JP2023182500A - ダクト埋設工法とこれに用いるダクトパネルと端部保護具 - Google Patents

ダクト埋設工法とこれに用いるダクトパネルと端部保護具 Download PDF

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正満 木下
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Abstract

【課題】相番工事を無くし独立して容易に実施でき、ダクトの外径より大きな開口を梁に設けることなくダクトを梁に貫通させて埋設することができ、ダクト内外面を傷つけることなく容易に型枠を取り外すことができる。【解決手段】パネル準備ステップS1で、ダクト穴11と外周部10aを有するダクトパネル10を準備する。開口設定ステップS2で、型枠3の側面に型枠開口6を設ける。ダクト位置決めステップS3で、ダクト7の外部端面を型枠3の外部に位置決めする。開口塞ぎステップS4で、ダクト7をダクト穴11に通し、ダクトパネル10の外周部を型枠開口6に液密に固定する。パネル固定ステップS5で、ダクトパネル10を型枠3に固定する。コンクリート打設ステップS6で、型枠3の内側にコンクリートを打設する。【選択図】図7

Description

本発明は、ダクトを鉄筋コンクリートの梁に貫通させて設置するダクト埋設工法とこれに用いるダクトパネルと端部保護具に関する。
鉄筋コンクリート製の梁を有する建物において、例えば大梁(柱を連結する梁)を貫通させてダクト(排気ダクトや給気ダクト)を設置する場合がある。かかる施工方法は、例えば特許文献1,2に開示されている。
特許文献1の「鉄筋コンクリート梁の貫通管およびその施工方法」は、鉄筋組体(以下「梁筋」)を型枠内に組み入れたのち、梁筋の中に貫通管を埋設してコンクリート打設することで貫通穴を形成する。貫通管は、矩形状の弾性平板材を丸めて部分円弧状に成形して開口スリットを備えた筒状体と、この筒状体の両端の周方向に配設され型枠に釘止め固定する固定具と、筒状体の開口スリットを構成する互いの係合辺を連結する係合手段とから構成される。筒状体は梁筋の上面の配筋隙間から開口スリットを拡開して差込み反転させて、型枠の内部の所定の位置に設置固定される。
特許文献2の「防火区画貫通穴形成用打込み型枠及びこの施工法」は、貫通穴用形成用型枠(以下、「スリーブ」)を防火区画形成用型枠(以下、「区画型枠」)の所定の位置にセットし、区画型枠内にコンクリートを打設する。そして、区画型枠を取り外し、スリーブ内に配管(ダクト)を通し、このダクトとスリーブの隙間にモルタルなどの充填材を詰め込むものである。
特許第6317493号公報 特開2001-123563号公報
上述した特許文献1のダクト施工方法には、以下の問題点があった。
(1)スライド管を用いる場合、鉄筋工事において梁を構成する鉄筋(「梁筋」)を組み立てた後、型枠の中に落とし込む前に、配管工事においてスライド管を入れる作業を実施する必要があり、相番工事(又は合番工事)が発生する。相番工事とは、ある工事をする際に、その工事を実施する職人とは異なる職種の職人が立ち会う工事を意味する。
鉄筋工事と配管工事の相番工事において、梁は多数あり、順次、互いにタイミングを注意して作業する必要が生じ、異なる作業が交錯するため気遣いが必要であり、かつ中断時間が生じるので作業能率が低い。
(2)スライド管又は特許文献1の筒状体を用いる場合、その両端を型枠の内面に固定する作業を梁筋の隙間から実施する必要があるため、作業性が悪い。特に、梁筋の上部にスラブ筋(床を構成する鉄筋)を組み立てた後では、実質的に作業が不可能になる。
(3)筒状体全体がコンクリート内に埋設されるため、その隙間から筒状体の内部へ大量のノロ漏れが発生するおそれがある。ノロとは、セメント成分を含んだ水を意味する。また、室内側(又は外部側)にダクトを接続するために、コンクリート内に埋設された筒状体の端部周りのコンクリートを除去する必要が生じる。
また上述した特許文献2のダクト施工方法には、以下の問題点があった。
