濁液を10分間撹拌した)。デンプン-ヨウ素紙カラーテストを用いて残存するH22の存在についてチェックした。c)デンプン-ヨウ素紙は反応混合物の添加の前に濡らした。無機不溶性材料を焼結漏斗によるろ過で除去した。回収した固体をCH2Cl2(2×10mL)で洗浄した。組み合わせたろ液及び洗浄液を減圧下で濃縮して、1.453gの固体粗材料を得た。粗材料をCH2Cl2(25mL)にとり、24℃で15分間撹拌した。不溶性の無機物を再度焼結漏斗によるろ過で除去し、ろ液を、粘性の黄色の固体(0.25g)の重量が一定となるまで減圧下で濃縮した。この材料を、DMSO-d6中の定量的1H NMR(内標準として1,3,5-トリメトキシベンゼンを使用)を用いて分析した。分析は、表題の化合物(7A、上記に報告されている分析データのとおり)が29%の化学収率で形成されていることを示した。

Claims (20)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2023511345000105
    (ここで、
    Aは、以下の式A-I~A-VII
    Figure 2023511345000106
    (ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義し、pは0、1又は2である)
    からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり;及び
    xは水素又はC1~C6アルキルであり;
    1は水素又はメチルであり;
    2は水素又はメチルであり;
    Qは(CR1a2bmであり;
    mは、0、1又は2であり;
    各R1a及びR2bは、水素、メチル、-OH及び-NH2からなる群から独立して選択され;
    Zは、-CN、-C(S)OR10、-C(S)NR67、-C(S)SR10、-CH2OR3、-CH(OR4)(OR4a)、-C(OR4)(OR4a)(OR4b)、-C(O)OR10、-C(O)NHCN、-C(O)NR67、-C(O)NHS(O)212及び-S(O)2OR10からなる群から選択され;又は
    Zは、以下の式Za、Zb、Zc、Zd、Ze及びZf
    Figure 2023511345000107
    (ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義する)
    の基からなる群から選択され;並びに
    3は水素又は-C(O)OR10aであり;
    各R4、R4a及びR4bは、C1~C6アルキルから独立して選択され;
    各R5、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f、R5g及びR5hは、水素及びC1~C6アルキルから独立して選択され;
    各R6及びR7は、水素及びC1~C6アルキルから独立して選択され;
    各R8は、ハロ、-NH2、メチル及びメトキシからなる群から独立して選択され;
    10は、水素、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択され;
    10aは、水素、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択され;
    並びに
    12は、メチル、-NH2、-N(CH32及び-NHCH3からなる群から選択される)
    の調製プロセスであって、
    式(II)の化合物:
    Figure 2023511345000108
    (ここで、A、R1、R2、Q及びZは、上記に定義されているとおりである)を、脱硫剤を含む好適な反応媒体中において反応させて式(I)の化合物を得るステップを含む、調製プロセス。
  2. 前記式(I)の化合物を塩交換にさらに供して、式(Id)の化合物
    Figure 2023511345000109
    (ここで、Yは農学的に許容可能なアニオンを表し、j及びkは、1、2又は3から選択され得る整数を表し、並びに、A、R1、R2、Q及びZは、請求項1に定義されているとおりである)
    を得る、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記式(Id)の化合物は、式(Id-I)の化合物
    Figure 2023511345000110
    (ここで、A、R1、R2及びQは、請求項1に定義されているとおりであり、Z1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される)であり;
    及び、前記式(Id-I)の化合物を式(Ie)の化合物
    Figure 2023511345000111
    (ここで、A、R1、R2及びQは、請求項1に定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである)
    に加水分解する、請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記式(I)の化合物は、式(Ib)の化合物
    Figure 2023511345000112
    (ここで、A、Rx、R1、R2及びQは、請求項1に定義されているとおりであり、Z1は、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択され、並びに、R10は、C1~C6アルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される)であり;
    及び、前記式(Ib)の化合物を式(Ic)の化合物
    Figure 2023511345000113
    (ここで、A、Rx、R1、R2及びQは、請求項1に定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである)
    に加水分解する、請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記式(Ic)の化合物を塩交換にさらに供して、式(Ie)の化合物
    Figure 2023511345000114
    (ここで、Yは農学的に許容可能なアニオンを表し、j及びkは、1、2又は3から選択され得る整数を表し、A、R1、R2及びQは、請求項1に定義されているとおりであり、並びに、Z2は-C(O)OH又は-S(O)2OHである)
    を得る、請求項4に記載のプロセス。
  6. Yは塩化物であり、並びに、j及びkは1である、請求項2、3又は5に記載のプロセス。
  7. 1及びR2は水素であり、並びに、R1a及びR2bは水素である、請求項1~6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. xは水素である、請求項1~7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. mは1である、請求項1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. pは0である、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. Aは、以下の式A-Ia~A-IIIa
    Figure 2023511345000115
    (ここで、波線は式(I)の化合物の残部に対する結合点を定義する)
    からなる群から選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. Zは、-CN、-C(O)OR10、-C(O)NH2及び-S(O)2OR10からなる群から選択される、請求項1~11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 前記好適な反応媒体は、酸をさらに含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記脱硫剤は過酸化物である、請求項1~13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 式(I)の化合物
    Figure 2023511345000116
    (ここで、A、Rx、R1、R2、Q及びZは、請求項1~12のいずれかに定義されているとおりである)。
  16. 式(II)の化合物
    Figure 2023511345000117
    (ここで、A、R1、R2、Q及びZは、請求項1~12のいずれかに定義されているとおりである)。
  17. 前記式(II)の化合物は:
    (i)式(III)の化合物
    Figure 2023511345000118
    を好適なアルキル化剤と反応させて、式(IV)の化合物
    Figure 2023511345000119
    (ここで、A、R1、R2、Q及びZは、請求項1~12のいずれかに定義されているとおりである)を得るステップ;並びに
    (ii)前記式(IV)の化合物を硫化剤と反応させて、式(II)の化合物
    Figure 2023511345000120
    を得るステップ
    により生成される、請求項1~14のいずれか一項に記載のプロセス。
  18. 式(IV)の化合物
    Figure 2023511345000121
    (ここで、Aは、式A-I~A-Vからなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、並びに、p、R1、R2、R8、Q及びZは、請求項1~12のいずれかに定義されているとおりである)。
  19. 式(I)の化合物(ここで、XはS又はOであり、及び、Aは、請求項1、10又は11において定義されているとおりである)を調製するための式(III-I)
    Figure 2023511345000122
    の化合物の使用。
  20. 式(III-I)aの化合物
    Figure 2023511345000123
    (ここで、XはS又はOである)。
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