(4)ダクトの外径より大きな開口が梁に形成されるため、梁強度が大きく低下する。
(5)コンクリート打設後、スリーブとダクトの隙間をモルタルで埋める必要がある。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の第1の目的は、相番工事を無くし鉄筋工事と交錯することなく独立して容易に実施でき、これにより作業能率を高めることにある。また、第2の目的は、ダクトの外径より大きな開口を梁に設けることなく中空円筒形のダクトを鉄筋コンクリートの梁に貫通させて埋設することができ、これにより鉄筋コンクリート梁の強度低下を抑制することにある。さらに第3の目的は、ダクト内外面を傷つけることなく容易に型枠を取り外すことができ、かつダクト内へのノロ漏れを大幅に低減することにある。
本発明によれば、中空円筒形のダクトを鉄筋コンクリートの梁に貫通させて埋設するダクト埋設工法であって、
前記ダクトを通すダクト穴と、前記ダクト穴の内面から間隔を隔てて位置する外周部とを有するダクトパネルを準備するパネル準備ステップと、
前記梁を構成する梁筋の上面を除く外周面を囲む型枠の側面に、前記ダクトパネルの前記外周部を液密に固定可能な型枠開口を設ける開口設定ステップと、
前記ダクトの外部端面を前記型枠の外部に位置決めするダクト位置決めステップと、
前記ダクトを前記ダクト穴に通し、前記ダクトパネルの前記外周部を前記型枠開口に液密に固定して前記型枠開口を塞ぐ開口塞ぎステップと、
前記ダクトパネルを前記型枠に固定するパネル固定ステップと、
前記型枠の内側にコンクリートを打設するコンクリート打設ステップと、を有するダクト埋設工法が提供される。
また、本発明によれば、上記のダクト埋設工法に用いるダクトパネルであって、
コンクリートと付着し難くかつ可撓性がある弾性材料からなり、
前記型枠開口に固定された状態で、前記型枠の内面と面一となる型枠側内面を有し、
前記ダクト穴は、前記ダクトの外面に接触又は近接する内径を有する、ことを特徴とするダクトパネルが提供される。
本発明のダクト埋設工法によれば、梁筋を組み立てて型枠の中に落とし込む鉄筋工事とは異なるタイミングで、上述した開口設定、ダクト位置決め、開口塞ぎ、パネル固定及びコンクリート打設の各ステップを実施する。従って、相番工事を無くし鉄筋工事と交錯することなく独立して容易に実施でき、これにより作業能率を高めることができる。
また、ダクト位置決めステップにおいて、ダクトの外部端面を型枠の外部に位置決めし、コンクリート打設ステップにおいて、型枠の内側にコンクリートを打設する。
この工法により、ダクトの外径より大きな開口を梁に設けることなく中空円筒形のダクトを鉄筋コンクリートの梁に貫通させて埋設することができ、これにより鉄筋コンクリート梁の強度低下を抑制できる。
また、開口塞ぎステップにおいて、ダクトをダクト穴に通し、ダクトパネルの外周部を型枠開口に液密に固定して型枠開口を塞ぐので、型枠開口からのノロ漏れを大幅に低減できる。
さらに、ダクトパネルの外周部が、ダクトを通すダクト穴の内面から間隔を隔てて位置するので、コンクリートの硬化後、ダクト内外面を傷つけることなく容易に型枠を取り外すことができる。
また、ダクト位置決めステップにおいて、ダクトの外部端面を型枠の外部に位置決めするので、ダクト内へのノロ漏れを大幅に低減できる。
本発明によるダクト埋設工法によるコンクリート打設後の梁の断面図である。 図1のA-A矢視図である。 ダクトパネルの説明図である。 型枠取外しステップにおける型枠の取り外し作業の模式図である。 ダクト支持材の説明図である。 完成した梁のダクトと室内ダクトの接続構造図である。 本発明のダクト埋設工法の全体フロー図である。 端部保護具の一例を示す説明図である。 図4と同様の状態を示す図8(B)のA-A線による断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明によるダクト埋設工法によるコンクリート打設後の梁の断面図である。
この図において、梁1(この例で大梁)を構成する梁筋2は、鉄筋工事において組み立ててられ、型枠3の中に落とし込まれている。
型枠3は、板材(例えば合板)で構成され、梁1の外面に沿って設けられ、梁筋2の上面を除く外周面を囲んで位置する。型枠3は、この例では、梁底堰板3a、スラブ底堰板3b、内側堰板3c、及び、外側堰板3dを有する。
型枠3の連結部分には、補強板4が釘等で固定され、型枠3の隙間からノロが漏れ出さないように補強している。また、梁筋2の上部には、図示しないスラブ筋(床を構成する鉄筋)が埋設されている。
型枠3の内側に上方からコンクリート5を打設し、コンクリート5が硬化した後、型枠3を取り外すことで、梁1が完成する。
図1において、本発明のダクトパネル10は、その外周部10aを型枠3に設けられた型枠開口6に液密に固定して用いられる。型枠開口6は、この例では室内側側面(この例で内側堰板3c)にのみ設けられているが、外部側側面(この例で外側堰板3d)にも設けてもよい。
また、この例において、型枠3の外部側内面(この例で外側堰板3dの内面)にダクト7の外部側端部7aがダクト支持材12を介して支持されている。なお、外部側側面(この例で外側堰板3d)にも型枠開口6を設ける場合は、ダクト支持材12は不要となる。
ダクト7は、例えば中空円筒形のスパイラルダクトである。スパイラルダクトは、中空円筒形の直管の外面にらせん状に突起部を有する。中空円筒形の直管の外径は、例えば、101mm、又は151mmであり、突起部の外径は、例えば、105mm、又は155mmである。なお、ダクト7は、スパイラルダクトに限定されず、突起部のない中空円筒形の直管であってもよい。
この図において、ダクト7の軸心は、外部側が室内側よりも低い勾配が設定され、ダクト内部の結露水を外部に排出するようになっている。この勾配は、例えば1/200である。
図2は、図1のA-A矢視図である。
図1と図2において、ダクト保持板14は、例えば合板であり、ダクトパネル10の室内側前面である外縁前面10cに当接して位置する。
また、ダクト保持板14の前面に複数の単管16(中空円管)が当接して位置し、管保持部材18により型枠3を単管16、ダクト保持板14、及び、ダクトパネル10を介して締め付けるようになっている。
上述した型枠3の内側に上部からコンクリート5を打設し、コンクリート5が硬化した後、型枠3、単管16、ダクト保持板14、ダクトパネル10、及び、ダクト支持材12を取り外すことで、ダクト7を鉄筋コンクリートの梁1に貫通させて埋設した梁1が完成する。
図3は、ダクトパネル10の説明図である。この図において、(A)はダクトパネル10の室内側側面を示す正面図、(B)は(A)のB-B断面図である。
図3において、ダクトパネル10は、コンクリート5と付着し難くかつ可撓性がある弾性材料からなる。ダクトパネル10の材料は、例えば合成ゴム(エチレンプロピレンゴム)であるがその他の材料(例えば、プラスチック材)であってもよい。
ダクトパネル10の型枠開口6への嵌合部10eは、直線で構成された多角形であるのがよい。この例で、外周部10a及び嵌合部10eは四角形(正方形)である。この構成により、型枠3に設ける型枠開口6の形状を直線で構成された多角形にすることができ、型枠工事で常備している丸ノコ等で容易に型枠に設けることができる。
多角形は、四角形(正方形)に限定されず、長方形でもその他の多角形でもよい。また、本発明において、嵌合部10eは多角形に限定されずその他の形状(例えば、円形)であってもよい。
ダクトパネル10は、型枠開口6に固定された状態で、型枠内面(内側堰板3c又は外側堰板3dの内面)と面一となる型枠側内面10bを有する。この構成により、完成後の梁1のダクト7の周辺をその外側の梁1と面一に形成することができる。
また、ダクトパネル10は、型枠開口6に固定された状態で、型枠外面と面一となるシール面10fを有する。シール面10fは、嵌合部10eの全周に沿って設けられ、ノロ漏れを低減する幅を有する。この幅は少なくとも10mm以上であるのがよい。
図3(B)において、嵌合部10eとシール面10fは、型枠開口6の内面とその前面に密着するように設定されている。この構成により、型枠開口6と外周部10aの間からのノロ漏れを抑えることができる。
また、外周部10aの外縁とシール面10fとの間に、シール面10fから離れる方向に傾斜したテーパ面10gを有する。
この構成により、後述する型枠取外しステップS7において型枠3からダクトパネル10を取り外す際に、バール(金属棒)をテーパ面10gと型枠3の外面との間に差し入れて外周部10aを型枠3から引っ張り出すことができる。
ダクトパネル10は、ダクト7を通すダクト穴11を有する。ダクト穴11は、ダクト7の外面に接触又は近接する内径を有する。この構成により、型枠3の内側にコンクリート5を打設した際に、ダクト7とダクト穴11との隙間からのノロ漏れを低減することができる。
この例において、ダクト穴11の内面11aは、型枠側内面10bの方が広いテーパ面になっている。この構成により、後述するダクト位置決めステップS3において、ダクト7をダクトパネルのダクト穴11にスムーズに通すことができる。また、後述する型枠取外しステップS7においてダクトパネル10を取り外しやすくできる。
ダクト7の端面外周に、養生テープを巻く場合と巻かない場合がある。ダクト穴11の最小径は、巻く場合と巻かない場合に合わせてそれぞれ設定するのがよい。
ダクト穴11の中心O2は、ダクトパネル10の嵌合部10eの図心O1から上方に偏心して位置する。この偏心量eは、例えば10mmである。
また、ダクトパネル10の正面には、ダクトパネル10の上下を明示する手段(例えば、うえ、したの文字)が記載されている。上下を明示する手段は、その他の方法であってもよい。
この構成により、ダクトパネル10の図心O1の中心高さを上述したダクト支持材12の中心高さと同一に設定することで、ダクト穴11の中心O2を偏心量eだけ高く設定し、ダクト7を外部側が室内側よりも低い勾配(例えば1/200)に容易に設定することができる。
ダクトパネル10の外周部10aの外縁前面10cは、型枠側内面10bから好ましくは一定の厚さを有する。この厚さは、ダクトパネル10に所望の剛性を付加するように設定されている。この厚さは、例えば約50mmである。
また、ダクトパネル10は、外周部10aの内側に、ダクト穴11を囲む凹み面10dを有する。凹み面10dは、前面10cから型枠側に凹んでいる。この凹み深さは、例えば約20mmである。
すなわち、凹み面10dは、図1に示したダクトパネル10が型枠開口6に固定され、ダクト7が位置決めされた状態で、ダクト穴11の周囲(凹み面10d)がダクト7の外部端面の型枠内面から外部端面までの距離より小さく設定されている。
この構成により、型枠3の内側にコンクリート5を打設した際に、ダクト7とダクト穴11との隙間からのノロ漏れがダクト7の外部端面より内側(型枠側)に落ちるため、ノロのダクト内への侵入を防ぐことができる。
図4は、後述する型枠取外しステップS7における型枠3の取り外し作業の模式図である。
ダクトパネル10を取り外した後、型枠3(この例では、内側堰板3c)を取り外す際には、バール(金属棒)を内側堰板3cの下から差し入れて下側を引っ張り出し、スラブのベニヤ(合板)からの釘を外す工程が生じる。
この場合、型枠開口6の内面とダクト7の外面との間に隙間がないと図にBで示す部分でダクト7と型枠3が干渉し、ダクト内外面に傷又は凹みを付ける可能性がある。
このため、ダクトパネル10の外周部10aは、ダクト穴11の内面から十分な間隔を隔てて位置するように設定されている。例えば、図3(B)において、ダクト穴11の内面から型枠開口6の内面までの距離(L寸法)は、20mm以上に設定するのがよい。
図4の型枠3の取り外し作業において、図にBで示す部分でダクト7と型枠3が干渉すると、型枠3の型枠開口6からの荷重により、躯体面から突出したダクト7の端部を変形させることがある。この変形量が大きいと変形を修正する手間が大きくなる。
また、ダクト7の端部に傷又は凹みができると、後述する図6に示すダクト7と室内ダクト8の接続構造において、ダクト7,8の接続部を液密にシールすることが困難になる。
そのため、後述するパネル固定ステップS5において、端部保護具24をダクト7の端部(この場合、室内側端部7b)の内側に挿入することが好ましい。
端部保護具24は、ダクト7の端部(室内側端部7b)の内側に挿入され、外周面24aが端部の内面に沿って周方向に延び、端部(室内側端部7b)に対し弾性力により半径方向外側に圧力を付加する機能を有する。
図8は、端部保護具24の一例を示す説明図である。
図8(A)は、端部保護具24が外力を受けない状態を示している。この状態において、端部保護具24は、その外周面24aがダクト7の内径D1より大きい外径D2に沿って周方向に延び、その両端25a,25bが周方向に対向して位置する胴部25を有する。
この例で、端部保護具24は、ダクト7の端部の内径D1より大きい外径D2を有する中空円筒形の弾性材の一部をダクト7の軸方向に切断して切り離した形態を有する。
胴部25の断面形状は、矩形であることが好ましいが、その他の形状であってもよい。
図8(B)は、ダクト7の端部内面に沿って端部保護具24の胴部25が挿入された状態を示している。この状態において、胴部25の一端25aと他端25bが近接又は半径方向に重なり、胴部25の復元力によりダクト7の端部に対し半径方向外方の圧力を付加する。
この例で、端部保護具24は、切り離なされ周方向に対向する一端25aを他端25bの内側に重ねた形態を有する。なお、重なり部が無く、一端25aと他端25bが対向して近接してもよい。
例えば、内径D1=100mm(又は150mm)、管厚0.5mmのスパイラルダクトに対し、外径D2=114mm(又は165mm)の硬質塩化ビニル管を「中空円筒形の弾性材」として用いる。硬質塩化ビニル管の種類は、VPでもVUでもよい。
硬質塩化ビニル管の一部を軸方向に切断し、図8(B)に示すように、切り離なされ周方向に対向する一端25aを他端25bの内側に重ねた形態で、ダクト7の端部の内側に挿入する。
この構成により、端部保護具24は、型枠3の型枠開口6からの荷重に対して抵抗し、スパイラルダクトの変形量を抑えることができる。
図9は、図4と同様の状態を示す図8(B)のA-A線による断面図である。
この図に示すように、端部保護具24のダクト7の端部の内側への挿入および取外しの施工性も勘案して、端部保護具24の軸方向長さはダクト7の躯体面から突出した長さに10~20mm程度加えた長さが好ましい。
この例で、胴部25は、半径方向又は軸方向に貫通する貫通孔25cを有する。また、端部保護具24は、さらに、貫通孔25cを通して固定された取外し具26を有する。
端部保護具24の胴部25の一部に半径方向又は軸方向に貫通する貫通孔25cを設け、その孔にテープ又は紐を通したリング状の取外し具26を設ける。
この構成により型枠解体のときにリング状の取外し具26にバールを引っ掛けて端部保護具24を外すことができ、脚立等を用いずに端部保護具24を取り外すことができる。また取り外した端部保護具24は、他の箇所(例えば、上階)に転用することができる。
図5は、ダクト支持材12の説明図である。この図において、(A)はダクト支持材12の正面図、(B)は(A)の側面図である。
ダクト支持材12は、ダクト7の外部側端部7aの内径と嵌合する円筒部12aと、円筒部12aより外径が大きく外部側端部7aに当接する鍔部12bとを有する。
円筒部12aには、釘等を通す複数の貫通穴(釘穴12c)が設けられている。この釘穴12cを用いて釘等によりダクト支持材12を型枠3の外部側内面(図1の例で外側堰板3dの内面)に固定することができる。
円筒部12aの外径d1は、ダクト7の内径より僅かに小さく、隙間なく嵌合してノロが侵入しないように設定されている。また、鍔部12bの外径d2は、ダクト7の内外径より大きく、ダクト7の端面からのノロの侵入を低減するように設定されている。
図6は、完成した梁1のダクト7と室内ダクト8の接続構造図である。
この例で、梁1のダクト7(以下、「埋設ダクト7」)と室内ダクト8は、同一の内径と外径を有する。
ニップル9は、埋設ダクト7と室内ダクト8に適合する標準ニップルである。ニップル9は、一体部品であり、同一の内径に嵌合する中空円筒形の嵌合部9aと、その長さ方向中央部に位置しダクト7,8の内径より外方に突出した突出部9bとを有する。
ダクト7,8は、ドリルビス20で嵌合部9aにそれぞれ固定するようになっている。
この構成により、ニップル9を介してダクト7,8を強固に連結することができる。
図6において、ニップル9の突出部9bの周辺には難燃性テープ(例えば不燃ブチルテープ21a)が巻かれており、その上にダクト7,8の端部が嵌合している。またダクト7,8の端部の外側にも不燃ブチルテープ21bが巻かれ、さらのその外側にアルミテープ22a,22bが二重に巻かれている。
この構成により、ダクト7,8の接続部を液密にシールし、かつ保護することができる。
図7は、本発明のダクト埋設工法の全体フロー図である。
この図において、本発明のダクト埋設工法は、S1~S7の各ステップ(工程)を有する。
パネル準備ステップS1では、ダクト7を通すダクト穴11と、ダクト穴11の内面から間隔を隔てて位置する外周部10aとを有する上述したダクトパネル10を準備する。このステップS1は、使用するダクト7に適合するように、先行して予め実施する。
型枠工事T1では、上述した型枠3を製作し所定位置に固定する。またこの工事において、開口設定ステップS2も実施する。
開口設定ステップS2では、梁1を構成する梁筋2の上面を除く外周面を囲む型枠3の側面に、ダクトパネル10の外周部10aを液密に固定可能な型枠開口6を設ける。
図1のように、ダクト7を室内側にのみ突出させる場合には、型枠3の室内側側面に型枠開口6を設け、型枠3の外部側内面にダクト7の外部側端部7aを支持するダクト支持材12を固定する。
図1と相違し、ダクト7を室内側と外部側の両方に突出させる場合には、型枠3の室内側側面と外部側側面の両方に型枠開口6を設ける。
ステップS2において、型枠開口6の形状が、直線で構成された多角形(例えば四角形)である場合、型枠開口6の加工(合板の切断)は、型枠工事T1で常備している丸ノコ等で実施するのがよい。
開口設定ステップS2における型枠開口6の加工(合板の切断)は、型枠工事T1と同じ職種の職人が実施する。そのため、開口設定ステップS2は、上述した相番工事には該当しない。
鉄筋工事T2では、上述した梁筋2を組み立てて型枠3の中に落とし込む。
鉄筋工事T2において、ダクト位置決めステップS3に先行して、梁筋2の上部にスラブ筋(床を構成する鉄筋)を組み立ててもよい。
ダクト位置決めステップS3では、ダクト7の外部端面を型枠3の外部に位置決めする。
図1のように、ダクト7を室内側にのみ突出させる場合には、ダクト7の外部側端部7aをダクト支持材12に固定し、ダクト7の室内側端部7bを型枠3の室内側外部に位置決めする。
ダクト7の外部側端部7aは、型枠工事T1で外側堰板3dの内面に固定したダクト支持材12の円筒部12aに嵌め、端面を鍔部12bに密着させて固定するのがよい。
図1と相違し、ダクト7を室内側と外部側の両方に突出させる場合には、ダクト7の室内側端部7bを型枠3の室内側外部に位置決めし、かつダクト7の外部側端部7aを型枠3の外部側外部に位置決めする。
開口塞ぎステップS4では、ダクト7をダクト穴11に通し、ダクトパネル10の外周部10aを型枠開口6に液密に固定して型枠開口6を塞ぐ。
図1のように、ダクト7を室内側にのみ突出させる場合には、ダクト7の室内側をダクトパネル10のダクト穴11に通し、ダクトパネル10の外周部10aを型枠開口6に液密に固定して型枠開口6を塞ぐ。
この際、ダクトパネル10の上下に注意し、ダクト穴11の中心がダクトパネル10の中心より上に位置するようにする。また、ダクトパネル10の嵌合部10eが型枠開口6に嵌合し、シール面10fが型枠外面に密着し、背面10bが型枠内面と面一となるように注意する。さらに、ダクトパネル10の凹み面10d(ダクト穴11の周囲)がダクト7の端面よりも型枠側に位置するように注意する。
図1と相違し、ダクト7を室内側と外部側の両方に突出させる場合には、ダクト7を室内側と外部側の1対のダクトパネル10のダクト穴11に通し、ダクトパネル10の外周部10a(すなわち嵌合部10eとシール面10f)を室内側と外部側の型枠開口6に液密に固定して型枠開口6を塞ぐ。
パネル固定ステップS5では、ダクトパネル10を型枠3に固定する。
この際、図1、図2に示したように、ダクト保持板14の前面に複数の単管16が当接して位置し、管保持部材18により型枠3を単管16、ダクト保持板14、及び、ダクトパネル10を介して締め付けるのがよい。
なお、開口塞ぎステップS4において、ダクトパネル10を型枠開口6に強固に固定できる場合には、パネル固定ステップS5を実質的に省略することができる。
コンクリート打設ステップS6では、型枠3の内側にコンクリート5を打設する。
このステップS6は、型枠工事T1と鉄筋工事T2の後の通常のコンクリート打設工事として実施することができる。
型枠取外しステップS7では、コンクリート5が硬化したのち、型枠3、単管16、ダクト保持板14、ダクトパネル10、及び、ダクト支持材12を取り外すことで、ダクト7を鉄筋コンクリートの梁1に貫通させて埋設した梁1が完成する。
上述した本発明のダクト埋設工法によれば、梁筋2を組み立てて型枠3の中に落とし込む鉄筋工事とは異なるタイミングで、上述した開口設定、ダクト位置決め、開口塞ぎ、パネル固定及びコンクリート打設の各ステップS2~S6を実施する。従って、相番工事を無くし鉄筋工事と交錯することなく独立して容易に実施でき、これにより作業能率を高めることができる。
また、ダクト位置決めステップS3において、ダクト7の外部端面を型枠3の外部に位置決めし、コンクリート打設ステップS6において、型枠3の内側にコンクリート5を打設する。
この工法により、ダクト7の外径より大きな開口を梁1に設けることなく中空円筒形のダクト7を鉄筋コンクリートの梁1に貫通させて埋設することができ、これにより鉄筋コンクリート梁の強度低下を抑制できる。
また、開口塞ぎステップS4において、ダクト7の室内側をダクト穴11に通し、ダクトパネル10の外周部10aを型枠開口6に液密に固定して型枠開口6を塞ぐので、型枠開口6からのノロ漏れを確実に低減できる。
さらに、ダクトパネル10の外周部10aが、ダクト7を通すダクト穴11から間隔を隔てているので、コンクリート5の硬化後、ダクト内外面を傷つけることなく容易に型枠3を取り外すことができる。
また、ダクト位置決めステップS3において、ダクト7の外部端面を型枠3の外部に位置決めするので、ダクト内へのノロ漏れを大幅に低減できる。
なお、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
e 偏心量、O1 図心、O2 中心、1 梁、2 梁筋、3 型枠、
3a 梁底堰板、3b スラブ底堰板、3c 内側堰板、3d 外側堰板、
4 補強板、5 コンクリート、6 型枠開口、7 ダクト(埋設ダクト)、
7a 外部側端部、7b 室内側端部、8 室内ダクト、9 ニップル、
9a 嵌合部、9b 突出部、10 ダクトパネル、10a 外周部、
10b 型枠側内面、10c 外縁前面、10d 凹み面、10e 嵌合部、
10f シール面、10g テーパ面、11 ダクト穴、11a 内面、
12 ダクト支持材、12a 円筒部、12b 鍔部、12c 釘穴、
14 ダクト保持板、16 単管、18 管保持部材、20 ドリルビス、
21a,21b 不燃ブチルテープ、22a,22b アルミテープ、
24 端部保護具、24a 外周面、25 胴部、25a,25b 端部、
25c 貫通孔、26 取外し具

Claims (13)

  1. 中空円筒形のダクトを鉄筋コンクリートの梁に貫通させて埋設するダクト埋設工法であって、
    前記ダクトを通すダクト穴と、前記ダクト穴の内面から間隔を隔てて位置する外周部とを有するダクトパネルを準備するパネル準備ステップと、
    前記梁を構成する梁筋の上面を除く外周面を囲む型枠の側面に、前記ダクトパネルの前記外周部を液密に固定可能な型枠開口を設ける開口設定ステップと、
    前記ダクトの外部端面を前記型枠の外部に位置決めするダクト位置決めステップと、
    前記ダクトを前記ダクト穴に通し、前記ダクトパネルの前記外周部を前記型枠開口に液密に固定して前記型枠開口を塞ぐ開口塞ぎステップと、
    前記ダクトパネルを前記型枠に固定するパネル固定ステップと、
    前記型枠の内側にコンクリートを打設するコンクリート打設ステップと、を有するダクト埋設工法。
  2. 前記開口設定ステップにおいて、前記型枠の室内側側面に前記型枠開口を設け、前記型枠の外部側内面に前記ダクトの外部側端部を支持するダクト支持材を固定し、
    前記ダクト位置決めステップにおいて、前記ダクトの前記外部側端部を前記ダクト支持材に固定し、前記ダクトの室内側端部を前記型枠の室内側外部に位置決めし、
    前記開口塞ぎステップにおいて、前記ダクトの室内側を前記ダクトパネルの前記ダクト穴に通し、前記ダクトパネルの前記外周部を前記型枠開口に液密に固定して前記型枠開口を塞ぐ、請求項1に記載のダクト埋設工法。
  3. 前記開口設定ステップにおいて、前記型枠の室内側側面と外部側側面に前記型枠開口を設け、
    前記ダクト位置決めステップにおいて、前記ダクトの室内側端部を前記型枠の室内側外部に位置決めし、かつ前記ダクトの外部側端部を前記型枠の外部側外部に位置決めし、
    前記開口塞ぎステップにおいて、前記ダクトを室内側と外部側の1対の前記ダクトパネルの前記ダクト穴に通し、前記ダクトパネルの前記外周部を前記室内側側面と前記外部側側面の前記型枠開口に液密に固定して前記型枠開口を塞ぐ、請求項1に記載のダクト埋設工法。
  4. 前記型枠開口の形状は、直線で構成された多角形である、請求項1に記載のダクト埋設工法。
  5. 請求項1のダクト埋設工法に用いるダクトパネルであって、
    コンクリートと付着し難くかつ可撓性がある弾性材料からなり、
    前記型枠開口に固定された状態で、前記型枠の内面と面一となる型枠側内面を有し、
    前記ダクト穴は、前記ダクトの外面に接触又は近接する内径を有する、ことを特徴とするダクトパネル。
  6. 前記外周部の前記型枠開口への嵌合部は、直線で構成された多角形である、請求項5に記載のダクトパネル。
  7. 前記嵌合部の全周に沿って設けられ、前記型枠開口に固定された状態で、型枠外面と面一となるシール面と、
    前記外周部の外縁と前記シール面との間に設けられ、前記シール面から離れる方向に傾斜したテーパ面と、を有する、請求項6に記載のダクトパネル。
  8. 前記ダクト穴の中心は、前記嵌合部の図心から上方に偏心して位置する、請求項6に記載のダクトパネル。
  9. 前記外周部の前面は、前記型枠側内面から一定の厚さを有し、
    前記外周部の内側に、前記外周部から型枠側に凹み前記ダクト穴を囲む凹み面を有する、請求項5に記載のダクトパネル。
  10. 請求項1のダクト埋設工法に用いる端部保護具であって、
    前記ダクトの端部の内側に挿入され、外周面が前記端部の内面に沿って周方向に延び、前記端部に対し弾性力により半径方向外側に圧力を付加する端部保護具。
  11. 外力を受けない状態において前記外周面が前記ダクトの内径より大きい外径に沿って周方向に延び、その両端が周方向に対向して位置する胴部を有し、
    前記ダクトの端部内面に沿って前記胴部が挿入された状態において、前記胴部の一端と他端が近接又は半径方向に重なり、前記胴部の復元力により前記端部に対し半径方向外方の圧力を付加する、請求項10に記載の端部保護具。
  12. 前記端部の内径より大きい外径を有する中空円筒形の弾性材の一部を前記ダクトの軸方向に切断して切り離した形態を有する、請求項11に記載の端部保護具。
  13. 前記胴部は、半径方向又は軸方向に貫通する貫通孔を有し、
    さらに、前記貫通孔を通して固定された取外し具を有する、請求項12に記載の端部保護具。
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